JP2023113025A - シール部材、ガスタービン、シール部材の交換方法、及びシール部材の製造方法 - Google Patents

シール部材、ガスタービン、シール部材の交換方法、及びシール部材の製造方法 Download PDF

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Toshimichi Koyabu
康司 渡邊
Yasushi Watanabe
正光 桑原
Masamitsu Kuwabara
正樹 種池
Masaki Taneike
信広 國武
Nobuhiro Kunitake
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Abstract

【課題】摩耗を抑制することができるシール部材、ガスタービン、シール部材の交換方法、及びシール部材の製造方法を提供する。【解決手段】ガスタービン用高温部品同士の間に形成される隙間を封止するシール部材であって、Crを含有する合金を含む母材によって形成された本体部と、前記本体部を外側から覆うように前記本体部と一体に形成された前記母材の酸化物である予酸化層と、を備えるシール部材。【選択図】図3

Description

本開示は、シール部材、ガスタービン、シール部材の交換方法、及びシール部材の製造方法に関する。
例えば特許文献1には、ガスタービンの互いに隣り合う動翼間に設けられて、隣り合う動翼のプラットフォームの双方に当接するダンパ部材(シール部材)が開示されている。ダンパ部材は、プラットフォーム間の隙間を封止するとともに動翼に生じる励振力を減衰させる。ダンパ部材は、ダンパ本体と、このダンパ本体を外側から覆うコーティング層とを有している。
特開2019-173650号公報
ところで、ダンパ部材のコーティング層は、動翼のプラットフォームと摩擦することによって摩耗してしまい、シール部材の寿命が動翼のメンテナンス間隔よりも短くなってしまう場合がある。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、摩耗を抑制することができるシール部材、ガスタービン、シール部材の交換方法、及びシール部材の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係るシール部材は、ガスタービン用高温部品同士の間に形成される隙間を封止するシール部材であって、Crを含有する合金を含む母材によって形成された本体部と、前記本体部を外側から覆うように前記本体部と一体に形成された前記母材の酸化物である予酸化層と、を備える。
本開示に係るガスタービンは、軸線回りに回転する回転軸と、前記回転軸の外周側に配置された複数のガスタービン用高温部品と、前記ガスタービン用高温部品同士の間に形成される隙間を封止する上記シール部材と、前記回転軸及び前記複数のガスタービン用高温部品を覆うガスタービンケーシングと、を備える。
本開示に係るシール部材の交換方法は、軸線回りに回転する回転軸と、前記回転軸の外周側に配置された複数のガスタービン用高温部品と、前記ガスタービン用高温部品同士の間に形成される隙間を封止する既存シール部材と、前記回転軸及び前記複数のガスタービン用高温部品を覆うガスタービンケーシングと、を備えるガスタービンの前記既存シール部材を交換するシール部材の交換方法であって、前記ガスタービン用高温部品を前記ガスタービン中から取り除く第一ステップと、前記第一ステップの後に、前記既存シール部材を上記シール部材に入れ替える第二ステップと、前記第二ステップの後に、前記ガスタービン用高温部品を前記ガスタービン中へ戻す第三ステップと、を含む。
また、本開示に係るシール部材の製造方法は、軸線回りに回転する回転軸の外周側に配置された複数のガスタービン用高温部品のうち隣り合う前記ガスタービン用高温部品同士の間に形成される隙間を封止するシール部材の製造方法であって、Crを含有する合金を含む母材から成る処理前部材を成形する部材成形工程と、前記処理前部材を熱処理することで、前記処理前部材を前記母材によって形成された本体部と、前記本体部を外側から覆うように前記本体部と一体に形成された前記母材の酸化物である予酸化層とに分ける予酸化熱処理工程と、を含む。
本開示によれば、摩耗を抑制することができるシール部材、ガスタービン、シール部材の交換方法、及びシール部材の製造方法を提供することができる。
本開示の実施形態に係るガスタービンの概略構成を示す模式図である。 本開示の実施形態に係る動翼の概略構成を示す図である。 本開示の実施形態に係るシール部材の構成を示す図である。 本開示の実施形態に係る予酸化層の構成を示す図である。 本開示の実施形態に係るシール部材の製造方法を示すフローチャートである。 本開示の実施形態に係るシール部材の交換方法を示すフローチャートである。
