JP2023074825A - 遊技機 - Google Patents

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智哉 百瀬
Tomoya Momose
優祐 安藤
Yusuke Ando
奨 安間
Susumu Yasuma
拓海 谷川
Takumi Tanigawa
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Abstract

【課題】遊技の興趣を向上させる。【解決手段】遊技機は、遊技の進行を制御する第1制御手段と、演出を制御する第2制御手段と、を備え、第1制御手段は、遊技情報に応じた所定図柄を変動表示させてから停止表示させ、第1モードと、第1モードとは異なる第2モードとに制御可能であり、第2制御手段は、所定図柄の変動表示および停止表示に伴い変動演出を実行可能であり、変動演出において特定演出を実行可能であり、第1モードにおいては、変動演出における所定タイミングで前記特定演出を開始し、第2モードにおいては、所定タイミングとは異なるタイミングで特定演出を開始する。【選択図】図75

Description

本発明は、遊技機に関するものである。
遊技機において、例えば特許文献1には、遊技情報に応じた図柄を変動表示させることが記載されている。
特開2020-163228号公報
しかしながら、上記の特許文献に記載されたような遊技機では、遊技の興趣が低いという問題があった。
本発明は、遊技の興趣を向上させることを目的とする。
上記の目的を達成する本発明は、次のような遊技機として実現される。この遊技機(例えば、パチンコ遊技機100)は、遊技の進行を制御する第1制御手段(例えば、遊技制御部200)と、演出を制御する第2制御手段(例えば、演出制御部300)と、を備え、前記第1制御手段は、遊技情報に応じた所定図柄(例えば、第2特別図柄)を変動表示させてから停止表示させ、第1モード(例えば、通常遊技状態)と、前記第1モードとは異なる第2モード(例えば、第1特別時短遊技状態)とに制御可能であり、前記第2制御手段は、前記所定図柄の変動表示および停止表示に伴い変動演出を実行可能であり、前記変動演出において特定演出(例えば、第1シャッター画像715の表示)を実行可能であり、前記第1モードにおいては、前記変動演出における所定タイミング(例えば、変動演出を開始するとき)で前記特定演出を開始し、前記第2モードにおいては、前記所定タイミングとは異なるタイミング(例えば、変動演出の開始後)で前記特定演出を開始する遊技機である。
なお、本欄における上記符号は、本発明の説明に際して例示的に付したものであり、この符号により本発明が減縮されるものではない。
本発明によれば、遊技の興趣を向上させることができる。
本実施形態に係るパチンコ遊技機の概略正面図である。 パチンコ遊技機を後側から見た場合のパチンコ遊技機の背面図である。 (a)は遊技盤の左下に配設された表示器の一例を示す拡大図であり、(b)はパチンコ遊技機の部分平面図であり、(c)は遊技盤の左下に配設されたサブ情報表示器の一例を示す拡大図である。 本実施形態のパチンコ遊技機の制御ユニットの内部構成を示す図である。 本実施形態の画像/音響制御部およびランプ制御部の説明図である。 本実施形態の遊技制御部の機能構成を示すブロック図である。 遊技制御部による基本処理の動作を示すフローチャートである。 遊技制御部による電源遮断時処理の動作を示すフローチャートである。 遊技制御部の主制御処理を示すフローチャートである。 始動口スイッチ処理の内容を示すフローチャートである。 ゲートスイッチ処理の内容を示すフローチャートである。 第2大入賞口スイッチ処理の内容を示すフローチャートである。 特別図柄処理の内容を示すフローチャートである。 大当たり判定処理の内容を示すフローチャートである。 変動パターン選択処理の内容を示すフローチャートである。 停止中処理の内容を示すフローチャートである。 客待ち設定処理の内容を示すフローチャートである。 普通図柄処理の内容を示すフローチャートである。 第1大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。 第2大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。 遊技状態設定処理の内容を示すフローチャートである。 電動チューリップ処理の内容を示すフローチャートである。 変形例としてのパチンコ遊技機の概略正面図である。 特別図柄処理の変形例を示すフローチャートである。 本実施形態で用いられる乱数の構成例を示す図であり、(a)は大当たり乱数の構成例を示す図であり、(b)は大当たり図柄乱数の構成例を示す図であり、(c)は小当たり図柄乱数の構成例を示す図であり、(d)はリーチ乱数の構成例を示す図であり、(e)は当たり乱数の構成例を示す図である。 変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。 変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。 変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。 変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。 (a)、(b)は、変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。 遊技制御部のRAMの構成例を説明するブロック図であり、(a)は記憶領域の構成を示すブロック図であり、(b)は(a)に示す記憶部の各々の構成を示すブロック図である。 演出制御部のRAMの構成例を説明するブロック図であり、(a)は保留記憶領域の構成を示すブロック図であり、(b)は(a)に示す記憶部の各々の構成を示すブロック図である。 事前判定処理の内容を示すフローチャートである。 事前判定処理において用いられる事前判定パターンとテーブルの設定例を示す図である。 事前判定処理において用いられる事前判定パターンとテーブルの設定例を示す図である。 (a)、(b)は、事前判定処理において用いられる事前判定パターンとテーブルの設定例を示す図である。 (a)、(b)は、事前判定処理において用いられる事前判定パターンとテーブルの設定例を示す図である。 演出制御部の動作を示すフローチャートであり、(a)はメイン処理を示す図であり、(b)は割り込み処理を示す図である。 コマンド受信処理の内容を示すフローチャートである。 図39の事前判定演出選択処理および演出選択処理の内容を示すフローチャートである。 図39の大当たり演出選択処理の内容を示すフローチャートである。 図39のエンディング演出選択処理の内容を示すフローチャートである。 図39の客待ちコマンド受信処理の内容を示すフローチャートである。 特定時短関連演出処理の内容を示すフローチャートである。 演出ボタン処理の内容を示すフローチャートである。 通常遊技状態において用いられる事前判定演出パターンテーブルである。 (a)は、第1特別時短遊技状態において用いられる事前判定演出パターンテーブルであり、(b)は、第2特別時短遊技状態において用いられる事前判定演出パターンテーブルである。 通常遊技状態において用いられる変動演出パターンテーブルである。 通常遊技状態において用いられる変動演出パターンテーブルである。 (a)、(b)は、第1特別時短遊技状態において用いられる変動演出パターンテーブルである。 (a)、(b)は、第2特別時短遊技状態において用いられる変動演出パターンテーブルである。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 変動演出例19の変形例を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 第2実施形態のゲートスイッチ処理の内容を示すフローチャートである。 第2実施形態の普通図柄処理の内容を示すフローチャートである。 当たり判定処理の内容を示すフローチャートである。 普図変動パターン選択処理の内容を示すフローチャートである。 第2実施形態の停止中処理の内容を示すフローチャートである。 第2実施形態の特別図柄抽選で用いられる乱数の構成例を示す図である。 第2実施形態の普通図柄抽選で用いられる乱数の構成例を示す図である。 普通図柄抽選で用いられる当たり図柄乱数の変形例としての構成を示す図である。 普図変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。 変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。 変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。 第2実施形態に係る遊技制御部のRAMの構成例を説明するブロック図である。 第2実施形態に係る演出制御部のRAMの構成例を説明するブロック図である。 普図事前判定処理の内容を示すフローチャートである。 普図事前判定処理において用いられる事前判定パターンとテーブルの設定例を示す図である。 事前判定演出パターンとテーブルの設定例を示す図である。 変動演出パターンとテーブルの設定例を示す図である。 変動演出パターンとテーブルの設定例を示す図である。 変動演出パターンとテーブルの設定例を示す図である。 変動演出パターンとテーブルの設定例を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 変動演出例8の変形例を示す図である。 コマンドを取りこぼした場合の事象と装飾図柄を用いた発光演出との実行タイミングの関係を説明する図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が画像表示部を用いて行う演出の一態様を示す図である。 第3実施形態に係るパチンコ遊技機100の正面図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 保留画像による段階表示演出を示す図である。 保留画像による段階表示演出を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 保留画像による段階表示演出を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 保留画像による段階表示演出を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 保留画像による段階表示演出を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 保留画像による段階表示演出を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 保留画像による段階表示演出を示す図である。 変動演出例9における各演出の説明図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 変動演出例10における各演出の説明図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 保留画像による段階表示演出を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 変動演出例14における各演出の説明図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。 演出制御部が行う演出の一態様を示す図である。
(第1実施形態)
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
図2は、パチンコ遊技機100を後側から見た場合のパチンコ遊技機100の背面図である。
図1に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
遊技盤110は、前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域111と、下方から発射された遊技球が上昇して遊技領域111の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材112と、遊技領域111の右側に遊技球を案内する案内部材113とを備えている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、特別図柄抽選の抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる3つの可動役物115および盤ランプ116を備えている。3つの可動役物115は、画像表示部114の上側において、それぞれ左右方向に並ぶように配置されている。なお、3つの可動役物115について、それぞれ個別に説明する場合には、左側に配置される可動役物115を「左可動役物115A」と称する。また、中央に配置される可動役物115を「中可動役物115B」と称する。また、右側に配置される可動役物115を「右可動役物115C」と称する。また、3つの可動役物115の各々を特に区別しない場合には、単に可動役物115と称する。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行う。また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
遊技領域111には、遊技球が落下する方向に変化を与えるための図示しない遊技くぎおよび風車等が配設されている。また、遊技領域111には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。また、遊技領域111には、遊技領域111に打ち出された遊技球のうち入賞口に入賞しなかったものを遊技領域111の外に排出する排出口117が配設されている。なお、パチンコ遊技機100は、排出口117に流入する遊技球からなるアウト球を検出するアウト球検出スイッチ(SW)227(後述する図4参照)を備えている。
本実施の形態では、入賞や抽選に関する種々の役物として、遊技球が入賞すると特別図柄抽選(大当たり抽選)が始動する第1始動口121および第2始動口122と、遊技球が入賞(通過)すると普通図柄抽選(開閉抽選)が始動する始動ゲート(以下、単にゲートと呼ぶ)124と、が遊技盤110に配設されている。なお、図1において、ゲート124は、遊技領域111の右側に設けられている。また、ここにいう第1始動口121および第2始動口122とは、予め定められた1の特別図柄表示器の作動契機となる入賞口をいう。具体的には、第1始動口121および第2始動口122には、入賞の際に遊技球の通過を検知するスイッチ(後述の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212)が設けられている。そして、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した際にこのスイッチが遊技球の通過を検知することが、特別図柄表示器を作動させる契機となる。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ(開閉部材)123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば0.15秒ないし1.8秒間)および規定回数(例えば1回ないし3回)だけ開く。
パチンコ遊技機100は、遊技状態として、第2始動口122への入賞機会が少ない電サポ無状態と、電サポ無状態よりも第2始動口122への入賞機会が多い電サポ状態とを有している。そして、例えば、大当たりや特別図柄抽選の抽選回数を契機とするなど所定の条件において、電サポ無状態と、電サポ状態とのいずれかの状態に制御される。電サポ状態とは、例えば、普通図柄変動時間を短縮すること、電動チューリップ123の開時間を延長すること、普通図柄抽選の当たり当選確率を高確率にすること、のいずれか一つまたは複数の組合せによって制御される遊技状態である。
また、パチンコ遊技機100は、遊技状態として、特別図柄変動時間が長い時短無状態と、時短無状態よりも特別図柄変動時間が短い時短状態とを有している。ここで、時短状態は、時短無状態よりも遊技者にとって有利な状態である。
なお、本実施の形態においては、電サポ状態と時短状態とは同時に制御されるものとする。また、以下の説明においては、電サポ状態かつ時短状態のことを単に時短状態とし、電サポ無状態かつ時短無状態のことを単に時短無状態とする。
また、本実施の形態では、入賞や抽選に関するその他の役物として、特別図柄抽選の結果に応じて開放する特別電動役物としての第1大入賞口125および第2大入賞口126と、遊技球が入賞しても抽選を行わない普通入賞口127と、が遊技盤110に配設されている。そして、第1大入賞口125には、第1大入賞口125を開閉する第1大入賞口扉125Dが設けられている。また、第2大入賞口126には、第2大入賞口126を開閉する第2大入賞口扉126Dが設けられている。以下の説明において、第1大入賞口扉125Dの開閉状態や開閉動作のことを、便宜的に、第1大入賞口125の開閉状態や開閉動作として説明する場合がある。また、以下の説明において、第2大入賞口扉126Dの開閉状態や開閉動作のことを、便宜的に、第2大入賞口扉126Dの開閉状態や開閉動作として説明する場合がある。
本実施の形態では、遊技盤110の左下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
ところで、図1に示すパチンコ遊技機100において、電動チューリップ123を備えた第2始動口122、ゲート124、第1大入賞口125、および第2大入賞口126は、遊技領域111のうち右側の領域に配置されている。したがって、本実施の形態のパチンコ遊技機100では、第2始動口122、ゲート124、第1大入賞口125、第2大入賞口126等に入賞させようとする場合には、遊技領域111のうち右側の領域に遊技球を流下させるようにする。ここで、遊技領域111のうち左側の領域は、第1遊技領域として捉えられる。また、遊技領域111のうち右側の領域は、第2遊技領域として捉えられる。
なお、図示の例では、電動チューリップ123を備えた第2始動口122、ゲート124、第1大入賞口125、および第2大入賞口126は、遊技領域111のうち右側の領域に配置されているが、これに限定されない。電動チューリップ123を備えた第2始動口122、ゲート124、第1大入賞口125、および第2大入賞口126が、遊技領域111のうち左側の領域に配置され、第1始動口121および普通入賞口127が、遊技領域111のうち左側の領域に配置されてもよい。この場合、遊技領域111のうち右側の領域は、第1遊技領域として捉えられる。また、遊技領域111のうち左側の領域は、第2遊技領域として捉えられる。
また、遊技盤110の裏面には、特別図柄の当選の判定等を行う遊技制御基板200B、および演出を統括的に制御する演出制御基板300Bが取り付けられる。また、遊技盤110の裏面には、画像および音による演出を制御する画像制御基板、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御するランプ制御基板などの図示しない各種の基板等が取り付けられる。また、遊技盤110の裏面には、遊技制御基板200Bと演出制御基板300Bとを接続するコネクタ200Cと、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)とが配設されている。コネクタ200Cには、遊技制御基板200Bと演出制御基板300Bとを接続するための複数の配線(不図示)が設けられている。
枠部材150は、遊技者がハンドル151に触れてレバー152を時計方向に回転させる操作を行うとその操作角度に応じた打球力にて遊技球を所定の時間間隔(例えば1分間に100個)で電動発射する発射装置(不図示)を備えている。また、枠部材150は、遊技者のレバー152による操作と連動したタイミングで発射装置に遊技球を1つずつ順に供給する供給装置(不図示)と、供給装置が発射装置に供給する遊技球を一時的に溜めておく皿153と、を備えている。この皿153には、例えば払い出しユニットによる払出球が払い出される。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、発射装置のハンドル151に遊技者が触れている状態であっても遊技球の発射を一時的に停止させるための停止ボタン154と、皿153に溜まっている遊技球を箱(不図示)に落下させて取り出すための取り出しボタン155と、を備えている。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行う。枠ランプ157は、LED等の発光体で構成され、点灯・点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
図3は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100を説明する図であり、図3(a)は、遊技盤110の左下に配設された表示器130の一例を示す拡大図であり、図3(b)は、パチンコ遊技機100の部分平面図であり、図3(c)は遊技盤の左下に配設されたサブ情報表示器80の一例を示す拡大図である。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図3(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞に基づき、第1特別図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞に基づき、第2特別図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、表示態様の変化を1サイクル(=256ms)とするサイクル変動(サイクル表示)を複数回行い、特別図柄の変動時間が経過すると停止表示する。一例を挙げると、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、8つのLEDのうちの最も左側のLEDを点灯させ、他のLEDを消灯させることにより、抽選結果がはずれであることを報知する。また、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、8つのLEDのうちの右側から1番目乃至3番目までの3つのLEDを点灯させ、他のLEDを消灯させることにより、抽選結果が大当たりであることを報知する。また、第2特別図柄表示器222は、8つのLEDのうちの右側から1番目及び2番目までの2つのLEDを点灯させ、他のLEDを消灯させることにより、抽選結果が小当たりであることを報知する。
普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過したことに基づき、普通図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。本実施の形態では、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222は、各々LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果が表示される。同様に、普通図柄表示器223も、LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって普通図柄抽選の抽選結果が表示される。一例を挙げると、普通図柄表示器223は、3つのLEDのうちの最も左側のLEDを点灯させ、他のLEDを消灯させることにより、抽選結果がはずれであることを報知する。また、普通図柄表示器223は、3つのLEDのうちの最も右側のLEDを点灯させ、他のLEDを消灯させることにより、抽選結果が当たりであることを報知する。
また、表示器130は、第1特別図柄表示器221での保留に対応して作動する第1特別図柄保留表示器218と、第2特別図柄表示器222での保留に対応して作動する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄表示器223での保留に対応して作動する普通図柄保留表示器220と、を備えている。本実施の形態では、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220は、各々LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって保留数が表示される。
ここで、保留について説明する。特別図柄の変動表示動作中(入賞1回分の変動表示が行なわれている間)にさらに第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した場合、特別図柄が変動中であるために、後の入賞に基づく特別図柄の変動表示動作を開始することができない。そのため、後の入賞は規定個数(例えば4個)を限度に記憶され、その入賞した遊技球に対する特別図柄を始動させるための権利が、先に入賞した遊技球に対する変動表示動作が終了するまで、保留される。
なお、普通図柄に関しても、特別図柄と同様の処理を行う。このような保留がなされていることおよびその保留の数(未変動数)が、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220に表示される。
さらに、表示器130は、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224を備えている。本実施の形態では、状態表示器224は、2個のLEDを配列した表示装置で構成されている。2個のLEDのうち1つは、パチンコ遊技機100の状態が、特別図柄変動時間が短い時短状態となっているか否かを点灯により報知するものである。また、他の1つは、右打ちすることによって(遊技球の打球力を変更することによって)遊技者に有利な状態となっているか否かを点灯により報知するものである。
また、表示器130は、特別図柄抽選の抽選結果に応じて行われる大当たり遊技において第1大入賞口125が作動される際のラウンド数を表示するラウンド数表示器225を備えている。なお、大当たり遊技については後述する。ラウンド数表示器225は、LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって大当たり遊技における第1大入賞口125の作動ラウンド数が表示される。
また、表示器130は状態確認表示器226を備えている。状態確認表示器226は、1個のLEDで構成され、後述する設定変更モード又は後述する設定確認モードに設定されていることを示すためのものであり、設定変更モード又は設定確認モードに移行するとLEDの点灯を開始し、設定変更モード又は設定確認モードが終了するとLEDを消灯する。このように、状態確認表示器226が遊技機の正面(表面)に設けられているので、設定変更モード又は設定確認モードに設定されているか否かを容易に確認することが可能となっている。なお、状態確認表示器226の設置位置はパチンコ遊技機100の正面(表面)であればよく、その他の場所に設置してもよい。
また、本実施形態では、設定変更モードと設定確認モードの何れに設定されていても同じ表示態様(点灯表示)で表示するようになっているが、何れのモードに設定されているのかを認識可能に表示してもよい。例えば、設定変更モードでは状態確認表示器226を点灯表示するようにし、設定確認モードでは状態確認表示器226を点滅表示するようにしてもよいし、その逆にしてもよい。
また、本実施形態では、設定変更モードや設定確認モードに設定されていることを示すために専用の表示器として状態確認表示器226を設けているが、他の表示器と兼用としてもよい。例えば、設定変更モードや設定確認モードにおいては、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、ラウンド数表示器225、状態表示器224などは消灯しているので、これら表示器の1つ又は複数のLEDを点灯させるようにしてもよい。
パチンコ遊技機100の枠部材150は、遊技者が演出に対する入力を行うための入力装置を備えている。図3(b)に示すように、本実施の形態では、入力装置の一例として、演出ボタン161と、演出ボタン161に隣接し、略十字に配列された複数のキーからなる演出キー162と、が枠部材150に配設されている。図示の例において、複数の画像の中から1つの画像を選択する操作を受け付ける演出を行う場合を考える。この場合、例えば、遊技者が十字に配列された4つのキーからなる演出キー162を操作することにより、画像表示部114に表示されている複数の画像のいずれかを指示し、演出ボタン161を操作することにより、指示した画像を選択するような演出を行うことができる。また、入力装置の形態としては、図示した演出ボタン161および演出キー162の他、レバーやハンドル等、演出の内容等に応じて様々な入力形態を採用することができる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機100は、遊技領域111の内側に、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86、サブ右打ち表示器87からなるサブ情報表示器80を備えている。
このサブ情報表示器80については、基本的にはLEDによって構成されており、ダイナミック点灯が行われるようになっている。なお、サブ情報表示器80には、状態確認表示器226のような設定変更モードや設定確認モードに設定されていることを示す表示器は設けられていない。
サブ第1変動表示器81は、第1特別図柄が変動表示中であるか否かを表示(報知)するためのものであり、サブ第2変動表示器82は、第2特別図柄が変動表示中であるか否かを表示(報知)するためのものであり、それぞれ1個のLEDによって構成されている。そして、対応する特別図柄の変動表示が開始されるとLEDが所定周期(1秒)で点滅(0.5秒点灯→0.5秒消灯)し、対応する特別図柄が停止表示されると点灯する。言い換えると、サブ第1変動表示器81およびサブ第2変動表示器82は、一回の点滅を1サイクル(=1秒)とするサイクル表示を繰り返し行い、対応する特別図柄が停止表示されると点灯する。
なお、サブ第1変動表示器81やサブ第2変動表示器82で特別図柄の大当たり判定の結果を報知するようにしてもよい。この場合には、大当たりの場合にはLEDが点灯し、ハズレの場合にはLEDが消灯するようにするとよい。
サブ第1保留表示器83は、後述する第1保留情報の個数(第1保留数)を表示するためのものであり、サブ第2保留表示器84は、後述する第2保留情報の個数(第2保留数)を表示するためのものであり、それぞれ2個のLEDによって構成されている。そして、保留数が「0」のときに左右のLEDが消灯し、保留数が「1」のときに左側のLEDが点灯すると共に右側のLEDが消灯し、保留数が「2」のときに左右のLEDが点灯し、保留数が「3」のときに左側のLEDが点滅すると共に右側のLEDが点灯し、保留数が「4」のときに左右のLEDが点滅する。
サブ普図変動表示器85は、当たり抽選の結果を表示(報知)するためのものであり、1つのLEDによって構成されている。そして、普通図柄の変動表示が開始されるとLEDが所定の間隔で点滅(変動表示)する。そして、普通図柄が停止表示されると当たり抽選の結果を示す態様(当たりの場合には点灯、ハズレの場合には消灯)が停止表示される。
なお、サブ普図変動表示器85において、普通図柄の変動表示中であるか否かのみが把握できるように、普通図柄の変動表示中に点滅し、停止表示されると点灯又は消灯するようにしてもよい。
サブ普図保留表示器86は、普図保留記憶の個数(普図保留数)を表示するためのものであり、2個のLEDによって構成されている。そして、普図保留数が「0」のときに左右のLEDが消灯し、普図保留数が「1」のときに左側のLEDが点灯すると共に右側のLEDが消灯し、普図保留数が「2」のときに左右のLEDが点灯し、普図保留数が「3」のときに左側のLEDが点滅すると共に右側のLEDが点灯し、普図保留数が「4」のときに左右のLEDが点滅する。
サブ右打ち表示器87は、遊技領域111の右側領域に向けて遊技球を発射すること(所謂右打ち)を促すためのものであり、1個のLEDによって構成されている。そして、大当たり状態(特別遊技)中及び時短遊技状態中にLEDが点灯し、それ以外の遊技状態でLEDが消灯する。
〔制御ユニットの構成〕
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図4は、本実施の形態のパチンコ遊技機の制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。
図5は、本実施の形態の画像/音響制御部およびランプ制御部の説明図である。
図4に示すように、制御ユニットは、遊技制御手段として、特別図柄の当選の判定等を行う遊技制御部200を備えている。また、演出制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部330と、を備えている。
〔遊技制御部の構成・機能〕
遊技制御部200は、特別図柄の当選の判定等を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の遊技状態を、時短無状態または時短状態のいずれかで制御する。時短無状態であるパチンコ遊技機100の遊技状態を、以下では、通常遊技状態と称することがある。また、時短状態であるパチンコ遊技機100の遊技状態を、以下では、時短遊技状態と称することがある。また、本実施形態では、時短遊技状態には、特別時短遊技状態と、特定時短遊技状態とがある。特別時短遊技状態は、大当たり遊技を経由して制御される遊技状態である。また、詳細については後述するが、特別時短遊技状態には、第1特別時短遊技状態と、第2特別時短遊技状態とがある。また、特定時短遊技状態は、所定条件の成立(RAMクリアの実行、変動回数のリセット)から実行された特別図柄の変動表示の回数が特定回数(本実施形態では300回)に到達することで制御される遊技状態である。これにより、パチンコ遊技機100の遊技状態は、通常遊技状態、特別時短遊技状態、および特定時短遊技状態のいずれかとなる。そして、遊技制御部200は、所定の条件に基づき、通常遊技状態と特別時短遊技状態とを切り替える。また、遊技制御部200は、所定の条件に基づき、通常遊技状態と特定時短遊技状態とを切り替える。さらに、遊技制御部200は、所定の条件に基づき、特定時短遊技状態と特別時短遊技状態とを切り替える。また、遊技制御部200は、時短遊技状態において、通常遊技状態よりも普通図柄抽選の当たり当選確率を高確率にする、普通図柄変動時間を短縮する、電動チューリップ123の開時間を延長する等の制御を行う。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞したことを契機として特別図柄抽選を行う。そして、特別図柄抽選の判定結果に応じて大当たり遊技や小当たり遊技等の特別遊技を行う。大当たり遊技において、遊技制御部200は、特別電動役物である第1大入賞口125が所定条件(例えば29.5秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数だけ繰り返すように制御する。そして、遊技制御部200は、第1大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。また、小当たり遊技において、遊技制御部200は、特別電動役物である第2大入賞口126が所定条件(例えば0.9秒経過)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数(例えば2回)繰り返すように制御する。そして、遊技制御部200は、第2大入賞口126が開く際の開閉動作間隔を制御する。
また、遊技制御部200は、ゲート124を遊技球が通過したことを契機として普通図柄抽選を行う。そして、普通図柄抽選の判定結果に応じて電動チューリップの作動を制御する。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動中に遊技球が第1始動口121または第2始動口122へ入賞したことにより発生する保留や、普通図柄変動中に遊技球がゲート124を通過したことにより発生する保留の設定を行う。
さらに、遊技制御部200は、特別図柄抽選および普通図柄抽選の判定結果、時短無状態と時短状態の変更情報、保留の設定情報等の遊技制御に伴う情報を、後述するコマンドにより演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、第1始動口121、第2始動口122、第1大入賞口125、第2大入賞口126および普通入賞口127に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように、払出制御部330に対する指示を行う。例えば、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、第2大入賞口126に遊技球が入賞すると9個の賞球、第1大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口127に遊技球が入賞すると10個の賞球をそれぞれ払い出すように、払出制御部330に指示命令(コマンド)を送る。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは払出制御部330に指示しない。
払出制御部330が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部330から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
遊技制御部200には、検知手段として、図4に示すように、第1始動口121への遊技球の入賞を検出する第1始動口検出部(第1始動口スイッチ(SW))211と、第2始動口122への遊技球の入賞を検出する第2始動口検出部(第2始動口スイッチ(SW))212と、電動チューリップ123を開閉する電動チューリップ開閉部213と、ゲート124への遊技球の通過を検出するゲート検出部(ゲートスイッチ(SW))214と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1大入賞口125への遊技球の入賞を検出する第1大入賞口検出部(第1大入賞口スイッチ(SW))215と、第1大入賞口125の第1大入賞口扉125Dを閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する第1大入賞口扉開閉部216と、第2大入賞口126への遊技球の入賞を検出する第2大入賞口検出部(第2大入賞口スイッチ(SW))209と、第2大入賞口126の第2大入賞口扉126Dを閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する第2大入賞口扉開閉部210と、普通入賞口127への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
また、遊技制御部200には、異常な磁気を所定期間にわたって検出する磁気検出センサ207と、異常な電波を所定期間にわたって検出する電波検出センサ208と、が接続されている。磁気検出センサ207および電波検出センサ208は、不図示の配線を介して、遊技制御基板200Bに接続されている。
また、遊技制御部200には、特別図柄の変動中に第1始動口121へ入賞した未変動分の保留個数を表示する第1特別図柄保留表示器218と、特別図柄の変動中に第2始動口122へ入賞した未変動分の保留個数を表示する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄の変動中にゲート124を通過した未変動分の保留個数を表示する普通図柄保留表示器220と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により行われる特別図柄の変動表示および特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により行われる特別図柄の変動表示および特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄の変動表示および普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
そして、第1始動口スイッチ211、第2始動口スイッチ212、ゲートスイッチ214、第1大入賞口スイッチ215、第2大入賞口スイッチ209、普通入賞口スイッチ217、磁気検出センサ207、および電波検出センサ208にて検出された検出信号が、遊技制御部200に送られる。また、遊技制御部200からの制御信号が、電動チューリップ開閉部213、第1大入賞口扉開閉部216、第2大入賞口扉開閉部210、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223および状態表示器224に送られる。それにより、遊技制御部200は、上記した払い出し賞球数に関連する各種制御を行う。
また、遊技制御基板の表面側には、遊技制御部200のRAM203の記憶内容をクリア又は遊技の有利度合いの段階である(大当たりと判定される確率の)設定値を更新するための信号を入力するRAMクリアスイッチ228、設定キーを用いた操作によって後述する設定変更モードや設定確認モードに移行させるための信号を入力する設定キースイッチ229、遊技機の実性能を把握可能とする性能情報や設定値を表示するための情報表示器230、その他の電子部品等が実装されている。
情報表示器230は、左右方向に並べられた4つの7セグメント表示器(230a~230d参照)で構成されている。そして、左から2つの7セグメント表示器230a及び230bによって性能情報の種類(データ種別)を示す識別情報を表示するための識別セグが構成され、右から2つの7セグメント表示器230c及び230dによって設定値や性能情報の数値を示す数値情報を表示するための数値セグが構成されている。なお、設定値を表示する場合にはスタティック点灯が行われ、性能情報を表示する場合にはダイナミック点灯が行われるようになっている。
さらに、遊技制御部200には、ホールに設置されたホストコンピュータ(不図示)に対して各種の情報を送信する盤用外部情報端子基板350が接続されている。そして、遊技制御部200は、払出制御部330から取得した、払い出した賞球数に関する情報や遊技制御部200の状態等を示す情報を、盤用外部情報端子基板350を介してホストコンピュータに送信する。
〔払出制御部の構成・機能〕
払出制御部330は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU331と、CPU331にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM332と、CPU331の作業用メモリ等として用いられるRAM333と、を備えている。
そして、払出制御部330は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部330は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部334を制御する。ここでの払出駆動部334は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
また、払出制御部330には、払出駆動部334により遊技球の貯留部から実際に払い出された賞球の数を検出する払出球検出部335と、貯留部(不図示)での遊技球の貯留の有無を検出する球有り検出部336と、遊技者が遊技する際に使用する遊技球や払い出された賞球が保持される皿153が満タン状態に有るか否かを検出する満タン検出部337と、が接続されている。そして、払出制御部330は、払出球検出部335、球有り検出部336および満タン検出部337にて検出された検出信号を受け取り、これらの検出信号に応じた所定の処理を行う。
さらに、払出制御部330には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板340が接続されている。そして、払出制御部330は、例えば払出駆動部334に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部335にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板340を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
遊技制御部200(後述する遊技制御基板200B)は、遊技の進行を制御する第1制御手段として捉えられる。なお、パチンコ遊技機100に設けられる第1制御手段は、遊技制御部200(遊技制御基板200B)に限定されない。パチンコ遊技機100には、遊技の進行を制御する手段が遊技制御部200(遊技制御基板200B)の他に設けられてもよい。この場合、パチンコ遊技機100に設けられている、遊技の進行を制御する複数の手段を、まとめて、第1制御手段として捉えられる。
〔演出制御部の構成・機能〕
演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果および変動パターンに基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン161等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、演出制御部300は、遊技制御部200より受信した時短無状態と時短状態の変更情報に基づいて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
さらに、演出制御部300には、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、が接続されている。
〔画像/音響制御部の構成・機能〕
画像/音響制御部310は、図5に示すように、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、VDP(Video Display Processor)314と、CGROM315と、SNDROM316とを備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、CGROM315には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。また、SNDROM316には、画像データと同期させて、または画像データとは独立してスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。
CPU311は、演出制御部300から送られた保留数コマンドもしくは変動演出開始コマンドに基づいて、アニメーションパターンの解析や、描画に関するコマンドをまとめたディスプレイリストの作成、およびディスプレイリストのVDP314への送信などを行う。
VDP314は、CPU311から受信したディスプレイリストに基づいて、CGROM315やSNDROM316にそれぞれ記憶された画像データや音響データを読み出す。さらには、VDP314は、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための描画処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。そして、VDP314は、描画処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、VDP314は、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
なお、本実施の形態では、VDP314が描画処理に併せて音声処理も行うよう構成しているが、これに限定されず、音声処理を専用で行うプロセッサを別途設けても構わない。
〔ランプ制御部の構成・機能〕
ランプ制御部320は、盤ランプ116、枠ランプ157、可動役物115、演出ボタン161の発光、および可動役物115や演出ボタン161の動作や振動を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた、盤ランプ116、枠ランプ157、可動役物115、演出ボタン161での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより、盤ランプ116、枠ランプ157、可動役物115、演出ボタン161の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた、可動役物115や演出ボタン161の動作(振動)パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115や演出ボタン161に対しては、読み出した動作(振動)パターンデータによりその動作を制御する。
演出制御部300(後述する演出制御基板300B)は、演出を制御する第2制御手段として捉えられる。なお、パチンコ遊技機100に設けられる第2制御手段は、演出制御部300(演出制御基板300B)に限定されない。パチンコ遊技機100には、演出を制御する手段が演出制御部300(演出制御基板300B)の他に設けられてもよい。この場合、パチンコ遊技機100に設けられている、演出を制御する複数の手段を、まとめて、第2制御手段として捉えられる。
なお、本実施の形態では、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部330各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板200B、サブ基板としての演出制御基板300B、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
また、図5を参照して説明した構成例では、演出ボタン161および演出キー162は、演出制御部300に接続され、演出制御部300によって制御されるが、これに限定されない。演出ボタン161および演出キー162は、ランプ制御部320に接続され、このランプ制御部320によって制御されてもよい。
〔遊技制御部の機能構成〕
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図6は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。図6に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、乱数取得部231と、普通図柄判定部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄判定部234と、普通図柄変動制御部236と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部237と、電動チューリップ動作制御部238と、賞球処理部239と、出力制御部240と、乱数制御部241と、を備えている。
乱数取得部231は、特別図柄抽選に用いられる乱数値と、普通図柄抽選に用いられる乱数値とを取得する。特別図柄抽選に用いられる乱数値の場合、具体的には、第1始動口121や第2始動口122に遊技球が入賞したことを条件として、乱数の種類ごとに、所定の範囲の数値の中から1つの数値(乱数値)が選択(取得)される。取得された乱数値は、特別図柄判定部234による判定に用いられる。詳しくは後述するが、特別図柄抽選に用いられる乱数としては、大当たりか否かを示す大当たり乱数、大当たりの種類を示す図柄乱数、変動パターン乱数、リーチ乱数等が有る。
また、普通図柄抽選に用いられる乱数値の場合、具体的には、ゲート124を遊技球が通過したことを条件として、所定の範囲の数値の中から1つの数値(乱数値)が選択(取得)される。取得された乱数値は、普通図柄判定部232による判定に用いられる。なお、普通図柄抽選に用いられる乱数としては、当たりか否かを示す当たり乱数の他、当たりの種類を示す図柄乱数や変動パターン乱数等が設定される場合もある。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄抽選が行われた場合に、抽選結果に応じて、第1特別図柄表示器221または第2特別図柄表示器222における特別図柄の変動を制御する。
特別図柄判定部234は、特別図柄の変動開始時に、後述する図25に示すような乱数テーブルを用いて、特別図柄抽選の抽選結果が「大当たりか否か」、「大当たりに当選した場合の大当たりの種類」、「大当たりに当選していない場合での小当たりかはずれか」を判定する。すなわち、乱数取得部231は、検知手段である第1始動口スイッチ211または第2始動口スイッチ212により遊技球の通過が検知されたことを契機として特別図柄に関する乱数値を取得し、特別図柄判定部234は、取得した乱数値に基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技(大当たり遊技等)を行うか否かを判定する。なお、前述した特別図柄の抽選(大当たり抽選)は、乱数取得部231および特別図柄判定部234における処理のことをいう。
変動パターン選択部235は、第1特別図柄表示器221や第2特別図柄表示器222にて表示する特別図柄の変動パターン(変動時間)を選択する。具体的には、変動パターン選択部235は、大当たり遊技を行うか否かの判定結果および特別図柄変動にともなう装飾図柄変動演出においてリーチ演出を行うことが可能な変動パターン(例えば15.0秒以上)とするか否かの判定結果等に基づいて、変動パターンを決定する。そして、変動パターン選択部235により選択された変動パターンに基づいて、特別図柄変動制御部233が特別図柄の変動を制御する。変動パターン選択部235および特別図柄変動制御部233の動作の詳細については後述する。
ここで、「リーチ」とは、後述する装飾図柄において遊技者に大当たりを期待させるための演出である。
普通図柄判定部232は、普通図柄の変動開始時に、後述する図25(e)に示すような乱数テーブルを用いて、普通図柄の抽選結果が「当たりか否か」を判定する。すなわち、普通図柄判定部232は、乱数取得部231により取得された普通図柄抽選用の乱数値に基づいて、電動チューリップ123を開閉作動させる補助遊技を行うか否かを判定する。また、普通図柄抽選において複数の種類の当たりが設定される場合は、普通図柄判定部232は、判定結果が当たりであった場合の「当たりの種類」を判定する。なお、普通図柄抽選は、乱数取得部231および普通図柄判定部232により行われる処理である。
普通図柄変動制御部236は、普通図柄抽選が行われた場合に、抽選結果に応じて、普通図柄表示器223による普通図柄の変動を制御する。
電動チューリップ動作制御部238は、普通図柄判定部232により普通図柄抽選において「当たり」と判定された場合に、電動チューリップ123を規定時間および規定回数だけ開放し、第2始動口122に遊技球が入賞容易となる状態を発生させる。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態を発生させない。電動チューリップ123の作動パターンについては後述するが、例えば0.15秒の開放時間で1回開く作動パターン、および1.80秒の開放時間で3回開放する作動パターンなどがある。
大入賞口動作制御部237は、特別図柄判定部234により特別図柄抽選において「大当たり」と判定された場合に、大当たり遊技として、当選した大当たりの種類に基づいて特定される作動パターンで第1大入賞口125の開放動作を制御する。また、大入賞口動作制御部237は、特別図柄判定部234により特別図柄抽選において「小当たり」と判定された場合に、小当たり遊技として、規定時間および規定回数だけ第2大入賞口126を開放する。
賞球処理部239は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しの制御用コマンドをセットする。
出力制御部240は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部330へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部241は、乱数取得部231が所定のタイミングで取得する各種の乱数値を更新する。
〔遊技機の基本動作〕
次に、パチンコ遊技機100の基本動作を説明する。
パチンコ遊技機100の遊技制御部200は、電源が投入されると、起動時の基本処理として、各種装置の初期化や初期設定を行う。そして、基本処理を行った後、遊技制御部200は、遊技の進行に関する一連の処理である主制御処理を繰り返し実行する。また、電源を遮断する際には、遊技制御部200は、一連の電源遮断時処理を実行する。
図7は、遊技制御部200による基本処理の動作を示すフローチャートである。
遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の電源が投入されると、まず、RAM203(図4参照)へのアクセスを許可する(ステップ(以下、ステップを「S」と記載する)701)。そして、遊技制御部200は、RAM203をクリアするためのRAMクリアスイッチがONとなっているか否かを判断する(S702)。
RAMクリアスイッチがOFFである場合(S702でNo)、次に、遊技制御部200は、電源遮断時の動作に関するバックアップフラグがONとなっているか否かを判断する(S703)。
バックアップフラグがONである場合(S703でYes)、次に、遊技制御部200は、電源遮断時に作成されたチェックサムが正常か否かを判断する(S704)。
チェックサムが正常である場合(S704でYes)、次に、遊技制御部200は、復帰処理を実行する(S705)。この復帰処理において、遊技制御部200は、電源が遮断された状態からの復帰に伴う、演出制御部300等のサブ制御手段の設定を行う。具体的には、遊技制御部200は、電源が遮断される際におけるパチンコ遊技機100の遊技状態(大当たり遊技中か否か、通常遊技状態と特別時短遊技状態と特定時短遊技状態とのいずれか)を反映させるように、サブ制御手段を設定するためのコマンドを演出制御部300へ出力する。また、この復帰処理において、遊技制御部200は、バックアップフラグをOFFにする。
一方、RAMクリアスイッチがON(S702でYes)、バックアップフラグがOFF(S703でNo)、チェックサムが異常(S704でNo)のいずれかに該当する場合、次に遊技制御部200は、初期化処理として、RAM203の記憶内容をクリアし(S706)、RAM203の作業領域を設定する(S707)。そして、遊技制御部200は、サブ制御手段を設定(初期化)するためのコマンドを演出制御部300へ出力し、サブ基板(サブ制御手段)の設定を行う(S708)。サブ基板の設定には、各サブ基板に搭載されているRAM303、RAM313、RAM323をクリアすること等が含まれる。
復帰処理(S705参照)が終了した後、またはサブ基板の設定(S708参照)が終了した後、遊技制御部200は、遊技制御に用いられる各種のカウンタおよびタイマーを設定する(S709)。そして、遊技制御部200は、割り込み許可(S710)、割り込み禁止(S711)、図柄乱数制御処理(S712)、初期値乱数更新処理(S713)、電源遮断フラグがONとなっているか否かの判断(S714)をループ処理として繰り返し実行する。
ここで、割り込み許可(S710)および割り込み禁止(S711)は、このループ処理(S710~S714)の実行中に割り込み処理の実行を可能とするために設けられている。本実施の形態では、この割り込み処理により、遊技制御における主制御処理が実行される。主制御処理の詳細については後述する。
図柄乱数制御処理(S712)において、遊技制御部200は、特別図柄抽選で用いられる変動パターン乱数の更新を行う。
初期値乱数更新処理(S713)において、遊技制御部200は、遊技制御において用いられる各種の乱数値の初期値を更新する。
電源遮断フラグの判断において、電源遮断フラグがOFFである場合(S714でNo)、パチンコ遊技機100の電源は遮断されず、遊技制御部200は、ループ処理(S710~S714)と共に割り込みによる主制御処理を繰り返し実行する。一方、電源遮断フラグがONである場合(S714でYes)、遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の電源を遮断するための処理(電源遮断時処理)を開始する。
図8は、遊技制御部200による電源遮断時処理の動作を示すフローチャートである。
電源遮断時処理において、遊技制御部200は、まず、各種の出力を行うための出力ポートの設定をクリアする(S801)。次に、遊技制御部200は、チェックサムを作成し、RAM203に格納する(S802)。次に、遊技制御部200は、バックアップフラグをONにし(S803)、RAM203へのアクセスを禁止して(S804)、無限ループに移行する。
〔遊技機の主制御処理〕
次に、パチンコ遊技機100の主制御処理を説明する。
遊技制御部200は、主制御処理において、パチンコ遊技機100における遊技を制御すると共に、サブ制御手段である演出制御部300に対して演出の制御を指示し、払出制御部330に対して賞球の払い出しの制御を指示する。
図9は、遊技制御部200の主制御処理を示すフローチャートである。
主制御処理は、遊技制御における一連の処理からなり、予め設定された一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行される。本実施の形態において、遊技制御部200は、予め設定された一定時間ごとに割り込みを発生させ、図7に示すループ処理の中で割り込みが許可(S710参照)されると、割り込み処理として主制御処理を実行する。図9に示すように、主制御処理では、乱数更新処理、スイッチ処理、図柄処理、電動役物処理、賞球処理、出力処理が順次実行される(S901~S906)。
乱数更新処理(S901)では、遊技制御部200は、乱数制御部241の機能(サブルーチン)を呼び出し、遊技制御部200による遊技制御で用いられる各種の乱数の値を更新する。乱数の設定および乱数値の更新の詳細については後述する。
スイッチ処理(S902)としては、始動口スイッチ処理、ゲートスイッチ処理、第2大入賞口スイッチ処理が行われる。
始動口スイッチ処理では、遊技制御部200は、乱数取得部231の機能(サブルーチン)を呼び出し、図4の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、特別図柄抽選のための処理を実行する。また、詳しくは後述するが、第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212において事前判定処理を行う場合は、特別図柄判定部234、変動パターン選択部235の各機能(サブルーチン)を呼び出し、事前判定のための処理を実行する。
ゲートスイッチ処理では、遊技制御部200は、乱数取得部231の機能(サブルーチン)を呼び出し、図4のゲートスイッチ214の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、普通図柄抽選のための処理を実行する。
第2大入賞口処理では、遊技制御部200は、図4の第2大入賞口スイッチ209の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、大当たり遊技を行うための処理を実行する。
これらのスイッチ処理の詳細な内容については後述する。
図柄処理(S903)としては、特別図柄処理、普通図柄処理が行われる。
特別図柄処理では、遊技制御部200は、特別図柄変動制御部233、特別図柄判定部234、変動パターン選択部235の各機能(サブルーチン)を呼び出し、特別図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理を実行する。
普通図柄処理では、遊技制御部200は、普通図柄判定部232および普通図柄変動制御部236の機能(サブルーチン)を呼び出し、普通図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理を実行する。
これらの図柄処理の詳細な内容については後述する。
電動役物処理(S904)としては、第1大入賞口処理、第2大入賞口処理および電動チューリップ処理が行われる。
第1大入賞口処理では、遊技制御部200は、大入賞口動作制御部237の機能(サブルーチン)を呼び出し、所定の条件に基づいて特別電動役物である第1大入賞口125の開放動作を制御する。
第2大入賞口処理では、遊技制御部200は、大入賞口動作制御部237の機能(サブルーチン)を呼び出し、所定の条件に基づいて特別電動役物である第2大入賞口126の開放動作を制御する。
電動チューリップ処理では、遊技制御部200は、電動チューリップ動作制御部238の機能(サブルーチン)を呼び出し、所定の条件に基づいて普通電動役物である電動チューリップ123の開放動作を制御する。
これらの電動役物処理の詳細な内容については後述する。
賞球処理(S905)では、遊技制御部200は、賞球処理部239の機能(サブルーチン)を呼び出し、入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しの制御用コマンドをセットする。
出力処理(S906)では、遊技制御部200は、出力制御部240の機能(サブルーチン)を呼び出し、演出制御用のコマンドを演出制御部300へ出力し、払い出し制御用のコマンドを払出制御部330へ出力する。演出制御用コマンドは、S902からS904までの各処理において生成され、RAM203に設けられた制御用コマンドの格納領域に格納(セット)される。払い出し制御用コマンドは、S905の処理において生成され、RAM203に設けられた制御用コマンドの格納領域に格納(セット)される。RAM203には、制御用コマンドの種類ごとに格納領域が設定されている。
出力制御部240は、RAM203の各制御用コマンドの格納領域を順に調べ、個々の格納領域に制御用コマンドが格納されていれば(すなわち、S902~S905の処理で制御用コマンドが生成されていれば)、その制御用コマンドを読み出し、出力先(演出制御部300または払出制御部330)へ出力する。
本実施の形態では、図9に示したように、一連の主制御処理の最後に出力処理を行う。すなわち、第1の処理手段としての上記各機能によるS902~S905の各処理において生成されたコマンドを、その各処理においてはRAM203の対応する格納領域に格納しておく。そして、これらの処理の後に、第2の処理手段としての出力制御部240が、RAM203の格納領域に蓄積された、各処理で生成されたコマンドをまとめて出力する。言い換えれば、本実施の形態では、主制御処理を1サイクル実行すると、その1サイクルの実行において生成されたコマンドが、その1サイクルの実行における最後のコマンド生成が行われた後に、出力される。
〔遊技機の基本動作の変形例〕
なお、図7乃至図9を参照して説明した動作例では、基本処理におけるループ処理の部分で割り込みを許可し、割り込み処理として一連の処理からなる主制御処理を実行した。しかしながら、主制御処理は、一定時間ごとに繰り返し実行されるように構成されていれば良く、具体的な実現手段(実行手順)は、図7乃至図9に示した例には限定されない。例えば、基本処理の一連の動作の中に主制御処理を組み入れておき、所定のタイミングで経過時間を計測し、一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに主制御処理へ戻る構成としても良い。また、基本処理の一連の動作の中に主制御処理を組み入れる一方で、図7乃至図9を参照して説明した動作と同様に、一定時間ごとに割り込みを発生させ、割り込みが発生したならば基本処理中に組み入れられた主制御処理へ戻る構成としても良い。
また、基本処理で生成されたコマンドを出力する場合は、原則として、コマンドを生成する度に、RAM203のコマンド格納領域に格納し、第2の処理手段である出力制御部240の機能を呼び出して出力する。基本処理は、遊技の進行に関わる主制御処理とは異なり、電源投入時にのみ行われる初期動作等の特別な処理である。また、基本処理は、電源投入時のパチンコ遊技機100の状態等の条件に基づく分岐により処理手順が変動する場合があるため、出力処理に漏れが無いように、生成したコマンドを速やかに出力する処理である。なお、関連する複数の処理により連続的にコマンドが生成される場合等、具体的な処理の要請に応じて、複数のコマンドをRAM203のコマンド格納領域に格納し、まとめて出力する処理手順を採っても良い。
〔遊技制御部による乱数更新処理〕
特別図柄抽選等の遊技制御における各種の抽選に用いられる判定情報としての乱数値は、カウンタによって計数され、所定の初期値から始まって、図9に示す主制御処理の乱数更新処理(S901)が行われるたびに1ずつ加算される。そして、各抽選が行われた時点の値が始動口スイッチ処理(図10)およびゲートスイッチ処理(図11)で取得され、特別図柄処理(図13)や普通図柄処理(図18)で使用される。この乱数値のカウンタは無限ループカウンタであり、計数された乱数値が、設定されている乱数の最大値(例えば、後述する図25(a)に示した大当たり乱数では299)に達した後は、再び初期値に戻る。また、乱数更新処理は一定時間ごとに行われるため、各乱数の初期値が特定されてしまうと、更新間隔や初期値の情報に基づいて当選値が推定される恐れがある。そこで、主制御処理から図7に示す基本処理に戻った後、S713の初期値乱数更新処理において、各乱数の初期値をランダムに変更する。
〔遊技制御部による始動口スイッチ処理〕
図10は、図9のS902に示したスイッチ処理のうちの始動口スイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
この始動口スイッチ処理は、第1始動口121における入賞に対する処理と、第2始動口122における入賞に対する処理とが順次行われる。図10を参照すると、遊技制御部200は、まず、第1始動口121に遊技球が入賞して第1始動口スイッチ211がONとなったか否かを判断する(S1001)。第1始動口スイッチ211がONとなったならば、次に遊技制御部200は、第1始動口121の入賞における未変動分の保留数U1が上限値未満か否かを判断する(S1002)。図10に示す例では、上限値を4個としている。保留数U1が上限値に達している場合は(S1002でNo)、それ以上未変動分の入賞を保留することができないので、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。
一方、保留数U1が上限値未満である場合(S1002でYes)、遊技制御部200の乱数取得部231は、今回の入賞による判定のための乱数値を取得し、RAM203に格納する(S1003)。ここでは、第1始動口121の入賞なので、特別図柄抽選のための乱数値が取得される。このとき取得される乱数値は、S901の乱数更新処理で更新された値である。そして、この乱数値により、後の特別図柄処理において特別図柄抽選の結果が確定される。ここにいう乱数値としては、大当たり、小当たりまたははずれを決定する大当たり乱数値、大当たりの種類を決定する図柄乱数値(大当たり図柄乱数値)、図柄変動における変動パターンを特定するための変動パターン乱数値、はずれのときに後述のリーチ演出を実行可能な変動パターン(変動時間)にするか否かを決定するリーチ乱数値、等が含まれる。
次に、遊技制御部200は、事前判定処理を行う(S1004)。事前判定処理とは、始動口における入賞により乱数の取得が既に行われているが後述する特別図柄処理によって乱数の判定が未だ行われていない入賞球(保留球)について、特別図柄処理によって乱数が判定されるよりも前にその乱数の判定を行う(事前判定)処理である。
そして、本実施の形態の演出制御部300は、事前判定処理によって判定された乱数の判定結果(事前判定結果)に基づいて、特別図柄処理によって乱数が判定され、その判定結果が報知されるよりも前に、その判定結果を示唆する予告演出を行うことができる。この予告演出は、例えば、始動口における入賞により乱数の取得が既に行われているが特別図柄処理によって乱数の判定が未だ行われていない入賞球(保留球)の発生に応じて、画像表示部114に表示される保留表示演出(後述)等を用いて行われる。この事前判定に基づく予告演出により、予告演出に係る事前判定に対応する保留球に関して、その後に特別図柄処理による乱数の判定が行われた際の判定結果が遊技者に示唆される。これによって、遊技者は、保留球に対して期待を抱きながら遊技を行うことができる。事前判定に基づく予告演出の詳細については後述する。
そして、遊技制御部200は、保留数U1の値を1加算する(S1005)。
この後、遊技制御部200は、事前判定結果を演出制御部300に通知するために、S1004の事前判定処理による事前判定情報を含む事前判定結果コマンドをRAM203にセットする(S1006)。
さらに、遊技制御部200は、S1005による保留数U1の増加を演出制御部300に通知するための保留数増加コマンドをRAM203にセットし(S1007)、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。
次に、第2始動口122における入賞に対する処理が行われる。図10を参照すると、次に遊技制御部200は、第2始動口122に遊技球が入賞して第2始動口スイッチ212がONとなったか否かを判断する(S1008)。第2始動口スイッチ212がONとなったならば、次に、遊技制御部200は、第2始動口122の入賞における未変動分の保留数U2が上限値未満か否かを判断する(S1009)。図10に示す例では、上限値を4個としている。保留数U2が上限値に達している場合は(S1009でNo)、それ以上未変動分の入賞を保留することができないので、第2始動口122における入賞に対する処理を終了する。
一方、保留数U2が上限値未満である場合(S1009でYes)、遊技制御部200の乱数取得部231は、今回の入賞による抽選のための乱数値を取得し、RAM203に格納する(S1010)。ここでは、第2始動口122の入賞なので、上記のS1003と同様に、特別図柄抽選のための乱数値(大当たり乱数値、大当たり図柄乱数値、小当たり図柄乱数値、リーチ乱数値、変動パターン乱数値など)が取得される。このとき取得される乱数値は、S901の乱数更新処理で更新された値である。そして、この乱数値により後の特別図柄処理において特別図柄抽選の結果が確定される。
次に、遊技制御部200は、事前判定処理を行う(S1011)。この事前判定処理の内容は、上記のS1004と同様である。
そして、遊技制御部200は、保留数U2の値を1加算する(S1012)。
この後、遊技制御部200は、事前判定結果を演出制御部300に通知するために、S1011の事前判定処理による事前判定情報を含む事前判定結果コマンドをRAM203にセットする(S1013)。
さらに、遊技制御部200は、S1012による保留数U2の増加を演出制御部300に通知するための保留数増加コマンドをRAM203にセットし(S1014)、第2始動口122における入賞に対する処理を終了する。
なお、本実施形態では、遊技状態に関わらず第1特別図柄について事前判定処理が行われて事前判定結果コマンドが演出制御部300に送信されるようになっている。この場合に、演出制御部300は、通常遊技状態または第1特別時短遊技状態である場合に第1特別図柄について事前判定演出(後述)を実行し、第2特別時短遊技状態である場合に第1特別図柄についての事前判定演出の実行を制限(実行しない、通常遊技状態または第1特別時短遊技状態よりも低確率で実行する、第2特別時短遊技状態における第2特別図柄についての事前判定演出よりも低確率で実行する等)するようにしてもよい。また、第2特別時短遊技状態においては第1特別図柄についての事前判定結果コマンドが演出制御部300に送信されないことで、第1特別図柄についての事前判定演出を制限してもよい。
また、本実施形態では、遊技状態に関わらず第2特別図柄について事前判定処理が行われて事前判定結果コマンドが演出制御部300に送信されるようになっている。この場合に、演出制御部300は、第2特別時短遊技状態である場合に第2特別図柄について事前判定演出を実行し、通常遊技状態または第1特別時短遊技状態である場合に第2特別図柄についての事前判定演出の実行を制限(実行しない、通常遊技状態または第1特別時短遊技状態よりも低確率で実行する、通常遊技状態または第1特別時短遊技状態における第1特別図柄についての事前判定演出よりも低確率で実行する等)するようにしてもよい。また、通常遊技状態または第1特別時短遊技状態においては第2特別図柄についての事前判定結果コマンドが演出制御部300に送信されないことで、第2特別図柄についての事前判定演出を制限してもよい。
また、本実施形態では、保留数増加コマンドが演出制御部300に送信されているが、これに限定されない。保留数U1または保留数U2を指定する保留数指定コマンドが演出制御部300に送信されてもよい。そして、第1始動口スイッチ211がONになった場合には、保留数U1を指定する保留数指定コマンドのみならず、保留数U2を指定する保留数指定コマンドが演出制御部300に送信されてもよい。また、第2始動口スイッチ212がONにおいても、保留数U2を指定する保留数指定コマンドのみならず、保留数U1を指定する保留数指定コマンドが演出制御部300に送信されてもよい。
〔遊技制御部によるゲートスイッチ処理〕
図11は、ゲート124を遊技球が通過した場合のゲートスイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
このゲートスイッチ処理において、遊技制御部200は、まず、ゲート124を遊技球が通過してゲートスイッチ214がONとなったか否かを判断する(S1101)。ゲートスイッチ214がONとなったならば、次に遊技制御部200は、未変動分の保留数Gが上限値未満か否かを判断する(S1102)。図11に示す例では、上限値を4個としている。保留数Gが上限値に達している場合は(S1102でNo)、それ以上未変動分の入賞を保留することができないので、ゲートスイッチ処理を終了する。
一方、保留数Gが上限値未満である場合(S1102でYes)、遊技制御部200の乱数取得部231は、今回の入賞による抽選のための乱数値を取得し、RAM203に格納する(S1103)。ここでは、ゲート124の入賞なので、普通図柄抽選のための乱数値(当たり乱数値など)が取得される。
次に、遊技制御部200は、保留数Gの値を1加算する(S1104)。
S1104で保留数Gの値が加算された後、遊技制御部200は、S1104による保留数Gの増加を演出制御部300に通知するための保留数G増加コマンドをRAM203にセットし(S1105)、ゲート124における入賞に対する処理を終了する。
〔遊技制御部による第2大入賞口スイッチ処理〕
図12は、図9のS902に示したスイッチ処理のうちの第2大入賞口スイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
この第2大入賞口スイッチ処理において、遊技制御部200は、まず、第2大入賞口126を遊技球が通過して第2大入賞口スイッチ209がONとなったか否かを判断する(S1201)。第2大入賞口スイッチ209がONとなっていない場合には(S1201でNO)、今回の第2大入賞口スイッチ処理を終了する。
一方、第2大入賞口スイッチ209がONとなった場合には(S1201でYES)、遊技制御部200は、小当たり遊技中であるか否かを判断する(S1202)。小当たり遊技中である場合(S1202でYES)、遊技制御部200は、第2大入賞口通過コマンドをRAM203にセットする(S1203)。第2大入賞口通過コマンドは、第2大入賞口126を遊技球が通過したことを示すコマンドである。S1203でセットされた第2大入賞口通過コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。一方、小当たり遊技中でない場合(S1202でNO)、遊技制御部200は、第2大入賞口通過エラーを演出制御基板300に報知させる。第2大入賞口通過エラーは、遊技球が異常なタイミングで第2大入賞口126を通過することにより発生するエラーである。
なお、遊技領域111における右側の領域のうちの、第2大入賞口126とは異なる領域を特定領域とするとともに、この特定領域を遊技球が通過したことを検出する特定領域スイッチがパチンコ遊技機100に設けられてもよい。そして、遊技制御部200は、第2大入賞口スイッチ209がONとなったか否かを判断する代わりに、特定領域スイッチがONとなったか否かを判断し、小当たり遊技中にONとなった場合には、小当たり遊技の終了後に後述する大当たり遊技が実行されるようにしてもよい。すなわち、小当たり遊技中において遊技球が通過したか否かを検出する領域は、第2大入賞口126に限定されない。
〔遊技制御部による特別図柄処理〕
図13は、図9のS903に示した図柄処理のうちの特別図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この特別図柄処理において、遊技制御部200の特別図柄変動制御部233は、まず、RAM203においてセットされるフラグの設定(以下、フラグ設定)において大当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1301)。ここで、大当たり遊技フラグは、特別図柄抽選の結果が大当たりであることを識別するためにセットされるフラグである。
大当たり遊技フラグがONである場合、既にパチンコ遊技機100は大当たり中であるので、特別図柄変動を開始することなく特別図柄処理を終了する(S1301でYes)。一方、大当たり遊技フラグがOFFである場合(S1301でNo)、次に特別図柄変動制御部233は、パチンコ遊技機100の現在の状態が特別図柄変動中か否かを判断する(S1302)。特別図柄変動中でない場合(S1302でNo)、次に特別図柄変動制御部233は、特別図柄の未変動分の保留数U1、U2(図10参照)に関する処理を行う(S1303~S1306)。本実施の形態では、第1始動口121の入賞に係る保留数U1と第2始動口122の入賞に係る保留数U2とを区別しているので、この処理も対応する始動口ごとに個別に行う。
具体的には、特別図柄変動制御部233は、まず第2始動口122の入賞に係る保留数U2が1以上か判断する(S1303)。保留数U2が1以上である場合(S1303でYes)、特別図柄変動制御部233は、保留数U2の値を1減算する(S1304)。一方、保留数U2=0である場合は(S1303でNo)、特別図柄変動制御部233は、次に第1始動口121の入賞に係る保留数U1が1以上か判断する(S1305)。保留数U1が1以上である場合(S1305でYes)、特別図柄変動制御部233は、保留数U1の値を1減算する(S1306)。一方、保留数U1=0である場合は(S1305でNo)、特別図柄の抽選を始動するための入賞が無いことを意味するため、特別図柄変動を開始せず、別ルーチンの客待ち設定処理を実行して処理を終了する(S1319)。
なお、本実施の形態では、第2始動口122の入賞に係る保留数U2に関する処理を優先させて行う。すなわち、保留数U2が1以上である場合は保留数U2に関する処理を行い、保留数U2=0である場合に保留数U1に関する処理を行う(S1303~S1306参照)。これに対し、第1始動口121と第2始動口122のどちらの入賞かに関わらず、入賞した順に保留数U1、U2を減算していくような制御とすることも可能である。
S1304またはS1306で保留数U1または保留数U2を減算した後、特別図柄変動制御部233は、パチンコ遊技機100の現在の遊技状態を示す遊技状態コマンドを生成し、RAM203にセットする(S1307)。S1307でセットされた遊技状態コマンドは、図13のS1312でセットされる変動開始コマンドに含まれ、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。さらに、特別図柄変動制御部233は、RAM203のフラグ設定においてセットされた客待ちフラグをOFFとする(S1308)。客待ちフラグは、パチンコ遊技機100が客待ち状態であることを識別するためのフラグであり、客待ち設定処理(S1319、後述する図17参照)においてセットされる。
次に、特別図柄変動制御部233は、別ルーチンによる大当たり判定処理および変動パターン選択処理を実行する(S1309、S1310)。詳しくは後述するが、この大当たり判定処理および変動パターン選択処理によって、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222に変動表示される特別図柄の変動用の設定情報(大当たり図柄、遊技状態、変動パターン等)が決定される。なお、これらの情報は演出制御部300に送られる変動開始コマンドに含まれる。
この後、特別図柄変動制御部233は、大当たり判定処理および変動パターン選択処理で決定された設定内容に基づき、図3に示す第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222により表示される特別図柄の変動を開始する(S1311)。そして、この設定内容を示す設定情報(大当たり図柄、遊技状態、変動パターン等)を含んだ変動開始コマンドを生成し、RAM203にセットする(S1312)。S1312でセットされた変動開始コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
次に、特別図柄変動制御部233は、所定条件の成立(RAMクリアの実行、変動回数のリセット)から実行された特別図柄の変動表示の回数を一つ加算する(S1313)。そして、加算した変動表示の回数を示す変動回数コマンドを生成し、RAM203にセットする(S1314)。S1314でセットされた変動回数コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
S1302で特別図柄変動中と判断された場合(S1302でYes)、またはS1314で変動回数コマンドがセットされた後、特別図柄変動制御部233は、変動時間を経過したか否かを判断する(S1315)。すなわち、S1311で特別図柄の変動を開始してからの経過時間がS1310の変動パターン選択処理で設定された変動時間に達したか否かが判断される。変動時間を経過していなければ(S1315でNo)、特別図柄変動が継続されるので、そのまま特別図柄処理が終了する。
一方、変動時間を経過した場合(S1315でYes)、特別図柄変動制御部233は、まず、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222における特別図柄の変動をS1309の大当たり判定処理で決定された図柄で停止する(S1316)。そして、別ルーチンの停止中処理を実行する(S1317)。停止中処理の内容については後述する。また、特別図柄変動制御部233は、後述する装飾図柄を停止させるための変動停止コマンドをRAM203にセットする(S1318)。S1318でセットされた変動停止コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
なお、第1始動口121への入賞を契機とする特別図柄の変動中において、第2始動口122への入賞が発生した場合には、第1始動口121への入賞を契機とする特別図柄の変動中に、第2始動口122への入賞を契機とする特別図柄の変動が行われてもよい。また、例えば、第2始動口122への入賞を契機とする特別図柄の変動中において、第1始動口121への入賞が発生した場合には、第2始動口122の入賞を契機とする特別図柄の変動中に、第1始動口121の入賞を契機とする特別図柄の変動が行われてもよい。
また、図13に示す例では、保留数U2または保留数U1の値を減算した後(S1304、S1306参照)、大当たり判定処理および変動パターン選択処理が実行されているが(S1309、S1310参照)、これに限定されない。
特別図柄処理では、大当たり判定処理および変動パターン選択処理が実行された後に、保留数U2または保留数U1の値が減算される処理が実行されてもよい。この場合、変動パターン選択処理において、減算される前の保留数U2または保留数U1の値に基づいて、変動パターンが選択される。
なお、通常遊技状態および第1特別時短遊技状態においては第1特別図柄の変動停止コマンドが演出制御部300に送信され、第2特別時短遊技状態においては第1特別図柄の変動停止コマンドが演出制御部300に送信されないようにしてもよい。また、通常遊技状態および第1特別時短遊技状態においては第2特別図柄の変動停止コマンドが演出制御部300に送信されず、第2特別時短遊技状態においては第2特別図柄の変動停止コマンドが演出制御部300に送信されるようにしてもよい。
〔遊技制御部による大当たり判定処理〕
図14は、大当たり判定処理(図13のS1309)の内容を示すフローチャートである。
この大当たり判定処理において、遊技制御部200の特別図柄判定部234は、まず、今回の特別図柄抽選における大当たり乱数値の判定を行い(S1401)、大当たりまたは小当たりしたか否かを判断する(S1402、S1405)。大当たりまたは小当たりしたか否かは、図10のS1003またはS1010で取得した大当たり乱数の値が、大当たりの当選値として設定された値または小当たりの当選値として設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される(図25(a)参照)。
S1401の乱数判定の結果が大当たりだった場合(S1402でYes)、次に特別図柄判定部234は、大当たり図柄乱数値の判定を行う(S1403)。この判定の結果に応じて、大当たりの種類が決定される。何れの大当たりとなるかは、図10のS1003またはS1010で取得した大当たり図柄乱数の値が、大当たりの種類ごとに予め設定された値のうちの何れと一致したかによって決定される(図25(b)参照)。
以上の判定の後、特別図柄判定部234は、大当たり図柄乱数の判定により決定された大当たりの種類を表す図柄(大当たり図柄)を示す信号である特別図柄指定コマンドを、設定情報としてRAM203にセットする(S1404)。
S1401の乱数判定の結果が小当たりだった場合(S1402でNo、S1405でYes)、次に特別図柄判定部234は、小当たり図柄乱数値の判定を行う(S1406)。この判定の結果に応じて、小当たりの種類が決定される。何れの小当たりとなるかは、図10のS1003またはS1010で取得した大当たり図柄乱数の値が、小当たりの種類ごとに予め設定された値のうちの何れと一致したかによって決定される(図25(c)参照)。
以上の判定の後、特別図柄判定部234は、小当たり図柄乱数の判定により決定された小当たりの種類を表す図柄(小当たり図柄)を示す信号である特別図柄指定コマンドを、設定情報としてRAM203にセットする(S1407)。
S1401の乱数判定の結果が大当たりでも小当たりでもない場合(S1402、S1405でNo)、次に特別図柄判定部234は、抽選にはずれたことを表す図柄(以下、はずれ図柄)を示す信号である特別図柄指定コマンドを、設定情報としてRAM203にセットする(S1408)。なお、ステップ1404、ステップ1407、およびステップ1408においてRAM203にセットされた特別図柄指定コマンドは、図13を用いて説明した特別図柄処理のステップ1312においてRAM203にセットされた変動開始コマンドに含まれるコマンドである。
〔遊技制御部による変動パターン選択処理〕
図15は、変動パターン選択処理(図13のS1310)の内容を示すフローチャートである。
この変動パターン選択処理において、遊技制御部200の変動パターン選択部235は、まず、パチンコ遊技機100の遊技状態(通常遊技状態、特別時短遊技状態および特定時短遊技状態のうちの何れの状態か)を参照する(S1501)。そして、大当たり判定処理(図14)のS1402の判断結果を用いて今回の特別図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(S1502)。そして、大当たりだった場合(S1502でYes)、変動パターン選択部235は、大当たり用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(S1503)。
一方、大当たりしなかった場合(S1502でNo)、次に変動パターン選択部235は、大当たり判定処理(図14)のS1405の判断結果を用いて今回の特別図柄抽選で小当たりしたか否かを判断する(S1504)。そして、小当たりだった場合(S1504でYES)、変動パターン選択部235は、小当たり用の変動パターンテーブルをROM202から読みだしてRAM203にセットする(S1505)。
一方、小当たりしなかった場合(S1504でNO)、遊技者に大当たりを期待させるためのいわゆるリーチ演出を行うか否かを決定するための乱数値の判定を行う(S1506)。リーチ演出を行うか否かは、図10のS1003またはS1010で取得したリーチ乱数の値が予め設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される(図25(d)参照)。
乱数値を用いた判定の結果、リーチ演出を行う場合(S1507でYes)、変動パターン選択部235は、リーチ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(S1508)。また、リーチ演出を行わない場合(S1507でNo)、変動パターン選択部235は、はずれ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(S1509)。
ここで、変動パターンテーブルとは、予め用意されている複数の変動パターン(変動時間3秒、7秒、13秒、15秒、30秒、60秒、90秒など)と変動パターン乱数の値とを対応付けたテーブルである。
次に、変動パターン選択部235は、図10のS1003またはS1010で取得した変動パターン乱数値およびS1503、S1505、S1508、S1509でセットされた変動パターンテーブルを用いて、変動パターン乱数値の判定を行う(S1510)。すなわち、変動パターン選択部235は、RAM203にセットされた変動パターンテーブルを参照し、変動パターン乱数の乱数値に応じた変動パターンを選択する。したがって、同じ乱数値が取得された場合でも、パチンコ遊技機100の遊技状態(時短状態か時短無状態か)、特別図柄抽選の結果(大当たりしたか否か、小当たりしたか否か、大当たりおよび小当たりの何れもしていない場合はリーチ演出を行うか否か)等の違いに応じて参照される変動パターンテーブルが異なるので、決定される変動パターンが異なる。
この後、変動パターン選択部235は、S1510で選択した変動パターンを示す信号である変動パターン指定コマンドを、設定情報としてRAM203にセットする(S1511)。S1511でセットされた変動パターン指定コマンドは、図13のS1312でセットされる変動開始コマンドに含まれ、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。本実施の形態で選択される変動パターンおよびその設定の詳細については後述する。
