JP2023086054A - 内径測定ヘッド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被測定物の孔の内径などを高い精度で測定することができる内径測定ヘッド装置を提供すること。【解決手段】内径測定ヘッド装置1は、ヘッド部100の内側から被測定孔HOの内周面ICに接触するよう左右方向に移動可能な左右の接触子131と、接触子131を備える接触子ブロック130と、接触子131の移動量を軸方向の移動量に変換する変換機構150と、軸方向の移動量を伝達する出力シャフト140と、を備えている。変換機構150では、当接球体152が、接触子ブロック130の傾斜面151と、出力シャフト140の接触面153とに接している。ワークWOの内径IDの測定の際、接触子131の移動により傾斜面151が左右に移動し、傾斜面151に接する当接球体152は、左右に移動する。このとき、当接球体152は、出力シャフト140の接触面153を僅かに転動してずれる。【選択図】図1

Description

本発明は、ダイヤルゲージなどに取り付けられ、機械部品などの孔の内径や溝の溝幅などを測定する内径測定ヘッド装置に関する。
ダイヤルゲージは、比較測定により物品の長さを高い精度で測定することができるため種々の測定機に使用されている。従来から、機械部品の孔の内径を測定する、ダイヤルゲージを用いた内径測定器が知られている(たとえば、特許文献1)。この内径測定器は、比較測定による半径方向の移動量を半径方向に直交する軸方向の移動量に変換し、軸方向の移動量をダイヤルゲージが測定することにより、孔の内径を測定する。
特許第6333970号公報
特許文献1に記載の従来の内径測定器は、孔の内周に接触可能に移動する接触子の半径方向の移動量を軸方向中心のシャフトに伝達することによって、孔の内径を測定する。しかし、この内径測定器は、シャフトの一部に、軸径を細くした弾性変形可能部を設けているため、シャフトの先端部側が接触子からの荷重を受けてわずかでも曲がると、そのシャフトの曲りが、シャフト軸方向の移動量である測定値に誤差を生じさせるおそれがあるという課題があった。
本明細書の技術が解決しようとする課題は、上述の点に鑑みてなされたものであり、機械部品などの被測定物の孔の内径などを高い精度で測定することができる内径測定ヘッド装置を提供することを目的とする。
本明細書の実施形態に係る内径測定ヘッド装置は、被測定物の孔等に挿入される筒状のヘッド部と、
該ヘッド部の軸と直交方向に移動可能に該ヘッド部内に配設され、内側端部に傾斜面を有する複数の接触子ブロックと、
該接触子ブロックのそれぞれに固定され、該孔等の内面に接触可能な先端部を該ヘッド部から突出可能に設け、該接触子ブロックとともに移動可能な接触子と、
該ヘッド部内の略中央に軸方向に移動可能に配設され、該孔等側の先端に接触面を有する出力シャフトと、
それぞれの該接触子ブロックの該傾斜面が作る空間内に配設され、該傾斜面に接触するとともに、該出力シャフトの該接触面に接触する球体と、
を備え、該接触子の移動を、該接触子ブロックと該球体を介して、該出力シャフトの移動に変換して、測定情報を出力する内径測定ヘッド装置であって、
該球体は、該出力シャフトの該接触面に転動可能に接触することを特徴とする。
この内径測定ヘッド装置は、ダイヤルゲージやデジタルゲージの保持具取付部に取り付けられて使用される。被測定物の孔等の内に内径測定ヘッド装置のヘッド部が挿入され、僅かに突出する複数の接触子の先端が孔の内面に接触する。接触子は僅かに内側に移動し、その移動が接触子の半径方向移動量(比較測定の基準値からの移動量)を生じさせる。接触子が内側に移動すると、傾斜面により、球体が軸方向に移動する。このため、半径方向移動量が出力シャフトの軸方向の移動量である軸方向移動量に変換される。このとき、複数の接触子ブロックの傾斜面が作る内側空間内の球体は、出力シャフトの接触面を僅かに転動してずれる。このため、従来のように、シャフトに曲げ応力が加わることはなく、接触子の半径方向移動量が正しく出力シャフトの軸方向移動量に変換され、被測定物の孔の内径などを高い精度で測定することができる。
