JP2023120318A - 整合したスーパーキャパシタを有するスーパーキャパシタモジュール - Google Patents

整合したスーパーキャパシタを有するスーパーキャパシタモジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2023120318A
JP2023120318A JP2023098388A JP2023098388A JP2023120318A JP 2023120318 A JP2023120318 A JP 2023120318A JP 2023098388 A JP2023098388 A JP 2023098388A JP 2023098388 A JP2023098388 A JP 2023098388A JP 2023120318 A JP2023120318 A JP 2023120318A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
supercapacitor
capacitor
module
parameter value
parameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023098388A
Other languages
English (en)
Inventor
ハンセン,ショーン
Hansen Shawn
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Avx Components Corp
Original Assignee
AVX Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AVX Corp filed Critical AVX Corp
Publication of JP2023120318A publication Critical patent/JP2023120318A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G11/00Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
    • H01G11/84Processes for the manufacture of hybrid or EDL capacitors, or components thereof
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G11/00Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
    • H01G11/10Multiple hybrid or EDL capacitors, e.g. arrays or modules
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G11/00Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
    • H01G11/14Arrangements or processes for adjusting or protecting hybrid or EDL capacitors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/50Testing of electric apparatus, lines, cables or components for short-circuits, continuity, leakage current or incorrect line connections
    • G01R31/64Testing of capacitors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G11/00Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
    • H01G11/78Cases; Housings; Encapsulations; Mountings
    • H01G11/82Fixing or assembling a capacitive element in a housing, e.g. mounting electrodes, current collectors or terminals in containers or encapsulations
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/13Energy storage using capacitors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】平衡回路に対する必要性をなくし、モジュール内に過電圧が生ずるのを防止し、全体的に平衡回路の必要性を効果的になくし、単純な受動平衡回路を、能動平衡回路の代わりに使用できるスーパーキャパシタモジュールを提供する。【解決手段】スーパーキャパシタモジュール100は、第1の試験条件でキャパシタパラメータに関して第1のパラメータ値を有する第1のスーパーキャパシタ102を含み、第1の試験条件でキャパシタパラメータに関して第2のパラメータ値を有する第2のスーパーキャパシタを含む。第2のパラメータ値の、第1のパラメータ値に対する比は、約0.8から約1.2であり、第1のスーパーキャパシタ及び第2のスーパーキャパシタの両端間で過電圧を防止する。したがって、スーパーキャパシタモジュールは平衡回路なしに満足のいく状態で動作する。【選択図】図2