以下、本開示の実施形態に係るガスタービンを図面に基づき説明する。
(ガスタービン)
図1に示すように、ガスタービン100は、圧縮機1と、中間ケーシング2と、燃焼器3と、タービン4と、を備えている。
(圧縮機)
圧縮機1は、外部から導入された空気を圧縮して所定の圧力まで高めるとともに、圧縮したこの空気を中間ケーシング2へ供給する装置である。圧縮機1は、水平方向に延びる軸線Arを中心として回転可能な圧縮機ロータ10と、圧縮機ロータ10を覆う圧縮機ケーシング20と、を有している。
ここで、軸線Arが延びる方向(図1における左右方向)を「軸線方向Da」と称し、この軸線Arに対する周方向を単に「周方向Dc」と称し、軸線Arに対して垂直な方向を「径方向Dr」と称する。また、軸線方向Daの両側のうち、一方側(図1における左側)を「軸線上流側Dau」と称し、その反対側(図1における右側)を「軸線下流側Dad」と称する。
また、径方向Drで軸線Arに近づく側を「径方向内側Dri」と称し、その反対側を「径方向外側Dro」と称する。本実施形態における周方向Dcは、圧縮機ロータ10の回転方向Rと一致する。以下、圧縮機ロータ10の回転方向を単に「回転方向R」と称する。また、圧縮機1に導入されて圧縮機1内部を流通する空気を単に「空気A1」と称し、圧縮機1によって圧縮された後に中間ケーシング2へ導入される空気A1を「圧縮空気A2」と称する。
圧縮機ロータ10は、圧縮機ロータ軸11と、圧縮機ロータ軸11の外周面上に設けられ、軸線方向Daに間隔をあけて配列された複数の圧縮機動翼列12と、を有している。
圧縮機ロータ軸11は、軸線方向Daに延びる柱状を成すとともに軸線Ar回りに回転可能な回転軸である。複数の圧縮機動翼列12は、いずれも圧縮機ロータ軸11の外周側から設けられることで、この圧縮機ロータ軸11と一体になっている。各圧縮機動翼列12は、周方向Dcに間隔をあけて配列された複数の圧縮機動翼を有している。
圧縮機ケーシング20は、圧縮機1の外殻を成すとともに、圧縮機ロータ10を外周側から覆っている。圧縮機ケーシング20は、軸線Arを中心とする筒状を成す圧縮機ケーシング本体21と、空気A1を圧縮機ケーシング本体21内部に導入する空気入口部23と、圧縮機ケーシング本体21の内周面に設けられるとともに軸線方向Daに間隔をあけて配列された複数の圧縮機静翼列22と、を有している。
圧縮機ケーシング本体21は、例えば、地面や架台等に固定された圧縮機支持部(図示省略)によって支持されている。圧縮機ケーシング本体21は、空気入口部23から導入された空気A1を内部で圧縮して圧縮空気A2を生成した後、この圧縮空気A2を中間ケーシング2へ供給する。空気入口部23は、圧縮機ケーシング本体21の軸線上流側Dauに設けられている。
複数の圧縮機静翼列22は、いずれも圧縮機ケーシング本体21と一体になっている。各圧縮機静翼列22は、周方向Dcに間隔をあけて配列された複数の圧縮機静翼を有している。圧縮機静翼列22と圧縮機動翼列12とは、軸線方向Daで交互に配列されている。圧縮機ケーシング20内で圧縮された圧縮空気A2は、中間ケーシング2内に導入される。
(中間ケーシング)
中間ケーシング2は、圧縮機1から導入される圧縮空気A2を燃焼器3へ導くための空間を内部に形成する。中間ケーシング2は、圧縮機ケーシング20に軸線下流側Dadから接続されている。
(燃焼器)
燃焼器3は、外部から供給される燃料F及び中間ケーシング2内に導入された圧縮空気A2を利用して高温高圧の燃焼ガスGを生成するとともに、この燃焼ガスGをタービン4へ供給する装置である。燃焼器3は、中間ケーシング2に設けられている。
(タービン)
タービン4は、燃焼器3から供給される燃焼ガスGで駆動される装置である。タービン4は、軸線Arを中心として回転可能なタービンロータ40と、タービンロータ40を覆うタービンケーシング43と、を有している。
タービンロータ40は、タービンロータ軸41(回転軸)と、タービンロータ軸41の外周面上に設けられるとともに、軸線方向Daに間隔をあけて配列された複数のタービン動翼列42と、を有している。以下、タービンロータ軸41を単に「ロータ軸41」と称し、タービン動翼列42を単に「動翼列42」と称する。
ロータ軸41は、軸線方向Daに延びる柱状を成すとともに軸線Ar回りに回転可能な回転軸である。複数の動翼列42は、いずれもロータ軸41の外周側から設けられることで、このロータ軸41と一体になっている。各動翼列42は、周方向Dcに間隔をあけて配列された複数のタービン動翼50(動翼)を有している。以下、タービン動翼50を単に「動翼50」と称する。本実施形態における動翼50は、ガスタービン100に用いられるガスタービン用高温部品である。ガスタービン用高温部品には、例えば、動翼50やタービン静翼、分割環、及び遮熱環等が挙げられる。本実施形態では、ガスタービン用高温部品として動翼50を一例に説明する。
