JP2023128958A - プラズマ電位測定装置およびプラズマ電位測定方法 - Google Patents

プラズマ電位測定装置およびプラズマ電位測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プラズマ処理装置において生成されるプラズマの状態を高精度に検出する。【解決手段】プラズマ電位測定装置は、チャンバ内に生成されるプラズマPと対向して配置され、プラズマの電位に対応する電荷が誘起される検出電極162bと、プラズマPと反対側で、検出電極162bと対向する第1の電極162cと、検出電極162bと第1の電極162cとの間に介在する第1絶縁部材162aと、を備える。第1の電極162cは、検出電極162bと仮想短絡されている。【選択図】図4

Description

本発明は、プラズマ電位測定装置およびプラズマ電位測定方法に関する。
電子部品や回路基板を製造する様々な工程において、処理室内でプラズマを発生させて、処理対象物の表面をエッチングするプラズマ処理装置が用いられている。処理室内でプラズマ放電が正常に起こっているかどうかを判断するために、処理室の側壁にプラズマ電位測定用のプローブ電極を設けた構成がある。プローブ電極は、プラズマ放電の変化に応じて誘発される電荷または電位を検出する。
例えば、特許文献1では、プラズマに対向する面の少なくとも一部に開口部が設けられた導電性支持部材と、導電性支持部材の開口部に設置された誘電体部材とを有し、誘電体部材の片側表面にプローブ電極を設けてなる窓型プローブが提案されている。
プローブ電極の電荷または電位は、通常、アナログ-デジタル変換器(ADC)によりデジタル値に変換され、デジタル値の時系列データを数学的処理することにより、異常放電が発生したか否かが判定される。
特許第3773189号明細書
特許文献1では、プローブ電極の背面側(プラズマに対向しない側)は、絶縁膜で覆われており、さらに、プローブ電極を電磁的にシールドするためのITOシールド電極が、絶縁膜を覆っている。この場合、プローブ電極とITOシールド電極との間に背面容量が形成され得る。この背面容量により、プローブ電極の電位が変動を受けるため、プラズマによる電位の検出感度が低下することがある。
本発明の一局面は、チャンバ内に生成されるプラズマと対向して配置され、前記プラズマの電位に対応する電荷が誘起される検出電極と、前記プラズマと反対側で、前記検出電極と対向する第1の電極と、前記検出電極と前記第1の電極との間に介在する第1絶縁部材と、を備え、前記第1の電極は、前記検出電極と仮想短絡されている、プラズマ電位測定装置に関する。
本発明の他の一局面は、チャンバ内に生成されるプラズマと対向して配置され、前記プラズマの電位に対応する電荷が誘起される検出電極と、前記プラズマと反対側で前記検出電極と対向する第1の電極と、前記検出電極と前記第1の電極との間に介在する第1絶縁部材と、を備えるプラズマ電位測定装置において、前記第1の電極を前記検出電極と仮想短絡した状態で、前記プラズマにより前記検出電極に誘起された電荷または電位を測定する、プラズマ電位測定方法に関する。
本発明によれば、チャンバ内のプラズマの状態を精度よく検出することができる。
本発明の実施形態に係るプラズマ電位測定装置および測定方法で用いられるプラズマ処理装置の一例の概略構造を断面で示す概念図である。 本発明の実施形態に係るプラズマ電位測定装置の要部の一例を断面で示す概念図である。 プラズマ電位測定装置内に設けられる検出回路の構成の一例を示す回路図である。 本発明の実施形態に係るプラズマ電位測定装置の要部の他の例を断面で示す概念図である。
本発明の一実施形態に係るプラズマ電位測定装置は、チャンバ内に生成されるプラズマと対向して配置され、プラズマの電位に対応する電荷が誘起される検出電極(以降において「プローブ電極」とも呼ばれる)と、プラズマと反対側で、検出電極と対向する第1の電極と、検出電極と第1の電極との間に介在する第1絶縁部材と、を備える。
検出電極は、プラズマと容量結合しており、検出電極には、プラズマの状態に応じた電位および電荷が誘起される。よって、検出電極の電位または電荷を測定することにより、プラズマの状態を検知することができる。