Description

関連出願の相互参照
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、出願日が2017年9月7日である米国仮特許出願第62/555,098号の、出願の利益を主張する。
電気エネルギー貯蔵セルは、電子、電気機械、電気化学、およびその他の有用なデバイスに電力を供給するのに広く使用される。例えば、二重層スーパーキャパシタは、液体電解質を含侵させた炭素粒子(例えば、活性炭)を含有する1対の分極性電極を用いることができる。粒子の有効表面積および電極間の小さい間隔に起因して、大きい容量値を実現することができる。個々の二重層キャパシタを一緒に組み合わせて、上昇した出力電圧および増大したエネルギー容量を有するモジュールを形成することができる。
スーパーキャパシタモジュールの性能および寿命は、モジュールの各スーパーキャパシタの両端間の電圧に依存する。例えば、「過電圧」と呼ばれるスーパーキャパシタの定格電圧を超える電圧は、モジュールの性能および/または寿命を低減させる可能性がある。過電圧を防止するために、スーパーキャパシタモジュールは、典型的には、モジュール内のスーパーキャパシタの両端間の電圧を調節する平衡回路(balancing circuit)を含む。例えば平衡回路は、モジュール内のスーパーキャパシタのそれぞれの両端間でほぼ等しい電圧を維持するように設計されてもよい。
しかしスーパーキャパシタモジュールでの平衡回路の使用は、望ましくないことであるがモジュールのサイズ、費用、および/または複雑さを増大させ得る。平衡回路はさらに、望ましい熱を生成する可能性があり、これにはモジュールの冷却が必要となる可能性があり、モジュールの費用および/または複雑さをさらに付加し、熱によって引き起こされた故障損害の可能性が増大する。
一実施形態によれば、第1の試験条件で、キャパシタパラメータに関する第1のパラメータ値を有する第1のスーパーキャパシタを含む、キャパシタモジュールが開示される。キャパシタモジュールは、およそ第1の試験条件で、キャパシタパラメータに関する第2のパラメータ値を有する第2のスーパーキャパシタを含む。第2のパラメータ値の、第1のパラメータ値に対する比は、0.8から1.2であってもよい。
本開示のその他の特徴および態様について、以下に、より詳細に述べる。
当業者に向けた、その最良の形態を含む本開示の完全で可能な開示について、添付される図の参照がなされる本明細書の残りの箇所でより詳細に述べる。
本発明のモジュールを収容するように用いられてもよい、モジュールハウジングの一実施形態の分解図である。 本発明の一実施形態による、スーパーキャパシタモジュールの斜視図である。 本発明の態様による、スーパーキャパシタの一実施形態の概略図である。 温度とキャパシタンス(capacitance)との間の関係を示す図である。 温度と漏れ電流との間の関係を示す図である。 温度と等価直列抵抗との間の関係を示す図である。 漏れ電流の測定に基づいてスーパーキャパシタを選択する、仮説例を示す図である。 クラスタ化アルゴリズムおよび/または機械学習アルゴリズムを使用するスーパーキャパシタを選択する、仮説例を示す図である。 実験試験データのプロットである。 実験試験データのプロットである。 第2の組の試験条件下での、スーパーキャパシタモジュールの一実施例に関する、実験試験データのプロットである。 第2の組の試験条件下での、スーパーキャパシタモジュールの一実施例に関する、実験試験データのプロットである。
本明細書および図面における参照符号の反復使用は、本開示の同じまたは類似の形体または要素を表すものとする。
当業者なら、本発明の考察は、単なる例示的な実施形態の記載であり、例示的な構成で具体化される本開示のより広範な態様を、限定するものではないことを理解されたい。
スーパーキャパシタモジュールは、上述のように、過電圧を防止するために、モジュールの各スーパーキャパシタの両端間のそれぞれの電圧を制御する平衡回路を、典型的には含む。いくつかの平衡回路は、例えば集積回路など、能動的であってもよい。その他の平衡回路は、スーパーキャパシタの端子を接続する1つまたは複数の受動構成要素、例えば抵抗、キャパシタなど、受動的であってもよい。
本明細書に記載されるスーパーキャパシタを整合させる(matching)ことにより、平衡回路に対する必要性をなくすことができる。例えば、本明細書に記載される類似の性質を有するスーパーキャパシタを選択することによって、モジュールは、各スーパーキャパシタの両端間の対応するほぼ等しい電圧で動作し得る。いくつかの実施形態では、モジュール内に過電圧が生ずるのを防止し、全体的に平衡回路の必要性を効果的になくすことができる。その他の実施形態では、単純な受動平衡回路を、能動平衡回路の代わりに使用してもよい。
平衡回路をモジュールからなくす結果、より小さく、より安価で、より費用がそれほどかからない、かつ/またはより複雑ではないモジュールが得られる。さらに平衡回路の必要性をなくすことで、動作中のモジュールによって生成される熱の量を低減させることができる。言い換えれば、冷却システムの必要性をなくすことができ、一般に、過熱によって損傷または故障をより受け難い、より堅牢で信頼性あるモジュールが得らえる。
I. スーパーキャパシタモジュール構成
図1を参照すると、一実施形態では、モジュールハウジング10は、上面12、底面14、ならびに上面12と底面14との間に延びる側面16を含んでいてもよい。この点に関し、スーパーキャパシタ(図2に示される)は、モジュールハウジング10の上面14と底面14との間に収容されてもよい。さらにモジュールハウジング30は、使用のための外部端子または接続(図示せず)、およびデバイスへの接続を含んでいてもよい。
図2を参照すると、キャパシタモジュール100は、モジュールハウジング10内に配置された複数のスーパーキャパシタ102を含んでいてもよい。本明細書に示されるように、モジュール100は、2個よりも多いスーパーキャパシタを含むことを、理解すべき
である。例えばモジュールは、2個のスーパーキャパシタを含んでいてもよく、いくつかの実施形態では、2個よりも多い、例えば4個以上、例えば6個以上、例えば8個以上のスーパーキャパシタを含んでいてもよく、いくつかの実施形態では、8から30個の個々のスーパーキャパシタを含んでいてもよい。例えば、一実施形態では、モジュールは、図2に示されるように15個のスーパーキャパシタを含んでいてもよい。
モジュールは、スーパーキャパシタをハウジング10内に固定するように構成された支持構造104を含んでいてもよい。本明細書に例示されるモジュール構成は、単なる例であることを理解すべきである。任意の好適なモジュール構成を使用してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、スーパーキャパシタを端から端まで積層してもよい。いくつかの実施形態では、図2に示されるハウジング10の代わりに、ハウジングは例えば薄い包装材料を含む。
II. スーパーキャパシタ構成
様々な異なる個々のスーパーキャパシタのいずれかは、一般に、本発明のモジュールに用いられてもよい。しかし概して、スーパーキャパシタは、電極アセンブリと、ハウジング内に収容されかつ任意選択で気密封止される電解質とを含有する。電極アセンブリは、例えば、第1の集電子に電気的に連結された第1の炭素質コーティング(例えば、活性炭粒子)を含有する第1の電極と、第2の集電子に電気的に連結された第2の炭素質コーティング(例えば、活性炭粒子)含有する第2の電極とを含んでいてもよい。所望の場合、特にスーパーキャパシタが複数のエネルギー貯蔵セルを含む場合には、追加の集電子を用いてもよいことが理解されるべきである。集電子は、同じまたは異なる材料から形成されてもよい。それにもかかわらず、各集電子は、典型的には、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケル、銀、パラジウムなどの導電性金属、ならびにこれらの合金を含む基材から形成される。アルミニウムおよびアルミニウム合金は、本発明で使用するのに特に好適である。基材は、箔、シート、板、メッシュなどの形態をとってもよい。基材は、比較的薄い厚さ、例えば約200マイクロメーター以下、いくつかの実施形態では約1から約100マイクロメートル、いくつかの実施形態では約5から約80マイクロメートル、いくつかの実施形態では約10から約50マイクロメートルの厚さを有していてもよい。必要とされるものではないが、基材の表面は、洗浄、エッチング、ブラスト処理などによって、任意選択で粗面化されてもよい。数値と併せて「約」という用語を使用する場合、記述される量の20%以内を指すものとする。
第1および第2の炭素質コーティングは、第1および第2の集電子にそれぞれ、電気的に連結されてもよい。それらは同じまたは異なるタイプの材料で形成されてもよく、1つまたは複数の層を含んでいてもよいが、炭素質コーティングのそれぞれは一般に、活性化粒子を含む少なくとも1つの層を含む。ある特定の実施形態では、例えば、活性炭層は、集電子上に直接位置決めされてもよく、任意選択で炭素質コーティングの唯一の層であってもよい。好適な活性炭粒子の例としては、例えば、ヤシ殻をベースにした活性炭、石油コークスをベースにした活性炭、ピッチをベースにした活性炭、ポリ塩化ビニリデンをベースにした活性炭、フェノール樹脂をベースにした活性炭、ポリアクリロニトリルをベースにした活性炭、および石炭、木炭、またはその他の天然有機源などの天然源から得た活性炭を挙げることができる。
ある特定の実施形態では、1つまたは複数の充放電サイクルに供された後に、ある特定のタイプの電解質に関するイオン移動度を改善するのを助けるため、活性炭粒子のある特定の態様、例えばそれらの粒度分布、表面積、および孔径分布を選択的に制御することが望ましいと考えられる。例えば、粒子の少なくとも50体積%(D50サイズ)は、約0.01から約30マイクロメートル、いくつかの実施形態では約0.1から約20マイクロメートル、およびいくつかの実施形態では約0.5から約10マイクロメートルの範囲
のサイズを有していてもよい。粒子の少なくとも90体積%(D90サイズ)は同様に、約2から約40マイクロメートル、いくつかの実施形態では約5から約30マイクロメートル、およびいくつかの実施形態では約6から約15マイクロメートルの範囲のサイズを有していてもよい。BET表面は、約900m/gから約3,000m/g、いくつかの実施形態では約1,000m/gから約2,500m/g、およびいくつかの実施形態では約1,100m/gから約1,800m/gに及んでもよい。
ある特定のサイズおよび表面積を有することに加え、活性炭粒子は、ある特定のサイズ分布を有する細孔を含んでいてもよい。例えば、サイズが約2ナノメートル未満である細孔(即ち、「ミクロ細孔」)の量は、全細孔体積の約50体積%以下、いくつかの実施形態では約30体積%以下、およびいくつかの実施形態では0.1体積%から15体積%の細孔体積を提供し得る。サイズが約2ナノメートルから約50ナノメートルの間の細孔(即ち、「メソ細孔」)の量は同様に、約20体積%から約80体積%、いくつかの実施形態では約25体積%から約75体積%、およびいくつかの実施形態では約35体積%から約65体積%に及んでもよい。最後に、サイズが約50ナノメートルよりも大きい細孔(即ち、「マクロ細孔」)の量は、約1体積%から約50体積%、いくつかの実施形態では約5体積%から約40体積%、およびいくつかの実施形態では、約10体積%から約35体積%であってもよい。炭素粒子の全細孔体積は、約0.2cm/gから約1.5cm/g、いくつかの実施形態では約0.4cm/gから約1.0cm/gの範囲にあってもよく、中央細孔幅は、約8ナノメートル以下、いくつかの実施形態では約1から約5ナノメートル、およびいくつかの実施形態では約2から4ナノメートルであってもよい。孔径および全細孔体積は、当技術分野で周知のように、窒素吸着を使用して測定されてもよく、Barrett-Joyner-Halenda(「BJH」)技法によって分析されてもよい。
所望の場合には、結合剤は、第1および/または第2の炭素質コーティング中、炭素100部当たり、約60部以下、いくつかの実施形態では40部以下、およびいくつかの実施形態では約1から約25部の量で存在してもよい。結合剤は、例えば、炭素質コーティングの全重量の約15重量%以下、いくつかの実施形態では約10重量%以下、およびいくつかの実施形態では約0.5重量%から約5重量%を構成してもよい。様々な好適な結合剤のいずれかを、電極に使用することができる。例えば、水不溶性有機結合剤は、スチレン-ブタジエンコポリマー、ポリ酢酸ビニルホモポリマー、酢酸ビニル-エチレンコポリマー(vinyl-acetate ethylene copolymers)、酢酸ビニル-アクリルコポリマー(vinyl-acetate acrylic copolymers)、エチレン-塩化ビニルコポリマー、エチレン-塩化ビニル-酢酸ビニルターポリマー、アクリル系ポリ塩化ビニルポリマー、アクリルポリマー、ニトリルポリマー、フルオロポリマー、例えばポリテトラフルオロエチレンまたはポリフッ化ビニリデン、ポリオレフィンなど、ならびにこれらの混合物などを、ある特定の実施形態で用いてもよい。水溶性有機結合剤では、多糖およびその誘導体などを用いてもよい。ある特定の実施形態では、多糖は、非イオン性セルロースエーテル、例えばアルキルセルロースエーテル(例えば、メチルセルロースおよびエチルセルロース);ヒドロキシアルキルセルロースエーテル(例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルヒドロキシブチルセルロース、ヒドロキシエチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルヒドロキシブチルセルロース、ヒドロキシエチルヒドロキシプロピルヒドロキシブチルセルロースなど);アルキルヒドロキシアルキルセルロースエーテル(例えば、メチルヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシプロピルセルロース、メチルエチルヒドロキシエチルセルロース、およびメチルエチルヒドロキシプロピルセルロース);カルボキシアルキルセルロースエーテル(例えば、カルボキシメチルセルロース);および同様のもの、ならびに前述のいずれかのプロトン化塩、例えばナトリウムカル
