JP2023107651A - 電源遮断保護回路、電源遮断保護回路の制御方法、電源遮断保護コントローラ、データ記憶装置 - Google Patents

電源遮断保護回路、電源遮断保護回路の制御方法、電源遮断保護コントローラ、データ記憶装置 Download PDF

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Abstract

【課題】過電流に対してもロバストな電源遮断保護回路を提供する。【解決手段】スイッチング電源110Aは、昇圧モードにおいて、出力ライン108のバス電圧VBUSを昇圧してバックアップキャパシタ102を充電し、降圧モードにおいて、バックアップキャパシタ102の電圧VSTRを降圧し、出力ライン108に供給する。電子ヒューズ回路220回路は、入力ライン104と出力ライン108の間に設けられ、オン状態とオフ状態が電気的に切りかえ可能であるとともに、オン状態において電流クランプ機能を有する。UVLO回路230は、出力ライン108のバス電圧VBUSがしきい値VUVLOを下回ると、低電圧ロックアウト信号UVLOをアサートする。コントロールロジック240Aは、低電圧ロックアウト信号UVLOのアサートに応答して、電子ヒューズ回路220をオフ状態とし、スイッチング電源110Aを降圧モードに切りかえる。【選択図】図2

Description

本開示は、電源遮断保護回路に関する。
電子部品には、安定した電源電圧の供給が欠かせない。ソリッドステートドライブやハードディスクなどの記憶装置は、電源電圧が瞬断されると、記憶中のデータの破壊、消失のおそれがある。入力電圧が遮断された後も、負荷がデータ待避などの必要な保護処理を実行する期間、電源電圧を維持することが求められる。このような機能は、電源遮断保護、PLP(Power Loss Protection)、PLI(Power Loss Imminent)、PFP(Power Failure Protection)などと称される。
図1は、PLP機能を備えるシステムのブロック図である。システム2は、主電源10、負荷20および電源遮断保護回路30を備える。主電源10は、12V程度の入力電圧VINを生成する。負荷20は、PMIC(電源管理回路)22および複数の電子部品24_1~24_nを含む。PMIC22は、12Vの電源電圧VDDを受け、それを昇圧あるいは降圧し、電子部品24_1~24_nに供給する。
電源遮断保護回路30は、主電源10と負荷20の間に設けられる。電源遮断保護回路30は、スイッチ32、バックアップキャパシタ34、昇圧/降圧双方向DC/DCコンバータ36を備える。
スイッチ32は、電子ヒューズとも称され、主電源10と負荷20を結ぶ電源ライン38上に設けられる。有効な入力電圧VINが供給される間、スイッチ32はオンとなり、入力電圧VINが電源電圧VDDとして負荷20に供給される。DC/DCコンバータ36の入力端子INは、電源ライン38と接続され、出力端子OUTは、バックアップキャパシタ34と接続される。DC/DCコンバータ36は、入力電圧VINが供給されている間、入力電圧VINを昇圧し、バックアップキャパシタ34を充電する。バックアップキャパシタ34の容量をC、バックアップキャパシタ34に発生する電圧をVSTRとすると、バックアップキャパシタ34に蓄えられる電荷QおよびエネルギーEは、以下の式で表される。
Q=C・VSTR
Eは、E=C・VSTR /2
電源遮断保護回路30は、入力電圧VINの遮断(喪失)を検出すると、スイッチ32をオフする。そしてDC/DCコンバータ36は、OUT側を入力、IN側を出力とする降圧コンバータとして逆方向に動作し、バックアップキャパシタ34のキャパシタ電圧VSTRを、電源電圧VDDの電圧レベルに降圧し、負荷20に供給する。
特開2021-5924号公報
負荷20に対する電源喪失の要因としては、入力電圧VINの喪失/低下、入力端子の地絡、入力電圧の上昇の他に、負荷20の電流の増加がある。つまり、負荷電流が過電流となり、主電源10からの電力が不足すると、電源電圧VDDが低下する。
本開示は係る課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、過電流に対してもロバストな電源遮断保護回路の提供にある。
本開示のある態様の電源遮断保護回路は、入力電圧を受けるべき入力ラインと、負荷と接続されるべき出力ラインと、バックアップキャパシタと、昇圧モードと降圧モードが切りかえ可能であり、出力ラインおよびバックアップキャパシタと接続され、昇圧モードにおいて、出力ラインのバス電圧を昇圧してバックアップキャパシタを充電するとともに、降圧モードにおいて、バックアップキャパシタの電圧を降圧し、出力ラインに供給するスイッチング電源と、入力ラインと出力ラインの間に設けられ、オン状態とオフ状態が電気的に切りかえ可能であるとともに、オン状態において電流クランプ機能を有する電子ヒューズ回路と、出力ラインのバス電圧がしきい値を下回ると、低電圧ロックアウト信号をアサートする低電圧ロックアウト回路と、低電圧ロックアウト信号がアサートされると、電子ヒューズ回路をオフ状態とし、スイッチング電源を降圧モードに切りかえるコントロールロジックと、を備える。
本開示の別の態様は、電源遮断保護コントローラである。この電源遮断保護コントローラは、入力電圧を受けるべき入力ピンと、負荷と接続されるべき出力ピンと、バックアップキャパシタが接続されるべきキャパシタ接続ピンと、外付けのインダクタを介して出力ピンと接続されるべき少なくともひとつのスイッチングピンと、昇圧モードと降圧モードが切りかえ可能であり、少なくともひとつのスイッチングピン、出力ピンおよびキャパシタ接続ピンと接続され、昇圧モードにおいて、バックアップキャパシタの電圧を第1目標レベルに安定化し、降圧モードにおいて、出力ピンの電圧を第2目標レベルに安定化するコンバータブロックと、入力ピンと出力ピンを結ぶ電源ライン上に設けられ、オン状態とオフ状態が電気的に切りかえ可能であるとともに、オン状態において電流クランプ機能を有する電子ヒューズ回路と、出力ピンの電圧がしきい値を下回ると、低電圧ロックアウト信号をアサートする低電圧ロックアウト回路と、低電圧ロックアウト信号がアサートされると、電子ヒューズ回路をオフ状態とし、コンバータブロックを降圧モードに切りかえるコントロールロジックと、を備える。
