JP2023090201A - fastening device - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、締結装置に関する。 The present disclosure relates to fastening devices.
従来、ナットを締結するための締結装置が知られている。たとえば、特開2002-18737号公報では、ナットとの嵌合を容易に行って自動機械において適用できるようにするため、ナットを一組の嵌合面で挟むように把持するスパナにおいて、一組の嵌合面における一方の長手方向の距離を、他方の長手方向の距離より長くする構成が開示されている。 Conventionally, fastening devices for fastening nuts are known. For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-18737 discloses a wrench that grips a nut between a pair of fitting surfaces in order to facilitate fitting with a nut and apply it to an automatic machine. A configuration is disclosed in which one longitudinal distance at the mating surfaces of the two is longer than the other longitudinal distance.
特開2002-18737号公報に開示された締結装置としてのスパナでは、異なるサイズを有する複数種類のナットを締結することは困難である。また、特開2002-18737号公報では、当該スパナを自動機械等の締結装置に組み入れることは示唆されているものの、具体的な締結装置の構成は開示されていない。 With the wrench disclosed in Japanese Unexamined Patent Application Publication No. 2002-18737 as a fastening device, it is difficult to fasten a plurality of types of nuts having different sizes. Further, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-18737 suggests incorporating the wrench into a fastening device such as an automatic machine, but does not disclose a specific configuration of the fastening device.
本開示は、サイズの異なる複数種類のナットを締結することが可能な締結装置を提供することを目的とする。 An object of the present disclosure is to provide a fastening device capable of fastening multiple types of nuts of different sizes.
本開示に従った締結装置は、把持部と、移動機構と、回転機構と、制御部とを備える。把持部は、複数種類のナットを把持可能である。移動機構は、把持部を、ナットに対して位置決めすることが可能である。回転機構は、ナットを把持した把持部を、ナットの回転軸を中心に回転させる。制御部は、把持部と移動機構と回転機構とを制御する。 A fastening device according to the present disclosure includes a gripper, a moving mechanism, a rotating mechanism, and a controller. The gripping portion can grip a plurality of types of nuts. The moving mechanism can position the gripper with respect to the nut. The rotating mechanism rotates the gripping portion that grips the nut about the rotating shaft of the nut. The control section controls the grip section, the moving mechanism, and the rotating mechanism.
上記によれば、サイズの異なる複数種類のナットを締結することが可能な締結装置が得られる。 According to the above, it is possible to obtain a fastening device capable of fastening a plurality of types of nuts having different sizes.
以下、本開示の実施の形態を説明する。なお、同一の構成には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。 Embodiments of the present disclosure will be described below. In addition, the same reference numerals are given to the same configurations, and the description thereof will not be repeated.
実施の形態1.
<締結装置の構造>
図1は、実施の形態1に係る締結装置の断面模式図である。図2は、図1に示した締結装置の部分平面模式図である。 図13は、図1に示した締結装置の部分模式図である。図4は、図1に示した締結装置の機能ブロック図である。
<Structure of fastening device>
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view of a fastening device according to
図1から図4に示されるように、締結装置は、把持部20と、移動機構30と、回転機構40と、装置ベース6と、制御部10とを主に備える。把持部20は、複数種類のナットNを把持可能である。移動機構30は、把持部20をナットNに対して相対的に移動させる。移動機構30は把持部20をナットNに対して位置決めできる。回転機構40は、ナットNを把持した把持部20を、ナットNの回転軸70を中心に回転させる。装置ベース6は、把持部20,移動機構30および回転機構40を支持する。制御部10は、把持部20と移動機構30と回転機構40とを制御する。締結装置は、ナットNを含む作業対象部材90に対向するように配置される。
As shown in FIGS. 1 to 4, the fastening device mainly includes a
把持部20は、図1および図2に示されるようにスパナ部1と駆動部2とを含む。スパナ部1はナットNを把持する。図2は、スパナ部1、駆動部2および径方向移動部3を示す平面模式図である。スパナ部1は、1組のアーム1aと、中心ピン1bと、ばね1cとを含む。1組のアーム1aは、それぞれ一方向に延在するとともに互いに並ぶように配置される。1組のアーム1aの中央部付近において、これらの2つのアーム1aは中心ピン1bにより連結される。1組のアーム1aは、中心ピン1bを旋回中心として旋回運動可能になっている。
The gripping
中心ピン1bから見て一方側、すなわちアーム1aの先端側では、アーム1aにナットNと接触する部位である複数のナット接触部1aa、1abが形成されている。図2に示されたアーム1aでは、2つのナット接触部1aa、1abが形成されている。把持部20は、複数種類のナットNのそれぞれに対応した複数のナット接触部1aa、1abを含む。図2に示されるように、1組のアーム1aの先端側(図2における上側)が開いた状態において、2つのナット接触部1aa間の距離は、2つのナット接触部1ab間の距離より大きい。つまり、ナット接触部1aaにより把持されるナットNのサイズは、ナット接触部1abにより把持されるナットNのサイズより大きい。アーム1aにおいて、ナット接触部1aaとナット接触部1abとの間は、ナット接触部1aaの表面に対して傾斜した傾斜面により接続されている。なお、ナット接触部1aaとナット接触部1abとが隣接するように、ナット接触部1aaの表面に対して垂直な面によりナット接触部1aaとナット接触部1abとが接続されていてもよい。このように2つのナット接触部1aa、1abが形成されていることで、スパナ部1ではサイズの異なる2種類のナットNを把持できる。