ボキシメチルセルロースであってもよい。
その他の材料を、第1および/または第2の炭素質コーティングの活性炭層内で、および/または第1および/または第2の炭素質コーティングのその他の層内で、用いてもよい。例えば、ある特定の実施形態では、導電率をさらに増大させるため、導電性促進剤を用いてもよい。例示的な導電性促進剤としては、例えば、カーボンブラック、黒鉛(天然または人工)、黒鉛、カーボンナノチューブ、ナノワイヤまたはナノチューブ、金属繊維、グラフェンなど、ならびにこれらの混合物を挙げることができる。カーボンブラックが特に好適である。用いられる場合、導電性促進剤は、典型的には、炭素質コーティングの活性炭粒子100部当たり約60部以下、いくつかの実施形態では40部以下、およびいくつかの実施形態では約1から約25部を構成する。導電性促進剤は、例えば、炭素質コーティングの全重量の約15重量%以下、いくつかの実施形態では約10重量%以下、およびいくつかの実施形態では約0.5重量%から約5重量%を構成してもよい。活性炭粒子は同様に、典型的には炭素質コーティングの85重量%以上、いくつかの実施形態では約90重量%以上、およびいくつかの実施形態では約95重量%から約99.5重量%を構成する。
炭素質コーティングを集電子に塗布する特定の手法は、印刷(例えば、輪転グラビア)、噴霧、スロット-ダイコーティング、ドロップコーティング、浸漬コーティングなど、当業者に周知であるように様々であってもよい。塗布する手法とは無関係に、得られる電極は、コーティングから水分が除去されるように、典型的には例えば約100℃以上、いくつかの実施形態では約200℃以上、およびいくつかの実施形態では約300℃から約500℃の温度で乾燥される。電極は、スーパーキャパシタの容積効率を最適化するために、圧縮(例えば、カレンダ加工)されてもよい。いずれかの任意選択の圧縮後、各炭素質コーティングの厚さは、一般に、スーパーキャパシタの所望の電気性能および動作範囲に基づいて変化してもよい。しかし典型的には、コーティングの厚さは約20から約200マイクロメートル、30から約150マイクロメートル、いくつかの実施形態では約40から約100マイクロメートルである。コーティングは、集電子の片面または両面に存在してもよい。それにも関わらず、電極全体(任意選択の圧縮後の集電子および炭素質コーティング(複数可)を含む)の厚さは、典型的には約20から約350マイクロメートルの範囲内、いくつかの実施形態では約30から約300マイクロメートルの範囲内、およびいくつかの実施形態では約50から約250マイクロメートルの範囲内である。
電極アセンブリは、典型的には、第1および第2の電極間に位置決めされたセパレータも含む。所望の場合には、その他のセパレータを電極アセンブリに用いてもよい。例えば、1つまたは複数のセパレータは、第1の電極上、第2の電極上、または両方に位置決めされてもよい。セパレータは、1つの電極を別の電極から電気的に隔離して、電気的短絡の防止を助けることができるが、それでも2つの電極間でのイオンの輸送は可能である。ある特定の実施形態では、例えば、セルロース系繊維材料(例えば、エアレイドペーパーウェブ、湿式ペーパーウェブなど)、不織布材料(例えば、ポリオレフィン不織布)、織布、フィルム(例えば、ポリオレフィンフィルム)などを含むセパレータを用いてもよい。セルロース系繊維材料は、天然繊維、合成繊維などを含有するようなスーパーキャパシタで使用するのに特に好適である。セパレータで使用するのに好適なセルロース繊維の具体例としては、例えば、広葉樹パルプ繊維、針葉樹パルプ繊維、レーヨン繊維、再生セルロース繊維などを挙げることができる。用いられる特定の材料とは無関係に、セパレータは、典型的には、約5から約150マイクロメートル、いくつかの実施形態では約10から約100マイクロメートル、およびいくつかの実施形態では約20から約80マイクロメートルの厚さを有する。
電極アセンブリの構成要素が一緒に組み合わされる手法は、当技術分野で公知のように
様々であってもよい。例えば、電極およびセパレータを最初に折り畳み、巻き付け、またはその他の手法で一緒に接触させて、電極アセンブリを形成してもよい。ある特定の実施形態では、電極、セパレータ、および任意選択の電解質を、「ジェリーロール」構成を有する電極アセンブリに巻いてもよい。
スーパーキャパシタを形成するために、電極およびセパレータが一緒に組み合わされて電極アセンブリを形成する前、最中、および/または後に、電解質を、第1の電極および第2の電極にイオン接触するように配置する。電解質は一般に、その性質がもともと非水性であり、したがって少なくとも1種の非水性溶媒を含有する。スーパーキャパシタの動作温度範囲を拡げるのを助けるために、典型的には、非水性溶媒は、比較的高い沸騰温度、例えば約150℃以上、いくつかの実施形態では約200℃以上、およびいくつかの実施形態では約220℃から約300℃を有することが望まれる。特に好適な高沸点溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネートなどの環状カーボネート溶媒を挙げることができる。当然ながら、その他の非水性溶媒を、単独でまたは環状カーボネート溶媒と組み合わせて用いてもよい。そのような溶媒の例としては、例えば、開鎖(open-chain)カーボネート(例えば、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネートなど)、脂肪族モノカルボキシレート(例えば、酢酸メチル、プロピオン酸エチルなど)、ラクトン溶媒(例えば、ブチロラクトン バレロラクトンなど)、ニトリル(例えば、アセトニトリル、グルタロニトリル、アジポニトリル、メトキシアセトニトリル、3-メトキシプロピオニトリルなど)、アミド(例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリジノン)、アルカン(例えば、ニトロメタン、ニトロエタンなど)、硫黄化合物(例えば、スルホラン、ジメチルスルホキシドなど);および同様のものを挙げることができる。
電解質は、非水性溶媒に溶解する少なくとも1種のイオン性液体を含有していてもよい。イオン性液体の濃度は変えることができるが、典型的には、イオン性液体は比較的高い濃度で存在することが望ましい。例えば、イオン性液体は、電解質1リットル当たり約0.8モル(M)以上、いくつかの実施形態では約1.0M以上、いくつかの実施形態では約1.2M以上、およびいくつかの実施形態では約1.3から約1.8Mの量で存在してもよい。
イオン性液体は、一般に、比較的低い融解温度、例えば約400℃以下、いくつかの実施形態では約350℃以下、いくつかの実施形態では約1℃から約100℃、およびいくつかの実施形態では約5℃から約50℃を有する塩である。塩は、カチオン種および対イオンを含有する。カチオン種は、「カチオン中心」として少なくとも1種のヘテロ原子(例えば、窒素またはリン)を有する化合物を含有する。そのようなヘテロ原子化合物の例としては、例えば、非置換または置換有機第四級アンモニウム化合物、例えばアンモニウム(例えば、トリメチルアンモニウム、テトラメチルアンモニウムなど)、ピリジニウム、ピリダジニウム、ピラミジニウム、ピラジニウム、イミダゾリウム、ピラゾリウム、オキサゾリウム、トリアゾリウム、チアゾリウム、キノリニウム、ピペラジニウム、ピロリジニウム、2個以上の環がスピロ原子(例えば、炭素、ヘテロ原子など)によって一緒に接続されている第四級アンモニウムスピロ化合物、第四級アンモニウム縮合環構造(例えば、キノリニウム、イソキノリニウムなど)、および同様のものを挙げることができる。ある特定の実施形態では、例えば、カチオン種がN-スピロ二環式化合物、例えば環式環を有する対称または非対称N-スピロ二環式化合物であってもよい。そのような化合物の一例は、下記の構造:
Figure 2023120318000002
[式中、mおよびnは独立して3から7の数であり、いくつかの実施形態では4から5である(例えば、ピロリジニウムまたはピペリジニウム)である]
を有する。
同様に、カチオン種に好適な対イオンとしては、ハロゲン(例えば、塩化物、臭化物、ヨウ化物など);スルフェートまたはスルホネート(例えば、硫酸メチル、硫酸エチル、硫酸ブチル、硫酸ヘキシル、硫酸オクチル、硫酸水素、スルホン酸メタン、スルホン酸ドデシルベンゼン、ドデシルスルフェート、スルホン酸トリフルオロメタン、ヘプタデカフルオロオクタンスルホネート、ドデシルエトキシ硫酸ナトリウムなど);スルホスクシネート;アミド(例えば、ジシアナミド);イミド(例えば、ビス(ペンタフルオロエチルスルホニル)イミド、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド、ビス(トリフルオロメチル)イミドなど);ボレート(例えば、テトラフルオロボレート、テトラシアノボレート、ビス[オキサラト]ボレート、ビス[サリシラト]ボレートなど);ホスフェートまたはホスフィネート(例えば、ヘキサフルオロホスフェート、ジエチルホスフェート、ビス(ペンタフルオロエチル)ホスフィネート、トリス(ペンタフルオロエチル)-トリフルオロホスフェート、トリス(ノナフルオロブチル)トリフルオロホスフェートなど);アンチモネート(例えば、ヘキサフルオロアンチモネート);アルミネート(例えば、テトラクロロアルミネート);脂肪酸カルボキシレート(例えば、オレエート、イソステアレート、ペンタデカフルオロオクタノエートなど);シアネート;アセテート;および同様のもの、ならびに前述のいずれかの組合せを挙げることができる。
好適なイオン性液体のいくつかの例としては、例えば、テトラフルオロホウ酸スピロ-(1,1’)-ビピロリジニウム、テトラフルオロホウ酸トリエチルメチルアンモニウム、テトラフルオロホウ酸テトラエチルアンモニウム、ヨウ化スピロ-(1,1’)-ビピロリジニウム、ヨウ化トリエチルメチルアンモニウム、ヨウ化テトラエチルアンモニウム、テトラフルオロホウ酸メチルトリエチルアンモニウム、テトラフルオロホウ酸テトラブチルアンモニウム、ヘキサフルオロリン酸テトラエチルアンモニウムなどを挙げることができる。
上述のように、スーパーキャパシタは、内部に電極アセンブリおよび電解質が保持されかつ任意選択で気密封止されているハウジングも含む。ハウジングの性質は、所望の通りに変化させてもよい。一実施形態では、例えば、ハウジングは、タンタル、ニオブ、アルミニウム、ニッケル、ハフニウム、チタン、銅、銀、鋼(例えば、ステンレス)、これらの合金、これらの複合体(例えば、導電性酸化物でコーティングされた金属)、および同様のものから形成されるような、金属容器(「カン」)を含んでいてもよい。アルミニウムが、本発明で使用するのに特に好適である。金属容器は、円筒状、D字形など、様々な異なる形状のいずれかを有していてもよい。円筒形状の容器が特に好適である。
電極アセンブリは、様々な種々の技法を使用して、円筒状ハウジング内に封止されてもよい。図3を参照すると、ジェリーロール構成に一緒に巻かれた層2106を含む電極アセンブリ2108を含むスーパーキャパシタ2000の一実施形態が示されている。この特定の実施形態では、スーパーキャパシタは、ディスク形状部分2134、スタッド部分2136、およびファスナ2138(例えば、ネジ)を含む第1のコレクタディスク(collector disc)2114を含む。コレクタディスク2114は、電極アセンブリの中央に形成された中空コア2160の第1の端部に位置合わせされ、次いでスタッド部分2136がコアの開口に挿入されて、ディスク形状部分2134が、第1の接触縁2110で電極アセンブリ2108の第1の端部に対して据えられるようになされる。蓋2118を、第1の端子2116に溶接(例えば、レーザー溶接)し、例えばネジが切られていてもよいソケットを、ファスナ2138に連結する。スーパーキャパシタは、ディスク形状部分2142、スタッド部分2140、および第2の端子2144を含む第2のコレクタディスク2120も含む。第2のコレクタディスク2120は、中空コア2160の第2の端部に位置合わせされ、次いでスタッド部分2140がコアの開口に挿入されて、コレクタディスク部分2142が電極アセンブリ2108の第2の端部に対して据えられるようになされている。
その後、金属容器2122(例えば、円筒形状のカン)を電極アセンブリ2108上に滑らせて、第2のコレクタディスク2120が容器2122に最初に進入し、第1の絶縁座金2124を通過し、容器2122の端部の軸穴を通過し、次いで第2の絶縁座金2126を通過するようにする。第2のコレクタディスク2120は、平座金2128およびバネ座金2130も通過する。ロックナット2132をバネ座金2130上で締めて、平座金2128に対してバネ座金2130を押し付けるが、これが第2の絶縁座金2126に対して押し付けることになる。第2の絶縁座金2126を金属容器2122の軸穴の外周に押し付け、軸穴に向かうこの圧縮緑によって第2のコレクタディスク2120が引き出されるにつれ、第1の絶縁座金2124は第2のコレクタディスク2120と容器2122の軸穴の内周との間に押し付けられる。第1の絶縁座金2124上のフランジは、第2のコレクタディスク2120と軸穴のリムとの間の電気接触を阻止する。同時に、蓋2118は容器2122の開口に引き入れられて、蓋2118のリムが容器2122の開口のリップ(lip)のちょうど内側に据えられるようになる。次いで蓋2118のリムを、容器2122の開口のリップに溶接する。
ロックナット2132がバネ座金2130に対して締められると、軸穴、第1の絶縁座金2124、第2の絶縁座金2126、および第2のコレクタディスク2120の間に気密封止が形成され得る。同様に、容器2122のリップへの蓋2118の溶接ならびに第1の端子2116への蓋2118の溶接は、別の気密封止を形成し得る。蓋2118内の穴2146は、上記の電解質の注入口として働くように、開いたままにすることができる。電解質がカンに入ると(即ち、上記のように真空中でカンに引き込まれる)、ブッシング2148が穴2146内に挿入され、穴2146の内縁でフランジ2150に対して据えられる。ブッシング2148は、その形状が、例えばプラグ2152を受容するように適合された中空シリンダであってもよい。形状が円筒状であるプラグ2152は、ブッシング2148の中央に押圧され、それによってブッシング2148を穴2146の内側に押圧し、穴2146、ブッシング2148、およびプラグ2152の間に気密封止が形成される。プラグ2152およびブッシング2148は、スーパーキャパシタ内で規定レベルの圧力に到達したとき取り外されるように選択されてもよく、それによって過圧安全性機構が形成される。
