JP2023118363A - バッテリモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】能率よく多量生産しながら、電池セルとリード板とを確実に安定して接続する。【解決手段】バッテリモジュールは、複数の電池セル1と、電池セル1の電極に溶着してなるリード板3と、電池セル1とリード板3を連結してなるセルホルダー2とを備え、セルホルダー2は、リード板3を定位置に配置する位置規制ストッパ24を備え、リード板3は、セルホルダー2を弾性的に押圧する弾性アーム部35と、弾性アーム部35が押圧する反作用で付勢されて位置規制ストッパ24に当接する衝突部34と備えている。さらに、リード板3は、衝突部34を位置規制ストッパ24に接近させる方向に変位自在にセルホルダー2に配置されている。バッテリモジュールは、弾性アーム部35がセルホルダー2を押圧する反作用でリード板3が変位し、リード板3の衝突部34が位置規制ストッパ24に当接して、リード板3がセルホルダー2の定位置に配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、複数の電池セルをリード板で直列や並列に接続しているバッテリモジュールに関する。
複数の電池セルをセルホルダーで定位置に配置して、各々の電池セルの正負の電極にリード板を溶着しているバッテリモジュールは開発されている(特許文献1参照)。以上のバッテリモジュールは、セルホルダーで電池セルとリード板の両方を定位置に配置して、リード板の接続リードを電池セルの電極に溶着している。このバッテリモジュールは、セルホルダーの定位置にリード板を嵌合構造で配置して、接続リードを電池セルの正負の電極との対向位置に配置する。電池セルの電極との対向位置に配置される接続リードは、押圧状態で電極表面に接触させて溶着できる。
国際公開第2021/111842号 特表2016-516273号公報
電池セルとリード板の両方をセルホルダーに嵌合構造で定位置に配置して、接続リードを電池セルの電極に溶着する構造は、溶着工程において電池セルの電極と接続リードの溶着部とを正確に対向して配置する必要がある。特に、電池セルの片方の端面にのみリード板を配置するバッテリモジュールが開発されているが、このバッテリモジュールは、電池セルのひとつの端面に正負の接続リードを接続するので、リード板と電池の電極とを極めて高い精度で相対位置に配置する必要がある(特許文献2参照)。しかしながら、電池セルとリード板を嵌合構造でセルホルダーの定位置に配置する構造では、現実の製造工程で両者を高い精度で相対位置に配置するのが極めて難しい。それは、セルホルダーの成形工程における誤差、電池セルの製造工程における誤差、リード板の裁断工程の誤差等が、溶着部と電極との相対的な位置ずれの原因となるからである。セルホルダーと電池セルとリード板の寸法精度を高くして、溶着部と電極との相対的な位置ずれを少なくできるが、各々の部品の寸法精度を高くすることは、加工精度を高くするために製造コストが高騰し、また歩留まりが低下するなどの弊害がある。さらに、バッテリモジュールにおいて、リード板と電極とを確実に安定して溶着することは、バッテリモジュール自体の信頼性と安定性を実現することから、極めて重要な特性である。
本発明は、さらに以上の課題を解消することを目的に開発されたもので、本発明の一目的は、能率よく多量生産しながら、電池セルとリード板とを確実に安定して接続できるバッテリモジュールを提供することにある。
本発明のある実施態様に係るバッテリモジュールは、複数の電池セルと、電池セルの電極に接続リードを溶着してなるリード板と、電池セルとリード板を連結してなるセルホルダーとを備えている。セルホルダーは、リード板を定位置に配置する位置規制ストッパを備え、リード板は、セルホルダーを弾性的に押圧する弾性アーム部と、弾性アーム部がセルホルダーを押圧する反作用で付勢されて位置規制ストッパに当接する衝突部と備えている。さらに、リード板は、衝突部を位置規制ストッパに接近させる方向に変位自在にセルホルダーに配置されている。バッテリモジュールは、弾性アーム部がセルホルダーを押圧する反作用でリード板が変位し、リード板の衝突部が位置規制ストッパに当接して、リード板がセルホルダーの定位置に配置されてなる。
以上のバッテリモジュールは、能率よく多量生産しながら、電池セルとリード板とを確実に安定して接続できるバッテリモジュールを提供することにある。
本発明の一実施形態に係るバッテリモジュールの概略分解斜視図である。 セルホルダーとリード板と電池セルとの接続構造を示す分解斜視図である。 セルホルダーとリード板の位置決め構造を示す平面図である。 セルホルダーとリード板の位置決め構造を示す斜視図である。 セルホルダーとリード板の位置決め構造を示す断面斜視図である。 リード板と電池セルの接続状態を示す平面図である。 第1の接続リードと周縁電極の接続状態を示す拡大平面図である。 変形例に係るセルホルダーとリード板の位置決め構造を示す平面図である。 本発明の他の実施形態に係るバッテリモジュールのリード板の位置決め構造を示す一部拡大平面図である。 本発明の他の実施形態に係るバッテリモジュールのリード板の位置決め構造を示す一部拡大平面図である。 本発明の他の実施形態に係るバッテリモジュールのリード板の位置決め構造を示す一部拡大平面図である。 本発明の他の実施形態に係るバッテリモジュールのリード板の位置決め構造を示す一部拡大平面図である。 変形例に係るバッテリモジュールの概略分解斜視図である。
本発明のある実施例に係るバッテリモジュールは、複数の電池セルと、電池セルの電極に接続リードを溶着してなるリード板と、電池セルとリード板を連結してなるセルホルダーとを備え、セルホルダーは、リード板を定位置に配置する位置規制ストッパを備え、リード板は、セルホルダーを弾性的に押圧する弾性アーム部と、弾性アーム部がセルホルダーを押圧する反作用で付勢されて位置規制ストッパに当接する衝突部と備えている。さらに、リード板は、衝突部を位置規制ストッパに接近させる方向に変位自在にセルホルダーに配置されている。バッテリモジュールは、弾性アーム部がセルホルダーを押圧する反作用でリード板が変位し、リード板の衝突部が位置規制ストッパに当接して、リード板がセルホルダーの定位置に配置されてなる。
