JP2023090264A - 制御システムおよび制御方法 - Google Patents

制御システムおよび制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023090264A
JP2023090264A JP2021205142A JP2021205142A JP2023090264A JP 2023090264 A JP2023090264 A JP 2023090264A JP 2021205142 A JP2021205142 A JP 2021205142A JP 2021205142 A JP2021205142 A JP 2021205142A JP 2023090264 A JP2023090264 A JP 2023090264A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control system
switching
process control
state
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021205142A
Other languages
English (en)
Inventor
雄三 長谷川
Yuzo Hasegawa
和幸 伊藤
Kazuyuki Ito
正典 柴山
Masanori Shibayama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Communications Corp
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
NTT Communications Corp
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Communications Corp, Yokogawa Electric Corp filed Critical NTT Communications Corp
Priority to JP2021205142A priority Critical patent/JP2023090264A/ja
Priority to US18/079,632 priority patent/US20230195070A1/en
Priority to EP22213458.7A priority patent/EP4198658A1/en
Priority to CN202211607349.2A priority patent/CN116360302A/zh
Publication of JP2023090264A publication Critical patent/JP2023090264A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/04Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers
    • G05B19/05Programmable logic controllers, e.g. simulating logic interconnections of signals according to ladder diagrams or function charts
    • G05B19/054Input/output
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/04Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers
    • G05B19/042Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers using digital processors
    • G05B19/0421Multiprocessor system
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/04Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers
    • G05B19/042Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers using digital processors
    • G05B19/0423Input/output
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/04Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers
    • G05B19/05Programmable logic controllers, e.g. simulating logic interconnections of signals according to ladder diagrams or function charts
    • G05B19/058Safety, monitoring
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B9/00Safety arrangements
    • G05B9/02Safety arrangements electric
    • G05B9/03Safety arrangements electric with multiple-channel loop, i.e. redundant control systems
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/20Pc systems
    • G05B2219/23Pc programming
    • G05B2219/23051Remote control, enter program remote, detachable programmer
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Safety Devices In Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】高可用性を維持した効果的なプラントのプロセス制御を実現することができる。【解決手段】プロセス制御システム100は、プラントのプロセス制御を実行する複数のコントローラ装置10と、プロセス制御の対象装置と接続される入出力機器20とを備える。入出力機器20は、複数のコントローラ装置10とは異なるオンプレミス環境に設置され、複数のコントローラ装置10は、それぞれが異なる閉域網40によって入出力機器20と接続され、入出力機器20との間で、プラントのプロセス制御に関する情報を送受信する。【選択図】図1

Description

本発明は、制御システムおよび制御方法に関する。
従来、プラントのプロセス制御を行うコントローラ装置は、当該プラント内におけるオンプレミス環境(以下、適宜、単に「オンプレミス」と表記)で運用される。このとき、コントローラ装置は、専用ハードウェアで構成され、故障しにくく可用性が高い構成となる。また、コントローラ装置は、冗長構成もとることができるので、さらに可用性が高い構成もとることができる。
特許第4099816号公報
しかしながら、上記の従来技術では、プロセス制御を行うコントローラ装置がオンプレミスで構成されるので、リモートオペレーションや外部システムとの連携(System of Systems)が困難である。一方、制御システムをクラウド環境(以下、適宜、単に「クラウド」と表記)上で構築した場合には、クラウド基盤や通信基盤がプラントのプロセス制御に要求される可用性の要件を満たさず、オンプレミスと同じレベルの可用性を実現するのは非常に難しい。
