JP2023111433A - 需要予測装置、及び需要予測方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 販促施策の影響を受け得る同一の製品群に属して仕様が異なる製品の需要量を精度よく予測する。【解決手段】 需要予測装置は、製品毎の販売実績を表す販売実績情報、及び製品の子品目と親品目との対応関係を表す親子品目対応情報を参照して、需要量の予測対象とする前記子品目としての対象製品に対応する親品目の販売実績を抽出し、前記親品目の販売実績に基づいて、前記対象製品が属する製品群に属する仕様が異なる複数の製品の需要の構成比率が収束する時点を表す収束時点Tを算出する収束時点算出部と、前記収束時点Tを閾値として算出方法を決定し、決定した前記算出方法に従い、前記親品目の販売実績、及び前記対象製品の販売実績のうちの少なくとも一方に基づいて、前記対象製品の前記構成比率を算出する構成比率算出部と、販促施策に応じた更新係数を用い、算出された前記構成比率を更新する構成比率更新部と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、需要予測装置、及び需要予測方法に関する。
製品を製造して供給するまでにリードタイムを要する見込み生産品では、製品の需要を事前に予測し、予測結果に応じて、部品の調達、製品の組み立て、市場への輸送を行う必要がある。特に、基本的な構造は同一であっても色の違いや付加機能の有無等により多数の仕様が用意されている製品においては、仕様毎に必要な部品や生産方法が異なるので、特に、製品仕様別の需要を予測することが不可欠である。
製品の需要予測に関しては、例えば特許文献1に「過去の需要実績量を記憶する需要実績量記憶手段に記憶されている需要実績量に基づいて、複数の需要予測モデルを構築し、構築された需要予測モデル毎に予測需要量を算出する統合需要予測装置。」が記載されている。
特開2013-131259号公報
特許文献1に記載の技術では、過去の需要実績に基づいて製品群(基本的な構造が同一の製品の集合。例えば、冷蔵庫の場合、同一メーカ製であって容量やグレード(高級、標準等)が等しい冷蔵庫の集団)の需要量を予測できる。しかしながら、同一の製品群に属する仕様(例えば、冷蔵庫の場合、色、扉の開閉方向等の違い)が異なる製品の需要量については、例えば、チラシやメールマガジンへの掲載、値引き、店頭展示の変更等の販促(販売促進)施策の実施の有無に影響を受け得るので、過去の需要実績だけでは精度良く予測することができない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、販促施策の実施の有無に影響を受け得る、同一の製品群に属して仕様が異なる製品の需要量を精度よく予測できるようにすることを目的とする。
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下の通りである。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る需要予測装置は、製品毎の販売実績を表す販売実績情報、及び製品の子品目と親品目との対応関係を表す親子品目対応情報を参照して、需要量の予測対象とする前記子品目としての対象製品に対応する親品目の販売実績を抽出し、前記親品目の販売実績に基づいて、前記対象製品が属する製品群に属する仕様が異なる複数の製品の需要の構成比率が収束する時点を表す収束時点Tを算出する収束時点算出部と、前記収束時点Tを閾値として算出方法を決定し、決定した前記算出方法に従い、前記親品目の販売実績、及び前記対象製品の販売実績のうちの少なくとも一方に基づいて、前記対象製品の前記構成比率を算出する構成比率算出部と、販促施策に応じた更新係数を用い、算出された前記構成比率を更新する構成比率更新部と、を備える。
本発明によれば、販促施策の実施の有無に影響を受け得る同一の製品群に属して仕様が異なる製品の需要量を精度よく予測することが可能となる。
上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、需要予測システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、一般的なコンピュータの構成例を示すブロック図である。 図3は、販売実績情報のデータ構造の一例を示す図である。 図4は、親子品目対応情報のデータ構造の一例を示す図である。 図5は、製品展示情報のデータ構造の一例を示す図である。 図6は、メディア掲載情報のデータ構造の一例を示す図である。 図7は、販促施策情報のデータ構造の一例を示す図である。 図8は、更新係数情報のデータ構造の一例を示す図である。 図9は、構成比率予測情報のデータ構造の一例を示す図である。 図10は、更新済構成比率情報のデータ構造の一例を示す図である。 図11は、製品群需要予測情報のデータ構造の一例を示す図である。 図12は、製品マスタ情報のデータ構造の一例を示す図である。 図13は、需要予測の概念を説明するための図である。 図14は、需要予測処理の一例を説明するフローチャートである。 図15は、ステップS3の処理の一例を詳述するフローチャートである。 図16は、ステップS4の処理の一例を詳述するフローチャートである。 図17は、ステップS45の処理による算出結果の一例を示す図である。 図18は、ステップS47の処理の一例を詳述するための図である。 図19は、ステップS11の処理の一例を詳述するフローチャートである。 図20は、出力画面の表示例を示す図である。 図21は、需要予測システムの活用例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合及び原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。同様に、以下の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。
