JP2023122174A - case and watch - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、腕時計などの電子機器に用いられるケース、およびそれを備えた時計に関する。 TECHNICAL FIELD The present invention relates to a case used for electronic equipment such as a wristwatch, and a watch including the same.
例えば、腕時計においては、特許文献1に記載されているように、ケースに外装部材を交換可能に取り付けるようにした構造のものが知られている。この場合の外装部材は、装飾が施された装飾部と、この装飾部の周縁に設けられてケースの周面に配置される嵌合部と、を備えた構造になっている。
For example, in wristwatches, as described in
しかしながら、このような腕時計では、ケースの上面に外装部材の装飾部を配置させ、外装部材の嵌合部をケースの周面に嵌合させて、外装部材をケースに取り付けているので、ケースに対する外装部材の嵌合が緩いと外装部材がケースから外れやすくなり、またケースに対する外装部材の嵌合がきついとケースを傷つけるという問題がある。 However, in such wristwatches, the decorative portion of the exterior member is arranged on the upper surface of the case, and the fitting portion of the exterior member is fitted to the peripheral surface of the case to attach the exterior member to the case. If the fitting of the exterior member is loose, the exterior member is likely to come off from the case, and if the fitting of the exterior member to the case is tight, the case may be damaged.
このような問題を解消するために、外装部材の装飾部に、時計バンドが挿入されてケースのバンド取付部に嵌着する嵌着部を設けた構造のものが開発されている。しかしながら、このような外装部材では、外装部材の嵌着部に時計バンドを挿入させなければならないため、外装部材の着脱作業が面倒で、外装部材を簡単に交換することができないという問題がある。 In order to solve this problem, a structure has been developed in which a fitting portion is provided in the decorative portion of the exterior member so that the watch band can be inserted and fitted to the band fitting portion of the case. However, with such an exterior member, since the watchband must be inserted into the fitting portion of the exterior member, attaching and detaching the exterior member is troublesome, and the exterior member cannot be easily replaced.
この発明が解決しようとする課題は、外装部材を簡単に且つ容易に交換できるケース、およびそれを備えた時計を提供することである。 SUMMARY OF THE INVENTION The problem to be solved by the present invention is to provide a case in which an exterior member can be simply and easily replaced, and a timepiece including the same.
この発明は、係止部が設けられたケース本体と、前記係止部に係脱可能に係合する係合部を有する外装部材と、前記外装部材の前記係合部を前記ケース本体の前記係止部から離脱させる方向に前記外装部材を変位させるバンドと、を備えていることを特徴とするケースである。 The present invention comprises a case main body provided with a locking portion, an exterior member having an engaging portion that removably engages with the locking portion, and the engaging portion of the exterior member attached to the case main body. and a band that displaces the exterior member in a direction of disengagement from the locking portion.
この発明によれば、外装部材を簡単に且つ容易に交換することができる。 According to this invention, the exterior member can be simply and easily replaced.
以下、図1~図8を参照して、この発明を腕時計に適用した一実施形態について説明する。
この腕時計は、図1および図2に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の12時側と6時側との各部には、時計バンド2が取り付けられるバンド取付部3がそれぞれ設けられている。この腕時計ケース1の2時側、4時側、8時側および10時側の各部には、スイッチ部4がそれぞれ設けられている。
An embodiment in which the present invention is applied to a wristwatch will be described below with reference to FIGS. 1 to 8. FIG.