上記の実施形態は一般に、キャパシタ内の単一電気化学セルの使用に言及する。しかし当然ながら、本発明のキャパシタは、2個以上の電気化学セルも含み得ることを理解されるべきである。1つのそのような実施形態では、例えば、キャパシタが、同じでも異なっ
ていてもよい2個以上の電気化学セルの積層体を含んでいてもよい。
得られたスーパーキャパシタは、優れた電気的性質を示すことができる。例えばスーパーキャパシタは、温度23℃、周波数120Hz、および印加電圧なしで測定したときに、立方センチメートル当たり約6ファラド(「F/cm」)以上、いくつかの実施形態では約8F/cm以上、いくつかの実施形態では約9から約100F/cm、およびいくつかの実施形態では約10から約80F/cmのキャパシタンスを示してもよい。スーパーキャパシタは、温度23℃、周波数100kHz、および印加電圧なしで決定されるように、約150ミリオーム以下、いくつかの実施形態では約125ミリオーム以下、いくつかの実施形態では約0.01から約100ミリオーム、およびいくつかの実施形態では約0.05から約70ミリオームなどの、低い等価直列抵抗(ESR:equivalence series resistance)を有していてもよい。
とりわけ、スーパーキャパシタは、高温に曝露されたときに優れた電気的性質を示し得る。例えば、スーパーキャパシタは、約80℃以上、いくつかの実施形態では約100℃から約150℃、およびいくつかの実施形態では約105℃から約130℃(例えば、85℃または105℃)の温度を有する大気に接触させて配置されてもよい。キャパシタンスおよびESR値は、そのような温度で、約100時間以上、いくつかの実施形態では約300時間から約5000時間、およびいくつかの実施形態では約600時間から約4500時間(例えば、168、336、504、672、840、1008、1512、2040、3024、または4032時間)などのかなりの期間にわたり、安定なままにすることができる。
一実施形態では、例えば、1008時間にわたり高温雰囲気(例えば、85℃または105℃)に曝露された後のスーパーキャパシタの容量値の、高温雰囲気に最初に曝露されたときのスーパーキャパシタの容量値に対する比は、約0.75以上、いくつかの実施形態では約0.8から1.0、およびいくつかの実施形態では約0.85から1.0である。そのような高い容量値は、電圧が印加されたときおよび/または湿度の高い雰囲気中にあるときなど、様々な極限条件下で維持することもできる。例えば、高温雰囲気(例えば、85℃または105℃)および印加電圧に曝露された後のスーパーキャパシタの容量値の、高温雰囲気に曝露されたときであるが電圧が印加される前のスーパーキャパシタの初期容量値に対する比は、約0.60以上、いくつかの実施形態では約0.65から1.0、およびいくつかの実施形態では約0.7から1.0であってもよい。電圧は、例えば、約1ボルト以上、いくつかの実施形態では約1.5ボルト以上、およびいくつかの実施形態では約2から約10ボルト(例えば、2.1ボルト)であってもよい。一実施形態では、例えば、上述の比が1008時間以上にわたり維持されてもよい。スーパーキャパシタは、高湿度レベルに曝露されたとき、例えば約40%以上、いくつかの実施形態では約45%以上、いくつかの実施形態では約50%以上、およびいくつかの実施形態では約70%以上(例えば、約85%から100%)の相対湿度を有する雰囲気に接触して配置されたときに、上述の容量値を維持してもよい。相対湿度は例えば、ASTM E337-02、方法A(2007)に従い決定されてもよい。例えば、高温雰囲気(例えば、85℃または105℃)および高湿度(例えば、85%)に曝露された後のスーパーキャパシタの容量値の、高温雰囲気に曝露されたときであるが高湿度に曝露される前のスーパーキャパシタの初期容量値に対する比は、約0.7以上、いくつかの実施形態では約0.75から1.0、およびいくつかの実施形態では約0.80から1.0であってもよい。一実施形態では、例えばこの比が1008時間以上にわたり維持されてもよい。
ESRは、そのような温度で、上述のようなかなりの期間にわたり、安定なままにすることができる。一実施形態では、例えば、高温雰囲気(例えば、85℃または105℃)に1008時間曝露された後のスーパーキャパシタのESRの、高温雰囲気に最初に曝露
されたときのスーパーキャパシタのESRに対する比は、約1.5以下、いくつかの実施形態では約1.2以下、およびいくつかの実施形態では約0.2から約1である。とりわけ、そのような低ESR値は、上述のように高電圧が印加されたときおよび/または湿度の高い雰囲気にあるときなど、様々な極限条件下で維持することもできる。例えば、高温雰囲気(例えば、85℃または105℃)および印加電圧に曝露された後のスーパーキャパシタのESRの、高温雰囲気に曝露されたときであるが電圧が印加される前のスーパーキャパシタの初期ESRに対する比は、約1.8以下、いくつかの実施形態では約1.7以下、およびいくつかの実施形態では約0.2から約1.6であってもよい。一実施形態では、例えば、上述の比は、1008時間以上維持されてもよい。スーパーキャパシタは、高湿度レベルに曝露されたとき、上述のESR値を維持してもよい。例えば、高温雰囲気(例えば、85℃または105℃)および高湿度(例えば、85%)に曝露された後のスーパーキャパシタのESRの、高温雰囲気に曝露されたときであるが高湿度に曝露される前のスーパーキャパシタの初期容量値に対する比は、約1.5以下、いくつかの実施形態では約1.4以下、およびいくつかの実施形態では約0.2から約1.2であってもよい。一実施形態では、例えば、この比が1008時間以上維持されてもよい。
III. スーパーキャパシタ整合
いくつかの実施形態では、スーパーキャパシタモジュールは、複数のスーパーキャパシタを含んでいてもよい。スーパーキャパシタは、スーパーキャパシタのそれぞれの両端間のそれぞれの電圧を制御するのに平衡回路が必要ではなくなるように、整合させてもよい。いくつかの実施形態では、スーパーキャパシタは、より詳細に以下に説明されるように、直流電流漏れ(DCL)、等価直列抵抗(ESL)、キャパシタンス、および/または任意のその他の好適な特徴などの、1つまたは複数の特徴に基づいて整合させてもよい。
一実施形態では、キャパシタモジュールは、第1の試験条件のキャパシタパラメータに関して第1のパラメータ値を有する第1のスーパーキャパシタを含んでいてもよい。キャパシタは、およそ第1の試験条件でキャパシタパラメータに関して第2のパラメータ値を有する第2のスーパーキャパシタを含んでいてもよい。第1の試験条件は、より詳細に以下に説明されるように、温度、湿度、直流(DC)電圧、交流(AC)電圧、使用前の時間、および/または同様のものなどの、様々な試験条件パラメータを含んでいてもよい。上述のように、キャパシタパラメータは、直流電流漏れ、等価直列抵抗、および/またはキャパシタンスを含んでいてもよく、「漏れ電流」とも呼ばれる直流電流漏れは、所与のDC電圧で、例えばスーパーキャパシタの定格DC電圧でキャパシタ内を流れる電流の量である。さらに、キャパシタの任意の好適な特徴がキャパシタパラメータであってもよい。
いくつかの実施形態では、第2のパラメータ値の、第1のパラメータ値に対する比は、約0.8から約1.2であってもよい。いくつかの実施形態では、比は、約0.85から約1.15、およびいくつかの実施形態では約0.9から約1.1、およびいくつかの実施形態では約0.95から約1.05、およびいくつかの実施形態では約0.975から約1.025、およびいくつかの実施形態では0.99から1.01、およびいくつかの実施形態では0.995から1.005であってもよい。
いくつかの実施形態では、スーパーキャパシタの整合は、電圧平衡回路の必要性をなくすことができる。上述のように、平衡回路は、各スーパーキャパシタの両端間のそれぞれの電圧を制御して、過電圧を防止することができる。平衡回路は、集積回路のように能動的であってもよく、あるいはスーパーキャパシタの端子に接続する1つまたは複数の受動構成要素(例えば、抵抗)のように受動的であってもよい。本明細書に記載されるスーパーキャパシタを整合させることにより、モジュールは、各スーパーキャパシタの両端間のほぼ均等な電圧で動作することができる。これは過電圧が生ずるのを防止することができ
、したがっていくつかの実施形態での平衡回路の必要性がなくなる。
いくつかの実施形態では、第1のキャパシタは、能動または受動平衡回路なしに第2のスーパーキャパシタと直列に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、単純な受動平衡回路を使用してもよく、一方、能動平衡回路は排除されてもよい。他の実施形態で、第1のスーパーキャパシタは、単純化された能動平衡回路を使用して第2のスーパーキャパシタと直列に接続されてもよい。例えば、単純化された能動平衡回路は、標準の能動平衡回路よりも少ない構成要素を含み、少ないエネルギーを消費し、生産するコストが少なく、かつ/または少ない熱を発生させ得る。
2個のスーパーキャパシタを参照しながら上記にて説明してきたが、上述のように、モジュールは、任意の好適な数のスーパーキャパシタを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、第1および第2のスーパーキャパシタを超える追加のスーパーキャパシタは、本明細書に記載される方法を使用した第1のスーパーキャパシタとの比較に基づいて選択されてもよい。例えば、追加のスーパーキャパシタのそれぞれは、およそ第1の試験条件でキャパシタパラメータに関するそれぞれのパラメータ値を有していてもよい。追加のスーパーキャパシタのそれぞれは、第1の試験条件でのキャパシタパラメータの第1のキャパシタパラメータ値に関するキャパシタパラメータ値の約0.8から約1.2倍である、それぞれの追加のスーパーキャパシタに関する第1の試験条件でのキャパシタパラメータ値の比に基づいて、選択されてもよい。他の実施形態では、比は、本明細書で論じられるその他の比の範囲のいずれかに包含される。
いくつかの実施形態では、各スーパーキャパシタは、それが直接接続されるスーパーキャパシタのみと比較されてもよい。例えば、第nの各スーパーキャパシタは、n-1、n+1、または両方のスーパーキャパシタと比較されてもよい。いくつかの実施形態では、各スーパーキャパシタは、モジュールに付加された最後のスーパーキャパシタ、即ちスーパーキャパシタn-1)に基づいてモジュールが組み立てられるように選択されてもよい。いくつかの実施形態では、第nのスーパーキャパシタのそれぞれに関するキャパシタパラメータを、名目上の目標とするキャパシタパラメータと比較してもよい。他の実施形態では、スーパーキャパシタは、任意の統計的解析技法、機械学習アルゴリズム、および/または最適化アルゴリズムを使用して選択されてもよい。例えば、一実施形態では、スーパーキャパシタは、1つまたは複数のキャパシタパラメータの標準偏差(複数可)が、1つまたは複数のそれぞれの所定の標準偏差範囲内にあるように選択されてもよい。
いくつかの実施形態では、経験的解析を、本明細書に記載されるその他の方法と組み合わせて、スーパーキャパシタを整合させてもよい。例えば、試験電圧を第1のスーパーキャパシタの両端間に印加してもよい。次に、数個のスーパーキャパシタを「選考(audition)」して、どのスーパーキャパシタを第2のスーパーキャパシタとしてモジュールに付加すべきか決定してもよい。これには「選考を受ける」各スーパーキャパシタを1つずつ直列に、第1のスーパーキャパシタに接続することを含めてもよい。電圧は直列のスーパーキャパシタの両端間に印加されるが、第1のスーパーキャパシタの両端間の電圧および選考を受けるスーパーキャパシタの両端間の電圧を測定しかつ数学的な差を計算することができる。次いで第1のスーパーキャパシタの両端間の電圧と「選考を受ける」スーパーキャパシタの両端間の電圧との間に最小の数学的な差をもたらす、「選考を受ける」スーパーキャパシタが、第2のスーパーキャパシタとして選択されてもよい。次いでプロセスを繰り返して、第3のスーパーキャパシタ、第4のスーパーキャパシタ、および以下同様のものを、選択してもよい。さらに、上記のプロセスは、モジュール内でスーパーキャパシタを接続する最適な順序の決定を支援することができる。
他の実施形態では、任意の好適な最適化アルゴリズムを使用して、モジュール用の潜在
的なスーパーキャパシタの選択および/または接続の順序を理論的に決定してもよい。例えば上記の経験的選択手順は、潜在的なスーパーキャパシタの公知の特徴、ならびにスーパーキャパシタの特徴と、関連ある試験条件と、モジュールに接続されたときにスーパーキャパシタの両端間に得られる電圧との間の理論的または経験的関係を使用して、理論的にシミュレートされてもよい。他の実施形態では、潜在的なスーパーキャパシタの可能性あるプールが与えられると、スーパーキャパシタのそれぞれ可能性ある組合せおよび/または順序を理論的にモデル化して、モジュールにおける電圧の相違および/または過電圧を最小限に抑えるのに最も好適な組合せおよび接続順序を決定することができる。