<本発明の一実施形態に係る需要予測システム1の構成例>
図1は、本発明の一実施形態に係る需要予測システム1の構成例を示している。需要予測システム1は、製品群と仕様とによって一意に定まる製品の需要量を予測するものである。製品群とは、基本的な構造が等しい製品の集合であり、例えば、製品が冷蔵庫である場合、同一メーカ製であって容量やグレード(高級、標準等)等が等しく共通の型式が付与されている冷蔵庫の集団を指し、仕様とは、共通の型式が付与されている冷蔵庫における色や扉の開閉方向の違いを表す。
需要予測システム1は、ネットワーク2を介して接続された需要予測装置10、データベース20、及びユーザ端末30を備える。ネットワーク2は、インターネットに代表される双方向通信網である。
需要予測装置10は、パーソナルコンピュータ等の一般的なコンピュータによって実現される。
図2は、需要予測装置10を実現する一般的なコンピュータ100の構成例を示している。コンピュータ100は、プロセッサ101、ROM102、RAM103、補助記憶装置104、表示装置105、入力装置106、メディア読取装置107、及び情報受発信装置108を備える。
プロセッサ101は、CPU(Central Processor Unit)等からなり、所定のプログラムに従って各種演算を実行する。ROM(Read Only Memory)102には、コンピュータ100の起動に必要なプログラム等が格納される。RAM103には、プロセッサ101により実行されるプログラムや、プログラムの実行に必要なデータ等が格納される。補助記憶装置104は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等からなり、プログラムや各種のデータが格納される。表示装置105は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等からなり、各種の画面を表示する。入力装置106は、キーボード、マウス、マイク等からなり、ユーザからコマンドや音声等の入力を受け付ける。メディア読取装置107は、半導体メモリ等の着脱可能な記憶媒体からデータを読み出したり、記録媒体にデータを記録したりする。情報受発信装置108は、通信モジュール等からなり、ネットワーク2を介してデータの送受信を行う。
コンピュータ100においては、プロセッサ101が補助記憶装置104に格納されていた所定のプログラムをRAM103にロードして実行することにより、需要予測装置10の各機能ブロックを実現する。
図1に戻る。需要予測装置10は、記憶部11、処理部12、及び通信部13の各機能ブロックを備える。
記憶部11は、コンピュータ100のRAM103、及び補助記憶装置104によって実現される。記憶部11には、販売実績情報111、親子品目対応情報112、製品展示情報113、メディア掲載情報114、販促施策情報115、更新係数情報116、構成比率予測情報117、更新済構成比率情報118、製品群需要予測情報119、及び製品マスタ情報1110が格納される。
販売実績情報111は、製品の販売実績を表す情報である。販売実績情報111は、予めデータベース20に格納されており、通信部13により、ネットワーク2を介してデータベース20から取得されて記憶部11に格納される。
図3は、販売実績情報111のデータ構造の一例を示している。販売実績情報111は、累積販売実績111a、及び構成比率推移情報111bを含む。
累積販売実績111aは、製品群(型式)、及び仕様によって一意に特定される各製品の販売開始時からの販売実績を表す。以下、例えば、製品群RS50に属し、仕様LAの製品を製品RS50・LAと称する。他の製品も同様とする。
同図の場合、例えば、製品RS50・LAの累積販売台数は2万台であり、製品RS50・RAの累積販売台数は4万台であることを表している。なお、累積販台売数「-」は、対応する製品の販売実績が無く、販売予定であることを表す。
構成比率推移情報111bは、累積販売実績111aに基づいて計算された、製品群を構成する製品の構成比率の週毎の推移を表す。同図の場合、製品群RS50に属して仕様違いの製品RS50・LA,RS50・RA,RS50・LB,RS50・RBの構成比率は、販売開始から1週目が50%,30%,20%,0%であり、2週目が30%,30%,20%,20%であり、52週目が20%,40%,30%,10%であることを表している。
図1に戻る。親子品目対応情報112は、販売中、又は販売開始予定の新製品(子品目)と、その1世代前の旧製品(親品目)との対応関係を表す情報である。親子品目対応情報112は、予めデータベース20に格納されており、通信部13により、ネットワーク2を介してデータベース20から取得されて記憶部11に格納される。
図4は、親子品目対応情報112のデータ構造の一例を示している。同図の場合、例えば、子品目の製品RT50・LAの親品目は製品RS50・LAであり、子品目の製品RT50・RAの親品目は製品RS50・RAであることを表している。
図1に戻る。製品展示情報113は、家電量販店等の店舗における製品の展示状況を表す情報である。製品展示情報113は、予めデータベース20に格納されており、通信部13により、ネットワーク2を介してデータベース20から取得されて記憶部11に格納される。
図5は、製品展示情報113のデータ構造の一例を示している。同図の場合、日付は省略されており、例えば、製品RT50・LAは、店舗「X電機」においては店頭展示が無く、店舗「Yモール」においては店頭展示が有ることを表している。
図1に戻る。メディア掲載情報114は、同一の製品群に属して仕様が異なる製品のメディアにおける掲載比を表す情報である。メディア掲載情報114は、EC(Electronic Commerce)サイトや各Webページ等における各製品の画像掲載数に基づき、各製品の掲載比(各製品の画像掲載数/製品群に属する製品の画像掲載数の合計)が予め算出されてデータベース20に格納されており、通信部13により、ネットワーク2を介してデータベース20から取得されて記憶部11に格納される。なお、各製品の画像掲載数は、例えば、Webページにおける画像マイニング等の手法を用いて取得することができる。
