JP2023105637A - Control method and control device of vehicle seat - Google Patents
Control method and control device of vehicle seat Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023105637A JP2023105637A JP2022006594A JP2022006594A JP2023105637A JP 2023105637 A JP2023105637 A JP 2023105637A JP 2022006594 A JP2022006594 A JP 2022006594A JP 2022006594 A JP2022006594 A JP 2022006594A JP 2023105637 A JP2023105637 A JP 2023105637A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- seat back
- acceleration
- lateral acceleration
- component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
Abstract
Description
本発明は、車両用座席の制御方法及び制御装置に関する。 The present invention relates to a vehicle seat control method and control device.
下記特許文献1には、シートバック支持部を可動構造にして、車線変更等において乗員に生じる車幅方向の慣性加速度の一部をシートバック支持部に乗員を押し付ける分力成分に分解し、分力成分によって乗員のシートに対する動きを抑制することで、乗員の揺動を抑えて車酔いを低減させる技術が提案されている。
In
しかしながら、上記特許文献1の技術によれば、車幅方向加速度が発生している間、乗員は常にシートバックに押し付けられる力を受けるので、乗員は圧迫感を感じ易くなり快適性が損なわれる虞がある。
本発明は、車両のヨー方向にシートバックの向きを変えることにより車両の横方向加速度による乗員の姿勢変化を抑制するとともに、シートバックに押し付け続けられることによる快適性の低下を抑制することを目的とする。
However, according to the technique disclosed in
It is an object of the present invention to change the direction of the seat back in the yaw direction of the vehicle, thereby suppressing changes in the posture of the occupant due to lateral acceleration of the vehicle, and suppressing deterioration in comfort caused by being continuously pressed against the seat back. and
本発明の一態様によれば、少なくともシートバックが車両のヨー方向に旋回可能な車両用座席の制御方法が与えられる。制御方法では、車両の横方向加速度又は操舵角の少なくとも一方を検出し、横方向加速度又は操舵角の少なくとも一方に基づいて横方向加速度の絶対値が増加するか又は減少するかを判定し、車両の横方向加速度の絶対値が増加している期間において、シートバックの前後方向と平行な横方向加速度の成分が前向きの成分となるようにシートバックを旋回させ、及び/又は横方向加速度の絶対値が減少している期間において、シートバックの前後方向と平行な横方向加速度の成分が後ろ向きの成分となるようにシートバックを旋回させる。 According to one aspect of the present invention, there is provided a control method for a vehicle seat in which at least the seat back can pivot in the yaw direction of the vehicle. The control method detects at least one of lateral acceleration and steering angle of the vehicle, determines whether the absolute value of the lateral acceleration increases or decreases based on at least one of the lateral acceleration and steering angle, and controls the vehicle. During the period in which the absolute value of the lateral acceleration of the During the period when the value is decreasing, the seat back is turned so that the lateral acceleration component parallel to the longitudinal direction of the seat back becomes the backward component.
本発明によれば、車両のヨー方向にシートバックの向きを変えることにより車両の横方向加速度による乗員の姿勢変化を抑制するとともに、シートバックに押し付け続けられることによる快適性の低下を抑制できる。 According to the present invention, by changing the direction of the seat back in the yaw direction of the vehicle, it is possible to suppress the change in the posture of the occupant due to the lateral acceleration of the vehicle, and to suppress the decrease in comfort caused by being continuously pressed against the seat back.
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下に示す本発明の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の構造、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。 BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. Note that each drawing is schematic and may differ from the actual one. Further, the embodiments of the present invention shown below are examples of apparatuses and methods for embodying the technical idea of the present invention. are not specific to the following: Various modifications can be made to the technical idea of the present invention within the technical scope defined by the claims.
なお、本明細書における「前後方向加速度」とは、車両の前進方向における車速の増加率に加え、当該速度の減少率(すなわち、減速度)を含む。特に、車速が増加する場合の加速度の符号を正とし、車速が減少する場合の加速度の符号を負とする。
また「横方向加速度」とは、車幅方向における一方向(車両の前進方向に対して左方向及び右方向のうち一方)に沿って生じる加速と、他方向(左方向及び右方向のうち他方)に沿って生じる加速とを含む概念である。説明の便宜上、「横方向加速度」の符号を、車両の前進方向に対して左に向かう場合を正、及び右に向かう場合を負と定義する。
同様に、車両が左に旋回する方向を操舵角の正方向と定義し、右に旋回する方向を操舵角の負方向と定義する。
Note that the term "longitudinal acceleration" as used herein includes not only the rate of increase in vehicle speed in the forward direction of the vehicle, but also the rate of decrease in that speed (that is, deceleration). In particular, the sign of acceleration is positive when the vehicle speed increases, and the sign of acceleration is negative when the vehicle speed decreases.
"Lateral acceleration" refers to acceleration that occurs in one direction (one of the left and right directions with respect to the forward direction of the vehicle) in the vehicle width direction, and acceleration that occurs along the other direction (one of the left and right directions) ) is a concept that includes the acceleration that occurs along For convenience of explanation, the sign of the "lateral acceleration" is defined as positive when going to the left and negative when going to the right with respect to the advancing direction of the vehicle.
Similarly, the direction in which the vehicle turns to the left is defined as the positive direction of the steering angle, and the direction in which the vehicle turns to the right is defined as the negative direction of the steering angle.
