JP2023127136A - 文字学習支援装置及び文字学習支援プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】漢字学習に取り組み易くできるように、その前段階で学習するひらがな・カタカナについて効率的な学習が行える文字学習支援装置を提供する。【解決手段】タブレットのような漢字学習支援装置を用いて、文字学習を支援する際、画像表示部に対し、最初のステップでは、選択された文字の画の全てをステンシル表示して使用者がなぞる入力を促し、学習者が表示されたステンシルを正しくなぞったら、次のステップでは、画像表示部に対し、選択した文字の最後の位置から、0画より多く1画未満で設定されたX画を減じた状態でステンシル表示させる。そして、学習者が選択した文字を正しく筆記したら、以後、前記画像表示部に対し、最後のステンシル表示状態の最後の位置から前記X画を減じた表示を繰り返して、学習者に選択した文字の筆記を繰り返させるように表示制御する。【選択図】 図4

Description

本発明は、おもに学習障害者に文字を習得させるのに利用される文字学習支援装置、及び、タブレット型端末やスマートフォンなどの情報処理端末にインストールして、そのような文字学習を実施させるための文字学習支援プログラムに関する。
従来、例えば、特許文献1に開示されているように、漢字を学習するに際して、タブレット型端末を利用して、書き取り、画数、書き順、字形を学習させる漢字学習支援装置が知られている。この漢字学習支援装置は、画像表示部(タッチパネル画面)に問題文のデータを表示させ、学習者がタッチペンで解答欄に入力した解答データを正解データと比較して正解又は不正解を判定するよう構成されている。学習者(使用者)が入力した解答データが正解である場合は、その旨を表示し、不正解である場合は、正解の漢字や送り仮名を等を表示させる機能を備えている。また、この漢字学習支援装置は、なぞり書き機能を備えており、使用者に対して正しい書き順、画数、字形を習得させることを可能にしている。
また、本件特許出願人は、漢字が苦手な子供について様々な視点で研究をしており、漢字が苦手な子供は、「眼球運動が苦手」、「視覚的な形態の記憶が苦手」、「漢字の中のまとまりを見つけることが苦手」、「視覚的に順番を覚えることが苦手」、「手先が不器用な傾向がある」、と5つの形態に分類できることを見出している(例えば、非特許文献1参照)。そして、それぞれの形態について支援ポイントを掲げており、各形態に適した支援ポイントを携帯端末(タブレット端末)で実行できるように、アプリケーションソフトとしてダウンロードできる漢字学習支援プログラムを提供している。
以下、漢字が苦手な子供の形態の分類と、その支援の具体例について説明する。
上記した学習障害に関しては、1999年の文部省(現在の文部科学省)による定義では、「基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、書く、読む、計算するまたは推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである」と定義されている。具体的には、読み書きが苦手な子は、話すことは普通だが、読めない/書けない、書けないが読める、読めないが書ける、というような特徴が見出されており、更には、板書が苦手である、といった特徴を有している。
そして、このような児童に対して、通常の学習プログラムを実行させようとすると、次第に自己肯定感が低下してしまい、不登校になってしまうこともあり得る。
本発明者の研究によれば、人間の認知処理様式には、継次処理と、同時処理が存在しており、上記したような学習障害は、このような認知処理様式が十分に機能していないことが原因であると考えられる。具体的には、上記の継次処理は、情報を1つずつ時間的な順序によって処理する様式であり、例えば、初めての場所に行く場合、「〇〇〇駅の改札を出て進むと、左側に長い下りエスカレーターがあり、下りエスカレータの先の出口5を目指してさらに直進する。構内を出たら直ぐに左に曲がり、120mほど進むと歩道橋があるので、この歩道橋を上って、80mほど進むと、目的地Aに到達する」といった工程にしたがった情報の処理が得意なタイプである。これに対して、上記の同時処理は、複数の情報をその関連性に着目して全体的に処理する様式であり、同様に初めての場所に行く場合、目的地Aの周辺を、言語、絵、色、位置などで示された情報(地図を俯瞰するような視認情報)の処理を得意とするタイプである。
学習障害の特徴が見られる多数の子供を検証したところ、上記の継次処理と同時処理にアンバランスな傾向があることが見出されたのであり、その子の得意な認知処理様式に合った指導方略を用いることで、効果的な文字学習支援を行なうことが可能となる。すなわち、従来型の漢字学習支援装置や漢字ドリルによる学習方法ではなく、得意な機能を生かしたアプローチ方法(継次処理的支援、及び/又は、同時処理的支援を行う適応的アプローチ)を行うことで、学習障害のある子に対して、本人に負担をかけることなく効率的に文字を習得させることが可能となる。
ところで、本発明者が発達障害のある多数の子について、その原因を調査、検討したところ、上述したとおり、以下の5つの形態に分類できることを見出している。
(1)眼球運動が苦手
(2)視覚的な形態の記憶が苦手
(3)漢字の中のまとまりを見つけることが苦手
(4)視覚的順番を覚えることが苦手
(5)手先が不器用な傾向がある
この5つのパターンは、人によって1つ持っている場合もあれば、複数持っている場合もあり、具体的に、それぞれ以下の傾向があることが見出された。
上記(1)の特徴については、従来の見本の漢字を見比べてノートに写す方法では、注目すべき個所を見失いやすい傾向が見られる。
上記(2)の特徴については、従来の見本の漢字を見比べてノートに写す方法では、ノートに書くまでに漢字の形態を覚えておく必要があるところ、形態記憶が苦手であると、その記憶を保持できずに誤写しやすくなる傾向がある。
上記(3)の特徴については、例えば、「寺」という漢字であれば、「土」「寸」のように漢字を構成するまとまりを見つけることが苦手なために、漢字を一つの形として覚えようとする傾向が見られ、そのため、画数が多くなる漢字になるとますます覚え難くなる傾向が見られる。
上記(4)の特徴については、書き順を覚えるためには、視覚的に一画ずつ書く順番を覚える必要があるところ、視覚的に順番を覚えることが苦手な場合、漢字の書き順も覚え難くなる傾向がある。
上記(5)の特徴については、手指の運動発達が未熟であるため、鉛筆が持ちにくい、或いは、手指の関節が動く方向や力加減、鉛筆を持つ感覚など、手指から得られる感覚が鈍い傾向がある。このような場合、小さな枠に書き写すだけで精一杯になってしまい、漢字を覚える余裕がなくなりやすい傾向がある。
上記した5つの特徴については、それぞれ以下のような支援を実行することで、足りない部分を補うことができ、発達障害の傾向が見られても、効果的かつ効率的に漢字を習得させることが可能となる。すなわち、上記した5つの特徴については、それぞれ以下のような支援手法(支援モードとも称する)を実行させることで、その特徴を補うことが可能である。