図6は、メディア掲載情報114のデータ構造の一例を示している。同図の場合、日付は省略されており、同一の製品群に属する4つの製品RT50・LA,RT50・RA,RT50・LB,RT50・RBのメディアにおける掲載比は、30%,50%,15%,5%であることを表している。
図1に戻る。販促施策情報115は、各製品についての販促施策の実施日(実施済みの日及び予定日を含む)とその種類を表す情報である。販促施策情報115は、予めデータベース20に格納されており、通信部13により、ネットワーク2を介してデータベース20から取得されて記憶部11に格納される。販促施策の種類としては、値引き、チラシ掲載、メールマガジン、店頭展示、メディア掲載等を挙げることができる。なお、ユーザは、販促施策情報115(図7)における今後の販促施策の予定を変更することができる。
図7は、販促施策情報115のデータ構造の一例を示している。同図の場合、例えば、製品RT50・LAについては、8月16日にメールマガジンの配信、製品RT50・RAについては、8月9日にチラシ掲載、8月16日にメールマガジンの配信が実施された(または実施される)ことを表している。なお、販促施策「-」は、該製品についての販促施策が実施されないことを表している。
図1に戻る。更新係数情報116は、販促施策の有無に応じて構成比率を更新するための更新係数を表す情報である。販促施策には、図7に例示された値引き、チラシ掲載、及びメールマガジンの他、店頭展示、メディア掲載等が含まれる。更新係数情報116は、更新係数算出部124によって算出されて記憶部11に格納される。
図8は、更新係数情報116の一例である。同図の場合、例えば、販促施策としてチラシ掲載が実施された場合の更新係数は1.8、実施されない場合の更新係数は0.7である。これは、販促施策としてチラシ掲載が実施される製品の構成比率を1.8倍し、チラシ掲載が実施されない製品の構成比率を0.7倍することを意味する。
図1に戻る。構成比率予測情報117は、同一の製品群に属して仕様が異なる製品の需要量の構成比率が収束すると予測される構成比率収束週T、収束が開始すると予測される構成比率収束開始週S、及び構成比率予測値を表す情報である。構成比率収束週Tは収束時点算出部121により、構成比率収束開始週Sは収束開始時点算出部122により、構成比率予測値は構成比率算出部123によりそれぞれ算出されて構成比率予測情報117として記憶部11に格納される。
図9は、構成比率予測情報117のデータ構造の一例を示している。同図の場合、例えば、製品群RT50に属する仕様違いの製品の構成比率の収束週Tは販売開始から10週目であり、収束開始週Sは販売開始から5週目であり、製品群RT50に属する仕様違いの製品RT50・LA,RT50・RA,RT50・LB,RT50・RBの構成比率の予測値は32%,38%,25%,5%であることを表している。
図1に戻る。更新済構成比率情報118は、同一の製品群に属して仕様が異なる製品の販促施策の有無に応じて更新した構成比率の予測値の推移を表す情報である。更新済構成比率情報118は、構成比率更新部125により算出されて記憶部11に格納される。
図10は、更新済構成比率情報118のデータ構造の一例を示している。同図の場合、例えば、製品群RT50に属する仕様違いの製品RT50・LA,RT50・RA,RT50・LB,RT50・RBの更新済構成比率の予測値は、8月2日が32%,38%,25%,5%であり、8月9日が20%,61%,16%,3%であり、8月16日が32%,38%,25%,5%であることを表している。
図1に戻る。製品群需要予測情報119は、製品群毎の需要量の予測値を表す情報である。製品群需要予測情報119は、予めデータベース20に格納されており、通信部13により、ネットワーク2を介してデータベース20から取得されて記憶部11に格納される。なお、製品群毎の需要量は、例えば、各国の市場規模、経済状況、人口規模等の統計情報に基づき、機械学習、自己回帰和分移動平均モデル等の手法を用いて予測される。
図11は、製品群需要予測情報119のデータ構造の一例を示している。同図の場合、製品群RT50の需要量予測値は、8月2日が300台、8月9日が500台、8月16日が350台であることを表している。
図1に戻る。製品マスタ情報1110は、各製品の製品カテゴリ、製品群、仕様、販売開始日、及び販売終了日を表す情報である。製品カテゴリとは、例えば生活家電の場合、冷蔵庫、洗濯機、TV等の区別を指す。製品マスタ情報1110は、予めデータベース20に格納されており、通信部13により、ネットワーク2を介してデータベース20から取得されて記憶部11に格納される。
図12は、製品マスタ情報1110のデータ構造の一例を示している。同図の場合、製品カテゴリA1に属する製品RS50・LAの販売開始日は2020年4月1日、販売終了日は2021年4月5日であることを示している。
なお、上述した情報のうち、販売実績情報111、親子品目対応情報112、製品展示情報113、メディア掲載情報114、販促施策情報115、製品群需要予測情報119、及び製品マスタ情報1110については記憶部11に格納せず、必要に応じてデータベース20に格納されている各情報を参照するようにしてもよい。
図1に戻る。処理部12は、コンピュータ100のプロセッサ101によって実現される。処理部12は、収束時点算出部121、収束開始時点算出部122、構成比率算出部123、更新係数算出部124、構成比率更新部125、需要量算出部126、及び出力制御部127を有する。
収束時点算出部121は、販売実績情報111、親子品目対応情報112、及び製品マスタ情報1110に基づき、後述する収束時算出処理(図15)に従って、同一の製品群に属して仕様が異なる製品の需要量の構成比率が収束すると予測される時点(販売開始日を起点として週単位で表す。以下、構成比率収束週Tと称する)を算出し、構成比率予測情報117に格納する。