This wristwatch includes a
この腕時計ケース1の上側開口部には、図1および図2に示すように、時計ガラス5がガラスパッキン(図示せず)を介して取り付けられている。この腕時計ケース1の下部には、図3に示すように、裏蓋6が防水パッキン(図示せず)を介して複数のビス6aによって取り付けられている。さらに、この腕時計ケース1の内部には、時計モジュール(図示せず)が設けられている。
As shown in FIGS. 1 and 2, a
ところで、この腕時計ケース1は、図1~図3に示すように、ケース本体7と外装部材8とを備えている。ケース本体7は、剛性の高いポリアミド樹脂にカーボン繊維またはガラス繊維を含有させた合成樹脂等の重量が軽く強度の高い材料によって形成されている。なお、このケース本体7は、合成樹脂に限らず、金属で形成されていても良い。
By the way, this
このケース本体7の12時側と6時側との各部には、図2および図3に示すように、バンド取付部3のバンド取付本体10が突出して設けられている。このバンド取付本体10は、ケース本体7の外周面から突出して設けられた取付突起部10aと、この取付突起部10aの両側部に設けられた一対の取付アーム部10bと、を備えている。
As shown in FIGS. 2 and 3, a
バンド取付本体10は、図2および図3に示すように、一対の取付アーム部10bの間に時計バンド2の先端部2aが配置されて取り付けられ、この状態で取付突起部10aと一対の取付アーム部10bとが外装部材8の後述するカバー部13によって覆われるように構成されている。また、このケース本体7の2時側、4時側、8時側および10時側の各部には、複数のスイッチ部4が挿入して取り付けられる貫通孔(図示せず)がそれぞれ設けられている。さらに、ケース本体7の10時側の貫通孔の周囲には取付筒部11が設けられている。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
一方、外装部材8は、図1~図3に示すように、装飾性を有するものであり、ウレタン樹脂などの弾力性を有する合成樹脂によって形成されている。この外装部材8は、ケース本体7の外周面に着脱可能に取り付けられるように構成されている。すなわち、この外装部材8は、ケース本体7の外周面にこれを覆って配置される外装本体部12と、ケース本体7の6時側と12時側との各バンド取付本体10にこれらを覆って配置される一対のカバー部13と、を備えている。
On the other hand, as shown in FIGS. 1 to 3, the
外装本体部12には、図2および図3に示すように、ケース本体7が挿入されるとともに時計ガラス5を上方に露出させる開口部12aが、時計ガラス5の外形と同じ形状で設けられている。また、この外装本体部12には、ケース本体7の2時側、4時側、8時側および10時側の各部に設けられた複数のスイッチ部4が挿入して配置される複数のスイッチ挿入孔12bが設けられている。
As shown in FIGS. 2 and 3, the exterior
これら複数のスイッチ挿入孔12bは、図2および図3に示すように、複数のスイッチ部4の各操作釦(図示せず)を挿入するためのものであり、内径が複数のスイッチ部4の外径よりも大きく形成されている。これにより、外装本体部12は、ケース本体7の外周部にこれを覆って配置される際に、複数のスイッチ部4を各スイッチ挿入孔12bに容易に挿入して、外装本体部12をケース本体7の外周に容易に装着できるように構成されている。
As shown in FIGS. 2 and 3, these
一方、一対のカバー部13は、図1~図3に示すように、ケース本体7の6時側と12時側との各部に設けられた各バンド取付本体10にこれらを覆って配置されるように構成されている。すなわち、これらカバー部13は、ケース本体7の各バンド取付本体10の上面、および両側面つまりバンド取付本体10の一対の取付アーム部10bの外側の各側面にこれらを覆って配置されるように構成されている。これにより、腕時計ケース1の各バンド取付部3それぞれは、ケース本体7の各バンド取付本体10と外装部材8の一対のカバー部13とによって形成されている。
On the other hand, as shown in FIGS. 1 to 3, the pair of
また、腕時計ケース1は、図2~図4に示すように、ケース本体7に対して外装部材8を取り付けるための外装取付部14を備えている。この外装取付部14は、ケース本体7のバンド取付本体10に設けられた複数の係止凸部15と、外装部材8の各カバー部13の相対向する一方及び他方の各内面に設けられて複数の係止凸部15がそれぞれ係脱可能に係合する複数の係合凹部16と、から構成されている。
2 to 4, the
