JP2023131182A - 撮影装置及び撮影方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成あるいは方法で相対移動する被写体を好適に撮影することができる撮影装置及び撮影方法を得る。【解決手段】撮影装置に対して相対移動する被写体を所定の撮影時間間隔にて撮影することで複数の画像を得る2次元の撮像素子と、前記撮像素子が前記複数の画像を撮影するために露光する際に、前記撮影装置に対する前記被写体の相対移動に合わせて前記撮像素子を駆動しながら露光する撮像素子駆動部と、前記撮影装置に対して相対移動する前記被写体が重なるようにずらしながら前記複数の画像を合成する画像合成部と、を有することを特徴とする撮影装置。【選択図】図7

Description

本発明は、撮影装置及び撮影方法に関する。
従来から、スリット画像(スリット写真)と呼ばれる、被写体の動きに合わせてフィルムを動かして撮影を行う技法が知られている。スリット画像は、撮影装置に対して相対移動する被写体を連続的に捉えた複数の線状画像を繋ぎ合わせることで得られるものである。
また、特許文献1には、ラインセンサカメラと画像記録部と操作器とビデオモニタとを有する着順およびタイム判定装置が記載されている。ラインセンサカメラは、判定基準線を挟んで両方向から撮像するように複数が配置される。画像記録部は、複数のラインセンサカメラから入力される複数の映像信号を記録し、複数の映像信号を走査変換し、合成した1つの映像信号あるいは個々の映像信号として読み出し出力する。操作器は、画像記録部における少なくとも信号の記録および読み出しの選択を操作する。ビデオモニタは、画像記録部から入力された複数の映像信号を合成し1つの映像信号とした画像あるいは複数の映像信号の個々の映像信号の画像を表示する。
特許第3183318号公報
しかしながら、フィルムカメラでスリット画像を得る場合には、専用のスリットカメラを用いて、被写体に同期してフィルムを動かして撮影しなければならないため、特別かつ大掛かりな装置が必要であり、高コスト化にも繋がってしまう。特許文献1の着順およびタイム判定装置は、フィルムカメラからデジタルカメラに代替わりした後のスリット画像の撮影技術であるが、やはり、複数のラインセンサカメラをはじめとする特別かつ大掛かりな装置が必要であり、高コスト化にも繋がってしまう。
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、簡易な構成あるいは方法で相対移動する被写体を好適に撮影することができる撮影装置及び撮影方法を得ることを目的とする。
本実施形態の撮影装置は、撮影装置に対して相対移動する被写体を所定の撮影時間間隔にて撮影することで複数の画像を得る2次元の撮像素子と、前記撮像素子が前記複数の画像を撮影するために露光する際に、前記撮影装置に対する前記被写体の相対移動に合わせて前記撮像素子を駆動しながら露光する撮像素子駆動部と、前記撮影装置に対して相対移動する前記被写体が重なるようにずらしながら前記複数の画像を合成する画像合成部と、を有することを特徴とする。
本実施形態の撮影方法は、2次元の撮像素子により、撮影装置に対して相対移動する被写体を所定の撮影時間間隔にて撮影することで複数の画像を得るステップと、撮像素子駆動部により、前記撮像素子が前記複数の画像を撮影するために露光する際に、前記撮影装置に対する前記被写体の相対移動に合わせて前記撮像素子を駆動しながら露光するステップと、画像合成部により、前記撮影装置に対して相対移動する前記被写体が重なるようにずらしながら前記複数の画像を合成するステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成あるいは方法で相対移動する被写体を好適に撮影することができる撮影装置及び撮影方法を得ることができる。
