JP2023097797A - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム Download PDF

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真和 金田
Masakazu Kaneda
桃 須藤
Momo Sudo
睦 伊藤
Mutsumi Ito
哲也 伊藤
Tetsuya Ito
憲一 阿部
Kenichi Abe
晃 松本
Akira Matsumoto
典彦 鎌田
Norihiko Kamata
悟己 上野
Satoki Ueno
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Abstract

【課題】健全な環境で家畜動物を飼育するために、家畜動物を飼育する環境の状態を把握する。【解決手段】所定の領域内で飼育される複数の家畜動物をモニタし、領域を仮想的に分割した複数のセルのいずれに各家畜動物が滞在しているかを示す位置情報を取得する。モニタ結果と、位置情報と、時刻とを対応付けたログを作成し、ログに基づいて、各セルの環境状態を推定する。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。特に、家畜動物の飼育環境の状態を把握するための情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
特許文献1、2には家畜動物の飼育環境の状態を把握するための技術が開示されている。
特開2021-128688号公報 特開2021-103352号公報
以下の分析は、本発明の観点からなされたものである。なお、上記先行技術文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。
特許文献1、2には以下に示す問題点がある。特許文献1では飼育環境の温度や湿度などに基づいて家畜動物を飼育する環境の状態を把握している。そのため、温度や湿度などに差が無ければ家畜動物の飼育に関して健全な環境と劣悪な環境とを区別できないという問題点がある。また、温度計や湿度計が設置された箇所の状態のみしか把握できないという問題点がある。この点に関して畜舎内などに満遍なく温度計や湿度計を配置することはコスト面などで現実的ではない。
特許文献2では、家畜動物の健康状態が異常である飼育室を特定することで飼育環境の状態を把握している。言い換えると、劣悪な飼育環境下で家畜動物の健康状態が異常になることを前提としているため、健全な環境で家畜動物を飼育できているとは言えない。
そこで、本発明では、健全な環境で家畜動物を飼育するために、家畜動物を飼育する環境の状態を把握する技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の視点によれば、
所定の領域内で飼育される複数の家畜動物をモニタするモニタ部と、
前記領域を仮想的に分割した複数のセルのいずれに各家畜動物が滞在しているかを示す位置情報を取得する位置取得部と、
前記モニタ部によるモニタ結果と、前記位置取得部によって取得された位置情報と、時刻とを対応付けたログを作成するログ作成部と、
前記ログに基づいて、各セルの環境状態を推定する環境状態推定部と、
を備える情報処理装置が提供される。
本発明の第2の視点によれば、
所定の領域内で飼育される複数の家畜動物をモニタするモニタステップと、
前記領域を仮想的に分割した複数のセルのいずれに各家畜動物が滞在しているかを示す位置情報を取得する位置取得ステップと、
前記モニタステップによるモニタ結果と、前記位置取得ステップによって取得された位置情報と、時刻とを対応付けたログを作成するログ作成ステップと、
前記ログに基づいて、各セルの環境状態を推定する環境状態推定ステップと、
を含む情報処理方法が提供される。
本発明の第3の視点によれば、
所定の領域内で飼育される複数の家畜動物をモニタするモニタ処理と、
前記領域を仮想的に分割した複数のセルのいずれに各家畜動物が滞在しているかを示す位置情報を取得する位置取得処理と、
前記モニタ処理によるモニタ結果と、前記位置取得処理によって取得された位置情報と、時刻とを対応付けたログを作成するログ作成処理と、
前記ログに基づいて、各セルの環境状態を推定する環境状態推定処理と、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラムが提供される。
本発明の各視点によれば、健全な環境で家畜動物を飼育するために、家畜動物を飼育する環境の状態を把握することに貢献する装置・方法・プログラムが提供される。