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明あるいは本開示の態様として有効である。さらに、この項目(課題を解決するための手段)の記載は、本発明の欠くべからざるすべての特徴を説明するものではなく、したがって、記載されるこれらの特徴のサブコンビネーションも、本発明たり得る。
本開示のある態様によれば、過電流に対してもロバストな電源遮断保護機能を提供できる。
図1は、PLP機能を備えるシステムのブロック図である。 図2は、実施形態1に係る電源遮断保護回路を備えるシステムのブロック図である。 図3は、図2の電源遮断保護回路の動作波形図である。 図4は、比較技術の動作波形図である。 図5は、電子ヒューズおよび過電流検出回路の構成例の回路図である。 図6は、実施形態2に係る電源遮断保護回路を備えるシステムのブロック図である。 図7は、図6の電源遮断保護回路の動作波形図である。 図8は、実施形態3に係る電源遮断保護回路を備えるシステムの回路図である。 図9は、実施形態4に係る電源遮断保護回路を備えるシステムの回路図である。 図10は、PLP機能付きのデータ記憶装置のブロック図である。
(実施形態の概要)
本開示のいくつかの例示的な実施形態の概要を説明する。この概要は、後述する詳細な説明の前置きとして、実施形態の基本的な理解を目的として、1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念を簡略化して説明するものであり、発明あるいは開示の広さを限定するものではない。この概要は、考えられるすべての実施形態の包括的な概要ではなく、すべての実施形態の重要な要素を特定することも、一部またはすべての態様の範囲を線引きすることも意図していない。便宜上、「一実施形態」は、本明細書に開示するひとつの実施形態(実施例や変形例)または複数の実施形態(実施例や変形例)を指すものとして用いる場合がある。
一実施形態に係る電源遮断保護回路は、入力電圧を受けるべき入力ラインと、負荷と接続されるべき出力ラインと、バックアップキャパシタと、昇圧モードと降圧モードが切りかえ可能であり、出力ラインおよびバックアップキャパシタと接続され、昇圧モードにおいて、出力ラインのバス電圧を昇圧してバックアップキャパシタを充電するとともに、降圧モードにおいて、バックアップキャパシタの電圧を降圧し、出力ラインに供給するスイッチング電源と、入力ラインと出力ラインとの間に設けられ、オン状態とオフ状態が電気的に切りかえ可能であるとともに、オン状態において電流クランプ機能を有する電子ヒューズ回路と、出力ラインのバス電圧がしきい値を下回ると、低電圧ロックアウト信号をアサートする低電圧ロックアウト回路と、低電圧ロックアウト信号がアサートされると、電子ヒューズ回路をオフ状態とし、スイッチング電源を降圧モードに切りかえるコントロールロジックと、を備える。
通常の動作モード(正常状態)では、スイッチング電源は、昇圧モードで動作し、バックアップキャパシタに電力が蓄えられる。通常の動作モードにおいて、負荷電流が増加すると、電子ヒューズ回路の電流クランプ回路が有効になり、電子ヒューズ回路に流れる電流がクランプされる。その結果、出力ラインのバス電圧が低下する。バス電圧の低下が、低電圧ロックアウト回路により検出されると、電子ヒューズ回路がオフ状態となり、スイッチング電源が降圧モードに切り替わることで、バックアップキャパシタに蓄えられた電力が負荷に供給される。この構成によれば、過電流に対してもロバストな電源遮断保護機能を提供できる。
一実施形態において、電源遮断保護回路は、電子ヒューズ回路のリミット電流より低いしきい値を有し、入力ラインの電流がしきい値を越えると過電流検出信号をアサートする過電流検出回路をさらに備えてもよい。過電流検出信号のアサートを、負荷に伝送してもよい。
一実施形態において、スイッチング電源は、昇圧モードと降圧モードとで、電力伝送の方向が反転可能な昇圧/降圧双方向DC/DCコンバータを含んでもよい。
一実施形態において、電源遮断保護回路は、昇圧/降圧双方向DC/DCコンバータのインダクタと出力ラインとの間に接続される保護スイッチをさらに備えてもよい。バックアップキャパシタがショートモードで故障した場合に、保護スイッチをオフすることで、負荷への給電を継続することができる。
一実施形態において、スイッチング電源は、昇圧モードにおいてアクティブとなり、出力ラインと接続される入力ノードと、バックアップキャパシタと接続される出力ノードを有する昇圧コンバータと、降圧モードおよび昇圧モードにおいてアクティブであり、出力ラインと接続される入力ノードと、バックアップキャパシタと接続される出力ノードを有する降圧コンバータと、を含んでもよい。双方向DC/DCコンバータを用いる構成では、双方向DC/DCコンバータの動作モードの切りかえにともなう制御遅延が生じるため、電源電圧が低下する場合がある。これに対して、スイッチング電源が昇圧コンバータと降圧コンバータを含む構成では、降圧コンバータを常時動作させておくことにより、電源喪失が発生したときに、降圧コンバータの起動を待つ必要がないため、バックアップキャパシタに蓄えておいた電力を、速やかに負荷に供給することができる。
一実施形態において、電源遮断保護回路は、昇圧コンバータおよび降圧コンバータそれぞれのインダクタと出力ラインとの間に接続される保護スイッチをさらに備えてもよい。バックアップキャパシタがショートモードで故障した場合に、保護スイッチをオフすることで、負荷への給電を継続することができる。
