JP2023107289A - フットウェア - Google Patents

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朋章 桑原
Tomoaki Kuwabara
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】使用者の踵骨の傾き(レッグヒールアングル、LHA)を適正な中間位に安定させることができるフットウェアを提供する。【解決手段】使用者の踵を支えるヒールサポート30Aを備え、ヒールサポート30Aが、使用者の足裏面を支持する底部から上方に隆起し、使用者の距骨隆起内側突起、及び距骨隆起外側突起よりも前方に形成された前方隆起31と、距骨隆起外側突起に対して幅方向外側に形成された外側隆起32と、距骨隆起内側突起に対して幅方向内側に形成され、外側隆起よりも高く形成された内側隆起33と、を備えるように構成されたフットウェアを提供する。【選択図】図6

Description

本開示は、フットウェアに関する。
各種の靴、靴下等のフットウェアにおいては、フットウェアを足に装着した使用者にとっての履き心地の向上、疲労感の低減、運動性の向上等を目的として様々な工夫がなされている。例えば、靴において、アウトソール(靴底用部材)及びインソールの素材、形状、構造等に様々な工夫がなされている。
このようなフットウェアにおいては、その機能をより一層高めることが求められている。
本開示のいくつかの実施形態では、フットウェアを提供する。いくつかの実施形態では、フットウェアは、ヒールサポートを備えている。いくつかの実施形態では、ヒールサポートは、使用者の踵を支える。いくつかの実施形態では、ヒールサポートは、底部から上方に隆起している。いくつかの実施形態では、底部は、使用者の足裏面を支持する。いくつかの実施形態では、ヒールサポートは、前方隆起を備える。いくつかの実施形態では、前方隆起は、使用者の距骨隆起内側突起、及び距骨隆起外側突起よりも前方に形成されている。いくつかの実施形態では、ヒールサポートは、外側隆起を備える。いくつかの実施形態では、外側隆起は、距骨隆起外側突起に対して幅方向外側に形成されている。いくつかの実施形態では、ヒールサポートは、内側隆起を備える。いくつかの実施形態では、内側隆起は、距骨隆起内側突起に対して幅方向内側に形成されている。いくつかの実施形態では、内側隆起は、外側隆起よりも高く形成されている。
上記の実施形態によれば、使用者が上記ヒールサポートを備えるフットウェアを履くと、使用者の踵が、ヒールサポートの前方隆起、外側隆起、及び内側隆起によって保持される。これにより、例えば、使用者の踵骨の傾き(レッグヒールアングル、LHA)を適正な中間位に安定させることができる。
本開示のいくつかの実施形態では、フットウェアは、バンドを備えている。いくつかの実施形態では、バンドは、フットウェア本体に設けられている。いくつかの実施形態では、バンドは、使用者の第5中足骨の対応部位を、下方かつ幅方向内側に引っ張るように機能する。
ある実施形態に係るフットウェアを模式的に示す図であり、フットウェアを斜め前方から見た図である。 図1のフットウェアを上方から見た図である。 図1のフットウェアを幅方向外側から見た図である。 図1のフットウェアにおけるベルトの第一端のフットウェア本体への取付部を示す図である。 図1のフットウェアのフットウェア本体の底部を下方から見た図である。 図1のフットウェアのヒールサポートを示す平面図である。 図6のA-A矢視断面図である。 図6のB-B矢視断面図である。 図6のC-C矢視断面図である。 図6のD-D矢視断面図である。 図2のE-E矢視断面図である。 ある実施形態に係るフットウェアを模式的に示す側面図である。 ある実施形態に係るフットウェアを模式的に示す側面図である。 ある実施形態に係るフットウェアを模式的に示す側面図である。 ある実施形態に係るフットウェアを模式的に示す斜視図である。 ある実施形態に係るフットウェアを模式的に示す側面図である。
本明細書で用いる「フットウェア」は、一般に、使用者の足の少なくとも一部又は全体を覆う。いくつかの実施形態では、フットウェアは、使用者の足に加えて、下腿部の一部又は全体、膝部、太腿部の一部又は全体を覆うように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、フットウェアは、靴、靴下、又は足用サポータであってもよい。いくつかの実施形態では、靴は、運動靴、革靴、ビジネス用シューズ、ブーツ、パンプス、ハイヒール(単にヒールと呼ぶ場合もある。)、サンダル、ローファー、スニーカー、足袋などであってもよい。
いくつかの実施形態では、靴は、フットウェア本体を備えていてもよい。フットウェア本体は、使用者が足に履く部分である。フットウェア本体は、使用者の足が直接又は靴下などを介して間接的に触れる部分を有する部分である。いくつかの実施形態では、フットウェアが靴である場合、フットウェア本体は、使用者の足裏面を下方から覆う底部と、使用者の足の甲の少なくとも一部を覆うアッパーと、を備えていてもよい。いくつかの実施形態では、フットウェア本体は、使用者の踵を後方から覆う後部サポートを備えていてもよい。
いくつかの実施形態では、フットウェアは、アウトソールを備えていてもよい。アウトソールは、フットウェア本体の底部に取り付けられていてもよい。アウトソールは、フットウェアの接地面の少なくとも一部を形成する。いくつかの実施形態では、アウトソールは、靴の接地面の全体を形成していてもよい。いくつかの実施形態では、アウトソールは、使用者の踵の対応部位の下方に、ソールを備えていてもよい。ソールは、アウトソールの後部の下面に設けられていてもよい。ソールは、アウトソールの下面から下方に突出していてもよい。いくつかの実施形態では、ソールを備える場合、フットウェアは、アウトソールの前部と、ヒールとで接地するように構成されていてもよい。
いくつかの実施形態では、フットウェアは、フットウェア本体の底部と、アウトソールとの間に、ミッドソールを備えていてもよい。
いくつかの実施形態では、フットウェアは、ハイヒールであってもよい。ハイヒールは、フットウェア本体と、ヒールと、を備えていても良い。フットウェア本体は、使用者が足に履く部分である。いくつかの実施形態では、フットウェア本体は、使用者の足裏面を下方から覆う靴底と、使用者の足の甲の少なくとも一部を覆うアッパーと、を備えていてもよい。いくつかの実施形態では、ヒールは、フットウェア本体の後部の底部から下方に突出していてもよい。いくつかの実施形態では、ハイヒールは、靴底の前部と、ヒールとで接地するように構成されていてもよい。ヒールの高さは、何ら限定するものではなく、本明細書におけるハイヒールという用語は、いわゆるハイヒールに限らず、ローヒール、パンプス等を含んでいる。
