JP2023139374A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】より効果的な衛星信号を容易に選別することができる情報処理装置を提供すること。【解決手段】情報処理装置10は、異なる周波数帯で送信された複数種類のGNSS衛星信号を取得することが可能であり、特定の前記周波数帯で送信された前記GNSS衛星信号が効果を有する、前記GNSS衛星信号に関する情報の取得地点についての情報を保有することが可能である。例えば、情報処理装置10は、前記GNSS衛星信号から導出された位置情報の位置精度に差がある地点の情報を保持するようにすることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、移動体に関する情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
従来、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星から複数の衛星信号を受信する移動体情報端末が知られている。例えば、特許文献1には、2種類以上の衛星信号を使用する場合、測位における演算負荷が所定の値より小さくなるように、使用する衛星信号の数などを制御する移動体情報端末が記載されている。
特開2014-219204号公報
しかしながら、複数の周波数帯の衛星信号を使用するマルチバンドGNSSにおいて、どの周波数帯で送信された衛星信号がより効果的であるかを考慮して受信を制御することは容易ではない。
そこで、本発明は、より効果的な衛星信号を容易に選別することができる情報処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、異なる周波数帯で送信された複数種類のGNSS衛星信号に関する情報を取得することが可能であり、前記異なる周波数帯のうち特定の周波数帯で送信された前記GNSS衛星信号が効果を有する、前記GNSS衛星信号に関する情報の取得地点についての情報を保有することが可能であることを特徴とする。
本発明によれば、より効果的な衛星信号を容易に選別することができる。
本発明の一実施形態に係る情報処理装置10の機能的構成を示す機能ブロック図である。 図1の機能的構成を有する情報処理装置10が実行する処理の流れを説明するフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る情報処理装置10が実行する処理の流れを説明するフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る情報処理装置10の機能的構成を示す機能ブロック図である。
以下、本発明の第1実施形態について、図面を用いて説明する。
<情報処理装置>
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報処理装置10の機能的構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように、情報処理装置10は、ランニング用のモーションセンサ20と、ログデータ解析用のWebサーバー40とを備える。モーションセンサ20は、携帯端末の一例であり、Webサーバー40は、データサーバーの一例である。
<モーションセンサ>
モーションセンサ20は、ランナーが走った地点を記録するためのセンサを備える機器である。
モーションセンサ20は、ランナーが所持したり、腰や腕などに装着したりして使用される。また、モーションセンサ20は、それ単体で所持や装着などされてもよく、または、ランナーが所持等する物に内蔵されていてもよい。内蔵される例としては、モーションセンサが内蔵されるスマートフォン、リストウォッチ型端末等のウェアラブル端末がある。
モーションセンサ20は、GNSS衛星信号を受信する。言い換えると、モーションセンサ20は、GNSS衛星信号に関する情報を取得することが可能である。この受信したGNSS衛星信号、又は取得したGNSS衛星信号に関する情報から、GNSS衛星信号を受信した地点の位置情報、すなわち受信地点位置、又はGNSS衛星信号に関する情報を取得した地点の位置情報、すなわち取得地点情報が導出される。
また、モーションセンサ20は、加速度センサやジャイロセンサなどの各種センサを内蔵する。
(位置情報)
ここで、位置情報とは、地点の位置を特定する情報であり、その地点の経度及び緯度に関する情報を含む。位置情報には、地点の高度を特定する情報が含まれてもよい。
<Webサーバー>
Webサーバー40は、モーションセンサ20から位置情報を受信し、それを解析等する機器である。
Webサーバー40は、モーションセンサ20が受信したGNSS衛星信号のなかで、どの周波数帯で送信されたGNSS衛星信号が効果を有するかの判断等を行う。
また、1つのWebサーバー40には、複数のモーションセンサ20が接続されうる。これにより、Webサーバー40は、多数のランナーのログデータを保存したり解析したりすることができる。
以下順に説明する。
<モーションセンサの構成>
図1に基づいて、モーションセンサ20の構成を説明する。図1に示すように、モーションセンサ20は、衛星信号受信部22と、計算処理部24と、記憶部26と、通信部28と、制御部30とを備える。
<衛星信号受信部>
衛星信号受信部22は、GNSS衛星信号を受信する部分である。
衛星信号受信部22は、異なる周波数帯で送信された複数種類のGNSS衛星信号を受信することができる。具体的には、L1周波数帯で送信されたGNSS衛星信号と、L5周波数帯で送信されたGNSS衛星信号とを受信することができる。
(L1信号、L5信号、衛星信号)
ここで、L1周波数帯で送信されたGNSS衛星信号をL1信号とする。また、L5周波数帯で送信されたGNSS衛星信号をL5信号とする。また、GNSS衛星信号を、単に衛星信号ということがある。
衛星信号受信部22は、計算処理部24と接続されている。衛星信号受信部22は、受信したL1信号とL5信号とを計算処理部24に送信する。
<計算処理部>
計算処理部24は、衛星信号を計算処理することで、位置情報を導出する部分である。
具体的には、計算処理部24は、衛星信号から、衛星信号を受信した地点の経度及び緯度を導出する。
計算処理部24は、記憶部26と通信部28とに接続されている。
<記憶部>
記憶部26は、計算処理部24が導出した位置情報や、Webサーバー40から受信した情報を記憶したり、一時的に保持したりする部分である。
<通信部>
通信部28は、Webサーバー40との間でデータの送受信を行う部分である。