本発明は、高可用性を維持した効果的なプラントのプロセス制御を実現することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る制御システムは、プラントのプロセス制御を実行する複数のコントローラ装置と、前記プロセス制御の対象装置と接続される入出力機器とを備える制御システムにおいて、前記入出力機器は、前記複数のコントローラ装置とは異なるオンプレミス環境に設置され、前記複数のコントローラ装置は、それぞれが異なる通信網によって前記入出力機器と接続され、前記入出力機器との間で、前記プロセス制御に関する情報を送受信する制御部を有する。
また、本発明に係る制御方法は、プラントのプロセス制御を実行する複数のコントローラ装置と、前記プロセス制御の対象装置と接続される入出力機器とを備える制御システムが実行する制御方法において、前記入出力機器が、前記複数のコントローラ装置とは異なるオンプレミス環境に設置され、前記複数のコントローラ装置が、それぞれが異なる通信網によって前記入出力機器と接続され、前記入出力機器との間で、前記プロセス制御に関する情報を送受信する処理を実行する。
本発明では、高可用性を維持した効果的なプラントのプロセス制御を実現することができる。
実施形態に係るプロセス制御システムの構成例を示す図である。 従来のプロセス制御システムの概要を示す図である。 実施形態に係るプロセス制御システムの各装置の構成例を示すブロック図である。 実施形態に係るプロセス制御システムの具体例1を示す図である。 実施形態に係るプロセス制御システムの具体例2を示す図である。 実施形態に係るプロセス制御システムの具体例3を示す図である。 実施形態に係るプロセス制御処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 実施形態に係るプロセス制御処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 実施形態に係るコントローラ装置のハードウェア構成例を説明する図である。
以下に、本発明に係る制御システムおよび制御方法の発明を実施するための形態(適宜、実施形態)を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態により限定されるものではない。
〔実施形態〕
以下に、実施形態に係るプロセス制御システム100の構成、従来のプロセス制御システム100-Pの概要、実施形態に係る各装置の構成、プロセス制御システム100の具体例、各処理の流れを順に説明し、最後に実施形態の効果を説明する。
[1.プロセス制御システム100の構成]
図1を用いて、実施形態に係るプロセス制御システム100の構成を詳細に説明する。図1は、実施形態に係るプロセス制御システムの構成を示す図である。以下に、プロセス制御システム100全体の構成例を示した上で、制御データ送受信処理、外部監視装置60による状態切替処理、内部監視装置70による状態切替処理の順に説明する。
(1-1.プロセス制御システム100全体の構成例)
まず、実施形態に係るプロセス制御システム(以下、適宜、本システムともいう)100全体の構成を詳細に説明する。なお、実施形態では、プラントのプロセス制御を一例にして説明するが、対象を限定するものではなく、コントローラ装置10による対象機器を制御する様々なシステムに適用することができる。
本システム100は、コントローラ装置10(10A、10B)、入出力機器20、オンプレミス端末30(30A、30B)、閉域網40(40A、40B)、制御切替装置50(50A、50B)、外部監視装置60、内部監視装置70(70A、70B)およびフィールド機器90(センサ91、アクチュエータ92)を有する。また、本システム100には、上記の各種装置が設置される環境として、クラウド環境を構築するデータセンタ1、データセンタ2およびデータセンタ3と、プラントの構内等であるオンプレミスとが含まれる。
図1のデータセンタ1には、アクティブ状態であるコントローラ装置10A、制御切替装置50Aおよび内部監視装置70Aが設置される。コントローラ装置10Aと、制御切替装置50Aと、内部監視装置70Aとは、図示しない所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続される。これらのコントローラ装置10A、制御切替装置50A、内部監視装置70Aの各装置は、クラウドサービスを用いて実現される。例えば、各装置は、データセンタ1内の物理メモリ、物理プロセッサ、物理ディスクなどの物理資源を用いて仮想的に生成される仮想マシンやコンテナなどに実現されてもよい。また、各装置は、仮想マシン等のクラウドサービスに限らず、ハウジングやホスティングで実現することもでき、物理的に設けられた物理装置で実現することもできる。なお、データセンタ1には、複数台のコントローラ装置10A、複数台の制御切替装置50A、複数台の内部監視装置70Aが含まれてもよい。
図1のデータセンタ2には、スタンバイ状態であるコントローラ装置10B、制御切替装置50Bおよび内部監視装置70Bが設置される。コントローラ装置10Bと、制御切替装置50Bと、内部監視装置70Bとは、図示しない所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続される。これらのコントローラ装置10B、制御切替装置50B、内部監視装置70Bの各装置は、クラウドサービスを用いて実現される。例えば、各装置は、データセンタ2内の物理資源を用いて仮想的に実現されてもよい。また、各装置は、ハウジングやホスティングで実現することもでき、物理装置で実現することもできる。なお、データセンタ2には、複数台のコントローラ装置10B、複数台の制御切替装置50B、複数台の内部監視装置70Bが含まれてもよい。
図1のデータセンタ3には、物理装置もしくは物理資源を用いて仮想的に実現される外部監視装置60が設置される。データセンタ3には、複数台の外部監視装置60が含まれてもよい。
図1の例では、コントローラ装置10が設置された2つの異なるデータセンタを示しているが、コントローラ装置10が設置された3つ以上の異なるデータセンタを有していてもよい。また、外部監視装置60が設置された2つ以上の異なるデータセンタを有していてもよい。また、各データセンタに含まれる各種装置間は、図示しない所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続されていてもよい。
図1のオンプレミスには、入出力機器20、オンプレミス端末30Aおよびオンプレミス端末30Bが設置される。入出力機器20と、オンプレミス端末30Aと、オンプレミス端末30Bとは、所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続される。また、上記オンプレミスには、複数台の入出力機器20、複数台のオンプレミス端末30A、複数台のオンプレミス端末30Bが含まれてもよい。
ここで、入出力機器20は、物理的に設置された物理装置で実現され、オンプレミス環境であるプラントにおいて、センサ91やアクチュエータ92等のフィールド機器90と接続される。また、入出力機器20は、データセンタ1に設置されるコントローラ装置10Aと、専用回線である閉域網40Aおよびデータゲートウェイ等であるオンプレミス端末30Aを介して接続される。また、入出力機器20は、同様に、データセンタ2に設置されるコントローラ装置10Bと、閉域網40Bおよびオンプレミス端末30Bを介して接続される。さらに、入出力機器20は、図示しないデータセンタに設置されるコントローラ装置10と、閉域網40およびオンプレミス端末30を介して接続されてもよい。