他の実施形態では、モジュール用に複数のスーパーキャパシタを選択するとき、数個のキャパシタパラメータを、スーパーキャパシタごとに測定してもよい。次いでスーパーキャパシタを、キャパシタパラメータに基づいてランク付けしてもよい。例えばいくつかの実施形態では、スーパーキャパシタは、モジュール内のスーパーキャパシタの相互作用を最も予測可能であると決定されたキャパシタパラメータによって、最初にランク付けされてもよい。次いでスーパーキャパシタは、次に予測可能なキャパシタパラメータによって、2番目にランク付けされてもよく、以下同様である。他の実施形態では、各キャパシタパラメータには重み(weight)が付けられてもよく、次いでスーパーキャパシタは、キャパシタパラメータの加重平均に従いランク付けされてもよい。重みは、それぞれのキャパシタパラメータが、モジュール内で一旦接続されたスーパーキャパシタの両端間の電圧のものであることについて、どの程度決定的であるかに基づいてもよい。スーパーキャパシタの選択および/または接続順序は、得られるランク付けに基づいて選択されてもよい。
IV. 直流電流漏れ(DCL)に基づく選択
いくつかの実施形態では、スーパーキャパシタは、DCLに基づいて選択され得る。例えば、第1のスーパーキャパシタは、第1の試験条件で25マイクロアンペア(μA)のDCLを有していてもよい。いくつかの実施形態では、第1の試験条件は、温度、相対湿度、印加DC電圧、および/または印加AC電圧を一定周波数で、含んでいてもよい。例えば第1の試験条件は、5ボルトの印加DC電圧(AC電圧成分なし)を25℃の温度で含んでいてもよい。第2のスーパーキャパシタは、およそ第1の試験条件で第1のスーパーキャパシタのDCLの約0.9から約1.1倍のDCLを有することに基づいて選択されてもよい。したがってこの実施例では、第2のスーパーキャパシタは、5ボルトの印加DC電圧(AC電圧成分なし)および25℃の温度で、22.5μAから27.5μAのDCLを有していてもよい。例えば、スーパーキャパシタは、以下のセクションに記載される試験方法の1つを使用したDCL試験に基づいて選択されてもよい。
別の実施形態では、第1のスーパーキャパシタは上記のように選択されてもよく、第2のスーパーキャパシタは、およそ同じ電圧でおよびおよそ同じ温度で、第1のスーパーキャパシタのDCLの約0.95から約1.05倍のDCLを有することに基づいて選択されてもよい。したがってこの実施例では、第2のスーパーキャパシタは、約5ボルトおよび約25℃で、約23.75μAから約26.25μAのDCを有していてもよい。
別の実施形態では、第1のスーパーキャパシタは上記のように選択されてもよく、第2のスーパーキャパシタは、およそ同じ電圧およびおよそ同じ温度で、第1のスーパーキャパシタのDCLの約0.975から約1.025倍のDCLを有することに基づいて選択されてもよい。したがってこの実施例では、第2のスーパーキャパシタは、約5ボルトおよび約25℃で、約24.375μAから約25.625μAの間のDCLを有していてもよい。
別の実施形態では、第1のスーパーキャパシタは上記のように選択されてもよく、第2
のスーパーキャパシタは、およそ同じ電圧およびおよそ同じ温度で、第1のスーパーキャパシタのDCLの約0.99から約1.01倍のDCLを有することに基づいて選択されてもよい。したがってこの実施例では、第2のスーパーキャパシタは、約5ボルトおよび約25℃で、約24.75μAから約25.25μAを有していてもよい。
V. 等価直列抵抗(ESR)に基づく選択
いくつかの実施形態では、スーパーキャパシタは、ESRに基づいて選択されてもよい。いくつかの実施形態では、ESRは交流電流(ESRAC)に関するものであってもよく、他の実施形態では、ESRは直流電流(ESRDC)に関するものであってもよい。例えばスーパーキャパシタは、以下のセクションで記載される試験方法を使用したESR試験に基づいて、選択されてもよい。
例えば第1のスーパーキャパシタは、第1の試験条件で65ミリオームのESRACを有していてもよい。いくつかの実施形態では、第1の試験条件は、温度、相対湿度、印加DC電圧、および/または印加AC電圧を一定周波数で、含んでいてもよい。例えば第1の試験条件は、1kHz(DCバイアス電圧が0.0ボルト)および25℃の温度で、10ミリボルト(mV)のAC電圧を含んでいてもよい。他の実施形態では、DCバイアス電圧が例えば1.1ボルトまたは2.1ボルトであってもよい。第2のスーパーキャパシタは、およそ第1の試験条件で第1のスーパーキャパシタのESRACの約0.9から約1.1倍のESRACを有することに基づいて、選択されてもよい。したがってこの実施例では、第2のスーパーキャパシタは、約10mV、約1kHz(DCバイアスは0.0ボルト)、および約25℃の温度で、約58.5ミリオームから約71.5ミリオームのESRACを有していてもよい。
別の実施形態では、第1のスーパーキャパシタは上記のように選択されてもよく、第2のスーパーキャパシタは、およそ第1の試験条件で第1のスーパーキャパシタのESRACの約0.95から約1.05倍のESRACを有することに基づいて、選択されてもよい。したがってこの実施例では、第2のスーパーキャパシタは、約10mA(DCバイアスは0.0ボルト)、約1000Hz、および約25℃で、約61.75ミリオームから約68.25ミリオームのESRACを有していてもよい。
別の実施形態では、第1のスーパーキャパシタは上記のように選択されてもよく、第2のスーパーキャパシタは、およそ第1の試験条件で、第1のスーパーキャパシタのESRACの約0.975から約1.025倍のESRACを有することに基づいて、選択されてもよい。したがってこの実施例では、第2のスーパーキャパシタは、約10mV(DCバイアスは0.0ボルト)、約1000Hz、および約25℃で、約63.375ミリオームから約66.625ミリオームのESRACを有していてもよい。
別の実施形態では、第1のスーパーキャパシタは上記のように選択されてもよく、第2のスーパーキャパシタは、およそ第1の試験条件で、第1のスーパーキャパシタのESRACの約0.99から約1.01倍のESRACを有することに基づいて、選択されてもよい。したがってこの実施例では、第2のスーパーキャパシタは、約10mV(DCバイアスは0.0ボルト)、約1000Hz、および約25℃で、約64.350ミリオームから約65.650ミリオームを有していてもよい。
VI. キャパシタンスに基づく選択
いくつかの実施形態では、スーパーキャパシタは、キャパシタンスに基づいて選択されてもよい。例えば第1のスーパーキャパシタは、第1の試験条件で5ファラド(F)のキャパシタンスを有していてもよい。いくつかの実施形態で、第1の試験条件は、温度、相対湿度、印加DC電圧、および/または印加AC電圧を一定周波数で、含んでいてもよい
。例えば第1の試験条件は、約25℃の温度を含んでいてもよい。第2のスーパーキャパシタは、およそ第1の試験条件で、第1のスーパーキャパシタのキャパシタンスの約0.9から約1.1倍のキャパシタンスを有することに基づいて、選択されてもよい。したがってこの実施例では、第2のスーパーキャパシタは、約25℃の温度で約4.5Fから約5.5Fのキャパシタンスを有していてもよい。スーパーキャパシタは、以下のセクションで記載される試験方法を使用したキャパシタンス試験に基づいて、選択されてもよい。
別の実施形態では、第1のスーパーキャパシタは上記のように選択されてもよく、第2のスーパーキャパシタは、およそ第1の試験条件で第1のスーパーキャパシタのキャパシタンスの約0.95から約1.05倍のキャパシタンスを有することに基づいて、選択されてもよい。したがってこの実施例では、第2のスーパーキャパシタは、約25℃で約4.75Fから約5.25Fのキャパシタンスを有していてもよい。
別の実施形態では、第1のスーパーキャパシタは上記のように選択されてもよく、第2のスーパーキャパシタは、およそ第1の試験条件で第1のスーパーキャパシタのキャパシタンスの約0.975倍から約1.025倍のキャパシタンスを有することに基づいてもよい。したがってこの実施例では、第2のスーパーキャパシタは、約25℃で約4.875Fから約5.125Fのキャパシタンスを有していてもよい。
別の実施形態では、第1のスーパーキャパシタは上記のように選択されてもよく、第2のスーパーキャパシタは、およそ第1の試験条件で第1のスーパーキャパシタのキャパシタンスの約0.99から約1.01倍のキャパシタンスを有することに基づいて、選択されてもよい。したがってこの実施例では、第2のスーパーキャパシタは、約25℃で約4.95Fから約5.05Fのキャパシタンスを有していてもよい。
VII. 複数のパラメータに基づく選択
いくつかの実施形態では、スーパーキャパシタは、上記パラメータの2つ以上の組合せに基づいて選択されてもよい。例えば、一実施形態では、第1のスーパーキャパシタは、(1)印加電圧5ボルト(DC)(AC電圧成分なし)および温度25℃で25マイクロアンペア(μA)のDCL、ならびに(2)10ミリボルト(mV)、1000Hz(DC電圧バイアスなし)、および温度25℃で65ミリオームのESRを有していてもよい。第2のスーパーキャパシタは、(1)第1の試験条件での第2のスーパーキャパシタのDCLの、第1のスーパーキャパシタのDCLに対する、第1の比の範囲内(例えば、約0.8から約1.2)にある比、ならびに(2)第2の試験条件での第2のスーパーキャパシタのESRの、第2の試験条件での第1のスーパーキャパシタのESRに対する、第2の比の範囲内(例えば、約0.95から約1.05)にある第2の比に基づいて、選択されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の比の範囲は、第2の比の範囲に等しくてもよい。例えば一実施形態では、第1および第2の範囲のそれぞれは、約0.99から約1.01であってもよい。他の実施形態では、DCLに関する第1の比の範囲は、ESRに関する第2の比の範囲と異なっていてもよい。例えば一実施形態では、DCLに関する第1の比の範囲は約0.99から約1.01であってもよく、ESRに関する第2の比の範囲は、約0.95から約1.05であってもよい。
比の範囲およびパラメータの、任意の好適な組合せを使用してもよいことが、理解されるべきである。いくつかの実施形態では、スーパーキャパシタは、3つのパラメータ(DCL、ESR、およびキャパシタンス)の全てに基づいて選択されてもよい。他の実施形態では、ピーク電流、最大エネルギー、エネルギー密度など、追加のパラメータを使用してもよい。さらに、上述のように、任意の好適な統計的解析技法、機械学習アルゴリズム、および/または最適化アルゴリズムが使用されてもよい。2個のスーパーキャパシタを有するように記載されているが、モジュールは、上述のように任意の好適な数のスーパー
キャパシタを有していてもよいことが、理解されるべきである。さらに、第1のスーパーキャパシタに基づいて第2のスーパーキャパシタを選択する上記説明は、第2のスーパーキャパシタに基づいて第3のスーパーキャパシタを選択することにも同様に適用することができ、以下同様である。
図4a~4cを参照すると、漏れ電流および等価直列抵抗はそれぞれ、温度と共に変化してもよい。各キャパシタパラメータと温度との関係は、経験的にまたは理論的に決定することができる。これらの関係は、以下により詳細に説明されるように、スーパーキャパシタを選択するのに使用されてもよい。
例えば図5は、スーパーキャパシタを試験し整合させる仮定の実施例を示す。この仮定において、約0.8から約1.2の目標範囲が、キャパシタのパラメータ値の比に使用される。図5は、5個のスーパーキャパシタ4002、4004、4006、4008、4010の、漏れ電流対温度を示す。各スーパーキャパシタの漏れ電流は、25℃で測定されてもよい(25℃で、垂直点線によって示される)。各スーパーキャパシタに関する漏れ電流の比は、スーパーキャパシタの1つに対して形成されてもよい。例えば比は、スーパーキャパシタ4010が25℃で最低の漏れ電流を有するので、スーパーキャパシタ4010に対して計算されてもよい。スーパーキャパシタ4008に関する25℃での漏れ電流の、スーパーキャパシタ4010に関する25℃での漏れ電流に対する比は、約1.1であり、これは0.8から1.2の目標範囲内にある。したがって、この仮説例において、スーパーキャパシタ4008および4010を整合させてモジュールを形成することができる。図5は、これらのスーパーキャパシタ4008、4010に関する漏れ電流の比が、-40℃から80℃の範囲内の全温度に関して上記の範囲内にあり続けることが予測されることを示す。この整合は、スーパーキャパシタの漏れ電流が温度の変化に関わらずほぼ等しくなるモジュールを、提供し得る。言い換えれば、これは過電圧が生じないように自動的に、各スーパーキャパシタの両端間のそれぞれの電圧を制御することができる。図5は、別のモジュールがスーパーキャパシタ4004、4006を使用して形成され得ることを示すこともできる。この仮説例は、スーパーキャパシタ以上のものを有するモジュールの形成に、適用可能であることが理解されるべきである。
いくつかの実施形態では、キャパシタパラメータ(例えば、漏れ電流)と試験条件(例えば、温度)との間の関係が、スーパーキャパシタを整合させるのに使用される。例えばいくつかの実施形態では、スーパーキャパシタは、種々の試験条件下で得られる測定値に基づいて整合させてもよい。例えば第2のスーパーキャパシタの漏れ電流は、第1の試験条件で試験がなされる、第1のスーパーキャパシタとは異なる温度で、試験されてもよい。キャパシタパラメータと温度との間の公知の関係は、利用可能なデータに基づいて第2のスーパーキャパシタが第1のスーパーキャパシタに整合できるように、およそ第1の試験条件で第2のスーパーキャパシタに関する第2のパラメータ値を推定するのに使用され得る。
例えば、図5を参照すると、スーパーキャパシタ4008の漏れ電流は80℃であることが公知となり、スーパーキャパシタ4010の漏れ電流は、25℃で公知となり得る。図5に示される漏れ電流と温度との間の関係を使用して、スーパーキャパシタ4008に関する漏れ電流は25℃で推定することができる。次いでこの推定値を使用して、第2のスーパーキャパシタが第1のスーパーキャパシタに関して好適な整合であるか否かを決定することができる。
同様にいくつかの実施形態では、異なるキャパシタパラメータ同士の関係は、スーパーキャパシタが、異なるキャパシタパラメータに関するキャパシタパラメータ値に基づいて整合され得るように、決定することができる。例えば漏れ電流は、経験的にまたは理論的
に等価直列抵抗に相関させてもよい。この相関を使用して、第1の条件で漏れ電流が公知である第1のスーパーキャパシタを、第2の条件でESRが公知である第2のスーパーキャパシタと整合させてもよい。