このようなフットウェア本体は、天然皮革、合成皮革、天然繊維製のクロス、合成繊維製のクロス等のうち、1種を用いてまたは2種以上を組み合わせて形成してもよい。アウトソール、ミッドソール、ソールは、天然皮革、合成皮革、木質系材料、樹脂系材料、金属系材料等のうち、1種を用いてまたは2種以上を組み合わせて形成してもよい。フットウェア本体と、アウトソール、ミッドソールおよびソールと、は、個別の部材であってもよく、一体の部材であってもよい。フットウェア本体と、アウトソール、ミッドソール、ソールとが一体の部材である場合、フットウェア本体と、アウトソール、ミッドソール、ソールとは、単一の材料によって形成されていてもよく、異なる材料によって形成されたものを一体に接合、または成形して形成してもよい。
いくつかの実施形態では、フットウェアは、靴下であってもよい。靴下は、使用者が履くものである。いくつかの実施形態では、靴下は、少なくとも、使用者の足裏を下方から覆う部分と、使用者の足の甲を覆う部分と、を一体に有している。靴下の丈は、使用者が履いた状態で、使用者のくるぶしよりも下方までの丈、使用者の足首部分よりも上方までの丈、使用者の下腿(または、ふくらはぎ)までの丈、使用者の膝よりも上方までの丈等であってもよい。いくつかの実施形態では、靴下は、いわゆるソックスに限らず、ストッキング、タイツ等であってもよい。
フットウェアは、足用サポータであってもよい。足用サポータは、使用者が履くものである。サポータは、使用者の足の少なくとも一部を覆う。足用サポータは、使用者の足裏面と、足の甲と、を覆うように形成されていてもよい。足用サポータは、使用者の足首周辺を覆うように形成されていてもよい。
フットウェアが靴下、足用サポータである場合、フットウェアは、天然繊維、合成繊維、ゴム系材料等から形成されていてもよい。フットウェアは、伸縮性を有する材料から形成されていてもよい。
本明細書で用いる「前方」という用語は、一般に、使用者がフットウェアを履いた状態における使用者の身体の前方を指す。本明細書で用いる「後方」という用語は、一般に、使用者がフットウェアを履いた状態における使用者の身体の後方を指す。
本明細書で用いる「幅方向」という用語は、一般に、使用者がフットウェアを履いた状態における使用者の身体の左右方向を指す。本明細書で用いる「幅方向内側」という用語は、フットウェアを履いた使用者にとって、左右方向における身体の中心部側を指す。本明細書で用いる「幅方向外側」という用語は、フットウェアを履いた使用者にとって、左右方向における身体の中心部から離れる側を指す。
いくつかの実施形態では、フットウェアは、ヒールサポートを備えていてもよい。ヒールサポートは、使用者の踵を支えるように構成されていてもよい。ヒールサポートは、使用者の足裏面を支持する底部から上方に隆起していてもよい。いくつかの実施形態では、ヒールサポートは、フットウェアのインソールに設けられていてもよい。ヒールサポートは、インソールに、接着等の接合手段により接合されていてもよい。ヒールサポートは、インソールと一体に形成されていてもよい。いくつかの実施形態では、ヒールサポートは、側方から見て、前後方向の中央部に対して前方及び後方が低くなるように形成されてもよい。ヒールサポートは、前方隆起を備えていてもよい。前方隆起は、使用者の距骨隆起内側突起、及び距骨隆起外側突起よりも前方に形成されていてもよい。このような前方隆起により、使用者の距骨隆起内側突起、及び距骨隆起外側突起の前方への移動が抑えられる。
ヒールサポートは、外側隆起を備えていてもよい。外側隆起は、使用者の距骨隆起外側突起に対して幅方向外側に形成されていてもよい。このような外側隆起により、回外している踵骨を中間位へ誘導することができる。あるいはまた、使用者の距骨隆起外側突起の幅方向外側への移動が抑えられる。
ヒールサポートは、内側隆起を備えていてもよい。内側隆起は、使用者の距骨隆起内側突起に対して幅方向内側に形成されていてもよい。このような内側隆起により、回内している踵骨を中間位へ誘導することができる。あるいはまた、使用者の距骨隆起内側突起の幅方向内側への移動が抑えられる。内側隆起は、外側隆起よりも高く形成されていてもよい。これにより、使用者の距骨隆起内側突起の幅方向内側への移動が、より有効に抑えられる。したがって、使用者の踵骨が幅方向内側に傾いてしまうのを抑えることができる。
いくつかの実施形態では、外側隆起、及び内側隆起は、前方隆起から後方に延びて一体に形成されていてもよい。
いくつかの実施形態では、フットウェアは、後部サポートをさらに備えていてもよい。後部サポートは、使用者の踵を後方から支える。いくつかの実施形態では、後部サポートは、フットウェア本体の底部から上方に立ち上がり、使用者の踵の全体を後方から支えるように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、後部サポートは、フットウェア本体の底部から上方に立ち上がり、使用者の踵の上下方向における下方の一部を後方から支えるように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、後部サポートは、フットウェア本体において使用者の足の甲を上方から覆うアッパーから、後方に延びるベルト状であってもよい。このような後部サポートにより、使用者の踵の後方への移動が抑えられる。ヒールサポートに加えて、後部サポートを備えることにより、使用者の踵骨が、より安定的に支持される。
いくつかの実施形態では、フットウェアは、フットウェア本体に設けられたバンドを備えていてもよい。バンドは、使用者の第5中足骨底を底屈させ又は外旋させるように構成されていてもよい。バンドは、使用者の第5中足骨の対応部位を、下方かつ幅方向内側に引っ張るように機能するように構成されていてもよい。
バンドは、フットウェア本体に固定された第一端を備えていてもよい。いくつかの実施形態では、第一端は、使用者の足の甲を覆う部位でフットウェア本体に固定されていてもよい。いくつかの実施形態では、第一端は、使用者の足の甲を覆う部位以外でフットウェア本体に固定されていてもよい。いくつかの実施形態では、第一端は、使用者の足の甲側で、幅方向外側の部位でフットウェア本体に固定されていてもよい。