以上のバッテリモジュールは、リード板をセルホルダーの定位置に連結する状態で、電池セルの電極にリード板の接続リードを溶着できる。とくに、電池セルとセルホルダーとリード板の製造工程における誤差を吸収して、リード板と電池セルとを定位置に配置して、接続リードを確実に安定して電池セルの電極に溶着できる特長がある。それは、以上のバッテリモジュールが、リード板に設けている弾性アーム部でセルホルダーを押圧して、リード板の衝突部をセルホルダーの位置規制ストッパに当てて、リード板とセルホルダーとの相対的な位置ずれを解消して連結できるからである。
リード板の接続リードを電池セルの電極に確実に安定して溶着することはバッテリモジュールにおいて極めて重要である。リード板と電池セルの確実な溶着は、リード板の接続リードと電池セルの電極とを正確に対向位置に配置して実現できる。リード板は、レーザ溶接、スポット溶接、超音波溶着などの方法で電池セルの電極に溶着されるが、接続リードと電極との相対的に位置ずれは、確実な溶着を阻害する要因となり、また、接続リードが接続されない電極に接触する等の弊害の原因となる。両者の相対的な位置ずれは、電池セル、セルホルダー、リード板の加工精度を高くして実現できるが、これらの部品の加工精度の向上は、現実の製造工程において極めて難しく、さらに製造コストを高くする原因となる。したがって、多量生産されるバッテリモジュールにおいては、できる限り製造コストを低減しながら、リード板と電極を確実に溶着する構造が要求される。
本発明の他の実施例に係るバッテリモジュールは、セルホルダーとリード板を、衝突部を位置規制ストッパに接近させる方向に両者の相対的位置を変位できる連結機構を介して連結できる。
以上のバッテリモジュールは、連結機構でリード板とセルホルダーとを変位できる状態で連結して、弾性アーム部でセルホルダーを押圧する反作用でリード板をセルホルダーの定位置に配置するので、リード板とセルホルダーとを連結して、組み立てコストを低減しながら能率よく多量生産できる特長がある。
本発明の他の実施例に係るバッテリモジュールは、連結機構が、リード板に設けてなる連結穴と、セルホルダーに設けられて連結穴に挿入されてなる挿入ボスとを備え、連結穴と挿入ボスとの間に、衝突部を位置規制ストッパに接近させる方向に変位隙間を設けることができる。以上のバッテリモジュールは、セルホルダーの挿入ボスをリード板の連結穴に挿入する簡単な構造で、リード板とセルホルダーとを所定の方向に変位自在に連結できる特長がある。
本発明の他の実施例に係るバッテリモジュールは、位置規制ストッパをセルホルダーの表面に突出して設けてなるリブ形状として、衝突部をリード板の切断ラインとすることができる。
以上のバッテリモジュールは、セルホルダーの位置規制ストッパをリブ形状として、ここにリード板の切断ラインを押し付ける簡単な構造で、リード板をセルホルダーの正確な位置に連結できる特長がある。とくに、以上のバッテリモジュールは、位置規制ストッパをリブとして、ここにリード板の切断ラインを衝突部として押し付けて両者を定位置に配置するので、リード板を特別な形状に加工して突出部を設ける必要がなく、セルホルダーの定位置に連結できるリード板を安価に多量生産して製造コストを低減できる特長がある。また、リード板の切断ラインをリブ形状の位置規制ストッパに押し付けて、両者を正確な位置に配置するので、押し付けられるリード板の衝突部と、セルホルダーの位置規制ストッパを変形させることなく、両者をより正確な位置に配置できる特長がある。
本発明の他の実施例に係るバッテリモジュールは、電池セルが、中央部に中央電極を設けてなる電極端面の外周縁に周縁電極を有する円筒型電池で、リード板が、電池セルの周縁電極に溶着されてなる第1の接続リードと、電池セルの中央電極に溶着されてなる第2の接続リードとを備えることができる。
以上のバッテリモジュールは、円筒型電池のひとつの端面に第1の接続リードと第2の接続リードの両方を溶着するので、電池セルの底面にリード板を接続する必要がない。この構造はバッテリモジュールの小型化に効果がある。さらに、一方の端面に第1の接続リードと第2の接続リードの両方を溶着する構造は、とくに第1の接続リードの溶着位置に高い精度が要求される。周縁電極の幅が狭く、さらに接近して中央電極が位置するからである。第1の接続リードの溶着位置のずれは、接続リードの確実な溶着を阻害し、さらに中央電極に接触すると短絡の原因となるからである。リード板とセルホルダーとを高精度に位置決めして第1の接続リードを周縁電極に溶着する以上の構造は、確実に安定して溶着できることに加えて、中央電極に接触するショートも確実に防止できる特長がある。
本発明の他の実施例に係るバッテリモジュールは、リード板の第1の接続リードが、円筒型電池の周縁電極の接線方向に伸びるアーム状で、第1の接続リードが、円筒型電池の中心に向かって変位するようにリード板を付勢することができる。
本発明の他の実施例に係るバッテリモジュールは、衝突部が、金属板を直線状に裁断してなる切断ラインで、位置規制ストッパが、衝突部の切断ラインと平行に配置されてなるリブ形状で、リード板の第1の接続リードが、衝突部の切断ラインと位置規制ストッパと平行な方向に伸びるアーム状にできる。
本発明の他の実施例に係るバッテリモジュールは、リード板が、第1の接続リードと衝突部との間にブリッジ板状部を備えて、ブリッジ板状部と第1の接続リードとの間にはスリットを有し、ブリッジ板状部は、位置規制ストッパとの対向縁を衝突部の切断ラインとして、衝突部の切断ラインと第1の接続リードとは互いに平行姿勢に配置され、第1の接続リードは、周縁電極の接線方向に伸びて周縁電極に溶着されてなる構造とすることができる。
以上のバッテリモジュールは、第1の接続リードを位置ずれなくより高い精度で周縁電極の定位置に配置して、位置ずれなく確実に溶着できる特長がある。それは、リード板が、ブリッジ板状部の片方の側縁を切断ラインとして、他の側縁にはスリットを介して第1の接続リードを配置して、第1の接続リードと切断ラインを接近して配置できるからである。リード板を正確な位置に配置する切断ラインに接近して配置される第1の接続リードは、切断ラインで定位置に配置されて、周縁電極に位置ずれなく溶着できる。
本発明の他の実施例に係るバッテリモジュールは、ブリッジ板状部の横幅を20mm以下にできる。