第1の電極は、検出電極をチャンバ外からの電磁波からシールドするとともに、チャンバ内の電磁波が外に漏れないようにシールドする働きを有し得る。しかしながら、第1の電極は、第1絶縁部材を介して検出電極と対向しているため、第1の電極および検出電極の間に背面容量が形成される。背面容量が存在する場合、プラズマの状態の変化に伴い、検出電極に蓄積された電荷が背面容量に移動したり、または、背面容量に蓄積された電荷が検出電極に移動したりして、検出電極と背面容量との間で電荷の再分配が生じることがある。この結果、背面容量または検出電極に移動した電荷の分だけ、プラズマの状態の検出精度が低下することがある。
第1の電極は、検出電極と仮想短絡されている。これにより、検出電極に流れる電流および電位を、背面容量の影響を受けることなく測定することができ、プラズマの状態の測定精度が向上する。
ここで、第1の電極が検出電極と仮想短絡されているとは、検出電極の電位変動に対して、第1の電極の電位が検出電極と同電位となるように制御されることを意味する。しかしながら、通常の短絡とは異なり、検出電極から第1の電極に向かって、あるいは第1の電極から検出電極に向かって電流が流れ込むわけでは必ずしもなく、検出電極に流れる電流は、第1の電極に流れる電流とは独立に制御され得る。仮想短絡は、例えば、検出電極と第1の電極との間にオペアンプ回路を介在させることにより実現できる。
仮想短絡の方法としては、検出電極および第1の電極の電位および電流が上記の通り制御されるものであれば、任意の回路構成を採用できる。例えば、一般的なオペアンプ回路は、複数のトランジスタを組み合わせて構成されたカレントミラー回路を含んでいる。一般なオペアンプ回路として市販されているICチップを用いてもよい。
プラズマ電位測定装置は、検出電極と反対側で、第1の電極と対向する第2の電極をさらに備えてもよい。第1の電極と第2の電極との間には、第2絶縁部材が介在している。第2絶縁部材は、第1誘電部材と同一の材料であってもよい。第2の電極は、検出電極および第1の電極をチャンバ外からの電磁波からシールドするとともに、チャンバ内の電磁波が外に漏れないようにシールドする働きを有する。第2の電極には、一定の電圧が印加されていてもよい。例えば、第2の電極に印加される電圧は、チャンバの側壁に印加される電圧と同じであってもよく、接地電圧であってもよい。
本発明の一実施形態に係るプラズマ電位検出方法は、チャンバ内に生成されるプラズマと対向して配置され、プラズマの電位に対応する電荷が誘起される検出電極と、プラズマと反対側で検出電極と対向する第1の電極と、検出電極と第1の電極との間に介在する第1絶縁部材と、を備えるプラズマ電位測定装置において、第1の電極を検出電極と仮想短絡した状態で、プラズマにより検出電極に誘起された電荷または電位を測定する。これにより、検出電極に流れる電流および電位を、背面容量の影響を受けることなく測定することができる。上記プラズマ電位検出方法において、プラズマ電位測定装置が、検出電極と反対側で第1の電極と対向する第2の電極と、第1の電極と第2の電極との間に介在する第2誘電部材と、をさらに備えてもよい。
以下に、本実施形態のプラズマ電位検出装置およびプラズマ電位検出方法について、検出対象であるプラズマを生成するプラズマ処理装置の具体例と併せて、図面を参照して詳細に説明する。
(プラズマ処理装置)
プラズマ処理装置は、処理室と、処理室に設けられ、処理対象物が載置される電極部と、電極部に高周波電力を印加する高周波電源部と、を備える。処理室にプラズマ発生用ガスを供給し、電極部に高周波電力を印加すると、処理室内にプラズマが発生する。発生したプラズマは、例えば、電極部に載置された処理対象物の表面のエッチングに用いられ得る。プラズマ処理装置には、プラズマ電位を検出するための検出回路が接続されている。検出回路の出力は、信号解析部と接続している。信号解析部は、検出回路の出力に基づいてプラズマ電位を検出し、検出されたプラズマ電位に基づき、生成されたプラズマが正常か否かを判定する。