本実施形態のデジタルカメラの全体構成の一例を示すブロック図である。 撮像素子駆動機構の構成の一例を示す第1の図である。 撮像素子駆動機構の構成の一例を示す第2の図である。 通常の写真の撮影事例を示す図である。 パノラマ写真の撮影事例を示す図である。 スリット写真の撮影事例を示す図である。 本実施形態のスリット画像撮影モードにおける撮影概念の一例を示す図である。 本実施形態のスリット画像撮影モードにおける撮影条件の設定の一例を示す図である。 本実施形態のスリット画像撮影モードにおける撮影処理の第1の例を示すフローチャートである。 本実施形態のスリット画像撮影モードにおける撮影処理の第2の例を示すフローチャートである。 本実施形態のスリット画像撮影モードにおける撮影処理の第3の例を示すフローチャートである。 本実施形態のスリット画像撮影モードにおける合成処理の一例を示す図である。 複数の画像の撮影中における撮像素子の駆動態様の第1の例を示す図である。 複数の画像の撮影中における撮像素子の駆動態様の第2の例を示す図である。
<デジタルカメラの全体構成>
図1は、本実施形態のデジタルカメラ(撮影装置)10の全体構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、デジタルカメラ10は、そのカメラボディ20に着脱自在に装着された撮影レンズ11を備えており、撮影レンズ11は、被写体側(図の左側)から順に、撮影光学系としての撮影レンズ群L及び絞り13を備え、カメラボディ20は、シャッタ15及び2次元の撮像素子(エリアセンサ、イメージセンサ)17を備えている。撮影レンズ群Lから入射し、絞り13及び開放されたシャッタ15を通った被写体光束による被写体像が、撮像素子17の受光面に形成され、露光される。撮像素子17の受光面に形成された被写体像は、マトリックス状に配置された多数の画素によって、電気的な画素信号に変換され、画像信号としてCPU(Central Processing Unit)21に出力される。CPU21は、DSP(Digital Signal Processor)と読み替えられてもよい。
CPU21は、画像信号に所定の処理を施して、これを表示部材23に表示し、着脱可能なメモリカード25に書き込む。CPU21は、電源スイッチ、レリーズスイッチ、ダイヤルスイッチなどの操作部材27、絞り13とシャッタ15を駆動制御する絞り/シャッタ駆動回路31、撮像素子駆動機構(撮像素子駆動部)40を介して撮像素子17を駆動する撮像素子駆動回路(撮像素子駆動部)33、及びカメラ機能に関する各種プログラムが書き込まれたメモリ35と接続されている。
撮影レンズ11は、絞り13の開口径(絞り値)情報、撮影レンズ群Lの解像力(MTF)情報を記憶したメモリ19を搭載していて、これらの情報がCPU21に読み込まれる。撮影レンズ群Lは、通常、絞り13を光軸方向に挟んで複数のレンズ群を有する(図1では単レンズとして簡略化して描いている)。
また、撮像素子17は、撮影レンズ11の光軸Zと直交するX軸方向とY軸方向(直交二方向)に移動可能に撮像素子駆動機構(撮像素子駆動部)40に搭載されている。CPU21は、像振れ防止動作(手振れ防止動作、防振動作)時に、図示しない角速度センサによりデジタルカメラ10の振れを検出して、撮像素子17に対して被写体像が相対移動しないように撮像素子振動回路33を介して撮像素子駆動機構40の可動ステージ(撮像素子17)を像振れ防止動作(手振れ防止動作、防振動作)させる。
CPU21は、後述する「スリット画像撮影モード」において、撮像素子駆動回路33ひいては撮像素子駆動機構40を駆動制御する駆動制御部21Aと、撮像素子17による撮影画像(例えば複数の画像)に対して所定の画像合成処理を施す画像合成部21Bとを有している。駆動制御部21Aと画像合成部21Bの機能については後に詳細に説明する。
<撮像素子駆動機構の構成>
図2、図3は、撮像素子駆動機構の構成の一例を示す第1、第2の図である。上述したように、撮像素子17は、撮影レンズ11の光軸Zと直交するX軸方向とY軸方向(直交二方向)に移動可能に撮像素子駆動機構40に搭載されている。撮像素子駆動機構40は、カメラボディ20のシャーシなどの構造物に固定される固定支持基板41と、撮像素子17を固定した、固定支持基板41に対してスライド可能な可動ステージ42と、固定支持基板41の可動ステージ42との対向面に固定した磁石M1、M2、M3と、固定支持基板41に可動ステージ42を挟んで各磁石M1、M2、M3と対向させて固定した、各磁石M1、M2、M3との間に磁気回路を構成する磁性体からなるヨーク431、432、433と、可動ステージ42に固定した、前記磁気回路の磁界内において電流を受けることにより駆動力を発生する駆動用コイルC1、C2、C3とを有し、撮像素子駆動回路33から駆動用コイルC1、C2、C3に交流電圧を印加することにより、固定支持基板41に対して可動ステージ42が振動するようになっている。