(1-2.制御データ送受信処理)
次に、プロセス制御システム100の処理として、制御データ送受信処理について説明する。図1に示すように、データセンタ1に設置されるアクティブ状態のコントローラ装置10Aは、入出力機器20との間で制御データを送受信する(図1(1)参照)。
例えば、コントローラ装置10Aは、入出力機器20がプラント内のフィールド機器90から取得した制御データを受信する。一方、入出力機器20は、コントローラ装置10Aから制御データを受信し、プラント内のフィールド機器90に供与する。上記の処理により、制御データがプラントのプロセス制御に反映される。なお、図1の例では、データセンタ2に設置されるスタンバイ状態のコントローラ装置10Bは、入出力機器20との間で制御データを送受信しないが、複数のアクティブ状態のコントローラ装置10が制御データを送受信してもよい。
ここで、制御データとは、プロセスデータ、制御パラメータ等を含むデータである。プロセスデータの例は、フィールド機器90であるセンサ91の検出結果(例えば圧力、温度、流量等)等である。制御パラメータの例は、プラントの運転制御における設定パラメータ等であり、例えばフィールド機器90であるアクチュエータ92の設定値等である。各コントローラ装置10は、制御データを用いてシミュレーション等の演算を実行し、演算結果を用いて、プラントの制御を実行する。なお、プラントの制御とは、例えばバルブの開閉量の変更、プラント内の資源流量の変更など、プラントの安全操業に寄与する各種制御が該当する。
(1-3.外部監視装置60による状態切替処理)
続いて、プロセス制御システム100の処理として、外部監視装置60による状態切替処理について説明する。図1に示すように、データセンタ3に設置される外部監視装置60は、計画メンテナンスを理由とするアクティブ状態やスタンバイ状態等の切替を行う(図1(2)参照)。
例えば、外部監視装置60は、クラウド基盤や通信基盤の計画メンテナンスを周知する通知を受け付ける。このとき、コントローラ装置10Aがメンテナンス対象であった場合には、外部監視装置60は、制御切替装置50Aに対して状態切替の通知を送信する。当該通知を受信した制御切替装置50Aは、コントローラ装置10Aの状態を、指定された時間にアクティブ状態からスタンバイ状態や停止状態に切り替える。一方、外部監視装置60は、制御切替装置50Bに対して状態切替の通知を送信する。当該通知を受信した制御切替装置50Bは、コントローラ装置10Bの状態を、指定された時間にスタンバイ状態からアクティブ状態に切り替える。
(1-4.内部監視装置70による状態切替処理)
最後に、プロセス制御システム100の処理として、内部監視装置70による状態切替処理について説明する。図1に示すように、データセンタ1またはデータセンタ2に設置される内部監視装置70は、クラウドや通信の障害を理由とするアクティブ状態やスタンバイ状態等の切替を行う(図1(3)参照)。
例えば、内部監視装置70(70A、70B)は、クラウド基盤や通信基盤の状態を監視する。このとき、クラウド基盤や通信基盤に異常があった場合には、内部監視装置70は、制御切替装置50に通知を送信する。具体的な例を挙げると、データセンタ1に関与するクラウド基盤に異常があった場合には、内部監視装置70Aは、当該異常を検知し、制御切替装置50Aに対して、当該異常に関する通知を送信する。そして、当該通知を受信した制御切替装置50Aは、コントローラ装置10Aの状態を、指定された時間にアクティブ状態からスタンバイ状態や停止状態に切り替える。一方、当該通知を受信した制御切替装置50Bは、コントローラ装置10Bの状態を、指定された時間にスタンバイ状態からアクティブ状態に切り替える。
[2.従来のプロセス制御システムの概要]
ここで、従来のプロセス制御システム100-Pと実施形態に係るプロセス制御システム100との差異について説明する。以下では、従来のプロセス制御システム100-Pについて説明した上で、実施形態に係るプロセス制御システム100について説明する。
(2-1.従来のプロセス制御システム100-P)
図2を用いて、従来のプロセス制御システム100-Pについて説明する。図2は、従来のプロセス制御システムの概要を示す図である。図2で示すように、従来のプロセス制御システム100-Pは、アクティブ状態であるコントローラ装置10および入出力機器20を有する。また、コントローラ装置10および入出力機器20は、プラントの構内等であるオンプレミス環境に設置される。このとき、コントローラ装置10は、専用ハードウェアで構成されるので、故障しにくく可用性が高い構成となる。また、コントローラ装置10は、冗長化することもできるので、さらに高い可用性を実現することもできる。
しかしながら、従来のプロセス制御システム100-Pでは、以下のような問題点がある。第1に、従来のプロセス制御システム100-Pは、オンプレミスで構成されるので、リモートオペレーションや外部システムとの連携が難しい。第2に、従来のプロセス制御システム100-Pでは、ハードウェア機器を有するので、維持メンテナンスコストが高くなる。
上記のオンプレミスの問題点を解決するために、コントローラ装置10のクラウド環境での活用が考えられるが、以下のような問題点がある。前提として、プラント等でプロセス制御を実行するコントローラ装置10で目指している高可用性は、1秒周期等の周期性を持つ制御システムを、24時間365日、常に正常稼働させることを意味している。つまり、制御システムをクラウド上で構築した場合、データセンタ等のクラウドの基盤や、クラウド-オンプレミス間の通信インフラ等の通信基盤が、この要件を満たす必要がある。しかしながら、そのような要件を担保できるクラウドベンダや通信インフラベンダは存在しないので、オンプレミスと同じレベルの可用性をクラウド上で実現するのは非常に難しい。
(2-2.プロセス制御システム100)
これに対して、上述したように、実施形態に係る図1に示したプロセス制御システム100は、プラントのプロセス制御を実行する複数のコントローラ装置10と、プロセス制御の対象装置と接続される入出力機器20とを備える。ここで、入出力機器20は、複数のコントローラ装置10とは異なるオンプレミス環境に設置される。また、複数のコントローラ装置10は、それぞれが異なる閉域網40によって入出力機器20と接続され、入出力機器20との間で、プロセス制御に関する情報を送受信する。このように、プロセス制御システム100は、複数のコントローラ装置10を別々のデータセンタに設置し、かつ別々の通信経路で接続することで、複数のコントローラ装置10がすべて停止状態となる可能性を極めて低くし、ダウンタイムを減らすことができる。
また、上述したように、実施形態に係る図1に示したプロセス制御システム100は、複数のコントローラ装置10の状態をアクティブ状態、スタンバイ状態または停止状態に切り替える制御切替装置50と、コントローラ装置10の状態の切替に関する情報(例:計画メンテナンス周知、クラウドや通信の障害)を受け付ける監視装置とをさらに備える。ここで、制御切替装置50は、監視装置から状態の切替に関する通知を受信した場合には、複数のコントローラ装置10の少なくとも1つのコントローラ装置の状態がアクティブ状態になるように切り替える。すなわち、プロセス制御システム100は、計画メンテナンスを事前に通知し、事前にコントローラ装置10のアクティブ状態とスタンバイ状態との切替を行うことで、コントローラ装置10のダウンタイムを減らすことができる。また、プロセス制御システム100は、障害発生時や障害の予兆があり、コントローラ装置10の実行に影響が及びそうなときには、事前にコントローラ装置10のアクティブ状態とスタンバイ状態との切替を行うことで、コントローラ装置10のダウンタイムを減らすことができる。