情報処理装置100の構成を示すブロック図である。 本発明におけるセルを説明するための図である。 本発明において想定されるケースを説明するための図である。 情報処理装置100による処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明において想定されるケースを説明するための図である。 本発明において想定されるケースを説明するための図である。 本発明において想定されるケースを説明するための図である。 本発明において想定されるケースを説明するための図である。 本発明において想定されるケースを説明するための図である。 本発明において想定されるケースを説明するための図である。 情報処理装置100の構成を示すブロック図である。 情報処理装置100としてのコンピュータを示す図である。
本発明のとり得る好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の記載に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。また、各図におけるブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。さらに、本願開示に示す回路図、ブロック図、内部構成図、接続図などにおいて、明示は省略するが、入力ポート及び出力ポートが各接続線の入力端及び出力端のそれぞれに存在する。入出力インターフェイスも同様である。
先ず、本発明の一概要について説明する。本発明の情報処理装置100は、図1に示すように、モニタ部10と、位置取得部20と、ログ作成部30と、環境状態推定部40とを備える。モニタ部10は、所定の領域内で飼育される複数の家畜動物をモニタする。位置取得部20は、領域を仮想的に分割した複数のセルのいずれに各家畜動物が滞在しているかを示す位置情報を取得する。ログ作成部30は、モニタ部10によるモニタ結果と、位置取得部20によって取得された位置情報と、時刻とを対応付けたログを作成する。環境状態推定部40は、ログに基づいて各セルの環境状態を推定する。
具体的な例を挙げて説明すると、本発明において、家畜動物は牛によって例示され、領域は飼育エリアとも称され、特に牛舎や放牧地によって例示される。ここで、飼育エリアは、家畜の大きさ、飼育頭数に応じた広さであるため、ある程度の広さがある。この広さがある飼育エリアの環境条件(例えば温度や、湿度や、光の当たり具合、敷き藁の厚み、床の清潔度、床の傾斜、床の平滑性、虫、水たまり、雨漏り、など)を均一に保つことは困難であり、場所によって環境条件の違いが生じる。経済性、効率性、生産性を考慮すると、飼育エリアを無限に大きくできるわけではない。そのため、通常は家畜動物が適度に分散できてストレスが生じない、つまり、密集ストレスが生じない最小限の広さの飼育エリアで家畜動物を飼育することになる。このような飼育エリアにおいて、家畜動物の密集、分散の偏りが発生するということは、家畜動物が疎になっている箇所に、密集ストレスを上回る何らかの環境ストレス源が存在することが推察できる。そこで、本発明では、飼育エリア内における家畜動物の密集、分散の偏りが発生した際に、家畜動物が疎になっている箇所の環境条件をセンシングし、蓄積、分析(機械学習などを用いて学習しても良い)している。これによって、本発明では、家畜動物に環境ストレスがかかる、あるいは環境ストレスがかからない条件を得ることができる。このようにして得られた、家畜動物に環境ストレスがかかる/かからない条件の蓄積、分析結果をもとに、環境設備や環境整備作業を細かく行うことで、飼育エリア全域の環境が家畜動物に適した環境に保たれ、密集ストレス、環境ストレスがない飼育環境が実現できる。
情報処理装置100の構成に基づいて説明すると、環境状態推定部40は、ログから家畜動物が密集して滞在していたセルを特定し、特定されたセル以外のセルを、特定されたセルよりも環境状態が悪いセルと推定する。すなわち、家畜動物が密集して滞在していたセルでは家畜動物は密集ストレスを抱えることになるが、家畜動物にとってその他のセルよりも良い環境であることが推定される。言い換えると、その他のセルには環境ストレス源が存在し、悪い環境であることが推定される。このような推定結果は、例えば管理人に対して通知され、環境ストレス源の排除がなされる。つまり、本発明によれば、健全な環境で家畜動物を飼育するために、家畜動物を飼育する環境の状態を把握することができる。
従来技術との比較という観点で説明すると、特許文献1では温度や湿度などに基づいて家畜動物を飼育する環境の状態を把握しているため、温度や湿度以外の環境ストレス源(例えば虫、水たまり、雨漏りなど)の存在については検知できない。一方で、本発明では、家畜動物のモニタ結果に基づいて各セルの環境状態を推定している。本発明であっても環境ストレス源が何であるかについての具体的特定まではできないが、その環境ストレス源の存在については推定される。かかる推定結果に基づいて管理人が現場にて環境ストレス源を特定し、環境整備作業を行うことで、飼育エリア全域の環境が家畜動物に適した環境に保たれ、密集ストレス、環境ストレスがない飼育環境が実現できる。