収束開始時点算出部122は、販売実績情報111、親子品目対応情報112、構成比率予測情報117、及び製品マスタ情報1110に基づき、後述する収束開始時点算出処理(図16)に従って、同一の製品群に属して仕様が異なる製品の需要量の構成比率が収束開始すると予測される時点(販売開始日を起点として週単位で表す。以下、構成比率収束開始週Sと称する)を算出し、構成比率予測情報117に格納する。
構成比率算出部123は、販売実績情報111、親子品目対応情報112、構成比率予測情報117、及び製品マスタ情報1110に基づき、後述する構成比率算出処理(図14)に従って、同一の製品群に属して仕様が異なる製品の需要量の構成比率の予測値(予測値α,βまたはγ)を算出し、構成比率予測値として、構成比率予測情報117に格納する。
更新係数算出部124は、販売実績情報111、製品展示情報113、メディア掲載情報114、及び販促施策情報115に基づき、後述する更新係数算出処理(図18)に従い、各製品に対する更新係数を算出し、更新係数情報116に格納する。
構成比率更新部125は、製品展示情報113、メディア掲載情報114、販促施策情報115、及び更新係数情報116に基づき、後述する構成比率更新処理(図13)に従って、同一の製品群に属して仕様が異なる製品の需要量の構成比率に更新係数を乗算するし、さらに正規化することによって構成比率を更新し、更新済構成比率情報118に格納する。
需要量算出部126は、更新済構成比率情報118、及び製品群需要予測情報119に基づき、製品群需要予測値に対して各製品の構成比率を乗算することにより、各製品の需要量を算出する。
出力制御部127は、需要量算出部126によって算出された各製品の需要量等を表す出力画面をユーザ端末30に表示させる。
通信部13は、コンピュータ100の情報受発信装置108によって実現される。通信部13は、ネットワーク2を介してデータベース20と接続し、各種の情報を取得して記憶部11に格納する。
データベース20は、例えば、ERP(Enterprise Resource Planning)システム等からなる。データベース20には、予め販売実績情報111、親子品目対応情報112、製品展示情報113、販促施策情報115、製品群需要予測情報119、及び製品マスタ情報1110が格納されているものとする。ユーザ端末30は、例えば、パーソナルコンピュータ等の一般的なコンピュータであり、製品の需要量の予測値に基づいて製品の生産計画を立案するユーザによって操作される。ユーザ端末30は、需要予測装置10から取得する製品の需要量の予測値等を表す出力画面をユーザに提示する。
次に、図13は、本実施形態における需要予測の概念について説明するための図である。
本実施形態においては、製品の需要に関する下記(1),(2)の特徴を利用する。
(1)同一の製品群に属して仕様が異なる製品(子品目)の構成比率は、対応する親品目の製品の構成比率と相関がある。
(2)同一の製品群に属して仕様が異なる製品の構成比率は、人間工学(例えば、日本人は左利きよりも右利きが多いため、冷蔵庫の扉は右手で開閉し易いように右開きが左開きよりも需要が多い等)、消費者心理、居住環境等に起因して最終的に収束する。
そして、製品の販売開始以降の期間を、販売開始から構成比率収束開始週Sまでの第1期間(構成比率収束開始週Sを含まない)、構成比率収束開始週Sから構成比率収束週Tまでの第2期間(構成比率収束開始週Sを含み、構成比率収束週Tを含まない)、構成比率収束週T以後の第3期間(構成比率収束週Tを含む)に分割し、計画立案日(需要予測の対象日)が第1~第3期間のどこに属するのかによって構成比率の算出方法を変更するようになされている。
具体的には、同図の上段に示すように、計画立案日であるN週が第1期間に属する場合(N<Sの場合)、対象製品(子品目)の構成比率には、対応する親品目の累積販売実績に基づいて算出された親品目の収束後の構成比率αを採用する。
また、同図の中段に示すように、計画立案日であるN週が第2期間に属する場合(S≦N<T)、予測対象の製品(子品目)の構成比率には、次式(1)に従い、構成比率αと構成比率βとを用いて算出する構成比率γを採用する。
γ={α×(T-N)+β×(N-S+1)}/(T-S+1) ・・・(1)
ここで、構成比率βは、対象製品(子品目)の現時点における累積販売実績に基づいて算出する構成比率である。構成比率βは、構成比率収束週T以後において収束する。第2期間においては、対象製品(子品目)の構成比率がαからβに移行する期間であるため、構成比率γは、構成比率αと構成比率βを組み合わせて算出する。具体的には、N週が構成比率収束開始週Sに近いときには、親品目の構成比率αの割合が高く、N週が構成比率収束週Tに近づくにつれて、構成比率βの割合が高くなるように算出する。
さらに、同図の下段に示すように、計画立案日であるN週が第3期間に属する場合(T≦N)、対象製品(子品目)の構成比率には、当該製品の累積販売実績に基づいて算出する構成比率βを採用する。
<需要予測装置10による需要予測処理について>
次に、図14は、需要予測装置10による需要予測処理の一例を説明するフローチャートである。
該需要予測処理は、例えば、ユーザがユーザ端末30を用いて指定した製品群、またはユーザが指定した製品が属する製品群に属して仕様が異なる各複数の需要量を予測するものである。需要予測処理は、例えば、バッチ処理等により所定のタイミングで自動に実行される。
はじめに、通信部13が、ネットワーク2を介してデータベース20に接続し、販売実績情報111、親子品目対応情報112、製品展示情報113、メディア掲載情報114、販促施策情報115、及び製品マスタ情報1110を取得して記憶部11に格納する(ステップS1)。