A plurality of nut contact portions 1aa and 1ab, which are portions that come into contact with the nut N, are formed on the
中心ピン1bから見てナット接触部1aa、1abが形成された先端側と反対側(根元側)には、1組のアーム1aを連結するようにばね1cが設置されている。ばね1cは、1組のアーム1aの根元側を互いに近づけるようにアーム1aを付勢する。このため、スパナ部1は無負荷の状態において図2に示されるように先端側が開いた状態となる。
A
駆動部2は、スパナ部1のアーム1aを開閉させる装置である。駆動部2は、くさび部2aと、軸2bと、軸駆動部2cとを含む。くさび部2aに軸2bが接続されている。軸2bにおいてくさび部2aと接続された側と反対側に軸駆動部2cが接続されている。くさび部2aは、1組のアーム1aの根元側と対向する位置に配置されている。
The
軸駆動部2cは、図2の矢印71に示す方向に軸2bを移動させることにより、くさび部2aを移動させる。くさび部2aが1組のアーム1aの間に挿入されることで、くさび部2aがアーム1aの根元側を押圧し、1組のアーム1aが中心ピン1bを中心として旋回する。この結果、1組のアーム1aの先端側が互いに近づく方向に移動する。つまりくさび部2aがアーム1aの根元側に接触することで、1組のアーム1aの先端側は閉じる方向に移動する。一方、くさび部2aが1組のアーム1aの根元側と接触しない位置、すなわち図2に示される位置に移動されると、ばね1cの付勢力によって1組のアーム1aの根元部が近づくように移動する。この結果、1組のアーム1aの先端側は開く方向に移動する。このように、駆動部2は、スパナ部1のアーム1aを開閉することにより、スパナ部1がナットNを把持した状態とナットNを把持しない状態とを切り替える。
The
なお、軸駆動部2cの構成としては任意の構成を採用し得る。くさび部2aがアーム1aの根元側と接触する第1位置と、くさび部2aがアーム1aの根元側と接触しない第2位置との間を、くさび部2aが径方向に移動するように、軸駆動部2cは動作する。軸駆動部2cとしては、たとえば直動アクチュエータを用いることができ、コスト面を考慮するとエアシリンダを用いることが好ましい。軸駆動部2cとして単動押込式エアシリンダを用いる場合、軸駆動部2cに作動流体としてのエアを圧送すると、シリンダが伸長してくさび部2aが第1位置に移動される。軸駆動部2cから作動流体としてのエアを抜くと、シリンダが縮小してくさび部2aが第2位置に移動される。
Any configuration can be adopted as the configuration of the
アーム1aおよびくさび部2aの形状は、アーム1aのナット接触部1aa、1abがナットNの二面幅と同じ幅となる場合に、アーム1aが軸2bを中心に回転しなくなり、結果的にくさび部2aが機械的に停止されるように決定される。軸駆動部2cの移動量(ストローク)は、複数のナット接触部1aa、1abについて、いずれも対象とするナットNに接触可能となるように設定される。たとえば、ナット接触部1aa、1abがナットNに接触した状態において、相対的に1組のアーム1aの先端部の幅が狭くなる場合のくさび部2aの位置から、上記第2位置までの間をくさび部2aが移動できるように、上記移動量は決定される。
The shape of the
移動機構30は、径方向移動部3と軸方向移動部5とを含む。径方向移動部3は、スパナ部1を回転軸70に垂直な径方向において移動させる。径方向移動部3は、ナットNを把持するために径方向からスパナ部1をナットNに向けて移動させるとともに、ナットNの種類に応じてナットNに対するスパナ部1の径方向での位置を決定する。径方向移動部3は、スパナ部1がナットNに接触可能な位置と、スパナ部1がナットNと接触しない位置との間で、径方向においてスパナ部1を移動させる。具体的には、径方向移動部3は、径方向移動ベース3aと、移動部3bとを含む。移動部3bには把持部20が固定されている。移動部3bは図1および図2に示されるように平板形状を有する。移動部3bの上面にスパナ部1および駆動部2が固定されている。より具体的には、移動部3bの上面にスパナ部1の中心ピン1bが固定されている。また、移動部3bの上面に駆動部2の軸駆動部2cが固定されている。
The
径方向移動ベース3aは、移動部3bを移動可能に支持する。移動部3bは径方向移動ベース3a上に配置されている。移動部3bは図2の矢印71に示す方向に、径方向移動ベース3aに対して相対的に移動可能である。移動部3bを移動させるための構成は任意の構成を採用できるが、たとえば直動アクチュエータを用いることができる。移動部3bを移動させるための機構は、移動部3bの移動範囲(規定ストローク)内において移動部3bの停止位置を任意に設定できればよく、たとえば直動の電動アクチュエータを用いることができる。この場合、規定ストロークとは、径方向移動部3における移動部3bおよびスパナ部1が最も軸方向移動ベース5a側に後退した位置(後退位置)から、スパナ部1がナットNを挟持する位置に到達するように移動部3bが移動した位置(前進位置)までの距離(移動部3bの移動量)から選定される、電動アクチュエータの許容ストロークのことである。径方向移動部3は、制御部10から送信される制御信号に基づき、スパナ部1を移動させる。このため、移動機構30は、径方向移動部3を動作させることにより、後述するようにナットNの種類に応じてナットNに対するスパナ部1の位置を決定できる。つまり、移動機構30は、複数のナット接触部1aa、1abのうちの1つがナットNに接触するように、スパナ部1を移動させる。
The
軸方向移動部5は、軸方向移動ベース5aと、移動部5bとを含む。軸方向移動ベース5aは装置ベース6に固定されている。装置ベース6はたとえば平板形状である。装置ベース6は、把持部20、移動機構30および回転機構40を支持する。軸方向移動ベース5aは装置ベース6の上面から突出するように形成されている。軸方向移動ベース5aはたとえば平板形状である。移動部5bは、軸方向移動ベース5aに移動可能に接続されている。移動部5bはたとえば平板形状である。移動部5bは、軸方向移動ベース5aの表面から突出するように配置されている。移動部5bは装置ベース6の表面に沿って伸びるように形成されている。移動部5bは軸方向移動ベース5aの表面に沿って、ナットNの回転軸70に沿った方向に移動可能である。移動部5bを軸方向移動ベース5aに対して移動させる機構は任意の構成を採用できる。たとえば、当該機構として電動アクチュエータを用いてもよく、あるいはモータなどの回転機とボールネジなどとを組み合わせた構成を用いてもよい。当該機構としては、移動部5bを軸方向移動ベース5aに対して軸方向において任意の位置に固定できればよい。
The
図1に示されるように、移動部5bには回転機構40および径方向移動部3を介して把持部20が支持されている。このため、軸方向移動部5は、スパナ部1、駆動部2、径方向移動部3、および回転駆動部4を回転軸70に沿った軸方向において移動させることができる。つまり、軸方向移動部5は、把持部20のスパナ部1を軸方向において移動させることができる。移動機構30の軸方向移動部5は、後述する回転機構40の動作に応じて軸方向におけるスパナ部1の位置を変更可能である。
As shown in FIG. 1 , the gripping
ここで、ナットNの締め付けおよび緩め時には、ナットNをスパナ部1により挟持したまま、ナットNのねじピッチに追従してスパナ部1を軸方向に移動させることが好ましい。このため、軸方向移動部5は軸方向(上下方向)のフローティング機能を有する。フローティング機能としては、機械的に軸方向において移動部5bの位置を調整する機構を採用してもよいし、制御部10からの制御によりナットNのねじピッチに追従して移動部5bの位置を微調整するような制御を採用してもよい。このようなフローティング機能を軸方向移動部5において実装できない場合、ナットNの締め付けおよび緩めに合わせて、ナットNのスパナ部1に対する相対的な高さが変化しないよう、作業対象部材90を軸方向に追従移動させるような機構を採用してもよい。当該機構の構成としては任意の構成を採用できるが、たとえば軸方向移動部5と同様の構成を採用してもよい。
Here, when tightening and loosening the nut N, it is preferable to move the
