JP2023114026A - 血液浄化装置 - Google Patents

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光正 篠川
Mitsumasa Shinokawa
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Shota Nakamura
正樹 村上
Masaki Murakami
隆生 金川
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【課題】圧力センサを計量バッグに設けないようにして部品点数の増加を抑制しつつ計量バッグ内に空気が入っていないことをプライミング中に確認する。【解決手段】制御部は、プライミング液管路から動脈側血液回路、血液浄化器および静脈側血液回路にプライミング液が供給されているプライミング中に補液ポンプを稼働させつつ静脈側開閉弁を閉じる第1工程S1を実施し、第1工程S1において静脈側開閉弁が閉じた後の上記動脈側測定値または上記静脈側測定値の増加量が一定時間内に閾値を超えているか否かを判断する第2工程S2を実施し、第2工程S2において上記動脈側測定値または上記静脈側測定値の増加量が上記閾値を超えているときは、静脈側開閉弁を一時的に開く第4工程S4を実施した後、第1工程S1を再度実施し、第2工程S2において上記動脈側測定値または上記静脈側測定値の増加量が上記閾値以下のときは、補液ポンプを停止させる第3工程S3を実施する。【選択図】図3

Description

本発明は、血液浄化装置に関する。
血液浄化装置の部分容量計量チャンバの装着ミスの確認方法を開示した先行技術文献として、特開2018-94051号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された血液浄化装置は、計量チャンバに陽圧または陰圧をかけるステップと、計量チャンバに接続された圧力センサによる圧力の低下または増加の検出によって計量チャンバの装着位置の正誤を確認するステップとを実施する。
特開2018-94051号公報
計量チャンバにそれぞれ圧力センサを設置する場合、血液浄化装置の部品点数が増加する。また、空気抜き用の孔が形成されていない計量バッグで計量チャンバが構成されている場合、計量バッグ内に空気が入っている状態では、計量バッグ内に規定量の貯液をすることができないことがある。計量バッグ内に入っている空気の量は、計量バッグの重量の測定値から確認することができない。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、圧力センサを計量バッグに設けないようにして部品点数の増加を抑制しつつ計量バッグ内に空気が入っていないことをプライミング中に確認することができる、血液浄化装置を提供することを目的とする。
本発明に基づく血液浄化装置は、血液浄化器と、動脈側血液回路と、静脈側血液回路と、補液管路と、透析液管路と、排液管路と、血液ポンプと、動脈側エアートラップチャンバと、動脈側開閉弁と、静脈側エアートラップチャンバと、静脈側開閉弁と、プライミング液管路と、補液ポンプと、透析液ポンプと、排液ポンプと、第1計量バッグと、秤と、動脈側圧力測定装置と、静脈側圧力測定装置と、制御部とを備える。動脈側血液回路は、血液浄化器に接続され、血液浄化器に血液を流入させるために設けられている。静脈側血液回路は、血液浄化器に接続され、血液浄化器から血液を流出させるために設けられている。補液管路は、動脈側血液回路または静脈側血液回路に接続され、補液を供給する。透析液管路は、血液浄化器に透析液を供給する。排液管路は、血液浄化器から排出された排液を流す。血液ポンプは、動脈側血液回路に設けられ、血液を送り出す。動脈側エアートラップチャンバは、動脈側血液回路に設けられている。動脈側開閉弁は、動脈側血液回路に設けられ、動脈側血液回路を開閉する。静脈側エアートラップチャンバは、静脈側血液回路に設けられている。静脈側開閉弁は、静脈側血液回路に設けられ、静脈側血液回路を開閉する。プライミング液管路は、動脈側開閉弁と血液ポンプとの間で動脈側血液回路に接続され、プライミング液を供給する。補液ポンプは、補液管路に設けられ、補液を送り出す。透析液ポンプは、透析液管路に設けられ、透析液を送り出す。排液ポンプは、排液管路に設けられ、排液を送り出す。第1計量バッグは、補液管路に接続され、補液を一時的に貯液し、貯液した補液を送出可能である。秤は、第1計量バッグの重量変化を測定可能である。動脈側圧力測定装置は、動脈側エアートラップチャンバ内の圧力を測定する。