ここで、上記内径測定ヘッド装置において、前記接触子ブロックは、前記ヘッド部内で2枚の支持板を介して取り付けることができる。
これによれば、接触子の接触子ブロックは、2枚の支持板でヘッド部内に取り付けられているため、ヘッド部の軸と直交する方向からずれることなく移動する。このため、被測定物の孔の内径などを高い精度で測定することができる。
また、上記内径測定ヘッド装置において、前記ヘッド部は、円筒ケースを有し、2本の前記接触子が該円筒ケースの測定方向の直径線上に配設され、2本の該接触子のそれぞれの前記先端部は、該円筒ケースの周面に設けた2カ所の開口部から突出可能である構成とすることができる。
これによれば、被測定物の孔の内径を直径方向の2点から測定することができる。
また、上記内径測定ヘッド装置において、2枚の前記支持板が該支持板の基部を固定する支持固定部に固定され、該支持固定部が前記ヘッド部の天井壁に螺子止めされ、
該支持固定部は、前記測定方向に位置を調節する調整螺子が設けられた構成とすることができる。
これによれば、2枚の支持板の基部を固定する支持固定部が、調整螺子によって、測定方向に位置を調節することができる。これにより、接触子の先端部の突出量を調整することができる。
また、上記内径測定ヘッド装置において、前記接触子ブロックの前記傾斜面は、前記軸方向と前記測定方向とに直交する前後方向の前後に、前記球体を囲繞する囲い壁を備える構成とすることができる。
これによれば、球体の前後方向の動きが抑制され、被測定物の孔の内径などをより高い精度で測定することができる。
本発明の内径測定ヘッド装置によれば、被測定物の孔の内径などを高い精度で測定することができる。
本発明の第1実施形態に係る内径測定ヘッド装置の測定方向(左右方向)の部分断面図である。 同内径測定ヘッド装置の前後方向の部分断面図である。 図1のIII-III線位置の断面図である。 図1のIV-IV線位置の断面図である。 図1のV-V線位置の断面図である。 図1のVI-VI線位置の断面図である。 図2のVII-VII線位置の断面図である。 同内径測定ヘッド装置のヘッド部の測定方向の拡大断面図であり、(A)は接触子がヘッド部から外に移動していない状態の図、(B)は接触子がヘッド部から外に移動した状態の図である。 本発明の第2実施形態に係る内径測定ヘッド装置の測定方向(左右方向)の断面図である。 同内径測定ヘッド装置の前後方向の部分断面図である。 本発明の第3実施形態に係る内径測定ヘッド装置の接触子ブロックを示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。しかし、本発明は、これら実施形態に限定されるものではない。図1~8は、ワークWOの被測定孔HOの内径IDを測定する第1実施形態に係る内径測定ヘッド装置1を示している。第1実施形態の内径測定ヘッド装置1は、測定する被測定孔HOの内周面ICに収まる外径ODの円筒ケース101を有するヘッド部100内に、測定方向である左右のそれぞれに、測定部110を備えている。内径測定ヘッド装置1は、ヘッド部100の内側から被測定孔HOの内周面ICに接触し、ヘッド部100の半径方向(左右方向)に移動可能な左右の接触子131と、左右の接触子131を半径方向に移動可能に設けた左右の測定部110と、接触子131の半径方向移動量RD(半径方向移動量RD1+半径方向移動量RD2)に応じた移動量を半径方向に直交する軸方向の軸方向移動量AD(ここでは、半径方向移動量RDと等しい移動量)に変換する変換機構150と、接触子131の動きに応じて軸方向に移動し、軸方向移動量ADを発生させる出力シャフト140と、を備えている。出力シャフト140の軸方向移動量ADは、軸方向移動量ADを測定して表示するダイヤルゲージやデジタルゲージ(図示せず)に、測定情報として出力される。
