JP2023131221A - 資源循環方法及び資源循環管理方法 - Google Patents

資源循環方法及び資源循環管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023131221A
JP2023131221A JP2022035822A JP2022035822A JP2023131221A JP 2023131221 A JP2023131221 A JP 2023131221A JP 2022035822 A JP2022035822 A JP 2022035822A JP 2022035822 A JP2022035822 A JP 2022035822A JP 2023131221 A JP2023131221 A JP 2023131221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
residue
harvest
storage
harvest residue
fermentation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022035822A
Other languages
English (en)
Inventor
太 水谷
Futoshi Mizutani
恒久 田中
Tsunehisa Tanaka
哲宏 長谷川
Tetsuhiro Hasegawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2022035822A priority Critical patent/JP2023131221A/ja
Priority to PCT/JP2023/006468 priority patent/WO2023171388A1/ja
Publication of JP2023131221A publication Critical patent/JP2023131221A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B09DISPOSAL OF SOLID WASTE; RECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09BDISPOSAL OF SOLID WASTE NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B09B3/00Destroying solid waste or transforming solid waste into something useful or harmless
    • B09B3/60Biochemical treatment, e.g. by using enzymes
    • B09B3/65Anaerobic treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05FORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C, e.g. FERTILISERS FROM WASTE OR REFUSE
    • C05F11/00Other organic fertilisers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05FORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C, e.g. FERTILISERS FROM WASTE OR REFUSE
    • C05F17/00Preparation of fertilisers characterised by biological or biochemical treatment steps, e.g. composting or fermentation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

【課題】圃場で発生する大量の収穫残渣を、資源として効率的に活用できる資源循環方法を提供する。【解決手段】資源循環方法は、圃場で生じた収穫残渣を収集する収穫残渣収集工程と、前記収穫残渣収集工程で収集した前記収穫残渣をメタン発酵させる嫌気性処理工程と、前記嫌気性処理工程で生じた発酵残渣を、圃場に還元する還元工程と、を含み、圃場で収集された収穫残渣をメタン発酵させて、発生したメタンガスをエネルギーとして回収して有効活用するとともに、発酵残渣を堆肥や肥料として圃場に還元する。【選択図】図2

Description

本発明は、資源循環方法及び資源循環管理方法に関する。
従来、稲の収穫作業で生じた大量の稲わらは、有機肥料として圃場の土にすき込まれ、或いは、圃場で焼却処分されている。しかし、すき込まれた稲わらが土壌中において嫌気性雰囲気で分解されることで発生するメタンは、地球温暖化に及ぼす影響が大きな温室効果ガスであり、また圃場で稲わらを焼却処分すると発生する煤塵や煙などは大気汚染や臭気が問題となるため、大量の稲わらの処理方法が課題となっている。このような課題は、稲わらに限らず、麦わらなどを含む圃場で収穫した穀類の収穫後に生じる農業廃棄物(本明細書では「収穫残渣」と記す。)に共通する。