回転機構40は軸方向移動部5の移動部5bに設置されている。回転機構40としての回転駆動部4は、回転軸70を中心としてスパナ部1を回転(旋回)させる。回転駆動部4は、アクチュエータとしてのモータ4aと、モータ固定板4bと、ウォーム4dと、ウォームホイール4eと、ウォームホイール旋回ベース4fとを主に含む。ウォーム4dとウォームホイール4eとからウォームギア4cが構成される。モータ固定板4bおよびウォームホイール旋回ベース4fは移動部5bの表面に固定される。モータ固定板4bにモータ4aが固定されている。モータ4aとしては、たとえば制御部10により出力トルクを制御することが可能なサーボモータを用いることができる。モータ4aでは、スパナ部1によりナットNを締め付けるときの締付トルクが生じるように、出力トルクが制御部10により制御される。ウォーム4dはモータ4aの回転軸(図示せず)に固定されている。ウォーム4dはモータ4aにより回転可能である。ウォーム4dは移動部5bの表面に沿って伸びるように配置されている。ウォーム4dの表面にはネジ構造が形成されている。
The
ウォーム4dに接触するようにウォームホイール4eが配置されている。ウォームホイール4eは板状の形状を有する。図3に示されるように、ウォームホイール4eの平面形状は扇形形状である。図3は、ウォームホイール4eを移動部5b側から見た模式図である。ウォームホイール4eにおいてウォーム4dに接触する端面には、ウォーム4dのネジ構造4da(図7参照)と噛み合う歯車部4eaが形成されている。ウォームホイール4eは移動部5bの表面に沿って延びるように配置されている。ウォームホイール4eと移動部5bとの間にウォームホイール旋回ベース4fが配置されている。ウォームホイール4eはウォームホイール旋回ベース4fにより旋回可能に支持されている。
A
図1および図3に示されるように、ウォームホイール4eのウォームホイール旋回ベース4fと対向する表面(裏面)には、円弧状の平面形状を有する線状突起4hが形成されている。ウォームホイール旋回ベース4fの表面には、当該線状突起4hが内部に配置される円弧状の溝4iが形成されている。線状突起4hが溝4iに案内された状態で、ウォームホイール4eはナットNの回転軸70を中心にして旋回可能である。すなわち、モータ4aがウォーム4dを回転させることで、ウォームホイール4eは回転軸70を中心に旋回する。上記ウォームホイール4eの線状突起4hと、溝4iが形成されたウォームホイール旋回ベース4fとによりウォームホイール4eの旋回軌跡を規定する機構が構成される。なお、当該機構の構成としては、上記のような構成に限られず、ウォームホイール4eの旋回軌跡を規定できれば他の構成を採用してもよい。たとえば、ウォームホイール4e側に溝4iを形成し、ウォームホイール旋回ベース4f側に線状突起4hを形成してもよい。また、上述した線状突起4hに代えて、円弧状に離散的に配置され、溝4iの内部に挿入可能な複数の突起を形成してもよい。また、線状突起4hは、図3に示すようにウォームホイール4eの周方向の全体にわたって形成されていなくてもよく、当該周方向において部分的に形成されていてもよい。
As shown in FIGS. 1 and 3, a
ウォームホイール4eの表面(ウォームホイール旋回ベース4fと対向する裏面と反対側の上面)には、径方向移動部3が固定されている。すなわち、ウォームホイール4eの表面には径方向移動部3の径方向移動ベース3aが固定されている。径方向移動部3により把持部20が支持されている。このため、回転機構40は、回転軸70を中心に把持部20を旋回(回転)させることができる。把持部20を旋回させる回転角度(旋回角度)は、たとえばナットNが六角ナットである場合には60°以上としてもよく、120°以上としてもよい。この場合、たとえば回転軸70から見たウォームホイール4eの広がり角度を60°以上、より好ましくは120°以上とする。
A radially moving
図4に示されるように、制御部10は、軸駆動部コントローラ2d、径方向移動部コントローラ3c、モータコントローラ4gおよび軸方向移動部コントローラ5cに接続される。軸駆動部コントローラ2dは軸駆動部2cに接続され、当該軸駆動部2cを制御する。径方向移動部コントローラ3cは、径方向移動ベース3aに接続され、移動部3bの動作を制御する。モータコントローラ4gはモータ4aに接続され、モータ4aを制御する。軸方向移動部コントローラ5cは、軸方向移動ベース5aに接続され、移動部5bの動作を制御する。制御部10は、軸駆動部コントローラ2d、径方向移動部コントローラ3c、モータコントローラ4gおよび軸方向移動部コントローラ5cのそれぞれに制御信号を送信することで、上述した各機器を制御する。具体的には、軸駆動部コントローラ2dは軸駆動部2cを制御することで、くさび部2aの移動方向および移動開始タイミングを制御する。径方向移動部コントローラ3cは、径方向移動部3における移動部3bの移動方向、移動量、移動開始タイミングなどを制御する。モータコントローラ4gは、モータ4aの回転方向、回転開始タイミング、回転量、モータ4aの出力トルクなどを制御する。軸方向移動部コントローラ5cは、軸方向移動部5の移動部5bの移動方向、移動開始タイミング、移動量などを制御する。制御部10はたとえばプログラマブルコントローラ(プログラマブルロジックコントローラ:PLCとも呼ぶ)である。
As shown in FIG. 4, the
上述した締結装置において、スパナ部1のアーム1aには2つのナット接触部1aa、1abが形成されているが、図5に示されるように当該ナット接触部の数は3以上であってもよい。図5は、図1に示した締結装置の変形例を説明するための部分平面模式図である。図5に示されるスパナ部1では、アーム1aに3つのナット接触部1aa、1ab、1acが形成されている。この場合、同じ締結装置により3種類のサイズのナットNの締め付けまたは取り外しを行うことができる。このように複数のナット接触部を形成することで、締結装置において複数種類のナットNを容易に操作できる。
In the fastening device described above, two nut contact portions 1aa and 1ab are formed on the
なお、上記のようにスパナ部1においてナット接触部1aa、1ab、1acを三箇所以上用意すれば、当該締結装置での生産を一時停止し機器交換を行うことなく、同一構成の締結装置によりナット接触部の数に応じた複数種類のナットNを締め付けたり、緩めたりすることができる。しかし、より多くの種類のナットNに対応するためには、ナットNの種類数に応じた複数のナット接触部を形成するためにアーム1aの長さを長くする必要がある。このようにアーム1aの長さが長くなった場合、当該アーム1aが作業対象部材90のナットN以外の部分や他の治具と干渉する可能性がある。このような干渉が発生すると締結装置によるナットNの処理作業における作業性が低下する。したがって、単一構成の締結装置により操作したいナットNの種類数と作業対象部材90の形状などを考慮し、操作するナットNの種類数を決定し、スパナ部1の設計を行うことが好ましい。
If three or more nut contact portions 1aa, 1ab, and 1ac are prepared in the
<締結方法>
図6は、図1に示した締結装置を用いたナットの締結方法を説明するためのフローチャートである。図7~図12は、ナットの締結方法を説明するための平面模式図である。以下、図1に示した締結装置を用いたナットの締結方法を説明する。なお、図7~図12では、締結装置におけるスパナ部1、駆動部2、径方向移動部3、ウォームホイール4eおよびウォーム4dが記載されている。
<fastening method>
FIG. 6 is a flow chart for explaining a nut fastening method using the fastening device shown in FIG. 7 to 12 are schematic plan views for explaining a nut fastening method. A method of fastening a nut using the fastening device shown in FIG. 1 will be described below. 7 to 12 show the
まず、ナット自動締結装置である図1に示した締結装置において、生産開始時の装置起動時あるいは生産終了時の装置停止時には、締結装置を構成する各ユニットが原点位置に配置されているものとする。締結装置における各ユニットの原点位置とは、たとえば以下のような配置を言う。駆動部2については、くさび部2aがアーム1aの根元側から完全に引き抜かれ、軸2bが軸駆動部2c側に最も後退している配置が原点位置である。スパナ部1については、アーム1aの先端側が、ばね1cの復元力により最も開いた配置が原点位置である。径方向移動部3については、移動部3bが最も軸方向移動ベース5a側に後退した配置が原点位置である。回転駆動部4については、ウォームホイール4eにおける外周部の周方向における中心と、締結装置の中心とが一致する角度になる配置が原点位置である。軸方向移動部5については、移動部5bが任意の位置(たとえば最も装置ベース6に近い位置)まで下降している配置が原点位置である。
