JP2023123909A - ギアド圧縮機 - Google Patents

ギアド圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2023123909A
JP2023123909A JP2022027381A JP2022027381A JP2023123909A JP 2023123909 A JP2023123909 A JP 2023123909A JP 2022027381 A JP2022027381 A JP 2022027381A JP 2022027381 A JP2022027381 A JP 2022027381A JP 2023123909 A JP2023123909 A JP 2023123909A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
axis
driven
impeller
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022027381A
Other languages
English (en)
Inventor
寛之 宮田
Hiroyuki Miyata
雅博 小林
Masahiro Kobayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corp
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corp filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corp
Priority to JP2022027381A priority Critical patent/JP2023123909A/ja
Priority to EP23157736.2A priority patent/EP4234942A1/en
Priority to US18/172,539 priority patent/US11821424B2/en
Publication of JP2023123909A publication Critical patent/JP2023123909A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/08Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C18/082Details specially related to intermeshing engagement type pumps
    • F04C18/084Toothed wheels
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D17/00Radial-flow pumps, e.g. centrifugal pumps; Helico-centrifugal pumps
    • F04D17/08Centrifugal pumps
    • F04D17/10Centrifugal pumps for compressing or evacuating
    • F04D17/12Multi-stage pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D25/00Pumping installations or systems
    • F04D25/16Combinations of two or more pumps ; Producing two or more separate gas flows
    • F04D25/163Combinations of two or more pumps ; Producing two or more separate gas flows driven by a common gearing arrangement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/66Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing
    • F04D29/661Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing especially adapted for elastic fluid pumps
    • F04D29/666Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing especially adapted for elastic fluid pumps by means of rotor construction or layout, e.g. unequal distribution of blades or vanes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2210/00Working fluids
    • F05D2210/10Kind or type
    • F05D2210/12Kind or type gaseous, i.e. compressible
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2260/00Function
    • F05D2260/96Preventing, counteracting or reducing vibration or noise
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/02Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion
    • F16H1/20Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving more than two intermeshing members

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

Figure 2023123909000001
【課題】従動歯車に接続されたインペラのサイズが異なっていても、中間歯車の振動を抑制する。