一実施形態において、負荷は、SSD(Solid State Drive)であってもよい。
一実施形態に係るデータ記憶装置は、上述のいずれかの電源遮断保護回路を備えてもよい。
一実施形態に係る電源遮断保護コントローラは、入力電圧を受けるべき入力ピンと、負荷と接続されるべき出力ピンと、バックアップキャパシタが接続されるべきキャパシタ接続ピンと、外付けのインダクタを介して出力ピンと接続されるべき少なくともひとつのスイッチングピンと、昇圧モードと降圧モードが切りかえ可能であり、少なくともひとつのスイッチングピン、出力ピンおよびキャパシタ接続ピンと接続され、昇圧モードにおいて、バックアップキャパシタの電圧を第1目標レベルに安定化し、降圧モードにおいて、出力ピンの電圧を第2目標レベルに安定化するコンバータブロックと、入力ピンと出力ピンを結ぶ電源ライン上に設けられ、オン状態とオフ状態が電気的に切りかえ可能であるとともに、オン状態において電流クランプ機能を有する電子ヒューズ回路と、出力ピンの電圧がしきい値を下回ると、低電圧ロックアウト信号をアサートする低電圧ロックアウト回路と、低電圧ロックアウト信号がアサートされると、電子ヒューズ回路をオフ状態とし、コンバータブロックを降圧モードに切りかえるコントロールロジックと、を備える。
一実施形態において、電源遮断保護コントローラは、電子ヒューズ回路のリミット電流より低いしきい値を有し、電源ラインの電流がしきい値を越えると過電流検出信号をアサートする過電流検出回路をさらに備えてもよい。過電流検出信号のアサートを、負荷に伝送してもよい。
一実施形態において、コンバータブロックは、昇圧モードと降圧モードとで、電力伝送の方向が反転可能な昇圧/降圧双方向DC/DCコンバータを含んでもよい。
一実施形態において、コンバータブロックは、昇圧モードにおいてアクティブとなり、キャパシタ接続ピンを出力とする昇圧コンバータと、昇圧モードおよび降圧モードにおいてアクティブとなり、キャパシタ接続ピンを入力とする降圧コンバータと、を含んでもよい。
一実施形態において、電源遮断保護コントローラひとつの半導体基板に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。回路を1つのチップ上に集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
一実施形態において、負荷は、SSD(Solid State Drive)であってもよい。
(実施形態)
以下、好適な実施の形態について図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさず、あるいは機能を阻害しない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。また、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさず、あるいは機能を阻害しない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
(実施形態1)
図2は、実施形態1に係る電源遮断保護回路100Aを備えるシステム2Aのブロック図である。システム2Aは、主電源10、負荷20および電源遮断保護回路100Aを備える。主電源10は、たとえばAC/DCコンバータやUSB(Universal Serial Bus)バスであり、所定の第1電圧レベル(以下、12Vとする)の直流の入力電圧VINを電源遮断保護回路100Aに供給する。
電源遮断保護回路100Aは、入力電圧VINを受け、負荷20に対してバス電圧VBUSを供給する。
電源遮断保護回路100Aは、入力ライン104、出力ライン108、電子ヒューズ回路220、バックアップキャパシタ102、スイッチング電源110A、UVLO(低電圧ロックアウト)回路230、コントロールロジック240A、過電流検出回路250を備える。
主電源10と負荷20の間は、バスラインで接続される。バスライン上には、電子ヒューズ回路220が設けられる。バスラインのうち、電子ヒューズ回路220より主電源10側を入力ライン104と称し、電子ヒューズ回路220より負荷20側を出力ライン108と称する。入力ライン104には、入力電圧VINが供給される。出力ライン108には、負荷20が接続される。
電子ヒューズ回路220は、入力ライン104と出力ライン108との間に設けられ、オン状態とオフ状態が電気的に切りかえ可能である。電子ヒューズ回路220は、電流クランプ機能(電流リミット機能)を有し、オン状態において、電子ヒューズ回路220に流れる電流IINが、所定のリミット電流ILIMを超えないように制限する(IIN<ILIM)。
バックアップキャパシタ102は、バックラップライン106と接続されている。
スイッチング電源110Aは、出力ライン108およびバックアップキャパシタ102と接続されている。スイッチング電源110Aは、昇圧モードと降圧モードが切りかえ可能であり、昇圧モードにおいて、出力ライン108のバス電圧VBUSを昇圧してバックアップキャパシタ102に充電する。この充電によって、バックアップキャパシタ102の電圧VSTRは、所定の電圧レベルに安定化される。
スイッチング電源110Aは、降圧モードにおいて、バックアップキャパシタ102の電圧VSTRを降圧し、出力ライン108に供給する。本実施形態においてスイッチング電源110Aは、昇圧/降圧双方向DC/DCコンバータであり、昇圧モードと降圧モードとで、電力伝送の方向が反転可能となっている。
UVLO回路230は、出力ライン108のバス電圧VBUSが所定のしきい値VUVLOを下回ると、低電圧ロックアウト信号UVLOをアサートする。
コントロールロジック240Aは、PLPコントローラ200Aを統合的に制御する。具体的にはコントロールロジック240Aは、電子ヒューズ回路220のオン、オフを制御するとともに、コンバータブロック210Aの動作モードを制御する。