この実施形態では、磁石M1、ヨーク431及び駆動用コイルC1からなる磁気駆動手段と、磁石M2、ヨーク432及び駆動用コイルC2からなる磁気駆動手段(2組の磁気駆動手段)とが撮像素子17の長手方向(水平方向、X軸方向)に所定間隔で配置され、磁石M3、ヨーク433及び駆動用コイルC3からなる磁気駆動手段(1組の磁気駆動手段)が長手方向と直交する短手方向(鉛直(垂直)方向、Y軸方向)に配置されている。撮像素子駆動回路33は、各駆動用コイルC1、C2及びC3への電流を独立して制御するY軸駆動回路33Y1、33Y2及びX軸駆動回路33Xを備えている。
さらに固定支持基板41には、各駆動用コイルC1ないしC3の近傍(中央空間部)に、磁石M1、M2、M3の磁力を検知して可動ステージ42の位置を検知するホールセンサH1、H2、H3が配置されている。ホールセンサH1、H2により可動ステージ42のY軸方向位置及び傾き(回転)を検知し、ホールセンサH3により可動ステージ42のX軸方向位置を検知する。CPU21は、ホールセンサH1、H2、H3の出力により可動ステージ42の位置を検知しながらY軸駆動回路33Y1、33Y2及びX軸駆動回路33Xにより各駆動用コイルC1ないしC3に駆動電流を流し、可動ステージ42を所定の経路、軌跡及び速さ(周期)で移動させる。CPU21は、像振れ防止動作(手振れ防止動作、防振動作)時に、図示しない角速度センサによりデジタルカメラ10の振れを検出して、撮像素子17に対して被写体像が相対移動しないように撮像素子振動回路33を介して撮像素子駆動機構40の可動ステージ(撮像素子17)を像振れ防止動作(手振れ防止動作、防振動作)させる。
<通常の写真、パノラマ写真、スリット写真の違い>
図4は、通常の写真の撮影事例を示す図である。ここでは、撮影装置を固定して、図中の左右方向に延びる3両編成の電車を被写体として撮影する場合を示している。図4に示すように、通常の写真の場合、被写体である電車を一度に捉えて全体を撮影する。
図5A、図5B、図5Cは、パノラマ写真の撮影事例を示す図である。ここでは、撮影装置を固定して、図中の左右方向に延びる3両編成の電車を被写体として撮影する場合を示している。パノラマ写真を撮影する場合、静止している被写体(電車)に対してカメラ(撮像素子)を動かして順次露光していき、小間切れになった画像を繋ぎ合わせて1つの画像にする。パノラマ写真では、基本的に、動いている被写体(走行中の電車)は撮影できない。パノラマ写真では、カメラをパンして撮影・合成するので、パースペクティブにより周辺部が小さくなってしまう。
図6A、図6B、図6Cは、スリット写真の撮影事例を示す図である。ここでは、撮影装置を固定して、図中の左方向から右方向に向かって走行する3両編成の電車を被写体として撮影する場合を示している。スリット写真を撮影する場合、動体である被写体(電車)に合わせてフィルム又は撮像素子を動かして順次露光していく。すると、動いている被写体(電車)は止まって写り、静止している被写体(建物や風景)は流れて写る。露光は、フィルムの直前に置かれたスリットによって一部の範囲が露光されるようになっている。デジタルカメラの場合、ラインセンサを使ってスリットの代わりに撮影することもある。スリット写真では、スリットの幅又は1次元の撮像素子の幅の画像(線状画像)を連続して撮影してこれらを隙間なく繋ぎ合わせることで、2次元の画像を合成・生成している。スキャナと同じ原理により、1次元の線状画像を2次元のスリット画像に変換している。このとき、動いている被写体と1次元の線状画像を取得するタイミングを合わせることで、動いているものが止まっている画像として取得される。
複数の画像を撮影して繋いで1枚の写真を作る代表例としてパノラマ写真が存在する。パノラマ写真も複数回撮影すること、カメラに対して相対的に位置が変わっているもの(パノラマ写真の場合には動いている被写体ではなく、地上に対して静止している又はそれに近いものを対象にしているが、カメラとの関係であれば位置が変わる)のずれ量を補正して合成していくという点では、スリット写真と共通する。しかし、スリット写真では、動く被写体に対してレンズが正対したまま複数回撮影して合成する点が異なっている(スリット写真ではカメラと被写体が常に正対しているのに対して、パノラマ写真では被写体に対してレンズが正対しない)。