【解決手段】ギアド圧縮機は、駆動軸線を中心に回転される駆動歯車と、第一中間軸線を中心に回転される第一中間歯車と、第二中間軸線を中心に回転される第二中間歯車と、第一従動軸線を中心に回転される第一従動歯車と、第二従動軸線を中心に回転される第二従動歯車と、前記第一従動歯車に接続される第一インペラ及び第二インペラと、前記第二従動歯車に接続される第三インペラ及び第四インペラと、を備える。軸線方向から見た際に、前記駆動軸線は、前記第一中間軸線、前記第二中間軸線、前記第一従動軸線、及び前記第二従動軸線に対して、鉛直方向の下方に配置される。前記第一インペラは、前記第二インペラ、前記第三インペラ、及び前記第四インペラに比べて外径が大きい。
【選択図】図2

Description

本開示は、ギアド圧縮機に関する。
流体を圧縮して圧縮流体を生成するための装置として遠心圧縮機が知られている。遠心圧縮機の一種として、複数の歯車を介して複数のインペラで段階的に流体を圧縮するギアド圧縮機が知られている。例えば、特許文献1には、駆動源により回転駆動される駆動歯車と、この駆動歯車と噛み合う第一中間歯車及び第二中間歯車と、第一中間歯車と噛み合う第一従動歯車と、第二中間歯車と噛み合う第二従属歯車とを備えたギアド圧縮機が記載されている。特許文献1のギアド圧縮機は、第一従動歯車の第一従動軸に接続された二つの第一段圧縮部と、第二従動歯車の第二従動軸に接続された第二圧縮部及び第三圧縮部とを有している。各圧縮部は、インペラを有している。二つの第一段圧縮部で圧縮された流体は、第二圧縮部、第三圧縮部の順に流通して徐々に昇圧されている。
特許第5863320号公報
ところで、特許文献1のように、駆動歯車に対して離れた位置で二つの中間歯車がかみ合っていると、二つの中間歯車のうちひとつは、駆動歯車及び従動歯車から鉛直方向の上方に向かう荷重及び水平方向に押し付けられるような荷重をそれぞれ受けることとなる。そして、鉛直方向の上方に向かう荷重によって、中間歯車には浮き上がるような力が働いた状態となる。鉛直方向の上方に働く荷重と中間歯車の自重とが釣り合った場合に、駆動歯車から受ける水平方向に押し付けられるような荷重と従動歯車から受ける水平方向に押し付けられるような荷重とが釣り合ってしまうと、中間歯車は不安定な状態になってしまう。この状態で、中間歯車が高速で回転することで、中間歯車では不安定化振動が生じてしまう可能性がある。特に、中間歯車と噛み合う従動歯車に接続された圧縮部のインペラのサイズが端部ごとに異なる場合、中間歯車の振動は顕著になる。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、従動歯車に接続されたインペラのサイズが異なっていても、中間歯車の振動を抑制することが可能なギアド圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係るギアド圧縮機は、駆動源の回転によって駆動軸線を中心に回転される駆動歯車と、前記駆動歯車に噛み合い、前記駆動軸線と平行な第一中間軸線を中心に回転される第一中間歯車と、前記第一中間歯車と離れた位置で、前記駆動歯車に噛み合い、前記駆動軸線と平行な第二中間軸線を中心に回転される第二中間歯車と、前記駆動歯車に対して離れた位置で、前記第一中間歯車に噛み合い、前記駆動軸線と平行な第一従動軸線を中心に回転される第一従動歯車と、前記駆動歯車に対して離れた位置で、前記第二中間歯車に噛み合い、前記駆動軸線と平行な第二従動軸線を中心に回転される第二従動歯車と、前記第一従動歯車に接続され、前記第一従動歯車の回転によって外部から供給される作動流体を圧縮する第一インペラ及び第二インペラと、前記第二従動歯車に接続され、前記第二従動歯車の回転によって外部から供給される作動流体を圧縮する第三インペラ及び第四インペラと、を備え、前記駆動軸線の延びる軸線方向から見た際に、前記駆動軸線は、前記第一中間軸線、前記第二中間軸線、前記第一従動軸線、及び前記第二従動軸線に対して、鉛直方向の下方に配置され、前記第一インペラから前記第四インペラまで順に作動流体を圧縮する場合、前記第一インペラは、前記第二インペラ、前記第三インペラ、及び前記第四インペラに比べて外径が大きい。
本開示のギアド圧縮機によれば、従動歯車に接続されたインペラのサイズが異なっていても、回転軸の振動を抑制することができる。
本開示の実施形態に係るギアド圧縮機を示す概略平面図である。 本開示の実施形態に係るギアド圧縮機の軸線方向から見た際の各歯車の位置関係を示す概略図である。 本開示の実施形態に係るギアド圧縮機の軸線方向から見た際の各歯車の位置関係に対して、第一従動歯車及び第二従動歯車の位置をずらした場合を示す概略図である。 鉛直方向の上方に働く荷重と第一中間歯車及び第二中間歯車の自重とが釣り合った場合における、第一中間歯車及び第二中間歯車に対する駆動歯車のオフセット角度と、第一中間歯車及び第二中間歯車と駆動歯車との間で生じる水平方向力との関係を示すグラフである。
以下、添付図面を参照して、本開示によるギアド圧縮機1を実施するための形態を説明する。しかし、本開示はこの実施形態のみに限定されるものではない。
(ギアド圧縮機の構成)
図1及び図2に示すように、ギアド圧縮機1は、複数のインペラ40を駆動する多軸多段の構成となっている。ギアド圧縮機1は、駆動源2と、圧縮部駆動機構3と、複数の圧縮部4と、を有している。
(駆動源)
駆動源2は、ギアド圧縮機1を駆動するための動力を発生させる。駆動源2としては、例えば蒸気タービンを用いることができる。駆動源2の出力軸21は、後述する駆動歯車31の駆動軸線O1と同軸上に配置されている。したがって、駆動源2の出力軸21は、駆動軸線O1を中心に回転可能とされている。
(圧縮部駆動機構)
圧縮部駆動機構3は、駆動源2で発生する動力(トルク)が伝達されることにより、外部から供給される作動流体を圧縮する装置である圧縮部4のインペラ40を回転させる。本実施形態の圧縮部駆動機構3は、ギアケース30と、駆動歯車31と、第一中間歯車32と、第二中間歯車33と、第一従動歯車34と、第二中従動歯車と、複数のラジアル軸受51と、複数のスラスト軸受52とを有している。ギアケース30は、内部に複数の歯車を収容するためのケーシングである。本実施形態のギアケース30は、駆動歯車31と、第一中間歯車32と、第二中間歯車33と、第一従動歯車34と、第二中従動歯車と、を内部の空間に収容している。
駆動歯車31は、ギアケース30に収容されている。駆動歯車31は、駆動源2である蒸気タービンの回転によって回転される。駆動歯車31は、駆動支軸311と、駆動歯車本体312と、を有している。駆動支軸311は、水平方向Dhに延びる駆動軸線O1を中心に延びる円柱形状に形成されている。