〔遊技制御部による停止中処理〕
図16は、停止中処理(図13のS1317)の内容を示すフローチャートである。
この停止中処理において、遊技制御部200は、まず、RAM203のフラグ設定において時短状態であることを示すフラグ(以下、時短フラグ)がONになっているか否かを調べる(S1601)。時短フラグがONである場合(S1601でYes)、遊技制御部200は、時短状態での抽選回数(変動回数)Jの値を1減算し(S1602)、抽選回数Jが0になったか否かを調べる(S1603)。そして、抽選回数J=0であれば(S1603でYes)、時短フラグをOFFにする(S1604)。なお、時短フラグをONにする操作と、抽選回数Jの初期値の設定は、後述の第1大入賞口処理(図19)における遊技状態設定処理(図21)で行われる。
また、抽選回数J=0ではない場合(S1603でNO)、遊技制御部200は、時短状態での抽選回数Jの値を示す時短回数コマンドを生成し、RAM203にセットする(S1605)。S1605でセットされた時短回数コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
時短フラグがOFFであった場合(S1601でNo)またはS1604で時短フラグをOFFにした後、あるいはS1605で時短回数コマンドをセットした後、次に遊技制御部200は、遊技状態コマンドを生成し、RAM203にセットする(S1606)。S1606でセットされた遊技状態コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
次に遊技制御部200は、今回の特別図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(S1607)。ここで、大当たりか否かの判断は、大当たり判定処理(図14)の判定結果に基づいて判断することができる。例えば、後述する図25(b)の図表に示す図柄の何れかがセットされているならば、S1607でYesである。大当たり判定処理によりRAM203に、はずれ図柄または小当たり図柄がセットされているならば、S1607でNoである。
大当たりだった場合(S1607でYes)、次に遊技制御部200は、大当たり遊技フラグをONにする(S1608)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が、大当たり遊技状態となる。
次に、遊技制御部200は、抽選回数Jの値を初期化する(S1609)。また、遊技制御部200は、S1601において時短フラグがONであって、S1603において抽選回数Jが0でなかった場合に、時短フラグをOFFにする(S1610)。
S1610で抽選回数Jの値を初期化した後、遊技制御部200は、大当たり遊技のオープニング動作を開始する(S1611)。
この後、遊技制御部200は、演出制御部300において大当たり遊技フラグに応じたオープニング動作における演出を行うためのオープニングコマンドをRAM203にセットして(S1612)、停止中処理を終了する。このオープニングコマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
これに対し、今回の特別図柄抽選の結果が大当たりでなかった場合(S1607でNo)、次に遊技制御部200は、今回の特別図柄抽選の結果が小当たりであったか否かを判断する(S1613)。
小当たりだった場合(S1613でYES)、次に遊技制御部200は、小当たり遊技フラグをONにする(S1614)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が、小当たり遊技状態となる。さらに、遊技制御部200は、小当たり遊技のオープニング動作を開始する(S1615)。
次に、遊技制御部200は、演出制御部300において小当たり遊技フラグに応じたオープニング動作における演出を行うためのオープニングコマンドをRAM203にセットする(S1616)。このオープニングコマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
一方、小当たりでなかった場合は(S1613でNo)、遊技制御部200は、所定条件の成立(RAMクリアの実行、変動回数のリセット)から実行された特別図柄の変動表示の回数が特定回数(本実施形態では300回)に到達したか否かを判断する(S1617)。特定回数に到達した場合(S1617でYES)遊技制御部200は、別ルーチンの遊技状態設定処理を実行する(S1618)。遊技状態設定処理の内容については後述する。
また、変動表示の回数が特定回数に到達していない場合(S1617でNO)、停止中処理を終了する。
〔遊技制御部による客待ち設定処理〕
図17は、客待ち設定処理(図13のS1319)の内容を示すフローチャートである。
この客待ち設定処理において、遊技制御部200は、まず、RAM203のフラグ設定において客待ちフラグがONになっているか否かを調べる(S1701)。ここで、客待ちフラグは、パチンコ遊技機100が客待ち状態であることを識別するためにセットされるフラグである。
客待ちフラグがONである場合、パチンコ遊技機100は客待ち状態であるので、そのまま処理を終了する(S1701でYes)。一方、客待ちフラグがOFFである場合(S1701でNo)、遊技制御部200は、客待ちコマンドを生成してRAM203にセットし(S1702)、客待ちフラグをONにする(S1703)。S1702でセットされた客待ちコマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。なお、客待ちフラグとは、特別図柄の変動が停止して、保留が無い状態でセットされるものである。
〔遊技制御部による普通図柄処理〕
図18は、図9のS903に示した図柄処理のうちの普通図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この普通図柄処理において、遊技制御部200の普通図柄変動制御部236は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1801)。ここで、補助遊技フラグは、普通図柄抽選で当選した場合にセットされるフラグである。補助遊技フラグが設定されている状態は、電動チューリップ123が後述の電動チューリップ処理(図22)にしたがって開放され、第2始動口122に入賞し易い状態である(補助遊技状態)。
補助遊技フラグがONである場合、既に補助遊技状態となっており、普通図柄が停止している状態なので、普通図柄変動を開始することなく普通図柄処理を終了する(S1801でYes)。一方、補助遊技フラグがOFFである場合(S1801でNo)、次に普通図柄変動制御部236は、パチンコ遊技機100の現在の状態が普通図柄変動中か否かを判断する(S1802)。普通図柄変動中でない場合(S1802でNo)、次に普通図柄変動制御部236は、普通図柄の未変動分の保留数G(図11参照)が1以上か判断する(S1803)。保留数G=0である場合は(S1803でNo)、普通図柄の抽選を始動するための入賞が無いことを意味するため、普通図柄変動を開始せずに処理を終了する。
これに対し、保留数Gが1以上である場合(S1803でYes)、普通図柄変動制御部236は、保留数Gの値を1減算する(S1804)。そして、普通図柄判定部232が、今回の普通図柄抽選における当たり乱数の判定を行って、普通図柄抽選に当選したか否かを判断する(S1805)。当選したか否かは、図11のS1103で取得した当たり乱数の値が、後述する図25(e)に示すテーブル等において当選値として設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される。
次に、普通図柄変動制御部236は、普通図柄抽選の結果に応じて普通図柄の設定を行う(S1806)。すなわち、普通図柄抽選に当選した場合は、当選したことを表す図柄(以下、当たり図柄)を設定情報としてRAM203にセットする。一方、普通図柄抽選に当選しなかった場合は、抽選にはずれたことを表す図柄(以下、はずれ図柄)を設定情報としてRAM203にセットする。
次に、普通図柄変動制御部236は、普通図柄の変動時間の設定を行う(S1807)。この変動時間は、図16におけるS1604、S1610、後述の図21におけるS2101等の処理で設定される時短フラグに基づいて設定される。すなわち、S1807による設定の際に時短フラグがONである場合は、短時間(例えば1.5秒)に設定され、時短フラグがOFFである場合は、長時間(例えば4.0秒)に設定される。この設定の後、普通図柄変動制御部236は、S1807の設定内容に基づき、図2(a)および図4に示す普通図柄表示器223における普通図柄の変動を開始する(S1808)。なお、普通図柄の変動パターンを抽選により決定することもできる。この場合、例えば、遊技球がゲート124を通過した際に、乱数取得部231が普通図柄の変動パターン乱数値を取得し、S1807において、普通図柄変動制御部236が普通図柄の変動パターン乱数値を判定することにより、変動時間が設定される。
S1808で普通図柄の変動を開始した後、またはS1802で普通図柄変動中と判断された場合(S1802でYes)、普通図柄変動制御部236は、変動時間を経過したか否かを判断する(S1809)。すなわち、S1808で普通図柄の変動を開始してからの経過時間がS1807で設定された変動時間に達したか否かが判断される。変動時間を経過していなければ(S1809でNo)、普通図柄変動が継続されるので、そのまま普通図柄処理が終了する。
一方、変動時間が終了した場合(S1809でYes)、普通図柄変動制御部236は、普通図柄表示器223における普通図柄の変動を停止する(S1810)。そして、普通図柄変動制御部236は、S1805の判定結果が当選であったか否かを判断する(S1811)。当選であったならば(S1811でYes)、補助遊技フラグをONにする(S1812)。一方、抽選にはずれたならば(S1811でNo)、補助遊技フラグをONにすること無く普通図柄処理を終了する。
〔遊技制御部による第1大入賞口処理〕
図19は、図9のS904に示した電動役物処理のうちの第1大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。
この第1大入賞口処理において、遊技制御部200の大入賞口動作制御部237は、まず、RAM203のフラグ設定において大当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1901)。大当たり遊技フラグがOFFである場合、第1大入賞口125への入賞はないので、第1大入賞口処理を終了する(S1901でNo)。一方、大当たり遊技フラグがONである場合(S1901でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、パチンコ遊技機100が停止中処理(図16)で開始された大当たり時の動作制御におけるオープニング動作の最中か否かを判断する(S1902)。
パチンコ遊技機100がオープニング中である場合(S1902でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、予め設定されたオープニング動作が行われるべき時間(オープニング時間)を経過したか否かを判断する(S1903)。オープニング時間を経過していないならば、第1大入賞口125でのオープニング動作が継続されるので、第1大入賞口処理を終了する(S1903でNo)。一方、オープニング時間を経過したならば(S1903でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、第1大入賞口125の作動設定を行い(S1904)、入賞個数Cを初期化(C=0)し(S1905)、第1大入賞口125の作動のラウンド数Rの値を現在の値から1加算して(S1906)、第1大入賞口125を作動開始(開放)する(S1907)。
S1904の作動設定では、第1大入賞口125の作動パターンと、その作動パターンで作動させるラウンド数(作動ラウンド数)とが設定される。作動パターンおよびラウンド数は、特別図柄抽選における大当たりの種類に応じて様々に設定される。なお、大当たり遊技においては、第1大入賞口125の作動を複数回(複数ラウンド)連続して行うことが規定されている。一例を挙げると、15ラウンド(15R)作動させ、1ラウンドでは29.5秒の開放を1回行う。また、他の一例を挙げると、2ラウンド(2R)作動させ、1ラウンドでは0.9秒の開放を1回行う。さらに説明をすると、0.9秒開放して1.0秒閉鎖した後、0.9秒開放する。
次に、大入賞口動作制御部237は、S1904で設定された作動パターンにおける開放時間を経過したか否かを判断する(S1908)。第1大入賞口125での開放状態が開放時間を経過していない場合(S1908でNo)、次に大入賞口動作制御部237は、第1大入賞口125への入賞個数Cが規定の個数(例えば9個)以上か否かを判断する(S1909)。開放時間を経過しておらず、かつ入賞個数Cが規定個数未満である場合は、第1大入賞口125の作動状態(開放状態)が継続されるので、第1大入賞口処理を終了する(S1909でNo)。一方、開放時間を経過したか(S1908でYes)、または入賞個数Cが規定個数に達した場合(S1909でYes)、大入賞口動作制御部237は、第1大入賞口125を作動終了(閉口)する(S1910)。
次に、大入賞口動作制御部237は、第1大入賞口125の作動のラウンド数RがS1904で設定された最大値に達したか否かを判断する(S1911)。そして、最大値に達していないならば、残りの作動が行われるため、第1大入賞口処理を終了する(S1911でNo)。
第1大入賞口125の作動のラウンド数Rが最大値に達したならば(S1911でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、エンディング動作を開始する(S1912)。ここで、エンディング動作の内容は、大当たり遊技フラグの状態に対応するものとなる。
この後、大入賞口動作制御部237は、演出制御部300において大当たり遊技フラグに応じたエンディング動作における演出を行うためのエンディングコマンドをRAM203にセットする(S1913)。このエンディングコマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
次に、大入賞口動作制御部237は、第1大入賞口125の作動のラウンド数Rを0にリセットした後(S1914)、エンディング動作の開始からの経過時間が予め設定されたエンディング動作が行われるべき時間(エンディング時間)を経過したか否かを判断する(S1917)。エンディング時間を経過していないならば、エンディング動作が継続されるので、第1大入賞口処理を終了する(S1917でNo)。一方、エンディング時間を経過したならば(S1917でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、遊技制御部200による遊技状態設定処理を経た後(S1918)、大当たり遊技フラグをOFFにして、第1大入賞口処理を終了する(S1919)。遊技状態設定処理の内容については後述する。
S1902で、パチンコ遊技機100がオープニング中ではないと判断した場合(S1902でNo)、次に大入賞口動作制御部237は、エンディング中か否かを判断する(S1915)。そして、エンディング中であるならば(S1915でYes)、上記S1917以降の動作を実行する。
一方、パチンコ遊技機100がエンディング中でないならば(S1915でNo)、次に大入賞口動作制御部237は、第1大入賞口125が作動(開放)中か否かを判断する(S1916)。そして、作動中でないならば(S1916でNo)、上記S1905以降の動作を実行し、作動中であるならば(S1916でYes)、上記S1908以降の動作を実行する。
〔遊技制御部による第2大入賞口処理〕
図20は、図9のS904に示した電動役物処理のうちの第2大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。
この第2大入賞口処理において、遊技制御部200の大入賞口動作制御部237は、まず、RAM203のフラグ設定において小当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S2001)。小当たり遊技フラグがOFFである場合(S2001でNo)、第2大入賞口126への入賞はないので、第2大入賞口処理を終了する。一方、小当たり遊技フラグがONである場合(S2001でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、パチンコ遊技機100が停止中処理(図16)で開始された小当たり時の動作制御におけるオープニング動作の最中か否かを判断する(S2002)。
パチンコ遊技機100がオープニング中である場合(S2002でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、予め設定されたオープニング動作が行われるべき時間(オープニング時間)を経過したか否かを判断する(S2003)。オープニング時間を経過していないならば、第2大入賞口126でのオープニング動作が継続されるので、第2大入賞口処理を終了する(S2003でNo)。一方、オープニング時間を経過したならば(S2003でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、第2大入賞口126の作動設定を行い(S2004)、入賞個数Cを初期化(C=0)し(S2005)、第2大入賞口126の作動のラウンド数Rの値を現在の値から1加算して(S2006)、第2大入賞口126を作動開始(開放)する(S2007)。
S2004の作動設定では、第2大入賞口126の作動パターンと、その作動パターンで作動させるラウンド数(作動ラウンド数)とが設定される。作動パターンおよびラウンド数は、特別図柄抽選における小当たりの種類に応じて様々に設定される。なお、小当たりの際には、第2大入賞口126の開放累積時間が1.8秒以内に設定されなければならないことが定められている。
次に、大入賞口動作制御部237は、S2004で設定された作動パターンにおける開放時間を経過したか否かを判断する(S2008)。第2大入賞口126での開放状態が開放時間を経過していない場合(S2008でNo)、次に大入賞口動作制御部237は、第2大入賞口126への入賞個数Cが規定の個数以上か否かを判断する(S2009)。開放時間を経過しておらず、かつ入賞個数Cが規定個数未満である場合は、第2大入賞口126の作動状態(開放状態)が継続されるので、第2大入賞口処理を終了する(S2009でNo)。一方、開放時間を経過したか(S2008でYes)、または入賞個数Cが規定個数に達した場合(S2009でYes)、大入賞口動作制御部237は、第2大入賞口126を作動終了(閉口)する(S2010)。
次に、大入賞口動作制御部237は、第2大入賞口126の作動のラウンド数RがS2004で設定された最大値に達したか否かを判断する(S2011)。そして、最大値に達していないならば、残りの作動が行われるため、第2大入賞口処理を終了する(S2011でNo)。
第2大入賞口126の作動のラウンド数Rが最大値に達したならば(S2011でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、小当たり遊技中において遊技球が第2大入賞口126を通過したか否かを判断する(S2012)。この判断は、第2大入賞口スイッチ処理の判断に基づいて行われる(図12のS1202)。
遊技球が第2大入賞口126を通過した場合(S2012でYES)、遊技制御部200は、大当たり遊技フラグをONにする(S2013)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が、大当たり遊技状態となる。
次に、遊技制御部200は、大当たり遊技のオープニング動作を開始する(S2014)。そして、演出制御部300において大当たり遊技フラグに応じたオープニング動作における演出を行うためのオープニングコマンドをRAM203にセットする(S2015)。さらに、別ルーチンの第1大入賞口処理(図19参照)を実行して第2大入賞口処理を終了する(S2016)。
一方、遊技球が第2大入賞口126を通過していない場合(S2012でNO)、大入賞口動作制御部237は、エンディング動作を開始する(S2017)。
この後、大入賞口動作制御部237は、演出制御部300において小当たり遊技フラグに応じたエンディング動作における演出を行うためのエンディングコマンドをRAM203にセットする(S2018)。このエンディングコマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
次に、大入賞口動作制御部237は、第2大入賞口126の作動のラウンド数Rを0にリセットした後(S2019)、エンディング動作の開始からの経過時間が予め設定されたエンディング動作が行われるべき時間(エンディング時間)を経過したか否かを判断する(S2020)。エンディング時間を経過していないならば(S2020でNo)、エンディング動作が継続されるので、第2大入賞口処理を終了する。一方、エンディング時間を経過したならば(S2020でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、遊技状態コマンドを生成し、RAM203にセットする(S2021)。さらに、小当たり遊技フラグをOFFにして、第2大入賞口処理を終了する(S2022)。
S2002で、パチンコ遊技機100がオープニング中ではないと判断した場合(S2002でNo)、次に大入賞口動作制御部237は、エンディング中か否かを判断する(S2023)。そして、エンディング中であるならば(S2023でYes)、上記S2020以降の動作を実行する。
一方、パチンコ遊技機100がエンディング中でないならば(S2023でNo)、次に大入賞口動作制御部237は、第2大入賞口126が作動(開放)中か否かを判断する(S2024)。そして、作動中でないならば(S2024でNo)、上記S2005以降の動作を実行し、作動中であるならば(S2024でYes)、上記S2008以降の動作を実行する。
〔遊技状態設定処理〕
遊技制御部200による遊技状態設定処理(S1618、S1918)の内容を図21に示す。
まず、遊技制御部200は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりおよび小当たりの何れかであったかを判断する(S2101、S2103)。これらの判断は、例えば大当たり判定処理(図14)でRAM203に設定情報としてセットされた図柄の種類に基づいて判断することができる。なお、これらの判断は大当たり判定処理(図14)のS1402、S1403、S1405、S1406と概ね同様であるので、S1402、S1403、S1405、S1406の判断結果を用いても良い。
大当たりである場合(S2101でYES)、遊技制御部200は、RAM203に設定情報としてセットされた大当たり図柄の種類に基づき、抽選回数Jの初期値を設定する(S2102)。この初期値は、例えば、30回である。この設定された抽選回数Jの抽選が行われると、時短遊技状態が終了し、通常遊技状態となる。
小当たりである場合(S2101でNO、S2103でYES)、遊技制御部200は、RAM203に設定情報としてセットされた小当たり図柄の種類に基づき、抽選回数Jの初期値を設定する(S2104)。この初期値は、例えば、30回である。
次に、遊技制御部200は、所定条件の成立(RAMクリアの実行、変動回数のリセット)から実行された特別図柄の変動表示の回数をリセットする(S2105)。また、遊技制御部200は、変動表示の回数を示す変動回数コマンドを生成し、RAM203にセットする(S2106)。この変動回数コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
次に、遊技制御部200は、特別時短フラグをONにする(S2107)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が特別時短遊技状態となる。
一方、大当たりおよび小当たりの何れでもない場合(S2101でNO、S2103でNO)、遊技制御部200は、抽選回数Jの初期値を設定する(S2108)。本実施形態では、抽選回数Jの初期値は、295回である。したがって、時短遊技状態において295回の抽選が行われると、時短遊技状態が終了し、通常遊技状態となる。
次に、遊技制御部200は、特定時短フラグをONにする(S2109)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が特定時短遊技状態となる。
次に、遊技制御部200は、遊技状態コマンドを生成し、RAM203にセットする(S2110)。この遊技状態コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
〔遊技制御部による電動チューリップ処理〕
図22は、図9のS904に示した電動役物処理のうちの電動チューリップ処理の内容を示すフローチャートである。
電動チューリップ処理において、遊技制御部200の電動チューリップ動作制御部238は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S2201)。補助遊技フラグがOFFである場合、電動チューリップ123は開放しないため、電動チューリップ処理を終了する(S2201でNo)。一方、補助遊技フラグがONである場合(S2201でYes)、次に電動チューリップ動作制御部238は、電動チューリップ123が作動中か否かを判断する(S2202)。
電動チューリップ123が作動中でない場合(S2202でNo)、電動チューリップ動作制御部238は、電動チューリップ123の作動パターンの設定を行い(S2203)、設定した作動パターンで電動チューリップ123を作動させる(S2204)。ここで、作動パターンは、図16におけるS1604、S1610、図21におけるS2107、S2109等の処理で設定される時短フラグに基づいて設定される。例えば、S2203による設定の際に時短フラグがOFFである場合は、0.15秒の開放時間で1回開放する作動パターンが設定され、時短フラグがONである場合は、1.80秒の開放時間で3回開放する作動パターンが設定される。このように、通常、時短フラグがONであるとき(時短状態のとき)は、電動チューリップ123が長時間、複数回開放され、第2始動口122に入賞し易くなる入賞サポート(電チューサポート)が行われる。なお、時短フラグがONの場合またはOFFの場合における電動チューリップ123の作動パターン(補助遊技の種類)を複数用意し、普通図柄処理(図18参照)で判定される当たりの種類に応じて、作動パターンを設定するように構成しても良い。
なお、普通図柄処理で判定される当たりのうちの、電動チューリップ123が長時間開放される当たりを、以下では、長当たりと称することがある。また、普通図柄処理で判定される当たりのうちの、電動チューリップ123が長当たりよりも短い時間開放される当たりを、以下では、短当たりと称することがある。
S2202で電動チューリップ123が作動中と判断された場合(S2202でYes)、またはS2204で電動チューリップ123を作動させた後、電動チューリップ動作制御部238は、設定されている作動パターンにおける開放時間が経過したか否かを判断する(S2205)。開放時間を経過していなければ、電動チューリップ123の作動状態(開放状態)が継続されるので、電動チューリップ処理を終了する(S2205でNo)。一方、開放時間を経過したならば(S2205でYes)、電動チューリップ動作制御部238は、補助遊技フラグをOFFとして、電動チューリップ処理を終了する(S2206)。
〔遊技機の構成の変形例〕
次に、パチンコ遊技機100の構成の変形例について説明する。パチンコ遊技機100の構成は、図1に示した構成に限定されない。
図23は、変形例としてのパチンコ遊技機100の概略正面図である。
図23に示すパチンコ遊技機100には、第1始動口121として、第1始動口121Aと、第1始動口121Bとが設けられている。第1始動口121Aは、図1に示した第1始動口121と同じ位置に設けられている。一方で、第1始動口121Bは、遊技領域111のうち右側の領域に設けられている。また、第2始動口122は、遊技領域111のうち右側の領域であって、第1始動口121Bの下側に設けられている。
また、変形例においては、第1始動口121Bが電動チューリップ123を備える一方で、第2始動口122には電動チューリップ123が設けられていない。そのため、電動チューリップ123の羽根が閉じていると遊技球が第1始動口121Bへ入り難い一方で、電動チューリップ123の羽根が開くと第1始動口121Bの入口が拡大して遊技球が第1始動口121Bへ入り易くなっている。一方、遊技領域111のうち右側の領域に遊技球が流下した場合には、電動チューリップ123の羽根が閉じているときであっても、第2始動口122への遊技球の入賞が可能になっている。
なお、第1始動口121Aと第1始動口121Bとを区別することなく説明する場合、以下では、単に第1始動口121と称する。
〔特別図柄処理の変形例〕
図24は、図13に示した特別図柄処理の変形例を示すフローチャートである。なお、図1に示したパチンコ遊技機100において変形例としての特別図柄処理が行われてもよいし、図23に示したパチンコ遊技機100において変形例としての特別図柄処理が行われてもよい。
変形例としての特別図柄処理において、特別図柄変動制御部233は、大当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S2401)。大当たり遊技フラグがONである場合(S2401でYes)、特別図柄変動を開始することなく特別図柄処理を終了する。
一方、大当たり遊技フラグがOFFである場合(S2401でNo)、次に特別図柄変動制御部233は、パチンコ遊技機100の現在の状態が第2特別図柄変動中か否かを判断する(S2402)。
第2特別図柄変動中でない場合(S2402でNo)、次に特別図柄変動制御部233は、第2始動口122の入賞に係る保留数U2が1以上か判断する(S2403)。保留数U2が1以上である場合(S2403でYes)、特別図柄変動制御部233は、保留数U2の値を1減算する(S2404)。次に、特別図柄変動制御部233は、パチンコ遊技機100の現在の遊技状態を示す遊技状態コマンドを生成し、RAM203にセットする(S2405)。次に、特別図柄変動制御部233は、RAM203のフラグ設定においてセットされた客待ちフラグをOFFとする(S2406)。
なお、特別図柄変動制御部233は、通常遊技状態において第2始動口122の入賞に係る保留数U2を減算する場合(S2404)には、客待ちフラグをOFFにしなくてもよい。
次に、特別図柄変動制御部233は、大当たり判定処理および変動パターン選択処理を実行する(S2407、S2408)。次に、特別図柄変動制御部233は、大当たり判定処理および変動パターン選択処理で決定された設定内容に基づき、第2特別図柄表示器222により表示される特別図柄の変動を開始する(S2409)。そして、この設定内容を示す設定情報(大当たり図柄、遊技状態、変動パターン等)を含んだ変動開始コマンドを生成し、RAM203にセットする(S2410)。
次に、特別図柄変動制御部233は、所定条件の成立(RAMクリアの実行、変動回数のリセット)から実行された特別図柄の変動表示の回数を一つ加算する(S2411)。そして、加算した変動表示の回数を示す変動回数コマンドを生成し、RAM203にセットする(S2412)。
一方、第2特別図柄変動中である場合(S2402でYES)、または保留数U2=0である場合は(S2403でNo)、特別図柄変動制御部233は、パチンコ遊技機100の現在の状態が第1特別図柄変動中か否かを判断する(S2413)。
第1特別図柄変動中でない場合(S2413でNo)、次に特別図柄変動制御部233は、第1始動口121の入賞に係る保留数U1が1以上か判断する(S2414)。保留数U1が1以上である場合(S2414でYes)、特別図柄変動制御部233は、保留数U1の値を1減算する(S2415)。その後、第1特別図柄について、ステップ2405乃至ステップ2412の処理が行われる。
なお、特別図柄変動制御部233は、時短遊技状態において第1始動口121の入賞に係る保留数U1を減算する場合(S2415)には、客待ちフラグをOFFにしなくてもよい。
また、第1特別図柄変動中である場合(S2413でYES)、または保留数U1=0である場合(S2414でNO)、特別図柄変動制御部233は、今回の特別図柄処理において、第1特別図柄および第2特別図柄が変動中でなく、且つU1=0およびU2=0であったか否かを判断する(S2416)。肯定結果が得られた場合(S2416でYES)、客待ち設定処理を実行して処理を終了する(S2417)。
また、ステップ2416で否定結果が得られた場合(S2416でNO)、特別図柄変動制御部233は、変動時間を経過したか否かを判断する(S2418)。変動時間を経過していなければ(S2418でNo)、特別図柄変動が継続されるので、そのまま特別図柄処理が終了する。
一方、変動時間を経過した場合(S2418でYes)、特別図柄変動制御部233は、第1特別図柄および第2特別図柄のうちの、変動時間を経過した特別図柄の変動をS2407の大当たり判定処理で決定された図柄で停止する(S2419)。そして、別ルーチンの停止中処理を実行する(S2420)。また、特別図柄変動制御部233は、後述する装飾図柄を停止させるための変動停止コマンドをRAM203にセットする(S2421)。
〔乱数による判定の手法〕
ここで、大当たり判定処理(図14)、変動パターン選択処理(図15)、普通図柄処理(図18)等で行われる、乱数による判定の手法について詳細に説明する。
図25は、本実施の形態において特別図柄抽選および普通図柄抽選で用いられる乱数(判定テーブル)の構成例を示す図である。
図25(a)には特別図柄抽選で用いられる大当たり乱数の構成例、図25(b)には特別図柄抽選で用いられる大当たり図柄乱数の構成例、図25(c)には特別図柄抽選で用いられる小当たり図柄乱数の構成例、図25(d)には通常遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞を契機として行われる特別図柄抽選で用いられるリーチ乱数の構成例、図25(e)には普通図柄抽選で用いられる当たり乱数の構成例が、それぞれ示されている。
図25(a)を参照すると、大当たり乱数の判定値として、大当たりと小当たりとが設定されている。乱数(大当たり乱数)の値の範囲は、何れも0~299の300個である。また、特別図柄抽選が行われる契機となる第1始動口121と第2始動口122の各々について大当たりの当選値が設定されているのに対し、第2始動口122のみについて小当たりの当選値が設定されている。大当たりは、第1始動口121および第2始動口122ともに、当選値は3個設定され、当選確率は3/300(=1/100)である。また、小当たりの当選値は10個設定され、当選確率は10/300(=1/30)である。
ここで、特別図柄抽選の一例を説明すると、上記第1始動口121または第2始動口122への入賞を契機として取得した大当たり乱数値(S1003、S1010参照)が、図25(a)における大当たり抽選の当選値である「8」、「58」、および「208」の何れかと一致するかが判定される。詳細な説明は省略するが、小当たりの特別図柄抽選についても同様である。
図25(b)を参照すると、大当たり図柄には、大当たり図柄A、大当たり図柄B、大当たり図柄C、大当たり図柄D、大当たり図柄Eの5種類が用意されている。ここで、大当たり図柄A、大当たり図柄B、および大当たり図柄Cは、第1始動口121への入賞を契機として行われる特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを表す図柄であり、このうち大当たり図柄Aは8ラウンドの大当たりであることを示す。大当たり図柄Bは4ラウンドの大当たりであることを示す。大当たり図柄Cは15ラウンドの大当たりであることを示す。また、大当たり図柄Dおよび大当たり図柄Eは、第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを表す図柄であり、このうち大当たり図柄Dは15ラウンドの大当たりであることを示す。大当たり図柄Eは、8ラウンドの大当たりであることを示す。乱数の値の範囲は0~99の100個である。
大当たり図柄Aでは、第1始動口121について、当選値として20個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に大当たり図柄Aでの当選となる確率は、20/100(=2/10)である。
大当たり図柄Bでは、第1始動口121について、当選値として70個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に大当たり図柄Bでの当選となる確率は、70/100(=7/10)である。
大当たり図柄Cでは、第1始動口121について、当選値として10個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に大当たり図柄Cでの当選となる確率は、10/100(=1/10)である。
大当たり図柄Dでは、第2始動口122に入賞した場合の当選値として50個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に大当たり図柄Dでの当選となる確率は、50/100(=5/10)である。
大当たり図柄Eでは、第2始動口122に入賞した場合の当選値として50個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に大当たり図柄Eでの当選となる確率は、50/100(=5/10)である。
ここで、大当たり図柄Aを例に説明をすると、上記第1始動口121への入賞を契機として取得した大当たり図柄乱数値(S1003参照)が、図25(b)における大当たり図柄Aの当選値である「0~19」と一致するかが判定される。詳細な説明は省略するが、大当たり図柄Bなどの他の大当たり図柄の特別図柄抽選についても同様である。
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機100は、遊技の有利度合いの段階である設定値を設定可能になっている。パチンコ遊技機100では、設定値は、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」および「6」の例えば6段階のいずれかに設定可能である。
パチンコ遊技機100では、設定値が「1」に設定された場合には、当選確率が最も低くなっている。例えば、設定値が「1」であるときには、当選確率は、1/100になっている。
また、パチンコ遊技機100では、設定値が「6」に設定された場合には、当選確率が最も高くなっている。例えば、設定値が「6」であるときには、当選確率は、1/95になっている。
このように、パチンコ遊技機100では、当選確率は、設定値「1」<「2」<「3」<「4」<「5」<「6」の順に高くなるように設定されている。
図25(c)を参照すると、小当たり図柄には、小当たり図柄A、小当たり図柄B、小当たり図柄Cの3種類が用意されている。ここで、小当たり図柄A、小当たり図柄B、および小当たり図柄Cは、何れも2ラウンドの小当たりであることを示す。乱数の値の範囲は0~99の100個である。
小当たり図柄Aでは、第2始動口122について、当選値として20個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において小当たりに当選した場合に小当たり図柄Aでの当選となる確率は、20/100(=2/10)である。
小当たり図柄Bでは、第2始動口122について、当選値として50個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において小当たりに当選した場合に小当たり図柄Bでの当選となる確率は、50/100(=5/10)である。
小当たり図柄Cでは、第2始動口122について、当選値として30個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において小当たりに当選した場合に小当たり図柄Cでの当選となる確率は、30/100(=3/10)である。
次に、リーチ乱数の判定について説明する。なお、リーチ乱数は、後述するように保留数に応じて設定されている。ここでは、例として、第1始動口121の保留数が1個であるときの、リーチ乱数について説明をする。
図25(d)を参照すると、乱数の値の範囲は0~249の250個であり、リーチ演出を実行可能な変動パターン(変動時間)とする(例えば、15.0秒以上)抽選結果(リーチ有)に22個の乱数値が割り当てられ、リーチ演出を実行可能な変動パターンとしない(例えば、15.0秒未満)抽選結果(リーチ無)に228個の乱数値が割り当てられている。すなわち図示の例では、特別図柄抽選で大当たりしなかった場合に、22/250(=11/125)の確率でリーチ演出が行われる。ここで、リーチ演出は、特別図柄変動時に画像表示部114において行われる演出である。以下、リーチ演出を実行可能な変動パターンとしない特別図柄変動時の演出をリーチ無し演出と呼び、これに対応してリーチ演出を実行可能な変動パターンとする特別図柄変動時の演出をリーチ有り演出と呼ぶ。
ここで、リーチ有を例に説明をすると、第1始動口121への入賞を契機として取得したリーチ乱数値(S1003参照)が、図25(d)におけるリーチ有の当選値である「0~21」と一致するかが判定される。詳細な説明は省略するが、リーチ無の特別図柄抽選についても同様である。また、第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選で用いられるリーチ乱数と、第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選で用いられるリーチ乱数とでは、当選値の数が同じであってもよいし、異なってもよい。また、通常遊技状態における特別図柄抽選で用いられるリーチ乱数と、特別時短遊技状態における特別図柄抽選で用いられるリーチ乱数と、特定時短遊技状態における特別図柄抽選で用いられるリーチ乱数とでは、それぞれ、当選値の数が同じであってもよいし、異なってもよい。
多くの場合、特別図柄変動時には、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222(以下、これらを区別しない場合は特別図柄表示器221、222と記載)の表示制御に連動させて、画像表示部114において装飾図柄等の演出図柄を用いた演出が行われる。装飾図柄は、例えば、1~9の数字が縦方向に連続して記された数列からなる図柄が三列表示されて構成される。そして、特別図柄表示器221、222における特別図柄の変動表示が開始されると、画像表示部114に表示された装飾図柄がスクロールを開始する。また、特別図柄の変動表示の開始(装飾図柄のスクロール開始)から所定時間経過後、特別図柄が停止表示されると、装飾図柄も確定停止する。一般に、特別図柄抽選の判定結果が大当たりまたは小当たりである場合、装飾図柄の停止表示では、横または斜めにわたる一直線上に同一の数字が三つ揃って並ぶ。この特別図柄の変動表示に伴って行われる演出図柄を用いた演出を変動演出と呼ぶ。
リーチ有り演出においては、変動演出として、装飾図柄に関して次のような動作が行われる。まず、縦(横)方向にスクロールする装飾図柄を確定停止するまでに、まず、いずれか2つの図柄(数列)が先に仮停止する。このとき、横(縦)または斜めにわたる一直線上に同一の数字が仮停止される。さらに説明をすると、装飾図柄が縦方向にスクロールしていれば、横方向の一列で同一の数字が仮停止される。
次に、最後の一列がスクロール速度を徐々に遅くして、一直線上に同一の数字が三つ揃うのではないかという期待感を遊技者に与える。そして、最後の一列が仮停止した後、3つの図柄が確定停止する。
ここで、リーチ有り演出では、3つの図柄を確定停止させる前に、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が行われる場合がある。なお、SPリーチ演出は、一般にスーパーリーチやスペシャルリーチと呼ばれ、リーチよりも大当たりすることを期待させる演出であり、さまざまなキャラクタが登場したり、ストーリーが展開したりする動画像の演出である。また、SPSPリーチ演出は、一般にスーパースーパーリーチやスペシャルスペシャルリーチと呼ばれ、SPリーチ演出よりも大当たりすることを期待させる演出であり、さまざまなキャラクタが登場したり、ストーリーが展開したりする動画像の演出である。
また、後述する図26に示すように、本実施の形態では、変動時間がより長い(例えば90秒や60秒)場合に、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出を実行するように設定している。
一方、リーチ無し演出においては、縦(横)方向にスクロールする装飾図柄が確定停止するまでに、リーチ有り演出のような遊技者に期待感を与える演出がなされることなく、横(縦)または斜めにわたる一直線上に同一の数字が揃わない状態で図柄が確定停止される。
このように、リーチ乱数は、大当たり乱数の判定の結果がハズレであった場合に、画像表示部114においてリーチ演出を実行可能な変動パターンとするリーチ有り演出を行うか、リーチ演出を実行可能な変動パターンとしないリーチ無し演出を行うかを決定する。また、リーチ乱数は、保留数に応じてリーチ有り演出の実行割合を変えるなどして、効率の良い遊技進行を可能にしつつ、遊技者に対して適度に期待感を与えるようにしている。
付言すると、大当たりに当選した場合には、リーチ有り演出が行われ、最終的に横(縦)または斜めにわたる一直線上に、同一の数字が揃った状態で装飾図柄が確定停止する態様とすることができる。これに対して、小当たりに当選した場合やハズレの場合のリーチ有り演出は、上記一直線上に、同一の数字が揃わない状態で装飾図柄が確定停止する。
次に、普通図柄抽選に用いられる当たり乱数の判定について説明する。
図25(e)を参照すると、乱数の値の範囲は0~9の10個であり、時短フラグOFFのときの当選値として1個の値が割り当てられ、時短フラグONのときの当選値として9個の値が割り当てられている。したがって、時短無状態のときにゲート124を遊技球が通過して普通図柄抽選が行われると、1/10の確率で当選する。これに対し、時短状態のときにゲート124を遊技球が通過して普通図柄抽選が行われると、9/10の確率で当選する。
ここで、時短フラグOFFを例に説明をすると、上記ゲート124、第1始動口121または第2始動口122の遊技球の通過を契機として取得した当たり乱数値(S1103参照)が、図25(e)における時短フラグOFFの当選値である「0」と一致するかが判定される。詳細な説明は省略するが、時短フラグONの普通図柄抽選についても同様である。
また、特に図示していないが、普通図柄抽選で当たりと判定された場合に行われる補助遊技の内容(電動チューリップ123の開放パターン)が異なる複数の当たりを設定することができる。この場合、例えば、特別図柄抽選における大当たりの種類を特定する大当たり図柄乱数(図25(b)参照)と同様に、普通図柄抽選における当たりの種類を特定するための当たり図柄乱数が設定される。そして、遊技制御部200は、乱数取得部231により、ゲートスイッチ処理(図11参照)で当たり乱数の乱数値と共に、当たり図柄乱数の乱数値を取得し、普通図柄判定部232により、取得された乱数値に基づいて当たりの種類を特定する。
なお、図25の各乱数の構成例に示した乱数の範囲、当選値の割合、当選値の各値は例示に過ぎず、図示の値に限定されるものではない。
〔変動パターンの設定例〕
次に、図15に示した変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例について説明する。
図26は、図15に示した変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図26には、通常遊技状態において第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図26に示すように、特別図柄変動制御部233は、特別図柄抽選の判定結果が大当たりの場合(図15のS1502でYesの場合)、大当たり図柄および変動パターン乱数に基づいて変動パターンを決定する。具体的には、特別図柄変動制御部233は、乱数取得部231によって大当たり乱数値とともに取得された変動パターン乱数値(S1003参照)が、大当たり図柄ごとに割り振られた変動パターン乱数値のいずれと一致するかに基づいて、変動パターンを決定する。例えば、大当たり図柄が「大当たり図柄C」であり、変動パターン乱数が「51」である場合、図26における「大当たり図柄C」に割り振られた変動パターン乱数範囲「50~69」に一致するので、変動パターンとして「PB3」が選択される。なお、この「PB3」における特別図柄変動時間は、「90.18秒」である。
また、特別図柄変動制御部233は、特別図柄抽選の判定結果がはずれの場合(図15のS1502およびS1504で何れもNoの場合)、第1特別図柄抽選の保留数U1、リーチ乱数、および変動パターン乱数に基づいて変動パターンを決定する。具体的には、特別図柄変動制御部233は、第1特別図柄抽選の保留数U1が「1」である場合、乱数取得部231によって大当たり乱数値とともに取得されたリーチ乱数値(S1003参照)が、図26における「はずれ」の保留数「1」に割り振られたリーチ乱数範囲「0~21」に割り振られるのか、リーチ乱数範囲「22~249」に割り振られるのかを判定する。そして、この取得されたリーチ乱数がリーチ乱数範囲「0~21」に含まれる場合、乱数取得部231によって大当たり乱数値とともに取得された変動パターン乱数値(S1003参照)が、リーチ乱数範囲「0~21」に割り振られた変動パターン乱数値のいずれと一致するかに基づいて、変動パターンを決定する。例えば、変動パターン乱数が「51」である場合、変動パターン乱数範囲「50~89」に一致するので、変動パターンとして「PR7」が選択される。
図27は、変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図27には、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図27に示すテーブルでは、特別図柄抽選の判定結果および変動パターン乱数に応じた変動パターンが設けられている。より具体的には、「判定結果」が「大当たり」、「小当たり」、「はずれ」に対応付けられた変動パターンがそれぞれ設けられている。
図27に示すテーブルでは、「大当たり図柄D」として「時間」が「150.00」である変動パターンが設けられている。また、「大当たり図柄E」として「時間」が「150.01」である変動パターンが設けられている。また、「小当たり図柄A」として「時間」が「140.00」である変動パターンが設けられている。また、「小当たり図柄B」として「時間」が「140.01」である変動パターンが設けられている。また、「小当たり図柄C」として「時間」が「140.02」である変動パターンが設けられている。また、「はずれ」として「時間」が「600.00」である変動パターンが設けられている。
なお、このテーブルでは、「はずれ」に、リーチ乱数での当選値が割り当てられていない。そのため、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく抽選結果がはずれである特別図柄変動においては、リーチが行われない。
図28は、変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図28には、第1特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図28に示すテーブルでは、特別図柄抽選の判定結果、第1特別図柄抽選の保留数U1、リーチ乱数、および変動パターン乱数に応じた変動パターンが設けられている。
図28に示すテーブルでは、「保留数」が「1」である「リーチ無」として「時間」が「2.50」および「4.00」である変動パターンが設けられている。この「2.50」および「4.00」の「時間」は、図26に示すテーブルにおいて「保留数」が「1」である「リーチ無」として設けられている「変動パターン」の「時間」である「8.00」よりも短い。また、図28に示すテーブルでは、「保留数」が「2~3」である「リーチ無」として「時間」が「2.00」および「4.00」である変動パターンが設けられている。この「2.00」および「4.00」の「時間」は、図26に示すテーブルにおいて「保留数」が「2~3」である「リーチ無」として設けられている「変動パターン」の「時間」である「6.80」よりも短い。また、図28に示すテーブルでは、「保留数」が「4」である「リーチ無」として「時間」が「1.50」および「4.00」である変動パターンが設けられている。この「1.50」および「4.00」の「時間」は、図26に示すテーブルにおいて「保留数」が「4」である「リーチ無」として設けられている「変動パターン」の「時間」である「4.60」よりも短い。
図29は、変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図29には、第1特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図29に示すテーブルでは、特別図柄抽選の判定結果および変動パターン乱数に応じた変動パターンが設けられている。より具体的には、「判定結果」が「大当たり」、「小当たり」、「はずれ」に対応付けられた変動パターンがそれぞれ設けられている。
図29に示すテーブルでは、「大当たり図柄D」として「時間」が「150.02」である変動パターンが設けられている。また、「大当たり図柄E」として「時間」が「150.03」である変動パターンが設けられている。また、「小当たり図柄A」として「時間」が「140.04」である変動パターンが設けられている。また、「小当たり図柄B」として「時間」が「140.05」である変動パターンが設けられている。また、「小当たり図柄C」として「時間」が「140.06」である変動パターンが設けられている。また、「はずれ」として「時間」が「600.01」である変動パターンが設けられている。
なお、このテーブルでは、「はずれ」に、リーチ乱数での当選値が割り当てられていない。そのため、第1特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく抽選結果がはずれである特別図柄変動においては、リーチが行われない。
図30(a)は、変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図30(a)には、第2特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図30(a)に示すテーブルでは、特別図柄抽選の判定結果および変動パターン乱数に応じた変動パターンが設けられている。より具体的には、「判定結果」が「大当たり」、「はずれ」に対応付けられた変動パターンがそれぞれ設けられている。
図30(a)に示すテーブルでは、「大当たり図柄A」として「時間」が「145.00」である変動パターンが設けられている。また、「大当たり図柄B」として「時間」が「145.01」である変動パターンが設けられている。また、「大当たり図柄C」として「時間」が「145.02」である変動パターンが設けられている。また、「はずれ」として「時間」が「601.01」である変動パターンが設けられている。
なお、このテーブルでは、「はずれ」に、リーチ乱数での当選値が割り当てられていない。そのため、第2特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく抽選結果がはずれである特別図柄変動においては、リーチが行われない。
図30(b)は、変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図30(b)には、第2特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図30(b)に示すテーブルでは、特別図柄抽選の判定結果、第2特別図柄抽選の保留数U2、および変動パターン乱数に応じた変動パターンが設けられている。
図30(b)に示すテーブルでは、「はずれ」である変動パターンとして、「リーチ無」の変動パターンである「PO1」と、「リーチ有」の変動パターンである「PO2」が含まれている。
図30(b)に示すテーブルでは、「大当たり図柄D」として「時間」が「150.02」である変動パターンが設けられている。また、「大当たり図柄E」として「時間」が「150.03」である変動パターンが設けられている。また、「小当たり図柄A」として「時間」が「140.04」である変動パターンが設けられている。また、「小当たり図柄B」として「時間」が「140.05」である変動パターンが設けられている。また、「小当たり図柄C」として「時間」が「140.06」である変動パターンが設けられている。また、「はずれ」として、「時間」が、「2.01」である変動パターン、「30.00」である変動パターン、「1.01」である変動パターン、および「1.00」である変動パターンが設けられている。
遊技制御部200は、遊技球が第1始動口121および第2始動口122の何れに入賞したか、および、パチンコ遊技機100の遊技状態に基づいて、特別図柄の変動パターンの選択に用いるテーブルを決定する。そして、上記のように、遊技球が第1始動口121、第2始動口122に入賞した際に取得した変動パターン乱数値(図10のS1003、S1010参照)、リーチ演出の有無や保留数等の条件等に基づいて、特別図柄の変動パターンを決定する。そして、決定された特別図柄の変動パターンの情報は、変動開始コマンドに含まれて、遊技制御部200から演出制御部300へ送られる。演出制御部300では、後述するように、特別図柄変動時の演出として、変動開始コマンドに含まれる変動パターンの情報に基づいて特定される変動時間に対応する(その変動時間で実行可能な)演出が選択されて実行される。
〔事前判定に基づく予告演出を行うための遊技制御部のRAMおよび演出制御部のRAMの構成〕
続いて、事前判定に基づく予告演出を実行するための、本実施の形態における遊技制御部200のRAM203および演出制御部300のRAM303の構成について説明する。
図31は、本実施の形態に係る遊技制御部200のRAM203(図4参照)の構成例を説明するブロック図である。図31(a)は、記憶領域204の構成を示すブロック図であり、図31(b)は、図31(a)に示す記憶部の各々の構成を示すブロック図である。
図31(a)に示すように、RAM203は、大当たり乱数抽選により取得した大当たり乱数を記憶する特別図柄保留記憶領域としての記憶領域204を備えている。この記憶領域204は、第1始動口121の保留数と第2始動口122の保留数の最大値に対応する8つの記憶部を有している(各保留数の上限値が4の場合)。具体的に説明すると、記憶領域204は、第1記憶部204a、第2記憶部204b、第3記憶部204c、第4記憶部204d、第5記憶部204e、第6記憶部204f、第7記憶部204g、第8記憶部204hを有している。
また、図31(b)に示すように、これらの記憶部204a~204hの各々は、入賞した始動口(第1始動口121または第2始動口122)の別を表す情報が記憶される領域と、取得された大当たり乱数が記憶される領域と、図柄乱数が記憶される領域と、リーチ乱数が記憶される領域と、変動パターン乱数が記憶される領域と、を有する。すなわち、記憶部204a~204hの各々には、大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数および変動パターン乱数が記憶される。
ここで、各乱数は、第1記憶部204aから順に記憶していく。より具体的に説明すると、例えば、第1記憶部204a~第8記憶部204hの何れにも乱数が記憶されていないときには、取得した乱数が第1記憶部204aに記憶されることになる。また、例えば、第1記憶部204a~第4記憶部204dに乱数がすでに記憶されているときには、取得した乱数が第5記憶部204eに記憶されることになる。
図32は、本実施の形態に係る演出制御部300のRAM303(図4参照)の構成例を説明するブロック図である。図32(a)は、保留記憶領域305、306の構成を示すブロック図であり、図32(b)は、図32(a)に示す記憶部の各々の構成を示すブロック図である。
図32(a)に示すように、RAM303は、保留球が保留されている状況を記憶する保留状況記憶領域としての第1保留記憶領域305および第2保留記憶領域306を備えている。この第1保留記憶領域305および第2保留記憶領域306は、第1始動口121への入賞に対する保留および第2始動口122への入賞に対する保留にそれぞれ対応しており、各々4つの記憶部を有している。具体的には、第1保留記憶領域305は、第1記憶部305a、第2記憶部305b、第3記憶部305c、第4記憶部305dを有している。また、第2保留記憶領域306は、第1記憶部306a、第2記憶部306b、第3記憶部306c、第4記憶部306dを有している。
また、図32(b)に示すように、これらの記憶部305a~305d、306a~306dの各々は、保留フラグをON/OFFする保留フラグ記憶領域と、報知フラグをON/OFFする報知フラグ記憶領域と、を有している。保留フラグは、各記憶部305a~305d、306a~306dごとに保留球の有無を識別するためのフラグである。すなわち、例えば第1始動口121への入賞による保留数が3である場合、第1~3記憶部305a、305b、305cの3つの保留フラグ記憶領域において、保留フラグがONとなる。報知フラグは、個々の保留球に関して事前判定結果に基づいて予告演出を行うか否かを設定するためのフラグである。本実施の形態のパチンコ遊技機100では、演出制御部300において、遊技状態や演出の状況に応じて事前判定結果に基づく予告演出を行うか否かを設定可能としている。そこで、予告演出を行う場合には報知フラグをONとし、予告演出を行わない場合には報知フラグをOFFとする。例えば上記3つの保留球のうち3番目の保留球に対して予告演出を行う場合は、第3記憶部305cの報知フラグ記憶領域において、報知フラグがONとなる。
また、特に図示しないが、図31(a)に示した構成とは別に、RAM203は、事前判定情報が記憶される領域(以下、事前判定情報格納領域)を有する。事前判定情報とは、上記の各乱数に基づく事前判定処理(図10のS1004、S1011参照)によって得られた情報である。事前判定情報の内容は、特別図柄処理(図13参照)における各種の判定結果として得られる情報と同様であり、具体的には、大当たりしたか否か(および小当たりしたか否か)、大当たりであった場合にはその大当たりの種類、変動パターン(変動時間)がリーチ演出を実行可能な長さであるか、変動パターンの内容といったことを示すための情報である。事前判定情報格納領域に格納された事前判定情報は、事前判定処理が行われた入賞球(保留球)に対応する保留に関する情報(以下、保留情報)と共に、あるいはこの保留情報とは別に独自のタイミングで、事前判定結果コマンドに含められて遊技制御部200から演出制御部300へ送られる。
〔事前判定処理〕
次に、事前判定処理(図10のS1004、S1011参照)について詳細に説明する。
本実施の形態における事前判定処理では、遊技制御部200では、図26乃至図30(b)を参照しながら説明した乱数の構成例と同様の乱数テーブルを用いて以下のとおり事前判定を行う。
図33は、本実施の形態に係る事前判定処理(図10のS1004、S1011)の内容を示すフローチャートである。
図33に示すように、遊技制御部200は、まず、遊技状態を参照し(S3301)、パチンコ遊技機100の現在の遊技状態に応じたテーブルを選択して、大当たり乱数および大当たり図柄乱数の事前判定を行う(S3302)。
次に、遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の現在の遊技状態に応じたテーブルを選択して、リーチ乱数の事前判定を行う(S3303)。さらに、現在の遊技状態に応じたテーブルを選択して、変動パターン乱数の事前判定を行う(S3304)。
なお、図示を省略するが、S3302、S3303およびS3304においては、第1始動口121および第2始動口122の何れの入賞に基づく事前判定処理であるかに応じて、専用のテーブルが選択される。
次に、遊技制御部200は、S3302、S3303、およびS3304における事前判定の結果に応じた事前判定パターンを選択する(S3305)。
この後、遊技制御部200は、上述のとおり得られた大当たり乱数の事前判定の結果、大当たり図柄乱数の事前判定の結果、リーチ乱数の事前判定の結果、変動パターンの事前判定の結果、および事前判定パターンを、事前判定情報として事前判定情報格納領域に記憶する(S3306)。さらに、演出制御部300に事前判定情報を送信するために、事前判定情報を含む事前判定結果コマンドをRAM203にセットする(S3307)。
ここで、上述の事前判定は、第1始動口121、第2始動口122への遊技球の入賞に応じて取得された乱数値(図10のS1003、S1010参照)と、大当たり判定処理で用いられる判定テーブル(図25参照)と同様の構成の判定テーブルとを用いて行った。すなわち、使用する判定テーブルを選択した後の判定自体は、大当たり判定処理における判定(図14のS1401参照)と同様である。そこで、本実施の形態では、特別図柄処理(図13参照)で用いた大当たり判定処理のサブルーチン(図13のS1309および図14参照)を呼び出し、上記の事前判定における乱数の判定を行う。
このような構成としたことにより、本実施の形態では、事前判定処理における乱数の判定を行うために、大当たり判定処理とは別に乱数を判定する処理機能(サブルーチン)を用意する必要がない。そのため、制御命令の数を削減し、大当たり判定処理および事前判定処理に関するプログラムのサイズの増大を抑制することができる。また、上記のように、事前判定に用いる判定テーブルを大当たり判定で用いる判定テーブルと同様の構成とする場合には、大当たり判定で用いる判定テーブルを事前判定においても用いるようにしても良い。
また、ここでは特別図柄抽選に関する事前判定(大当たりか否か)についてのみ説明したが、本実施の形態では、特別図柄の変動表示および停止表示を行う際の変動パターンについても、先読み(事前判定)を行う。特別図柄抽選における変動パターンの選択は、第1始動口121、第2始動口122への遊技球の入賞に応じて取得された変動パターン選択用の乱数値(図10のS1003、S1010参照)と変動パターンテーブル(図26乃至図30(b)参照)とを用いて行われる(図13のS1310および図15参照)。したがって、変動パターンの先読みにおいても、入賞時に取得した変動パターン選択用の乱数値と、特別図柄処理の変動パターン選択処理で用いた変動パターンテーブルと同様の構成の先読みテーブルを用いて、選択される変動パターンを先読みすることができる。すなわち、パチンコ遊技機100の遊技状態ごとに異なる先読みテーブルを用いることができる。また、第1始動口121および第2始動口122の何れに入賞したかによって異なる先読みテーブルを用いることができる。
この場合、変動パターン選択処理で選択される変動パターンを先読みするために、特別図柄処理(図13参照)で用いた変動パターン選択処理のサブルーチン(図13のS1310および図15参照)を呼び出して用いることができる。また、変動パターン選択の先読みに用いる先読みテーブルに関しても、特別図柄処理の変動パターン選択処理で用いられる変動パターンテーブルを用いて良い。このように構成すれば、変動パターン選択の先読みに関する制御命令の数を削減し、プログラムのサイズの増大を抑制することができる。
なお、事前判定処理と特別図柄変動時の大当たり判定処理とを、同様の判定テーブル群を用い同じサブルーチンにて行った場合、各処理の実行時が異なるために、事前判定結果と特別図柄変動時の大当たり判定処理による判定結果とが異なる場合があり得る。すなわち、事前判定処理の実行後、特別図柄変動開始時までにパチンコ遊技機100の遊技状態(通常遊技状態、特別時短遊技状態、および特定時短遊技状態の何れかの状態)が変化した場合である。この場合、判定テーブルは遊技状態に応じて異なる種類のものが用いられるため、事前判定処理の実行時と大当たり判定処理の実行時とでは、判定に用いられる具体的な判定テーブルが異なることになる。そのため、第1始動口121、第2始動口122への入賞時に獲得した同一の乱数値を使用しても、事前判定結果と大当たり判定処理の判定結果と異なる場合がある。このような場合、演出制御部300において、事前判定処理の実行後、特別図柄変動の開始時までに遊技状態が変化する場合は、事前判定結果に基づく演出を不実行とする(禁則)制御等を行っても構わない。
なお、上記のように遊技制御部200から演出制御部300へ出力されるコマンドに従い、演出制御部300は、例えば画像表示部114、盤ランプ116、スピーカ156、枠ランプ157などを制御する。例えば、扉開放エラー開始を示すコマンドを演出制御部300が受信した際には、演出制御部300は、「係員を呼んで下さい。」とのメッセージや、異常状態を示す画像などを画像表示部114に表示させる。また、演出制御部300は、スピーカ156から、異常状態を示す警報などを出力させるとともに、楽曲や音声、効果音などを出力させることを制限する。また、演出制御部300は、異常状態を示す態様として、例えば赤色で盤ランプ116や枠ランプ157を点灯させる。
付言すると、ここでは、演出制御部300が画像表示部114、盤ランプ116、スピーカ156、枠ランプ157の全てを用いてエラーが発生したことを報知することを説明したが、これらのうちの一部を用いる態様であってもよい。また、エラーの内容に応じて、報知する態様を切り替えてもよい。例えば、扉開放エラーが発生した場合には、上述のように画像表示部114、盤ランプ116、スピーカ156、枠ランプ157の全てを用いてもよい。また、払い出しエラーが発生した場合には、画像表示部114およびスピーカ156によりエラーが発生したことを報知する。このことにより、遊技店(パチンコホール)の店員などが、遊技機で発生したエラーの緊急度を容易に判別することが可能となる。
〔事前判定パターンの設定例〕
次に、図33に示した事前判定処理において用いられる事前判定パターンとテーブルの設定例について説明する。
図34は、図33に示した事前判定処理において用いられる事前判定パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図34には、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図34に示すテーブルには、「判定結果」、「図柄」、「リーチ乱数」、「変動パターン乱数」、「予定変動パターン」、および「事前判定パターン」が、それぞれ関連付けられて設けられている。
遊技制御部200は、大当たり乱数および大当たり図柄乱数の事前判定結果、リーチ乱数の事前判定結果、変動パターン乱数の事前判定結果に基づいて、予定変動パターンおよび事前判定パターンを決定する。
図35は、事前判定処理において用いられる事前判定パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図35には、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図35に示すテーブルには、「判定結果」、「図柄」、「リーチ乱数」、「変動パターン乱数」、「予定変動パターン」、および「事前判定パターン」が、それぞれ関連付けられて設けられている。
図36(a)は、事前判定処理において用いられる事前判定パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図36(a)には、第1特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図36(a)に示すテーブルには、「判定結果」、「図柄」、「リーチ乱数」、「変動パターン乱数」、「予定変動パターン」、および「事前判定パターン」が、それぞれ関連付けられて設けられている。
図36(b)は、事前判定処理において用いられる事前判定パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図36(b)には、第1特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図36(b)に示すテーブルには、「判定結果」、「図柄」、「リーチ乱数」、「変動パターン乱数」、「予定変動パターン」、および「事前判定パターン」が、それぞれ関連付けられて設けられている。
図37(a)は、事前判定処理において用いられる事前判定パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図37(a)には、第2特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図37(a)に示すテーブルには、「判定結果」、「図柄」、「リーチ乱数」、「変動パターン乱数」、「予定変動パターン」、および「事前判定パターン」が、それぞれ関連付けられて設けられている。
図37(b)は、事前判定処理において用いられる事前判定パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図37(b)には、第2特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図37(b)に示すテーブルには、「判定結果」、「図柄」、「リーチ乱数」、「変動パターン乱数」、「予定変動パターン」、および「事前判定パターン」が、それぞれ関連付けられて設けられている。
なお、本実施形態では、事前判定パターンとテーブルの設定例として、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例、第1特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例、第1特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例、第2特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例、および第2特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例が設けられている。すなわち、本実施形態では、遊技状態に関わらず、且つ、第1始動口121および第2始動口122の何れに入賞したかに関わらず、事前判定処理において事前判定結果コマンドが生成され、RAM203にセットされる。ただし、遊技状態によっては、事前判定パターンテーブルが設けられなくてもよい。例えば、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合、第1特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合、および第2特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合には、事前判定処理において事前判定結果コマンドが生成されず(事前判定結果コマンドが演出制御部300に送信されず)、事前判定演出が実行されないようにしてもよい。
また、図示の例では、一つの「予定変動パターン」に一つの「事前判定パターン」が関連付けられているが、これに限定されない。一つの「予定変動パターン」に複数の「事前判定パターン」が関連付けられてもよい。そして、この「予定変動パターン」が選択される場合に、複数の「事前判定パターン」のうちの何れかが抽選により選択されてもよい。
〔演出制御部の動作〕
次に、演出制御部300の動作を説明する。
図38は、演出制御部300の動作を示すフローチャートである。
演出制御部300の動作は、図38(a)に示すメイン処理と、図38(b)に示す割り込み処理とからなる。図38(a)を参照すると、演出制御部300は、まず起動時に初期設定を行い(S3801)、CTC(Counter/Timer Circuit)の周期設定を行った後(S3802)、設定された周期にしたがって、演出制御において用いられる乱数を更新しながら(S3803)、割り込み処理を受け付ける。
割り込み処理は、S3802で設定された周期にしたがって定期的に行われる。図38(b)を参照すると、この割り込み処理において、演出制御部300は、遊技制御部200からのコマンドを受信してコマンド受信処理を行う(S3811)。このコマンド受信処理において、演出内容(演出パターン)が選択される。また、演出制御部300は、特定時短遊技状態に関する演出を実行するための特定時短関連演出処理を行う(S3812)。また、演出制御部300は、遊技者による演出ボタン161等の操作を受け付けるための演出ボタン処理を行う(S3813)。この後、演出制御部300は、選択した演出パターンの情報を含むコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送信するコマンド送信処理を行う(S3814)。これにより、画像表示部114への画像表示や音響出力、可動役物115の動作、盤ランプ116や枠ランプ157の発光等による演出が行われる。
〔演出制御部によるコマンド受信処理〕
図39は、コマンド受信処理(図38(b)のS3811)の内容を示すフローチャートである。
このコマンド受信処理において、演出制御部300は、まず、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドを受信したか否かを判断する(S3901)。なお、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドは、遊技制御部200において、図10に示した始動口スイッチ処理においてセットされ(S1006、S1007、S1013、S1014)、図9に示した出力処理(S906)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
そして、演出制御部300は、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドを受信したと判断した場合(S3901でYes)、RAM303に保持されている保留数の値を1加算する(S3902)。
さらに、演出制御部300は、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドに基づいて、事前判定演出選択処理を行う(S3903)。なお、事前判定演出選択処理の内容については後に説明する。
受信したコマンドが事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドでない場合(S3901でNo)、演出制御部300は、受信したコマンドが変動開始コマンドか否かを判断する(S3904)。この変動開始コマンドは、遊技制御部200において、図13に示した特別図柄処理においてセットされ(S1312)、図9に示した出力処理(S906)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
受信したコマンドが変動開始コマンドであった場合(S3904でYes)、演出制御部300は、演出選択処理を実行する(S3905)。また、変動開始コマンドを受信した際は、演出選択処理において用いられる演出制御用の乱数値が取得される。この乱数値は、図38(a)に示すメイン処理のS3803で定期的に更新される乱数値である。演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドが事前判定結果コマンド、保留数増加コマンドおよび変動開始コマンドでない場合(S3901およびS3904でNo)、演出制御部300は、受信したコマンドが変動停止コマンドか否かを判断する(S3906)。この変動停止コマンドは、遊技制御部200において、図13に示した特別図柄処理においてセットされ(S1318)、図9に示した出力処理(S906)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
受信したコマンドが変動停止コマンドであった場合(S3907でYes)、演出制御部300は、変動演出終了中処理を実行する(S3907)。なお、変動演出終了中処理においては、演出制御部300は、受信した変動停止コマンドを解析し、図柄変動の演出の終了を指示するための変動演出終了コマンドをRAM303にセットする。
受信したコマンドが事前判定結果コマンド、保留数増加コマンド、変動開始コマンドおよび変動停止コマンドでない場合(S3901、S3904およびS3906でNo)、演出制御部300は、受信したコマンドが大当たり遊技のオープニング動作を開始するためのオープニングコマンドか否かを判断する(S3908)。このオープニングコマンドは、図16に示した停止中処理(S1618)または図20に示した第2大入賞口処理(S2015)においてセットされ(S1618)、図9に示した出力処理(S906)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
受信したコマンドがオープニングコマンドであった場合(S3908でYes)、演出制御部300は、大当たり演出選択処理を実行する(S3909)。大当たり演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドが事前判定結果コマンド、保留数増加コマンド、変動開始コマンド、変動停止コマンドおよびオープニングコマンドでない場合(S3901、S3904、S3906およびS3908でNo)、演出制御部300は、受信したコマンドが大当たり遊技のエンディング動作を開始するためのエンディングコマンドか否かを判断する(S3910)。このエンディングコマンドは、図19に示した第1大入賞口処理においてセットされ(S1913)、図9に示した出力処理(S906)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
受信したコマンドがエンディングコマンドであった場合(S3910でYes)、演出制御部300は、エンディング演出選択処理を実行する(S3911)。エンディング演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドが事前判定結果コマンド、保留数増加コマンド、変動開始コマンド、変動停止コマンド、オープニングコマンドおよびエンディングコマンドでない場合(S3901、S3904、S3906、S3908およびS3910でNo)、次に演出制御部300は、受信したコマンドが客待ち状態に移行するための客待ちコマンド受信処理を実行する(S3912)。客待ちコマンド受信処理の詳細については後述する。
図40は、図39の事前判定演出選択処理(S3903)および演出選択処理(S3905)の内容を示すフローチャートである。
事前判定演出選択処理において、演出制御部300は、まず、遊技制御部200から受信した事前判定結果コマンドを解析する(S4001)。さらに、演出制御部300は、遊技制御部200から受信した保留数増加コマンドを解析する(S4002)。そして、演出制御部300は、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドに基づいて、事前判定演出で用いられる演出パターン(事前判定演出パターン)を選択する(S4003)。
ここで、事前判定演出パターンとしては、特別図柄処理による乱数の判定結果に基づく変動の開始以前に、その特別図柄処理による乱数の判定結果を予告するような各種の演出パターンを設けることができる。例えば、保留表示演出や、連続予告演出等の演出を事前判定演出パターンとして設けることができる。本実施の形態では、保留球が発生した際、保留球数を表す表示を、表示器130の第1特別図柄保留表示器218および第2特別図柄保留表示器219に表示する(図3参照)と共に、画像表示部114に保留の発生や保留数を示唆する保留表示を行う(保留表示演出)。そこで、この保留表示演出において、保留表示の表示態様等に事前判定結果を反映させることにより、その保留球に関して、その後に特別図柄処理による乱数の判定が行われた際の判定結果を遊技者に示唆する事前判定演出とすることができる。
なお、ここでは保留表示演出を事前判定演出として用いる場合について説明したが、特別図柄処理による乱数の判定結果に基づく変動の開始以前に行われる各種の演出内容に反映させることで、多様な予告演出を行うことが可能になる。例えば、画像表示部114に表示される演出画像を用いた演出、盤ランプ116、枠ランプ157、可動役物115、演出ボタン161の発光による演出、可動役物115や演出ボタン161の動作(振動)による演出、楽曲や効果音等の音響出力による演出等を事前判定演出パターンとして設定することができる。
また、事前判定演出は、事前判定が行われた入賞球(保留球)に対する図柄変動よりも先に行われる他の入賞球に対する図柄変動に伴って実行されてもよい。本実施の形態では、保留球は、一つの始動口(第1始動口121または第2始動口122)につき4個を上限としている(図10参照)。また、第2始動口122の保留球の消化を優先するものとする。この場合、例えば、第2始動口122のある保留球について事前判定を行ったならば、その保留球についての図柄変動が行われる前に、現在変動中の変動(当該変動と呼ぶ)を含め、最大で4個の入賞球についての図柄変動が行われることとなる。事前判定が行われた保留球に係る予告演出において、その保留球についての図柄変動が行われる前に複数回の図柄変動が行われる場合、その複数回の図柄変動にまたがる予告演出(連続予告演出)を行っても良い。
そして、演出制御部300は、加算後の保留数の値と、事前判定演出選択処理において選択された事前判定演出パターンの情報とが含まれる保留数コマンドをRAM303にセットする(S4004)。なお、保留数コマンドには、画像/音響制御部310のCPU311に対して選択された事前判定演出パターンを通知するために、当該パターンを示す情報が含まれる。CPU311は保留数コマンドを受信することで、選択された事前判定演出パターンに対応する画像や音響をVDP314に描画、出力処理させるためのディスプレイリスト等の作成を行う。VDP314は当該ディスプレイリスト等に基づいて、選択された事前判定演出パターンを表すための画像データや音響データをCGROM315やSNDROM316から読み出して、事前判定演出を画像表示部114やスピーカ156を用いて表現する。
演出選択処理において、演出制御部300は、まず、受信した変動開始コマンドを解析する(S4011)。また、RAM303に保持されている保留数の値を1減算する(S4012)。そして、演出制御部300は、変動開始コマンドの解析結果から得られる各種の設定情報(大当たりの種類、大当たり遊技後の遊技状態、変動パターン等の情報)などに基づき、画像表示部114に表示する画像による図柄変動の変動演出パターンを選択する(S4013)。なお、変動演出パターンが選択された後に、RAM303に保持されている保留数の値が1減算されてもよい。すなわち、RAM303に保持されている保留数の値が1減算される前の状態において、変動演出パターンが選択されてもよい。
最後に、演出制御部300は、選択した演出の実行開始を指示する変動演出開始コマンドをRAM303にセットする(S4014)。なお、変動演出開始コマンドには、CPU311に対して選択された変動演出パターンを通知するために、当該パターンを示す情報が含まれる。CPU311は変動演出開始コマンドを受信することで、選択された変動演出パターンに対応する画像や音響をVDP314に描画、出力処理させるためのディスプレイリスト等の作成を行う。VDP314は当該ディスプレイリスト等に基づいて、選択された変動演出パターンを表すための画像データや音響データをCGROM315やSNDROM316から読み出して、変動演出を画像表示部114やスピーカ156を用いて表現する。
詳述しないが、S4013における図柄変動の変動演出パターンの選択処理では、変動パターンに基づいて変動演出パターンが決定される。ここで決定された変動演出パターンに基づいて、装飾図柄の変動表示、背景演出および予告演出等が決定される。なお、装飾図柄の変動表示とは、第1特別図柄表示器221または第2特別図柄表示器222で行われる特別図柄の変動表示に伴い、画像表示部114にて行われる演出表示である。この装飾図柄の変動表示において、リーチ演出等が実行される。なお、本実施の形態とは異なり、変動パターンに対して複数の変動演出パターンが設定されている場合には、演出乱数(図38(a)のS3803において更新されている乱数の一つであり、変動開始コマンド受信時に演出乱数値を取得)を用いて、抽選により変動演出パターンを選択してもよい。
図41は、図39の大当たり演出選択処理(S3909)の内容を示すフローチャートである。
この大当たり演出選択処理において、演出制御部300は、まず受信したオープニングコマンド(大当たり図柄の種別についての情報を含む)を解析し(S4101)、演出のパターン(大当たり演出パターン)を選択する(S4102)。そして、演出制御部300は、選択した大当たり演出パターンによる演出に用いられる画像データや音響データをROM302から読み出し、これらのデータと共に、選択した演出を指示する大当たり演出開始コマンドをRAM303にセットして、大当たり演出選択処理を終了する(S4103)。これにより、大当たり中の演出が決定される。なお、大当たり演出パターンの選択(S4102)において、コマンド受信時に取得される乱数値に基づく判定を行っても良い。
図42は、図39のエンディング演出選択処理(S3911)の内容を示すフローチャートである。
このエンディング演出選択処理において、演出制御部300は、まず受信したエンディングコマンド(大当たり図柄の種別についての情報を含む)を解析し(S4201)、演出のパターン(エンディング演出パターン)を選択する(S4202)。そして、演出制御部300は、選択したエンディング演出パターンによる演出に用いられる画像データや音響データをROM302から読み出し、これらのデータと共に、選択した演出を指示するエンディング演出開始コマンドをRAM303にセットして、エンディング演出選択処理を終了する(S4203)。なお、エンディング演出パターンの選択(S4202)において、コマンド受信時に取得される乱数値に基づく判定を行っても良い。
図43は、図39の客待ちコマンド受信処理(S3912)の内容を示すフローチャートである。
演出制御部300は、客待ち状態に移行するための客待ちコマンドを受信したか否かを判断する(S4301)。客待ちコマンドを受信した場合(S4301でYes)、演出制御部300は、経過時間の計測を開始し(S4302)、RAM303において計測フラグをONにする(S4303)。一方、受信したコマンドが客待ちコマンドでなかった場合(S4301でNo)、演出制御部300は、RAM303に保持されている計測フラグがONになっているか否かを判断する(S4304)。計測フラグがOFFであれば(S4304でNo)、客待ちコマンド受信処理を終了する。
計測フラグがONである場合(S4304でYesまたはS4303でONにした後)、次に演出制御部300は、計測時間があらかじめ定められたタイムアップ時間(例えば、10秒)に達したか否かを判断する(S4305)。タイムアップしていない場合(S4305でNo)、客待ちコマンド受信処理を終了する。一方、タイムアップした場合(S4305でYes)、演出制御部300は、RAM303に保持されている計測フラグをOFFにする(S4306)。
次に、演出制御部300は、パチンコ遊技機100の現在の遊技状態が特定時短遊技状態であるか否かを判断する(S4307)。特定時短遊技状態である場合(S4307でYES)、演出制御部300は、特別時短遊技状態における初回の変動演出の開始前であるか否かを判断する(S4308)。
初回の変動演出の開始前ではない場合(S4308でNO)、演出制御部300は、第1客待ち演出を行うための客待ち演出コマンドをRAM303にセットして客待ちコマンド受信処理を終了する(S4309)。
また、特定時短遊技状態ではない場合(S4307でNO)または特定時短遊技状態における初回の変動演出の開始前である場合(S4308でYES)、演出制御部300は、第2客待ち演出(デモ演出)を行うための客待ち演出コマンドをRAM303にセットして客待ちコマンド受信処理を終了する(S4310)。第2客待ち演出は、第1客待ち演出とは異なる態様の演出である。
以上のようにしてコマンド受信処理が完了すると、RAM303には、変動演出開始コマンド、変動演出終了コマンド、大当たり演出開始コマンド、エンディング演出開始コマンド、客待ち演出コマンドの何れかがセットされている。
図44は、図38(b)の特定時短関連演出処理(S3812)の内容を示すフローチャートである。
演出制御部300は、パチンコ遊技機100の現在の遊技状態が通常遊技状態であるか否かを判断する(S4401)。通常遊技状態である場合(S4401でYES)、演出制御部300は、特定時短遊技状態から通常遊技状態に制御されたか否かを判断する(S4402)。特定時短遊技状態から通常遊技状態に制御された場合(S4402でYES)、特定時短関連演出処理を終了する。また、特定時短遊技状態から通常遊技状態に制御されてはいない場合(S4402でNO)、演出制御部300は、変動演出の実行中であるか否かを判断する(S4403)。変動演出中ではない場合(S4403でNO)、特定時短関連演出処理を終了する。
一方、変動演出中である場合(S4403でYES)、演出制御部300は、パチンコ遊技機100の電源が断たれた状態からの直近の復帰の際に、RAMクリアが実行されたか否か判断する(S4404)。RAMクリアが実行されていない場合(S4404でNO)、演出制御部300は、直近の復帰後における装飾図柄の変動回数が第1回数以上であるか否かを判断する(S4405)。本実施形態では、第1回数は、50回である。ただし、第1回数は、何れの値であってもよい。変動回数が第1回数未満である場合(S4405でNO)、特定時短関連演出処理を終了する。なお、演出制御部300は、変動回数が第1回数以上であると判断する条件を、第1回数目の変動が終了したこととしてもよいし、第1回数目の変動が開始されたこととしてもよい。
変動回数が第1回数以上である場合(S4405でYES)、演出制御部300は、復帰後における装飾図柄の変動回数が第2回数以上であるか否かを判断する(S4406)。第2回数は、第1回数よりも多い変動回数である。本実施形態では、第2回数は、例えば、101回である。ただし、第2回数は、第1回数よりも多い変動回数であれば、何れの値であってもよい。なお、演出制御部300は、変動回数が第2回数以上であると判断する条件を、第2回数目の変動が終了したこととしてもよいし、第2回数目の変動が開始されたこととしてもよい。