モーションセンサ20は、通信部28を介して、Webサーバー40に計算処理部24が導出した位置情報などを送信する。
また、モーションセンサ20は、通信部28を介して、Webサーバー40からWebサーバー40が処理したデータを受信する。
<制御部>
制御部30は、モーションセンサ20の各部を制御する部分である。また、制御部30は、モーションセンサ20の各部とデータの送受信をすることができる。
制御部30は、例えば、記憶部26からデータを読み出したり、衛星信号受信部22に、どの周波数帯のGNSS衛星信号を受信するかを指示したりすることができる。
<Webサーバーの構成>
図1に基づいて、Webサーバー40の構成を説明する。図1に示すように、Webサーバー40は、計算処理部42と、記憶部44と、通信部46とを備える。
<通信部>
通信部46は、モーションセンサ20との間でデータの送受信を行う部分である。
Webサーバー40は、通信部46を介して、モーションセンサ20から位置情報などを受信する。
<計算処理部>
計算処理部42は、モーションセンサ20から受信した位置情報などに基づき、種々の計算処理を行う部分である。
計算処理の内容としては、ランナーがランニングした軌跡を求めることや、衛星信号の周波数帯による効果の相違などがある。
<記憶部>
記憶部44は、計算処理部42が計算処理を行った結果や、モーションセンサ20から受信した情報を記憶したり、一時的に保持したりする部分である。
<処理の流れ>
以下、フローチャートに基づいて、情報処理装置10の測位機能に関する処理などを説明する。
図2は、本実施形態の情報処理装置10の処理の流れを示すフローチャートである。
図2のフローチャートに示すステップのうち、ステップS1からステップS4は、GNSS衛星信号受信機能を示す。同様に、ステップS5からステップS8は、衛星信号解析機能を示す。また、ステップS9は、効果マップ作成機能を示す。さらに、ステップS11は、受信制御機能を示す。
図2に示すように、上記の処理は、ランナーがモーションセンサ20を起動することで開始される。
<ステップS1>
ステップS1において、ランナーがランニングを開始するのに伴って、モーションセンサ20がランニングのログデータ収集を始める。
モーションセンサ20は、ランニング中、ランナーの通過する地点で、GNSS衛星信号を受信する。ここでは、GNSS衛星信号として、GPS(Global Positioning System)信号を用いる例を説明する。
具体的には、モーションセンサ20の衛星信号受信部22が、GPS信号を受信する。
また、衛星信号受信部22は、GPS信号に加えて、衛星情報を受信する。
ここで、衛星情報とは、CN比(Carrier to Noise ratio)、マルチパス受信の状況、衛星配置などを含む衛星全般に関する情報である。
<ステップS2>
ステップS2において、位置情報及び衛星情報を含むログデータを記憶部26に保存する。
位置情報は、衛星信号受信部22が受信したGPS信号を計算処理部24が計算処理することで導出される。また、衛星情報は、上述のように、衛星信号受信部22が受信する。この位置情報及び衛星情報が、記憶部26に記憶又は一時的に保持される。
<ステップS3>
ステップS3において、ランナーがランニングを終了するのに伴って、モーションセンサ20はログデータの収集を終了する。
これにより、衛星信号受信部22によるGPS信号及び衛星情報の受信も終了する。
<ステップS4>
ステップS4において、ログデータがWebサーバー40に送信される。
具体的には、記憶部26に記憶されていたログデータが、モーションセンサ20の通信部28及びWebサーバー40の通信部46を介して、Webサーバー40に送信される。送信は、例えば緯度や経度の情報を含む、1秒ごとの場所情報コードの形態で行うことができる。
Webサーバー40が受信したログデータは、Webサーバー40の記憶部44に記憶又は一時的に保持される。
この送信は、ステップS3のランニング終了後、すなわちログデータ収集終了後に行われる。
この送信は、例えば、モーションセンサ20を、Wi-Fiを介してWebサーバー40に直接接続することで行ったり、又は、モーションセンサ20とWebサーバー40とを、例えばスマートフォンなどの他の機器を介して接続することで行ったりすることができる。
<ステップS5>
ステップS5において、ログデータが、Webサーバー40によって受信される。
具体的には、Webサーバー40の通信部46によって、モーションセンサ20からのログデータが受信される。受信されたログデータは、上述のように、Webサーバー40の記憶部44に記憶又は一時的に保持される。
<ステップS6>
ステップS6において、同じルート又は一部同じルートを走った他のランナーのログデータがあるか否かを判定する。
1つのWebサーバー40には、複数のモーションセンサ20が接続可能である。そのため、Webサーバー40には、他のランナーのログデータが記憶されている。その中には、ステップS5で今回受信したログデータのルートと同じルート又は一部同じルートでのログデータが含まれている可能性がある。
そこで、記憶部44に記憶等されているログデータに、今回走ったルートと同じ又は一部同じルートでのログデータが含まれていないかを判定する。
具体的には、まず、計算処理部42が、記憶部44に記憶された他のランナーのログデータを読み出す。次に、計算処理部42が、読み出したログデータと、今回受信したログデータとを比較する。これにより、上述の判定が行われる。
(ルート)
なお、ルートとは、ランナーが実際に走った経路又はこれから走るであろう経路を意味する。ステップS6においては、ルートは、ランナーが実際に走った経路を意味する。
ステップS6で、同じルート、又は一部同じルートを走った他のランナーのログデータがないと判定された場合、ステップS10に移る。
<ステップS10>
ステップS10において、新たに受信したログデータを、ログデータのデータベースに登録する。具体的には、新たに受信したログデータを、記憶部44に記憶する。
一方、ステップS6で、同じルート、又は一部同じルートを走った他のランナーのログデータがあると判定された場合、ステップS7に移る。
<ステップS7>
ステップS7において、特定位置区間において、L1信号及びL5信号から導出された位置情報の位置精度と、L1信号のみから導出された位置情報の位置精度との間に、差があるか否かを判定する。
ここで、関連する用語の内容を説明する。
(特定位置区間)
特定位置区間とは、ルートを、一定の距離、例えば10m毎に区切って得られる各区間である。
(位置精度)
