JP2023110221A - 鉄道利用状況分析装置、鉄道利用状況分析方法および鉄道利用状況分析プログラム - Google Patents

鉄道利用状況分析装置、鉄道利用状況分析方法および鉄道利用状況分析プログラム Download PDF

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浩輝 井上
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Abstract

Figure 2023110221000001
【課題】複数の鉄道会社をまたがって利用する旅客の移動情報を取得して活用することが可能な鉄道利用状況分析装置、鉄道利用状況分析方法および鉄道利用状況分析プログラムを提供する。
【解決手段】鉄道利用状況分析装置10は、データ取得部11と、データ連携部13と、を備えている。データ取得部11は、旅客ごとの鉄道の駅の改札機20a,20b,20cを通過した改札機通過データとして、第1改札機の外へ出て別の第2改札機を通過した2ラッチ乗換えデータを含むデータを取得する。データ連携部13は、データ取得部11において取得された改札機通過データ14aと、鉄道の駅に関する情報14b~14fとを連携させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道を利用する旅客の利用状況を分析する鉄道利用状況分析装置に関する。
近年、鉄道事業者は、自動改札機から得られる旅客の乗降データ(改札機通過データ)を用いて、旅客の移動に関する情報を取得している。
例えば、特許文献1には、IC(Integrated Circuit)カードに記録された情報から交通機関の利用情報を分析して、有効な情報として提供する交通機関の利用情報分析表示システム装置について開示されている。
特開2008-20996号公報
しかしながら、上記従来の鉄道利用状況分析装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された交通機関の利用情報分析表示システムでは、例えば、複数の鉄道会社の改札機をまたがって乗り換えを行う、いわゆる2ラッチ乗り換えを行う旅客について、それぞれの鉄道会社は自社の乗降情報のみしか取得していないため、各旅客の正確な移動情報を取得することは困難であった。
本発明の課題は、複数の鉄道会社をまたがって利用する旅客の移動情報を取得して活用することが可能な鉄道利用状況分析装置、鉄道利用状況分析方法および鉄道利用状況分析プログラムを提供することにある。
第1の発明に係る鉄道利用状況分析装置は、鉄道を利用した旅客の利用状況を分析する鉄道利用状況分析装置であって、改札機通過データ取得部と、データ連携部と、を備えている。改札機通過データ取得部は、旅客ごとの鉄道の駅の改札機を通過した改札機通過データとして、第1改札機の外へ出て別の第2改札機を通過した2ラッチ乗換えデータを含むデータを取得する。データ連携部は、改札機通過データ取得部において取得されたデータと、鉄道の駅に関する情報とを連携させる。
ここで、取得される改札機通過データには、例えば、ICカード、磁気券等から改札機が取得する1つの鉄道会社の路線に含まれる駅の改札機を通過したデータに加えて、複数の鉄道会社の路線に含まれる駅の改札機を通過したデータも含まれる。
鉄道の駅に関する情報には、例えば、鉄道の会社名、路線、駅の緯度・経度、運賃に関する情報が含まれる。
これにより、単一の鉄道会社の路線内での移動だけでなく、複数の鉄道会社の路線にまたがって移動する旅客の乗降駅を把握することができるため、複数の鉄道会社をまたがって利用する旅客の移動情報を取得して活用することができる。
この結果、鉄道事業者または旅客にとってより効果的なサービスを提供することができる。
第2の発明に係る鉄道利用状況分析装置は、第1の発明に係る鉄道利用状況分析装置であって、改札機通過データ取得部は、旅客が改札機を通過した当日に、改札機通過データを取得する。
これにより、旅客が改札機を通過した当日の改札機通過データを、通過した当日に取得して利用することができる。