(構成)
図1は、実施形態の車両制御装置の例の概略構成図である。車両1は、車両1の走行を制御する車両制御装置10を備える。車両制御装置10による走行制御は、車両1の周辺の走行環境に基づいて、運転者が関与せずに車両1を自動で運転する自律運転制御や、車両1の駆動、制動及び操舵の少なくとも1つを制御することにより運転者による車両1の運転を支援する運転支援制御を含む。運転支援制御は、例えば自動操舵、自動ブレーキ、先行車追従制御、定速走行制御、車線維持制御、合流支援制御などであってよい。
(composition)
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of an example of a vehicle control device according to an embodiment. The
車両制御装置10は、物体センサ11と、車両センサ12と、測位装置13と、地図データベース(地図DB)14と、通信装置15と、ナビゲーション装置16と、アクチュエータ17と、コントローラ18と、シートアクチュエータ19とを備える。
物体センサ11は、車両1に搭載されたレーザレーダやミリ波レーダ、カメラ、LIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)など、車両1の周辺の物体を検出する複数の異なる種類の物体検出センサを備える。
The
The
車両センサ12は、車両1に搭載され、車両1から得られる様々な情報(車両信号)を検出する。例えば車両センサ12には、車両1の車速を検出する車速センサ、車両1のタイヤの回転速度を検出する車輪速センサ、車両1の3軸方向の加速度及び減速度を検出する3軸加速度センサ、車体のヨー角速度(ヨーレイト)を検出するヨーレイトセンサ、車体のロール角速度を検出するロールレイトセンサが含まれる。
また例えば車両センサ12には、車両のアクセル開度を検出するアクセルセンサと、運転者によるブレーキ操作量を検出するブレーキセンサ操向輪の転舵角を検出する転舵角センサ、ステアリングホイールの操舵角θsを検出する操舵角センサが含まれており、ステアリングホイールの操舵角速度ωsの情報も車両センサ12から取得可能である。
The
Further, for example, the
測位装置13は、全地球型測位システム(GNSS)受信機を備え、複数の航法衛星から電波を受信して車両1の現在位置を測定する。GNSS受信機は、例えば地球測位システム(GPS)受信機等であってよい。測位装置13は、例えば慣性航法装置であってもよい。
地図データベース14は、道路地図データを記憶している。例えば地図データベース14は、自動運転用の地図情報として好適な高精度地図データを記憶してよい。地図データベース14は、ナビゲーション用の地図データを記憶してもよい。
通信装置15は、車両1の外部の通信装置との間で無線通信を行う。通信装置15による通信方式は、例えば公衆携帯電話網による無線通信や、車車間通信、路車間通信、又は衛星通信であってよい。
The
The
The
ナビゲーション装置16は、測位装置13により車両の現在位置を認識し、その現在位置における地図情報を地図データベース14から取得する。ナビゲーション装置16は、乗員が入力した目的地までの走行経路を設定し、この走行経路に従って乗員に経路案内を行う。また、ナビゲーション装置16は、設定した走行経路の情報をコントローラ18へ出力する。自律運転制御の際に、コントローラ18はナビゲーション装置16が設定した走行経路に沿って走行するように車両1を自動で運転する。
The
アクチュエータ17は、コントローラ18からの制御信号に応じて、車両1が所望の運動状態となるように操作を行う装置である。アクチュエータ17は、主として、車両1の前後方向における加速度を調節する駆動系アクチュエータと、車両1の旋回運動を調節する操舵系アクチュエータを含む。
車両1が走行駆動源としてエンジンを搭載している場合、駆動系アクチュエータは、エンジンに対する空気の供給量(スロットル開度)を調節するスロットルバルブ、及び車両1の車輪へ付与する制動力を調節する摩擦ブレーキ等を含んでよい。
The
When the
車両1が走行駆動源としてモータを搭載している場合(ハイブリッド車両又は電気自動車である場合)、駆動系アクチュエータは、モータに供給する電力を調節する電力調節装置(インバータ及びコンバータなど)を含んでよい。この場合、駆動系アクチュエータにおける減速機能は、摩擦ブレーキに代えて又は加えて、回生運転(回生ブレーキ)により実現してもよい。
一方で、操舵系アクチュエータは、電動パワーステアリングシステムのうちステアリングトルクを制御するアシストモータや、ステアバイワイヤシステムにおいて転舵トルクを制御する転舵モータを含んでよい。
When the
On the other hand, the steering system actuator may include an assist motor that controls steering torque in an electric power steering system, or a steering motor that controls steering torque in a steer-by-wire system.
シートアクチュエータ19は、車両1の車室に設けられた車両用座席のシートバックを車両1のヨー方向に回転させ、シートバックの前後方向の向きを変更するアクチュエータである。ここで、車両1のヨー方向とは車両1の前後方向及び横方向と垂直な方向(以下「鉛直方向」と記載することがある)を回転軸とする回転方向である。また、シートバックの前後方向とは、シートバックの前面と垂直な方向である。
シートアクチュエータ19は、車両用座席のシートクッションに対してシートバックのみを回転(旋回)させてもよく、シートバックとシートクッションとを一体に回転させてもよい(すなわち車両用座席を回転させてよい)。
The
The
コントローラ18は、車両1の走行制御を行う電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)である。さらにコントローラ18は、シートアクチュエータ19を駆動して、車両用座席のシートバックの前後方向の向きを制御する。コントローラ18は、プロセッサ18aと、記憶装置18b等の周辺部品とを含む。プロセッサ18aは、例えばCPUやMPUであってよい。
The
記憶装置18bは、半導体記憶装置や、磁気記憶装置、光学記憶装置等を備えてよい。記憶装置18bは、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM及びRAM等のメモリを含んでよい。
以下に説明するコントローラ18の機能は、例えばプロセッサ18aが、記憶装置18bに格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
なお、コントローラ18を、以下に説明する各情報処理を実行するための専用のハードウエアにより形成してもよい。例えば、コントローラ18は、汎用の半導体集積回路中に設定される機能的な論理回路を備えてもよい。例えばコントローラ18はFPGA等のPLD等を有していてもよい。
The
The functions of the
Note that the
次に、実施形態の車両制御装置10による車両1の車両用座席の制御方法について説明する。説明の便宜のため、本明細書において用いられる車両1において各方向及び角度を図2のように定める。参照符号Oは、車両1に乗車する乗員を示し、参照符号Sは乗員Oが着座する車両用座席を示す。乗員Oは運転者でもよく同乗者でもよい。車両用座席Sは、シートバックSbとシートクッションScを少なくとも含む。
Next, a method of controlling the vehicle seat of the
「鉛直方向」、「前後方向」及び「横方向」をそれぞれζ軸方向、ξ軸方向及びη軸方向と表記する。
さら乗員Oの体幹を軸として、ζ-η平面においてζ軸からη軸に向かう方向を正とした角度を「ロール姿勢角Φ」と表記する。乗員Oの体幹を軸として、ζ-ξ平面においてζ軸からξ軸に向かう方向を正とした角度を「ピッチ姿勢角Ψ」と表記する。
The “vertical direction”, the “front-rear direction” and the “lateral direction” are expressed as the ζ-axis direction, the ξ-axis direction and the η-axis direction, respectively.
Further, the angle with the torso of the occupant O as the axis and the direction from the .zeta.-axis to the .eta.-axis on the .zeta.-.eta. The angle with the torso of the occupant O as an axis and the direction from the ζ-axis to the ξ-axis on the ζ-ξ plane as a positive angle is referred to as a "pitch attitude angle Ψ".
車両制御装置10は、車両1が横方向の過渡運動(以下「横過渡運動」と表記することがある)を行う際に、シートバックSbの向きを変えることによって、乗員Oに働く横慣性加速度による乗員Oの身体動揺を低減させて乗車中の乗員の快適性を向上する。
なお、本明細書において「横過渡運動」とは、横方向の加速度が変化する運動(すなわち横方向躍度が発生する運動)をいう。
The
In this specification, the term "transient lateral motion" refers to motion in which lateral acceleration changes (that is, motion in which lateral jerk occurs).
上記特許文献1では、車両1の運動に伴って乗員Oに加わる慣性加速度が、乗員Oの身体体幹前後方向に乗員OをシートバックSbへ押し付ける方向の分力成分に分解されるように、シートバックSbを傾けることにより、乗員Oの身体をシートバックSbに押し付ける。これにより、シートバックSbと乗員Oの身体の間の摩擦が増加する方向となるので、乗員Oの身体のシートバックSbに対するロール姿勢角Φの変化を低減できる。
In
一般に、乗車中の乗員Oの快適性を向上させるには、車両1の動きに対する乗員Oの身体動揺を低減させればよい。例えば車酔いは、乗員の身体と頭部の運動により、運動感覚器が知覚する運動と、乗員の視覚などによる運動認識との間にミスマッチが生ずることが原因とされている(感覚混乱説:Motion Conflict Theory)。
上記特許文献1のように乗員Oの身体をシートバックSbに押し付けることにより、車両1の横運動中の乗員Oの姿勢変化を抑えることができるので車酔い低減の効果が期待できる。
In general, in order to improve the comfort of the occupant O while riding, it is sufficient to reduce the physical sway of the occupant O with respect to the movement of the
By pressing the body of the occupant O against the seatback Sb as in
一方で、乗員身体の前後方向にも慣性加速度が生じるため、乗員は車両横運動に伴い、前後方向に加速度を受けることになる。これにより、乗員身体は、ロール方向だけでなく、ピッチ方向にも動かされることになる。特に、頭部は前後方向加速度によって容易に動かされる。これにより、乗員Oのロール姿勢角Φの変化を低減させることによる車酔い低減効果が、ピッチ方向の身体と頭部運動による車酔い誘発傾向によって相殺される虞がある。 On the other hand, since inertial acceleration is also generated in the longitudinal direction of the occupant's body, the occupant receives acceleration in the longitudinal direction as the vehicle laterally moves. As a result, the occupant's body is moved not only in the roll direction but also in the pitch direction. In particular, the head is easily moved by longitudinal acceleration. As a result, there is a possibility that the car sickness reduction effect by reducing the change in the roll attitude angle Φ of the occupant O may be offset by the car sickness inducing tendency due to the body and head movement in the pitch direction.