いくつかの実施形態では、第一端は、フットウェア本体の内側で、フットウェア本体に固定されていてもよい。いくつかの実施形態では、フットウェア本体が、アッパーの内側にタンを備える場合、第一端は、フットウェア本体の内側でタンに固定されていてもよい。いくつかの実施形態では、第一端は、バンドの幅寸法が、中間部よりもタンに近づくにつれて広く形成されていていてもよい。いくつかの実施形態では、第一端は、バンドの幅寸法が一定であってもよい。
第一端は、フットウェア本体に対し、縫合、接着等により接合されることで、フットウェア本体に固定されていてもよい。第一端は、フットウェア本体と一体成形されていてもよい。
バンドは、フットウェア本体に固定されるように構成された第二端を備えていてもよい。第二端は、使用者の足首付近の対応部位で、フットウェア本体に固定されるように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、第二端は、使用者の外果部に該当する位置に係止されるように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、第二端は、フットウェア本体の幅方向内側から使用者の足の上側に沿って幅方向外側に延びてフットウェア本体に固定されるように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、第二端は、使用者の足首を覆う部位に巻き付けられてフットウェア本体に固定されるように構成されていてもよい。
いくつかの実施形態では、第二端は、フットウェア本体に対し、着脱可能に固定されるようにしてもよい。第二端は、バックル、面ファスナー、その他の着脱可能な固定部品を用いることで、フットウェア本体に対し、着脱可能に固定されるようにしてもよい。
バンドは、使用者の第5中足骨の対応部位の幅方向外側から第1中足骨の対応部位の幅方向内側を通る中間部を備えていてもよい。中間部は、バンドにおける第一端と第二端との間の部分を指す。いくつかの実施形態では、バンドは、使用者の第5中足骨と第1中足骨とを幅方向で互いに近づけるように締め付けてもよい。いくつかの実施形態では、バンドの中間部は、使用者の舟状骨及び楔状骨の少なくとも一方の対応部位を通るように設けてもよい。
このようなバンドにより、使用者の第5中足骨と第1中足骨とを幅方向で互いに近づけるように締め付けることによって、第5趾中足骨底を底屈誘導し、内側アーチを確保し、及び/又は後足部に対する中足部以降を外転変位から内転方向へ誘導する。第5中足骨底を足底方向に誘導することで、外側アーチ(外側放線)を安定させることができる。舟状骨/楔状骨部(中足部)を通って同側の外果にベルトを係止させることによって、内側アーチ(内側放線)を安定させることができる。したがって、さらに、後足部(踵骨と距骨)に対して外転した中足部と前足部を内転方向に誘導することができる。あるいはまた、足の幅方向外側と幅方向内側との間で、使用者の足の幅方向中間部が上方に撓むように変形され、これにより、土踏まずが上方に持ち上がるように使用者の足が矯正される。その結果、使用者の足が、スポーツ、歩行、各種の作業、エクササイズ、リハビリテーション等の際、より理想的な状態となる。
いくつかの実施形態では、バンドは、その全体がフットウェア本体の内周面に沿って配置されていてもよい。いくつかの実施形態では、バンドは、その全体がフットウェア本体の外周面に沿って配置されていてもよい。
いくつかの実施形態では、バンドは、第一端側の第一部分がフットウェア本体の内周面に沿って配置され、第二端側の第二部分がフットウェア本体の外周面に沿って配置されるように構成されていてもよい。
いくつかの実施形態では、フットウェア本体は、スリットを有していてもよい。スリットは、第一部分と第二部分との間でバンドが挿通されることで、バンドがフットウェア本体の内部から外部に導出される。
いくつかの実施形態では、スリットは、フットウェア本体のアッパーに形成されていてもよい。いくつかの実施形態では、スリットは、フットウェア本体の底部とアッパーとの境界部分の近傍に形成されていてもよい。いくつかの実施形態では、スリットは、フットウェア本体の底部に形成されていてもよい。いくつかの実施形態では、フットウェア本体の下側にアウトソールが装着されている場合、スリットは、フットウェア本体の底部に形成されていてもよい。この場合、バンドはスリットから導出されアウトソールとフットウェア本体の底部との間を通る。いくつかの実施形態では、バンドが、スリットからアウトソールとのフットウェア本体の底部との間を通る場合、アウトソールに、バンドを収容する溝を形成するようにしてもよい。また、フットウェア本体の本体とアウトソールとの間に、ミッドソールを備える場合、バンドは、アウトソールとミッドソールとの間や、ミッドソールの内部に通すようにしてもよい。
本明細書で用いる「バンド」は、一般に、柔軟性、可撓性を有する帯状、ストラップ状の部材をさす。バンドは、その長手方向及び幅方向に対して他の方向(薄さ方向)に屈曲可能であってもよい。いくつかの実施形態では、バンドは、天然繊維、各種の合成繊維、ゴム系材料を含む各種素材を使用して構成されていてもよい。バンドは、少なくとも一部で、弾性又は伸縮性を有していてもよい。バンドは、その全体で、弾性又は伸縮性を有していてもよい。これにより、例えば、バンドの使用者の足への締め付け効果が向上する。バンドは、弾性又は伸縮性を有していなくてもよい。
いくつかの実施形態では、フットウェアは、ヒールサポート、及びバンドの少なくとも一方を備えていればよい。フットウェアは、ヒールサポート、及びバンドのうち、ヒールサポートのみを備えていてもよい。フットウェアは、ヒールサポート、及びバンドのうちバンドのみを備えていてもよい。フットウェアは、ヒールサポート、及びバンドの双方を備えていてもよい。
フットウェアは、トレーニング、エクササイズ、リハビリテーション及び/又は介護に用いられてもよい。フットウェアは、トレーニング、エクササイズ、リハビリテーション及び/又は介護以外の用途に用いられてもよい。フットウェアは、例えば、通勤、通学、勤務、日常生活などの用途に用いられていてもよい。
以下に、トレーニング、運動、リハビリテーション及び介護という用語について、例示を用いて説明する。トレーニング、運動、リハビリテーション及び介護という用語は、互いに異なる意味に用いられてもよい。いくつかの実施形態では、それらの用語は、相互に、少なくとも部分的に同じ意味で用いられてもよく、交換可能な意味で用いられてもよい。