コントロールロジック240Aは、UVLO信号がアサートされると、電子ヒューズ回路220回路をオフ状態とし、スイッチング電源110Aを降圧モードに切りかえる。
過電流検出回路250は、電子ヒューズ回路220回路のリミット電流ILIMより低いしきい値IOCPを有し、バスラインに流れるバス電流IBUSがしきい値IOCPを超えると、過電流検出信号OCDをアサートする。コントロールロジック240Aは、OCD信号がアサートされると、負荷20に通知する。本実施形態において、過電流検出信号OCDは電子ヒューズ回路220やスイッチング電源110Aの制御には影響を与えない。
電源遮断保護回路100Aの構成要素の一部は、電源遮断保護コントローラ(以下、PLPコントローラと称する)200Aに集積化される。具体的にはPLPコントローラ200Aは、コンバータブロック210A、電子ヒューズ回路220、UVLO回路230、コントロールロジック240A、過電流検出回路250を備え、ひとつの半導体基板に集積化された機能IC(Integrated Circuit)である。
PLPコントローラ200Aは、入力ピンVIN、出力ピンVBUS、スイッチングピンLX、キャパシタ接続ピンSTR、フィードバックピンFB1,FB2を備える。入力ピンVINには、主電源10が接続され、入力電圧VINを受ける。出力ピンVBUSには負荷20が接続される。電子ヒューズ回路220は、入力ピンVINと出力ピンVBUSとの間に接続される。
スイッチング電源110Aは、コンバータブロック210AおよびインダクタL1,キャパシタC1を含む。キャパシタC1は出力ライン108と接続される。スイッチングピンLXは、外付けのインダクタL1を介して、出力ライン108と接続される。
コンバータブロック210Aは、ハイサイドトランジスタM1、ローサイドトランジスタM2、フィードバックコントローラ212を含む。フィードバックコントローラ212は、フィードバックピンFB1を介して、バックアップキャパシタ102の電圧VSTRに応じたフィードバック電圧VFB1を受ける。フィードバック電圧VFB1は、電圧VSTRを分圧した電圧であってもよい。
フィードバックコントローラ212は、昇圧モードにおいて、フィードバック電圧VFB1がその目標レベルに近づくように、ハイサイドトランジスタM1およびローサイドトランジスタM2を駆動する。
フィードバックコントローラ212は、フィードバックピンFB2を介して、出力ライン108のバス電圧VBUSに応じたフィードバック電圧VFB2を受ける。フィードバック電圧VFB2は、バス電圧VBUSを分圧した電圧であってもよい。
フィードバックコントローラ212は、降圧モードにおいて、フィードバック電圧VFB2がその目標レベルに近づくように、ハイサイドトランジスタM1およびローサイドトランジスタM2を駆動する。
以上が電源遮断保護回路100Aの構成である。続いてその動作を説明する。
図3は、図2の電源遮断保護回路100Aの動作波形図である。時刻tより前は、正常動作期間であり、コントロールロジック240Aは、電子ヒューズ回路220をオン状態とし、スイッチング電源110Aを昇圧モードに設定する。昇圧モードのスイッチング電源110Aによって、バックアップキャパシタ102の電圧VSTRは目標レベルに安定化され、バックアップキャパシタ102には、エネルギーE=1/2×C・VSTR が蓄えられている。正常動作期間中、負荷電流IOUTと入力電流IINは等しい。
時刻tに、負荷20に流れる負荷電流IOUTが増加する。負荷電流IOUTの増大に追従して、入力電流IINも増大する。時刻tに入力電流IINが過電流検出回路250のしきい値IOCPを超えると、OCD信号がアサートされる。コントロールロジック240Aは、OCD信号のアサートは、電子ヒューズ回路220やスイッチング電源110Aの制御には利用されない。
電子ヒューズ回路220によって、入力電流IINはリミット電流ILIMでクランプされる。そうすると、IOUTINとなり、キャパシタC1が放電されるため、バス電圧VBUSが時間とともに低下していく。
時刻tにバス電圧VBUSが、UVLO回路230のしきい値電圧VUVLOより低くなると、UVLO信号がアサートされる。コントロールロジック240Aは、UVLO信号のアサートに応答して、電子ヒューズ回路220をオフする。これにより入力電流IINが遮断される。またコントロールロジック240Aは、UVLO信号のアサートに応答して、スイッチング電源110Aを降圧モードに切りかえる。これにより、スイッチング電源110Aから負荷20に対して、負荷電流IOUTとしてバックアップ電流ISTRが供給される。バックアップキャパシタ102の電圧VSTRは時間とともに低下していく。
以上が電源遮断保護回路100Aの動作である。
この電源遮断保護回路100Aによれば、過電流に対してもロバストな電源遮断保護機能を提供できる。
電源遮断保護回路100Aの利点は、比較技術との対比によって明確となる。図4は、比較技術の動作波形図である。比較技術では、時刻tにおけるOCD信号のアサートに応答して、電子ヒューズ回路220がオフされ、スイッチング電源110Aが降圧モードに切りかわる。つまり比較技術では、過電流が発生すると、直ちに、主電源10からの電力供給から、バックアップキャパシタ102からの電力供給に切りかえられる。
電源遮断保護回路100Aに戻る。電源遮断保護回路100Aでは、負荷20が過電流状態(IIN>IOCP)となった場合に、直ちに、電子ヒューズ回路220をオフするのではなく、正常動作状態を維持し、リミット電流ILIMに制限された電流IINを主電源10から負荷20へと供給する。そして、そして、バス電圧VBUSがしきい値VUVLOまで低下すると、主電源10からの電力供給から、バックアップキャパシタ102からの電力供給へと切りかえる。つまり、比較技術に比べて、主電源10を利用できる期間が、図3のt~tの長さだけ増えることとなり、それと引き換えに、バックアップキャパシタ102のエネルギーの放出開始を遅らせることができる。これにより、バス電圧VBUSの低下を遅らせることができ、負荷20が動作できる期間を延ばすことができる。