位置精度とは、比較対象となる位置情報や軌跡と、推定された軌跡とのずれである。
(推定された軌跡)
推定された軌跡とは、加速度センサやジャイロセンサ、マップマッチングなどを用いて導出された軌跡である。
ランニングの軌跡をGNSS衛星信号に基づいて求めた場合、実際にはありえない軌跡が求められるときがある。例えば、軌跡の一部分が、道路から外れて建物の中を通っているような場合である。このような場合、モーションセンサ20に内蔵された加速度センサやジャイロセンサのログデータも併用し、又、実際の地図とも照合しながら、現実に即した軌跡を推定する。例えば、建物の中ではなく、道路上を走った軌跡を推定する。
このように、GNSS衛星信号以外の情報を加味して、より現実に即するように推定された軌跡を、推定された軌跡とする。推定された軌跡は、いわば正解とする軌跡である。
(軌跡)
軌跡とは、ランナーが走った跡である。軌跡は、各地点の位置情報が集積されたものである。
ステップS7では、推定された軌跡とL1信号のみから導出された位置情報から作成された軌跡との差、及び、推定された軌跡とL1信号及びL5信号から導出された位置情報から作成された軌跡との差を求める。例えば他のモーションセンサ20から送信された他のランナーの位置情報を含めて上述の差を求めることで、より正確な差を求めることができる。特にそのルートをランニングする人の数が少ない場合には、他のランナーの位置情報を含めて上述の差を求めることは、正確な差を求めるとの観点から有益である。
前者の差をL1信号のみによる位置精度とし、後者の差をL1信号+L5信号による位置精度とする。
また、本実施形態では、上述の位置精度は、例えばルートにおいて10mおきに求める。
各位置精度を求めること、及びそれらの間に差異が有るか否かを判定することは、計算処理部42が行う。
ステップS7で、L1信号のみによる位置精度と、L1信号+L5信号による位置精度との間に差がないと判定された場合、ステップS10に移る。
ステップS10においては、上述のように、新たに受信したログデータを、ログデータのデータベースに登録する。
一方、ステップS7で、L1信号のみによる位置精度と、L1信号+L5信号による位置精度との間に差があると判定された場合、ステップS8に移る。
<ステップS8>
ステップS8において、ログデータを取得した日時に、位置誤差要因があるか否かを判定する。
(位置誤差要因)
位置誤差要因とは、GNSS衛星信号の周波数帯の相違以外の要因であって、位置精度の差を生じさせる要因である。
ステップS8では、位置誤差要因の有無を判定することで、ステップS7で精度差ありと判定された位置精度の差が、L5信号の有無によるものか否かを判定する。
位置誤差要因の例として、例えば以下のようなことがある。ランナーがモーションセンサ20をランニングポーチの中に入れて使用した場合、モーションセンサ20のGPS信号の受信が困難になるときがある。その結果、GPS信号から導出される位置情報の位置精度が低下するときがある。この位置精度の低下は、位置誤差要因によるものということができる。
位置誤差要因があるか否かの判断は、計算処理部42が、受信したログデータに基づいて行う。
このような位置誤差要因が存在すると判定された場合には、ステップS10に進む。位置誤差要因を含む位置情報に基づいてL5効果マップを更新することは適切でないためである。ステップS10においては、上述のように、新たに受信したログデータを、ログデータのデータベースに登録する。
一方、このような位置誤差要因は存在しないと判定された場合には、ステップS9に進む。
<ステップS9>
ステップS9において、L5効果マップを更新する。又は、L5効果マップが作成されていない場合には、新たにL5効果マップを作成する。
(L5効果マップ)
L5効果マップとは、L5信号を受信することで位置精度が向上する地点を示す地図情報である。
モーションセンサ20は、L5効果マップを参照することで、どの地点でL5信号を受信することに効果があるか、また、どの地点ではL5信号を受信することに効果がないかを、把握することができる。
L5効果マップの更新又は作成は、計算処理部42が、対象となる地点の位置情報を整理することにより行われる。また、更新されたL5効果マップ又は作成されたL5効果マップは、記憶部44に記憶又は一時的に保持される。これによりL5効果マップは、Webサーバー40に保持される。
以上のように、Webサーバー40は、ステップS5でログデータを受信した後、ステップS6からステップS8で、受信したログデータが以下の(1)から(3)の条件を満たすか否かの判定を行う。
(1)同じルート、あるいは一部同一のルートを走った他ランナーのログデータがデータベースに存在すること。
(2)走行ルート内の特定位置区間において、L1信号のみのログデータと、L1信号+L5信号のログデータとの間に、一定以上の位置精度の差があること。
(3)(2)の位置区間において、ログ取得日時に位置誤差要因がないこと。
そして、(1)から(3)の条件をすべて満たした場合に、L1信号のみによる位置精度とL1信号+L5信号による位置精度との間に差がある場所を、L5効果マップに登録する。
<ステップS10>
ステップS10において、上述のように、ステップS6のNO判定、ステップS7のNO判定、及びステップS8のYES判定により、ログデータがデータベースに登録される。
また、ステップS10では、ステップS9でL5効果マップを更新したのち、それに用いられたログデータをデータベースに登録する。
以上により、ログデータは、上述した(1)から(3)の条件を満たすか否かにかかわらず、データベースに登録される。登録されたログデータは、新たなログデータをWebサーバーが受信した場合に、そのログデータに対する比較の対象とすることができる。
<ステップS11>
ステップS11において、モーションセンサ20は、L5効果マップをWebサーバー40からダウンロードする。
具体的には、記憶部44に記憶されたL5効果マップが、通信部46・28を介して、モーションセンサ20にダウンロードされる。ダウンロードされたL5効果マップは、記憶部26に記憶又は一時的に保持される。これによりL5効果マップは、モーションセンサ20に保持される。
モーションセンサ20は、L5効果マップをダウンロードすることで、次回以降に同一ルートでランニングを行う際、L5信号を受信することに効果がある地点のみでL5信号を受信することができる。
すなわち、モーションセンサ20は、L5信号を受信することに効果がある地点では、L1信号とL5信号とを受信する高位置精度モードで動作し、それ以外の地点では、L1信号のみを受信する低消費電力モードで動作する。また、モーションセンサ20は、これらのモードを自動的に切り替える。