図3(a)~図3(c)は、横過渡運動を行う車両に微小な前後方向加速度を加えた場合の乗員Oのロール姿勢角Φの最大振幅のシミュレーション結果を示す。ここでは、図3(a)及び図3(b)に示すように車線変更のような横過渡運動により振幅1.5[m/s2]の正弦波状の横方向加速度を発生させながら、乗員Oが認識できるか否かの境界の大きさの加速度(以下「閾値加速度」と表記することがある)である±0.25[m/s2]を付加している。 FIGS. 3(a) to 3(c) show the simulation results of the maximum amplitude of the roll attitude angle Φ of the occupant O when a slight longitudinal acceleration is applied to the vehicle performing lateral transient motion. Here, as shown in FIGS. 3( a ) and 3 ( b ), a sine-wave lateral acceleration with an amplitude of 1.5 [m/s 2 ] is generated by a lateral transient motion such as a lane change, and the occupant ±0.25 [m/s 2 ], which is the acceleration of the magnitude of the boundary between whether or not O can be recognized (hereinafter sometimes referred to as "threshold acceleration"), is added.
一般的に、実験室レベルの静的環境下において人間が身体前後方向において認識し得る加速度の下限値(以下「標準感覚閾値」と表記する)は、約0.05~約0.1[m/s2]といわれている。しかし、車両走行環境下において振動などの外的要因に晒される場合には、乗員Oが認識できるか否かの閾値加速度は、約0.2~約0.3[m/s2](約0.02~0.03G)となる。この程度の大きさの前後方向加速度を付加しても乗員Oには加速度や減速度として認識することは難しい。 In general, the lower limit of acceleration that humans can perceive in the longitudinal direction of the body in a static environment at the laboratory level (hereinafter referred to as “standard sensory threshold”) is about 0.05 to about 0.1 [m /s 2 ]. However, when the vehicle is exposed to external factors such as vibration under the driving environment, the threshold acceleration at which the occupant O can be recognized is approximately 0.2 to approximately 0.3 [m/s 2 ] (approximately 0.02 to 0.03 G). Even if the longitudinal acceleration of this magnitude is added, it is difficult for the passenger O to perceive it as acceleration or deceleration.
これに対して、乗員Oの身体の動きには図3(c)に示すように明確な違いが発生し、負の前後方向加速度(-0.25[m/s2])を付加した場合と比べて、正の前後方向加速度(0.25[m/s2])を付加した場合には、乗員Oのロール姿勢角Φが有意に小さくなっている。この効果は、シートバックSbに対する乗員Oの押圧荷重の変化による摩擦の増減によるものと考えられる。
この結果から、前後方向の加速又は減速により、不快感や車酔い誘発をさせずに乗員Oの姿勢変化を低減できる加速度領域が存在することが分かる。
On the other hand, there is a clear difference in the movement of the occupant O's body as shown in FIG. 3( c ). , the roll attitude angle Φ of the occupant O is significantly smaller when a positive longitudinal acceleration (0.25 [m/s 2 ]) is applied. This effect is considered to be due to an increase or decrease in friction caused by a change in the pressing load of the occupant O against the seatback Sb.
From this result, it can be seen that there is an acceleration region in which the change in posture of the occupant O can be reduced by acceleration or deceleration in the longitudinal direction without inducing discomfort or motion sickness.
そこで、本発明の発明者らは、倒立振り子型の乗員モデルを使用して、車両1が横過渡運動を行うときに、前後方向の閾値加速度(±0.025G)を付加した場合の乗員Oのロール姿勢角Φの変化をシミュレーションした。図4(a)~図4(c)は、車両1が所定の横過渡運動(車線変更)をしたときに、前後方向の閾値加速度(±0.025G)によって乗員Oのロール方向姿勢変化剛性を増減した場合の乗員Oのロール姿勢角Φの最大振幅のシミュレーション結果を示す。
この車線変更では一定時間後(この場合は4秒後)に車両1が隣接車線に移動(横移動量を規定)して直進走行に戻させ、初期速度と終端とで車速が同一となるように運転意図を設定したうえで最適化計算を行い、閾値加速度を付加した場合と付加しない場合とでそれぞれ最適解を計算した。
Therefore, the inventors of the present invention used an inverted pendulum type occupant model to determine the occupant O The change of the roll attitude angle Φ was simulated. 4(a) to 4(c) show that when the
In this lane change, after a certain period of time (in this case, after 4 seconds), the
車線変更の場合、車体前後方向を隣接車線へ向ける段階(以下「移動フェーズI」と表記する)と、車体前後方向を戻す段階(以下「復帰フェーズII」と表記する)の各々において横方向加速度の方向が反転する2回の過渡運動が発生する。それぞれの過渡運動に対して、加速度の絶対値が増加する区間では車両1を減速させ、加速度の絶対値が減少する区間では車両1を加速させると、乗員Oの身体のロール姿勢角Φの変化が最も小さくなることが分かった。このシミュレーション結果では、車両1に前後方向加速度を加えない場合と比べて17%ほど乗員Oのロール姿勢角Φの変化を低減できた。
In the case of a lane change, the lateral acceleration in each of the phase of turning the longitudinal direction of the vehicle to the adjacent lane (hereinafter referred to as "moving phase I") and the phase of returning the longitudinal direction of the vehicle (hereinafter referred to as "return phase II") Two transient motions occur in which the direction of is reversed. For each transient motion, when the
本発明では、このような前後方向への閾値加速度の付加の代わりに、シートバックSbを旋回させることによって、車両1の横運動により乗員Oに加わる慣性加速度をシートバックSbの前後方向に平行な成分と垂直な成分とにベクトル分解して、乗員Oの身体体幹の前後方向(すなわちシートバックSbの前後方向)の加速度を生成する。
シートバックSbの前後方向の加速度を、図4(b)の加速度と同様に生成すれば、図4(c)のシミュレーション結果と同様な効果を得ることができる。
以下の説明において、シートバックSbの向きを変えることにより、車両1の横運動により乗員Oに加わる慣性加速度から生成したシートバックSbの前後方向に平行な成分を「シートバック垂直加速度成分」と表記することがある。
In the present invention, instead of applying the threshold acceleration in the longitudinal direction as described above, the seat back Sb is turned so that the inertia acceleration applied to the occupant O due to the lateral motion of the
If the acceleration in the longitudinal direction of the seat back Sb is generated in the same manner as the acceleration in FIG. 4(b), the same effect as the simulation result in FIG. 4(c) can be obtained.