なお、図8(B)に示すように、半径方向移動量RD1は、左側の接触子131の半径方向移動量であり、半径方向移動量RD2は、右側の接触子131の半径方向移動量であり、半径方向移動量RDは、左右の半径方向移動量の合計(半径方向移動量RD1+半径方向移動量RD2)である。
また、本明細書において、便宜上、内径測定ヘッド装置1の向きは、図1及び図2に示すように、軸方向のヘッド部100を有する側を下とし、ダイヤルゲージが取り付けられるコレットチャック203を有する側を上とする。左右は、接触子131と接触子ブロック130が移動する半径方向を左右方向とする。前後は、左右方向と上下方向とにそれぞれ直交する方向であり、ヘッド部100のセットリング107の取付螺子107aを有する側を前とする。なお、左右方向を測定方向と表現することもある。図示で使用する、Fは前、Bは後、Uは上、Dは下、Lは左、Rは右を示す。また、ヘッド部100の円筒ケース101を基準に、内側又は外側と表現することがある。
図1から図3に示すように、ヘッド部100は、円筒ケース101を容体とし、下側の左右に、接触子131が進出する開口部103と、天井壁104の中心に、出力シャフト140が出入りする中心孔102と、を有している。円筒ケース101の下側は開口し、カバー105によって閉塞されている。
ヘッド部100を構成する円筒ケース101は鋼材から形成され、円筒ケース101の外径ODは、例えば、測定する被測定孔HOの許容値であるφ40mm±0.000mm~+0.100mmに収まる40mm-0.06mm~-0.03mmとしている。図1及び図3に示すように、円筒ケース101の下側の左右に、接触子131が進出する開口部103がそれぞれ設けられ、左右の接触子131は、図8に示すように、開口部103から進出して、それぞれ被測定孔HOの内周面ICに接触するまで移動し、移動した半径方向移動量RD(半径方向移動量RD1+半径方向移動量RD2)から被測定孔HOの内径IDを比較測定する。なお、図8(B)は、分かりやすいように、半径方向移動量RDを強調した図としている。
図1及び図8に示すように、実施形態の内径測定ヘッド装置1は左右両側のそれぞれに、接触子ブロック130、接触子131及び2枚の支持板対120を有する測定部110を備え、測定部110は、円柱状のヘッド部100の中心軸から、測定方向(左右方向)を結ぶ面上に形成されている。
接触子ブロック130は、略長方体であり、図8に示すように、円筒ケース101の下側の中心から左右のそれぞれに、左右に移動可能に配置されている。接触子ブロック130の上側の測定方向の内側に、天井壁104から吊り下げられた内側支持板121が連結され、測定方向の外側に、天井壁104から吊り下げられた外側支持板122が連結され、接触子ブロック130は、天井壁104から吊り下げられている。内側支持板121と外側支持板122とがわずかに撓むことによって、接触子ブロック130は、測定方向(左右方向)にわずかに移動可能としている。支持板対120(内側支持板121及び外側支持板122)は、2本の螺子134によって接触子ブロック130に連結されている。連結された外側支持板122の下側の接触子ブロック130に、測定方向の外側に向けて、接触子131が取り付けられ、接触子ブロック130の測定方向の移動により、接触子131は、被測定孔HOの内周面ICに接触するようになっている。
支持板対120(内側支持板121及び外側支持板122)は、支持固定部123を介して、ヘッド部100内の天井壁104から下に向けて取り付けられ、接触子ブロック130を吊り下げている。支持板対120の内側支持板121と外側支持板122は、ばね弾性を有する金属板から略矩形状に形成されている。測定部110は、内側支持板121と外側支持板122とが左右方向にわずかに撓むことにより、接触子ブロック130と接触子131を測定方向(左右方向)にわずかに移動可能としている。