この切り替えは、制御部30が行う。具体的には、制御部30は、記憶部26に記憶されたL5効果マップを読み出す。また、制御部30は、衛星信号受信部22が受信した衛星信号に基づいて計算処理部24が導出した位置情報を、計算処理部24から受信する。そして、制御部30は、位置情報とL5効果マップとを対比させながら、モードの切り替えを衛星信号受信部22に指示する。
これにより、モードの自動的な切り替えが可能になる。
ステップS11において、本実施形態の情報処理装置10の処理は終了する。
以上のように構成される情報処理装置10は、L5信号を受信することに効果がある地点をあらかじめ把握しておく。そして、L5信号を受信することに効果がある地点では、L5信号を受信する高位置精度モードで動作し、それ以外の地点では、L1信号のみを受信する低消費電力モードで動作する。
そして、高位置精度モードと低消費電力モードとの切り替えは、ランニング中に、リアルタイムに、自動的に行われる。
これにより、情報処理装置10においては、低消費電力と、高位置精度での軌跡の取得とを両立することができる。
より詳しくは、GPSによる測位技術においては、一般に、2つの異なる周波数帯の衛星信号を受信することで、特に高い建物が建ち並ぶ地点など、マルチパス受信が多い環境での測位精度が向上する。一方、2つの異なる周波数帯の衛星信号を受信する場合は、1つの衛星信号を受信する場合に比べて、消費電力が大きくなるという欠点がある。
これに関し、本実施形態の情報処理装置10では、実際にL5信号を受信することの効果が見込める場所を特定する。そして、特定した結果に基づき、L1信号のみを受信することと、L1信号及びL5信号を受信することとの使い分けを効率的に行う。それにより、消費電力を抑えながらも高い位置精度を有する測位を実現する。
<他の算出値での効果>
また、高位置精度での軌跡の取得は、走行距離を正確に把握することを意味する。走行距離は、例えば、走行速度などの他の走行指標を算出する際の基本になる値である。
本実施形態の情報処理装置10では、走行距離を正確に把握することができる。そのため、走行距離を用いて算出される他の走行指標の値を、より正確にすることができる。
これは、モーションセンサを利用するランナーの満足度を向上させる。
<高位置精度ルートの提案>
L5効果マップは、L5信号を受信することで位置精度が向上する地点を示す地図情報である。そのため、ランナーは、L5効果マップを参照することで、視覚的に、高い位置精度で走行の軌跡を得ることができる走行ルートを選別することができる。
さらには、L5信号を受信することで位置精度が向上する地点のみを通過する経路を自動的に作成して、それが使用者に提案されるようにしてもよい。これにより、使用者は、L5効果マップを参照しながら自ら経路を作成するという手間をかけることなく、位置精度の高い経路をランニングすることができる。
なお、このような位置精度の高い経路の提案は、ランニングの用途には限定されない。例えば、このような提案は、後述するように、ウオーキング、自転車での走行、車での走行等、位置の移動を伴う種々の用途においても、使用者の利便性を向上させることができる。
<第2実施形態>
第1実施形態の情報処理装置10では、Webサーバー40がログデータのデータベースを有し、また、L5信号の有効性を判断していた。一方、高位置精度モードと低消費電力モードとの切り替えは、モーションセンサ20が行っていた。
ただ、第1実施形態で説明した各機能の動作主体は、適宜変更が可能である。例えば、L5信号の有効性の判断をモーションセンサ20が行うこともできる。また、モードの切り替えを、Webサーバー40が行うこともできる。
また、図2のステップS6で参照される他のランナーのログデータの数も特には限定されない。さらに、ステップS6で参照されるログデータは、他のランナーの走行によるログデータに限定されない。自らが過去に走行した際のログデータを参照することもできる。
上述のように、情報処理装置10の具体的な構成については、種々の変更が可能である。
L1信号のみによる位置精度と、L1信号+L5信号による位置精度とを比較し、L5信号を受信する効果がある地点を特定する。そして、特定した結果に基づいて、受信する衛星信号の周波数帯を切り替える。このような機能が実現できれば、情報処理装置10の具体的な構成は限定されない。
図3に基づいて、本発明の第2実施形態の情報処理装置10について説明する。
図3は、第2実施形態に係る情報処理装置10が実行する処理の流れを説明するフローチャートである。
第2実施形態の情報処理装置10は、種々想定される第1実施形態の情報処理装置10の変形例の内の1つである。
第2実施形態の情報処理装置10では、モーションセンサ20のみで処理が完了する。第2実施形態の情報処理装置10は、例えば、モーションセンサ20とWebサーバー40との交信が困難な場合や、Webサーバー40を設けることなくモーションセンサ20単独で上述の機能を実現させる場合などに適用することができる。
図3に示すステップS21からステップS25は、L5効果マップを作成するためのランニングに対応する。ステップS26からステップS30は、同一のモーションセンサ20を所持したランナーによる、作成されたL5効果マップを利用してのランニングに対応する。
なお、図3のフローチャートは、大まかな処理の流れを示すこと、及び、図2に示した第1実施形態のフローチャートとの相違点を示すことを目的としている。そのため、第1実施形態の場合と重複する細かい処理については、その説明を省略している。
<ステップS21からS23>
L5効果マップを作成するためのランニングである。ランナーは、このランニングにおいて通常通りのランニングをする。特別に通常とは異なるランニングをする必要はない。
ただし、ランニングの際に受信する衛星信号の周波数帯を、L1信号及びL5信号としたランニングと、L1信号のみとしたランニングとを、少なくとも1回ずつ行う。この2種類のランニングがいずれも行われた段階で、ステップS23におけるランニングが終了したこととなる。
<ステップS24>
ステップS24では、特定位置区間において、L1信号及びL5信号から導出された位置情報の位置精度と、L1信号のみから導出された位置情報の位置精度との間に、差があるか否かを判定する。
ステップS23で、L5効果マップを作成するためのランニングが終了し、それに伴ってログデータの収集も終了している。このL5効果マップを作成するためのランニングで得られたログデータから、L1信号のみによる位置精度と、L1信号+L5信号による位置精度との間に差があるか否かを判定する。先に説明したステップS7に対応するステップである。