複数の係止凸部15は、図2~図4に示すように、ケース本体7の各バンド取付本体10における一対の取付アーム部10bの外側の各側面にそれぞれ設けられている。これら複数の係止凸部15は、上側から下側に向かうに従い次第に大きく突出する突起であり、断面形状がほぼ直角三角形状に形成されている。すなわち、複数の係止凸部15それぞれは、上側から下側に向けて傾斜する斜面15aと、平坦な下面15bと、を有している。
As shown in FIGS. 2 to 4, the plurality of
複数の係合凹部16は、図2~図4に示すように、複数の係止凸部15がそれぞれ係合するほぼ四角形状の傾斜凹部である。これら複数の係合凹部16は、ケース本体7の各バンド取付本体10における一対の取付アーム部10bの外側の各側面に対応する外装部材8のカバー部13における両側の各内面にそれぞれ設けられている。すなわち、これら複数の係合凹部16は、上側から下側に向かうに従い深さが次第に深くなる傾斜凹部に形成されている。すなわち、各係合凹部16は、上側斜面16aと下側の内面16bとを有している。
As shown in FIGS. 2 to 4, the plurality of
これにより、外装取付部14は、図2~図4に示すように、外装部材8がケース本体7にこれを覆って配置された際に、複数の係止凸部15が複数の係合凹部16にそれぞれ係合するように構成されている。すなわち、この外装取付部14は、外装部材8のカバー部13がケース本体7の各バンド取付本体10にこれを覆って装着される際に、カバー部13の両側の各内面が係止凸部15の斜面15aに沿って徐々に押し広げられるように弾性変形して、複数の係止凸部15が複数の係合凹部16に挿入して係合するように構成されている。
2 to 4, when the
また、この外装取付部14は、図4に示すように、カバー部13が弾性変形して、係止凸部15が係合凹部16内に挿入して係合した際に、係止凸部15の斜面15aが係合凹部16内の上側斜面16aに密着し、係止凸部15の下面15bが係合凹部16内の下側の内面16bに押し当てられて、外装部材8がケース本体7に係止されるように構成されている。
4, when the
つまり、外装部材8のカバー部13は、図2~図4に示すように、ケース本体7に対して上側に抜け出さないように、ケース本体7のバンド取付本体10に取り付けられるように構成されている。このため、外装部材8は、外装本体部12がケース本体7の外周部を覆い、一対のカバー部13が12時側と6時側との各バンド取付本体10を覆った状態でケース本体7に取り付けられるように構成されている。
That is, as shown in FIGS. 2 to 4, the
ところで、この腕時計ケース1は、図5~図8に示すように、外装取付部14の係止凸部15と係合凹部16との係合が時計バンド2によって解除されるように構成されている。すなわち、時計バンド2は、その先端部2aが、連結部材であるばね棒17によって、バンド取付本体10にばね棒17の軸方向、つまり時計バンド2の長手方向と直交する短手方向に移動可能に取り付けられている。
As shown in FIGS. 5 to 8, the
連結部材であるばね棒17は、図6および図8に示すように、パイプ部の両端部にそれぞれ突起部を弾力的に出没可能に取り付けたものである。このばね棒17は、パイプ部が時計バンド2の先端部2aにスライド可能に挿入されて取り付けられ、両側の突起部が先端部2aの両側部から出没可能に突出し、この突出した突起部がバンド取付本体10の一対の取付アーム部10bの各突起取付穴10cに挿入して取り付けられるように構成されている。
As shown in FIGS. 6 and 8, the
すなわち、12時側と6時側との各時計バンド2それぞれは、図5~図8に示すように、ばね棒17の軸方向における先端部2aの長さ、つまり時計バンド2の短手方向における先端部2aの長さが、一対の取付アーム部10b間の長さよりも短い長さで形成されている。
That is, each of the
これにより、12時側と6時側との各時計バンド2の各先端部2aと12時側と6時側との各バンド取付本体10における各一対の取付アーム部10bとの間には、図5~図8に示すように、隙間Sがそれぞれ設けられている。これらの隙間Sは、12時側と6時側との各時計バンド2の各先端部2aを各ばね棒17の軸方向、つまり各時計バンド2の短手方向に沿って移動させるためのものであり、係止凸部15と係合凹部16との係合長さ(係合凹部16の下側の深さ)よりも少し長い長さに設定されている。
As a result, between the
また、12時側と6時側との各時計バンド2には、図5~図8に示すように、係止凸部15に対する係合凹部16の離脱方向に外装部材8を変位させる押圧部18がそれぞれ設けられている。すなわち、6時側の時計バンド2の押圧部18は、6時側の時計バンド2の先端部2aにおける各図で9時側の端部に設けられて、外装部材8の6時側のカバー部13の一方の内面に当接するように構成されている。また、12時側の時計バンド2の押圧部(図示せず)は、6時側の押圧部18と同様、12時側の時計バンド2の先端部2aにおける各図で3時側の端部に設けられて、外装部材8の12時側のカバー部13の一方の内面に当接するように構成されている。