上記(1)の特徴である、眼球運動が苦手な子に対しては、注目すべき個所を見失わないようにするために、なぞり書きで学習させるモード(眼球運動モードとも称する)を実行させればよい。例えば、タブレット端末の画像表示部(タッチパネル画面)に習熟させたい漢字のステンシルを表示しておき、これをタッチペン(接触部分が軟質部材であることが好ましい)で、なぞるように実行させればよい。この場合、なぞり書きする書き順を表示しておいてもよいし、書き順を案内するガイド機能を付加しておいてもよい。
上記(2)の特徴である、視覚的な形態の記憶が苦手な子に対しては、視覚的な形態記憶を段階付けながら学習できるモード(形態記憶モードとも称する)を実行すればよい。例えば、6字の漢字であれば、初めは6画のステンシルをなぞらせるようにし、次のステップでは、5画までをなぞらせて最後の1画は自分で想起して書かせるようにする。さらに次のステップでは、4画までをなぞらせるようにし、最後の2画は自分で想起して書かせるようにする。この場合、視覚的な形態記憶の能力は、個人によって様々であるため、段階として減少する画数は「一画ずつ、二画ずつ、三画ずつ…」に設定しておき、使用者が選択できるようにすることが好ましい。
上記(3)の特徴である、漢字の中のまとまりを見つけることが苦手な子に対しては、1画ずつ漢字の構造をわかりやすく提示する必要があるが、この提示の仕方については、その子の認知特性が影響してくる。すなわち、上記した継次処理を得意とするタイプと、同時処理を得意とするタイプに分けて学習させる(継次処理モード/同時処理モードに分けて学習させる)方が好ましいと考えられる。
具体的には、継次処理を得意とするタイプでは、学習させたい漢字を、1画ずつ順番に画像表示(ステンシル表示してなぞらせるようにする)し、第1画をなぞったら次の第2画を画像表示して、順番になぞらせる行為を繰り返すようにする(継次処理モードによる学習)。すなわち、漢字全体を、その書き順にしたがって、画を順に見せてなぞらせるようにすることで、継次処理が得意な子に対しては、全体の漢字を習熟しやすくすることが可能となる。
一方、同時処理を得意とするタイプでは、色や位置などと関連付けながら覚えさせるようにする(同時処理モードによる学習)。例えば、学習させたい漢字を、1画ずつ色分けして全体像を把握しながら細部にも注目できるように漢字の画像を色分けして提示し、かつ、その書き順を示すことで、同時処理を得意とするタイプの子に対しては効果を得ることが可能となる。
なお、子供の認知特性が継次処理タイプか同時処理タイプかは、KABC-IIやDN-CASという心理検査で調べることが可能であるが、そのような心理検査は気軽に受けることはできない。このため、児童の認知特性が分からない場合は、まず同時処理タイプの支援から試すことが好ましい。これは漢字が覚え難い児童は同時処理タイプを得意とする割合が多いためである。そして、もし児童が同時処理タイプの学習方法では、「色が多すぎて見えにくい」などと言う場合は継次処理タイプの支援と見比べてみて、取り組み易いモードを選択すればよい。
上記(4)の特徴である、視覚的順番を覚えることが苦手な子に対しては、画面上で漢字を空書きさせるモード(空書モードとも称する)を実行させればよい。書き順を覚えるためには、視覚的に順番を記憶する能力だけではなく、運動で順番を覚える記憶も影響すると考えられる。例えば、漢字を思い出すときに、指で空書きしてみたら思い出すということがあり、この空書き(空書)の行為は、運動の記憶を通して漢字を思い出そうとする現象である。すなわち、漢字は、その構造が複雑であるため、視覚的な記憶の負荷を助けるために運動の記憶が補助的に働いていると考えられている。このため、空書きをさせて運動の記憶の形成を促すことで、視覚的に順番を覚えることが苦手な子に対しては、有効な手法であると考えられる。
この空書モードは、例えば、学習者が何の表示もされていない画面上で、読み方情報を提示し、その読み方に対応する漢字について、タッチペンを画面上で移動させて漢字を空書きし、その空書き結果が正しかったか否かは、見本を提示して学習者や支援者が判定したり、装置側で判定して知らせることが可能である。また、空書モードは、使用者の選択により、手書きしながら、書いた部分の筆跡をそのまま視認できるようにしたり(視覚的に確認しながら書くモード)、手書きした際、書いた部分の筆跡が表示されないようにする(全部書き終わった後に空書きした筆跡全体を視覚的に視認できるモード)ようにしてもよい。後者のモードでは、漢字を書く途中の筆跡が視認できず運動の記憶を頼りに漢字全体を書くことから、空書きの効果がより高いものと考えられる。さらに、このような空書モードは、上記した形態記憶モード、継次処理モード、同時処理モードと共に行う構成であってもよい。例えば、これらのモードによって練習した漢字が書けるようになったら、上記のような空書き練習が行える空書モードに設定し、そのまま漢字を空書き練習するようにしてもよい。
上記(5)の特徴である、手先が不器用な傾向がある子に対しては、手指の運動ではなく、習字のように肘や肩関節の運動で学習させるようにすることで、手指の負担を軽減させながら学習できるモード(運動モードとも称する)を実行させればよい。具体的に、手先の不器用さを補うためには、タブレット端末上で手指ではなく、肘・肩関節の動きの運動で学習できるようにすればよい。これに対し、不器用ではない場合、もしくは肘・肩関節の運動では姿勢が崩れてなぞり難い場合は、スマートフォン上で手指の運動でなぞるようにしてもよい。また、指でなぞる方法、点接触するようなタッチペンでは集中し難い場合は、画面からの摩擦抵抗を感じやすいタッチペン(先端部分の摩擦抵抗を感じやすいタッチペン)を選んで使用させれば漢字練習に取り組みやすくなる。
以上のように、漢字の学習に関しては、上記したような支援を行なうことで、漢字の読み・書きに関する能力が向上することが可能である。
特開2019-113803号 https://readyfor.jp/projects/kanji/announcements/132281
上記した手法は、漢字を学習する子供にとって一定の効果が得られることが実証されているが、発達障害の子供は、漢字学習が始まる前段階である「ひらがな・カタカナ」の書字学習からつまずくことが多い。これについて、さらに分析、検討したところ、そのような子供は、形態を正確に記憶できていないことが一因であることが見出された。特に、ひらがなでは、漢字にはない特有な形態、例えば、「ぬ」の2画目のように曲線を含むものが多く、「ね」の2画目のように、直線と斜線と曲線が連続するものも存在する。実際に、ある子供に、このようなひらがなを書かせると、形態記憶が保持できずに誤写(鏡文字になる等)するケースが多く見られる。
これは、上記した分類のうち、「視覚的な形態の記憶が苦手」に属すると考えられる。このようなひらがな(カタカナも含む)についての視覚的な形態の記憶に関しては、文字を学習する上で最初につまずく部分であるものの、ひらがな(カタカナ)については、十分な支援をすることまでは検討されていない。従来、漢字学習の前段階として、ひらがなやカタカナに関する学習ドリルは存在しているものの、これらはいずれも、空欄に文字を記入させたり、ステンシルをなぞり書きさせるもの等、機械的に手を動かすだけにとどまっており、記憶を十分に活用させる(形態の記憶能力を向上させる)上では不十分である。