ステップS24では、先に説明したステップS8の位置誤差要因の有無を判定してもよい。
ステップS24の判定は、モーションセンサ20の計算処理部42が行う。
ステップS24で精度差がないと判定された場合、処理は終了する。
一方、ステップS24で精度差があると判定された場合、ステップS25に進む。
<ステップS25>
ステップS25において、L5効果マップを作成する。
ステップS25は、先に説明したステップS9に対応するステップである。
L5効果マップは、モーションセンサ20の計算処理部24が作成する。作成されたL5効果マップは、記憶部26に記憶又は一時的に保持される。
<ステップS26からS29>
ステップS26でL5効果マップを利用してのランニングが開始され、それに伴ってログデータの収集も開始される。L5効果マップを利用してのランニングでは、ステップS25で作成されたL5効果マップを参照しながら、ランニングしている地点に応じて、低消費消費電力モードと高位置精度モードとが、自動的に切り替えられる。すなわち、L1信号のみを受信するか、L1信号及びL5信号を受信するかの切り替えが、リアルタイムで、自動的に行われる。
すなわち、衛星信号受信部22が受信した衛星信号に基づいて、計算処理部24が位置情報を導出する。制御部30は、この位置情報と、記憶部26に記憶されているL5効果マップとを対比させる。
そして、ランナーが、L5信号を受信することで位置精度が向上する地点をランニングしている場合、ステップS29に進み、モーションセンサ20は高位置精度モードで動作する。
一方、ランナーが、L5信号を受信しても位置精度が向上しない地点をランニングしている場合、ステップS28に進み、モーションセンサ20は低消費電力モードで動作する。
このモードの切り替えは、制御部30が衛星信号受信部22に指示することで行われる。
これにより、低消費電力と、高位置精度での軌跡の取得とを両立することができる。
<ステップS30>
ステップS30において、ランナーはランニングを終了する。
これにより、フローは終了する。
以上のように、本発明の情報処理装置は、種々の形態で実現することができる。
<第3実施形態>
図4に基づいて、本発明の第3実施形態の情報処理装置10について説明する。図4は、本発明の他の実施形態に係る情報処理装置10の機能的構成を示す機能ブロック図である。
第1実施形態及び第2実施形態の情報処理装置10では、ランナーがランニングした地点についてL5効果マップを作成した。
第3実施形態では、ランナーがまだランニングしていない地点についてL1信号及びL5信号の受信による位置精度向上の有無を予測してL5効果マップを作成する。この予測は、機械学習によって生成された予測モデルを用いて行う。
図4に示すように、第3実施形態の情報処理装置10では、Webサーバー40の計算処理部42は、L5効果予測モデル生成部422とL5効果判定部424とを備える。
L5効果予測モデル生成部422は、ログデータや他のデータを教師データとして機械学習をすることにより、L5信号を受信する効果がある地点を予測する予測モデルを生成する部分である。
また、L5効果判定部424は、L5効果予測モデル生成部422が生成した予測モデルを用いて、地点が、L5信号を受信する効果がある地点か否かを判定する部分である。
図4に基づいて処理の流れを説明する。
L5効果予測モデル生成部422は、記憶部44から学習データ442を読み出し、読み出した学習データ442を機械学習する。学習データ442は、記憶部44に記憶されているログデータから作成される。
学習データ442における説明変数は、位置情報や位置精度、マルチパス受信の状況などの衛星情報、ルートに関する情報などとすることができる。ルートに関する情報としては、地形、建物、人口密度、人や車や電車などの交通量、航空機の飛行経路などを例示することができる。
学習データ442における目的変数は、L5信号を受信することによる効果の有無である。
L5効果予測モデル生成部422が生成したL5効果予測モデル444は、記憶部44に記憶される。
L5効果判定部424は、モーションセンサ20から受信した位置情報が、ログデータが記憶部44に記憶されていない地点を示している場合、記憶部44からL5効果予測モデル444を読み出す。そして、L5効果予測モデル444を用いて、受信した位置情報が示す地点が、L5信号を受信することによる効果がある地点か否かを判定する。
Webサーバー40は、この判定結果をモーションセンサ20に送信する。モーションセンサ20の制御部30は、受信した判定結果に基づいて、高位置精度モードで動作するか、低消費電力モードで動作するかを衛星信号受信部22に指示する。
以上により、過去のログデータがない新たなルートをランナーがランニングする場合においても、高位置精度モードと低消費電力モードとを、リアルタイムで、自動的に切り替えることが可能になる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述の実施形態において、Webサーバー40の記憶部44に記憶されているログデータは、それが取得された時刻毎に整理されていてもよい。
そして、ステップS6では、モーションセンサ20から受信したログデータの取得時刻と、近い時刻に取得されたログデータと比較する。
GNSS衛星は、時刻によってその位置が変動する。そのため、近い時刻に取得されたログデータ同士を比較することで、より正確な判断をすることができる。
<まとめ>
本発明の実施形態の情報処理装置10は、異なる周波数帯で送信された複数種類のGNSS衛星信号に関する情報を取得することが可能であり、
前記異なる周波数帯のうち特定の周波数帯で送信された前記GNSS衛星信号が効果を有する、前記GNSS衛星信号に関する情報の取得地点についての取得地点情報を保有することが可能である。
これにより、より効果的な衛星信号を容易に選別することができる。
前記の効果を有する、とは、前記GNSS衛星信号に関する情報から導出された位置情報の位置精度が高いことである、としてもよい。これにより、位置精度の高い位置情報を取得することが可能な衛星信号を容易に選別することができる。
ここで位置精度とは、先述のとおり、推定された軌跡とのずれである。また、推定された軌跡とは、先述のとおり、加速度センサやジャイロセンサ、マップマッチングなどを用いて導出された軌跡である。
位置精度が高いとは、GNSS衛星信号から導出された位置情報と、推定された経路とのずれの平均が5m以下である場合をいう。