As shown in FIGS. 5 to 8, each of the
すなわち、12時側と6時側との各押圧部18のうち、6時側の押圧部18は、図6に示すように、バンド取付本体10における図6で9時側の取付アーム部10bに設けられ、その上面と9時側の側面とに開口する収納凹部19内に配置された状態で、押圧部18の外面が外装部材8のカバー部13における図6で9時側の側部の内面に当接するように構成されている。
That is, of the
これにより、6時側の押圧部18は、図7および図8に示すように、時計バンド2の先端部2aを各図における9時側にスライドさせた際に、取付アーム部10bの収納凹部19内から9時方向に向けて押し出されて、カバー部13の9時側の側部を押し広げるように弾性変形させるように構成されている。なお、図2は、6時側の時計バンド2を9時側にスライドさせた状態を示した図であり、図3は、12時側の時計バンド2を3時側にスライドさせた状態を示した図である。
As a result, as shown in FIGS. 7 and 8, the
そして、この6時側の押圧部18は、図7および図8に示すように、カバー部13の9時側の側部が押し広げられるように弾性変形した際に、その弾性変形したカバー部13の側部に設けられた係合凹部16をケース本体7のバンド取付本体10における一方の取付アーム部10bの係止凸部15から離脱させるように構成されている。
As shown in FIGS. 7 and 8, the 6 o'clock
同様に、12時側の押圧部18は、図6に示された6時側の押圧部18と同様、バンド取付本体10における図6で3時側の取付アーム部10bに設けられた収納凹部(図示せず)内に配置された状態で、押圧部18の外面が外装部材8のカバー部13における図6で3側の側部の内面に当接するように構成されている。
Similarly, the 12 o'clock
これにより、12時側の押圧部18は、図7および図8に示された6時側の押圧部18と同様、時計バンド2の先端部2aを各図における3時側にスライドさせた際に、取付アーム部10bの収納凹部(図示せず)内から3時方向に向けて押し出されて、カバー部13の3時側の側部を押し広げるように弾性変形させるように構成されている。
As a result, the
そして、この12時側の押圧部18は、図7および図8に示された6時側の押圧部18と同様、カバー部13の3時側の側部が押し広げられるように弾性変形した際に、その弾性変形したカバー部13の側部に設けられた係合凹部16をケース本体7のバンド取付本体10における一方の取付アーム部10bの係止凸部15から離脱させるように構成されている。
7 and 8, the
次に、このような腕時計ケース1の組立手順について説明する。
腕時計ケース1の組み立てに際しては、予め、ケース本体7の上側開口部に時計ガラス5を取り付ける。この状態で、ケース本体7の2時側、4時側、8時側、および10時側に設けられた貫通孔にそれぞれスイッチ部4を挿入させて取り付ける。
Next, a procedure for assembling such a
When assembling the
そして、ケース本体7内に時計モジュール(図示せず)を組み込んで、ケース本体7の下部に裏蓋6を複数のビス6aによって取り付ける。この状態で、ケース本体7の12時側と6時側との各バンド取付本体10に時計バンド2の先端部2aをばね棒17によってそれぞれ取り付ける。
Then, a timepiece module (not shown) is assembled in the
このときには、時計バンド2の先端部2aにばね棒17をスライド可能に取り付け、このばね棒17と共に時計バンド2の先端部2aをケース本体7のバンド取付本体10における一対の取付アーム部10b間に配置させ、ばね棒17の両側の各突起部を一対の取付アーム部10bの各突起取付穴10cに挿入させて取り付ける。これにより、ケース本体7のバンド取付本体10に時計バンド2が取り付けられる。
At this time, a
この状態で、時計バンド2の先端部2aにおける一方の側部に設けられた押圧部18をバンド取付本体10の一方の取付アーム部10bに設けられた収納凹部19内に挿入させて配置させる。このときには、押圧部18側に位置する取付アーム部10bと時計バンド2の先端部2aの側部との間に隙間Sが設けられている。これにより、時計バンド2は、その先端部2aがばね棒17の軸方向に隙間Sの長さだけスライド可能な状態にある。
In this state, the