次に、処理部12が、ユーザが指定した製品群、またはユーザが指定した製品が属する製品群を需要予測の対象製品群とし、対象製品群に属して仕様が異なる複数の製品に順に着目し、需要予測の対象製品として、以下のステップS3~S10を実行する(ステップS2)。
具体的には、収束時点算出部121が、販売実績情報111、親子品目対応情報112、及び製品マスタ情報1110を参照し、対象製品(子品目)に対応する親品目の販売実績に基づいて、対象製品の構成比率収束週Tを算出する(ステップS3)。
図15は、ステップS3の処理の一例を詳述するフローチャートである。まず、収束時点算出部121が、親子品目対応情報112を参照して、対象製品(子品目)に対応する親品目を特定する(ステップS21)。なお、親子品目対応情報112に、対象製品(子品目)に対応する親品目が記録されていない場合、製品マスタ情報1110を参照し、対象製品(子品目)と同一の製品カテゴリに属し、製品群の型式及び仕様を表す符号が類似している製品の中で、販売開始日が対象製品(子品目)の販売開始日以前であって対象製品(子品目)の販売開始日に最も近い製品を親品目とみなせばよい。
次に、収束時点算出部121が、対象製品(子品目)の親品目の販売実績情報111を抽出する(ステップS22)。次に、収束時点算出部121が、製品マスタ情報1110に基づき、親品目の販売開始から販売終了までの期間を週単位で順に対象週tとする(ステップS23)。
次に、収束時点算出部121が、販売実績情報111の構成比率推移情報111bを参照し、次式(2)に示すΔ、すなわち、対象製品(子品目)に対応する親品目の対象週tにおける構成比率と、その前週(t-1)における構成比率の差の2乗を算出する(ステップS24)。
Δ={(対象週tにおける構成比率)-(前週(t-1)における構成比率)}
・・・(2)
次に、収束時点算出部121が、Δが0.05以下であるか否か、すなわち、親品目の対象週tとその前週(t-1)における構成比率の変化が±5%以内であるか否かを判定する(ステップS25)。
ここで、Δが0.05以下ではないと判定した場合(ステップS25でNO)、収束時点算出部121が、対象週tが販売週終了週であるか否かを判定し(ステップS26)、販売終了週ではないと判定した場合(ステップS26でNO)、カウント変数nを0に初期化する(ステップS27)。なお、カウント変数nは、Δが0.05以下である週の連続数を表し、初期値は0である。この後、処理はステップS23に戻され、対象週tが1だけインクリメントされて、ステップS23以降が繰り返される。なお、収束時点算出部121が、対象週tが販売週終了週であると判定した場合(ステップS26でYES)、処理はステップS30に進められる。
反対に、Δが0.05以下であると判定した場合(ステップS25でYES)、収束時点算出部121が、カウント変数nを1だけインクリメントする(ステップS28)。
次に、収束時点算出部121が、カウント変数nが3であるか否かを判定し、また、対象週tが販売終了週であるか否かを判定する(ステップS29)。ここで、カウント変数nが3ではない、且つ、対象週tが販売終了週ではないと判定された場合(ステップS29でNO)、処理はステップS23に戻され、対象週tが1だけインクリメントされて、ステップS23以降が繰り返される。
反対に、カウント変数nが3である、且つ/または、対象週tが販売終了週であると判定された場合(ステップS29でYES)、処理はステップS30に進められる。
次に、収束時点算出部121が、対象週tを、対象製品(子品目)の構成比率収束週Tに決定して構成比率予測情報117に記録する(ステップS30)。
以上のように、収束時点算出部121が、対象製品(子品目)に対応する親品目の販売実績に基づいて、対象製品(子品目)の構成比率収束週Tを決定した後、処理は図14のステップS4に進められる。
次に、収束開始時点算出部122が、販売実績情報111、親子品目対応情報112、構成比率予測情報117、及び製品マスタ情報1110に基づき、対象製品の構成比率が収束を開始する収束開始週Sを算出する(ステップS4)。
図16は、ステップS4の処理の一例を詳述するフローチャートである。まず、収束開始時点算出部122が、親子品目対応情報112を参照し、対象製品(子品目)の親品目と、その親品目(子品目の2世代前)を特定する(ステップS41)。なお、対象製品(子品目)の親品目が親子品目対応情報112に記録されていない場合、図15のステップS21と同様、対象製品(子品目)と同一の製品カテゴリに属し、製品群の型式及び仕様を表す符号が類似している製品の中で、販売開始日が対象製品(子品目)の販売開始日以前であって対象製品(子品目)の販売開始日に最も近い製品を親品目とみなせばよい。親品目の親品目についても同様である。
次に、収束開始時点算出部122が、対象製品(子品目)の親品目、及びその親品目の販売実績情報111を抽出する(ステップS42)。
次に、収束開始時点算出部122が、対象製品(子品目)の2世代前の販売実績情報111の構成比率推移情報111bを参照し、対象製品(子品目)の2世代前の収束後の構成比率を、対象製品(子品目)の親品目の構成比率αとして特定する。また、収束開始時点算出部122が、対象製品(子品目)の親品目の販売実績情報111の構成比率推移情報111bを参照し、対象製品(子品目)の親品目の収束後の構成比率βを特定する(ステップS43)。
次に、収束開始時点算出部122が、製品マスタ情報1110に基づき、親品目の販売開始日から、ステップS3で算出された構成比率収束週Tまでの1週からT週までを順に収束開始週Sに仮定する(ステップS44)。
次に、収束開始時点算出部122が、収束開始週Sを固定した状態で、計画立案日であるN週を1週からT週まで変化させた場合の対象製品(子品目)のN週の構成比率を、図13に示した場合分けに従って算出する(ステップS45)。
図17は、ステップS45における算出結果の一例を示している。ただし、同図においては、ステップS3で算出された構成比率収束週Tが10、ステップS43で算出された対象製品(子品目)の親品目の構成比率αが0.270,N=1~10それぞれの累積販売実績に基づく構成比率βが0.381,0.397,・・・,0.270である場合を示している。