In the following description, the component parallel to the longitudinal direction of the seat back Sb generated from the inertia acceleration applied to the occupant O due to the lateral motion of the
図5(a)及び図5(b)を参照してシートバック垂直加速度成分の設定例を説明する。図5(a)は、車両1の車線変更時に発生する車体の横方向加速度と横方向躍度の時間変化のグラフであり、図5(b)はシートバック垂直加速度成分の方向の設定例のグラフである。
横方向加速度の絶対値が増加しているか減少しているかは、横方向加速度と横方向躍度(横方向加速度の1階微分)との積の符号により判別できる。
このため、例えばコントローラ18は、車両センサ12の3軸加速度センサが検出した横方向加速度を取得し、横方向加速度を微分することにより横方向躍度を算出する。そして、符号関数Sgn[横方向加速度×横方向躍度]に基づいてシートバック垂直加速度成分の向きを設定してよい。符号関数Sgn[x]は、変数x>0のときSgn[x]=+1、変数x=0のときSgn[x]=0、変数x<0のときSgn[x]=-1となる関数である。
具体的には、符号関数Sgn[横方向加速度×横方向躍度]の値が「1」の場合には横方向加速度の絶対値が増加するのでシートバック垂直加速度成分の向きを減速方向(すなわち前方向)に設定する。また符号関数Sgn[横方向加速度×横方向躍度]の値が「-1」の場合には横方向加速度の絶対値が減少するのでシートバック垂直加速度成分の向きを加速方向(すなわち後ろ方向)に設定する。
A setting example of the seat back vertical acceleration component will be described with reference to FIGS. 5(a) and 5(b). FIG. 5(a) is a graph showing changes over time in the lateral acceleration and lateral jerk of the vehicle body that occur when the
Whether the absolute value of the lateral acceleration is increasing or decreasing can be determined by the sign of the product of the lateral acceleration and the lateral jerk (first order differential of the lateral acceleration).
Therefore, for example, the
Specifically, when the value of the sign function Sgn [lateral acceleration x lateral jerk] is "1", the absolute value of the lateral acceleration increases, so the direction of the seatback vertical acceleration component is directed in the deceleration direction (that is, forward). Also, when the value of the sign function Sgn [lateral acceleration x lateral jerk] is "-1", the absolute value of the lateral acceleration decreases, so the direction of the seatback vertical acceleration component is set in the acceleration direction (that is, in the rearward direction). set to
図5(a)及び図5(b)の例では、車両1の車線変更には、横方向加速度と横方向躍度の符号がともに正となる第1フェーズI-1と、横方向加速度の符号が正となり横方向躍度の符号が負となる第2フェーズI-2と、横方向加速度及び横方向躍度の符号がともに負となる第3フェーズII-1と、横方向加速度の符号が負となり横方向躍度の符号が正となる第4フェーズII-2が存在する。
したがって、第1フェーズI-1と第3フェーズII-1でシートバック垂直加速度成分の向きを減速方向に設定し、第2フェーズI-2と第4フェーズII-2でシートバック垂直加速度成分の向きを加速方向に設定する。
In the examples of FIGS. 5A and 5B, the lane change of the
Therefore, the direction of the seat back vertical acceleration component is set in the deceleration direction in the first phase I-1 and the third phase II-1, and the direction of the seat back vertical acceleration component is set in the second phase I-2 and the fourth phase II-2. Set the orientation to the direction of acceleration.
図6は、車線変更における車両1の運動と乗員Oに加わる慣性加速度の関係を説明する模式図である。ここでは、車両1が左側の車線へ車線変更する場合を例示して説明する。右側の車線へ車線変更する場合は符号の説明が逆になる。
移動フェーズIでは、車両1を現在の走行車線から車線変更先の隣接車線に移動させるために正方向の旋回力を与える(操舵角θsが正となる)。このため車両1に左方向の横方向加速度Ayが発生し、乗員Oには右方向の慣性加速度Aiが働く。
移動フェーズIは、さらに操舵角θsが0から最大操舵角θsmaxまで増加する第1フェーズI-1と、操舵角θsが最大操舵角θsmaxから0まで減少する第2フェーズI-2に分かれる。第1フェーズI-1では横方向加速度Ayの絶対値が増加し、第2フェーズI-2では横方向加速度Ayの絶対値が減少する。
FIG. 6 is a schematic diagram illustrating the relationship between the motion of the
In movement phase I, a positive turning force is applied to move the
The movement phase I further includes a first phase I-1 in which the steering angle θ s increases from 0 to the maximum steering angle θ smax , and a second phase I-2 in which the steering angle θ s decreases from the maximum steering angle θ smax to 0. divided into The absolute value of the lateral acceleration Ay increases in the first phase I-1 and decreases in the second phase I-2.
一方で、復帰フェーズIIでは、変更先の隣接車線において車両1の向きを復帰させるために負方向の旋回力を与える(操舵角θsが負となる)。このため車両1に右方向の横方向加速度Ayが発生し、乗員Oには左方向の慣性加速度Aiが働く。
復帰フェーズIIは、さらに操舵角θsが0から最小操舵角θsminまで減少する第3フェーズII-1と、操舵角θsが最小操舵角θsminから0まで増加する第4フェーズII-2に分かれる。第3フェーズII-1では横方向加速度Ayの絶対値が増加し、第4フェーズII-2では横方向加速度Ayの絶対値が減少する。
On the other hand, in the return phase II, a turning force in the negative direction is applied (the steering angle θs becomes negative) in order to restore the orientation of the
The return phase II further includes a third phase II-1 in which the steering angle θ s decreases from 0 to the minimum steering angle θ smin , and a fourth phase II-2 in which the steering angle θ s increases from the minimum steering angle θ smin to 0. divided into The absolute value of the lateral acceleration Ay increases in the third phase II-1, and decreases in the fourth phase II-2.
図7(a)~図7(d)は、それぞれ第1フェーズI-1、第2フェーズI-2、第3フェーズII-1、第4フェーズII-2におけるシートバックSbの向きの設定例を示す。
車体の前後方向に対してシートバックSbの背面の前後方向を傾斜させることにより、乗員Oに働く横方向(車幅方向)の慣性加速度Aiが、シートバック垂直加速度成分A1(すなわちシートバックSbの前後方向に平行な成分)と、シートバックSbの前後方向に垂直な成分A2に分解される。
7(a) to 7(d) are setting examples of the direction of the seat back Sb in the first phase I-1, the second phase I-2, the third phase II-1, and the fourth phase II-2, respectively. indicates
By tilting the back surface of the seat back Sb in the longitudinal direction with respect to the longitudinal direction of the vehicle body, the inertia acceleration Ai in the lateral direction (vehicle width direction) acting on the occupant O becomes the seat back vertical acceleration component A1 (that is, the seat back Sb). component parallel to the front-rear direction) and a component A2 perpendicular to the front-rear direction of the seat back Sb.