[3.各装置の処理]
図3を用いて、プロセス制御システム100を構成する各装置の処理を詳細に説明する。図3は、実施形態に係るプロセス制御システムの各装置の構成例を示すブロック図である。以下では、コントローラ装置10(10A、10B)、入出力機器20、オンプレミス端末30(30A、30B)、閉域網40(40A、40B)、制御切替装置50(50A、50B)、外部監視装置60、内部監視装置70(70A、70B)の順に説明する。
(3-1.コントローラ装置10)
コントローラ装置10は、プラントのプロセス制御を実行する。このとき、複数のコントローラ装置10(10A、10B)は、それぞれが異なる通信網(ネットワーク)によって入出力機器20と接続される。例えば、複数のコントローラ装置10(10A、10B)は、それぞれが異なる閉域網40(40A、40B)やインターネットによって入出力機器20と接続される。また、複数のコントローラ装置10(10A、10B)は、それぞれが異なるデータセンタに設置される。
コントローラ装置10の制御部11(11A、11B)は、入出力機器20との間で、プロセス制御に関する情報(制御データ)を送受信する。
(3-2.入出力機器20)
入出力機器20は、プロセス制御の対象装置と接続され、当該対象装置との間で、制御データを送受信する。例えば、入出力機器20は、複数のコントローラ装置10とは異なるオンプレミス環境に設置され、プロセス制御の対象装置との間で、制御データを送受信する。具体的な例を挙げると、入出力機器20は、オンプレミス環境であるプラントにおいて、センサ91やアクチュエータ92等のフィールド機器90と接続され、フィールド機器90から制御データを取得する。このとき、入出力機器20は、制御データとして、フィールド機器90であるセンサ91の検出結果(例:圧力、温度、流量等)等のプロセスデータや、フィールド機器90であるアクチュエータ92の設定値等の制御パラメータを取得する。
(3-3.オンプレミス端末30)
オンプレミス端末30は、ルータ等のデータゲートウェイとして、コントローラ装置10と入出力機器20との間でのデータ通信を中継する。例えば、オンプレミス端末30は、入出力機器20と接続され、また閉域網40によってコントローラ装置10と接続され、コントローラ装置10と入出力機器20との間での、制御データの送受信を中継する。
(3-4.閉域網40)
閉域網40は、1秒周期等の周期性を実現するために用いられる通信網の一例であり、例えば、各データセンタに設置されたコントローラ装置10の専用回線として、コントローラ装置10と入出力機器20との間でのデータ通信を可能とするように接続する。例えば、複数の閉域網40(40A、40B)は、複数のコントローラ装置10(10A、10B)と、制御データの送受信を可能とするようにそれぞれ接続する。また、閉域網40は、オンプレミス端末30を介して入出力機器20と、制御データの送受信を可能とするように接続する。
また、図1や図3の例では、通信網として閉域網40を用いているが、クラウドとオンプレミス間を結ぶネットワークであれば、特に限定されない。例えば、プロセス制御システム100では、上記の通信網として、閉域網40の代わりにインターネットを用いることもできる。なお、プロセス制御システム100において1秒周期等の周期性を実現するためには、インターネットよりも通信遅延が小さい閉域網40を使用することが好ましい。
(3-5.制御切替装置50)
制御切替装置50の切替制御部51は、コントローラ装置10の状態をアクティブ状態、スタンバイ状態または停止状態に切り替える。例えば、制御切替装置50の切替制御部51は、外部監視装置60や内部監視装置70からコントローラ装置10の状態の切替に関する通知を受信した場合には、複数のコントローラ装置10の少なくとも1つの状態がアクティブ状態になるように状態を切り替える。なお、制御切替装置50による状態切替処理の詳細については、[4.プロセス制御システム100の具体例]および[5.各処理の流れ]にて後述する。
(3-6.外部監視装置60)
外部監視装置60の受付部61は、コントローラ装置10の状態の切替に関する情報を受け付ける。また、外部監視装置60の通知部62は、各データセンタに設置される各制御切替装置50(50A、50B)に対して、コントローラ装置10の状態の切替に関する通知を送信する。このとき、外部監視装置60は、複数のコントローラ装置10(10A、10B)それぞれが設置される各データセンタとは異なるデータセンタに設置される。
具体的な例を挙げると、外部監視装置60の受付部61は、コントローラ装置10の状態の切替に関する情報として、クラウドベンダまたは通信ベンダから通知される計画メンテナンスの情報を受け付ける。この計画メンテナンスは、各データセンタや各コントローラ装置10の運転に関するメンテナンスである。例えば、メンテナンスとしては、各コントローラ装置10に物理資源を提供する各データセンタ内のメンテナンスなどであり、プロセッサやハードウェアの増強、仮想マシン等を実現する仮想化ソフトウェアやコンテナを実現するコンテナソフトウェアなどの各種ソフトウェアのバージョンアップなどがある。
(3-7.内部監視装置70)
内部監視装置70の受付部71は、コントローラ装置10の状態の切替に関する情報を受け付ける。また、内部監視装置70の通知部72は、各データセンタに設置される制御切替装置50に対して、コントローラ装置10の状態の切替に関する通知を送信する。このとき、内部監視装置70は、複数のコントローラ装置10(10A、10B)それぞれが設置される各データセンタに設置される。
具体的な例を挙げると、内部監視装置70の受付部71は、コントローラ装置10の状態の切替に関する情報として、クラウド基盤または通信基盤の障害に関する情報を受け付ける。ここで、内部監視装置70の受付部71は、データセンタ内のハードウェア資源の枯渇などを検知して、障害に関する情報として受け付けることができる。例えば、内部監視装置70の受付部71は、物理メモリや仮想メモリの不足、データセンタ内の通信経路の遮断や輻輳、データセンタ間の通信経路の遮断や輻輳、データセンタとオンプレミスとの間の通信速度の低下などを検知する。なお、検知手法は、公知の障害検知ソフトウェアなどを用いることができる。
[4.プロセス制御システム100の具体例]
図4~図6を用いて、実施形態に係るプロセス制御システム100の具体例について詳細に説明する。図4~図6は、実施形態に係るプロセス制御システムの具体例を示す図である。
(4-1.具体例1)
図4を用いて、具体例1として、制御切替装置50、および外部監視装置60や内部監視装置70等の監視装置を有しないプロセス制御システム100-1の構成例について説明する。なお、図4において、図1および図3に示したプラントおよびプラントに含まれる構成は省略する。また、コントローラ装置10、入出力機器20、オンプレミス端末30および閉域網40の構成については、図1および図3と同様であるため説明を省略する。
以下では、図4に示すプロセス制御システム100-1の要点を説明する。第1に、プロセス制御システム100-1では、コントローラ装置10Aおよびコントローラ装置10Bを、外部のデータセンタであるデータセンタ1およびデータセンタ2に設置する。第2に、プロセス制御システム100-1では、通信経路は、閉域網40等を利用し低遅延環境とする。第3に、プロセス制御システム100-1では、コントローラ装置10はアクティブ状態、スタンバイ状態の冗長構成とし、上記のように異なるデータセンタ内に配置する。また、プロセス制御システム100-1では、通信経路も別々に用意しておくことで、コントローラ装置10から入出力機器20までは、それぞれ別系統とする。