本実施形態における軸線方向Daにおける駆動支軸311の片側の端部は、カップリング(不図示)を介して駆動源2の出力軸21に一体に接続されている。したがって、駆動支軸311は、駆動源2の回転によって駆動軸線O1を中心に回転される。
本実施形態では、駆動軸線O1が延びる方向を単に「軸線方向Da」と称する。また、軸線方向Daの両側のうち、一方側Da1(第一側)を単に「一方側Da1」と称し、その反対の他方側Da2(第二側)を単に「他方側Da2」と称する。本実施形態の軸線方向Daの一方側Da1は、駆動支軸311に対して駆動源2が配置されていない側である。つまり、本実施形態の軸線方向Daの他方側Da2は、駆動支軸311に対して駆動源2が配置されている側である。
駆動支軸311は、駆動歯車本体312から軸線方向Daの両側に突出するように配置されている。軸線方向Daの他方側Da2の駆動支軸311の端部は、ギアケ一スの外部に突出している。駆動支軸311は、駆動歯車本体312に対して軸線方向Daの一方側Da1及び他方側Da2に離れた位置で、一対のラジアル軸受51によって、ギアケ一スに対して回転可能に支持されている。
駆動歯車本体312は、駆動支軸311に外周に固定されている。駆動歯車本体312は、例えば、駆動支軸311を中心に広がるはすば歯車である。駆動歯車本体312は、駆動軸線O1に対して垂直な鉛直方向Dv及び水平方向Dhに突出するように広がっている。
第一中間歯車32は、ギアケース30に収容されている。第一中間歯車32は、駆動歯車31の回転に伴って回転する。第一中間歯車32は、第一中間支軸321と、第一中間歯車本体322と、を有している。
第一中間支軸321は、駆動軸線O1に対して平行な第一中間軸線O2を中心に延びる円柱形状に形成されている。第一中間支軸321は、駆動歯車31の回転によって第一中間軸線O2を中心に回転される。第一中間支軸321は、第一中間歯車本体322から軸線方向Daの両側に突出するように配置されている。第一中間支軸321の両端は、第一中間歯車本体322に対して軸線方向Daの一方側Da1及び他方側Da2に離れた位置で、一対のラジアル軸受51によって、ギアケ一スに対して回転可能に支持されている。
第一中間歯車本体322は、駆動歯車本体312に噛み合っている。第一中間歯車本体322は、第一中間支軸321に外周に固定されている。第一中間歯車本体322は、例えば、第一中間支軸321を中心に広がるはすば歯車である。第一中間歯車本体322は、第一中間軸線O2に対して垂直な鉛直方向Dv及び水平方向Dhに突出するように広がっている。
第二中間歯車33は、ギアケース30に収容されている。第二中間歯車33は、駆動歯車31の回転に伴って回転する。第二中間歯車33は、第一中間歯車32と離れた位置に配置されている。第二中間歯車33は、第二中間支軸331と、第二中間歯車本体332と、を有している。
第二中間支軸331は、駆動軸線O1及び第一中間軸線O2に対して平行な第二中間軸線O3を中心に延びる円柱形状に形成されている。第二中間支軸331は、駆動歯車31の回転によって第二中間軸線O3を中心に回転される。第二中間支軸331は、第二中間歯車本体332から軸線方向Daの両側に突出するように配置されている。第二中間支軸331の両端は、第二中間歯車本体332に対して軸線方向Daの一方側Da1及び他方側Da2に離れた位置で、一対のラジアル軸受51によって、ギアケ一スに対して回転可能に支持されている。
第二中間歯車本体332は、駆動歯車本体312に噛み合っている。第二中間歯車本体332は、第一中間歯車本体322とは噛み合っていない。第二中間歯車本体332は、第二中間支軸331に外周に固定されている。第二中間歯車本体332は、例えば、第二中間支軸331を中心に広がるはすば歯車である。第二中間歯車本体332は、第二中間軸線O3に対して垂直な鉛直方向Dv及び水平方向Dhに突出するように広がっている。
第一従動歯車34は、ギアケース30に収容されている。第一従動歯車34は、第一中間歯車32の回転に伴って回転する。第一従動歯車34は、駆動歯車31及び第二中間歯車33と離れた位置に配置されている。第一従動歯車34は、第一従動支軸341と、第一従動歯車本体342と、を有している。第一従動支軸341は、駆動軸線O1に対して平行な第一従動軸線O4を中心に延びる円柱形状に形成されている。第一従動支軸341は、第一中間歯車32の回転によって第一従動軸線O4を中心に回転される。第一従動支軸341は、第一従動歯車本体342から軸線方向Daの両側に突出するように配置されている。第一従動支軸341の両端は、ギアケ一スの外部に突出した位置に配置されている。第一従動支軸341は、第一従動歯車本体342に対して軸線方向Daの一方側Da1及び他方側Da2に離れた位置で、一対のラジアル軸受51によって、ギアケ一スに対して回転可能に支持されている。さらに、第一従動支軸341は、軸線方向Daにおける一対のラジアル軸受51に内側で、スラスト軸受52によって支持されている。スラスト軸受52は、例えば、第一従動支軸341の外周面から円盤状に広がるスラストカラー(図示省略)を有している。スラスト軸受52は、第一従動支軸341の軸線方向Daへ移動を規制している。
第一従動歯車本体342は、第一中間歯車本体322に噛み合っている。第一従動歯車本体342は、駆動歯車本体312や第二中間歯車本体332とは噛み合っていない。第一従動歯車本体342は、第一従動支軸341に外周に固定されている。第一従動歯車本体342は、例えば、第一従動支軸341を中心に広がるはすば歯車である。第一従動歯車本体342は、第一従動軸線O4に対して垂直な鉛直方向Dv及び水平方向Dhに突出するように広がっている。
第二従動歯車35は、ギアケース30に収容されている。第二従動歯車35は、第二中間歯車33の回転に伴って回転する。第二従動歯車35は、駆動歯車31及び第一中間歯車32と離れた位置に配置されている。第二従動歯車35は、第二従動支軸351と、第二従動歯車本体352と、を有している。
第二従動支軸351は、駆動軸線O1に対して平行な第二従動軸線O5を中心に延びる円柱形状に形成されている。第二従動支軸351は、第二中間歯車33の回転によって第二従動軸線O5を中心に回転される。第二従動支軸351は、第二従動歯車本体352から軸線方向Daの両側に突出するように配置されている。第二従動支軸351の両端は、ギアケ一スの外部に突出した位置に配置されている。第二従動支軸351は、第二従動歯車本体352に対して軸線方向Daの一方側Da1及び他方側Da2に離れた位置で、一対のラジアル軸受51によって、ギアケ一スに対して回転可能に支持されている。さらに、第二従動支軸351は、軸線方向Daにおける一対のラジアル軸受51に内側で、スラスト軸受52によって支持されている。スラスト軸受52は、第二従動支軸351の軸線方向Daへ移動を規制している。