タービンケーシング43は、タービン4の外殻を成すとともに、タービンロータ40を外周側から覆っている。タービンケーシング43は、軸線Arを中心とする筒状を成すタービンケーシング本体44と、タービンケーシング本体44の内周面に設けられるとともに軸線方向Daに間隔をあけて配列された複数のタービン静翼列45と、を有している。以下、タービン静翼列45を単に「静翼列45」と称する。
タービンケーシング本体44は、例えば、地面や架台等に固定されたタービン支持部(図示省略)によって支持されている。タービンケーシング本体44は、燃焼器3から導入された燃焼ガスGを内部で流通させる。燃焼ガスGは、タービンケーシング本体44の軸線上流側Dauから導入される。複数の静翼列45は、いずれもタービンケーシング本体44と一体になっている。
各静翼列45は、周方向Dcに間隔をあけて配列された複数のタービン静翼を有している。静翼列45と動翼列42とは、軸線方向Daで交互に配列されている。タービンケーシング本体44内で仕事を終えた燃焼ガスGは、タービンケーシング本体44から軸線下流側Dadに向かって排出される。
ロータ軸41の外周側とタービンケーシング本体44の内周側との間であって、軸方向で静翼列45及び動翼列42が配置される環状の空間は、燃焼器3からの燃焼ガスGが流れる燃焼ガス流路Cgとされている。この燃焼ガス流路Cgは、軸線Arを中心として環状を成しており、軸線方向Daに長い。
本実施形態では、圧縮機ケーシング20、中間ケーシング2、及びタービンケーシング43によってガスタービンケーシング101が構成されている。また、圧縮機ロータ10とタービンロータ40とは、同一軸線上に位置しており、これらが例えば、中間ケーシング2内で互いに接続されることでガスタービンロータ102が構成されている。このガスタービンロータ102(圧縮機ロータ10)の軸線上流側Dauの端部には、例えば、発電機200が備える出力軸201が接続されている。
以下、上記構成を備えるガスタービン100の概略動作を説明する。圧縮機1は、空気A1を圧縮して圧縮空気A2を生成する。この圧縮空気A2は、中間ケーシング2を介して、燃焼器3内に流入する。燃焼器3には、燃料Fが外部から供給される。
燃焼器3内では、圧縮空気A2中で燃料Fが燃焼して、高温高圧の燃焼ガスGが生成される。この燃焼ガスGは、燃焼器3からタービンケーシング43内に送られる。タービンロータ40は、この燃焼ガスGによって回転する。このタービンロータ40の回転に伴って、ガスタービンロータ102に接続されている発電機200の出力軸201が回転する。この結果、発電機200が発電する。
(動翼)
以上で説明したガスタービン100のタービン4における動翼列42の動翼50について、図2~図4を参照して説明する。図2に示すように、一の動翼列42における各動翼50は、翼体60と、プラットフォーム70と、軸取付部80と、シール部材90と、を有している。
(翼体)
翼体60は、断面が翼型を成し、この断面に対して垂直な方向に延びている。動翼50がロータ軸41に固定された状態では、翼体60が延びるこの方向は、径方向Drに一致する。したがって、動翼50がロータ軸41に固定された状態では、翼体60に対してロータ軸41の側が径方向内側Driとなる。以下、動翼50がロータ軸41に固定された際の、動翼50が有する各要素(翼体60、プラットフォーム70、軸取付部80、シール部材90)の構成を説明する。
翼体60は、径方向Drに延びて互いに相反する側を向く前縁60a及び後縁60bと、前縁60aと後縁60bとを接続するとともに互いに相反する側を向く腹側面61及び背側面62と、を有している。前縁60aは、動翼50中、最も軸線上流側Dauの縁になる。後縁60bは、動翼50中、最も軸線下流側Dadの縁になる。腹側面61は、凹状に湾曲した正圧面である。背側面62は、腹側面61が凹んでいる側に向かって凸状に湾曲し、腹側面61に対して相反する側を向く負圧面である。
(プラットフォーム)
プラットフォーム70は、翼体60を支持する台座である。プラットフォーム70は、翼体60における径方向内側Driの端部に設けられている。プラットフォーム70は、翼体60における径方向内側Driの端部から径方向Drに対して垂直な方向に広がる板状の部材である。
このプラットフォーム70には、径方向外側Droを向き、燃焼ガスGと接触するガスパス面71が形成されている。ガスパス面71は、径方向Drに対して垂直な成分を有する方向に広がる面である。
ここで、腹側面61中でガスパス面71と接続される部分、及び背側面62中でガスパス面71と接続される部分がフィレット部67を成している。フィレット部67の腹側面61は、翼高さ方向でガスパス面71に近づくに連れて背側面62から遠ざかる方向に広がっている。フィレット部67の背側面62は、翼高さ方向でガスパス面71に近づくにつれて腹側面61から遠ざかる方向に広がっている。