本発明の他の実施例に係るバッテリモジュールは、第1の接続リードの付け根部に、リード板の衝突部を配置できる。以上のバッテリモジュールは、第1の接続リードを衝突部で正確な位置に配置して、周縁電極との相対的な位置ずれを防止して、確実に溶着できる特長がある。それは、第1の接続リードの後端側の付け根部という溶着部に近い位置にリード板の衝突部を配置しているからである。
本発明の他の実施例に係るバッテリモジュールは、リード板を、円筒型電池の接線方向に伸びる第1の接続リードをリード板本体と一体構造に設けてなる金属板にできる。
本発明の他の実施例に係るバッテリモジュールは、リード板を、第1の接続リードと第2の接続リードを互いに直交する方向に設けることができる。
本発明の他の実施例に係るバッテリモジュールは、リード板が、弾性アーム部をリード板の幅方向に離れて複数備えることができる。以上のバッテリモジュールは、各々の弾性アーム部がセルホルダーを押圧して、リード板を平行移動できる特長がある。
本発明の他の実施例に係るバッテリモジュールは、リード板が、衝突部をリード板の幅方向に離れて複数備えることができる。以上のバッテリモジュールは、リード板の全体を定位置に配置できる特長がある。
本発明の他の実施例に係るバッテリモジュールは、位置規制ストッパを、セルホルダーに表面に突出して一体構造に成形されてなるリブ形状にできる。以上のバッテリモジュールは、セルホルダーの位置規制ストッパをリブ形状として、ここにリード板を押し付ける簡単な構造で、リード板をセルホルダーの正確な位置に連結できる特長がある。
本発明の他の実施例に係るバッテリモジュールは、位置規制ストッパと衝突部の対向縁が、弾性アーム部の押圧方向に交差する方向に伸びてなるようにできる。
以下、図面に基づいて本発明の具体例を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分又は部材を示す。さらに以下に示す実施形態は、本発明の技術思想の具体例を示すものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、一の実施の形態、実施例において説明する内容は、他の実施の形態、実施例にも適用可能である。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していることがある。
本発明のバッテリモジュールは、主として非常用の電源や電動車両のモーターに電力を供給する電源等に適している。ただし、本発明は、バッテリモジュールの用途を特定するものではなく、他の種々の電気機器用の電源として使用することもできる。
(実施形態1)
図1~図8に示すバッテリモジュール100は、複数の電池セル1とリード板3をセルホルダー2で定位置に配置して電池組立10として、電池組立10を外装ケース4に収納している。セルホルダー2は、複数の電池セル1を平行姿勢で電極端面1Aを同一平面に配置している。電極端面1Aは正負の電極を配置している。以上のバッテリモジュール100の電池セル1は、電極端面1Aに中央電極1bと周縁電極1aを設けている。中央電極1bと周縁電極1aは一方が正極で他方を負極としている。中央電極1bと周縁電極1aは、電極端面1Aに対向して配置しているリード板3の接続リード31を溶着して、直列や並列に接続されている。なお、以下において、図2~図12は、本発明の説明の便宜上、図1に示すバッテリモジュールの上下を反転した状態を示す図としている。
(電池組立10)
電池組立10は、セルホルダー2に挿入して円筒型電池1Xの電池セル1を平行姿勢で多段多列に配置している。セルホルダー2は、リード板3を電池セル1の電極端面1Aに対向して配置している。
(電池セル1)
電池セル1は、電極端面1Aに正負の電極を設けている。図に示す電池セル1は、円筒型電池1Xとしている。円筒型電池1Xは、図示しないが、円筒状の外装缶1Bに電極体を収納し、電解液を充填して外装缶1Bの開口部をガスケット等の絶縁材を介して封口板で密閉している。図2に示す円筒型電池1Xは、絶縁材を介して絶縁された封口板の中央部に中央電極1bを設けて、外周部に外装缶1Bで周縁電極1aを設けている。
電池セル1は、リチウムイオン二次電池が使用できる。リチウムイオン二次電池は、重量と容量に対する充放電容量を大きくできる。ただ、本発明は電池セル1をリチウムイオン電池には特定することなく、現在使用され、あるいはこれから開発される全個体電池などの二次電池も使用できる。さらに、以下に例示するバッテリモジュール100では、電池セル1を円筒型電池1Xとするが、電池セル1を円筒型電池1Xに特定するものでなく、角型電池等も使用できる。電池セル1の個数は、バッテリモジュールの用途、充放電容量、最大負荷電流、各電池セルの容量などを考慮して最適個数とされるが、たとえば10個ないし100個とすることができる。電池組立10は、電池セル1を並列に接続する個数を多くして負荷に供給する最大電流を大きくし、全体の個数を多くして全体の充放電容量を大きくできる。なお、図1と図2に示すバッテリモジュール100は、24個の電池セル1を平行姿勢で配列して電極端面1Aを同一平面に配置している。24個の電池セルは、6個の電池セル1をリード板3を介して並列に接続して並列ユニットとする共に、隣接する並列ユニット同士をリード板3を介して直列に接続して、6並列4直列に接続している。ただ、電池モジュールは、複数の電池セルの配列を以上の配列には限定せず、用途や目的に応じて種々に変更することができる。例えば、図13に示すように、48個の電池セル1を12並列4直列に接続して、全ての電池セル1の電極端面1Aを同一平面に配置して平行姿勢に配置することもできる。
(セルホルダー2)
図1のセルホルダー2は、電池セル1とリード板3を定位置に配置している本体セルホルダー2Aと、本体セルホルダー2Aに連結している保持プレート2Bと、保持プレート2Bの表面を閉塞しているカバープレート2Cとで構成している。本体セルホルダー2Aと保持プレート2Bは、絶縁材料であるプラスチック等の熱可塑性樹脂で形成して製作できる。