パースペクティブにより、遠くのものは小さく、近くのものは大きく写るため、カメラを動かして撮影するパノラマ写真のような撮影方法の場合は、光軸中心から被写体までの距離が遠くなったり近くなったりすることで合成する結果、図5Cのように周辺に行くほど小さく合成されてしまうことになる。ここから画像処理によって歪みを補正することも可能であるが、もともと小さく撮影されているため解像が低く粗い画像になってしまう。
一方、スリット写真では、被写体(この場合動いている被写体)に対して正対(動いている方向に対して垂直)から常に撮影することで、光軸上で被写体までの距離が一定であることと、通常のレンズの射影方式(y=f・tanθ)であれば同一距離の面上にある被写体が同じサイズに写るため、合成した際にきれいに合成でき且つ歪みを生じにくいというメリットがある。このように、スリット写真は、被写体に正対して真横から同じ倍率で歪みなくかつぶれなく撮影した写真として定義される。
<本実施形態のスリット画像撮影モード>
本実施形態の撮影装置及び撮影方法は、上述したスリット写真のメリットを活かしつつ、特別かつ大掛かりな装置を不要として低コスト化を図った簡易な構成あるいは方法で、撮影装置に対して相対移動する被写体を好適に撮影することができる撮影モードを具備している。本明細書では、この撮影モードを「スリット画像撮影モード」と呼ぶ。撮影者は、表示部材23を見ながら操作部材27を操作することで、数ある撮影モードの中からスリット画像撮影モードを選択・設定することができる。
スリット画像撮影モードでは、2次元の撮像素子17により、デジタルカメラ(撮影装置)10に対して相対移動する被写体を所定の撮影時間間隔にて撮影することで複数の画像を得る。さらに、CPU21の駆動制御部21Aの制御の下、撮像素子駆動回路33及び撮像素子駆動機構40(撮像素子駆動部)により、撮像素子17が複数の画像を撮影するために露光する際に、デジタルカメラ(撮影装置)10に対する被写体の相対移動に合わせて撮像素子17を同調するように駆動しながら露光を行う。そして、CPU21の画像合成部21Bにより、デジタルカメラ(撮影装置)10に対して相対移動する被写体が重なるようにずらしながら複数の画像を合成する。つまり、撮像素子(エリアセンサ)17を動いている被写体と相対的に同じ速度及び方向で駆動することにより、被写体が静止し、それ以外がぶれた複数の画像を取得して、当該複数の画像を被写体が繋がり合うように位置を合わせながら合成することで、スリット写真のメリットを活かした合成画像を得ることができる(スリット写真のような効果を得ることができる)。
図7は、本実施形態のスリット画像撮影モードにおける撮影概念の一例を示す図である。図7では、デジタルカメラ(撮影装置)10が固定されており、デジタルカメラ10に対して移動する被写体(図中の左方向から右方向に向かって走行する3両編成の電車)を撮影する場合を例示する。図7に示すように、スリット画像撮影モードでは、2次元の撮像素子17によって2次元の画像としての複数(ここでは5つ)の画像が取得される。これらの複数の画像は、図6Bに示したような従来のスリット画像の元となる線状画像よりも幅を持った(図中の左右方向に広い)ものである。撮像素子17によって複数(ここでは5つ)の画像を撮影する際、CPU21の駆動制御部21Aの制御の下、撮像素子駆動回路33及び撮像素子駆動機構40(撮像素子駆動部)により、撮像素子21を被写体の動きに合わせて駆動する。複数の画像のうち、隣接する撮影時間間隔の画像は、被写体の重なり合う部分を有し、これらの重なり合う部分を、動いている被写体(走行する電車)が一致するようなずらし量として合成する。重なり合う部分の合成処理に際しては、当該重なり合う部分を単純に合成する方法のほか、当該重なり合う部分の平均をとる方法が考えられる。このようにして、複数の画像の撮影中に被写体の動きに合わせて撮像素子17を駆動するとともに、デジタルカメラ(撮影装置)10に対して相対移動する被写体(走行する電車)が重なるようにずらしながら複数の画像を合成すると、動いているもの(電車)が静止して、静止しているもの(建物や風景)をぼかした高品質な画像(スリット画像)が得られる。