例えば、先述のように、特定位置区間の距離を10mとした場合、10mおきに、GNSS衛星信号から導出された位置情報と、推定された経路とのずれの積算値を求める。この積算値を10mで除した値が5m以下であれば、その特定位置区間において、GNSS衛星信号から導出された位置情報は、その位置精度は高い、と評価することができる。
すなわち、ある区間において、GNSS衛星信号から導出された位置情報をプロットした線と、推定された経路と、で囲まれる部分の面積(平方m)が、その区間の距離(m)×5m以下か否かで、位置精度が高いか否かを判断することができる。なお、位置精度に関する評価基準は、上記に限定されることなく適宜に規定することができる。
前記取得地点情報に基づいて、取得する前記GNSS衛星信号に関する情報の前記周波数帯を、前記取得地点により切り替える、ようにしてもよい。
これにより、低消費電力と高い位置精度とを両立することができる。
前記周波数帯は、L1周波数帯とL5周波数帯とを含み、
前記L1周波数帯の前記GNSS衛星信号をL1信号とし、前記L5周波数帯の前記GNSS衛星信号をL5信号とした場合、
前記L1信号及び前記L5信号に関する情報から導出された位置情報の位置精度が、前記L1信号のみに関する情報から導出された位置情報の位置精度よりも高い取得地点では、前記L1信号及び前記L5信号に関する情報を取得し、
それ以外の取得地点では、前記L1信号のみに関する情報を取得するように、前記切り替えを行う、ようにしてもよい。
これにより、L1信号とL5信号とを効率的に利用することができる。
モーションセンサ20とWebサーバー40とを備え、
前記モーションセンサ20は、
前記L1信号及び前記L5信号に関する情報を取得し、
前記L1信号及び前記L5信号に関する情報から導出された位置情報と、前記L1信号のみに関する情報から導出された位置情報とを前記Webサーバー40に送信し、
前記Webサーバー40は、
前記L1信号及び前記L5信号に関する情報から導出された位置情報の位置精度と、前記L1信号のみに関する情報から導出された位置情報の位置精度とを比較し、
前記L1信号及び前記L5信号に関する情報による前記位置精度が、前記L1信号のみに関する情報による前記位置精度よりも高い取得地点を特定し、
前記の特定した取得地点が地図上に示された地図情報を作成し、
前記地図情報を前記モーションセンサ20に送信し、
モーションセンサ20は、取得した前記地図情報に基づいて前記の切り替えを行う、ようにしてもよい。
これにより、モーションセンサ20とWebサーバー40との処理の分担が可能になり、モーションセンサ20を小型化することや、モーションセンサ20を省電力化することが容易になる。
前記モーションセンサ20は、複数備えられ、前記の複数のモーションセンサ20は、その少なくとも一部が、前記の導出された位置情報を前記Webサーバー40に送信し、前記Webサーバー40は、前記の複数のモーションセンサ20から受信した位置情報を含めて、前記の比較を行う、ようにしてもよい。
これにより、より正確な比較を行うことができる。
本発明の実施形態の情報処理方法は、
異なる周波数帯で送信された複数種類のGNSS衛星信号に関する情報を取得するステップと、
前記異なる周波数帯のうち特定の周波数帯で送信された前記GNSS衛星信号が効果を有する、前記GNSS衛星信号に関する情報の取得地点についての取得地点情報を取得するステップと、を有する。
これにより、より効果的な衛星信号を容易に選別することができる。
前記複数種類のGNSS衛星信号に関する情報を取得するステップが、L1周波数帯のGNSS衛星信号であるL1信号及びL5周波数帯のGNSS衛星信号であるL5信号に関する情報を取得するステップであり、
前記取得地点情報を取得するステップが、
前記L1信号及び前記L5信号に関する情報から導出される位置情報の位置精度と、前記L1信号のみに関する情報から導出される位置情報の位置精度とを比較するステップと、
前記L1信号及び前記L5信号に関する情報による前記位置精度が、前記L1信号のみに関する情報による前記位置精度よりも高い、前記GNSS衛星信号の取得地点を特定するステップと、
前記の特定された取得地点では、前記L1信号及び前記L5信号に関する情報を取得し、それ以外の取得地点では、前記L1信号のみに関する情報を取得するように、取得モードを切り替えるステップと、を有するとしてもよい。
これにより、L1信号とL5信号とを効率的に利用することができる。
前記の取得するステップは、複数のモーションセンサ20で行われ、
前記の比較するステップは、前記の複数のモーションセンサ20で取得された前記GNSS衛星信号に関する情報から導出された位置情報を含めて行われる、ようにしてもよい。
これにより、より正確な比較を行うことができる。
本発明の実施形態のプログラムは、
コンピュータに、
異なる周波数帯で送信された複数種類のGNSS衛星信号に関する情報を取得する機能と、
前記異なる周波数帯のうち特定の周波数帯で送信された前記GNSS衛星信号が効果を有する、前記GNSS衛星信号に関する情報の取得地点についての取得地点情報を取得する機能と
を実現させる。
これにより、コンピュータを用いて、より効果的な衛星信号を容易に選別することができる。
コンピュータに、
取得したL1周波数帯のGNSS衛星信号及びL5周波数帯のGNSS衛星信号に関する情報から導出された位置情報の位置精度と、取得したL1周波数帯のGNSS衛星信号のみに関する情報から導出された位置情報の位置精度と、を比較し、
前者の位置精度が後者の位置精度よりも高い前記GNSS衛星信号の取得地点を特定する衛星信号解析機能と、
前記の特定した取得地点を地図情報に整理する効果マップ作成機能と、を実現させることができる。
これにより、コンピュータで各機能を実現し、L1信号とL5信号とを効率的に利用することができる。
また、上述の実施形態では、本発明が適用される情報処理装置10は、ランニング用のモーションセンサを例として説明したが、特にこれに限定されない。
例えば、本発明は、測位機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、プリンタ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、スマートフォン、ポータブルゲーム機、ナビゲーションシステム、アプリケーションによるナビゲーションソフトやマップソフト等に適用可能である。