静脈側圧力測定装置は、静脈側エアートラップチャンバ内の圧力を測定する。制御部には、動脈側圧力測定装置が測定した動脈側測定値または静脈側圧力測定装置が測定した静脈側測定値が入力される。制御部は、プライミング液管路から動脈側血液回路、血液浄化器および静脈側血液回路にプライミング液が供給されているプライミング中に補液ポンプを稼働させつつ静脈側開閉弁を閉じる第1工程を実施し、第1工程において静脈側開閉弁が閉じた後の上記動脈側測定値または上記静脈側測定値の増加量が一定時間内に閾値を超えているか否かを判断する第2工程を実施し、第2工程において上記動脈側測定値または上記静脈側測定値の増加量が上記閾値を超えているときは、静脈側開閉弁を一時的に開く第4工程を実施した後、第1工程を再度実施し、第2工程において上記動脈側測定値または上記静脈側測定値の増加量が上記閾値以下のときは、補液ポンプを停止させる第3工程を実施する。
本発明の一形態においては、補液管路は、静脈側血液回路に接続されている。制御部には、上記静脈側測定値が入力される。制御部は、第1工程において静脈側開閉弁が閉じた後の上記静脈側測定値の増加量が一定時間内に上記閾値を超えているか否かを判断する第2工程を実施し、第2工程において上記静脈側測定値の増加量が上記閾値を超えているときは、静脈側開閉弁を一時的に開く第4工程を実施した後、第1工程を再度実施し、第2工程において上記静脈側測定値の増加量が上記閾値以下のときは、補液ポンプを停止させる第3工程を実施する。
本発明の一形態においては、補液管路は、動脈側血液回路に接続されている。制御部には、上記動脈側測定値が入力される。制御部は、第1工程において静脈側開閉弁が閉じた後の上記動脈側測定値の増加量が一定時間内に上記閾値を超えているか否かを判断する第2工程を実施し、第2工程において上記動脈側測定値の増加量が上記閾値を超えているときは、静脈側開閉弁を一時的に開く第4工程を実施した後、第1工程を再度実施し、第2工程において上記動脈側測定値の増加量が上記閾値以下のときは、補液ポンプを停止させる第3工程を実施する。
本発明の一形態においては、血液浄化装置は、第2計量バッグをさらに備える。第2計量バッグは、排液管路に接続され、排液を一時的に貯液し、貯液した排液を送出可能である。秤は、第1計量バッグおよび第2計量バッグの全体の重量変化を測定する。
本発明の一形態においては、上記閾値は、600Pa以上700Pa以下である。
本発明によれば、圧力センサを計量バッグに設けないようにして血液浄化装置の部品点数の増加を抑制しつつ計量バッグ内に空気が入っていないことをプライミング中に確認することができる。
本発明の実施形態1に係る血液浄化装置の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態1に係る血液浄化装置における制御部と各構成との電気的接続関係を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る血液浄化装置において、第1計量バッグ内に空気が入っていないことをプライミング中に確認するための動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る血液浄化装置の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態2に係る血液浄化装置において、第1計量バッグ内に空気が入っていないことをプライミング中に確認するための動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の各実施形態に係る血液浄化装置について図面を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
以下の実施形態の説明においては、血液浄化装置として、持続緩徐式血液浄化療法(Continuous Renal Replacement Therapy:CRRT)に用いられる血液浄化装置について説明する。ただし、血液浄化装置は、持続的血液濾過透析法(continuous hemodiafiltration:CHDF)、持続的血液ろ過法(continuous hemofiltration:CHF)、および、持続的血液透析法(continuous hemodialysis:CHD)のいずれかに用いられる血液浄化装置であってもよい。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る血液浄化装置の構成を示す回路図である。図1に示すように、本発明の実施形態1に係る血液浄化装置100は、血液浄化器120と、動脈側血液回路110と、静脈側血液回路116と、補液管路131と、透析液管路141と、排液管路151と、血液ポンプ111と、動脈側エアートラップチャンバ112と、動脈側開閉弁110vと、静脈側エアートラップチャンバ114と、静脈側開閉弁116vと、プライミング液管路191と、補液ポンプ161と、透析液ポンプ160と、排液ポンプ162と、第1計量バッグ140と、秤180と、動脈側圧力測定装置113と、静脈側圧力測定装置115と、制御部とを備える。