第二従動歯車本体352は、第二中間歯車本体332に噛み合っている。第二従動歯車本体352は、駆動歯車本体312や第一中間歯車本体322とは噛み合っていない。第二従動歯車本体352は、第二従動支軸351に外周に固定されている。第二従動歯車本体352は、例えば、第二従動支軸351を中心に広がるはすば歯車である。第二従動歯車本体352は、第二従動軸線O5に対して垂直な鉛直方向Dv及び水平方向Dhに突出するように広がっている。
また、図2に示すように、本実施形態における駆動歯車本体312の外径は、第一中間歯車本体322及び第二中間歯車本体332の外径よりも小さく形成されている。したがって、駆動歯車本体312の歯数は、第一中間歯車本体322の歯数よりも少ない。なお、本実施形態における歯車の「外径」には、例えば、各歯車における中心軸線からの距離(寸法)として測ることができる歯底円直径、歯先円直径、又はピッチ円直径等が採用される。駆動歯車本体312の外径は、第一従動歯車本体342及び第二従動歯車本体352の外径よりも大きく形成されている。したがって、駆動歯車本体312の歯数は、第一従動歯車本体342の歯数よりも多い。第一中間歯車本体322の外径は、第一従動歯車本体342の外径よりも大きく形成されている。したがって、第一中間歯車本体322の歯数は、第一従動歯車本体342の歯数よりも多い。第一中間歯車本体322の外径は、第二中間歯車本体332の外径と同一とされている。したがって、第一中間歯車本体322の歯数は、第二中間歯車本体332の歯数と同一である。
また、軸線方向Daから見た際に、第一中間軸線O2、第二中間軸線O3、第一従動軸線O4、及び第二従動軸線O5は、鉛直方向Dvの位置が同じ位置となるように配置されている。つまり、軸線方向Daから見た際に、第一中間軸線O2及び第二中間軸線O3を結ぶ仮想水平線VH上に第一従動軸線O4及び第二従動軸線O5が配置されている。仮想水平線VHは、鉛直方向Dvに対して直交して水平方向Dhに延びる仮想直線である。さらに、軸線方向Daから見た際に、第一中間支軸321、第二中間支軸331、第一従動支軸341、及び第二中間支軸331は、鉛直方向Dvの位置が重なるように平行に並んで配置されている。
なお、本実施形態では、軸線方向Daから見た際に、第一中間軸線O2及び第二中間軸線O3と、第一従動軸線O4及び第二従動軸線O5とが、鉛直方向Dvにおいて同じ位置に配置されているがこのような配置に限定されるものではない。つまり、軸線方向Daから見た際に、第一中間軸線O2及び第二中間軸線O3に対して、第一従動軸線O4及び第二従動軸線O5が、鉛直方向Dvにずれて配置されていてもよい。
また、軸線方向Daから見た際に、駆動軸線O1は、第一中間軸線O2、第二中間軸線O3、第一従動軸線O4、及び第二従動軸線O5に対して、鉛直方向Dvの下方に配置されている。具体的には、軸線方向Daから見た際に、駆動支軸311は、第一中間支軸321、第二中間支軸331、第一従動支軸341、及び第二従動支軸351と鉛直方向Dvの位置が重ならないように、下方に配置されている。軸線方向Daから見た際に、駆動支軸311は、仮想水平線VHと重ならないように、鉛直方向Dvの下方に配置されている。軸線方向Daから見た際に、駆動支軸311と第一中間支軸321との距離は、駆動支軸311と第二中間支軸331との距離と同じとされている。ここで、駆動軸線O1及び第一中間軸線O2を結ぶ仮想線を第一仮想傾斜線VC1と称する。仮想水平線VHに対して第一仮想傾斜線VC1がなすオフセット角度は、15°以上、35°以下であることが好ましい。また、仮想水平線VHに対して第一仮想傾斜線VC1がなすオフセット角度は、20°以上、30°以下であることがより好ましい。同様に、駆動軸線O1及び第二中間軸線O3を結ぶ仮想線を第二仮想傾斜線VC2と称する。仮想水平線VHに対して第二仮想傾斜線VC2がなすオフセット角度は、15°以上、35°以下であることが好ましい。また、仮想水平線VHに対して第一仮想傾斜線VC1がなすオフセット角度は、20°以上、30°以下であることがより好ましい。
(圧縮部)
図1に示すように、圧縮部4は、第一従動歯車34及び第二従動歯車35の何れかによって回転されることで、作動流体を圧縮する。圧縮部4は、回転することで外部から供給される作動流体を圧縮するインペラ40を有している。圧縮部4は、複数配置されている。本実施形態において、ギアド圧縮機1は、複数の圧縮部4として、第一段圧縮部41と、第二段圧縮部42と、第三段圧縮部43と、第四段圧縮部44との四つの圧縮部4を備えている。なお、ギアド圧縮機1における圧縮部4の数は、四つに限られるものではなく、四つ以上であってもよく、四つ以下であってもよい。
第一段圧縮部41は、第一従動支軸341に接続されている。第一段圧縮部41は、第一インペラ410と、スクロールケーシング(図示せず)と、を有している。スクロールケーシングは、第一インペラ410を覆い、ガス導入部とガス排出口を有している。第一インペラ410は、軸線方向Daの一方側Da1の第一従動支軸341の端部に固定されている。第一インペラ410は、第一従動歯車34の回転によって外部から供給される作動流体を圧縮する。第一インペラ410は、第一インペラ410から後述する第四インペラ440まで順に作動流体を圧縮する場合、複数のインペラ40の中で最も大きく形成されている。
第二段圧縮部42は、第一段圧縮部41で圧縮された作動流体を圧縮する。第二段圧縮部42部は、第一従動支軸341に接続されている。第二段圧縮部42は、第二インペラ420と、スクロールケーシング(図示せず)と、を有している。スクロールケーシングは、第二インペラ420を覆い、ガス導入部とガス排出口を有している。第二インペラ420は、軸線方向Daの他方側Da2の第一従動支軸341の端部に固定されている。第二インペラ420は、第一従動歯車34の回転によって外部から供給される作動流体を圧縮する。第二インペラ420は、複数のインペラ40の中で二番目に大きく形成されている。
第三段圧縮部43は、第二段圧縮部42で圧縮された作動流体を圧縮する。第三段圧縮部43は、第二従動支軸351に接続されている。第三段圧縮部43は、第三インペラ430と、スクロールケーシング(図示せず)と、を有している。スクロールケーシングは、第三インペラ430を覆い、ガス導入部とガス排出口を有している。第三インペラ430は、軸線方向Daの一方側Da1の第二従動支軸351の端部に固定されている。第三インペラ430は、第二従動歯車35の回転によって外部から供給される作動流体を圧縮する。第三インペラ430は、複数のインペラ40の中で三番目に大きく形成されている。