First, in the fastening device shown in FIG. 1, which is an automatic nut fastening device, each unit constituting the fastening device is assumed to be placed at the origin position when the device is started at the start of production or when the device is stopped at the end of production. do. The origin position of each unit in the fastening device refers to, for example, the following arrangement. Regarding the driving
また、ウォームホイール4eは図3に示されるように扇形状の平面形状を有しており、当該扇形状の平面形状の中心とナットNの回転軸70とが一致するように締結装置の配置は決定される。また、ウォームホイール4eの線状突起4hと溝4iとにより規定されるウォームホイール4eの旋回運動の中心が回転軸70と重なるように、締結装置の配置が決定される。
The
図6に示されるように、本実施の形態に係るナットの締結方法では、まずは、スパナ部をナットの高さまで昇降させる工程(S1)を実施する。この工程(S1)では、軸方向移動部5を動作させて、移動部5bを上昇させることにより、スパナ部1と駆動部2と径方向移動部3と回転駆動部4とをナットNの位置にまで上昇させる。スパナ部1のアーム1aの高さが、締め付ける対象であるナットNの高さと同じ高さとなった場合、移動部5bの移動を停止する。ここでナットNは六角ナットである。なお、当該工程(S1)では、図1に示されるように締結装置に対面する位置に作業対象部材90を配置しておく。作業対象部材90の配置は、装置ベース6に対するナットNの相対的な位置が予め設定されている位置になるように決定される。
As shown in FIG. 6, in the nut fastening method according to the present embodiment, first, a step (S1) of raising and lowering the wrench portion to the height of the nut is performed. In this step (S1), the axial moving
次に、スパナ部をナットに差し込む工程(S2)を実施する。この工程(S2)では、図7に示されるように、径方向移動部3により、スパナ部1のアーム1aにおけるナット接触部1aaがナットNの位置に到達するように、スパナ部1を移動させる。スパナ部1は、ナットNの回転軸70に対して垂直な径方向からナットNに向けて移動する。スパナ部1を移動させる移動量(移動距離)に関しては、あらかじめナットNの種類ごとスパナ部1の移動量を締結装置の制御部10に登録しておく。
Next, the step (S2) of inserting the spanner portion into the nut is performed. In this step (S2), as shown in FIG. 7, the
このようにナットNの回転軸70に対して垂直な径方向からスパナ部1をナットNに近づけるため、図1に示すようにナットNの上下にナットNの外径よりも大きな外径の干渉物がある作業対象部材90におけるナットNの操作を容易に行うことができる。
Since the
次に、スパナ部のアームを閉じてナットを挟持する工程(S3)を実施する。この工程(S3)では、駆動部2の軸駆動部2cによりくさび部2aをアーム1aの根元側に差し込む。この結果、図8に示されるように、ばね1cに抗し1組のアーム1aの根元部の間隔が広くなることで、1組のアーム1aの先端側における間隔が狭くなる。つまり、アーム1aの先端側が閉じる。
Next, the step (S3) of closing the arms of the spanner portion and clamping the nut is performed. In this step (S3), the
次に、スパナ部のアームを閉じつつ、スパナ部を旋回する工程(S4)を実施する。この工程(S4)では、アーム1aがナットNを挟持するまで閉じた後、引き続き軸2bによりくさび部2aをアーム1aの間に差し込むことでアーム1aの先端側を閉じつつ、モータ4aを動作させウォームホイール4eを回転させる。
Next, the step (S4) of rotating the spanner portion while closing the arm of the spanner portion is performed. In this step (S4), after the
次に、アームが閉じ切ったかどうかを判定する工程(S5)を実施する。この工程(S5)では、スパナ部1を、ナットNの回転軸70(図1参照)中心を中心としてナットNを締める方向に回転させる。そして、くさび部2aの移動が機械的に止まる位置までくさび部2aをアーム1aの間に差し込む。具体的には、くさび部2aの移動が可能である場合には工程(S5)においてNOと判定され、工程(S4)に戻る。一方、くさび部2aの移動ができない場合には、図9に示されるようにナットNの2面を1組のアーム1aで挟持した状態となっている。この結果、工程(S5)においてYESと判定される。
Next, a step (S5) of determining whether the arm is completely closed is performed. In this step (S5), the
次に、上記工程(S5)においてYESと判定された場合には、アームを閉じたままスパナ部全体を旋回させナットを締め付ける工程(S6)を実施する。この工程(S6)では、図10に示されるように、回転駆動部4によりスパナ部1を、ナットNを締め付ける方向にさらに旋回させることでナットNを締め付けることができる。
Next, when it is judged as YES in the step (S5), the step (S6) of tightening the nut by turning the entire wrench portion while the arm is closed is performed. In this step (S6), as shown in FIG. 10, the nut N can be tightened by rotating the
このとき、スパナ部1から回転駆動部4までの機構は、軸方向移動部5によってナットNの回転軸70方向での移動に追従する。つまり、移動機構30は、回転機構40の動作に応じて回転軸70方向におけるスパナ部1の位置を変更可能である。このため、移動機構30の機能(フローティング機能)によって、回転軸70方向におけるナットNの移動(上下移動)にスパナ部1は追従できる。このような機能は、たとえば制御部10によって、回転機構40におけるウォームホイール4eの回転角度に応じて軸方向移動部5の動作を制御することで実現できる。
At this time, the mechanism from the
次に、ナットNについて規定の締付トルクに達したか否かを判定する工程(S7)を実施する。この工程(S7)では、ナットNの締付トルクが任意に指定する規定締め付けトルクに到達したか否かを判定する。当該工程(S7)では、たとえばモータ4aでの出力トルクが予め設定された基準値に到達したか否かによって締め付けトルクが規定締め付けトルクに到達したか否かを制御部10において判定する。
Next, a step (S7) of determining whether or not the nut N has reached a specified tightening torque is carried out. In this step (S7), it is determined whether or not the tightening torque of the nut N has reached an arbitrarily specified specified tightening torque. In the step (S7), the
なお、上述した締結装置では、動力源であるモータ4aと駆動部であるスパナ部1との間に多数の機構が介在している。そのため、モータ4aの出力トルクとナットNの締め付けトルクとの関係は、単純に動力計算により求められるものではない場合がある。そのため、締め付けトルクが一意に決まっている作業対象部材90(製品)にて、ナットNの締め付けを行う前に実機による検証を行うことが好ましい。具体的には、必要なナットNの締め付けトルクを本締結装置にて確保する際の、モータ4aの出力トルクをあらかじめ確認し、上記基準値を設定しておくことが好ましい。
