JP2023123243A - 波浪エネルギー回収装置及び船舶 - Google Patents

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Hisafumi Yoshida
寿夫 田中
Toshio Tanaka
博公 橋本
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    • Y02E10/30Energy from the sea, e.g. using wave energy or salinity gradient

Abstract

【課題】波浪エネルギーにより発電することができる、波浪エネルギー回収装置及び船舶を提供する。
【解決手段】 波浪エネルギー回収装置5は、鉛直方向に延びるように構成された一対のサイドタンク51a,51bと、サイドタンク51a,51bの底部を連結するボトムタンク51cと、サイドタンク51a,51b及びボトムタンク51c内に張られた液体に浮くようにサイドタンク51a,51bの各内部に配置された一対のフロート52a,52bと、一対のフロート52a,52bをサイドタンク51a,51bの外部を経由して連結する索体53と、索体53の中間部に配置され索体53が巻かれたリール54と、リール54に接続された発電機55と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、波浪エネルギー回収装置及び船舶に関し、特に、船体の揺動により発電可能な波浪エネルギー回収装置及び該波浪エネルギー回収装置を備えた船舶に関する。
近年、化石燃料の枯渇問題や地球温暖化等の環境問題の観点から、船舶の分野においてもグリーンイノベーションが求められている。特に、一度の航海に長い時間を要する外航船では、航海中に何らかの手段でエネルギーを得る技術が望まれている。航行中の船舶を考える場合、巨大な船体を揺動させる波浪エネルギーが有力なエネルギー源として考えられる。
ところで、船舶の航行中や停船中に船体の横揺れを低減させるための減揺装置として、例えば、特許文献1に記載されたようなアンチローリングタンクが知られている。
アンチローリングタンクは、船体の上部の最大幅位置の左右舷に互いに船幅方向に離間して設けられた一対のウイングタンクと、これらウイング間を連結するダクトと、を備えている。これらウイングタンク及びダクト内には液体が収容されており、該液体がダクトを介して一対のウイングタンク間で船幅方向に移動することで、船体の揺れを低減させるように構成されている。
特開2015-163490号
上述したアンチローリングタンクでは、減揺装置として利用されているだけであり、波浪エネルギーをエネルギー源として利用されていないのが現状である。
本発明はかかる問題点に鑑み創案されたものであり、波浪エネルギーにより発電することができる、波浪エネルギー回収装置及び船舶を提供することを目的とする。
本発明によれば、鉛直方向に延びるように構成された一対のサイドタンクと、前記サイドタンクの底部を連結するボトムタンクと、前記サイドタンク及び前記ボトムタンクに張られた液体に浮くように前記サイドタンクの各内部に配置された一対のフロートと、前記一対のフロートを前記サイドタンクの外部を経由して連結する索体と、前記索体の往復運動により発電可能な発電機と、を備え、前記フロートの揺動により前記リールを回転させ前記発電機で発電するようにした、ことを特徴とする波浪エネルギー回収装置が提供される。
前記波浪エネルギー回収装置は、前記索体を前記発電機に案内する案内手段を備えていてもよい。
前記波浪エネルギー回収装置は、前記一対のサイドタンクの上部を連結するダクト又は前記一対のサイドタンクの上部に形成された開口部を備えていてもよい。
前記波浪エネルギー回収装置は、前記フロートの揺動方向を案内するガイド部材を備えていてもよい。
前記フロートの重量は、完全没水時の浮力より大きくなるように設定されていてもよい。
前記サイドタンク及び前記ボトムタンクは、固有周期が使用状態に想定される発電ポテンシャルの周波数特性曲線のピーク値に基づいて設計されていてもよい。