第3の発明に係る鉄道利用状況分析装置は、第1または第2の発明に係る鉄道利用状況分析装置であって、改札機通過データ取得部は、旅客が改札機を通過した通過日の翌日に、当該通過日の改札機通過データを取得する。
これにより、旅客が改札機を通過した日の改札機通過データを、通過した翌日に取得して利用することができる。
第4の発明に係る鉄道利用状況分析装置は、第1から第3の発明のいずれか1つに係る鉄道利用状況分析装置であって、改札機通過データ取得部は、旅客が改札機を通過した通過から所定の期間を経過すると、改札機通過データを取得する。
これにより、旅客が改札機を通過した日の改札機通過データを、所定の期間が経過するごとにまとめて取得して利用することができる。
第5の発明に係る鉄道利用状況分析装置は、第1から第4の発明のいずれか1つに係る鉄道利用状況分析装置であって、改札機通過データ取得部は、旅客が改札機を通過した通過日に、当該通過日の1日分の改札機通過データを取得する。
これにより、旅客が改札機を通過した当日の1日分の改札機通過データを取得して利用することができる。
第6の発明に係る鉄道利用状況分析装置は、第1から第5の発明のいずれか1つに係る鉄道利用状況分析装置であって、改札機通過データ取得部は、旅客が改札機を通過した通過日に、当該通過日の前1週間分の改札機通過データを取得する。
これにより、旅客が改札機を通過した日の前の1週間分の改札機通過データをまとめて取得して利用することができる。
第7の発明に係る鉄道利用状況分析装置は、第1から第6の発明のいずれか1つに係る鉄道利用状況分析装置であって、改札機通過データ取得部は、旅客が改札機を通過した通過日に、当該通過日の前1カ月分の改札機通過データを取得する。
これにより、旅客が改札機を通過した日の前の1カ月分の改札機通過データをまとめて取得して利用することができる。
第8の発明に係る鉄道利用状況分析装置は、第1から第7の発明のいずれか1つに係る鉄道利用状況分析装置であって、改札機通過データを、ICカードのデータと磁気券のデータとに分類するデータ分類部を、さらに備えている。
これにより、改札機通過データを、ICカードのデータと、磁気券のデータとに分けることで、複数の鉄道会社の路線にまたがる経路情報の取得に必要なデータだけを取捨選択することができる。
よって、複数の鉄道会社の路線にまたがる経路情報を、分類されたICカードのデータから取得することができる。
第9の発明に係る鉄道利用状況分析装置は、第1から第8の発明のいずれか1つに係る鉄道利用状況分析装置であって、鉄道の駅に関する情報は、鉄道の会社名、路線、駅の位置情報、運賃に関する情報を含む。
これにより、鉄道の会社名、路線、駅の位置情報(緯度・経度)、運賃に関する情報を、鉄道の駅に関する情報として改札機通過データと連携させることができる。
第10の発明に係る鉄道利用状況分析装置は、第1から第9の発明のいずれか1つに係る鉄道利用状況分析装置であって、データ連携部における連携の結果を表示装置に表示させる表示制御部を、さらに備えている。
これにより、改札機通過データと駅の情報とを連結させた情報を、表示装置に表示させることで、例えば、鉄道会社によって有益な情報を提供することができる。
第11の発明に係る鉄道利用状況分析装置は、第1から第10の発明のいずれか1つに係る鉄道利用状況分析装置であって、鉄道の駅に関する情報を保存する記憶部を、さらに備えている。
これにより、記憶部に保存された鉄道の駅に関する情報を、改札機通過データと連携させるために用いることで、鉄道会社等にとって有効な情報を提供することができる。
第12の発明に係る鉄道利用状況分析方法は、鉄道を利用した旅客の利用状況を分析する鉄道利用状況分析方法であって、改札機通過データ取得ステップと、データ連携ステップと、を備えている。改札機通過データ取得ステップでは、旅客ごとの鉄道の駅の改札機を通過した改札機通過データとして、第1改札機の外へ出て別の第2改札機を通過した2ラッチ乗換えデータを含むデータを取得する。データ連携ステップでは、改札機通過データ取得ステップにおいて取得された前記データと、前記鉄道の駅に関する情報とを連携させる。