第1フェーズI-1及び第3フェーズII-1では、図7(a)及び図7(c)に示すようにシートバック垂直加速度成分A1の向きが減速方向(すなわち前方向)になるようにシートバックSbを旋回させる。このためコントローラ18は、シートバックSbの前面に垂直な方向(すなわちシートバック垂直加速度成分A1の方向)が、車体の前方方向に対して操舵方向と反対側に傾斜するようにシートバックSbの向きを設定する。
例えば、第1フェーズI-1(図7(a))では左方向に操舵しているため、シートバックSbの前面に垂直な方向が車体の前方方向に対して右方向に傾斜するようにシートバックSbの向きを設定する。第3フェーズII-1(図7(c))では右方向に操舵しているため、シートバックSbの前面に垂直な方向が車体の前方方向に対して左方向に傾斜するようにシートバックSbの向きを設定する。
In the first phase I-1 and the third phase II-1, as shown in FIGS. 7(a) and 7(c), the direction of the seatback vertical acceleration component A1 is set in the deceleration direction (that is, the forward direction). The seat back Sb is turned. For this reason, the
For example, in the first phase I-1 (FIG. 7(a)), since the steering is leftward, the seat is tilted so that the direction perpendicular to the front surface of the seatback Sb is rightward with respect to the forward direction of the vehicle body. Set the direction of the back Sb. In the third phase II-1 (FIG. 7(c)), since the steering is to the right, the seatback Sb is tilted so that the direction perpendicular to the front surface of the seatback Sb is inclined leftward with respect to the forward direction of the vehicle body. set the orientation of the
第2フェーズI-2及び第4フェーズII-2では、図7(b)及び図7(d)に示すようにシートバック垂直加速度成分A1の向きが加速方向(すなわち後ろ方向)になるようにシートバックSbを旋回させる。このためコントローラ18は、シートバックSbの前面に垂直な方向が、車体の前方方向に対して操舵方向側に傾斜するようにシートバックSbの向きを設定する。
例えば、第2フェーズI-2(図7(b))では左方向に操舵しているため、シートバックSbの前面に垂直な方向が車体の前方方向に対して左方向に傾斜するようにシートバックSbの向きを設定する。第4フェーズII-2(図7(d))では右方向に操舵しているため、シートバックSbの前面に垂直な方向が車体の前方方向に対して右方向に傾斜するようにシートバックSbの向きを設定する。
In the second phase I-2 and the fourth phase II-2, as shown in FIGS. 7(b) and 7(d), the direction of the seatback vertical acceleration component A1 is set in the acceleration direction (that is, the rearward direction). The seat back Sb is turned. Therefore, the
For example, in the second phase I-2 (FIG. 7(b)), since the steering is leftward, the seat is arranged so that the direction perpendicular to the front surface of the seatback Sb is inclined leftward with respect to the forward direction of the vehicle body. Set the orientation of the back Sb. In the fourth phase II-2 (FIG. 7(d)), since the steering is to the right, the seatback Sb is tilted so that the direction perpendicular to the front surface of the seatback Sb is inclined to the right with respect to the forward direction of the vehicle body. set the orientation of the
シートバックSbの前面に垂直な方向を車体の前方方向に対して傾ける傾斜角度αは、例えばシートバックSbを傾けることにより生成されるシートバック垂直加速度成分A1が閾値加速度(約0.2~約0.3[m/s2])以下になるように設定してよい。
例えば、通常の車線変更動作で発生する横慣性加速度の最大値を1.5[m/s2]と見積もり、乗員Oにとって不快感の少ないと考えられるエンジンブレーキの加減速度を0.25[m/s2]と見積もると、0.25[m/s2]のシートバック垂直加速度成分A1を発生させる傾斜角度αは、約9.6[deg]となる。
The inclination angle α at which the direction perpendicular to the front surface of the seatback Sb is inclined with respect to the forward direction of the vehicle body is such that the seatback vertical acceleration component A1 generated by inclining the seatback Sb, for example, is a threshold acceleration (approximately 0.2 to approximately 0.3 [m/s 2 ]) or less.
For example, the maximum value of the lateral inertial acceleration that occurs in a normal lane change operation is estimated to be 1.5 [m/s 2 ], and the acceleration/deceleration of the engine brake, which is considered to cause less discomfort to the occupant O, is set to 0.25 [m /s 2 ], the inclination angle α that generates the seatback vertical acceleration component A1 of 0.25 [m/s 2 ] is approximately 9.6 [deg].
図8(a)~図8(d)を参照して、シートバック垂直加速度成分の方向の設定方法の第2の例を説明する。ここでは、横方向加速度と横方向躍度の代わりに、ステアリングホイールの操舵角θsと操舵角速度ωsに基づいてシートバック垂直加速度成分の方向を設定する。
操舵角θsと操舵角速度ωsは、電子制御される操舵系システムでは、ほぼ標準で備えているセンサ信号を利用して取得できる。これに対して横方向躍度は、横方向加速度センサ信号を微分することにより取得できるが、計算過程でノイズ成分が大きくなり精度が低下しやすい。
A second example of the method of setting the direction of the seat back vertical acceleration component will be described with reference to FIGS. 8(a) to 8(d). Here, the direction of the seat back vertical acceleration component is set based on the steering angle θ s and the steering angular velocity ω s of the steering wheel instead of the lateral acceleration and lateral jerk.
The steering angle θ s and the steering angular velocity ω s can be obtained using sensor signals that are almost standard in an electronically controlled steering system. On the other hand, the lateral jerk can be obtained by differentiating the lateral acceleration sensor signal, but the noise component increases in the calculation process and the accuracy tends to decrease.
本明細書において想定している線形領域(すなわち、タイヤ横力がタイヤスリップ角に対して線形比例近似できる領域)での車両過渡運動では、横方向加速度の波形の形状と操舵角θsの波形の形状はほぼ等しくなり、横方向躍度の波形の形状と操舵角速度ωsの波形の形状はほぼ等しくなる。このため、横方向加速度と横方向躍度に代えて操舵角θsと操舵角速度ωsを利用できる。 In the vehicle transient motion in the linear region assumed in this specification (that is, the region in which the tire lateral force can be linearly proportionally approximated with respect to the tire slip angle), the shape of the waveform of the lateral acceleration and the waveform of the steering angle θ s becomes almost equal, and the shape of the waveform of the lateral jerk and the shape of the waveform of the steering angular velocity ωs become almost equal. Therefore, the steering angle θ s and the steering angular velocity ω s can be used instead of the lateral acceleration and lateral jerk.
図8(a)は、車両1の車線変更時に発生する車体の横方向加速度と横方向躍度の時間変化のグラフであり、図8(b)はシートバック垂直加速度成分の方向の設定例のグラフであり、図8(c)は操舵角θsと操舵角速度ωsの時間変化のグラフであり、図8(d)は操舵角の符号と操舵角速度の符号とを合成した合成符号Dのグラフである。
横方向加速度及び横方向躍度と同様に、操舵角θsの符号と操舵角速度ωsの符号により横方向加速度の絶対値が増加しているか減少しているかを判別できる。
FIG. 8(a) is a graph showing changes over time in the lateral acceleration and lateral jerk of the vehicle body that occur when the
As with the lateral acceleration and the lateral jerk, it can be determined whether the absolute value of the lateral acceleration is increasing or decreasing based on the sign of the steering angle θs and the sign of the steering angular velocity ωs .