第四段圧縮部44は、第三段圧縮部43で圧縮された作動流体を圧縮する。第四段圧縮部44は、第二従動支軸351に接続されている。第四段圧縮部44は、第四インペラ440と、スクロールケーシング(図示せず)と、を有している。スクロールケーシングは、第四インペラ440を覆い、ガス導入部とガス排出口を有している。第四インペラ440は、軸線方向Daの他方側Da2の第二従動支軸351の端部に固定されている。第四インペラ440は、第二従動歯車35の回転によって外部から供給される作動流体を圧縮する。第四インペラ440は、複数のインペラ40の中で最も小さく形成されている。
第一インペラ410、第二インペラ420、第三インペラ430、及び第四インペラ440は、何れも、ガス導入部よりスクロールケーシング内に吸入された作動流体を、その内部に形成された流路を介してインペラ40の径方向の外側に送り出しつつ圧縮する。第一段圧縮部41、第二段圧縮部42、第三段圧縮部43、及び第四段圧縮部44は、配管(図示無し)を介して接続されている。これにより、ギアド圧縮機1では、第一段圧縮部41、第二段圧縮部42、第三段圧縮部43、及び第四段圧縮部44の順に作動流体が流通することで、作動流体が段階的に圧縮される。なお、第一段圧縮部41、第二段圧縮部42、第三段圧縮部43、及び第四段圧縮部44を接続する配管の途中には、熱交換器(不図示)が配置されていてもよい。
(作用効果)
上記構成のギアド圧縮機1では、図3に示すように、第一中間歯車32は、軸線方向Daから見た際に、駆動歯車31と第一従動歯車34とに挟まれた状態となる。その結果、第一中間歯車32は、駆動歯車31及び第一従動歯車34から鉛直方向Dvの上方に向かう荷重及び水平方向Dhに押し付けられるような荷重(水平方向Dh力)を受けることとなる。鉛直方向Dvの上方に向かう荷重によって、第一中間歯車32には浮き上がるような力が働いた状態となる。鉛直方向Dvの上方に働く荷重と、第一中間歯車32の自重とが釣り合った場合に、駆動歯車31から受ける水平方向Dhに押し付けられるような荷重と第一従動歯車34から受ける水平方向Dhに押し付けられるような荷重とが釣り合ってしまうと、第一中間支軸321は不安定な状態になってしまう。
ここで、鉛直方向Dvの上方に向かう荷重及び水平方向Dhに押し付けられるようなし荷重とは、隣接する歯車に動かされる際の接線力及び隣接する歯車を動かす際に生じる反力によって生じる荷重である。
これに対し、発明者らは、鉛直方向Dvの上方に働く荷重と、第一中間歯車32の自重とが釣り合った場合に、駆動歯車31から受ける水平方向Dhに押し付けられるような荷重と第一従動歯車34から受ける水平方向Dhに押し付けられるような荷重とが釣り合った場合に、ラジアル軸受51に対する第一中間歯車32の鉛直方向Dv及び水平方向Dhの偏心率が0に近づいていることを発見した。第一中間歯車32の鉛直方向Dv及び水平方向Dhの偏心率が0に近づくほど、第一中間支軸321を支持するラジアル軸受51と、第一中間支軸321との隙間が全周にわたって均一になってしまう。この状態で、第一中間支軸321に働く鉛直方向Dv及び水平方向Dhの荷重が釣り合って、第一中間支軸321に働く荷重が小さくなると、第一中間支軸321はラジアル軸受51に不安定な状態で支持されることになる。この状態で第一中間支軸321が高速で回転することで、第一中間歯車32では不安定振動が生じてしまうためである。
また、図1に示すように、第一インペラ410は、複数のインペラ40の中で最も大きく形成されている。つまり、第一従動支軸341には、一方の端部に第一インペラ410が接続され、他方の端部に第一インペラ410よりも小さな第二インペラ420が接続された状態となる。したがって、第一従動支軸341では、両端で支持しているインペラ40の重量が異なることとなる。その結果、第一従動支軸341は振動が安定しない状態となりやすく、第一中間支軸321を不安定化させる可能性がある。
しかしながら、図3に示すように、本実施形態の上記構成のギアド圧縮機1では、第一中間軸線O2及び第一従動軸線O4に対して駆動軸線O1が鉛直方向Dvの下方に配置されるように駆動歯車31が配置されている。そのため、第一中間歯車32に対して鉛直方向Dvの上方に働く荷重と第一中間歯車32の自重とが釣り合った場合であっても、駆動歯車31から受ける水平方向Dhに押し付けられるような荷重と第一従動歯車34から受ける水平方向Dhに押し付けられるような荷重とが釣り合わない状態とすることができる。その結果、第一中間支軸321がラジアル軸受51に対して水平方向Dhにわずかに偏心した状態を維持することができる。これより、第一中間支軸321をラジアル軸受51に対して安定した状態で支持し続けることができる。さらに、第一従動歯車34や第二従動歯車35に接続されたインペラ40のサイズが異なっていても、第一中間歯車32での不安定振動を抑制できる。
また、軸線方向Daから見た際に、第一中間軸線O2、第二中間軸線O3、第一従動軸線O4、及び第二従動軸線O5の鉛直方向Dvの位置が同じとされている。そのため、第一中間歯車32及び第二中間歯車33と第一従動歯車34及び第二従動歯車35との位置関係を同じにすることができる。そのため、第一中間歯車32に働く鉛直方向Dvの荷重が釣り合った際の第一中間歯車32への伝達トルクを小さくすることができる。伝達トルクが小さくなることで、ギアド圧縮機1が起動されて第一中間歯車32が回転し始めてから早いタイミングで、第一中間歯車32に働く鉛直方向Dvの荷重が釣り合わせた状態を通過させることができる。したがって、ギアド圧縮機1が定格で運転しているタイミングでは、第一中間歯車32に働く鉛直方向Dvの荷重が釣り合わった状態ではなくなり、第一中間歯車32での不安定振動を効果的に抑制できる。
また、仮に、軸線方向Daから見た際に、第一中間軸線O2及び第二中間軸線O3に対して、第一従動軸線O4及び第二従動軸線O5が鉛直方向Dvの上方に配置されていると、第一中間歯車32に働く鉛直方向Dvの荷重が釣り合った際の第一中間歯車32への伝達トルクが大きくなってしまう。そのため、ギアド圧縮機1が定格で運転しているタイミングに近い状態で、第一中間歯車32に働く鉛直方向Dvの荷重が釣り合わった状態となってしまう可能性が高くなる。その結果、第一中間歯車32での不安定振動を効果的に抑制できない可能性がある。