本明細書で用いられる「トレーニング」という用語は、一般に、フィジカルトレーニング又はフィジカル・エクササイズをさす。トレーニングは、柔軟性又は可動性を高めるトレーニング(例えばストレッチ)、有酸素トレーニング(例えば、サイクリング、ウォーキング、ジョギング、水泳)、無酸素トレーニング(例えば、ウエイトトレーニング、筋力トレーニング)などであってもよい。上記のトレーニングの分類は例示であり、他の分類が用いられてもよい。
本明細書で用いられる「エクササイズ」という用語は、一般に、肉体能力又は健康の維持、強化、回復、向上などを目的とした肉体的な動きをさす。日本語では運動とも呼ばれる。「エクササイズ」は、スポーツであってもよい。スポーツは、各種のスポーツであってもよい。
本明細書で用いられる「リハビリテーション」という用語は、一般に、医学又は治療上の状態を回復又は向上させるための、筋骨格系の療法又は運動の態様をさす。リハビリテーションは、治療的運動療法、物理療法及動作訓練を含む。リハビリテーションは、例えば、医学的リハビリテーションであってもよい。リハビリテーションは、例えば理学療法であってもよい。理学療法は、例えば運動療法であってもよい。運動療法は、一般に、身体の全体または一部を動かすことで症状の軽減や機能の回復を目指す療法をさす。運動療法は、治療体操、機能訓練などと呼ばれてもよい。
いくつかの実施形態では、バンドは、使用者の足、又はフットウェアに接する側の少なくとも一部に、バンドとの間に生じるすべりを抑えるための滑り止め部材を備えていてもよい。いくつかの実施形態では、滑り止め部材は、ゴム系材料、シリコーン系材料等から形成されていてもよい。いくつかの実施形態では、滑り止め部材は、バンドに点状、線状、面状に形成されていてもよい。
図1~図9に、ある実施形態に係るフットウェア1Aを示す。図1~図9に示すフットウェア1Aは、靴である。より具体的には、フットウェア1Aは、スニーカーである。図1~図3に示すように、フットウェア1Aは、フットウェア本体11と、アウトソール17と、バンド20Aと、ヒールサポート30A(図2、図3参照)と、を備えている。
フットウェア本体11は、使用者が足100に履く部分である。フットウェア本体11は、底部12と、アッパー13と、後部サポート14と、タン15と、を備えている。底部12は、使用者の足裏面を下方から覆う。底部12は、フットウェア本体11の底部を形成している。アッパー13は、使用者の足100の甲を上方から覆う。
図1、図2に示すように、本実施形態において、スニーカーであるフットウェア1Aのアッパー13は、幅方向Dwで左右に分割されたアウトサイドクオータ13aと、インサイドクオータ13bと、を備えている。アウトサイドクオータ13aとインサイドクオータ13bとは、幅方向Dwに間隔を開けて形成されている。アウトサイドクオータ13aとインサイドクオータ13bとは、アッパー13のつま先部分13tから、後方に向かって斜め上方に延びている。アウトサイドクオータ13aとインサイドクオータ13bとは、図示しないシューレース(靴紐)によって接続される。
図1~図3に示すように、後部サポート14は、使用者の踵を後方から覆う。後部サポート14は、使用者の踵を後方から支える。後部サポート14は、フットウェア本体11の底部12から上方に立ち上がっている。図1、図2に示すように、後部サポート14は、アウトサイドクオータ13aとインサイドクオータ13bの後方に連続して形成されている。後部サポート14により、使用者の踵の後方への移動が抑えられる。
タン15は、アウトサイドクオータ13aとインサイドクオータ13bとの間で、つま先部分13tから後方に向かって斜め上方に延びている。タン15は、アウトサイドクオータ13aとインサイドクオータ13bとの隙間よりも幅方向Dwの両側に拡がっている。
また、図2、図3に示すように、フットウェア本体11内には、インソール16が設けられている。インソール16は、底部12の上面に沿って設けられている。インソール16は、使用者の足裏面に接する。
図1、図3に示すように、アウトソール17は、フットウェア本体11の下側に設けられている。アウトソール17は、フットウェア本体11の底部12の下側に、接着剤等により取り付けられている。アウトソール17は、フットウェア1A(スニーカー、靴)の接地面の全体を形成する。
図1~図3に示すように、バンド20Aは、フットウェア本体11に取り付けられている。図2に示すように、バンド20Aは、使用者の第5中足骨125の対応部位を、下方かつ幅方向内側Dw2に引っ張るように機能するように構成されている。バンド20Aは、第一端210aと、第二端210bと、中間部210cと、を備えている。
第一端210aは、フットウェア本体11に固定されている。第一端210aは、使用者の足100の甲を覆う部位でフットウェア本体11に固定されている。第一端210aは、使用者の足100の甲側において、幅方向外側Dw1の部位でフットウェア本体11に固定されている。図4に示すように、第一端210aは、フットウェア本体11の内側で、フットウェア本体11の内側でタン15に固定されている。第一端210aは、タン15の幅方向外側Dw1の端部15eに接合されている。図1、図2に示すように、タン15の幅方向内側Dw2の端部15fは、幅方向内側Dw2でインサイドクオータ13bに固定されている。これにより、バンド20Aを第一端210a側から第二端210b側に引っ張ると、バンド20Aの張力が、タン15を介して幅方向内側Dw2のインサイドクオータ13bに伝達される。
図2、図4に示すように、第一端210aには、バンド20Aの幅寸法が、中間部210cよりもタン15に近づくにつれて漸次拡大する拡幅部20dが設けられている。バンド20Aは、拡幅部20dを介してタン15に接続されている。拡幅部20dは、例えば平ゴムによって形成されている。拡幅部20dにおいて、足100の甲に当たる部分には、滑り止めとして、粘弾性を有したゴム材が塗布されている。拡幅部20dにおいて、足100の甲に当たる部分の面積を拡大することで、バンド20Aによる締付力が、使用者の足100の甲に効率良く伝達される。
図1~図3に示すように、バンド20Aの中間部210cは、バンド20Aにおける第一端210aと第二端210bとの間に形成されている。図2に示すように、中間部210cは、使用者の第5中足骨125の対応部位の幅方向外側Dw1から、足裏面の下側を経て、第1中足骨121の対応部位の幅方向内側Dw2を通るよう、設けられている。図3に示すように、中間部210cは、幅方向外側Dw1で、第5中足骨125の後端部近傍の対応部位を通っている。中間部210cは、幅方向内側Dw2で、使用者の舟状骨127及び楔状骨129の少なくとも一方の対応部位を通っている。