図1は、プラズマ電位の検出対象であるプラズマが生成されるプラズマ処理装置100の概略構造を断面で示す概念図である。処理室103aは、水平なベース部101と、蓋部102とにより構成される真空チャンバ103を密閉状態にすることにより形成される。蓋部102は、昇降手段(図示せず)によって昇降自在に配設されている。蓋部102が下降して、ベース部101の上面に当接することにより、真空チャンバ103は密閉状態になる。このとき、蓋部102とベース部101との間にはシール部材104が介在しており、これによって、処理室103aの密閉状態が担保される。処理室103aでは、処理対象物109がプラズマ処理される。ベース部101には開口部101aが設けられており、開口部101aを塞ぐように、絶縁部材106を介して電極部105が嵌め込まれている。電極部105の上面は、絶縁層107で覆われている。絶縁層107の上面には、処理対象物109を位置決めするためのガイド部材108が配置されている。
ベース部101の開口部101aの周縁には、貫通孔101bが形成されている。貫通孔101bには、管路111が挿入されており、管路111には、ベントバルブ112、ガス供給バルブ113、真空バルブ114および真空計115が接続されている。ガス供給バルブ113および真空バルブ114には、さらにガス供給部116および真空ポンプ117がそれぞれ接続されている。真空バルブ114を開くとともに真空ポンプ117を稼働させることにより、処理室103a内のガスが排出されて、減圧状態になる。処理室103a内の真空度は真空計115によって測定される。一方、ガス供給バルブ113を開けると、プラズマ発生用ガスが、ガス供給部116から処理室103a内に供給される。ガス供給部116は流量調整機能を内蔵しており、処理室103a内に供給されるプラズマ発生用ガスの流量が調整される。ベントバルブ112を開けると、処理室103a内に大気が供給される。
電極部105には、整合器118を介して高周波電源部119が電気的に接続されている。一方、蓋部102は接地部110に接地されている。処理室103a内にプラズマ発生用ガスを供給するとともに高周波電源部119を稼働させると、電極部105と蓋部102との間に高周波電圧が印加される。これにより、処理室103a内にはプラズマが発生する。整合器118は、プラズマを発生させるプラズマ放電回路(図示せず)と高周波電源部119とのインピーダンスを整合させる。ベントバルブ112、ガス供給バルブ113、真空バルブ114、真空計115、ガス供給部116、真空ポンプ117、高周波電源部119は、制御部120内の装置制御部124により制御される。すなわち装置制御部124は、プラズマ処理動作を実行させる通常の動作制御機能を備える。制御部120には、表示部130、入力部140、検出回路200が接続される。表示部130には、後述する信号解析部による異常判定の結果等が示される。入力部140には、プロセスレシピ等が入力される。
蓋部102に設けられた開口部102aを覆うように、プラズマ電位検出センサ160が配置されている。プラズマ電位検出センサ160は、誘電体部材161および電極ユニット162を備える。プラズマ電位検出センサ160、および、検出回路200により、プラズマ電位測定装置が構成される。
(プラズマ電位測定装置および測定方法)
図2は、プラズマ電位測定装置の要部の一例を断面で示す概念図である。プラズマ電位測定装置は、プラズマ電位検出センサ160と、検出回路200と、を備える。プラズマ電位検出センサ160は、プラズマ処理装置のチャンバの側壁面に、支持部材170によって固定されている。誘電体部材161は平板状であって、一方の面はプラズマが生成される処理室103aに面しており、他方の面は電極ユニット162を構成するプローブ電極162bに対向している。誘電体部材161の材質は、例えば光学的に透明なガラスである。
電極ユニット162は、誘電体部材161側に配置されたプローブ電極162b(検出電極)と、これに対向するように配置された第1の電極162cと、これらの間に介在するガラス板162a(第1絶縁部材)と、で構成されている。プローブ電極162bと誘電体部材161とは、密着するように支持部材170で固定されている。プローブ電極162bは、検出導線163aを介して、検出回路200に接続している。第1の電極162cは、プローブ電極ユニット162を外部から電気的にシールドする。プローブ電極162bおよび第1の電極162cは、例えば、ガラス板162aの表面に、ITO(酸化インジウムスズ)の透明な導電性物質をコーティングすることにより形成される。そのため、プラズマ電位検出センサ160を介して、外部から処理室103aの内部を視認することができる。