内側支持板121と外側支持板122は、前後方向に幅を有している。図2に示すように、内側支持板121及び外側支持板122のそれぞれが、接触子ブロック130に前後2本の螺子134によって固定され、支持固定部123に前後2本の螺子127によって固定されている。このため、支持板対120は、螺子134間又は螺子127間からなる前後方向の幅を有し、測定部110のねじれをより抑制することができるものとしている。
支持板対120が取り付けられる支持固定部123は、図4に示すように、略直方体であり、図8に示すように、ヘッド部100の天井壁104に取り付けられ、測定方向に沿って、左右のそれぞれに、測定方向の内側に、内側支持板121が連結され、測定方向の外側に、外側支持板122が連結される。支持固定部123は、中央の上下方向に、出力シャフト140が挿通される挿通孔123aと、前後それぞれの上下方向に、螺子128によって天井壁104に取り付けられる螺子孔123bとが形成され(図4)、図2に示すように、支持固定部123は螺子128によって天井壁104に取り付けられている。支持板対120(内側支持板121及び外側支持板122)は、2本の螺子127によって支持固定部123に連結される。
支持固定部123は、図1及び図8に示すように、左右両側から必要に応じて支持固定部123を付勢する調整螺子124によって、測定方向に位置を調整することができる。これにより、接触子131の開口部103からの突出量を調整することができる。
図1及び図8に示すように、調整螺子124は、ヘッド部100の円筒ケース101の上端側の支持固定部123が取り付けられている高さの左右両側に設けられた調整孔106から、内側に挿入され、支持固定部123の左右方向(測定方向)の位置を調整する。
開口部103から突出可能な接触子131の移動量としての半径方向移動量RD1(半径方向移動量RD2)は、接触子131が取り付けられ接触子131と連動する接触子ブロック130によって、半径方向移動量RDを軸方向移動量ADに変換する変換機構150に伝達される。接触子ブロック130は、ヘッド部100の天井壁104に取り付けられた支持固定部123から互いに平行にある2本の支持板対120(内側支持板121及び外側支持板122)によって吊り下げられている。接触子131と接触子ブロック130が、支持板対120によって半径方向に移動が制限されるため、接触子131の半径方向移動量RD1(半径方向移動量RD2)は、半径方向からずれることなく変換機構150に伝達される。このため、実施形態に係る内径測定ヘッド装置1は、高い測定精度を発揮する。
変換機構150は、図8に示すように、接触子131の半径方向移動量RD(半径方向移動量RD1+半径方向移動量RD2)を半径方向に直交する軸方向の軸方向移動量ADに変換するものである。変換機構150は、左右の接触子ブロック130の内側のそれぞれの前後方向の傾斜面151と、出力シャフト140の下側の接触面153と、それぞれの傾斜面151と接触面153に当接する当接球体152と、から構成される。内径測定ヘッド装置1がダイヤルゲージへ取り付けられると、当接球体152は、出力シャフト140の接触面153と、左右それぞれの傾斜面151とに、常に接するよう、出力シャフト140によって下方向に押圧される。
傾斜面151は、左右の接触子ブロック130の内側のそれぞれに形成され、前後方向の傾斜面151が上に向けて外側に傾斜している。このため、図8に示すように、接触子131がヘッド部100から外に移動していない状態(図8(A))から、左右の接触子131がヘッド部100から外に半径方向移動量RD1(半径方向移動量RD2)だけ移動すると(図8(B))、左右それぞれの傾斜面151がそれぞれ外側に移動し、当接球体152が軸方向移動量ADだけ下に移動する。これに合わせて、当接球体152を下方向に押圧する出力シャフト140も軸方向移動量ADだけ下に移動し、つまり、接触子131の半径方向移動量RDが、軸方向移動量ADに変換されることになる。