血液浄化装置100は、第1供給源130と、プライミング液供給源190と、第1接続管路132と、第2接続管路152と、動脈側給排気管路117と、静脈側給排気管路118と、第2計量バッグ150と、第1バルブ141vと、第2バルブ131vと、第3バルブ151vと、第4バルブ152vと、第5バルブ191vと、第6バルブ117vと、第7バルブ118vと、動脈側保護フィルタ117fと、静脈側保護フィルタ118fと、第1ヒータ170と、第2ヒータ171とをさらに備える。
血液浄化器120は、たとえば中空糸膜からなる半透膜を内部に含んでいる。血液浄化器120は、血液入口121および血液出口122を有している。血液入口121には、動脈側血液回路110が接続されている。血液出口122には、静脈側血液回路116が接続されている。
動脈側血液回路110には、血液を送り出す血液ポンプ111が設けられている。動脈側血液回路110において、血液ポンプ111と血液浄化器120との間に、動脈側エアートラップチャンバ112が設けられている。動脈側エアートラップチャンバ112には、動脈側エアートラップチャンバ112内の圧力を測定する動脈側圧力測定装置113が設けられている。動脈側エアートラップチャンバ112と動脈側圧力測定装置113との間に、動脈側保護フィルタ117fが設けられている。動脈側血液回路110には、動脈側血液回路110を開閉する動脈側開閉弁110vが設けられている。
患者の動脈から採取された血液は、動脈側血液回路110を流れて動脈側エアートラップチャンバ112を通過する際に圧力を測定された後、血液入口121から血液浄化器120内に流入する。動脈側エアートラップチャンバ112は、動脈側血液回路110内の血液に空気が混入することを防止するために設けられている。
静脈側血液回路116には、静脈側エアートラップチャンバ114が設けられている。静脈側エアートラップチャンバ114には、静脈側エアートラップチャンバ114内の圧力を測定する静脈側圧力測定装置115が設けられている。静脈側エアートラップチャンバ114と静脈側圧力測定装置115との間に、静脈側保護フィルタ118fが設けられている。静脈側血液回路116には、静脈側血液回路116を開閉する静脈側開閉弁116vが設けられている。
血液浄化器120によって浄化された血液は、静脈側血液回路116を流れて静脈側エアートラップチャンバ114を通過する際に圧力を測定された後、患者の静脈に返される。静脈側エアートラップチャンバ114は、静脈側血液回路116内の血液に空気が混入することを防止するために設けられている。
血液浄化器120は、透析液入口124および排液出口123をさらに有している。透析液入口124には、透析液管路141が接続されている。排液出口123には、排液管路151が接続されている。
透析液管路141の上流端は、補液および透析液である、第1液10を供給する第1供給源130と接続されている。透析液管路141は、補液管路131の上流端と接続されている。透析液管路141には、透析液を送り出す透析液ポンプ160が接続されている。透析液ポンプ160は、ペリスタルティック式ポンプであるが、ローラ式ポンプであってもよい。透析液管路141を流れた透析液は、血液浄化器120内に供給される。透析液管路141において補液管路131との接続位置より上流側に、透析液管路141を開閉する第1バルブ141vが設けられている。透析液管路141において透析液ポンプ160より下流側に、透析液を加熱する第1ヒータ170が設けられている。なお、第1ヒータ170は設けられていなくてもよい。
補液管路131には、補液を送り出す補液ポンプ161が接続されている。補液ポンプ161は、ペリスタルティック式ポンプであるが、ローラ式ポンプであってもよい。補液管路131には、第1液10が流れる第1接続管路132が接続されている。補液管路131において第1接続管路132との接続位置より上流側に、補液管路131を開閉する第2バルブ131vが設けられている。補液管路131において補液ポンプ161より下流側に、補液を加熱する第2ヒータ171が設けられている。なお、第2ヒータ171は設けられていなくてもよい。