スリット画像撮影モードでは、撮影条件として、以下の(1)-(4)の少なくとも1つ又は全部を設定する。(1)-(4)に加えて、明るさ(絞り開度)、シャッタスピード、撮像素子17による被写体の撮影時間間隔を撮影条件として設定してもよい。
(1)デジタルカメラ(撮影装置)10から被写体までの距離
(2)デジタルカメラ(撮影装置)10と被写体の相対移動速度
(3)デジタルカメラ(撮影装置)10と被写体の相対移動方向
(4)撮影レンズ群(撮影光学系)Lの焦点距離
撮影条件の設定に際しては、撮影者が、表示部材23を見ながら操作部材27を操作してマニュアルで設定してもよいし、所定の撮影条件に基づいてデジタルカメラ10のCPU21の側で自動設定してもよい(撮影後に自動で処理してもよい)。
図8は、本実施形態のスリット画像撮影モードにおける撮影条件の設定の一例を示す図である。図8の例では、被写体までの距離と被写体の移動速度と被写体の移動方向を撮影者がマニュアル入力し、撮影レンズ群(撮影光学系)の焦点距離が自動設定されている場合を示している。被写体までの距離が30mと入力され、被写体の移動速度が80km/hと入力され、被写体の移動方向が左→右と入力されている。また、撮影レンズ群(撮影光学系)の焦点距離が300mmに自動設定されている。
図9は、本実施形態のスリット画像撮影モードにおける撮影処理の第1の例を示すフローチャートである。
ステップST1では、撮影条件を設定する。例えば、図8のように、被写体までの距離と被写体の移動速度と被写体の移動方向等をマニュアル設定する。ステップST2では、撮影を開始するか否か(例えばシャッタレリーズボタンが押されたか否か)を判定する。例えばシャッタレリーズボタンが押されない場合は、シャッタレリーズボタンが押されるのを待ち(ステップST2:No)、シャッタレリーズボタンが押された場合は(ステップST2:Yes)、ステップST3に進む。ステップST3では、撮像素子17を駆動しながらの指定条件で撮影を行う(指定条件の例示・詳細については図10のフローチャートを参照して後述する)。ステップST4では、撮影を終了するか否か(例えばシャッタレリーズボタンが開放されたか否か)を判定する。例えばシャッタレリーズボタンが開放されない場合は、シャッタレリーズボタンが開放されるまで所定の撮影時間間隔での撮影を繰り返し(ステップST4:No、ステップST3)、シャッタレリーズボタンが開放された場合は(ステップST4:Yes)、ステップST5に進む。ステップST3、ステップST4のループを繰り返すことで、デジタルカメラ10に対して相対移動する被写体に合わせて撮像素子17を駆動しながら所定の撮影時間間隔にて撮影することで複数の画像が得られる。ステップST5では、撮像素子17により得られた複数の画像を指定条件で合成する(指定条件の例示・詳細については図11のフローチャートを参照して後述する)。ステップST6では、ステップST5における合成画像を保存して、処理を終了する。
図10は、本実施形態のスリット画像撮影モードにおける撮影処理の第2の例を示すフローチャートである。図10は、図9のステップST3の指定条件での撮影に相当する。
ステップST11では、指定条件から撮像素子17の像面の移動速度を算出する。ステップST12では、撮像素子17を初期位置に駆動する。ステップST13では、撮像素子17を指定速度で駆動開始する。ステップST14では、シャッタを開けて露光を開始する。ステップST15では、シャッタを閉じて露光を終了する。ステップST16では、撮像素子17の駆動を停止する。このようにして、被写体の動きに合わせて撮像素子17を駆動させた1枚の画像が撮影される。
図11は、本実施形態のスリット画像撮影モードにおける撮影処理の第3の例を示すフローチャートである。図11は、図9のステップST5の指定条件での合成に相当する。