ここで、取得される改札機通過データには、例えば、ICカード、磁気券等から改札機が取得する1つの鉄道会社の路線に含まれる駅の改札機を通過したデータに加えて、複数の鉄道会社の路線に含まれる駅の改札機を通過したデータも含まれる。
鉄道の駅に関する情報には、例えば、鉄道の会社名、路線、駅の緯度・経度、運賃に関する情報が含まれる。
これにより、単一の鉄道会社の路線内での移動だけでなく、複数の鉄道会社の路線にまたがって移動する旅客の乗降駅を把握することができるため、複数の鉄道会社をまたがって利用する旅客の移動情報を取得して活用することができる。
この結果、鉄道事業者または旅客にとってより効果的なサービスを提供することができる。
第13の発明に係る鉄道利用状況分析プログラムは、鉄道を利用した旅客の利用状況を分析する鉄道利用状況分析プログラムであって、改札機通過データ取得ステップと、データ連携ステップと、を備えている鉄道利用状況分析方法を、コンピュータに実行させる。改札機通過データ取得ステップでは、旅客ごとの鉄道の駅の改札機を通過した改札機通過データとして、第1改札機の外へ出て別の第2改札機を通過した2ラッチ乗換えデータを含むデータを取得する。データ連携ステップでは、改札機通過データ取得ステップにおいて取得された前記データと、前記鉄道の駅に関する情報とを連携させる。
ここで、取得される改札機通過データには、例えば、ICカード、磁気券等から改札機が取得する1つの鉄道会社の路線に含まれる駅の改札機を通過したデータに加えて、複数の鉄道会社の路線に含まれる駅の改札機を通過したデータも含まれる。
鉄道の駅に関する情報には、例えば、鉄道の会社名、路線、駅の緯度・経度、運賃に関する情報が含まれる。
これにより、単一の鉄道会社の路線内での移動だけでなく、複数の鉄道会社の路線にまたがって移動する旅客の乗降駅を把握することができるため、複数の鉄道会社をまたがって利用する旅客の移動情報を取得して活用することができる。
この結果、鉄道事業者または旅客にとってより効果的なサービスを提供することができる。
本発明に係る鉄道利用状況分析装置によれば、複数の鉄道会社をまたがって利用する旅客の移動情報を取得して活用することができる。
本発明の一実施形態に係る鉄道利用状況分析装置の構成を示す制御ブロック図。 図1のデータ連携部において連携されたデータを表示装置の表示例として2ラッチ乗換え移動商圏データを示す図。 図1のデータ連携部において連携されたデータを表示装置の表示例を示すグラフ。 図1の鉄道利用状況分析装置による鉄道利用状況分析方法の処理の流れを示すフローチャート。
本発明の一実施形態に係る鉄道利用状況分析装置10および鉄道利用状況分析方法について、図1~図4を用いて説明すれば以下の通りである。
なお、本実施形態では、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
また、出願人は、当業者が本発明を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(1)鉄道利用状況分析装置10の構成
本実施形態に係る鉄道利用状況分析装置10は、複数の鉄道駅に設置された複数の改札機20a,20b,20cから取得した旅客ごとの改札機20a,20b,20cを通過した際に、旅客が所持しているICカードや磁気券(紙の切符)等に記録される改札機通過データを用いて、鉄道の利用状況を分析する。そして、鉄道利用状況分析装置10は、図1に示すように、データ取得部(改札機通過データ取得部)11と、データ変換・分類処理部(データ分類部)12と、データ連携部13と、記憶部14と、表示制御部15とを備えている。
ここで、図1に示す複数の改札機20a,20b,20cは、例えば、A駅、B駅、C駅にそれぞれ設置され、旅客が所持しているICカードや磁気券に記録された情報を読み取って旅客ごとに通過の可否を判定する自動改札機を示している。
それぞれの改札機20a,20b,20cにおいて取得された旅客の改札機通過データは、旅客が改札機20a,20b,20cを通過した際にデータサーバ21へ送信され、改札機通過OD(Origin-Destination)データとして保存される。