変動回数が第2回数未満である場合(S4406でNO)、演出制御部300は、復帰後における装飾図柄の変動回数が第3回数であるか否かを判断する(S4407)。本実施形態では、第3回数は、100回である。なお、演出制御部300は、変動回数が第3回数であると判断するための条件を、第3回数目の変動が終了したこととしてもよいし、第3回数目の変動が開始されたこととしてもよい。
変動回数が第3回数ではない場合(S4407でNO)、演出制御部300は、クリア否定演出を実行するか否かを、抽選(例えば1/2の割合)により決定する(S4408)。クリア否定演出は、RAMクリアが実行されていないことを示す演出である。クリア否定演出を実行しないと決定された場合(S4408でNO)、特定時短関連演出処理を終了する。
クリア否定演出を実行すると決定された場合(S4408でYES)、演出制御部300は、クリア否定演出および残回数報知演出を実行する(S4409)。残回数報知演出は、特定時短遊技状態になるまでに必要な変動演出の回数を報知する演出である。
また、変動回数が第3回数である場合(S4407でYES)、演出制御部300は、クリア否定演出を実行済であるか否かを判断する(S4410)。クリア否定演出を実行済でない場合(S4410でNO)、演出制御部300は、クリア否定演出および残回数報知演出を実行する(S4411)。
一方、パチンコ遊技機100の電源が断たれた状態からの直近の復帰の際に、RAMクリアが実行されている場合(S4404でYES)、演出制御部300は、変動回数の直近のリセットが、大当たりに基づくリセットである(図21のS2105)であるか否かを判断する(S4412)。大当たりに基づくリセットではない場合(S4412でNO)、演出制御部300は、パチンコ遊技機100の電源が断たれた状態からの直近の復帰後の変動回数が第4回数以上であるか否かを判断する(S4413)。第4回数は、第1回数よりも多い変動回数である。本実施形態では、第4回数は、100回である。ただし、第4回数は、第1回数よりも多い変動回数であれば、何れの値であってもよい。変動回数が第4回数未満である場合(S4413でNO)、特定時短関連演出処理を終了する。なお、演出制御部300は、変動回数が第4回数以上であると判断する条件を、第4回数目の変動が終了したこととしてもよいし、第4回数目の変動が開始されたこととしてもよい。
また、変動回数が第4回数以上である場合(S4413でYES)または、直近のリセットが大当たりに基づくリセットである場合(S4412でYES)、演出制御部300は、残回数報知演出を実行済であるか否かを判断する(S4414)。残回数報知演出を実行済でない場合(S4414でNO)、演出制御部300は、残回数報知演出を実行する(S4415)。
また、S4406でYESの場合、S4410でYESの場合、S4409の実行後、S4411の実行後、S4414でYESの場合、若しくは、S4415の実行後、演出制御部300は、残回数更新演出を実行する(S4416)。残回数更新演出は、特定時短遊技状態になるまでに必要な変動演出の更新後の回数を報知する演出である。
一方、通常遊技状態ではない場合(S4401でNO)、演出制御部300は、パチンコ遊技機100の現在の遊技状態が、特定時短遊技状態であるか否かを判断する(S4417)。特定時短遊技状態ではない場合(S4417でNO)、特定時短関連演出処理を終了する。
特定時短遊技状態である場合(S4417でYES)、演出制御部300は、特定時短遊技状態における初回の変動演出の開始前であるか否かを判断する(S4418)。最初の変動演出の開始前である場合(S4418でYES)、演出制御部300は、保留が無いか否かを判断する(S4419)。保留が存在する場合(S4419でNO)、特定時短関連演出処理を終了する。
また、保留が無い場合(S4419でYES)、演出制御部300は、右打ち報知を開始する(S4420)。より具体的には、演出制御部300は、遊技球を遊技領域111における右側に向けて発射させることを遊技者に促すための報知を開始する。
一方、特定時短遊技状態における初回の変動演出の開始後である場合(S4418でNO)、演出制御部300は、右打ち報知の開始前であるか否かを判断する(S4421)。右打ち報知の開始後である場合(S4421でNO)、特定時短関連演出処理を終了する。
右打ち報知の開始前である場合(S4421でYES)、演出制御部300は、右打ち報知を開始する(S4422)。さらに、演出制御部300は、特定時短報知演出を実行する(S4423)。特定時短報知演出は、パチンコ遊技機100が特定時短遊技状態であることを報知する演出である。
図45は、演出ボタン処理(図38(b)のS3813)の内容を示すフローチャートである。
この演出ボタン処理において、演出制御部300は、まず遊技者による演出ボタン161等の操作手段が所定の受付期間(有効期間)中に操作されたか否かを判断する(S4501)。ここで、操作手段の操作とは、演出ボタン161が押下されてONとなること、演出キー162の中央キーや周囲キーが押下されてONとなることを含む。また、タッチパネル等、演出ボタン161および演出キー162以外の操作用デバイスがパチンコ遊技機100に設けられている場合は、そのデバイスの操作を検知したことを含む。演出制御部300は、これらのデバイスのコントローラから操作信号を受け付けて、操作が行われたことを検知する。
演出ボタン161等の操作手段が操作されていない場合(S4501でNo)、演出ボタン処理を終了する。
また、演出ボタン161等の操作手段が操作されたならば(S4501でYes)、演出制御部300は、操作手段の操作内容を示す情報を含む演出ボタンコマンドをRAM303にセットして演出ボタン処理を終了する(S4502)。
この後、演出制御部300は、図38(b)のコマンド送信処理(S3814)を行って、上記のコマンド受信処理および演出ボタン処理でRAM303にセットされたコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送信する。そして、画像/音響制御部310およびランプ制御部320が、受信したコマンドに基づき、画像表示部114への画像表示、音響出力、可動役物115の動作、盤ランプ116や枠ランプ157の発光等を制御して、設定された演出を実行する。
〔事前判定演出パターンテーブル〕
図46および図47は、図40(a)の事前判定演出選択処理における事前判定演出パターン選択(S4003)において用いられる事前判定演出パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図46は、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブルを示す。また、図47(a)は、第1特別時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブルを示す。また、図47(b)は、第2特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブルを示す。
図46に示す、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブルには、複数の事前判定演出パターンが設定されている。上記の図34を用いて設定される事前判定パターン「JA1」~「JA6」、「JB1」~「JB6」、「JR1」~「JR13」に対して、事前判定演出パターン「AA1」~「AA6」、「AB1」~「AB6」、「AR1」~「AR13」が1対1で対応付けられている。
また、図47(a)に示す、第1特別時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブルには、複数の事前判定演出パターンが設定されている。上記の図36(a)を用いて設定される事前判定パターン「JF1」~「JF3」、「JG1」~「JG8」に対して、事前判定演出パターン「AF1」~「AF3」、「AG1」~「AG8」が1対1で対応付けられている。
また、図47(b)に示す、第2特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブルには、複数の事前判定演出パターンが設定されている。上記の図37(b)を用いて設定される事前判定パターン「JM1」、「JM2」、「JN1」~「JN3」、および「JO1」~「JO4」に対して、事前判定演出パターン「AM1」、「AM2」、「AN1」~「AN3」、および「AO1」~「AO4」が1対1で対応付けられている。
ここで、事前判定演出とは、事前判定処理に基づいて行われる演出である。
また、図示の事前判定演出パターンにおいては、「保留画像」および「表示色」が設定されている。なお、図示のテーブルの各欄における「-」は、該当する演出が実行されないことを示す。
ここで、「保留画像」は、大当たり判定の権利が保留されていることを示す画像である。保留画像については、後に詳述する。
「表示色」は、保留画像の表示色を示す。本実施形態では、保留画像の表示色などを変化させることで、遊技者に対して大当たりの当選の期待度を報知または示唆するようにしている。本実施形態では、表示色として、「青色」、「緑色」、「赤色」、「金色」「虹色」の何れかが選択される。例えば、保留画像の表示色としては、白色、青色、緑色、赤色、金色、虹色の順番において、遅い順番ほど期待度がより高くなるように設定されてもよい。また、虹色の保留画像が表示されている変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出であってもよい。すなわち、虹色の保留画像は、期待度が100%であってもよい。
さて、演出制御部300は、図46および図47に示すテーブルに基づいて、事前判定演出パターンを決定する。具体的には、演出制御部300は、図46および図47に示すテーブルに基づいて、事前判定処理(図33参照)にて設定される事前判定パターンに対応した事前判定演出パターンを選択する。
例えば、図46において、「判定結果」が「はずれ」であり、かつ事前判定パターンが「JR6」である場合、事前判定演出パターンとして「AR6」が選択される。そして、この事前判定演出パターン「AR6」においては、「保留画像」および「表示色」が設定されている。すなわち、事前判定演出パターン「AR6」においては、「保留画像」が表示され、「表示色」が「青色」になる。
なお、事前判定演出パターンにおいて「保留画像」が「〇」であり「表示色」が「‐」であることは、白色の保留画像が表示されることを意味する。
また、本実施形態では、通常遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブル、第1特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブル、および、第2特別時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブルが設けられていない。すなわち、本実施形態では、通常遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合、第1特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合、および、第2特別時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、事前判定演出が行われない。ただし、通常遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブル、第1特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブル、および、第2特別時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブルが設けられてもよい。そして、演出制御部300は、これらの事前判定演出パターンテーブルを用いて、通常遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合、第1特別時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合、および、第2特別時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に、事前判定演出を行ってもよい。
〔変動演出パターンテーブル〕
図48乃至図51は、図40(b)の演出選択処理における変動演出パターン選択(S4013)において用いられる変動演出パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図48は、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルを示す。また、図49は、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルを示す。また、図50(a)は、第1特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルを示す。また、図50(b)は、第1特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルを示す。また、図51(a)は、第2特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルを示す。また、図51(b)は、第2特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルを示す。
図48に示す、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図26を用いて設定される変動パターン「PA1」~「PA6」、「PB1」~「PB6」、「PR1」~「PR13」に対して、変動演出パターン「EA1」~「EA6」、「EB1」~「EB6」、「ER1」~「ER13」が1対1で対応付けられている。
また、図49に示す、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図27を用いて設定される変動パターン「PC1」、「PC2」、「PD1」~「PD3」および「PE1」に対して、変動演出パターン「EC1」、「EC2」、「ED1」~「ED3」および「EE1」が1対1で対応付けられている。
また、図50(a)に示す、第1特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図28を用いて設定される変動パターン「PF1」~「PF3」、および「PG1」~「PG8」に対して、変動演出パターン「EF1」~「EF3」、および「EG1」~「EG8」が1対1で対応付けられている。
また、図50(b)に示す、第1特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図29を用いて設定される変動パターン「PH1」、「PH2」、「PI1」~「PI3」および「PJ1」に対して、変動演出パターン「EH1」、「EH2」、「EI1」~「EI3」および「EJ1」が1対1で対応付けられている。
また、図51(a)に示す、第2特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図30(a)を用いて設定される変動パターン「PK1」~「PK3」、「PL1」に対して、「EK1」~「EK3」、「EL1」が1対1で対応付けられている。
また、図51(b)に示す、第2特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図30(b)を用いて設定される変動パターン「PM1」、「PM2」、「PN1」~「PN3」、および「PO1」~「PO4」に対して、「EM1」、「EM2」、「EN1」~「EN3」、および「EO1」~「EO4」が1対1で対応付けられている。
なお、変動演出パターンの数は、図48乃至図51に示した数に限定されない。
例えば、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が多くてもよい。また、第1特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、第1特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が多くてもよい。そして、この場合に、第1特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、第1特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が少なくてもよい。
この場合、通常遊技状態や第1特別時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合であっても、多様な演出により遊技の興趣を向上させることができる。一方、第1特別時短遊技状態において第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合、変動演出パターンの数が少ない分、遊技の興趣を向上させにくい。そのため、通常遊技状態および第1においては第1始動口121に遊技球を入賞させるべきであることを遊技者に認識させることができる。
また、例えば、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が多くてもよい。また、第1特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、第1特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が多くてもよい。そして、この場合に、第1特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、第2特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が少なくてもよい。
また、例えば、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が多くてもよい。また、第2特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、第2特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が多くてもよい。そして、この場合に、第2特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、第2特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が少なくてもよい。
また、例えば、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が多くてもよい。また、第2特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、第2特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が多くてもよい。そして、この場合に、第2特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に用いられる変動演出パターンの数よりも、第2特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動演出パターンの数の方が少なくてもよい。
ここで、変動演出とは、装飾図柄を変動表示させてから停止表示することによって、特別図柄抽選の判定結果(つまり、大当たりしたか否か)を演出的に報知するための演出である。
また、図示の変動演出パターンにおいては、「疑似連続回数」、「ノーマル」、「SPリーチ」、「SPSPリーチ」、「最終表示色」、「ランプ」、「エフェクト」、「役物」、「音」、「ボタン」、「昇格煽り」、「昇格」が設定されている。なお、図示のテーブルの各欄における「-」は、該当する演出が実行されないことを示す。
ここで、「疑似連続回数」は、疑似連続演出(疑似連)の回数である。この疑似連続演出は、特別図柄の一変動分の変動表示において、複数回分の装飾図柄の変動表示が行われているかのように見せる演出である。疑似連続演出においては、演出制御部300は、リーチ状態とする前に、装飾図柄を変動させた後、装飾図柄を一旦仮停止させ、その後再び装飾図柄の変動表示を開始させる。言い替えると、疑似連続演出においては、装飾図柄の変動開始後、設定された疑似連続回数だけ装飾図柄の仮停止と再変動とを繰り返した後、確定停止させることで、特別図柄の一変動分の変動表示を終える。ここで、仮停止とは、一見して図柄が停止しているように見えるものの、実際には図柄がわずかに揺れ動いている疑似的な停止状態である。言い替えると、図柄の仮停止は、遊技制御上は変動が継続しているものとして扱われる状態である。また、図柄の確定停止とは、特別図柄の一変動分の変動表示において、図柄として確定させる状態をいう。なお、疑似連続演出においては、演出制御部300は、リーチ状態とした後に、再び装飾図柄の変動表示を開始させてもよい。さらに、疑似連続演出においては、演出制御部300は、装飾図柄を変動させた後、装飾図柄を仮停止させることなく、再び装飾図柄の変動表示を開始させてもよい。
図示の例においては、「疑似連続回数」が「‐」、「1」、「2」、「3」すなわち0回から3回の間で設定される。また、疑似連続回数は、大当たりすることを期待させる程度である期待度(信頼度)と関連付けて設定されている。すなわち、疑似連続回数が多いほど、期待度が高くなるように設定されている。
「ノーマル」は、リーチ演出の種別を示す。図示の例においては、リーチ演出の種別として、「N1」、「N2」、「N3」のいずれかが実行される。
「SPリーチ」は、SPリーチ演出の種別を示す。図示の例においては、SPリーチ演出の種別として、「SP1」、「SP2」、「SP3」のいずれかが実行される。また、「SP1」、「SP2」、「SP3」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「SPSPリーチ」は、SPSPリーチ演出の種別を示す。図示の例においては、SPSPリーチ演出の種別として、「SPSP1」、「SPSP2」、「SPSP3」のいずれかが実行される。また、「SPSP1」、「SPSP2」、「SPSP3」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「最終表示色」は、変動画像(後述)の最終的な表示色を示す。本実施形態では、変動画像の表示色などを変化させることで、遊技者に対して大当たりの当選の期待度を報知または示唆するようにしている。図示の例においては、最終表示色として、「青色」、「緑色」、「赤色」、「金色」、「虹色」の何れかが選択される。例えば、変動画像の表示色としては、白色、青色、緑色、赤色、金色、虹色の順番において、遅い順番ほど期待度がより高くなるように設定されてもよい。また、虹色の変動画像が表示されている変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出であってもよい。すなわち、虹色の変動画像は、期待度が100%であってもよい。
「ランプ」は、盤ランプ116、枠ランプ157、可動役物115、演出ボタン161等の各種ランプが発光する演出の種別を示す。各種ランプの発光色としては、青色、黄色、緑色、紫色、赤色、虹色の順番において、遅い順番ほど期待度がより高くなるように設定されてもよい。また、各種ランプが虹色より発光する変動演出では、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出であってもよい。すなわち、虹色の発光色は、期待度が100%であってもよい。図示の例においては、「ランプ」の種別として、「LU1」~「LU4」の何れかが実行される。また、「LU1」、「LU2」、「LU3」、「LU4」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「エフェクト」は、エフェクト演出の種別を示す。エフェクト演出とは、画像表示部114にエフェクト画像を表示することにより、特別図柄の変動において大当たりとなることを期待させる演出である。エフェクト画像とは、複数色のうちの何れかの色の画像等、遊技者の視覚に対する演出画像の効果を高めるために用いられる画像である。例えば、エフェクト画像の色としては、青色、黄色、緑色、紫色、赤色、虹色の順番において、遅い順番ほど期待度がより高くなるように設定されてもよい。また、虹色のエフェクト画像が表示されている変動演出では、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出であってもよい。すなわち、虹色のエフェクト画像は、期待度が100%であってもよい。また、エフェクト画像は、例えば、光を模した画像であってもよい。図示の例においては、エフェクト演出の種別として、「EF1」~「EF4」の何れかが実行される。また、「EF1」、「EF2」、「EF3」、「EF4」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「役物」は、役物演出の種別を示す。役物演出とは、可動役物115が動作する演出である。図示の例においては、役物演出の種別として、「CH1」~「CH4」の何れかが実行される。また、「CH1」、「CH2」、「CH3」、「CH4」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「音」とは、音演出の種別を示す。音演出とは、スピーカ156から音を出力する演出である。図示の例においては、音演出の種別として、「SO1」~「SO4」の何れかが実行される。また、「SO1」、「SO2」、「SO3」、「SO4」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「ボタン」とは、ボタン操作演出の種別を示す。ボタン操作演出とは、遊技者に演出ボタン161の操作を促す演出である。ボタン操作演出は、事前判定処理による事前判定結果に基づき実行されてもよい。事前判定結果に基づいて行われるボタン操作演出は、ボタン操作演出が開始された特別図柄変動において大当たりになることを期待させる演出であってもよいし、ボタン操作演出が開始された特別図柄変動の次の特別図柄変動において大当たりになることを期待させる演出であってもよい。図示の例においては、ボタン操作演出の種別として、「BU1」、「BU2」、「BU3」の何れかが実行される。また、「BU1」、「BU2」、「BU3」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「昇格煽り」とは、昇格煽り演出を意味する。昇格煽り演出とは、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを報知する装飾図柄を仮停止させた後に、遊技者にとってより有利な遊技状態になることを報知する装飾図柄に変化させるか否かを煽る演出である。
「昇格」とは、昇格演出を意味する。昇格演出とは、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを報知する装飾図柄を仮停止させた後に、遊技者にとってより有利な遊技状態になることを報知する装飾図柄に変化させる演出である。この昇格演出においては、例えば装飾図柄として「444」が仮停止した後に、「777」の装飾図柄が停止図柄として表示される。
さて、演出制御部300は、図48乃至図51に示すテーブルに基づいて、変動演出パターンを決定する。具体的には、演出制御部300は、図48乃至図51に示すテーブルに基づいて、変動パターン選択処理(図15参照)にて設定される変動パターンに対応した変動演出パターンを選択する。
例えば、図48において、「大当たり図柄」が「大当たり図柄C」であり、かつ変動パターンが「PB1」である場合、変動演出パターンとして「EB1」が選択される。そして、この変動演出パターン「EB1」においては、「疑似連続回数」、「昇格煽り」および「昇格」は「‐」が設定されている。すなわち、変動演出パターンとして「EB1」が選択された場合、疑似連続演出、昇格煽り演出および昇格演出は実行されない。また、変動演出パターン「EB1」においては、「ノーマル」として「N1」が実行され、「SPリーチ」として「SP1」が実行され、「SPSPリーチ」として「SPSP1」が実行され、「最終表示色」が「赤」になり、「ランプ」として「LU3」が実行され、「エフェクト」として「EF3」が実行され、「役物」として「CH3」が実行され、「音」として「SO4」が実行され、「ボタン」として「BU1」が実行される。
また、図50(b)に示す、第1特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルでは、「判定結果」の「はずれ」に関連付けられた「疑似連続回数」、「ノーマル」、「SPリーチ」、「SPSPリーチ」、「最終表示色」、「ランプ」、「エフェクト」、「役物」、「音」、「ボタン」、「昇格煽り」および「昇格」に、「-」が設定されている。すなわち、第1特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の判定結果がはずれである変動演出が行われる場合、疑似連続演出、リーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、変動画像の表示色の変化、エフェクト演出、役物演出、音演出、ボタン操作演出、昇格煽り演出、および昇格演出の何れも実行されない。
〔演出画像〕
図52は、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、演出制御部300が画像表示部114に表示させる演出画像について説明する。
図52に示すように、演出制御部300が制御することにより、演出画像が画像表示部114に表示される。本実施形態においては、画像表示部114に表示される演出画像として、装飾図柄41、保留数表示53、小図柄54、特殊図柄55、ステージ画像701が含まれる。また、画像表示部114には、変動画像51、保留画像52、左打ち画像702、発光画像703、移行画像704、SPリーチ画像705、SPSPリーチ画像706、ボタン操作画像707、第1報知画像708、大当たり遊技報知画像709、第2報知画像710、ラウンド画像711、第1右打ち画像712、状態報知画像713、時短残回数画像714、第1シャッター画像715、第3報知画像716、第2右打ち画像717、設定画像718、客待ちデモ画像719、通常残回数画像720、復帰中画像721、第4報知画像723、第2シャッター画像724、結果報知画像725、第3右打ち画像726が表示されてもよい。
(装飾図柄41)
図52(1)に示すように、画像表示部114には3つの装飾図柄41が表示される。なお、装飾図柄41を構成する3つの図柄について、それぞれ個別に説明する場合は、左側に配置される図柄を「左装飾図柄41」、中央に配置される図柄を「中装飾図柄41」、右側に配置される図柄を「右装飾図柄41」と称することがある。また、左装飾図柄41および右装飾図柄41をまとめて説明する場合は、「左右の装飾図柄41」と称することがある。また、左装飾図柄41、中装飾図柄41、および右装飾図柄41をまとめて説明する場合には、「3つの装飾図柄41」と称することがある。また、数字が揃っている3つの装飾図柄41のことを、「ゾロ目の装飾図柄41」と称することがある。また、数字が揃っていない3つの装飾図柄41のことを、「はずれ目の装飾図柄41」と称することがある。
本実施形態においては、装飾図柄41の表示態様として、数字などの文字に加えてキャラクタの画像などが表示された装飾性の高い表示態様(図52(1)参照)と、数字などの文字を主体として表示する装飾性の低い表示態様(図55(6)、図60(20)参照)とが存在する。装飾性の高い装飾図柄41に設けられているキャラクタなどの画像は、装飾図柄41の文字ごとに異なっており、このキャラクタなどの画像によっても何れの図柄であるかを識別することができる。また、装飾性の低い装飾図柄41は、装飾性の高い装飾図柄41に比べて、装飾図柄41において文字の部分の領域が占める割合が高い。
ここで、装飾図柄41の表示態様は、遊技状態の変化あるいは演出の進行などに応じて切り替えられる。詳細は後述するが、例えば、装飾性の低い装飾図柄41は、SPリーチ演出や時短遊技状態などにおいて表示され、装飾性の高い装飾図柄41はこれら以外の場合などにおいて表示される。また、第1特別時短遊技状態と、第2特別時短遊技状態とでは、装飾図柄41の表示態様や表示サイズが異なっていてもよい。
なお、装飾性の低い装飾図柄41にも、数字などの文字の他に、簡易な絵やキャラクタ等の画像などが表示されてもよい。すなわち、図55(6)や図60(20)等に示した「装飾性の低い装飾図柄41」は、図52(1)等に示した「装飾性の高い装飾図柄41」よりも装飾性が低いものであればよい。
演出制御部300は、変動演出において、3つの装飾図柄41を例えば縦スクロール(下方向へのスクロール)にて変動表示させた後、先ず、左装飾図柄41(例えば数字の「0」)を仮停止させ、次に右装飾図柄41(例えば数字の「9」)を仮停止させ、次に中装飾図柄(例えば数字の「2」)を仮停止させる。このように全ての装飾図柄41が仮停止した状態を経て、最後に特別図柄の停止表示に応じて全ての装飾図柄41を確定停止させる。なお、図52(1)に示した、停止表示した装飾図柄41の組み合わせ「029」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。なお、装飾図柄41は、演出図柄の一例である。
(保留数表示53)
図52(1)に示すように、画像表示部114には、RAM303(図4等参照)における保留球に対応する記憶領域の情報に基づいて、保留数表示53が表示される。この保留数表示53は、保留数を示す画像である。また、保留数表示53には、第1始動口121への入賞についての保留数を示す第1保留数表示53Aと、第2始動口122への入賞についての保留数を示す第2保留数表示53Bとがある。なお、第1保留数表示53Aと、第2保留数表示53Bとを、特に区別することなく説明する場合、単に保留数表示53と称する。図52(1)に示す例では、画像表示部114における左側から右側に向かって、第1保留数表示53A、第2保留数表示53Bの順に表示されている。
(小図柄54)
図52(1)に示すように、画像表示部114には、特別図柄変動制御部233(図6等参照)により第1始動口121または第2始動口122への入賞に基づいて特別図柄が変動表示中(装飾図柄41が変動表示中)であることを示す、小図柄54が表示される。この小図柄54は、演出制御部300に制御されて、特別図柄の変動表示に伴って変動表示し、特別図柄の停止表示に伴って停止表示する。また、小図柄54には、第1始動口121への入賞に基づいて特別図柄(第1特別図柄)が変動表示中(変動演出中)であることを示す第1小図柄54Aと、第2始動口122への入賞に基づいて特別図柄(第2特別図柄)が変動表示中(変動演出中)であることを示す第2小図柄54B(図61(4)参照)とがある。なお、第1小図柄54Aと、第2小図柄54Bとを特に区別することなく説明する場合、単に小図柄54と称する。
図示の例においては、小図柄54は、各々上記装飾図柄41と対応する3つの画像であり、画像表示部114の画像表示領域における右側に表示される。この小図柄54は、装飾図柄41よりもサイズが小さい画像として表示される。また、上記のように、装飾図柄41は装飾性の高い表示態様で表示される場合と装飾性の低い表示態様で表示される場合とがあるが、小図柄54は、文字を主体とする装飾性の低い表示態様でのみ表示される。ただし、文字に加えて絵やキャラクタ等の画像が表示される表示態様により小図柄54が表示されてもよい。言い換えると、小図柄54は、装飾性の高い装飾図柄41よりも装飾性が低いものであればよい。
なお、小図柄54を構成する3つの図柄について、それぞれ個別に説明する場合は、上側に配置される図柄を「上小図柄54」、中央に配置される図柄を「中小図柄54」、下側に配置される図柄を「下小図柄54」と称することがある。また、上小図柄54および下小図柄54をまとめて説明する場合は、「上下の小図柄54」と称することがある。また、上小図柄54、中小図柄54、および下小図柄54をまとめて説明する場合には、「3つの小図柄54」と称することがある。また、数字が揃っている3つの小図柄54のことを、「ゾロ目の小図柄54」と称することがある。また、数字が揃っていない3つの小図柄54のことを、「はずれ目の小図柄54」と称することがある。
小図柄54は、第1始動口121または第2始動口122への入賞にともない特別図柄が変動表示中であることを示す態様で変動表示(例えば、縦スクロール)される。小図柄54においては、スクロール中に、数字画像が「1」から「9」まで1ずつ増加しながら表示された後に再び「1」から1ずつ増加する表示が繰り返し行われる。そして、特別図柄が停止表示されると小図柄54が停止表示される。図示の例においては、停止表示した小図柄54が示す数字は、装飾図柄41が示す数字と一致する。さらに説明をすると、図52(1)の例においては、第1小図柄54Aとして、装飾図柄41の「029」に対応する数字が表示される。なお、小図柄54も、演出図柄の一例である。
(特殊図柄55)
図52(1)に示すように、画像表示部114には、特別図柄変動制御部233により第1始動口121または第2始動口122への入賞に基づいて特別図柄が変動中(変動演出中)であることを示す、特殊図柄55が表示される。特殊図柄55には、第1始動口121への入賞に基づいて特別図柄(第1特別図柄)が変動中(変動演出中)であることを示す第1特殊図柄55Aと、第2始動口122への入賞に基づいて特別図柄(第2特別図柄)が変動中(変動演出中)であることを示す第2特殊図柄55Bとがある。なお、第1特殊図柄55Aと、第2特殊図柄55Bとを特に区別することなく説明する場合、単に特殊図柄55と称する。特別図柄の変動が開始されると、特殊図柄55は、特別図柄が変動中であることを示す態様(例えば、〇印の画像と×印の画像との高速切り替え)により表示される。そして、特別図柄が停止することに伴い、特殊図柄55が停止表示される。このとき、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合には〇印の画像が表示され、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合には×印の画像が表示される。特殊図柄55は、画像表示部114における右側であって、保留数表示53および小図柄54よりも下側に表示される。また、画像表示部114において左側から右側に向かって、第1特殊図柄55A、第2特殊図柄55Bの順に表示される。なお、特殊図柄55も、演出図柄の一例である。
(ステージ画像701)
図52(1)に示すように、画像表示部114には、装飾図柄41などの背景として、ステージ画像701が表示される。このステージ画像701は、例えばパチンコ遊技機100の題材となったコンテンツ(アイドルやアニメキャラクタ等)に関する画像(舞台等)などである。また、ステージ画像701は、動画像であってもよい。図示の例では、ステージ画像701として、宇宙をテーマにした動画像が表示されている。ステージ画像701は、例えば、一のステージにおける変動演出が予め定められた回数行われた場合に切り替わる。また、ステージ画像701は、例えば、特定の変動演出(例えばSPリーチ演出やSPSPリーチ演出)が行われた場合に切り替わってもよい。さらに、ステージ画像701は、パチンコ遊技機100の遊技状態ごとに切り替わってもよい。より具体的には、通常遊技状態と、第1特別時短遊技状態と、第2特別時短遊技状態とで、ステージ画像701は、異なる表示態様により表示されてもよい。
(変動画像51)
図52(2)に示すように、画像表示部114には、特別図柄変動制御部233により特別図柄が変動表示中(装飾図柄41が変動表示中)となっていることを示す変動画像51が表示される。つまり、変動画像51は、特別図柄の変動表示中に、特別図柄の変動表示に係わる画像として表示される。そして、変動画像51は、特別図柄の変動表示が開始されると変動画像51が表示される領域(図示の例では、画像表示部114の表示領域における下側)に表示され、その特別図柄が停止表示されると表示が消える。ただし、変動画像51は、特別図柄が停止表示される前(特別図柄の変動表示中)に非表示になってもよい。図示の例においては、変動画像51は、球形を有する。また、変動画像51が表示される領域には、変動台座が表示されている。
また、変動画像51は、例えば表示色などの表示態様が変化し、大当たりの当選の期待度を報知または示唆する。さらに、特別図柄抽選の判定結果が大当たりの場合の方が、はずれの場合よりも、期待度が高い種別の色などが表示されるように設定されている。例えば、変動画像51の色としては、白、青、緑、赤、虹が設定される場合に、遅い順番ほど期待度がより高くなるように設定されてもよい。また、虹色の変動画像51の期待度は100%であってもよい。
(保留画像52)
図52(4)に示すように、画像表示部114には、RAM303(図4等参照)における今回の保留球に対応する記憶領域の情報に基づいて、保留画像52が表示される。つまり、保留画像52は、大当たり判定の権利が保留されていることを示す画像である。また、本実施形態では、画面における保留画像52の表示態様は、事前判定処理による事前判定結果に基づいて決定される。
保留画像52は、変動画像51よりも表示サイズが小さい。また、図示の例においては、保留画像52は、球形を有する。また、保留画像52が表示される領域には、保留台座が表示されている。変動画像51の変動台座と保留画像の保留台座とは、それぞれ異なる態様で表示される。なお、以下では、白色である変動画像51の表示態様のこと、および白色である保留画像52の表示態様のことを、通常表示態様と称することがある。
ここで、上述のように、第1始動口121への入賞によって、最大で4つの保留が生じる。そのため、第1始動口121への入賞により、画像表示部114には、保留画像52が最大で4つ表示される。また、本実施形態では、第1始動口121への入賞により発生する複数の保留画像52は、変動画像51よりも左側の領域にて、変動画像51に近い位置から遠ざかる位置に向けて順に、すなわち右側から左側に向けて並べて表示される。
なお、詳細な説明は省略するが、第2始動口122への遊技球の入賞によっても、最大で4つの保留が生じる。そのため、第2始動口122への入賞により、画像表示部114には、保留画像52が最大で4つ表示される。
また、本実施形態では、変動画像51および保留画像52は、基本的にそれぞれ同一または類似する形態によって構成される。ただし、変動画像51および保留画像52は、それぞれ異なる形態によって構成されてもよい。また、変動画像51および保留画像52は、第1始動口121への入賞により表示される場合と、第2始動口122への入賞により表示される場合とで、それぞれ異なる表示態様であってもよい。
また、以下の説明においては、最大で4つ表示される保留画像52について、変動画像51に近い順に、それぞれ「1番目の保留画像52」、「2番目の保留画像52」、「3番目の保留画像52」、「4番目の保留画像52」と称することがある。
(左打ち画像702)
図52(3)に示すように、画像表示部114には、左打ち画像702が表示される。左打ち画像702は、遊技球を遊技領域111における左側へ向けて発射させることを遊技者に促すための画像である。図示の例では、左打ち画像702として、左側に向かう矢印のマークと、「左打ち」のテキストとが示されている。
(発光画像703)
図52(4)に示すように、画像表示部114には、発光画像703が表示される。発光画像703は、光を模した画像である。発光画像703は、何れの色により表示されてもよい。発光画像703は、例えば、画像表示部114の画像表示領域のうちの装飾図柄41が表示されている領域の近傍に表示される。図示の例では、発光画像703は、装飾図柄41が表示されている領域の周囲に表示されている。また、発光画像703は、装飾図柄41が表示されている領域の全体または一部に表示されてもよい。また、発光画像703は、画像表示部114における複数のレイヤ(層)のうちの、装飾図柄41が表示されるレイヤよりも前側(前面)のレイヤまたは後側(後面)のレイヤに表示されてもよい。
(移行画像704)
図55(5)に示すように、画像表示部114には、移行画像704が表示される。移行画像704は、装飾図柄41の背景が移行する場合に表示される画像である。本実施形態では、SPリーチ演出またはSPSPリーチ演出が開始されるときや、SPリーチ演出またはSPSPリーチ演出が終了するときに、移行画像704が表示される。なお、SPリーチ演出またはSPSPリーチ演出が開始されるときに表示される移行画像704と、SPリーチ演出またはSPSPリーチ演出が終了するときに表示される移行画像704とは、表示態様が異なってもよい。図示の例では、移行画像704は、画像表示部114における表示領域の全体に表示されている。ただし、移行画像704は、画像表示部114における表示領域の一部に表示されてもよい。
(SPリーチ画像705)
図55(6)に示すように、画像表示部114には、SPリーチ画像705が表示される。このSPリーチ画像705は、SPリーチ演出が実行されていることを示す画像である。SPリーチ画像705は、例えば、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタがミニゲームを行う動画像である。
(SPSPリーチ画像706)
図56(7)に示すように、画像表示部114には、SPSPリーチ画像706が表示される。このSPSPリーチ画像706は、SPSPリーチ演出が実行されていることを示す画像である。SPSPリーチ画像706は、例えば、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタが闘う動画像である。
なお、ステージ画像701は、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が行われた場合に切り替わってもよいことを説明した。すなわち、ステージ画像701として、SPリーチ画像705やSPSPリーチ画像706が表示されてもよい。
(ボタン操作画像707)
図56(8)に示すように、画像表示部114には、ボタン操作画像707が表示される。ボタン操作画像707は、ボタン操作演出が実行されているときに表示される画像である。このボタン操作画像707が表示されることにより、遊技者が演出ボタン161を操作するタイミングであることを認識できる。図示の例では、ボタン操作画像707として、演出ボタン161を模した画像が表示される。本実施形態では、ボタン操作画像707が所定期間表示され、ボタン操作画像707が表示されてからこの所定期間が経過するまでに演出ボタン161が操作されると、所定の演出が実行される。すなわち、ボタン操作演出においては、演出ボタン161の操作の有効期間が、ボタン操作画像707の表示期間として定められている。
(第1報知画像708)
図58(9)に示すように、画像表示部114には、第1報知画像708が表示される。第1報知画像708は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを示唆または報知する画像である。図示の例では、第1報知画像708として、虹色のエフェクト画像が、可動役物115と重なる領域、および可動役物115の周囲に表示されている。
(大当たり遊技報知画像709)
図59(16)に示すように、画像表示部114には、大当たり遊技報知画像709が表示される。大当たり遊技報知画像709は、実行される大当たり遊技または小当たり遊技の種類を報知する画像である。図示の例では、大当たり遊技報知画像709として、「Bonus!」のテキストが表示されている。このテキストにより、大当たりの遊技または小当たり遊技の種類(例えば、総ラウンド数)が示唆または報知される。また、大当たり遊技報知画像709により、大当たり遊技または小当たり遊技の終了後の遊技状態が示唆または報知されてもよい。
(第2報知画像710)
図59(16)に示すように、画像表示部114には、第2報知画像710が表示される。第2報知画像710は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する画像である。図示の例では、第2報知画像710として、虹色のエフェクト画像が、大当たり遊技報知画像709を囲むように表示されている。
(ラウンド画像711)
図59(18)に示すように、画像表示部114には、ラウンド画像711が表示される。ラウンド画像711は、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタの動画像である。ラウンド画像711は、大当たり遊技におけるラウンド中に表示される。また、ラウンド画像711は、ラウンドの進行にしたがって表示態様が変化する動画像であってもよい。
(第1右打ち画像712)
図59(18)に示すように、画像表示部114には、第1右打ち画像712が表示される。この第1右打ち画像712は、遊技球を遊技領域111における右側に向けて発射させることを遊技者に促すための画像である。図示の例では、第1右打ち画像712として、右側に向かう矢印のマークと、「右打ち」のテキストとが表示されている。第1右打ち画像712は、例えば、大当たり遊技の実行中や、時短遊技状態において表示される。
(状態報知画像713)
図60(19)に示すように、画像表示部114には、状態報知画像713が表示される。状態報知画像713は、パチンコ遊技機100の遊技状態を報知する画像である。図示の例では、状態報知画像713には、パチンコ遊技機100が第1特別時短遊技状態であることを意味する「第1特別時短開始!」のテキストが示されている。
(時短残回数画像714)
図60(20)に示すように、画像表示部114には、時短残回数画像714が表示される。時短残回数画像714は、時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数を示す画像である。図示の例では、時短残回数画像714として、第1特別時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数が100回であることを示す「あと100」のテキストが表示されている。
(第1シャッター画像715)
図61(2)に示すように、画像表示部114には、第1シャッター画像715が表示される。第1シャッター画像715は、ステージ画像701が切り替えられる場合に表示される画像である。言い換えると、第1シャッター画像715は、パチンコ遊技機100の遊技状態が切り替えられる場合に表示される画像である。本実施形態では、通常遊技状態に応じたステージ画像701から、第1シャッター画像715を経由して、第1特別時短遊技状態に応じたステージ画像701や、第2特別時短遊技状態に応じたステージ画像701に切り替えられる。すなわち、第1シャッター画像715は、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する画像としても捉えられる。図示の例では、第1シャッター画像715として、シャッターを模した画像が表示されている。第1シャッター画像715は、画像表示部114における表示領域の全体に表示される。ただし、第1シャッター画像715は、画像表示部114における表示領域の一部に表示され、他の一部に表示されなくてもよい。また、通常遊技状態に応じたステージ画像701から第1特別時短遊技状態に応じたステージ画像701に切り替えられる場合に表示される第1シャッター画像715と、通常遊技状態に応じたステージ画像701から第2特別時短遊技状態に応じたステージ画像701に切り替えられる場合に表示される第1シャッター画像715とは、表示態様が異なってもよい。
(第3報知画像716)
図61(2)に示すように、画像表示部114には、第3報知画像716が表示される。本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより実行される変動演出において第3報知画像716が表示される一方で、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであることにより実行される変動演出においては第3報知画像716が表示されない。そのため、第3報知画像716が表示されることにより、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることが報知される。付言すると、本実施形態では、大当たり遊技または小当たり遊技の終了後に第1特別時短遊技状態になる場合に、第3報知画像716が表示される。そのため、第3報知画像716が表示されることにより、パチンコ遊技機100が第1特別時短遊技状態になることが報知される。図示の例では、第3報知画像716として、「大チャンス接近中!」のテキストと、変動演出の残り時間を示す「あと139秒」のテキストとが示されている。なお、第3報知画像716に示された変動演出の残り時間は、時間の経過とともにカウントダウンされる。
(第2右打ち画像717)
図61(6)に示すように、画像表示部114には、第2右打ち画像717が表示される。第2右打ち画像717は、遊技球を遊技領域111における右側に向けて発射させることを遊技者に促すための画像である。図示の例では、第2右打ち画像717として、右側に向かう矢印のマーク、および「右打ち」のテキストが表示されている。第2右打ち画像717は、第1右打ち画像712よりも、画像表示部114における表示サイズが大きい。
(設定画像718)
図64(2)に示すように、画像表示部114には、設定画像718が表示される。設定画像718は、パチンコ遊技機100の演出に関して遊技者による設定を受け付ける画像である。設定画像718が表示されているときに遊技者が演出キー162を操作すると、スピーカ156の音量や各種ランプの光量が調整される。また、設定画像718が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、遊技機1に係わる設定を行うためのメニュー画面(不図示)が表示される。図示の例では、設定画像718には、スピーカを模した画像、ランプを模した画像、および十字キー19を模した画像が示されている。さらに、設定画像718には、演出ボタン161を模した画像、および「ボタンでメニューを表示」のテキストが示されている。
(客待ちデモ画像719)
図64(3)に示すように、画像表示部114には、客待ちデモ画像719が表示される。客待ちデモ画像719は、客待ち状態であるときにパチンコ遊技機100を宣伝するための画像である。客待ちデモ画像719は、画像表示部114の表示領域の全体に表示される。ただし、客待ちデモ画像719は、画像表示部114の表示領域の一部に表示され、他の一部には表示されなくてもよい。客待ちデモ画像719は、第2客待ち演出(図43のS4310参照)が実行されているときに表示される。一方で、客待ちデモ画像719は、第1客待ち演出(図43のS4309参照)が実行されているときには表示されない。また、客待ちデモ画像719は、動画像であってもよい。図示の例では、客待ちデモ画像719として、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに関する動画像が表示されている。
(通常残回数画像720)
図65(1)に示すように、画像表示部114には、通常残回数画像720が表示される。通常残回数画像720は、通常遊技状態での特別図柄抽選の残り回数を示す画像である。言い換えると、通常残回数画像720は、特定時短遊技状態になるまでに必要な変動演出の回数を示す画像である。本実施形態では、特定時短遊技状態になるまでに必要な変動演出の回数が所定回数(例えば10回)以下になると、通常残回数画像720が表示される。また、通常残回数画像720は、変動演出が行われるたびに、表示内容が更新される。図示の例では、通常残回数画像720として、特定時短遊技状態になるまでに必要な変動演出の回数が0回であることを意味する「あと0」のテキストが示されている。なお、通常残回数画像720に示される変動演出の回数は、実行中である変動演出を含む回数であってもよいし、実行中である変動演出を除いた回数であってもよい。また、通常残回数画像720の表示内容が更新されるタイミングは、変動演出の実行中であってもよいし、変動演出の終了後であってもよい。
(復帰中画像721)
図68(3)に示すように、画像表示部114には、復帰中画像721が表示される。復帰中画像721は、パチンコ遊技機100の電源が断たれた状態から復帰中であることを示す画像である。本実施形態では、パチンコ遊技機100の電源が投入された後、ステージ画像701や装飾図柄41が表示される前に、復帰中画像721が表示される。図示の例では、復帰中画像721として、「復帰中」のテキストが示されている。
(第4報知画像723)
図75(3)に示すように、画像表示部114には、第4報知画像723が表示される。本実施形態では、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより実行される変動演出において第4報知画像723が表示される一方で、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであることにより実行される変動演出においては第4報知画像723が表示されない。そのため、第4報知画像723が表示されることにより、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることが示唆または報知される。付言すると、本実施形態では、大当たり遊技または小当たり遊技の終了後に第2特別時短遊技状態になる場合に、第4報知画像723が表示される。そのため、第4報知画像723が表示されることにより、パチンコ遊技機100が第2特別時短遊技状態になることが示唆または報知される。図示の例では、第4報知画像723として、「特大チャンス接近中!」のテキストと、変動演出の残り時間を示す「あと115秒」のテキストとが示されている。なお、第4報知画像723に示された変動演出の残り時間は、時間の経過とともにカウントダウンされる。
(第2シャッター画像724)
図78(4)に示すように、画像表示部114には、第2シャッター画像724が表示される。第2シャッター画像724は、第1特別時短遊技状態に応じたステージ画像701や第2特別時短遊技状態に応じたステージ画像701から通常遊技状態に応じたステージ画像701に切り替えられる場合に表示される画像である。図示の例では、第2シャッター画像724として、シャッターを模した画像が表示されている。第2シャッター画像724は、画像表示部114における表示領域の全体に表示される。ただし、第2シャッター画像724は、画像表示部114における表示領域の一部に表示され、他の一部に表示されなくてもよい。また、第1特別時短遊技状態に応じたステージ画像701から通常遊技状態に応じたステージ画像701に切り替えられる場合に表示される第2シャッター画像715と、第2特別時短遊技状態に応じたステージ画像701から通常遊技状態に応じたステージ画像701に切り替えられる場合に表示される第2シャッター画像724とは、表示態様が異なってもよい。
(結果報知画像725)
図78(4)に示すように、画像表示部114には、結果報知画像725が表示される。結果報知画像725は、大当たり遊技の結果を示す画像である。結果報知画像725は、大当たり遊技が行われた場合において、第2シャッター画像724が表示されているときに表示される。また、第2シャッター画像724が表示されるまでに複数回の大当たり遊技が実行された場合、結果報知画像725には、この複数回の大当たり遊技の累積の結果が示される。図示の例では、結果報知画像725には、第1特別時短遊技状態であったことを示す「第1特別時短モード」のテキストと、大当たり遊技が3回実行されたことを示す「TOTAL3回」のテキストと、大当たり遊技における賞球に応じた「3024Pt獲得」のテキストとが表示されている。
(第3右打ち画像726)
図88(1)に示すように、画像表示部114には、第3右打ち画像726が表示される。第3右打ち画像726は、遊技球を遊技領域111における右側に向けて発射することを遊技者に対して促すための画像である。図示の例では、第3右打ち画像726として、右側に向かう矢印のマーク、および「右打ち」というテキストが表示されている。また、第3右打ち画像726は、第1右打ち画像712よりも表示サイズが大きく、第2右打ち画像717よりも表示サイズが小さい。
(変動演出例1)
次に、図52および図53を参照しながら、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う変動演出(変動演出例1)について具体的に説明する。変動演出例1は、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の例である。また、変動演出例1では、第1始動口121への入賞に基づく変動演出の実行中に、第2始動口122への入賞に基づく変動演出が開始される。
なお、変動演出例1における第1始動口121への入賞に基づく変動演出は、図48における「変動演出パターン」として「ER1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例1における第2始動口122への入賞に基づく変動演出は、図49における「変動演出パターン」として「EE1」が選択された場合に実行される変動演出である。
また、以下に説明する各変動演出例は、図23に示した構成のパチンコ遊技機100において実行されるものとする。ただし、各変動演出例は、図1に示した構成のパチンコ遊技機100によって実行されてもよい。
図52(1)に示すように、演出制御部300によって、1つ前の第1特別図柄が停止表示されることに伴い、画像表示部114において装飾性の高い装飾図柄41が確定停止されている。また、このとき、画像表示部114には、装飾図柄41、保留数表示53、小図柄54、特殊図柄55、およびステージ画像701が表示されている。ステージ画像701は、通常遊技状態(第1ステージ)に応じた表示態様により表示されている。また、このとき、第1保留数表示53Aおよび第2保留数表示53Bには、何れも「0」が表示されている。また、このとき、第1小図柄54Aが表示されている一方で、第2小図柄54Bは表示されていない。また、このとき、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bには、何れも「×」が表示されている。
そして、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図52(2)に示すように、第1特別図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動が開始される。本実施形態では、左装飾図柄41、中装飾図柄41、右装飾図柄41、および小図柄54は、それぞれ、数字の「1」から「9」までを順に表示することで変動表示を行う。すなわち、本実施の形態では、左装飾図柄41、中装飾図柄41、右装飾図柄41、および小図柄54は、個別に数字が変化可能になっている。なお、左装飾図柄41、中装飾図柄41、右装飾図柄41、および小図柄54は、例えば英文字など、数字とは異なる文字を表示してもよい。また、本実施形態では、変動演出の実行中においては、実行中である変動演出に応じた演出音がスピーカ156から出力される。また、図示を省略するが、本実施形態では、変動演出の実行中において、枠ランプ157、盤ランプ116、可動役物115、および演出ボタン161は、実行中である変動演出に応じた発光態様により発光する。
なお、図面において装飾図柄41および小図柄54が特に高速で変動表示(スクロール)して視認困難な状態になっていることを示す場合、判り易くするために、装飾図柄41および小図柄54をそれぞれ矢印(↓)によって表示する。また、図面において特殊図柄55が高速で変動表示していることを示す場合、判り易くするために、特殊図柄55を三角の記号(△)によって表示する。また、図52(2)に示す例では、装飾図柄41は、左装飾図柄41、中装飾図柄41、および右装飾図柄41が左右方向に並べて配置され、変動表示される際に上下方向に移動(スクロール)するが、この態様に限定されない。例えば、装飾図柄41は、左装飾図柄41、中装飾図柄41、および右装飾図柄41が上下方向に並べて配置されるとともに、それぞれが左右方向に移動(スクロール)しても良い。
また、図面において装飾図柄41が矢印(↓)により表示される状態は、装飾図柄41が視認困難な状態に限定されない。例えば、図面において装飾図柄41が矢印(↓)により表示される状態は、装飾図柄41が非表示になっている状態であってもよい。すなわち、図面において装飾図柄41が矢印(↓)により表示される状態は、装飾図柄41が視認不能又は視認困難な状態であればよい。
また、図52(1)に示した状態のように、第1始動口121の入賞についての保留が発生しておらず且つ第1特別図柄が変動表示していない状態において、第1始動口121に遊技球が入賞すると、まず、第1始動口121への入賞についての保留が発生する。そして、この状態において、変動パターンテーブル(図26参照)から変動パターンが選択される。そのため、変動パターンが選択されるときの「保留数」は「1」である。そして、変動パターンが選択されると、第1始動口121の入賞についての保留数が減算される。また、図示を省略するが、第2始動口122の入賞についての保留が発生しておらず且つ第2特別図柄が変動していない状態において、第2始動口122に遊技球が入賞すると、まず、第2始動口122への入賞についての保留が発生する。そして、この状態において、変動パターンテーブルから変動パターンが選択される。そのため、変動パターンが選択されるときの「保留数」は「1」である。そして、変動パターンが選択されると、第2始動口122への入賞についての保留数が減算される。
また、図52(1)に示した状態のように、第1始動口121の入賞についての保留が発生しておらず且つ第1特別図柄が変動表示していない状態において、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1保留数表示53Aに「1」が表示されるとともに、保留画像52が表示される。そして、その後、図52(2)に示すように、第1保留数表示53Aに「0」が表示される。また、保留画像52が、変動画像51の表示位置に移動する。
また、第2始動口122の入賞についての保留が発生しておらず且つ第2特別図柄が変動表示していない状態において、第2始動口122に遊技球が入賞すると、第2保留数表示53Bに「1」が表示されるとともに、保留画像52が表示される。そして、その後、第2保留数表示53Bに「0」が表示される。また、保留画像52が、変動画像51の表示位置に移動する。
次に、遊技者が、遊技領域111における右側に遊技球を発射することにより、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図52(3)に示すように、左打ち画像702が表示される。このとき、遊技領域111の左側に遊技球を発射させることを遊技者に促すための音がスピーカ156から出力される。この音としては、例えば、「左打ちしてください」という音声や、警告音等が挙げられる。また、このとき、第2特別図柄の変動表示が開始される。そして、第2特別図柄の変動表示が開始されることに伴い、第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。一方で、第2小図柄54Bは表示されていない。また、第2特別図柄の変動表示に伴う装飾図柄41の変動表示は行われない。
次に、図52(4)に示すように、左装飾図柄41は、低速でスクロールした後に、変動開始まで確定停止されていた位置で仮停止する。より具体的には、左装飾図柄41である数字の「4」が仮停止する。また、このとき、左装飾図柄41に対応する発光画像703が表示される。また、このとき、第1始動口121に遊技球が入賞し、保留画像52が表示される。また、このとき、第1保留数表示53Aが「1」に更新される。
なお、図面において装飾図柄41や小図柄54が仮停止していることを表す場合、判り易くするために、仮停止している装飾図柄41や小図柄54の周囲にダブルコーテーションマークと同様な表示を用いて表現する。
次に、図52(5)に示すように、右装飾図柄41は、低速でスクロールした後に、変動開始まで確定停止されていた位置で仮停止する。より具体的には、右装飾図柄41である数字の「1」が仮停止する。また、このとき、右装飾図柄41に対応する発光画像703が表示される。また、このとき、第1始動口121に遊技球が3球入賞し、3つの保留画像52が新たに表示される。また、このとき、第1保留数表示53Aが「4」に更新される。
次に、図52(6)に示すように、中装飾図柄41は、低速でスクロールした後に、変動開始まで確定停止されていた位置で仮停止する。より具体的には、中装飾図柄41である数字の「2」が仮停止する。また、このとき、中装飾図柄41に対応する発光画像703が表示される。
そして、3つの装飾図柄41が仮停止した後、特別図柄の停止表示にともない、図53(7)に示すように、3つの装飾図柄41が確定停止する。この装飾図柄41の組み合わせ「421」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、第1小図柄54Aも3つ揃って確定停止する。言い換えると、この変動演出では、第1小図柄54Aは、何れも、仮停止することなく確定停止する。このとき、第1小図柄54Aの組み合わせ「421」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。また、第1特殊図柄55Aに「×」が表示される。一方で、第2特殊図柄55Bは、変動表示を継続している。また、このとき、変動画像51が非表示になる。
以上の通り、本実施形態では、演出制御部300は、通常遊技状態において、装飾図柄41、第1小図柄54A、および第1特殊図柄55Aを表示しているときに、第2特殊図柄55Bを表示可能である。ここで、通常遊技状態は、第1モードとして捉えられる。また、装飾図柄41、第1小図柄54A、および第1特殊図柄55Aは、何れも、第1演出図柄として捉えられる。また、第2特殊図柄55Bは、第2演出図柄として捉えられる。
この場合、第1モードにおいて、第1特別図柄に対応する第1演出図柄および第2特別図柄に対応する第2演出図柄の各々を遊技者に認識させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、通常遊技状態において、装飾図柄41、第1小図柄54A、および第1特殊図柄55Aを表示しているときに、第2特殊図柄55Bを表示可能である。ここで、通常遊技状態は、第1モードとして捉えられる。また、装飾図柄41、第1小図柄54A、および第1特殊図柄55Aのうちの一つは、第1演出図柄として捉えられる。また、装飾図柄41、第1小図柄54A、および第1特殊図柄55Aのうちの他の一つは、第2演出図柄として捉えられる。さらに、第2特殊図柄55Bは、第3演出図柄として捉えられる。
この場合、第1モードにおいて第1特別図柄に対応する演出図柄および第2特別図柄に対応する演出図柄の各々を遊技者に認識させつつ、主として行われている第1特別図柄に係る変動演出を遊技者により着目させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、通常遊技状態において、装飾図柄41、第1小図柄54A、および第1特殊図柄55Aを変動表示しているときに、第2特殊図柄55Bを変動表示可能である。ここで、通常遊技状態は、第1モードとして捉えられる。また、装飾図柄41、第1小図柄54A、および第1特殊図柄55Aは、何れも、第1演出図柄として捉えられる。また、第2特殊図柄55Bは、第2演出図柄として捉えられる。
この場合、第1モードにおいて第1特別図柄および第2特別図柄が同時に変動していることを遊技者に認識させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、電動チューリップ123が動作していない場合であっても、遊技領域111の右側に遊技球が発射されると、この遊技球が第2始動口122(図23参照)に入賞することがある。そして、この場合に実行される変動(変動演出)の実行時間は、第1始動口121への入賞に基づく変動(変動演出)の実行時間よりも長い「600.00秒」となっており(図27参照)、非効率的な変動演出が実行されるようになっている。そのため、遊技者が、通常遊技状態において遊技領域111の右側に遊技球を発射することが抑制される。
また、本実施形態では、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出であって、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであることに基づく変動演出では、画像表示部114においては、第2特殊図柄55B以外の演出が行われない。
また、通常遊技状態中に第2始動口122に遊技球が入賞した場合には、上述の通り、第2保留数表示53Bが「1」に更新される。すなわち、通常遊技状態中に第2始動口122に遊技球が入賞した場合には、事前判定結果コマンドに応じた演出表示(例えば、保留画像52の表示や保留画像52の変化演出等)が制限されるが、保留数増加コマンドに応じた演出表示(第2保留数表示53Bの更新)が実行される一方、通常遊技状態中に第1始動口121に遊技球が入賞した場合、事前判定結果コマンドに応じた演出表示(例えば、保留画像52の表示や保留画像52の変化演出等)、および保留数増加コマンドに応じた演出表示(第1保留数表示53Aの更新)が実行される。この場合、通常遊技状態において第1始動口121および第2始動口122の何れに入賞したかによって演出を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、通常遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合には、変動画像51や保留画像52は表示されない。
また、以下の説明では説明を省略するが、上述した通り、本実施形態では、装飾性の高い装飾図柄41が仮停止するときに、仮停止した装飾図柄41に対応する発光画像703が表示される。
(変動演出例2)
図54は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図54を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例2)を説明する。変動演出例2は、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例2における第1始動口121への入賞に基づく変動演出は、図48における「変動演出パターン」として「ER5」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上記の変動演出例1と相違する点を主に説明し、変動演出例1と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図54(1)に示すように、1つ前の第1特別図柄が停止表示することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および第1小図柄54Aが確定停止されている。また、第1特殊図柄55Aに「×」が表示されている一方で、第2特殊図柄55Bにおいて変動が継続されている。また、このとき、保留画像52が表示されている。また、このとき、第1保留数表示53Aに「1」が表示され、第2保留数表示53Bに「0」が表示されている。
次に、図54(2)に示すように、次の第1特別図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。また、第1保留数表示53Aが「0」に更新される。また、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。
次に、図54(3)に示すように、左装飾図柄41である「4」が仮停止する。また、このとき、第2特別図柄が停止表示することに伴い、第2特殊図柄55Bに「×」が表示される。一方で、第2小図柄54Bは表示されない。
次に、図54(4)に示すように、右装飾図柄41である「4」が仮停止し、リーチ演出が開始される。このとき、左右の装飾図柄41に対応する発光画像703がそれぞれ表示される。
次に、図54(5)に示すように、中装飾図柄41である「5」が仮停止する。このとき、中装飾図柄41に対応する発光画像703が表示される。
次に、図54(6)に示すように、第1特別図柄の停止表示にともない、3つの装飾図柄41である「454」が確定停止する。また、第1小図柄54Aである「454」も確定停止する。また、このとき、第1特殊図柄55Aに「×」が表示される。また、このとき、変動画像51が非表示になる。
なお、以下の説明では説明を省略するが、上述した通り、本実施形態では、装飾性の高い左右の装飾図柄41が仮停止することでリーチ演出が開始されるときに、仮停止した左右の装飾図柄41に対応する発光画像703がそれぞれ表示される(図54(4)参照)。
(変動演出例3)
図55および図56は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図55および図56を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例3)を説明する。変動演出例3は、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例3における第1始動口121への入賞に基づく変動演出は、図48における「変動演出パターン」として「ER10」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図55(1)に示すように、1つ前の第1特別図柄が停止表示することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および第1小図柄54Aが確定停止されている。また、このとき、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bに「×」が表示されている。また、このとき、2つの保留画像52が表示されている。また、このとき、第1保留数表示53Aに「2」が表示され、第2保留数表示53Bに「0」が表示されている。
次に、図55(2)に示すように、次の第1特別図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。また、第1保留数表示53Aが「1」に更新される。また、2番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に近づくように移動する。また、このとき、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。また、このとき、変動画像51の変化演出が実行される。
変化演出とは、変動画像51や保留画像52の表示態様を変化させる演出である。より具体的には、変化演出とは、変動画像51や保留画像52の表示色や模様や形状等(以下、「表示色など」と呼ぶ)を変化させる演出である。図示の例では、変化演出により、緑色の変動画像51が表示される。
次に、図55(3)に示すように、左装飾図柄41である「4」が仮停止する。
次に、図55(4)に示すように、右装飾図柄41である「4」が仮停止し、リーチ演出が開始される。
次に、図55(5)に示すように、移行画像704が表示される。この移行画像704の表示にともない、ステージ画像701および装飾図柄41は非表示になる。ただし、画像表示部114において移行画像704が表示されるレイヤよりも後側のレイヤに装飾図柄41が表示されることで、装飾図柄41が遊技者に視認困難または視認不能であってもよい。すなわち、装飾図柄41は、移行画像704が表示されているときに遊技者に視認困難又は視認不能であればよい。また、移行画像704が表示されているときであっても、装飾図柄41は遊技者に視認可能であってもよい。
次に、図55(6)に示すように、SPリーチ演出の開始にともない、SPリーチ画像705が表示される。このとき、左右の装飾図柄41は、装飾性の低い表示態様であって、移行画像704の表示前(図55(4)参照)よりも小さい表示サイズにより表示される。図示の例では、左右の装飾図柄41は、画像表示部114における上側に表示されている。また、このとき、変動画像51および保留画像52が非表示になる。
次に、図56(7)に示すように、SPSPリーチ演出の開始にともない、SPSPリーチ画像706が表示される。
次に、図56(8)に示すように、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像707が表示される。
そして、ボタン操作画像707が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図56(9)に示すように、中装飾図柄41である「5」が仮停止する。この中装飾図柄41は、左右の装飾図柄41よりも表示サイズが大きい。また、このとき、中装飾図柄41に対応する発光画像703は表示されない。
次に、図56(10)に示すように、移行画像704が表示される。また、このとき、3つの装飾図柄41は、視認不能または視認困難になっている。
次に、図56(11)に示すように、3つの装飾図柄41が装飾性の高い表示態様により仮停止する。このとき、装飾図柄41に対応する発光画像703は表示されない。また、このとき、変動画像51、保留画像52、およびステージ画像701が再び表示される。
次に、図56(12)に示すように、第1特別図柄の停止表示にともない、3つの装飾図柄41および第1小図柄54Aである「454」が確定停止する。また、このとき、第1特殊図柄55Aに「×」が表示される。また、このとき、変動画像51が非表示になる。
なお、本実施形態では、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出の実行中には、変動画像51および保留画像52が何れも表示されないことを説明したが、これに限定されない。
SPリーチ演出の実行中には変動画像51および保留画像52が表示されるようにしてもよい。また、SPリーチ演出の実行中に、保留画像52が表示されない一方で変動画像51は表示されるようにしてもよい。また、SPSPリーチ演出の実行中に、保留画像52が表示されない一方で変動画像51は表示されるようにしてもよい。
(変動演出例4)
図57乃至図60は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図57乃至図60を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例4)を説明する。変動演出例4は、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例4における第1始動口121への入賞に基づく変動演出は、図48における「変動演出パターン」として「EA1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図57(1)に示すように、1つ前の第1特別図柄が停止表示することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および第1小図柄54Aが確定停止されている。また、このとき、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bに「×」が表示されている。また、このとき、2つの保留画像52が表示されている。また、1番目の保留画像52が青色により表示されている。また、このとき、第1保留数表示53Aに「2」が表示され、第2保留数表示53Bに「0」が表示されている。
なお、1番目の保留画像52は、表示開始時から青色により表示されたものであってもよいし、通常表示態様により表示されていた保留画像52の変化演出により青色により表示されたものであってもよい。すなわち、事前判定演出が行われたことで青色により表示された保留画像52であれば、何れの演出を経たものであってもよい。
次に、図57(2)に示すように、次の第1特別図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。また、第1保留数表示53Aが「1」に更新される。また、2番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に近づくように移動する。また、このとき、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。また、このとき、変動画像51の変化演出が実行され、変動画像51が赤色により表示される。
次に、図57(3)に示すように、左装飾図柄41である「4」が仮停止する。また、このとき、第2始動口122に遊技球が入賞すると、第2特別図柄の変動表示が開始されることにともない、第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。また、このとき、左打ち画像702が表示されるとともに、遊技領域111の左側に遊技球を発射させることを遊技者に促すための音がスピーカ156から出力される。
次に、図57(4)に示すように、右装飾図柄41である「4」が仮停止し、リーチ演出が開始される。
次に、図57(5)に示すように、移行画像704が表示される。移行画像704の表示にともない、ステージ画像701および装飾図柄41は非表示になる。
次に、図57(6)に示すように、SPリーチ演出の開始にともない、SPリーチ画像705が表示される。このとき、左右の装飾図柄41は、装飾性の低い表示態様により縮小表示される。また、このとき、変動画像51および保留画像52が非表示になる。
次に、図58(7)に示すように、SPSPリーチ演出の開始にともない、SPSPリーチ画像706が表示される。また、このとき、第1始動口121に遊技球が入賞することにともない、第1保留数表示53Aが「2」に更新される。一方で、保留画像52は表示されていない。
次に、図58(8)に示すように、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像707が表示される。
そして、ボタン操作画像707が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図58(9)に示すように、役物演出が実行され、可動役物115が画像表示部114に重なるように移動する。また、このとき、演出ボタン161が振動する。また、このとき、音演出が実行され、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する第1演出音がスピーカ156から出力される。また、このとき、第1報知画像708が表示される。また、このとき、枠ランプ157(図示省略)、盤ランプ116(図示省略)、可動役物115および演出ボタン161が、何れも虹色に発光する。なお、以下では、枠ランプ157、盤ランプ116、可動役物115および演出ボタン161をまとめて説明する場合、「各ランプ」と称することがある。
なお、図58(9)に示すような、可動役物115が画像表示部114に重なるように移動する役物演出は、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する演出としても捉えられる。また、図58(9)に示すような、演出ボタン161が振動する演出は、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する演出としても捉えられる。
次に、図58(10)に示すように、ゾロ目の装飾図柄41である「444」が仮停止する。このとき、ゾロ目の装飾図柄41は、変動演出の開始時やSPリーチ演出の実行中よりも大きい表示サイズにより表示される。また、このとき、3つの装飾図柄41の各々に対応する発光画像703が表示される。また、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aは変動表示を継続している。
次に、図58(11)に示すように、移行画像704が表示される。移行画像704の表示にともない、装飾図柄41が非表示になる。
次に、図58(12)に示すように、ゾロ目の装飾図柄41が装飾性の高い表示態様により表示される。また、このとき、3つの装飾図柄41の各々に対応する発光画像703が表示される。また、このとき、ステージ画像701が再び表示される。一方で、変動画像51および保留画像52は表示されていない。
なお、移行画像704の表示後であって、ゾロ目の装飾図柄41が装飾性の高い表示態様により表示されているときに、変動画像51および保留画像52が表示されてもよい。移行画像704の表示後であって、ゾロ目の装飾図柄41が装飾性の高い表示態様により表示されているときに、保留画像52は表示されない一方で、変動画像51は表示されてもよい。
次に、図59(13)に示すように、昇格煽り演出が実行される。昇格煽り演出においては、ボタン操作演出が実行される。図示の例では、ボタン操作演出により、ボタン操作画像707が表示される。
そして、ボタン操作画像707が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図59(14)に示すように、ゾロ目の装飾図柄41である「444」の仮停止が維持される。すなわち、昇格煽り演出が実行された結果、昇格演出が実行されない。
そして、第1特別図柄の停止表示にともない、図59(15)に示すように、装飾図柄41が確定停止する。この装飾図柄41の数字の組み合わせ「444」は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりである場合の組み合わせの一例である。また、第1小図柄54である「444」が確定停止する。また、このとき、第1特殊図柄55Aが「〇」により表示される。一方で、第2特殊図柄55Bは、変動表示を継続している。
次に、図59(16)に示すように、大当たり遊技報知画像709および第2報知画像710が表示される。また、このとき、装飾図柄41、第1小図柄54A、第1保留数表示53Aおよび第2保留数表示53Bが非表示になる。一方で、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bは表示を維持している。このとき、各ランプが虹色に発光するとともに、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する第2演出音がスピーカ156から出力される。この第2演出音は、役物演出が実行されていたとき(図58(9)参照)に出力されていた第1演出音とは異なる音である。ただし、第2演出音は、第1演出音と同じ音であってもよい。
また、このとき、第2特別図柄が停止表示する。すなわち、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることにより実行された変動演出(第1特別図柄に係る変動演出)が終了したことにともない、変動パターンにおいて定められた第2特別図柄の変動時間が経過したか否かに関わらず(変動時間が経過していない場合であっても)、第2特別図柄の変動表示が終了する。また、第2特別図柄の停止表示にともない、第2特殊図柄55Bが「×」により表示される。
なお、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることにより実行された変動演出が終了した場合において、変動パターンにおいて定められた第2特別図柄の変動時間が経過していない場合には、第2特別図柄の変動表示が継続する一方で、第2特殊図柄55Bが「×」により表示されてもよい。そして、変動パターンにおいて定められた変動時間が経過すると、第2特別図柄が停止表示してもよい。
次に、図59(17)に示すように、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bが非表示になる。
次に、図59(18)に示すように、大当たり遊技の開始にともない、ラウンド画像711および第1右打ち画像712が表示される。
次に、大当たり遊技が終了すると、図60(19)に示すように、状態報知画像713が表示される。図示の例では、パチンコ遊技機100の遊技状態である第1特別時短遊技状態を示唆または報知する「第1特別時短開始!」のテキストが示されている。すなわち、大当たり遊技が終了すると、パチンコ遊技機100は、通常遊技状態から第1特別時短遊技状態になる。
次に、図60(20)に示すように、第1特別時短遊技状態において、装飾性の低い装飾図柄41である「444」が確定停止されている。また、第1小図柄54Aが確定停止されている。また、このとき、第1特殊図柄55Aに「〇」が表示され、第2特殊図柄55Bに「×」が表示されている。また、第1保留数表示53Aに「2」が表示され、第2保留数表示53Bに「0」が表示されている。また、このとき、第1特別時短遊技状態に応じたステージ画像701が表示されている。また、このとき、2つの保留画像52が表示されている。また、このとき、時短残回数画像714が表示されている。図示の例では、時短残回数画像714として、第1特別時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数が100回であることを示す「あと100」のテキストが表示されている。
また、本実施形態では、通常遊技状態においてSPSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に遊技球が入賞しても保留画像52が表示されないことを説明した。ここで、通常遊技状態においてSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に入賞しても保留画像52が表示されなくてもよい。また、通常遊技状態においては、SPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に入賞した場合には保留画像52が表示される一方で、SPSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には保留画像52が表示されないようにしてもよい。また、通常遊技状態においてSPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行されているときに第2始動口122に入賞した場合であっても、変動画像51や保留画像52が表示されなくてもよい。