図5は、電子ヒューズ回路220および過電流検出回路250の構成例の回路図である。電子ヒューズ回路220は、トランジスタM11~M15、抵抗R11、外付けの抵抗R12、オペアンプ222、電圧源224、オペアンプ226、ゲートドライバ228を備える。トランジスタM11,M12は、入力ピンVINと出力ピンの間のオン、オフを切りかえるスイッチである。
トランジスタM13,M14は、トランジスタM11,M12のレプリカであり、バスラインに流れる電流IINを検出するために設けられる。トランジスタM11~M14はゲートが共通に接続されている。トランジスタM15は、トランジスタM14と接続される。オペアンプ222は、トランジスタM14の一端の電圧と、トランジスタM12の対応する一端(つまり出力ピンVBUS)の電圧を受ける。オペアンプ222の出力は、トランジスタM15のゲートと接続される。オペアンプ222によって、トランジスタM14の一端の電圧が、トランジスタM12の対応する一端の電圧と等しくなるように、つまりトランジスタM11,M12の両端間電圧が、トランジスタM13,M14の両端間電圧と等しくなるように、帰還がかかる。このとき、トランジスタM13,M14には、入力電流IINに比例した検出電流ICSが流れる。
トランジスタM15のドレインと接地との間には、抵抗R11,R12が接続される。たとえばPLPコントローラ200Aは、電流センスピンCSを備え、抵抗R12は電流センスピンCSに外付けされてもよい。抵抗R12には、検出電流ICSに比例した電圧降下VCSが発生する。
電圧源224は、リミット電流ILIMを規定する基準電圧VLIMを生成する。たとえば電圧源224は、リミット電流ILIMのデジタルの設定値を受け、アナログ電圧に変換するD/Aコンバータであってもよい。電圧源224は、定電圧源であってもよい。
オペアンプ226は、電流検出信号VCSと基準電圧VLIMを受け、それらの誤差に応じた電圧VERRを生成する。ゲートドライバ228は、電子ヒューズ回路220をオン状態とすべき期間、トランジスタM11,M12のゲートにハイのゲート電圧Vを印加して、トランジスタM11,M12をフルオンする。なお、ゲートドライバ228は、突入電流防止のために、ソフトスタート(SS)機能を有してもよい。ソフトスタート付きのゲートドライバ228は、電子ヒューズ回路220をターンオンする際に、ゲート電圧Vを徐変して、緩やかにオフ状態からオン状態に遷移させる。
ゲートドライバ228は、VCS<VLIMの状態では、誤差電圧VERRに応じてゲート電圧Vを低下させる。これにより、トランジスタM11,M12の抵抗が大きくなり、入力電流IINが減少する方向にフィードバックがかかる。このフィードバックによって、入力電流IINが、リミット電流ILIMを超えないようにクランプされる。
過電流検出回路250は、電圧源252およびコンパレータ254を含む。電圧源252は、過電流しきい値IOCPを規定するしきい値電圧VOCPを生成する。たとえば電圧源252は、過電流のしきい値IOCPを規定するデジタルの設定値を受け、アナログ電圧に変換するD/Aコンバータであってもよい。電圧源252は、定電圧源であってもよい。コンパレータ254は、電流検出信号VCSをしきい値電圧VOCPと比較し、VCS>VOCPのときに、ハイ(アサート)となるOCD信号を出力する。
なお、電子ヒューズ回路220や過電流検出回路250の構成は、図5に示したものに限定されない。たとえば電子ヒューズ回路220のトランジスタM11~M14は、PMOSトランジスタであってもよい。
また電流検出の方法も、レプリカトランジスタと抵抗の組み合わせによるものに限定されない。たとえばスイッチを構成するトランジスタM11,M12と直列にセンス抵抗を挿入し、センス抵抗の電圧降下にもとづいて、電流クランプや過電流検出を行ってもよい。
あるいは、VIN端子とVBUS端子の電位差、すなわちトランジスタM11,M12の両端間電圧にもとづいて、電流を検出し、検出した電流にもとづいて電流クランプや過電流制御を行ってもよい。
(実施形態2)
図6は、実施形態2に係る電源遮断保護回路100Bを備えるシステム2Bのブロック図である。図6の電源遮断保護回路100Bにおいて、スイッチング電源110Bの構成が図2のスイッチング電源110Aと異なっている。
スイッチング電源110Bは、降圧コンバータ112と昇圧コンバータ114を含む。PLPコントローラ200Bは、2個のスイッチングピンLX1,LX2、2個のフィードバックピンFB1,FB2を有する。スイッチングピンLX1には、インダクタL1が接続され、スイッチングピンLX2には、インダクタL2が接続される。フィードバックピンFB1には、負荷20に供給される出力電圧VBUSに応じたフィードバック電圧VFB1がフィードバックされる。フィードバックピンFB2には、バックアップキャパシタ102に生ずる電圧VSTRに応じたフィードバック電圧VFB2がフィードバックされる。
降圧コンバータ112は、昇圧モード、降圧モードの両方においてアクティブであり、その入力ノードはバックアップキャパシタ102と接続され、その出力ノードは出力ライン108と接続される。降圧コンバータ112は、ハイサイドトランジスタM1、ローサイドトランジスタM2、フィードバックコントローラ214を含む。フィードバックコントローラ214は、負荷20に供給されるバス電圧VBUSに応じたフィードバック電圧VFB2を受け、バス電圧VBUSがその目標レベルVREF(BUCK)に近づくように、ハイサイドトランジスタM1およびローサイドトランジスタM2を駆動する。