いくつかの実施形態では、スーパーキャパシタは、統計的解析および/または機械学習を使用した2つ以上のキャパシタパラメータを使用して整合させてもよい。例えば図6を参照すると、一実施形態では、複数のスーパーキャパシタに関するデータ、任意の好適なクラスタ化アルゴリズム、または機械学習モデルを使用して、類似のキャパシタパラメータを有するスーパーキャパシタの群を位置付けることができる。例えば図6において、「キャパシタパラメータ1」は、第1の試験条件で測定されるキャパシタンスであってもよく、「キャパシタパラメータ2」は、およそ第1の試験条件で測定される漏れ電流であってもよい。アルゴリズムは、スーパーキャパシタを、類似のスーパーキャパシタを含むいくつかの群にグループ分けすることができる。2つのキャパシタパラメータに関して例示されるが、いくつかの実施形態では、クラスタ化アルゴリズムは、3つ以上のキャパシタパラメータに基づいてスーパーキャパシタのクラスタを創出するように構成されてもよい。クラスタ化アルゴリズムに関する入力の例には、本明細書で論じられるキャパシタパラメータ値の比、モジュール当たりのスーパーキャパシタの所望の数、モジュールの所望の全性質(例えば、全キャパシタンス、ESR、およびDCL)が含まれる。
上述のように、いくつかの実施形態では、機械学習モデルを使用して、スーパーキャパシタを整合させてもよい。例えば、モデルは、図6に示される例示的なデータを使用してトレーニング(trained)され、理論モジュールの個々のスーパーキャパシタの両端間で得られるそれぞれの電圧を予測し最適化するように構成されてもよい。例えば、データのトレーニング集合は、異なるサイズ、キャパシタンスなどの様々なモジュールにおける個々のスーパーキャパシタの両端間のそれぞれの電圧をモニタすることによって、創出することができる。モジュール内のそれぞれのスーパーキャパシタに関する公知のキャパシタパラメータ値と組み合わされた、これらのモニタされた電圧をトレーニングデータ集合として使用して、キャパシタパラメータ値に基づいてスーパーキャパシタをクラスタ化しまたはグループ分けするときに電圧の相違および/または過電圧を最小限に抑えるために機械学習モデルが構成され得るようにしてもよい。
本発明は、以下の実施例を参照することによって、より良く理解されよう。
試験方法
以下のセクションでは、様々なキャパシタパラメータが決定されるようにスーパーキャパシタを試験するための、例示的な方法を提供する。しかしキャパシタパラメータは、任意の好適な方法を使用して試験してもよい。さらに、一部のキャパシタパラメータは、スーパーキャパシタが最初に形成されたときから変化してもよい。したがってキャパシタパラメータは、初期試験時間後に測定されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、試験は、20時間から150時間、いくつかの実施形態では40から130時間、いくつかの実施形態では50から110時間、例えば72時間の初期試験期間後に実施してもよい。
さらに試験は、様々な温度および相対湿度レベルで実施されてもよい。例えば、温度は、室温(約23℃)、25℃、85℃、または105℃であってもよく、相対湿度は25%または85%であってもよい。
I. 直流電流漏れ(DCL)
直流電流漏れは、Keithley 2400、2602、または3330精密LCZメータを使用して、抵抗の両端間で測定されてもよい。スーパーキャパシタの直流電流漏れは、25℃および25%の湿度で72時間、5ボルトにスーパーキャパシタを充電する
ことにより測定されてもよい。次にスーパーキャパシタは、1000オームの公知の抵抗を有する抵抗に、直列に接続されてもよい。スーパーキャパシタから抵抗を経て流れる電流は、10分間安定化させ、次いで抵抗の両端間の電圧を測定されてもよい。次いでオームの法則を使用して、抵抗の両端間の電圧を抵抗の公知の抵抗で割った値として、DCLを計算してもよい。
II. 等価直列抵抗(ESR)
交流電流に関する等価直列抵抗(ESRAC)は、Keithley 2400、2602、または3330精密LCZメータを使用して、DCバイアスが0.0ボルト、1.1ボルト、または2.1ボルト(0.5ボルト ピーク間正弦波信号)で測定されてもよい。動作周波数は1kHzである。
直流電流に関する等価直列抵抗(ESRDC)は、(1)スーパーキャパシタの定格電圧と(2)スーパーキャパシタの定格電圧の半分との間で、一定電流でスーパーキャパシタを周期的に充放電することによって、測定されてもよい。等価直列抵抗値は、各ステップに関連したそれぞれの電流の流れおよび電圧に基づいて、これらの充放電ステップのそれぞれに関して計算してもよい。次いでESRDC値は、先のステップで計算された抵抗値を平均することによって、計算してもよい。
III. キャパシタンス
スーパーキャパシタのキャパシタンスは、Keithley 2400、2602、または3330精密LCZメータを使用して、DCバイアスが0.0ボルト、1.1ボルト、または2.1ボルト(0.5ボルト ピーク間正弦波信号)で測定されてもよい。動作周波数は120Hzである。温度は室温(約23℃)であり、相対湿度は25%である。
あるいはスーパーキャパシタは、電源を使用して、公知の温度および湿度でスーパーキャパシタの定格電圧まで充電されてもよい。例えばスーパーキャパシタは、室温および25%の相対湿度で、定格電圧まで充電されてもよい。次いでスーパーキャパシタを電源から取り外し、第1の電圧から第2の電圧までスーパーキャパシタを放電させるのに必要な時間が測定される間、スーパーキャパシタを定電流で放電してもよい。次いでキャパシタンスを、第1の電圧、第2の電圧、および経過時間に基づいて計算してもよい。
実施例
平衡回路を使用せずに満足できる状態で動作する整合スーパーキャパシタモジュールを形成する能力が、実証された。何対かのスーパーキャパシタを、類似のDCL値に基づいて整合させ、直列に接続してモジュールを形成した。
得られたモジュールは、定格電圧5.0ボルト、室温での定格キャパシタンス5F、ならびに1000hzおよび10mV(0.0DCバイアス電圧)での定格ESRAC 65ミリオームを有していた。モジュールを、5.0ボルト、4.5ボルト4.0ボルト、および3.5ボルトにそれぞれ対応するモジュールの定格電圧の100%、90%、80%、および70%で試験した。試験は、動作温度85℃で実施した。モジュールの各群を、上述のようにそれぞれの試験電圧と、85℃での定電流下のそれぞれの試験電圧の半分との間で、サイクルさせた。
満足できる動作限界を、キャパシタンスとESRとの両方に関して定義した。具体的には、満足できる動作限界には、(1)キャパシタンスが、85℃で定格キャパシタンスの70%以上のままであり、かつ(2)ESRが、85℃で定格ESRの300%以下のままであることを、必要とした。
試験結果は、モジュールが満足できる状態で、いかなる平衡回路も使用せずに、4ボルトで3,000時間以上にわたり上記動作限界内にあり続け、かつ3.5ボルトで4,000時間以上にわたり上記動作限界内にあり続けることを示した。
図7aおよび7bは、4ボルトおよび85℃で試験をしたモジュールが、平衡回路を使用することなく、3,000時間以上にわたり動作限界を満足に満たしたことを示す。具体的には、図7aを参照すると、モジュールの平均キャパシタンスは、3,000時間以上にわたり定格キャパシタンス(CAPSPEC)の70%を超えたままであった。しかし約3,500時間で、キャパシタンスは70%の閾値よりも下まで降下した。図7bを参照すると、モジュールの平均ESRは、試験期間全体にわたり、定格ESR(ESR)の300%よりも十分下のままであった。
図8aおよび8bは、3.5ボルトおよび85℃で試験したモジュールが、平衡回路を使用せずに、4,000時間にわたって満足できる動作限界にあることを示す。特に、図8aを参照すると、モジュールの平均キャパシタンスは、4,000時間にわたって定格キャパシタンスの70%よりも高いままであった。さらに図8bを参照すると、モジュールの平均ESRは、4,000時間にわたり定格ESRの300%よりも十分低いままであった。
本発明のこれらおよびその他の修正例および変形例は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、当業者が実施することができる。さらに、様々な実施形態の態様は、全体的および部分的の両方で交換されてもよいことが理解されるべきである。さらに、当業者なら、先の記載は単なる例であり、そのような添付される特許請求の範囲にさらに記載されるように本発明を限定するものではないことが、理解されよう。
本発明のこれらおよびその他の修正例および変形例は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、当業者が実施することができる。さらに、様々な実施形態の態様は、全体的および部分的の両方で交換されてもよいことが理解されるべきである。さらに、当業者なら、先の記載は単なる例であり、そのような添付される特許請求の範囲にさらに記載されるように本発明を限定するものではないことが、理解されよう。
(1)本発明の第1の態様によると、スーパーキャパシタモジュールは、第1の試験条件でキャパシタパラメータに関して第1のパラメータ値を有する第1のスーパーキャパシタと、およそ前記第1の試験条件で前記キャパシタパラメータに関して第2のパラメータ値を有する第2のスーパーキャパシタとを含み、前記第2のパラメータ値の、前記第1のパラメータ値に対する比が、約0.8から約1.2である。
(2)本発明の第2の態様によると、第1の態様において、前記第2のパラメータ値の、前記第1のパラメータ値に対する前記比が、約0.85から約1.15である。
(3)本発明の第3の態様によると、第1の態様において、前記第2のパラメータ値の、前記第1のパラメータ値に対する前記比が、約0.9から約1.1である。
(4)本発明の第4の態様によると、第1の態様において、前記スーパーキャパシタモジュールが電圧平衡回路を含まない。
(5)本発明の第5の態様によると、第1の態様において、前記キャパシタパラメータが漏れ電流である。
(6)本発明の第6の態様によると、第5の態様において、前記漏れ電流が、約5ボルトの印加DC電圧および約25℃の温度で、約23.75マイクロアンペアよりも大きくかつ約26.25マイクロアンペア未満である。
(7)本発明の第7の態様によると、第1の態様において、前記キャパシタパラメータが等価直列抵抗である。
(8)本発明の第8の態様によると、第7の態様において、前記等価直列抵抗が、約1000Hzの周波数で約10mVの印加AC電圧および約25℃の温度で、約61.75ミリオームよりも大きくかつ約68.25ミリオーム未満である。
(9)本発明の第9の態様によると、第1の態様において、前記キャパシタパラメータがキャパシタンスである。
(10)本発明の第10の態様によると、第9の態様において、前記キャパシタンスが、約25℃の温度で約4.75Fよりも大きくかつ約5.25F未満である。
(11)本発明の第11の態様によると、第1の態様において、前記第1の試験条件が試験電圧を含む。
(12)本発明の第12の態様によると、第1の態様において、前記第1の試験条件が試験温度を含む。
(13)本発明の第13の態様によると、第1の態様において、前記第1のスーパーキャパシタが、前記第2のスーパーキャパシタに直列接続される。
(14)本発明の第14の態様によると、第1の態様において、前記第1のスーパーキャパシタが、第2の試験条件で第2のキャパシタパラメータに関して第3のパラメータ値を有し、前記第2のスーパーキャパシタが、およそ前記第2の試験条件で前記第2のキャパシタパラメータに関して第4のパラメータを有し、前記第4のパラメータ値の、前記第3のパラメータ値に対する第2の比が、約0.8から約1.2である。
(15)本発明の第15の態様は、第1の試験条件でキャパシタパラメータに関して第1のパラメータ値を有する第1のスーパーキャパシタと第2のスーパーキャパシタとからスーパーキャパシタモジュールを製造するための方法であって、およそ前記第1の試験条件で前記キャパシタパラメータに関して第2のパラメータ値を有する前記第2のキャパシタに基づいて、前記第2のスーパーキャパシタを選択するステップを含み、前記第2のパラメータ値の、前記第1のパラメータ値に対する比が、約0.8から約1.2である。
(16)本発明の第16の態様によると、第15の態様において、前記キャパシタパラメータが、漏れ電流である。
(17)本発明の第17の態様によると、第15の態様において、前記キャパシタパラメータが、等価直列抵抗である。
(18)本発明の第18の態様によると、第15の態様において、前記キャパシタパラメータが、キャパシタンスである。
(19)本発明の第19の態様によると、第15の態様において、前記第1および第2のスーパーキャパシタを、平衡回路なしにハウジング内に収めるステップをさらに含む。
(20)本発明の第20の態様によると、第15の態様において、前記第1のキャパシタの両端間の電圧が、平衡回路を使用して調整されない。
(21)本発明の第21の態様によると、第15の態様において、前記第1のスーパーキャパシタを、平衡回路なしに前記第2のスーパーキャパシタに直列に接続するステップをさらに含む。
(22)本発明の第22の態様によると、第15の態様において、前記第2のパラメータ値の、前記第1のパラメータ値に対する前記第2の比が、約0.9から約1.1である。
(23)本発明の第23の態様によると、第15の態様において、前記第2のパラメータ値の、前記第1のパラメータ値に対する前記第2の比が、約0.95から約1.05である。
(24)本発明の第24の態様によると、第15の態様において、前記第1のスーパーキャパシタが、第2の試験条件で第2のキャパシタパラメータに関して第3のパラメータ値を有し、前記第2のスーパーキャパシタが、およそ前記第2の試験条件で前記第2のキャパシタパラメータに関して第4のパラメータ値を有し、前記第2のスーパーキャパシタを選択するステップは、前記第4のパラメータ値の、前記第3のパラメータ値に対する第2の比が約0.8から約1.2であることにさらに基づく。