支持部材170の材質は特に限定されず、例えば金属であってもよいが、支持部材170に導電性の材料を用いる場合、第1の電極162cとは絶縁され、電気的に分離されている。
処理室103aの内部でプラズマ放電が起こると、プローブ電極162bは、誘電体部材161、および、発生したプラズマPと誘電体部材161との界面に形成されるシース(空間電荷層)Sを介して、プラズマPと電気的に接続される。すなわち、誘電体部材161によって形成されるコンデンサC1と、シースSに相当する容量を備えるコンデンサC2と、プラズマPによる抵抗と、を直列に接続した電気的な回路が形成され、プローブ電極162bにはプラズマPの状態に応じた電位および電荷が誘起される。つまり、プローブ電極162bへ注入される電荷量は、プラズマPの状態を反映するプラズマ電位の変化を表している。
図2の例では、プローブ電極162bと第1の電極162cとの間に介在するガラス板162aにより、背面容量C3が形成されている。背面容量C3は、コンデンサC1およびC2と直列に接続される。この場合、コンデンサC1およびC2を介して、プローブ電極162bに蓄積されるプラズマPの状態に応じた電荷は、背面容量C3と再分配されるため、プローブ電極162bに誘起された電位または電荷量に基づき、プラズマの状態を精度よく検出することができなくなる場合がある。
しかしながら、プローブ電極162bと第1の電極162cとを仮想短絡することで、背面容量C3に電荷が蓄積されず、背面容量C3によってプローブ電極162bの蓄積電荷が変動するのが抑制される。よって、プローブ電極162bと第1の電極162cとを仮想短絡した状態で、プローブ電極162bに誘起された電荷または電位を測定することによって、測定された電荷量または電位に基づき、プラズマの状態を精度よく検出することができる。
図3は、プローブ電極162bと第1の電極162cとが接続される検出回路200の構成の一例を示す回路図であり、プローブ電極162bと第1の電極162cとを仮想短絡する回路の一例を示している。検出回路200は、第1のオペアンプ202と、第2のオペアンプ204と、を備える。
第1のオペアンプ202の非反転入力端子は、配線163aを介して、プローブ電極162bと接続されている。第1のオペアンプ202の出力端子は、配線163bを介して、第1の電極162cと接続されている。第1のオペアンプ202の出力端子は、また、帰還抵抗を介することなく第1のオペアンプ202の反転入力端子とも接続されている。これにより、第1のオペアンプ202は、利得が1の非反転増幅回路を構成し、第1のオペアンプ202の非反転入力端子と接続されるプローブ電極162bと、第1のオペアンプ202の反転入力端子と接続される第1の電極162cとは、仮想短絡されている。
オペアンプの仮想短絡の効果により、第1の電極162cと接続される第1のオペアンプ202の反転入力端子の電圧は、プローブ電極162bと接続される第1のオペアンプ202の非反転入力端子の電圧と同じ電圧になるように動作する。これにより、背面容量C3には電圧が印加されないように制御され、プローブ電極162bに誘起された電位または電荷量を、背面容量C3による影響が低減された状態で検出することができ、プラズマの状態を精度よく検出することができる。
第2のオペアンプ204の反転入力端子は、抵抗R1を介してプローブ電極162bと接続されている。第2のオペアンプ204の非反転入力端子は接地されている。第2のオペアンプ204の出力端子は、帰還抵抗R2を介して第2のオペアンプ204の反転入力端子と接続されている。これにより、第2のオペアンプ204は、反転増幅回路を構成し、プローブ電極162bの電位を増幅した電圧が第2のオペアンプ204の出力端子に出力される。出力電圧は、制御部120の信号解析部に送信される。