好ましくは、降圧コンバータ112の出力電圧の目標電圧VREF(BUCK)は、入力電圧VINの正常レベル(たとえば12V)より低く定めるとよい。より好ましくは、負荷20の正常電圧範囲の下限VMINよりも低く定めるとよい。
REF(BUCK)<VMIN
たとえば降圧コンバータ112の目標電圧VREF(BUCK)は、8Vに設定される。本実施形態において、降圧コンバータ112は、電流ソース能力のみを有し、電流シンク能力を有しない。したがって、バス電圧VBUSが目標電圧VREF(BUCK)より高い状態では、降圧コンバータ112は、動作はしているが、バス電圧VBUSに影響を与えることはない。
昇圧コンバータ114は、降圧モードにおいて停止状態(ディセーブル)である。昇圧コンバータ114は、昇圧モードにおいてアクティブ(イネーブル)となり、その入力ノードは出力ライン108と接続され、その出力ノードはバックラップライン106と接続される。昇圧コンバータ114は、ハイサイドトランジスタM3、ローサイドトランジスタM4、フィードバックコントローラ216を含む。フィードバックコントローラ216は、フィードバック電圧VFB2を受け、バックアップキャパシタ102に生ずる電圧VSTRがその目標レベルVREF(BOOST)に近づくように、ハイサイドトランジスタM3およびローサイドトランジスタM4を駆動する。昇圧コンバータ114は、ハイサイドトランジスタM3がダイオードに置換されたダイオード整流型であってもよい。
コントロールロジック240Bは、UVLO回路230が生成するUVLO信号にもとづいて、コンバータブロック210Bの動作モードを制御する。具体的にはコントロールロジック240Bは、通常状態において、フィードバックコントローラ216に、ハイのイネーブル信号EN_BOOSTを供給し、昇圧コンバータ114をイネーブル状態とする。コントロールロジック240Bは、UVLO信号がアサートされると、イネーブル信号EN_BOOSTをローに変化させる。これにより昇圧コンバータ114がディセーブルとなる。
以上がPLPコントローラ200Bの構成である。続いてその動作を説明する。
図7は、図6の電源遮断保護回路100Bの動作波形図である。時刻tより前は、正常動作期間であり、コントロールロジック240Bは、電子ヒューズ回路220をオン状態とする。またコントロールロジック240Bは、昇圧コンバータ114に対するイネーブル信号EN_BOOSTをハイとし、スイッチング電源110Bを昇圧モードに設定する。
昇圧モードのスイッチング電源110Bによって、バックアップキャパシタ102の電圧VSTRは目標レベルVREF(BOOST)に安定化され、バックアップキャパシタ102には、エネルギーE=1/2×C・VSTR が蓄えられている。正常動作期間中、負荷電流IOUTと入力電流IINは等しい。また上述のように、降圧コンバータ112は動作しているが、バス電圧VBUSには影響を与えず、VBUS≒VINとなる。
時刻tに、負荷20に流れる負荷電流IOUTが増加する。負荷電流IOUTの増大に追従して、入力電流IINも増大する。時刻tに入力電流IINが過電流検出回路250のしきい値IOCPを超えると、OCD信号がアサートされる。コントロールロジック240Bは、OCD信号のアサートは、電子ヒューズ回路220やスイッチング電源110Bの制御には利用されない。
電子ヒューズ回路220によって、入力電流IINはリミット電流ILIMでクランプされる。そうすると、IOUTINとなり、キャパシタC1が放電されるため、バス電圧VBUSが時間とともに低下していく。
時刻tにバス電圧VBUSが、UVLO回路230のしきい値電圧VUVLOより低くなると、UVLO信号がアサートされる。コントロールロジック240Bは、UVLO信号のアサートに応答して、電子ヒューズ回路220をオフする。これにより入力電流IINが遮断される。またコントロールロジック240Bは、UVLO信号のアサートに応答して、昇圧コンバータ114に対するイネーブル信号EN_BOOSTをローに切りかえ、スイッチング電源110Bを降圧モードに切りかえる。これにより、スイッチング電源110Bから負荷20に対して、負荷電流IOUTとしてバックアップ電流ISTRが供給される。バックアップキャパシタ102の電圧VSTRは時間とともに低下していく。
以上が電源遮断保護回路100Bの動作である。
図2の電源遮断保護回路100Aでは、スイッチング電源110Aが、ひとつの双方向DC/DCコンバータで構成されており、昇圧モードと降圧モードを切りかえ可能な構成とした。この場合、昇圧モードから降圧モードへの切りかえの遅延が大きいと、この遅延の間に、バス電圧VBUSが低下する可能性がある。これに対して、図6の電源遮断保護回路100Bでは、コンバータの昇圧動作から降圧動作への切りかえが不要となるため、切りかえに伴う遅延が存在しない。したがって、バス電圧VBUSが低下するのを防止できる。
具体的には降圧コンバータ112は、入力電圧VINが正常である状況においても、バス電圧VBUSには影響を与えないが、動作し続けている。したがって時刻tに電子ヒューズ回路220がオフした直後に、直ちにバス電圧VBUSを目標電圧VREF(BUCK)に安定化することができる。
なお、昇圧コンバータ114は、ダイオード整流型であってもよく、その場合、ハイサイドトランジスタM1をダイオードで構成してもよい。
(実施形態3)
図8は、実施形態3に係る電源遮断保護回路100Cを備えるシステム2Cの回路図である。電源遮断保護回路100Cは、図2の電源遮断保護回路100Aに加えて、保護スイッチ260を備える。インダクタL1は、保護スイッチ260を介して、VBUSピンと接続される。つまり、インダクタL1とVBUSピンが電気的に分離可能となっている。
保護スイッチ260は、PLPコントローラ200Cに集積化してもよい。PLPコントローラ200Cは、インダクタ接続ピンVBをさらに備える。インダクタL1は、VBピンとLXピンの間に外付けされる。保護スイッチ260は、VBUSピンとVBピンの間に接続される。