プラットフォーム70における周方向Dcを向く側面72は、径方向Drかつ軸線方向Daに広がっている。周方向Dcで隣り合う動翼50のプラットフォーム70の周方向Dcを向く側面72同士は、回転方向R(周方向Dc)に対向している。
本実施形態では、軸線下流側Dadに向かって動翼列42を見た際にロータ軸41が軸線Arを中心に反時計回りに回転する。以下、回転方向Rのうち、時計回りの側を「前方側Ra」と称し、その反対側である反時計回りの側を「後方側Rb」と称する。本実施形態では、プラットフォーム70における側面72のうち、前方側Raを向く側面72を「前方側側面73」と称し、後方側Rbを向く側面72を「後方側側面74」と称する。
プラットフォーム70には、前方側側面73から後方側Rbに向かって凹むとともに軸線方向Daに延びる凹部75が形成されている。隣り合うプラットフォーム70のうち、後方側Rbに位置するプラットフォーム70に形成された凹部75と、前方側Raに位置するプラットフォーム70の前方側側面73とによって軸線方向Daに延びるシール部材収容空間Sが区画されている。したがって、各動翼50に対応するように動翼50と同数のシール部材収容空間Sが、周方向Dcに隣り合う動翼50間で形成されている。
各プラットフォーム70の前方側側面73は、凹部75によって径方向Drに分割されている。図3に示すように、本実施形態では、前方側側面73のうち、凹部75よりも径方向外側Droの前方側側面73を「外周側側面73a」と称し、凹部75よりも径方向内側Driの前方側側面73を「内周側側面73b」と称する。
凹部75の内面は、複数の面によって構成されている。凹部75は、径方向内側Driを向く上面75aと、上面75aと対向する下面75bと、これら上面75aと下面75bとを接続する接続面75cと、を有している。
上面75aは、平面状を成しており、外周側側面73aにおける径方向内側Driの端縁に接続されている。本実施形態における上面75aは、この外周側側面73aとの接続部分から径方向内側Driに向かうに連れて、後方側Rbに向かって傾斜するように広がっている。
下面75bは、上面75aとは反対の側を向く平面状を成しており、内周側側面73bにおける径方向外側Droの端縁に接続されている。隣り合うプラットフォーム70のうち、後方側Rbに位置するプラットフォーム70における凹部75の下面75bは、このプラットフォーム70のガスパス面71に対して平行な方向に広がっている。接続面75cは、前方側Raを向く平面状を成しており、上面75a及び下面75bにおける後方側Rbの端縁同士を径方向Drに接続している。
したがって、シール部材収容空間Sは、互いに隣り合うプラットフォーム70のうち、後方側Rbに位置するプラットフォーム70における凹部75の上面75a、下面75b、及び接続面75c、並びに、前方側Raに位置するプラットフォーム70における後方側側面74によって区画されている。
(軸取付部)
図2に示すように、軸取付部80は、プラットフォーム70をロータ軸41に固定する。軸取付部80は、プラットフォーム70から径方向内側Driに延びるシャンク81と、シャンク81から径方向内側Driに延びる翼根82と、を有している。翼根82の断面形状は、クリスマスツリー形状を成している。翼根82は、ロータ軸41に形成された翼根溝41aに嵌り込む。
(シール部材)
図2及び図3に示すように、シール部材90は、シール部材収容空間Sに収容されている。シール部材90は、周方向Dcで互いに隣り合う動翼50におけるプラットフォーム70間の隙間を封止する円柱状を成す部材である。シール部材90には、ガスタービン100運転中に径方向外側Droに向かう遠心力が働く。
この遠心力によって、シール部材収容空間S内のシール部材90は、互いに隣り合う動翼50のプラットフォーム70のうち、前方側Raに位置するプラットフォーム70の後方側側面74、及び前方側Raに位置するプラットフォーム70における凹部75の上面75aのそれぞれに当接する。図3及び図4に示すように、シール部材90は、本体部91と予酸化層92と、を備えている。
(本体部)
本体部91は、Cr(クロム)を含有する合金を含む母材によって形成されている。本体部91は、軸線方向Daに延びる円柱状を成している。本実施形態における本体部91を形成する母材は、Crを含有するNi(ニッケル)基合金である。
(予酸化層)
予酸化層92は、本体部91を外側から覆うように本体部91と一体に形成された上記母材の酸化物である。予酸化層92の厚さは、20μm以上200μmである。図4に示すように、予酸化層92は、変質層920と、内部酸化層921と、外部酸化層922と、によって構成されている。