本体セルホルダー2Aは、図1及び図2に示すように、各々の電池セル1を挿入して定位置に配置する保持部50の端部に表面プレート21を一体的に成形して連結している。図の本体セルホルダー2Aは、保持部50に設けた複数の電池挿入部51に電池セル1の端部を挿入して定位置に配置する構造としている。電池挿入部51は、電池セル1の外周面に沿う筒状としており、電池挿入部51の内形は円筒型電池1Xの外形にほぼ等しく、挿入された円筒型電池1Xを位置ずれなく定位置に配置する。ただし、セルホルダーは以上の構造に特定するものではなく、セルホルダーは複数の電池を所定の位置に保持できる他の全ての構造とすることができる。
図1に示すセルホルダー2は、本体セルホルダー2Aと保持プレート2Bの両方で電池セル1を定位置に配置する。本体セルホルダー2Aは、筒状の電池挿入部51に電池セル1を挿入して定位置に配置し、保持プレート2Bは貫通穴52に電池セル1を挿入して定位置に配置する。保持プレート2Bは、本体セルホルダー2Aに連結されて、電池セル1を定位置に配置する。保持プレート2Bは、各々の円筒型電池1Xの端部を挿入する貫通穴52を設けている。貫通穴52の内形は、円筒型電池1Xの外形の最大公差より大きく、電池挿入部51に挿入された電池セル1の定位置配置に影響を及ぼさないようにしている。保持プレート2Bは、本体セルホルダー2Aの電池挿入部51に円筒型電池1Xを挿入した状態で、本体セルホルダー2Aに連結されて、各々の電池セル1を、本体セルホルダー2Aの筒状の電池挿入部51と、保持プレート2Bの貫通穴52に配置する。保持プレート2Bの外面にはカバープレート2Cを固定している。カバープレート2Cは、円筒型電池1Xの底面、すなわち電極端面1Aの反対側の面に配置される。
図1の本体セルホルダー2Aは、保持プレート2Bを連結する連結筒53を一体構造に設けている。連結筒53は、保持部50から保持プレート2Bに向かって垂直姿勢に突出する。本体セルホルダー2Aは保持部50の外周縁に沿って所定の間隔で複数の連結筒53を設けている。連結筒53は、図1において上端面に雌ネジ穴53aを設けている。この雌ネジ穴53aにねじ込まれる止ネジ54が、保持プレート2Bを貫通してねじ込まれて、保持プレート2Bは本体セルホルダー2Aに連結される。保持プレート2Bは、周囲に外周壁55を有し、この外周壁55には、下方に突出するスペースリブ部56を設けている。スペースリブ部56は、保持プレート2Bの外周壁55と本体セルホルダー2Aの外周壁55の間に冷却隙間を設けている。このセルホルダー2は、冷却隙間に送風して電池セル1を冷却できる。
セルホルダー2は、保持プレート2Bにカバープレート2Cを固定している。カバープレート2Cは、止ネジ58で保持プレート2Bに固定している。止ネジ58は、保持プレート2Bの外周壁55に沿って、または外周壁55の内側に設けたネジ穴にねじ込んでカバープレート2Cを保持プレート2Bに固定する。カバープレート2Cは、保持プレート2Bの表面から離して配置されて、保持プレート2Bの貫通穴52に挿入された円筒型電池1Xの端面を支持する。これにより、カバープレート2Cは、複数の円筒型電池1Xの底面を同一平面上に位置決めしながら保持している。保持プレート2Bは、カバープレート2Cの内側面に向かって突出する区画リブ57を一体構造に設けている。区画リブ57は、隣接する電位差のある電池セル1同士を絶縁できる。この構造は、露出する外装缶1Bに電位がある円筒型電池1Xを使用し、この円筒型電池1Xを電位差のある状態で互いに接近して、その間に区画リブ57を設けて確実に絶縁できる。
カバープレート2Cは、絶縁材料であるプラスチック等で製造することで電池セル1を確実に絶縁できるが、金属板とすることもできる。金属板であるカバープレート2Cは、図13に示すように、電池セル1との間に、絶縁性能を有する熱伝導シート7を挟み込むことで、充放電時に発生する電池セル1の発熱を効率よく放出する役目を持たせることもできる。
電池セル1を定位置に配置しているセルホルダー2は、リード板3も定位置に配置することで、リード板3の電池セル1に対する相対的な位置ずれを防止して、リード板3の接続リード31を電池セル1の電極の対向位置に正確に配置する。図2~図7のセルホルダー2は、本体セルホルダー2Aの表面プレート21の外面に、複数枚のリード板3を配置している。表面プレート21は、複数のリード板3を長手方向に離して配置して、隣接するリード板3の間には、リード板3(その外周縁)を内側に配置する周縁リブ22を一体的に成形している。周縁リブ22は、隣接するリード板3の間に位置して、隣接するリード板3の絶縁リブにも併用できる。
(位置規制ストッパ24)
セルホルダー2は、製造工程における寸法誤差による位置ずれを防止して、リード板3を高い精度で定位置に配置するために各々のリード板3を定位置に配置する位置規制ストッパ24を設けている。位置規制ストッパ24は、本体セルホルダー2Aの表面プレート21に設けている。図2~図5のセルホルダー2は、本体セルホルダー2Aの表面プレート21の表面に、リブ形状に設けている周縁リブ22の一部を位置規制ストッパ24に併用している。この構造は、専用の位置規制ストッパを別途設けることなく、隣接するリード板3を絶縁するために設けている周縁リブ22で位置規制ストッパ24を構成できる。
一部を位置規制ストッパ24に併用する周縁リブ22は、リード板3を変位自在に内側に配置している。図3に示すリード板3は、周縁リブ22と外周壁23で囲まれる嵌合凹部25に配置される。嵌合凹部25はリード板3を変位自在に配置している。嵌合凹部25は、内形がリード板3の外形よりも僅かに大きく、リード板3の外周縁と嵌合凹部25の内面との間に変位可能な隙間を設けて、リード板3を変位自在に配置している。
以上のバッテリモジュール100は、セルホルダー2の位置規制ストッパ24をリブ形状として、ここにリード板3の切断ライン33を押し付ける簡単な構造で、リード板3をセルホルダー2の正確な位置に連結できる特長がある。とくに、以上のバッテリモジュール100は、位置規制ストッパ24をリブとして、ここにリード板3の切断ライン33を衝突部34として押し付けて両者を定位置に配置するので、リード板3を特別な形状に加工して突出部を設ける必要がなく、セルホルダー2の定位置に連結できるリード板3を安価に多量生産して製造コストを低減できる特長がある。また、リード板3の切断ライン33をリブ形状の位置規制ストッパ24に押し付けて、両者を正確な位置に配置するので、押し付けられるリード板3の衝突部34と、セルホルダー2の位置規制ストッパ24を変形させることなく、両者をより正確な位置に配置できる特長がある。