特許文献1には、10mm~100mmの断片に破砕された藁を、発酵液中でメタン発酵し、バイオガスを回収すると共に、発酵後の前記藁を消化液中から回収して敷料として利用することを特徴とするメタン発酵方法が提案されている。
特許第5567718号公報
特許文献1に開示されたメタン発酵方法は、バイオマス資源の有効利用という観点で非常に好ましい技術であるが、稲わらや麦わらなどを含む圃場で発生する大量の収穫残渣を効率的に処理するという観点でさらなる工夫の余地があった。
本発明の目的は、圃場で発生する大量の収穫残渣を、資源として効率的に活用できる資源循環方法及び資源循環管理方法を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による資源循環方法の第一の特徴構成は、圃場で生じた収穫残渣を収集する収穫残渣収集工程と、前記収穫残渣収集工程で収集した前記収穫残渣をメタン発酵させる嫌気性処理工程と、前記嫌気性処理工程で生じた発酵残渣を、圃場に還元する還元工程と、を含む点にある。
圃場で収集された収穫残渣を嫌気性処理工程でメタン発酵させて、発生したメタンガスをエネルギーとして回収して有効活用するとともに、発酵残渣を堆肥や肥料として圃場に還元するという資源の循環活用を図ることで、営農コストを低減させることができるようになる。
同第二の特徴構成は、上述した第一の特徴構成に加えて、前記収穫残渣収集工程と前記嫌気性処理工程との間に、前記収穫残渣を保管する原料保管工程をさらに含み、前記原料保管工程で保管された前記収穫残渣の少なくとも一部を前記嫌気性処理工程に供給する点にある。
収穫時期が重なることで圃場から収穫残渣が大量に収集される。そのような大量の収穫残渣を原料保管工程で一時的に保管しておき、必要に応じて一部を嫌気性処理工程に供給することで、例えば収穫時期を外れた時期まで収穫残渣を効率的に活用できるようになる。
同第三の特徴構成は、上述した第二の特徴構成に加えて、前記原料保管工程は、前記収穫残渣収集工程で収集した前記収穫残渣を、複数の保管場所に分散して保管する工程である点にある。
一時に大量に収穫残渣が収集される場合であっても、収穫残渣を複数の保管場所に分散して保管することで、保管場所として広い敷地を確保する必要が無くなり、また最寄りの保管場所に保管することで運搬コストも低減できるようになる。
同第四の特徴構成は、上述した第三の特徴構成に加えて、前記原料保管工程は、前記収穫残渣収集工程で収集した前記収穫残渣を、前記保管場所に対応して異なる保管条件で保管する工程である点にある。
収穫残渣を複数の保管場所に保管する際に、保管場所に応じて収穫残渣の保管条件を異ならせることで、大量の収穫残渣であっても、その後に想定される資源の需要に合わせて柔軟に処理することができる。保管条件として、例えば収穫残渣の切断長さや保管量などが想定される。例えば早期に嫌気性処理を進める必要がある場合には、切断長さの短い収穫残渣を用いることで原料滞留時間(HRT)を短くすることができ、その結果、嫌気性処理できる処理量を増やすことができる。このように保管量や収穫残渣の切断長さを調整して異なる保管場所に保管することで、嫌気性処理を進める時期及び処理量の変化に対応することができる。
同第五の特徴構成は、上述した第四の特徴構成に加えて、前記原料保管工程で前記収穫残渣を保管する前記保管場所と前記保管条件を含む保管情報を管理し、前記保管情報に基づいて前記収穫残渣の少なくとも一部を前記嫌気性処理工程に供給する時期及び/または量を管理する管理工程をさらに含む点にある。
嫌気性処理が必要となる時期及びその時期に必要となる処理量に応じて異なる保管条件で異なる保管場所に保管することで、その後の嫌気性処理の時期と処理量の管理を容易に行えるようになる。
同第六の特徴構成は、上述した第一から第五の何れかの特徴構成に加えて、前記嫌気性処理工程と前記還元工程との間に、前記嫌気性処理工程で生じた発酵残渣を保管する発酵残渣保管工程を備え、前記発酵残渣保管工程で保管した発酵残渣の少なくとも一部を圃場に還元する点にある。
嫌気性処理工程で生じた発酵残渣を保管することで、必要な時期に必要な圃場に堆肥または肥料として還元することができるようになる。
本発明による資源循環管理方法の第一の特徴構成は、圃場で生じた収穫残渣を収集する収穫残渣収集工程と、前記収穫残渣収集工程で収集した前記収穫残渣をメタン発酵させる嫌気性処理工程と、前記嫌気性処理工程で生じた発酵残渣の少なくとも一部を圃場に還元する還元工程と、前記収穫残渣収集工程で得られる前記収穫残渣の量及び時期と、前記還元工程で必要となる還元量と、に基づいて、前記嫌気性処理工程における処理量を調整する資源循環管理工程と、を含む点にある。
同第二の特徴構成は、上述した第一の特徴構成に加えて、前記収穫残渣を保管する原料保管工程をさらに含み、資源循環管理工程は、前記収穫残渣収集工程で得られる収穫残渣の量及び時期と、前記還元工程で必要となる還元量と、に基づいて、前記原料保管工程における原料の保管場所及び保管条件を調整する点にある。