さらに、仮に、軸線方向Daから見た際に、第一中間軸線O2及び第二中間軸線O3に対して、第一従動軸線O4及び第二従動軸線O5が鉛直方向Dvの下方に配置されていると、第一従動軸線O4及び第二従動軸線O5が駆動軸線O1に近づくこととなる。そのため、第一中間歯車32及び第二中間歯車33に働く鉛直方向Dvの荷重が釣り合った際の第一中間歯車32及び第二中間歯車33が第一従動歯車34から受ける水平方向Dhに押し付けられるような荷重が小さくなってしまう。これにより、駆動支軸311のラジアル軸受51に対する水平方向Dhへの偏心量が小さくなってしまう可能性がある。その結果、第一中間歯車32での不安定振動を効果的に抑制できない可能性がある。
したがって、軸線方向Daから見た際に、第一中間軸線O2、第二中間軸線O3、第一従動軸線O4、及び第二従動軸線O5の鉛直方向Dvの位置が同じとされている状態が、第一中間歯車32での不安定振動を最も効果的に抑制できる。
また、各軸線の鉛直方向Dvの位置は、駆動軸線O1の位置と、第一中間軸線O2の位置との二つだけとなる。その結果、各歯車を覆うギアケース30の構造を単純化することができる。
さらに、図4に示すように、オフセット角度が小さくなると、第一中間歯車32に働く鉛直方向Dvの荷重が釣り合った際の第一中間歯車32が駆動歯車31から受ける水平方向Dhに押し付けられるような荷重が小さくなってしまう。これにより、駆動支軸311のラジアル軸受51に対する水平方向Dhへの偏心量が小さくなってしまう可能性がある。その結果、第一中間歯車32での不安定振動を効果的に抑制できない可能性がある。
また、オフセット角度が大きくなると、第一中間歯車32に働く鉛直方向Dvの荷重が釣り合った際の第一中間歯車32が駆動歯車31から受ける水平方向Dhに押し付けられるような荷重は大きくできる。しかしながら、第一中間歯車32及び第二中間歯車33に対する駆動支軸311の水平方向Dhでの位置が近くなってしまう。その結果、第一従動支軸341及び第二従動支軸351の水平方向Dhでの位置も近くなってしまう。これにより、第一従動支軸341及び第二従動支軸351に配置可能なインペラ40のサイズに制限が生じてしまう。また、大きなインペラ40を配置しようとすると、第一中間歯車32及び第二中間歯車33を大きくしなければならなくなってしまう。その結果、機械重量及び慣性モーメントが増加してしまい、圧縮部駆動機構3の最適化を図ることができなくなってしまう。
これに対し、オフセット角度が、15°以上、35°以下とされていることで、第一中間歯車32及び第二中間歯車33が駆動歯車31から受ける水平方向Dhに押し付けられるような荷重を確保しつつ、第一中間歯車32及び第二中間歯車33に対する駆動支軸311の水平方向Dhでの位置も十分離すことができる。これにより、配置可能なインペラ40のサイズに制限を受けることなく、第一中間歯車32での不安定振動を効果的に抑制できる。
さらに、オフセット角度が、20°以上、30°以下とされていることで、配置可能なインペラ40のサイズに制限を受けることなく、第一中間歯車32での不安定振動をより効果的に抑制できる。
また、図3に示すように、第一中間歯車32及び第二中間歯車33に対して、駆動歯車31の外径は小さくされている。さらに、駆動歯車31に対して、第一従動歯車34及び第二従動歯車35の外径が小さくされている。これにより、第一中間歯車32及び第二中間歯車33に対して、駆動歯車31から受ける水平方向Dhに押し付けられるような荷重を、第一従動歯車34及び第二従動歯車35から受ける水平方向Dhに押し付けられるような荷重よりも大きくできる。その結果、駆動歯車31から受ける水平方向Dhに押し付けられるような荷重と第一従動歯車34及び第二従動歯車35から受ける水平方向Dhに押し付けられるような荷重とを確実にずらすことができる。これにより、駆動支軸311がラジアル軸受51に対して水平方向Dhにわずかに偏心した状態を確実に維持することができる。したがって、第一中間歯車32での不安定振動を確実に抑制できる。
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、各歯車の外径は、実施形態の形状に限定されるものではない。例えば、第一中間歯車本体322の外径は、第二中間歯車本体332の外径と同一であることに限定されるものではない。第一中間歯車本体322の外径は、第二中間歯車本体332の外径に対して大きくても小さくでもよい。また、第一従動歯車本体342の外径は、第二従動歯車本体352の外径と同一であることに限定されるものではない、したがって、第一従動歯車本体342の外径は、第二従動歯車本体352の外径に対して大きくても小さくてもよい。
また、第二インペラ420、第三インペラ430、及び第四インペラ440の外径は、第一インペラ410の外径よりも小さければ、各インペラ40の大きさの関係は実施形態の形状に限定されるものではない。第二インペラ420、第三インペラ430、及び第四インペラ440の外径は同じであってもよく、第二インペラ420、第三インペラ430、及び第四インペラ440の一部のみが同じ外径であってもよい。
<付記>
実施形態に記載のギアド圧縮機1は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係るギアド圧縮機1は、駆動源2の回転によって駆動軸線O1を中心に回転される駆動歯車31と、前記駆動歯車31に噛み合い、前記駆動軸線O1と平行な第一中間軸線O2を中心に回転される第一中間歯車32と、前記第一中間歯車32と離れた位置で、前記駆動歯車31に噛み合い、前記駆動軸線O1と平行な第二中間軸線O3を中心に回転される第二中間歯車33と、前記駆動歯車31に対して離れた位置で、前記第一中間歯車32に噛み合い、前記駆動軸線O1と平行な第一従動軸線O4を中心に回転される第一従動歯車34と、前記駆動歯車31に対して離れた位置で、前記第二中間歯車33に噛み合い、前記駆動軸線O1と平行な第二従動軸線O5を中心に回転される第二従動歯車35と、前記第一従動歯車34に接続され、前記第一従動歯車34の回転によって外部から供給される作動流体を圧縮する第一インペラ410及び第二インペラ420と、前記第二従動歯車35に接続され、前記第二従動歯車35の回転によって外部から供給される作動流体を圧縮する第三インペラ430及び第四インペラ440と、を備え、前記駆動軸線O1の延びる軸線方向Daから見た際に、前記駆動軸線O1は、前記第一中間軸線O2、前記第二中間軸線O3、前記第一従動軸線O4、及び前記第二従動軸線O5に対して、鉛直方向Dvの下方に配置され、前記第一インペラ410から前記第四インペラ440まで順に作動流体を圧縮する場合、前記第一インペラ410は、前記第二インペラ420、前記第三インペラ430、及び前記第四インペラ440に比べて外径が大きい。