本実施形態においては、補液管路131は、静脈側血液回路116に接続されている。具体的には、補液管路131は、静脈側エアートラップチャンバ114に接続されている。補液管路131を流れた補液は、静脈側エアートラップチャンバ114内に供給される。すなわち、補液管路131は、静脈側血液回路116に補液を供給する。血液浄化装置100は、いわゆる後希釈法を採用している。
第1接続管路132は、第1液10を一時的に貯液し、貯液した第1液10を送出可能な第1計量バッグ140と接続されている。
排液管路151の下流端から、血液浄化器120から排出された排液が排出される。排液管路151には、排液管路151を流れる排液を送り出す排液ポンプ162が接続されている。排液ポンプ162は、ペリスタルティック式ポンプであるが、ローラ式ポンプであってもよい。排液管路151には、排液が流れる第2接続管路152が接続されている。排液管路151には、排液管路151を開閉する第3バルブ151vが設けられている。
第2接続管路152は、排液を一時的に貯液し、貯液した排液を送出可能な第2計量バッグ150と接続されている。第2接続管路152には、第2接続管路152を開閉する第4バルブ152vが設けられている。
第1計量バッグ140および第2計量バッグ150は、収容部181に収容されている。第1計量バッグ140および第2計量バッグ150の各々は、空気抜き用の孔が形成されていない軟質の袋である。
収容部181は、秤180の測定部に接続されている。本実施形態においては、秤180はロードセルである。ただし、秤180は、ロードセルに限られず、ばねばかりなどであってもよい。秤180は、第1計量バッグ140および第2計量バッグ150の全体の重量変化を測定する。第4バルブ152vが第2接続管路152を閉じた状態において、秤180は、第1計量バッグ140の重量変化を測定可能である。
プライミング液管路191は、動脈側血液回路110における動脈側開閉弁110vと血液ポンプ111との間に接続され、プライミング液20を供給する。プライミング液管路191には、プライミング液管路191を開閉する第5バルブ191vが設けられている。プライミング液20は、生理食塩液などである。
動脈側給排気管路117は、動脈側圧力測定装置113と動脈側保護フィルタ117fとの間に接続されている。動脈側給排気管路117には、動脈側給排気管路117を開閉する第6バルブ117vが設けられている。動脈側給排気管路117は、動脈側エアートラップチャンバ112内の空気を排気可能、および、動脈側エアートラップチャンバ112内に空気を給気可能に構成されている。
静脈側給排気管路118は、静脈側圧力測定装置115と静脈側保護フィルタ118fとの間に接続されている。静脈側給排気管路118には、静脈側給排気管路118を開閉する第7バルブ118vが設けられている。静脈側給排気管路118は、静脈側エアートラップチャンバ114内の空気を排気可能、および、静脈側エアートラップチャンバ114内に空気を給気可能に構成されている。
動脈側保護フィルタ117fおよび静脈側保護フィルタ118fの各々は、血液回路外への血液流出を防止する機能、および、圧力測定装置からの感染を防止する機能を有している。
図2は、本発明の実施形態1に係る血液浄化装置における制御部と各構成との電気的接続関係を示すブロック図である。図2に示すように、血液浄化装置100が備える制御部1は、血液ポンプ111、動脈側開閉弁110v、静脈側開閉弁116v、第1バルブ141v、第2バルブ131v、第3バルブ151v、第4バルブ152v、第5バルブ191v、第6バルブ117v、第7バルブ118v、動脈側圧力測定装置113、静脈側圧力測定装置115、透析液ポンプ160、補液ポンプ161、排液ポンプ162および秤180の各々と電気的に接続されている。
制御部1には、動脈側圧力測定装置113が測定した動脈側測定値または静脈側圧力測定装置115が測定した静脈側測定値が入力される。本実施形態においては、制御部1には、静脈側圧力測定装置115が測定した静脈側エアートラップチャンバ114内の圧力である静脈側測定値が入力される。制御部1には、秤180が測定した第1計量バッグ140および第2計量バッグ150の全体の重量変化の測定値が入力される。
制御部1は、血液ポンプ111、動脈側開閉弁110v、静脈側開閉弁116v、第1バルブ141v、第2バルブ131v、第3バルブ151v、第4バルブ152v、第5バルブ191v、第6バルブ117v、第7バルブ118v、透析液ポンプ160、補液ポンプ161および排液ポンプ162の各々の動作を制御する。