例えば、収束開始週S=1の場合、N週=1のときにはS≦Nとなって、N週は図13に示した第2期間に属するので、式(1)に従って構成比率γが算出される。
γ=(0.270×(10-1)+0.381×1)/10=0.281
また例えば、収束開始週S=2の場合、N週=1のときにはN<SとなってN週は図13に示した第1期間に属するので、構成比率α=0.270が採用される。また、N週=2のときにはS≦Nとなって、N週は図13に示した第2期間に属するので、式(1)に従い、次のように構成比率γが算出される。
γ=(0.270×(10-2)+0.397×2)/10=0.295
また、N週=10のときにはT≦NとなってN週は図13に示した第3期間に属するので、構成比率β=0.270が採用される。
さらに例えば、収束開始週S=10の場合、N週=1~9のときにはN<SとなってN週は図13に示した第1期間に属するので、構成比率α=0.270が採用され、N週=10のときにはT≦NとなってN週は図13に示した第3期間に属するので、構成比率β=0.270が採用される。
図16に戻る。次に、収束開始時点算出部122が、現在の収束開始週Sが構成比率収束週Tと同一であるか否かを判定する(ステップS46)。ここで、現在の収束開始週Sが構成比率収束週Tと同一ではないと判定された場合(ステップS46でNO)、処理はステップS44に戻され、Sが1だけインクリメントされて、ステップS44~S46が繰り返される。
その後、現在の収束開始週Sが構成比率収束週Tと同一であると判定された場合(ステップS46でYES)、次に、収束開始時点算出部122が、収束開始週Sの取り得る値(1~T)それぞれに対して、計画立案日であるN週を1週から(T-1)週まで変化させた場合の対象製品(子品目)のN週の構成比率と、N週以降のM週(M=1~8)の累積販売実績に基づく構成比率βとの誤差を算出し、その総和が最小となるSを、対象製品の構成比率収束開始週Sに設定する(ステップS47)。ただし、M=1はN週と同じ週を表し、M=2はN週の翌週を表すものとする。
図18は、ステップS47を詳述するための図である。図17より、例えば、収束開始週S=1における、N=1の構成比率は0.281、M=1の構成比率βは0.381であるので、その誤差は|0.281-0.381|=0.100となる。また、M=2の構成比率βは0.397であるので、その誤差は|0.281-0.397|=0.116となる。
また例えば、収束開始週S=1における、N=2の構成比率は0.295、M=1の構成比率βは0.397であるので、その誤差は|0.295-0.397|=0.102となる。また、M=2の構成比率βは0.372であるので、その誤差は|0.295-0.372|=0.077となる。
そして、Sを固定した状態で、NとMとの組み合わせ毎に算出される誤差の総和が最小となるSの値が、対象製品の構成比率収束開始週Sとされて、構成比率予測情報117に格納される。
以上のように、収束開始時点算出部122が、対象製品(子品目)の構成比率収束開始週Sを決定した後、処理は図14のステップS5に進められる。
次に、構成比率算出部123が、例えば、ユーザからの入力に従い、対象製品の構成比率を予測する計画対象日(対象製品の販売開始日を起点として週単位のN週とする)を特定する(ステップS5)。次に、構成比率算出部123が、構成比率予測情報117から構成比率収束開始週S、及び構成比率収束週Tを参照し、計画対象日(N週)が第1~第3期間のどこに属するかを判定する(ステップS6)。そしてこの判定結果に応じ、処理はステップS7~S9のいずれかに分岐する。
すなわち、N週が第1期間に属すると判定した場合、構成比率算出部123が、販売実績情報111の構成比率推移情報111bを参照し、対象製品(子品目)の親品目の収束後の構成比率を構成比率αに流用して構成比率予測情報117に記録する(ステップS7)。
また、N週が第2期間に属すると判定した場合、構成比率算出部123が、販売実績情報111を参照し、対象製品(子品目)の親品目の累積販売実績に基づいて構成比率αを算出し、また対象製品(子品目)の累積販売実績に基づいて構成比率βを算出し、式(1)に従い構成比率γを算出して構成比率予測情報117に記録する(ステップS8)。
また、N週が第3期間に属すると判定した場合、構成比率算出部123が、販売実績情報111を参照し、対象製品(子品目)の累積販売実績に基づいて構成比率βを算出して構成比率予測情報117に記録する(ステップS9)。
次に、処理部12が、対象製品と同一の製品群に属して仕様が異なる複数の製品のうち、未着目の製品があるか否かを判定し(ステップS10)、未着目の製品があると判定した場合(ステップS10でYES)、処理をステップS2に戻して、次の対象製品を決定した後、ステップS3~S10を繰り返し実行する。
そして、同一の製品群に属して仕様が異なる全ての製品が対象製品とされてステップS3~S10が実行され、未着目の製品がないと判定された場合(ステップS10でNO)、処理は、ステップS11に進められる。
次に、更新係数算出部124が、販売実績情報111、製品展示情報113、メディア掲載情報114、及び販促施策情報115に基づいて更新係数を算出する(ステップS11)。
図19は、ステップS11の処理の一例を詳述するフローチャートである。まず、更新係数算出部124が、販促施策(値引き、チラシ掲載、メールマガジン、店頭展示、メディア掲載)を順に着目する(ステップS51)。
次に、更新係数算出部124が、製品展示情報113、メディア掲載情報114、及び販促施策情報115を参照し、対象製品群に属する製品に対して、着目した販促施策を実施した実施日を抽出し、抽出した実施日に順に着目する(ステップS52)。なお、着目した販促施策が店頭展示、またはメディア掲載である場合には、それぞれが変更された日付けを実施日とみなすことにする。