また、演出制御部300は、通常遊技状態において第1始動口121や第2始動口122に遊技球が入賞した場合に、入賞を報知する入賞音をスピーカ156に出力させてもよい。そして、通常遊技状態においてSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、入賞音が出力されてもよい(このときに、保留画像52が表示されるようにしてもよいし、保留画像52が表示されないようにしてもよい)。一方で、通常遊技状態においてSPSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には入賞音が出力されないようにしてもよい。また、通常遊技状態においてSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合であっても、入賞音が出力されないようにしてもよい。また、通常遊技状態においてSPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行されているときに第2始動口122に入賞した場合には入賞音が出力されないようにしてもよい。また、通常遊技状態においては、第2始動口122に入賞した場合には、何れの場合であっても(リーチ演出前、リーチ演出中、変動停止中等であっても)入賞音が出力されないようにしてもよい。
また、変動演出例4では、昇格煽り演出が実行された結果、昇格演出が実行されないことを説明したが、昇格演出が実行される場合、昇格煽り演出の実行後に、役物演出や演出ボタン161の振動等が行われてもよい。
また、変動演出例4のように、青色の保留画像52の表示等の事前判定演出が実行されているときに、第2始動口122に遊技球が入賞して第2特別図柄に係る変動演出が開始される場合がある。この場合、実行中であった事前判定演出を終了(例えば、青色の保留画像52を通常表示態様に切り替える)させてもよい。この場合、事前判定演出が何れの変動を対象とするか不明となってしまうような不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、第2特別図柄に係る変動演出が終了した場合、終了された事前判定演出が再び行われてもよいし、終了された事前判定演出が再び行われることが制限されてもよい。
また、第1始動口121への入賞に基づき開始した事前判定演出の実行中に第2特別図柄の変動表示が開始されると事前判定演出を途中終了させるのではなく、第2始動口122への入賞が発生した時点で事前判定演出を途中終了させてもよいし、第2始動口122への入賞した発生した時点で実行されていた第1特別図柄の変動表示の変動時間が経過して第1特別図柄が停止表示された時点で事前判定演出を途中終了させてもよいし、第1特別図柄の停止時間が経過した時点で事前判定演出を終了させてもよい。
また、変動演出例4では、時短遊技状態を発生させる場合に、大当たり遊技中や、状態報知画像713の表示中に、後述する第2右打ち画像717を表示する等により、時短遊技状態が発生する前から右打ち報知を行うようにしてもよい。この場合、時短遊技状態が発生することを遊技者に知らしめることができると共に、時短遊技状態が発生する際に左打ちをしてしまって遊技者が不利益を被ることを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、大当たり遊技から移行した第1特別時短遊技状態の開始時に客待ち状態であった場合には、第1特別時短遊技状態の演出モードに対応するBGMを可聴出力せずにミュートされた状態となるようにしてもよい。この場合には、客待ち状態から第1始動口121に遊技球が入賞することで変動演出が開始されるときに、第1特別時短遊技状態の演出モードに対応するBGMを可聴出力すればよい。
(変動演出例5)
図61は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図61を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例5)を説明する。変動演出例5は、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例5における変動演出は、図49における「変動演出パターン」として「EC1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図61(1)に示すように、1つ前の第1特別図柄が停止表示することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および第1小図柄54Aが確定停止されている。また、このとき、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bに「×」が表示されている。また、このとき、第1保留数表示53Aおよび第2保留数表示53Bに「0」が表示されている。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、第2特別図柄の変動表示が開始され、これにともない、図61(2)に示すように、第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。また、このとき、第1シャッター画像715および第3報知画像716が表示される。図示の例では、第3報知画像716には、変動演出の残り時間を示唆する「あと139秒」のテキストが示されている。その後、時間の経過にしたがって、第3報知画像716に表示される時間が更新される。なお、第1シャッター画像715の表示にともない、装飾図柄41は非表示になる。ただし、画像表示部114において第1シャッター画像715よりも後ろのレイヤに装飾図柄41が表示されることで、装飾図柄41が視認不能または視認困難であってもよい。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1特別図柄の変動表示が開始され、これにともない、図61(3)に示すように、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。一方で、装飾図柄41は表示されていない。また、第3報知画像716の表示内容が「あと1秒」に更新される。
次に、第2特別図柄が停止表示すると、図61(4)に示すように、第2小図柄54Bである「555」が確定停止した状態で表示されるとともに、第2特殊図柄55Bに「〇」が表示される。また、このとき、第3報知画像716の表示内容が「あと0秒」に更新される。一方で、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動表示が継続している。
次に、図61(5)に示すように、第2小図柄54Bが非表示になる。一方で、第2特殊図柄55Bには「〇」が表示されている。また、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aは変動表示している。
次に、図61(6)に示すように、第2右打ち画像717が表示される。また、このとき、第1特別図柄が停止表示する。すなわち、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることにより実行された変動演出(第2特別図柄に係る変動演出)が終了したことにともない、変動パターンにおいて定められた第1特別図柄の変動時間が経過したか否かに関わらず(変動時間が経過していない場合であっても)、第1特別図柄の変動表示が終了する。また、第1特別図柄の停止表示にともない、第1小図柄54Aである「421」が確定停止するとともに、第1特殊図柄55Aが「×」により表示される。
なお、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることにより実行された変動演出が終了した場合において、変動パターンにおいて定められた第1特別図柄の変動時間が経過していない場合には、第1特別図柄の変動表示が継続する一方で、第1小図柄54Aがはずれ目により確定停止するとともに、第1特殊図柄55Aが「×」により表示されてもよい。そして、変動パターンにおいて定められた変動時間が経過すると、第1特別図柄が停止表示してもよい。
そして、遊技球がゲート124を通過すると、図59(17)に示したものと同じ演出が実行される。すなわち、大当たり遊技報知画像709および第2報知画像710が表示される。また、このとき、第1小図柄54A、第1保留数表示53A、第2保留数表示53B、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bが非表示になる。また、このとき、各ランプが虹色に発光するとともに、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを報知する第2演出音がスピーカ156から出力される。一方で、役物演出や、演出ボタン161の振動は行われていない。
その後は、図59(18)、図60(19)、(20)を用いて説明したものと同じ演出が実行される。
以上の通り、本実施形態では、図61(1)、(2)に示すように、第1特別図柄の停止表示にともない停止表示された第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aは、非表示にならない。この第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aは、次の第2特別図柄の変動表示が開始されても非表示にならず、また、次の第1特別図柄の変動表示が開始されても非表示にならない。なお、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであることを示す態様により停止表示された第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aは、その後複数回の特別図柄変動が実行されても非表示にならず、また、複数回の特別図柄変動に伴う変動演出に関わらず(SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行されても)、非表示にならない。一方で、図61(4)、(5)に示すように、第2特別図柄の停止表示にともない停止表示された第2小図柄54Bは、非表示になる。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、通常遊技状態において、停止表示させた第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aを非表示にせず、停止表示させた第2小図柄54Bを非表示にすることが可能である。ここで、通常遊技状態は、第1モードとして捉えられる。また、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aは、何れも、第1演出図柄として捉えられる。また、第2小図柄54Bは、第2演出図柄として捉えられる。
この場合、第1モードにおいて第1特別図柄に対応する第1演出図柄および第2特別図柄に対応する第2演出図柄の各々を遊技者に認識させつつ、主として行われる変動演出に関する第1演出図柄を遊技者により着目させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、図58(9)や後述する図84(8)に示すように、第1特別図柄抽選結果や第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する特定演出である、各ランプの虹色による発光等を実行可能である。そして、演出制御部300は、通常遊技状態において、第1特別図柄に係る変動演出では、特定演出を実行可能であり(図58(9)参照)、第2特別図柄に係る変動演出では、特定演出の実行を制限可能である(図61(4)参照)。ここで、第1特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることは、第1遊技条件が成立したことと捉えられる。また、第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることは、第2遊技条件が成立したことと捉えられる。また、通常遊技状態は、特定モードとして捉えられる。また、第1特別図柄に係る変動演出は、第1変動演出として捉えられる。また、第2特別図柄に係る変動演出は、第2変動演出として捉えられる。
この場合、特定モードにおいては、第2変動演出よりも第1変動演出をより際立たせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、図58(9)や後述する図84(8)に示すように、演出体を、第1遊技条件または第2遊技条件が成立したことを示唆する特定態様にする特定演出を実行可能である。ここで、演出体としては、例えば、可動役物115や演出ボタン161等が挙げられる。また、特定態様としては、可動役物115の下側への移動や、演出ボタン161の振動や、可動役物115または演出ボタン161の虹色による発光等が挙げられる。そして、演出制御部300は、特定モードにおいて、第1変動演出では、特定演出を実行可能であり(図58(9)参照)、第2変動演出では、特定演出の実行を制限可能である(図61(4)参照)。
この場合、特定モードにおいては、第2変動演出よりも第1変動演出をより際立たせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、図58(9)や後述する図84(8)に示すように、第1遊技条件または第2遊技条件が成立したことを示唆または報知する特定音をスピーカ156に出力させる特定演出を実行可能である。ここで、特定音としては、第1演出音が挙げられる。そして、演出制御部300は、特定モードにおいて、第1変動演出では、特定演出を実行可能であり(図58(9)参照)、第2変動演出では、特定演出の実行を制限可能である(図61(4)参照)。
この場合、特定モードにおいては、第2変動演出よりも第1変動演出をより際立たせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、図58(9)や後述する図84(8)に示すように、第1遊技条件または第2遊技条件が成立したことを示唆または報知する特定画像を表示する特定演出を実行可能である。ここで、特定画像としては、第1報知画像708が挙げられる。そして、演出制御部300は、特定モードにおいて、第1変動演出では、特定演出を実行し且つ、第1遊技条件の成立を示唆する態様により装飾図柄41、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aを表示可能であり(図58(9)、図59(15)参照)、第2変動演出では、特定演出の実行を制限可能であり、第2遊技条件の成立を示唆する態様により第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bを表示可能である(図61(4)参照)。ここで、装飾図柄41、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aは、何れも、第1演出図柄として捉えられる。また、第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bは、何れも、第2演出図柄として捉えられる。
この場合、特定モードにおいては、第2変動演出よりも第1変動演出をより際立たせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、本実施形態では、第2変動演出であっても、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する演出(第1シャッター画像715の表示等)が行われている。すなわち、第2変動演出では、第1変動演出において実行される特定演出の実行が制限されればよい。
また、本実施形態では、第2変動演出では、特定演出の実行が制限されることを説明した。
ここで、第2変動演出の終了後(例えば、第2変動演出の終了後においてゲート124に入賞したとき)に、特定演出(役物演出、演出ボタン161の振動、第1演出音の出力等)が実行されてもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300は、通常遊技状態においては、第1特別図柄に係る変動演出の実行中に、第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する態様により第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bを表示可能である。ここで、通常遊技状態は、特定モードとして捉えられる。また、第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆する態様としては、例えば、ゾロ目や、「〇」のマーク等が挙げられる。また、第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることは、第2遊技条件の成立として捉えられる。また、第2小図柄54Bは、第1演出図柄として捉えられる。また、第2特殊図柄55Bは、第2演出図柄として捉えられる。
この場合、第1特別図柄の変動中であっても、第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを遊技者に認識させ易くできるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、通常遊技状態においては、第1特別図柄に係る変動演出の実行中に、第2小図柄54Bを非表示可能にする。ここで、通常遊技状態は、特定モードとして捉えられる。また、第1特別図柄に係る変動演出は、第1変動演出として捉えられる。
この場合、特定モードにおいては、第2小図柄54Bを遊技者に着目させた後は、第2小図柄54Bが非表示になったときに表示されている他の演出画像を遊技者に着目させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
特に本実施形態では、演出制御部300は、通常遊技状態においては、第1変動演出の実行中に、第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることに基づく変動演出が実行される場合、第2小図柄54Bを非表示にしたときに、第2特殊図柄55Bの表示を継続可能である。
この場合、第2小図柄54Bを非表示にしても第2特殊図柄55Bが表示されているため、第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを遊技者が忘れることを防止でき、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより変動演出が実行される場合、第1シャッター画像715や第3報知画像716等の特別画像を表示可能である。ここで、第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることは、第2遊技条件の成立として捉えられる。そして、演出制御部300は、第1特別図柄に係る変動演出の実行中に、第2小図柄54B、第2特殊図柄55Bおよび特別画像を表示可能である。第1特別図柄に係る変動演出は、第1変動演出として捉えられる。
この場合、第1特別図柄の変動表示中であっても、抽選結果が大当たりまたは小当たりである特別図柄に係る演出に遊技者を着目させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、通常遊技状態においては、第1特別図柄に対応する演出図柄として、装飾図柄41、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aが表示され、第2特別図柄に対応する演出図柄として、第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bが表示される。すなわち、通常遊技状態においては、第2特別図柄に対応する演出図柄の種類よりも、第1特別図柄に対応する演出図柄の種類の方が多い。
この場合、通常遊技状態において主として行われる第1特別図柄に係る変動演出に遊技者をより着目させることができる。
また、本実施形態では、抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより実行される第2特別図柄に係る変動演出において、変動演出の残り時間に関する演出が実行される(図61(2)参照)。特に、本実施形態では、変動演出の残り時間を更新(減算)して報知する演出が実行される。
この場合、変動演出の残り時間を遊技者に認識させることができるため、第2特別図柄に係る変動演出がいつ終わるか判らないという不安感を遊技者に与えることを防止できる。
なお、変動演出例5では、通常遊技状態において第2始動口122に入賞した場合であっても、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることに基づく変動演出が実行される場合には、左打ち画像702の表示や、遊技領域111の左側に遊技球を発射させることを遊技者に促すための音の出力が実行されていないが、これに限定されない。通常遊技状態において第2始動口122に入賞した場合には、特別図柄抽選の抽選結果に関わらず、左打ち画像702の表示や、遊技領域111の左側に遊技球を発射させることを遊技者に促すための音の出力が実行されてもよい。
また、通常遊技状態において表示される装飾図柄41として、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が行われることを示唆または報知する特殊図柄が設けられてもよい。言い換えると、通常遊技状態においては、第2特別図柄に対応する第2小図柄54Bの種類数よりも、第1特別図柄に対応する装飾図柄41の種類数の方が多くてもよい。この場合、通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(変動演出例6)
図62は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図62を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例6)を説明する。変動演出例6は、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例6における変動演出は、図49における「変動演出パターン」として「EC1」が選択された場合に実行される変動演出である。すなわち、変動演出例6における変動演出は、変動演出例5における変動演出と同じ変動演出パターンが選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図62(1)に示すように、1つ前の第1特別図柄が停止表示することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および第1小図柄54Aが確定停止されている。また、このとき、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bに「×」が示されている。また、第1保留数表示53Aには「1」が表示され、第2保留数表示53Bには「0」が表示されている。また、このとき、1つの保留画像52が表示されている。
次に、図62(2)に示すように、次の第1特別図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。このとき、第1保留数表示53Aが「0」に更新される。また、このとき、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。
また、装飾図柄41、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動表示が開始された後に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、第2特別図柄の変動表示が開始され、これにともない、第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。一方で、このとき、第1シャッター画像715および第3報知画像716の何れも表示されていない。
次に、図62(3)に示すように、第1特別図柄の停止表示にともない、3つの装飾図柄41および第1小図柄54Aである「421」が確定停止する。また、第1特殊図柄55Aに「×」が表示される。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1特別図柄の変動表示が開始され、これにともない、図62(4)に示すように、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。また、このとき、第1シャッター画像715および第3報知画像716が表示される。第3報知画像716には、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の残り時間を示唆する「あと110秒」のテキストが示されている。
その後は、図61(3)乃至(6)、図59(17)、(18)、図60(19)、(20)を用いて説明したものと同じ演出が実行される。
以上の通り、本実施形態では、第2特別図柄に係る特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることに基づく変動演出が開始されるときに、第1始動口121への入賞に基づく変動演出が実行中である場合、この変動演出の実行中には、第1シャッター画像715および第3報知画像716が表示されない。そして、次の第1始動口121への入賞に基づく変動演出が開始されるときに、第1シャッター画像715および第3報知画像716が表示される。すなわち、第1シャッター画像715および第3報知画像716の表示開始タイミングが遅くなる。そして、第3報知画像716の表示開始タイミングが遅くなる分だけ、第3報知画像716の表示開始時に第3報知画像716に表示される「変動時間の残り時間」には少ない時間が表示される。
なお、第1特別図柄および第2特別図柄が何れも変動表示しているとき(図62(2)参照)に、第1始動口121に遊技球が入賞する場合がある。この場合に、変動表示中であった第1特別図柄が停止表示され、次の第1特別図柄の変動表示が開始されることにともない、第1シャッター画像715および第3報知画像716の表示が開始されてもよい。
また、通常遊技状態において、第1特別図柄の変動表示(変動演出)中であっても、第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより第2特別図柄の変動表示(変動演出)が開始されるときには、第1シャッター画像715および第3報知画像716の表示が開始されてもよい。
(変動演出例7)
図63は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図63を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例7)を説明する。変動演出例7は、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例7における変動演出は、図49における「変動演出パターン」として「EC1」が選択された場合に実行される変動演出である。すなわち、変動演出例7における変動演出は、変動演出例5における変動演出および変動演出例6における変動演出と同じ変動演出パターンが選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図63(1)に示すように、1つ前の第1特別図柄が停止表示することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および第1小図柄54Aが確定停止されている。また、このとき、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bに「×」が示されている。また、第1保留数表示53Aには「1」が表示され、第2保留数表示53Bには「0」が表示されている。また、このとき、1つの保留画像52が表示されている。
次に、図63(2)に示すように、次の第1特別図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。このとき、第1保留数表示53Aが「0」に更新される。また、このとき、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。
また、装飾図柄41、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動表示が開始された後に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、第2特別図柄の変動表示が開始され、これにともない、第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。一方で、このとき、第1シャッター画像715および第3報知画像716の何れも表示されていない。
次に、図63(3)に示すように、第1特別図柄の停止表示にともない、3つの装飾図柄41および第1小図柄54Aである「421」が確定停止する。また、第1特殊図柄55Aに「×」が表示される。
その後、第1始動口121に遊技球が入賞しない状態が続くと、第1シャッター画像715および第3報知画像716の何れも表示されないまま、第2特別図柄の変動表示が継続される。
次に、第2特別図柄が停止表示すると、これにともない、図63(4)に示すように、第2小図柄54Bである「555」が確定停止する。また、第2特殊図柄55Bに「〇」が表示される。一方で、第1シャッター画像715および第3報知画像716の何れも表示されていない。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図63(5)に示すように、第1シャッター画像715および第2右打ち画像717が表示される。一方で、第3報知画像716は表示されない。また、このとき、第2小図柄54Bは非表示になる。
そして、遊技球がゲート124を通過すると、そして、遊技球がゲート124を通過すると、図59(17)に示したものと同じ演出が実行される。すなわち、大当たり遊技報知画像709および第2報知画像710が表示される。また、このとき、第1小図柄54A、第1保留数表示53A、第2保留数表示53B、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bが非表示になる。また、このとき、各ランプが虹色に発光するとともに、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを報知する第2演出音がスピーカ156から出力される。一方で、役物演出や、演出ボタン161の振動は行われていない。
その後は、図59(18)、図60(19)、(20)を用いて説明したものと同じ演出が実行される。
なお、図63(4)に示した状態において、第1始動口121に遊技球が入賞するよりも先に遊技球がゲート124を通過する場合がある。この場合、図63(5)に示す演出が行われることなく、図59(17)に示す演出が行われてもよい。
(変動演出例8)
図64は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図64を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例8)を説明する。変動演出例8は、通常遊技状態における第2始動口122への2回の入賞に基づいて2回実行される変動演出の例である。なお、変動演出例8における1回目の変動演出は、図49における「変動演出パターン」として「EE1」が選択された場合に実行される変動演出であり、2回目の変動演出は、図49における「変動演出パターン」として「EC1」が選択される場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、保留数U1および保留数U2が何れも0であり且つ第1特別図柄および第2特別図柄が何れも停止表示しているときに、第2始動口122に遊技球が入賞すると、第2特別図柄の変動表示が開始されることにともない、図64(1)に示すように、第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。また、このとき、左打ち画像702が表示されるとともに、遊技領域111の左側に遊技球を発射させることを遊技者に促すための音がスピーカ156から出力される。
そして、第1特別図柄が停止表示してから第1始動口121に遊技球が入賞しない時間が経過して、演出制御部300が客待ちコマンドを受信してから計測した時間がタイムアップ時間に達すると(図43のS4305参照)、図64(2)に示すように、設定画像718が表示される。すなわち、第2特別図柄の変動表示や、第2特別図柄の変動表示に基づく変動演出とは無関係に、第1特別図柄が停止表示してから第1始動口121に遊技球が入賞しない時間に基づいて客待ち演出が開始される。
次に、設定画像718が表示されてから第1始動口121に遊技球が入賞しない時間が所定時間を経過すると、図64(3)に示すように、客待ちデモ画像719が表示される。また、このとき、第2特別図柄が停止表示することにともない、第2特殊図柄55Bに「×」が表示される。一方で、第2特殊図柄55Bが停止表示されても、客待ちデモ画像719は非表示にならない。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、第2特別図柄の変動表示が開始されることにともない、図64(4)に示すように、第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。また、このとき、左打ち画像702が表示されるとともに、遊技領域111の左側に遊技球を発射させることを遊技者に促すための音がスピーカ156から出力される。一方で、客待ちデモ画像719は非表示にならない。
次に、第2特別図柄が停止表示することにともない、図64(5)に示すように、第2小図柄54Bである「555」が確定停止し、第2特殊図柄55Bに「〇」が表示される。一方で、客待ちデモ画像719は非表示にならない。
そして、遊技球がゲート124を通過するよりも先に第1始動口121に遊技球が入賞すると、図63(5)に示す演出が行われる。また、第1始動口121に遊技球が入賞するよりも先に遊技球がゲート124を通過すると、図59(17)に示す演出が行われる。すなわち、遊技球が第1始動口121またはゲート124に入賞すると、客待ち演出の終了に伴い客待ちデモ画像719が非表示になる。
以上の通り、本実施形態では、通常遊技状態においては、第2始動口122に遊技球が入賞したり、第2特別図柄の変動表示に基づく変動演出が開始されても、客待ち演出が制限されない。そのため、遊技の状況にあった適切なタイミングで客待ち中演出を行うことができ、遊技者に対して狙い通りの訴求効果を発揮することが可能となる。
また、客待ち演出の実行中に第2始動口122に遊技球が入賞しても、第1シャッター画像715および第3報知画像716の表示は行われない。ただし、客待ち演出の実行中であっても、第2始動口122に遊技球が入賞したことに基づいて第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることによる変動演出が行われる場合には、第1シャッター画像715および第3報知画像716が表示されるようにしてもよい。そして、この場合には、左打ち画像702の表示や、遊技領域111の左側に遊技球を発射させることを遊技者に促すための音の出力が行われないようにしてもよい。
また、通常遊技状態における第2特別図柄の変動表示(変動演出)中に、客待ち演出を開始してもよい。
また、変動演出例8においては、第2始動口122に2回入賞している。この2回の入賞によって、特定時短遊技状態になるまでに必要な変動演出の回数が2回減算される。
(変動演出例9)
図65は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図65を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例9)を説明する。変動演出例9に示す変動演出は、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出である。なお、変動演出例9における変動演出は、図48における「変動演出パターン」として「ER1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
図65(1)に示すように、1つ前の特別図柄の停止表示にともない、装飾図柄41および第1小図柄54Aが確定停止している。また、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bに「×」が表示されている。また、第1保留数表示53Aおよび第2保留数表示53Bに「0」が表示されている。また、このとき、通常残回数画像720が表示されている。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1特別図柄の変動表示の開始にともない、図65(2)に示すように、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aが変動表示を開始する。また、特定時短遊技状態になるまでに必要な変動演出が実行されたことにより、パチンコ遊技機100が通常遊技状態から特定時短遊技状態になる。また、このとき、第1右打ち画像712および状態報知画像713が表示される。図示の例では、状態報知画像713には、パチンコ遊技機100の遊技状態が特定時短遊技状態であることを示唆または報知する「特定時短開始!」のテキストが示されている。
次に、図65(3)に示すように、特定時短遊技状態(第1特別時短遊技状態)に応じたステージ画像701が表示される。また、このとき、第1特別図柄の停止表示にともない、装飾性の低い装飾図柄41および第1小図柄54Aである「421」が確定停止する。また、このとき、第1特殊図柄55Aに「×」が表示される。また、このとき、時短残回数画像714が表示される。
(変動演出例10)
図66は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図66を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例10)を説明する。変動演出例10に示す変動演出は、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出、および通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例10における第1始動口121への入賞に基づく変動演出は、図48における「変動演出パターン」として「ER1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例10における第2始動口122への入賞に基づく変動演出は、図49における「変動演出パターン」として「EC1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
図66(1)に示すように、1つ前の特別図柄の停止表示にともない、装飾図柄41および第1小図柄54Aが確定停止している。また、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bに「×」が表示されている。また、第1保留数表示53Aおよび第2保留数表示53Bに「0」が表示されている。また、このとき、通常残回数画像720が表示されている。図示の例では、通常残回数画像720には、「あと1」のテキストが示されている。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図66(2)に示すように、次の第1特別図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図66(3)に示すように、第2特別図柄の変動表示開始にともない、第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。
次に、図66(4)に示すように、第1特別図柄の停止表示にともない、装飾図柄41および第1小図柄54Aである「421」が確定停止する。また、第1特殊図柄55Aに「×」が表示される。また、このとき、通常残回数画像720が「あと0」に更新される。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1特別図柄の変動開始にともない、図66(5)に示すように、第1特殊図柄55Aが変動表示を開始する。また、特定時短遊技状態になるまでに必要な変動演出が実行されたことにより、パチンコ遊技機100が通常遊技状態から特定時短遊技状態になる。一方で、パチンコ遊技機100が特定時短遊技状態になったことを示唆または報知する状態報知画像713(図65(2)参照)は表示されず、このとき、第1シャッター画像715および第3報知画像716が表示される。図示の例では、第1シャッター画像715には、変動演出の残り時間である「あと110秒」のテキストが示されている。
その後は、図61(3)乃至(6)、図59(17)、(18)、図60(19)、(20)を用いて説明したものと同じ演出が行われる。
以上の通り、本実施形態では、特定時短遊技状態になったことが報知されるはずの変動演出において、第1シャッター画像715および第3報知画像716が表示される場合、特定時短遊技状態になったことの報知(状態報知画像713の表示)が制限される。
なお、本実施形態では、第1特別時短遊技状態は、通常遊技状態において特別図柄抽選に当選した場合に制御される状態であることを説明したが、これに限定されない。第1特別時短遊技状態は、通常遊技状態において特定時短遊技状態になるまでに必要な回数の特別図柄の変動が実行された場合に制御される状態であってもよい。すなわち、特定時短遊技状態は、第1特別時短遊技状態であってもよい。また、特定時短遊技状態は、後述する第2特別時短遊技状態であってもよい。
また、例えば、図66(1)に示す状態において、第2始動口122への入賞に基づいて、第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより第2特別図柄の変動表示(変動演出)が開始される場合に、第1シャッター画像715および第3報知画像716が表示されてもよい。そして、この第2特別図柄の変動表示(変動演出)中において、第1始動口121への入賞に基づき第1特別図柄の変動表示(変動演出)が開始され且つ終了すると、特定時短遊技状態になるまでに必要な変動演出が実行されたことにより、パチンコ遊技機100が通常遊技状態から特定時短遊技状態になる。すなわち、第2特別図柄の変動表示(変動演出)中に、特定時短遊技状態になる。この場合(特定時短遊技状態)であっても、第2特別図柄の変動表示(変動演出)が終了するまで、第1シャッター画像715および第3報知画像716の表示が継続されてもよい。一方で、パチンコ遊技機100が特定時短遊技状態に制御された以降に、第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより第2特別図柄の変動表示(変動演出)が開始される場合には、第1シャッター画像715および第3報知画像716の表示が制限されてもよい。
すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、第1モード(通常遊技状態)において第2特別図柄の変動表示が開始された場合に特定演出(第1シャッター画像715および第3報知画像716の表示)を実行し、第2モード(特定時短遊技状態)において第2特別図柄の変動表示が開始された場合に特定演出の実行を制限可能である。そして、演出制御部300は、第1モードにおいて第2特別図柄の変動表示が開始され、第2モードにおいて第2特別図柄の変動表示が終了する場合には、第2モードにおいて特定演出を実行可能である。言い換えると、演出制御部300は、第1モードが終了する前(通常遊技状態における最終回の変動表示が終了する前)に第2特別図柄の変動表示が開始された場合には、第1モードが終了した後(通常遊技状態における最終回の変動表示が終了した後)に第2特別図柄の変動表示が終了する場合であっても、特定演出を実行可能である。
(変動演出例11)
図67は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図67を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例11)を説明する。変動演出例11は、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出、および通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例11における変動演出は、図49における「変動演出パターン」として「EC1」が選択された場合に実行される変動演出、および図48における「変動演出パターン」として「EA1」が選択される場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図67(1)に示すように、1つ前の特別図柄が停止表示することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および第1小図柄54Aが確定停止されている。また、このとき、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bに「×」が表示されている。また、このとき、第1保留数表示53Aおよび第2保留数表示53Bに「0」が表示されている。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、第2特別図柄の変動表示が開始され、これにともない、図67(2)に示すように、第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。また、このとき、第1シャッター画像715および第3報知画像716が表示される。図示の例では、第3報知画像716には、変動演出の残り時間を示唆する「あと139秒」のテキストが示されている。
次に、図67(3)に示すように、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1特別図柄の変動表示の開始にともない、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。また、このとき、第3報知画像716に示された変動演出の残り時間が「あと90秒」に更新されている。
次に、第2特別図柄が停止表示すると、図67(4)に示すように、第2小図柄54Bである「555」が確定停止した状態で表示されるとともに、第2特殊図柄55Bに「〇」が表示される。また、このとき、第3報知画像716の表示内容が「あと0秒」に更新される。また、このとき、第1特別図柄が停止表示すると、第1小図柄54Aである「444」が確定停止するとともに、第1特殊図柄55Aに「〇」が表示される。
次に、図67(5)に示すように、第2右打ち画像717が表示される。また、このとき、第1小図柄54Aおよび第2小図柄54Bが何れも非表示になる。その後は、図59(17)、(18)、図60(19)、(20)を用いて説明したものと同じ演出が実行される。
なお、変動演出例11のように、第1特別図柄に係る特別図柄抽選の抽選結果、および第2特別図柄に係る特別図柄抽選の抽選結果が何れも大当たりまたは小当たりである場合、第1特別図柄および第2特別図柄のうちの、先に変動表示が終了する特別図柄に係る抽選結果に基づいて、実行される大当たり遊技や制御される遊技状態が定められてもよい。また、第1特別図柄および第2特別図柄のうちの、遊技者にとってより有利であった抽選結果に基づいて、実行される大当たり遊技や制御される遊技状態が定められてもよい。
また、変動演出例11では、通常遊技状態において、第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより第2特別図柄の変動表示が行われているときに、第1特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより第1特別図柄の変動表示が開始されることを説明した。この場合に、第2特別図柄の変動表示よりも後に開始された第1特別図柄の変動表示が、第2特別図柄よりも先に終了することがある。この場合、第2特別図柄の変動表示が終了する前であっても、第1特別図柄の変動表示が終了したときに、役物演出、演出ボタン161の振動、第1演出音の出力、第1報知画像708の表示、各ランプの虹色による発光等の特定演出が行われてもよい。また、第1特別図柄の変動表示が終了した場合には、ゾロ目の第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aは表示されるものの(図67(4)参照)、特定演出の実行が制限され、図67(5)に示す演出が実行されてもよい。
以上の通り、本実施形態では、演出制御部300は、第1特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する態様により第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aを表示しているときに、第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する態様により第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bを表示可能である。ここで、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aは、何れも、第1演出図柄として捉えられる。また、第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bは、何れも、第2演出図柄として捉えられる。また、第1特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることは、第1遊技条件が成立したこととして捉えられる。また、第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることは、第2遊技条件が成立したこととして捉えられる。
この場合、第1特別図柄および第2特別図柄の各々の特別図柄抽選結果が何れも大当たりまたは小当たりであることを遊技者に認識させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
(変動演出例12)
図68は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図68を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例12)を説明する。変動演出例12は、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例5における変動演出は、図49における「変動演出パターン」として「EC1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、第2特別図柄の変動表示にともない、図68(1)に示すように、第2特殊図柄55Bが変動表示するとともに、第1シャッター画像715および第3報知画像716が表示されている。なお、図68(1)に示す状態は、上述した変動演出例のうちの、第1シャッター画像715および第3報知画像716が表示されているときの状態であれば、何れの状態であってもよい。
次に、パチンコ遊技機100の電源が遮断されると、図68(2)に示すように、画像表示部114が消灯し、画像が表示されなくなる。
次に、パチンコ遊技機100の電源が復帰すると、図68(3)に示すように、復帰中画像721が表示される。
次に、図68(4)に示すように、装飾図柄41および第1小図柄54Aである「123」が確定停止される。また、通常遊技状態に応じたステージ画像701が再び表示される。一方で、第1シャッター画像715および第3報知画像716の何れも表示されない。また、このとき、第2特別図柄の変動表示が継続されているが、第2特殊図柄55Bに「×」が表示される。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1特別図柄の変動表示開始にともない、図68(5)に示すように、装飾図柄41、第1小図柄54A、および第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。一方で、第1シャッター画像715および第3報知画像716の何れも表示されない。
そして、第1特別図柄の停止表示にともない、図68(6)に示すように、装飾図柄41および第1小図柄54Aである「421」が確定停止する。また、第1特殊図柄55Aに「×」が表示される。
この後、第2特別図柄が停止表示するが、第2特殊図柄55Bにおいては、「〇」が表示されることなく「×」の表示が維持される。さらに、遊技球がゲート124を通過するよりも先に第1始動口121に遊技球が入賞すると、図63(5)に示す演出が行われる。また、第1始動口121に遊技球が入賞するよりも先に遊技球がゲート124を通過すると、図59(17)に示す演出が行われる。
以上の通り、本実施形態では、第1シャッター画像715および第3報知画像716が表示されているときにパチンコ遊技機100の電源が遮断されてから復帰しても、第1シャッター画像715および第3報知画像716は再表示されない。また、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることに基づく第2特別図柄の変動表示中にパチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、第2特殊図柄55Bには「×」が表示される。
なお、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることに基づく第2特別図柄の変動表示中にパチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、第2特殊図柄55Bには「×」が表示され、その後、第2特別図柄の停止表示にともない、第2特殊図柄55Bが「〇」に切り替わってもよい。
また、変動演出例12では、第2特別図柄の変動表示中にパチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、実行中であった第2特別図柄の変動表示が終了する前に、ステージ画像701および装飾図柄41が表示される(図68(4)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
第2特別図柄の変動表示中にパチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、実行中であった第2特別図柄の変動表示が終了するまで、復帰中画像721の表示が維持され、ステージ画像701および装飾図柄41が表示されなくてもよい。そして、実行中であった第2特別図柄の停止表示にともない、図68(4)に示す画像が表示されてもよい。この後、遊技球がゲート124を通過するよりも先に第1始動口121に遊技球が入賞すると、図63(5)に示す演出が行われ、第1始動口121に遊技球が入賞するよりも先に遊技球がゲート124を通過すると、図59(17)に示す演出が行われるようにしてもよい。
(変動演出例13)
図69は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図69を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例13)を説明する。変動演出例13に示す変動演出は、第1特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出である。また、変動演出例13では、第1始動口121への入賞に基づく変動演出の実行中に、第2始動口122への入賞に基づく変動演出が開始される。
なお、変動演出例13における第1始動口121への入賞に基づく変動演出は、図50(a)における「変動演出パターン」として「EG1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例13における第2始動口122への入賞に基づく変動演出は、図50(b)における「変動演出パターン」として「EJ1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
図69(1)に示すように、1つ前の特別図柄の停止表示にともない、装飾図柄41および第1小図柄54Aが確定停止している。また、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bに「×」が表示されている。また、第1保留数表示53Aおよび第2保留数表示53Bに「0」が表示されている。また、このとき、第1特別時短遊技状態に応じたステージ画像701、第1右打ち画像712および時短残回数画像714が表示されている。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1特別図柄の変動表示の開始にともない、図69(2)に示すように、装飾図柄41,第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aが変動表示を開始する。また、変動画像51が表示される。また、時短残回数画像714が「あと99」に更新される。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、第2特別図柄の変動表示開始にともない、図69(3)に示すように、第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。また、このとき、左打ち画像702の表示や、遊技領域111の左側に遊技球を発射させることを遊技者に促すための音の出力は行われない。
次に、第1特別図柄の停止表示にともない、図69(4)に示すように、装飾図柄41および第1小図柄54Aである「421」が確定停止するとともに、第1特殊図柄55Aに「×」が表示される。一方で、第2特殊図柄55Bは、変動表示を継続している。
なお、時短遊技状態においては、通常遊技状態とは異なり、装飾図柄41が停止するときに、停止した装飾図柄41に対応する発光画像703が表示されないようにしてもよい。ただし、時短遊技状態であっても、通常遊技状態と同様に、装飾図柄41が停止するときに、停止した装飾図柄41に対応する発光画像703が表示されるようにしてもよい。この場合、通常遊技状態においては、3つの装飾図柄41が揃って停止表示するときに、停止表示した3つの装飾図柄41の各々に対応する発光画像703がそれぞれ同時に表示される。
以上の通り、本実施形態では、時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合には、左打ち画像702の表示や、遊技領域111の左側に遊技球を発射させることを遊技者に促すための音の出力は行われない。この場合、時短遊技状態において遊技球を第1始動口121B(図23参照)に向けて発射しているにもかかわらず、遊技領域111の左側への遊技球の発射を促すことを防止できる。
また、本実施形態では、第1特別時短遊技状態において、通常遊技状態であっても可能である第1始動口121への入賞に基づいて実行される第1特別図柄の変動表示(変動演出)の回数に関する報知(時短残回数画像714の表示)が行われる。
(変動演出例14)
図70および図71は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図70および図71を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例14)を説明する。変動演出例14は、第1特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出、および、第1特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例14における第1始動口121への入賞に基づく変動演出は、図50(a)における「変動演出パターン」として「EG5」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例14における第2始動口122への入賞に基づく変動演出は、図50(b)における「変動演出パターン」として「EH1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
図70(1)に示すように、1つ前の特別図柄の停止表示にともない、装飾図柄41および第1小図柄54Aが確定停止している。また、第1特殊図柄55Aに「×」が表示されている。また、このとき、1つの保留画像52が表示されている。また、このとき、第1保留数表示53Aに「1」が表示され、第2保留数表示53Bに「0」が表示されている。また、このとき、第2特別図柄の変動表示にともない、第2特殊図柄55Bが変動表示されている。
次に、図70(2)に示すように、次の第1特別図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。また、第1保留数表示53Aが「0」に更新される。また、このとき、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。また、このとき、変動画像51の変化演出が実行され、変動画像51が緑色により表示される。また、時短残回数画像714が「あと89」に更新される。また、このとき、第2特別図柄の停止表示にともない、第2特殊図柄55Bに「×」が表示される。
次に、図70(3)に示すように、リーチ煽り演出が実行される。リーチ煽り演出とは、リーチ演出が実行されるか否かを煽る演出である。図示の例では、左装飾図柄41である「4」が仮停止されてから、右装飾図柄41である「4」によるリーチ煽り演出が行われている。
次に、図70(4)に示すように、右装飾図柄41である「4」が仮停止し、リーチ演出が開始される。
次に、図70(5)に示すように、SPリーチ演出の開始にともない、SPリーチ画像705が表示される。このとき、左右の装飾図柄41が縮小表示される。また、このとき、変動画像51およびステージ画像701が非表示になる。
なお、時短遊技状態においては、移行画像704(図55(5)参照)が表示されることなくSPリーチ演出が開始されているが、これに限定されない。時短遊技状態であっても、リーチ演出が開始されてから、移行画像704を経て、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が開始されるようにしてもよい。
次に、図70(6)に示すように、SPSPリーチ演出の開始にともない、SPSPリーチ画像706が表示される。
次に、図71(7)に示すように、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像707が表示される。
そして、ボタン操作画像707が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図71(8)に示すように、中装飾図柄41である「5」が仮停止する。
次に、図71(9)に示すように、はずれ目の装飾図柄41である「454」が仮停止する。また、このとき、変動画像51およびステージ画像701が再表示される。
なお、時短遊技状態においては、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出の実行後に移行画像704(図56(10)参照)が表示されることなくステージ画像701等が再表示されているが、これに限定されない。時短遊技状態であっても、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出の実行後に移行画像704を経てステージ画像701等が再表示されるようにしてもよい。
そして、第1特別図柄の停止表示にともない、図71(10)に示すように、装飾図柄41および第1小図柄54Aである「454」が確定停止する。また、このとき、第1特殊図柄55Aに「×」が表示される。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図71(11)に示すように、特2特別図柄の変動表示開始にともない、第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。一方で、第1シャッター画像715および第3報知画像716は表示されない。また、時短残回数画像714が「あと88」に更新される。
そして、第2特別図柄が停止表示すると、図71(12)に示すように、第2小図柄54Bである「555」が確定停止するとともに、第2特殊図柄55Bに「〇」が表示される。
また、図示を省略するが、この後、第2小図柄54Bが非表示になる一方で、第2特殊図柄55Bの表示が継続される。さらに、遊技球がゲート124を通過するよりも先に第1始動口121に遊技球が入賞すると、図63(5)に示す演出が行われる。また、第1始動口121に遊技球が入賞するよりも先に遊技球がゲート124を通過すると、図59(17)に示す演出が行われる。
その後は、図59(18)、図60(19)、(20)に示したものと同じ演出が行われる。
(変動演出例15)
図72乃至図76は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図72乃至図74を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例15)を説明する。変動演出例15は、第1特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例15における変動演出は、図50(a)における「変動演出パターン」として「EF2」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図72(1)に示すように、1つ前の第1特別図柄が停止表示することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および第1小図柄54Aが確定停止されている。また、このとき、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bに「×」が表示されている。また、このとき、1つの保留画像52が青色により表示されている。また、このとき、第1保留数表示53Aに「1」が表示され、第2保留数表示53Bに「0」が表示されている。
なお、1番目の保留画像52は、表示開始時から青色により表示されたものであってもよいし、通常表示態様により表示されていた保留画像52の変化演出により青色により表示されたものであってもよい。すなわち、事前判定演出が行われたことで青色により表示された保留画像52であれば、何れの演出を経たものであってもよい。
次に、図72(2)に示すように、次の第1特別図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。また、第1保留数表示53Aが「0」に更新される。また、このとき、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。また、このとき、変動画像51の変化演出が実行され、変動画像51が赤色により表示される。また、時短残回数画像714が「あと79」に更新される。
次に、図72(3)に示すように、左右の装飾図柄41である「7」が仮停止し、リーチ演出が開始される。
次に、図72(4)に示すように、SPリーチ演出の開始にともない、SPリーチ画像705が表示される。このとき、左右の装飾図柄41が縮小表示される。また、このとき、変動画像51およびステージ画像701が非表示になる。
次に、図72(5)に示すように、SPSPリーチ演出の開始にともない、SPSPリーチ画像706が表示される。また、このとき、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1保留数表示53Aが「1」に更新される。一方で、保留画像52は表示されていない。
次に、図72(6)に示すように、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像707が表示される。
そして、ボタン操作画像707が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図73(7)に示すように、役物演出が実行され、可動役物115が画像表示部114に重なるように移動する。また、このとき、演出ボタン161が振動する。また、このとき、音演出が実行され、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する第1演出音がスピーカ156から出力される。また、このとき、第1報知画像708が表示される。また、このとき、各ランプが虹色に発光する。
次に、図73(8)に示すように、ゾロ目の装飾図柄41である「777」が仮停止する。このとき、ゾロ目の装飾図柄41は、SPリーチ演出の実行中よりも大きい表示サイズにより表示される。
なお、時短遊技状態において、ゾロ目の装飾図柄41が仮停止しているときには、このゾロ目の装飾図柄41の各々に対応する発光画像703がそれぞれ(同時に)表示されてもよい。
そして、第1特別図柄の停止表示にともない、図73(9)に示すように、装飾図柄41および第1小図柄54Aである「777」が確定停止する。また、このとき、第1特殊図柄55Aが「〇」により表示される。
次に、図73(10)に示すように、大当たり遊技報知画像709および第2報知画像710が表示される。また、このとき、装飾図柄41、第1小図柄54A、第1保留数表示53Aおよび第2保留数表示53Bが非表示になる。一方で、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bは表示を維持している。また、このとき、各ランプが虹色に発光するとともに、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する第2演出音がスピーカ156から出力される。
次に、図73(11)に示すように、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bが非表示になる。
次に、図73(12)に示すように、大当たり遊技の開始にともない、ラウンド画像711および第1右打ち画像712が表示される。
次に、大当たり遊技が終了すると、図74(13)に示すように、状態報知画像713が表示される。図示の例では、パチンコ遊技機100の遊技状態である第2特別時短遊技状態を示唆または報知する「第2特別時短開始!」のテキストが示されている。すなわち、大当たり遊技が終了すると、パチンコ遊技機100は、第2特別時短遊技状態に制御される。
次に、図74(14)に示すように、第2特別時短遊技状態において、装飾性の低い装飾図柄41である「777」が確定停止されている。また、第2小図柄54Bである「777」が確定停止されている。この第2小図柄54Bは、通常遊技状態や第1特別時短遊技状態において第1小図柄54Aが表示されていた位置(図52(1)および図72(1)参照)に表示されている。一方で、第1小図柄54Aは表示されていない。また、このとき、第1特殊図柄55Aに「〇」が表示され、第2特殊図柄55Bに「×」が表示されている。また、第1保留数表示53Aに「1」が表示され、第2保留数表示53Bに「0」が表示されている。一方で、保留画像52は表示されていない。また、このとき、第2特別時短遊技状態に応じたステージ画像701が表示されている。また、このとき、時短残回数画像714が表示されている。図示の例では、時短残回数画像714として、第2特別時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数が200回であることを示す「あと200」のテキストが表示されている。
以上の通り、本実施形態では、通常遊技状態のみならず、第1特別時短遊技状態においても、第2特別図柄に係る変動演出よりも、第1特別図柄に係る変動演出の方が、主な変動演出として行われる。特に、第1特別時短遊技状態において、第1特別図柄の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを期待させる期待演出を実行可能である。また、期待演出には、大当たりまたは小当たりの期待度が異なる複数の期待演出がある。さらに、期待演出は、第2特別図柄の変動表示中であっても行われる。期待演出としては、例えば、リーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、保留画像52および変動画像51の表示等が挙げられる。
また、第1特別時短遊技状態における第1特別図柄に係る変動演出の変動演出パターンとして、抽選結果が大当たりである複数の変動演出パターンと、抽選結果がはずれである複数の変動演出パターンとが設けられている(図50(a)参照)。また、第1特別時短遊技状態における第1特別図柄に係る抽選結果が大当たりである変動パターンや、第1特別時短遊技状態における第1特別図柄に係る抽選結果がはずれである変動パターンとして、実行時間が異なる複数の変動パターンが設けられている(図28参照)。
また、第1特別時短遊技状態において、第1特別図柄の変動回数に関する時短残回数画像714が表示される。さらに、第1特別時短遊技状態において、第1特別図柄抽選の事前判定結果に基づく事前判定演出が実行される(図47(a)参照)。
また、第1特別時短遊技状態においては、第2特別図柄に係る事前判定演出よりも、第1特別図柄に係る事前判定演出の方が実行され易い。また、第1特別時短遊技状態においては、第2特別図柄に係る変動演出が行われる場合よりも、第1特別図柄に係る変動演出が行われる場合の方が、リーチ演出が実行され易い。
この場合、通常遊技状態のみならず、第1特別時短遊技状態においても、第1特別図柄に係る多様な変動演出を実現できるため、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、本実施形態では、第1特別時短遊技状態においては、第2特別図柄に係る事前判定演出が実行されないことを説明したが、これに限定されない。第1特別時短遊技状態において、第2特別図柄に係る事前判定演出が実行される一方で、第2特別図柄に係る事前判定演出よりも、第1特別図柄に係る事前判定演出の方が実行され易いようにしてもよい。また、第1特別時短遊技状態において、第2特別図柄に係る事前判定演出よりも、第1特別図柄に係る事前判定演出の方が実行され易いことには、第1特別時短遊技状態においては第2特別図柄に係る事前判定演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、第1特別時短遊技状態においては第2特別図柄に係る変動演出ではリーチ演出が行われないことを説明したが、これに限定されない。第1特別時短遊技状態において、リーチ演出が行われる第2特別図柄に係る変動演出である一方で、第2特別図柄に係る変動演出が行われる場合よりも、第1特別図柄に係る変動演出が行われる場合の方が、リーチ演出が実行され易いようにしてもよい。また、第1特別時短遊技状態において、第2特別図柄に係る変動演出が行われる場合よりも、第1特別図柄に係る変動演出が行われる場合の方が、リーチ演出が実行され易いことには、第1特別時短遊技状態における第2特別図柄に係る変動演出ではリーチ演出が行われない(0%)ことも含まれる。
また、大当たり遊技から移行した第2特別時短遊技状態の開始時に客待ち状態であった場合には、第2特別時短遊技状態の演出モードに対応するBGMを可聴出力せずにミュートされた状態となるようにしてもよい。この場合には、客待ち状態から第2始動口122に遊技球が入賞することで変動演出が開始されるときに、第2特別時短遊技状態の演出モードに対応するBGMを可聴出力すればよい。
また、本実施形態では、第1特別時短遊技状態においてSPSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に遊技球が入賞しても保留画像52が表示されないことを説明した。ここで、第1特別時短遊技状態においてSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に入賞しても保留画像52が表示されなくてもよい。また、第1特別時短遊技状態においては、SPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に入賞した場合には保留画像52が表示される一方で、SPSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には保留画像52が表示されないようにしてもよい。また、第1特別時短遊技状態においてSPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行されているときに第2始動口122に入賞した場合であっても、変動画像51や保留画像52が表示されなくてもよい。
また、演出制御部300は、第1特別時短遊技状態において第1始動口121や第2始動口122に遊技球が入賞した場合に、入賞を報知する入賞音をスピーカ156に出力させてもよい。そして、第1特別時短遊技状態においてSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、入賞音が出力されてもよい(このときに、保留画像52が表示されるようにしてもよいし、保留画像52が表示されないようにしてもよい)。一方で、第1特別時短遊技状態においてSPSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には入賞音が出力されないようにしてもよい。また、第1特別時短遊技状態においてSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合であっても、入賞音が出力されないようにしてもよい。また、第1特別時短遊技状態においてSPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行されているときに第2始動口122に入賞した場合には入賞音が出力されないようにしてもよい。また、第1特別時短遊技状態においては、第2始動口122に入賞した場合には、何れの場合であっても(リーチ演出前、リーチ演出中、変動停止中等であっても)入賞音が出力されないようにしてもよい。
また、第1特別時短遊技状態において、第1特別図柄の変動表示(変動演出)中であっても、第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより第2特別図柄の変動表示(変動演出)が開始されるときには、第1シャッター画像715および第4報知画像723の表示が開始されてもよい。
(変動演出例16)
図75は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図75を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例16)を説明する。変動演出例16は、第1特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例16における変動演出は、図50(b)における「変動演出パターン」として「EH1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図75(1)に示すように、1つ前の第1特別図柄が停止表示することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および第1小図柄54Aが確定停止されている。また、このとき、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bに「×」が表示されている。また、このとき、第1保留数表示53Aおよび第2保留数表示53Bに「0」が表示されている。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図75(2)に示すように、第2特別図柄の変動表示開始にともない、第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。また、時短残回数画像714が「あと69」に更新される。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図75(3)に示すように、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。また、このとき、第1シャッター画像715および第4報知画像723が表示される。図示の例では、第4報知画像723には、「特大チャンス接近中!」のテキスト、および、変動演出の残り時間を示唆する「あと115秒」のテキストが示されている。すなわち、第2特別図柄の変動表示開始に対して第2報知画像723の表示開始タイミングが遅くなる分だけ、第4報知画像723に表示される「変動時間の残り時間」として少ない時間が表示される。その後、時間の経過にしたがって、第4報知画像723に表示される時間が更新される。なお、このとき、保留画像52は表示されない。付言すると、第1始動口121に遊技球が入賞してから、第1シャッター画像715が表示されるまでの間であっても、保留画像52は表示されない(表示が制限される)。
次に、第1特別図柄の停止表示にともない、図75(4)に示すように、第1小図柄54Aである「421」が確定停止するとともに、第1特殊図柄55Aに「×」が表示される。また、このとき、第4報知画像723には、「あと111秒」のテキストが示されている。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図75(5)に示すように、第1特別図柄の変動表示開始にともない、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。また、このとき、第4報知画像723には、「あと3秒」のテキストが示されている。
次に、第2特別図柄が停止表示すると、図75(6)に示すように、第2小図柄54Bである「777」が確定停止するとともに、第2特殊図柄55Bに「〇」が表示される。また、このとき、第4報知画像723には、「あと0秒」のテキストが示されている。一方で、第1小図柄54Aは変動表示を継続している。
この後、図示を省略するが、第2小図柄54Bが非表示になる。そして、第2右打ち画像717が表示され、第1小図柄54Aが確定停止するとともに第1特殊図柄55Aに「×」が表示される。さらに、遊技球がゲート124を通過すると、大当たり遊技報知画像709および第2報知画像710が表示され、装飾図柄41、第1保留数表示53Aおよび第2保留数表示53Bが非表示になり、各ランプが虹色に発光し、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたはであることを示唆または報知する第2演出音がスピーカ156から出力される。その後、図73(11)、(12)、図74(13)、(14)に示したものと同じ演出が行われる。
以上の通り、本実施形態では、第2特別図柄の変動表示中に第1シャッター画像715の表示等の特定演出を実行可能である。また、通常遊技状態においては、図61(2)に示すように、第1特別図柄の停止表示中に第2始動口122に遊技球が入賞すると、第1シャッター画像715が表示される。一方で、第1特別時短遊技状態においては、第1特別図柄の停止表示中に第2始動口122に遊技球が入賞しても、第1シャッター画像715は表示されず(図75(2)参照)、その後第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1シャッター画像715が表示される(図75(3)参照)。すなわち、通常遊技状態と、第1特別時短遊技状態とでは、特定演出の開始条件が異なる。ここで、通常遊技状態は、第1モードとして捉えられる。また、第1特別時短遊技状態は、第2モードとして捉えられる。
この場合、特定演出の開始条件がモードごとに同じである場合に比べて、特定演出が開始されることの意外性を遊技者に感じさせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
特に、本実施形態では、演出制御部300は、第1モードでは、第1特別図柄の停止表示中に特定演出を開始可能であり、第2モードでは、第1特別図柄の変動表示中に特定演出を開始可能である。
この場合、第1特別図柄の変動表示および特定演出に対する期待のさせ方をモードごとに異ならせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、第1モードにおいては、第2特別図柄に係る変動演出における所定タイミング(変動演出の開始時)で特定演出を開始し、第2モードにおいては、所定タイミングとは異なるタイミング(第2特別図柄に係る変動演出の開始後)で特定演出を開始する。
この場合、特定演出の開始タイミングがモードごとに同じである場合に比べて、特定演出が開始されることの意外性を遊技者に感じさせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、第1特別時短遊技状態において第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより行われる変動演出では、役物演出、演出ボタン161の振動、第1演出音の出力等の実行が制限されている。
ここで、第1特別時短遊技状態において第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより行われる変動演出の終了後(例えば、変動演出の終了後においてゲート124に入賞したとき)に、役物演出、演出ボタン161の振動、第1演出音の出力等が実行されてもよい。
(変動演出例17)
図76は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図76を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例17)を説明する。変動演出例17は、第1特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例17における変動演出は、図50(b)における「変動演出パターン」として「EH1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図76(1)に示すように、1つ前の第1特別図柄が停止表示することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および第1小図柄54Aが確定停止されている。また、このとき、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bに「×」が表示されている。また、このとき、1つの保留画像52が表示されており、第1保留数表示53Aに「1」が表示され、第2保留数表示53Bに「0」が表示されている。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図76(2)に示すように、第1特別図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。また、時短残回数画像714が「あと59」に更新される。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図76(3)に示すように、第2特別図柄の変動表示開始にともない、第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。また、時短残回数画像714が「あと58」に更新される。
次に、第1特別図柄の停止表示にともない、図76(4)に示すように、装飾図柄41および第1小図柄54Aである「421」が確定停止するとともに、第1特殊図柄55Aに「×」が表示される。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図76(5)に示すように、第1特別図柄の変動表示開始にともない、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。また、このとき、第1シャッター画像715および第4報知画像723が表示される。図示の例では、第4報知画像723には、「あと115秒」のテキストが示されている。
この後は、変動演出例16における図75(4)以降と同じ演出が行われる。
以上の通り、本実施形態では、第1特別図柄の停止表示中に第2特別図柄に係る変動演出が開始された場合(図75(2)参照)、第1特別図柄に係る変動演出が開始されたタイミングで、第1シャッター画像715および第4報知画像723の表示が開始される(図75(3)参照)。一方で、第1特別図柄の変動表示中に第2特別図柄に係る変動演出が開始された場合(図76(3)参照)、実行されている第1特別図柄に係る変動演出が終了し、次の第1特別図柄に係る変動演出が開始されたタイミングで、第1シャッター画像715および第4報知画像723の表示が開始される(図76(5)参照)。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、第1特別時短遊技状態における第2特別図柄に係る変動演出の開始タイミングによって、第1シャッター画像715および第4報知画像723の表示の開始タイミングを異ならせることが可能である。ここで、第1シャッター画像715および第4報知画像723の表示は、何れも、変動演出における特定演出として捉えられる。また、第1特別時短遊技状態は、特定モードとして捉えられる。
この場合、特定演出が開始されることの意外性を遊技者に感じさせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
特に、本実施形態では、演出制御部300は、特定モードにおいて第2特別図柄に係る変動演出が開始した後に第1特別図柄に係る変動演出が開始された場合、第1特別図柄に係る変動演出が開始されるまで特定演出を開始せずに、第1特別図柄に係る変動演出の開始以降に特定演出を開始可能である。言い換えると、第1特別時短遊技状態における特定演出の開始タイミングは、第2特別図柄の変動表示中における第1特別図柄の変動表示の開始タイミングによって定められる。
この場合、第1特別図柄に係る変動演出が目立たなくなるため、特定演出が行われるにも関わらず遊技者が第1特別図柄に係る変動演出に着目することを抑制できるため、遊技の興趣を向上させることができる。
(変動演出例18)
図77は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図77を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例18)を説明する。変動演出例18は、第1特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出、および第1特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例18における第2始動口122への入賞に基づく変動演出は、図50(b)における「変動演出パターン」として「EH1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例18における第1始動口121への入賞に基づく変動演出は、図50(a)における「変動演出パターン」として「EG1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図77(1)に示すように、1つ前の第1特別図柄が停止表示することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および第1小図柄54Aが確定停止されている。また、このとき、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bに「×」が表示されている。また、このとき、第1保留数表示53Aおよび第2保留数表示53Bに「0」が表示されている。また、時短残回数画像714には「あと2」が示されている。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図77(2)に示すように、第2特別図柄の変動表示開始にともない、第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。また、時短残回数画像714が「あと1」に更新される。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図77(3)に示すように、第1特別図柄の変動表示開始にともない、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動が開始される。また、このとき、第1シャッター画像715および第4報知画像723が表示される。図示の例では、第4報知画像723には、「あと135秒」のテキストが示されている。
次に、第1特別図柄の停止表示にともない、図77(4)に示すように、第1小図柄54Aである「421」が確定停止するとともに、第1特殊図柄55Aに「×」が表示される。また、第1特別時短遊技状態における特別図柄の残りの変動回数が0になったことにより、パチンコ遊技機100は第1特別時短遊技状態から通常遊技状態になる。そして、パチンコ遊技機100が通常遊技状態に制御されたことにともない、第1右打ち画像712が非表示になる。また、このとき、第4報知画像723に示された変動演出の残り時間が「あと131秒」に更新されている。
次に、第2特別図柄が停止表示すると、図77(5)に示すように、第2小図柄54Bである「777」が確定停止するとともに、第2特殊図柄55Bに「〇」が表示される。また、このとき、第4報知画像723には、「あと0秒」のテキストが示されている。
この後、図示を省略するが、第1小図柄54Aおよび第2小図柄54Bが非表示になる。そして、第2右打ち画像717が表示される。さらに、遊技球がゲート124を通過すると、大当たり遊技報知画像709および第2報知画像710が表示され、装飾図柄41、第1保留数表示53Aおよび第2保留数表示53Bが非表示になり、各ランプが虹色に発光し、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを報知する第2演出音がスピーカ156から出力される。その後、図73(11)、(12)、図74(13)、(14)に示したものと同じ演出が行われる。
(変動演出例19)