すなわち、ひらがな、カタカナについて、失敗体験をさせず成功体験に導くことができれば、その後の漢字学習についても、その子供にとって取り組み易くなると考えられる。また、カタカナについては、「イ」や「ノ」のように、漢字の部首や一部を成すことが多く、漢字学習を始める前のカタカナの習得については、漢字の書字学習において非常に重要である。
本発明は、上記した問題に基づいてなされたものであり、漢字学習に取り組み易くできるように、その前段階で学習するひらがな・カタカナについて効率的な学習が行える文字学習支援装置及び文字学習支援プログラムを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明に係る文字学習支援装置は、表面接触によって情報入力が可能な画像表示部と、前記画像表示部に表示されるひらがな・カタカナに関する文字データを格納したデータベースと、前記データベースに格納されているひらがな・カタカナの前記画像表示部に対する表示の制御、及び、使用者が前記画像表示部から入力したひらがな・カタカナに関する筆記情報を評価すると共に記憶するように制御する制御部と、を有しており、前記制御部は、前記画像表示部に対し、ひらがな又はカタカナの中から選択した文字をステンシル表示し、学習者が表示されたステンシルを正しくなぞったら、次に、前記画像表示部に対し、選択した文字の最後の位置から、0画より多く1画未満で設定されたX画を減じた状態でステンシル表示させ、学習者が選択した文字を正しく筆記したら、以後、前記画像表示部に対し、最後のステンシル表示状態の最後の位置から前記X画を減じた表示を繰り返して、学習者に選択した文字の筆記を繰り返させる、ことを特徴とする。
上記したように、漢字の前段階で学習するひらがな・カタカナについては、その形態を正確に記憶していないと、正しい表記ができない。特に、ひらがなについては、「あ」「う」「す」「よ」…等、画の中に曲線を含むものがあったり、「ち」「ね」「れ」…等、直線と曲線を組み合わせたものがあり、これらの文字を正しく表記するためには、その形態を覚え易くする必要がある。
本発明では、まず、学習したいひらがな(カタカナ)をステンシルで表示しておき、学習者になぞらせる。そして、学習者が表示されたステンシルを正しくなぞったら、次に、画像表示部に対し、選択した文字の最後の位置から、0画より多く1画未満で設定されたX画を減じた状態でステンシル表示させる。
ここでの減ずる「X画」とは、1画に満たない範囲、例えば、0.1画、0.2画、0.3画、0.4画、0.5画…であり、1.0画に満たない範囲を意味している。すなわち、学習者は、ある文字を学習しようとする際、ステンシル表示をなぞりながら形態を記憶することができ、正しくなぞる毎に、文字の最後の位置からステンシル表示が消えてゆく。学習者は、ステンシルが無い部分について、記憶力を頼りに記載をすることで、その文字を記憶し易くなり、次第に消す範囲を長くする(例えば、1回目に0.3画を消去し、正しく記載できた後の2回目は、0.3+0.3で0.6画を消去する等)ことで、無理なく、その文字の形態を記憶することが可能となる。
また、本発明は、通常の情報処理端末(スマートフォン、タブレット型パソコンなど)に対して、上記した処理が実行できるアプリケーションソフトをダウンロードして文字学習させることも可能である。
本発明によれば、漢字学習に取り組み易くできるように、その前段階で学習するひらがな・カタカナについて効率的な学習が行える文字学習支援装置及び文字学習支援プログラムが得られる。
本発明に係る文字学習支援装置の一例である情報処理端末(タブレット型パソコン)を示す図。 図1に示す文字学習支援装置を制御する構成要素を示すブロック図。 図1に示す文字学習支援装置の画像表示部で表示されるポータル画面の一例を示す図。 (a)~(e)は、画像表示部でひらがな学習を行なう際の手順を順番に示しており、形態記憶を継次式で記憶させる表示例を示す図。 (a)~(e)は、画像表示部でひらがな学習を行なう際の手順を順番に示しており、形態記憶を同時式で記憶させる表示例を示す図。 (a)及び(b)は、画像表示部でひらがなを空書させる表示例を示す図。 ひらがなの学習に加え、漢字学習を行なう際の形態記憶モードの手順を説明する図。 (a)~(f)は、漢字学習を行なう際の形態記憶モードの別の手順を説明する図。 漢字学習を行なう際の同時処理モードの手順を説明する図。 (a)~(f)は、漢字学習を行なう際の形態記憶モードと同時処理モードの機能を持たせた漢字の表示例を示す図。 (a)及び(b)は、漢字の検索機能および学習した漢字の管理機能の表示例を示す図。 管理されている漢字のソート方法の表示例を示す図。 図12で示すソート方法において、漢字を画数で管理する表示例を示す図。 図12で示すソート方法において、漢字を練習回数で管理する表示例を示す図。 図12で示すソート方法において、漢字を評価状況で管理する表示例を示す図。 図12で示すソート方法において、漢字を評価状況で管理する表示例を示す図(特定漢字を選択した場合の表示例)。
以下、本発明に係る文字学習支援装置、及び、文字学習支援プログラムの実施形態について説明する。
本実施形態における文字学習支援装置、及び、文字学習支援プログラムは、ひらがな・カタカナの学習支援機能に加え、漢字の学習機縁機能を備えている。なお、以下の説明では、ひらがな・カタカナの2つの種類を「文字」と総称する。また、学習者とは、実際に文字群を入力して学習を行う者、使用者とは、学習者及びその学習者を支援する支援者を含むものとして説明する。
図1は、本発明に係る文字学習支援装置の一例を示したタブレット型パソコンを示す図である。
本実施形態のタブレット端末(以下、情報処理端末とも称する)1は、本発明に係る文字学習支援を行う専用の装置として構成されており、公知のように、筐体2に組み込まれ、学習用の文字や漢字、案内ガイドなどの各種画像を表示するとともに、使用者がタッチペン5を介して表面接触によって情報入力(主に文字、漢字の書きの学習)するタッチパネルを備えた画像表示部3を備えている。この場合、タッチペン5は、画像表示部3に表示された文字、漢字をなぞる動作をした際、画面からの摩擦抵抗を感じやすいように、先端部分に書き手に対して摩擦抵抗を伝える弾性体5aが取着された構成であることが好ましい。また、情報処理端末1は、学習用の端末として、文字、漢字の学習機能に加え、算数や計算などの学習機能を実行できる構成であってもよい。
さらに、本発明において、画像表示部3に表示される「ステンシル」とは、文字、漢字の輪郭(外枠)を特定するものを意味し、それ以外に、ラインによって特定するものや、矢印で方向性を特定するもの等が含まれる。また、このようなステンシル表示以外にも、フリーを選択できるようにしてもよい(なぞり方を変更できるようにする)。このように、フリーを選択すると、ステンシル表示がなくなり、空白状態となるので、自分の筆跡を確認して学習したい場合は好ましい態様となる。
ステンシル表示は、不器用さの影響が出る子、失敗が苦手な子であれば、そのステンシルに沿ってなぞるような動作をした際、ステンシル部分の色が変化する(例えば、空白から黒に変化する)ようにすることで、失敗を感じにくい練習をすることが可能となる。また、「ステンシル」として、ストロークの方向を修正する機能を付加しておくことで、ストロークの方向に混乱をしやすい子にとっては好ましい態様となる。