以上説明した通り、本発明によれば、圃場で発生する大量の収穫残渣を、資源として効率的に活用できる資源循環方法及び資源循環管理方法を提供することができるようになった。
圃場で生じる収穫残渣の処理方法を示す説明図 圃場で生じる収穫残渣を対象とする資源循環方法の説明図 収穫残渣(稲わら)の長さLと、原料滞留時間(HRT)及び処理量との相関関係を示す特性図
以下に、圃場で発生した稲の収穫残渣である稲わらを例に、本発明の嫌気性処理方法、嫌気性処理方法を組込んだ資源循環方法、及び、資源循環管理方法を説明する。
[資源循環システム]
図1には、本発明の資源循環方法が実行される資源循環システム1が例示されている。
資源循環システム1は、集落営農ごとに、或いは、近隣の複数の集落営農ごとに構築され、収穫残渣3である稲わらが生じる複数の圃場2と、収穫残渣3を保管する複数の保管場所5と、主に収穫残渣3を対象にメタン発酵処理するメタン発酵装置6と、収穫残渣3を対象に合成ガスを生成するガス化装置9を備えている。図1には、単一のメタン発酵装置6とガス化装置9を示しているが、実際には収穫残渣3の受け入れ規模に応じて、複数系列のメタン発酵装置6および/または複数系列のガス化装置9を分散して或いは一か所にまとめて設置してもよい。
また、メタン発酵装置6で生成されたメタンガス(バイオガス)を燃料として発電するバイオガス発電装置8を備えており、バイオガス発電装置8による発電電力はその地域の電力エネルギーとして消費され、バイオガス発電装置8で生じた燃焼廃熱はメタン発酵装置6の熱源や温室の熱源などに利用される。また、バイオガス発電装置8で生じた二酸化炭素は光合成の原料ガスとして温室に供給される。
メタン発酵装置6は、発酵液が収容されたメタン発酵槽と、メタン発酵槽に収穫残渣3を投入する投入装置と、収穫残渣3と発酵液とを攪拌する攪拌機構と、発酵温度を調整する加熱機構などを備えている。発電時に生じた燃焼排熱の一部が加熱機構に供給されて、高温発酵法に適した約55℃に加熱され、有機物が嫌気性条件下で消化処理されてメタンガス、二酸化炭素などのバイオガスが生成される。
メタン発酵装置6の近傍には、メタン発酵装置6で生じた発酵残渣を貯留する発酵残渣貯留装置7が設けられ、発酵残渣貯留装置7に貯留された発酵残渣が堆肥や肥料として圃場2に還元される。
ガス化装置9は、切断された収穫残渣3が投入される反応塔を備え、反応塔の内部で収穫残渣3が高温の水蒸気と酸素ガスとともに流動攪拌されることで、水性ガス反応、水性ガスシフト反応が生起されて、水素と一酸化炭素を含む合成ガスが生成される。また合成ガスとともに排出される灰として、シリカを含む炭素分からなるバイオ炭が生成される。
水性ガス反応とは、次式に示すように、500℃以上の高温環境下で収穫残渣3に含まれる固体炭素Cと水蒸気HOとから一酸化炭素COと水素Hが生成される吸熱反応をいう。
C+HO → CO+H
水性ガスシフト反応とは、次式に示すように、800℃以上の高温環境下で一酸化炭素COと水蒸気HOとから二酸化炭素COと水素Hが生成される発熱反応をいう。
CO+HO → CO+H
ガス化装置9で生成された合成ガスは、ガス精製装置10により精製され、合成ガスから除去された炭素分を含むバイオ炭は、堆肥または肥料として上述した発酵残渣とともに圃場2に還元される。
ガス化装置9で生成された合成ガスを燃料として用いて発電する合成ガス発電装置11を備え、発電電力はその地域の電力エネルギーとして供給され、合成ガス発電装置11で生じた燃焼廃熱はメタン発酵装置6の熱源や温室の熱源に利用される。また、合成ガス発電装置11で生じた二酸化炭素は光合成の原料として温室に供給される。
合成ガス発電装置11に代えて、一酸化炭素と水素からなる合成ガスを原料にして、触媒反応を用いて燃料となる液体炭化水素を合成するFT合成装置を備えてもよい。FT合成とは、Fischer-Tropsch合成の略で、一酸化炭素と水素から触媒反応を用いて液体炭化水素を合成する一連の合成反応プロセスをいう。
稲の収穫時期になると、収穫後の圃場2に残存する大量の稲わら、つまり収穫残渣3が、例えばロールベーラーなどにより円筒状に梱包されて収集される。このような大量の収穫残渣を一か所に集積して、一度にメタン発酵処理するのは設備費も含めて物理的に困難であり、一時的に大量のバイオガスが得られても、有効に活用できない場合もあるため、バイオガスの貯留設備が別途必要となる。
そこで、保管場所5は、集落営農を構成する営農地域に分散して複数設けられ、各圃場2で収集された収穫残渣3は、必要に応じて前処理装置4として用いられるチッパーシュレッダーなどの所定サイズに切断可能な破砕装置で切断された後に、最寄りの保管場所5に集積される。「必要に応じて」とは、後述する管理装置20による各種の需要予測に応じて調整されるメタン発酵時の原料滞留時間(HRT)に対応するように、との意味である。
保管場所5は屋根を備えた保管庫の形態、屋根が無く野積される保管庫の形態など様々の形態の保管庫が設けられている。そして、保管場所5の配置や数に応じて適切な数のメタン発酵装置6及び/またはガス化装置9が設けられている。