第2のオペアンプ204において、帰還抵抗R2に代えて、キャパシタC2(図示せず)を出力端子と反転入力端子の間に接続してもよい。この場合、第2のオペアンプ204は、積分回路を構成し、プローブ電極162bに誘起された電荷量を増幅し、増幅された電荷量に対応する電圧が出力端子に出力される。
第1の電極162cは、プローブ電極162bを外部から電磁的にシールドする働きも有し得る。外部ノイズにより第1の電極162cに電荷が誘起され、配線163bを介して第1のオペアンプ202の反転入力端子側に電流が流れることがある。しかしながら、この電流は第1のオペアンプ202の電源電圧から供給され、プローブ電極162bと接続する第1のオペアンプ202の非反転入力端子側に流れ込まない。このため、プローブ電極162bに誘起された電荷また電位を、外部ノイズの影響が低減された状態で、精確に検出することが可能である。
図4は、プラズマ電位測定装置の要部の他の例を断面で示す概念図である。図4の例では、電極ユニット162は、ガラス板162a(第2絶縁部材)を介して、プローブ電極162bと反対側で第1の電極162cと対向する第2の電極162dをさらに備える。換言すると、プローブ電極162bと第1の電極162cとの間および第2の電極162dと第1の電極162cとの間に絶縁部材であるガラス板162aが介在するように、第1の電極162cが、プローブ電極162bと第2の電極162dとの間に挟まれている。第2の電極162dは、例えば、プローブ電極162bおよび第1の電極162cと同様のITO透明電極である。図4の例では、第1の電極162cは、ガラス板162a内に埋め込まれるように配置されているが、2枚のガラス板(絶縁部材)の間に挟まれていてもよい。その場合、プローブ電極162bと第1の電極162cとの間に介在する絶縁部材(第1絶縁部材)と、第2の電極162dと第1の電極162cとの間に介在する絶縁部材(第2絶縁部材)とは、同じ材料であってもよく、異なる材料であってもよい。絶縁部材は、電極162b~162d間で生じる背面容量を低減する観点から、低誘電率材料であってもよい。
プローブ電極162bおよび第1の電極162cは、それぞれ、配線163aおよび163bを介して、検出回路200と接続される。検出回路の構成としては、上述の図3に示した回路と同様の構成を用いることができる。
第2の電極162dは、プローブ電極162bおよび第1の電極162cを外部から電磁的にシールドする。この例では、支持部材170の材質は金属などの導電性材料であり、第2の電極162dと蓋部102とが電気的に接続していてもよい。外部ノイズにより第2の電極162dに生じた電荷は、支持部材170を介して蓋部102に逃がされ、ノイズは低減される。第2の電極162dには、一定の電圧が印加されてもよい。第2の電極162dに一定の電圧が印加される場合、一定の電圧は、蓋部102に印加される電圧と同じであることが好ましい。一定の電圧は、接地電圧であってもよい。
第1の電極162cと第2の電極162dとは、絶縁部材(ガラス板162a)を介して容量結合しているため、外部ノイズにより第2の電極162dに生じた電荷が蓋部102に逃げるに伴って、第1の電極162cと接続する第1のオペアンプ202の反転入力端子側にも対応する電流が流れることがある。しかしながら、この電流は第1のオペアンプ202の電源電圧から供給され、プローブ電極162bと接続する第1のオペアンプ202の非反転入力端子側に流れ込むことはない。このため、プローブ電極162bに誘起された電荷または電位を、外部ノイズの影響が低減された状態で、精確に検出できる。
(制御部)
制御部120は、図示しない信号解析部を備え、検出回路200から出力された電圧に基づき、プラズマの状態が正常であるか否かを判定する。プラズマの状態が正常ではなく、異常放電状態であると判定された場合、リトライ処理、累積プラズマ処理、メンテナンス判定等が実行され得る。なお、リトライ処理、累積プラズマ処理、メンテナンス判定は、全てが実行される必要はなく、これらのうち1つ以上の処理が実行される。