図1~図3に示すように、バンド20Aの第二端210bは、フットウェア本体11に対し、着脱可能に固定される。第二端210bは、バックル、面ファスナー、その他の着脱可能な固定部品を用いることで、フットウェア本体11に対し、着脱可能に固定される。第二端210bは、使用者の足首付近の対応部位で、フットウェア本体11に固定されるように構成されている。第二端210bは、フットウェア本体11の幅方向内側Dw2から使用者の足100の上側に沿って幅方向外側Dw1に延び、使用者のくるぶし(外果部)の近傍でフットウェア本体11に固定されるように構成されている。
図5に示すように、バンド20Aは、第一端210a側の第一部分20Pがフットウェア本体11の内周面に沿って配置され、第二端210b側の第二部分20Qがフットウェア本体11の外周面に沿って配置されるように構成されている。フットウェア本体11は、その底部12に前後方向に長く延びたスリット18を有している。スリット18は、フットウェア本体11の底部12を上下に貫通して形成されている。スリット18は、第一部分20Pと第二部分20Qとの間でバンド20Aが挿通されることで、バンド20Aがフットウェア本体11の内部から外部に導出される。スリット18は、スリット18が設けられた部分における底部12の幅方向Dwの寸法をWとした場合、底部12に対し、幅方向外側Dw1から0.2W程度の位置に形成するのが好ましい。これにより、バンド20Aによって足100が幅方向内側Dw2に偏ってしまうことが抑えられる。スリット18の前後方向の長さは、バンド20Aの幅寸法よりも大きくするのが好ましい。
スリット18から底部12の下側に導出されたバンド20Aは、アウトソール17とフットウェア本体11の底部12との間を通り、幅方向内側Dw2に導かれている。バンド20Aが、スリット18からアウトソール17とのフットウェア本体11の底部12との間を通る場合、アウトソール17に、バンド20Aを収容する溝を形成するようにしてもよい。
使用者は、足100にフットウェア本体11を履いた後、バンド20Aを第二端210b側に引っ張りながら、第二端210bをフットウェア本体11の外周面に固定する。これにより、バンド20Aは、使用者の第5中足骨125と第1中足骨121とを幅方向Dwで互いに近づけるように締め付ける。すると、第5趾中足骨底を底屈誘導し、内側アーチを確保し、及び/又は後足部に対する中足部以降を外転変位から内転方向へ誘導する。第5中足骨底を足底方向に誘導することで、外側アーチ(外側放線)を安定させることができる。舟状骨127/楔状骨部129(中足部)を通って同側の外果部にベルト20Aを係止させることによって、内側アーチ(内側放線)を安定させることができる。したがって、さらに、後足部(踵骨と距骨)に対して外転した中足部と前足部を内転方向に誘導することができる。あるいはまた、使用者の足100の幅方向外側Dw1と幅方向内側Dw2との間で、足100の幅方向中間部100cが上方に撓むように変形される。これにより、土踏まずが上方に持ち上がるように使用者の足100が矯正される。
図2、図3および図6~図9に示すように、ヒールサポート30Aは、フットウェア1Aのインソール16に設けられている。ヒールサポート30Aは、インソール16に、接着等の接合手段により接合されている。ヒールサポート30Aは、使用者の踵を支えるように構成されている。図6~図8に示すように、ヒールサポート30Aは、前方隆起31と、外側隆起32(図6、図7参照)と、内側隆起33と、を一体に備えている。図3に示すように、ヒールサポート30Aは、使用者の足裏面を支持する底部12から上方に隆起している。図8に示すように、ヒールサポート30Aは、側方から見て、全体として前後方向Daの中央部30cが隆起し、これに対して前方30f及び後方30rが低くなるように形成されている。
図7A~図7Cに示すように、外側隆起32、及び内側隆起33は、インソール16の上面から上方に隆起している。外側隆起32の高さは、幅方向外側Dw1に向かって漸次大きくなるように形成されている。内側隆起33の高さは、幅方向内側Dw2に向かって漸次大きくなるように形成されている。図6に示すように、外側隆起32、及び内側隆起33は、前方隆起31に対し、前後にそれぞれ突出するように延びている。これにより、ヒールサポート30Aには、後方凹部34と、前方凹部35とが形成されている。後方凹部34は、前方隆起31の後方において、幅方向Dw両側の外側隆起32と内側隆起33との間に形成されている。後方凹部34は、外側隆起32と内側隆起33との間で、前方に窪んで形成されている。前方凹部35は、前方隆起31の前方において、幅方向Dw両側の外側隆起32と内側隆起33との間に形成されている。前方凹部35は、外側隆起32と内側隆起33との間で、後方に窪んで形成されている。
図3に示すように、前方隆起31は、使用者の距骨隆起内側突起124、及び距骨隆起外側突起123よりも前方に形成されている。前方隆起31は、踵骨120の載距突起の下方に配置されている。このような前方隆起31により、使用者の距骨隆起内側突起124、及び距骨隆起外側突起123の前方への移動を抑え、踵骨120を後方に維持することができる。
図6に示すように、外側隆起32は、インソール16の幅方向外側Dw1の縁部に沿って前後に延びている。図9に示すように、外側隆起32は、使用者の距骨隆起外側突起123に対して幅方向外側Dw1に形成されている。外側隆起32により、使用者の距骨隆起外側突起123の幅方向外側Dw1への移動を抑え、回外している踵骨120を中間位へ誘導することができる。
図6に示すように、内側隆起33は、インソール16の幅方向内側Dw2の縁部に沿って前後に延びている。図9に示すように、内側隆起33は、使用者の距骨隆起内側突起124に対して幅方向内側Dw2に形成されている。このような内側隆起33により、使用者の距骨隆起内側突起124の幅方向内側Dw2への移動を抑え、回内している踵骨120を中間位へ誘導することができる。内側隆起33は、外側隆起32よりも高く形成されている。
使用者が足100をフットウェア本体11に入れると、使用者の踵は後部サポート14によって後方から支えられつつ、ヒールサポート30Aによって、前方、及び幅方向Dwへの移動を抑え、又は回内/回外している踵骨120を中間位に誘導することができる。しかも、内側隆起33は、外側隆起32よりも高く形成されている。これにより、使用者の踵骨120が幅方向内側Dw2に傾き、又は回内することを抑えることができる。