この状態で、ケース本体7に外装部材8を取り付ける。このときには、外装部材8の外装本体部12における上側の開口部12aの縁部をケース本体7の上側開口部に嵌め込まれた時計ガラス5の外周部に対応させると共に、外装部材8の一対のカバー部13をケース本体7の12時側と6時側との各バンド取付本体10に対応させる。この状態で、ケース本体7に外装部材8を被せ、外装部材8でケース本体7を覆う。
In this state, the
このときには、ケース本体7の外周部に外装部材8の外装本体部12を被せる共に、ケース本体7に設けられた複数の貫通孔に挿入されたスイッチ部4を、外装本体部12に設けられた複数のスイッチ挿入孔12bにそれぞれ挿入させる。また、このときには、外装部材8の一対のカバー部13をケース本体7の12時側と6時側との各バンド取付本体10に被せる。
At this time, the
これにより、バンド取付本体10における一対の取付アーム部10bの各側面に設けられた複数の係止凸部15が、一対のカバー部13の両側の各内面に設けられた複数の係合凹部16内に挿入して、複数の係止凸部15が複数の係合凹部16にそれぞれ係合する。すなわち、複数の係合凹部16が複数の係止凸部15と係合する際には、カバー部13の両側の各側部が、係止凸部15の斜面15aに沿って徐々に押し広げられるように弾性変形することにより、係止凸部15が複数の係合凹部16に係合する。
As a result, a plurality of locking
また、このときには、各係止凸部15の斜面15aが各係合凹部16内の上側斜面16aに密着し、各係止凸部15の下面15bが各係合凹部16内の下側の内面16bに押し当てられて、外装部材8がケース本体7に係止される。これにより、外装部材8のカバー部13が、ケース本体7に対して上側に抜け出さないように、ケース本体7のバンド取付本体10に取り付けられる。このため、外装部材8は、外装本体部12がケース本体7の外周にこれを覆って取り付けられると共に、一対のカバー部13が12時側と6時側との各バンド取付本体10にこれらを覆って取り付けられる。
At this time, the
この状態では、各時計バンド2の先端部2aにそれぞれ設けられた押圧部18が外装部材8のカバー部13の内面によって押されて、各押圧部18がバンド取付本体10の取付アーム部10bの収納凹部19内に押し込まれて収納される。このときには、各時計バンド2の先端部2aの側面と取付アーム部10bの側面との間に、時計バンド2の先端部2aをばね棒17の軸方向に沿って移動させるための隙間Sが設けられる。
In this state, the
次に、このようにケース本体7に取り付けられた外装部材8を交換する場合の手順について説明する。
この場合には、時計バンド2の先端部2aをばね棒17に沿ってスライドさせる。例えば、6時側の時計バンド2にあっては、その先端部2aの側面と取付アーム部10bの側面との間に設けられた隙間Sをなくすように、時計バンド2の先端部2aをばね棒17に沿ってスライドさせる。
Next, a procedure for exchanging the
In this case, the
すると、時計バンド2の先端部2aに設けられた押圧部18がバンド取付本体10の取付アーム部10bの収納凹部19内から図8における9時方向に向けて押し出されて、外装部材8の6時側のカバー部13における図8で9時側の側部を押し広げるように弾性変形させる。これにより、カバー部13の図8で9時側の側部に設けられた係合凹部16がバンド取付本体10の取付アーム部10bの側面から離れる。
Then, the
このときには、カバー部13の係合凹部16内から取付アーム部10bの係止凸部15が離脱して、係止凸部15に対する係合凹部16の係合が解除される。この状態で、外装部材8のカバー部13の図8で9時側の側面とバンド取付本体10の取付アーム部10bの側面との間に生じた隙間に指先の一部を差し込んで、外装部材8のカバー部13の図8で9時側の側部をめくり上げる。
At this time, the
これにより、6時側のバンド取付本体10から外装部材8の6時側のカバー部13が簡単に取り外される。同様にして、12時側のバンド取付本体10から外装部材8の12時側のカバー部13が取り外される。したがって、工具を用いることなく、外装部材8をケース本体7から取り外すことができるので、外装部材8を簡単に且つ容易に交換することができる。
As a result, the 6 o'clock
このように、この腕時計ケース1によれば、側面に係止凸部15が設けられたケース本体7と、このケース本体7の外周に配置されて係止凸部15に係脱可能に係合する係合凹部16を有する外装部材8と、この外装部材8の係合凹部16をケース本体7の係止凸部15から離脱させる方向に外装部材8を変位させる時計バンド2と、を備えていることにより、外装部材8を簡単に且つ容易に交換することができる。
As described above, according to the