また、本実施形態では、旅客が、複数の鉄道事業者の路線にまたがって移動する際に、共通のICカード等の乗車券を用いた移動が可能な場合について説明する。
データ取得部(改札機通過データ取得部)11は、データサーバ21に改札機通過ODデータ21aとして保存された旅客ごとの改札機通過データを取得する。
なお、改札機通過データは、複数のトリップデータを集積したデータである。各トリップデータは、入場記録およびこれに対応する出場記録を含む一組のデータである。入場記録は、入場駅と、入場駅に設置されている改札機20a~20cを通過した時刻とを含む。出場記録は、出場駅と、出場駅に設置されている改札機20a~20cを通過した時刻とを含む。入場記録および出場記録は、別の場所で別の時刻に改札機20a~20cにおいて取得される。入場記録および出場記録は、旅客が利用していた乗車券ごとに付与された乗車券ID情報を介して互いに紐付けされることによってトリップデータを形成する状態で、データサーバ21上に記憶されている。
トリップデータは、ある1人の旅客が、いつどの駅に入場していつどの駅から出場したのかを示し、入場から出場までの鉄道利用による1つのトリップを特定する。1つのトリップは、その主体としての1人の「旅客」と一対一で対応する。
例えば、早朝におけるA駅からD駅への移動を示すトリップデータと、夜間におけるD駅からA駅への移動を示すトリップデータとは、それらに含まれる乗車券ID情報が同一であるため、定期券を利用する同一人物の往復移動を示しているものと認められる。これら2つは、移動の方向も時間も異なっているため、別の「旅客」による互いに異なるトリップとして定義される。
本実施形態では、データ取得部11は、例えば、旅客が改札機20aを通過した当日に、その前に通過してきた他の鉄道会社の路線に含まれる鉄道駅の改札機通過データを取得する。
これにより、例えば、旅客が鉄道会社Aの鉄道駅の改札機を通過したタイミングで、それ以前に通過してきた他の鉄道会社Bの鉄道駅の改札機を通過したデータを取得することで、その旅客が当日に移動してきた経路情報を正確に取得することができる。
なお、データ取得部11は、旅客が改札機20aを通過したタイミングで、例えば、前日に通過した全ての鉄道会社の改札機通過データをまとめて取得してもよい。
この場合には、前日に通過した改札機データを1日分まとめて取得することができる。
また、データ取得部11は、改札機を通過した日が、前回の改札機通過データの取得日から所定の期間(例えば、1週間)が経過している場合に、所定期間内の改札機通過データをまとめて取得してもよい。
さらに、データ取得部11は、例えば、毎月の月初めに改札機を通過した際に、その前の月の1カ月分の改札機通過データをまとめて取得してもよい。
すなわち、データ取得部11が改札機通過データを通過するタイミング、取得データの単位については、鉄道利用状況の分析をどのタイミングで、どの期間分を行うかに応じて設定されていればよい。
データ変換・分類処理部(データ分類部)12は、データ取得部11において取得された改札機通過データを、各鉄道会社のフォーマットから標準フォーマットのデータに変換する。そして、データ変換・分類処理部12は、標準フォーマットのデータに変換された改札機通過データを、ICカードのデータと磁気券(紙の切符)のデータとに分類する。
なお、データ変換・分類処理部12では、ICカードに記録された買い物等のデータも、改札機通過データとは別に分類される。
これにより、データ連携部13において連携に必要なデータ(例えば、複数の鉄道会社の路線にまたがる経路情報)だけを選択して、データ連携部13へ送信することができる。
データ連携部13は、データ変換・分類処理部12において分類されたデータのうち、ICカードのデータのみを受信して、ICカードを利用した改札機通過データと記憶部14に保存された駅に関する情報とを連携させて、後述する2ラッチ乗換え移動商圏データ(図2参照)を生成する。
ここで、記憶部14に保存された駅に関する情報には、例えば、図1に示すように、通過した改札機の駅の路線を所有する鉄道会社名14b、路線14c、駅の位置情報(緯度・経度)14d、駅タイプ14e、運賃14fの情報が含まれる。