図2は、図1に示す情報処理端末1を制御する構成要素を概略構成を示すブロック図である。
情報処理端末1は、画像表示部3と、上述した各モードを実行する制御プログラムにしたがって画像表示部3で表示される文字・漢字の表示制御や、学習者が入力した各種の情報の制御を行なうCPU101、前記制御プログラム等が格納されたROM102、及び、前記タッチペン5から使用者によって入力された文字・漢字の筆記情報や、文字・漢字ごとの筆記内容に関する評価情報等を一時的に格納するRAM103を備えた制御部100と、前記画像表示部3に表示される文字・漢字毎に、使用者の入力に応じて、その文字・漢字の画について消去する領域やステンシル表示態様を関連付けした文字制御テーブルなどの各種の学習支援のための文字・漢字データを格納すると共に、使用者の学習の進捗状況データなどを格納するデータベース105と、を備えており、これらはバス110を介して情報の受け渡しができるように構成されている。
前記制御部100は、制御プログラムに従って、上記した文字・漢字に関し、(1)眼球運動モード、(2)形態記憶モード、(3)継次処理モード/同時処理モード、(4)空書モードが実行できるように制御する。そして、使用者が選択したモードによって、練習する文字・漢字情報を画像表示部3に表示すると共に、使用者に対しては、そのモードに応じたタッチペン5による入力(なぞり書き或いは空書)を促し、使用者によって逐次入力される筆記情報に基づいて次の処理を実行する。
また、前記制御部100は、前記制御プログラムにしたがって、学習者が画像表示部3から入力した文字・漢字の筆記情報(例えば、書き順、1画毎の方向、長さ、はね、止め等の書き方)を適正な情報と比較し、適正な筆記情報との間でズレ量を検出し、そのズレ量が所定の閾値の範囲内であると判定されれば、次の処理を実行し、適正でないと判定した場合、正しく筆記できるまで入力を促す、或いは、正しい記載方法を表示したり、ガイドする等の処理を行い、更に、その際の評価情報や達成情報等をデータベース105に記憶させる等の処理を実行する。また、学習者が書いた文字・漢字について、正確に記載できたか否かの判定については、学習者や支援者が行い、その文字・漢字及び判定結果を記憶させてもよい。
図3は、情報処理端末1の画像表示部3で表示されるポータル画面の一例を示す図である。
本実施形態では、ひらがな・カタカナの学習支援機に加え、小学1年生から中学3年生までに習う常用漢字2126文字についても学習支援できる構成となっており、漢字については、学年ごとに分類している。使用者は、分類されている部分をクリック(タッチ)することで、ひらがな・カタカナ、更に、その学年で習う漢字を練習できるようにしている。ひらがな・カタカナ欄をタッチした際、50音の一覧を表示させたり、学年欄をタッチした際、その学年で習う常用漢字の一覧を表示させてもよい。また、一覧の中の文字・漢字(練習したい文字・漢字)をタッチすることで、例えば、練習ボタンが表示されると共に、漢字に関しては、読み方(音読み、訓読み)や、例文などを表示させるようにしてもよい(図11(a)参照)。
なお、基本的な操作方法を説明する項目(チュートリアルボタン)や学習方法を説明する項目(学習ガイドボタン)等を配列しておいてもよい。
次に、上記した情報処理端末1を用いて、ひらがなの形態を学習させるに際して、継次処理(継次処理モード)で学習させる表示例について、図4を参照して説明する。なお、カタカナについては、ひらがなと同じように学習させることができるので、詳細な説明については省略する。
上述したように、ひらがなは、曲線と直線が組み合わされた表記が多く、形態の記憶が曖昧で鏡文字になり易い、という特徴がある。また、ひらがなの習得につまずくと、その後に学習する漢字の習得に影響を与えやすい。このため、ひらがなの習得については、視覚的な形態の記憶が苦手な子であることが多く、このような子供に対しては、視覚的な形態記憶を段階付けながら学習できるようにする。
図4では、「あ」という文字の学習方法の一例が示されており、形態記憶処理(形態記憶モード)と継次処理(継次処理モード)を行なう画面構成を示している。
また、図4に示すように、本実施形態の表示画面には、ひらがなが表記される領域(中央領域)と欄外領域が設けられており、欄外領域には、例えば、学習時に操作される各種の操作ボタン(「よみ(読み)」ボタン、「どうが(お手本動画)」ボタン、「くうしょ(空書)」ボタン、「もういちど」ボタン、「-3」ボタン、「-2」ボタン、「-1」ボタン、「0」ボタン、「できた」ボタンなど)、並びに、「かきじゅん(書順)」、「みほん(見本)」、「継次式」「同時式」を選択できるチェック欄、及び、設定ボタンが設けられている。なお、これらのボタンは、一例であり、学習態様に応じて種々変形することが可能である。
使用者が「あ」の文字を選択し、これを継次処理で学習させる場合、まずは、図4(a)の上段に示すように、「あ」の文字全体がステンシル表示(空欄を有する型枠10;文字表示ステップ)されるとともに、この表示に際して、最初の1画目(学習者が最初になぞる部分)をガイド表示する(矢印1参照)。この表示形態において、学習者がタッチペン5の弾性体5aで正しくなぞると、その部分に色彩を付与する(図4(b)の下段)とともに、次になぞるべき2画目(学習者が次になぞる画)をガイド表示する(矢印2参照)。
すなわち、学習者が正しくなぞると、例えば黒色に変化する(図4では斜線で示されている)。また、上手くなぞれていない場合、例えば、長さが短い、ステンシルから大きくはみ出た、右から左になぞった(方向が異なる)ような場合、そのような色分けされることない。
次に、学習者が矢印2を正しくなぞると、その部分に色彩を付与するとともに、次になぞるべき3画目(学習者が次になぞる画)をガイド表示する。このような表示、及び、なぞり操作により、継次処理が実行され、「あ」全体の形態を描くことができるようになる。なお、色彩は、なぞる操作と同時にステンシルに付与してもよいし、その画を正しくなぞった段階で、その画のステンシルに付与してもよい。或いは、正しくなぞられていない場合は、色彩を付すことなく、再入力を促すようにしてもよい。
次の段階として、「あ」の文字全体をステンシル表示するのではなく、「あ」の文字の最後の位置Pから、0画より多く1画未満で設定されたX画を減じた状態でステンシル表示させる(画数減文字表示ステップ)。ここでのX画は、1画に満たない範囲であり、例えば、「-1」ボタンをクリックした際、文字制御テーブルにおいて、0.3画として設定されていると、図4(b)の上段に示すように、位置Pから0.3画分が消去され、位置P1から先はステンシル表示されない。この状態で、図4(a)と同様に、ガイド表示にしたがってなぞり書きを行ない、位置P1から先については、学習者の記憶に基づいて筆記させる。
学習者が選択した文字を正しく筆記したら、次の段階として、再び「-1」ボタンをクリックすると、図4(c)の上段に示すように、位置P2から先はステンシル表示されない(位置P1から0.3画減じて表示される)。この状態で、図4(b)と同様に、ガイド表示にしたがってなぞり書きを行ない、位置P2から先については、学習者の記憶に基づいて筆記させる。