これにより、第一中間軸線O2及び第一従動軸線O4に対して駆動軸線O1が鉛直方向Dvの下方に配置されるように駆動歯車31が配置されている。そのため、第一中間歯車32に対して鉛直方向Dvの上方に働く荷重と第一中間歯車32の自重とが釣り合った場合であっても、駆動歯車31から受ける水平方向Dhに押し付けられるような荷重と第一従動歯車34から受ける水平方向Dhに押し付けられるような荷重とが釣り合わない状態とすることができる。その結果、第一中間支軸321がラジアル軸受51に対して水平方向Dhにわずかに偏心した状態を維持することができる。これより、第一中間支軸321をラジアル軸受51で安定した状態で支持し続けることができる。さらに、第一従動歯車34や第二従動歯車35に接続されたインペラ40のサイズが異なっていても、第一中間歯車32での不安定振動を抑制できる。
(2)第2の態様に係るギアド圧縮機1は、(1)のギアド圧縮機1であって、前記軸線方向Daから見た際に、前記第一中間軸線O2、前記第二中間軸線O3、前記第一従動軸線O4、及び前記第二従動軸線O5の前記鉛直方向Dvの位置が同じである。
これにより、第一中間歯車32及び第二中間歯車33と第一従動歯車34及び第二従動歯車35との位置関係を同じにすることができる。そのため、第一中間歯車32に働く鉛直方向Dvの荷重が釣り合った際の第一中間歯車32への伝達トルクを小さくすることができる。伝達トルクが小さくなることで、ギアド圧縮機1が起動されて第一中間歯車32が回転し始めてから早いタイミングで、第一中間歯車32に働く鉛直方向Dvの荷重が釣り合わせた状態を通過させることができる。したがって、ギアド圧縮機1が定格で運転しているタイミングでは、第一中間歯車32に働く鉛直方向Dvの荷重が釣り合わった状態ではなくなり、第一中間歯車32での不安定振動を効果的に抑制できる。
(3)第3の態様に係るギアド圧縮機1は、(1)又は(2)のギアド圧縮機1であって、前記軸線方向Daから見た際に、前記第一中間軸線O2及び前記第二中間軸線O3を結ぶ仮想水平線VHに対して、前記駆動軸線O1及び前記第一中間軸線O2を結ぶ第一仮想傾斜線VC1がなすオフセット角度は、15°以上、35°以下である。
これにより、第一中間歯車32及び第二中間歯車33が駆動歯車31から受ける水平方向Dhに押し付けられるような荷重を確保しつつ、第一中間歯車32及び第二中間歯車33に対する駆動支軸311の水平方向Dhでの位置も十分離すことができる。これにより、配置可能なインペラ40のサイズに制限を受けることなく、第一中間歯車32での不安定振動を効果的に抑制できる。
(4)第4の態様に係るギアド圧縮機1は、(1)から(3)の何れか一つのギアド圧縮機1であって、前記第一中間歯車32及び前記第二中間歯車33に対して、前記駆動歯車31の外径は小さく、前記駆動歯車31に対して、前記第一従動歯車34及び前記第二従動歯車35の外径が小さい。
これにより、第一中間歯車32及び第二中間歯車33に対して、駆動歯車31から受ける水平方向Dhに押し付けられるような荷重を、第一従動歯車34及び第二従動歯車35から受ける水平方向Dhに押し付けられるような荷重よりも大きくできる。その結果、駆動歯車31から受ける水平方向Dhに押し付けられるような荷重と第一従動歯車34及び第二従動歯車35から受ける水平方向Dhに押し付けられるような荷重とを確実にずらすことができる。これにより、駆動支軸311がラジアル軸受51に対して水平方向Dhにわずかに偏心した状態を確実に維持することができる。したがって、第一中間歯車32での不安定振動を確実に抑制できる。
1…ギアド圧縮機
2…駆動源
21…出力軸
3…圧縮部駆動機構
30…ギアケース
31…駆動歯車
311…駆動支軸
O1…駆動軸線
312…駆動歯車本体
32…第一中間歯車
321…第一中間支軸
O2…第一中間軸線
322…第一中間歯車本体
33…第二中間歯車
331…第二中間支軸
O3…第二中間軸線
332…第二中間歯車本体
34…第一従動歯車
341…第一従動支軸
O4…第一従動軸線
342…第一従動歯車本体
35…第二従動歯車
351…第二従動支軸
O5…第二従動軸線
352…第二従動歯車本体
VH…仮想水平線
VC1…第一仮想傾斜線
VC2…第二仮想傾斜線
51…ラジアル軸受
52…スラスト軸受
4…圧縮部
40…インペラ
41…第一段圧縮部
410…第一インペラ
42…第二段圧縮部
420…第二インペラ
43…第三段圧縮部
430…第三インペラ
44…第四段圧縮部
440…第四インペラ
Da…軸線方向
Da1…一方側
Da2…他方側
Dv…鉛直方向
Dh…水平方向

Claims (4)

  1. 駆動源の回転によって駆動軸線を中心に回転される駆動歯車と、
    前記駆動歯車に噛み合い、前記駆動軸線と平行な第一中間軸線を中心に回転される第一中間歯車と、
    前記第一中間歯車と離れた位置で、前記駆動歯車に噛み合い、前記駆動軸線と平行な第二中間軸線を中心に回転される第二中間歯車と、
    前記駆動歯車に対して離れた位置で、前記第一中間歯車に噛み合い、前記駆動軸線と平行な第一従動軸線を中心に回転される第一従動歯車と、
    前記駆動歯車に対して離れた位置で、前記第二中間歯車に噛み合い、前記駆動軸線と平行な第二従動軸線を中心に回転される第二従動歯車と、
    前記第一従動歯車に接続され、前記第一従動歯車の回転によって外部から供給される作動流体を圧縮する第一インペラ及び第二インペラと、
    前記第二従動歯車に接続され、前記第二従動歯車の回転によって外部から供給される作動流体を圧縮する第三インペラ及び第四インペラと、を備え、
    前記駆動軸線の延びる軸線方向から見た際に、前記駆動軸線は、前記第一中間軸線、前記第二中間軸線、前記第一従動軸線、及び前記第二従動軸線に対して、鉛直方向の下方に配置され、
    前記第一インペラから前記第四インペラまで順に作動流体を圧縮する場合、前記第一インペラは、前記第二インペラ、前記第三インペラ、及び前記第四インペラに比べて外径が大きいギアド圧縮機。
  2. 前記軸線方向から見た際に、前記第一中間軸線、前記第二中間軸線、前記第一従動軸線、及び前記第二従動軸線の前記鉛直方向の位置が同じである請求項1に記載のギアド圧縮機。
  3. 前記軸線方向から見た際に、前記第一中間軸線及び前記第二中間軸線を結ぶ仮想水平線に対して、前記駆動軸線及び前記第一中間軸線を結ぶ第一仮想傾斜線がなすオフセット角度は、15°以上、35°以下である請求項1又は請求項2に記載のギアド圧縮機。
  4. 前記第一中間歯車及び前記第二中間歯車に対して、前記駆動歯車の外径は小さく、