コントロールロジック240Cは、保護スイッチ260を制御する。コントロールロジック240Cは、昇圧モードおよび降圧モードにおいて、保護スイッチ260をオン状態とする。たとえばコントロールロジック240Cは、バックアップキャパシタ102のショートモードの故障(STRピンの地絡)を検出すると、保護スイッチ260をオフする。さらにコントロールロジック240Cは、LXピンの地絡を検出すると、保護スイッチ260をオフしてもよい。
コンバータブロック210Cの構成は、図2のコンバータブロック210Aと同様である。
実施形態3によれば、バックアップキャパシタ102がショートモードで故障した状況において、VBUSピンを故障点と切り離すことができ、主電源10から負荷20への給電を継続できる。
(実施形態4)
図9は、実施形態4に係る電源遮断保護回路100Dを備えるシステム2Dの回路図である。電源遮断保護回路100Dは、図6の電源遮断保護回路100Bに加えて、保護スイッチ260を備える。インダクタL1およびL2は、保護スイッチ260を介して、VBUSピンと接続される。つまり、インダクタL1およびL2と、VBUSピンが電気的に分離可能となっている。
保護スイッチ260は、PLPコントローラ200Dに集積化してもよい。PLPコントローラ200Dは、VBピンをさらに備える。インダクタL1は、VBピンとLX1ピンの間に外付けされ、インダクタL2は、VBピンとLX2ピンの間に外付けされる。保護スイッチ260は、VBUSピンとVBピンの間に接続される。
コントロールロジック240Dは、保護スイッチ260を制御する。コントロールロジック240Dは、昇圧モードおよび降圧モードにおいて、保護スイッチ260をオン状態とする。たとえばコントロールロジック240Dは、バックアップキャパシタ102のショートモードの故障(STRピンの地絡)を検出すると、保護スイッチ260をオフする。さらにコントロールロジック240Dは、LXピンの地絡を検出すると、保護スイッチ260をオフしてもよい。
コンバータブロック210Dの構成は、図6のコンバータブロック210Bと同様である。
実施形態4によれば、バックアップキャパシタ102がショートモードで故障した状況において、VBUSピンを故障点と切り離すことができ、主電源10から負荷20への給電を継続できる。
(用途)
実施の形態に係る電源遮断保護回路100A~100D(以下、符号100を付して総称する)は、データ記憶装置300に用いることができる。図10は、PLP機能付きのデータ記憶装置300のブロック図である。データ記憶装置300はたとえばSSD(Solid State Drive)であり、電源遮断保護回路100、PMIC302、コントローラ304やNANDメモリ306、キャッシュメモリ308、インタフェース310を備える。
データ記憶装置300は、サーバー用であってもよいし、コンピュータに内蔵されてもよいし、ポータブルのSSDであってもよい。
電源遮断保護回路100は、AC/DCコンバータやUSBバス(上述の主電源10、図10に不図示)から直流の入力電圧VDCを受け、PMIC302に所定の電圧レベルの電源電圧VDDを供給する。PMIC302は、コントローラ304やNANDメモリ306、キャッシュメモリ308、インタフェース310に、電源電圧を供給する。
なお電源遮断保護回路100の用途はデータ記憶装置300に限定されず、電源遮断後にも、ある時間、電源電圧を維持すべき用途に利用できる。
実施形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにさまざまな変形例が存在すること、またそうした変形例も本開示または本発明の範囲に含まれることは当業者に理解されるところである。
2 システム
10 主電源
20 負荷
22 PMIC
24 電子部品
100 電源遮断保護回路
102 バックアップキャパシタ
104 入力ライン
106 バックラップライン
108 出力ライン
110 スイッチング電源
112 降圧コンバータ
114 昇圧コンバータ
200 PLPコントローラ
210 コンバータブロック
212 フィードバックコントローラ
220 電子ヒューズ回路
230 UVLO回路
240 コントロールロジック
250 過電流検出回路
260 保護スイッチ
LX スイッチングピン
FB フィードバックピン
VIN 入力ピン
VBUS 出力ピン
VB インダクタ接続ピン
300 データ記憶装置
302 PMIC
304 コントローラ
306 NANDメモリ
308 キャッシュメモリ
310 インタフェース

Claims (17)

  1. 入力電圧を受けるべき入力ラインと、
    負荷と接続されるべき出力ラインと、
    バックアップキャパシタと、
    昇圧モードと降圧モードが切りかえ可能であり、前記出力ラインおよび前記バックアップキャパシタと接続され、前記昇圧モードにおいて、前記出力ラインのバス電圧を昇圧して前記バックアップキャパシタを充電するとともに、前記降圧モードにおいて、前記バックアップキャパシタの電圧を降圧し、前記出力ラインに供給するスイッチング電源と、
    前記入力ラインと前記出力ラインの間に設けられ、オン状態とオフ状態が電気的に切りかえ可能であるとともに、前記オン状態において電流クランプ機能を有する電子ヒューズ回路と、
    前記出力ラインのバス電圧がしきい値を下回ると、低電圧ロックアウト信号をアサートする低電圧ロックアウト回路と、
    前記低電圧ロックアウト信号がアサートされると、前記電子ヒューズ回路をオフ状態とし、前記スイッチング電源を前記降圧モードに切りかえるコントロールロジックと、
    を備える、電源遮断保護回路。
  2. 前記電子ヒューズ回路のリミット電流より低いしきい値を有し、前記入力ラインの電流が前記しきい値を越えると過電流検出信号をアサートする過電流検出回路をさらに備え、