変質層920は、本体部91と一体に形成されて、本体部91よりもCrの含有率が低い層である。内部酸化層921は、変質層920を外側から覆うように変質層920と一体に形成されて、変質層920よりもCrの含有率が低い層である。
外部酸化層922は、内部酸化層921を外側から覆うように内部酸化層921と一体に形成されて、本体部91、変質層920、及び内部酸化層921よりもCrの含有率が高い層である。外部酸化層922は、上面75a及び後方側側面74に当接する円筒状を成す外周面92aを有している。
これら変質層920、内部酸化層921、及び外部酸化層922は、CrO(酸化クロム)を含有している。
(シール部材の製造方法)
続いて、本実施形態のシール部材90の製造方法について図5を参照して説明する。当該製造方法は、部材成形工程S0と、予酸化熱処理工程S1と、安定化熱処理工程S2と、時効熱処理工程S3と、を含む。
(部材成形工程)
部材成形工程S0は、Crを含有する合金を含む母材から成る処理前部材を成形する工程である。部材成形工程S0では、はじめに、母材を用意する。次に、母材を円柱状に加工することで処理前部材を成形する。
(予酸化熱処理工程)
予酸化熱処理工程S1は、部材成形工程S0で成形された処理前部材を熱処理することで、処理前部材を母材によって形成された本体部91と、本体部91を外側から覆うように本体部91と一体に形成された母材の酸化物である予酸化層92とに分ける工程である。
予酸化熱処理工程S1では、はじめに、処理前部材を専用の炉内で加熱する。具体的には、処理前部材を1000℃以上1200℃以下の温度帯の雰囲気下で24時間以上72時間以下の時間保持する。
次いで、空冷により処理前部材の温度を常温まで冷却する。これによって、処理前部材は、本体部91と予酸化層92とに分けられる。以下、予酸化熱処理工程S1で熱処理されて本体部91と予酸化層92とに分けられた処理前部材を「第一処理後部材」と称する。
(安定化熱処理工程)
安定化熱処理工程S2は、第一処理後部材をさらに熱処理する工程である。安定化熱処理工程S2では、はじめに、第一処理後部材を専用の炉内で加熱する。具体的には、第一処理後部材を800℃以上900℃以下の温度帯の雰囲気下で12時間以上36時間以下の時間保持する。
次いで、空冷により第一処理後部材の温度を常温まで冷却する。これによって、第一処理後部材における本体部91及び予酸化層92が含有する非金属元素の一部がCr以外の金属元素の一部と結合して化合物となる。したがって、第一処理後部材を構成する組織全体が安定し、第一処理後部材の機械的強度が上昇する。以下、安定化熱処理工程S2で熱処理された第一処理後部材を「第二処理後部材」と称する。
(時効熱処理工程)
時効熱処理工程S3は、第二処理後部材をさらに熱処理する工程である。時効熱処理工程S3では、はじめに、第二処理後部材を専用の炉内で加熱する。具体的には、第二処理後部材を650℃以上750℃以下の温度帯の雰囲気下で12時間以上36時間以下の時間保持する。
次いで、空冷により第二処理後部材の温度を常温まで冷却する。これによって、本体部91が含有するCr以外の金属元素の一部が予酸化層92側に移動して集中する。したがって、第二処理後部材の機械的強度がより上昇する。
上記一連の工程を経ることで、シール部材90が製造される。
(シール部材の交換方法)
続いて、本実施形態のシール部材90の交換方法について図6を参照して説明する。当該交換方法は、第一ステップS10と、第二ステップS11と、第三ステップS12と、を含む。
(第一ステップ)
第一ステップS10は、動翼50をロータ軸41から取り外すステップである。
(第二ステップ)
第二ステップS11は、第一ステップS10の後に、既存シール部材を上記シール部材90に入れ替えるステップである。既存シール部材は、上記シール部材90とは構成が異なる従来使用されてきたシール部材を意味する。
(第三ステップ)
第三ステップS12は、第二ステップS11の後に、第一ステップS10でロータ軸41から取り外した動翼50をロータ軸41に取り付けるステップである。
上記一連のステップを経ることで、既存シール部材がシール部材90に交換される。
(作用効果)
タービン4の回転時には、各シール部材90に対して径方向外側Droに向かう遠心力が作用する。この際、シール部材90は、図2及び図3に示すように、互いに隣り合う動翼50のプラットフォーム70のうち、前方側Raに位置するプラットフォーム70の後方側側面74と、後方側Rbに位置するプラットフォーム70に形成された凹部75の上面75aに当接する。これによって、シール部材90は、後方側側面74と外周側側面73aとの間に形成された隙間を封止する。