Claims (24)

  1. 第1の試験条件でキャパシタパラメータに関して第1のパラメータ値を有する第1のスーパーキャパシタと、
    およそ前記第1の試験条件で前記キャパシタパラメータに関して第2のパラメータ値を有する第2のスーパーキャパシタと
    を含み、前記第2のパラメータ値の、前記第1のパラメータ値に対する比が、約0.8から約1.2である、
    スーパーキャパシタモジュール。
  2. 前記第2のパラメータ値の、前記第1のパラメータ値に対する前記比が、約0.85から約1.15である、請求項1に記載のスーパーキャパシタモジュール。
  3. 前記第2のパラメータ値の、前記第1のパラメータ値に対する前記比が、約0.9から約1.1である、請求項1に記載のスーパーキャパシタモジュール。
  4. 前記スーパーキャパシタモジュールが電圧平衡回路を含まない、請求項1に記載のスーパーキャパシタモジュール。
  5. 前記キャパシタパラメータが漏れ電流である、請求項1に記載のスーパーキャパシタモジュール。
  6. 前記漏れ電流が、約5ボルトの印加DC電圧および約25℃の温度で、約23.75マイクロアンペアよりも大きくかつ約26.25マイクロアンペア未満である、請求項5に記載のスーパーキャパシタモジュール。
  7. 前記キャパシタパラメータが等価直列抵抗である、請求項1に記載のスーパーキャパシタモジュール。
  8. 前記等価直列抵抗が、約1000Hzの周波数で約10mVの印加AC電圧および約25℃の温度で、約61.75ミリオームよりも大きくかつ約68.25ミリオーム未満である、請求項7に記載のスーパーキャパシタモジュール。
  9. 前記キャパシタパラメータがキャパシタンスである、請求項1に記載のスーパーキャパシタモジュール。
  10. 前記キャパシタンスが、約25℃の温度で約4.75Fよりも大きくかつ約5.25F未満である、請求項9に記載のスーパーキャパシタモジュール。
  11. 前記第1の試験条件が試験電圧を含む、請求項1に記載のスーパーキャパシタモジュール。
  12. 前記第1の試験条件が試験温度を含む、請求項1に記載のスーパーキャパシタモジュール。
  13. 前記第1のスーパーキャパシタが、前記第2のスーパーキャパシタに直列接続される、請求項1に記載のスーパーキャパシタモジュール。
  14. 前記第1のスーパーキャパシタが、第2の試験条件で第2のキャパシタパラメータに関して第3のパラメータ値を有し、
    前記第2のスーパーキャパシタが、およそ前記第2の試験条件で前記第2のキャパシタパラメータに関して第4のパラメータを有し、
    前記第4のパラメータ値の、前記第3のパラメータ値に対する第2の比が、約0.8から約1.2である、
    請求項1に記載のスーパーキャパシタモジュール。
  15. 第1の試験条件でキャパシタパラメータに関して第1のパラメータ値を有する第1のスーパーキャパシタと第2のスーパーキャパシタとからスーパーキャパシタモジュールを製造するための方法であって、
    およそ前記第1の試験条件で前記キャパシタパラメータに関して第2のパラメータ値を有する前記第2のキャパシタに基づいて、前記第2のスーパーキャパシタを選択するステップを含み、前記第2のパラメータ値の、前記第1のパラメータ値に対する比が、約0.8から約1.2である、方法。
  16. 前記キャパシタパラメータが、漏れ電流である、請求項15に記載の方法。
  17. 前記キャパシタパラメータが、等価直列抵抗である、請求項15に記載の方法。
  18. 前記キャパシタパラメータが、キャパシタンスである、請求項15に記載の方法。
  19. 前記第1および第2のスーパーキャパシタを、平衡回路なしにハウジング内に収めるステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
  20. 前記第1のキャパシタの両端間の電圧が、平衡回路を使用して調整されない、請求項15に記載の方法。
  21. 前記第1のスーパーキャパシタを、平衡回路なしに前記第2のスーパーキャパシタに直列に接続するステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
  22. 前記第2のパラメータ値の、前記第1のパラメータ値に対する前記第2の比が、約0.9から約1.1である、請求項15に記載の方法。
  23. 前記第2のパラメータ値の、前記第1のパラメータ値に対する前記第2の比が、約0.95から約1.05である、請求項15に記載の方法。
  24. 前記第1のスーパーキャパシタが、第2の試験条件で第2のキャパシタパラメータに関して第3のパラメータ値を有し、
    前記第2のスーパーキャパシタが、およそ前記第2の試験条件で前記第2のキャパシタパラメータに関して第4のパラメータ値を有し、
    前記第2のスーパーキャパシタを選択するステップは、前記第4のパラメータ値の、前記第3のパラメータ値に対する第2の比が約0.8から約1.2であることにさらに基づく、
    請求項15に記載の方法。
JP2023098388A 2017-09-07 2023-06-15 整合したスーパーキャパシタを有するスーパーキャパシタモジュール Pending JP2023120318A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201762555098P 2017-09-07 2017-09-07
US62/555,098 2017-09-07
PCT/US2018/049671 WO2019051030A1 (en) 2017-09-07 2018-09-06 SUPERCONDENSATORS MODULE WITH CORRESPONDENCE SUPERCONDENSATORS
JP2020513704A JP2020533790A (ja) 2017-09-07 2018-09-06 整合したスーパーキャパシタを有するスーパーキャパシタモジュール