図10に、ある実施形態に係るフットウェア1Bを示す。図10に示すフットウェア1Bは、靴下である。フットウェア1Bは、靴下本体51Bと、バンド20Bと、ヒールサポート30Bと、を備えている。
靴下本体51Bは、使用者が足100に履く。靴下本体51Bは、使用者の足裏面を下方から覆う部分51aと、使用者の足100の甲を覆う部分51bと、を一体に有している。
バンド20Bは、靴下本体51Bに取り付けられている。バンド20Bは、例えば、靴下本体51Bに縫い付けられている。バンド20Bは、使用者の第5中足骨125の対応部位を、下方かつ幅方向内側Dw2に引っ張るように機能するように構成されている。バンド20Bは、第一端220aと、第二端220bと、中間部220cと、を備えている。
バンド20Bの第一端220aは、靴下本体51Bに固定されている。バンド20Bの中間部220cは、靴下本体51Bの外周面に沿って延び、使用者の第5中足骨125の対応部位の幅方向外側Dw1から、足裏面の下側を経て、第1中足骨121の対応部位の幅方向内側Dw2を通るよう、設けられている。中間部220cは、幅方向外側Dw1で、第5中足骨125の後端部近傍の対応部位を通っている。中間部220cは、幅方向内側Dw2で、使用者の舟状骨127及び楔状骨129の少なくとも一方の対応部位を通っている。バンド20Bの第二端220bは、靴下本体51Bの外果部に該当する位置に対し、着脱可能に固定される。第二端220bは、バックル、面ファスナー、その他の着脱可能な固定部品を用いることで、靴下本体51Bの外周面に対し、着脱可能に固定される。
図10に示すヒールサポート30Bは、靴下本体51Bの内周面に設けられている。ヒールサポート30Bは、上記ヒールサポート30Aと同様の構成を有している。ヒールサポート30Bは、使用者の踵を支えるように構成されている。ヒールサポート30Bは、靴下本体51Bではなく、靴側(靴下本体51Bの外周面)に設けられていてもよい。
使用者は、このような靴下であるフットウェア1Bを履いた状態で、靴を履くことで、上記フットウェア1Aと同等の作用効果が得られる。
図11に、ある実施形態に係るフットウェア1Cを示す。図11に示すフットウェア1Cは、靴下である。フットウェア1Cは、靴下本体51Cと、バンド20Cと、上記ヒールサポート30Aと同様の構成のヒールサポート30Cと、を備えている。靴下本体51Cは、使用者の足裏面を下方から覆う部分52aと、使用者の足100の甲を覆う部分52bと、を一体に有している。
バンド20Cは、靴下本体51Cに取り付けられている。バンド20Cは、例えば、靴下本体51Cに縫い付けられている。バンド20Cは、使用者の第5中足骨125の対応部位を、下方かつ幅方向内側Dw2に引っ張るように機能するように構成されている。バンド20Cは、第一端230aと、第二端230bと、中間部230cと、を備えている。
第一端230aは、靴下本体51Cに固定されている。バンド20Cの中間部230cは、靴下本体51Cの外周面に沿って延び、使用者の第5中足骨125の対応部位の幅方向外側Dw1から、足裏面の下側を経て、第1中足骨121の対応部位の幅方向内側Dw2を通るよう、設けられている。中間部230cは、幅方向外側Dw1で、第5中足骨125の後端部近傍の対応部位を通っている。中間部230cは、幅方向内側Dw2で、使用者の舟状骨127及び楔状骨129の少なくとも一方の対応部位を通っている。バンド20Cの第二端230bは、使用者の足首を覆う部位に巻き付けられて、靴下本体51Cに固定されている。
図12に、ある実施形態に係るフットウェア1Dを示す。図12に示すフットウェア1Dは、足用サポータである。フットウェア1Dは、サポータ本体61と、バンド20Dと、ヒールサポート30Dと、を備えている。
サポータ本体61は、使用者が足100に履く。サポータ本体61は、使用者の足裏面、及び甲を覆う部分61aと、使用者の足首を覆う部分61bと、を一体に有している。
バンド20Dは、サポータ本体61に取り付けられている。バンド20Dは、例えば、サポータ本体61に縫い付けられている。バンド20Dは、使用者の第5中足骨125の対応部位を、下方かつ幅方向内側Dw2に引っ張るように機能するように構成されている。バンド20Dは、第一端240aと、第二端240bと、中間部240cと、を備えている。
バンド20Dの第一端240aは、サポータ本体61に固定されている。中間部240cは、サポータ本体61の外周面に沿って延び、使用者の第5中足骨125の対応部位の幅方向外側Dw1から、足裏面の下側を経て、第1中足骨121の対応部位の幅方向内側Dw2を通るよう、設けられている。中間部240cは、幅方向外側Dw1で、第5中足骨125の後端部近傍の対応部位を通っている。中間部240cは、幅方向内側Dw2で、使用者の舟状骨127及び楔状骨129の少なくとも一方の対応部位を通っている。バンド20Dの第二端240bは、サポータ本体61の外果部に該当する位置に対し、着脱可能に固定される。第二端240bは、バックル、面ファスナー、その他の着脱可能な固定部品を用いることで、サポータ本体61の外周面に対し、着脱可能に固定される。なお、バンド20Dは、図11と同様、第二端240bを使用者の足首を覆う部位に巻き付けるようにしてもよい。
図12に示すヒールサポート30Dは、サポータ本体61の内周面に設けられている。ヒールサポート30Dは、使用者の踵を支えるように構成されている。ヒールサポート30Dは、上記ヒールサポート30Aと同様の構成を有している。ヒールサポート30Dは、サポータ本体61ではなく、靴側に設けられていてもよい。
使用者は、このようなサポータであるフットウェア1Dを履いた状態で、靴を履くことで、上記フットウェア1A、1B、1Cと同等の作用効果が得られる。
図13に、ある実施形態に係るフットウェア1Eを示す。図13に示すフットウェア1Eは、ハイヒールである。フットウェア1Eは、フットウェア本体71と、ヒール75と、ヒールサポート30Eと、を備えている。
フットウェア本体71は、使用者が足に履く部分である。フットウェア本体71は、使用者の足裏面を下方から覆う靴底72と、使用者の足の甲の少なくとも一部を覆うアッパー73と、使用者の踵を後方から覆う後部サポート74と、を備えている。ヒール75は、靴底72の後部から下方に突出している。