上記実施形態に係るシール部材90は、本体部91を外側から覆う予酸化層92を備えているため、この予酸化層92が後方側側面74と外周側側面73aとの間(プラットフォーム70間)の隙間を封止する。予酸化層92は本体部91を形成する母材の酸化物であるため、本体部91よりも摩擦係数が低い。これにより、予酸化層92が形成されていない場合と比較して、予酸化層92が固体潤滑剤として機能するため、シール部材90とプラットフォーム70との間に生じる摩擦力が低下する。したがって、シール部材90の摩耗が抑制することができるため、その結果、シール部材90の寿命を延ばすことができる。
また、上記実施形態に係るシール部材90は、円柱状を成しているため、シール部材90は円筒状を成す外周面92aを有する。これにより、この外周面92aが後方側側面74及び凹部75の上面75aに当接する。したがって、シール部材90が他の形状を成している場合と比較して、シール部材90とプラットフォーム70とが接触する面積を低減させることができる。また、円柱状といった簡易な構成のシール部材90でプラットフォーム70間の隙間を封止することができる。
また、上記実施形態に係るシール部材90では、変質層920、内部酸化層921、及び外部酸化層922の三層で構成された予酸化層92のうち、Crの含有率が最も高い外部酸化層922がプラットフォーム70間の隙間を封止する。これにより、例えば、予酸化層92を備えていないシール部材やCrの含有率がまばらな層(酸化被膜)等を有するシール部材と比較して、Crの含有率が最も高い外部酸化層922を後方側側面74及び凹部75の上面75aに当接させることができる。したがって、シール部材90とプラットフォーム70との間に生じる摩擦力をより低下させることができる。
[その他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成は実施形態の構成に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内での構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。
なお、実施形態では、互いに隣り合う動翼50のプラットフォーム70のうち、後方側Rbに位置するプラットフォーム70に前方側側面73から後方側Rbに向かって凹む凹部75が形成されているが、この構成に限定されることはない。凹部75は、上記の構成に替えて、前方側Raに位置するプラットフォーム70の後方側側面74から前方側Raに向かって凹むように形成されてもよい。この際、この凹部75と、後方側Rbに位置するプラットフォーム70の前方側側面73とでシール部材収容空間Sが区画されてもよい。また、互いに隣り合うプラットフォーム70の各前方側側面73及び後方側側面74の両方から回転方向Rに凹み、互いに隣り合うプラットフォーム70同士でこれらが組み合わさってシール部材収容空間Sが区画されてもよい。
また、実施形態では、母材にNi(ニッケル)基合金が採用されているが、これに限定されることはない。母材には、例えば、Crを含有するCo(コバルト)基合金等であってもよい。
また、実施形態では、シール部材収容空間Sが、隣り合うプラットフォーム70のうち、後方側Rbに位置するプラットフォーム70に形成された凹部75と、前方側Raに位置するプラットフォーム70の前方側側面73とによって軸線方向Daに延びている構成を説明したが、この構成に限定されることはない。例えば、凹部75が軸線方向Daに対して傾斜する方向に延びるようにプラットフォーム70に形成されることで、この凹部75と後方側側面74とによって区画されるシール部材収容空間Sが軸線方向Daに対して傾斜する方向に延びていてもよい。
また、シール部材90の交換方法では、既存シール部材が、上記シール部材90とは構成が異なる従来使用されてきたシール部材であることを説明したが、これに限定されることはなく、既存シール部材は、上記シール部材90であってもよい。
また、実施形態では、ガスタービン用高温部品として動翼50を例示したが、ガスタービン用高温部品は、動翼50に限定されることはない。ガスタービン用高温部品は、例えば、タービンケーシング43における静翼列45のタービン静翼であってもよい。この場合、シール部材90は、例えば、静翼列45中で周方向に互いに隣り合うタービン静翼同士の間に形成される隙間を軸線方向Daで封止するシール板であってもよい。
したがって、シール部材90は、円柱状を成している構成に限定されることはなく、例えば、板状を成していてもよい。この場合であっても、シール部材90は、Crを含有する合金を含む母材によって形成された本体部と、この本体部を外側から覆うように本体部91と一体に形成された母材の酸化物である予酸化層とを備える構成であればよい。