上述したプロセス制御システム100-1のように、プロセス制御システム100は、制御切替装置50、および外部監視装置60や内部監視装置70等の監視装置を有しない構成をとることもできる。上記のプロセス制御システム100-1では、コントローラ装置10を冗長化することによって、1つの故障やメンテナンスにより、アクティブ状態およびスタンバイ状態である2つのコントローラ装置10の両方が停止することを回避することができる。また、上記のプロセス制御システム100-1では、コントローラ装置10の通信経路を別々に用意することによって、プロセス制御における1秒周期を守れる構成とすることができる。
(4-2.具体例2)
図5を用いて、具体例2として、監視装置として外部監視装置60のみを有するプロセス制御システム100-2の構成例について説明する。なお、図5において、図1および図3で示されたデータセンタ1およびデータセンタ3に含まれる構成のみを示し、それ以外の構成は省略する。
以下では、図5に示すプロセス制御システム100-2の要点を説明する。第1に、プロセス制御システム100-2では、クラウド基盤や通信基盤を監視するための外部監視装置60を設置する。図5では、外部監視装置60は、コントローラ装置10Aやコントローラ装置10Bが設置されたデータセンタ1やデータセンタ2とは異なるデータセンタ3に設置されているが、コントローラ装置10と同じデータセンタ内に配置することもできる。
第2に、プロセス制御システム100-2では、制御切替装置50は、コントローラ装置10と同じデータセンタ内に配置する。図5では、制御切替装置50Aは、コントローラ装置10Aが設置されたデータセンタ1に設置されているが、図示しない他のデータセンタ内に配置することもできる。
第3に、プロセス制御システム100-2では、外部監視装置60は、クラウド基盤および通信基盤の状態を監視し、コントローラ装置10の状態の切替制御の必要がある場合には、制御切替装置50に通知を行う。図5に示すように、外部監視装置60は、クラウドベンダからクラウド基盤メンテナンス周知情報を取得する。また、同様に、外部監視装置60は、通信ベンダから通信基盤メンテナンス周知情報を取得する。なお、切替制御を実行するか否かの判断は、事前にシステムの管理者等が設定した基準に基づいて行ってもよいし、システムの管理者等が手動で切替制御が可能な構成としてもよい。
第4に、プロセス制御システム100-2では、制御切替装置50は、上記の周知情報を取得すると、当該周知情報が示す計画メンテナンスによる停止の前にコントローラ装置10の状態切替を行う。図5に示すように、制御切替装置50は、外部監視装置60から周知情報を取得し、計画メンテナンスに関する時間情報を取得し、アクティブ状態であるコントローラ装置10Aをスタンバイ状態または停止状態に切り替える。このとき、制御切替装置50は、電子メールやSMS(Short Message Service)により上記の周知情報を取得するが、取得する手段については特に限定されない。また、制御切替装置50は、計画メンテナンスに関する時間情報(例:メンテナンス開始時刻、メンテナンス終了時刻等)を外部監視装置60から取得してもよいし、オペレータ等からの入力データとして取得してもよい。また、制御切替装置50は、API(Application Programming Interface)を介してコントローラ装置10Aの状態の切替制御を実行するが、切替手段については特に限定されない。
上述したプロセス制御システム100-2のように、プロセス制御システム100は、制御切替装置50および外部監視装置60を有し、内部監視装置70を有しない構成をとることもできる。このとき、プロセス制御システム100-2は、計画メンテナンスによってアクティブ状態であるコントローラ装置10が停止する場合であっても、プラントにおけるプロセス制御の1秒周期を守ることができる。
(4-3.具体例3)
図6を用いて、具体例3として、監視装置として内部監視装置70のみを有するプロセス制御システム100-3の構成例について説明する。なお、図6において、図1および図3で示されたデータセンタ1に含まれる構成のみを示し、それ以外の構成は省略する。
以下では、図6に示すプロセス制御システム100-3の要点を説明する。第1に、プロセス制御システム100-2では、クラウド基盤や通信基盤を監視するための内部監視装置70を設置する。図6では、内部監視装置70Aは、コントローラ装置10Aが設置されたデータセンタ1に設置されているが、コントローラ装置10Aとは異なるデータセンタ内に配置することもできる。
第2に、プロセス制御システム100-3では、制御切替装置50は、コントローラ装置10と同じデータセンタ内に配置する。図6では、制御切替装置50Aは、コントローラ装置10Aが設置されたデータセンタ1に設置されているが、図示しない他のデータセンタ内に配置することもできる。
第3に、プロセス制御システム100-3では、内部監視装置70は、クラウド基盤および通信基盤の状態を監視し、コントローラ装置10の状態の切替制御の必要がある場合には、制御切替装置50に通知を行う。図6に示すように、内部監視装置70Aは、データセンタ1内の監視対象80(80A、80B、80C、80D)を監視し、各種情報を取得する。このとき、内部監視装置70は、クラウド基盤等の内部のリソース状態(例:CPU(Central Processing Unit)、ディスクI/O(Input/Output))を監視して、コントローラ装置10の実行に影響が及ぶ恐れがある場合には、制御切替装置50に通知する。また、内部監視装置70は、センサ仮想マシンとして、クラウドからオンプレミスへの通信経路の監視を定期的に実施して、許容できない通信遅延が発生した場合には、制御切り替え装置に通知する。なお、切替制御を実行するか否かの判断は、事前にシステムの管理者等が設定した基準に基づいて行ってもよいし、システムの管理者等が手動で切替制御が可能な構成としてもよい。
第4に、プロセス制御システム100-3では、制御切替装置50は、コントローラ装置10の実行に影響が及ぶ恐れがある場合には、コントローラ装置10の状態切替を行う。すなわち、制御切替装置50は、内部監視装置70から異常を検知した旨の通知(障害制御通知)を受信した場合には、コントローラ装置10の状態切替を行う。図6に示すように、制御切替装置50は、内部監視装置70から障害制御通知を取得し、障害に関する時間情報を取得し、アクティブ状態であるコントローラ装置10Aをスタンバイ状態または停止状態に切り替える。このとき、制御切替装置50は、APIシステムコールを介して上記の障害制御通知を取得するが、取得する手段については特に限定されない。また、制御切替装置50は、障害に関する時間情報(例:通信障害の発生が予想される時間帯等)を内部監視装置70から取得してもよいし、オペレータ等からの入力データとして取得してもよい。また、制御切替装置50は、APIを介してコントローラ装置10Aの状態の切替制御を実行するが、切替手段については特に限定されない。
上述したプロセス制御システム100-3のように、プロセス制御システム100は、制御切替装置50および内部監視装置70を有し、外部監視装置60を有しない構成をとることもできる。このとき、プロセス制御システム100-3は、クラウド基盤や通信基盤の故障や障害によってアクティブ状態であるコントローラ装置10が停止する場合であっても、プラントにおけるプロセス制御の1秒周期を守ることができる。
[5.各処理の流れ]
図7および図8を用いて、実施形態に係るプロセス制御処理の流れを説明する。図7および図8は、実施形態に係るプロセス制御処理の流れの一例を示すシーケンス図である。以下では、特に外部監視装置60による状態切替処理の流れおよび内部監視装置70による状態切替処理の流れについて詳細に説明する。