そして、集落営農ごとに或いは近隣の複数の集落営農ごとに、収穫残渣3を管理すべく、記憶装置21を備えたクラウド上のサーバでなる管理装置20が設けられている。なお管理装置20では、保管場所や保管形態のほかに、保管開始時期(稲刈り時期)、切断長さ、品種、栽培者等の情報が管理される。メタン発酵装置6の管理者やガス化装置9の管理者は、管理装置20と通信可能な端末装置を介して収穫残渣3の管理状態を把握できるように構成されている。
管理装置20により、翌年の収穫までの間の年間の需要予測に基づいて、収穫残渣3の保管計画及び活用計画が作成され、当該計画に基づいて複数の保管場所5に収穫残渣3が異なる破砕状態で分散して保管され、活用されるように構成されている。破砕されない収穫残渣3は、円筒状に梱包された状態で積み上げられ、所定サイズに破砕された収穫残渣3は、フレキシブルコンテナバックなどに収容した状態で保管される。
管理装置20による活用計画及び活用計画に基づく保管場所5への収穫残渣3の分散収容情報が、端末装置を介して管理者を含む作業者に報知され、活用計画に基づいて管理者を含む作業者が適切に収穫残渣3を処理できるように構成されている。
需要予測として、バイオガス発電装置8または合成ガス発電装置11による所定期間毎の必要発電量の予測値、バイオガス発電装置8または合成ガス発電装置11に備えた燃焼器から発生する燃焼廃熱を利用する場合の所定期間の必用熱量の予測値、メタン発酵装置6による発酵残渣を堆肥または肥料として用いる場合の所定期間の必要量の予測値などが含まれる。
例えば、バイオガス発電装置8または合成ガス発電装置11に備えた燃焼器から発生する燃焼廃熱を温室の熱源に供する場合に、必要熱量と必要時期の予測値が記憶装置21に格納される。また例えば、予め分析した発酵残渣中の肥料成分量に基づいて、発酵残渣を肥料として圃場に還元する場合には、元肥として施肥する時期と必要な肥料成分量と発酵残渣の還元量の予測値、追肥として施肥する時期と必要な肥料成分量と発酵残渣の還元量の予測値が記憶装置21に格納される。稲作の場合、主に4月から5月の代掻き時に元肥を与え、主に7月頃に追肥を与える必要がある。そのような時期に過不足なく施肥するための必要量が需要量の予測値として記憶装置21に格納される。
[資源循環方法]
図2に示すように、資源循環システム1で運用される資源循環方法は、圃場2で生じた収穫残渣3を収集する収穫残渣収集工程と(SA1)、収穫残渣を用いた再生資源の年間需要を予測する需要予測工程と(SA2)、需要予測に基づいて収穫残渣3を複数の保管場所5に分散して保管する原料保管工程と(SA3)、需要状況に基づいて(SA4)、保管された一部の収穫残渣3をメタン発酵装置6に供給してメタン発酵させる嫌気性処理工程と(SA5)、嫌気性処理工程で生じた発酵残渣を、堆肥または肥料として圃場2に還元する還元工程(SA8)等を実行するように構成されている。
嫌気性処理工程でメタン発酵させて(SA5)、発生したメタンガスを回収してバイオガス発電の燃料に供することで(SA6)、収穫残渣3から回収したエネルギーを有効活用し、さらに、発酵残渣を回収して(SA7)、堆肥または肥料として圃場2に還元する(SA8)という資源の循環活用を図ることで、営農コストを低減させることができるようになる。
また、収穫時期が重なることで圃場2から収穫残渣3が大量に収集される場合に、収穫残渣3をステップSA3の原料保管工程で一時的に保管庫に保管しておき、必要に応じて(SA4)、収穫残渣3の一部をステップSA5の嫌気性処理工程に供給することで、例えば収穫時期を外れた時期まで収穫残渣3を効率的に活用できるようになる。なお、圃場2で収集された収穫残渣3を、保管場所5に備えた保管庫を介さずに直接にステップSA5の嫌気性処理工程に供給してもよい。
ステップSA3の原料保管工程は、ステップSA1の収穫残渣収集工程で収集した収穫残渣3を、保管場所5に対応して異なる保管条件で保管するように構成することが好ましい。収穫残渣3を複数の保管場所5に分散して保管する際に、保管場所5に応じて収穫残渣3の保管条件を異ならせることで、大量の収穫残渣3であっても、その後に想定される資源の需要に合わせて柔軟に処理することができるからである。
保管条件として、例えば収穫残渣3の切断長さや保管量などが想定される。例えば早期に嫌気性処理を進める必要がある場合には、切断長さの短い収穫残渣を用いることでHRTを短くすることができ、その結果、嫌気性処理できる処理量を増やすことができる。このように前処理として、保管量や収穫残渣の切断長さを調整して異なる保管場所に保管することで、嫌気性処理を進める時期及び処理量の変化に対応することができる。長期に亘って保管する場合には、収穫残渣3を切断することなく長い状態で保管することで、保管期間を利用してメタン発酵が容易になるように嫌気条件下で適切に腐熟させることもできる。
ステップSA4に示すように、管理装置20が、記憶装置21に記憶された需要予測または実際の需要に基づいて、1か月先などの近い時期に大量の追肥が必要となる時期になると判断する場合には、切断長さの短い収穫残渣が集積された保管場所5の収穫残渣を最寄りのメタン発酵装置6に供給し、HRTを短く設定して運転することで、その結果、嫌気性処理できる処理量を調整できるので追肥に適した溶解性分の多い発酵残渣が短期間で得られるように管理すればよい。