ガスタービン用高温部品は、ガスタービン100に用いられる部品(ガスタービン100が備える部品)であればよく、シール部材90は、ガスタービン用高温部品同士の間に形成される隙間を封止する部材であればよい。
また、シール部材90の交換方法は、上記実施形態で説明した方法に限定されることはない。シール部材90の交換方法における第一ステップS10では、ガスタービン用高温部品をガスタービン100中から取り除き、第二ステップS11では、既存シール部材をシール部材90に入れ替え、第三ステップS12では、ガスタービン用高温部品をガスタービン100中へ戻していればよい。
[付記]
実施形態に記載のシール部材、ガスタービン、シール部材の交換方法、及びシール部材の製造方法は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係るシール部材90は、ガスタービン用高温部品同士の間に形成される隙間を封止するシール部材90であって、Crを含有する合金を含む母材によって形成された本体部91と、前記本体部91を外側から覆うように前記本体部91と一体に形成された前記母材の酸化物である予酸化層92と、を備える。
これにより、母材の酸化物である予酸化層92がプラットフォーム70間の隙間を封止しつつ、本体部91よりも摩擦係数が低い固体潤滑剤として機能する。したがって、シール部材90とガスタービン用高温部品との間に生じる摩擦力を低下させることができる。
(2)第2の態様に係るシール部材90は、(1)のシール部材90であって、前記本体部91は、円柱状を成していてもよい。
これにより、他の形状のシール部材90と比較して、シール部材90とプラットフォーム70とが接触する面積を低減させることができる。また、円柱状といった簡易な構成のシール部材90でガスタービン用高温部品間の隙間を封止することができる。
(3)第3の態様に係るシール部材90は、(1)または(2)のシール部材90であって、前記予酸化層92は、前記本体部91と一体に形成されて、前記本体部91よりも前記Crの含有率が低い変質層920と、前記変質層920を外側から覆うように前記変質層920と一体に形成されて、前記変質層920よりも前記Crの含有率が低い内部酸化層921と、前記内部酸化層921を外側から覆うように前記内部酸化層921と一体に形成されて、前記本体部91、前記変質層920、及び前記内部酸化層921よりも前記Crの含有率が高い外部酸化層922と、によって構成されていてもよい。
これにより、例えば、予酸化層92を備えていないシール部材やCrの含有率がまばらな層等を有するシール部材90と比較して、Crを最も多く含有する外部酸化層922でガスタービン用高温部品間の隙間を封止することができる。したがって、シール部材90とガスタービン用高温部品との間に生じる摩擦力をより低下させることができる。
(4)第4の態様に係るシール部材90は、(1)から(3)のいずれかのシール部材90であって、前記予酸化層92の厚さは、20μm以上200μm以下であってもよい。
(5)第5の態様に係るガスタービン100は、軸線Ar回りに回転する回転軸と、前記回転軸の外周側に配置された複数のガスタービン用高温部品と、前記ガスタービン用高温部品同士の間に形成される隙間を封止する(1)から(4)のいずれかのシール部材90と、前記回転軸及び前記複数のガスタービン用高温部品を覆うガスタービンケーシング101と、を備える。
これにより、シール部材90の摩耗が抑制されたガスタービン100を提供することができる。
(6)第6の態様に係るシール部材90の交換方法は、軸線Ar回りに回転する回転軸と、前記回転軸の外周側に配置された複数のガスタービン用高温部品と、前記ガスタービン用高温部品同士の間に形成される隙間を封止する既存シール部材と、前記回転軸及び前記複数のガスタービン用高温部品を覆うガスタービンケーシング101と、を備えるガスタービン100の前記既存シール部材を交換するシール部材90の交換方法であって、前記ガスタービン用高温部品を前記ガスタービン100中から取り除く第一ステップS10と、前記第一ステップS10の後に、前記既存シール部材を(1)から(4)のいずれかシール部材90に入れ替える第二ステップS11と、前記第二ステップS11の後に、前記ガスタービン用高温部品を前記ガスタービン100中へ戻す第三ステップS12と、を含む。
これにより、既存シール部材を摩耗が抑制されたシール部材90に交換することができる。
(7)第7の態様に係るシール部材90の製造方法は、軸線Ar回りに回転する回転軸の外周側に配置された複数のガスタービン用高温部品のうち隣り合う前記ガスタービン用高温部品同士の間に形成される隙間を封止するシール部材90の製造方法であって、Crを含有する合金を含む母材から成る処理前部材を成形する部材成形工程S0と、前記処理前部材を熱処理することで、前記処理前部材を前記母材によって形成された本体部91と、前記本体部91を外側から覆うように前記本体部91と一体に形成された前記母材の酸化物である予酸化層92とに分ける予酸化熱処理工程S1と、を含む。