また、本発明によれば、上述した何れかの構成の波浪エネルギー回収装置を備えた、ことを特徴とする船舶が提供される。
前記一対のサイドタンクは、船体の船長方向又は船幅方向に沿って配置されていてもよい。
前記波浪エネルギー回収装置は、前記船舶の重心から船長方向、高さ方向又は船幅方向に離れた位置に設置されていてもよい。
上述した本発明に係る波浪エネルギー回収装置及び船舶によれば、フロートの揺動を索体の往復直線運動に変換することができ、この往復直線運動を発電機により電力に変換することができ、フロートを揺動させる波浪エネルギーを回収して発電することができる。
本発明の第一実施形態に係る船舶を示す全体構成図である。 波浪エネルギー回収装置の配置例を示す平面図であり、(A)は第一実施形態、(B)は変形例、を示している。 波浪エネルギー回収装置の変形例を示す部分拡大図であり、(A)は第一変形例、(B)は第二変形例、を示している。 タンク形状の設計方法の一例を示す図であり、(A)は船体運動関数、(B)は周波数スペクトル、(C)は発電ポテンシャルの周波数特性曲線の第一例、(D)は発電ポテンシャルの周波数特性曲線の第二例を、示している。
以下、本発明の実施形態について図1~図4(D)を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の第一実施形態に係る船舶を示す全体構成図である。図2は、波浪エネルギー回収装置の配置例を示す平面図であり、(A)は第一実施形態、(B)は変形例、を示している。
本発明の第一実施形態に係る船舶1は、例えば、図1及び図2(A)に示したように、浮体を構成する船体2と、船体2を推進させる推進器3と、船体2の上甲板21上に配置された居住区4と、上甲板21上に配置された波浪エネルギー回収装置5と、を備えている。なお、図1~図2(B)に示した船舶1の構成はデフォルメしてある。
船舶1は、例えば、バルクキャリアであり、上甲板21にハッチカバー22が配置される。なお、船舶1は、バルクキャリア以外のタンカー等の他の貨物船、コンテナ船、フェリー等であってもよい。また、船舶1は、例えば、大型船舶であるが、これに限定されるものではない。
波浪エネルギー回収装置5は、例えば、鉛直方向に延びるように構成された一対のサイドタンク51a,51bと、サイドタンク51a,51bの底部を連結するボトムタンク51cと、サイドタンク51a,51b及びボトムタンク51c内に張られた液体に浮くようにサイドタンク51a,51bの各内部に配置された一対のフロート52a,52bと、一対のフロート52a,52bをサイドタンク51a,51bの外部を経由して連結する索体53と、索体53の中間部に配置され索体53が巻かれたリール54と、リール54に接続された発電機55と、を備えている。
サイドタンク51a,51b及びボトムタンク51cにより構成されるタンク51は、角張った略U字形状を有しており、内部に海水等の液体が汲み入れられている。タンク51を水平面に配置した状態で、サイドタンク51a,51bは鉛直方向に延びるように構成されており、ボトムタンク51cは水平方向に延びるように構成されている。
液体は、サイドタンク51a,51bの上部に液体の上下運動を許容する上部空間を形成するように供給されている。サイドタンク51a,51bの上部には、サイドタンク51a,51b同士の上部空間を連通するダクト56が配置されている。ダクト56により、サイドタンク51a,51b間における上部空間の空気の流動性を確保することができる。なお、ダクト56に替えて、サイドタンク51a,51bの各上部に空気抜き弁を配置するようにしてもよい。
フロート52a,52bは、例えば、上下方向に細長い形状を有し、底部に浮力を調整し浮遊姿勢を安定させる錘が配置されている。かかる構成により、フロート52a,52bの浮力、浮遊姿勢、喫水断面積等を調整することができる。
フロート52a,52bの重量Wは、完全没水時の浮力Δより大きくなるように設定される。したがって、フロート52a,52bは、タンク51内の液体の密度をρ、液体の体積をVとすれば、W>Δ=ρgVの関係を有している。かかる構成により、フロート52a,52bが上下運動した場合であっても索体53に常に張力を作用させることができ、索体53の緩みを抑制することができる。