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020513704A Division JP2020533790A (ja) 2017-09-07 2018-09-06 整合したスーパーキャパシタを有するスーパーキャパシタモジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023120318A true JP2023120318A (ja) 2023-08-29

Family

ID=65518303

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020513704A Pending JP2020533790A (ja) 2017-09-07 2018-09-06 整合したスーパーキャパシタを有するスーパーキャパシタモジュール
JP2023098388A Pending JP2023120318A (ja) 2017-09-07 2023-06-15 整合したスーパーキャパシタを有するスーパーキャパシタモジュール

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020513704A Pending JP2020533790A (ja) 2017-09-07 2018-09-06 整合したスーパーキャパシタを有するスーパーキャパシタモジュール

Country Status (6)

Country Link
US (2) US11133133B2 (ja)
EP (1) EP3679593A4 (ja)
JP (2) JP2020533790A (ja)
KR (2) KR20200040306A (ja)
CN (1) CN111095454B (ja)
WO (1) WO2019051030A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10381166B2 (en) * 2016-05-25 2019-08-13 Vishay Sprague, Inc. High performance and reliability solid electrolytic tantalum capacitors and screening method
US11127538B2 (en) 2017-02-20 2021-09-21 The Research Foundation For The State University Of New York Multi-cell multi-layer high voltage supercapacitor apparatus including graphene electrodes
US10826306B2 (en) * 2018-09-14 2020-11-03 General Electric Company System and method for monitoring ultracapacitors
US20210408807A1 (en) * 2020-06-30 2021-12-30 Avx Corporation System and Method for Balancing Ultracapacitors

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63179510A (ja) * 1987-01-21 1988-07-23 株式会社村田製作所 電気二重層コンデンサ
US4992910A (en) * 1989-11-06 1991-02-12 The Evans Findings Company, Inc. Electrical component package
JP2000077273A (ja) * 1998-09-03 2000-03-14 Ngk Insulators Ltd 電気二重層コンデンサ及びその製造方法
US6449139B1 (en) * 1999-08-18 2002-09-10 Maxwell Electronic Components Group, Inc. Multi-electrode double layer capacitor having hermetic electrolyte seal
JP2004303848A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Nec Tokin Corp 高耐電圧キャパシタ
US7633284B2 (en) * 2005-03-08 2009-12-15 Tennessee Valley Authority Method and apparatus for managing ultracapacitor energy storage systems for a power transmission system
US20070053140A1 (en) * 2005-09-02 2007-03-08 Maxwell Technologies, Inc. Flexible enclosure for energy storage devices
WO2008103681A1 (en) 2007-02-19 2008-08-28 Universal Supercapacitors Llc Negative electrode current collector for heterogeneous electrochemical capacitor and method of manufacture thereof
JP2010017053A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Daikin Ind Ltd 蓄電装置
US20100157527A1 (en) * 2008-12-23 2010-06-24 Ise Corporation High-Power Ultracapacitor Energy Storage Pack and Method of Use
US8116044B2 (en) * 2009-12-14 2012-02-14 Oracle America, Inc. Supercapacitor leak detection and management
US20120050946A1 (en) * 2010-08-27 2012-03-01 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Supercapacitor module
KR101138548B1 (ko) * 2010-10-07 2012-05-21 삼성전기주식회사 슈퍼 캐패시터 모듈
US9472353B2 (en) * 2011-04-07 2016-10-18 Corning Incorporated Ultracapacitor with improved aging performance
JP2014525219A (ja) * 2011-05-24 2014-09-25 ファーストキャップ・システムズ・コーポレイション 再充電可能エネルギ貯蔵を伴う高温用途のためのパワーシステム
FR2987180B1 (fr) * 2012-02-16 2014-12-05 Alstom Transport Sa Chaine de stockage d'energie pour vehicule, comprenant au moins un module de supercondensateurs, systeme de stockage d'energie comprenant une telle chaine et vehicule ferroviaire comprenant un tel systeme
IL298172A (en) 2012-02-24 2023-01-01 Fastcap Systems Corp Advanced electrolyte systems and their use in energy storage devices
JP6518589B2 (ja) * 2012-10-08 2019-05-22 マックスウェル テクノロジーズ インコーポレイテッド 3ボルトウルトラキャパシタのための電解質
US9678132B2 (en) * 2014-08-29 2017-06-13 Texas Instruments Incorporated Capacitor combination stress testing
KR102415512B1 (ko) * 2014-12-16 2022-07-01 현대두산인프라코어 주식회사 울트라 커패시터 모듈
PE20180591A1 (es) * 2015-07-10 2018-04-05 Hemant Karamchand Rohera Bloque de alimentacion hibrido
CN105576796B (zh) * 2016-03-01 2018-12-21 宁波中车新能源科技有限公司 一种具有自匹配功能的低功耗超级电容器系统
CN105743202B (zh) * 2016-03-01 2018-12-21 宁波中车新能源科技有限公司 一种具有自匹配功能的超级电容器单体
CN205509625U (zh) * 2016-03-01 2016-08-24 宁波市江北九方和荣电气有限公司 一种具有自匹配功能的超级电容器单体

Also Published As

Publication number Publication date
US20220013304A1 (en) 2022-01-13
US11133133B2 (en) 2021-09-28
KR20230094195A (ko) 2023-06-27
CN111095454B (zh) 2022-10-11
EP3679593A4 (en) 2021-05-19
JP2020533790A (ja) 2020-11-19
EP3679593A1 (en) 2020-07-15
US20190074710A1 (en) 2019-03-07
KR20200040306A (ko) 2020-04-17
WO2019051030A1 (en) 2019-03-14
CN111095454A (zh) 2020-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2023120318A (ja) 整合したスーパーキャパシタを有するスーパーキャパシタモジュール
US10658127B2 (en) Nonaqueous electrolyte for an ultracapacitor
US10679798B2 (en) Ultracapacitor containing thin electrodes in a metal container
EA025540B1 (ru) Электрический двухслойный конденсатор с повышенным рабочим напряжением
JP7104729B2 (ja) ウルトラキャパシタモジュールのための平衡回路
JP2023179689A (ja) ウルトラキャパシタ用の電極アセンブリ
KR20200127181A (ko) 장벽층을 구비하는 슈퍼 커패시터 어셈블리
US20230026454A1 (en) Data Center Rack Including an Ultracapacitor Module
KR20200113232A (ko) 누설이 개선된 슈퍼 커패시터를 포함하는 전기 회로
KR20240023712A (ko) 울트라커패시터 모듈용 상호연결 스트립
JP2024525593A (ja) ウルトラキャパシタモジュールを収めるデータセンターラック
Jänes et al. Influence of electrospun and commercial membrane properties on the parameters of supercapacitor single cells

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230615

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230615