例えばコントローラ18は、車両センサ12の操舵角センサが検出した操舵角θsを取得し、操舵角θsを微分することにより操舵角速度ωsを算出してよい。そして、合成符号D=-Sgn[θs×ωs]に基づいて、横方向加速度の絶対値が増加しているか減少しているかを判定し、シートバック垂直加速度成分の向きを設定してよい。
具体的には、合成符号Dの値が「-1」の場合には横方向加速度の絶対値が増加すると判定し、シートバック垂直加速度成分の向きを減速方向(すなわち前方向)に設定する。また合成符号Dの値が「1」の場合には横方向加速度の絶対値が減少すると判定し、シートバック垂直加速度成分の向きを加速方向(すなわち後ろ方向)に設定する。
For example, the
Specifically, when the value of the composite code D is "-1", it is determined that the absolute value of the lateral acceleration increases, and the direction of the seatback vertical acceleration component is set in the deceleration direction (ie forward direction). If the value of the composite code D is "1", it is determined that the absolute value of the lateral acceleration decreases, and the direction of the seatback vertical acceleration component is set in the acceleration direction (that is, in the rearward direction).
なお、上述のシートバック垂直加速度成分の設定例では、シートバック垂直加速度成分が前向きの成分となるようにシートバックSbを旋回させた後に、シートバック垂直加速度成分が後ろ向きの成分となるようにシートバックSbを旋回させたが、必ずしもシートバック垂直加速度成分が前向きの成分となる旋回と後ろ向きの成分となる旋回の両方を実行しなくてもよい。
すなわち、横方向加速度の絶対値が増加している期間において、シートバック垂直加速度成分が前向きの成分となるようにシートバックSbを旋回させるか、横方向加速度の絶対値が減少している期間において、シートバック垂直加速度成分が後ろ向きの成分となるようにシートバックSbを旋回させれば、乗員Oのロール姿勢角Φの変化を低減させる効果を期待できる。
In the setting example of the seatback vertical acceleration component described above, after the seatback Sb is turned so that the seatback vertical acceleration component becomes a forward component, the seat is rotated so that the seatback vertical acceleration component becomes a rearward component. Although the back Sb is turned, it is not necessary to execute both turning in which the seat back vertical acceleration component is a forward component and turning in which the seat back vertical acceleration component is a rearward component.
That is, during a period when the absolute value of the lateral acceleration is increasing, the seat back Sb is turned so that the seat back vertical acceleration component becomes a forward component, or during a period when the absolute value of the lateral acceleration is decreasing. If the seat back Sb is turned so that the seat back vertical acceleration component becomes a backward component, the effect of reducing the change in the roll posture angle Φ of the occupant O can be expected.
(動作)
図9は、実施形態の車両用座席の制御方法の第1例のフローチャートである。
ステップS1において車両センサ12の3軸加速度センサは、車両1の横方向加速度を検出する。
ステップS2においてコントローラ18は、横方向加速度を微分することにより横方向躍度を算出する。
ステップS3においてコントローラ18は、横方向加速度と横方向躍度とを乗算した積の符号関数Sgn[横方向加速度×横方向躍度]を算出して、算出した符号関数Sgn[横方向加速度×横方向躍度]の値に基づいてシートバック垂直加速度成分の方向を設定する。コントローラ18は、設定した方向のシートバック垂直加速度成分を生成するように、シートバックSbを所定の傾斜角度αだけ旋回させる指令信号(以下「シートバック旋回指令信号」と表記することがある)を生成する。
(motion)
FIG. 9 is a flowchart of a first example of the vehicle seat control method of the embodiment.
In step S<b>1 , the triaxial acceleration sensor of
In step S2, the
In step S3, the
ステップS4においてコントローラ18は、シートバック旋回指令信号に対してハイパスフィルタ処理を実行する。ハイパスフィルタ処理により、車両1の定常運動が除外されて、過渡運動状態の時のみ値を有するようにシートバック旋回指令信号を補正する。
ステップS5においてコントローラ18は、ハイパスフィルタ処理後のシートバック旋回指令信号に対してローパスフィルタ処理を施す。これによりシートアクチュエータ19によるシートバックSbの旋回速度を設定値以下とすることで、シートバックSbの旋回動作に伴う乗員運動感覚知覚への影響を抑える。
ステップS6においてコントローラ18は、ローパスフィルタ処理後のシートバック旋回指令信号をシートアクチュエータ19に出力し、シートバック垂直加速度成分の向きがステップS3で設定した向きとなるように、シートバックSbの背面の前後方向を車体の前後方向に対して傾斜させる。その後に処理は終了する。
In step S4, the
In step S5, the
In step S6, the
図10は、実施形態の車両用座席の制御方法の第2例のフローチャートである。
ステップS11においてコントローラ18は、車両センサ12の操舵角センサは、ステアリングホイールの操舵角θsを検出する。
ステップS12においてコントローラ18は、操舵角速度ωsの操舵角速度信号を車両センサ12から取得する。コントローラ18は、操舵角θsを微分することにより操舵角速度ωsを算出してもよい。
ステップS13においてコントローラ18は、合成符号D=-Sgn[θs×ωs]を算出し、合成符号Dに基づいてシートバック垂直加速度成分の方向を設定する。コントローラ18は、設定した方向のシートバック垂直加速度成分を生成するように、シートバック旋回指令信号を生成する。
ステップS14~S16の処理は、図9を参照して説明したステップS4~S6の処理と同様である。
FIG. 10 is a flowchart of a second example of the vehicle seat control method of the embodiment.
In step S11, the
In step S<b>12 , the
In step S13, the
The processing of steps S14 to S16 is the same as the processing of steps S4 to S6 described with reference to FIG.
(変形例)
コントローラ18は、車両1が横過渡運動を行う際に、上記のようにシートバックSbを旋回させるとともに車両1に微小な前後方向加速度を付加してもよい。これにより、横過渡運動時に車両1のヨー方向にシートバックSbの向きを旋回させることにより生じる乗員Oの姿勢変化の低減効果と、車両1へ前後方向加速度を付加することにより生じる乗員Oの姿勢変化の低減効果と、を相乗的に発揮させることができる。
(Modification)
The
具体的には、コントローラ18は、運転者によるアクセルペダルの操作量又は自律運転制御や運転支援制御により設定される要求駆動力に応じて、車両1に発生させる基本前後方向加速度Abを設定する。基本前後方向加速度Abは、走行シーンに応じて車両1に対して意図された並進運動を実現するための加速度の目標値(要求駆動力に応じた目標値)に相当する。
Specifically, the
次にコントローラ18は、乗員Oの姿勢変化を抑制するために付加する前後方向加速度(以下「補正前後方向加速度Ac」と表記する)を算出する。例えばコントローラ18は、次式(1)又は(2)に基づいて補正前後方向加速度Acを設定してよい。
Ac=-Sgn[横方向加速度×横方向躍度]×|a|…(1)
Ac=-Sgn[θs×ωs]×|a|…(1)
但し|a|は予め定めた設定加速度量である。
Next, the
Ac=−Sgn [lateral acceleration×lateral jerk]×|a| (1)
Ac=−Sgn[θ s ×ω s ]×|a| (1)
However, |a| is a predetermined set acceleration amount.
すなわちコントローラ18は、シートバック垂直加速度成分(シートバックSbの前後方向と平行な横方向加速度の成分)が前向きの成分となるようにシートバックSbを旋回させる場合に車両1を減速し、シートバック垂直加速度成分が後ろ向きの成分となるようにシートバックSbを旋回させる場合に車両1を加速する。
なお、負の補正前後方向加速度Acを付加する時間と正の補正前後方向加速度Acを付加する時間は、ほぼ同じ長さに設定することが好ましい。これにより、速度変化の平均がほぼ0となり車両運動の意図を阻害しない。
That is, the
It is preferable that the length of time during which the negative corrected longitudinal acceleration Ac is applied and the length of time during which the positive corrected longitudinal acceleration Ac is applied are set to substantially the same length. As a result, the average speed change is almost zero, and the intention of the vehicle motion is not disturbed.