図78は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図78を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例19)を説明する。変動演出例19は、第1特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出、および通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例19での第1特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出は、図50(a)における「変動演出パターン」として「EG1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例19での通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出は、図49における「変動演出パターン」として「EC2」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例19での通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出は、図48における「変動演出パターン」として「ER13」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図78(1)に示すように、1つ前の第1特別図柄が停止表示することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および第1小図柄54Aが確定停止されている。また、このとき、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bに「×」が表示されている。また、このとき、2つの保留画像52が表示されており、第1保留数表示53Aに「2」が表示され、第2保留数表示53Bに「0」が表示されている。また、時短残回数画像714には「あと1」が示されている。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図78(2)に示すように、第1特別図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。また、2番目の保留画像52は変動画像51の表示位置に近づくように移動し、1番目の保留画像52は変動画像51の表示位置に移動する。また、時短残回数画像714が「あと0」に更新される。
次に、第1特別図柄の停止表示にともない、図78(3)に示すように、装飾図柄41および第1小図柄54Aである「421」が確定停止するとともに、第1特殊図柄55Aに「×」が表示される。また、変動画像51が非表示になる。また、第1特別時短遊技状態における特別図柄の残りの変動回数が0になったことにより、パチンコ遊技機100は第1特別時短遊技状態から通常遊技状態になる。さらに、パチンコ遊技機100が通常遊技状態に制御されたことにともない、第1右打ち画像712が非表示になる。
次に、図78(4)に示すように、第2シャッター画像724および結果報知画像725が表示される。また、このとき、第2始動口122に遊技球が入賞すると、第2特別図柄の変動表示開始にともない、第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。一方で、第1シャッター画像715は表示されない。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図78(5)に示すように、第1特別図柄の変動表示開始にともない、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。また、第1保留数表示53Aが「0」に更新される。一方で、第1シャッター画像715は表示されない。
次に、図78(6)に示すように、第1特別図柄の停止表示にともない、第1小図柄54Aである「624」が確定停止するとともに、第1特殊図柄55Aに「×」が表示される。
次に、図79-1(7)に示すように、第2シャッター画像724および結果報知画像725が非表示になり、通常遊技状態に応じたステージ画像701が再び表示される。また、装飾図柄41である「624」が確定停止した状態で表示されている。
次に、図79-1(8)に示すように、第2特別図柄の停止表示にともない、第2小図柄54Bである「777」が確定停止するとともに、第2特殊図柄55Bに「〇」が表示される。
この後は、遊技球がゲート124を通過するよりも先に第1始動口121に遊技球が入賞すると、図63(5)に示す演出が行われる。また、第1始動口121に遊技球が入賞するよりも先に遊技球がゲート124を通過すると、図59(17)に示す演出が行われる。
その後は、図59(18)、図60(19)、(20)に示したものと同じ演出が行われる。
以上の通り、本実施形態では、演出制御部300は、第1特別時短遊技状態において第1シャッター画像715の表示を実行可能であり、通常遊技状態において第1シャッター画像715の表示を制限可能である。ここで、第1特別時短遊技状態は、第1モードとして捉えられる。また、通常遊技状態は、第2モードとして捉えられる。また、第1シャッター画像715の表示は、特定演出の実行として捉えられる。
この場合、モードに関わらず特定演出の実行を制限しない場合に比べて、特定演出を実行することの意外性を遊技者に感じさせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、第1モードにおいて第2特別図柄の変動表示が開始された場合に特定演出を実行し、第2モードにおいて第2特別図柄の変動表示が開始された場合に特定演出の実行を制限可能である。そして、演出制御部300は、第1モードにおいて第2特別図柄の変動表示が開始され、第2モードにおいて第2特別図柄の変動表示が終了する場合には、第2モードにおいて特定演出を実行可能である(図77(4)参照)。言い換えると、演出制御部300は、第1モードが終了する前(第1特別時短遊技状態における第1特別図柄の最終回の変動表示が終了する前)に第2特別図柄の変動表示が開始された場合には、第1モードが終了した後(第1特別時短遊技状態における第1特別図柄の最終回の変動表示が終了した後)に第2特別図柄の変動表示が終了する場合であっても、特定演出を実行可能である。ここで、第1モードは、特定モードとしても捉えられる。
この場合、特定演出を実行することの意外性を遊技者に感じさせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、通常遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合には、変動画像51や保留画像52は表示されない。
(変形例)
本実施形態では、第1モードが終了した後(第1特別時短遊技状態における第1特別図柄の最終回の変動表示が終了して通常遊技状態に制御された後)に第2特別図柄の変動表示が開始された場合には、特定演出の実行(第1シャッター画像715の表示)が制限されることを説明した(図78(5)参照)が、これに限定されない。
図79-2は、変動演出例19の変形例を示す図である。
まず、変動演出例19と同様に、図78(1)乃至(4)に示したものと同じ演出が行われる。すなわち、第1特別時短遊技状態における特別図柄の残りの変動回数が0になったことにより、パチンコ遊技機100は第1特別時短遊技状態から通常遊技状態になり、第2シャッター画像724および結果報知画像725が表示される。さらに、図79-2(1)に示すように、抽選結果が大当たりまたは小当たりである第2特別図柄の変動表示開始にともない、第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図79-2(2)に示すように、第1特別図柄の変動表示開始にともない、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの変動が開始される。また、このとき、第1シャッター画像715および第4報知画像723が表示される。図示の例では、第4報知画像723には、「あと135秒」のテキストが示されている。
次に、第1特別図柄の停止表示にともない、図79-2(3)に示すように、第1小図柄54Aである「421」が確定停止するとともに、第1特殊図柄55Aに「×」が表示される。また、このとき、第4報知画像723に示された変動演出の残り時間が「あと131秒」に更新されている。
次に、第2特別図柄が停止表示されると、図79-2(4)に示すように、第2小図柄54Bである「777」が確定停止するとともに、第2特殊図柄55Bに「〇」が表示される。また、このとき、第4報知画像723には、「あと0秒」のテキストが示されている。
また、この後、図79-2(5)に示すように、第2右打ち画像717が表示される。
以上の通り、演出制御部300は、第1モードが終了した後(第1特別時短遊技状態における第1特別図柄の最終回の変動表示が終了した後)に第2特別図柄の変動表示が開始された場合であっても、特定演出(第1シャッター画像715の表示)を実行してもよい。
特に本実施形態では、第2シヤッター画像724が表示された後に(図79-2(1)参照)、第1シャッター画像715が表示される(図79-2(2)参照)。この場合、表示態様が異なるシャッター画像が連続して表示されるという意外性のある演出を実現することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
(変動演出例20)
図80は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図80を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例20)を説明する。変動演出例20における変動演出は、第2特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出である。また、変動演出例20では、第2始動口122への入賞に基づく変動演出の実行中に、第1始動口121への入賞に基づく変動演出が開始される。
なお、変動演出例20における第2始動口122への入賞に基づく変動演出は、図51(b)における「変動演出パターン」として「EO1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例20における第1始動口121への入賞に基づく変動演出は、図51(a)における「変動演出パターン」として「EL1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
図80(1)に示すように、第2特別時短遊技状態において、装飾図柄41および第2小図柄54Bである「029」が確定停止している。この第2小図柄54Bは、通常遊技状態や第1特別時短遊技状態において第1小図柄54Aが表示されていた位置に表示されている。また、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bに「×」が表示されている。また、第1保留数表示53Aおよび第2保留数表示53Bに「0」が表示されている。第1特殊図柄55Aの表示位置、第2特殊図柄55Bの表示位置、第1保留数表示53Aの表示位置および第2保留数表示53Bの表示位置は、何れも、通常遊技状態や第1特別時短遊技状態において表示されていた位置と同じである。また、このとき、第2特別時短遊技状態に応じたステージ画像701、第1右打ち画像712および時短残回数画像714が表示されている。時短残回数画像714には、「あと200」のテキストが示されている。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、第2特別図柄の変動表示の開始にともない、図80(2)に示すように、装飾図柄41,第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bが変動表示を開始する。また、変動画像51が表示される。また、時短残回数画像714が「あと199」に更新される。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1特別図柄の変動表示開始にともない、図80(3)に示すように、第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。一方で、第1小図柄54Aは表示されていない。また、時短残回数画像714が「あと198」に更新される。
次に、第2特別図柄の停止表示にともない、図80(4)に示すように、装飾図柄41および第2小図柄54Bである「421」が確定停止するとともに、第2特殊図柄55Bに「×」が表示される。一方で、第1特殊図柄55Aは、変動表示を継続している。
以上の通り、本実施形態では、第2特別時短遊技状態において、遊技領域111の右側に遊技球が発射されている場合であっても、この遊技球が第1始動口121B(図23参照)に入賞することがある。そして、この場合に実行される変動(変動演出)の実行時間は、第2始動口122への入賞に基づく変動(変動演出)の実行時間よりも長い「601.01秒」となっており(図30(a)参照)、非効率的な変動演出が実行されるようになっている。そのため、第2特別時短遊技状態において、遊技者が遊技領域111の右側に遊技球を発射しているにも関わらず、第2特別図柄に係る変動演出よりも第1特別図柄に係る変動演出が主として行われることを防止できる。
特に、第2特別時短遊技状態においては、第2特別図柄の変動表示(変動演出)の実行時間が短くなっている。そのため、第2特別時短遊技状態においては、第1特別図柄の変動表示(変動演出)中に、第1特別図柄の変動表示(変動演出)を複数回実行可能となっている。そのため、遊技者に有利な結果となるチャンスが複数回あることを効果的にアピールすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、時短遊技状態において、装飾図柄41、第2小図柄54B、および第2特殊図柄55Bを表示しているときに、第1特殊図柄55Aを表示可能である。ここで、時短遊技状態は、第2モードとして捉えられる。また、第1特殊図柄55Aは、第1演出図柄として捉えられる。また、装飾図柄41、第2小図柄54B、および第2特殊図柄55Bは、何れも、第2演出図柄として捉えられる。
この場合、第2モードにおいて、第1特別図柄に対応する第1演出図柄および第2特別図柄に対応する第2演出図柄の各々を遊技者に認識させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、第2特別時短遊技状態において、第1特殊図柄55Aを表示しているときに、装飾図柄41、第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bを表示可能である。ここで、第2特別時短遊技状態は、第2モードとして捉えられる。また、第1特殊図柄55Aは、第1演出図柄として捉えられる。また、装飾図柄41、第2小図柄54B、および第2特殊図柄55Bのうちの一つは、第2演出図柄として捉えられる。また、装飾図柄41、第2小図柄54B、および第2特殊図柄55Bのうちの他の一つは、第3演出図柄として捉えられる。
この場合、第2モードにおいて第1特別図柄に対応する演出図柄および第2特別図柄に対応する演出図柄の各々を遊技者に認識させつつ、主として行われている第2特別図柄に係る変動演出を遊技者により着目させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、第2特別時短遊技状態において、装飾図柄41、第2小図柄54B、および第2特殊図柄55Bを変動表示しているときに、第1特殊図柄55Aを変動表示可能である。ここで、第2特別時短遊技状態は、第2モードとして捉えられる。また、第1特殊図柄55Aは、第1演出図柄として捉えられる。また、装飾図柄41、第2小図柄54B、および第2特殊図柄55Bは、何れも、第2演出図柄として捉えられる。
この場合、第2モードにおいて第1特別図柄および第2特別図柄が同時に変動していることを遊技者に認識させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、第2特別時短遊技状態においては、通常遊技状態における第1小図柄54Aの表示位置に第2小図柄54Bを表示可能であり、通常遊技状態における第2特殊図柄55Bの表示位置に第2特殊図柄55Bを表示可能である。ここで、通常遊技状態は、第1モードとして捉えられる。また、第2特別時短遊技状態は、第2モードとして捉えられる。また、第1小図柄54Aは、第1演出図柄として捉えられる。また、第2特殊図柄55Bは、第2演出図柄として捉えられる。また、第2小図柄54Bは、第3演出図柄として捉えられる。
この場合、遊技者に着目され易い位置に表示する演出図柄を、モードに応じて異ならせるか、モードによらず変えないかを、演出図柄に応じて切り替えるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、時短遊技状態には、第1特別時短遊技状態と、第2特別時短遊技状態とがある。ここで、時短遊技状態は、第2モードとして捉えられる。また、第2特別時短遊技状態は、第1演出として捉えられる。また、第1特別時短遊技状態は、第2演出として捉えられる。また、演出制御部300は、第1特別図柄の変動表示が開始された場合に、開始された変動表示に係る特別図柄抽選の判定に関する情報の内容を示唆する情報画像である変動画像51を表示可能である。そして、演出制御部300は、第1演出において情報画像を表示せず、第2演出において情報画像を表示可能である。
この場合、第2モードであっても、第1演出であるか第2演出であるかによって情報画像を表示するか否かを異ならせることで、第1始動口121への入賞に対する遊技者の期待のさせ方を異ならせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、第1始動口121への入賞に基づいてRAM203に記憶された所定の乱数値に対応する保留画像52を表示可能である。そして、演出制御部300は、第1演出において、第1始動口121への入賞に基づいて記憶された乱数値に対応する保留画像52を表示せず、第2演出において、第1始動口121への入賞に基づいて記憶された乱数値に対応する保留画像52を表示可能である。
この場合、第2モードであっても、第1演出であるか第2演出であるかによって保留画像52を表示するか否かを異ならせることで、第1始動口121への入賞に対する遊技者の期待のさせ方を異ならせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、通常遊技状態において第2特別図柄の変動表示が実行される場合、第2特別図柄に係る変動開始コマンドが演出制御部300に送信されるが、第2特別図柄に係る装飾図柄41の変動表示を伴う変動演出の実行が制限される。一方で、第2特別時短遊技状態において第2特別図柄の変動表示が実行される場合、第2特別図柄に係る変動開始コマンドが演出制御部300に送信され、第2特別図柄に係る装飾図柄41の変動表示を伴う変動演出が実行される。この場合、時短遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第2特別時短遊技状態中に第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、上述の通り、第1保留数表示53Aが「1」に更新される。すなわち、第2特別時短遊技状態中に第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、事前判定結果コマンドに応じた演出表示(例えば、保留画像52の表示や保留画像52の変化演出等)が制限されるが、保留数増加コマンドに応じた演出表示(第1保留数表示53Aの更新)が実行される一方、第2特別時短遊技状態中に第2始動口122に遊技球が入賞した場合、事前判定結果コマンドに応じた演出表示(例えば、保留画像52の表示や保留画像52の変化演出等)、および保留数増加コマンドに応じた演出表示(第2保留数表示53Bの更新)が実行される。この場合、時短遊技状態において第1始動口121および第2始動口122の何れに入賞したかによって演出を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、第2特別時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、変動画像51や保留画像52は表示されない。
なお、第2特別時短遊技状態において表示される装飾図柄41として、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が行われることを示唆または報知する特殊図柄が設けられてもよい。言い換えると、第2特別時短遊技状態においては、第1特別図柄に対応する第1小図柄54Aの種類数よりも、第2特別図柄に対応する装飾図柄41の種類数の方が多くてもよい。この場合、第2特別時短遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(変動演出例21)
図81および図82は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図81および図82を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例21)を説明する。変動演出例21は、第2特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例21における変動演出は、図51(b)における「変動演出パターン」として「EO2」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図81(1)に示すように、1つ前の第2特別図柄が停止表示することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および第2小図柄54Bが確定停止されている。また、このとき、第2特殊図柄55Bに「×」が表示されている。一方で、第1特別図柄が変動表示しており、第1特殊図柄55Aは変動表示を継続している。また、このとき、1つの保留画像52が表示されている。また、このとき、第1保留数表示53Aに「0」が表示され、第2保留数表示53Bに「1」が表示されている。
次に、図81(2)に示すように、次の第2特別図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41、第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。また、第2保留数表示53Bが「0」に更新される。また、このとき、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。また、このとき、変動画像51の変化演出が実行され、変動画像51が青色により表示される。また、時短残回数画像714が「あと189」に更新される。また、このとき、第1特別図柄の停止表示にともない、第1特殊図柄55Aに「×」が表示される。一方で、第1小図柄54Aは表示されない。
次に、図81(3)に示すように、リーチ煽り演出が実行される。
次に、図81(4)に示すように、右装飾図柄41である「4」が仮停止し、リーチ演出が開始される。
次に、図81(5)に示すように、SPリーチ演出の開始にともない、SPリーチ画像705が表示される。このとき、左右の装飾図柄41が縮小表示される。また、このとき、変動画像51およびステージ画像701が非表示になる。
次に、図81(6)に示すように、SPSPリーチ演出の開始にともない、SPSPリーチ画像706が表示される。
次に、図82(7)に示すように、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像707が表示される。
そして、ボタン操作画像707が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図82(8)に示すように、中装飾図柄41である「5」が仮停止する。
次に、図82(9)に示すように、はずれ目の装飾図柄41である「454」が仮停止する。また、このとき、変動画像51、ステージ画像701および時短残回数画像714が再表示される。
そして、第2特別図柄の停止表示にともない、図82(10)に示すように、装飾図柄41および第2小図柄54Bである「454」が確定停止する。また、このとき、第2特殊図柄55Bに「×」が表示される。また、変動画像51が非表示になる。
以上の通り、本実施形態では、通常遊技状態中や第1特別時短遊技状態においては、第2特別図柄に対応する変動画像51や保留画像52の表示が制限されるが、第1特別図柄に対応する変動画像51や保留画像52の表示が可能であり、第2特別時短遊技状態においては、第1特別図柄に対応する変動画像51や保留画像52の表示が制限されるが、第2特別図柄に対応する変動画像51や保留画像52の表示が可能となっている。そのため、遊技状態に対する重要度に応じた変動画像51や保留画像52の表示を実現することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(変動演出例22)
図83および図84は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図83および図84を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例22)を説明する。変動演出例22は、第2特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例22における変動演出は、図51(b)における「変動演出パターン」として「EN1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図83(1)に示すように、1つ前の第2特別図柄が停止表示することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および第2小図柄54Bが確定停止されている。また、このとき、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bに「×」が表示されている。また、このとき、2つの保留画像52が表示されている。また、1番目の保留画像51が青色により表示されている。また、このとき、第1保留数表示53Aに「0」が表示され、第2保留数表示53Bに「2」が表示されている。
なお、1番目の保留画像52は、表示開始時から青色により表示されたものであってもよいし、通常表示態様により表示されていた保留画像52の変化演出により青色により表示されたものであってもよい。すなわち、事前判定演出が行われたことで青色により表示された保留画像52であれば、何れの演出を経たものであってもよい。
次に、図83(2)に示すように、次の第2特別図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41、第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。また、第2保留数表示53Bが「1」に更新される。また、2番目の保留画像52は変動画像51の表示位置に近づくように移動し、1番目の保留画像52は変動画像51の表示位置に移動する。また、このとき、変動画像51の変化演出が実行され、変動画像51が緑色により表示される。また、時短残回数画像714が「あと189」に更新される。
次に、図83(3)に示すように、リーチ煽り演出が実行される。
次に、図83(4)に示すように、左右の装飾図柄41である「4」が仮停止し、リーチ演出が開始される。
次に、図83(5)に示すように、SPリーチ演出の開始にともない、SPリーチ画像705が表示される。このとき、左右の装飾図柄41が縮小表示される。また、このとき、変動画像51およびステージ画像701が非表示になる。
次に、図83(6)に示すように、SPSPリーチ演出の開始にともない、SPSPリーチ画像706が表示される。また、このとき、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1特別図柄の変動表示開始にともない、第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。一方で、変動画像51および保留画像52の何れも表示されていない。
次に、図84(7)に示すように、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像707が表示される。
そして、ボタン操作画像707が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図84(8)に示すように、役物演出が実行され、可動役物115が画像表示部114に重なるように移動する。また、このとき、演出ボタン161が振動する。また、このとき、音演出が実行され、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する第1演出音がスピーカ156から出力される。また、このとき、第1報知画像708が表示される。また、このとき、各ランプが虹色に発光する。
次に、図84(9)に示すように、ゾロ目の装飾図柄41である「444」が仮停止する。このとき、ゾロ目の装飾図柄41は、SPリーチ演出の実行中よりも大きい表示サイズにより表示される。
そして、第2特別図柄の停止表示にともない、図84(10)に示すように、装飾図柄41および第2小図柄54Bである「444」が確定停止する。また、このとき、第2特殊図柄55Bに「〇」が表示される。
次に、図84(11)に示すように、大当たり遊技報知画像709および第2報知画像710が表示される。また、このとき、装飾図柄41、第2小図柄54B、第1保留数表示53Aおよび第2保留数表示53Bが非表示になる。一方で、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bは表示を維持している。また、このとき、各ランプが虹色に発光するとともに、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを報知する第2演出音がスピーカ156から出力される。
また、このとき、第1特別図柄が停止表示する。すなわち、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることにより実行された変動演出(第2特別図柄に係る変動演出)が終了したことにともない、変動パターンにおいて定められた第1特別図柄の変動時間が経過したか否かに関わらず(変動時間が経過していない場合であっても)、第1特別図柄の変動表示が終了する。また、第1特別図柄の停止表示にともない、第1特殊図柄55Aが「×」により表示される。
なお、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることにより実行された変動演出が終了した場合において、変動パターンにおいて定められた第1特別図柄の変動時間が経過していない場合には、第1特別図柄の変動表示が継続する一方で、第1特殊図柄55Aが「×」により表示されてもよい。そして、変動パターンにおいて定められた変動時間が経過すると、第1特別図柄が停止表示してもよい。
次に、図84(12)に示すように、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bが非表示になる。
この後は、図73(12)、図74(13)、図74(14)に示したものと同じ演出が行われる。
以上の通り、本実施形態では、図58(9)に示すように、第1特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより変動演出が行われる場合、第1特別図柄抽選の判定の結果を示唆または報知する示唆演出を実行可能である。第1特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることは、第1遊技条件が成立したことと捉えられる。また、示唆演出としては、例えば、各ランプの虹色による発光、役物演出、演出ボタン161の振動、第1演出音の出力、第1報知画像708の表示等が挙げられる。また、図61(2)乃至(4)に示すように、通常遊技状態において第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより変動演出が行われる場合、示唆演出が行われない。一方で、図84(8)に示すように、第2特別時短遊技状態において第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより変動演出が行われる場合、示唆演出が行われる。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、第1モードにおいては、第2遊技情報に基づく特別図柄抽選の判定の結果を示唆する示唆演出は実行せず、第2モードにおいては、第2遊技情報に基づく特別図柄抽選の判定の結果を示唆する示唆演出を実行可能である。ここで、第1モードとしては、通常遊技状態が挙げられる。また、第2モードとしては、第2特別時短遊技状態が挙げられる。また、第2遊技情報としては、例えば、第2始動口122への入賞に基づいて乱数取得部231に取得される乱数値が挙げられる。
この場合、モードごとに異なる示唆態様により第2遊技情報に基づく判定の結果を示唆することができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
特に、本実施形態では、第1モードにおいては、第1シャッター画像715の表示等、第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する特定示唆演出は、第1特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する演出としては行われない。すなわち、第1モードにおいては、第1遊技情報に基づく特別図柄抽選の判定の結果を示唆する特定示唆演出は行われず、第2遊技情報に基づく特別図柄抽選の判定の結果を示唆する特定示唆演出は行われる。また、第1モードにおいては、第2遊技情報に基づく特別図柄抽選の判定の結果を示唆する示唆演出は行われず、第1遊技情報に基づく特別図柄抽選の判定の結果を示唆する示唆演出は行われる。第1遊技情報としては、例えば、第1始動口121への入賞に基づいて乱数取得部231に取得される乱数値が挙げられる。
この場合、第1モードにおいて、第1特別図柄抽選および第2特別図柄抽選の何れにより大当たりまたは小当たりしたかを遊技者に認識させ易くできる。
また、本実施形態では、第2特別時短遊技状態においては、抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより実行される第2特別図柄に係る変動演出において、特定演出が実行される。特定演出は、例えば、各ランプの虹色による発光、役物演出、演出ボタン161の振動、第1報知画像708の表示、第1演出音の出力等である(図84(8)参照)。一方で、第1特別時短遊技状態においては、抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより実行される第2特別図柄に係る変動演出において、特定演出が実行されない(特定演出の実行が制限される)(図75(3)乃至(6)参照)。
この場合、時短遊技状態であっても、第1特別時短遊技状態であるか第2特別時短遊技状態であるかによって、抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより実行される第2特別図柄に係る変動演出の演出態様を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、遊技制御部200から演出制御部300へ送信される変動開始コマンドに、特別図柄の保留数(U1、U2)を指定する保留数指定コマンドが含まれてもよい。そして、第2特別時短遊技状態中の第2特別図柄に係る変動演出において複数の装飾図柄41が仮停止しているときに、ステージ画像701を演出動作させることが可能であり、ステージ画像701が演出動作を行っている複数の装飾図柄41の仮停止中であって所定数(例えば1つ)よりも2つ多い特定数(例えば3つ)の第2特別図柄に係る保留画像52の表示中に、遊技制御部200から送信される複数のコマンド(第2特別図柄の変動開始コマンド、第2特別図柄の変動停止コマンド等)を正常に受信できない状態(取りこぼし)が発生し、その後に保留数U2が所定数(例えば1つ)となる第2特別図柄の変動開始コマンドを受信した場合、第2特別図柄に係る変動演出(装飾図柄41、第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bの変動表示を伴う変動演出)を開始し、特定数(例えば3つ)よりも1つ少ない数の第2特別図柄に係る保留画像52を表示してから所定数(例えば、1つ)の保留画像52を表示するようにしてもよい。
また、本実施形態では、第2特別時短遊技状態においてSPSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に遊技球が入賞しても変動画像51や保留画像52が表示されないことを説明した。ここで、第2特別時短遊技状態においてSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に入賞した場合であっても、変動画像51や保留画像52が表示されなくてもよい。また、第2特別時短遊技状態においてSPリーチ演出が実行されているときに第2始動口122に入賞しても保留画像52が表示されなくてもよい。また、第2特別時短遊技状態においては、SPリーチ演出が実行されているときに第2始動口122に入賞した場合には保留画像52が表示される一方で、SPSPリーチ演出が実行されているときに第2始動口122に遊技球が入賞した場合には保留画像52が表示されないようにしてもよい。
また、演出制御部300は、第2特別時短遊技状態において第1始動口121や第2始動口122に遊技球が入賞した場合に、入賞を報知する入賞音をスピーカ156に出力させてもよい。そして、第2特別時短遊技状態においてSPリーチ演出が実行されているときに第2始動口122に遊技球が入賞した場合には、入賞音が出力されてもよい(このときに、保留画像52が表示されるようにしてもよいし、保留画像52が表示されないようにしてもよい)。一方で、第2特別時短遊技状態においてSPSPリーチ演出が実行されているときに第2始動口122に遊技球が入賞した場合には入賞音が出力されないようにしてもよい。また、第2特別時短遊技状態においてSPリーチ演出が実行されているときに第2始動口122に遊技球が入賞した場合であっても、入賞音が出力されないようにしてもよい。また、第2特別時短遊技状態においてSPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に入賞した場合には入賞音が出力されないようにしてもよい。また、第2特別時短遊技状態においては、第1始動口121に入賞した場合には、何れの場合であっても(リーチ演出前、リーチ演出中、変動停止中等であっても)入賞音が出力されないようにしてもよい。
(変動演出例23)
図85は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図85を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例23)を説明する。変動演出例23における変動演出は、第2特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出、および第2特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例23における第1始動口121への入賞に基づく変動演出は、図51(a)における「変動演出パターン」として「EK1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例23における第2始動口122への入賞に基づく変動演出は、図51(b)における「変動演出パターン」として「EO1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図85(1)に示すように、1つ前の第2特別図柄が停止表示することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および第2小図柄54Bが確定停止されている。また、このとき、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bに「×」が表示されている。また、このとき、第1保留数表示53Aおよび第2保留数表示53Bに「0」が表示されている。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図85(2)に示すように、第1特別図柄の変動表示開始にともない、第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。また、時短残回数画像714が「あと189」に更新される。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図85(3)に示すように、第2特別図柄の変動表示開始にともない、第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。また、このとき、第1シャッター画像715および第3報知画像716が表示される。第3報知画像716には、第1特別図柄に係る変動演出の残り時間を示す「あと140秒」のテキストが示されている。
次に、図85(4)に示すように、第2特別図柄の停止表示にともない、第2小図柄54Bである「421」が確定停止するとともに、第2特殊図柄55Bに「×」が表示される。このとき、第3報知画像716に表示される変動演出の残り時間が「あと138秒」に更新されている。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図85(5)に示すように、第2特別図柄の変動表示開始にともない、第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。また、このとき、第3報知画像716に表示される変動演出の残り時間が「あと1秒」に更新されている。
そして、第1特別図柄の停止表示にともない、図85(6)に示すように、第1小図柄54Aである「444」が確定停止した状態で表示される。また、このとき、第1特殊図柄55Aに「〇」が表示される。また、第3報知画像716には「あと0秒」のテキストが示されている。一方で、第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bの変動表示が継続されている。
次に、図86(7)に示すように、第2右打ち画像717が表示される。また、このとき、第1小図柄54Aが非表示になる。一方で、第1特殊図柄55Aは表示されている。
また、このとき、第2特別図柄が停止表示する。すなわち、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることにより実行された変動演出(第1特別図柄に係る変動演出)が終了したことにともない、変動パターンにおいて定められた第2特別図柄の変動時間が経過したか否かに関わらず(変動時間が経過していない場合であっても)、第2特別図柄の変動表示が終了する。また、第2特別図柄の停止表示にともない、第2小図柄54Bである「421」が確定停止するとともに、第2特殊図柄55Bが「×」により表示される。
なお、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることにより実行された変動演出が終了した場合において、変動パターンにおいて定められた第2特別図柄の変動時間が経過していない場合には、第2特別図柄の変動表示が継続する一方で、はずれ目の第2小図柄54Bが確定停止するとともに第2特殊図柄55Bが「×」により表示されてもよい。そして、変動パターンにおいて定められた変動時間が経過すると、第2特別図柄が停止表示してもよい。
次に、図86(8)に示すように、大当たり遊技報知画像709および第2報知画像710が表示される。また、このとき、第2小図柄54B、第1保留数表示53Aおよび第2保留数表示53Bが非表示になる。一方で、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bは表示を維持している。このとき、各ランプが虹色に発光するとともに、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する第2演出音がスピーカ156から出力される。
この後は、図59(17)、(18)、図60(19)、(20)に示したものと同じ演出が行われる。
以上の通り、本実施形態では、第2特別時短遊技状態においては、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより実行される第1特別図柄の変動表示以降に第2特別図柄の変動表示が開始されることが、第1シャッター画像715の表示条件として定められている。ただし、第2特別時短遊技状態において、第1特別図柄の変動表示が行われていないとき(停止表示しているとき)に、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることにより実行される第1特別図柄の変動表示が開始されることが、第1シャッター画像715の表示条件であってもよい。
また、本実施形態では、図85(1)、(2)に示すように、第2特別図柄の停止表示にともない停止表示された第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bは、非表示にならない。この第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bは、次の第2特別図柄の変動表示が開始されても非表示にならず、また、次の第1特別図柄の変動表示が開始されても非表示にならない。なお、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであることを示す態様により停止表示された第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bは、その後、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである複数回の特別図柄変動が実行されても非表示にならず、この複数回の特別図柄変動に係る変動演出に関わらず(SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行されても)、非表示にならない。一方で、図85(6)および図86(7)に示すように、第1特別図柄の停止表示にともない停止表示された第1小図柄54Aは、非表示になる。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、第2特別時短遊技状態において、停止表示させた第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bを非表示にせず、停止表示させた第1小図柄54Aを非表示にすることが可能である。ここで、第2特別時短遊技状態は、第2モードとして捉えられる。また、第1小図柄54Aは、第1演出図柄として捉えられる。また、第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bは、何れも、第2演出図柄として捉えられる。
この場合、第2モードにおいて第1特別図柄に対応する第1演出図柄および第2特別図柄に対応する第2演出図柄の各々を遊技者に認識させつつ、主として行われる変動演出に関する第2演出図柄を遊技者により着目させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、第2特別時短遊技状態においては、第1特別図柄に対応する演出図柄として、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aが表示され、第2特別図柄に対応する演出図柄として、装飾図柄41、第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bが表示される。すなわち、第2特別時短遊技状態においては、第1特別図柄に対応する演出図柄の種類のよりも、第2特別図柄に対応する演出図柄の種類の方が多い。
この場合、第2特別時短遊技状態において主として行われる第2特別図柄に係る変動演出に遊技者をより着目させることができる。
また、本実施形態では、第2特別時短遊技状態において第1特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより行われる変動演出では、役物演出、演出ボタン161の振動、第1演出音の出力等の実行が制限されている。
ここで、第2特別時短遊技状態において第1特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより行われる変動演出の終了後(例えば、変動演出の終了後においてゲート124に入賞したとき)に、役物演出、演出ボタン161の振動、第1演出音の出力等が実行されてもよい。
また、第2特別時短遊技状態において、第2特別図柄の変動表示(変動演出)中であっても、第1特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより第1特別図柄の変動表示(変動演出)が開始されるときには、第1シャッター画像715および第3報知画像716の表示が開始されてもよい。
(変動演出例24)
図87は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図87を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例24)を説明する。変動演出例24における変動演出は、第2特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出、および第2特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例24における第2始動口122への入賞に基づく変動演出は、図51(b)における「変動演出パターン」として「EO1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例24における第1始動口121への入賞に基づく変動演出は、図51(a)における「変動演出パターン」として「EK1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図87(1)に示すように、1つ前の第2特別図柄が停止表示することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および第2小図柄54Bが確定停止されている。また、このとき、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bに「×」が表示されている。また、このとき、第1保留数表示53Aおよび第2保留数表示53Bに「0」が表示されている。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図87(2)に示すように、第2特別図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41、第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。また、時短残回数画像714が「あと189」に更新される。また、変動画像51が表示される。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図87(3)に示すように、第1特別図柄の変動表示開始にともない、第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。また、時短残回数画像714が「あと188」に更新される。
次に、図85(4)に示すように、第2特別図柄の停止表示にともない、装飾図柄41および第2小図柄54Bである「421」が確定停止するとともに、第2特殊図柄55Bに「×」が表示される。
その後、第2始動口122に遊技球が入賞することなく第1特別図柄が停止表示すると、図87(5)に示すように、第1小図柄54Aである「444」が確定停止するとともに、第1特殊図柄55Aに「〇」が表示される。また、図示を省略するが、その後、第1小図柄54Aは非表示になる。
次に、遊技球がゲート124を通過すると、図87(6)に示すように、大当たり遊技報知画像709および第2報知画像710が表示される。また、このとき、第2小図柄54B、第1保留数表示53Aおよび第2保留数表示53Bが非表示になる。一方で、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bは表示を維持している。また、このとき、各ランプが虹色に発光するとともに、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する第2演出音がスピーカ156から出力される。
この後は、図59(17)、(18)、図60(19)、(20)に示したものと同じ演出が行われる。
なお、図87(5)に示した状態において、遊技球が第1始動口121に入賞した場合には、図86(7)に示す演出が行われてもよい。そして、遊技球がゲート124を通過すると、図87(6)に示す演出が行われてもよい。
(変動演出例25)
図88は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図88を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例25)を説明する。変動演出例25は、第2特別時短遊技状態における第1始動口121への2回の入賞に基づいて2回実行される変動演出の例である。なお、変動演出例25における1回目の変動演出は、図51(a)における「変動演出パターン」として「EL1」が選択された場合に実行される変動演出であり、2回目の変動演出は、図51(a)における「変動演出パターン」として「EK1」が選択される場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、第2特別時短遊技状態において保留数U1および保留数U2が何れも0であり且つ第1特別図柄および第2特別図柄が何れも停止表示しているときに、第1始動口121A(図23参照)に遊技球が入賞すると、第1特別図柄の変動表示が開始されることにともない、図88(1)に示すように、第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。また、このとき、第3右打ち画像726が表示されるとともに、遊技領域111の右側に遊技球を発射させることを遊技者に促すための音がスピーカ156から出力される。
なお、第2特別時短遊技状態において第1始動口121B(図23参照)に遊技球が入賞した場合には、第3右打ち画像726の表示や、遊技領域111の右側に遊技球を発射させることを遊技者に促すための音の出力は、行われない。
そして、第2特別図柄が停止表示してから第2始動口122に遊技球が入賞しない時間が経過して、演出制御部300が客待ちコマンドを受信してから計測した時間がタイムアップ時間に達すると(図43のS4305参照)、図88(2)に示すように、設定画像718が表示される。すなわち、第1特別図柄の変動表示や、第1特別図柄の変動表示に基づく変動演出とは無関係に、第2特別図柄が停止表示してから第2始動口122に遊技球が入賞しない時間に基づいて客待ち演出が開始される。
次に、設定画像718が表示されてから第2始動口122に遊技球が入賞しない時間が所定時間を経過すると、図88(3)に示すように、客待ちデモ画像719が表示される。また、このとき、第1特別図柄が停止表示することにともない、第1特殊図柄55Aに「×」が表示される。一方で、第1特殊図柄55Aが停止表示されても、客待ちデモ画像719は非表示にならない。
次に、第1始動口121Aに遊技球が入賞すると、第1特別図柄の変動表示が開始されることにともない、図88(4)に示すように、第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。また、このとき、第3右打ち画像726が表示されるとともに、遊技領域111の右側に遊技球を発射させることを遊技者に促すための音がスピーカ156から出力される。一方で、客待ちデモ画像719は非表示にならない。
次に、第1特別図柄が停止表示することにともない、図88(5)に示すように、第1小図柄54Aである「444」が確定停止し、第1特殊図柄55Aに「〇」が表示される。一方で、客待ちデモ画像719は非表示にならない。図示を省略するが、その後、第1小図柄54Aは非表示になり、第1特殊図柄55Aは表示を継続する。
そして、遊技球がゲート124を通過するよりも先に第1始動口121に遊技球が入賞すると、図63(5)に示す演出が行われる。また、第1始動口121に遊技球が入賞するよりも先に遊技球がゲート124を通過すると、図59(17)に示す演出が行われる。
この後は、図59(18)、図60(19)、(20)に示したものと同じ演出が行われる。
以上の通り、本実施形態では、第2特別時短遊技状態においては、第1始動口121に遊技球が入賞したり、第1特別図柄の変動表示に基づく変動演出が開始されても、客待ち演出が制限されない。そのため、遊技の状況にあった適切なタイミングで客待ち中演出を行うことができ、遊技者に対して狙い通りの訴求効果を発揮することが可能となる。
また、客待ち演出の実行中に第1始動口121に遊技球が入賞しても、第1シャッター画像715等の表示は行われない。ただし、客待ち演出の実行中であっても、第1始動口121への入賞に基づいて、特別図柄抽選結果が大当たりであることによる変動演出が行われる場合には、第1シャッター画像715が表示されるようにしてもよい。そして、この場合には、第3右打ち画像726の表示や、遊技領域111の右側に遊技球を発射させることを遊技者に促すための音の出力が行われないようにしてもよい。
また、第2特別時短遊技状態における第1特別図柄の変動表示(変動演出)中に、客待ち演出が開始されてもよい。
また、変動演出例25においては、第1始動口121に2回入賞している。この2回の入賞によって、第2特別時短遊技状態において実行可能な特別図柄の残りの変動回数が2回減算される。
なお、通常遊技状態中よりも、時短遊技状態の方が、客待ち演出の実行が制限されてもよい(客待ち演出が実行されるまでの時間が長くなってもよい)。そのため、遊技者に有利な時短遊技状態という遊技者が遊技機を確保している可能性の高い状況に合わせて適切に客待ち中を実行することが可能となる。
また、通常遊技状態であっても、第2特別図柄の変動表示中や保留数U2が「0」でない場合には、客待ち演出が実行されないようにしてもよいし、時短遊技状態中においては、客待ち中演出が実行されないようにしてもよいし、時短遊技状態中においては、設定画像718および客待ちデモ画像719の何れか一方が表示されないようにしてもよい。
また、通常遊技状態中においては、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示が実行されているときは客待ち演出の実行が制限され、第2特別時短遊技状態においては、第1特別図柄の変動表示が実行されていても客待ち演出を実行可能としてもよい。
(変動演出例26)
図89は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図89を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例26)を説明する。変動演出例26における変動演出は、第2特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出、および第2特別時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例26における第1始動口121への入賞に基づく変動演出は、図51(a)における「変動演出パターン」として「EK1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例26における第2始動口122への入賞に基づく変動演出は、図51(b)における「変動演出パターン」として「EN1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図89(1)に示すように、1つ前の第2特別図柄が停止表示することにともない、演出制御部300によって、画像表示部114において装飾図柄41および第2小図柄54Bが確定停止されている。また、このとき、第2特殊図柄55Bに「×」が表示されている。また、このとき、第1保留数表示53Aおよび第2保留数表示53Bに「0」が表示されている。また、このとき、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1特別図柄の変動表示開始にともない、第1特殊図柄55Aの変動表示が開始される。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図89(2)に示すように、第2特別図柄の変動表示開始にともない、第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。また、このとき、第1シャッター画像715および第3報知画像716が表示される。第3報知画像716には、第1特別図柄に係る変動演出の残り時間を示す「あと140秒」のテキストが示されている。
次に、第1特別図柄の停止表示にともない、図89(3)に示すように、第1小図柄54Aである「444」が確定停止した状態で表示されるとともに、第1特殊図柄55Aに「〇」が表示される。また、このとき、第3報知画像716には「あと0秒」のテキストが示されている。また、このとき、第2特別時短の停止表示にともない、第2小図柄54Bである「444」が確定停止するとともに、第2特殊図柄55Bに「〇」が表示される。
次に、図89(4)に示すように、第2右打ち画像717が表示される。また、このとき、第1小図柄54Aおよび第2小図柄54Bが非表示になる。一方で、第1特殊図柄55Aおよび第2特殊図柄55Bは表示を継続する。
この後は、図59(16)乃至(18)、図60(19)、(20)に示したものと同じ演出が行われる。
また、変動演出例26では、第2特別時短遊技状態において、第1特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより第1特別図柄の変動表示が行われているときに、第2特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより第2特別図柄の変動表示が開始されることを説明した。この場合に、第1特別図柄の変動表示よりも後に開始された第2特別図柄の変動表示が、第1特別図柄よりも先に終了することがある。この場合、第1特別図柄の変動表示が終了する前であっても、第2特別図柄の変動表示が終了したときに、役物演出、演出ボタン161の振動、第1演出音の出力、第1報知画像708の表示、各ランプの虹色による発光等の特定演出が行われてもよい。また、第2特別図柄の変動表示が終了した場合には、ゾロ目の第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bは表示されるものの(図89(3)参照)、特定演出の実行が制限され、図89(4)に示す演出が実行されてもよい。
(変動演出例27)
図90は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図90を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例27)を説明する。変動演出例27は、第2特別時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例27における変動演出は、図51(a)における「変動演出パターン」として「EK1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、第1特別図柄が変動表示しており、図90(1)に示すように、第1特殊図柄55Aが変動表示するとともに、第1シャッター画像715および第3報知画像716が表示されている。なお、図90(1)に示す状態は、上述した変動演出例のうちの、第2特別時短遊技状態において第1シャッター画像715が表示されているときの状態であれば、何れの状態であってもよい。
次に、パチンコ遊技機100の電源が遮断されると、図90(2)に示すように、画像表示部114が消灯し、画像が表示されなくなる。
次に、パチンコ遊技機100の電源が復帰すると、図90(3)に示すように、復帰中画像721および第1右打ち画像712が表示される。
次に、図90(4)に示すように、装飾図柄41および第2小図柄54Bである「123」が確定停止される。また、第2特別時短遊技状態に応じたステージ画像701が再び表示される。一方で、第1シャッター画像715および第3報知画像716の何れも表示されない。また、このとき、第1特別図柄の変動表示が継続されているが、第1特殊図柄55Aに「×」が表示される。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、第2特別図柄の変動表示開始にともない、図90(5)に示すように、装飾図柄41、第2小図柄54B、および第2特殊図柄55Bの変動表示が開始される。一方で、第1シャッター画像715および第3報知画像716の何れも表示されない。
そして、第2特別図柄の停止表示にともない、図90(6)に示すように、装飾図柄41および第2小図柄54Bである「421」が確定停止する。また、第2特殊図柄55Bに「×」が表示される。
この後、第1特別図柄が停止表示するが、第1特殊図柄55Aにおいては、「〇」が表示されることなく「×」の表示が維持される。さらに、遊技球がゲート124を通過するよりも先に第1始動口121に遊技球が入賞すると、図63(5)に示す演出が行われる。また、第1始動口121に遊技球が入賞するよりも先に遊技球がゲート124を通過すると、図59(17)に示す演出が行われる。
以上の通り、本実施形態では、第2特別時短遊技状態において第1シャッター画像715および第3報知画像716が表示されているときにパチンコ遊技機100の電源が遮断されてから復帰しても、第1シャッター画像715および第3報知画像716は再表示されない。また、第2特別時短遊技状態において、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることに基づく第1特別図柄の変動表示中にパチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、第1特殊図柄55Aには「×」が表示される。
なお、第2特別時短遊技状態において、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることに基づく第1特別図柄の変動表示中にパチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、第1特殊図柄55Aには「×」が表示され、その後、第1特別図柄の停止表示にともない、第1特殊図柄55Aが「〇」に切り替わってもよい。
また、変動演出例27では、第1特別図柄の変動表示中にパチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、実行中であった第1特別図柄の変動表示が終了する前に、ステージ画像701および装飾図柄41が表示される(図90(4)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
第1特別図柄の変動表示中にパチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、実行中であった第1特別図柄の変動表示が終了するまで、復帰中画像721の表示が維持され、ステージ画像701および装飾図柄41が表示されなくてもよい。そして、実行中であった第1特別図柄の停止表示にともない、図90(4)に示す画像が表示されてもよい。この後、遊技球がゲート124を通過するよりも先に第1始動口121に遊技球が入賞すると、図63(5)に示す演出が行われ、第1始動口121に遊技球が入賞するよりも先に遊技球がゲート124を通過すると、図59(17)に示す演出が行われるようにしてもよい。
また、本実施形態では、変動画像51や保留画像52を表示しない第1演出が、第2特別時短遊技状態であることを説明したが、これに限定されない。
変動画像51や保留画像52を表示しない第1演出は、通常遊技状態、第1特別時短遊技状態、若しくは第2特別時短遊技状態におけるSPリーチ演出やSPSPリーチ演出であってもよい。
また、本実施形態では、時短遊技状態(第1特別時短遊技状態、第2特別時短遊技状態)において第1始動口121に入賞しても、第3右打ち画像726の表示や、遊技領域111の右側に遊技球を発射させることを遊技者に促すための音の出力が行われていないときがある(図69(2)、図72(5)、図83(6)、図85(2)、図87(3)参照)が、これに限定されない。
時短遊技状態(第1特別時短遊技状態、第2特別時短遊技状態)であっても、第1始動口121Aに入賞したとき(図69(2)、図72(5)、図83(6)、図85(2)、図87(3)参照)には、第3右打ち画像726の表示や、遊技領域111の右側に遊技球を発射させることを遊技者に促すための音の出力が行われてもよい。
また、本実施形態では、第1特別時短遊技状態と、第2特別時短遊技状態とで、装飾図柄41の表示サイズが同じであるが、これに限定されない。
第1特別時短遊技状態よりも、第2特別時短遊技状態の方が、装飾図柄41の表示サイズが小さくてもよい。また、第2特別時短遊技状態よりも、第1特別時短遊技状態の方が、装飾図柄41の表示サイズが小さくてもよい。
また、第1特別時短遊技状態よりも、第2特別時短遊技状態の方が、装飾図柄41が画像表示部114における何れか一側(上側、下側、左側、右側等の、中央から離れた側)に表示されてもよい。また、第2特別時短遊技状態よりも、第1特別時短遊技状態の方が、装飾図柄41が画像表示部114における何れか一側に装飾図柄41が表示されてもよい。
また、本実施形態では、通常遊技状態と、第1特別時短遊技状態と、第2特別時短遊技状態とで、第1シャッター画像715の表示態様が同じであるが、これに限定されない。
通常遊技状態と、第1特別時短遊技状態と、第2特別時短遊技状態とでは、第1シャッター画像715におけるシャッターの形態が異なるなど、第1シャッター画像715の表示態様が異なってもよい。
また、本実施形態では、通常遊技状態、第1特別時短遊技状態、および第2特別時短遊技状態において、はずれ目の小図柄54が停止表示される場合には、次の変動演出が開始されるまでに、停止表示されたはずれ目の小図柄54は非表示にならず、ゾロ目の小図柄54が停止表示される場合には、次の変動演出が開始されるまで(大当たり遊技中)に、停止表示されたゾロ目の小図柄54が非表示になることを説明したが、これに限定されない。
通常遊技状態、第1特別時短遊技状態、および第2特別時短遊技状態において、ゾロ目の小図柄54が停止表示される場合であっても、次の変動演出が開始されるまで(大当たり遊技中)に、停止表示されたゾロ目の小図柄54が非表示にならなくてもよい。
また、本実施形態では、特定モード(通常遊技状態、第1特別時短遊技状態、第2特別時短遊技状態)においては、第1変動演出(第1特別図柄に係る変動演出、第2特別図柄に係る変動演出)の実行中に、所定の演出図柄(装飾図柄41、第1小図柄54A、第2小図柄54B等)を非表示可能にすることを説明した。ここで、第1変動演出の実行中に、所定の演出図柄を非表示可能にすることには、第1変動演出の開始前から所定の演出図柄が非表示であって、第1変動演出の実行中にも所定の演出図柄が表示であるときがあることも含まれる。
また、通常遊技状態や第1特別時短遊技状態であっても、第2特別図柄抽選結果に関わらず(抽選結果がはずれであっても)、第2特別図柄の変動表示および停止表示にともない、第2小図柄54Bの変動表示および停止表示が行われてもよい。
また、第2特別時短遊技状態であっても、第1特別図柄抽選結果に関わらず(抽選結果がはずれであっても)、第1特別図柄の変動表示および停止表示にともない、第1小図柄54Aの変動表示および停止表示が行われてもよい。
また、本実施形態では、第1特別図柄および第2特別図柄が同時に変動表示している場合において、一方が先に大当たりまたは小当たりを示唆または報知する態様により停止表示すると、他方の変動表示も終了する(途切れる)ようにしているが、これに限定されない。
第1特別図柄および第2特別図柄が同時に変動表示している場合において、一方が先に大当たりまたは小当たりを示唆または報知する態様により停止表示する場合であっても、他方の変動表示(他方の小図柄54)の変動表示は途切れない(本来の変動時間終了まで継続する)ようにしてもよい。
また、本実施形態では、通常遊技状態および第1特別時短遊技状態と、第2特別時短遊技状態とで、第1小図柄54Aの表示位置と第2小図柄54Bの表示位置とが入れ替わっているが、これに限定されない。
通常遊技状態および第1特別時短遊技状態と、第2特別時短遊技状態とで、第1小図柄54Aの表示位置と第2小図柄54Bの表示位置とが同じ位置であってもよい。
また、通常遊技状態および第1特別時短遊技状態と、第2特別時短遊技状態とで、第1小図柄54Aの表示位置と第2小図柄54Bの表示位置とが入れ替わるのみならず、第1保留数表示53Aの表示位置と第2保留数表示53Bの表示位置、および第1特殊図柄55Aの表示位置と第2特殊図柄55Bの表示位置とが入れ替わってもよい。
また、本実施形態では、第2特別時短遊技状態であっても、時短残回数画像714が表示されているが、これに限定されない。
第2特別時短遊技状態は、第1特別時短遊技状態に比べて、時短遊技状態での特別図柄の抽選回数Jが多く定められている(200回)。言い換えると、第2特別時短遊技状態は、第1特別時短遊技状態に比べて遊技者に有利な遊技状態である。そこで、第2特別時短遊技状態においては、時短残回数画像714が表示されないようにしてもよい。
また、本実施形態では、大当たりまたは小当たりの種類に応じて、第1シャッター画像715が表示されるときに第3報知画像716または第4報知画像723が表示される(表示される画像が異なる)が、これに限定されない。
大当たりまたは小当たりの種類に関わらず、第1シャッター画像715が表示されるときに表示される報知画像は、同一の画像であってもよい。
また、本実施形態では、特殊図柄55は、記号によって特別図柄抽選結果を示唆または報知しているが、これに限定されない。
特殊図柄55は、例えば、色によって特別図柄抽選結果を示唆または報知してもよい。一例を挙げると、特殊図柄55は、赤色と青色とが高速で変動する変動表示を行い、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりである場合には赤色により表示され、特別図柄抽選結果がはずれである場合には青色により表示されてもよい。
また、本実施形態において、第1小図柄54Aおよび第1特殊図柄55Aの非表示のタイミングは、上述した例に限定されない。上述した例において、第1小図柄54Aが非表示になるタイミングと、第1特殊図柄55Aが非表示になるタイミングとが、入れ替わってもよい。すなわち、第1小図柄54Aよりも先に第1特殊図柄55Aが非表示になってもよい。
また、第2小図柄54Bおよび第2特殊図柄55Bの非表示のタイミングは、上述した例に限定されない。上述した例において、第2小図柄54Bが非表示になるタイミングと、第2特殊図柄55Bが非表示になるタイミングとが、入れ替わってもよい。すなわち、第2小図柄54Bよりも先に第2特殊図柄55Bが非表示になってもよい。
また、本実施形態では、第1小図柄54Aと第2小図柄54Bとが同じ表示サイズであるが、これに限定されない。
通常遊技状態および第1特別時短遊技状態においては、第2小図柄54Bよりも第1小図柄54Aの方が表示サイズが大きくてもよい。また、第2特別時短遊技状態においては、第1小図柄54Aよりも第2小図柄54Bの方が表示サイズが大きくてもよい。
また、本実施形態では、第1特別時短遊技状態と、第2特別時短遊技状態とで、装飾図柄41の表示サイズが同じであるが、これに限定されない。
第1特別時短遊技状態よりも、第2特別時短遊技状態の方が、装飾図柄41の表示サイズが大きくてもよい。また、第2特別時短遊技状態よりも、第1特別時短遊技状態の方が、装飾図柄41の表示サイズが大きくてもよい。
また、通常遊技状態よりも、第1特別時短遊技状態の方が、装飾図柄41における文字の表示サイズが大きくてもよい。一方で、第2特別時短遊技状態よりも、通常遊技状態の方が、装飾図柄41における文字の表示サイズが大きくてもよい。
また、本実施形態では、通常遊技状態において、SPリーチ演出が実行される場合には、装飾図柄41を一旦非表示(視認困難または視認不能)にし(図55(5)参照)、時短遊技状態(第1特別時短遊技状態、第2特別時短遊技状態)においては、SPリーチ演出が実行される場合であっても装飾図柄41を非表示(視認困難または視認不能)にしていないが、これに限定されない。
時短遊技状態(第1特別時短遊技状態、第2特別時短遊技状態)においても、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が開始されるときには、装飾図柄41を一旦非表示(視認困難または視認不能)にしてもよい。また、通常遊技状態において、SPリーチ演出が実行される場合であっても装飾図柄41を非表示(視認困難または視認不能)にしなくてもよい。
また、本実施形態では、ともに変動表示されている第1特別図柄および第2特別図柄のうちの、抽選結果が大当たりまたは小当たりである一方の特別図柄が先に停止表示すると、他方の特別図柄の変動表示を中止する(途中で終了する)ことを説明した(図59(16)、図61(6)、図84(11)、図86(7)参照)が、これに限定されない。
遊技制御部200は、ともに変動表示している第1特別図柄および第2特別図柄のうちの、抽選結果が大当たりまたは小当たりである一方の特別図柄を先に停止表示した場合、他方の特別図柄の変動表示を中断してもよい。この場合、他方の特別図柄の変動表示に応じた変動演出も中断される。そして、大当たり遊技が終了すると、中断していた特別図柄の変動表示を再開させてもよい。この場合に、演出制御部300は、再開された変動表示に応じて、変動演出を再開させてもよい。
また、遊技制御部200は、ともに変動表示している第1特別図柄および第2特別図柄のうちの、抽選結果が大当たりまたは小当たりである一方の特別図柄を先に停止表示した場合、先に停止表示した特別図柄が第1特別図柄であるか第2特別図柄であるかに関わらず、且つ通常遊技状態であるか時短遊技状態であるかに関わらず、他方の特別図柄の変動表示を中断してもよい。そして、大当たり遊技が終了すると、中断していた特別図柄の変動表示を再開させてもよい。
また、遊技制御部200は、ともに変動表示している第1特別図柄および第2特別図柄のうちの、抽選結果が大当たりまたは小当たりである一方の特別図柄を先に停止表示した場合、先に停止表示した特別図柄が第1特別図柄であるか第2特別図柄であるかに関わらず、且つ通常遊技状態であるか時短遊技状態であるかに関わらず、他方の特別図柄の変動表示を中止(途中で終了)してもよい。
また、本実施形態では、パチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合に、ステージ画像701が第1ステージに応じた表示態様により表示されるとともに、装飾図柄41である「123」が停止表示されることを説明した(図68(4)参照)。
ここで、演出制御部300は、パチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合に表示するステージ画像701の表示態様を、復帰後に取得した乱数値に基づいて、複数のステージの中から抽選により決定してもよい。一例を挙げると、演出制御部300は、パチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合に、ステージ画像701の表示態様を、70%の確率で第1ステージに決定し、30%の確率で第1ステージとは異なる第2ステージに決定してもよい。すなわち、パチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合に表示されるステージ画像701の表示態様は、一のステージに限定されない。
また、演出制御部300は、パチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合に表示する装飾図柄41の数字を、複数の数字の組み合わせの中から抽選により決定してもよい。一例を挙げると、演出制御部300は、パチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合に、表示する装飾図柄41を、70%の確率で「123」に決定し、30%の確率で「246」に決定してもよい。すなわち、パチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合に表示される装飾図柄41は、一の組み合わせに限定されない。
(第2実施形態)
第2実施形態は、特別図柄の変動表示に応じた変動演出を実行する点で、第1実施形態と共通する。一方で、第2実施形態は、特別図柄の変動表示に応じた変動演出のみならず、普通図柄の変動表示に応じた変動演出を実行する点で、第1実施形態とは異なる。
以下、本発明の第2実施形態について詳細に説明する。なお、以下では、第1実施形態とは異なる構成について説明し、第1実施形態と同一である構成については、説明を省略する。また、第2実施形態における各処理や各演出は、図1に示す構成のパチンコ遊技機100において実行されるものとする。
本実施形態のパチンコ遊技機100は、遊技状態として、普通図柄変動時間が長い時短無状態と、時短無状態よりも普通図柄変動時間が短い時短状態とを有している。ここで、時短状態は、時短無状態よりも遊技者にとって有利な状態である。
なお、本実施形態においては、電サポ状態と時短状態とは同時に制御されるものとする。また、以下の説明においては、電サポ状態かつ時短状態のことを単に時短遊技状態とし、電サポ無状態かつ時短無状態のことを単に時短無状態(通常遊技状態)とする。
また、本実施形態では、時短遊技状態として、第1時短遊技状態と、第2時短遊技状態とが設けられている。第1時短遊技状態および第2時短遊技状態については、後に詳述する。
〔ゲートスイッチ処理〕
図91は、本実施形態のゲートスイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
このゲートスイッチ処理において、遊技制御部200は、まず、ゲート124を遊技球が通過してゲートスイッチ214がONとなったか否かを判断する(S9101)。ゲートスイッチ214がONとなったならば、次に遊技制御部200は、未変動分の保留数Gが上限値未満か否かを判断する(S9102)。図91に示す例では、上限値を4個としている。保留数Gが上限値に達している場合は(S9102でNo)、それ以上未変動分の入賞を保留することができないので、ゲートスイッチ処理を終了する。
一方、保留数Gが上限値未満である場合(S9102でYes)、遊技制御部200の乱数取得部231は、今回の入賞による抽選のための乱数値を取得し、RAM203に格納する(S9103)。この乱数値としては、当たりまたははずれを決定する当たり乱数値、当たりの種類を決定する図柄乱数値(当たり図柄乱数値)、図柄変動における変動パターンを特定するための変動パターン乱数値、はずれのときにリーチ演出を実行可能な変動パターン(変動時間)にするか否かを決定するリーチ乱数値、等が含まれる。
次に、遊技制御部200は、普図事前判定処理を行う(S9104)。普図事前判定処理とは、ゲート124における入賞により乱数の取得が既に行われているが後述する普通図柄処理によって乱数の判定が未だ行われていない入賞球(保留球)について、普通図柄処理によって乱数が判定されるよりも前にその乱数の判定を行う(事前判定)処理である。
そして、本実施の形態の演出制御部300は、普図事前判定処理によって判定された乱数の判定結果(普図事前判定結果)に基づいて、普通図柄処理によって乱数が判定され、その判定結果が報知されるよりも前に、その判定結果を示唆する予告演出を行うことができる。この予告演出は、例えば、ゲート124における入賞により乱数の取得が既に行われているが普通図柄処理によって乱数の判定が未だ行われていない入賞球(保留球)の発生に応じた保留画像52の表示等である。この事前判定に基づく予告演出により、予告演出に係る事前判定に対応する保留球に関して、その後に普通図柄処理による乱数の判定が行われた際の判定結果が遊技者に示唆される。これによって、遊技者は、保留球に対して期待を抱きながら遊技を行うことができる。事前判定に基づく予告演出の詳細については後述する。
次に、遊技制御部200は、保留数Gの値を1加算する(S9105)。
この後、遊技制御部200は、普図事前判定結果を演出制御部300に通知するために、S9104の普図事前判定処理による事前判定情報を含む普図事前判定結果コマンドをRAM203にセットする(S9106)。
さらに、遊技制御部200は、S9104による保留数Gの増加を演出制御部300に通知するための保留数G増加コマンドをRAM203にセットし(S9107)、ゲート124における入賞に対する処理を終了する。
なお、本実施形態では、遊技状態に関わらず普図事前判定処理が行われて普図事前判定結果コマンドが演出制御部300に送信されるようになっている。この場合に、演出制御部300は、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)である場合に普通図柄について事前判定演出を実行し、通常遊技状態である場合に普通図柄についての事前判定演出の実行を制限(実行しない、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)よりも低確率で実行する、通常遊技状態における第1特別図柄についての事前判定演出または時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における第2特別図柄についての事前判定演出よりも低確率で実行する等)するようにしてもよい。また、通常遊技状態においては普図事前判定結果コマンドが演出制御部300に送信されないことで、普通図柄についての事前判定演出を制限してもよい。
また、本実施形態では、遊技状態に関わらず第1特別図柄について事前判定処理が行われて事前判定結果コマンドが演出制御部300に送信されるようになっている。この場合に、演出制御部300は、通常遊技状態である場合に第1特別図柄について事前判定演出を実行し、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)である場合に第1特別図柄についての事前判定演出の実行を制限(実行しない、通常遊技状態よりも低確率で実行する、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における普通図柄についての事前判定演出または時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における第2特別図柄についての事前判定演出よりも低確率で実行する等)するようにしてもよい。また、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)においては第1特別図柄についての事前判定結果コマンドが演出制御部300に送信されないことで、第1特別図柄についての事前判定演出を制限してもよい。
また、本実施形態では、遊技状態に関わらず第2特別図柄について事前判定処理が行われて事前判定結果コマンドが演出制御部300に送信されるようになっている。この場合に、演出制御部300は、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)である場合に第2特別図柄について事前判定演出を実行し、通常遊技状態である場合に第2特別図柄についての事前判定演出の実行を制限(実行しない、通常遊技状態よりも低確率で実行する、通常遊技状態における第1特別図柄についての事前判定演出または時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における普通図柄についての事前判定演出よりも低確率で実行する等)するようにしてもよい。また、通常遊技状態においては第2特別図柄についての事前判定結果コマンドが演出制御部300に送信されないことで、第2特別図柄についての事前判定演出を制限してもよい。
〔普通図柄処理〕
図92は、本実施形態の普通図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この普通図柄処理において、遊技制御部200の普通図柄変動制御部236は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S9201)。
補助遊技フラグがONである場合、既に補助遊技状態となっており、普通図柄が停止している状態なので、普通図柄変動を開始することなく普通図柄処理を終了する(S9201でYes)。一方、補助遊技フラグがOFFである場合(S9201でNo)、次に普通図柄変動制御部236は、パチンコ遊技機100の現在の状態が普通図柄変動中か否かを判断する(S9202)。普通図柄変動中でない場合(S9202でNo)、次に普通図柄変動制御部236は、普通図柄の未変動分の保留数G(図91参照)が1以上か判断する(S9203)。保留数G=0である場合は(S9203でNo)、普通図柄の抽選を始動するための入賞が無いことを意味するため、普通図柄変動を開始せずに処理を終了する。
これに対し、保留数Gが1以上である場合(S9203でYes)、普通図柄変動制御部236は、保留数Gの値を1減算する(S9204)。
次に、普通図柄変動制御部236は、パチンコ遊技機100の現在の遊技状態を示す遊技状態コマンドを生成し、RAM203にセットする(S9205)。S9205でセットされた遊技状態コマンドは、図92のS9211でセットされる変動開始コマンドに含まれ、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
次に、普通図柄変動制御部236は、パチンコ遊技機100の現在の遊技状態が時短遊技状態であるか否かを判断する(S9206)。パチンコ遊技機100が時短遊技状態である場合(S9206でYES)、普通図柄変動制御部236は、RAM203のフラグ設定においてセットされた客待ちフラグをOFFとする(S9207)。一方で、パチンコ遊技機100が時短遊技状態ではない場合(S9206でNO)、客待ちフラグのOFFは行われない。
次に、普通図柄変動制御部236は、別ルーチンによる当たり判定処理および普図変動パターン選択処理を実行する(S9208、S9209)。詳しくは後述するが、この当たり判定処理および普図変動パターン選択処理によって、普通図柄表示器223に変動表示される普通図柄の変動用の設定情報(当たり図柄、遊技状態、変動パターン等)が決定される。なお、これらの情報は演出制御部300に送られる変動開始コマンドに含まれる。
次に、普通図柄変動制御部236は、当たり判定処理および普図変動パターン選択処理で決定された設定内容に基づき、図3に示す普通図柄表示器223により表示される普通図柄の変動を開始する(S9210)。そして、この設定内容を示す設定情報(当たり図柄、遊技状態、変動パターン等)を含んだ変動開始コマンドを生成し、RAM203にセットする(S9211)。S9211でセットされた変動開始コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
次に、普通図柄変動制御部236は、パチンコ遊技機100の現在の遊技状態が時短遊技状態であるか否かを判断する(S9212)。パチンコ遊技機100が時短遊技状態である場合(S9212でYES)、普通図柄変動制御部236は、時短遊技状態において実行した普通図柄の変動の回数を1加算し(S9213)、加算した変動の回数を示す変動回数コマンドを生成し、RAM203にセットする(S9214)。S9214でセットされた変動回数コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。一方で、パチンコ遊技機100が時短遊技状態ではない場合(S9212でNO)、変動回数の加算や変動回数コマンドの生成は行われない。
S9210で普通図柄の変動を開始した後、またはS9202で普通図柄変動中と判断された場合(S9202でYes)、普通図柄変動制御部236は、変動時間を経過したか否かを判断する(S9215)。すなわち、S9210で普通図柄の変動を開始してからの経過時間が、S9209の普図変動パターン選択処理で設定された変動時間に達したか否かが判断される。変動時間を経過していなければ(S9215でNo)、普通図柄変動が継続されるので、そのまま普通図柄処理が終了する。
一方、変動時間が終了した場合(S9215でYes)、普通図柄変動制御部236は、まず、普通図柄表示器223における普通図柄の変動を、S9208の当たり判定処理で決定された図柄で停止する(S9216)。そして、普通図柄変動制御部236は、別ルーチンの停止中処理を実行する(S9217)。また、普通図柄変動制御部236は、装飾図柄を停止させるための変動停止コマンドをRAM203にセットする(S9218)。S9218でセットされた変動停止コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
以上の通り、本実施形態では、通常遊技状態であるか、時短遊技状態であるかに拘わらず、普通図柄の変動表示が実行される場合には、普通図柄に係る変動開始コマンドが演出制御部300に送信される。そのため、演出制御部300において普通図柄の変動表示が実行されていることを把握することができ、普通図柄の変動表示に応じた演出(例えば、後述する第3小図柄54C等の変動表示)を実行することが可能となる。
なお、通常遊技状態においては普通図柄の変動停止コマンドが演出制御部300に送信されず、時短遊技状態においては普通図柄の変動停止コマンドが演出制御部300に送信されるようにしてもよい。また、通常遊技状態においては第1特別図柄の変動停止コマンドが演出制御部300に送信され、時短遊技状態においては第1特別図柄の変動停止コマンドが演出制御部300に送信されないようにしてもよい。