(連結機構40)
さらに、図3のセルホルダー2は、連結機構40を介してリード板3を変位自在に連結している。連結機構40と嵌合凹部25は、リード板3の切断ライン33である衝突部34をセルホルダー2の位置規制ストッパ24に接近させる方向に変位できるようにリード板3をセルホルダー2に配置している。連結機構40は、リード板3に設けている連結穴41に、セルホルダー2の挿入ボス42を案内する構造であって、連結穴41と挿入ボス42との間に、後述する弾性アーム部35の押圧方向に変位隙間43を設けて実現できる。以上の連結機構40は、セルホルダー2の連結凸部である挿入ボス42をリード板3の連結穴41に案内する簡単な構造で、リード板3とセルホルダー2とを変位自在に連結でき、リード板3の変位方向を規制して意図する方向に誘導して位置決めできる。さらに、以上のように、リード板3を変位自在にセルホルダー2に連結する構造は、後述する弾性アーム部35がセルホルダー2を押圧する反作用で、リード板3の衝突部34を位置規制ストッパ24に押し付けて、セルホルダー2の正確な位置に配置できるので、リード板3とセルホルダー2とを連結する状態で、能率よく組み立てできる。
以上の具体例は、周縁リブ22の一部を位置規制ストッパ24に併用するが、本発明は、図示しないが、周縁リブとは別に位置規制ストッパを表面プレートの表面に設けることもできる。
(リード板3)
リード板3は、セルホルダー2の外周壁23と周縁リブ22の内側の嵌合凹部25にセットされて電池セル1に接続される。リード板3は、各々の電池セル1の正負の電極に溶着される接続リード31を設けている。接続リード31は、先端側の溶着部を電池セル1の電極に溶着して接続される。接続リード31の溶着は、レーザ溶接、スポット溶接、超音波溶着などの方法が使用できる。リード板3は、電気導電および熱伝導のよい金属板が使用される。例えば、リード板は表面をニッケル等のメッキをした鉄板、ニッケル板、銅板、アルミニウム板等の金属板が好適に使用できる。
リード板3は電極に溶着される接続リード31を設けている。接続リード31は、電池セル1の電極との対向位置に配置されて、電極に溶着される。1枚のリード板3は、複数の電池セル1に接続するために、複数の接続リード31を設けている。図2~図7に示すリード板3は、金属板の一部を裁断して、複数の接続リード31を設けている。このリード板3は、接続リード31と板状の本体プレート部30との間にスリット32を設けて、接続リード31と本体プレート部30とを切り離して、接続リード31の後端を本体プレート部30に連結している。接続リード31は本体プレート部30から先端に向かって伸びるアーム状で、先端を溶着部としている。リード板3は、電池セル1の中央電極1bに接続する第2の接続リード31bと、周縁電極1aに接続する第1の接続リード31aを設けている。第2の接続リード31bは、円筒型電池1Xの半径方向に伸びる姿勢に配置され、第1の接続リード31aは円筒型電池1Xの外周に設けている円形の周縁電極1aの接線方向に伸びる姿勢に配置される。図6と図7のリード板3は、第1の接続リード31aと第2の接続リード31bとを互いに直交する姿勢に配置して、第1の接続リード31aを円筒型電池1Xの接線方向に、第2の接続リード31bを円筒型電池1Xの半径方向に伸びる姿勢に配置している。
(リード板3をセルホルダー2の定位置に配置する構造)
セルホルダー2は、電池セル1の電極に溶着するリード板3を定位置に配置している。セルホルダー2は、リード板3を定位置に配置するために位置規制ストッパ24を設けている。リード板3は、位置規制ストッパ24に押し付けられて定位置に配置されて、接続リード31を電池セル1の電極に溶着している。リード板3は、セルホルダー2を弾性的に押す弾性アーム部35を備えている。このリード板3は、弾性アーム部35がセルホルダー2を押圧する反作用で位置規制ストッパ24に押し付けられてセルホルダー2の定位置に配置される。
図2~図7に示す弾性アーム部35は、リード板3の外形を利用して、折り曲げや折り返しのバネ形状を設けて、一方向にリード板3を誘導する。図3に示すリード板3は、右側縁に、セルホルダー2の外周壁23または周縁リブ22を押圧する弾性アーム部35を設けている。図の弾性アーム部は、本体プレート部30から突出する金属片を折曲加工して成形している。この構造の弾性アーム部35は、金属板を所定の形状に裁断してリード板3を成形した後、本体プレート部30から突出する突出片を折曲加工して簡単に形成できる。図に示すリード板3は、本体プレート部30の右側縁の両端部に弾性アーム部35を設けている。この構造は、複数の弾性アーム部35がセルホルダー2の外周壁23または周縁リブ22を同時に押圧することにより、その反作用でリード板3を所定の方向に安定して変位できる。
ただし、弾性アーム部35は、その形状、幅、厚み、個数、構造、態様、配置場所などを限定するものでない。たとえば、折り曲げや折り返しを様々な形状などにでき、折り曲げや折り返しを設けないこともできる。また、後述する図9~図12のように、弾性アーム部35と連結機構40を一体化して、弾性力による押圧と位置決めを兼用できる。また、図示しないが、セルホルダー側に凸部を設け、弾性アーム部側の凹部で受ける形状、構造などにもできる。
さらに、リード板3は、セルホルダー2の位置規制ストッパ24に当たって、それ自体を定位置に配置する衝突部34も設けている。リード板3の衝突部34がセルホルダー2に接近して、位置規制ストッパ24に当接することで、ストッパとして位置規制し、意図した所定の位置に留めることができる。リード板3は、前述したように、弾性アーム部35がセルホルダー2を押す反作用でセルホルダー2に対して相対的に移動して、衝突部34を位置規制ストッパ24に当てて定位置に配置されるように、セルホルダー2との間に変位可能な隙間を設けて変位自在にセルホルダー2にセットされる。