学習者が選択した文字を正しく筆記したら、次の段階として、再び「-1」ボタンをクリックすると、図4(d)の上段に示すように、位置P3から先はステンシル表示されない(位置P2から0.3画減じて表示される)。この状態で、図4(c)と同様に、ガイド表示にしたがってなぞり書きを行ない、位置P3から先については、学習者の記憶に基づいて筆記させる。
そして、学習者が選択した文字を正しく筆記したら、次の段階として、再び「-1」ボタンをクリックすると、図4(e)の上段に示すように、「あ」の文字の最後の画(3画目)は表示されない(0.3画は最後の画よりも多くなるため、最後の画そのものが表示されない)。この状態で、図4(d)と同様に、ガイド表示にしたがってなぞり書きを行ない、最後の画については、学習者の記憶に基づいて筆記させる。
以上のように、画像表示部に対し、最後のステンシル表示状態の最後の位置からX画を減じた表示を繰り返し、学習者に、そのひらがなの筆記を繰り返させることで、そのひらがなの形態を記憶し易くすることができる。
そして、ステンシル表示されていない文字を正確に筆記することができれば、「できた」ボタンをタッチすることで、その文字が書けることが記録される。なお、ステンシル表示されていない文字について使用者が文字を入力した場合、「みほん」のボタンをチェックすることで、書いた文字の下に正確な文字を表記させることができ、正しく書けていたら、「できた」ボタンをタッチすることが記憶される。この際、自己評価(5段階表示のような自己評価)を記録できるようにしてもよい。勿論、X画を減じている途中の段階で「できた」ボタンをタッチすることで、それまでの学習状況を記録するようにしてもよい。
上記した構成では、「-1」のボタンで、文字の最後の位置から順番に0.3画ずつ減じてステンシル表示するようにしたが、上記した操作と同様な操作で、「-2」のボタンを順次タッチすることで、0.6画減、1.2画減、1.8画減…として練習させることもできる。更には、「-3」のボタンを順次タッチすることで、0.9画減、1.8画減、2.7画減…として練習させることもでき、使用者の記憶力に応じて、段階的に減じて行く画数については、適宜、変更して実施することが可能である。
また、具体的なX画の数値については、より少しずつ消去するように構成することが好ましい。例えば、最後の画を減じた文字を、少なくとも3回は練習できるように、0.3画以下に設定しておくことが好ましい(3回目は0.9画以下で表示される)。さらに、減らす画数(-1,-2,-3)については、使用者が任意に選択できるようにしてもよいし、減じる画数毎に正確に筆記できたことを条件として装置側で順番に減らす画数を多くしてもよい。すなわち、画数の減らし方については、使用者によって減らす画数(-1/-2/-3…)を選択できるようにしてもよい。
さらに、減らす画数については、文字に応じて、使用者(支援者)が任意に設定できるようにしてもよい。例えば、「す」のような文字では、2画目の丸の直前で、左側に丸を書くのか、右側に丸を書くのか学習者が迷うこともある(右側に丸を書くと鏡文字になってしまう)。このような場合、支援者が減らす画数を0.3位に設定して丸の直前の分岐部分から先を意図的に消したり、或いは、学習者が僅かに丸の方向が分かるような消し方をする(0.25位に設定して消す)ことにより、ゲーム感覚で文字の形態を学習させることもできる。なお、このような設定については、例えば、欄外に設けられている設置ボタンで、消す画数の数値(0より大きく1より小さい具体的な数値)を設定できるようにすることが可能である。
なお、欄外に設けられた「もういちど」ボタンをタッチすることで、その文字を最初のステップからやり直すようにしてもよいし、「どうが」ボタンをタッチすることで、その文字を手本動画で示すようにしてもよい。また、「くうしょ」ボタンをタッチすることで、引き続き空書きを実施させてもよい(この空書きについては後述する)。
図5は、ひらがなの形態を学習させるに際して、同時処理(同時処理モード)で学習させる表示例を示す図である。
同時処理を得意とするタイプの学習者は、色や位置などと関連付けながら覚えさせるようにする。例えば、図5に示すように、学習させたい文字を、1画ずつ色分けして全体像を把握しながら細部にも注目できるように文字の画像を色分けして提示し、かつ、その書き順を示すように構成する。すなわち、「あ」という文字は、3画で成立しているところ、図5(a)に示すように、最初の1画目(白抜き部分)を第1の色、次の2画面(点部分)を第2の色、次の3画目(格子部分)を第3の色とし、1画ずつを色分け表示する。
このような色分け表示される文字(色分けしたステンシル表示)において、まずは、図5(a)の上段に示すように、最初の1画目(学習者が最初になぞる部分)から最後の3画目までをガイド表示する(矢印1~3参照)。このような表示形態において、学習者がタッチペン5の弾性体5aで順に正しくなぞると、その部分に色彩、例えば黒色を付与する(図5(a)の下段;斜線参照)。また、上手くなぞれていない場合、例えば、長さが短い、ステンシルから大きくはみ出た、右から左になぞった(方向が異なる)ような場合、そのような色分けされることない。このように、文字の書き順に従って学習者にその文字を順になぞることを促す。
なお、色彩の付与に関しては、なぞる操作と同時にステンシルに色彩を付与してもよいし、その画を正しくなぞった段階で、その画のステンシルに色彩を付与してもよい。或いは、正しくなぞられていない場合は、色彩を付すことなく、再入力を促すようにしてもよい。
このような色分け表示、及び、なぞり操作により、同時処理を得意とするタイプの学習者は、「あ」全体の形態を描くことができるようになる。
そして、次の段階以降は、図5(b)~図5(e)に示すように、図4(b)~図4(e)で示した継次処理と同様、「あ」の文字の最後の位置Pから、順次、0画より多く1画未満で設定されたX画(図4と同様、0.3画として設定)を減じた状態でステンシル表示させ、学習者の記憶に基づいて筆記を促す。
すなわち、学習者が選択した文字を正しく筆記したら、その都度、「-1」ボタンをクリックし、最終的に、最後の画である3画目を自力で筆記するように促す。
このように、同時処理を得意とするタイプの学習者に対しては、色や位置などと関連付けをしつつ、全体の形態を記憶させる処理を行なうことで、効果的にその文字を習得させることができる。
上記した構成において、欄外の「できた」ボタンをタッチした際、書いた文字を段階評価(例えば、1~5段階評価)して記録できるようにしてもよい。この段階評価は、文字を書いた子が自己評価したり、支援者(保護者)が評価したり、更には、装置側(制御部側)で適正な字画と比較し閾値を設定して評価するようにしてもよい。また、支援者や装置側が評価した内容については、スタンプ等を付与できるようにしてもよい。
次に、図6(a)及び(b)を参照して、画像表示部3でひらがなを空書させる表示例について説明する。
視覚的順番を覚えることが苦手な子に対しては、画面上で文字を空書させる(空書モード)に設定することが可能である。空書モードは、上記したように、「くうしょ」ボタンをタッチすることで、実行することが可能である。
空書モードに設定すると、図6(a)に示すように、画像表示部は空白状態となり、この状態で、例えば、支援者が学習者に対して、ある文字(ここでは「あ」とする)の入力を促したとものとする。学習者がタッチペン5の弾性体5aで空書すると、画像表示部には、図6(b)に示すように、その空書した文字について、書き順と共に表示するように制御する。