また、管理装置20が、記憶装置21に記憶された需要予測または実際の需要に基づいて、数か月先など遠い時期に大量の元肥が必要となると判断する場合には、切断長さの長い収穫残渣3が集積された保管場所5の収穫残渣3を最寄りのメタン発酵装置6に、十分なHRTを確保できる余裕のある時期から予め供給することで、元肥に適した有機分が多く含まれる発酵残渣が必要となる時期まで必要量確保できように管理すればよい。
収穫残渣3は、嫌気性で分解し難いリグニンなどの有機物、シリカ成分などの肥効成分が含まれているので、堆肥または肥料として圃場に戻すことにより地力を効果的に回復させることができる。なお、収穫残渣3はC/N比が高く、メタン発酵に必要な元素が不足しているため、安定したメタン発酵を実現できない虞がある。また、窒素成分やリン成分が少なく、堆肥または肥料として必要な栄養素に偏りが生じる。そこで、ステップSA5の嫌気性処理では、メタン発酵装置6に、メタン発酵菌に必要な銅、鉄、ニッケル、コバルトなどの不足成分を補充するとともに、家畜の糞尿などにより窒素成分やリン成分を補充してメタン発酵させることにより、バランスの取れた堆肥または肥料となるように成分調整することが好ましい。
上述した通り、資源循環方法は、ステップSA3の原料保管工程で収穫残渣3を保管する保管場所5と保管条件を含む保管情報を管理し、保管情報に基づいて収穫残渣の少なくとも一部をステップSA5の嫌気性処理工程に供給する時期及び/または量を管理する管理工程を実行するように構成されている。
管理工程は上述した管理装置20で実行され、嫌気性処理が必要となる時期及びその時期に必要となる処理量に応じて異なる保管条件で異なる保管場所に予め保管するように、予め管理者や作業者に報知することで、その後の嫌気性処理の時期と処理量の管理を容易に行えるようになる。
ステップSA5の嫌気性処理工程で生じ、ステップSA7の発酵残渣回収工程で回収された発酵残渣を発酵残渣貯留装置7で保管する発酵残渣保管工程をさらに備え、発酵残渣保管工程で保管した発酵残渣の少なくとも一部を、ステップSA8の還元工程で圃場2に還元するように構成することが好ましい。
ステップSA5の嫌気性処理工程で生じた余剰な発酵残渣を発酵残渣貯留装置7に保管することで、必要な時期に必要な圃場2に堆肥または肥料として還元することができるようになる。なお、固形分と液分が混ざった発酵残渣をその状態で保管してもよいし、固液分離して固形分と液分の其々を個別に保管してもよい。
さらに、資源循環方法は、ステップSA1の収穫残渣収集工程で収集した収穫残渣3をガス化装置9でガス化するガス化処理工程をさらに含み(SA9)、ステップSA4において発酵残渣の需要情報に基づいて、ガス化処理工程に供給する収穫残渣の量を調整するように構成されている。
ステップSA4で、発酵残渣の需要情報からステップSA8の還元工程で必要となる量の発酵残渣が得られるように、ステップSA5の嫌気性処理工程に必要量の収穫残渣が供給され、余剰の収穫残渣3がステップSA9のガス化処理工程に供給されて合成ガスが生成される。生成された合成ガスは、合成ガス発電装置11に供給されて発電される(SA10)。
資源循環方法は、ステップSA3の原料保管工程で保管された収穫残渣3の保管情報に基づいて、ステップSA9のガス化処理工程に供給する収穫残渣の量を調整するように構成されていることが好ましい。
同時期に収集された大量の収穫残渣3をステップSA3の原料保管工程で一時的に保管しておき、必要に応じて一部をステップSA5の嫌気性処理工程に供給し、一部をステップSA9のガス化処理工程に供給することで、収穫残渣3を効率的に再生資源として活用することができるようになる。
なお、ステップSA9のガス化処理工程では、原料となる収穫残渣3が細かく裁断されている必要がある。そのため、管理装置20は、ステップSA3において、予めガス化処理工程に供給する収穫残渣3に対して、前処理装置4で所定サイズに切断した後に、所定の保管場所5に集積するように管理するように構成されている。
そして、ステップSA9のガス化処理工程で生成され、ガス精製装置10で分離された炭素を主成分とする副生成物であるバイオ炭を回収し(SA11)、発酵残渣である堆肥または肥料とともに圃場2に還元するように構成することで(SA8)、資源を効率的に循環活用できる。
[資源循環管理方法]
本発明による資源循環管理方法は、圃場2で生じた収穫残渣3を収集する収穫残渣収集工程と(SA3)、収穫残渣収集工程で収集した収穫残渣をメタン発酵させる嫌気性処理工程と(SA5)、嫌気性処理工程で生じた発酵残渣の少なくとも一部を圃場に還元する還元工程と(SA8)、収穫残渣収集工程(SA1)で得られる収穫残渣3の量及び時期と、還元工程(SA8)で必要となる還元量と、に基づいて、嫌気性処理工程における処理量を調整する資源循環管理工程と(SA4)、を実行するように構成されている。
また、資源循環管理方法は、収穫残渣3を保管する原料保管工程(SA3)をさらに含み、資源循環管理工程(SA4)は、収穫残渣収集工程(SA1)で得られる収穫残渣の量及び時期と、還元工程(SA8)で必要となる還元量と、に基づいて、原料保管工程(SA3)における原料の保管場所及び保管条件を調整するように構成されている。資源循環管理工程(SA4)は、上述した管理装置20及び記憶装置21で実行される。