特許文献2では、各飼育室についての飼育環境の良し悪しを判定していると言え、飼育環境の悪化をもたらす要因が存在する飼育室内の場所の特定まではできない。一方で、本発明では、領域(飼育室)を仮想的に分割した複数のセルの各々について環境状態を推定することができる。
[実施形態1]
以下では、実施形態1として本発明の情報処理装置100についてより具体的に説明する。
情報処理装置100は、上記一概要と同様に、モニタ部10と、位置取得部20と、ログ作成部30と、環境状態推定部40とを備える(図1参照)。
モニタ部10は、所定の領域内で飼育される複数の家畜動物をモニタする。具体的には、モニタ部10は、カメラによって例示される。
位置取得部20は、領域を仮想的に分割した複数のセルのいずれに各家畜動物が滞在しているかを示す位置情報を取得する。領域とセルとの関係は、例えば図2によって例示される。ここで、いずれかのセルを個別に言及する際には、図2に表記した番号を用いて例えば「セル(1)」と記載する。なお、セルは仮想空間上の概念であり、セル間は柵などで仕切られてはいない。つまり、家畜動物はセル間を移動可能である。また、セルは領域を格子状に区切った一単位である必要は無く、また矩形である必要も無く、さらに均一な大きさである必要も無い。
例えば、位置取得部20は、モニタ部10としてのカメラによって撮像された画像に基づいて位置情報を取得する。あるいは、位置取得部20は、RFID(radio frequency identifier)リーダなどの家畜動物が身に着けたタグと無線通信を行う無線通信装置によって例示される。かかる無線通信装置は領域内の地下の数カ所に埋め込む、天井の数カ所から吊り下げることが想定される。いずれにしても家畜動物が滞在している位置を示す位置情報が取得可能な技術であれば位置取得部20として適用可能である。
ログ作成部30は、モニタ部10によるモニタ結果と、位置取得部20によって取得された位置情報と、時刻とを対応付けたログを作成する。具体的な一例を挙げると、図3(A)に示すように、18時の時点でセル(10)において識別番号1~4の家畜動物が密集していたケースでは、図3(B)に示すログがログ作成部30によって作成される。ログ作成部30によって作成されたログは、管理者が必要に応じて閲覧することもできる。
環境状態推定部40は、ログに基づいて各セルの環境状態を推定する。特に実施形態1では、環境状態推定部40は、ログから家畜動物が密集して滞在していたセルを特定し、特定されたセル以外のセルを、特定されたセルよりも環境状態が悪いセルと推定する。また、環境状態推定部40は、特定されたセルを環境状態が良いセルと推定する。
以下では、情報処理装置100による処理の流れを説明する。図4に示すように、情報処理装置100は、家畜動物をモニタして位置情報を取得し、モニタ結果と、位置情報と、時刻とを対応付けたログを作成する(ステップS01)。そして、情報処理装置100は、ログに基づいて各セルの環境状態を推定する(ステップS02)。なお、ログの作成は定期的(例えば1分毎、10分毎など)に行うことができ、環境状態の推定は任意のタイミング(例えば管理者の指示を受け付けた際など)で行うことができる。
[実施形態2]
実施形態1では、家畜動物の密度に基づいて各セルの環境状態を推定したが、実施形態2では家畜動物が抱えるストレス度合いに基づいて各セルの環境状態を推定する場合について説明する。なお以下では実施形態1と異なる点について説明する。
実施形態2の情報処理装置100は、実施形態1と同様に、モニタ部10と、位置取得部20と、ログ作成部30と、環境状態推定部40とを備える(図1参照)。
モニタ部10は、家畜動物が抱えているストレス度合いをモニタする。ストレス度合いは、牛の心拍数などの生体情報をモニタすることで測定しても良い。あるいは、領域内を撮像するカメラによって撮像された画像からストレス度合いの上昇を見出しても良い。例えば、牛はストレスを抱えた際に何度も舌を大きく回す動作を行うことが知られており、当該動作が画像から見出された場合に家畜動物がストレスを抱えていると判断しても良い。また、飛び跳ねるなど牛が異常動作を行った場合にストレス度合いが上昇したと判断しても良い。また、家畜動物の特定の鳴き声や、咳の音、表情(ベロを出す、よだれの多寡、しっぽの動きなど)、活動量(うろうろする、寝ている、落ち着かないなど)に基づいて、家畜動物が抱えているストレスの有無を判断しても良い。いずれにしても家畜動物が抱えるストレスを見出すことが可能な技術であればモニタ部10として適用可能である。
環境状態推定部40は、ログから家畜動物がストレスを抱えた状態で滞在していたセルを特定し、当該セルを環境ストレス源が存在するセルと推定する。
[ケース1]
例えば、図5(A)に示すように、セル(8)からセル(3)へ移動した家畜動物が、セル(3)においてストレスを抱えたがセル(3)に滞在し続けるケースでは、図5(B)に示すログが作成される。このケースでは、セル(3)においてストレス度の上昇がみられるため、環境状態推定部40は、セル(3)を環境ストレス源が存在するセルであると推定する。