(5-1.外部監視装置60による状態切替処理の流れ)
図7を用いて、外部監視装置60による状態切替処理の流れについて詳細に説明する。なお、下記のステップS101~S111は、異なる順序で実行することもできる。また、下記のステップS101~S111のうち、省略される処理や状態があってもよい。
図1で示したように、データセンタ1に設置されたコントローラ装置10Aがアクティブ状態(ステップS101)であり、データセンタ2に設置されたコントローラ装置10Bがスタンバイ状態(ステップ102)である例について説明する。
まず、データセンタ3に設置された外部監視装置60は、クラウドベンダや通信ベンダから計画メンテナンスの周知情報であるメンテナンス情報を取得する(ステップS103)。次に、外部監視装置60は、データセンタ1に設置された制御切替装置50Aに対して、計画メンテナンスを理由とする切替制御通知を送信する(ステップS104)。また、外部監視装置60は、データセンタ2に設置された制御切替装置50Bに対して、計画メンテナンスを理由とする切替制御通知を送信する(ステップS105)。
続いて、制御切替装置50Aは、計画メンテナンスの実施時期等の時間情報を取得する(ステップS106)。また、制御切替装置50Bは、同様に、計画メンテナンスの実施時期等の時間情報を取得する(ステップS107)。このとき、制御切替装置50Aおよび制御切替装置50Bは、上記の時間情報を外部監視装置60から取得してもよいし、オペレータ等からの入力データとして取得してもよい。
そして、制御切替装置50Aは、コントローラ装置10Aの状態切替を実行する(ステップS108)。その結果、アクティブ状態だったコントローラ装置10Aの状態は、スタンバイ状態または停止状態に切り替わる(ステップS110)。一方、制御切替装置50Bは、コントローラ装置10Bの状態切替を実行する(ステップS109)。その結果、スタンバイ状態だったコントローラ装置10Aの状態は、アクティブ状態に切り替わる(ステップS111)。
(5-2.内部監視装置70による状態切替処理の流れ)
図8を用いて、内部監視装置70による状態切替処理の流れについて詳細に説明する。なお、下記のステップS201~S212は、異なる順序で実行することもできる。また、下記のステップS201~S212のうち、省略される処理や状態があってもよい。
図1で示したように、データセンタ1に設置されたコントローラ装置10Aがアクティブ状態(ステップS201)であり、データセンタ2に設置されたコントローラ装置10Bがスタンバイ状態(ステップ202)である例について説明する。
まず、データセンタ1に設置された内部監視装置70Aは、データセンタ1に関与するクラウド基盤や通信基盤の内部リソースの監視結果である内部リソース情報を取得する(ステップS203)。また、同様にして、データセンタ2に設置された内部監視装置70Bは、データセンタ2に関与するクラウド基盤や通信基盤の内部リソースの監視結果である内部リソース情報を取得する(ステップS204)。このとき、内部監視装置70Aおよび内部監視装置70Bは、図示しない通信網を介して内部リソース情報を共有してもよい。
次に、内部監視装置70Aは、上記の内部リソース情報から障害の可能性がある場合には、データセンタ1に設置された制御切替装置50Aに対して、クラウド基盤や通信基盤の障害を理由とする切替制御通知を送信する(ステップS205)。また、内部監視装置70Bは、データセンタ2に設置された制御切替装置50Bに対して、クラウド基盤や通信基盤の障害を理由とする切替制御通知を送信する(ステップS206)。
続いて、制御切替装置50Aは、通信障害の発生時期等の時間情報を取得する(ステップS207)。また、制御切替装置50Bは、同様に、通信障害の発生時期等の時間情報を取得する(ステップS208)。このとき、制御切替装置50Aおよび制御切替装置50Bは、上記の時間情報を内部監視装置70Aまたは内部監視装置70Bから取得してもよいし、オペレータ等からの入力データとして取得してもよい。
そして、制御切替装置50Aは、コントローラ装置10Aの状態切替を実行する(ステップS209)。その結果、アクティブ状態だったコントローラ装置10Aの状態は、スタンバイ状態または停止状態に切り替わる(ステップS211)。一方、制御切替装置50Bは、コントローラ装置10Bの状態切替を実行する(ステップS210)。その結果、スタンバイ状態だったコントローラ装置10Aの状態は、アクティブ状態に切り替わる(ステップS212)。
[6.実施形態の効果]
第1に、上述した本実施形態に係るプロセス制御システム100では、プラントのプロセス制御を実行する複数のコントローラ装置10と、プロセス制御の対象装置と接続される入出力機器20とを備え、入出力機器20は、複数のコントローラ装置10とは異なるオンプレミス環境に設置され、複数のコントローラ装置10は、それぞれが異なる通信網によって入出力機器20と接続され、入出力機器20との間で、プロセス制御に関する情報を送受信する。このため、プロセス制御システム100では、高可用性を維持した効果的なプラントのプロセス制御を実現することができる。
第2に、上述した本実施形態に係るプロセス制御システム100では、複数のコントローラ装置10は、それぞれが異なるデータセンタに設置され、プロセス制御システム100は、複数のコントローラ装置10の状態をアクティブ状態、スタンバイ状態または停止状態に切り替える制御切替装置50と、コントローラ装置10の状態の切替に関する情報を受け付ける監視装置とをさらに備え、制御切替装置50は、監視装置からコントローラ装置10の状態の切替に関する通知を受信した場合には、複数のコントローラ装置10の少なくとも1つのコントローラ装置の状態がアクティブ状態になるように切り替える。このため、プロセス制御システム100では、クラウド環境において、高可用性を維持した効果的なプラントのプロセス制御を実現することができる。
第3に、上述した本実施形態に係るプロセス制御システム100では、監視装置は、複数のコントローラ装置10それぞれが設置される各データセンタとは異なるデータセンタに設置され、各データセンタに設置される各制御切替装置50に対して、コントローラ装置10の状態の切替に関する通知を送信する。このため、プロセス制御システム100では、クラウド環境において、外部監視装置を用いることによって高可用性を維持した効果的なプラントのプロセス制御を実現することができる。
第4に、上述した本実施形態に係るプロセス制御システム100では、監視装置は、コントローラ装置10の状態の切替に関する情報として、クラウドベンダまたは通信ベンダから通知される計画メンテナンスの情報を受け付ける。このため、プロセス制御システム100では、クラウド環境において、外部監視装置を用いることによりクラウド基盤や通信基盤の計画メンテナンスがある場合にも、高可用性を維持した効果的なプラントのプロセス制御を実現することができる。
第5に、上述した本実施形態に係るプロセス制御システム100では、監視装置は、複数のコントローラ装置それぞれが設置される各データセンタに設置され、監視装置は、各データセンタに設置される制御切替装置に対して、コントローラ装置10の状態の切替に関する通知を送信する。このため、プロセス制御システム100では、クラウド環境において、内部監視装置を用いることによって高可用性を維持した効果的なプラントのプロセス制御を実現することができる。