以下、本実施形態に係る血液浄化装置100において、第1計量バッグ140内に空気が入っていないことをプライミング中に確認するための動作について説明する。図3は、本発明の実施形態1に係る血液浄化装置において、第1計量バッグ内に空気が入っていないことをプライミング中に確認するための動作を示すフローチャートである。
図3に示すように、制御部1は、プライミング液管路191から動脈側血液回路110、血液浄化器120および静脈側血液回路116にプライミング液20が供給されているプライミング中に補液ポンプ161を稼働させつつ静脈側開閉弁116vを閉じる第1工程(S1)を実施する。
具体的には、制御部1は、血液ポンプ111が停止、透析液ポンプ160が停止、排液ポンプ162が停止、動脈側開閉弁110vが閉状態、第1バルブ141vが開状態、第2バルブ131vが閉状態、第3バルブ151vが閉状態、第4バルブ152vが開状態、第5バルブ191vが開状態、第6バルブ117vが閉状態、第7バルブ118vが閉状態となっており、プライミング液管路191から動脈側血液回路110、血液浄化器120および静脈側血液回路116にプライミング液20が供給されているプライミング中に、静脈側開閉弁116vを閉状態にして補液ポンプ161を正転させる。これにより、仮に第1計量バッグ140内に空気が入っている場合は、当該空気は、静脈側エアートラップチャンバ114内に送られる。
制御部1は、第1工程(S1)において静脈側開閉弁116vが閉じた後の静脈側測定値の増加量が一定時間内に閾値を超えているか否かを判断する第2工程(S2)を実施する。当該閾値は、たとえば、600Pa以上700Pa以下である。
制御部1は、第2工程(S2)において静脈側測定値の増加量が閾値を超えているときは、静脈側開閉弁116vを一時的に開く第4工程(S4)を実施する。これにより、静脈側エアートラップチャンバ114内の圧力が低下する。静脈側開閉弁116vを開放している時間は、たとえば、1秒である。制御部1は、第4工程(S4)の後、第1工程(S1)を再度実施する。
制御部1は、第2工程(S2)において静脈側測定値の増加量が上記閾値以下のときは、補液ポンプ161を停止させる第3工程(S3)を実施する。第2工程(S2)における判断のための一定時間は、たとえば、3秒である。すなわち、静脈側開閉弁116vが閉じた時から3秒経過後の静脈側測定値の増加量が上記閾値以下のとき、制御部1は、第1計量バッグ140内に空気が入っていないと判断して、補液ポンプ161を停止させる。なお、当該判断のための一定時間は、1秒以上5秒以下の範囲内で適宜設定可能である。
上記の工程を実施することにより、圧力センサを第1計量バッグ140に設けないようにして血液浄化装置100の部品点数の増加を抑制しつつ第1計量バッグ140内に空気が入っていないことをプライミング中に確認することができる。
本実施形態においては、補液管路131は、静脈側血液回路116に接続されており、制御部1は、静脈側エアートラップチャンバ114内の圧力である静脈側測定値の増加量に基づいて第1計量バッグ140内の空気の有無を判断している。これにより、第1計量バッグ140内に空気が入っていないことを短時間で確認することができる。
(実施形態2)
以下、本発明の実施形態2に係る血液浄化装置について図面を参照して説明する。なお、本発明の実施形態2に係る血液浄化装置は、補液管路が動脈側血液回路に接続されている点が主に、本発明の実施形態1に係る血液浄化装置100と異なるため、本発明の実施形態1に係る血液浄化装置100と同様の構成については説明を繰り返さない。
図4は、本発明の実施形態2に係る血液浄化装置の構成を示す回路図である。図4に示すように、本発明の実施形態2に係る血液浄化装置200においては、補液管路131は、動脈側血液回路110に接続されている。具体的には、補液管路131は、動脈側エアートラップチャンバ112に接続されている。補液管路131を流れた補液は、動脈側エアートラップチャンバ112内に供給される。すなわち、補液管路131は、動脈側血液回路110に補液を供給する。血液浄化装置200は、いわゆる前希釈法を採用している。制御部1には、動脈側圧力測定装置113が測定した動脈側エアートラップチャンバ112内の圧力である動脈側測定値が入力される。
以下、本実施形態に係る血液浄化装置200において、第1計量バッグ140内に空気が入っていないことをプライミング中に確認するための動作について説明する。図5は、本発明の実施形態2に係る血液浄化装置において、第1計量バッグ内に空気が入っていないことをプライミング中に確認するための動作を示すフローチャートである。