[ケース2]
図6(A)に示すように、朝8時の時点で家畜動物がストレスを抱えた状態でセル(1)に滞在し、夜18時の時点で家畜動物がセル(16)へ移動したがストレスを抱えた状態のままのケースでは、図6(B)に示すログが作成される。このケースでは、環境状態推定部40は、セル(1)及びセル(16)を環境ストレス源が存在するセルと推定する。ただし、朝8時から夜18時まで居心地が良い場所を探して家畜動物が領域内を彷徨ったことがログから見出された場合には、環境状態推定部40は、領域全体(すべてのセル)においてを環境ストレス源が存在するセルと推定する。また、環境状態推定部40は、餌に不満があるなど、環境以外の要因によって家畜動物がストレスを抱えている可能性を示唆する。
[ケース3]
図7(A)に示すように、朝8時の時点で識別番号1の家畜動物がストレスを抱えた状態でセル(3)に滞在し、夜18時の時点で識別番号2の家畜動物がストレスを抱えた状態でセル(3)に滞在しているケースでは、図7(B)に示すログが作成される。かかるケースでは、セル(3)において識別番号1、2の家畜動物の両方がストレスを抱えているため、環境状態推定部40は、セル(3)を環境ストレス源が存在するセルと強く推定する。
[ケース4]
図8(A)に示すように、朝8時の時点で識別番号3の家畜動物がストレスを抱えた状態でセル(2)に滞在し、夜18時の時点で識別番号4の家畜動物がストレスを抱えることなくセル(2)に滞在しているケースでは、図8(B)に示すログが作成される。かかるケースでは、識別番号4の家畜動物はストレスを抱えずにセル(2)に滞在したが、識別番号3の家畜動物はストレスを抱えた状態でセル(2)に滞在したことが見出される。そのため、環境状態推定部40は、セル(2)を環境ストレス源が存在しないセルと推定し、一方で識別番号3の家畜動物については環境以外の要因によるストレス源を抱えている可能性を示唆する。あるいは、環境状態推定部40は、朝8時の時点では生じているが夜18時の時点では解消されるような環境ストレス源(例えば朝日がまぶしいなど)の存在をセル(2)において示唆する。
[ケース5]
図9(A)に示すように、識別番号5、6の家畜動物がストレスを抱えることなくセル(10)に滞在しているケースでは、図9(B)に示すログが作成される。かかるケースでは、セル(10)において複数の家畜動物が密集していることから、環境状態推定部40は、セル(10)を環境状態が良いセルと推定する。
[ケース6]
図10(A)に示すように、識別番号5~8の家畜動物がストレスを抱えた状態でセル(10)に滞在しているケースでは、図10(B)に示すログが作成される。このケースは、ケース5(朝8時)からの続き(夜18時)と仮定する。かかるケースでは、セル(10)は朝8時の時点で環境状態が良いセルと推定されている。夜18時の時点で4頭の家畜動物が抱えるストレスは密集が原因の密集ストレスであると考えられる。そのため、環境状態推定部40は、セル(10)を環境状態が良いセルと推定する。
なお、家畜動物の識別は、例えば家畜動物が身に着けたタグをカメラで撮像することによって行っても良いし、RFIDリーダなどの無線通信装置を用いて行っても良い。
[実施形態3]
本発明において、家畜動物の基本情報と、気象情報と、ログとモニタ結果との内の少なくとも1つを複合的に判断して各セルの環境の良し悪しの原因及び条件を推定しても良い。なお以下では実施形態1、2と異なる点を実施形態3として説明する。
実施形態3の情報処理装置100は、図11に示すように環境条件推定部50を更に備える。
環境条件推定部50は、家畜動物の基本情報と、気象情報と、ログと、モニタ部によるモニタ結果との内の少なくとも1つを複合的に判断して各セルの環境の良し悪しの原因及び条件を推定する。
家畜動物の基本情報は、例えば体重の増加、体格の成長の生じ易さ/難さ、家畜動物の食事量との相関性、ケガや病気の発生し易さ/難さ、などである。また、気象情報とは、例えば領域の気温、湿度、風量、天候などである。環境条件を推定できる情報であれば、上記以外でもよい。
環境条件推定部50の推定方法については、例えば、機械学習による分析/推定でもよいし、予め推定モデルを複数記憶しておき、推定条件からどの推定モデルに近いかで判断してもよく、特に限定されない。
例えば、ログ情報から家畜動物の滞在していた位置/時刻を抽出し、当該家畜動物の基本情報から当該家畜動物の体重/骨格の推移を抽出し、これらの情報から環境条件推定部50は当該セルが家畜動物の肥育に適した環境であるか否かを推定する。
例えば、環境状態推定部40で環境ストレス源があると推定されたセルのログ情報から滞在していた家畜動物とその時刻を参照したところ、ストレスの上昇がみられた家畜動物において、モニタ部10で撮影された画像からのどが渇いた動作を行っている家畜動物が半分程度確認でき、当該時刻の畜舎全体の湿度が低かった。これらの情報から環境条件推定部50は当該セルにおいて、局所的に湿度が低くなっていることにより環境が悪くなっていると推定する。