図3のリード板3は、金属板の外周縁を直線状に裁断している切断ライン33を衝突部34として、位置規制ストッパ24は、衝突部34の切断ライン33と平行なリブ形状とし、さらにリード板3に設けている第1の接続リード31aは、円筒型電池1Xの周縁電極1aの接線方向に伸びるアーム状で、弾性アーム部35は、第1の接続リード31aが円筒型電池1Xの中心に向かう方向であって、周円筒型電池1Xの半径方向にリード板3を弾性的に押圧している。この構造は、弾性アーム部35がセルホルダー2を押圧する反作用で、リード板3を円筒型電池1Xの半径方向に付勢して、リード板3とセルホルダー2とにおけるこの方向の位置ずれを抑制して、円筒型電池1Xの半径方向に位置ずれなく第1の接続リード31aを配置する。この構造は、第1の接続リード31aを中央電極1bに接触させることなく、周縁電極1aに接線方向に伸びる姿勢で周縁電極1aに確実に溶着できる。それは、衝突部34を直線状の切断ライン33とし、位置規制ストッパ24は切断ライン33と平行なリブ形状とし、さらに第1の接続リード31aを切断ライン33と平行な方向に伸びるアーム状とするので、切断ライン33と位置規制ストッパ24を所定の長さの線状に当接させて、リード板3をセルホルダー2の正確な位置に、とくに第1の接続リード31aの幅方向の位置ずれを防止して配置して、第1の接続リード31aを円筒型電池1Xの周縁電極1aに位置ずれなく配置して確実に溶着できるからである。
リード板3は、好ましくは複数の弾性アーム部35を幅方向に離して配置する。このリード板3は、各々の弾性アーム部35がセルホルダー2を押圧して、リード板3を平行移動できる特長がある。さらに、リード板3は、好ましくは複数の衝突部34を幅方向に離して配置する。このリード板3は、リード板3の幅方向に離して配置する各々の衝突部34を位置規制ストッパ24で定位置に配置して、リード板3の全体を定位置に配置できる特長がある。図3のリード板3は、幅方向の両側部に弾性アーム部35を配置し、さらに幅方向の両側部に衝突部34を配置している。このリード板3は、各々の弾性アーム部35がセルホルダー2を押圧してリード板3を平行移動でき、さらに平行移動するリード板3を両側部の衝突部34で定位置に配置して、リード板3全体を高い精度で定位置に配置できる特長がある。
さらに、図2~図7のリード板3は、本体プレート部30の一部にブリッジ板状部36を設けている。ブリッジ板状部36は、衝突部34の切断ライン33と第1の接続リード31aと間に設けている。ブリッジ板状部36は、第1の接続リード31aとの間にスリット32を設けている。接続リード31は、付け根部37を本体プレート部30に連結して、周囲にはスリット32を設けている。接続リード31は、溶着部を電池セル1の電極端面1Aに向かって接近させて溶着できる。ブリッジ板状部36は、位置規制ストッパ24との対向縁を衝突部34の切断ライン33として、位置規制ストッパ24及び切断ライン33と、第1の接続リード31aとを互いに平行姿勢に配置している。第1の接続リード31aは、円筒型電池1Xの周縁電極1aに対して接線方向に伸びる姿勢であって、先端の溶着部を周縁電極1aに溶着している。ブリッジ板状部36の横幅(W)は、例えば20mm以下、好ましくは15mm以下、さらに好ましくは10mm以下として、第1の接続リード31aをより高い精度で円筒型電池1Xの周縁電極1aに位置ずれなく配置できる。
以上の構造は、第1の接続リード31aを位置ずれなく、より高い精度で周縁電極1aの対向位置に配置して、確実に溶着できる特長がある。それは、第1の接続リード31aが、ブリッジ板状部36を介して衝突部34の切断ライン33に接近して配置され、さらに、周縁電極1aの接線方向に伸びる第1の接続リード31aと衝突部34の切断ライン33とを互いに平行姿勢に配置して、第1の接続リード31aの円筒型電池1Xの半径方向の位置ずれが、切断ライン33の衝突部34で確実に阻止できるからである。
また、図8に示すように、第1の接続リード31aの付け根部37にリード板3の衝突部34を配置して、この衝突部34が位置を規制する壁の位置規制ストッパ24に当接することで、第1の接続リード31aを所定の位置に配置できる。第1の接続リード31aにより近くかつ直接的に連結する付け根部37により第1の接続リード31aの円筒型電池1Xの半径方向の位置ずれが、切断ライン33の衝突部34で確実に阻止できるからである。
図4と図6の要部拡大図に示す連結機構40は、リード板3を貫通して設けている変位方向に細長い連結穴41と、セルホルダー2の表面プレート21に突出して設けている挿入ボス42とで構成している。連結穴41と挿入ボス42との間には、衝突部34が位置規制ストッパ24に向かって接近する方向であって、弾性アーム部35の押圧方向に変位隙間43を設けて、リード板3の衝突部34を位置規制ストッパ24に向かって移動できるように、すなわちリード板3を変位自在にセルホルダー2に連結している。この連結機構40は、セルホルダー2に挿入ボス42を一体的に成形して設けて、リード板3を貫通して連結穴41を設ける簡単な構造で、リード板3とセルホルダー2とを弾性アーム部35の押圧方向に変位自在に連結できる。連結機構40は、リード板3の変位方向を規制してリード板3を意図する方向に誘導して位置決めできる。
以上のように、セルホルダー2に嵌合凹部25を設けて、さらに連結穴と挿入ボスとからなる連結機構でリード板3とセルホルダー2とを変位できる状態に連結する構造は、リード板3を簡単にセルホルダー2の所定の位置にセットしなから、弾性アーム部35でセルホルダー2を押圧して、リード板3をセルホルダー2の定位置に配置できるので、能率良く組み立てできる特長がある。
連結機構40は、リード板3に設けている連結穴41に、セルホルダー2の挿入ボス42を挿入する構造であって、連結穴41と挿入ボス42との間に、弾性アーム部35の押圧方向に変位隙間43を設けて実現できる。以上の連結機構40は、セルホルダー2の挿入ボス42をリード板3の連結穴41に挿入する簡単な構造で、リード板3とセルホルダー2とを変位自在に連結できる。さらに、以上のように、リード板3を変位自在にセルホルダー2に連結する構造は、後述する弾性アーム部35がセルホルダー2を押圧する反作用で逆方向に付勢されて、リード板3を位置規制ストッパ24に押し付けて、セルホルダー2の正確な位置に配置できるので、リード板3とセルホルダー2とを連結する状態で、能率よく組み立てできる。