なお、駅タイプ14eには、連絡タイプが異なる駅の情報として、例えば、(a)一般駅:1事業者のみ乗降できる駅(乗り継ぐ駅がない駅)、(b)連絡駅(2ラッチ連絡):該当社に乗り継ぐために一度改札を出場して乗り換える駅、(c)連絡駅(共同使用駅):改札を出場せず該当社に乗り継ぐことができる駅が含まれる。
記憶部14は、上述した駅に関する情報に加えて、データ取得部11において取得された改札機通過データ(ICデータのみ)14aが保存されている。
表示制御部15は、データ連携部13における連携処理の結果、生成された2ラッチ乗換え移動商圏データ(図2参照)が表示されるように、外部の表示装置30の表示を制御する。
図2は、図1のデータ連携部13において、改札機通過データと鉄道駅に関する情報とを連携処理した結果、表示装置30に出力され、表示装置30の表示画面30aにおいて表示される表示例(2ラッチ乗換え移動商圏データ)を示している。
具体的には、図2には、他の鉄道会社の路線に含まれる駅の改札機を出て、鉄道会社Aの路線に含まれる駅の改札機に流入してくる2ラッチ乗換えをした旅客が乗車した駅ごとの1カ月単位の乗車人数を、円の大きさによって表示している。
つまり、図2の表示画面30aに示されている円は、全て駅の位置を示しており、それぞれの駅に、何人の旅客が乗車したのかを円の大きさによって示している。
なお、図2において、円によって表示される乗車人数は、1カ月単位に限らず、1日単位、1週間単位、2~3カ月単位、半年(6カ月)単位、1年単位、特定の曜日単位等で集計されたデータであってもよい。
また、乗車駅の人数は、円の大きさを変えることで示す以外に、円の色を変化させることで示されていてもよい。
図2に示す表示例では、表示画面30aの左上に、鉄道会社Aのどの駅に流入してくる旅客が、他の鉄道会社のどの路線のどの駅から乗車しているかを選択する選択エリアA1が設けられている。そして、表示画面30aの右上には、対象となる乗車人数の総計を示す対象乗車人数表示エリアA2が設けられている。
選択エリアA1では、例えば、鉄道会社Aのどの駅に流入してきたかを選択するために駅名をプルダウン表示させる流入駅選択エリアA11と、流入先となる鉄道会社をプルダウン表示させる鉄道会社選択エリアA12と、他の鉄道会社の入場駅(乗車駅)をプルダウン表示させる入場駅選択エリアA13と、目的地となる駅をプルダウン表示させる目的地駅表示選択エリアA14とが含まれている。
流入駅選択エリアA11では、例えば、鉄道会社Aの特定の路線の特定の△△駅をプルダウン表示させて選択することで、他の鉄道会社の路線に含まれる各駅から流入してきた旅客の人数が、各駅ごとに表示画面30aに表示される。
鉄道会社選択エリアA12では、鉄道会社Aの路線に含まれる△△駅に流入してくる流入元である鉄道会社をプルダウン表示させて選択することで、特定の鉄道会社から鉄道会社Aの路線への流入を表示させる。
入場駅選択エリアA13では、鉄道会社Aの路線に含まれる△△駅に流入してきた旅客の他の鉄道会社の入場駅(乗車駅)をプルダウン表示させる。ここでは、図2に示すように、「すべて」が選択されてもよいし、特定の駅が選択されてもよい。
目的地駅表示選択エリアA14では、鉄道会社Aの路線に含まれる△△駅に流入してきた旅客の降車駅(目的地)となる駅をプルダウン表示させることで、最終的に旅客がどこに向かったのかを表示することができる。なお、図2に示すように、目的地駅表示選択エリアA14では、「すべて」が選択されてもよいし、特定の駅が選択されてもよい。
対象乗車人数表示エリアA2には、選択エリアA1において選択された駅、鉄道会社等に応じて、対象となる乗車人数の総計を示される。
本実施形態では、図2に示す2ラッチ乗換え移動商圏データを表示する表示画面30aにおいて、マウス等を操作して該当駅の〇の部分にポインタを当てると、当該駅の位置情報(緯度・経度)、鉄道会社名、駅名、乗車人数、乗車運賃等の情報が表示される。
