JP2023121259A - 接続部の防滴構造 - Google Patents

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裕志 中村
Hiroshi Nakamura
竜也 大川
Tatsuya Okawa
寛之 齊藤
Hiroyuki Saito
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Abstract

【課題】 防滴性能を高め、通信端末機器と接続するケーブル側のプラグ形状の寸法設定を必要としない汎用性のある防滴カバーを有する防滴構造を提供する。【解決手段】 通信端末機器1のコネクタ1a部分に防滴カバー3を防水性両面テープ2で接着して設け、防滴カバー3が、コネクタ1aにケーブル4のプラグを挿入するためにプラグの形状より大きい挿入穴32と、プラグを囲んで覆うようケーブル4側に突出するフランジ31と、を有する接続部の防滴構造である。【選択図】 図1

Description

本発明は、通信端末機器の接続部の防滴構造に係り、特に、防滴性能を高め、通信端末機器と接続するケーブル側のプラグ形状の寸法設定を必要としない汎用性のある接続部の防滴構造に関する。
[従来の技術]
従来は、通信端末機器と接続するためのケーブルである、例えばUSB(Universal Serial Bus)ケーブルの接続部に、USBケーブル側のプラグを貫通させる穴(貫通穴)を開けたシリコンゴム製の防滴キャップを取り付ける構造で、USBケーブルの接続時の防滴性を実現していた。
ここで、防滴キャップの外周及びUSBケーブルのプラグ用の貫通穴は、使用する通信端末機器とUSBケーブルのプラグの構造及び寸法に応じて、その都度設計する必要がある。
[関連技術]
尚、関連する先行技術として、特開2011-120054号公報「携帯無線機」(特許文献1)がある。
特許文献1には、ケーブルブッシュ自体に防水機能を持たせることで、別部材による防水処理を不要とした構成が示されている。
特開2011-120054号公報
しかしながら、従来の防水構造では、通信端末機器の取り付け位置の外周の形状及びケーブルのプラグの形状に密着性を確保して篏合させる必要があるため、防水キャップの外周及びプラグ用の貫通穴の寸法の設定が非常に難しく、汎用性が低いという問題点があった。
尚、特許文献1には、防滴性能を高め、通信端末機器と接続するケーブル側のプラグ形状の寸法設定を必要としない汎用性のある防滴カバーの構成の記載がない。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、防滴性能を高め、通信端末機器と接続するケーブル側のプラグ形状の寸法設定を必要としない汎用性のある防滴カバーを有する防滴構造を提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、通信端末機器のコネクタにケーブルのプラグを接続する場合の接続部の防滴構造であって、コネクタに防滴カバーを設け、防滴カバーが、コネクタにプラグを挿入するためにプラグの形状より大きい穴となる挿入穴と、プラグを囲んで覆うようケーブル側に突出するフランジ部と、を有することを特徴とする。
本発明は、上記接続部の防滴構造において、フランジ部が、下側に開放部を設けていることを特徴とする。
本発明は、上記接続部の防滴構造において、フランジ部が、突出する方向の途中で膨らんで傾斜を備えることを特徴とする。
本発明は、上記接続部の防滴構造において、防滴カバーと通信端末機器とは、防水性の両面テープで接着されて固定されることを特徴とする。
本発明によれば、通信端末機器のコネクタに防滴カバーを設け、当該防滴カバーが、コネクタにケーブルのプラグを挿入するためにプラグの形状より大きい穴となる挿入穴と、プラグを囲んで覆うようケーブル側に突出するフランジ部と、を有する接続部の防滴構造としているので、防滴性能を高め、通信端末機器と接続するケーブル側のプラグ形状の寸法設定を必要としない汎用性を備えることができる効果がある。
本防滴カバーの取り付け状態を示す概略図である。 本防滴カバーが取り付けられた通信端末機器の正面概略の部分図である。 本防滴カバーが取り付けられた通信端末機器の側面概略の部分図である。 本防滴カバーの概略図である。 本防滴カバーの側面図である。 本防滴カバーの正面図である。 本防滴カバーの上面図である。 本防滴カバーの断面説明図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る防滴構造(本防滴構造)は、通信端末機器のコネクタにケーブルのプラグを接続する場合の接続部の防滴構造であって、コネクタに防滴カバーを設け、その防滴カバーが、コネクタにプラグを挿入するためにプラグの形状より大きい挿入穴と、プラグを囲んで覆うようケーブル側に突出するフランジ部と、を有するものとしており、防滴性能を高め、通信端末機器と接続するケーブル側のプラグ形状の寸法設定を必要としない汎用性を備えることができるものである。
尚、ケーブルの形状は、必ずしもUSBケーブルである必要はなく、通信端末機器と接続できるケーブルであればどのような形態でもよい。
[本防滴構造:図1~3]
本防滴構造について図1~3を参照しながら説明する。図1は、本防滴カバーの取り付け状態を示す概略図であり、図2は、本防滴カバーが取り付けられた通信端末機器の正面概略の部分図であり、図3は、本防滴カバーが取り付けられた通信端末機器の側面概略の部分図である。