コントローラ18は、基本前後方向加速度Abに補正前後方向加速度Acを加算することで目標前後方向加速度Atを演算する。コントローラ18は、車両1の実際の前後方向加速度が目標前後方向加速度Atに近づくようにアクチュエータ17の操作量を演算し、当該操作量に基づいてアクチュエータ17を制御する。より具体的には、コントローラ18は、目標前後方向加速度Atを満たすように、スロットル開度、モータ出力、又は摩擦ブレーキを制御する。
The
特に、車両1が電気自動車である場合には、コントローラ18は目標前後方向加速度Atの大きさを増加させる(車両1を加速させる)ときにモータに正トルクを与えるように電力調節装置を操作する。一方、目標前後方向加速度Atの大きさを減少させる(車両1を減速させる)ときには、コントローラ18はモータに負トルクを与えるように電力調節装置を操作するか、摩擦ブレーキによる制動力を増加させるか、又はこれらの両方の操作を実行する。
In particular, when the
(実施形態の効果)
(1)コントローラ18は、少なくともシートバックSbが車両1のヨー方向に旋回可能な車両用座席Sを制御する。車両センサ12は、車両1の横方向加速度又は操舵角の少なくとも一方を検出し、横方向加速度又は操舵角の少なくとも一方に基づいて横方向加速度の絶対値が増加するか又は減少するかを判定し、車両1の横方向加速度の絶対値が増加している期間において、シートバックSbの前後方向と平行な横方向加速度の成分が前向きの成分となるようにシートバックSbを旋回させ、及び/又は横方向加速度の絶対値が減少している期間において、シートバックSbの前後方向と平行な横方向加速度の成分が後ろ向きの成分となるようにシートバックSbを旋回させる。
(Effect of Embodiment)
(1) The
これにより、車両運動による横方向加速度が増加する区間と減少する区間のそれぞれに対応させて、シートバックSbの向きを制御することで、乗員Oの身体に加わる横方向の慣性加速度をシートバックSbの前後方向に平行な成分(シートバック垂直加速度成分)と垂直な成分とにベクトル分解して、シートバック垂直加速度成分を利用して、車両用座席Sに着座している乗員Oの過渡的な身体姿勢変動を抑えることができる。 As a result, the direction of the seat back Sb is controlled in correspondence with the sections in which the lateral acceleration due to the vehicle motion increases and decreases, respectively, so that the lateral inertial acceleration applied to the body of the occupant O is reduced by the seat back Sb. vector decomposition into a component parallel to the longitudinal direction (seat back vertical acceleration component) and a vertical component, and using the seat back vertical acceleration component, the transient of the occupant O seated on the vehicle seat S It is possible to suppress changes in body posture.
特に、横方向加速度が増加する区間と減少する区間とで、シートバックSbの前後方向において乗員Oの身体に加わる慣性加速度の向きが変化するので、シートバックSbに身体が押し付け続けられることによる快適性の低下を抑制できる。
また、横方向加速度の絶対値が増加する横過渡運動の前半過程においてシートバック垂直加速度成分が前向きの成分となるので、シートバックSbへの乗員Oの身体面圧を低下できる。これにより、シートバックSbからの身体の動きへの拘束が小さくなり、車体ロール運動に対して、乗員Oの動きが強制的に追従するのを低減することができ、結果として乗員姿勢変化を抑制できる。
In particular, the direction of the inertial acceleration applied to the body of the occupant O in the longitudinal direction of the seat back Sb changes between the interval in which the lateral acceleration increases and the interval in which the lateral acceleration decreases. It is possible to suppress the decline in sexuality.
In addition, since the seat back vertical acceleration component becomes a forward component in the first half of the lateral transient motion in which the absolute value of the lateral acceleration increases, the body surface pressure of the occupant O on the seat back Sb can be reduced. As a result, the restraint on the movement of the body from the seat back Sb is reduced, and it is possible to reduce the movement of the occupant O forcibly following the body roll movement, and as a result, the change in the occupant's posture is suppressed. can.
また、横方向加速度の絶対値が減少する横過渡運動の後半過程ではシートバック垂直加速度成分が後ろ向きの成分となるので、シートバックSbへの乗員Oの身体面圧を増加できる。これにより、シートバックSbからの身体の動きへの拘束が大きくなり、車体ロール運動に対して遅れて動いている乗員Oの身体の動きをシートに追従させ易くすることで、結果として乗員Oの姿勢変化を抑制できる。 Further, in the latter half of the lateral transient motion in which the absolute value of the lateral acceleration decreases, the seatback vertical acceleration component becomes a rearward component, so the body surface pressure of the occupant O on the seatback Sb can be increased. As a result, the restraint on the movement of the body from the seat back Sb is increased, and the movement of the body of the occupant O, who is moving with a delay with respect to the vehicle body roll motion, is made easier to follow the seat. Posture change can be suppressed.
(2)コントローラ18は、横方向加速度の絶対値が増加している期間において、シートバックSbの前後方向と平行な横方向加速度の成分が前向きの成分となるようにシートバックSbを旋回させた後に、横方向加速度の絶対値が減少している期間において、シートバックSbの前後方向と平行な横方向加速度の成分が後ろ向きの成分となるようにシートバックSbを旋回させてもよい。
これにより、横方向加速度が増加する区間と減少する区間とで、シートバックSbの前後方向において乗員Oの身体に加わる慣性加速度の向きが変化するので、シートバックSbに身体が押し付け続けられることによる快適性の低下を抑制できる。
(2) The
As a result, the direction of the inertial acceleration applied to the body of the occupant O in the longitudinal direction of the seatback Sb changes between the interval in which the lateral acceleration increases and the interval in which the lateral acceleration decreases. A decrease in comfort can be suppressed.