また、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)において普通図柄の変動表示が実行される場合には、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)において実行可能な普通図柄の変動表示の残り回数を指定するコマンドなど、通常遊技状態において送信されないコマンドが演出制御部300に送信されてもよい。すなわち、通常遊技状態中に普通図柄の変動表示が実行される場合に演出制御部300に送信されるコマンド数よりも、時短遊技状態中に普通図柄の変動表示が実行される場合に演出制御部300に送信されるコマンド数の方が多くなってもよい。この場合、演出制御部300において適切に残りの時短回数を把握することができ、残りの時短回数を報知するなどの処理を行うことが可能となる。
〔当たり判定処理〕
図93は、図92のS9208に示した当たり判定処理の内容を示すフローチャートである。
この当たり判定処理において、遊技制御部200の普通図柄変動制御部236は、まず、今回の普通図柄抽選における当たり乱数値の判定を行い(S9301)、長当たりまたは短当たりしたか否かを判断する(S9302、S9305)。長当たりまたは短当たりしたか否かは、図91のS9103で取得した当たり乱数の値が当たりの当選値として設定された値であるか否か、および図91のS9103で取得した当たり図柄乱数の値が長当たりの当選値として設定された値と短当たりの当選値として設定された値との何れと一致したかを判断することによって決定される(後述する図97-1(a)、(b)参照)。
S9301の乱数判定の結果が長当たりだった場合(S9302でYes)、次に普通図柄変動制御部236は、当たり図柄乱数値の判定を行う(S9303)。この判定の結果に応じて、当たりの種類が決定される。何れの当たりとなるかは、図91のS9103で取得した当たり図柄乱数の値が、当たりの種類ごとに予め設定された値のうちの何れと一致したかによって決定される(後述する図97-1(b)参照)。
以上の判定の後、普通図柄変動制御部236は、当たり図柄乱数の判定により決定された当たりの種類を表す図柄(長当たり図柄)を示す信号である普通図柄指定コマンドを、設定情報としてRAM203にセットする(S9304)。
S9301の乱数判定の結果が短当たりだった場合(S9302でNo、S9305でYes)、次に普通図柄変動制御部236は、当たり図柄乱数値の判定を行う(S9306)。この判定の結果に応じて、短当たりの種類が決定される。
以上の判定の後、普通図柄変動制御部236は、当たり図柄乱数の判定により決定された短当たりの種類を表す図柄(短当たり図柄)を示す信号である普通図柄指定コマンドを、設定情報としてRAM203にセットする(S9307)。
S9301の乱数判定の結果が長当たりでも短当たりでもない場合(S9302、S9305でNo)、次に普通図柄変動制御部236は、抽選にはずれたことを表す図柄(以下、はずれ図柄)を示す信号である普通図柄指定コマンドを、設定情報としてRAM203にセットする(S9308)。なお、ステップ9304、ステップ9307、およびステップ9308においてRAM203にセットされた普通図柄指定コマンドは、図92を用いて説明した普通図柄処理のステップ9211においてRAM203にセットされた変動開始コマンドに含まれるコマンドである。
〔普図変動パターン選択処理〕
図94は、普図変動パターン選択処理(図92のS9209)の内容を示すフローチャートである。
この変動パターン選択処理において、遊技制御部200の変動パターン選択部235は、まず、パチンコ遊技機100の遊技状態(通常遊技状態、第1時短遊技状態および第2時短遊技状態のうちの何れの状態か)を参照する(S9401)。そして、当たり判定処理(図93)のS9302の判断結果を用いて今回の普通図柄抽選で長当たりしたか否かを判断する(S9402)。そして、長当たりだった場合(S9402でYes)、変動パターン選択部235は、長当たり用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(S9403)。
一方、長当たりしなかった場合(S9402でNo)、次に変動パターン選択部235は、当たり判定処理(図93)のS9305の判断結果を用いて今回の普通図柄抽選で短当たりしたか否かを判断する(S9404)。そして、短当たりだった場合(S9404でYES)、変動パターン選択部235は、短当たり用の変動パターンテーブルをROM202から読みだしてRAM203にセットする(S9405)。
一方、短当たりしなかった場合(S9404でNO)、遊技者に当たりを期待させるためのリーチ演出を行うか否かを決定するための乱数値の判定を行う(S9406)。リーチ演出を行うか否かは、図91のS9103で取得したリーチ乱数の値が予め設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される(後述する図97-1(c)参照)。
乱数値を用いた判定の結果、リーチ演出を行う場合(S9407でYes)、変動パターン選択部235は、リーチ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(S9408)。また、リーチ演出を行わない場合(S9407でNo)、変動パターン選択部235は、はずれ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(S9409)。
次に、変動パターン選択部235は、図91のS9103で取得した変動パターン乱数値およびS9403、S9405、S9408、S9409でセットされた変動パターンテーブルを用いて、変動パターン乱数値の判定を行う(S9410)。すなわち、変動パターン選択部235は、RAM203にセットされた変動パターンテーブルを参照し、変動パターン乱数の乱数値に応じた変動パターンを選択する。したがって、同じ乱数値が取得された場合でも、パチンコ遊技機100の遊技状態(時短状態か時短無状態か)、普通図柄抽選の結果(長当たりしたか否か、短当たりしたか否か、長当たりおよび短当たりの何れもしていない場合はリーチ演出を行うか否か)等の違いに応じて参照される変動パターンテーブルが異なるので、決定される変動パターンが異なる。ただし、例えば、長当たりした場合と、短当たりした場合とで、同一の変動パターンテーブルが用いられてもよい。
この後、変動パターン選択部235は、S9410で選択した変動パターンを示す信号である変動パターン指定コマンドを、設定情報としてRAM203にセットする(S9411)。S9411でセットされた変動パターン指定コマンドは、図92のS9211でセットされる変動開始コマンドに含まれ、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。本実施の形態で選択される変動パターンおよびその設定の詳細については後述する。
〔停止中処理〕
図95は、本実施形態の停止中処理の内容を示すフローチャートである。
この停止中処理において、遊技制御部200は、まず、RAM203のフラグ設定において時短フラグがONになっているか否かを調べる(S9501)。時短フラグがONである場合(S9501でYes)、遊技制御部200は、時短状態での抽選回数(第1特別図柄、第2特別図柄および普通図柄のうちの停止中処理の対象になった図柄の変動回数)Jの値を1減算し(S9502)、抽選回数Jが0になったか否かを調べる(S9503)。ここで、本実施形態では、第1特別図柄、第2特別図柄、および普通図柄の各々について、抽選回数が定められている。一例を挙げると、第1時短遊技状態においては、第1特別図柄の抽選回数(変動回数)Jが5回に定められ、第2特別図柄の抽選回数(変動回数)Jが1回に定められ、普通図柄の抽選回数(変動回数)Jが100回に定められている。また、第2時短遊技状態においては、第1特別図柄の抽選回数(変動回数)Jが5回に定められ、第2特別図柄の抽選回数(変動回数)Jが1回に定められ、普通図柄の抽選回数(変動回数)Jが120回に定められている。
そして、第1特別図柄、第2特別図柄、および普通図柄のうちの少なくとも一つの抽選回数J=0であれば(S9503でYes)、時短フラグをOFFにする(S9504)。なお、時短フラグをONにする操作と、抽選回数Jの初期値の設定は、第1大入賞口処理(図19)における遊技状態設定処理(図21)で行われる。
また、第1特別図柄、第2特別図柄、および普通図柄のうちの何れについても抽選回数J=0ではない場合(S9503でNO)、遊技制御部200は、時短状態での抽選回数Jの値を示す時短回数コマンドを生成し、RAM203にセットする(S9505)。S9505でセットされた時短回数コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
時短フラグがOFFであった場合(S9501でNo)またはS9504で時短フラグをOFFにした後、あるいはS9505で時短回数コマンドをセットした後、次に遊技制御部200は、遊技状態コマンドを生成し、RAM203にセットする(S9506)。S9506でセットされた遊技状態コマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
次に遊技制御部200は、今回の図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(S9507)。ここで、大当たりか否かの判断は、大当たり判定処理(図14)の判定結果に基づいて判断することができる。例えば、後述する図96(b)の図表に示す図柄の何れかがセットされているならば、S9507でYesである。大当たり判定処理によりRAM203にはずれ図柄または小当たり図柄がセットされている場合、または今回の図柄抽選が普通図柄抽選である場合は、S9507でNoである。
大当たりだった場合(S9507でYes)、次に遊技制御部200は、大当たり遊技フラグをONにする(S9508)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が、大当たり遊技状態となる。
次に、遊技制御部200は、抽選回数Jの値を初期化する(S9509)。また、遊技制御部200は、S9501において時短フラグがONであって、S9503において抽選回数Jが0でなかった場合に、時短フラグをOFFにする(S9510)。
S9510で抽選回数Jの値を初期化した後、遊技制御部200は、大当たり遊技のオープニング動作を開始する(S9511)。
この後、遊技制御部200は、演出制御部300において大当たり遊技フラグに応じたオープニング動作における演出を行うためのオープニングコマンドをRAM203にセットして(S9512)、停止中処理を終了する。このオープニングコマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
これに対し、今回の特別図柄抽選の結果が大当たりでなかった場合(S9507でNo)、次に遊技制御部200は、今回の図柄抽選の結果が小当たりであったか否かを判断する(S9513)。
小当たりだった場合(S9513でYES)、次に遊技制御部200は、小当たり遊技フラグをONにする(S9514)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が、小当たり遊技状態となる。さらに、遊技制御部200は、小当たり遊技のオープニング動作を開始する(S9515)。
次に、遊技制御部200は、演出制御部300において小当たり遊技フラグに応じたオープニング動作における演出を行うためのオープニングコマンドをRAM203にセットする(S9516)。このオープニングコマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
また、小当たりでなかった場合は(S9513でNo)、次に遊技制御部200は、今回の図柄抽選の結果が当たり(普通図柄抽選結果が当たり)であったか否かを判断する(S9517)。
当たりだった場合(S9517でYES)、次に遊技制御部200は、補助遊技フラグをONにする(S9518)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が、補助遊技状態となる。
次に、遊技制御部200は、演出制御部300において補助遊技に応じた演出を行うためのオープニングコマンドをRAM203にセットする(S9519)。このオープニングコマンドは、図9のS906に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
また、当たりでなかった場合(S9517でNO)、遊技制御部200は、所定条件の成立(RAMクリアの実行、変動回数のリセット)から実行された特別図柄の変動表示の回数が特定回数(本実施形態では300回)に到達したか否かを判断する(S9520)。特定回数に到達した場合(S9520でYES)遊技制御部200は、遊技状態設定処理を実行する(S9521)。
また、変動表示の回数が特定回数に到達していない場合(S9520でNO)、停止中処理を終了する。
以上の通り、本実施形態では、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における特別図柄の抽選回数Jが0になると、普通図柄の抽選回数Jが残っている場合であっても、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)が終了する。そのため、遊技の進行(第1特別図柄や第2特別図柄の変動表示の実行状況)に応じて時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)を終了させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における普通図柄の抽選回数Jが0になると、特別図柄の抽選回数Jが残っている場合であっても、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)が終了する。そのため、大当たり判定が行われる特別図柄の変動表示の実行回数ではなく、大当たり判定が行われない普通図柄の変動表示の実行回数で時短遊技状態が終了するという斬新な遊技性を創出することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、第2時短遊技状態においては、第1特別図柄の抽選回数Jまたは普通図柄の抽選回数Jが0になった場合であっても、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)が終了しないようにしてもよい。すなわち、第2時短遊技状態においては、第2特別図柄の抽選回数Jが0になった場合に限り、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)が終了するようにしてもよい。
また、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における第1特別図柄の抽選回数Jが、第1特別図柄についての保留数U1の上限記憶数「4」よりも多い値となっている。そのため、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)が発生した時点で記憶されている保留に基づく特別図柄の変動表示が実行されたことで時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)が終了するといった不都合を抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における普通図柄の抽選回数Jよりも、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における特別図柄の抽選回数Jの方が少なく設定される。このようにすることで、時短遊技状態が早期に終了しないように遊技者が特別図柄の変動表示よりも普通図柄の変動表示を実行させるようになり、従来にない斬新な時短遊技状態の遊技性を提供することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態では、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における第2特別図柄の抽選回数Jが、第2特別図柄についての保留数U2の上限記憶数「4」よりも少ない値となっているが、これに限定されない。時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における第2特別図柄の抽選回数Jが、第2特別図柄についての保留数U2の上限記憶数「4」よりも多い値であってもよい。
また、本実施形態では、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における特別図柄の抽選回数Jが、第1特別図柄および第2特別図柄の各々について設定されているが、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における特別図柄の抽選回数Jとして、第1特別図柄と第2特別図柄とで共通の抽選回数Jが設定されてもよい。そして、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)中に第1特別図柄の変動表示が実行されたか第2特別図柄の変動表示が実行されたかに拘わらず、抽選回数Jを減算してもよい。この場合、遊技者による遊技方法によって遊技の結果が有利になるといったことを抑制して公正な遊技を提供することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、通常遊技状態において抽選結果が大当たりまたは小当たりと判定されたことにより特別図柄の変動表示(大当たり遊技)が実行される場合よりも、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)において抽選結果が大当たりまたは小当たりと判定されたことにより特別図柄の変動表示(大当たり遊技)が実行される場合の方が、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における普通図柄の抽選回数Jが多く設定されてもよい。このようにすることで、遊技状態や大当たり遊技の種類によって設定される抽選回数Jを異ならせることができ、遊技性を向上させて遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における普通図柄の抽選回数Jが「0」になって時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)を終了させる場合、普通図柄の変動時間が経過して普通図柄が停止表示されたときや停止時間が経過したときではなく、普通図柄の変動表示が開始されたとき(開始直後)に時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)を終了させてもよい。この場合、普通図柄の変動時間に拘わらず遊技者が把握し易いタイミングで時短遊技状態を終了させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)中に特別図柄の抽選回数Jが「0」になって時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)を終了させる場合には、特別図柄の変動時間が経過して特別図柄が停止表示されたときに時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)を終了させるようになっているが、普通図柄の抽選回数Jが「0」になって時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)を終了させる場合も同様に、普通図柄の変動時間が経過して普通図柄が停止表示されたときに時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)を終了させるようにしてもよいし、普通図柄の停止時間が経過したときに時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)を終了させるようにしてもよい。
図96は、本実施形態における特別図柄抽選で用いられる乱数(判定テーブル)の構成例を示す図である。
図96(a)には特別図柄抽選で用いられる大当たり乱数の構成例、図96(b)には特別図柄抽選で用いられる大当たり図柄乱数の構成例、図96(c)には特別図柄抽選で用いられる小当たり図柄乱数の構成例、図96(d)には通常遊技状態における第1始動口121への遊技球の入賞を契機として行われる特別図柄抽選で用いられるリーチ乱数の構成例が、それぞれ示されている。なお、図96(b)乃至(d)に示す内容は、図25(b)乃至(d)に示す内容と同一である。
図96(a)を参照すると、大当たり乱数の判定値として、大当たりと小当たりとが設定されている。乱数(大当たり乱数)値の範囲は、何れも0~299の300個である。また、特別図柄抽選が行われる契機となる第1始動口121と第2始動口122の各々について大当たりの当選値が設定されているのに対し、第2始動口122のみについて小当たりの当選値が設定されている。第1始動口121については、大当たりの当選値は3個設定され、当選確率は3/300(=1/100)である。
また、第2始動口122については、大当たりの当選値および小当たりの当選値は何れも150個設定され、大当たりの当選確率および小当たりの当選確率は何れも150/300(=1/2)である。すなわち、本実施形態では、第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選では、大当たりおよび小当たりの何れかに必ず(100%)当選するようになっている。そのため、第2始動口122への入賞についての保留が生じた場合、特別図柄抽選に必ず(100%)当選する権利がストックされることになる。
図97-1は、本実施形態における普通図柄抽選で用いられる乱数(判定テーブル)の構成例を示す図である。
図97-1(a)には普通図柄抽選で用いられる当たり乱数の構成例、図97-1(b)には普通図柄抽選で用いられる当たり図柄乱数の構成例、図97-1(c)には普通図柄抽選で用いられるリーチ乱数の構成例が、それぞれ示されている。
図97-1(a)を参照すると、乱数(当たり乱数)値の範囲は、0~199の200個である。また、通常遊技状態および時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)の各々について当たりの当選値が設定されている。通常遊技状態における当たりは、当選値は1個設定され、当選確率は1/200である。また、時短遊技状態における当たりは、当選値は4個設定され、当選確率は4/200(=1/50)である。
ここで、普通図柄抽選の一例を説明すると、ゲート124への入賞を契機として取得した当たり乱数値(S9103参照)が、図97-1(a)における当たり抽選の当選値と一致するかが判定される。
図97-1(b)を参照すると、当たり図柄には、当たり図柄Aおよび当たり図柄Bの2種類が用意されている。本実施形態の当たり図柄乱数の範囲は0~9の10個である。
ここで、通常遊技状態、第1時短遊技状態および第2時短遊技状態の何れにおいても、当たり図柄Aと当たり図柄Bとで、当選値としてそれぞれ5個の値が割り当てられている。したがって、通常遊技状態、第1時短遊技状態および第2時短遊技状態の何れにおいても、当たり図柄Aでの当選となる確率、および当たり図柄Bでの当選となる確率は、それぞれ5/10(=1/2)である。
また、当たり図柄Aおよび当たり図柄Bには、それぞれ、電動チューリップ123の開放時間が設定されている。なお、電動チューリップ123の開放時間として5秒が設定されている当たり図柄での当選は、上述した長当たりである。また、電動チューリップ123の開放時間として0.1秒が設定されている当たり図柄での当選は、上述した短当たりである。
通常遊技状態においては、当たり図柄Aおよび当たり図柄Bの何れにも、電動チューリップ123の開放時間として0.1秒が設定されている。すなわち、通常遊技状態においては、普通図柄抽選に当選した場合であっても、長当たりに当選することなく、短当たりに当選する。
また、第1時短遊技状態においては、電動チューリップ123の開放時間として0.1秒が当たり図柄Aに設定され、電動チューリップ123の開放時間として5秒が当たり図柄Bに設定されている。すなわち、第1時短遊技状態においては、普通図柄抽選に当選した場合において、長当たりに当選する確率と、短当たりに当選する確率とが、それぞれ1/2である。
また、第2時短遊技状態においては、当たり図柄Aおよび当たり図柄Bの何れにも、電動チューリップ123の開放時間として5秒が設定されている。すなわち、通常遊技状態においては、普通図柄抽選に当選した場合には、短当たりに当選することなく、必ず(100%)長当たりに当選する。
なお、第2時短遊技状態のうちの、後述する第1モードと第2モードとでは、当たり図柄Aおよび当たり図柄Bでの当選となる確率や、長当たりおよび短当たりに当選する確率は、同じである。
次に、リーチ乱数の判定について説明する。ここでは、例として、ゲート124への入賞についての保留数が1個であるときのリーチ乱数について説明をする。
図97-1(c)を参照すると、乱数の値の範囲は0~249の250個であり、リーチ演出を実行可能な変動パターン(変動時間)とする抽選結果(リーチ有)に22個の乱数値が割り当てられ、リーチ演出を実行可能な変動パターンとしない抽選結果(リーチ無)に228個の乱数値が割り当てられている。すなわち図示の例では、普通図柄抽選で当選しなかった場合に、22/250(=11/125)の確率でリーチ演出が行われる。
以上の通り、本実施形態では、第1時短遊技状態と、第2時短遊技状態とで、普通図柄抽選に当選した場合に電動チューリップ123が長時間(5秒)開放される確率が異なる。ここで、上述の通り、第1時短遊技状態においては、普通図柄の抽選回数(変動回数)Jが100回に定められ、第2時短遊技状態においては、普通図柄の抽選回数(変動回数)Jが120回に定められている。そのため、時短遊技状態における普通図柄の抽選回数(変動回数)Jとして設定される数に応じて、普通図柄抽選に当選した場合に電動チューリップ123が長時間(5秒)開放される確率が異なっている。
なお、本実施形態では、通常遊技状態と時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)とで普通図柄抽選において当たりと判定される確率が異なっているが、これに限定されない。
遊技状態に拘らず、普通図柄抽選において当たりと判定される確率(割合)が同一であってもよい。この場合、遊技状態に拘らず補助遊技が実行されることを期待させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、通常遊技状態と時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)とで停止表示される当たり図柄の種類の数が同じであるが、これに限定されない。
通常遊技状態と時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)とで停止表示する当たり図柄の種類数が異なってもよい。また、さらに、通常遊技状態よりも、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)の方が、停止表示する当たり図柄の種類数が多くてもよい。この場合、遊技状態によって普通図柄に係る遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、短当たりであることにより補助遊技が実行される場合と、長当たりであることにより補助遊技が実行される場合とで、補助遊技のオープニング時間やエンディング時間が同一であってもよいし、異なってもよい。一例を挙げると、長当たりにより補助遊技が実行される場合よりも、短当たりにより補助遊技が実行される場合の方が、補助遊技のオープニング時間及び/又はエンディング時間が短くなるようにしてもよい。
また、本実施形態では、通常遊技状態においては、抽選結果が長当たりである当たり図柄が設定されていないが、通常遊技状態であっても、抽選結果が長当たりである当たり図柄が設定されもよい。すなわち、通常遊技状態であっても、第2始動口122に遊技球が入賞可能であってもよい。
(変形例)
図97-2は、普通図柄抽選で用いられる当たり図柄乱数の変形例としての構成を示す図である。
本実施形態において普通図柄抽選で用いられる当たり図柄乱数の構成は、図97-1(b)に示した例に限定されない。
図97-2を参照すると、パチンコ遊技機100の遊技状態として、第1状態(第1時短遊技状態)と、第2状態(第2時短遊技状態の第1モード)と、第3状態(第2時短遊技状態の第2モード)とが設けられている。また、当たり図柄には、当たり図柄A、当たり図柄Bおよび当たり図柄Cの3種類が用意されている。本例の当たり図柄乱数の範囲は0~11の12個である。
ここで、第1状態、第2状態および第3状態の何れにおいても、当たり図柄Aおよび当たり図柄Bの当選値としてそれぞれ2個の値が割り当てられ、当たり図柄Cの当選値として8個の値が割り当てられている。したがって、第1状態、第2状態および第3状態の何れにおいても、当たり図柄Aでの当選となる確率および当たり図柄Bでの当選となる確率はそれぞれ1/6であり、当たり図柄Cでの当選となる確率は2/3である。
また、当たり図柄A、当たり図柄Bおよび当たり図柄Cには、それぞれ、電動チューリップ123の開放時間が設定されている。
第1状態においては、当たり図柄Aには、電動チューリップ123の開放時間として5秒が設定されている。すなわち、第1状態において当たり図柄Aに当選した場合には、電動チューリップ123が長時間開放され、第2始動口122への入賞が容易な状態(入賞容易状態)になる。
また、第1状態においては、当たり図柄Bおよび当たり図柄Cの何れにも、電動チューリップ123の開放時間として0.1秒が設定されている。すなわち、第1状態において当たり図柄Bまたは当たり図柄Cに当選した場合には、電動チューリップ123が短時間開放され、第2始動口122への入賞が容易ではない状態(入賞非容易状態)になる。
したがって、第1状態において普通図柄抽選に当選した場合に、入賞容易状態になる確率は1/6(≒17%)であり、入賞非容易状態になる確率は5/6(≒83%)である。
また、第2状態においては、当たり図柄Aには、電動チューリップ123の開放時間として5秒が設定されている。すなわち、第2状態において当たり図柄Aに当選した場合には、電動チューリップ123が長時間開放され、入賞容易状態になる。
また、第2状態においては、当たり図柄Bには、電動チューリップ123の開放時間として、5秒および0.1秒が設定されている。すなわち、第2状態において乱数値「2」により当たり図柄Bに当選した場合には、電動チューリップ123が長時間開放され、入賞容易状態になる。また、第2状態において乱数値「3」により当たり図柄Bに当選した場合には、電動チューリップ123が短時間開放され、入賞非容易状態になる。
また、第2状態においては、当たり図柄Cには、電動チューリップ123の開放時間として0.1秒が設定されている。すなわち、第2状態において当たり図柄Cに当選した場合には、電動チューリップ123が短時間開放され、入賞非容易状態になる。
したがって、第2状態において普通図柄抽選に当選した場合に、入賞容易状態になる確率は1/4(25%)であり、入賞非容易状態になる確率は3/4(75%)である。
また、第3状態においては、当たり図柄A、当たり図柄Bおよび当たり図柄Cの何れにも、電動チューリップ123の開放時間として5秒が設定されている。すなわち、第3状態において当たり図柄A、当たり図柄B若しくは当たり図柄Cに当選した場合には、電動チューリップ123が長時間開放され、入賞容易状態になる。
したがって、第3状態において普通図柄抽選に当選した場合に、入賞容易状態になる確率は1/1(100%)であり、入賞非容易状態になる確率は0(0%)である。
以上の通り、本実施形態では、パチンコ遊技機100の遊技状態や当たり図柄に応じて、普通図柄抽選に当選した場合に入賞容易状態になる確率を異ならせている。この場合、同じ遊技状態であっても何れの当たり図柄で当選したかによって入賞容易状態になるか否かを異ならせることができ、また、同じ当たり図柄であっても何れの遊技状態において当選したかによって入賞容易状態になるか否かを異ならせることができるため、多様な遊技性を実現することができる。
また、本実施形態では、第2状態において当たり図柄Bに当選した場合のように、特定の状態において特定の図柄に当選した場合であっても、入賞容易状態になる場合と、入賞非容易状態になる場合とがある。この場合、特定の状態において特定の図柄に当選した場合に入賞容易状態になるか否かのドキドキ感を遊技者に与えることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
〔変動パターンの設定例〕
次に、本実施形態における変動パターンとテーブルの設定例について説明する。
図98は、図92に示した普図変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図98には、通常遊技状態においてゲート124への入賞に基づく普通図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図98に示すように、普通図柄変動制御部236は、普通図柄抽選の判定結果が当たりの場合(図93のS9302またはS9305でYesの場合)、当たり図柄および変動パターン乱数に基づいて変動パターンを決定する。具体的には、普通図柄変動制御部236は、乱数取得部231によって当たり乱数値とともに取得された変動パターン乱数値(S9103参照)が、当たり図柄ごとに割り振られた変動パターン乱数値のいずれと一致するかに基づいて、変動パターンを決定する。例えば、当たり図柄が「当たり図柄B」である場合、変動パターンとして「PP2」が選択される。なお、この「PP2」における普通図柄変動時間は、「5.61秒」である。
また、普通図柄変動制御部236は、普通図柄抽選の判定結果がはずれの場合(図93のS9302およびS9305で何れもNoの場合)、普通図柄抽選の保留数G、リーチ乱数、および変動パターン乱数に基づいて変動パターンを決定する。具体的には、普通図柄変動制御部236は、普通図柄抽選の判定結果がはずれの場合、変動パターンとして「PQ1」が選択される。
なお、本実施形態では、通常遊技状態において、普通図柄抽選の判定結果や、停止表示される図柄によって、普通図柄の変動表示の実行時間が異なっているが、これに限定されない。
通常遊技状態においては、普通図柄抽選の判定結果(はずれであるか当たりであるか)に拘わらず普通図柄の変動表示の実行時間が同一であってもよい。この場合、通常遊技状態において普通図柄の変動表示を行うためのデータ量を少なくすることができ、効率よく普通図柄の変動表示を制御することが可能となる。また、遊技者に過度な期待感を抱かせることがなくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図99(a)は、本実施形態の変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図99(a)には、時短遊技状態(第1時短遊技状態および第2時短遊技状態)における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図99(a)に示すテーブルでは、特別図柄抽選の判定結果および変動パターン乱数に応じた変動パターンが設けられている。より具体的には、「判定結果」が「大当たり」、「はずれ」に対応付けられた変動パターンがそれぞれ設けられている。
図99(a)に示すテーブルでは、「大当たり図柄A」として「時間」が「3.50」である変動パターンが設けられている。また、「大当たり図柄B」として「時間」が「3.51」である変動パターンが設けられている。また、「大当たり図柄C」として「時間」が「3.52」である変動パターンが設けられている。また、「はずれ」として「時間」が「1.20」である変動パターンが設けられている。
なお、このテーブルでは、「はずれ」に、リーチ乱数での当選値が割り当てられていない。そのため、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における第1始動口121への入賞に基づく抽選結果がはずれである特別図柄変動においては、リーチが行われない。
図99(b)は、本実施形態の変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図99(b)には、第1時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図99(b)に示すテーブルでは、特別図柄抽選の判定結果、第2特別図柄抽選の保留数U2、リーチ乱数、および変動パターン乱数に応じた変動パターンが設けられている。
図99(b)に示すテーブルでは、「大当たり図柄D」として「時間」が「0.60」である変動パターンが設けられている。また、「大当たり図柄E」として「時間」が「0.61」である変動パターンが設けられている。また、「小当たり図柄A」として「時間」が「0.62」である変動パターンが設けられている。また、「小当たり図柄B」として「時間」が「0.63」である変動パターンが設けられている。また、「小当たり図柄C」として「時間」が「0.64」である変動パターンが設けられている。
なお、このテーブルでは、判定結果が「はずれ」が設けられていない。そのため、第1時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄変動においては、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動が行われず、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりである変動が必ず(100%)行われる。
図99(c)は、本実施形態の変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図99(c)には、第1時短遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく普通図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図99(c)に示すテーブルでは、特別図柄抽選の判定結果および変動パターン乱数に応じた変動パターンが設けられている。より具体的には、「判定結果」が「当たり」、「はずれ」に対応付けられた変動パターンがそれぞれ設けられている。
図99(c)に示すテーブルでは、「当たり図柄A」として「時間」が「1.63」である変動パターンが設けられている。また、「当たり図柄B」として、「時間」が「60.04」である変動パターン、「時間」が「60.05」である変動パターン、「時間」が「90.02」である変動パターンが設けられている。また、「はずれ」として「リーチ有」である変動パターンと「リーチ無」である変動パターンとが設けられている。
以上の通り、本実施形態では、第1時短遊技状態においてリーチが行われない普通図柄の変動表示が行われる場合、通常遊技状態においてリーチが行われない普通図柄の変動表示が行われる場合よりも、長い実行時間である普通図柄の変動表示が実行される。ここで、第1時短遊技状態においては、普通図柄の変動表示の平均実行時間が通常遊技状態における普通図柄の変動表示の平均変動時間よりも短くしてもよい。この場合、時短遊技状態における遊技者の期待感を煽り易くなると共に、通常遊技状態よりも時短遊技状態の方が遊技者に有利な態様で普通図柄の変動表示を実行することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図100(a)は、本実施形態の変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図100(a)には、第2時短遊技状態の第1モードにおける第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図100(a)に示すテーブルでは、特別図柄抽選の判定結果および変動パターン乱数に応じた変動パターンが設けられている。より具体的には、「判定結果」が「大当たり」、「小当たり」に対応付けられた変動パターンがそれぞれ設けられている。
図100(a)に示すテーブルでは、「大当たり図柄D」として「時間」が「150.00」である変動パターンが設けられている。また、「大当たり図柄E」として「時間」が「150.01」である変動パターンが設けられている。また、「小当たり図柄A」として「時間」が「140.00」である変動パターンが設けられている。また、「小当たり図柄B」として「時間」が「140.01」である変動パターンが設けられている。また、「小当たり図柄C」として「時間」が「140.02」である変動パターンが設けられている。
なお、このテーブルでは、判定結果が「はずれ」が設けられていない。そのため、第2時短遊技状態の第1モードにおける第2始動口122への入賞に基づく特別図柄変動においては、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動が行われず、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりである変動が必ず(100%)行われる。
図100(b)は、本実施形態の変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図100(b)には、第2時短遊技状態の第1モードにおけるゲート124への入賞に基づく普通図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図100(b)に示すテーブルでは、普通図柄抽選の判定結果および変動パターン乱数に応じた変動パターンが設けられている。より具体的には、「判定結果」が「当たり」、「はずれ」に対応付けられた変動パターンがそれぞれ設けられている。
図100(b)に示すテーブルでは、「当たり図柄A」として「時間」が「3.01」である変動パターンが設けられている。また、「当たり図柄B」として「時間」が「3.02」である変動パターンが設けられている。また、「はずれ」として「時間」が「2.70」である変動パターンが設けられている。
なお、このテーブルでは、「はずれ」に、リーチ乱数での当選値が割り当てられていない。そのため、第2時短遊技状態の第1モードにおけるゲート124への入賞に基づく抽選結果がはずれである普通図柄変動においては、リーチが行われない。
図100(c)は、本実施形態の変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図100(c)には、第2時短遊技状態の第2モードにおける第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図100(c)に示すテーブルでは、特別図柄抽選の判定結果および変動パターン乱数に応じた変動パターンが設けられている。より具体的には、「判定結果」が「大当たり」、「小当たり」に対応付けられた変動パターンがそれぞれ設けられている。
図100(c)に示すテーブルでは、「大当たり図柄D」として「時間」が「150.02」である変動パターンが設けられている。また、「大当たり図柄E」として「時間」が「150.03」である変動パターンが設けられている。また、「小当たり図柄A」として「時間」が「140.03」である変動パターンが設けられている。また、「小当たり図柄B」として「時間」が「140.04」である変動パターンが設けられている。また、「小当たり図柄C」として「時間」が「140.05」である変動パターンが設けられている。
なお、このテーブルでは、判定結果が「はずれ」が設けられていない。そのため、第2時短遊技状態の第2モードにおける第2始動口122への入賞に基づく特別図柄変動においては、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動が行われず、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりである変動が必ず(100%)行われる。
図100(d)は、本実施形態の変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図100(d)には、第2時短遊技状態の第2モードにおけるゲート124への入賞に基づく普通図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図100(d)に示すテーブルでは、普通図柄抽選の判定結果および変動パターン乱数に応じた変動パターンが設けられている。より具体的には、「判定結果」が「当たり」、「はずれ」に対応付けられた変動パターンがそれぞれ設けられている。
図100(d)に示すテーブルでは、「当たり図柄A」として「時間」が「36.01」である変動パターンが設けられている。また、「当たり図柄B」として「時間」が「36.02」である変動パターンが設けられている。また、「はずれ」として、「時間」が「2.71」である変動パターンと、「時間」が「2.72」である変動パターンと、「時間」が「36.03」である変動パターンと、「時間」が「36.04」である変動パターンとが設けられている。
このテーブルでは、「はずれ」に、リーチ乱数での当選値が割り当てられていない。そのため、第2時短遊技状態の第2モードにおけるゲート124への入賞に基づく抽選結果がはずれである普通図柄変動においては、リーチが行われない。
また、本実施形態では、第1時短遊技状態と、第2時短遊技状態の第1モードと、第2時短遊技状態の第2モードとで、普通図柄の変動表示の平均実行時間が異なっている。この場合、時短遊技状態毎の特色を出すことができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
ただし、第2時短遊技状態の第1モードと、第2時短遊技状態の第2モードとで、普通図柄の変動表示の平均実行時間が同じであってもよい。この場合、第2時短遊技状態におけるモードごとの不平等感を遊技者に与えることを防止できる。
また、通常遊技状態よりも時短遊技状態の方が普通図柄の変動表示の実行時間が短い変動パターンが決定され易くなるようにしてもよい。このようにすることで、遊技状態の種類によって性能を異ならせる等の特性を持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例は、第1実施形態において示した設定例(図26参照)と同じである。
遊技制御部200は、遊技球が、第1始動口121、第2始動口122およびゲート124の何れに入賞したか、および、パチンコ遊技機100の遊技状態に基づいて、特別図柄または普通図柄の変動パターンの選択に用いるテーブルを決定する。そして、上記のように、遊技球が、第1始動口121、第2始動口122、ゲート124に入賞した際に取得した変動パターン乱数値、リーチ演出の有無や保留数等の条件等に基づいて、特別図柄または普通図柄の変動パターンを決定する。そして、決定された特別図柄または普通図柄の変動パターンの情報は、変動開始コマンドに含まれて、遊技制御部200から演出制御部300へ送られる。演出制御部300では、後述するように、特別図柄変動時または普通図柄変動時の演出として、変動開始コマンドに含まれる変動パターンの情報に基づいて特定される変動時間に対応する(その変動時間で実行可能な)演出が選択されて実行される。
続いて、普通図柄に係る事前判定に基づく予告演出を実行するための、本実施形態における遊技制御部200のRAM203および演出制御部300のRAM303の構成について説明する。
図101は、本実施形態に係る遊技制御部200のRAM203(図4参照)の構成例を説明するブロック図である。図101(a)は、記憶領域205の構成を示すブロック図であり、図101(b)は、図101(a)に示す記憶部の各々の構成を示すブロック図である。
図101(a)に示すように、RAM203は、当たり乱数抽選により取得した当たり乱数を記憶する普通図柄保留記憶領域としての記憶領域205を備えている。この記憶領域205は、ゲート124への入賞についての保留数の最大値に対応する4つの記憶部を有している。具体的に説明すると、記憶領域205は、第1普図記憶部205a、第2普図記憶部205b、第3普図記憶部205c、第4普図記憶部205dを有している。
また、図101(b)に示すように、これらの普図記憶部205a~205dの各々は、取得された当たり乱数が記憶される領域と、図柄乱数が記憶される領域と、リーチ乱数が記憶される領域と、変動パターン乱数が記憶される領域と、を有する。すなわち、記憶部205a~205dの各々には、当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数および変動パターン乱数が記憶される。
ここで、各乱数は、第1普図記憶部205aから順に記憶していく。より具体的に説明すると、例えば、第1普図記憶部205a~第4普図記憶部205dの何れにも乱数が記憶されていないときには、取得した乱数が第1普図記憶部205aに記憶されることになる。また、例えば、第1普図記憶部205a~第3記憶部205cに乱数がすでに記憶されているときには、取得した乱数が第4記憶部205dに記憶されることになる。
図102は、本実施形態に係る演出制御部300のRAM303(図4参照)の構成例を説明するブロック図である。図102(a)は、保留記憶領域307の構成を示すブロック図であり、図102(b)は、図102(a)に示す記憶部の各々の構成を示すブロック図である。
図102(a)に示すように、RAM303は、保留球が保留されている状況を記憶する保留状況記憶領域としての保留記憶領域307を備えている。この保留記憶領域307は、ゲート124への入賞に対する保留にそれぞれ対応しており、4つの記憶部を有している。具体的には、第1普図保留記憶領域307は、第1普図記憶部307a、第2普図記憶部307b、第3普図記憶部307c、第4普図記憶部307dを有している。
また、図102(b)に示すように、これらの記憶部307a~307dの各々は、保留フラグをON/OFFする保留フラグ記憶領域と、報知フラグをON/OFFする報知フラグ記憶領域と、を有している。保留フラグは、各記憶部307a~307dごとに保留球の有無を識別するためのフラグである。すなわち、例えばゲート124への入賞による保留数が3である場合、第1~3普図記憶部307a、307b、307cの3つの保留フラグ記憶領域において、保留フラグがONとなる。報知フラグは、個々の保留球に関して普図事前判定結果に基づいて予告演出を行うか否かを設定するためのフラグである。本実施形態のパチンコ遊技機100では、演出制御部300において、遊技状態や演出の状況に応じて普図事前判定結果に基づく予告演出を行うか否かを設定可能としている。そこで、予告演出を行う場合には報知フラグをONとし、予告演出を行わない場合には報知フラグをOFFとする。例えば上記3つの保留球のうち3番目の保留球に対して予告演出を行う場合は、第3普図記憶部307cの報知フラグ記憶領域において、報知フラグがONとなる。
また、特に図示しないが、図101(a)に示した構成とは別に、RAM203は、事前判定情報が記憶される領域(以下、事前判定情報格納領域)を有する。事前判定情報とは、上記の各乱数に基づく普図事前判定処理(図91のS9104参照)によって得られた情報である。普図事前判定情報の内容は、普通図柄処理(図92参照)における各種の判定結果として得られる情報と同様であり、具体的には、当たったか否か、当たりであった場合にはその当たりの種類、変動パターン(変動時間)がリーチ演出を実行可能な長さであるか、変動パターンの内容といったことを示すための情報である。事前判定情報格納領域に格納された事前判定情報は、普図事前判定処理が行われた入賞球(保留球)に対応する保留に関する情報(以下、保留情報)と共に、あるいはこの保留情報とは別に独自のタイミングで、普図事前判定結果コマンドに含められて遊技制御部200から演出制御部300へ送られる。
〔普図事前判定処理〕
次に、普図事前判定処理(図91のS9104参照)について詳細に説明する。
本実施形態における普図事前判定処理では、遊技制御部200では、図98乃至図100を参照しながら説明した乱数の構成例と同様の乱数テーブルを用いて以下のとおり事前判定を行う。
図103は、本実施の形態に係る普図事前判定処理(図91のS9104)の内容を示すフローチャートである。
図103に示すように、遊技制御部200は、まず、遊技状態を参照し(S10301)、パチンコ遊技機100の現在の遊技状態に応じたテーブルを選択して、当たり乱数および当たり図柄乱数の事前判定を行う(S10302)。
次に、遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の現在の遊技状態に応じたテーブルを選択して、リーチ乱数の事前判定を行う(S10303)。さらに、現在の遊技状態に応じたテーブルを選択して、変動パターン乱数の事前判定を行う(S10304)。
次に、遊技制御部200は、S10302、S10303、およびS10304における事前判定の結果に応じた事前判定パターンを選択する(S10305)。
この後、遊技制御部200は、上述のとおり得られた当たり乱数の事前判定の結果、当たり図柄乱数の事前判定の結果、リーチ乱数の事前判定の結果、変動パターンの事前判定の結果、および事前判定パターンを、事前判定情報として事前判定情報格納領域に記憶する(S10306)。さらに、演出制御部300に事前判定情報を送信するために、事前判定情報を含む事前判定結果コマンドをRAM203にセットする(S10307)。
ここで、上述の普図事前判定は、ゲート124への遊技球の入賞に応じて取得された乱数値(図91のS9103参照)と、当たり判定処理で用いられる判定テーブル(図97-1参照)と同様の構成の判定テーブルとを用いて行った。すなわち、使用する判定テーブルを選択した後の判定自体は、当たり判定処理における判定(図93のS9301参照)と同様である。そこで、本実施の形態では、普通図柄処理(図92参照)で用いた当たり判定処理のサブルーチン(図92のS9208および図93参照)を呼び出し、上記の普図事前判定における乱数の判定を行う。
このような構成としたことにより、本実施の形態では、普図事前判定処理における乱数の判定を行うために、当たり判定処理とは別に乱数を判定する処理機能(サブルーチン)を用意する必要がない。そのため、制御命令の数を削減し、当たり判定処理および普図事前判定処理に関するプログラムのサイズの増大を抑制することができる。また、上記のように、普図事前判定に用いる判定テーブルを当たり判定で用いる判定テーブルと同様の構成とする場合には、当たり判定で用いる判定テーブルを事前判定においても用いるようにしても良い。
また、ここでは普通図柄抽選に関する普図事前判定(当たりか否か)についてのみ説明したが、本実施形態では、普通図柄の変動表示および停止表示を行う際の変動パターンについても、先読み(事前判定)を行う。普通図柄抽選における変動パターンの選択は、ゲート124への遊技球の入賞に応じて取得された変動パターン選択用の乱数値(図91のS9103参照)と変動パターンテーブル(図98乃至図100参照)とを用いて行われる(図92のS9209および図94参照)。したがって、変動パターンの先読みにおいても、入賞時に取得した変動パターン選択用の乱数値と、普通図柄処理の変動パターン選択処理で用いた変動パターンテーブルと同様の構成の先読みテーブルを用いて、選択される変動パターンを先読みすることができる。すなわち、パチンコ遊技機100の遊技状態ごとに異なる先読みテーブルを用いることができる。
この場合、変動パターン選択処理で選択される変動パターンを先読みするために、普通図柄処理(図92参照)で用いた変動パターン選択処理のサブルーチン(図92のS9209および図94参照)を呼び出して用いることができる。また、変動パターン選択の先読みに用いる先読みテーブルに関しても、普通図柄処理の変動パターン選択処理で用いられる変動パターンテーブルを用いて良い。このように構成すれば、変動パターン選択の先読みに関する制御命令の数を削減し、プログラムのサイズの増大を抑制することができる。
なお、普図事前判定処理と普通図柄変動時の当たり判定処理とを、同様の判定テーブル群を用い同じサブルーチンにて行った場合、各処理の実行時が異なるために、普図事前判定結果と普通図柄変動時の当たり判定処理による判定結果とが異なる場合があり得る。すなわち、普図事前判定処理の実行後、普通図柄変動開始時までにパチンコ遊技機100の遊技状態(通常遊技状態、第1時短遊技状態、および第2時短遊技状態の何れかの状態)が変化した場合である。この場合、判定テーブルは遊技状態に応じて異なる種類のものが用いられるため、普図事前判定処理の実行時と当たり判定処理の実行時とでは、判定に用いられる具体的な判定テーブルが異なることになる。そのため、ゲート124への入賞時に獲得した同一の乱数値を使用しても、普図事前判定結果と当たり判定処理の判定結果と異なる場合がある。このような場合、演出制御部300において、普図事前判定処理の実行後、普通図柄変動の開始時までに遊技状態が変化する場合は、普図事前判定結果に基づく演出を不実行とする(禁則)制御等を行っても構わない。
なお、上記のように遊技制御部200から演出制御部300へ出力されるコマンドに従い、演出制御部300は、例えば画像表示部114、盤ランプ116、スピーカ156、枠ランプ157などを制御する。例えば、扉開放エラー開始を示すコマンドを演出制御部300が受信した際には、演出制御部300は、「係員を呼んで下さい。」とのメッセージや、異常状態を示す画像などを画像表示部114に表示させる。また、演出制御部300は、スピーカ156から、異常状態を示す警報などを出力させるとともに、楽曲や音声、効果音などを出力させることを制限する。また、演出制御部300は、異常状態を示す態様として、例えば赤色で盤ランプ116や枠ランプ157を点灯させる。
付言すると、ここでは、演出制御部300が画像表示部114、盤ランプ116、スピーカ156、枠ランプ157の全てを用いてエラーが発生したことを報知することを説明したが、これらのうちの一部を用いる態様であってもよい。また、エラーの内容に応じて、報知する態様を切り替えてもよい。例えば、扉開放エラーが発生した場合には、上述のように画像表示部114、盤ランプ116、スピーカ156、枠ランプ157の全てを用いてもよい。また、払い出しエラーが発生した場合には、画像表示部114およびスピーカ156によりエラーが発生したことを報知する。このことにより、遊技店(パチンコホール)の店員などが、遊技機で発生したエラーの緊急度を容易に判別することが可能となる。
〔事前判定パターンの設定例〕
次に、事前判定処理や普図事前判定処理において用いられる事前判定パターンとテーブルの設定例について説明する。
図104(a)は、普図事前判定処理において用いられる事前判定パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図104(a)には、通常遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく普通図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図104(a)に示すテーブルには、「判定結果」、「図柄」、「リーチ乱数」、「変動パターン乱数」、「予定変動パターン」、および「事前判定パターン」が、それぞれ関連付けられて設けられている。
遊技制御部200は、当たり乱数および当たり図柄乱数の普図事前判定結果、リーチ乱数の普図事前判定結果、変動パターン乱数の普図事前判定結果に基づいて、予定変動パターンおよび事前判定パターンを決定する。
図104(b)は、事前判定処理において用いられる事前判定パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図104(b)には、時短遊技状態(第1時短遊技状態および第2時短遊技状態)における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図104(b)に示すテーブルには、「判定結果」、「図柄」、「リーチ乱数」、「変動パターン乱数」、「予定変動パターン」、および「事前判定パターン」が、それぞれ関連付けられて設けられている。
図104(c)は、事前判定処理において用いられる事前判定パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図104(c)には、第1時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図104(c)に示すテーブルには、「判定結果」、「図柄」、「リーチ乱数」、「変動パターン乱数」、「予定変動パターン」、および「事前判定パターン」が、それぞれ関連付けられて設けられている。
図104(d)は、普図事前判定処理において用いられる事前判定パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図104(d)には、第1時短遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく普通図柄の変動が行われる場合の設定例を示している。
図104(d)に示すテーブルには、「判定結果」、「図柄」、「リーチ乱数」、「変動パターン乱数」、「予定変動パターン」、および「事前判定パターン」が、それぞれ関連付けられて設けられている。
なお、本実施形態では、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の変動が行われる場合の設定例は、第1実施形態において示した設定例(図34参照)と同じである。
また、本実施形態では、第2時短遊技状態においては、第1始動口121、第2始動口122、およびゲート124の何れかに入賞した場合であっても、事前判定処理が行われない。そのため、第2時短遊技状態における、第1始動口121、第2始動口122、若しくはゲート124への入賞に基づく変動が行われる場合の設定例は設けられていない。
ただし、第2時短遊技状態において、第1始動口121、第2始動口122、およびゲート124の何れかに入賞した場合に、事前判定処理が行われてもよい。そして、この事前判定処理が行われることにより、事前判定結果コマンドが生成され、生成された事前判定結果コマンドが演出制御部300に送信される一方で、事前判定演出が実行されないようにしてもよい。また、第2時短遊技状態においても、第1始動口121、第2始動口122、およびゲート124の何れかに入賞した場合には、事前判定演出が実行されてもよい。
〔事前判定演出パターンテーブル〕
図105は、図40(a)の事前判定演出選択処理における事前判定演出パターン選択(S4003)において用いられる事前判定演出パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図105は、第1時短遊技状態においてゲート124に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブルを示す。
図105に示す、第1時短遊技状態においてゲート124に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブルには、複数の事前判定演出パターンが設定されている。上記の図104(d)を用いて設定される事前判定パターン「JW1」~「JW4」、「JX1」~「JX8」に対して、事前判定演出パターン「AW1」~「AW4」、「AX1」~「AX8」が1対1で対応付けられている。
ここで、図示の事前判定演出パターンにおいては、「保留画像」および「表示色」が設定されている。なお、図示のテーブルの各欄における「-」は、該当する演出が実行されないことを示す。
「保留画像」は、普通図柄抽選に対する当たり判定の権利が保留されていることを示す画像であってもよい。
「表示色」は、保留画像52の表示色を示す。ここで、本実施形態では、保留画像52の表示色などを変化させることで、特別図柄抽選に対する大当たりの当選の期待度のみならず、普通図柄抽選に対する当たりの当選の期待度を報知または示唆してもよい。本実施形態では、表示色として、「青色」、「緑色」、「赤色」、「金色」「虹色」の何れかが選択される。例えば、保留画像の表示色としては、白色、青色、緑色、赤色、金色、虹色の順番において、遅い順番ほど期待度がより高くなるように設定されてもよい。また、虹色の保留画像が表示されている変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりである変動演出や、普通図柄抽選の抽選結果が当たりである変動演出であってもよい。すなわち、虹色の保留画像は、期待度が100%であってもよい。
さて、演出制御部300は、図105に示すテーブルに基づいて、事前判定演出パターンを決定する。具体的には、演出制御部300は、図105に示すテーブルに基づいて、普図事前判定処理(図103参照)にて設定される事前判定パターンに対応した事前判定演出パターンを選択する。
例えば、図105において、「判定結果」が「はずれ」であり、かつ事前判定パターンが「JX8」である場合、事前判定演出パターンとして「AX8」が選択される。そして、この事前判定演出パターン「AX8」においては、「保留画像」および「表示色」が設定されている。すなわち、事前判定演出パターン「AX8」においては、「保留画像」が表示され、「表示色」が「青色」になる。
なお、本実施形態では、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブルは、第1実施形態において示した例(図46参照)と同じである。
また、本実施形態では、通常遊技状態においてゲート124に入賞した場合、時短遊技状態(第1時短遊技状態および第2時短遊技状態)において第1始動口121または第2始動口122に入賞した場合に用いられる事前判定演出パターンテーブルが設けられていない。すなわち、通常遊技状態においてゲート124に入賞した場合、時短遊技状態(第1時短遊技状態および第2時短遊技状態)において第1始動口121または第2始動口122に入賞した場合、事前判定処理や普図事前判定処理が行われ、事前判定結果コマンドや普図事前判定処理が生成され、生成されたコマンドが演出制御部300に送信されるが、この場合であっても、事前判定演出は実行されない。
通常遊技状態においてゲート124に入賞した場合、時短遊技状態(第1時短遊技状態および第2時短遊技状態)において第1始動口121または第2始動口122に入賞した場合であっても、事前判定演出が実行されてもよい。
図106乃至図109は、図40(b)の演出選択処理における変動演出パターン選択(S4013)において用いられる変動演出パターンとテーブルの設定例を示す図である。
なお、図106(a)は、通常遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルを示す。また、図106(b)は、時短遊技状態(第1時短遊技状態および第2時短遊技状態)における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルを示す。また、図107(a)は、第1時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルを示す。また、図107(b)は、第1時短遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルを示す。また、図108(a)は、第2時短遊技状態の第1モードにおける第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルを示す。また、図108(b)は、第2時短遊技状態の第1モードにおけるゲート124への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルを示す。また、図109(a)は、第2時短遊技状態の第2モードにおける第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルを示す。また、図109(b)は、第2時短遊技状態の第2モードにおけるゲート124への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルを示す。
図106(a)に示す、通常遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図98を用いて設定される変動パターン「PP1」、「PP2」、「PQ1」に対して、変動演出パターン「EP1」、「EP2」、「EQ1」が1対1で対応付けられている。
また、図106(b)に示す、時短遊技状態(第1時短遊技状態および第2時短遊技状態)における第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図99(a)を用いて設定される変動パターン「PS1」~「PS3」および「PT1」に対して、変動演出パターン「ES1」~「ES3」および「ET1」が1対1で対応付けられている。
また、図107(a)に示す、第1時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図99(b)を用いて設定される変動パターン「PU1」、「PU2」、および「PV1」~「PV3」に対して、変動演出パターン「EU1」、「EU2」、および「EV1」~「EV3」が1対1で対応付けられている。
また、図107(b)に示す、第1時短遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図99(c)を用いて設定される変動パターン「PW1」~「PW4」および「PX1」~「PX8」に対して、変動演出パターン「EW1」~「EW4」および「EX1」~「EX8」が1対1で対応付けられている。
また、図108(a)に示す、第2時短遊技状態の第1モードにおける第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図100(a)を用いて設定される変動パターン「Pa1」、「Pa2」、「Pb1」~「Pb3」に対して、「Ea1」、「Ea2」、「Eb1」~「Eb3」が1対1で対応付けられている。
また、図108(b)に示す、第2時短遊技状態の第1モードにおけるゲート124への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図100(b)を用いて設定される変動パターン「Pc1」、「Pc2」、「Pd1」に対して、「Ec1」、「Ec2」、「Ed1」が1対1で対応付けられている。
また、図109(a)に示す、第2時短遊技状態の第2モードにおける第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図100(c)を用いて設定される変動パターン「Pe1」、「Pe2」、「Pf1」~「Pf3」に対して、「Ee1」、「Ee2」、「Ef1」~「Ef3」が1対1で対応付けられている。
また、図109(b)に示す、第2時短遊技状態の第2モードにおけるゲート124への入賞に基づく変動演出が行われる場合に用いられる変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図100(d)を用いて設定される変動パターン「Pg1」、「Pg2」、「Ph1」~「Ph4」に対して、「Eg1」、「Eg2」、「Eh1」~「Eh4」が1対1で対応付けられている。
なお、本実施形態では、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出が行われる場合の変動演出パターンテーブルが設けられていない。すなわち、通常遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞しても、変動演出パターンテーブルにおいて実行の有無が定められている各演出の実行が制限される。ただし、通常遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合、装飾図柄41の変動表示を伴う変動演出の実行が制限される一方で、小図柄54の変動表示を伴う変動演出が実行されてもよい。
以上の通り、本実施形態では、第2時短遊技状態において、第1特別図柄の変動表示の結果として大当たりとなる場合よりも、第2特別図柄の変動表示の結果として大当たりまたは小当たりとなる場合の方が、変動時間が長い変動パターンが実行され易い。このようにすることで、第2特別図柄の変動表示の結果として大当たりとなる場合の演出効果を高め易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、通常遊技状態中においては、普通図柄に係る事前判定演出の実行が制限され、第1時短遊技状態中においては、普通図柄に係る事前判定演出が実行可能となっている。このようにしたことで、普通図柄の変動表示が重要となる時短遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、時短遊技状態中において実行される第2特別図柄に係る事前判定演出の種類数よりも、時短遊技状態中において実行される普通図柄に係る事前判定演出の種類数の方が多くなっている点が挙げられる。このようにしたことで、時短遊技状態において第2特別図柄の変動表示よりも普通図柄の変動表示に対して遊技者の興味を引き付けやすくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態における変動パターンテーブル(変動演出パターンテーブル)は、上記の例に限定されない。通常遊技状態における第1特別図柄に係る変動パターンテーブル(変動演出パターンテーブル)が複数設けられてもよい。そして、所定条件の成立(RWM(RAM)クリア、大当たり遊技の終了)からの特別図柄の変動回数によって、用いられる変動パターンテーブル(変動演出パターンテーブル)が切り替え可能であってもよい。この場合に、所定条件の成立(RWM(RAM)クリア、大当たり遊技の終了)からの特別図柄の変動回数が所定回数以上になった場合に用いられる変動演出パターンテーブルの方が、変動回数が所定回数未満である場合に用いられる変動演出パターンテーブルよりも、抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合にリーチ演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。このようにすることで、遊技者を飽きさせにくい態様で特別図柄の変動表示を実行することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、時短遊技状態においては、特別図柄の変動回数によって用いられる変動パターンテーブル(変動演出パターンテーブル)が切り替えないようになってもよい。このようにすることで、通常遊技状態とは異なる遊技性を実現することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、通常遊技状態や時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)において特別図柄の変動パターンを決定する場合、所定条件の成立(RWMクリア、大当たり遊技の終了)から実行された特別図柄の変動回数が所定回数になると変動パターンテーブル(変動演出パターンテーブル)を切り替えることが可能であるのに対し、通常遊技状態や時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)において普通図柄の変動パターンを決定する場合、変動パターンテーブル(変動演出パターンテーブル)の切り替えが制限されてもよい。このようにすることで、普通図柄の変動表示を実行する場合の制御の効率化を図ることが可能となる。また、大当たりに直結する特別図柄の変動表示を充実させることができる一方、大当たり遊技に直結しない普通図柄の変動表示をシンプルに分かり易くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、通常遊技状態における変動パターンテーブル(変動演出パターンテーブル)の切り替えは、特別図柄の変動回数に応じて複数回(例えば、250回、500回、750回での3回)切り替えるようにしてもよいし、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)において変動パターンテーブル(変動演出パターンテーブル)を特別図柄の変動回数に応じて1回又は複数回切り替えるようにしてもよいが、通常遊技状態よりも時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)の方が、変動パターンテーブル(変動演出パターンテーブル)が切り替わりにくい(通常遊技状態の方が切り替え易い等)ようにするとよい。
また、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)において特別図柄の変動表示が実行される場合には、同じ判定結果(大当たり、ハズレ)であっても通常遊技状態よりも低い確率でリーチ演出を実行するようにしてもよいし、小当たりとなる場合よりも大当たりとなる場合の方が、リーチ演出が実行され易い(大当たりとなる場合の方が実行確率を高くする、小当たりとなる場合には実行しない等)ようにしてもよい。
また、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)においては、第2特別図柄の変動表示の結果として小当たりとなる場合よりも、第2特別図柄の変動表示の結果として大当たりとなる場合の方が、変動時間が長い変動パターンが実行され易いようにしてもよい。このようにすることで、第2特別図柄の変動表示の結果として大当たりとなる場合の演出効果を高め易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)において第1特別図柄又は第2特別図柄の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動パターンによる変動表示の平均実行時間よりも、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)において普通図柄の抽選結果がはずれである場合に用いられる変動パターンによる変動表示の平均実行時間の方が長くなるようにしてもよい。このようにすることで、普通図柄の変動表示が重要となる時短遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)においては、第2特別図柄の大当たり変動表示に用いられる変動パターン(変動演出パターン)の種類数よりも、普通図柄の当たり変動表示に用いられる変動パターン(変動演出パターン)の種類数の方が多くなるようにしてもよい。このようにすることで、普通図柄の変動表示が重要となる時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、通常遊技状態または時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)において、特別図柄に係る保留画像52が表示開始時よりも後に期待度が高い保留画像52または変動画像51に変化する割合と、普通図柄に係る保留画像52が表示開始時よりも後に期待度が高い保留画像52または変動画像51に変化する割合とを異ならせてもよい。この場合、特別図柄と普通図柄とで変化の傾向を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、通常遊技状態または時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)において、最終表示色が同じである場合であっても、特別図柄に係る保留画像52や変動画像51の変化のシナリオ(例えば、青色から赤色に変わることや、青色から緑色を経て赤色に変わる等の変化パターン)の数と、普通図柄に係る保留画像52や変動画像51の変化のシナリオの数とを異ならせてもよい。この場合、特別図柄と普通図柄とで変化の傾向を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、通常遊技状態中において実行される第1特別図柄に係る事前判定演出の種類数(変化演出、保留画像52の表示等)よりも、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)中において実行される普通図柄に係る事前判定演出の種類数の方が少なくなるようにしてもよい。この場合、通常遊技状態における演出効果を向上させる一方で、時短遊技状態おいて遊技者が事前判定演出を煩わしく感じることを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
ここで、本実施形態の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果を報知する演出のみならず、普通図柄抽選の判定結果(つまり、当たったか否か)を報知する演出であってもよい。
また、本実施形態の装飾図柄41は、特別図柄の変動表示に伴って変動表示してから特別図柄の停止表示に伴って停止表示するのみならず、普通図柄の変動表示に伴って変動表示してから普通図柄の停止表示に伴って停止表示してもよい。
また、本実施形態の保留数表示53は、第1始動口121や第2始動口122への入賞についての保留数を示すのみならず、ゲート124への入賞についての保留数を示してもよい。
また、本実施形態の小図柄54は、特別図柄の変動表示に伴って変動表示してから特別図柄の停止表示に伴って停止表示するのみならず、普通図柄の変動表示に伴って変動表示してから普通図柄の停止表示に伴って停止表示してもよい。
また、本実施形態の変動画像51は、特別図柄変動制御部233により特別図柄が変動表示中となっていることを示すのみならず、普通図柄変動制御部236により普通図柄が変動表示中となっていることを示してもよい。
また、本実施形態の保留画像52は、大当たり判定の権利が保留されていることを示すのみならず、当たり判定(普通図柄抽選の判定)の権利が保留されていることを示してもよい。
また、本実施形態では、変動画像51や保留画像52の表示色は、大当たりの当選の期待度を報知または示唆するのみならず、普通図柄抽選の抽選結果が当たりである期待度を報知または示唆してもよい。
また、本実施形態の第1報知画像708は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知するのみならず、普通図柄抽選の抽選結果が当たりであることを示唆または報知してもよい。
また、本実施形態の時短残回数画像714は、時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数を示すのみならず、時短遊技状態での普通図柄抽選の残り回数を示してもよい。
また、本実施形態の疑似連続演出は、特別図柄の一変動分の変動表示において複数回分の装飾図柄41の変動表示が行われているかのように見せる演出のみならず、普通図柄の一変動分の変動表示において複数回分の装飾図柄41の変動表示が行われているかのように見せる演出であってもよい。
また、本実施形態のリーチ演出は、特別図柄変動時に行われるのみならず、普通図柄変動時に行われてもよい。
また、本実施形態のSPリーチ演出は、リーチよりも大当たりすることを期待させる演出のみならず、リーチよりも当たる(普通図柄抽選の抽選結果が当選である)ことを期待させる演出であってもよい。
また、本実施形態のSPSPリーチ演出は、SPリーチよりも大当たりすることを期待させる演出のみならず、SPリーチよりも当たる(普通図柄抽選の抽選結果が当選である)ことを期待させる演出であってもよい。
また、本実施形態では、盤ランプ116、枠ランプ157、可動役物115、演出ボタン161等の各ランプの発光色は、大当たりまたは小当たりの当選の期待度を報知または示唆するのみならず、普通図柄抽選の抽選結果が当たりである期待度を報知または示唆してもよい。
また、本実施形態では、エフェクト画像の色は、大当たりまたは小当たりの当選の期待度を報知または示唆するのみならず、普通図柄抽選の抽選結果が当たりである期待度を報知または示唆してもよい。
また、本実施形態の昇格煽り演出は、普通図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを報知する装飾図柄を仮停止させた後に、遊技者にとってより有利な遊技状態になることを報知する装飾図柄に変化させるか否かを煽る演出であってもよい。
また、本実施形態の昇格演出は、普通図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを報知する装飾図柄を仮停止させた後に、遊技者にとってより有利な遊技状態になることを報知する装飾図柄に変化させる演出であってもよい。
〔演出画像〕
次に、演出制御部300が画像表示部114に表示させる演出画像について説明する。
本実施形態では、画像表示部114に表示される演出画像として、第1実施形態に示した演出画像の他に、第3保留数表示53C、第3小図柄54C、第4小図柄54D、入賞促進画像727、残り時間画像728、変化エフェクト画像729、ストック煽り画像730、失敗画像731、成功画像732、期待画像733、消化煽り画像734、高期待画像735、当選画像736、カウントダウン画像737、終了画像738が表示されてもよい。
(第3保留数表示53C)
図110(1)に示すように、画像表示部114には、第3保留数表示53Cが表示される。第3保留数表示53Cは、ゲート124への入賞についての保留数を示す画像である。図示の例では、第3保留数表示53Cは、画像表示部114において第1保留数表示53Aの右隣に表示されている。
(第3小図柄54C)
図110(1)に示すように、画像表示部114には、第3小図柄54Cが表示される。第3小図柄54Cは、ゲート124への入賞に基づいて普通図柄が変動表示中(装飾図柄41が変動表示中)であることを示す演出図柄である。第3小図柄54Cは、演出制御部300に制御されて、普通図柄の変動表示に伴って変動表示し、普通図柄の停止表示に伴って停止表示する。図示の例では、第3小図柄54Cは、画像表示部114において第1小図柄54Aの右隣に表示されている。
(第4小図柄54D)
図117(19)に示すように、画像表示部114には、第4小図柄54Dが表示される。第4小図柄54Dは、第1始動口121または第2始動口122への入賞に基づいて特別図柄が変動表示中(装飾図柄41が変動表示中)であることを示す演出図柄である。第4小図柄54Dは、演出制御部300に制御されて、第1特別図柄および第2特別図柄のうちの対象の特別図柄の変動表示に伴って変動表示し、対象の特別図柄の停止表示に伴って停止表示する。すなわち、第4小図柄54Dは、第1特別図柄に係る変動演出と、第2特別図柄に係る変動演出とに用いられる。図示の例では、第4小図柄54Dは、画像表示部114において第3小図柄54Cの左隣に表示されている。
(入賞促進画像727)
図124(11)に示すように、画像表示部114には、入賞促進画像727が表示される。入賞促進画像727は、遊技球を第2始動口122に入賞させることを遊技者に促す画像である。図示の例では、入賞促進画像727として、「右を狙え!!」のテキストと、遊技領域111を模した画像と、遊技領域111を模した画像において左側から右側に向かう矢印のマークとが示されている。
(残り時間画像728)
図129(2)に示すように、画像表示部114には、残り時間画像728が表示される。残り時間画像728は、第2特別図柄の変動表示(第2特別図柄に係る変動演出)の残り時間を示す画像である。本実施形態では、第2時短遊技状態における第2特別図柄の変動表示(第2特別図柄に係る変動演出)が開始されると、残り時間画像728が表示される。図示の例では、残り時間画像728には、「あと150秒」のテキストが示されている。また、第2特別図柄の変動表示中(第2特別図柄に係る変動演出中)においては、時間の経過にしたがって、残り時間画像728に示された時間が減少表示される。
(変化エフェクト画像729)
図129(2)に示すように、画像表示部114には、変化エフェクト画像729が表示される。変化エフェクト画像729は、普通図柄に係る変動演出に応じて表示色が変化するエフェクト画像である。本実施形態では、第2時短遊技状態における第2特別図柄の変動表示中において、複数回行われる普通図柄の変動表示(普通図柄に係る変動演出)にわたって変化エフェクト画像729が表示される。そして、変化エフェクト画像729は、変動表示されている普通図柄に係る普通図柄抽選の結果に応じて表示色が変化し、当たりの当選の期待度を報知または示唆する。さらに、普通図柄抽選の判定結果が当たりの場合の方が、はずれの場合よりも、期待度が高い種別の色などが表示されるように設定されている。例えば、変化エフェクト画像729の色としては、白、青、黄、緑、紫、赤、金が設定される場合に、遅い順番ほど期待度がより高くなるように設定されてもよい。
(ストック煽り画像730)
図130(8)に示すように、画像表示部114には、ストック煽り画像730が表示される。ストック煽り画像730は、第2始動口122への入賞についての保留が生じたことにより特別図柄抽選に当選する権利がストックされたか否かを煽る画像である。図示の例では、ストック煽り画像730には、「ストック成功!?」のテキストが示されている。
(失敗画像731)
図130(9)に示すように、画像表示部114には、失敗画像731が表示される。失敗画像731は、第2特別図柄の変動表示中に特別図柄抽選に当選する権利をストックすることに失敗したことを示す画像である。図示の例では、失敗画像731には、「×」のマークが示されている。
(成功画像732)
図133(10)に示すように、画像表示部114には、成功画像732が表示される。成功画像732は、第2特別図柄の変動表示中に特別図柄抽選に当選する権利をストックすることに成功したことを示す画像である。図示の例では、成功画像732には、「ストック成功!」のテキストが示されている。
(期待画像733)
図138(4)に示すように、画像表示部114には、期待画像733が表示される。期待画像733は、普通図柄抽選に当選したことを遊技者に期待させる画像である。期待画像733は、例えば、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタがミニゲームを行う動画像である。
(消化煽り画像734)
図139(7)に示すように、画像表示部114には、消化煽り画像734が表示される。消化煽り画像734は、第2始動口122への入賞によりストックした、特別図柄抽選に当選する権利の消化を煽る画像である。図示の例では、消化煽り画像734には、「ストック放出!?」のテキストが示されている。
(高期待画像735)
図141(4)に示すように、画像表示部114には、高期待画像735が表示される。高期待画像735は、普通図柄抽選に当選したことを遊技者に期待させる画像である。本実施形態では、高期待画像735は、期待画像733よりも、普通図柄抽選の当選の期待度が高い。高期待画像735は、例えば、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタがミニゲームを行う動画像である。
(当選画像736)
図142(7)に示すように、画像表示部114には、当選画像736が表示される。当選画像736は、普通図柄抽選に当選したことを示唆または報知する画像である。図示の例では、当選画像736には、「勝利!」のテキストが示されている。
(カウントダウン画像737)
図125-2(3)に示すように、画像表示部114には、カウントダウン画像737が表示される。カウントダウン画像737は、第2大入賞口扉126Dが開いている状態から閉じる状態に移行するまでの残り時間を示す画像である。本実施形態では、第2大入賞口扉126Dが開いてから所定時間以内に第2大入賞口126に遊技球が入賞しない場合に、カウントダウン画像737が表示される。図示の例では、カウントダウン画像737として、「あと3:00秒」のテキストが示されている。
(終了画像738)
図125-2(4)に示すように、画像表示部114には、終了画像738が表示される。終了画像738は、大当たり遊技が行われることなく時短遊技状態が終了する場合に表示される。図示の例では、終了画像738として、「END」のテキストが示されている。
(変動演出例1)
次に、図110を参照しながら、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う変動演出(変動演出例1)について具体的に説明する。変動演出例1は、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の例である。また、変動演出例1では、第1始動口121への入賞に基づく変動演出の実行中に、ゲート124への入賞に基づく変動演出が開始される。
なお、変動演出例1における第1始動口121への入賞に基づく変動演出は、図48における「変動演出パターン」として「ER1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例1におけるゲート124への入賞に基づく変動演出は、図106(a)における「変動演出パターン」として「EQ1」が選択された場合に実行される変動演出である。
図110(1)に示すように、演出制御部300によって、1つ前の第1特別図柄が停止表示されることに伴い、画像表示部114において装飾性の高い装飾図柄41が確定停止されている。また、このとき、画像表示部114には、第1保留数表示53A、第3保留数表示53C、第1小図柄54A、第3小図柄54C、およびステージ画像701が表示されている。また、このとき、第1保留数表示53Aおよび第3保留数表示53Cには、何れも「0」が表示されている。また、ステージ画像701は、通常遊技状態に応じた表示態様により表示されている。
そして、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図110(2)に示すように、第1特別図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41および第1小図柄54Aの変動が開始される。また、このとき、変動画像51が表示される。
次に、左装飾図柄41である「4」が仮停止する。また、このとき、遊技者が、遊技領域111における右側に遊技球を発射することにより、ゲート124に遊技球が入賞すると、図110(3)に示すように、左打ち画像702が表示される。このとき、遊技領域111の左側に遊技球を発射させることを遊技者に促すための音がスピーカ156から出力される。また、このとき、普通図柄の変動表示が開始される。そして、普通図柄の変動表示が開始されることに伴い、第3小図柄54Cの変動表示が開始される。一方で、ゲート124への入賞に基づく変動画像51や保留画像52は表示されない。また、普通図柄の変動表示に伴う装飾図柄41の変動表示は行われない。
なお、図示を省略しているが、ゲート124への入賞についての保留が発生しておらず且つ普通図柄が変動表示していない状態において、ゲート124に遊技球が入賞すると、まず、第3保留数表示53Cに「1」が表示される。そして、その後、第3保留数表示53Cに「0」が表示され、普通図柄に係る変動演出が開始される。