また、フロート52a,52bは、標準喫水では浮力よりも重力が大きい状態であるが、水面上に予備浮力を持たせることにより、仮に索体53が切断した場合であっても、フロート52a,52bを液体中で浮力と重力をバランスさせることができ、タンク51の破損を抑制することができる。
タンク51は、船体2とともに揺動し、サイドタンク51a,51b内の液体の液面は相対的に上下運動をおこなう。したがって、フロート52a,52bは、液面の上下運動に伴って相対的に上下運動を行う。
フロート52a,52bは、上部にワイヤロープ等の索体53が接続されている。索体53は、サイドタンク51a,51bの上面に形成された開口部に挿通されている。また、索体53は、サイドタンク51a,51bの上部に配置された案内手段57a,57bによりリール54に案内されていてもよい。案内手段57a,57bは、例えば、滑車である。なお、説明の便宜上、案内手段57a,57bを支持する支持部材については図を省略してある。
リール54は、索体53の巻き取り軸を有している。索体53の両端はフロート52a,52bに接続され、索体53の中間部はリール54に少なくとも一巻き以上巻き付けられている。したがって、フロート52a,52bの相対的な上下運動によって索体53が水平方向に交互に引っ張られて往復運動する。この索体53の往復運動によりリール54が回転される。なお、説明の便宜上、リール54を支持する支持部材については図を省略してある。
発電機55は、リール54の巻き取り軸の回転運動を電力に変換する機器である。発電機55は、リール54の巻き取り軸により回転される回転軸を備えている。また、巻き取り軸と回転軸との間にはベルト駆動機構や歯車機構等の動力伝達機構が配置される。また、動力伝達機構は増幅装置や回転方向を一方向に制御するラチェット機構等を含んでいてもよい。
上述した実施形態では、索体53の往復直線運動をリール54の回転運動に変換して発電する場合について説明しているが、発電方法はかかる構成に限定されるものではない。例えば、発電機55は、索体53に配置された永久磁石の往復直線運動を電力に変換するリニア発電機であってもよい。
図1及び図2(A)に示したように、第一実施形態に係るタンク51は、サイドタンク51a,51bが船長方向に沿って配置されている。また、船体2のバランスを考慮して、本実施形態では左舷側と右舷側の二箇所に波浪エネルギー回収装置5を配置している。また、タンク51は、図2(B)に示したように、サイドタンク51a,51bが船幅方向に沿って配置されていてもよい。
船体2には、一般に、船長方向を回転軸とするロール(横揺)、船幅方向を回転軸とするピッチ(縦揺)及び高さ方向を回転軸とするヨー(船首揺)の回転モーメントが生じる。図2(A)に示した第一実施形態では、船体2に生じるピッチ(縦揺)を主に利用し、図2(B)に示した変形例では、船体2に生じるロール(横揺)やヨー(船首揺)を主に利用している。
なお、上述した波浪エネルギー回収装置5は、フロート52a,52aの上下運動を索体53の往復直線運動に変換して発電するようにした構成であるため、ロール(横揺)、ピッチ(縦揺)及びヨー(船首揺)を含む船体2に生じる全ての揺れを利用することができる。
タンク51の配置する向きは、船体2の形状、タンク51の大きさ、船舶1の種類、船舶1の航海時における想定海象等の条件により設定される。なお、一般に、ピッチ(縦揺)の方がロール(横揺)やヨー(船首揺)よりも振幅が大きいことから、図2(A)に示した第一実施形態のようにサイドタンク51a,51bを船長方向に沿って配置することが好ましい。
上述した波浪エネルギー回収装置5は、必要に応じて船上に複数設置してもよいし、上甲板2、船体2内、居住区4等の異なる部分に分散して配置してもよい。また、タンク51を船長方向に配置した波浪エネルギー回収装置5とタンク51を船幅方向に配置した波浪エネルギー回収装置5を混在させてもよい。