ヒールサポート30Eは、フットウェア本体71のインソール76に設けられている。ヒールサポート30Eは、使用者の踵を支えるように構成されている。ヒールサポート30Eは、上記ヒールサポート30Aと同様の構成を有している。
使用者が足をフットウェア本体71に入れると、使用者の踵は後部サポート74によって後方から支えられつつ、ヒールサポート30Eによって、前方、及び幅方向Dwへの移動が抑えられる。これにより、使用者の踵骨の傾き(レッグヒールアングル)を適正な中間位に安定させることができる。
図14に、ある実施形態に係るフットウェア1Fを示す。図14に示すフットウェア1Fは、踵用サポータである。フットウェア1Fは、フットウェア本体81と、ヒールサポート30Fと、を備えている。
フットウェア本体81は、使用者が踵を覆うように履く部分である。フットウェア本体81は、使用者の踵の下面を下方から覆う底部82と、使用者の踵を後方から覆う後部サポート83と、を一体に備えている。フットウェア本体81は、底部82および後部サポート83を踵の後方及び下方から覆うようにした状態で足に固定するための装着ベルト84を備えている。
ヒールサポート30Fは、フットウェア本体81の底部82に設けられている。ヒールサポート30Fは、使用者の踵を支えるように構成されている。ヒールサポート30Fは、上記ヒールサポート30Aと同様の構成を有している。
使用者が踵にdを装着した状態で、足を靴に入れると、使用者の踵は後部サポート83によって後方から支えられつつ、ヒールサポート30Fによって、前方、及び幅方向Dwへの移動が抑えられる。これにより、使用者の踵骨の傾き(レッグヒールアングル)を適正な中間位に安定させることができる。
本開示は以下の実施形態も提供する:
A001
使用者の踵を支えるヒールサポートを備え、
前記ヒールサポートが、
使用者の足裏面を支持する底部から上方に隆起し、
使用者の距骨隆起内側突起、及び距骨隆起外側突起よりも前方に形成された前方隆起と、
前記距骨隆起外側突起に対して幅方向外側に形成された外側隆起と、
前記距骨隆起内側突起に対して幅方向内側に形成され、前記外側隆起よりも高く形成された内側隆起と、を備えるように構成された、
フットウェア。
A011
実施形態A001に記載のフットウェアであって、
使用者の踵を後方から支える後部サポートをさらに備える
フットウェア。
A021
実施形態A001又はA011のいずれか一項に記載のフットウェアであって、
靴である、
フットウェア。
A022
実施形態A001からA011のいずれか一項に記載のフットウェアであって、
ハイヒールである、
フットウェア。
A023
実施形態A001からA011のいずれか一項に記載のフットウェアであって、
靴下又は足用サポータである、
フットウェア。
B001
前記使用者の足の少なくとも一部を覆うフットウェア本体と、
前記フットウェア本体に設けられ、使用者の第5中足骨の対応部位を、下方かつ幅方向内側に引っ張るように機能するバンドと、
前記フットウェア本体に設けられ、使用者の踵を支えるヒールサポートと、
を備え、
前記ヒールサポートが、使用者の足裏面を支持する底部から上方に隆起し、
前記踵骨の後部において最も下方に突出する突出部よりも前方に形成された前方隆起と、
前記突出部に対して幅方向外側に形成された外側隆起と、
前記突出部に対して幅方向内側に形成され、前記外側隆起よりも高く形成された内側隆起と、を備えるように構成された、
フットウェア。
B011
実施形態B001に記載のフットウェアであって、
前記バンドは、
使用者の足の甲を覆う部位で前記フットウェア本体に固定された第一端と、
使用者の第5中足骨の対応部位の幅方向外側から第1中足骨の対応部位の幅方向内側を通る中間部と、
前記使用者の足首付近の対応部位で前記フットウェア本体に固定されるように構成された第二端と、を備える、
フットウェア。
B012
実施形態B001又はB011に記載のフットウェアであって、
前記フットウェア本体は、タンを備え、
前記第一端は、前記タンに固定されている、
フットウェア。
B013
実施形態B012に記載のフットウェアであって、
前記第一端は、前記バンドの幅寸法が、前記中間部よりも前記タンに近づくにつれて広く形成されている、
フットウェア。
B021
実施形態B001からB013のいずれか一項に記載のフットウェアであって、
前記第二端は、前記フットウェア本体の幅方向内側から使用者の足の上側に沿って幅方向外側に延びて前記フットウェア本体に固定されるように構成されている、
フットウェア。
B031
実施形態B001からB013のいずれか一項に記載のフットウェアであって、
前記第二端は、使用者の足首を覆う部位に巻き付けられて前記フットウェア本体に固定されるように構成されている、
フットウェア。
B041
実施形態B001からB031のいずれか一項に記載のフットウェアであって、
前記中間部は、使用者の舟状骨及び楔状骨の少なくとも一方の対応部位を通る、
フットウェア。
B051
実施形態B001からB041のいずれか一項に記載のフットウェアであって、
前記バンドは、
前記第一端側の第一部分が前記フットウェア本体の内周面に沿って配置され、
前記第二端側の第二部分が前記フットウェア本体の外周面に沿って配置される、ように構成された、
フットウェア。
B052
実施形態B051に記載のフットウェアであって、
前記フットウェア本体は、前記第一部分と前記第二部分との間で前記バンドが挿通され、前記バンドが前記フットウェア本体の内部から外部に導出されるスリットを有する、
フットウェア。
B053
実施形態B052に記載のフットウェアであって、
前記フットウェア本体の下側に装着されたアウトソールをさらに備え、
前記スリットは、前記フットウェア本体の下面に形成され、
前記バンドは前記スリットから導出され前記アウトソールと前記フットウェア本体の前記底部との間を通っている、
フットウェア。
B061
実施形態B001からB053のいずれか一項に記載のフットウェアであって、
前記靴である、
フットウェア。
B062
実施形態B001からB052のいずれか一項に記載のフットウェアであって、
靴下又は足用サポータである、
フットウェア。
C001
使用者の足の少なくとも一部を覆うフットウェア本体と、
前記フットウェア本体に設けられ、使用者の第5中足骨の対応部位を、下方かつ幅方向内側に引っ張るように機能するバンドと、
を備えるフットウェア。