    前記過電流検出信号のアサートを、前記負荷に伝送する、請求項1に記載の電源遮断保護回路。
  3. 前記スイッチング電源は、前記昇圧モードと前記降圧モードとで、電力伝送の方向が反転可能な昇圧/降圧双方向DC/DCコンバータを含む、請求項1または2に記載の電源遮断保護回路。
  4. 昇圧/降圧双方向DC/DCコンバータのインダクタと前記出力ラインとの間に接続される保護スイッチをさらに備える、請求項3に記載の電源遮断保護回路。
  5. 前記スイッチング電源は、
    前記昇圧モードにおいてアクティブとなり、前記出力ラインと接続される入力ノードと、前記バックアップキャパシタと接続される出力ノードを有する昇圧コンバータと、
    前記昇圧モードおよび前記降圧モードにおいてアクティブとなり、前記出力ラインと接続される入力ノードと、前記バックアップキャパシタと接続される出力ノードを有する降圧コンバータと、
    を含む、請求項1または2に記載の電源遮断保護回路。
  6. 前記昇圧コンバータおよび前記降圧コンバータそれぞれのインダクタと前記出力ラインとの間に接続される保護スイッチをさらに備える、請求項5に記載の電源遮断保護回路。
  7. 前記負荷は、SSD(Solid State Drive)である、請求項1から6のいずれかに記載の電源遮断保護回路。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の電源遮断保護回路を備える、データ記憶装置。
  9. 入力電圧を受けるべき入力ピンと、
    負荷と接続されるべき出力ピンと、
    バックアップキャパシタが接続されるべきキャパシタ接続ピンと、
    外付けのインダクタを介して前記出力ピンと接続されるべき少なくともひとつのスイッチングピンと、
    昇圧モードと降圧モードが切りかえ可能であり、前記少なくともひとつのスイッチングピン、前記出力ピンおよび前記キャパシタ接続ピンと接続され、前記昇圧モードにおいて、前記バックアップキャパシタの電圧を第1目標レベルに安定化し、前記降圧モードにおいて、前記出力ピンの電圧を第2目標レベルに安定化するコンバータブロックと、
    前記入力ピンと前記出力ピンを結ぶ電源ライン上に設けられ、オン状態とオフ状態が電気的に切りかえ可能であるとともに、前記オン状態において電流クランプ機能を有する電子ヒューズ回路と、
    前記出力ピンの電圧がしきい値を下回ると、低電圧ロックアウト信号をアサートする低電圧ロックアウト回路と、
    前記低電圧ロックアウト信号がアサートされると、前記電子ヒューズ回路をオフ状態とし、前記コンバータブロックを前記降圧モードに切りかえるコントロールロジックと、
    を備える、電源遮断保護コントローラ。
  10. 前記電子ヒューズ回路のリミット電流より低いしきい値を有し、前記電子ヒューズ回路の電流が前記しきい値を越えると過電流検出信号をアサートする過電流検出回路をさらに備え、
    前記過電流検出信号のアサートを、前記負荷に伝送する、請求項9に記載の電源遮断保護コントローラ。
  11. 前記コンバータブロックは、前記昇圧モードと前記降圧モードとで、電力伝送の方向が反転可能な昇圧/降圧双方向DC/DCコンバータを含む、請求項9または10に記載の電源遮断保護コントローラ。
  12. 前記昇圧/降圧双方向DC/DCコンバータの前記インダクタの一端と接続されるべきインダクタ接続ピンと、
    前記出力ピンと前記インダクタ接続ピンとの間に接続される保護スイッチと、
    をさらに備える、請求項11に記載の電源遮断保護コントローラ。
  13. 前記コンバータブロックは、
    前記昇圧モードにおいてアクティブとなり、前記キャパシタ接続ピンを出力とする昇圧コンバータと、
    前記昇圧モードおよび前記降圧モードにおいてアクティブとなり、前記キャパシタ接続ピンを入力とする降圧コンバータと、
    を含む、請求項9または10に記載の電源遮断保護コントローラ。
  14. 前記昇圧コンバータおよび前記降圧コンバータそれぞれのインダクタの一端と接続されるべきインダクタ接続ピンと、
    前記出力ピンと前記インダクタ接続ピンとの間に接続される保護スイッチと、
    をさらに備える、請求項13に記載の電源遮断保護コントローラ。
  15. ひとつの半導体基板に一体集積化される、請求項9から14のいずれかに記載の電源遮断保護コントローラ。
  16. 前記負荷は、SSD(Solid State Drive)である、請求項9から15のいずれかに記載の電源遮断保護コントローラ。
  17. 電源遮断保護回路の制御方法であって、
    前記電源遮断保護回路は、
    入力電圧を受けるべき入力ラインと、
    負荷と接続されるべき出力ラインと、
    バックアップキャパシタと、
    昇圧モードと降圧モードが切りかえ可能であり、前記出力ラインおよび前記バックアップキャパシタと接続され、前記昇圧モードにおいて、前記出力ラインのバス電圧を昇圧して前記バックアップキャパシタを充電するとともに、前記降圧モードにおいて、前記バックアップキャパシタの電圧を降圧し、前記出力ラインに供給するスイッチング電源と、
    前記入力ラインと前記出力ラインとの間に設けられた電子ヒューズ回路と、
    を備え、
    前記制御方法は、
    前記電子ヒューズ回路に流れる電流をクランプするステップと、
    前記出力ラインのバス電圧がしきい値を下回ると、低電圧ロックアウト信号をアサートするステップと、
    前記低電圧ロックアウト信号がアサートされると、前記電子ヒューズ回路をオフ状態とし、前記スイッチング電源を前記降圧モードに切りかえるステップと、
    を備える、制御方法。
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