このような空書処理によれば、支援者は、文字が正しく筆記されたか否かの判定に加え、書き順が誤っていることを指摘することができるので、正しい文字の筆記の仕方を効率良く支援することが可能となる。なお、このような空書モードでは、学習者が文字を空書するのと同時に、その筆記状態を表示するものであってもよいし、文字全体を筆記した後に、その文字全体の筆記状態を書き順と共に表示するものであってもよい。さらに、文字の書き始めをする位置にマーク(例えば十字線など)を付与すると共に、そのマークの濃さを選択できるようにすることが好ましい。これは、書き始めの位置に不安を感じる子であれば、このようなマークを付与することで効果的な学習をすることができる。
本実施形態における上記した情報処理端末1は、文字(ひらがな・カタカナ)の学習以外に、漢字についても学習できるように構成されている。すなわち、上記したような文字学習支援を行なう端末(各種の端末に上記した処理が行えるアプリケーションソフトを組み込んだ端末を含む)を用いて文字を学習することで、引き続き行われる漢字学習にも取り組み易くすることができる。
本実施形態の情報処理端末1は、漢字学習に関し、形態記憶モードの学習、及び、継次処理モード/同時処理モードの学習が行えるよう構成されている。以下、これらのモードで漢字を学習する方法について説明する(漢字の一例として、6画の「寺」を掲げて説明する)。
漢字について、視覚的な形態の記憶が苦手な子に対しては、視覚的な形態記憶を段階付けながら学習できるモード(形態記憶モード)に設定すればよい。
図7及び図8に示す例では、形態記憶モードに加え、継次処理モードを併せて行える画面構成を示している。
使用者が「寺」の漢字を選択した場合、最初に、図7に示すように、その漢字全体がステンシル(空欄を有する型枠)10で表記される。この状態で使用者は、タッチペン5の弾性体5aで案内ガイドされる矢印数字にしたがってなぞり書きを行う。この場合、順になぞり書きさせる部分は、空欄のステンシル状態であってもよいし、色分け表示(例えば赤で表示)しておいてもよい。そして、使用者が1画目を正常になぞれば、ステンシル10の第1画部分が色分けされる(例えば黒色に変化する等;図7では斜線で示されている)。上手くなぞれていない場合、例えば、長さが短い、ステンシルから大きくはみ出た、右から左になぞった(方向が異なる)ような場合、そのような色分けされることない。このように、漢字の書き順に従って学習者にその漢字を順になぞることを促すことで、継次処理モードが実行される。
第1画目から第6画目まで正確になぞれたら、「もういちど」ボタンをタッチすることで、再び、図7の画像に戻る。ここで、「-1」のボタンをタッチすると、そのまま形態記憶モードが実行される。具体的には、「-1」のボタンをタッチすると、「寺」の文字の内、最後の1画(6画目)のみが消えた状態でステンシル表示される。学習者は、ステンシル部分を1画目から5画目をなぞった後、最後の6画目を自らの記憶をたよりに入力する。最後の6画目を入力した後、「もういちど」ボタンをタッチすると、再び最後の1画(6画目)のみが消えた状態でステンシル表示される。最後の6画目が正しく入力できていなかった場合、支援者は、再度6画目の記載を促してもよい。
また、正しく入力できていた場合、「-1」のボタンをタッチすると、更に一画が減じられ、併せて最後の二画が減じられた(5画目、6画目が消えた)状態でステンシル表示される。学習者は、ステンシル部分を1画目から4画目をなぞった後、最後の5画目及び6画目を、自らの記憶をたよりに入力する。最後の5画目及び6画目を入力した後、「もういちど」ボタンをタッチすると、再び最後の二画(5画目及び6画目)のみが消えた状態でステンシル表示される。最後の5画目及び6画目が正しく入力できていなかった場合、支援者は、再度5画目及び6画目の記載を促してもよい。また、正しく入力できていた場合、「-1」のボタンをタッチすると、更に一画が減じられ、併せて最後の三画が減じられた(4画目、5画目、6画目が消えた)状態でステンシル表示される。以後、同様な操作を繰り返すことで、順次、漢字の最後の画から順番に1画ずつ減じられた漢字がステンシル表示され、その都度、正確に漢字が書ければ、最終的には、ステンシル表示されていない漢字について、使用者に記入をさせるようになる(空白の画面上で記載する)。
そして、ステンシル表示されていない漢字について、文字が正確に書ければ、「できた」ボタンをタッチすることで、その漢字が書けることが記録される。なお、ステンシル表示されていない漢字について使用者が漢字を入力した場合、「みほん」のボタンをチェックすることで、書いた漢字の下に正確な漢字を表記させることができ、正しく書けていたら、「できた」ボタンをタッチするとともに、自己評価(5段階表示のような自己評価)を記録できるようにしてもよい。勿論、画数を減じている途中の段階で「できた」ボタンをタッチすることで、何画減まで正確に書けたか(それまでの学習状況)を記録するようにしてもよい。
上記した構成では、「-1」のボタンで、最後の画から順番に1画ずつ減じてステンシル表示するようにしたが、上記した操作と同様な操作で、「-2」のボタンを順次タッチすることで、二画減、四画減、六画減…として練習させることもできる。更には、「-3」のボタンを順次タッチすることで、三画減、六画減、九画減…として練習させることもでき、使用者の記憶力に応じて、段階的に減じて行く画数については、適宜、変更して実施することが可能である。
このような画数を順次減じる練習方法では、減らす画数については、上記したように、使用者が選択できるようにしてもよいし、減じる画数毎に正確に記載できたことを条件として装置側で順番に減らす画数を多くしてもよい。
なお、欄外に設けられた「どうが」ボタンをタッチすることで、その漢字を手本動画で示すようにしてもよい。また、「くうしょ」ボタンをタッチすることで、引き続き空書きを実施させても良い。この空書きは、手書きしながら、書いた部分の筆跡をそのまま視認できるようにしたり(視覚的に確認しながら書くモード)、手書きした際、書いた部分の筆跡が表示されないようにする(全部書き終わった後に空書きした筆跡全体を視覚的に視認できるモード)ことが可能である。後者のモードでは、入力が完了した旨の完了ボタンを設けておき、この部分をタッチすることで、書いた漢字を表示させ、この状態で「みほん」のボタンをチェックすることで、書いた漢字の下に正確な漢字を表記させる(重ねて表記する)ことが可能である。
図8は、形態記憶モードの別の例を説明する図である。
上記した説明では、最初に「寺」の文字の全ての画をステンシル表示して、使用者は、それをなぞるようにしたが、図8(a)に示すように、1画ずつをステンシル表示して、その都度、使用者が表示されたステンシルをなぞるようにし、1画を正しくなぞったら、そのステンシルに色彩を付すと共に、次の画をステンシル表示するようにしてもよい。この場合、図8(a)のように、「寺」の文字が全てなぞられた場合、上記した形態記憶モードと同様、次のステップとして、「-1」のボタン、「-2」のボタン、「-3」のボタンをタッチすることで、同様な処理を行なうことができる。図8(b)~(f)は、それぞれ一画減、二画減、三画減、四画減、五画減した場合の表示例を示しており、学習者は、画が減じられた状態の後の画について、自らの記憶を頼りに筆記する。