図5に示すように、制御部1は、プライミング液管路191から動脈側血液回路110、血液浄化器120および静脈側血液回路116にプライミング液20が供給されているプライミング中に補液ポンプ161を稼働させつつ静脈側開閉弁116vを閉じる第1工程(S1)を実施する。
具体的には、制御部1は、血液ポンプ111が停止、透析液ポンプ160が停止、排液ポンプ162が停止、動脈側開閉弁110vが閉状態、第1バルブ141vが開状態、第2バルブ131vが閉状態、第3バルブ151vが閉状態、第4バルブ152vが開状態、第5バルブ191vが開状態、第6バルブ117vが閉状態、第7バルブ118vが閉状態となっており、プライミング液管路191から動脈側血液回路110、血液浄化器120および静脈側血液回路116にプライミング液20が供給されているプライミング中に、静脈側開閉弁116vを閉状態にして補液ポンプ161を正転させる。これにより、仮に第1計量バッグ140内に空気が入っている場合は、当該空気は、動脈側エアートラップチャンバ112内に送られる。
制御部1は、第1工程(S1)において静脈側開閉弁116vが閉じた後の動脈側測定値の増加量が一定時間内に閾値を超えているか否かを判断する第2工程(S12)を実施する。当該閾値は、たとえば、600Pa以上700Pa以下である。
制御部1は、第2工程(S12)において動脈側測定値の増加量が閾値を超えているときは、静脈側開閉弁116vを一時的に開く第4工程(S4)を実施する。これにより、動脈側エアートラップチャンバ112内の圧力が低下する。静脈側開閉弁116vを開放している時間は、たとえば、1秒である。制御部1は、第4工程(S4)の後、第1工程(S1)を再度実施する。
制御部1は、第2工程(S12)において静脈側測定値の増加量が上記閾値以下のときは、補液ポンプ161を停止させる第3工程(S3)を実施する。第2工程(S12)における判断のための一定時間は、たとえば、3秒である。すなわち、静脈側開閉弁116vが閉じた時から3秒経過後の動脈側測定値の増加量が上記閾値以下のとき、制御部1は、第1計量バッグ140内に空気が入っていないと判断して、補液ポンプ161を停止させる。なお、当該判断のための一定時間は、1秒以上5秒以下の範囲内で適宜設定可能である。
上記の工程を実施することにより、圧力センサを第1計量バッグ140に設けないようにして血液浄化装置200の部品点数の増加を抑制しつつ第1計量バッグ140内に空気が入っていないことをプライミング中に確認することができる。
本実施形態においては、補液管路131は、動脈側血液回路110に接続されており、制御部1は、動脈側エアートラップチャンバ112内の圧力である動脈側測定値の増加量に基づいて第1計量バッグ140内の空気の有無を判断している。これにより、第1計量バッグ140内に空気が入っていないことを短時間で確認することができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 制御部、10 第1液、20 プライミング液、100,200 血液浄化装置、110 動脈側血液回路、110v 動脈側開閉弁、111 血液ポンプ、112 動脈側エアートラップチャンバ、113 動脈側圧力測定装置、114 静脈側エアートラップチャンバ、115 静脈側圧力測定装置、116 静脈側血液回路、116v 静脈側開閉弁、117 動脈側給排気管路、117f 動脈側保護フィルタ、117v 第6バルブ、118 静脈側給排気管路、118f 静脈側保護フィルタ、118v 第7バルブ、120 血液浄化器、121 血液入口、122 血液出口、123 排液出口、124 透析液入口、130 第1供給源、131 補液管路、131v 第2バルブ、132 第1接続管路、140 第1計量バッグ、141 透析液管路、141v 第1バルブ、150 第2計量バッグ、151 排液管路、151v 第3バルブ、152 第2接続管路、152v 第4バルブ、160 透析液ポンプ、161 補液ポンプ、162 排液ポンプ、170 第1ヒータ、171 第2ヒータ、180 秤、181 収容部、190 プライミング液供給源、191 プライミング液管路、191v 第5バルブ。

Claims (5)

  1. 血液浄化器と、
    前記血液浄化器に接続され、前記血液浄化器に血液を流入させるための動脈側血液回路と、
    前記血液浄化器に接続され、前記血液浄化器から血液を流出させるための静脈側血液回路と、