(3)コントローラ18は、横方向加速度に基づいて横方向躍度を算出し、横方向加速度と横方向躍度とを乗算して得られる積の符号がプラスの場合に横方向加速度の絶対値が増加すると判定し、積の符号がマイナスの場合に横方向加速度の絶対値が減少すると判定してよい。これにより、乗員Oの姿勢変化を抑制するためのシートバックSbの向きを決定できる。
(3) The
(4)コントローラ18は、車両1の操舵角を検出し、操舵角に基づいて操舵角速度を算出し、操舵角と操舵角速度とを乗算して得られる積の符号がプラスの場合に横方向加速度の絶対値が増加すると判定し、積の符号がマイナスの場合に横方向加速度の絶対値が減少すると判定してもよい。これにより、乗員Oの姿勢変化を抑制するためのシートバックSbの向きを決定できる。
(4) The
(5)コントローラ18は、シートバックSbの前後方向と平行な横方向加速度の成分が前向きの成分となるようにシートバックSbを旋回させる場合に車両1を減速し、シートバックSbの前後方向と平行な横方向加速度の成分が後ろ向きの成分となるようにシートバックSbを旋回させる場合に車両1を加速してもよい。
これにより、横過渡運動時に車両1のヨー方向にシートバックSbの向きを旋回させることにより発生する乗員Oの姿勢変化の低減効果と、車両1への前後方向加速度の付加により発生する乗員Oの姿勢変化の低減効果とを相乗的に発揮させることができる。
(5) The
As a result, the effect of reducing the change in the posture of the occupant O caused by turning the seat back Sb in the yaw direction of the
1…車両、10…車両制御装置、11…物体センサ、12…車両センサ、13…測位装置、14…地図データベース、15…通信装置、16…ナビゲーション装置、17…アクチュエータ、18…コントローラ、18a…プロセッサ、18b…記憶装置、19…シートアクチュエータ、O…乗員、S…車両用座席、Sb…シートバック、Sc…シートクッション
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記車両の横方向加速度又は操舵角の少なくとも一方を検出し、
前記横方向加速度又は前記操舵角の前記少なくとも一方に基づいて前記横方向加速度の絶対値が増加するか又は減少するかを判定し、
前記車両の横方向加速度の絶対値が増加している期間において、前記シートバックの前後方向と平行な前記横方向加速度の成分が前向きの成分となるように前記シートバックを旋回させ、及び/又は前記横方向加速度の絶対値が減少している期間において、前記シートバックの前後方向と平行な前記横方向加速度の成分が後ろ向きの成分となるように前記シートバックを旋回させる、
ことを特徴とする制御方法。 A control method for a vehicle seat in which at least a seat back can turn in a yaw direction of the vehicle, comprising:
detecting at least one of a lateral acceleration or a steering angle of the vehicle;
determining whether the absolute value of the lateral acceleration increases or decreases based on the at least one of the lateral acceleration or the steering angle;
During a period in which the absolute value of the lateral acceleration of the vehicle increases, the seatback is turned so that the component of the lateral acceleration parallel to the longitudinal direction of the seatback is a forward component, and/or rotating the seat back so that a component of the lateral acceleration parallel to the longitudinal direction of the seat back becomes a backward component during a period in which the absolute value of the lateral acceleration is decreasing;
A control method characterized by:
前記横方向加速度と前記横方向躍度とを乗算して得られる積の符号がプラスの場合に前記横方向加速度の絶対値が増加すると判定し、前記積の符号がマイナスの場合に前記横方向加速度の絶対値が減少すると判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の制御方法。 calculating a lateral jerk based on the lateral acceleration;
When the sign of the product obtained by multiplying the lateral acceleration and the lateral jerk is positive, it is determined that the absolute value of the lateral acceleration increases, and when the sign of the product is negative, the lateral direction 3. The control method according to claim 1, wherein it is determined that the absolute value of acceleration decreases.
前記操舵角と前記操舵角速度とを乗算して得られる積の符号がプラスの場合に前記横方向加速度の絶対値が増加すると判定し、前記積の符号がマイナスの場合に前記横方向加速度の絶対値が減少すると判定する、
ことを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の制御方法。 calculating a steering angular velocity based on the steering angle;
When the sign of the product obtained by multiplying the steering angle and the steering angular velocity is positive, it is determined that the absolute value of the lateral acceleration increases, and when the sign of the product is negative, the absolute value of the lateral acceleration is determined. determine that the value is decreasing,
3. The control method according to claim 1 or 2, characterized in that:
前記シートバックの前後方向と平行な前記横方向加速度の成分が後ろ向きの成分となるように前記シートバックを旋回させる場合に前記車両を加速する、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の制御方法。 decelerating the vehicle when turning the seat back so that the component of the lateral acceleration parallel to the longitudinal direction of the seat back becomes a forward component;
accelerating the vehicle when turning the seat back so that the component of the lateral acceleration parallel to the longitudinal direction of the seat back becomes a backward component;
The control method according to any one of claims 1 to 4, characterized in that:
前記車両の横方向加速度又は操舵角の少なくとも一方を検出するセンサと、
前記横方向加速度又は前記操舵角の前記少なくとも一方に基づいて前記横方向加速度の絶対値が増加するか又は減少するかを判定し、前記車両の横方向加速度の絶対値が増加している期間において、前記シートバックの前後方向と平行な前記横方向加速度の成分が前向きの成分となるように前記シートバックを旋回させ、及び/又は前記横方向加速度の絶対値が減少している期間において、前記シートバックの前後方向と平行な前記横方向加速度の成分が後ろ向きの成分となるように前記シートバックを旋回させるコントローラを備えることを特徴とする制御装置。 A control device for a vehicle seat capable of turning at least a seat back in the yaw direction of the vehicle,
a sensor for detecting at least one of lateral acceleration and steering angle of the vehicle;
determining whether the absolute value of the lateral acceleration increases or decreases based on the at least one of the lateral acceleration and the steering angle, and during a period in which the absolute value of the lateral acceleration of the vehicle increases , rotating the seat back so that the component of the lateral acceleration parallel to the longitudinal direction of the seat back is a forward component; A control device, comprising: a controller for turning the seat back so that a component of the lateral acceleration parallel to the longitudinal direction of the seat back becomes a backward component.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022006594A JP2023105637A (en) | 2022-01-19 | 2022-01-19 | Control method and control device of vehicle seat |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022006594A JP2023105637A (en) | 2022-01-19 | 2022-01-19 | Control method and control device of vehicle seat |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023105637A true JP2023105637A (en) | 2023-07-31 |
Family
ID=87468956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022006594A Pending JP2023105637A (en) | 2022-01-19 | 2022-01-19 | Control method and control device of vehicle seat |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023105637A (en) |
-
2022
- 2022-01-19 JP JP2022006594A patent/JP2023105637A/en active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5272448B2 (en) | Vehicle driving support apparatus and vehicle driving support method | |
JP6752875B2 (en) | Travel control device | |
JP4161923B2 (en) | Vehicle stabilization control system | |
CN110799399B (en) | Vehicle motion control device and method, and target trajectory generation device and method | |
WO2009110151A1 (en) | Lane keeping assist device and lane keeping assist method | |
JP5569631B2 (en) | Lane maintenance support method and lane maintenance support device | |
JP6976142B2 (en) | Vehicle motion control device, method, program, and system, and target trajectory generator, method, program, and system. | |
JP6928512B2 (en) | Driving support device, driving support method and driving support system | |
WO2014064805A1 (en) | Vehicle travel support device | |
WO2018047873A1 (en) | Acceleration/deceleration control system and acceleration/deceleration control method | |
JP2013039892A (en) | Device for efficiently generating turn yaw moment of vehicle | |
JP7188236B2 (en) | vehicle controller | |
WO2022255455A1 (en) | Vehicle control device, vehicle control method, and vehicle control system | |
JP5790401B2 (en) | Vehicle travel support device | |
US10752285B2 (en) | Apparatus and method for controlling rotation of vehicle in consideration of slip | |
KR20200017571A (en) | Lateral control parameter correction apparatus and method for autonomous vehicle | |
JP2018144646A (en) | Attitude control device | |
US11938951B2 (en) | Method and device for controlling vehicle motion during acceleration in the lateral direction | |
JP2023105637A (en) | Control method and control device of vehicle seat | |
WO2023139686A1 (en) | Vehicle control method and vehicle control device | |
WO2021171049A1 (en) | Vehicle control method and vehicle control device | |
KR102614555B1 (en) | Autonomous vehicle and steering control method thereof | |
WO2024116390A1 (en) | Vehicle control method and vehicle control device | |
WO2023166777A1 (en) | Vehicle control device and vehicle control method | |
JP2023151394A (en) | Vehicle control method and vehicle control apparatus |