肥育特性による環境条件とストレス要因の環境条件の推定を例にしたが、環境条件推定部50は上記情報を複合的に組み合わせて条件を推定できるものであれば、上記推定例以外の環境条件を推定することも可能である。
以下では種々の変化形態について説明する。
本発明において、カメラによって領域内を常時撮像する、つまり映像として撮像することが望ましいが、断続的(例えば朝昼晩、3時間毎、1分毎、あるいはそれらの組み合わせ)でもよい。ログを取得する時間間隔についても同様である。
ストレス度合いに関しては、単数の家畜動物のみではなく複数の家畜動物から得られたストレス度に基づいて判断しても良い。例えば、ストレスを抱えた家畜動物とストレスを抱えていない家畜動物が同一のセルに同時に滞在することも考えられる。このような場合には、環境ストレス源がそのセルに存在すると判断しても良いし、環境ストレス源が存在しないと判断しても良い。また、複数の家畜動物のストレス度の平均値で判断し、平均値が所定の閾値を上回る場合に環境ストレス源が存在すると判断しても良い。さらに、家畜動物の行動パターンに重み付けを行うことも考えられる。例えば、ケース1のようにストレス要因が存在するセルから家畜動物が退避した場合にはストレス度に「1」を乗算する。その一方で、ケース2のようにストレス要因が存在するセルに家畜動物が滞在したままの場合にはストレス度に例えば「0.5」を乗算すること、即ち重み付けすること、が考えられる。
また、本発明では既存技術(温度センサ、湿度センサ)などと組み合わせて家畜動物を飼育する環境の状態を把握することもできる。また、本発明において気温、気候などを考慮しても良い。
なお本発明は、情報処理装置100としてのコンピュータによって実現することもできる。具体的には、情報処理装置100としてのコンピュータは、図12に示すように、インタフェイス、メモリ(RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)など)、CPU(Central Processing Unit)を備える。CPUはメモリからプログラムを読み出し、モニタ部10、位置取得部20、ログ作成部30、及び環境状態推定部40に相当する処理モジュールを実現する。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
所定の領域内で飼育される複数の家畜動物をモニタするモニタ部と、
前記領域を仮想的に分割した複数のセルのいずれに各家畜動物が滞在しているかを示す位置情報を取得する位置取得部と、
前記モニタ部によるモニタ結果と、前記位置取得部によって取得された位置情報と、時刻とを対応付けたログを作成するログ作成部と、
前記ログに基づいて、各セルの環境状態を推定する環境状態推定部と、
を備える情報処理装置。
(付記2)
前記環境状態推定部は、前記ログから家畜動物が密集して滞在していたセルを特定し、特定されたセル以外のセルを、特定されたセルよりも環境状態が悪いセルと推定する、
付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記モニタ部は、前記家畜動物が抱えているストレス度合いをモニタし、
前記環境状態推定部は、前記ログから家畜動物がストレスを抱えた状態で滞在していたセルを特定し、当該セルを環境ストレス源が存在するセルと推定する、
付記1に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記環境状態推定部は、第1の時間帯において家畜動物がストレスを抱えた状態で滞在していたセルに関して、第2の時間帯においてストレスが無い状態で家畜動物が滞在していたことを前記ログから検出した場合に、当該セルを第1の時間帯に特有の環境ストレスが存在するセルと推定する、
付記3に記載の情報処理装置。
(付記5)
家畜動物の体重の増加、体格の成長の生じ易さ/難さ、家畜動物の食事量との相関性、ケガや病気の発生し易さ/難さに関する基本情報と、前記領域の気温、湿度、風量、天候に関する気象情報と、前記ログと、前記モニタ部によるモニタ結果との内の少なくとも1つを複合的に判断して各セルの環境の良し悪しの原因及び条件を推定する環境条件推定部を更に備える、
付記1~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(付記6)
所定の領域内で飼育される複数の家畜動物をモニタするモニタステップと、
前記領域を仮想的に分割した複数のセルのいずれに各家畜動物が滞在しているかを示す位置情報を取得する位置取得ステップと、
前記モニタステップによるモニタ結果と、前記位置取得ステップによって取得された位置情報と、時刻とを対応付けたログを作成するログ作成ステップと、
前記ログに基づいて、各セルの環境状態を推定する環境状態推定ステップと、