    前記動脈側血液回路または前記静脈側血液回路に接続され、補液を供給する補液管路と、
    前記血液浄化器に透析液を供給する透析液管路と、
    前記血液浄化器から排出された排液を流す排液管路と、
    前記動脈側血液回路に設けられ、血液を送り出す血液ポンプと、
    前記動脈側血液回路に設けられた動脈側エアートラップチャンバと、
    前記動脈側血液回路に設けられ、前記動脈側血液回路を開閉する動脈側開閉弁と、
    前記静脈側血液回路に設けられた静脈側エアートラップチャンバと、
    前記静脈側血液回路に設けられ、前記静脈側血液回路を開閉する静脈側開閉弁と、
    前記動脈側開閉弁と前記血液ポンプとの間で前記動脈側血液回路に接続され、プライミング液を供給するプライミング液管路と、
    前記補液管路に設けられ、前記補液を送り出す補液ポンプと、
    前記透析液管路に設けられ、前記透析液を送り出す透析液ポンプと、
    前記排液管路に設けられ、前記排液を送り出す排液ポンプと、
    前記補液管路に接続され、前記補液を一時的に貯液し、貯液した前記補液を送出可能な第1計量バッグと、
    前記第1計量バッグの重量変化を測定可能な秤と、
    前記動脈側エアートラップチャンバ内の圧力を測定する動脈側圧力測定装置と、
    前記静脈側エアートラップチャンバ内の圧力を測定する静脈側圧力測定装置と、
    前記動脈側圧力測定装置が測定した動脈側測定値または前記静脈側圧力測定装置が測定した静脈側測定値が入力される制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記プライミング液管路から前記動脈側血液回路、前記血液浄化器および前記静脈側血液回路に前記プライミング液が供給されているプライミング中に前記補液ポンプを稼働させつつ前記静脈側開閉弁を閉じる第1工程を実施し、
    前記第1工程において前記静脈側開閉弁が閉じた後の前記動脈側測定値または前記静脈側測定値の増加量が一定時間内に閾値を超えているか否かを判断する第2工程を実施し、
    前記第2工程において前記動脈側測定値または前記静脈側測定値の増加量が前記閾値を超えているときは、前記静脈側開閉弁を一時的に開く第4工程を実施した後、前記第1工程を再度実施し、
    前記第2工程において前記動脈側測定値または前記静脈側測定値の増加量が前記閾値以下のときは、前記補液ポンプを停止させる第3工程を実施する、血液浄化装置。
  2. 前記補液管路は、前記静脈側血液回路に接続されており、
    前記制御部には、前記静脈側測定値が入力され、
    前記制御部は、
    前記第1工程において前記静脈側開閉弁が閉じた後の前記静脈側測定値の増加量が一定時間内に前記閾値を超えているか否かを判断する第2工程を実施し、
    前記第2工程において前記静脈側測定値の増加量が前記閾値を超えているときは、前記静脈側開閉弁を一時的に開く前記第4工程を実施した後、前記第1工程を再度実施し、
    前記第2工程において前記静脈側測定値の増加量が前記閾値以下のときは、前記補液ポンプを停止させる前記第3工程を実施する、請求項1に記載の血液浄化装置。
  3. 前記補液管路は、前記動脈側血液回路に接続されており、
    前記制御部には、前記動脈側測定値が入力され、
    前記制御部は、
    前記第1工程において前記静脈側開閉弁が閉じた後の前記動脈側測定値の増加量が一定時間内に前記閾値を超えているか否かを判断する第2工程を実施し、
    前記第2工程において前記動脈側測定値の増加量が前記閾値を超えているときは、前記静脈側開閉弁を一時的に開く前記第4工程を実施した後、前記第1工程を再度実施し、
    前記第2工程において前記動脈側測定値の増加量が前記閾値以下のときは、前記補液ポンプを停止させる前記第3工程を実施する、請求項1に記載の血液浄化装置。
  4. 前記排液管路に接続され、前記排液を一時的に貯液し、貯液した前記排液を送出可能な第2計量バッグをさらに備え、
    前記秤は、前記第1計量バッグおよび前記第2計量バッグの全体の重量変化を測定する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の血液浄化装置。
  5. 前記閾値は、600Pa以上700Pa以下である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の血液浄化装置。
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