[嫌気性処理方法]
上述した資源循環方法には、本発明の嫌気性処理方法が組み込まれている。つまり、嫌気性処理方法は、圃場2で生じた収穫残渣3を含む原料をメタン発酵させ、メタン発酵で生じる発酵残渣を堆肥または肥料として利用するとともに、メタン発酵で生じるバイオガスをエネルギー源として利用するように構成され、管理装置20で管理される堆肥等またはエネルギー源の需要情報に基づいて、メタン発酵装置6に供給する収穫残渣3の切断長さを調整するように構成されている。
既に説明したように、メタンガスや発酵残渣の需要量との整合を図るという観点でメタン発酵に要する時間が重要となる。そこで、予測されるメタンガスや発酵残渣の需要量に合わせて収穫残渣3の切断長さを調整することで、メタン発酵に要する時間であるHRTを調整できるようになり、収穫残渣3という有機性資源を有効に活用できるようになる。
具体的に、堆肥等またはエネルギー源の需要が増加する場合に、メタン発酵に供給する収穫残渣3の切断長さまたは平均切断長さが短くなるように調整することが好ましい。
メタン発酵プロセスは、温度、原料滞留時間(HRT)、有機物負荷などの運転の条件によって制御される。メタン発酵に供給する収穫残渣の切断長さまたは平均切断長さが短くなるように調整することで、HRTを短くすることができ、これにより堆肥等またはエネルギー源の需要が増加する場合でも適切に対応できるようになる。
収穫残渣3の長さとメタン発酵に必要なHRTとの関係を予め把握しておけば、当該関係に基づいて、収穫残渣3の切断長さを、目標となるHRTに整合した値に適切に調整することができるようになる。図3には、収穫残渣3である稲わらの長さLと、HRTとの関係が示されている。稲わらの長さLが短いほどHRTが短くなり、稲わらの長さLが長くなるとHRTは次第に飽和する特性が見られる。例えば、稲わらの長さLが数mmであればHRTは20日程度、稲わらの長さLが十数mmであればHRTは40日程度に調整することができる。
収穫残渣3を複数の切断長さごとに分けて保管しておき、堆肥等またはエネルギー源の需要情報に基づいて、メタン発酵に供給する収穫残渣の切断長さが所定長さとなるように選択または配合するように構成されている。
予め、収穫残渣3を複数の切断長さごとに分けて保管しておけば、それらから収穫残渣の切断長さが所定長さとなるように選択または配合することで、堆肥等またはエネルギー源の需要情報に整合したHRTとなるように、調整することができる。
上述した例では、ロールベーラーなどにより円筒状に梱包されて収集される収穫残渣3の一部が、予め破砕装置により破砕された状態で保管場所5に保管される例を説明したが、メタン発酵処理に供する際に破砕装置を用いて必要サイズに破砕または切断するようにしてもよい。
上述の実施形態では、収穫残渣の一部をガス化装置9に供給しているが、廃熱供給および/または電力供給および/または生成物の圃場還元が可能なものであれば他の装置であってもよく、例えば焼却炉、熱分解炉、炭化炉など、収穫残渣を加熱により処理する装置であってもよい。
収穫残渣3として稲わらを例に説明したが、圃場で収穫した穀類の収穫後に生じる農業廃棄物であればよく、稲わらに籾殻が含まれていてもよいし、麦わらやトウモロコシの茎などを対象とすることができる。
上述した様々な実施形態は、本発明の一例であり、当該記載により本発明の範囲が限定されるものではなく、各本発明の作用効果が奏される範囲で適宜変更設計可能であることはいうまでもない。
1:資源循環システム
2:圃場
3:収穫残渣(稲わら)
4:前処理装置
5:保管場所
6:メタン発酵装置
7:発酵残渣貯留装置
8:バイオガス発電装置
9:ガス化装置
10:ガス精製装置
11:合成ガス発電装置
20:管理装置
21:記憶装置

Claims (8)

  1. 圃場で生じた収穫残渣を収集する収穫残渣収集工程と、
    前記収穫残渣収集工程で収集した前記収穫残渣をメタン発酵させる嫌気性処理工程と、
    前記嫌気性処理工程で生じた発酵残渣を、圃場に還元する還元工程と、
    を含む資源循環方法。
  2. 前記収穫残渣収集工程と前記嫌気性処理工程との間に、前記収穫残渣を保管する原料保管工程をさらに含み、
    前記原料保管工程で保管された前記収穫残渣の少なくとも一部を前記嫌気性処理工程に供給する請求項1記載の資源循環方法。
  3. 前記原料保管工程は、前記収穫残渣収集工程で収集した前記収穫残渣を、複数の保管場所に分散して保管する工程である請求項2記載の資源循環方法。
  4. 前記原料保管工程は、前記収穫残渣収集工程で収集した前記収穫残渣を、前記保管場所に対応して異なる保管条件で保管する工程である請求項3記載の資源循環方法。
  5. 前記原料保管工程で前記収穫残渣を保管する前記保管場所と前記保管条件を含む保管情報を管理し、前記保管情報に基づいて前記収穫残渣の少なくとも一部を前記嫌気性処理工程に供給する時期及び/または量を管理する管理工程をさらに含む請求項4記載の資源循環方法。
  6. 前記嫌気性処理工程と前記還元工程との間に、前記嫌気性処理工程で生じた発酵残渣を保管する発酵残渣保管工程を備え、前記発酵残渣保管工程で保管した発酵残渣の少なくとも一部を圃場に還元する請求項1から5の何れかに記載の資源循環方法。