すなわち、この腕時計ケース1では、時計バンド2によって外装部材8の係合凹部16をケース本体7の係止凸部15から離脱させる方向に外装部材8を変位させることができるので、係止凸部15と係合凹部16との係合を簡単に解除させることができ、これにより工具を用いることなく、外装部材8をケース本体7から簡単に且つ容易に取り外して交換することができる。
That is, in this
しかも、この腕時計ケース1では、時計バンド2が係止凸部15に対する係合凹部16の離脱方向に外装部材8を変位させる押圧部18を備えていることにより、時計バンド2の移動によって押圧部18が係止凸部15に対する係合凹部16の離脱方向に外装部材8を確実に且つ良好に変位させることができ、これにより係止凸部15と係合凹部16との係合を簡単に且つ良好に解除させることができる。
Moreover, in this
また、この腕時計ケース1では、バンド取付本体10に時計バンド2の押圧部18を収納する収納凹部19が設けられていることにより、時計バンド2に押圧部18が設けられていても、バンド取付本体10が外装部材8のカバー部13で覆われた際に、カバー部13によって押圧部18を収納凹部19に収納させることができると共に、時計バンド2とバンド取付本体10との間に隙間Sを良好に設けることができる。
In addition, in the
また、この腕時計ケース1では、時計バンド2がケース本体7に設けられたバンド取付本体10に連結部材であるばね棒17によって取り付けられていることにより、時計バンド2をケース本体7に簡単に且つ確実に取り付けることができる。すなわち、この腕時計ケース1では、時計バンド2の先端部2aをバンド取付本体10の取付突起部10aの両側部に設けられた一対の取付アーム部10bの間に配置させた状態で、ばね棒17によって時計バンド2の先端部2aをバンド取付本体10に簡単に且つ確実に取り付けることができる。
In addition, in this
また、この腕時計ケース1では、係止凸部15がバンド取付本体10の側面に設けられており、係合凹部16はバンド取付本体10を覆う外装部材8における係止凸部15に対応する箇所に設けられていることにより、バンド取付本体10の一対の取付アーム部10b間に取り付けられた時計バンド2の先端部2aによって、係合凹部16が設けられた外装部材8を変位させることができ、これにより係止凸部15と係合凹部16との係合を簡単に且つ良好に解除させることができる。
In addition, in this
また、この腕時計ケース1では、時計バンド2がその長手方向と直交する短手方向に移動可能に取り付けられていることにより、時計バンド2をその短手方向に移動させることができ、これにより外装部材8の係合凹部16をケース本体7の係止凸部15から離脱させる方向に外装部材8を変位させることができるので、係止凸部15と係合凹部16との係合を簡単に且つ確実に解除させることができる。
In addition, in this
また、この腕時計ケース1では、時計バンド2とバンド取付本体10との間に、時計バンド2を移動させるための隙間Sが時計バンド2の短手方向に設けられていることにより、時計バンド2とバンド取付本体10との間に設けられた隙間Sによって、時計バンド2をその短手方向に確実に且つ良好に移動させることができ、これにより係止凸部15と係合凹部16との係合を簡単に且つ確実に解除させることができる。
In addition, in this
なお、上述した実施形態では、ケース本体7のバンド取付本体10に係止凸部15を設け、外装部材8のカバー部13に係合凹部16を設けた場合について述べたが、本発明にあっては、これに限らず、バンド取付本体10に係止凹部を設け、外装部材8のカバー部13に係合凸部を設けた構造であっても良い。
In the above-described embodiment, the
また、上述した実施形態では、外装部材8の全体が軟質の柔らかいウレタン樹脂などの弾力性を有する合成樹脂で形成されている場合について述べたが、本発明にあっては、これに限らず、例えばインサート成形などによって外装部材8におけるカバー部13の側部内に金属などの剛性の高い補強部品を設けることにより、カバー部13の側部を時計バンド2の押圧部18によって押し広げやすくするように構成しても良い。その場合、時計バンド2の押圧部18によってカバー部13の側部を押し広げる際、カバー部13の側部の全体をより良好に押し押し広げる(変位させる)ことができ、係止凸部15と係合凹部16との係合状態を解除させやすくすることができる。同時に、時計バンド2とバンド取付本体10との間に設ける隙間Sの長さを短くすることができる。
Further, in the above-described embodiment, the case where the entire