当接球体152は、出力シャフト140とは別部材であり、出力シャフト140の接触面153に接しつつ左右方向に移動することができる。このため、左右の測定部110の半径方向移動量RD1、RD2が異なり、2つの傾斜面151、151の中心が出力シャフト140の軸方向の中心から外れても、当接球体152のみが2つの傾斜面151の中心に移動し、出力シャフト140が軸方向の中心からずれることがなく、つまり、出力シャフト140に曲げ応力が加わることがないため、測定精度を高めることができるものとしている。
傾斜面151の中心軸に対する傾斜角度(図1及び図8(A))は、特に限定されるものではないが、算出した特定の傾斜角度αに設定される。この傾斜角度αは、例えば、半径方向移動量RD(半径方向移動量RD1+半径方向移動量RD2)と軸方向移動量ADの比が1:1になるように算出される。これにより、ダイヤルゲージ(スピンドル式)が表示する測定情報がそのまま比較測定の基準値からの移動量とすることができる。
図1に示す如く、ヘッド部100の円筒ケース101の上部中心位置に、筒状連結部145が上向きに固定され、筒状連結部145の中心孔内に、ベアリング球体144を介して、出力シャフト140が所定範囲で軸方向に移動可能に挿入され、出力シャフト140の上端は、筒状連結部145から上方に突出する。
出力シャフト140には、図1に示すように、止めリング142が取り付けられ、止めリング142の下側には移動量を制限する金属製のカラー143が嵌入されている。このため、出力シャフト140の軸方向の移動が制限され、測定時に出力シャフト140が下側に付勢された際に、接触子131のヘッド部100からの突出量を一定量に設定することができる。
軸方向移動量ADは、出力シャフト140から連結シャフト210に伝達され、連結シャフト210から最終的にダイヤルゲージの測定子301に伝達される。軸方向移動量ADが出力シャフト140と連結シャフト210との接点を介してダイヤルゲージの測定子301に伝達されるため、例えば、連結筒200にねじれが生じた際であっても、接点がねじれを吸収するため、出力シャフト140と連結シャフト210は、軸方向移動量ADをダイヤルゲージの測定子301に伝達することができる。
上記構成の内径測定ヘッド装置1は、ダイヤルゲージ(図示せず)の保持具取付部に連結筒200を介して固定される。連結筒200は、図1に示すように、グリップ筒201内に筒体202を固定し、筒体202の中心軸上に、連結シャフト210が軸受204を介して所定範囲内で移動可能に挿入されて、構成される。連結筒200は、軸方向移動量ADをダイヤルゲージの測定子301に伝達するとともに、被測定孔HOの内径IDを測定する際に操作者が把持するグリップとしても機能する。
連結筒200は、図1に示すように、軸方向の中心に、軸方向移動量ADを伝達する出力シャフト140と連結シャフト210が摺動可能に、その上端側に、ダイヤルゲージが取り付けられるコレットチャック203が連結されている。出力シャフト140の上端側の半径方向の周囲には、図5に示すように、ベアリング球体144が挿入され、出力シャフト140の摺動をスムーズにするとともに、出力シャフト140のねじれを抑制する。
ダイヤルゲージは、その測定子301を連結筒200のコレットチャック203内に挿入し、測定子301を連結シャフト210の上端に当接させた状態で、ダイヤルゲージの保持具取付部(図示せず)をコレットチャック203により締付固定する。
次に、内径測定ヘッド装置1を用いた被測定孔HOの内径IDの測定方法について説明する。内径IDの測定では、先ず、内径IDの校正用マスターを用いて、校正を行なってから、内径IDの測定を行う。
校正では、内径IDの校正用マスターの被測定孔HOに、ヘッド部100を挿入し、左右の接触子131を被測定孔HOの内周面ICに接触させた際の軸方向移動量AD(半径方向移動量RD)を0mmに校正する。これにより、測定対象としてのワークWOの内径IDの測定による軸方向移動量ADは、比較測定であるマスターガイドの被測定孔HOの内径IDからの長さの差を表すものとなる。