を含む情報処理方法。
(付記7)
所定の領域内で飼育される複数の家畜動物をモニタするモニタ処理と、
前記領域を仮想的に分割した複数のセルのいずれに各家畜動物が滞在しているかを示す位置情報を取得する位置取得処理と、
前記モニタ処理によるモニタ結果と、前記位置取得処理によって取得された位置情報と、時刻とを対応付けたログを作成するログ作成処理と、
前記ログに基づいて、各セルの環境状態を推定する環境状態推定処理と、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
なお、引用した上記の特許文献等の各開示は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとし、必要に応じて本発明の基礎ないし一部として用いることが出来るものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択(部分的削除を含む)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。さらに、上記引用した文献の各開示事項は、必要に応じ、本発明の趣旨に則り、本発明の開示の一部として、その一部又は全部を、本書の記載事項と組み合わせて用いることも、本願の開示事項に含まれるものと、みなされる。
10 :モニタ部
20 :位置取得部
30 :ログ作成部
40 :環境状態推定部
50 :環境条件推定部
100 :情報処理装置

Claims (7)

  1. 所定の領域内で飼育される複数の家畜動物をモニタするモニタ部と、
    前記領域を仮想的に分割した複数のセルのいずれに各家畜動物が滞在しているかを示す位置情報を取得する位置取得部と、
    前記モニタ部によるモニタ結果と、前記位置取得部によって取得された位置情報と、時刻とを対応付けたログを作成するログ作成部と、
    前記ログに基づいて、各セルの環境状態を推定する環境状態推定部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記環境状態推定部は、前記ログから家畜動物が密集して滞在していたセルを特定し、特定されたセル以外のセルを、特定されたセルよりも環境状態が悪いセルと推定する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記モニタ部は、前記家畜動物が抱えているストレス度合いをモニタし、
    前記環境状態推定部は、前記ログから家畜動物がストレスを抱えた状態で滞在していたセルを特定し、当該セルを環境ストレス源が存在するセルと推定する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記環境状態推定部は、第1の時間帯において家畜動物がストレスを抱えた状態で滞在していたセルに関して、第2の時間帯においてストレスが無い状態で家畜動物が滞在していたことを前記ログから検出した場合に、当該セルを第1の時間帯に特有の環境ストレスが存在するセルと推定する、
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 家畜動物の体重の増加、体格の成長の生じ易さ/難さ、家畜動物の食事量との相関性、ケガや病気の発生し易さ/難さに関する基本情報と、前記領域の気温、湿度、風量、天候に関する気象情報と、前記ログと、前記モニタ部によるモニタ結果との内の少なくとも1つを複合的に判断して各セルの環境の良し悪しの原因及び条件を推定する環境条件推定部を更に備える、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 所定の領域内で飼育される複数の家畜動物をモニタするモニタステップと、
    前記領域を仮想的に分割した複数のセルのいずれに各家畜動物が滞在しているかを示す位置情報を取得する位置取得ステップと、
    前記モニタステップによるモニタ結果と、前記位置取得ステップによって取得された位置情報と、時刻とを対応付けたログを作成するログ作成ステップと、
    前記ログに基づいて、各セルの環境状態を推定する環境状態推定ステップと、
    を含む情報処理方法。
  7. 所定の領域内で飼育される複数の家畜動物をモニタするモニタ処理と、
    前記領域を仮想的に分割した複数のセルのいずれに各家畜動物が滞在しているかを示す位置情報を取得する位置取得処理と、
    前記モニタ処理によるモニタ結果と、前記位置取得処理によって取得された位置情報と、時刻とを対応付けたログを作成するログ作成処理と、
    前記ログに基づいて、各セルの環境状態を推定する環境状態推定処理と、
    をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
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