プラズマの異常放電状態の判定方法としては、限定されるものではないが、検出回路200からの出力電圧が所定の閾値電圧を超えた(または、閾値電圧未満となった)場合に、異常放電状態とする、あるいは、検出回路200からの出力電圧の時系列データに基づき、検出回路200からの出力電圧の所定期間における時間平均値を算出し、時間平均値が所定値を超えた場合に、異常放電が検出されたとする方法が挙げられる。
(装置制御部)
装置制御部124は、図示しないが、処理履歴記憶部、リトライ処理部、累積プラズマ処理部、メンテナンス判定機能部を備えてもよい。すなわち、装置制御部124は、上記した通常の動作制御機能に加えて、信号解析部による異常放電の検出結果に基づいて、処理室103a内のプラズマ放電の状態を判定し、当該プラズマ処理の再設定を行い得る。プラズマ放電の状態の判定およびプラズマ処理の再設定は、リトライ処理部、累積プラズマ処理部およびメンテナンス判定部によって実行され得る。処理履歴記憶部は、メモリに一時的に記録された検出回路200からの出力電圧の時間変化や、信号解析部が異常放電の検出の判定に要した中間データを、プラズマ処理装置100による処理履歴データとして記憶する。これにより、当該プラズマ処理装置100によって処理が行われた処理対象物109について、詳細な処理履歴データを取得することができ、品質管理や生産管理のためのトレーサビリティが確保される。
本発明に係るプラズマ電位測定装置および測定方法は、プラズマ処理装置に適用できる。
100:プラズマ処理装置
101:ベース部
101a:開口部
101b:貫通孔
102:蓋部
102a:開口部
103:真空チャンバ
103a:処理室
104:シール部材
105:電極部
106:絶縁部材
107:絶縁層
108:ガイド部材
109:処理対象物
110:接地部
111:管路
112:ベントバルブ
113:ガス供給バルブ
114:真空バルブ
115:真空計
116:ガス供給部
117:真空ポンプ
118:整合器
119:高周波電源部
120:制御部
124:装置制御部
130:表示部
140:入力部
160:プラズマ電位検出センサ
161:誘電体部材
162:プローブ電極ユニット
162a:ガラス板
162b:プローブ電極
162c:第1の電極
162d:第2の電極
163a、163b:配線
170:支持部材
200:検出回路
202:第1のオペアンプ
204:第2のオペアンプ

Claims (6)

  1. チャンバ内に生成されるプラズマと対向して配置され、前記プラズマの電位に対応する電荷が誘起される検出電極と、
    前記プラズマと反対側で、前記検出電極と対向する第1の電極と、
    前記検出電極と前記第1の電極との間に介在する第1絶縁部材と、を備え、
    前記第1の電極は、前記検出電極と仮想短絡されている、プラズマ電位測定装置。
  2. 前記第1の電極は、オペアンプを介して前記検出電極と仮想短絡されている、請求項1に記載のプラズマ電位測定装置。
  3. 前記検出電極と反対側で、前記第1の電極と対向する第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に介在する第2誘電部材と、をさらに備える、請求項1または2に記載のプラズマ電位測定装置。
  4. 前記第2の電極に、一定の電圧が印加されている、請求項3に記載のプラズマ電位測定装置。
  5. チャンバ内に生成されるプラズマと対向して配置され、前記プラズマの電位に対応する電荷が誘起される検出電極と、前記プラズマと反対側で前記検出電極と対向する第1の電極と、前記検出電極と前記第1の電極との間に介在する第1絶縁部材と、を備えるプラズマ電位測定装置において、
    前記第1の電極を前記検出電極と仮想短絡した状態で、前記プラズマにより前記検出電極に誘起された電荷または電位を測定する、プラズマ電位測定方法。
  6. 前記プラズマ電位測定装置が、
    前記検出電極と反対側で前記第1の電極と対向する第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に介在する第2誘電部材と、をさらに備える、請求項5に記載のプラズマ電位測定方法。
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