これにより、改札機を通過した際に取得されるICカードの情報に基づいて、その旅客の前回の乗降情報を取得し、自社を乗降する前にどこから来たのかを認識することができる。複数の鉄道会社をまたいで利用する旅客の乗降情報を把握するとともに、それを表示装置30等に表示することで、今まで取得できなかった新たな情報を鉄道会社に対し提供することができる。
そして、図3は、図2に示す2ラッチ乗換え移動商圏データに表示された乗車駅を、人数が多い順に並び変えたグラフを示している。
具体的には、図3は、他の鉄道会社の路線に含まれる駅X1から乗車した人数が約50,000人と最も多く、次いで、駅X2,X3と続き、駅Xy、Xzの順に、鉄道会社Aの路線に含まれる特定の△△駅に流入してきた旅客が多いことを示す。
これにより、図3に示すグラフを、鉄道会社Aに提示することで、鉄道会社Aでは、他の鉄道会社のどの駅からの流入が多いのかを一目で把握することができる。よって、鉄道会社Aでは、流入してくる旅客が多い他の鉄道会社の駅X1,X2,X3を含む周辺地域を中心に、利用者に役立つ情報、広告等を掲示する等の対応を採ることができる。
<鉄道利用状況分析方法>
本実施形態の鉄道利用状況分析装置10は、以上のような構成により、鉄道利用状況の分析を実施する。ここでは、鉄道利用状況分析方法の処理の流れについて、図4を用いて説明する。
すなわち、図4に示すように、ステップS11では、鉄道利用状況分析装置10のデータ取得部11が、各駅に設置された改札機を旅客が通過した際に、データサーバ21に改札機通過ODデータとして蓄積された改札機通過データを取得する。
次に、ステップS12では、鉄道利用状況分析装置10のデータ変換・分類処理部12が、データ取得部11において取得された改札機通過データを、鉄道会社ごとのフォーマット(社局都度データ)から標準フォーマット(標準データ)になるようにデータ形式を変換する。
次に、ステップS13では、鉄道利用状況分析装置10の鉄道利用状況分析装置10のデータ変換・分類処理部12が、標準フォーマットに変換処理された改札機通過データを、ICカードのデータと磁気券(紙の切符)のデータとに分類する。
次に、ステップS14では、鉄道利用状況分析装置10のデータ連携部13が、ステップS13において分類されたデータのうち、ICカードのデータと、記憶部14に保存された駅に関する情報(鉄道会社名、路線情報、駅の場所(緯度・経度)、駅タイプ、運賃等)と連携させる処理を行う。
次に、ステップS15では、鉄道利用状況分析装置10のデータ連携部13が、ステップS14において連携処理された結果として、2ラッチ乗換え移動商圏データを生成する。
次に、ステップS16では、鉄道利用状況分析装置10の表示制御部15が、表示装置30の表示画面に、ステップS15において生成された2ラッチ乗換え移動商圏データを表示するように、表示装置30の表示画面30aを制御する。
これにより、データ連携部13における連携処理の結果(図2およぶ図3参照)を表示装置30の表示画面30aに示すことで、鉄道会社Aの路線に含まれる特定の△△駅に、他の鉄道会社から流入してくる旅客の乗車駅、降車駅を容易に認識することができる。
よって、鉄道の駅や鉄道事業者の組み合わせによって、各旅客がどこから来て、どこまで行ったのかを正確に把握することができるとともに、どの駅から何人の旅客がいくら使って所望の駅まで来ているかを認識することができる。このため、例えば、旅客が降車した駅の場所や運賃の金額に見合ったサービスを提供することで、鉄道事業者の収益・サービスの向上、隣接事業者と連携した施策の実行の根拠となるデータとして活用することができる。また、実行された施策の効果もすぐに確認することができるため、いろいろな施策がスピードを持って実施され、これによる効果の測定も容易に行うことができる。
<主な特徴>
本実施形態の鉄道利用状況分析装置10は、図1に示すように、データ取得部11と、データ連携部13と、を備えている。データ取得部11は、旅客ごとの鉄道の駅の改札機20a,20b,20cを通過した改札機通過データとして、第1改札機の外へ出て別の第2改札機を通過した2ラッチ乗換えデータを含むデータを取得する。データ連携部13は、データ取得部11において取得された改札機通過データ14aと、鉄道の駅に関する情報14b~14fとを連携させる。