ここで、図3は、波浪エネルギー回収装置の変形例を示す部分拡大図であり、(A)は第一変形例、(B)は第二変形例、を示している。なお、説明の便宜上、図3(A)及び図3(B)では、図1のサイドタンク51a側の構成のみを図示してある。
図3(A)及び図3(B)に示した変形例は、サイドタンク51a内にフロート52aの揺動方向を案内するガイド部材58を配置したものである。かかるガイド部材58を配置することにより、船体2の6自由度運動によるフロート52a,52bの振れ回りを抑制することができる。
ガイド部材58は、例えば、円筒等の筒形状を有している。例えば、ガイド部材58の上端は、サイドタンク51aの天井部内面に接続された支持部材59aにより支持され、ガイド部材58の下端は、サイドタンク51aの側面部内面に接続された支持部材59aにより支持される。支持部材59a,59bは、例えば、ガイド部材58の周面に放射状に複数配置される。なお、支持部材の形状や配置は任意に設計される。
図3(A)に示した第一変形例は、図1に示した第一実施形態のタンク51にガイド部材58を配置したものである。図3(B)に示した第二変形例は、サイドタンク51aの天井部にガイド部材58と連通する開口部51dを形成したものである。かかる第二変形例によれば、ダクト56を省略することができる。
ここで、図4は、タンク形状の設計方法の一例を示す図であり、(A)は船体運動応答関数、(B)は周波数スペクトル、(C)は発電ポテンシャルの周波数特性曲線の第一例、(D)は発電ポテンシャルの周波数特性曲線の第二例を、示している。
図4(A)に示した船体運動応答関数のグラフおいて、横軸は出会波周期(sec)、縦軸は応答値/(波高/2))を示している。また、図4(B)に示した周波数スペクトルのグラフにおいて、横軸は出会波周期(sec)、縦軸は波スペクトル(ω)を示している。なお、図4(A)及び図4(B)に示したグラフは単なる一例である。
図4(C)に示した発電ポテンシャルの周波数特性曲線は、設計上想定するシー・ステート(波高・波周期)の周波数スペクトルの平方根と、対象船の航海速力・波との平均的な出会い角に対する縦揺れの応答関数を乗じることによって求められる。図4(C)に示した発電ポテンシャルの周波数特性曲線の第一例は、図4(A)に示した船体運動応答関数及び図4(B)に示した周波数スペクトルのサンプルから作成された周波数特性曲線である。
図4(C)に示したように、発電ポテンシャルの周波数特性曲線のピーク値Pcが明確な場合は、ピーク値Pcとなる角周波数に対応する周期がタンク51の固有周期となるようにタンク51(サイドタンク51a,51b及びボトムタンク51c)の寸法を決定する。すなわち、タンク51(サイドタンク51a,51b及びボトムタンク51c)の固有周期は、使用状態に想定される発電ポテンシャルの周波数特性曲線のピーク値Pcに基づいて設計されている。
図4(D)に示した発電ポテンシャルの周波数特性曲線の第二例は、図4(A)に示した船体運動応答関数及び図4(B)に示した周波数スペクトルとは別のサンプルを用いて周波数特性曲線を作成したものである。
図4(D)に示したように、発電ポテンシャルの周波数特性曲線が明確なピークを持たない場合やピークに近い数値を示す複数の山を有する場合は、より多くの電力が得られるように固有周期をできるだけ短周期側(図の左側)に合わせるようにしてもよい。例えば、ピーク値Pdとなる角周波数に対応する周期がタンク51の固有周期となるようにタンク51(サイドタンク51a,51b及びボトムタンク51c)の寸法を決定する。
なお、フロート52a,52b、索体53、リール54、発電機55等により構成される振動系は、振動系の固有周期がタンク51内の液体の固有周期と同程度になるようにして同調現象を積極的に利用するように設計してもよい。また、振動系は、振動系の固有周期がタンク51内の液体の固有周期と同調しないように、液面に単純追従させるように設計してもよい。