    前記駆動歯車に対して、前記第一従動歯車及び前記第二従動歯車の外径が小さい請求項1から請求項3の何れか一項に記載のギアド圧縮機。
JP2022027381A 2022-02-25 2022-02-25 ギアド圧縮機 Pending JP2023123909A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022027381A JP2023123909A (ja) 2022-02-25 2022-02-25 ギアド圧縮機
EP23157736.2A EP4234942A1 (en) 2022-02-25 2023-02-21 Geared compressor
US18/172,539 US11821424B2 (en) 2022-02-25 2023-02-22 Geared compressor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022027381A JP2023123909A (ja) 2022-02-25 2022-02-25 ギアド圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023123909A true JP2023123909A (ja) 2023-09-06

Family

ID=85321108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022027381A Pending JP2023123909A (ja) 2022-02-25 2022-02-25 ギアド圧縮機

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11821424B2 (ja)
EP (1) EP4234942A1 (ja)
JP (1) JP2023123909A (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4241141A1 (de) * 1992-12-07 1994-06-09 Bhs Voith Getriebetechnik Gmbh Verdichteranlage mit einem im Antriebsstrang zwischen einer Antriebseinheit und einem Verdichterbereich der Anlage eingeschalteten Zahnradgetriebe
EP2543887B1 (en) * 2007-04-03 2019-10-23 Ingersoll-Rand Company Integral scroll and gearbox for a compressor with speed change option
JP5863320B2 (ja) * 2011-08-05 2016-02-16 三菱重工コンプレッサ株式会社 遠心圧縮機
CN203130565U (zh) * 2013-05-07 2013-08-14 沈阳鼓风机集团安装检修配件有限公司 硝酸用空气及氧化氮整合压缩机
DE102013208564A1 (de) * 2013-05-08 2014-11-13 Voith Patent Gmbh Getriebe und Getriebeverdichteranlage
EP3159547B1 (en) * 2014-09-18 2019-06-19 Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corporation Compressor system
US11421696B2 (en) * 2014-12-31 2022-08-23 Ingersoll-Rand Industrial U.S., Inc. Multi-stage compressor with single electric direct drive motor

Also Published As

Publication number Publication date
EP4234942A1 (en) 2023-08-30
US11821424B2 (en) 2023-11-21
US20230272796A1 (en) 2023-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8414250B2 (en) Geared turbine machine for a machine train, machine train with and gear for geared turbine machine
JP5863320B2 (ja) 遠心圧縮機
JP2016145636A (ja) 伝動ターボ機械
CN101915286B (zh) 约束式少齿差减速器
JP4556183B2 (ja) スクロール流体機械
JP2023123909A (ja) ギアド圧縮機
CN109695580B (zh) 一种同轴式离心-斜流对转压气机
CN105736645A (zh) 锥摆式少齿差减速装置
US11512706B2 (en) Geared compressor and method of designing geared compressor
EP4063659B1 (en) Compressor system
CN109058160B (zh) 一种鼓风机
JP2023082432A (ja) ギアド圧縮機
JP6137983B2 (ja) 多段遠心圧縮機
JP2001295795A (ja) 遠心圧縮機
US20230099357A1 (en) Planetary gear mechanism and rotary mechanical system
KR20180096998A (ko) 원심 압축기
CN209164174U (zh) 一种鼓风机转子组件
KR101012695B1 (ko) 유체기계용 반전회전장치
JP2010031735A (ja) 遠心圧縮機
KR20230119041A (ko) 서로-반대의 회전 방향들로 회전하도록 배열된 블레이드들의열들을 갖는 다중-스테이지 압축기 조립체
JP2007170284A (ja) 流体機械
KR20240027818A (ko) 축방향 압축기 유닛을 갖는 기어 일체형 압축기 및 방법
JP6049807B2 (ja) 遠心圧縮機
CN2924170Y (zh) 齿轮三轴分向式液压无级变速器
JP2842474B2 (ja) ポンプ設備における原動機の配置構造