次に、図110(4)に示すように、右装飾図柄41である「1」が仮停止する。また、このとき、普通図柄の停止表示にともない、第3小図柄54Cである「135」が確定停止する。
次に、図110(5)に示すように、中装飾図柄41である「2」が仮停止する。
そして、第1特別図柄の停止表示にともない、図110(6)に示すように、3つの装飾図柄41および第1小図柄54Aである「421」が確定停止する。また、このとき、変動画像51が非表示になる。
以上の通り、本実施形態では、演出制御部300は、通常遊技状態において、装飾図柄41および第1小図柄54Aを表示しているときに、第3小図柄54Cを表示可能である。ここで、通常遊技状態は、第1モードとして捉えられる。また、装飾図柄41および第1小図柄54Aは、何れも、第1演出図柄として捉えられる。また、第3小図柄54Cは、第2演出図柄として捉えられる。
この場合、第1モードにおいて、特別図柄に対応する第1演出図柄および普通図柄に対応する第2演出図柄の各々を遊技者に認識させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、通常遊技状態において、装飾図柄41および第1小図柄54Aを表示しているときに、第3小図柄54Cを表示可能である。ここで、通常遊技状態は、第1モードとして捉えられる。また、装飾図柄41は、第1演出図柄として捉えられる。また、第1小図柄54Aは、第2演出図柄として捉えられる。さらに、第3小図柄54Cは、第3演出図柄として捉えられる。
この場合、第1モードにおいて特別図柄に対応する演出図柄および普通図柄に対応する演出図柄の各々を遊技者に認識させつつ、主として行われている特別図柄に係る変動演出を遊技者により着目させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、通常遊技状態において、装飾図柄41および第1小図柄54Aを変動表示しているときに、第3小図柄54Cを変動表示可能である。ここで、通常遊技状態は、第1モードとして捉えられる。また、装飾図柄41および第1小図柄54Aは、何れも、第1演出図柄として捉えられる。また、第3小図柄54Cは、第2演出図柄として捉えられる。
この場合、第1モードにおいて特別図柄および普通図柄が同時に変動していることを遊技者に認識させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、通常遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく変動演出では、画像表示部114においては、普通図柄抽選の抽選結果に関わらず、第3小図柄54C以外の演出が行われない。
また、本実施形態では、通常遊技状態においては、特別図柄に対応する演出図柄として、装飾図柄41および第1小図柄54Aが表示され、普通図柄に対応する演出図柄として、第3小図柄54Cが表示される。すなわち、通常遊技状態においては、普通図柄に対応する演出図柄の種類よりも、特別図柄に対応する演出図柄の種類の方が多い。
この場合、通常遊技状態において主として行われる特別図柄に係る変動演出に遊技者をより着目させることができる。
また、本実施形態では、通常遊技状態中に第1始動口121に遊技球が入賞した場合、事前判定結果コマンドに応じた第1演出表示(保留画像52の表示等)と、保留数増加コマンドに応じた第2演出表示(保留数表示53の更新)とが実行される一方、通常遊技状態中にゲート124に遊技球が入賞した場合、事前判定結果コマンドに応じた第1演出表示の実行が制限されるが、保留数増加コマンドに応じた第2演出表示が実行されるようになっている。そのため、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合と、ゲート124に遊技球が入賞した場合とにおける演出を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、通常遊技状態においてゲート124に遊技球が入賞した場合には、変動画像51や保留画像52は表示されない。
なお、通常遊技状態において表示される装飾図柄41として、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が行われることを示唆または報知する特殊図柄が設けられてもよい。言い換えると、通常遊技状態においては、普通図柄に対応する第3小図柄54Cの種類数よりも、第1特別図柄に対応する装飾図柄41の種類数の方が多くてもよい。この場合、通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、以下の説明では説明を省略するが、本実施形態においても、装飾性の高い装飾図柄41が仮停止するときに、仮停止した装飾図柄41に対応する発光画像703が表示されてもよい。
(変動演出例2)
図111は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図111を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例2)を説明する。変動演出例2は、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出、および通常遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例2における第1始動口121への入賞に基づく変動演出は、図48における「変動演出パターン」として「ER5」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例2におけるゲート124への入賞に基づく変動演出は、図106(a)における「変動演出パターン」として「EP1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上記の変動演出例1と相違する点を主に説明し、変動演出例1と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図111(1)に示すように、装飾図柄41、第1小図柄54Aおよび第3小図柄54Cが確定停止されている。また、このとき、1つの保留画像52が表示されている。また、このとき、第1保留数表示53Aに「1」が表示され、第3保留数表示53Cに「0」が表示されている。
次に、図111(2)に示すように、次の第1特別図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41および第1小図柄54Aの変動表示が開始される。また、第1保留数表示53Aが「0」に更新される。また、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。また、このとき、ゲート124に遊技球が入賞すると、左打ち画像702が表示されるとともに、遊技領域111の左側に遊技球を発射させることを遊技者に促すための音がスピーカ156から出力される。また、このとき、普通図柄の変動表示開始に伴い、第3小図柄54Cの変動表示が開始される。
次に、図111(3)に示すように、左右の装飾図柄41である「4」が仮停止し、リーチ演出が開始される。
また、このとき、普通図柄表示器223は、抽選結果が当たりであることを報知する点灯態様により停止表示される。そして、普通図柄の停止表示に伴い、第3小図柄54Cである「121」が確定停止される。すなわち、普通図柄に係る変動演出においては、リーチ演出が実行されることなく、変動演出が終了する。そして、停止表示された普通図柄は「当たり図柄A」であるため(図106(a)参照)、電動チューリップ123が開放される(短時間開放される)。ここで、通常遊技状態において「当たり図柄A」が表示される場合における電動チューリップ123の開放時間は0.1秒(図97-1(b)参照)であるため、遊技者が、電動チューリップ123の開放中に、遊技領域111の右側に遊技球を発射している場合であっても、第2始動口122に遊技球が入賞することなく、電動チューリップ123が閉じる。すなわち、本実施形態では、短当たりに当選した場合には、第2始動口122に遊技球が入賞しない。ただし、短当たりに当選した場合、長当たりに当選した場合よりも低確率で、第2始動口122に遊技球が入賞するように設けられてもよい。
次に、図111(4)に示すように、中装飾図柄41である「5」が仮停止する。
次に、図111(5)に示すように、第1特別図柄の停止表示にともない、3つの装飾図柄41および第1小図柄54Aである「454」が確定停止する。また、このとき、変動画像51が非表示になる。
以上の通り、本実施形態では、通常遊技状態において普通図柄抽選に当選した場合であっても、普通図柄抽選に当選したことを報知する演出が実行されない。言い換えると、通常遊技状態において普通図柄抽選に当選した場合であっても、はずれ目の第3小図柄54Cを表示する。
上述の通り、通常遊技状態における普通図柄抽選の当選は全て短当たりであり、この場合、電動チューリップ123が開放されても第2始動口122に遊技球が入賞せず、遊技者にとって有利な遊技は行われない。そこで、本実施形態では、普通図柄抽選に当選した場合であっても、遊技者にとって有利な遊技が行われない場合には、普通図柄抽選に当選したことを報知する演出を実行しないことにより、普通図柄抽選に当選したことを報知する演出を実行して遊技者を喜ばせたものの、遊技者にとって有利な遊技が行われないことで遊技の興趣を過度に低下させることを防止する。
なお、以下の説明では説明を省略するが、本実施形態においても、装飾性の高い左右の装飾図柄41が仮停止することでリーチ演出が開始されるときに、仮停止した左右の装飾図柄41に対応する発光画像703がそれぞれ表示されてもよい。
(変動演出例3)
図112および図113は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図112および図113を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例3)を説明する。変動演出例3は、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例3における第1始動口121への入賞に基づく変動演出は、図48における「変動演出パターン」として「ER10」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図112(1)に示すように、装飾図柄41、第1小図柄54Aおよび第3小図柄54Cが確定停止されている。また、このとき、2つの保留画像52が表示されており、第1保留数表示53Aに「2」が表示され、第3保留数表示53Cに「0」が表示されている。
次に、図112(2)に示すように、次の第1特別図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41および第1小図柄54Aの変動表示が開始される。また、第1保留数表示53Aが「1」に更新される。また、2番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に近づくように移動する。また、このとき、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。また、このとき、変動画像51の変化演出が実行され、変動画像51が緑色により表示される。
次に、図112(3)に示すように、左右の装飾図柄41である「4」が仮停止し、リーチ演出が開始される。
次に、図112(4)に示すように、移行画像704が表示される。この移行画像704の表示にともない、ステージ画像701および装飾図柄41は非表示になる。
次に、図112(5)に示すように、SPリーチ演出の開始にともない、SPリーチ画像705が表示される。このとき、左右の装飾図柄41は、装飾性の低い表示態様により縮小表示される。また、このとき、変動画像51および保留画像52が非表示になる。また、このとき、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1保留数表示53Aが「2」に更新される。一方で、保留画像52は新たに表示されない。
次に、図112(6)に示すように、SPSPリーチ演出の開始にともない、SPSPリーチ画像706が表示される。
次に、図113(7)に示すように、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像707が表示される。
そして、ボタン操作画像707が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図113(8)に示すように、中装飾図柄41である「5」が仮停止する。この中装飾図柄41は、左右の装飾図柄41よりも表示サイズが大きい。また、このとき、中装飾図柄41に対応する発光画像703は表示されない。
次に、図113(9)に示すように、移行画像704が表示される。
次に、図113(10)に示すように、3つの装飾図柄41が装飾性の高い表示態様により仮停止する。このとき、装飾図柄41に対応する発光画像703は表示されない。また、このとき、変動画像51、保留画像52、およびステージ画像701が再び表示される。
次に、第1特別図柄の停止表示にともない、図113(11)に示すように、3つの装飾図柄41および第1小図柄54Aである「454」が確定停止する。また、このとき、変動画像51が非表示になる。
以上の通り、本実施形態では、通常遊技状態においてSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に遊技球が入賞しても保留画像52が表示されないことを説明した。ここで、通常遊技状態においてSPSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に入賞しても保留画像52が表示されなくてもよい。また、通常遊技状態においては、SPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に入賞した場合には保留画像52が表示される一方で、SPSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口122に遊技球が入賞した場合には保留画像52が表示されないようにしてもよい。また、通常遊技状態においてSPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行されているときにゲート124に入賞した場合であっても、変動画像51や保留画像52が表示されなくてもよい。
また、演出制御部300は、通常遊技状態において第1始動口121やゲート124に遊技球が入賞した場合に、入賞を報知する入賞音をスピーカ156に出力させてもよい。そして、通常遊技状態においてSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、入賞音が出力されてもよい(このときに、保留画像52が表示されるようにしてもよいし、保留画像52が表示されないようにしてもよい)。一方で、通常遊技状態においてSPSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には入賞音が出力されないようにしてもよい。また、通常遊技状態においてSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合であっても、入賞音が出力されないようにしてもよい。また、通常遊技状態においてSPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行されているときにゲート124に入賞した場合には入賞音が出力されないようにしてもよい。また、通常遊技状態においては、ゲート124に入賞した場合には、何れの場合であっても(リーチ演出前、リーチ演出中、変動停止中等であっても)入賞音が出力されないようにしてもよい。
(変動演出例4)
図114乃至図117は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図114乃至図117を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例4)を説明する。変動演出例4は、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例4における変動演出は、図48における「変動演出パターン」として「EA1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図114(1)に示すように、装飾図柄41、第1小図柄54Aおよび第3小図柄54Cが確定停止されている。また、このとき、2つの保留画像52が表示されており、1番目の保留画像52が青色により表示されている。また、このとき、第1保留数表示53Aに「2」が表示され、第3保留数表示53Cに「0」が表示されている。また、第1特別図柄保留表示器218は、保留数が「2」であることを報知する態様により表示(点灯)されている。
なお、1番目の保留画像52は、表示開始時から青色により表示されたものであってもよいし、通常表示態様により表示されていた保留画像52の変化演出により青色により表示されたものであってもよい。すなわち、事前判定演出が行われたことで青色により表示された保留画像52であれば、何れの演出を経たものであってもよい。
また、変化演出が行われる場合、保留画像52の表示態様は変化する一方で、第1特別図柄保留表示器218の表示態様(点灯態様)は変化しない。
次に、図114(2)に示すように、次の第1特別図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41および第1小図柄54Aの変動表示が開始される。また、第1保留数表示53Aが「1」に更新される。また、2番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に近づくように移動する。また、このとき、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。また、このとき、変動画像51の変化演出が実行され、変動画像51が赤色により表示される。
次に、図114(3)に示すように、左右の装飾図柄41である「4」が仮停止し、リーチ演出が開始される。
次に、図114(4)に示すように、移行画像704が表示される。移行画像704の表示にともない、ステージ画像701および装飾図柄41は非表示になる。
次に、図114(5)に示すように、SPリーチ演出の開始にともない、SPリーチ画像705が表示される。このとき、左右の装飾図柄41は、装飾性の低い表示態様により縮小表示される。また、このとき、変動画像51および保留画像52が非表示になる。
次に、図114(6)に示すように、SPSPリーチ演出の開始にともない、SPSPリーチ画像706が表示される。また、このとき、第1始動口121に遊技球が入賞することにともない、第1保留数表示53Aが「2」に更新される。一方で、新たな保留画像52は表示されていない。
なお、本実施形態では、SPリーチ演出の実行中およびSPSPリーチの実行中の何れにおいて第1始動口121に遊技球が入賞した場合であっても、変動画像51や保留画像52が表示されないことを説明したが、これに限定されない。SPリーチ演出の実行中に第1始動口121に遊技球が入賞した場合には変動画像51や保留画像52が表示される一方で、SPSPリーチ演出の実行中に第1始動口121に遊技球が入賞した場合には変動画像51や保留画像52が表示されないようにしてもよい。また、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出の実行中にゲート124に遊技球が入賞した場合には、変動画像51や保留画像52が表示されないようにしてもよい。
また、SPリーチ演出の実行中に第1始動口121に入賞した場合には、入賞を報知する入賞音がスピーカ156から出力される一方で、SPSPリーチ演出の実行中に第1始動口121に入賞した場合には、入賞を報知する入賞音が出力されないようにしてもよい。また、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に入賞した場合には、入賞を報知する入賞音がスピーカ156から出力される一方で、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行されているときにゲート124に入賞した場合には入賞音が出力されないようにしてもよい。
次に、図115(7)に示すように、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像707が表示される。
そして、ボタン操作画像707が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図115(8)に示すように、役物演出が実行され、可動役物115が画像表示部114に重なるように移動する。また、このとき、演出ボタン161が振動する。また、このとき、音演出が実行され、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する第1演出音がスピーカ156から出力される。また、このとき、第1報知画像708が表示される。また、このとき、各ランプが虹色に発光する。
なお、図115(8)に示すような、可動役物115が画像表示部114に重なるように移動する役物演出は、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する演出としても捉えられる。また、図58(9)に示すような、演出ボタン161が振動する演出は、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する演出としても捉えられる。
次に、図115(9)に示すように、ゾロ目の装飾図柄41である「444」が仮停止する。このとき、ゾロ目の装飾図柄41は、変動演出の開始時やSPリーチ演出の実行中よりも大きい表示サイズにより表示される。また、第1小図柄54Aは変動表示を継続している。
次に、図115(10)に示すように、移行画像704が表示される。移行画像704の表示にともない、装飾図柄41が非表示になる。
次に、図115(11)に示すように、ゾロ目の装飾図柄41が装飾性の高い表示態様により表示される。また、このとき、ステージ画像701が再び表示される。一方で、変動画像51および保留画像52は表示されていない。
なお、移行画像704の表示後であって、ゾロ目の装飾図柄41が装飾性の高い表示態様により表示されているときに、変動画像51および保留画像52が表示されてもよい。
次に、図115(12)に示すように、昇格煽り演出が実行される。昇格煽り演出においては、ボタン操作演出が実行される。図示の例では、ボタン操作演出により、ボタン操作画像707が表示される。
そして、ボタン操作画像707が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図116(13)に示すように、ゾロ目の装飾図柄41である「444」の仮停止が維持される。すなわち、昇格煽り演出が実行された結果、昇格演出が実行されない。
そして、第1特別図柄の停止表示にともない、図116(14)に示すように、装飾図柄41および第1小図柄54Aである「444」が確定停止する。
次に、図116(15)に示すように、大当たり遊技報知画像709および第2報知画像710が表示される。また、このとき、第1小図柄54Aが非表示になる。一方で、第3小図柄54C、第1保留数表示53Aおよび第3保留数表示53Cは表示を維持している。また、このとき、各ランプが虹色に発光するとともに、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する第2演出音がスピーカ156から出力される。
次に、図116(16)に示すように、第1保留数表示53Aが非表示になる。一方で、第3小図柄54Cおよび第3保留数表示53Cは表示され続けている。
次に、図116(17)に示すように、大当たり遊技の開始にともない、ラウンド画像711および第1右打ち画像712が表示される。
なお、大当たり遊技においては、遊技領域111の右側に遊技球が発射されるため、このとき、ゲート124に遊技球が入賞することで、ゲート124への入賞についての保留が発生したり、ゲート124への入賞に基づく普通図柄の変動表示や変動演出が行われてもよい。大当たり遊技中にゲート124への入賞についての保留が発生する場合、発生した保留数が、第3保留数表示53Cに表示される。一方で、変動画像51や保留画像52は表示されない。また、大当たり遊技中における普通図柄に係る変動演出は、装飾図柄41が用いられることなく、第3小図柄54Cの変動表示および停止表示によって行われる。
また、大当たり遊技中に開始された普通図柄の変動表示が、時短遊技状態が開始されるときに続いている場合がある。この場合には、時短遊技状態における抽選回数Jが減算されないようにしてもよく、装飾図柄41の変動表示を伴わずに第3小図柄54Cが変動表示される変動演出が実行されてもよい。この場合、遊技者が損した気分になることを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
次に、大当たり遊技が終了すると、図116(18)に示すように、状態報知画像713が表示される。図示の例では、パチンコ遊技機100の遊技状態である第1時短遊技状態を示唆または報知する「第1時短開始!」のテキストが示されている。すなわち、大当たり遊技が終了すると、パチンコ遊技機100は、通常遊技状態から第1時短遊技状態になる。
次に、図117(19)に示すように、第1時短遊技状態において、装飾性の低い装飾図柄41である「135」が確定停止されている。また、第3小図柄54Cである「135」および第4小図柄54Dである「444」が確定停止されている。すなわち、時短遊技状態においては、普通図柄に対応する装飾図柄41が表示される。また、第3小図柄54Cは、通常遊技状態において第3小図柄54Cが表示されていた位置に表示されている。また、第4小図柄54Dは、通常遊技状態において第1小図柄54Aが表示されていた位置に表示されている。また、第3保留数表示53Cが表示されている一方で、第1保留数表示53Aや第2保留数表示53Bは表示されていない。また、第1時短遊技状態に応じたステージ画像701が表示されている。また、このとき、時短残回数画像714が表示されている。図示の例では、時短残回数画像714として、第1時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数が100回であることを示す「あと100」のテキストが表示されている。
図示を省略するが、この後、第1始動口121への入賞についての保留が消化され、第1特別図柄の変動表示および第1特別図柄に係る変動演出が2回行われる。第1特別図柄に係る変動演出は、装飾図柄41が用いられることなく、第4小図柄54Dの変動表示および停止表示によって行われる。
以上の通り、本実施形態では、図116(14)、(15)に示すように、停止表示された第1小図柄54Aは非表示になる。一方で、図111(2)乃至(5)に示すように、停止表示された第3小図柄54Cは非表示にならない。なお、停止表示された第3小図柄54Cは、その後複数回の特別図柄の変動表示が実行されても、この複数回の変動表示に係る変動演出の内容に関わらず(SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行された場合であっても)、非表示にならない。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、通常遊技状態において、停止表示させた第3小図柄54Cを非表示にせず、停止表示させた第1小図柄54Aを非表示にすることが可能である。ここで、通常遊技状態は、第1モードとして捉えられる。また、第3小図柄54Cは、第1演出図柄として捉えられる。また、第1小図柄54Aは、第2演出図柄として捉えられる。
この場合、第1モードにおいて普通図柄に対応する第1演出図柄および特別図柄に対応する第2演出図柄の各々を遊技者に認識させることができる。また、大当たり遊技中のように、遊技領域111の左側に遊技球が発射されないことで第1始動口121への入賞が発生せず、第1特別図柄の変動表示が行われない場合には、第2演出図柄を非表示にすることで、第2演出図柄が非表示になったときに表示されている他の演出画像を遊技者により着目させることができる。一方で、大当たり遊技中であっても、遊技領域111の右側に遊技球が発射されることでゲート124への入賞が発生して普通図柄の変動表示が行われ得るため、第1演出図柄は非表示にしないことで、第1演出図柄の変動表示が可能であることを遊技者に示唆することができる。このように演出図柄に応じて非表示の有無を切り替えることで、他の演出図柄に着目させることと、演出図柄の変動表示が可能であることの示唆を両立できるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、通常遊技状態において特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより特別図柄の変動表示(変動演出)が開始されてから第1時短遊技状態になるまで、パチンコ遊技機100の電源が遮断されない場合であっても、第1時短遊技状態における初回の変動が始まる前においては、はずれ目の装飾図柄41が表示される(図117(19)参照)。
なお、普通図柄の変動表示の実行中に、パチンコ遊技機100が通常遊技状態から時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)に切り替わる場合がある。この場合、次の普通図柄の変動表示から時短遊技状態用の変動パターンによる変動表示が行われる。そのため、時短遊技状態が発生したことによって普通図柄の変動表示の制御や補助遊技の制御を途中で変更するといった複雑な処理を行わずに済み、処理負担を軽減することが可能となる。
また、例えば、普通図柄の変動表示の実行中に、パチンコ遊技機100が時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)から通常遊技状態に切り替わる場合がある。この場合、次の普通図柄の変動表示から通常遊技状態用の変動パターンによる変動表示が行われる。そのため、長当たり図柄の変動表示中に通常遊技状態に制御された場合であっても、普通図柄の停止表示後には、電動チューリップ123が5秒開放される。
また、大当たり遊技から移行した時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)の開始時に客待ち状態であった場合には、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)の演出モードに対応するBGMを可聴出力せずにミュートされた状態となるようにしてもよい。この場合には、客待ち状態からゲート124に遊技球が入賞することで変動演出が開始されるときに、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)の演出モードに対応するBGMを可聴出力すればよい。
また、以下では説明を省略するが、本実施形態においても、通常遊技状態においても、ゾロ目の装飾図柄41が仮停止する際(図116(13)参照)に、3つの装飾図柄41の各々に対応する発光画像703が表示されてもよい。
(変動演出例5)
図118は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図118を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例5)を説明する。変動演出例5は、通常遊技状態におけるゲート124への2回の入賞に基づいて2回実行される変動演出の例である。なお、変動演出例5における1回目の変動演出は、図106(a)における「変動演出パターン」として「EQ1」が選択された場合に実行される変動演出であり、2回目の変動演出は、図106(a)における「変動演出パターン」として「EP1」が選択される場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図118(1)に示すように、第1始動口121への入賞についての保留およびゲート124への入賞についての保留が何れも0であり且つ通常遊技状態において第1特別図柄および普通図柄が何れも停止表示しているときに、装飾図柄41、第1小図柄54Aおよび第3小図柄54Cが確定停止している。
次に、ゲート124に遊技球が入賞すると、普通図柄の変動表示が開始されることにともない、図118(2)に示すように、第3小図柄54Cの変動表示が開始される。また、このとき、左打ち画像702が表示されるとともに、遊技領域111の左側に遊技球を発射させることを遊技者に促すための音がスピーカ156から出力される。
そして、普通図柄の停止表示にともない、図118(3)に示すように、第3小図柄54Cである「135」が確定停止する。また、第1特別図柄が停止表示してから第1始動口121に遊技球が入賞しない時間が経過して、演出制御部300が客待ちコマンドを受信してから計測した時間がタイムアップ時間に達すると(図43のS4305参照)、設定画像718が表示される。すなわち、普通図柄の変動表示や、普通図柄に係る変動演出とは無関係に、第1特別図柄が停止表示してから第1始動口121に遊技球が入賞しない時間に基づいて客待ち演出が開始される。
次に、設定画像718が表示されてから第1始動口121に遊技球が入賞しない時間が所定時間を経過すると、図118(4)に示すように、客待ちデモ画像719が表示される。
次に、ゲート124に遊技球が入賞すると、普通図柄の変動表示が開始されることにともない、図118(5)に示すように、第3小図柄54Cの変動表示が開始される。また、このとき、左打ち画像702が表示されるとともに、遊技領域111の左側に遊技球を発射させることを遊技者に促すための音がスピーカ156から出力される。一方で、客待ちデモ画像719は非表示にならない。
次に、図118(6)に示すように、普通図柄表示器223は、抽選結果が当たりであることを報知する点灯態様により停止表示される。その後、第3小図柄54Cである「121」が確定停止する。一方で、客待ちデモ画像719は非表示にならない。また、このとき、電動チューリップ123が、予め定められた時間開放(短時間開放)してから、閉じる。
以上の通り、本実施形態では、通常遊技状態においては、ゲート124に遊技球が入賞したり、普通図柄の変動表示に基づく変動演出が開始されても、客待ち演出が制限されない。そのため、遊技の状況にあった適切なタイミングで客待ち中演出を行うことができ、遊技者に対して狙い通りの訴求効果を発揮することが可能となる。また、通常遊技状態では重要視されない普通図柄の変動表示を遊技者に意識させずに済み、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、通常遊技状態における普通図柄の変動表示(変動演出)中に、客待ち演出が開始されてもよい。
なお、上述の通り、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞したり、第1特別図柄に係る変動演出が開始される場合には、客待ち演出が制限される。
また、本実施形態では、通常遊技状態において普通図柄抽選に当選することにより実行される変動演出では、昇格煽り演出や昇格演出の実行が制限される。より具体的には、通常遊技状態において普通図柄抽選に当選することにより実行される変動演出では、役物演出や演出ボタン161の振動を伴う昇格演出の実行が制限される。この場合、左打ちを行うことが遊技者に有利となる通常遊技状態においては、第1始動口121に遊技球が入賞することで行われる第1特別図柄の変動表示の実行を促進させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(変動演出例6)
図119は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図119を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例6)を説明する。変動演出例6に示す変動演出は、第1時短遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく変動演出である。なお、変動演出例6における変動演出は、図107(b)における「変動演出パターン」として「EX1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
図119(1)に示すように、1つ前の普通図柄の停止表示にともない、装飾図柄41および第3小図柄54Cである「029」が確定停止している。また、第4小図柄54Dである「246」が確定停止している。また、第3保留数表示53Cに「0」が表示されている。また、このとき、第1時短遊技状態に応じたステージ画像701、第1右打ち画像712および時短残回数画像714が表示されている。
次に、ゲート124に遊技球が入賞すると、普通図柄の変動表示の開始にともない、図119(2)に示すように、装飾図柄41および第3小図柄54Cが変動表示を開始する。また、変動画像51が表示される。また、時短残回数画像714が「あと89」に更新される。
次に、普通図柄の停止表示にともない、図119(3)に示すように、装飾図柄41および第3小図柄54Cである「421」が確定停止する。また、変動画像51が非表示になる。
なお、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)においては、通常遊技状態とは異なり、装飾図柄41が停止するときに、停止した装飾図柄41に対応する発光画像703が表示されないようにしてもよい。ただし、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)であっても、通常遊技状態と同様に、装飾図柄41が停止するときに、停止した装飾図柄41に対応する発光画像703が表示されるようにしてもよい。この場合、通常遊技状態においては、3つの装飾図柄41が揃って停止表示するときに、停止表示した3つの装飾図柄41の各々に対応する発光画像703がそれぞれ同時に表示される。
以上の通り、本実施形態では、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)においては、特別図柄に対応する演出図柄として、第4小図柄54Dが表示され、普通図柄に対応する演出図柄として、装飾図柄41および第3小図柄54Cが表示される。すなわち、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)においては、特別図柄に対応する演出図柄の種類よりも、普通図柄に対応する演出図柄の種類の方が多い。
この場合、時短遊技状態において主として行われる普通図柄に係る変動演出に遊技者をより着目させることができる。
また、本実施形態では、通常遊技状態中においては、普通図柄に対応する変動画像51や保留画像52の表示が制限されるが、第1特別図柄に対応する変動画像51や保留画像52の表示が可能であり、第1時短遊技状態においては、第1特別図柄に対応する変動画像51や保留画像52の表示が制限されるが、普通図柄に対応する変動画像51や保留画像52の表示が可能となっている。そのため、遊技状態に対する重要度に応じた変動画像51や保留画像52の表示を実現することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態では、第1時短遊技状態は、通常遊技状態において特別図柄抽選に当選した場合に制御される状態であることを説明したが、これに限定されない。第1時短遊技状態は、通常遊技状態において特定時短遊技状態になるまでに必要な回数の特別図柄の変動が実行された場合に制御される状態であってもよい。すなわち、特定時短遊技状態は、第1時短遊技状態であってもよい。
また、第1時短遊技状態において表示される装飾図柄41として、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が行われることを示唆または報知する特殊図柄が設けられてもよい。言い換えると、第1時短遊技状態においては、特別図柄に対応する第4小図柄54Dの種類数よりも、普通図柄に対応する装飾図柄41の種類数の方が多くてもよい。この場合、第1時短遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1時短遊技状態であっても画像表示部114に第1保留数表示53Aが表示され、第1時短遊技状態中に第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、第1保留数表示53Aが「1」に更新されてもよい。すなわち、第1時短遊技状態中に第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、事前判定結果コマンドに応じた演出表示(例えば、保留画像52の表示や保留画像52の変化演出等)が制限されるが、保留数増加コマンドに応じた演出表示(第1保留数表示53Aの更新)が実行される一方、第1時短遊技状態中にゲート124に遊技球が入賞した場合、事前判定結果コマンドに応じた演出表示(例えば、保留画像52の表示や保留画像52の変化演出等)、および保留数増加コマンドに応じた演出表示(第3保留数表示53Cの更新)が実行される。この場合、時短遊技状態において第1始動口121およびゲート124の何れに入賞したによって演出を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、第1時短遊技状態において、通常遊技状態であっても可能であるゲート124への入賞に基づいて実行される普通図柄の変動表示(変動演出)の回数に関する報知(時短残回数画像714の表示)が行われる。
(変動演出例7)
図120乃至図122は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図120乃至図122を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例7)を説明する。変動演出例14は、第1時短遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく変動演出、第1時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出、および通常遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例7での第1時短遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく変動演出は、図107(b)における「変動演出パターン」として「EW1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例7での第1時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出は、図106(b)における「変動演出パターン」として「ET1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例7での通常遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく変動演出は、図106(a)における「変動演出パターン」として「EQ1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
図120(1)に示すように、装飾図柄41、第3小図柄54Cおよび第4小図柄54Dが確定停止している。また、このとき、1つの保留画像52が表示されており、第3保留数表示53Cに「1」が表示されている。また、時短残回数画像714には「あと1」のテキストが示されている。
次に、図120(2)に示すように、次の普通図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41および第3小図柄54Cの変動表示が開始される。また、第3保留数表示53Cが「0」に更新される。また、このとき、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。また、このとき、変動画像51の変化演出が実行され、変動画像51が緑色により表示される。また、時短残回数画像714が「あと0」に更新される。
次に、図120(3)に示すように、リーチ煽り演出が実行される。
次に、図120(4)に示すように、左右の装飾図柄41である「4」が仮停止し、リーチ演出が開始される。このとき、左右の装飾図柄41に対応する発光画像703がそれぞれ表示される。また、このとき、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1特別図柄の変動表示開始にともない、第4小図柄54Dの変動表示が開始される。
次に、図120(5)に示すように、SPリーチ演出の開始にともない、SPリーチ画像705が表示される。このとき、左右の装飾図柄41が縮小表示される。また、このとき、変動画像51およびステージ画像701が非表示になる。また、このとき、第1特別図柄の停止表示にともない、第4小図柄54Dである「246」が確定停止する。
なお、時短遊技状態においては、移行画像704が表示されることなくSPリーチ演出が開始されているが、これに限定されない。時短遊技状態であっても、リーチ演出が開始されてから、移行画像704を経て、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が開始されるようにしてもよい。
次に、図120(6)に示すように、SPSPリーチ演出の開始にともない、SPSPリーチ画像706が表示される。また、このとき、ゲート124に遊技球が入賞すると、第3保留数表示53Cが「1」に更新される。一方で、新たな保留画像52は表示されていない。
次に、図121(7)に示すように、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像707が表示される。
そして、ボタン操作画像707が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図121(8)に示すように、中装飾図柄41である「5」が仮停止する。
次に、図121(9)に示すように、はずれ目の装飾図柄41である「454」が仮停止する。また、このとき、変動画像51およびステージ画像701が再表示される。
そして、図121(10)に示すように、普通図柄表示器223は、抽選結果が当たりであることを報知する点灯態様により停止表示される。その後、装飾図柄41および第3小図柄54Cである「454」が確定停止する。また、変動画像51が非表示になる。そして、短当たりである普通図柄の停止表示にともない、電動チューリップ123は、予め定められた時間開放(短時間開放)してから、閉じる。また、第1時短遊技状態における普通図柄の残りの変動回数が0になったことにより、パチンコ遊技機100は第1時短遊技状態から通常遊技状態になる。
次に、図121(11)に示すように、第2シャッター画像724および結果報知画像725が表示される。また、このとき、第1右打ち画像712は非表示になっている。
次に、図121(12)に示すように、次の普通図柄の変動表示開始にともない、第3小図柄54Cの変動表示が開始される。一方で、装飾図柄41は表示されない。また、このとき、第3保留数表示53Cが「0」に更新される。
次に、図122(13)に示すように、普通図柄の停止表示にともない、第3小図柄54Cである「246」が確定停止する。
次に、図122(14)に示すように、第2シャッター画像724および結果報知画像725が非表示になり、通常遊技状態に応じたステージ画像701が再び表示される。また、装飾図柄41および第1小図柄54Aである「246」が確定停止した状態で表示されている。
以上の通り、本実施形態では、時短遊技状態において、普通図柄に係る変動演出が、主な変動演出として行われる。特に、時短遊技状態において、普通図柄の抽選結果が当たりであることを期待させる期待演出を実行可能である。また、期待演出には、当たりの期待度が異なる複数の期待演出がある。期待演出としては、例えば、リーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、保留画像52の表示等が挙げられる。
また、第1時短遊技状態における普通図柄に係る変動演出の変動演出パターンとして、抽選結果が当たりである複数の変動演出パターンと、抽選結果がはずれである複数の変動演出パターンとが設けられている(図107(b)参照)。また、第1時短遊技状態における普通図柄に係る抽選結果が当たりである変動パターンや、第1時短遊技状態における普通図柄に係る抽選結果がはずれである変動パターンとして、実行時間が異なる複数の変動パターンが設けられている(図99(c)参照)。
また、第1時短遊技状態において、普通図柄の変動回数に関する時短残回数画像714が表示される。さらに、第1時短遊技状態において、普通図柄抽選の事前判定結果に基づく事前判定演出が実行される(図105参照)。
また、第1時短遊技状態においては、第2特別図柄に係る事前判定演出や第1特別図柄に係る事前判定演出よりも、普通図柄に係る事前判定演出の方が実行され易い。また、第1時短遊技状態においては、リーチ演出が行われる第1特別図柄に係る変動演出やリーチ演出が行われる第2特別図柄に係る変動演出よりも、リーチ演出が行われる普通図柄に係る変動演出の方が実行され易い。
この場合、時短遊技状態において、普通図柄に係る多様な変動演出を実現できるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、第1時短遊技状態において、抽選結果が、はずれである場合よりも、短当たりである場合の方が、期待演出が行われる変動演出が実行され易い。
なお、第1時短遊技状態において、抽選結果が、短当たりである場合よりも、長当たりである場合の方が、期待演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。
また、例えば、第1時短遊技状態において抽選結果が短当たりであることが判定された場合、SPSPリーチ演出が行われる変動演出よりも、SPリーチ演出が行われSPSPリーチ演出が行われない変動演出の方が実行され易いようにしてもよい。そして、第1時短遊技状態において抽選結果が長当たりであることが判定された場合、SPリーチ演出が行われSPSPリーチ演出が行われない変動演出よりも、SPSPリーチ演出が行われる変動演出の方が実行され易いようにしてもよい。
また、本実施形態では、第1時短遊技状態においては、第1特別図柄に係る事前判定演出や第2特別図柄に係る事前判定演出が実行されないことを説明したが、これに限定されない。第1時短遊技状態において、第1特別図柄に係る事前判定演出や第2特別図柄に係る事前判定演出が実行される一方で、第1特別図柄に係る事前判定演出や第2特別図柄に係る事前判定演出よりも、普通図柄に係る事前判定演出の方が実行され易いようにしてもよい。また、第1時短遊技状態において、第1特別図柄に係る事前判定演出や第2特別図柄に係る事前判定演出よりも、普通図柄に係る事前判定演出の方が実行され易いことには、第1時短遊技状態においては第1特別図柄に係る事前判定演出や第2特別図柄に係る事前判定演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、第1時短遊技状態においては第1特別図柄に係る変動演出や第2特別図柄に係る変動演出ではリーチ演出が行われないことを説明したが、これに限定されない。第1時短遊技状態において、リーチ演出が行われる第1特別図柄に係る変動演出やリーチ演出が行われる第2特別図柄に係る変動演出である一方で、リーチ演出が行われる第1特別図柄に係る変動演出やリーチ演出が行われる第2特別図柄に係る変動演出よりも、リーチ演出が行われる普通図柄に係る変動演出の方が実行され易いようにしてもよい。また、第1時短遊技状態において、リーチ演出が行われる第1特別図柄に係る変動演出やリーチ演出が行われる第2特別図柄に係る変動演出よりも、リーチ演出が行われる普通図柄に係る変動演出の方が実行され易いことには、第1時短遊技状態においてはリーチ演出が行われる第1特別図柄に係る変動演出やリーチ演出が行われる第2特別図柄に係る変動演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、時短遊技状態において、装飾図柄41および第3小図柄54Cを表示しているときに、第4小図柄54Dを表示可能である。ここで、時短遊技状態は、第2モードとして捉えられる。また、第4小図柄54Dは、第1演出図柄として捉えられる。また、装飾図柄41および第3小図柄54Cは、何れも、第2演出図柄として捉えられる。
この場合、第2モードにおいて、特別図柄に対応する第1演出図柄および普通図柄に対応する第2演出図柄の各々を遊技者に認識させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、時短遊技状態において、第4小図柄54Dを表示しているときに、装飾図柄41および第3小図柄54Cを表示可能である。ここで、時短遊技状態は、第2モードとして捉えられる。また、第4小図柄54Dは、第1演出図柄として捉えられる。また、装飾図柄41は、第2演出図柄として捉えられる。また、第3小図柄54Cは、第3演出図柄として捉えられる。
この場合、第2モードにおいて特別図柄に対応する演出図柄および普通図柄に対応する演出図柄の各々を遊技者に認識させつつ、主として行われている普通図柄に係る変動演出を遊技者により着目させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、第1時短遊技状態において普通図柄抽選の抽選結果が短当たりであることにより変動演出が実行される場合、普通図柄抽選に当選したことを示唆または報知する演出を実行しない。言い換えると、第1時短遊技状態において普通図柄抽選の抽選結果が短当たりであることにより変動演出が実行される場合、はずれ目の装飾図柄41およびはずれ目の第3小図柄54Cを表示させる。
この場合、普通図柄抽選に当選したことを示唆または報知する演出を実行することにより遊技者を喜ばせたものの、その後遊技者にとって有利な遊技が行われないことで遊技の興趣が過度に低下することが防止される。また、長当たりである場合の演出効果を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、通常遊技状態においては、普通図柄についての保留に対応する保留画像52を表示せずに第1特別図柄についての保留に対応する保留画像52を表示可能である。また、演出制御部300は、第1時短遊技状態においては、第1特別図柄についての保留に対応する保留画像52を表示せずに普通図柄についての保留に対応する保留画像52を表示可能である。
この場合、遊技状態によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、変動演出例7では、結果報知画像725が表示された後、新たに普通図柄の変動表示が実行されても、結果報知画像725の表示が終了しない。ここで、結果報知画像725が表示された後、普通図柄の変動表示が複数回からなる所定回数(例えば3回)実行されても、結果報知画像725の表示が終了しないようにしてもよい。一方で、結果報知画像725が表示された後、第1特別図柄の変動表示(変動演出)が開始されると、結果報知画像725の表示が終了し、図122(14)に示す装飾図柄41およびステージ画像701が表示されてもよい。また、結果報知画像725が表示された後、所定回数よりも少ない特定回数(例えば1回または2回)目の第1特別図柄の変動表示(変動演出)が開始されると、結果報知画像725の表示が終了し、図122(14)に示す装飾図柄41およびステージ画像701が表示されてもよい。
この場合、結果報知画像725の表示開始時に右打ちが継続されておりゲート124への入賞に基づく変動演出の開始により結果報知画像725の表示がすぐに終了し、遊技者が結果報知画像725を確認できなくなるという不都合を解消することができる。また、遊技者が左打ちに切り替えて第1始動口121への入賞に基づく変動演出が開始された場合には、早期に結果報知画像725の表示を終了することで、左打ちに応じた演出を実行できるため、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、本実施形態では、時短遊技状態において普通図柄に係る事前判定結果コマンドが演出制御部300に送信されると、演出制御部300が、普通図柄に係る変動画像51や保留画像52を表示したり、変化演出を実行しているが、これに限定されない。
時短遊技状態において事前判定結果コマンドが演出制御部300に送信されても、演出制御部300は、変化演出を制限(実行しない)してもよい。この場合、変動画像51や保留画像52は表示するが変化演出を制限するようにしてもよいし、変動画像51や保留画像52をそもそも表示せずに変化演出を制限するようにしてもよい。
また、時短遊技状態中において第2特別図柄に係る事前判定結果コマンドが演出制御部300に送信されても変化演出が実行されないが、演出制御部300は、時短遊技状態において第2特別図柄の保留数U2に対応する数の保留画像52を表示し、第2特別図柄の事前判定結果コマンドが演出制御部300に送信されると第2特別図柄に係る変化演出を実行するようにしてもよい。一方、第2特別図柄の保留数U2に対応する数の保留画像52は表示されるものの変化演出が実行されないようにしてもよい。
また、時短遊技状態においては、短当たりである場合よりも、長当たりである場合の方が、変化演出が行われる変動演出が実行され易いようにしてもよい。
また、通常遊技状態において第1特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより実行される変動演出よりも、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)において普通図柄抽選結果が当たりであることにより実行される変動演出の方が、昇格煽り演出が実行されにくくてもよい。
また、通常遊技状態において第1特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより実行される変動演出よりも、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)において普通図柄抽選結果が当たりであることにより実行される変動演出の方が、(役物演出や演出ボタン161の振動を伴う)昇格演出が実行されにくくてもよい。
また、通常遊技状態において第1特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより実行される変動演出よりも、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)において普通図柄抽選結果が当たりであることにより実行される変動演出の方が、昇格煽り演出が実行される場合において(役物演出や演出ボタン161の振動を伴う)昇格演出が実行されにくくてもよい。
この場合、通常遊技状態と時短遊技状態の差別化を図ることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、通常遊技状態において第1特別図柄抽選結果が大当たりであることにより実行される変動演出よりも、第1時短遊技状態において普通図柄抽選結果が短当たりまたは長当たりであることにより実行される変動演出の方が、昇格煽り演出や(役物演出や演出ボタン161の振動を伴う)昇格演出が実行されにくくてもよい。
また、通常遊技状態において第1特別図柄抽選結果が小当たりであることにより実行される変動演出よりも、第1時短遊技状態において普通図柄抽選結果が短当たりまたは長当たりであることにより実行される変動演出の方が、昇格煽り演出や(役物演出や演出ボタン161の振動を伴う)昇格演出が実行されにくくてもよい。
ただし、通常遊技状態において第1特別図柄抽選結果が小当たりであることにより実行される変動演出よりも、第1時短遊技状態において普通図柄抽選結果が長当たりであることにより実行される変動演出の方が、昇格煽り演出や(役物演出や演出ボタン161の振動を伴う)昇格演出が実行され易いようにしてもよい。
また、第1時短遊技状態において普通図柄抽選結果が短当たりであることにより実行される変動演出では、昇格煽り演出および昇格演出の何れも実行が制限されるようにしてもよい。
また、結果報知画像725の表示中に、普通図柄抽選結果が当たりであることによる変動演出が実行される場合、装飾図柄41を変動表示させずに、第3小図柄54Cを変動表示させる変動演出が実行されてもよい。この場合、時短遊技状態の終了後の通常遊技状態において普通図柄の変動表示が実行されることを遊技者に意識させにくくすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、普通図柄の抽選回数Jが0になることで時短遊技状態が終了する場合であっても、終了する時短遊技状態が特定時短遊技状態であった場合には、結果報知画像725の表示が制限されてもよい。
(変動演出例8)
図123乃至図125-1は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図123乃至図125-1を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例8)を説明する。変動演出例8は、第1時短遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく変動演出、第1時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出、および通常遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例8での第1時短遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく変動演出は、図107(b)における「変動演出パターン」として「EW2」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例8での第1時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出は、図107(a)における「変動演出パターン」として「EU1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例8での通常遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく変動演出は、図106(a)における「変動演出パターン」として「EP1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図123(1)に示すように、装飾図柄41、第3小図柄54Cおよび第4小図柄54Dが確定停止されている。また、このとき、1つの保留画像52が青色により表示されており、第3保留数表示53Cに「1」が表示されている。
なお、1番目の保留画像52は、表示開始時から青色により表示されたものであってもよいし、通常表示態様により表示されていた保留画像52の変化演出により青色により表示されたものであってもよい。すなわち、事前判定演出が行われたことで青色により表示された保留画像52であれば、何れの演出を経たものであってもよい。
また、変化演出が行われる場合、保留画像52の表示態様は変化する一方で、普通図柄保留表示器220の表示態様(点灯態様)は変化しない。
次に、図123(2)に示すように、次の普通図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41および第3小図柄54Cの変動表示が開始される。また、第3保留数表示53Cが「0」に更新される。また、このとき、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。また、このとき、変動画像51の変化演出が実行され、変動画像51が赤色により表示される。また、時短残回数画像714が「あと89」に更新される。
次に、図123(3)に示すように、リーチ煽り演出が実行される。
次に、図123(4)に示すように、左右の装飾図柄41である「7」が仮停止し、リーチ演出が開始される。このとき、左右の装飾図柄41に対応する発光画像703がそれぞれ表示される。
次に、図123(5)に示すように、SPリーチ演出の開始にともない、SPリーチ画像705が表示される。このとき、左右の装飾図柄41が縮小表示される。また、このとき、変動画像51およびステージ画像701が非表示になる。また、このとき、ゲート124に遊技球が入賞すると、第3保留数表示53Cが「1」に更新される。一方で、新たな保留画像52は表示されていない。なお、第1時短遊技状態におけるSPリーチ演出やSPSPリーチ演出の実行中においては、第1始動口121に遊技球が入賞した場合であっても、変動画像51や保留画像52は表示されない。
次に、図123(6)に示すように、SPSPリーチ演出の開始にともない、SPSPリーチ画像706が表示される。
次に、図124(7)に示すように、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像707が表示される。
そして、ボタン操作画像707が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図124(8)に示すように、役物演出が実行され、可動役物115が画像表示部114に重なるように移動する。また、このとき、演出ボタン161が振動する。また、このとき、音演出が実行され、普通図柄抽選の抽選結果が当たりであることを示唆または報知する第3演出音がスピーカ156から出力される。この第3演出音は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する第1演出音と同じ演出音であってもよいし、第1演出音とは異なる演出音であってもよい。また、このとき、第1報知画像708が表示される。また、このとき、各ランプが虹色に発光する。
なお、図124(8)に示すような、可動役物115が画像表示部114に重なるように移動する役物演出は、普通図柄抽選結果が当たりであることを示唆または報知する演出としても捉えられる。また、図124(8)に示すような、演出ボタン161が振動する演出は、普通図柄抽選結果が当たりであることを示唆または報知する演出としても捉えられる。
次に、図124(9)に示すように、ゾロ目の装飾図柄41である「777」が仮停止する。このとき、ゾロ目の装飾図柄41は、SPリーチ演出の実行中よりも大きい表示サイズにより表示される。また、このとき、3つの装飾図柄41の各々に対応する発光画像703が表示される。
なお、時短遊技状態において、ゾロ目の装飾図柄41が仮停止しているときには、このゾロ目の装飾図柄41の各々に対応する発光画像703が表示されてもよい。
そして、図124(10)に示すように、普通図柄表示器223は、抽選結果が当たりであることを報知する点灯態様により停止表示される。その後、装飾図柄41および第3小図柄54Cである「777」が確定停止する。また、長当たりである普通図柄(図97-1(b)参照)の停止表示であったため、電動チューリップ123が開放(長時間開放)される。
次に、図124(11)に示すように、入賞促進画像727が表示される。また、このとき、装飾図柄41が非表示になる。一方で、第3小図柄54Cは表示を維持している。
そして、電動チューリップ123の開放中に、遊技領域111の右側に遊技球が発射されると、この遊技球が第2始動口122に入賞する。この場合、図124(12)に示すように、第2特別図柄の変動表示開始にともない、第4小図柄54Dの変動表示が開始される。また、このとき、大当たり遊技報知画像709および第2報知画像710が表示される。また、このとき、各ランプが虹色に発光するとともに、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する第1演出音がスピーカ156から出力される。
次に、図125-1(13)に示すように、第2特別図柄表示器222は、大当たりであることを報知する態様により表示(点灯)される。その後、第4小図柄54Dである「777」が確定停止する。このとき、パチンコ遊技機100が、第1時短遊技状態から通常遊技状態になる。すなわち、本実施形態では、大当たり遊技が開始される前に、パチンコ遊技機100が通常遊技状態に制御される。そのため。特別図柄の変動表示が行われるときのパチンコ遊技機100の遊技状態に関わらず、通常遊技状態において大当たり遊技が開始される。
次に、大当たり遊技が開始される。
次に、図125-1(14)に示すように、大当たり遊技の開始にともない、ラウンド画像711が表示される。また、このとき、第4小図柄54Dは非表示になる一方で、第3小図柄54Cは表示を維持している。また、このとき、普通図柄の変動表示開始にともない、第3小図柄54Cの変動表示が開始される。また、第3保留数表示53Cが「0」に更新される。
次に、普通図柄の停止表示にともない、図125-1(15)に示すように、第3小図柄54Cである「121」が確定停止する。そして、短当たりである普通図柄の停止表示にともない、電動チューリップ123は、予め定められた時間開放してから、閉じる。
次に、大当たり遊技が終了すると、図125-1(16)に示すように、状態報知画像713が表示される。図示の例では、パチンコ遊技機100の遊技状態である第2時短遊技状態を示唆または報知する「第2時短第1モード開始!」のテキストが示されている。すなわち、大当たり遊技が終了すると、パチンコ遊技機100は、通常遊技状態から第2時短遊技状態になる。
次に、図125-1(17)に示すように、第2時短遊技状態において、装飾性の低い装飾図柄41である「121」および第3小図柄54Cが確定停止されている。また、第4小図柄54Dである「777」が確定停止されている。また、このとき、第2時短遊技状態の第1モードに応じたステージ画像701が表示されている。
以上の通り、本実施形態では、演出制御部300は、普通図柄抽選結果が当たりであることを示唆または報知する態様により第3小図柄54Cを表示しているときに、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する態様により第4小図柄54Dを表示可能である。ここで、第3小図柄54Cは、第1演出図柄として捉えられる。また、第4小図柄54Dは、第2演出図柄として捉えられる。また、普通図柄抽選結果が当たりであることは、第1遊技条件が成立したこととして捉えられる。また、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることは、第2遊技条件が成立したこととして捉えられる。
この場合、普通図柄抽選結果が当たりであること、および特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを何れも遊技者に認識させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、短当たりである場合にははずれ目の装飾図柄41が表示される一方で、長当たりである場合にはゾロ目の装飾図柄41が表示される。この場合、長当たりである場合の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、短当たりという、実質的に遊技者に有利とならない場合に遊技者を過度に期待させることがなくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、通常遊技状態においては、普通図柄に係る装飾図柄41の変動表示を伴う変動演出の実行が制限され、時短遊技状態においては、普通図柄に係る装飾図柄41の変動表示を伴う変動演出が実行可能である。この場合、通常遊技状態と時短遊技状態との差別化を図ることができると共に、時短遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、通常遊技状態における普通図柄に係る変動演出では、特定演出の実行が制限される一方で、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における普通図柄に係る変動演出では、特定演出を実行可能である。特定演出としては、役物演出、演出ボタン161の振動、各ランプの虹色による発光、第3演出音の出力、第3報知画像716の表示、ボタン操作演出、リーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出等が挙げられる。この場合、普通図柄の変動表示が実行されることが重要な時短遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、通常遊技状態における普通図柄に係る変動演出が実行される場合、普通図柄抽選に当選したことを示唆または報知する演出の実行が制限される一方で、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における普通図柄に係る変動演出が実行される場合、普通図柄抽選に当選したことを示唆または報知する演出が実行される。
この場合、通常遊技状態よりも電動チューリップ123が開放され易い時短遊技状態における演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、第1時短遊技状態において普通図柄抽選結果が当たりであることにより普通図柄の変動表示(変動演出)が開始されてから第2時短遊技状態になるまで、パチンコ遊技機100の電源が遮断されない場合であっても、第2時短遊技状態における初回の変動が始まる前においては、はずれ目の装飾図柄41が表示される(図125-1(17)参照)。
また、本実施形態では、変化演出が行われる場合、保留画像52の表示態様は変化する一方で、普通図柄保留表示器220の表示態様(点灯態様)は変化しない。
この場合、普通図柄保留表示器220の制御が複雑化することを抑制しつつ、保留画像52を用いた演出により遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、普通図柄抽選結果が短当たりである場合、普通図柄表示器223は当たりを報知する表示態様(点灯態様)により停止表示される一方で、装飾図柄41および第3小図柄54Cははずれ目により停止表示される(図121(10)参照)。すなわち、普通図柄抽選結果が短当たりである場合(図121(10)参照)と長当たりである場合(図124(10)参照)とで、普通図柄表示器223は同じ表示態様(点灯態様)により停止表示される一方で、装飾図柄41および第3小図柄54Cは異なる表示態様により停止表示される。
この場合、普通図柄表示器223の制御を簡易化することができる一方で、演出画像の表示態様によって普通図柄抽選結果が短当たりであるか長当たりであるかを識別可能にすることができる。
また、本実施形態では、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることが報知される変動演出における役物演出(図115(8)参照)と、普通図柄抽選結果が当たりであることが報知される変動演出における役物演出(図124(8)参照)とで、同じ可動役物115である中可動役物115B(図1参照)が動作している。また、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることが報知される変動演出と、普通図柄抽選結果が当たりであることが報知される変動演出とで、演出ボタン161が同じ振動態様(振動時間、振動回数、振動の強度)により振動している。また、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることが報知される変動演出と、普通図柄抽選結果が当たりであることが報知される変動演出とで、同じ演出画像である第1報知画像708が表示されている。また、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることが報知される変動演出と、普通図柄抽選結果が当たりであることが報知される変動演出とで、各ランプが同じ発光態様(発光色、発光時間、輝度)により発光している。
この場合、普通図柄抽選結果が当たりであることが報知される変動演出であっても、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることが報知される変動演出と同様に、遊技者の気分を高めることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、本実施形態では、通常遊技状態における第1特別図柄に係る変動演出において行われる特定演出と、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における普通図柄に係る変動演出において行われる特定演出とでは、特定演出の演出態様が同じであるが、これに限定されない。
例えば、通常遊技状態における第1特別図柄に係る変動演出と、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における普通図柄に係る変動演出とでは、演出ボタン161の振動時間を異ならせてもよいし、役物演出において動作する可動役物115や可動役物115の移動態様を異ならせてもよいし、演出音の種類を異ならせてもよいし、表示される画像を異ならせてもよい。
また、本実施形態では、通常遊技状態において普通図柄の変動表示が実行される場合、普通図柄に係る変動開始コマンドが演出制御部300に送信されるが、普通図柄に係る装飾図柄41の変動表示を伴う変動演出の実行が制限される。一方で、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)において普通図柄の変動表示が実行される場合、普通図柄に係る変動開始コマンドが演出制御部300に送信され、普通図柄に係る装飾図柄41の変動表示を伴う変動演出が実行される。この場合、時短遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における普通図柄に係る変動演出において特定演出が実行可能であるのに対し、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における第1特別図柄に係る変動演出において特定演出の実行が制限される。ここで、特定演出は、例えば、各ランプの虹色による発光、役物演出、演出ボタン161の振動、第1報知画像708の表示、第1演出音や第3演出音の出力等である。この場合、普通図柄の変動表示が重要な時短遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動開始コマンドに、普通図柄の保留数を指定する保留数指定コマンドが含まれてもよい。そして、第1時短遊技状態中の普通図柄に係る変動演出において複数の装飾図柄41が仮停止しているときに、ステージ画像701を演出動作させることが可能であり、ステージ画像701が演出動作を行っている複数の装飾図柄41の仮停止中であって所定数(例えば1つ)よりも2つ多い特定数(例えば3つ)の普通図柄に係る保留画像52の表示中に、遊技制御部200から送信される複数のコマンド(普通図柄の変動開始コマンド、普通図柄の変動停止コマンド等)を正常に受信できない状態(取りこぼし)が発生し、その後に保留数が所定数(例えば1つ)となる普通図柄の変動開始コマンドを受信した場合、普通図柄に係る変動演出(装飾図柄41、第3小図柄54Cの変動表示を伴う変動演出)を開始し、特定数(例えば3つ)よりも1つ少ない数の普通図柄に係る保留画像52を表示してから所定数(例えば、1つ)の保留画像52を表示するようにしてもよい。
また、第1時短遊技状態においてSPリーチ演出が実行されているときにゲート124に遊技球が入賞しても保留画像52が表示されないようにしてもよい。また、第1時短遊技状態においてSPSPリーチ演出が実行されているときにゲート124に入賞しても保留画像52が表示されなくてもよい。また、第1時短遊技状態においては、SPリーチ演出が実行されているときにゲート124に入賞した場合には保留画像52が表示される一方で、SPSPリーチ演出が実行されているときにゲート124に遊技球が入賞した場合には保留画像52が表示されないようにしてもよい。また、第1時短遊技状態においてSPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に入賞した場合であっても、変動画像51や保留画像52が表示されなくてもよい。
また、演出制御部300は、第1時短遊技状態において第1始動口121やゲート124に遊技球が入賞した場合に、入賞を報知する入賞音をスピーカ156に出力させてもよい。そして、第1時短遊技状態においてSPリーチ演出が実行されているときにゲート124に遊技球が入賞した場合には、入賞音が出力されてもよい(このときに、保留画像52が表示されるようにしてもよいし、保留画像52が表示されないようにしてもよい)。一方で、第1時短遊技状態においてSPSPリーチ演出が実行されているときにゲート124に遊技球が入賞した場合には入賞音が出力されないようにしてもよい。また、第1時短遊技状態においてSPリーチ演出が実行されているときにゲート124に遊技球が入賞した場合であっても、入賞音が出力されないようにしてもよい。また、第1時短遊技状態においてSPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に入賞した場合には入賞音が出力されないようにしてもよい。また、第1時短遊技状態においては、第1始動口121に入賞した場合には、何れの場合であっても(リーチ演出前、リーチ演出中、変動停止中等であっても)入賞音が出力されないようにしてもよい。
(変形例)
図125-2は、変動演出例8の変形例を示す図である。
次に、図125-2を参照しながら変動演出例8の変形例を説明する。この変形例では、第1時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づいて、図107(a)における「変動演出パターン」として「EV1」が選択されたものとする。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図123(1)乃至(6)および図124(7)乃至(12)に示したものと同じ演出が行われることにより、図125-2(1)に示すように、大当たり遊技報知画像709および第2報知画像710が表示されている。また、第2特別図柄が停止表示された後、第4小図柄54Dである「777」が確定停止する。ここで、停止表示された第2特別図柄は小当たり図柄であるため、第2大入賞口扉126Dが開放され、第2大入賞口126への遊技球の入賞が可能な状態になる。
次に、図125-2(2)に示すように、入賞促進画像727が表示される。
次に、入賞促進画像727が表示されてから第2大入賞口126に遊技球が入賞することなく所定時間が経過すると、図125-2(3)に示すように、カウントダウン画像737が表示される。カウントダウン画像737には、「あと3:00秒」のテキストが示されている。この後、第2大入賞口扉126Dが開いている状態から閉じる状態に移行するまでの残り時間が無くなるまで、カウントダウン画像737によるカウントダウンが行われる。
そして、この後、第2大入賞口扉126Dが開いている状態から閉じる状態に移行するまでの残り時間が無くなると、図125-2(4)に示すように、カウントダウン画像737に「あと0:00秒」が表示される。また、このとき、第2シャッター画像724および終了画像738が表示される。
次に、図125-2(5)に示すように、画像表示部114には、装飾性の高い装飾図柄41および第1小図柄54Aである「777」が確定停止されている。また、このとき、通常遊技状態に応じたステージ画像701が表示されている。すなわち、大当たり遊技が行われることなく、パチンコ遊技機100が通常遊技状態に制御される。
なお、第2大入賞口扉126Dが開放されてから閉じるまでに第2大入賞口126に遊技球が入賞すると、図125-2(6)に示すように、大当たり遊技が開始され、これにともない、ラウンド画像711が表示される。そして、大当たり遊技が終了すると、パチンコ遊技機100は、再び時短遊技状態に制御される。
以上の通り、本実施形態では、第2始動口122への入賞に基づき特別図柄抽選の抽選結果が小当たりである変動演出が実行される場合であって、小当たり遊技において第2大入賞口126に遊技球が入賞しない場合、大当たり遊技が行われることなく、パチンコ遊技機100が通常遊技状態に制御される。特に本実施形態では、入賞促進画像727とともにカウントダウン画像737を表示することで、第2大入賞口126への入賞を促進している。
この場合、第2大入賞口126への入賞が可能な状態には制限時間があることを遊技者に示唆することができるため、第2大入賞口126への入賞が行われることなく第2大入賞口126Dが閉じることを抑制できる。
〔コマンドを取りこぼした(受信できなかった)場合の事象〕
図125-3(a)および(b)は、コマンドを取りこぼした場合の事象と装飾図柄を用いた発光演出との実行タイミングの関係を説明する図である。具体的には、図125-3(a)はコマンドを取りこぼさない(受信した)場合における装飾図柄による演出の実行タイミング示すタイミングチャートであり、図125-3(b)はコマンドを取りこぼした(受信できなかった)場合における装飾図柄による演出の実行タイミングを示すタイミングチャートである。なお、発光演出とは、発光画像703を表示する演出である。
上記のように、パチンコ遊技機100においては、遊技の進行にともない遊技制御部200から演出制御部300にコマンドが送信される。ここで、例えば遊技制御部200と演出制御部300との間における接続コネクタの抜けや通信異常などの事象が発生することにともない、遊技制御部200が送信したコマンドを、演出制御部300が取りこぼすことがある。言い替えると、所定の条件を満たす場合に、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できないことがある。
以下では、図125-3(a)および(b)を参照しながら、演出制御部300がコマンドを取りこぼす場合における、装飾図柄の揺動時間の変化について説明する。具体的には、図125-3(a)を参照しながら、コマンドの取りこぼしが発生しない場合の処理について説明する。また、図125-3(b)を参照しながら、コマンドの取りこぼしが発生する場合の処理について説明をする。
なお、図125-3(a)および(b)の各々においては、普通図柄抽選の抽選結果がはずれまたは短当たりであり且つリーチ発光演出を実行する変動例(図中「リーチはずれor短当たり」参照)と、普通図柄抽選の抽選結果が当たりであり、かつリーチ発光演出および当たり発光演出を実行する変動例(図中「長当たり」参照)とを用いて説明をする。
ここで、リーチ発光演出とは、リーチ演出が開始されたときに、リーチ目である左右の装飾図柄41に対応する発光画像703を表示する演出(図120(4)、図123(4)参照)である。また、当たり発光演出とは、ゾロ目である3つの装飾図柄41に対応する発光画像703を表示する演出(図124(9)参照)である。
まず、図125-3(a)に示すコマンドを取りこぼさない場合の「リーチはずれor短当たり」の変動例について説明をする。この変動例においては、演出制御部300が変動開始コマンドを受信することにともない、演出制御部300は装飾図柄の変動を開始させる(図中t1参照)。そして、演出制御部300は、所定のタイミングでリーチ発光演出を実行する(図中t2参照)。そして、演出制御部300は、変動停止コマンドを受信することにともない、装飾図柄を確定停止させる(図中t4参照)。ここで、リーチ発光演出を実行するタイミング(図中t2参照)から装飾図柄を確定停止させるタイミング(図中t4参照)までの時間を時間T1とする。
次に、図125-3(a)に示すコマンドを取りこぼさない場合の「長当たり」の変動例について説明をする。この変動例においては、演出制御部300が変動開始コマンドを受信することにともない、演出制御部300は装飾図柄の変動を開始させる(図中t1参照)。そして、演出制御部300は、所定のタイミングでリーチ発光演出を実行(図中t2参照)した後に、当たり発光演出を実行する(図中t3参照)。そして、演出制御部300は、変動停止コマンドを受信することにともない、装飾図柄を確定停止させる(図中t4参照)。なお、図示は省略するが、装飾図柄が確定停止した後、第2特別図柄の変動表示および停止表示を経て、大当たり遊技が実行される。
ここで、当たり発光演出を実行するタイミング(図中t3参照)から装飾図柄を確定停止させるタイミング(図中t4参照)までの時間を時間T2とする。この時間T2は、時間T1よりも短い(T2<T1)。
次に、図125-3(b)に示すコマンドを取りこぼした場合の「リーチはずれor短当たり」の変動例について説明をする。なお、この例においては、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象により、演出制御部300が次変動の変動停止コマンド(図中t4参照)を取りこぼすものとする。また、次変動の変動停止コマンドを取りこぼした(図中t4参照)後、さらに次の普通図柄に係る変動停止コマンドを受けるタイミング(図中t5参照)までの間において、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象は解消し、演出制御部300は次の変動停止コマンドを受信するものとする。
図125-3(b)に示す例においては、演出制御部300が変動開始コマンドを受信することにともない、演出制御部300は装飾図柄の変動を開始させる(図中t1参照)。そして、演出制御部300は、所定のタイミングでリーチ発光演出を実行する(図中t2参照)。
そして、本来、演出制御部300は、変動停止コマンドを受信し、仮停止(揺動)している装飾図柄を確定停止させるが、この例では、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象の発生によりコマンドを取りこぼす(図中バツ印参照)。このことにともない、演出制御部300は、揺動している装飾図柄を確定停止させずに、装飾図柄が揺動している状態を継続させる。
そして、演出制御部300は、次の普通図柄に係る変動停止コマンドを受信することにともない、装飾図柄を確定停止させる(図中t5参照)。ここで、リーチ発光演出を実行するタイミング(図中t2参照)から装飾図柄を確定停止させるタイミング(図中t5参照)までの時間を時間T3とする。この時間は、時間T1よりも長い(T1<T3)。
次に、図125-3(b)に示すコマンドを取りこぼした場合の「長当たり」の変動例について説明をする。なお、この例においては、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象により、演出制御部300が変動停止コマンド(図中t4参照)を取りこぼすものとする。また、第2特別図柄の変動表示が行われ停止表示されてから次の普通図柄に係る変動停止コマンドを受けるタイミング(図中t6参照)までの間において、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象は解消し、演出制御部300は次の普通図柄に係る変動停止コマンドを受信するものとする。
また、図示は省略するが、本来、演出制御部300が普通図柄に係る変動停止コマンドを受信し、第2特別図柄が変動表示してから停止表示するタイミングの後において、大当たり遊技が実行される。そして、上記の次の普通図柄に係る変動停止コマンドを受けるタイミング(図中t6参照)は、大当たり遊技の後、最初に開始される普通図柄変動における変動停止コマンドを受けるタイミングである。
図125-3(b)に示す例においては、演出制御部300が変動開始コマンドを受信することにともない、演出制御部300は装飾図柄の変動を開始させる(図中t1参照)。そして、演出制御部300は、所定のタイミングでリーチ発光演出を実行(図中t2参照)した後に、当たり発光演出を実行する(図中t3参照)。
そして、本来、演出制御部300は、変動停止コマンドを受信し、仮停止(揺動)している装飾図柄を確定停止させるが、この例では、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象の発生によりコマンドを取りこぼす(図中バツ印参照)。したがって、演出制御部300は、揺動している装飾図柄を確定停止させずに、装飾図柄が揺動している状態を継続させる。そして、演出制御部300は、次の変動停止コマンドを受信することにともない、装飾図柄を確定停止させる(図中t6参照)。
ここで、当たり発光演出を実行するタイミング(図中t3参照)から装飾図柄が確定停止するタイミング(図中t6参照)までの時間を時間T4とする。この時間T4は、例えば大当たり遊技を実行する時間を含むため、時間T1および時間T3の何れよりも長い(T4>T1、T4>T3)。一方で、上記図125-3(a)に示すようにコマンドを取りこぼさない場合においては、時間T2は、時間T1よりも短い。すなわち、コマンドの取りこぼしが発生するか否かに応じて、各時間の長短関係が逆転をする。
さて、上記で説明した演出制御部300により実行される図125-3の演出は、以下のように捉えることができる。すなわち、リーチ発光演出が実行されてからリーチ発光演出が実行された普通図柄変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信するまでの時間T1は、当たり発光演出が実行されてから当たり発光演出が実行された普通図柄変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信するまでの時間T2よりも長く、且つ、当たり発光演出が実行されてから当たり発光演出が実行された普通図柄変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信することなく当該変動停止コマンドの次の普通図柄変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信するまでの時間T4より短くなる。
また、リーチ発光演出が実行されてからリーチ発光演出が実行された普通図柄変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信するまでの時間T1は、当たり発光演出が実行されてから当たり発光演出が実行された普通図柄変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信するまでの時間T2よりも長く、リーチ発光演出が実行されてからリーチ発光演出が実行された普通図柄変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信することなく当該変動停止コマンドの次の普通図柄変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信するまでの時間T3は、当たり発光演出が実行されてから当たり発光演出が実行された普通図柄変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信することなく当該変動停止コマンドの次の普通図柄変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信するまでの時間T4より短くなる。