ステップST21では、撮像素子17が所定の撮影時間間隔にて撮影した複数の画像を合成対象として、合成対象である複数の画像のうちの隣接する画像を指定量だけ移動させる。ステップST22では、ステップST21で指定量だけ移動させた隣接する画像の重なっている部分を合成する。ステップST23では、複数の画像の全ての合成が終了したか否かを判定する。複数の画像の全ての合成が終了していない場合には(ステップST23:No)、ステップST21に戻り、複数の画像の全ての合成が終了した場合には(ステップST23:Yes)、処理を終了する。このようにして、CPU21の画像合成部21Bにより、デジタルカメラ10に対して相対移動する被写体が重なるようにずらしながら複数の画像を合成する。つまり、撮像素子17にて連続して撮影された複数の画像を、動いているものを重ね合わせるように合成する。これにより、動いているものを止めて、止まっているものをぼかして合成することで、スリット写真のメリットを活かした合成画像を得ることができる(スリット写真のような効果を得ることができる)。
CPU21の画像合成部21Bは、撮像素子17による複数の画像を合成する際に、撮像素子17の像面における被写体像の移動量と等しくなるように複数の画像をずらしながら合成する。CPU21の画像合成部21Bは、撮像素子17による複数の画像を合成する際に、隣接する撮影時間間隔の画像の静止部分を除いた移動量と等しくなるように複数の画像をずらしながら合成する。撮像素子17による撮影時間隔は、少なくとも隣接する撮影時間間隔の画像に被写体が含まれるように設定される。
撮像素子17による撮影時間隔は、撮像素子17の幅又は高さ(駆動可能量)/(撮影装置と被写体の相対移動速度×(主面距離/主面距離から被写体までの距離))より短くなるように設定される。「撮像素子17の幅又は高さ(駆動可能量)」は、「撮像素子17の有効範囲」と読み替えてもよい。さらに、CPU21の画像合成部21Bは、撮影装置と被写体の相対移動速度×(主面距離/主面距離から被写体までの距離)×撮影時間間隔と等しくなるようなずらし量で、撮像素子17による複数の画像を合成する。
図12A-図12Dは、本実施形態のスリット画像撮影モードにおける合成処理の一例を示す図である。図12Aに示すように、撮像素子17の有効範囲は24mm=0.024mとなっている。また、被写体の移動速度は80km/h=22.2m/sとなっている。また、被写体までの距離は50mとなっている。また、主面距離は300mm=0.3mとなっている。また、主面距離から被写体までの距離は、50m-0.3m=49.7mとなっている。
撮像素子17による撮影時間隔を決定する場合、露光間隔t=t2-t1としたとき、t2-t1<撮像素子17の有効範囲/(被写体の移動速度×(主面距離/主面距離から被写体までの距離))を満足することが必要となる。当該条件の右式は、0.024/(22.2×(0.3/49.7))=0.179となるため、撮影時間間隔(露光間隔t=t2-t1)は、0.179秒未満となるように設定することが必要となる。撮影時間間隔(露光間隔t)を0.12秒に設定すれば、像の移動量dは、d=被写体の移動速度×(主面距離/主面距離から被写体までの距離)×撮影時間間隔となり、22.2×(0.3/49.7)×0.12=0.0161m、つまり、16.1mmと算出される。このように算出した像の移動量dに基づいて、時間t1、t2の画像1、2をずらして(位置合わせして)合成を行う。具体的に、画像1、2の重なり合う部分を単純に合成するか、あるいは、画像1、2の重なり合う部分の平均をとることができる。また、画像1、2の重なり合わない部分は、当該部分をそのまま使用することができる。同様の合成を3枚目以降の画像(時間t3の画像3、時間t4の画像4、時間t5の画像5・・・)についても行っていく。
撮影の際は、CPU21の駆動制御部21Aの制御の下、撮像素子駆動回路33及び撮像素子駆動機構40(撮像素子駆動部)により、デジタルカメラ(撮影装置)10に対する被写体の相対移動に合わせて撮像素子17を駆動させつつ露光を行う。
その際、撮像素子駆動回路33及び撮像素子駆動機構40(撮像素子駆動部)は、撮像素子17が複数の画像を撮影する際それぞれで、撮影装置と被写体の相対移動速度×(主面距離/主面距離から被写体までの距離)と等しくなるような駆動速度で撮像素子17を駆動する。要するに、像面での被写体の動きと撮像素子17の動きを同期させることで動いている被写体を静止させているかのように露光する。また、撮像素子駆動回路33及び撮像素子駆動機構40(撮像素子駆動部)は、撮像素子17が複数の画像を撮影する際に、それぞれ、最低、撮影装置と被写体の相対移動速度×(主面距離/主面距離から被写体までの距離)×露光時間以上の駆動量で撮像素子17を駆動する。