次に、更新係数算出部124が、販売実績情報111を参照し、対象製品群に属する各製品について、着目した販促施策の実施前後の販売実績(累積販売実績)を抽出する(ステップS53)。ここで、着目した販促施策が店頭展示、またはメディア掲載である場合には、店頭展示の状況や掲載割合が変化した日の前後の日単位の販売実績を抽出するようにする。着目した販促施策が値引き、チラシ掲載、またはメールマガジンである場合には、実施日前後の週単位の販売実績を抽出するようにする。
次に、更新係数算出部124が、対象製品群に属する各製品のうち、販促施策を実施した製品と、販促施策を実施しなかった製品とのそれぞれについて、(販促施策実施後の販売実績)/(販促施策実施前の販売実績)を算出する(ステップS54)。
次に、更新係数算出部124が、販促施策の実施日のうち、未着目の実施日があるか否かを判定し(ステップS55)、未着目の実施日があると判定した場合(ステップS55でYES)、処理をステップS52に戻し、ステップS52~S55を繰り返す。
その後、未着目の実施日がないと判定した場合(ステップS55でNO)、更新係数算出部124が、対象製品群に属する各製品のうちの販促施策を実施した製品について実施日の数だけステップS54で算出した値の平均値を算出し、着目している販促施策を実施した場合の更新係数として更新係数情報116に格納する。また、更新係数算出部124が、対象製品群に属する各製品のうちの販促施策を実施しなかった製品について実施日の数だけステップS54で算出した値の平均値を算出し、着目している販促施策を実施しなかった場合の更新係数として更新係数情報116に格納する(ステップS56)。
次に、更新係数算出部124が、販促施策のうち、未着目の販促施策があるか否かを判定し(ステップS57)、未着目の販促施策があると判定した場合(ステップS57でYES)、処理をステップS51に戻し、ステップS51~S57を繰り返す。
その後、未着目の販促施策がないと判定した場合(ステップS57でNO)、各販促施策を実施した場合と実施しなかった場合の更新係数が得られたことになるので、処理は図14のステップS12に進められる。
次に、構成比率更新部125が、更新係数情報116、及び構成比率予測情報117に基づき、対象製品群に属する製品の構成比率を更新して更新済構成比率情報118に格納する(ステップS12)。
より詳細には、構成比率予測情報117に格納されている対象製品群に属する製品の構成比率に対し、販促施策情報115が表す販促施策の実施予定に従い、更新係数情報116に格納されている更新係数を乗算する。さらに、対象製品群に属する製品の構成比率に更新係数を乗算した値の合計が100%になるように正規化することにより、構成比率を更新する。
具体的には、例えば、製品群RT50に属する製品の2021年8月9日における需要予測を行う場合、販促施策情報115(図7)から、製品群RT50に属する仕様違いの製品のうちの製品RT50・RAに対して販促施策としてチラシ掲載が実施され、製品RT50・LA,RT50・LB,RT50・RBには実施されないことがわかる。また、更新係数情報116(図18)から、チラシ掲載が実施される場合の調整係数は1.8、実施されない場合の調整係数は0.7であることがわかる。さらに、構成比率予測情報117(図9)から、製品群RT50に属する仕様違いの製品RT50・LA,RT50・RA,RT50・LB,RT50・RBのLAの構成比率は、32%,38%,25%,5%,であることがわかる。よって、製品RT50・RAの更新、正規化後の構成比率は、{38%×1.8/(32%×0.7+38%×1.8+25%×0.7+5%×0.7)}=61%となる。
次に、需要量算出部126が、製品群需要予測情報119が表す製品群毎の需要量予測値に対し、更新済構成比率情報118に格納された各製品の更新済構成比率を乗算することにより、対象製品群に属する各製品の需要予測値を算出する(ステップS13)。そして、出力制御部127が、算出された対象製品群に属する各製品の需要予測値を表す出力画面200(図20)を、ネットワーク2を介して接続されたユーザ端末30に表示させる(ステップS14)。以上で、需要予測装置10による需要予測処理は終了される。
該需要予測処理によれば、販促施策の実施を考慮して、同一の製品群に属する各製品の需要量を精度よく予測することが可能となる。
次に、図20は、ユーザ端末30に表示される出力画面200の表示例を示している。出力画面200には、同一の製品群に属する各製品の1週間毎の需要予測値と、予定されている販促施策とが表示される。例えば、2021年8月9日の週における製品群RT50に属する仕様違いの製品RT50・LA,RT50・RA,RT50・LB,RT50・RBそれぞれの需要予測値は80,244,64,12であり、製品RT50・RAに対してだけ販促施策としてチラシ掲載が予定されていることを確認できる。上述したように、ユーザは、販促施策情報115(図7)における販促施策の実施予定を変更することができ、その効果を出力画面200によって確認できる。
次に、図21は、本実施形態の需要予測システム1の活用例を示している。需要予測システム1は、製造流通コミュニティ2001、及び市場2002によって構成されたサプライチェーン2000に活用できる。
製造流通コミュニティ2001は、材料や部品の調達、製品の製造、製品の輸送や出庫、販売を行う企業の集合体である。例えば、自動車業界において、部品メーカから、完成車メーカ、車両量販店等企業の集合体が挙げられる。市場2002は、製造流通コミュニティ2001に対して製品を注文し、製造流通コミュニティ2001は、市場2002に対して製品を納品する。