以上のように、長穴の連結穴41と挿入ボス42による連結機構40でリード板3の変位方向を規制できる。さらに、連結機構40は、周縁リブ22や外周壁23とこれらに沿って移動するリード板3の切断ラインや側縁で構成してリード板3の変位方向を特定することもできる。例えば、連結機構40は、図3に示すように、弾性アーム部35の押圧方向に対して平行に配置される周縁リブ22の一部を左右の誘導壁27として、この誘導壁27を利用してリード板3の変位方向を規制できる。左右の誘導壁27は連結機構40の代用として、または併用して利用できる。
(実施形態2)
図9~図12のバッテリモジュール200は、リード板3をセルホルダー2に連結する形状、構造が異なる具体例を示している。この実施形態において、リード板3とセルホルダー2を連結する形状、構造以外は、前述の実施形態1と同様にできる。このリード板3はセルホルダー2を弾性的に押圧する弾性アーム部35の構造が実施例1と異なる。図9~図11に示すリード板3の弾性アーム部35は、本体プレート部30に開口した連結穴45の開口縁から内側の突出する突出片の板バネとしている。この構造のリード板3は、連結穴45にセルホルダー2の挿入ボス42を案内する状態で、突出片の板バネである弾性アーム部35で挿入ボス42を押圧する。このリード板3は、弾性アーム部35が挿入ボス42を押圧する反作用で逆方向に付勢されて、位置規制ストッパ24に向かって変位する。これにより、リード板3の衝突部34が位置規制ストッパ24に接近し、衝突部34が位置規制ストッパ24に押しつけられた状態で当接して位置決めされる。
図9の弾性アーム部35aは、連結穴45に案内している挿入ボス42の片側表面を弾性的に押圧して、リード板3を変位方向に付勢する。したがって、この図のリード板3は、弾性アーム部35aと連結機構40を一体化して、リード板3を変位自在にセルホルダー2に連結する。弾性アーム部35aは、リード板3の衝突部34を位置規制ストッパ24に押し付ける方向に付勢する。図9の弾性アーム部35aは、直線状であって平行に配置される衝突部34及び位置規制ストッパ24に直交する方向にリード板3を付勢する。図9の弾性アーム部35aは、連結穴45に案内している挿入ボス42の片側表面を弾性的に押圧して、リード板3を変位方向に付勢する。図9の連結穴45はリード板3を意図する所定の位置方向に誘導できるよう一方向に先細りの穴形状とすることで連結機構40としての作用を実現している。
連結穴45の内側に突出して設ける弾性アーム部35の形状、幅、厚みなどは、弾性力及び押圧する方向に応じて適切に定めることができる。ひとつの連結穴45の内側に複数の弾性アーム部35を設けて突出させることができる。図10は、ひとつの連結穴45に、3つの弾性アーム部35b、35c、35dで3方向からの弾性力で押圧する。図10において、弾性アーム部35bは図9の弾性アーム部35aと同様の弾性方向に押圧し、さらに弾性アーム部35bの弾性方向に対して、垂直方向に左右から弾性アーム部35c、35dが挿入ボス42を挟み込むように弾性力で押圧し、または左右の位置ずれを抑止する。複数の弾性アーム部35を設ける場合、各々弾性アーム部35を異なる弾性力にできる。例えば、図10の弾性アーム部35bを主たるの弾性力として、左右のずれを抑制する従たる弾性アーム部35c、35dよりも弾性的に押圧する力を強くできる。図11は、ひとつの連結穴41に、2つの弾性アーム部35e、35fで2方向からの弾性力で押圧する。弾性アーム部35e、35fは、図9の弾性アーム部35aと同様の弾性方向への押圧と左右の規制を兼用する。
図9~図11に示すように、弾性アーム部35と連結機構40を一体化して、リード板3を変位自在にセルホルダー2に連結する場合においても、好ましくは複数の連結機構40をリード板3の幅方向に離して配置し、これらの連結機構40を介してセルホルダー2とリード板3を連結する。リード板3に複数の連結穴45及び弾性アーム部35を、セルホルダー2に複数の挿入ボス42を各々リード板3の幅方向に離して配置する。なお、図3~図7に示す実施形態1の連結機構40と実施形態2の位置決め用の連結機構40を併存混在させることもできる。また、実施形態1のリード板3の外形を利用した弾性アーム部35や図12に示す弾性アーム部35を併存させることもできる。
図9~図11に示す弾性アーム部35は板バネであって、連結穴45に案内される挿入ボス42を弾性的に押圧することでセルホルダー2を押圧する構造としている。ただ、板バネ状の弾性アーム部35は、連結穴45に案内される挿入ボス42を押圧する構造には限定しない。図12に示すリード板3は、外周縁部に板バネ状の弾性アーム部35gを設けており、セルホルダー2には、外周壁23や周縁リブ22から嵌合凹部25側に突出する凸部28を設けて、この凸部28を弾性アーム部35gで押圧する構造としている。図のリード板3は、セルホルダー2の凸部28を案内する凹部38を外周縁部に設けると共に、凹部38の内側に設けた突出片である弾性アーム部35gで凸部28を弾性的に押圧する構造としている。図12に示す凸部28は、平面視においてリード板3の変位方向に延長された延長部28aと、この延長部28aの先端に連結された半円状の湾曲部28bとを備えている。リード板3は、凸部28を案内する凹部38の内側であって、湾曲部28bとの対向部に位置して凸部28を押圧する弾性アーム部35gを設けている。この弾性アーム部35gは、延長部28aの延長方向に凸部28を押圧すると共に、その反作用でリード板3を逆方向に付勢して、リード板3を所定の方向に変位させる。
本発明に係るバッテリモジュールは、アシスト自転車、電動バイク、電動車椅子、電動カート、クリーナー、電動工具等の電池で駆動される機器用の充放電可能なバッテリモジュールとして好適に利用できる。
100、200…バッテリモジュール
1…電池セル
1X…円筒型電池
1A…電極端面
1B…外装缶
1a…周縁電極
1b…中央電極
2…セルホルダー
2A…本体セルホルダー
2B…保持プレート
2C…カバープレート
3…リード板
4…外装ケース
7…熱伝導シート
10…電池組立
21…表面プレート
22…周縁リブ
23…外周壁
24…位置規制ストッパ
25…嵌合凹部
27…誘導壁
28…凸部
28a…延長部
28b…湾曲部
30…本体プレート部