ワークWOの内径IDの測定は、ワークWOの被測定孔HOに、ヘッド部100を挿入し、ダイヤルゲージの測定子301を下に押し下げて、左右の接触子131を外側に移動させ、被測定孔HOの内周面ICに接触させることによって行なう。接触子131(接触子ブロック130)の移動は、測定部110の支持板対120によって、半径方向に制限されるため、測定精度を高めることができる。
接触子131の移動による半径方向移動量RD(半径方向移動量RD1+半径方向移動量RD2)は、左右それぞれの接触子ブロック130の内側の傾斜面151をそれぞれ外側又は内側に移動させ、傾斜面151の角度により、接触面153としての当接球体152が軸方向移動量ADだけ下又は上に移動する。これに合わせて、出力シャフト140も軸方向移動量ADだけ下又は上に移動し、半径方向移動量RDが、軸方向移動量ADに変換される。
軸方向移動量ADは、連結シャフト210を介してスピンドル式のダイヤルゲージの測定子301に伝達される。ダイヤルゲージは、測定子301の移動により軸方向移動量ADを測定し、測定した被測定孔HOの比較測定であるマスターガイドの被測定孔HOの内径ID(40mm)からの長さの差を測定情報として表示する。
実施形態の内径測定ヘッド装置1は、ダイヤルゲージの保持具取付部に取り付けられて使用される。被測定物の被測定孔HO等の内に内径測定ヘッド装置1のヘッド部100が挿入され、僅かに突出する複数の接触子131の先端が孔の内周面ICに接触する。接触子131は僅かに内側に移動し、その移動が接触子131の半径方向移動量RD(比較測定の基準値からの移動量)を生じさせる。接触子131が内側に移動すると、傾斜面151により、当接球体152が軸方向に移動する。このため、半径方向移動量RDが出力シャフト140の軸方向の移動量である軸方向移動量ADに変換される。このとき、複数の接触子ブロック130の傾斜面151が作る内側空間内の当接球体152は、出力シャフト140の接触面153を僅かに転動してずれる。このため、従来のように、シャフトに曲げ応力が加わることはなく、接触子131の半径方向移動量RDが正しく出力シャフト140の軸方向移動量ADに変換され、被測定物の被測定孔HOの内径IDなどを高い精度で測定することができる。
なお、実施形態の内径測定ヘッド装置1は、その他実施形態として、以下のような形態であってもその実施をすることができる。
第1実施形態の内径測定ヘッド装置1では、測定部110は左右に対向する2つを使用したが、測定部110は周方向に等間隔に配置される2つ又は3つとすることができる。この場合、傾斜角度αは、26.565°とすることができる。
図9及び図10は、第1実施形態より細い内径を測定する第2実施形態の内径測定ヘッド装置1Bを示している。第2実施形態の内径測定ヘッド装置1Bは、外径の細い円筒ケース101を有し、円筒ケース101内に、支持固定部及び調整螺子を設けていない点を除き、その他の点は上述の実施形態の内径測定ヘッド装置1と同様である。なお、内径測定ヘッド装置1Bにおいて、内径測定ヘッド装置1と同じ構成であるものは、同じ符号を用いて、その説明を省略する。この内径測定ヘッド装置1Bの使用形態、その作用効果も、上述の実施形態の内径測定ヘッド装置1と同様である。
図11は、第1実施形態の内径測定ヘッド装置1の接触子ブロック130の傾斜面151に、当接球体152を囲繞する囲い壁132が設けられた、第3実施形態の内径測定ヘッド装置1Cの接触子ブロック130Cを示している。第3実施形態の内径測定ヘッド装置1Cは、接触子ブロック130Cの傾斜面151に囲い壁132が設けられた点を除き、その他の点は上述の実施形態の内径測定ヘッド装置1と同様である。なお、内径測定ヘッド装置1Cにおいて、内径測定ヘッド装置1と同じ構成であるものは、同じ符号を用いるなどして、その説明を省略する。