また、本発明が適用される情報処理装置10の用途はランニングに限られない。例えば、ウオーキング、自転車での走行、車での走行等、位置の移動を伴う種々の用途において、情報処理装置10を利用することができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、図1の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理装置10に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図1の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
本実施形態における機能的構成は、演算処理を実行するプロセッサによって実現され、本実施形態に用いることが可能なプロセッサには、シングルプロセッサ、マルチプロセッサ及びマルチコアプロセッサ等の各種処理装置単体によって構成されるものの他、これら各種処理装置と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field‐Programmable Gate Array)等の処理回路とが組み合わせられたものを含む。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
このようなプログラムを含む記録媒体は、使用者にプログラムを提供するために装置本体とは別に配布されるリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で使用者に提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディアは、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk),Blu-ray(登録商標) Disc(ブルーレイディスク)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini-Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態で使用者に提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されているROMや、図1の記憶部26,44に含まれるハードディスク等で構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段などより構成される全体的な装置を意味するものとする。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
異なる周波数帯で送信された複数種類のGNSS衛星信号に関する情報を取得することが可能であり、前記異なる周波数帯のうち特定の周波数帯で送信された前記GNSS衛星信号が効果を有する、前記GNSS衛星信号に関する情報の取得地点についての情報を保有することが可能な、
情報処理装置。
[付記2]
前記の効果を有する、とは、前記GNSS衛星信号に関する情報から導出された位置情報の位置精度が高いことである、
付記1に記載の情報処理装置。
[付記3]
前記取得地点情報に基づいて、取得する前記GNSS衛星信号に関する情報の前記周波数帯を、前記取得地点により切り替える、
付記1又は2に記載の情報処理装置。
[付記4]
前記周波数帯は、L1周波数帯とL5周波数帯とを含み、
前記L1周波数帯の前記GNSS衛星信号をL1信号とし、前記L5周波数帯の前記GNSS衛星信号をL5信号とした場合、
前記L1信号及び前記L5信号に関する情報から導出された位置情報の位置精度が、前記L1信号のみに関する情報から導出された位置情報の位置精度よりも高い取得地点では、前記L1信号及び前記L5信号に関する情報を取得し、
それ以外の取得地点では、前記L1信号のみに関する情報を取得するように、前記切り替えを行う、
付記3に記載の情報処理装置。
[付記5]
携帯端末とデータサーバーとを備え、
前記携帯端末は、
前記L1信号及び前記L5信号に関する情報を取得し、
前記L1信号及び前記L5信号に関する情報から導出された位置情報と、前記L1信号のみに関する情報から導出された位置情報とを前記データサーバーに送信し、
前記データサーバーは、
前記L1信号及び前記L5信号に関する情報から導出された位置情報の位置精度と、前記L1信号のみに関する情報から導出された位置情報の位置精度とを比較し、
前記L1信号及び前記L5信号に関する情報による前記位置精度が、前記L1信号のみに関する情報による前記位置精度よりも高い取得地点を特定し、
前記の特定した取得地点が地図上に示された地図情報を作成し、
前記地図情報を前記携帯端末に送信し、
携帯端末は、取得した前記地図情報に基づいて前記の切り替えを行う、
付記4に記載の情報処理装置。
[付記6]
前記携帯端末は、複数備えられ、
前記の複数の携帯端末は、その少なくとも一部が、前記の導出された位置情報を前記データサーバーに送信し、
前記データサーバーは、前記の複数の携帯端末から受信した位置情報を含めて、前記の比較を行う、
付記5に記載の情報処理装置。
[付記7]
異なる周波数帯で送信された複数種類のGNSS衛星信号に関する情報を取得するステップと、
前記異なる周波数帯のうち特定の周波数帯で送信された前記GNSS衛星信号が効果を有する、前記GNSS衛星信号に関する情報の取得地点についての取得地点情報を取得するステップと、を有する、
情報処理方法。
[付記8]
前記複数種類のGNSS衛星信号に関する情報を取得するステップが、L1周波数帯のGNSS衛星信号であるL1信号及びL5周波数帯のGNSS衛星信号であるL5信号に関する情報を取得するステップであり、
前記取得地点情報を取得するステップが、
前記L1信号及び前記L5信号に関する情報から導出される位置情報の位置精度と、前記L1信号のみに関する情報から導出される位置情報の位置精度とを比較するステップと、
前記L1信号及び前記L5信号に関する情報による前記位置精度が、前記L1信号のみに関する情報による前記位置精度よりも高い、前記GNSS衛星信号の取得地点を特定するステップと、
前記の特定された取得地点では、前記L1信号及び前記L5信号に関する情報を取得し、それ以外の取得地点では、前記L1信号のみに関する情報を取得するように、取得モードを切り替えるステップと、を有する、付記7の情報処理方法。
[付記9]
前記の取得するステップは、複数の携帯端末で行われ、
前記の比較するステップは、前記の複数の携帯端末で取得された前記GNSS衛星信号に関する情報から導出された位置情報を含めて行われる、
付記7の情報処理方法。
[付記10]
コンピュータに、
異なる周波数帯で送信された複数種類のGNSS衛星信号に関する情報を取得する機能と、
前記異なる周波数帯のうち特定の周波数帯で送信された前記GNSS衛星信号が効果を有する、前記GNSS衛星信号に関する情報の取得地点についての取得地点情報を取得する機能と