31…接続リード
31a…第1の接続リード
31b…第2の接続リード
32…スリット
33…切断ライン
34…衝突部
35、35a、35b、35c、35d、35e、35f、35g…弾性アーム部
36…ブリッジ板状部
37…付け根部
38…凹部
40…連結機構
41…連結穴
42…挿入ボス
43…変位隙間
50…保持部
51…電池挿入部
52…貫通穴
53…連結筒
53a…雌ネジ穴
54…止ネジ
55…外周壁
56…スペースリブ部
57…区画リブ
58…止ネジ

Claims (16)

  1. 複数の電池セルと、
    前記電池セルの電極に接続リードを溶着してなるリード板と、
    前記電池セルと前記リード板を連結してなるセルホルダーとを備え、
    前記セルホルダーは、前記リード板を定位置に配置する位置規制ストッパを備え、
    前記リード板は、
    前記セルホルダーを弾性的に押圧する弾性アーム部と、
    前記弾性アーム部が前記セルホルダーを押圧する反作用で付勢されて前記位置規制ストッパに当接する衝突部と備え、
    さらに、前記リード板は、前記衝突部を前記位置規制ストッパに接近させる方向に変位自在に前記セルホルダーに配置されてなり、
    前記弾性アーム部が前記セルホルダーを押圧する反作用で前記リード板が変位し、前記リード板の前記衝突部が前記位置規制ストッパに当接して、前記リード板が前記セルホルダーの定位置に配置されてなるバッテリモジュール。
  2. 請求項1に記載のバッテリモジュールであって、
    前記セルホルダーと前記リード板が、前記衝突部を前記位置規制ストッパに接近させる方向に両者の相対的位置を変位できる連結機構を介して連結されてなるバッテリモジュール。
  3. 請求項2に記載のバッテリモジュールであって、
    前記連結機構が、
    前記リード板に設けてなる連結穴と、
    前記セルホルダーに設けられて前記連結穴に挿入されてなる挿入ボスとを備え、
    前記連結穴と前記挿入ボスとの間に、前記衝突部を前記位置規制ストッパに接近させる方向に変位隙間を設けてなるバッテリモジュール。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載のバッテリモジュールであって、
    前記位置規制ストッパが、前記セルホルダーの表面に突出して設けてなるリブ形状で、
    前記衝突部が、前記リード板の切断ラインであるバッテリモジュール。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載のバッテリモジュールであって、
    前記電池セルが、中央部に中央電極を設けてなる電極端面の外周縁に周縁電極を有する円筒型電池で、
    前記リード板が、
    前記電池セルの周縁電極に溶着されてなる第1の接続リードと、
    前記電池セルの中央電極に溶着されてなる第2の接続リードと、
    を備えるバッテリモジュール。
  6. 請求項5に記載のバッテリモジュールであって、
    前記リード板の前記第1の接続リードが、前記円筒型電池の周縁電極の接線方向に伸びるアーム状で、
    前記第1の接続リードが、前記円筒型電池の中心に向かって変位するように、前記リード板を付勢してなるバッテリモジュール。
  7. 請求項5または6に記載のバッテリモジュールであって、
    前記衝突部が、
    金属板を直線状に裁断してなる切断ラインで、
    前記位置規制ストッパが、
    前記衝突部の切断ラインと平行に配置されてなるリブ形状で、
    前記リード板の前記第1の接続リードが、
    前記衝突部の切断ラインと前記位置規制ストッパと平行な方向に伸びるアーム状であるバッテリモジュール。
  8. 請求項7に記載のバッテリモジュールであって、
    前記リード板が、
    前記第1の接続リードと前記衝突部との間にブリッジ板状部を設けており、
    前記ブリッジ板状部と前記第1の接続リードとの間にはスリットを有し、
    前記ブリッジ板状部は、
    前記位置規制ストッパとの対向縁を前記衝突部の切断ラインとして、
    前記衝突部の切断ラインと前記第1の接続リードとは互いに平行姿勢に配置され、
    前記第1の接続リードは、前記周縁電極の接線方向に伸びて前記周縁電極に溶着されてなるバッテリモジュール。
  9. 請求項8に記載のバッテリモジュールであって、
    前記ブリッジ板状部の横幅が20mm以下であるバッテリモジュール。
  10. 請求項5ないし9のいずれか一項に記載のバッテリモジュールであって、
    前記第1の接続リードの付け根部に、
    前記リード板の前記衝突部が配置されてなるバッテリモジュール。
  11. 請求項5ないし10のいずれか一項に記載のバッテリモジュールであって、
    前記リード板が、前記円筒型電池の接線方向に伸びる前記第1の接続リードを一体構造に設けてなる金属板であるバッテリモジュール。
  12. 請求項5ないし11のいずれか一項に記載のバッテリモジュールであって、
    前記リード板が、
    前記第1の接続リードと前記第2の接続リードを互いに直交する方向に設けてなるバッテリモジュール。
  13. 請求項1ないし12のいずれか一項に記載のバッテリモジュールであって、
    前記リード板が、
    前記弾性アーム部を前記リード板の幅方向に離れて複数備えてなるバッテリモジュール。
  14. 請求項1ないし13のいずれか一項に記載のバッテリモジュールであって、
    前記リード板が、
    前記衝突部を前記リード板の幅方向に離れて複数備えてなるバッテリモジュール。
  15. 請求項1ないし14のいずれか一項に記載のバッテリモジュールであって、
    前記位置規制ストッパが、
    前記セルホルダーに表面に突出して一体構造に成形されてなるリブ形状であるバッテリモジュール。
  16. 請求項1ないし15のいずれか一項に記載のバッテリモジュールであって、
    前記位置規制ストッパと前記衝突部の対向縁が、
    前記弾性アーム部の押圧方向に交差する方向に伸びてなるバッテリモジュール。
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