また、時計バンド2の押圧部18にインサート成形などによって金属などの剛性の高い補強部品を設けるなど、時計バンド2の押圧部18を時計バンド2よりも硬度の高い素材で一体成形することにより、カバー部13の側部を押し広げやすくするように構成しても良い。その場合も、時計バンド2の押圧部18によってカバー部13の側部を押し広げる際、カバー部13の側部の全体をより良好に押し押し広げる(変位させる)ことができ、係止凸部15と係合凹部16との係合状態を解除させやすくすることができる。
In addition, by integrally molding the
また、バンド取付本体10の取付アーム部10bに設けられた収納凹部19は、図2および図6に示した形状に限らず、時計バンド2の押圧部18が収納できれば良く、例えば取付アーム部10bの上面、すなわち図6の縦方向(上方向)に開口することなく、取付アーム部10bの図6で9時側の側面のみに開口する形状であっても良い。但し、本実施形態のように、取付アーム部10bの上面に開口する形状とすることにより、押圧部18における、カバー部13の側部の内面との当接面の面積を大きくでき、カバー部13の側部の全体をより良好に押し押し広げる(変位させる)ことができ、係止凸部15と係合凹部16との係合状態を解除させやすくすることができる。
Further, the
また、上述した実施形態では、時計バンド2の押圧部18が係止凸部15と係合凹部16とから離れている場合について述べたが、本発明にあっては、これに限らず、例えば、時計バンド2の押圧部18を、係止凸部15と係合凹部16とにより近づくように、時計バンド2の先端部2aから延ばしても良い。その場合には、バンド取付本体10の取付アーム部10bの収納凹部19を係止凸部15に近づくように延ばせば良い。これによっても、押圧部18により係止凸部15と係合凹部16との係合状態を解除させやすくすることができる。
In the above-described embodiment, the case where the
また、上述した実施形態では、連結部材として、ばね棒17を用いた場合について述べたが、本発明において、連結部材は必ずしもばね棒17である必要はなく、例えばピン部材やねじ部材などを連結部材として用いても良い。
Further, in the above-described embodiment, the
また、上述した実施形態では、12時側と6時側との各時計バンド2に押圧部18がそれぞれ設け、かつ12時側と6時側との各バンド取付本体10の各取付アーム部10bとの間に隙間Sをそれぞれ設けた場合について述べたが、本発明にあっては、必ずしも押圧部18と隙間Sを12時側と6時側との双方に設ける必要はなく、それらを12時側と6時側とのいずれか一方のみに設けた構造としても良い。
In the above-described embodiment, each of the
また、上述した実施形態では、時計バンド2の先端部2aをバンド取付本体10の一対の取付アーム部10b間に配置させて取り付けるように構成した場合について述べたが、これに限らず、本発明においては、例えば、時計バンド2の先端に凹部を設け、ケース本体7の12時側と6時側との外周に、時計バンド2の凹部に挿入する凸形状のハンド取付本体を設けた構造としても良い。
In addition, in the above-described embodiment, the case where the
さらに、上述した実施形態では、腕時計に適用した場合について述べたが、本発明の適用対象は必ずしも腕時計である必要はなく、本発明は、例えば腕に装着して使用する電子機器等の任意の腕装着装置にも適用することができる。 Furthermore, in the above-described embodiment, the application to a wristwatch has been described, but the subject of application of the present invention is not necessarily a wristwatch. It can also be applied to an arm-worn device.
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
Although one embodiment of the present invention has been described above, the present invention is not limited to this, and includes the invention described in the claims and their equivalents.
The invention described in the claims of the present application will be additionally described below.