第6に、上述した本実施形態に係るプロセス制御システム100では、監視装置は、コントローラ装置10の状態の切替に関する情報として、クラウド基盤または通信基盤の障害に関する情報を受け付ける。このため、プロセス制御システム100では、クラウド環境において、内部監視装置を用いることによりクラウド基盤や通信基盤の障害が発生する場合にも、高可用性を維持した効果的なプラントのプロセス制御を実現することができる。
第7に、上述した本実施形態に係るプロセス制御システム100では、複数のコントローラ装置10は、それぞれが異なる閉域網40によって入出力機器20と接続され、入出力機器20との間で、プロセス制御に関する情報を送受信する。このため、プロセス制御システム100では、より通信遅延が小さい高可用性を維持した効果的なプラントのプロセス制御を実現することができる。
〔システム〕
上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られない。つまり、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
〔ハードウェア〕
次に、コントローラ装置10のハードウェア構成例を説明する。なお、他の装置も同様のハードウェア構成とすることができる。図9は、実施形態に係るハードウェア構成例を説明する図である。図9に示すように、コントローラ装置10は、通信装置10a、HDD(Hard Disk Drive)10b、メモリ10c、プロセッサ10dを有する。また、図9に示した各部は、バス等で相互に接続される。
通信装置10aは、ネットワークインタフェースカードなどであり、他のサーバとの通信を行う。HDD10bは、図3に示した機能を動作させるプログラムやDBを記憶する。
プロセッサ10dは、図3に示した処理を実行するプログラムをHDD10b等から読み出してメモリ10cに展開することで、図3で説明した各機能を実行するプロセスを動作させる。
このように、コントローラ装置10は、プログラムを読み出して実行することで各種処理方法を実行する装置として動作する。また、コントローラ装置10は、媒体読取装置によって記録媒体から上記プログラムを読み出し、読み出された上記プログラムを実行することで上記した実施形態と同様の機能を実現することもできる。なお、この他の実施形態でいうプログラムは、コントローラ装置10によって実行されることに限定されるものではない。例えば、他のコンピュータまたはサーバがプログラムを実行する場合や、これらが協働してプログラムを実行するような場合にも、本発明を同様に適用することができる。
このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disc)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することができる。
10、10A、10B コントローラ装置
11、11A、11B 制御部
20 入出力機器
30、30A、30B オンプレミス端末
40、40A、40B 閉域網
50、50A、50B 制御切替装置
51、51A、51B 切替制御部
60 外部監視装置
61 受付部
62 通知部
70、70A、70B 内部監視装置
71、71A、71B 受付部
72、72A、72B 通知部
80、80A、80B、80C、80D 監視対象
90 フィールド機器
91 センサ
92 アクチュエータ
100、100-P、110-1、100-2、100-3 プロセス制御システム

Claims (8)

  1. プラントのプロセス制御を実行する複数のコントローラ装置と、前記プロセス制御の対象装置と接続される入出力機器とを備える制御システムにおいて、
    前記入出力機器は、
    前記複数のコントローラ装置とは異なるオンプレミス環境に設置され、
    前記複数のコントローラ装置は、
    それぞれが異なる通信網によって前記入出力機器と接続され、前記入出力機器との間で、前記プロセス制御に関する情報を送受信する制御部を有する、
    制御システム。
  2. 前記複数のコントローラ装置は、
    それぞれが異なるデータセンタに設置され、
    前記制御システムは、
    前記複数のコントローラ装置の状態をアクティブ状態、スタンバイ状態または停止状態に切り替える制御切替装置と、前記状態の切替に関する情報を受け付ける監視装置とをさらに備え、
    前記制御切替装置は、
    前記監視装置から前記状態の切替に関する通知を受信した場合には、前記複数のコントローラ装置の少なくとも1つのコントローラ装置の状態がアクティブ状態になるように切り替える切替制御部を有する、
    請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記監視装置は、
    前記複数のコントローラ装置それぞれが設置される各データセンタとは異なるデータセンタに設置され、前記各データセンタに設置される各制御切替装置に対して、前記状態の切替に関する通知を送信する通知部を有する、
    請求項2に記載の制御システム。
  4. 前記監視装置は、
    前記状態の切替に関する情報として、クラウドベンダまたは通信ベンダから通知される計画メンテナンスの情報を受け付ける受付部を有する、
    請求項2または3に記載の制御システム。
  5. 前記監視装置は、
    前記複数のコントローラ装置それぞれが設置される各データセンタに設置され、
    前記監視装置の通知部は、
    前記各データセンタに設置される前記制御切替装置に対して、前記状態の切替に関する通知を送信する、
    請求項2から4のいずれか1項に記載の制御システム。
  6. 前記監視装置の受付部は、
    前記状態の切替に関する情報として、クラウド基盤または通信基盤の障害に関する情報を受け付ける、
    請求項2から5のいずれか1項に記載の制御システム。
  7. 前記通信網が閉域網である、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の制御システム。
  8. プラントのプロセス制御を実行する複数のコントローラ装置と、前記プロセス制御の対象装置と接続される入出力機器とを備える制御システムが実行する制御方法において、
    前記入出力機器が、
    前記複数のコントローラ装置とは異なるオンプレミス環境に設置され、
    前記複数のコントローラ装置が、
    それぞれが異なる通信網によって前記入出力機器と接続され、前記入出力機器との間で、前記プロセス制御に関する情報を送受信する処理を実行する、
    制御方法。
JP2021205142A 2021-12-17 2021-12-17 制御システムおよび制御方法 Pending JP2023090264A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021205142A JP2023090264A (ja) 2021-12-17 2021-12-17 制御システムおよび制御方法
US18/079,632 US20230195070A1 (en) 2021-12-17 2022-12-12 Control system and control method
EP22213458.7A EP4198658A1 (en) 2021-12-17 2022-12-14 Control system and control method
CN202211607349.2A CN116360302A (zh) 2021-12-17 2022-12-14 控制系统以及控制方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021205142A JP2023090264A (ja) 2021-12-17 2021-12-17 制御システムおよび制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023090264A true JP2023090264A (ja) 2023-06-29