本防滴構造は、図1~3に示すように、通信端末機器1の例えばUSBコネクタ(接続部)1aに、防滴カバー3を防水性両面テープ2で取り付け、防滴カバー3を介して例えばUSBケーブル4のプラグを挿入する構造である。
防滴カバー3を通信端末機器1に固定するのに、防水性両面テープ2を用いたが、接着剤などの、防滴カバー3と通信端末機器1とを固定できるものであれば、どのような接着部材又は接着方法で固定してもよい。
防水性両面テープ2は、USBコネクタ1aの外周に取り付けられるよう、USBコネクタ1aの部分が開口している。
防水性両面テープ2を用いた固定方法では、防滴カバー3の接着面に防水性両面テープ2を貼り付け、その後、防水性両面テープ2を貼り付けた防滴カバー3を通信端末機器1の接着面に接着させ、固定するものである。
また、防滴カバー3は、図2に示すように、本体30に対してUSBケーブル3のプラグが挿入される側に突出するフランジ部(フランジ)31を備えている。
そのフランジ31は、中央付近の外周が大きく形成されて外側に張り出しており、傾斜面31aと傾斜面31bを備えている。当該傾斜面31a,31bを備えることで、水滴がフランジ31から流れ落ちて、通信端末機器1とUSBケーブル4との接続部分に付着しないようになっている。
また、防滴カバー3は、USBコネクタ1aに対して開口された挿入穴32を備えている。
当該挿入穴32は、USBケーブル4のプラグの形状より大きく形成するものであり、様々の形状のプラグに対応でき、USBケーブル4側のプラグ形状の寸法設定を必要とせず、汎用性を備えるものである。
[本防滴カバー:図4~8]
本防滴カバーについて図4~8を参照しながら説明する。図4は、本防滴カバーの概略図であり、図5は、本防滴カバーの側面図であり、図6は、本防滴カバーの正面図であり、図7は、本防滴カバーの上面(平面)図であり、図8は、本防滴カバーの断面説明図である。特に、図8は、図7のA-A部分の断面説明図となっている。
本防滴カバー3は、図4~8に示すように、本体30と、USBケーブル4のプラグが挿入される側に逆U字形状に突出するフランジ31とを備えている。当該形状のフランジ31によって、上方向及び横方向からの水滴を防ぐことができる。
フランジ31は、図4,6,8に示すように、上面と側面に突出するものの、下側は開口する開放部31cとなっている。開放部31cによって、フランジ31内に水滴が溜まることがなく、下側に流れ出るようになっている。
また、フランジ31の内部で、本体30の中央にUSBケーブル4のプラグを挿入するための挿入穴32が形成されている。
挿入穴32は、USBケーブル4のプラグの形状より大きく形成されており、挿入されるUSBケーブル4の様々なプラグ先端の形状に対応している。尚、図6では、挿入穴32は矩形となっている。
また、フランジ31は、図5,7,8に示すように、突出する方向に、途中膨らんでチューリップ形状となっている。つまり、フランジ31の途中が側面、上面の全体に膨らむ構造となっている。
具体的には、防滴カバー3の本体30側から先端側に向けて、右肩上がりの傾斜面31aと、右肩下がりの傾斜面31bとから構成され、山の形状となっている。
このフランジ31の山の形状によって、フランジ31の上面に水滴が溜まることがなく、流れ落ちる構造となっている。
[実施の形態の効果]
本防滴構造によれば、通信端末機器1のUSBコネクタ1aにUSBケーブル4のプラグを接続する場合の接続部の防滴構造であって、USBコネクタ1a部分に防滴カバー3を防水性両面テープ2で接着して設け、防滴カバー3が、USBコネクタ1aにプラグを挿入するためにプラグの形状より大きい挿入穴32と、プラグを囲んで覆うようUSBケーブル4側に突出するフランジ31と、を有するものとしているので、防滴性能を高め、通信端末機器1と接続するUSBケーブル4側のプラグ形状の寸法設定を必要としない汎用性を備えることができる効果がある。
本発明は、防滴性能を高め、通信端末機器と接続するケーブル側のプラグ形状の寸法設定を必要としない汎用性のある防滴カバーを有する防滴構造に好適である。
1…通信端末機器、 1a…USBコネクタ(接続部)、 2…防水性両面テープ、 3…防滴カバー、 4…USBケーブル、 30…本体、 31…フランジ、 31a,31b…傾斜面、 31c…開放部、 32…挿入穴

Claims (4)

  1. 通信端末機器のコネクタにケーブルのプラグを接続する場合の接続部の防滴構造であって、
    前記コネクタに防滴カバーを設け、
    前記防滴カバーが、前記コネクタに前記プラグを挿入するために前記プラグの形状より大きい穴となる挿入穴と、前記プラグを囲んで覆うよう前記ケーブル側に突出するフランジ部と、を有することを特徴とする接続部の防滴構造。
  2. 前記フランジ部は、下側に開放部を設けていることを特徴とする請求項1記載の接続部の防滴構造。
  3. 前記フランジ部は、突出する方向の途中で膨らんで傾斜を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の接続部の防滴構造。
  4. 前記防滴カバーと前記通信端末機器とは、防水性の両面テープで接着されて固定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の接続部の防滴構造。
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