図13、図14は、複数の画像の撮影中における撮像素子17の駆動態様の第1、第2の例を示す図である。撮像素子17の有効範囲、被写体の移動速度、被写体までの距離、主面距離、主面距離から被写体までの距離は、図12Aで例示した値と同じである。
図13に示すように、撮像素子17の駆動速度は、被写体の移動速度×(主面距離/主面距離から被写体までの距離)で算出されるので、これに各数値を当てはめて、22.2×0.3/(50-0.3)=0.134m/sと決定される。さらに、撮像素子17の駆動量は、撮像素子17の駆動速度と露光時間との掛け合わせにより決定され、図14では露光時間を1/10秒露光としているので、最低限0.134×0.1=0.0134mの撮像素子の駆動が必要となる。撮像素子17の駆動方向は、センサ上に結像されている被写体の移動方向に合わせる。図14の例では、撮像素子17の1回の駆動パターンが、画面中央から画面右側、再び画面中央を通って画面左側、最後に画面中央に戻るというように設定されている。この時、撮像素子の移動量は、画面中心に対して左右(上下)に露光中に均等に動くことにより、合成のステップのずらし量を計算通りに行うことが出来る。図12B、図12Cの例において、0.0134m移動させるのであれば、左右(上下)で、0.0067mずつ駆動させることになる。
このように、本実施形態の撮影装置及び撮影方法では、2次元の撮像素子により、撮影装置に対して相対移動する被写体を所定の撮影時間間隔にて撮影することで複数の画像を得るとともに、撮像素子駆動部により、撮像素子が複数の画像を撮影するために露光する際に、撮影装置に対する被写体の相対移動に合わせて撮像素子を駆動しながら露光することで相対的に動いている被写体が静止して撮像され静止している被写体がブレて撮像され、画像合成部により、撮影装置に対して相対移動する被写体が重なるようにずらしながら複数の画像を合成する。これにより、簡易な構成あるいは方法で相対移動する被写体を好適に撮影することができる。すなわち、スリット写真のメリットを活かした合成画像を得ることができる(スリット写真のような効果を得ることができる)。
本発明は上記の実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらに、技術の進歩又は派生する別技術によって、技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
以上の実施形態では、撮影装置(デジタルカメラ)が固定されており、撮影装置に対して移動する被写体(例えば電車)を撮影する場合を例示して説明した。しかし、撮影装置は、自身に対して相対移動する被写体を撮影するものであればよく、撮影装置の側が電車、車、ケーブルカー等の移動体に設置されており、そこから建物や風景等の固定側の被写体を撮影してもよい。
10 デジタルカメラ(撮影装置)
11 撮影レンズ
L 撮影レンズ群(撮影光学系)
13 絞り
15 シャッタ
17 2次元の撮像素子(エリアセンサ、イメージセンサ)
19 メモリ
20 カメラボディ
21 CPU(Central Processing Unit)
21A 駆動制御部
21B 画像合成部
23 表示部材
25 メモリカード
27 操作部材(撮影モード設定部、撮影条件設定部)
31 絞り/シャッタ駆動回路
33 撮像素子駆動回路(撮像素子駆動部)
33X X軸駆動回路
33Y1 33Y2 Y軸駆動回路
35 メモリ
40 撮像素子駆動機構(撮像素子駆動部)
41 固定支持基板
42 可動ステージ
431 432 433 ヨーク
C1 C2 C3 駆動用コイル
H1 H2 H3 ホールセンサ
M1 M2 M3 磁石

Claims (13)

  1. 撮影装置に対して相対移動する被写体を所定の撮影時間間隔にて撮影することで複数の画像を得る2次元の撮像素子と、
    前記撮像素子が前記複数の画像を撮影するために露光する際に、前記撮影装置に対する前記被写体の相対移動に合わせて前記撮像素子を駆動しながら露光する撮像素子駆動部と、
    前記撮影装置に対して相対移動する前記被写体が重なるようにずらしながら前記複数の画像を合成する画像合成部と、