  7. 圃場で生じた収穫残渣を収集する収穫残渣収集工程と、
    前記収穫残渣収集工程で収集した前記収穫残渣をメタン発酵させる嫌気性処理工程と、
    前記嫌気性処理工程で生じた発酵残渣の少なくとも一部を圃場に還元する還元工程と、
    前記収穫残渣収集工程で得られる前記収穫残渣の量及び時期と、前記還元工程で必要となる還元量と、に基づいて、前記嫌気性処理工程における処理量を調整する資源循環管理工程と、
    を含む資源循環管理方法。
  8. 前記収穫残渣を保管する原料保管工程をさらに含み、
    資源循環管理工程は、前記収穫残渣収集工程で得られる収穫残渣の量及び時期と、前記還元工程で必要となる還元量と、に基づいて、前記原料保管工程における原料の保管場所及び保管条件を調整する請求項7記載の資源循環管理方法。
JP2022035822A 2022-03-09 2022-03-09 資源循環方法及び資源循環管理方法 Pending JP2023131221A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022035822A JP2023131221A (ja) 2022-03-09 2022-03-09 資源循環方法及び資源循環管理方法
PCT/JP2023/006468 WO2023171388A1 (ja) 2022-03-09 2023-02-22 資源循環方法及び資源循環管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022035822A JP2023131221A (ja) 2022-03-09 2022-03-09 資源循環方法及び資源循環管理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023131221A true JP2023131221A (ja) 2023-09-22

Family

ID=87934987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022035822A Pending JP2023131221A (ja) 2022-03-09 2022-03-09 資源循環方法及び資源循環管理方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023131221A (ja)
WO (1) WO2023171388A1 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102531801A (zh) * 2012-01-05 2012-07-04 上海创博生态工程有限公司 一种酸性生物有机肥料及其制备方法
CN104928324A (zh) * 2014-03-23 2015-09-23 吕宏涛 生活垃圾与玉米秸秆生物处理方法
CA2998105C (en) * 2015-09-11 2022-10-18 Industrie Rolli Alimentari S.P.A. Agroindustrial process with minimal environmental impact
DE102017005627A1 (de) * 2016-10-07 2018-04-12 Lennart Feldmann Verfahren und System zur Verbesserung der Treibhausgas-Emissionsminderungsleistung biogener Kraft-, Heiz- und Brennstoffe und/oder zur Anreicherung landwirtschaftlich genutzter Flächen mit Humus-C
CN112321347A (zh) * 2020-10-14 2021-02-05 江苏省农业科学院 一种叶菜类蔬菜秸秆还田再利用用应技术及方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2023171388A1 (ja) 2023-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Awasthi et al. A critical review of organic manure biorefinery models toward sustainable circular bioeconomy: Technological challenges, advancements, innovations, and future perspectives
Awasthi et al. Multi-criteria research lines on livestock manure biorefinery development towards a circular economy: from the perspective of a life cycle assessment and business models strategies