In the fastening device described above, a large number of mechanisms are interposed between the
上記工程(S7)においてNOと判定された場合、スパナ部が旋回限界角度に達したかを判定する工程(S12)が実施される。この工程(S12)では、スパナ部1の旋回角度、すなわちウォームホイール4eの旋回角度が予め設定された旋回限界角度に達したか否かが判定される。当該判定の方法は任意の方法を用いることができるが、たとえばウォームホイール4eの位置をセンサなどで検出する、あるいはモータの4aの回転数を計測する、といった方法により当該旋回角度が旋回限界角度に達したか否かを判定してもよい。上記工程(S7)および工程(S12)の制御は、図4に示された制御部10がモータコントローラ4gなどを制御することにより実施される。つまり、本締結装置において、制御部10は、把持部20がナットNの回転軸70を中心に回転する際の回転トルクに応じて回転機構40の動作を制御する。
If NO is determined in the step (S7), a step (S12) of determining whether the wrench portion has reached the turning limit angle is carried out. In this step (S12), it is determined whether or not the turning angle of the
上記工程(S12)においてNOと判定された場合、工程(S6)以降のプロセスを再度実施する。一方、工程(S12)においてYESと判定された場合、アームを開きナットを開放する工程(S13)を実施する。この工程(S13)では、図11に示されるように、軸駆動部2cによりくさび部2aを1組のアーム1aの間から抜取ることで、1組のアーム1aの先端部の間の距離を大きくする、つまりアーム1aを開く。この結果、スパナ部1からナットNが開放される。
If the determination in step (S12) is NO, the processes after step (S6) are performed again. On the other hand, if the determination in step (S12) is YES, the step (S13) of opening the arm and releasing the nut is performed. In this step (S13), as shown in FIG. 11, the
次に、スパナ部を逆方向に旋回させる工程(S14)を実施する。この工程では、回転駆動部4のモータ4aを動作させウォームホイール4eを回転させる。工程(S14)でのモータ4aの回転方向は工程(S4)でのモータの回転方向と逆方向である。このため、ウォームホイール4eは工程(S4)における旋回方向とは逆方向に旋回する。工程(S14)における旋回角度は、ナットNが六角ナットである場合にはたとえば120°である。この結果、図12に示されるように、スパナ部1は工程(S2)における位置よりもさらに左回りの方向旋回した状態となる。この後、工程(S3)以降のプロセスを、工程(S7)での判定結果がYESとなるまで繰り返す。
Next, a step (S14) of rotating the spanner portion in the opposite direction is performed. In this step, the
上記工程(S7)においてYESと判定された場合、アームを完全に開きナットを開放する工程(S8)を実施する。この工程(S8)では、図11に示されるように、軸駆動部2cによりくさび部2aを1組のアーム1aの間から抜取ることで、1組のアーム1aの先端部の間の距離を大きくする、つまりアーム1aを開く。この結果、スパナ部1からナットNが開放される。
If YES is determined in the step (S7), the step (S8) of completely opening the arm and releasing the nut is carried out. In this step (S8), as shown in FIG. 11, the
その後、スパナ部をナットから引き抜く工程(S9)を実施する。この工程(S9)では、径方向移動部3の移動部3bをナットNから離れる方向に移動させることにより、スパナ部1をナットNから引き抜く。
After that, the step (S9) of pulling out the spanner portion from the nut is carried out. In this step (S9), the
次に、スパナ部を元の位置に旋回させる工程(S10)を実施する。この工程(S10)では、回転駆動部4のモータ4aを動作させウォームギア4cを回転させる。工程(S10)でのモータ4aの回転方向は工程(S4)でのモータの回転方向と逆方向である。このため、ウォームホイール4eは工程(S4)における旋回方向とは逆方向に旋回する。この結果、スパナ部1は工程(S2)における位置に復帰する。
Next, a step (S10) of turning the spanner portion to its original position is performed. In this step (S10), the
次に、スパナ部を下の高さまで戻す工程(S11)を実施する。この工程(S11)では、軸方向移動部5を動作させて、移動部5bを下降させる(装置ベース側に移動させる)ことにより、スパナ部1と駆動部2と径方向移動部3と回転駆動部4とを工程(S1)の開始時点の位置に復帰させる。工程(S11)が終了することで、図6に示したナットの締結方法は終了する。
Next, the step (S11) of returning the wrench portion to the lower height is performed. In this step (S11), the
上記のようにすれば、本実施の形態に係る締結装置にてナットNを任意の規定締付トルクまで締めつけることができる。また、当該締結装置によりナットNを緩める場合には、上記の方法において工程(S4)、工程(S6)、工程(S10)、工程(S14)における旋回方向を逆方向とすることで、ナットNを緩めることができる。また、この場合、工程(S7)においては、規定の締付トルクに到達したか否かではなく、十分にナットNが緩んだか否かを判定する。具体的には、たとえばモータ4aの合計回転数が規定値に達したか否かを判定することでナットNが十分に緩んだか否かを判定できる。
By doing so, the nut N can be tightened to any specified tightening torque by the tightening device according to the present embodiment. Further, when the nut N is loosened by the fastening device, the nut N can be loosened. Further, in this case, in step (S7), it is determined whether the nut N is sufficiently loosened, not whether the specified tightening torque has been reached. Specifically, for example, it is possible to determine whether or not the nut N is sufficiently loosened by determining whether or not the total number of revolutions of the
また、上記締結装置では、図7から図12に示したナットNと異なる種類のナットN、たとえば図13に示すような図7に示したナットNより相対的にサイズの小さいナットNに対する操作を行うことができる。図13は、ナットの締結方法を説明するための平面模式図である。 7 to 12, for example, a nut N relatively smaller in size than the nut N shown in FIG. 7 as shown in FIG. It can be carried out. FIG. 13 is a schematic plan view for explaining a nut fastening method.