(付記)
請求項1に記載の発明は、係止部が設けられたケース本体と、前記係止部に係脱可能に係合する係合部を有する外装部材と、前記外装部材の前記係合部を前記ケース本体の前記係止部から離脱させる方向に前記外装部材を変位させるバンドと、を備えていることを特徴とするケースである。
(Appendix)
The invention according to
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のケースにおいて、前記バンドは、前記係止部に対する前記係合部の離脱方向に前記外装部材を変位させる押圧部を備えている特徴とするケースである。
The invention according to
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のケースにおいて、前記バンドは、前記ケース本体に設けられたバンド取付本体に連結部材によって取り付けられていることを特徴とするケースである。
The invention according to
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のケースにおいて、前記係止部は、前記バンド取付本体の側面に設けられており、前記係合部は、前記バンド取付本体を覆う前記外装部材における前記係止部に対応する箇所に設けられていることを特徴とするケースである。
The invention according to
請求項5に記載の発明は、請求項1~請求項4のいずれかに記載のケースにおいて、前記バンドは、その長手方向と直交する短手方向に移動可能に取り付けられていることを特徴とするケースである。
The invention according to
請求項6に記載の発明は、請求項1~請求項5のいずれかに記載のケースにおいて、前記バンドと前記ケース本体に設けられたバンド取付本体との間には、前記バンドを移動させるための隙間が前記バンドの長手方向と直交する短手方向に設けられていることを特徴とするケースである。
The invention according to
請求項7に記載の発明は、請求項1~請求項6のいずれかに記載されたケースを備えていることを特徴とする時計である。 According to a seventh aspect of the invention, there is provided a timepiece comprising the case according to any one of the first to sixth aspects.
1 腕時計ケース
2 時計バンド
2a 先端部
3 バンド取付部
4 スイッチ部
5 時計ガラス
6 裏蓋
7 ケース本体
8 外装部材
10 バンド取付本体
10a 取付突起部
10b 取付アーム部
10c 突起取付穴
11 取付筒部
12 外装本体部
12a 開口部
12b スイッチ挿入孔
13 カバー部
14 外装取付部
15 係止凸部
15a 斜面
15b 下面
16 係合凹部
16a 上側斜面
16b 内面
17 ばね棒
18 押圧部
19 収納凹部
REFERENCE SIGNS
Claims (7)
前記係止部に係脱可能に係合する係合部を有する外装部材と、
前記外装部材の前記係合部を前記ケース本体の前記係止部から離脱させる方向に前記外装部材を変位させるバンドと、
を備えていることを特徴とするケース。 a case body provided with a locking portion;
an exterior member having an engaging portion that removably engages with the locking portion;
a band that displaces the exterior member in a direction in which the engaging portion of the exterior member is disengaged from the locking portion of the case body;
A case comprising:
前記バンドは、前記係止部に対する前記係合部の離脱方向に前記外装部材を変位させる押圧部を備えている
ことを特徴とするケース。 In the case of claim 1,
A case, wherein the band includes a pressing portion that displaces the exterior member in a disengagement direction of the engaging portion from the locking portion.
前記バンドは、前記ケース本体に設けられたバンド取付本体に連結部材によって取り付けられている
ことを特徴とするケース。 In the case of claim 1 or claim 2,
A case, wherein the band is attached to a band attachment body provided in the case body by a connecting member.
前記係止部は、前記バンド取付本体の側面に設けられており、
前記係合部は、前記バンド取付本体を覆う前記外装部材における前記係止部に対応する箇所に設けられている
ことを特徴とするケース。 In the case of claim 3,
The locking portion is provided on a side surface of the band mounting body,
A case, wherein the engaging portion is provided at a portion corresponding to the engaging portion in the exterior member covering the band attachment main body.
前記バンドは、その長手方向と直交する短手方向に移動可能に取り付けられている
ことを特徴とするケース。 In the case according to any one of claims 1 to 4,
A case, wherein the band is attached so as to be movable in a lateral direction orthogonal to its longitudinal direction.
前記バンドと前記ケース本体に設けられたバンド取付本体との間には、前記バンドを移動させるための隙間が前記バンドの長手方向と直交する短手方向に設けられている
ことを特徴とするケース。 In the case according to any one of claims 1 to 5,
A case characterized in that a gap for moving the band is provided between the band and a band mounting body provided on the case body in a lateral direction orthogonal to a longitudinal direction of the band. .
Priority Applications (1)
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JP2022025705A JP2023122174A (en) | 2022-02-22 | 2022-02-22 | case and watch |
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2022
- 2022-02-22 JP JP2022025705A patent/JP2023122174A/en active Pending
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