ところで、上述した波浪エネルギー回収装置5は、タンク51内の液体に作用する慣性力が大きいほど高いエネルギー吸収効果を得ることができるという特性を有している。図1に示したように、船体2の重心をG、タンク51の中心点と重心Gとの水平距離をL、タンク51の底部から船体2の底部までの鉛直距離をH、液面高さ(タンク51の底部から液面までの鉛直距離)をHt、タンク51の高さ(タンク51の底部からタンク51の上端部までの鉛直距離)をDt、重心Gの高さ(船体2の底部から重心Gまでの鉛直距離)をKg、と定義する。
したがって、タンク51は、重心Gの位置からできるだけ離れた位置に設置することが好ましい。具体的には、タンク51は、水平距離L又は鉛直距離Hの数値ができるだけ大きくなるように設置される。また、タンク51は、重心Gの位置から船幅方向にできるだけ離れた位置に設置することが好ましい。
ただし、図1に示した第一実施形態のように、船体2に生じるピッチ(縦揺)を利用して波浪エネルギーを回収する場合は、重心Gから同じ距離であっても重心Gの下方よりも上方にタンクを設置した方が高い効果を得られることから、H≧Kgとなるように設定してもよい。
また、タンク51内に配置されたフロート52a,52bの上下運動を利用するため、液面高さHtはタンク高さDtの中央付近に設定することが好ましい。すなわち、Ht≒Dt/2となるように設定される。
上述した本実施形態に係る波浪エネルギー回収装置5及び船舶1によれば、フロート52a,52bの揺動を索体53の往復直線運動に変換することができ、この往復直線運動を発電機55により電力に変換することができ、フロート52a,52bを揺動させる波浪エネルギーを回収して発電することができる。
また、波浪エネルギー回収装置5により回収した電力を船内で利用することにより、船体2に搭載されるディーゼル発電機を削減することができ、重油を燃やす際に生じる温室効果ガス等を削減することもできる。
本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 船舶
2 船体
3 推進器
4 居住区
5 波浪エネルギー回収装置
21 上甲板
22 ハッチカバー
51 タンク
51a,51b サイドタンク
51c ボトムタンク
51d 開口部
52a,52b フロート
53 索体
54 リール
55 発電機
56 ダクト
57a,57b 案内手段
58 ガイド部材
59a,59b 支持部材

Claims (9)

  1. 鉛直方向に延びるように構成された一対のサイドタンクと、
    前記サイドタンクの底部を連結するボトムタンクと、
    前記サイドタンク及び前記ボトムタンクに張られた液体に浮くように前記サイドタンクの各内部に配置された一対のフロートと、
    前記一対のフロートを前記サイドタンクの外部を経由して連結する索体と、
    前記索体の往復運動により発電可能な発電機と、を備え、
    前記フロートの揺動により前記リールを回転させ前記発電機で発電するようにした、
    ことを特徴とする波浪エネルギー回収装置。
  2. 前記索体を前記発電機に案内する案内手段を備えた、請求項1に記載の波浪エネルギー回収装置。
  3. 前記一対のサイドタンクの上部を連結するダクト又は前記一対のサイドタンクの上部に形成された開口部を備えた、請求項1に記載の波浪エネルギー回収装置。
  4. 前記フロートの揺動方向を案内するガイド部材を備えた、請求項1に記載の波浪エネルギー回収装置。
  5. 前記フロートの重量は、完全没水時の浮力より大きくなるように設定されている、請求項1に記載の波浪エネルギー回収装置。
  6. 前記サイドタンク及び前記ボトムタンクは、固有周期が使用状態に想定される発電ポテンシャルの周波数特性曲線のピーク値に基づいて設計されている、請求項1に記載の波浪エネルギー回収装置。
  7. 請求項1~請求項6の何れか一項に記載の波浪エネルギー回収装置を備えた、ことを特徴とする船舶。
  8. 前記一対のサイドタンクは、船体の船長方向又は船幅方向に沿って配置されている、請求項7に記載の船舶。
  9. 前記波浪エネルギー回収装置は、前記船舶の重心から船長方向、高さ方向又は船幅方向に離れた位置に設置されている、請求項7に記載の船舶。

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