製造流通コミュニティ2001と市場2002とからなるサプライチェーンの適正化において、同一の製品群に属する仕様違いの製品の高精度な需要予測を入力として販売計画を生成し、MRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画)システムを多段階で適用するような、需給最適化システム2003に販売計画を入力することは、需要実績との偏差低減に繋がり、サプライチェーン全体の棚卸資産の削減や販売機会損失防止を可能とする。
例えば、需要予測システム1は、市場2002からの注文を、需給最適化システム2003の入力として必要な製品群仕様別の需要量として予め予測することを可能とする。これにより、需給最適化システム2003から、各製造流通コミュニティ2001の拠点となるサプライヤ、工場、倉庫、販社等に対して、部品調達指示、生産指示、輸送指示、出庫指示等を適切に行うことが可能となり、需給が一致し、棚卸資産の削減や販売機会損失の防止が可能となる。
なお、本発明は上記した実施形態に限らず、様々な変形が可能である。例えば、本実施形態においては、販売計画、販促施策の計画、構成比率の予測、製品群の需要予測、製品群仕様別の需要予測等を、週単位の値を用いることにしているが、例えば、販売計画の立案頻度に応じて、日単位、月単位の値を用いるようにしてもよい。
また、例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1・・・需要予測システム、2・・・ネットワーク、10・・・需要予測装置、11・・・記憶部、111・・・販売実績情報、111a・・・累積販売実績、111b・・・構成比率推移情報、112・・・親子品目対応情報、113・・・製品展示情報、114・・・メディア掲載情報、115・・・販促施策情報、116・・・更新係数情報、117・・・構成比率予測情報、118・・・更新済構成比率情報、119・・・製品群需要予測情報、1110・・・製品マスタ情報、12・・・処理部、121・・・収束時点算出部、122・・・収束開始時点算出部、123・・・構成比率算出部、124・・・更新係数算出部、125・・・構成比率更新部、126・・・需要量算出部、127・・・出力制御部、13・・・通信部、20・・・データベース、30・・・ユーザ端末、100・・・コンピュータ、101・・・プロセッサ、102・・・ROM、103・・・RAM、104・・・補助記憶装置、105・・・表示装置、106・・・入力装置、107・・・メディア読取装置、108・・・情報受発信装置、200・・・出力画面、2000・・・サプライチェーン、2001・・・製造流通コミュニティ、2002・・・市場、2003・・・需給最適化システム

Claims (8)

  1. 製品毎の販売実績を表す販売実績情報、及び製品の子品目と親品目との対応関係を表す親子品目対応情報を参照して、需要量の予測対象とする前記子品目としての対象製品に対応する親品目の販売実績を抽出し、前記親品目の販売実績に基づいて、前記対象製品が属する製品群に属する仕様が異なる複数の製品の需要の構成比率が収束する時点を表す収束時点Tを算出する収束時点算出部と、
    前記収束時点Tを閾値として算出方法を決定し、決定した前記算出方法に従い、前記親品目の販売実績、及び前記対象製品の販売実績のうちの少なくとも一方に基づいて、前記対象製品の前記構成比率を算出する構成比率算出部と、
    販促施策に応じた更新係数を用い、算出された前記構成比率を更新する構成比率更新部と、
    を備える需要予測装置。
  2. 請求項1に記載の需要予測装置であって、
    前記対象製品の販売実績、前記対象製品に対応する前記親品目の販売実績、及び前記親品目に対応する親品目の販売実績に基づいて、前記構成比率の収束が開始する時点を表す収束開始時点Sを算出する収束開始時点算出部、
    を備え、
    構成比率算出部は、前記収束開始時点S及び前記収束時点Tを閾値として前記算出方法を決定する
    需要予測装置。
  3. 請求項1に記載した需要予測装置であって、
    前記製品に対する販促施策の実施の状況を表す販促施策情報を参照し、前記対象製品に対する前記販促施策の実施前後の前記対象製品の販売実績に基づいて前記更新係数を算出する更新係数算出部、
    を備える需要予測装置。
  4. 請求項1に記載した需要予測装置であって、
    前記販促施策は、値引き、チラシ掲載、メールマガジン、店頭展示、及びメディア掲載のうちの少なくとも一つを含む
    需要予測装置。
  5. 請求項1に記載した需要予測装置であって、
    前記構成比率更新部は、算出された前記構成比率に前記更新係数を乗算して正規化することにより、前記構成比率を更新する
    需要予測装置。
  6. 請求項1に記載した需要予測装置であって、
    前記対象製品が属する製品群に対する需要量予測値に、更新された前記構成比率を乗算することにより、前記対象製品の需要量を算出する需要量算出部、
    を備える需要予測装置。
  7. 請求項6に記載した需要予測装置であって、
    算出された前記対象製品の需要量、及び前記対象製品に対する販促施策を表す画面を表示させる出力制御部、
    を備える需要予測装置。
  8. 需要予測装置による需要量予測方法であって、
    製品毎の販売実績を表す販売実績情報、及び製品の子品目と親品目との対応関係を表す親子品目対応情報を参照して、需要量の予測対象とする前記子品目としての対象製品に対応する親品目の販売実績を抽出し、前記親品目の販売実績に基づいて、前記対象製品が属する製品群に属する仕様が異なる複数の製品の需要の構成比率が収束する時点を表す収束時点Tを算出する収束時点算出ステップと、
    前記収束時点Tを閾値として算出方法を決定し、決定した前記算出方法に従い、前記親品目の販売実績、及び前記対象製品の販売実績のうちの少なくとも一方に基づいて、前記対象製品の前記構成比率を算出する構成比率算出ステップと、
    販促施策に応じた更新係数を用い、算出された前記構成比率を更新する構成比率更新ステップと、
    を含む需要予測方法。
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