この場合、上述した工程(S2)では、図13に示されるように、径方向移動部3により、スパナ部1のアーム1aにおけるナット接触部1abがナットNの位置に到達するように、スパナ部1を移動させる。その後、工程(S3)以降の工程を実施することで、ナットNを締め付ける、またはナットNを緩めることができる。 In this case, in the step (S2) described above, as shown in FIG. move 1. After that, the nut N can be tightened or loosened by performing the steps after the step (S3).
このように、上記締結装置によれば、ナットNのサイズ(たとえば外径)が異なる場合でも同一の装置によってナットNの締め付けまたはナットNを緩めることが可能である。また、上記締結装置は単純な機構を組み合わせて構成されており、比較的安価な製造コストの装置によりナットNの締め付けなどの操作を実現できる。また、任意の規定締め付けトルク以上でのナットNの締め付けが可能である。そのため、当該締結装置を用いて製品における自動でのナットNの締め付けが可能となる。 Thus, according to the fastening device described above, even if the size of the nut N (for example, the outer diameter) is different, it is possible to tighten or loosen the nut N with the same device. Further, the fastening device is configured by combining simple mechanisms, and operations such as tightening of the nut N can be realized by a device with a relatively low manufacturing cost. Moreover, it is possible to tighten the nut N with an arbitrary specified tightening torque or more. Therefore, it is possible to automatically tighten the nut N in the product using the fastening device.
<作用>
本開示に従った締結装置は、把持部20と、移動機構30と、回転機構40と、制御部10とを備える。把持部20は、複数種類のナットNを把持可能である。移動機構30は、把持部20を、ナットNに対して位置決めすることが可能である。回転機構40は、ナットNを把持した把持部20を、ナットNの回転軸70を中心に回転させる。制御部10は、把持部20と移動機構30と回転機構40とを制御する。
<Action>
A fastening device according to the present disclosure includes a gripping
このようにすれば、把持部20において複数種類のナットNを把持できるため、1つの締結装置によってサイズの異なる複数種類のナットNを作業対象部材90に締め付けて固定する、あるいは作業対象部材90からナットNを緩めて取り外すことができる。
In this way, since a plurality of types of nuts N can be gripped by the gripping
上記締結装置において、把持部20は、スパナ部1と駆動部2とを含んでもよい。スパナ部1はナットNを把持する。駆動部2は、スパナ部1を開閉することにより、スパナ部1がナットNを把持した状態とナットNを把持しない状態とを切り替える。移動機構30は、径方向移動部3と軸方向移動部5とを含んでもよい。径方向移動部3は、スパナ部1を回転軸70に垂直な径方向において移動させる。軸方向移動部5は、スパナ部1を回転軸70に沿った軸方向において移動させる。
In the fastening device described above, the gripping
この場合、把持部20によってナットNを把持する、あるいは把持部20からナットNを開放するという動作を容易に行うことができる。また、作業対象部材に対するナットNの位置を移動機構30によって容易に調整できる。
In this case, the operation of gripping the nut N by the gripping
上記締結装置において、移動機構30は、回転機構40の動作に応じて軸方向におけるスパナ部1の位置を変更可能であってもよい。この場合、スパナ部1により把持されたナットNが回転機構40によって回転した場合に、軸方向でのナットNの位置が変化しても、当該ナットNの位置の変化に追従するようにスパナ部1の位置を変更できる。このため、ナットNを回転させる動作を連続的に実施しても、スパナ部1がナットNを適切に把持できる。
In the fastening device described above, the moving
上記締結装置において、移動機構30は、ナットNの種類に応じてナットNに対するスパナ部1の位置を決定可能であってもよい。この場合、スパナ部1においてナットNの種類毎に当該ナットNと接触する部位(ナット接触部1aa、1ab、1ac)が異なるときに、スパナ部1における適切な部位でナットNを把持できる。
In the fastening device described above, the moving
上記締結装置において、把持部20は、複数種類のナットNのそれぞれに対応した複数のナット接触部1aa、1ab、1acを含んでもよい。移動機構30は、複数のナット接触部1aa、1ab、1acのうちの1つがナットNに接触するように、スパナ部1を移動させてもよい。
In the fastening device described above, the
この場合、ナットNの種類に応じた適切なナット接触部1aa、1ab、1acにより、ナットNを把持できる。 In this case, the nut N can be gripped by appropriate nut contact portions 1aa, 1ab, and 1ac according to the type of nut N.