    を有することを特徴とする撮影装置。
  2. 前記撮像素子駆動部は、前記撮像素子が前記複数の画像を撮影する際に、前記撮影装置と前記被写体の相対移動速度×(主面距離/主面距離から前記被写体までの距離)と等しくなるような駆動速度で前記撮像素子を駆動する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  3. 前記撮像素子駆動部は、前記撮像素子が前記複数の画像を撮影する際に、前記撮影装置と前記被写体の相対移動速度と前記撮像素子の像面における被写体像の移動速度とが一致するような駆動速度で前記撮像素子を駆動する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮影装置。
  4. 前記撮像素子駆動部は、前記撮像素子が前記複数の画像を撮影する際に、前記撮影装置と前記被写体の相対移動速度×(主面距離/主面距離から前記被写体までの距離)×露光時間以上となるような駆動量で前記撮像素子を駆動する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の撮影装置。
  5. 前記撮影装置が固定されており、前記撮影装置に対して移動する前記被写体を撮影する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の撮影装置。
  6. 前記画像合成部は、前記撮像素子の像面における被写体像の移動量と等しくなるように前記複数の画像をずらしながら合成する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の撮影装置。
  7. 前記画像合成部は、隣接する撮影時間間隔の画像の静止部分を除いた移動量と等しくなるように前記複数の画像をずらしながら合成する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の撮影装置。
  8. 前記画像合成部は、前記撮影装置と前記被写体の相対移動速度×(主面距離/主面距離から前記被写体までの距離)×前記撮影時間間隔と等しくなるようなずらし量で前記複数の画像を合成する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の撮影装置。
  9. 前記撮影時間間隔は、少なくとも隣接する撮影時間間隔の画像に前記被写体が含まれるように設定される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の撮影装置。
  10. 前記撮影時間間隔は、前記撮像素子の幅又は高さ/(前記撮影装置と前記被写体の相対移動速度×(主面距離/主面距離から前記被写体までの距離))より短くなるように設定される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の撮影装置。
  11. 前記撮影時間間隔は、前記撮像素子の駆動可能量/(前記撮影装置と前記被写体の相対移動速度×(主面距離/主面距離から前記被写体までの距離))より短くなるように設定される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の撮影装置。
  12. 前記撮影装置から前記被写体までの距離と、前記撮影装置と前記被写体の相対移動速度と、前記撮影装置と前記被写体の相対移動方向と、撮影光学系の焦点距離とを撮影条件として設定する撮影条件設定部をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の撮影装置。
  13. 2次元の撮像素子により、撮影装置に対して相対移動する被写体を所定の撮影時間間隔にて撮影することで複数の画像を得るステップと、
    撮像素子駆動部により、前記撮像素子が前記複数の画像を撮影するために露光する際に、前記撮影装置に対する前記被写体の相対移動に合わせて前記撮像素子を駆動しながら露光するステップと、
    画像合成部により、前記撮影装置に対して相対移動する前記被写体が重なるようにずらしながら前記複数の画像を合成するステップと、
    を有することを特徴とする撮影方法。
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