このような表示態様でも、継次処理が得意な子に対して、全体の漢字を習熟しやすくすることが可能となる。
また、漢字の中のまとまりを見つけることが苦手な子に対しては、その子の認知特性に応じて、上記した継次処理モード以外に同時処理モードを設定すればよい。
同時処理モード(同時処理を得意とするタイプ)は、色や位置などと関連付けながら覚えさせるようにする。例えば、図9に示すように、学習させたい漢字を、1画ずつ色分けして全体像を把握しながら細部にも注目できるように漢字の画像を色分けして提示し、かつ、その書き順を示す。この場合、「寺」という文字であれば、全ての画がステンシル表示されているが、書き順にしたがって1画ずつ色彩を変えており(例;1画目を青色、2画目を赤色、3画目を黄いろ、4画目を緑色、5画目を薄青色、6画目を肌色)、これを順番になぞらせることで、同時処理を得意とするタイプの子に対しては、全体の漢字を習熟しや易くすることが可能となる。使用者が1画ずつ正しくなぞれば、そのなぞった部分については黒色に変化し、適正になぞったことが示される。
なお、このような同時処理モードにおいても、図8で示した例と同様に、画数を順次減じる形態記憶モードを行なわせるようにしてもよい。
図10(a)~(f)は、形態記憶モードと同時処理モードの機能を持たせた漢字の表記例を示している。
この表記例では、最初に図9で示した例と同様、学習させたい漢字を、漢字の画像を1画ずつ色分けして提示し(図10(a)参照)、全体がなぞれたら、「-1」ボタンをタッチして、図10(b)の画像を提示し、正確に入力が成される毎に、順次「-1」ボタンをタッチして、図10(c)の画像、図10(d)の画像、図7(e)の画像、図10(f)の画像を提示するようにしてもよい。或いは、図7及び図9に示したように、「-2」「-3」のボタンを設けておき、1回ごとに減じる画数を多くするようにしてもよい。
このような提示の仕方によれば、形態記憶モードと同時処理モードを同時に練習させることが可能となる。勿論、画数の減らし方については、装置側で一画ずつ行うようにしてもよいし、使用者によって減らす画数(一画減/二画減/三画減…)を選択できるようにしてもよい。
なお、上記した表示態様では、眼球運動が苦手な子に対して効果的ななぞり書きで学習させるモード(眼球運動モード)が実施できる。例えば、図7で示したようなステンシル10を表示し、これをタッチペンでなぞらせるか、或いは、図8(a)に示すように、1画ずつステンシル表示して、その都度、タッチペンでなぞらせるようにすればよい。
上記した漢字の表示態様や入力方法等については、例えば、以下のように適宜、変更できるようにすることも可能である。変更については、図7、図9の表示画面の欄外に設けられた歯車形状の「設定」ボタンをタッチすることで変更できるようにすればよい。
例えば、上記した同時処理モードで表示される漢字については、設定ボタンをタッチすることで、1画毎の色彩を変えるように色彩変更指示情報を受け付け、表示される漢字について、使用者の好みの(覚えやすい)ものに色彩変更できるようにしてもよい。これは、自分で色の順番を決めたいと考える子も存在することから、自分好みに変更することで、漢字の習得が早くなることが期待できる。
ステンシル表示については、不器用さの影響が出る子、失敗が苦手な子であれば、そのステンシルに沿ってなぞるような動作をすることでステンシル部分の色が変化する(例えば、空白から黒に変化する)ので、失敗を感じにくい練習をすることが可能となる。また、「ステンシル」として、ストロークの方向を修正する機能を付加しておくことで、ストロークの方向に混乱をしやすい子にとっては好ましい態様となる。
また、フリーを選択すると、上記したようなステンシル表示がなくなり、空白状態となるので、自分の筆跡を確認して学習したい場合は好ましい態様となる。
漢字の提示の仕方として、「平坦」のバージョン、「毛筆」のバージョンを選択できるようにすることが好ましい(筆のタッチの選択)。漢字について、「とめ」「はね」「はらい」まで丁寧に学習を求める場合、「毛筆」バージョンを選択することで効果的な学習を行うことが可能となる。
上述したように、ステンシルを適正になぞった際、そのなぞった部分の色が変化する(例えば黒色に変化する)が、その色を変えたり濃淡の度合いを変更できるようにしてもよい。また、漢字見本を表記する場合、その見本の色や濃さについても調整できるようにしてもよい。
「みほん」ボタンをタッチした際、その漢字の筆順を自動的に表示するようにしてもよい。例えば、順番に矢印番号を付与しながら漢字見本が描かれるような動画構成としてもよい。
画面の欄外の「できた」ボタンをタッチした際、書いた文字を段階評価(例えば、1~5段階評価)して記録できるようにしてもよい。この段階評価は、学習者が自己評価したり、支援者が評価したり、更には、装置側(制御部側)で適正な字画と比較し閾値を設定して評価するようにしてもよい。また、支援者や装置側が評価した内容については、図11(b)等に示されるようなスタンプを付与できるようにしてもよい。
図11は、漢字の検索機能および学習した漢字の管理機能(データベース105で記録管理される)を示す画像の一例を示す図である。
小ウインドウで表示される管理画面には、「漢字」のタブと、「練習記録」のタブが設けられており、例えば、「丸」という漢字の管理機能では、漢字のタブとして、図11(a)に示すように、読み方(音読み、訓読み)と例文が表示されており、また、それまでの練習回数、最新の評価とその日付が表示されるようにしている。また、「練習する」のボタンをタッチすると、上述したような練習を行うことができる。
また、「練習記録」のタブを開くと、図11(b)に示すように、これまでの練習の履歴(日付、自己評価、指導者評価等)が表示されるようになっている。
本実施形態では、漢字の練習が行いやすいように、「ソート」ボタンをタッチすることでソート画面を表示するようにしている。例えば、図12に示すように、小ウインドウで表示されるソート画面には、ソート方法が選択できるようになっており、「漢字の音読み(50音順)」でソートすることが可能である。また、図12及び図13に示すように、「画数」でソートするようにしてもよいし、図12及び図14に示すように、「練習結果の回数」でソートしたり、図12及び図15に示すように「練習結果の自己評価」や「練習結果の指導者評価」でソートしてもよい。さらには、図16に示すように、図15のソート結果から、特定漢字ごとに評価状況を具体的に把握できるように表示してもよい。
本実施形態の文字学習支援装置は、上記した全てのモードが搭載されていることが好ましいが、漢字学習を支援する場合、上記したモードの一部(例えば、形態記憶モード、継次処理モード・同時処理モード)が搭載されたものであってもよい。
また、本発明は、上述した文字、漢字の練習手順を実行するプログラム(文字学習支援プログラム)を、アプリケーションソフトとして、使用者が所有する携帯端末(スマートフォンやタブレット型パソコン等)にインターネットのような通信網を介してダウンロードさせたり、或いは、記録媒体を介してダウンロードさせるようにしてもよい。