上記締結装置において、ナットNが六角ナットであってもよい。回転機構40は、回転軸70を中心に把持部20を60°以上回転させることが可能であってもよい。
In the fastening device described above, the nut N may be a hexagonal nut. The
この場合、把持部20により六角ナットであるナットNを把持した状態で、回転機構40によって把持部20(ナットN)を60°以上回転させることができる。その後、把持部20がナットNを把持しない状態としてから当該把持部20を逆方向に回転させ、再度把持部20がナットNを把持した状態で、回転機構40によって把持部20を60°以上回転させる。このような動作を繰り返すことで、ナットNを作業対象部材に固定できる。
In this case, the gripping portion 20 (the nut N) can be rotated by 60° or more by the rotating
上記締結装置において、制御部10は、把持部20がナットNの回転軸70を中心に回転する際の回転トルクに応じて回転機構40の動作を制御してもよい。ここで、当該回転トルクはナットNが作業対象部材に固定されるときの締め付けトルクと相関関係がある。そのため、当該回転トルクが規定値以上となるまで回転機構40を動作させることで、ナットNの締め付けトルクを規定値以上の値とすることができる。
In the fastening device described above, the
実施の形態2.
<締結装置の構造>
図14~図19は、実施の形態2に係る締結装置の構成および当該締結装置を用いたナットの締結方法を説明するための平面模式図である。図14~図19はそれぞれ図7~図12に対応する。
<Structure of fastening device>
14 to 19 are schematic plan views for explaining the configuration of a fastening device according to
図14~図19に示された締結装置は、基本的には図1~図4に示された締結装置と同様の構成を備え、同様の効果を得ることができるが、ウォームホイール4eの平面形状およびウォームホイール4eの旋回角度の設定が図1~図4に示された締結装置と異なっている。すなわち、図14~図19に示された締結装置では、ウォームホイール4eの旋回方向(周方向)における幅が、図1~図4に示された締結装置のウォームホイール4eにおける当該幅より広くなっている。また、図14~図19に示された締結装置では、操作対象としているナットNが四角ナットであるため、ウォームホイール4eの旋回角度が90°以上に設定されている。つまり、締結装置における回転機構40では、回転軸70(図1参照)を中心に、スパナ部1を含む把持部20(図1参照)を90°以上回転させることが可能である。
The fastening device shown in FIGS. 14-19 basically has the same configuration as the fastening device shown in FIGS. The shape and setting of the turning angle of the
<締結方法>
上述した締結装置を用いたナットの締結方法は、基本的には図6~図12に示したナットの締結方法と同様である。すなわち、図6に示されるナットの締結方法と同様に、本実施の形態に係るナットの締結方法では、まず、スパナ部をナットの高さまで昇降させる工程(S1)を実施する。
<fastening method>
A nut fastening method using the fastening device described above is basically the same as the nut fastening method shown in FIGS. That is, as in the nut fastening method shown in FIG. 6, in the nut fastening method according to the present embodiment, first, the step (S1) of raising and lowering the wrench portion to the height of the nut is performed.
次に、スパナ部をナットに差し込む工程(S2)を実施する。この工程(S2)では、図14に示されるように、径方向移動部3により、スパナ部1のアーム1aにおけるナット接触部1aaがナットNの位置に到達するように、スパナ部1を移動させる。
Next, the step (S2) of inserting the spanner portion into the nut is performed. In this step (S2), as shown in FIG. 14, the
次に、スパナ部のアームを閉じてナットを挟持する工程(S3)を実施する。この工程(S3)では、駆動部2の軸駆動部2cによりくさび部2aをアーム1aの根元側に差し込む。この結果、図15に示されるように、アーム1aの先端側が閉じる。
Next, the step (S3) of closing the arms of the spanner portion and clamping the nut is performed. In this step (S3), the
次に、スパナ部のアームを閉じつつ、スパナ部を旋回する工程(S4)を実施する。この工程(S4)では、アーム1aがナットNを挟持するまで閉じた後、引き続き軸2bによりくさび部2aをアーム1aの間に差し込むことでアーム1aの先端側を閉じつつ、モータ4a(図1参照)を動作させウォームホイール4eを回転させる。
Next, the step (S4) of rotating the spanner portion while closing the arm of the spanner portion is performed. In this step (S4), after the
次に、アームが閉じ切ったかどうかを判定する工程(S5)を実施する。この工程(S5)では、スパナ部1を、ナットNの回転軸70(図1参照)中心を中心としてナットNを締める方向に回転させる。そして、くさび部2aの移動が機械的に止まる位置までくさび部2aをアーム1aの間に差し込む。具体的には、くさび部2aの移動が可能である場合には工程(S5)においてNOと判定され、工程(S4)に戻る。一方、くさび部2aの移動ができない場合には、図16に示されるようにナットNの2面を1組のアーム1aで挟持した状態となっている。この結果、工程(S5)においてYESと判定される。
Next, a step (S5) of determining whether the arm is completely closed is performed. In this step (S5), the
次に、上記工程(S5)においてYESと判定された場合には、アームを閉じたままスパナ部全体を旋回させナットを締め付ける工程(S6)を実施する。この工程(S6)では、図17に示されるように、回転駆動部4によりスパナ部1を、ナットNを締め付ける方向にさらに旋回させることでナットNを締め付けることができる。
Next, when it is judged as YES in the step (S5), the step (S6) of tightening the nut by turning the entire wrench portion while the arm is closed is performed. In this step (S6), as shown in FIG. 17, the nut N can be tightened by rotating the
次に、ナットNについて規定の締付トルクに達したか否かを判定する工程(S7)を実施する。この工程(S7)では、ナットNの締付トルクが任意に指定する規定締め付けトルクに到達したか否かを判定する。 Next, a step (S7) of determining whether or not the nut N has reached a specified tightening torque is carried out. In this step (S7), it is determined whether or not the tightening torque of the nut N has reached an arbitrarily specified specified tightening torque.