Family

ID=84799831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021205142A Pending JP2023090264A (ja) 2021-12-17 2021-12-17 制御システムおよび制御方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20230195070A1 (ja)
EP (1) EP4198658A1 (ja)
JP (1) JP2023090264A (ja)
CN (1) CN116360302A (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07262148A (ja) * 1994-03-22 1995-10-13 Nec Corp コンピュータシステム
JP4099816B2 (ja) 2001-07-25 2008-06-11 横河電機株式会社 冗長化コントローラ
DE112018002293T5 (de) * 2017-05-01 2020-02-27 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Industrielles steuerungssystem mit offener architektur
US11481282B2 (en) * 2019-03-29 2022-10-25 Honeywell International Inc. Redundant controllers or input-output gateways without dedicated hardware

Also Published As

Publication number Publication date
EP4198658A1 (en) 2023-06-21
CN116360302A (zh) 2023-06-30
US20230195070A1 (en) 2023-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11635980B2 (en) Modular process control system
JP5592931B2 (ja) アプリケーションステーションで利用される冗長マネージャ
WO2017179537A1 (ja) ソフトウェア更新制御装置、ソフトウェア更新制御システム、ソフトウェア更新制御方法、及び、ソフトウェア更新制御プログラムが格納された記録媒体
US20220404810A1 (en) Visualization of A software defined process control system for industrial process plants
JP6299640B2 (ja) 通信装置
US20220404811A1 (en) Systems and Methods for Dynamically Maintained Redundancy and Load Balancing in Software Defined Control Systems for Industrial Process Plants
US20220404788A1 (en) Discovery Service in a Software Defined Control System
US20220404786A1 (en) Systems and Methods for Dynamically Maintained Redundancy and Load Balancing in Software Defined Control Systems for Industrial Process Plants
US20220404807A1 (en) Systems and Methods for Associating Modules in a Software Defined Control System for Industrial Process Plants
US20220405116A1 (en) Visualizsation of a software defined process control system for industrial process plants
US20220404812A1 (en) Discovery Service in a Software Defined Control System
US20240036553A1 (en) I/O Server Services for Selecting and Utilizing Active Controller Outputs from Containerized Controller Services in a Process Control Environment
US20220404790A1 (en) Visualization of a software defined process control system for industrial process plants
US20220404799A1 (en) Software defined process control system and methods for industrial process plants
US11960588B2 (en) Security services in a software defined control system
US20220404787A1 (en) Systems and methods for hierarchical organization of software defined process control systems for industrial process plants
GB2611845A (en) Systems and methods for dynamically maintained redundancy and load balancing in software defined control systems for industrial process plants
US20220404808A1 (en) Systems and methods for associating modules in a software defined control system for industrial process plants
US20220404804A1 (en) Security Services in a Software Defined Control System
US20220404789A1 (en) Utilizing quality-of-service metrics to facilitate transitions between i/o channels for i/o server services
US20210287523A1 (en) Method, apparatus, and system for managing alarms
CN114764233A (zh) 基于环路部件响应性检测工业过程工厂中的部件劣化
JP2023090264A (ja) 制御システムおよび制御方法
WO2015037116A1 (ja) 制御装置および制御システム
JP2018056633A (ja) クラスタシステム、サーバ、サーバの動作方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240403