これにより、単一の鉄道会社の路線内での移動だけでなく、複数の鉄道会社の路線にまたがって移動する旅客の乗降駅を把握することができるため、複数の鉄道会社をまたがって利用する旅客の移動情報を取得して活用することができる。
この結果、鉄道事業者または旅客にとってより効果的なサービスを提供することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、鉄道利用状況分析装置および鉄道利用状況分析方法として、本発明を実現した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、上述した鉄道利用状況分析方法をコンピュータに実行させる鉄道利用状況分析プログラムとして本発明を実現してもよい。
このプログラムは、鉄道利用状況分析装置に搭載されたメモリ(記憶部)に保存されており、CPUがメモリに保存された鉄道利用状況分析プログラムを読み込んで、ハードウェアに各ステップを実行させる。より具体的には、CPUが鉄道利用状況分析プログラムを読み込んで、上述した改札機通過データ取得ステップと、データ連携ステップと、を実行することで、上記と同様の効果を得ることができる。
また、本発明は、鉄道利用状況分析プログラムを保存した記録媒体として実現されてもよい。
(B)
上記実施形態では、データ連携部13において、改札機通過データと駅に関する情報とを連携させて、2ラッチ乗換え移動商圏データを生成し、表示装置30に表示させることで、データ取得部11において取得された改札機通過データを活用する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、取得した改札機通過データと駅に関する情報とを連携させて生成されるデータの活用方法としては、上記実施形態で説明した2ラッチ乗換え移動商圏データ以外の活用方法であってもよい。
(C)
上記実施形態では、データ分類・変換処理部12において、データ取得部11が取得した改札機通過データを、ICカードのデータと磁気券のデータとを分類する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、改札機通過データに含まれるデータのうち、データ連携部13における連携処理に使用されない不要なデータを分類する構成であってもよい。
(D)
上記実施形態では、データ連携部13における連携処理に使用される駅に関する情報を保存する記憶部14が、鉄道利用状況分析装置10内に設けられている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、駅に関する情報等を保存する記憶部は、鉄道利用状況分析装置の外部に設けられたサーバ等に設けられていてもよい。
この場合でも、データ連携部13は、鉄道利用状況分析装置10の外部に設けられたサーバから、駅に関する情報を取得して、改札機通過データと連携させることで、上記と同様の効果を得ることができる。
本発明の鉄道利用状況分析装置は、複数の鉄道会社をまたがって利用する旅客の移動情報を取得して活用することができるという効果を奏することから、各鉄道事業者が所有する管理システムに対して広く適用可能である。
10 鉄道利用状況分析装置
11 データ取得部(改札機通過データ取得部)
12 データ変換・分類処理部(データ分類部)
13 データ連携部
14 記憶部
14a 改札機通過データ
14b 鉄道会社名
14c 路線
14d 駅の位置情報(緯度・経度)
14e 駅タイプ
14f 運賃
15 表示制御部
20a,20b,20c 改札機
21 データサーバ
21a 改札機通過データODデータ
30 表示装置
A1 選択エリア
A11 流入駅選択エリア
A12 鉄道会社選択エリア
A13 入場駅選択エリア
A14 目的地駅表示選択エリア
A2 対象乗車人数表示エリア

Claims (13)

  1. 鉄道を利用した旅客の利用状況を分析する鉄道利用状況分析装置であって、
    前記旅客ごとの前記鉄道の駅の改札機を通過した改札機通過データとして、第1改札機の外へ出て別の第2改札機を通過した2ラッチ乗換えデータを含むデータを取得する改札機通過データ取得部と、