上記工程(S7)においてNOと判定された場合、スパナ部が旋回限界角度に達したかを判定する工程(S12)が実施される。この工程(S12)では、スパナ部1の旋回角度、すなわちウォームホイール4eの旋回角度が予め設定された旋回限界角度に達したか否かが判定される。
If NO is determined in the step (S7), a step (S12) of determining whether the wrench portion has reached the turning limit angle is carried out. In this step (S12), it is determined whether or not the turning angle of the
上記工程(S12)においてNOと判定された場合、工程(S6)以降のプロセスを再度実施する。一方、工程(S12)においてYESと判定された場合、アームを開きナットを開放する工程(S13)を実施する。この工程(S13)では、図18に示されるように、軸駆動部2cによりくさび部2aを1組のアーム1aの間から抜取ることで、1組のアーム1aの先端部の間の距離を大きくする、つまりアーム1aを開く。この結果、スパナ部1からナットNが開放される。
If the determination in step (S12) is NO, the processes after step (S6) are performed again. On the other hand, if the determination in step (S12) is YES, the step (S13) of opening the arm and releasing the nut is performed. In this step (S13), as shown in FIG. 18, the
次に、スパナ部を逆方向に旋回させる工程(S14)を実施する。この工程では、回転駆動部4のモータ4aを動作させウォームホイール4eを回転させる。工程(S14)でのモータ4aの回転方向は工程(S4)でのモータの回転方向と逆方向である。このため、ウォームホイール4eは工程(S4)における旋回方向とは逆方向に旋回する。工程(S14)における旋回角度は、ナットNが四角ナットである場合にはたとえば90°である。この結果、図19に示されるように、スパナ部1は工程(S2)における図14に示した位置よりもさらに左回りの方向に旋回した状態となる。この後、工程(S3)以降のプロセスを、工程(S7)での判定結果がYESとなるまで繰り返す。
Next, a step (S14) of rotating the spanner portion in the opposite direction is performed. In this step, the
上記工程(S7)においてYESと判定された場合、図6に示した締結方法と同様に工程(S8)、工程(S9)、工程(S10)、工程(S11)を実施する。工程(S11)が終了することで、本実施の形態に係る締結装置を用いたナットの締結方法は終了する。 If YES is determined in step (S7), steps (S8), (S9), (S10), and (S11) are performed in the same manner as in the fastening method shown in FIG. When the step (S11) ends, the nut fastening method using the fastening device according to the present embodiment ends.
上記のようにすれば、実施の形態1における締結方法と同様の効果を得ることができる。また、当該締結装置によりナットNを緩める場合には、上記の方法において工程(S4)、工程(S6)、工程(S10)、工程(S14)における旋回方向を逆方向とすることで、ナットNを緩めることができる。また、この場合、工程(S7)においては、規定の締付トルクに到達したか否かではなく、十分にナットNが緩んだか否かを判定する。 By doing so, the same effect as the fastening method in the first embodiment can be obtained. Further, when the nut N is loosened by the fastening device, the nut N can be loosened. Further, in this case, in step (S7), it is determined whether the nut N is sufficiently loosened, not whether the specified tightening torque has been reached.
なお、上述した締結装置では、アーム1aの形状およびウォームホイール4eの形状を操作対象のナットNの形状に合わせて決定してもよい。また、ウォームホイール4eの旋回角度についても、ナットNの形状に合わせて設定してもよい。
In the fastening device described above, the shape of the
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。矛盾のない限り、今回開示された実施の形態の少なくとも2つを組み合わせてもよい。本開示の基本的な範囲は、上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。 It should be considered that the embodiments disclosed this time are illustrative in all respects and not restrictive. As long as there is no contradiction, at least two of the embodiments disclosed this time may be combined. The basic scope of the present disclosure is indicated by the scope of claims rather than the above description, and is intended to include all changes within the scope and meaning of equivalents of the scope of claims.
1 スパナ部、1a アーム、1aa,1ab,1ac ナット接触部、1b 中心ピン、1c ばね、2 駆動部、2a くさび部、2b 軸、2c 軸駆動部、2d 軸駆動部コントローラ、3 径方向移動部、3a 径方向移動ベース、3b,5b 移動部、3c 径方向移動部コントローラ、4 回転駆動部、4a モータ、4b モータ固定板、4c ウォームギア、4d ウォーム、4da ネジ構造、4e ウォームホイール、4ea 歯車部、4f ウォームホイール旋回ベース、4g モータコントローラ、4h 線状突起、4i 溝、5 軸方向移動部、5a 軸方向移動ベース、5c 軸方向移動部コントローラ、6 装置ベース、10 制御部、20 把持部、30 移動機構、40 回転機構、70 回転軸、71 矢印、90 作業対象部材、N ナット。
Claims (8)
前記把持部を、前記ナットに対して位置決めすることが可能な移動機構と、
前記ナットを把持した前記把持部を、前記ナットの回転軸を中心に回転させる回転機構と、
前記把持部と前記移動機構と前記回転機構とを制御する制御部とを備える、締結装置。 a gripping portion capable of gripping multiple types of nuts;
a moving mechanism capable of positioning the gripping portion with respect to the nut;
a rotation mechanism that rotates the gripping portion that grips the nut around the rotation axis of the nut;
A fastening device comprising a control section that controls the grip section, the moving mechanism, and the rotating mechanism.
前記ナットを把持するスパナ部と、
前記スパナ部を開閉することにより、前記スパナ部が前記ナットを把持した状態と前記ナットを把持しない状態とを切り替える駆動部とを含み、
前記移動機構は、
前記スパナ部を前記回転軸に垂直な径方向において移動させる径方向移動部と、
前記スパナ部を前記回転軸に沿った軸方向において移動させる軸方向移動部と、を含む、請求項1に記載の締結装置。 The gripping part is
a spanner portion that grips the nut;
a drive unit that switches between a state in which the wrench portion grips the nut and a state in which the nut is not gripped by opening and closing the wrench portion;
The moving mechanism is
a radial moving portion that moves the spanner portion in a radial direction perpendicular to the rotating shaft;
2. The fastening device according to claim 1, further comprising an axial movement portion for moving said spanner portion in an axial direction along said rotation axis.
前記移動機構は、複数の前記ナット接触部のうちの1つが前記ナットに接触するように、前記スパナ部を移動させる、請求項4に記載の締結装置。 The gripping portion includes a plurality of nut contact portions corresponding to each of the plurality of types of nuts,
The fastening device according to claim 4, wherein the moving mechanism moves the spanner portion such that one of the plurality of nut contact portions contacts the nut.
前記回転機構は、前記回転軸を中心に前記把持部を60°以上回転させることが可能である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の締結装置。 the nut is a hexagonal nut,
The fastening device according to any one of claims 1 to 5, wherein the rotating mechanism is capable of rotating the gripping portion by 60° or more about the rotating shaft.
前記回転機構は、前記回転軸を中心に前記把持部を90°以上回転させることが可能である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の締結装置。 The nut is a square nut,
The fastening device according to any one of claims 1 to 5, wherein the rotating mechanism is capable of rotating the gripping portion by 90° or more about the rotating shaft.
8. The control unit according to any one of claims 1 to 7, wherein the control unit controls the operation of the rotating mechanism in accordance with rotational torque when the gripping unit rotates around the rotation axis of the nut. fastening device.
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