以上のような文字学習支援装置を使用するに際しては、以下のような判断基準で学習方法を選ぶことが可能である。
(デバイスの選択について)
手先が不器用な子でなければ、タブレット型パソコン、スマートフォンのいずれの装置も使用することが可能である。手先が不器用な子であれば、タブレットを使用することが推奨されるが、姿勢が崩れやすかったり肘が机につき易い子であれば、スマートフォンを使用することが好ましい。
(漢字の画像の提示方法について)
上述したように、子供の認知特性が継次処理タイプか同時処理タイプか予め分かっていれば、そのモードを選択すればよいが、分からない場合、最初は同時処理モードを選択すればよい。ただし、この場合、画面が見難い、画数が多いと覚え難い、ということであれな、継次処理モードを選択するのがよい。
(視覚的な形態記憶における画数減について)
視覚的な形態の記憶が苦手(なぞっただけでは覚え難い)ということであれば、画数を減らしてなぞることを積極的に実施することが好ましい。この場合、確実に習得させたいのであれば、「一画減」を繰り返して実施して一画ずつ減じるようにすることが好ましく、記憶力が良ければ、「二画減」、「三画減」…を選択して挑戦させるようにしてもよい。
(空書き学習について)
書き順を覚えるのが苦手ということであれば、その漢字が書けるようになったら、空書モードで空書きを積極的に行うことが好ましい(運動の記憶の形成を促すことができる)。また、書き順を覚えるのが得意であれば、空書き練習は任意である。
(なぞる手段;タッチペンについて)
4Bや6Bのような柔らかい芯の鉛筆を好む場合、又は、指でなぞることに集中できない場合では、画面から摩擦抵抗を感じやすいタッチペン5を使用することがよい。そうでなければ、通常の点接触するようなタッチペンや指でなぞるようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることなく、種々変形することが可能である。例えば、文字、漢字の提示方法、文字、漢字の管理方法や画像表示部における画面構成等、適宜変形することが可能である。例えば、1つの端末で、複数の学習者を管理する(例えば、各学習者IDを付与してID毎に管理する)ようにしてもよい。また、本発明は、ひらがな・カタカナについての学習支援専用の端末として構成されていてもよい。
1 タブレット端末(情報処理端末)
3 画像表示部
5 タッチペン
5a 弾性体
10 ステンシル

Claims (13)

  1. 表面接触によって情報入力が可能な画像表示部と、
    前記画像表示部に表示されるひらがな・カタカナに関する文字データを格納したデータベースと、
    前記データベースに格納されているひらがな・カタカナの前記画像表示部に対する表示の制御、及び、使用者が前記画像表示部から入力したひらがな・カタカナに関する筆記情報を評価すると共に記憶するように制御する制御部と、
    を有する文字学習支援装置において、
    前記制御部は、前記画像表示部に対し、ひらがな又はカタカナの中から選択した文字をステンシル表示し、学習者が表示されたステンシルを正しくなぞったら、次に、前記画像表示部に対し、選択した文字の最後の位置から、0画より多く1画未満で設定されたX画を減じた状態でステンシル表示させ、学習者が選択した文字を正しく筆記したら、以後、前記画像表示部に対し、最後のステンシル表示状態の最後の位置から前記X画を減じた表示を繰り返して、学習者に選択した文字の筆記を繰り返させる、ことを特徴とする文字学習支援装置。
  2. 前記制御部は、前記画像表示部に対し、選択した前記文字をステンシル表示するに際し、1画ずつ色分けして提示する、ことを特徴とする請求項1に記載の文字学習支援装置。
  3. 前記制御部は、前記画像表示部にステンシル表示された前記文字に対し、学習者が正しくなぞったら、なぞった部分のステンシルに色彩を付与する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の文字学習支援装置。
  4. 前記制御部は、ステンシル表示されている前記文字を使用者がなぞった際、正しくなぞられているか否かを判定し、正しくなぞられていない場合、前記色彩を付与することなく再入力を促すことを特徴とする請求項3に記載の漢字学習支援装置。
  5. 前記制御部は、前記画像表示部にステンシル表示される選択した前記文字に対し、書き順を付与する、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の文字学習支援装置。
  6. 前記制御部は、前記画像表示部に、学習者がひらがな又はカタカナを空書した際、その空書した文字を書き順と共に表示することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の文字学習支援装置。
  7. 前記画像表示部に対して入力される情報は、先端部分に書き手に対して摩擦抵抗を伝える弾性部を備えたタッチペンで行うことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の文字学習支援装置。
  8. 表面接触によって情報入力が可能な画像表示部を備えた情報処理端末に対して、ひらがな・カタカナに関する文字学習を実行させる文字学習支援プログラムであって、
    前記画像表示部に対し、使用者が選択した文字又はカタカナについての文字の画の全てをステンシル表示し、使用者がなぞる入力を促す文字表示ステップと、
    前記文字表示ステップによって表示された文字の画の全てのステンシル表示が正しくなぞられた場合、以後のステップでは、
    前記画像表示部に対し、選択した文字の最後の位置から、0画より多く1画未満で設定されたX画を減じた状態でステンシル表示させ、学習者が選択した文字を正しく筆記したら、前記画像表示部に対し、最後のステンシル表示状態の最後の位置から、更に前記X画を減じた表示を繰り返して、学習者に選択した文字の筆記を繰り返させる、画数減文字表示ステップと、
    を前記情報処理端末で実現させることを特徴とする文字学習支援プログラム。
  9. 前記画像表示部に対し、
    選択した前記文字をステンシル表示するに際し、1画ずつ色分けして提示する、ことを特徴とする請求項8に記載の文字学習支援プログラム。
  10. 前記画像表示部にステンシル表示された前記文字に対し、学習者が正しくなぞったら、なぞった部分のステンシルに色彩を付与する、ことを特徴とする請求項8又は9に記載の文字学習支援プログラム。
  11. 前記ステンシル表示されている前記文字を使用者がなぞった際、正しくなぞられているか否かを判定し、正しくなぞられていない場合、前記色彩を付与することなく再入力を促すことを特徴とする請求項10に記載の文字学習支援プログラム。
  12. 前記画像表示部にステンシル表示される選択した前記文字に対し、書き順を付与する、ことを特徴とする請求項8から11のいずれか1項に記載の文字学習支援プログラム。
  13. 前記画像表示部に、入力者がひらがな又はカタカナを空書した際、その空書した文字を書き順と共に表示することを特徴とする請求項8から12のいずれか1項に記載の文字学習支援プログラム。
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