以上、本開示の幾つかの実施形態及び実施例について説明したが、これらの実施形態及び実施例は、本開示を例示的に説明するものである。例えば、上記各実施形態は本開示を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必要に応じて寸法、構成、材質、回路を追加変更してもよい。なお、上記に挙げた本開示の一又は複数の特徴を任意に組み合わせた実施形態も本開示の範囲に含まれる。特許請求の範囲は、本開示の技術的思想から逸脱することのない範囲で、実施形態に対する多数の変形形態を包括するものである。したがって、本明細書に開示された実施形態及び実施例は、例示のために示されたものであり、本開示の範囲を限定するものと考えるべきではない。
1A~1F フットウェア
11、71、81 フットウェア本体
12 底部
14、74、83 後部サポート
15 タン
17 アウトソール
18 スリット
20A~20C バンド
20P 第一部分
20Q 第二部分
210a、220a、230a、240a 第一端
210b、220b、230b、240b 第二端
210c、220c、230c、240c 中間部
30A~30F ヒールサポート
31 前方隆起
32 外側隆起
33 内側隆起
100 足
120 踵骨
121 第1中足骨
125 第5中足骨
123 距骨隆起外側突起
124 距骨隆起内側突起
127 舟状骨
129 楔状骨
Dw 幅方向
Dw1 幅方向外側
Dw2 幅方向内側

Claims (18)

  1. 使用者の踵を支えるヒールサポートを備え、
    前記ヒールサポートは、
    使用者の足裏面を支持する底部から上方に隆起し、
    使用者の距骨隆起内側突起、及び距骨隆起外側突起よりも前方に形成された前方隆起と、
    前記距骨隆起外側突起に対して幅方向外側に形成された外側隆起と、
    前記距骨隆起内側突起に対して幅方向内側に形成され、前記外側隆起よりも高く形成された内側隆起と、を備えるように構成された、
    フットウェア。
  2. 請求項1に記載のフットウェアであって、
    使用者の踵を後方から支える後部サポートをさらに備える、
    フットウェア。
  3. 請求項1または2のいずれか一項に記載のフットウェアであって、
    靴である、
    フットウェア。
  4. 請求項1または2のいずれか一項に記載のフットウェアであって、
    ハイヒールである、
    フットウェア。
  5. 請求項1または2のいずれか一項に記載のフットウェアであって、
    靴下または足用サポータである、
    フットウェア。
  6. 前記使用者の足の少なくとも一部を覆うフットウェア本体と、
    前記フットウェア本体に設けられ、使用者の第5中足骨の対応部位を、下方かつ幅方向内側に引っ張るように機能するバンドと、
    前記フットウェア本体に設けられ、使用者の踵を支えるヒールサポートと、
    を備え、
    前記ヒールサポートが、使用者の足裏面を支持する底部から上方に隆起し、
    前記踵骨の後部において最も下方に突出する突出部よりも前方に形成された前方隆起と、
    前記突出部に対して幅方向外側に形成された外側隆起と、
    前記突出部に対して幅方向内側に形成され、前記外側隆起よりも高く形成された内側隆起と、を備えるように構成された、
    フットウェア。
  7. 請求項6に記載のフットウェアであって、
    前記バンドは、
    使用者の足の甲を覆う部位で前記フットウェア本体に固定された第一端と、
    使用者の第5中足骨の対応部位の幅方向外側から第1中足骨の対応部位の幅方向内側を通る中間部と、
    前記使用者の足首付近の対応部位で前記フットウェア本体に固定されるように構成された第二端と、を備える、
    フットウェア。
  8. 請求項6または7に記載のフットウェアであって、
    前記フットウェア本体は、タンを備え、
    前記第一端は、前記タンに固定されている、
    フットウェア。
  9. 請求項8に記載のフットウェアであって、
    前記第一端は、前記バンドの幅寸法が、前記中間部よりも前記タンに近づくにつれて広く形成されている、
    フットウェア。
  10. 請求項6から9のいずれか一項に記載のフットウェアであって、
    前記第二端は、前記フットウェア本体の幅方向内側から使用者の足の上側に沿って幅方向外側に延びて前記フットウェア本体に固定されるように構成されている、
    フットウェア。
  11. 請求項6から9のいずれか一項に記載のフットウェアであって、
    前記第二端は、使用者の足首を覆う部位に巻き付けられて前記フットウェア本体に固定されるように構成されている、
    フットウェア。
  12. 請求項6から11のいずれか一項に記載のフットウェアであって、
    前記中間部は、使用者の舟状骨及び楔状骨の少なくとも一方の対応部位を通る、
    フットウェア。
  13. 請求項6から12のいずれか一項に記載のフットウェアであって、
    前記バンドが、
    前記第一端側の第一部分が前記フットウェア本体の内周面に沿って配置され、
    前記第二端側の第二部分が前記フットウェア本体の外周面に沿って配置される、ように構成された、
    フットウェア。
  14. 請求項13に記載のフットウェアであって、
    前記フットウェア本体は、前記第一部分と前記第二部分との間で前記バンドが挿通され、前記バンドが前記フットウェア本体の内部から外部に導出されるスリットを有する、
    フットウェア。
  15. 請求項14に記載のフットウェアであって、
    前記フットウェア本体の下側に装着されたアウトソールをさらに備え、
    前記スリットは、前記フットウェア本体の下面に形成され、
    前記バンドは前記スリットから導出され前記アウトソールと前記フットウェア本体の前記底部との間を通っている、
    フットウェア。
  16. 請求項6から15のいずれか一項に記載のフットウェアであって、
    前記靴である、
    フットウェア。
  17. 請求項6から14のいずれか一項に記載のフットウェアであって、
    靴下または足用サポータである、
    フットウェア。
  18. 使用者の足の少なくとも一部を覆うフットウェア本体と、
    前記フットウェア本体に設けられ、使用者の第5中足骨の対応部位を、下方かつ幅方向内側に引っ張るように機能するバンドと、
    を備えるフットウェア。
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