これにより、摩耗が抑制されたシール部材90を製造することができる。
1…圧縮機 2…中間ケーシング 3…燃焼器 4…タービン 10…圧縮機ロータ 11…圧縮機ロータ軸 12…圧縮機動翼列 20…圧縮機ケーシング 21…圧縮機ケーシング本体 22…圧縮機静翼列 23…空気入口部 40…タービンロータ 41…ロータ軸 41a…翼根溝 42…動翼列 43…タービンケーシング 44…タービンケーシング本体 45…タービン静翼列 50…動翼 60…翼体 60a…前縁 60b…後縁 61…腹側面 62…背側面 67…フィレット部 70…プラットフォーム 71…ガスパス面 72…側面 73…前方側側面 73a…外周側側面 73b…内周側側面 74…後方側側面 75…凹部 75a…上面 75b…下面 75c…接続面 80…軸取付部 81…シャンク 82…翼根 90…シール部材 91…本体部 92…予酸化層 92a…外周面 100…ガスタービン 101…ガスタービンケーシング 102…ガスタービンロータ 200…発電機 201…出力軸 920…変質層 921…内部酸化層 922…外部酸化層 A1…空気 A2…圧縮空気 Ar…軸線 Cg…燃焼ガス流路 Da…軸線方向 Dad…軸線下流側 Dau…軸線上流側 Dc…周方向 Dr…径方向 Dri…径方向内側 Dro…径方向外側 F…燃料 G…燃焼ガス R…回転方向 Ra…前方側 Rb…後方側 S…シール部材収容空間 S0…部材成形工程 S1…予酸化熱処理工程 S2…安定化熱処理工程 S3…時効熱処理工程 S10…第一ステップ S11…第二ステップ S12…第三ステップ

Claims (7)

  1. ガスタービン用高温部品同士の間に形成される隙間を封止するシール部材であって、
    Crを含有する合金を含む母材によって形成された本体部と、
    前記本体部を外側から覆うように前記本体部と一体に形成された前記母材の酸化物である予酸化層と、
    を備えるシール部材。
  2. 前記本体部は、円柱状を成している請求項1に記載のシール部材。
  3. 前記予酸化層は、
    前記本体部と一体に形成されて、前記本体部よりも前記Crの含有率が低い変質層と、
    前記変質層を外側から覆うように前記変質層と一体に形成されて、前記変質層よりも前記Crの含有率が低い内部酸化層と、
    前記内部酸化層を外側から覆うように前記内部酸化層と一体に形成されて、前記本体部、前記変質層、及び前記内部酸化層よりも前記Crの含有率が高い外部酸化層と、
    によって構成されている請求項1または2に記載のシール部材。
  4. 前記予酸化層の厚さは、20μm以上200μm以下である請求項1から3のいずれか一項に記載のシール部材。
  5. 軸線回りに回転する回転軸と、
    前記回転軸の外周側に配置された複数のガスタービン用高温部品と、
    前記ガスタービン用高温部品同士の間に形成される隙間を封止する請求項1から4のいずれか一項に記載のシール部材と、
    前記回転軸及び前記複数のガスタービン用高温部品を覆うガスタービンケーシングと、
    を備えるガスタービン。
  6. 軸線回りに回転する回転軸と、前記回転軸の外周側に配置された複数のガスタービン用高温部品と、前記ガスタービン用高温部品同士の間に形成される隙間を封止する既存シール部材と、前記回転軸及び前記複数のガスタービン用高温部品を覆うガスタービンケーシングと、を備えるガスタービンの前記既存シール部材を交換するシール部材の交換方法であって、
    前記ガスタービン用高温部品を前記ガスタービン中から取り除く第一ステップと、
    前記第一ステップの後に、前記既存シール部材を請求項1から4のいずれか一項に記載のシール部材に入れ替える第二ステップと、
    前記第二ステップの後に、前記ガスタービン用高温部品を前記ガスタービン中へ戻す第三ステップと、
    を含むシール部材の交換方法。
  7. 軸線回りに回転する回転軸の外周側に配置された複数のガスタービン用高温部品のうち隣り合う前記ガスタービン用高温部品同士の間に形成される隙間を封止するシール部材の製造方法であって、
    Crを含有する合金を含む母材から成る処理前部材を成形する部材成形工程と、
    前記処理前部材を熱処理することで、前記処理前部材を前記母材によって形成された本体部と、前記本体部を外側から覆うように前記本体部と一体に形成された前記母材の酸化物である予酸化層とに分ける予酸化熱処理工程と、
    を含むシール部材の製造方法。
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