Bacenetti et al. Anaerobic digestion of different feedstocks: impact on energetic and environmental balances of biogas process
Silalertruksa et al. A comparative LCA of rice straw utilization for fuels and fertilizer in Thailand
Lecksiwilai et al. Net Energy Ratio and Life cycle greenhouse gases (GHG) assessment of bio-dimethyl ether (DME) produced from various agricultural residues in Thailand
Akbari et al. Comparative life cycle energy and greenhouse gas footprints of dry and wet torrefaction processes of various biomass feedstocks
Azasi et al. Bioenergy from crop residues: a regional analysis for heat and electricity applications in Ghana
Tolessa et al. Assessment of agricultural biomass residues for anaerobic digestion in rural vakinankaratra region of Madagascar
El-Mashad et al. Reuse potential of agricultural wastes in semi-arid regions: Egypt as a case study
Nahian et al. Prospects and potential of biogas technology in Bangladesh
WO2023171388A1 (ja) 資源循環方法及び資源循環管理方法
WO2023171390A1 (ja) 資源循環方法
WO2023171389A1 (ja) 嫌気性処理方法
AU2007250462B2 (en) Integrated power generation and organic fertiliser production system
RU2419594C1 (ru) Способ переработки и утилизации отходов животноводческого комплекса
Kimura et al. Simulation of livestock biomass resource recycling and energy utilization model based on dry type methane fermentation system
Górecki et al. Biomass energy potential: green energy for the university of Warmia and Mazury in Olsztyn
RU2519853C2 (ru) Способ утилизации отходов в комплексе безотходного птицеводства и животноводства с собственным производством кормов
Adams Engineering Lessons—Using Engineering Design to Minimise GHG Emissions From Bioenergy Production
DK2486169T3 (en) System for clean energy
Shukla et al. Engineering Interventions to Mitigate the Agricultural Waste in India
Ingrao et al. Energy and Environmental Assessments of Agro-biogas Supply Chains for Energy Generation: A Comprehensive Review
Yelizarov et al. Fallen leaves and other seasonal biomass as raw material for producing biogas and fertilizers
Pochwatka et al. The energetic and economic analysis of demand-driven biogas plant investment possibility in dairy farm
Munir et al. Techniques and strategies for bioenergy production from manure

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240418