第3実施形態の内径測定ヘッド装置1Cは、左右の一方(図11では右側)の接触子ブロック130Cの傾斜面151に、上下方向(軸方向)と左右方向(測定方向)とに直交する前後方向の前後に、当接球体152を囲繞する囲い壁132が設けられている。囲い壁132は、前後方向に直交して互いに平行に配置され、当接球体152が前後の囲い壁132に挟まれ、当接球体152と囲い壁132との間の僅かな隙間によって、当接球体152がロックされない程度に動くことができるようになっている。囲い壁132によって、当接球体152の前後方向の動きが抑制され、左右の接触子ブロック130、130Cは、僅かな前後方向の傾きが抑制された状態で、測定方向に移動することが可能となる。このため、内径測定ヘッド装置1Cは、被測定物の孔の内径などをより高い精度で測定することができる。
1…内径測定ヘッド装置、1B…内径測定ヘッド装置、1C…内径測定ヘッド装置、100…ヘッド部、101…円筒ケース、102…中心孔、103…開口部、104…天井壁、105…カバー、107…セットリング、107a…取付螺子、110…測定部、120…支持板対、121…内側支持板、122…外側支持板、123…支持固定部、123a…挿通孔、123b…螺子孔、124…調整螺子、127…螺子、128…螺子、130…接触子ブロック、130C…接触子ブロック、131…接触子、132…囲い壁、134…螺子、140…出力シャフト、142…止めリング、143…カラー、144…ベアリング球体、145…筒状連結部、150…変換機構、151…傾斜面、152…当接球体、153…接触面、200…連結筒、201…グリップ筒、202…筒体、203…コレットチャック、204…軸受、210…連結シャフト、301…測定子、AD…軸方向移動量、HO…被測定孔、IC…内周面、ID…内径、OD…外径、RD…半径方向移動量、RD1…半径方向移動量、RD2…半径方向移動量、WO…ワーク、α…角度。

Claims (5)

  1. 被測定物の孔等に挿入される筒状のヘッド部と、
    該ヘッド部の軸と直交方向に移動可能に該ヘッド部内に配設され、内側端部に傾斜面を有する複数の接触子ブロックと、
    該接触子ブロックのそれぞれに固定され、該孔等の内面に接触可能な先端部を該ヘッド部から突出可能に設け、該接触子ブロックとともに移動可能な接触子と、
    該ヘッド部内の略中央に軸方向に移動可能に配設され、該孔等側の先端に接触面を有する出力シャフトと、
    それぞれの該接触子ブロックの該傾斜面が作る空間内に配設され、該傾斜面に接触するとともに、該出力シャフトの該接触面に接触する球体と、
    を備え、該接触子の移動を、該接触子ブロックと該球体を介して、該出力シャフトの移動に変換して、測定情報を出力する内径測定ヘッド装置であって、
    該球体は、該出力シャフトの該接触面に転動可能に接触することを特徴とする内径測定ヘッド装置。
  2. 前記接触子ブロックは、前記ヘッド部内で2枚の支持板を介して取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の内径測定ヘッド装置。
  3. 前記ヘッド部は、円筒ケースを有し、2本の前記接触子が該円筒ケースの測定方向の直径線上に配設され、2本の該接触子のそれぞれの前記先端部は、該円筒ケースの周面に設けた2カ所の開口部から突出可能であることを特徴とする請求項1に記載の内径測定ヘッド装置。
  4. 2枚の前記支持板が該支持板の基部を固定する支持固定部に固定され、該支持固定部が前記ヘッド部の天井壁に螺子止めされ、
    該支持固定部は、前記測定方向に位置を調節する調整螺子が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の内径測定ヘッド装置。
  5. 前記接触子ブロックの前記傾斜面は、前記軸方向と前記測定方向とに直交する前後方向の前後に、前記球体を囲繞する囲い壁を備えることを特徴とする請求項3に記載の内径測定ヘッド装置。
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