を実現させるプログラム。
[付記11]
コンピュータに、
取得したL1周波数帯のGNSS衛星信号及びL5周波数帯のGNSS衛星信号に関する情報から導出された位置情報の位置精度と、取得したL1周波数帯のGNSS衛星信号のみに関する情報から導出された位置情報の位置精度と、を比較し、
前者の位置精度が後者の位置精度よりも高い前記GNSS衛星信号の取得地点を特定する衛星信号解析機能と、
前記の特定した取得地点を地図情報に整理する効果マップ作成機能と、
を実現させるプログラム。
10・・・情報処理装置,20・・・モーションセンサ,22・・・衛星信号受信部,24・・・計算処理部,26・・・記憶部,28・・・通信部,30・・・制御部、40・・・Webサーバー,42・・・計算処理部,422・・・L5効果予測モデル生成部,424・・・L5効果判定部,44・・・記憶部,46・・・通信部

Claims (11)

  1. 異なる周波数帯で送信された複数種類のGNSS衛星信号に関する情報を取得することが可能であり、
    前記異なる周波数帯のうち特定の周波数帯で送信された前記GNSS衛星信号が効果を有する、前記GNSS衛星信号に関する情報の取得地点についての取得地点情報を保有することが可能な、
    情報処理装置。
  2. 前記の効果を有する、とは、前記GNSS衛星信号に関する情報から導出された位置情報の位置精度が高いことである、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記取得地点情報に基づいて、取得する前記GNSS衛星信号に関する情報の前記周波数帯を、前記取得地点により切り替える、
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記周波数帯は、L1周波数帯とL5周波数帯とを含み、
    前記L1周波数帯の前記GNSS衛星信号をL1信号とし、前記L5周波数帯の前記GNSS衛星信号をL5信号とした場合、
    前記L1信号及び前記L5信号に関する情報から導出された位置情報の位置精度が、前記L1信号のみに関する情報から導出された位置情報の位置精度よりも高い取得地点では、前記L1信号及び前記L5信号に関する情報を取得し、
    それ以外の取得地点では、前記L1信号のみに関する情報を取得するように、前記切り替えを行う、
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 携帯端末とデータサーバーとを備え、
    前記携帯端末は、
    前記L1信号及び前記L5信号に関する情報を取得し、
    前記L1信号及び前記L5信号に関する情報から導出された位置情報と、前記L1信号のみに関する情報から導出された位置情報とを前記データサーバーに送信し、
    前記データサーバーは、
    前記L1信号及び前記L5信号に関する情報から導出された位置情報の位置精度と、前記L1信号のみに関する情報から導出された位置情報の位置精度とを比較し、
    前記L1信号及び前記L5信号に関する情報による前記位置精度が、前記L1信号のみに関する情報による前記位置精度よりも高い取得地点を特定し、
    前記の特定した取得地点が地図上に示された地図情報を作成し、
    前記地図情報を前記携帯端末に送信し、
    携帯端末は、取得した前記地図情報に基づいて前記の切り替えを行う、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記携帯端末は、複数備えられ、
    前記の複数の携帯端末は、その少なくとも一部が、前記の導出された位置情報を前記データサーバーに送信し、
    前記データサーバーは、前記の複数の携帯端末から受信した位置情報を含めて、前記の比較を行う、
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 異なる周波数帯で送信された複数種類のGNSS衛星信号に関する情報を取得するステップと、
    前記異なる周波数帯のうち特定の周波数帯で送信された前記GNSS衛星信号が効果を有する、前記GNSS衛星信号に関する情報の取得地点についての取得地点情報を取得するステップと、を有する、
    情報処理方法。
  8. 前記複数種類のGNSS衛星信号に関する情報を取得するステップが、L1周波数帯のGNSS衛星信号であるL1信号及びL5周波数帯のGNSS衛星信号であるL5信号に関する情報を取得するステップであり、
    前記取得地点情報を取得するステップが、
    前記L1信号及び前記L5信号に関する情報から導出される位置情報の位置精度と、前記L1信号のみに関する情報から導出される位置情報の位置精度とを比較するステップと、
    前記L1信号及び前記L5信号に関する情報による前記位置精度が、前記L1信号のみに関する情報による前記位置精度よりも高い、前記GNSS衛星信号の取得地点を特定するステップと、
    前記の特定された取得地点では、前記L1信号及び前記L5信号に関する情報を取得し、それ以外の取得地点では、前記L1信号のみに関する情報を取得するように、取得モードを切り替えるステップと、を有する、請求項7に記載の情報処理方法。
  9. 前記の取得するステップは、複数の携帯端末で行われ、
    前記の比較するステップは、前記の複数の携帯端末で取得された前記GNSS衛星信号に関する情報から導出された位置情報を含めて行われる、
    請求項8に記載の情報処理方法。
  10. コンピュータに、
    異なる周波数帯で送信された複数種類のGNSS衛星信号に関する情報を取得する機能と、
    前記異なる周波数帯のうち特定の周波数帯で送信された前記GNSS衛星信号が効果を有する、前記GNSS衛星信号に関する情報の取得地点についての取得地点情報を取得する機能と
    を実現させるプログラム。
  11. コンピュータに、
    取得したL1周波数帯のGNSS衛星信号及びL5周波数帯のGNSS衛星信号に関する情報から導出された位置情報の位置精度と、取得したL1周波数帯のGNSS衛星信号のみに関する情報から導出された位置情報の位置精度と、を比較し、
    前者の位置精度が後者の位置精度よりも高い前記GNSS衛星信号の取得地点を特定する衛星信号解析機能と、
    前記の特定した取得地点を地図情報に整理する効果マップ作成機能と、
    を実現させる、請求項10に記載のプログラム。
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