    前記改札機通過データ取得部において取得された前記データと、前記鉄道の駅に関する情報とを連携させるデータ連携部と、
    を備えている鉄道利用状況分析装置。
  2. 前記改札機通過データ取得部は、前記旅客が前記改札機を通過した当日に、前記改札機通過データを取得する、
    請求項1に記載の鉄道利用状況分析装置。
  3. 前記改札機通過データ取得部は、前記旅客が前記改札機を通過した通過日の翌日に、当該通過日の前記改札機通過データを取得する、
    請求項1または2に記載の鉄道利用状況分析装置。
  4. 前記改札機通過データ取得部は、前記旅客が前記改札機を通過した通過から所定の期間を経過すると、前記改札機通過データを取得する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の鉄道利用状況分析装置。
  5. 前記改札機通過データ取得部は、前記旅客が前記改札機を通過した通過日に、当該通過日の1日分の前記改札機通過データを取得する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の鉄道利用状況分析装置。
  6. 前記改札機通過データ取得部は、前記旅客が前記改札機を通過した通過日に、当該通過日の前1週間分の前記改札機通過データを取得する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の鉄道利用状況分析装置。
  7. 前記改札機通過データ取得部は、前記旅客が前記改札機を通過した通過日に、当該通過日の前1カ月分の前記改札機通過データを取得する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の鉄道利用状況分析装置。
  8. 前記改札機通過データを、ICカードのデータと磁気券のデータとに分類するデータ分類部を、さらに備えている、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の鉄道利用状況分析装置。
  9. 前記鉄道の駅に関する情報は、前記鉄道の会社名、路線、前記駅の位置情報、運賃に関する情報を含む、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の鉄道利用状況分析装置。
  10. 前記データ連携部における連携の結果を表示装置に表示させる表示制御部を、さらに備えている、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の鉄道利用状況分析装置。
  11. 前記鉄道の駅に関する情報を保存する記憶部を、さらに備えている、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の鉄道利用状況分析装置。
  12. 鉄道を利用した旅客の利用状況を分析する鉄道利用状況分析方法であって、
    前記旅客ごとの前記鉄道の駅の改札機を通過した改札機通過データとして、第1改札機の外へ出て別の第2改札機を通過した2ラッチ乗換えデータを含むデータを取得する改札機通過データ取得ステップと、
    前記改札機通過データ取得ステップにおいて取得された前記データと、前記鉄道の駅に関する情報とを連携させるデータ連携ステップと、
    を備えている鉄道利用状況分析方法。
  13. 鉄道を利用した旅客の利用状況を分析する鉄道利用状況分析プログラムであって、
    前記旅客ごとの前記鉄道の駅の改札機を通過した改札機通過データとして、第1改札機の外へ出て別の第2改札機を通過した2ラッチ乗換えデータを含むデータを取得する改札機通過データ取得ステップと、
    前記改札機通過データ取得ステップにおいて取得された前記データと、前記鉄道の駅に関する情報とを連携させるデータ連携ステップと、
    を備えている鉄道利用状況分析方法を、コンピュータに実行させる鉄道利用状況分析プログラム。
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