なお、図示の例とは異なり、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象によりコマンドの取りこぼしが発生した場合に、例えば仮停止(揺動)している装飾図柄を非表示としたうえで、エラーを報知する画像を表示させる態様も採用され得る。一方で、上記図125-3(b)に示す例のように、コマンドの取りこぼしが発生した場合に、揺動している装飾図柄を確定停止させずに、装飾図柄が揺動している状態を継続させる演出を実行することで、発光演出等の、それまでに実行していた演出との連続性が担保される。このことにより、遊技者に違和感が生まれることを抑制できる。また、装飾図柄が揺動している状態を継続させておくことにより、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象が解消し変動停止コマンドを受信した際に、揺動している装飾図柄を確定停止させるという、遊技者にとって違和感のない連続性のある演出を実行可能である。
また、図125-3(b)に示すコマンドを取りこぼした場合の「長当たり」の変動においては、仮停止している装飾図柄が長時間表示されることとなる。このことにより、例えば仮停止している装飾図柄を非表示としたうえで、エラーを報知する画像を表示させる態様と比較して、遊技者に違和感が生じることを抑制しつつ、パチンコ遊技機100が設置される遊技店(パチンコホール)の店員などに、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象が発生したことを示唆することが可能となる。
なお、上記の説明においては、演出制御部300が変動停止コマンドを取りこぼすことを説明したがこれに限定されない。演出制御部300が所定のコマンド(特定コマンド)を取りこぼした場合に、上記のような処理を行ってもよい。ここで、特定コマンドとしては、例えば、変動開始コマンドや、エンディングコマンドなどが含まれる。
(変動演出例9)
図126は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図126を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例9)を説明する。変動演出例9は、第1時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例9における変動演出は、図106(b)における「変動演出パターン」として「ET1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、第1時短遊技状態において普通図柄の変動表示が実行されており、図126(1)に示すように、普通図柄に係る変動演出において第3小図柄54Cが変動表示されている。また、このとき、左右の装飾図柄41である「7」が縮小表示されており、SPSPリーチ演出の実行中にともないSPSPリーチ画像706が表示されている。
また、第1時短遊技状態において第1特別図柄の変動表示が繰り返し行われたことにより、このとき、第1時短遊技状態における第1特別図柄の残りの抽選回数が1回になっている。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図126(2)に示すように、第1特別図柄の変動表示開始にともない、第4小図柄54Dの変動表示が開始される。また、このとき、第1時短遊技状態における第1特別図柄の残りの抽選回数が0回になる。
次に、図126(3)に示すように、第1特別図柄の停止表示にともない、第4小図柄54Dである「246」が確定停止する。また、このとき、パチンコ遊技機100が、第1時短遊技状態から通常遊技状態になる。この場合、普通図柄の変動時間が経過したか否かに関わらず、普通図柄の変動表示が終了し、第3小図柄54Cである「246」が確定停止する。また、SPSPリーチ画像706が非表示になり、第2シャッター画像724が表示される。一方で、結果報知画像725は表示されない。
なお、普通図柄の変動表示中に、第1時短遊技状態における第1特別図柄の残りの抽選回数が0回になることに伴って通常遊技状態に制御される場合、変動表示中であった普通図柄に係る抽選結果が当たりである場合であっても、当たりを報知する演出が行われず、はずれ目の第3小図柄54Cを表示するようにしてもよい。
次に、図126(4)に示すように、第2シャッター画像724が非表示になり、装飾図柄41および通常遊技状態に応じたステージ画像701が表示される。また、このとき、第4小図柄54Dが非表示になり、第1小図柄54Aが表示される。
以上の通り、本実施形態では、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)において、第1特別図柄の抽選回数J、第2特別図柄の抽選回数J、および普通図柄の抽選回数Jの何れかが0になると時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)を終了可能であり、普通図柄の抽選回数Jが0になることで時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)が終了する場合、普通図柄に係る変動演出は途中で終了されない一方で、第1特別図柄の抽選回数Jが0になることで時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)が終了する場合、普通図柄に係る変動演出は途中で終了される。この場合、第1特別図柄の抽選回数Jが0になったときに斬新な態様で時短遊技状態が終了させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、普通図柄の抽選回数Jが0になることで時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)が終了する場合、結果報知画像725が表示される一方で、第1特別図柄の抽選回数Jが0になることで時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)が終了する場合、結果報知画像725の表示が制限される。
また、本実施形態では、普通図柄に係る変動演出の開始後に普通図柄の抽選回数Jが0になることで時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)が終了する場合、開始した普通図柄に係る変動演出を第1期間(普通図柄の変動表示の実行時間が経過したとき)で終了する一方で、普通図柄に係る変動演出の開始後に第1特別図柄の抽選回数Jが0になることで時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)が終了する場合、開始した普通図柄に係る変動演出を第1期間とは異なる(第1期間よりも短い)第2期間(特別図柄の変動表示の実行時間が経過したとき)で終了する。この場合、普通図柄の抽選回数Jが0になったときと、第1特別図柄の抽選回数Jが0になったときとで、時短遊技状態の終了時の演出を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、時短遊技状態において第1特別図柄の抽選回数Jが0になる契機である第1特別図柄の変動表示(変動演出)が終了したときに、時短遊技状態から通常遊技状態に切り替わり、実行中であった普通図柄の変動表示(変動演出)が途中で終了し、次の第1特別図柄の変動表示(変動演出)が開始されると、図126(3)に示す演出が実行されてもよい。
(変動演出例10)
図127は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図127を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例10)を説明する。変動演出例10は、第1時短遊技状態における第1始動口121への2回の入賞に基づいて2回実行される変動演出の例である。なお、変動演出例10における2回の変動演出は、何れも、図106(b)における「変動演出パターン」として「ET1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、第1時短遊技状態において特別図柄および普通図柄が何れも停止表示しており、図127(1)に示すように、装飾図柄41、第3小図柄54Cおよび第4小図柄54Dが確定停止している。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1特別図柄の変動表示が開始されることにともない、図127(2)に示すように、第4小図柄54Dの変動表示が開始される。また、このとき、第3右打ち画像726が表示されるとともに、遊技領域111の右側に遊技球を発射させることを遊技者に促すための音がスピーカ156から出力される。
そして、普通図柄が停止表示してからゲート124に遊技球が入賞しない時間が経過して、演出制御部300が客待ちコマンドを受信してから計測した時間がタイムアップ時間に達すると(図43のS4305参照)、図127(3)に示すように、設定画像718が表示される。すなわち、第1特別図柄の変動表示や、第1特別図柄に係る変動演出とは無関係に、普通図柄が停止表示してからゲート124に遊技球が入賞しない時間に基づいて客待ち演出が開始される。また、このとき、第1特別図柄が停止表示することにともない、第4小図柄54Dである「246」が確定停止する。一方で、第1特別図柄が停止表示されても(第4小図柄54Dが確定停止しても)、設定画像718は非表示にならない。
次に、設定画像718が表示されてからゲート124に遊技球が入賞しない時間が所定時間を経過すると、図127(4)に示すように、客待ちデモ画像719が表示される。
次に、第1始動口122に遊技球が入賞すると、第1特別図柄の変動表示が開始されることにともない、図127(5)に示すように、第4小図柄54Dの変動表示が開始される。また、このとき、第3右打ち画像726が表示されるとともに、遊技領域111の右側に遊技球を発射させることを遊技者に促すための音がスピーカ156から出力される。一方で、客待ちデモ画像719は非表示にならない。
この後、図示を省略するが、第1特別図柄が停止表示することにともない、第4小図柄54Dである「246」が確定停止する。一方で、第1特別図柄が停止表示されても(第4小図柄54Dが確定停止しても)、客待ちデモ画像719は非表示にならない。
以上の通り、本実施形態では、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)においては、第1始動口121に遊技球が入賞したり、第1特別図柄の変動表示に基づく変動演出が開始されても、客待ち演出が制限されない。そのため、遊技の状況にあった適切なタイミングで客待ち中演出を行うことができ、遊技者に対して狙い通りの訴求効果を発揮することが可能となる。また、時短遊技状態では重要視されない第1特別図柄の変動表示を遊技者に意識させずに済み、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における第1特別図柄の変動表示(変動演出)中に、客待ち演出が開始されてもよい。
なお、上述の通り、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)において、ゲート124に遊技球が入賞したり、普通図柄に係る変動演出が開始される場合には、客待ち演出が制限される。
また、通常遊技状態中よりも、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)の方が、客待ち演出の実行が制限されてもよい(客待ち演出が実行されるまでの時間が長くなってもよい)。そのため、遊技者に有利な時短遊技状態という遊技者が遊技機を確保している可能性の高い状況に合わせて適切に客待ち中を実行することが可能となる。
また、通常遊技状態であっても、普通図柄の変動表示中や保留数が「0」でない場合には、客待ち演出が実行されないようにしてもよいし、時短遊技状態中(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)においては、客待ち中演出が実行されないようにしてもよいし、時短遊技状態中(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)においては、設定画像718および客待ちデモ画像719の一方が表示されないようにしてもよい。
また、通常遊技状態中においては、普通図柄の変動表示が実行されているときは客待ち演出の実行が制限され、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)においては、第1特別図柄の変動表示が実行されていても客待ち演出を実行可能としてもよい。
(変動演出例11)
図128は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図128を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例11)を説明する。変動演出例11における変動演出は、第1時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例11における変動演出は、図106(b)における「変動演出パターン」として「ES1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、第1時短遊技状態において特別図柄および普通図柄が何れも停止表示しており、図128(1)に示すように、第3小図柄54Cおよび第4小図柄54Dが確定停止している。また、このとき、客待ちデモ画像719が表示されている。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図128(2)に示すように、第1特別図柄の変動表示開始にともない、第4小図柄54Dの変動表示が開始される。また、このとき、第1シャッター画像715および第3報知画像716が表示される。第3報知画像716には、「大チャンス接近中!」のテキストが示されている。
次に、第1特別図柄の停止表示にともない、図128(3)に示すように、第4小図柄54Dである「444」が確定停止する。
次に、図128(4)に示すように、第1シャッター画像715および第3報知画像716が非表示になり、大当たり遊技報知画像709および第2報知画像710が表示される。また、このとき、各ランプが虹色に発光するとともに、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する第2演出音がスピーカ156から出力される。
この後は、図116(15)乃至(18)および図117(19)に示したものと同じ演出が行われる。
以上の通り、本実施形態では、第1時短遊技状態において、第1特別図柄抽選の抽選結果がはずれであることに基づく変動演出が実行される場合には客待ち演出が制限されないが(図127(5)参照)、第1時短遊技状態において、第1特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることに基づく変動演出が実行される場合には客待ち演出が制限される(図128(2)参照)。
(変動演出例12)
図129乃至図131は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図129乃至図131を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例12)を説明する。変動演出例12は、第2時短遊技状態の第1モードにおける第2始動口122への入賞に基づく変動演出、第2時短遊技状態の第1モードにおけるゲート124への4回の入賞に基づく4回の変動演出、および通常遊技状態の第1モードにおけるゲート124への入賞に基づく変動演出の例である。
なお、変動演出例12での第2始動口122への入賞に基づく変動演出は、図108(a)における「変動演出パターン」としての「Ea1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例12での第2時短遊技状態の第1モードにおけるゲート124への入賞に基づく4回の変動演出は、何れも、図108(b)における「変動演出パターン」としての「Ed1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例12での通常遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく変動演出は、図106(a)における「変動演出パターン」としての「EP1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
本実施形態では、第2時短遊技状態における第2特別図柄の変動表示中に、遊技者がゲート124に遊技球を入賞させることが可能になっており、普通図柄の変動表示を実行可能になっている。また、普通図柄抽選に当選すると、電動チューリップ123が開放するため、第2始動口122に遊技球を入賞させることが可能になる。ここで、上述した通り、第2時短遊技状態においては、第2特別図柄抽選の抽選結果が必ず大当たりおよび小当たりの何れかになるため、第2始動口122に遊技球が入賞することは、大当たりまたは小当たりする権利をストックすることを意味する。
また、第2時短遊技状態における第2特別図柄の変動表示中においては、ゲート124への入賞を複数回実行可能になっており、普通図柄抽選に当選するたびに、電動チューリップ123が開放され、第2始動口122への遊技球の入賞が可能になる。そのため、第2始動口122への入賞についての保留数の上限値を限度として、特別図柄抽選に大当たりまたは小当たりする権利をストックすることができる。
また、本実施形態では、第2時短遊技状態における演出モードとして、第1モードおよび第2モードが設けられている。ここで、第1モードは、第2特別図柄に係る変動演出が終了する間際に、第2始動口122に遊技球が入賞したか否かを報知する演出モードである。また、第2モードは、普通図柄に係る変動演出ごとに普通図柄の抽選結果を報知する演出を実行し、また、第2始動口122に遊技球が入賞したときにこの入賞を報知する演出モードである。本実施形態では、例えば、大当たり遊技が終了すると、第2時短遊技状態に制御される前に、第2時短遊技状態における第1モードおよび第2モードの何れかを遊技者が選択可能であってもよい。
図129(1)に示すように、第2時短遊技状態の第1モードにおいて、装飾図柄41および第3小図柄54Cである「029」と、第4小図柄54Dである「777」が確定停止している。また、第2時短遊技状態の第1モードに応じたステージ画像701が表示されている。また、図示されていないが、第2始動口122への入賞についての保留が「1」存在する。
次に、第2特別図柄の変動表示が開始されると、図129(2)に示すように、第4小図柄54Dの変動表示が開始される。また、このとき、残り時間画像728および変化エフェクト画像729が表示される。図示の例では、残り時間画像728には、第2特別図柄の変動表示(第2特別図柄に係る変動演出)の残り時間である「あと150秒」のテキストが示されている。また、図示の例では、変化エフェクト画像729が白色により表示されている。
次に、ゲート124に遊技球が入賞すると、図129(3)に示すように、普通図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41および第3小図柄54Cの変動表示が開始される。また、普通図柄に係る変動演出が開始されたことにともない、変化エフェクト画像729の表示色が白色から黄色に変化する。また、このとき、残り時間画像728が「あと148秒」に更新されている。
次に、普通図柄の停止表示にともない、図129(4)に示すように、装飾図柄41および第3小図柄54Cである「246」が確定停止する。また、このとき、残り時間画像728が「あと145秒」に更新されている。
次に、ゲート124に遊技球が入賞すると、図129(5)に示すように、装飾図柄41および第3小図柄54Cの変動表示が開始される。一方で、変化エフェクト画像729の表示色は黄色から変化していない。また、このとき、残り時間画像728が「あと141秒」に更新されている。
次に、普通図柄の停止表示にともない、図129(6)に示すように、装飾図柄41および第3小図柄54Cである「246」が確定停止する。また、このとき、残り時間画像728が「あと138秒」に更新されている。
この後、第2特別図柄の変動表示中において、ゲート124に遊技球が入賞するたびに、普通図柄の変動表示(普通図柄に係る変動演出)が繰り返し実行される。
次に、図130(7)に示すように、次の普通図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41および第3小図柄54Cの変動表示が開始される。また、ゲート124に遊技球が2球入賞していたことにより、このとき、第3保留数表示53Cに「2」が表示されている。また、普通図柄に係る変動演出が開始されたことにともない、変化エフェクト画像729の表示色が黄色から紫色に変化する。また、このとき、残り時間画像728が「あと0秒」に更新されている。
次に、普通図柄の停止表示にともない、図130(8)に示すように、第3小図柄54Cである「246」が確定停止する。また、このとき、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像707が表示される。また、このとき、ストック煽り画像730が表示される。
そして、ボタン操作画像707が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図130(9)に示すように、失敗画像731が表示される。また、このとき、次の普通図柄の変動表示開始にともない、第3小図柄54Cの変動表示が開始される。また、第3保留数表示53Cが「1」に更新される。
次に、第2特別図柄の停止表示にともない、図130(10)に示すように、第4小図柄54Dである「555」が確定停止する。すなわち、第2特別図柄の変動表示中に第2始動口122に遊技球が入賞することなく(大当たりまたは小当たりする権利をストックすることなく)、第2特別図柄の変動表示が終了する。また、このとき、大当たり遊技報知画像709および第2報知画像710が表示される。また、このとき、各ランプが虹色に発光するとともに、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する第2演出音がスピーカ156から出力される。一方で、役物演出や、演出ボタン161の振動は実行されない。
また、このとき、パチンコ遊技機100は、第2時短遊技状態から通常遊技状態になる。
次に、普通図柄の停止表示にともない、図130(11)に示すように、第3小図柄54Cである「246」が確定停止する。また、このとき、第4小図柄54Dが非表示になる。
次に、大当たり遊技が開始される。
次に、図130(12)に示すように、ラウンド画像711が表示される。また、このとき、次の普通図柄の変動表示開始にともない、第3小図柄54Cの変動表示が開始される。また、第3保留数表示53Cが「0」に更新される。
次に、図131(13)に示すように、普通図柄表示器223は、抽選結果が当たりであることを報知する点灯態様により停止表示される。その後、第3小図柄54Cである「121」が確定停止する。また、短当たり図柄の停止表示にともない、電動チューリップ123が所定時間開放(短時間開放)してから閉じる。
次に、大当たり遊技が終了すると、図131(14)に示すように、状態報知画像713が表示される。図示の例では、パチンコ遊技機100の遊技状態である第1時短遊技状態を示唆または報知する「第1時短開始!」のテキストが示されている。すなわち、大当たり遊技が終了すると、パチンコ遊技機100は、通常遊技状態から第1時短遊技状態になる。
次に、図131(15)に示すように、装飾図柄41および第3小図柄54Cである「121」が確定停止している。また、第4小図柄54Dである「555」が確定停止している。また、第1時短遊技状態に応じたステージ画像701が表示されている。また、時短残回数画像714が表示されている。
なお、第2特別図柄の変動表示が停止してから大当たり遊技が開始するまでの間は、ゲート124に遊技球が入賞した場合や、ゲート124への入賞についての保留が生じている場合であっても、普通図柄の変動表示が開始されないようにしてもよい。この場合、第2特別図柄が停止表示しているにも関わらず、パチンコ遊技機100が通常遊技状態に制御される前の第2時短遊技状態において普通図柄の変動表示が実行された結果長当たりにより電動チューリップ123が開放されることを防止できる。
以上の通り、本実施形態では、演出制御部300は、第2時短遊技状態において、第4小図柄54Dを変動表示しているときに、装飾図柄41および第3小図柄54Cを変動表示可能である。ここで、第2時短遊技状態は、第2モードとして捉えられる。また、第4小図柄54Dは、第1演出図柄として捉えられる。また、装飾図柄41および第3小図柄54Cは、何れも、第2演出図柄として捉えられる。
この場合、第2モードにおいて特別図柄および普通図柄が同時に変動していることを遊技者に認識させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、図130(10)、(11)に示すように、停止表示された第4小図柄54Dは非表示になる。一方で、図129(1)、(2)に示すように、停止表示された第3小図柄54Cは非表示にならない。なお、停止表示された第3小図柄54Cは、その後複数回の普通図柄の変動表示が実行され、この複数回の普通図柄に係る変動演出の内容に関わらず(SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行される場合であっても)、非表示にならない。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)において、停止表示させた第3小図柄54Cを非表示にせず、停止表示させた第4小図柄54Dを非表示にすることが可能である。ここで、時短遊技状態は、第2モードとして捉えられる。また、第4小図柄54Dは、第1演出図柄として捉えられる。また、第3小図柄54Cは、第2演出図柄として捉えられる。
この場合、第2モードにおいて特別図柄に対応する第1演出図柄および普通図柄に対応する第2演出図柄の各々を遊技者に認識させることができる。また、大当たり遊技中のように、特別図柄の変動表示が行われない場合には、第1演出図柄を非表示にすることで、第1演出図柄が非表示になったときに表示されている他の演出画像を遊技者により着目させることができる。一方で、大当たり遊技中であっても、遊技領域111の右側に遊技球が発射されることでゲート124への入賞が発生して普通図柄の変動表示が行われ得るため、第2演出図柄は非表示にしないことで、第2演出図柄の変動表示が可能であることを遊技者に示唆することができる。このように演出図柄に応じて非表示の有無を切り替えることで、他の演出図柄に着目させることと、演出図柄の変動表示が可能であることの示唆を両立できるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、第2時短遊技状態においては、通常遊技状態における第1小図柄54Aの表示位置に第4小図柄54Dを表示可能であり、通常遊技状態における第3小図柄54Cの表示位置に第3小図柄54Cを表示可能である。ここで、通常遊技状態は、第1モードとして捉えられる。また、第2時短遊技状態は、第2モードとして捉えられる。また、第1小図柄54Aは、第1演出図柄として捉えられる。また、第3小図柄54Cは、第2演出図柄として捉えられる。また、第4小図柄54Dは、第3演出図柄として捉えられる。
この場合、遊技者に着目され易い位置に表示する演出図柄を、モードに応じて異ならせるか、モードによらず変えないかを、演出図柄に応じて切り替えるため、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、本実施形態では、通常遊技状態においては、第4小図柄54Dが表示されることなく、第1小図柄54Aが表示されているが、これに限定されない。
通常遊技状態においても、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)と同じように、第1小図柄54Aの代わりに第4小図柄54Dが表示されるようにしてもよい。すなわち、第1演出図柄は、第3演出図柄であってもよい。
また、本実施形態では、抽選結果が当たりであることにより実行される第2特別図柄に係る変動演出において、変動演出の残り時間に関する演出が実行される(図129(2)参照)。特に、本実施形態では、変動演出の残り時間を更新(減算)して報知する演出が実行される。
この場合、変動演出の残り時間を遊技者に認識させることができるため、第2特別図柄に係る変動演出がいつ終わるか判らないという不安感を遊技者に与えることを防止できる。
また、本実施形態では、第2時短遊技状態において、第2特別図柄の変動時間がそれぞれ異なる複数の変動パターンが設けられている(図100(a)、(c)参照)。そのため、選択される変動パターンによって、第2特別図柄の変動表示中に実行可能である普通図柄の変動表示の回数が異なり、普通図柄抽選に当選する期待度も異なる。一例を挙げると、第2時短遊技状態において、変動時間が短い第1パターン(変動パターン「Pb1」、「Pb2」、「Pb3」、「Pf1」、「Pf2」、「Pf3」)が選択される場合よりも、変動時間が長い第2パターン(変動パターン「Pa1」、「Pa2」、「Pe1」、「Pe2」)が選択される場合の方が、第2特別図柄の変動表示中に実行可能である普通図柄の変動表示の回数が多くなる分だけ、当たりやすい(期待度が高い)。
なお、本実施形態では、第1時短遊技状態や第2時短遊技状態においては、第1保留数表示53Aおよび第2保留数表示53Bの何れも表示されていないが、これに限定されない。
第1時短遊技状態や第2時短遊技状態においても、第1保留数表示53Aおよび第2保留数表示53Bが表示されてもよい。また、第1時短遊技状態や第2時短遊技状態においては、通常遊技状態において第1保留数表示53Aが表示されていた位置に第2保留数表示53Bが表示される一方で、第1保留数表示53Aが表示されなくてもよい。また、第1時短遊技状態や第2時短遊技状態においては、通常遊技状態と同じ位置に第1保留数表示53Aが表示される一方で、第2保留数表示53Bが表示されなくてもよい。
また、本実施形態では、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)において第1始動口121に遊技球が入賞した場合、装飾図柄41や小図柄54の変動表示を伴う変動演出の実行が制限される。
また、第2時短遊技状態中に第2特別図柄の変動表示の実行期間と、普通図柄の変動表示の実行期間の少なくとも一部が重なる場合、第2特別図柄の変動表示に対応する遊技演出(残り時間画像728の表示等)と普通図柄の変動表示に対応する遊技演出(変化エフェクト画像729の表示等)とをそれぞれ実行可能(並行して実行可能)となっている。そのため、時短遊技状態中における演出効果を向上させることが可能となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
特に、第2時短遊技状態においては、第2特別図柄の変動表示に対応する遊技演出中に、普通図柄の変動表示に対応する遊技演出(変動演出)を複数回実行可能となっている。そのため、遊技者に有利な結果となるチャンスが複数回あることを効果的にアピールすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(変動演出例13)
図132乃至図134は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図132乃至図134を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例13)を説明する。変動演出例13は、第2時短遊技状態の第1モードにおける第2始動口122への入賞に基づく変動演出、および第2時短遊技状態の第1モードにおけるゲート124への3回の入賞に基づく3回の変動演出の例である。
なお、変動演出例13での第2始動口122への入賞に基づく変動演出は、図108(a)における「変動演出パターン」としての「Ea1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例13での第2時短遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく1回目の変動演出は、図108(b)における「変動演出パターン」としての「Ec1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例13での第2時短遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく2回目および3回目の変動演出は、何れも、図108(b)における「変動演出パターン」としての「Ed1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
図132(1)に示すように、第2時短遊技状態の第1モードにおいて、装飾図柄41および第3小図柄54Cである「029」と、第4小図柄54Dである「777」が確定停止している。また、第2時短遊技状態の第1モードに応じたステージ画像701が表示されている。また、図示されていないが、第2始動口122への入賞についての保留が「1」存在する。
次に、第2特別図柄の変動表示が開始されると、図132(2)に示すように、第4小図柄54Dの変動表示が開始される。また、このとき、残り時間画像728および変化エフェクト画像729が表示される。図示の例では、残り時間画像728には、第2特別図柄の変動表示(第2特別図柄に係る変動演出)の残り時間である「あと150秒」のテキストが示されている。また、図示の例では、変化エフェクト画像729が白色により表示されている。
次に、ゲート124に遊技球が入賞すると、図132(3)に示すように、普通図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41および第3小図柄54Cの変動表示が開始される。また、普通図柄に係る変動演出が開始されたことにともない、変化エフェクト画像729の表示色が白色から赤色に変化する。また、このとき、残り時間画像728が「あと148秒」に更新されている。
次に、図132(4)に示すように、普通図柄表示器223は、当たりを報知する態様により表示(点灯)される。その後、装飾図柄41および第3小図柄54Cである「666」が確定停止する。一方で、このとき、各ランプの虹色による発光、演出ボタン161の振動、役物演出、普通図柄抽選に当選したことを示唆または報知する演出音の出力等は、何れも行われない。また、このとき、ゲート124に遊技球が入賞したことにより、第3保留数表示53Cが「1」に更新される。また、このとき、残り時間画像728が「あと145秒」に更新されている。
また、長当たり図柄の停止表示にともない、電動チューリップ123が開放(長時間開放)される。
次に、時間の経過にともない、図132(5)に示すように、残り時間画像728が「あと143秒」に更新されている。また、このとき、装飾図柄41が非表示になっている。また、入賞促進画像727は表示されない。
また、このとき、第2始動口122に遊技球が入賞する。一方で、第2始動口122に遊技球が入賞したことを示唆または報知する演出は実行されない。また、第2始動口122に遊技球が入賞すると、電動チューリップ123が閉じる。
次に、図132(6)に示すように、次の普通図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41および第3小図柄54Cの変動表示が開始される。また、普通図柄に係る変動演出が開始されたことにともない、変化エフェクト画像729の表示色が赤色から金色に変化する。また、第3保留数表示53Cが「0」に更新される。また、このとき、残り時間画像728が「あと141秒」に更新されている。
この後、第2特別図柄の変動表示中において、ゲート124に遊技球が入賞するたびに、普通図柄の変動表示(普通図柄に係る変動演出)が繰り返し実行される。
次に、普通図柄の停止表示にともない、図133(7)に示すように、装飾図柄41および第3小図柄54Cである「246」が確定停止する。
次に、図133(8)に示すように、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像707が表示される。また、このとき、ストック煽り画像730が表示される。
そして、ボタン操作画像707が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図133(9)に示すように、役物演出が実行され、可動役物115が画像表示部114に重なるように移動する。また、このとき、演出ボタン161が振動する。また、このとき、音演出が実行され、第2始動口122に遊技球が入賞したことを示唆または報知する第4演出音がスピーカ156から出力される。第4演出音は、第2演出音と同じ演出音であってもよいし、第2演出音とは異なる演出音であってもよい。また、第4演出音は、第3演出音と同じ演出音であってもよいし、第3演出音とは異なる演出音であってもよい。また、このとき、第1報知画像708が表示される。また、このとき、各ランプが虹色に発光する。
次に、図133(10)に示すように、成功画像732が表示される。また、このとき、ゲート124に遊技球が入賞すると、普通図柄の変動表示開始にともない、第3小図柄54Cの変動表示が開始される。
次に、図133(11)に示すように、第2特別図柄表示器222は、大当たりを報知する態様により表示(点灯)される。その後、第4小図柄54Dである「555」が確定停止する。また、このとき、大当たり遊技報知画像709および第2報知画像710が表示される。また、このとき、各ランプが虹色に発光するとともに、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを示唆または報知する第2演出音がスピーカ156から出力される。
また、このとき、パチンコ遊技機100は、第2時短遊技状態から通常遊技状態になる。
次に、図133(12)に示すように、第4小図柄54Dが非表示になる。また、このとき、普通図柄の停止表示にともない、第3小図柄54Cである「246」が確定停止する。
次に、大当たり遊技が開始される。
次に、図134(13)に示すように、ラウンド画像711が表示される。
次に、大当たり遊技が終了すると、図134(14)に示すように、状態報知画像713が表示される。図示の例では、パチンコ遊技機100の遊技状態である第2時短遊技状態および演出モードである第1モードを示唆または報知する「第2時短第1モード開始!」のテキストが示されている。また、すなわち、大当たり遊技が終了すると、パチンコ遊技機100は、通常遊技状態から第2時短遊技状態になる。
次に、図134(15)に示すように、装飾図柄41および第3小図柄54Cである「246」が確定停止している。また、第4小図柄54Dである「555」が確定停止している。また、第2時短遊技状態の第1に応じたステージ画像701が表示されている。また、このとき、第2始動口122への入賞についての保留が「1」存在する。
以上の通り、本実施形態では、第2時短遊技状態における第2特別図柄の変動表示中に第2始動口122に遊技球が入賞すると、大当たりまたは小当たりする権利がストックされる。この場合、大当たり遊技後に、再び、第2時短遊技状態における第2特別図柄の変動表示が行われる。すなわち、大当たりまたは小当たりする権利のストックが無くならない限り、大当たり遊技と、第2時短遊技状態における第2特別図柄の変動表示とが、繰り返し行われる。
また、第2時短遊技状態における第2特別図柄の変動表示中に第2始動口122に遊技球が入賞しない場合、大当たりまたは小当たりする権利のストックが無くなる。この場合、大当たり遊技の終了後には、第1時短遊技状態に制御される(図131(15)参照)。
また、本実施形態では、図124(8)および図133(9)に示すように、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることや、普通図柄抽選結果が当たりであることを示唆または報知する特定演出である、各ランプの虹色による発光等を実行可能である。そして、演出制御部300は、第2時短遊技状態の第1モードにおいて、特別図柄に係る変動演出では、特定演出を実行可能であり(図133(9)参照)、普通図柄に係る変動演出では、特定演出の実行を制限可能である(図132(4)参照)。ここで、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることは、第1遊技条件が成立したことと捉えられる。また、普通図柄抽選結果が当たりであることは、第2遊技条件が成立したことと捉えられる。また、第2時短遊技状態の第1モードは、特定モードとして捉えられる。また、特別図柄に係る変動演出は、第1変動演出として捉えられる。また、普通図柄に係る変動演出は、第2変動演出として捉えられる。
この場合、特定モードにおいては、第2変動演出よりも第1変動演出をより際立たせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、図124(8)や図133(9)に示すように、演出体を、第1遊技条件または第2遊技条件が成立したことを示唆または報知する特定態様にする特定演出を実行可能である。ここで、演出体としては、例えば、可動役物115や演出ボタン161等が挙げられる。また、特定態様としては、可動役物115の下側への移動や、演出ボタン161の振動や、可動役物115または演出ボタン161の虹色による発光等が挙げられる。そして、演出制御部300は、特定モードにおいて、第1変動演出では、特定演出を実行可能であり(図133(9)参照)、第2変動演出では、特定演出の実行を制限可能である(図132(4)参照)。
この場合、特定モードにおいては、第2変動演出よりも第1変動演出をより際立たせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、図124(8)や図133(9)に示すように、第1遊技条件または第2遊技条件が成立したことを示唆する特定音をスピーカ156に出力させる特定演出を実行可能である。ここで、特定音としては、第1演出音や第3演出音等が挙げられる。そして、演出制御部300は、特定モードにおいて、第1変動演出では、特定演出を実行可能であり(図133(9)参照)、第2変動演出では、特定演出の実行を制限可能である(図132(4)参照)。
この場合、特定モードにおいては、第2変動演出よりも第1変動演出をより際立たせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、図124(8)や図133(9)に示すように、第1遊技条件または第2遊技条件が成立したことを示唆する特定画像を表示する特定演出を実行可能である。ここで、特定画像としては、第1報知画像708が挙げられる。そして、演出制御部300は、特定モードにおいて、第1変動演出では、特定演出を実行し且つ、第1遊技条件の成立を示唆する態様により第4小図柄54Dを表示可能であり(図133(9)参照)、第2変動演出では、特定演出の実行を制限可能であり、第2遊技条件の成立を示唆する態様により装飾図柄41および第3小図柄54Cを表示可能である(図132(4)参照)。ここで、第4小図柄54Dは、第1演出図柄として捉えられる。また、装飾図柄41および第3小図柄54Cは、何れも、第2演出図柄として捉えられる。
この場合、特定モードにおいては、第2変動演出よりも第1変動演出をより際立たせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、本実施形態では、第2変動演出であっても、普通図柄抽選結果が当たりであることを示唆または報知する演出(ゾロ目の装飾図柄41や第3小図柄54Cの表示等)が行われている。また、第2変動演出において、変化エフェクト画像729が虹色により表示されることで、普通図柄抽選結果が当たりであることを示唆または報知されてもよい。すなわち、第2変動演出では、第1変動演出において実行される特定演出の実行が制限されればよい。
また、本実施形態では、演出制御部300は、第2時短遊技状態においては、特別図柄に係る変動演出の実行中に、普通図柄抽選結果が当たりであることを示唆または報知する態様により装飾図柄41および第3小図柄54Cを表示可能である。ここで、第2時短遊技状態は、特定モードとして捉えられる。また、普通図柄抽選結果が当たりであることを示唆する態様としては、ゾロ目等が挙げられる。また、普通図柄抽選結果が当たりであることは、第2遊技条件の成立として捉えられる。また、装飾図柄41は、第1演出図柄として捉えられる。また、第3小図柄54Cは、第2演出図柄として捉えられる。
この場合、特別図柄の変動中であっても、普通図柄抽選結果が当たりであることを遊技者に認識させ易くできるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、第2時短遊技状態においては、特別図柄に係る変動演出の実行中に、装飾図柄41を非表示可能にする。ここで、第2時短遊技状態は、特定モードとして捉えられる。また、特別図柄に係る変動演出は、第1変動演出として捉えられる。
この場合、特定モードにおいては、装飾図柄41を遊技者に着目させた後は、装飾図柄41が非表示になったときに表示されている他の演出画像を遊技者に着目させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
特に本実施形態では、演出制御部300は、第2時短遊技状態においては、第1変動演出の実行中に、普通図柄抽選結果が当たりであることに基づく変動演出が実行される場合、装飾図柄41を非表示にしたときに、第3小図柄54Cの表示を継続可能である。
この場合、装飾図柄41を非表示にしても第3小図柄54Cが表示されているため、普通図柄抽選結果が当たりであることを遊技者が忘れることを防止でき、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、時短遊技状態には、第1時短遊技状態と、第2時短遊技状態とがある。ここで、時短遊技状態は、第2モードとして捉えられる。また、第2時短遊技状態は、第1演出として捉えられる。また、第1時短遊技状態は、第2演出として捉えられる。また、演出制御部300は、普通図柄の変動表示が開始された場合に、開始された変動表示に係る特別図柄抽選の判定に関する情報の内容を示唆する情報画像である変動画像51を表示可能である。そして、演出制御部300は、第1演出において情報画像を表示せず、第2演出において情報画像を表示可能である。
この場合、第2モードであっても、第1演出であるか第2演出であるかによって情報画像を表示するか否かを異ならせることで、ゲート124への入賞に対する遊技者の期待のさせ方を異ならせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、ゲート124への入賞に基づいてRAM203に記憶された所定の乱数値に対応する保留画像52を表示可能である。そして、演出制御部300は、第1演出において保留画像52を表示せず、第2演出において保留画像52を表示可能である。
この場合、第2モードであっても、第1演出であるか第2演出であるかによって保留画像52を表示するか否かを異ならせることで、第1始動口121への入賞に対する遊技者の期待のさせ方を異ならせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、第2時短遊技状態の第1モードにおいて第2始動口122に遊技球が入賞した後にゲート124に遊技球が入賞した場合(図132(6)参照)、普通図柄の変動表示が開始するまで成功画像732を表示せずに、普通図柄の変動表示が開始した以降に成功画像732の表示を開始する(図133(10)参照)。この成功画像732の表示は、特定演出の実行として捉えられる。
この場合、普通図柄に係る変動演出が目立たなくなるため、特定演出が行われるにも関わらず遊技者が普通図柄に係る変動演出に着目することを抑制できるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、第1時短遊技状態において、第1始動口121や第2始動口122に遊技球が入賞した場合には、変動画像51や保留画像52は表示されない。
また、第2時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合には、変動画像51や保留画像52は表示されない。なお、第2時短遊技状態においては、第1始動口121に遊技球が入賞した場合であっても、変動画像51や保留画像52は表示されない。
また、第2時短遊技状態においては、ゲート124に遊技球が入賞した場合であっても、変動画像51や保留画像52は表示されない。
また、本実施形態では、第2時短遊技状態において普通図柄抽選結果が当たりであることにより普通図柄の変動表示(変動演出)が開始されてからパチンコ遊技機100が再び時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)になるまで、パチンコ遊技機100の電源が遮断されない場合であっても、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における初回の変動が始まる前においては、はずれ目の装飾図柄41が表示される(図131(15)、図134(15)参照)。
なお、変化エフェクト画像729の表示態様は、上記の例に限定されない。
変化エフェクト画像729は、虹色により表示されてもよい。すなわち、変化エフェクト画像729が虹色により表示されることで、普通図柄抽選結果が長当たりであることを示唆または報知してもよい。
(変動演出例14)
図135および図136は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図135および図136を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例14)を説明する。変動演出例14は、第2時短遊技状態の第1モードにおけるゲート124への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例14における変動演出は、図108(b)における「変動演出パターン」として「Ec1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図135(1)に示すように、第2時短遊技状態の第1モードにおける第2特別図柄の変動表示中に、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像707が表示される。また、このとき、ストック煽り画像730が表示されている。また、普通図柄が停止表示しており、第3小図柄54Cが確定停止している。また、第3保留数表示53Cに「2」が表示されている。なお、この第2特別図柄の変動表示中においては、普通図柄抽選に当選しておらず、第2始動口122に遊技球は入賞していないものとする。
そして、ボタン操作画像707が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図135(2)に示すように、失敗画像731が表示される。また、このとき、次の普通図柄の変動表示開始にともない、第3小図柄54Cの変動表示が開始される。また、第3保留数表示53Cが「1」に更新される。
次に、図135(3)に示すように、第2特別図柄表示器222は、大当たりを報知する態様により表示(点灯)される。その後、第4小図柄54Dである「555」が確定停止する。また、このとき、大当たり遊技報知画像709および第2報知画像710が表示される。また、このとき、各ランプが虹色に発光するとともに、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを報知する第2演出音がスピーカ156から出力される。また、このとき、パチンコ遊技機100は、第2時短遊技状態から通常遊技状態になる。
次に、図135(4)に示すように、普通図柄表示器223は、当たりを報知する態様により表示(点灯)される。その後、第3小図柄54Cである「666」が確定停止する。一方で、このとき、普通図柄抽選に当選したことを示唆または報知するための、各ランプの虹色による発光、演出ボタン161の振動、役物演出、普通図柄抽選に当選したことを示唆または報知する演出音の出力等は、何れも行われない。また、長当たり図柄の停止表示にともない、電動チューリップ123が開放(長時間開放)される。また、第4小図柄54Dが非表示になる。
次に、大当たり遊技が開始される。
次に、図135(5)に示すように、ラウンド画像711が表示される。また、このとき、入賞促進画像727が、図124(11)に示したものよりも小さい表示サイズにより表示される。また、このとき、第2始動口122に遊技球が入賞する。第2始動口122に遊技球が入賞すると、電動チューリップ123が閉じる。
次に、大当たり遊技の実行中において、図135(6)に示すように、役物演出が実行され、可動役物115が画像表示部114に重なるように移動する。また、このとき、演出ボタン161が振動する。また、このとき、音演出が実行され、第2始動口122に遊技球が入賞したことを示唆または報知する第4演出音がスピーカ156から出力される。また、このとき、第1報知画像708が表示される。また、このとき、各ランプが虹色に発光する。なお、図135(6)に示した演出は、第2始動口122への入賞に基づいて行われる演出である。
次に、大当たり遊技の実行中において、図136(7)に示すように、成功画像732が表示される。
この後は、図134(14)、(15)に示したものと同じ演出が行われる。
以上の通り、本実施形態では、演出制御部300は、第2時短遊技状態において成功画像732を表示可能(図133(10)参照)であり、通常遊技状態において成功画像732の表示を制限可能である(図131(13)参照)。ここで、第2時短遊技状態は、第1モードとして捉えられる。また、通常遊技状態は、第2モードとして捉えられる。また、成功画像732の表示は、特定演出の実行として捉えられる。
この場合、モードに関わらず特定演出の実行を制限しない場合に比べて、特定演出を実行することの意外性を遊技者に感じさせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、第1モードにおいて普通図柄の変動表示が開始された場合に成功画像732を表示し、第2モードにおいて普通図柄の変動表示が開始された場合に成功画像732の表示を制限する。そして、演出制御部300は、第1モードにおいて普通図柄の変動表示が開始され、第2モードにおいて普通図柄の変動表示が終了する場合には、第2モードにおいて成功画像732を表示可能である(図136(7)参照)。言い換えると、演出制御部300は、第1モードが終了する前(第2時短遊技状態における特別図柄の最終回(この例では1回)の変動表示が終了する前)に普通図柄の変動表示が開始された場合には、第1モードが終了した後(第2時短遊技状態における特別図柄の最終回の変動表示が終了した後)に普通図柄の変動表示が終了する場合であっても、成功画像732を表示可能である。
この場合、成功画像732を表示することの意外性を遊技者に感じさせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
(変形例)
図137は、変動演出例13の変形例を示す図である。
次に、変動演出例13の変形例について説明する。第2時短遊技状態の第1モードにおいて、第2特別図柄の変動表示中に普通図柄抽選に当選したことによる普通図柄の変動表示が実行される場合の演出は、変動演出例13に示した例に限定されない。
まず、図132(1)乃至(3)に示したものと同じ演出が行われてから、図137(1)に示すように、普通図柄表示器223は、抽選結果が当たりであることを報知する点灯態様により停止表示される。その後、装飾図柄41および第3小図柄54Cである「666」が確定停止する。また、このとき、残り時間画像728が「あと145秒」に更新されている。
また、長当たり図柄の停止表示にともない、電動チューリップ123が開放(長時間開放)される。
次に、時間の経過にともない、図137(2)に示すように、残り時間画像728が「あと143秒」に更新されている。また、このとき、第2始動口122に遊技球が入賞する。また、第2始動口122に遊技球が入賞すると、電動チューリップ123が閉じる。また、このとき、装飾図柄41が非表示になっている。
次に、図137(3)に示すように、役物演出が実行され、可動役物115が画像表示部114に重なるように移動する。また、このとき、演出ボタン161が振動する。また、このとき、音演出が実行され、第2始動口122に遊技球が入賞したことを示唆または報知する第4演出音がスピーカ156から出力される。また、このとき、第1報知画像708が表示される。また、このとき、各ランプが虹色に発光する。
次に、図137(4)に示すように、成功画像732が表示される。
次に、図137(5)に示すように、次の普通図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41および第3小図柄54Cの変動表示が開始される。また、このとき、残り時間画像728が「あと130秒」に更新されている。
この後、第2特別図柄が停止表示されるまで、ゲート124への入賞と、普通図柄の変動表示とが繰り返し行われる。
以上の通り、第2時短遊技状態の第1モードにおいて第2始動口122に遊技球が入賞した場合には、次の普通図柄の変動表示が開始される前に、第2始動口122に遊技球が入賞したことを示唆または報知する演出が行われてもよい。
なお、変形例においても、第2特別図柄の変動表示が終了する間際に、図130(8)に示す演出が行われてもよい。さらに、第2特別図柄の変動表示中において第2始動口122への2度目の入賞が生じたか否かに応じて図133(9)、(10)に示す演出または図130(9)に示す演出が行われてもよい。
(変動演出例15)
図138乃至図140は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図138乃至図140を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例15)を説明する。変動演出例15における変動演出は、第2時短遊技状態の第2モードにおける第2始動口122への入賞に基づく変動演出、第2時短遊技状態の第2モードにおけるゲート124への3回の入賞に基づく3回の変動演出、および通常遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく変動演出の例である。
なお、変動演出例15における第2始動口122への入賞に基づく変動演出は、図109(a)における「変動演出パターン」として「Ee1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例15の第2時短遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく1回目の変動演出は、図109(b)における「変動演出パターン」として「Eh3」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例15の第2時短遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく2回目および3回目の変動演出は、何れも、図109(b)における「変動演出パターン」として「Eh1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例15の通常遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく変動演出は、図106(a)における「変動演出パターン」として「EP1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
図138(1)に示すように、第2時短遊技状態の第2モードにおいて、装飾図柄41および第3小図柄54Cである「029」と、第4小図柄54Dである「777」が確定停止している。また、第2時短遊技状態の第2モードに応じたステージ画像701が表示されている。また、図示されていないが、第2始動口122への入賞についての保留が「1」存在する。
次に、第2特別図柄の変動表示が開始されると、図138(2)に示すように、第4小図柄54Dの変動表示が開始される。また、このとき、残り時間画像728が表示される。図示の例では、残り時間画像728には、第2特別図柄の変動表示の残り時間である「あと150秒」のテキストが示されている。
次に、ゲート124に遊技球が入賞すると、図138(3)に示すように、普通図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41および第3小図柄54Cの変動表示が開始される。また、ゲート124に遊技球がさらに4球入賞すると、第3保留数表示53Cが「4」に更新される。また、このとき、残り時間画像728が「あと149秒」に更新されている。
次に、図138(4)に示すように、期待画像733が表示される。また、このとき、残り時間画像728が「あと141秒」に更新されている。
次に、図138(5)に示すように、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像707が表示される。また、このとき、残り時間画像728が「あと120秒」に更新されている。
そして、ボタン操作画像707が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図138(6)に示すように、ボタン操作画像707が非表示になる。また、このとき、普通図柄の停止表示にともない、装飾図柄41および第3小図柄54Cである「246」が確定停止する。また、このとき、残り時間画像728が「あと113秒」に更新されている。
この後、第2特別図柄の変動表示中において、ゲート124に遊技球が入賞するたびに、普通図柄の変動表示(普通図柄に係る変動演出)が繰り返し実行される。
次に、時間の経過にともない、図139(7)に示すように、残り時間画像728が「あと0秒」に更新されている。また、このとき、消化煽り画像734が表示される。また、このとき、普通図柄が変動表示中であることにともない、装飾図柄41および第3小図柄54Cが変動表示している。また、第3保留数表示53Cに「2」が表示されている。
次に、図139(8)に示すように、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像707が表示される。また、このときには、残り時間画像728が非表示になっている。また、このとき、普通図柄の停止表示にともない、第3小図柄54Cである「246」が確定停止している。
そして、ボタン操作画像707が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図139(9)に示すように、大当たり遊技報知画像709および第2報知画像710が表示される。また、このとき、各ランプが虹色に発光するとともに、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する第2演出音がスピーカ156から出力される。一方で、役物演出や、演出ボタン161の振動は実行されない。また、このとき、次の普通図柄の変動表示開始にともない、第3小図柄54Cの変動表示が開始される。また、第3保留数表示53Cが「1」に更新される。
次に、第2特別図柄の停止表示にともない、図139(10)に示すように、第4小図柄54Dである「555」が確定停止する。すなわち、第2特別図柄の変動表示中に第2始動口122に遊技球が入賞することなく(大当たりまたは小当たりする権利をストックすることなく)、第2特別図柄の変動表示が終了する。
次に、普通図柄の停止表示にともない、図139(11)に示すように、第3小図柄54Cである「246」が確定停止する。また、このとき、第4小図柄54Dが非表示になる。また、このとき、パチンコ遊技機100は、第2時短遊技状態から通常遊技状態になる。
次に、大当たり遊技が開始される。
次に、図139(12)に示すように、ラウンド画像711が表示される。また、このとき、次の普通図柄の変動表示開始にともない、第3小図柄54Cの変動表示が開始される。また、第3保留数表示53Cが「0」に更新される。
次に、図140(13)に示すように、普通図柄表示器223は、抽選結果が当たりであることを報知する点灯態様により停止表示される。その後、第3小図柄54Cである「121」が確定停止する。また、短当たり図柄の停止表示にともない、電動チューリップ123が所定時間開放(短時間開放)してから閉じる。
この後は、図131(14)、(15)に示したものと同じ演出が行われる。
(変動演出例16)
図141乃至図143は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図141乃至図143を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例16)を説明する。変動演出例16における変動演出は、第2時短遊技状態の第2モードにおける第2始動口122への入賞に基づく変動演出、第2時短遊技状態の第2モードにおけるゲート124への3回の入賞に基づく3回の変動演出、および通常遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく変動演出の例である。
なお、変動演出例15における第2始動口122への入賞に基づく変動演出は、図109(a)における「変動演出パターン」として「Ee1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例15の第2時短遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく1回目の変動演出は、図109(b)における「変動演出パターン」として「Eg2」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例15の第2時短遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく2回目および3回目の変動演出は、何れも、図109(b)における「変動演出パターン」として「Eh1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、変動演出例15の通常遊技状態におけるゲート124への入賞に基づく変動演出は、図106(b)における「変動演出パターン」として「EQ1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
図141(1)に示すように、第2時短遊技状態の第2モードにおいて、装飾図柄41および第3小図柄54Cである「029」と、第4小図柄54Dである「777」が確定停止している。また、第2時短遊技状態の第2モードに応じたステージ画像701が表示されている。また、図示されていないが、第2始動口122への入賞についての保留が「1」存在する。
次に、第2特別図柄の変動表示が開始されると、図141(2)に示すように、第4小図柄54Dの変動表示が開始される。また、このとき、残り時間画像728が表示される。図示の例では、残り時間画像728には、第2特別図柄の変動表示の残り時間である「あと150秒」のテキストが示されている。
次に、ゲート124に遊技球が入賞すると、図141(3)に示すように、普通図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41および第3小図柄54Cの変動表示が開始される。また、ゲート124に遊技球がさらに4球入賞すると、第3保留数表示53Cが「4」に更新される。また、このとき、残り時間画像728が「あと149秒」に更新されている。
次に、図141(4)に示すように、高期待画像735が表示される。また、このとき、残り時間画像728が「あと140秒」に更新されている。
次に、図141(5)に示すように、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像707が表示される。また、このとき、残り時間画像728が「あと120秒」に更新されている。
そして、ボタン操作画像707が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図141(6)に示すように、役物演出が実行され、可動役物115が画像表示部114に重なるように移動する。また、このとき、演出ボタン161が振動する。また、このとき、音演出が実行され、普通図柄抽選の抽選結果が当たりであることを示唆または報知する第3演出音がスピーカ156から出力される。また、このとき、第1報知画像708が表示される。また、このとき、各ランプが虹色に発光する。
次に、図142(7)に示すように、普通図柄表示器223は、当たりを報知する態様により表示(点灯)される。その後、装飾図柄41および第3小図柄54Cである「666」が確定停止する。また、このとき、当選画像736が表示される。また、このとき、残り時間画像728が「あと113秒」に更新されている。また、長当たり図柄の停止表示にともない、電動チューリップ123が開放(長時間開放)する。
次に、図142(8)に示すように、入賞促進画像727が表示される。また、このとき、残り時間画像728が「あと112秒」に更新されている。
そして、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図142(9)に示すように、成功画像732が表示される。
次に、図142(10)に示すように、次の普通図柄の変動表示開始にともない、装飾図柄41および第3小図柄54Cの変動表示が開始される。
この後、第2特別図柄の変動表示中において、ゲート124に遊技球が入賞するたびに、普通図柄の変動表示(普通図柄に係る変動演出)が繰り返し実行される。
次に、時間の経過にともない、図142(11)に示すように、残り時間画像728が「あと0秒」に更新されている。また、このとき、消化煽り画像734が表示される。また、このとき、普通図柄が変動表示中であることにともない、装飾図柄41および第3小図柄54Cが変動表示している。また、第3保留数表示53Cに「2」が表示されている。
次に、図142(12)に示すように、ボタン操作演出が実行され、ボタン操作画像707が表示される。また、このときには、残り時間画像728が非表示になっている。また、このとき、普通図柄の停止表示にともない、第3小図柄54Cである「246」が確定停止している。
そして、ボタン操作画像707が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図143(13)に示すように、大当たり遊技報知画像709および第2報知画像710が表示される。また、このとき、各ランプが虹色に発光するとともに、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する第2演出音がスピーカ156から出力される。一方で、役物演出や、演出ボタン161の振動は実行されない。また、このとき、次の普通図柄の変動表示開始にともない、第3小図柄54Cの変動表示が開始される。また、第3保留数表示53Cが「1」に更新される。
次に、図143(14)に示すように、第2特別図柄表示器222は、大当たりを報知する態様により表示(点灯)される。その後、第4小図柄54Dである「555」が確定停止する。また、このとき、パチンコ遊技機100が、第2時短遊技状態から通常遊技状態に制御される。
次に、普通図柄の停止表示にともない、図143(15)に示すように、第3小図柄54Cである「246」が確定停止する。また、このとき、第4小図柄54Dが非表示になる。
この後は、図134(13)乃至(15)に示したものと同じ演出が行われる。
以上の通り、本実施形態では、図133(11)に示すように、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることにより変動演出が行われる場合、特別図柄抽選の判定の結果を示唆または報知する示唆演出を実行可能である。特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることは、第1遊技条件が成立したことと捉えられる。また、示唆演出としては、例えば、各ランプの虹色による発光等が挙げられる。また、図132(3)、(4)に示すように、第2時短遊技状態の第1モードにおいて普通図柄抽選結果が当たりであることにより変動演出が行われる場合、示唆演出が行われない。一方で、図141(6)に示すように、第2時短遊技状態の第2モードにおいて普通図柄抽選結果が当たりであることにより変動演出が行われる場合、示唆演出が行われる。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、第1モードにおいては、第2遊技情報に基づく普通図柄抽選の判定の結果を示唆する示唆演出は実行せず、第2モードにおいては、第2遊技情報に基づく普通図柄抽選の判定の結果を示唆する示唆演出を実行可能である。ここで、第2遊技情報としては、例えば、ゲート124への入賞に基づいて乱数取得部231に取得される乱数値が挙げられる。
この場合、モードごとに異なる示唆態様により第2遊技情報に基づく判定の結果を示唆することができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
特に、本実施形態では、第1モードにおいては、変化エフェクト画像729の表示等、普通図柄抽選結果を示唆または報知する特定示唆演出は、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する演出としては行われない。すなわち、第1モードにおいては、第1遊技情報に基づく特別図柄抽選の判定の結果を示唆する特定示唆演出は行われず、第2遊技情報に基づく普通図柄抽選の判定の結果を示唆する特定示唆演出は行われる。また、第1モードにおいては、第2遊技情報に基づく普通図柄抽選の判定の結果を示唆する示唆演出は行われず、第1遊技情報に基づく特別図柄抽選の判定の結果を示唆する示唆演出は行われる。第1遊技情報としては、例えば、第2始動口122への入賞に基づいて乱数取得部231に取得される乱数値が挙げられる。
この場合、第1モードにおいて実行されている演出が、普通図柄抽選および特別図柄抽選の何れの判定結果を示唆する演出であるかを、遊技者に認識させ易くできる。
また、本実施形態では、普通図柄抽選結果が当たりであることにより変動演出が実行される場合、当選画像736等の特別画像を表示可能である。ここで、普通図柄抽選結果が当たりであることは、第2遊技条件の成立として捉えられる。そして、演出制御部300は、特別図柄に係る変動演出の実行中に、装飾図柄41、第3小図柄54Cおよび特別画像を表示可能である。特別図柄に係る変動演出は、第1変動演出として捉えられる。
この場合、特別図柄の変動表示中であっても、抽選結果が当たりである普通図柄に係る演出に遊技者を着目させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、特別図柄の変動表示中に成功画像732を表示可能である。また、第2時短遊技状態の第1モードでは、第2特別図柄の変動表示が終了する間際に成功画像732が表示される(図133(10)参照)。一方で、第2時短遊技状態の第2モードでは、第2始動口122に遊技球が入賞したときに、成功画像732が表示される(図142(9)参照)。すなわち、第1モードと、第2モードとでは、成功画像732の表示開始条件が異なる。ここで、成功画像732の表示は、特定演出の実行として捉えられる。
この場合、特定演出の開始条件がモードごとに同じである場合に比べて、特定演出が開始されることの意外性を遊技者に感じさせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
特に、本実施形態では、演出制御部300は、第1モードでは、普通図柄の変動表示中に特定演出を開始可能であり、第2モードでは、普通図柄の停止表示中に特定演出を開始可能である。
この場合、普通図柄の変動表示および特定演出に対する期待のさせ方をモードごとに異ならせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、第2時短遊技状態の第2モードにおいては、第2始動口122に遊技球が入賞した際に、成功画像732が表示される。そして、第2始動口122に遊技球が入賞可能なタイミングは、抽選結果が当たりである普通図柄の変動表示が開始されるタイミングによって定まる。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、第2時短遊技状態の第2モードにおける普通図柄に係る変動演出の開始タイミングによって、成功画像732の表示開始タイミングを異ならせることが可能である。
この場合、特定演出が開始されることの意外性を遊技者に感じさせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、第1モードにおいては、第2特別図柄に係る変動演出における所定タイミング(第2特別図柄の変動表示が終了する間際)で成功画像732の表示を開始し、第2モードにおいては、所定タイミングとは異なるタイミング(第2始動口122に遊技球が入賞した際)で成功画像732の表示を開始する。
特に、第2モードにおける成功画像732の表示開始タイミングは、第2特別図柄の変動表示中において抽選結果が当たりであることによる普通図柄の変動表示の開始タイミングによって定められる。
この場合、特定演出の開始タイミングがモードごとに同じである場合に比べて、成功画像732の表示が開始されることの意外性を遊技者に感じさせることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、第2時短遊技状態の第2モードにおいては、抽選結果が当たりであることにより実行される普通図柄に係る変動演出において、特定演出が実行される。特定演出は、例えば、各ランプの虹色による発光、役物演出、演出ボタン161の振動、第1報知画像708の表示、第1演出音の出力等である(図141(6)参照)。一方で、第2時短遊技状態の第1モードにおいては、抽選結果が当たりであることにより実行される普通図柄に係る変動演出において、特定演出が実行されない(特定演出の実行が制限される)(図132(3)、(4)参照)。
この場合、時短遊技状態であっても、第2時短遊技状態の第1モードであるか第2時短遊技状態の第2モードであるかによって、抽選結果が当たりであることにより実行される普通図柄に係る変動演出の演出態様を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
(変動演出例17)
図144は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図144を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例17)を説明する。変動演出例17における変動演出は、第2時短遊技状態の第2モードにおけるゲート124への入賞に基づく変動演出の例である。なお、変動演出例17における変動演出は、図109(b)における「変動演出パターン」として「Eg1」が選択された場合に実行される変動演出である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、第2時短遊技状態の第2モードにおいて、図138(1)乃至(6)、図139(7)、(8)に示したものと同じ演出が行われる。すなわち、第2特別図柄の変動表示中において普通図柄抽選に当選することなく、ボタン操作画像707が表示される。
そして、ボタン操作画像707が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図144(1)に示すように、大当たり遊技報知画像709および第2報知画像710が表示される。また、このとき、各ランプが虹色に発光するとともに、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する第2演出音がスピーカ156から出力される。一方で、役物演出や、演出ボタン161の振動は実行されない。また、このとき、次の普通図柄の変動表示開始にともない、第3小図柄54Cの変動表示が開始される。また、第3保留数表示53Cが「1」に更新される。
次に、図144(2)に示すように、第2特別図柄表示器222は、大当たりを報知する態様により表示(点灯)される。その後、第4小図柄54Dである「555」が確定停止する。すなわち、第2特別図柄の変動表示中に第2始動口122に遊技球が入賞することなく(大当たりまたは小当たりする権利をストックすることなく)、第2特別図柄の変動表示が終了する。また、このとき、パチンコ遊技機100が、第2時短遊技状態から通常遊技状態に制御される。
次に、図144(3)に示すように、普通図柄表示器223は、当たりを報知する態様により表示(点灯)される。その後、第3小図柄54Cである「666」が確定停止する。また、長当たり図柄の停止表示にともない、電動チューリップ123が開放(長時間開放)する。
次に、大当たり遊技が開始される。
次に、図144(4)に示すように、ラウンド画像711が表示される。また、このとき、入賞促進画像727が表示される。また、このとき、第4小図柄54Dが非表示になる。
そして、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図144(5)に示すように、役物演出が実行され、可動役物115が画像表示部114に重なるように移動する。また、このとき、演出ボタン161が振動する。また、このとき、音演出が実行され、第2始動口122に遊技球が入賞したことを示唆または報知する第4演出音がスピーカ156から出力される。また、このとき、第1報知画像708が表示される。また、このとき、各ランプが虹色に発光する。
次に、図144(6)に示すように、成功画像732が表示される。
この後は、図134(13)乃至(15)に示したものと同じ演出が行われる。
なお、本実施形態では、第2時短遊技状態においては、第2特別図柄の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する演出としての、役物演出、演出ボタン161の振動、第1演出音の出力、第1報知画像708の表示等が制限されているが、これに限定されない。
第2時短遊技状態であっても、第2特別図柄の抽選結果が大当たりまたは小当たりであることを示唆または報知する演出として、役物演出、演出ボタン161の振動、第1演出音の出力、第1報知画像708の表示等が実行されてもよい。この場合であっても、第2時短遊技状態の第1モードでは、普通図柄抽選結果が当たりであることにより実行される変動演出においては、役物演出、演出ボタン161の振動、第1演出音の出力、第1報知画像708の表示等が制限されてもよい。また、第2時短遊技状態の第1モードであっても、普通図柄抽選結果が当たりであることにより実行される変動演出において、役物演出、演出ボタン161の振動、第1演出音の出力、第1報知画像708の表示等が実行されてもよい。
また、本実施形態では、変動画像51や保留画像52を表示しない第1演出が、第2時短遊技状態であることを説明したが、これに限定されない。
変動画像51や保留画像52を表示しない第1演出は、通常遊技状態または時短遊技状態におけるSPリーチ演出やSPSPリーチ演出であってもよい。
また、本実施形態では、第2時短遊技状態に、第2特別図柄についての保留が存在していることを条件として、第2特別図柄の変動表示中に普通図柄の変動表示を複数回実行可能であるモード(第1モードまたは第2モード)が設けられていることを説明したが、これに限定されない。
時短遊技状態の開始時に第1特別図柄についての保留が存在することを条件に、普通図柄の抽選回数Jが0になるまでの複数の普通図柄の変動表示に亘って実行されるモード演出を実行可能であってもよい。この場合、時短遊技状態を一連の演出として見せることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、時短遊技状態中に第1特別図柄の変動表示の実行期間と、普通図柄の変動表示の実行期間の少なくとも一部が重なる場合、第1特別図柄の変動表示に対応する遊技演出(残り時間画像728のような、変動演出の残り時間を示唆する画像の表示等)と普通図柄の変動表示に対応する遊技演出(変化エフェクト画像729の表示や変動演出)とをそれぞれ実行可能(並行して実行可能)であってもよい。この場合、時短遊技状態中における演出効果を向上させることが可能となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、時短遊技状態においては、第1特別図柄の変動表示に対応する遊技演出(残り時間画像728のような、変動演出の残り時間を示唆する画像の表示等)中に、普通図柄の変動表示に対応する遊技演出(変化エフェクト画像729の表示や変動演出)を複数回実行可能であってもよい。この場合、遊技者に有利な結果となるチャンスが複数回あることを効果的にアピールすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、変動画像51や保留画像52を表示しない第1演出が、第2時短遊技状態であることを説明したが、これに限定されない。
変動画像51や保留画像52を表示しない第1演出は、通常遊技状態、第1時短遊技状態、若しくは第2時短遊技状態におけるSPリーチ演出やSPSPリーチ演出であってもよい。
また、本実施形態では、時短遊技状態として、第1時短遊技状態と、第2時短遊技状態とが設けられていることを説明した。ここで、第1時短遊技状態は、第1実施形態における第1特別時短遊技状態(特定時短遊技状態)であってもよい。また、第2時短遊技状態は、第1実施形態における第2特別時短遊技状態であってもよい。
また、本実施形態では、第1時短遊技状態と、第2時短遊技状態とで、装飾図柄41の表示サイズが同じであるが、これに限定されない。
第1時短遊技状態よりも、第2時短遊技状態の方が、装飾図柄41の表示サイズが小さくてもよい。また、第2時短遊技状態よりも、第1時短遊技状態の方が、装飾図柄41の表示サイズが小さくてもよい。
また、第1時短遊技状態よりも、第2時短遊技状態の方が、装飾図柄41が画像表示部114における何れか一側(上側、下側、左側、右側等の、中央から離れた側)に表示されてもよい。また、第2時短遊技状態よりも、第1時短遊技状態の方が、装飾図柄41が画像表示部114における何れか一側に装飾図柄41が表示されてもよい。
また、本実施形態では、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)においては、第1保留数表示53Aや第2保留数表示53Bが表示されていないが、これに限定されない。時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)であっても、第1保留数表示53Aや第2保留数表示53Bが表示されてもよい。また、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)において、第1保留数表示53Aが表示される一方で、第2保留数表示53Bが表示されないようにしてもよい。
また、本実施形態では、第2時短遊技状態の第1モードと第2モードとで、成功画像732の表示態様が同じであるが、これに限定されない。
通常遊技状態と、第2時短遊技状態の第1モードと第2モードとでは、成功画像732におけるテキストの装飾態様が異なるなど、成功画像732の表示態様が異なってもよい。
また、本実施形態では、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)においては、第1小図柄54Aの代わりに第4小図柄54Dが表示されているが、これに限定されない。
時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)においては、第1小図柄54Aの代わりに第2小図柄54Bが表示されてもよい。すなわち、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)においては、第1特別図柄が変動表示しても、装飾図柄41および小図柄54の何れの変動表示(変動演出)も行われないようにしてもよい。
また、通常遊技状態、第1時短遊技状態、および第2時短遊技状態の何れにおいても、第1保留数表示53A、第2保留数表示53B、第3保留数表示53C、第1小図柄54A、第2小図柄54B、および第3小図柄54Cが表示されるようにしてもよい。また、第1時短遊技状態および第2時短遊技状態においては、第1保留数表示53A、第2保留数表示53B、第3保留数表示53C、第1小図柄54A、第2小図柄54B、および第3小図柄54Cが表示され、通常遊技状態においては、第1保留数表示53A、第3保留数表示53C、第1小図柄54Aおよび第3小図柄54Cが表示される一方で第2保留数表示53Bおよび第2小図柄54Bが表示されないようにしてもよい。
また、本実施形態では、通常遊技状態と、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)とで、第3小図柄54Cの表示位置が同じ位置であるが、これに限定されない。
通常遊技状態と、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)とで、第1小図柄54(第4小図柄54D)の表示位置と、第3小図柄54Cの表示位置とが入れ替わってもよい。また、通常遊技状態と、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)とで、第1保留数表示53Aの表示位置と、第3保留数表示53Cの表示位置とが入れ替わってもよい。
また、本実施形態では、通常遊技状態、第1特別時短遊技状態、および第2特別時短遊技状態において、はずれ目の第1小図柄54Aまたは第4小図柄54Dが停止表示される場合には、次の変動演出が開始されるまでに、停止表示されたはずれ目の第1小図柄54Aまたは第4小図柄54Dは非表示にならず、ゾロ目の第1小図柄54Aまたは第4小図柄54Dが停止表示される場合には、次の変動演出が開始されるまで(大当たり遊技中)に、停止表示されたゾロ目の第1小図柄54Aまたは第4小図柄54Dが非表示になることを説明したが、これに限定されない。
通常遊技状態、第1特別時短遊技状態、および第2特別時短遊技状態において、ゾロ目の第1小図柄54Aまたは第4小図柄54Dが停止表示される場合であっても、次の変動演出が開始されるまで(大当たり遊技中)に、停止表示されたゾロ目の第1小図柄54Aまたは第4小図柄54Dが非表示にならなくてもよい。
また、通常遊技状態、第1特別時短遊技状態、および第2特別時短遊技状態において、ゾロ目の第3小図柄54Cが停止表示される場合であっても、次の変動演出が開始されるまで(大当たり遊技中)に、ゾロ目の第3小図柄54Cが非表示になってもよい。
また、本実施形態では、特定モード(通常遊技状態、第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)においては、第1変動演出(第1特別図柄に係る変動演出、第2特別図柄に係る変動演出、普通図柄に係る変動演出)の実行中に、所定の演出図柄(装飾図柄41、第1小図柄54A、第4小図柄54A等)を非表示可能にすることを説明した。ここで、第1変動演出の実行中に、所定の演出図柄を非表示可能にすることには、第1変動演出の開始前から所定の演出図柄が非表示であって、第1変動演出の実行中にも所定の演出図柄が表示であるときがあることも含まれる。
また、本実施形態では、演出図柄として、装飾図柄41と小図柄54とが表示されるが、これに限定されない。
小図柄54に代わって、特殊図柄55が表示されてもよい。また、装飾図柄41および小図柄54に加えて、特殊図柄55が表示されてもよい。
また、本実施形態では、第1小図柄54Aや第4小図柄54Dと第3小図柄54Cとが同じ表示サイズであるが、これに限定されない。
通常遊技状態においては、第3小図柄54Cよりも第1小図柄54A(第4小図柄54D)の方が表示サイズが大きくてもよい。また、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)においては、第1小図柄54A(第4小図柄54D)よりも第3小図柄54Cの方が表示サイズが大きくてもよい。
また、本実施形態では、第1時短遊技状態と、第2時短遊技状態とで、装飾図柄41の表示サイズが同じであるが、これに限定されない。
第1時短遊技状態よりも、第2時短遊技状態の方が、装飾図柄41の表示サイズが大きくてもよい。また、第2時短遊技状態よりも、第1時短遊技状態の方が、装飾図柄41の表示サイズが大きくてもよい。
また、通常遊技状態よりも、第1時短遊技状態の方が、装飾図柄41における文字の表示サイズが大きくてもよい。一方で、第2時短遊技状態よりも、通常遊技状態の方が、装飾図柄41における文字の表示サイズが大きくてもよい。
また、本実施形態では、通常遊技状態において、SPリーチ演出が実行される場合には、装飾図柄41を一旦非表示(視認困難または視認不能)にし(図112(4)参照)、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)においては、SPリーチ演出が実行される場合であっても装飾図柄41を非表示(視認困難または視認不能)にしていないが、これに限定されない。
時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)においても、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が開始されるときには、装飾図柄41を一旦非表示(視認困難または視認不能)にしてもよい。また、通常遊技状態において、SPリーチ演出が実行される場合であっても装飾図柄41を非表示(視認困難または視認不能)にしなくてもよい。
また、本実施形態では、大当たり遊技中においても、第3保留数表示53Cおよび第3小図柄54Cが表示されているが、これに限定されない。
大当たり遊技中においては、第3保留数表示53Cおよび第3小図柄54Cが非表示(視認不能または視認困難)になるようにしてもよい。
また、本実施形態では、第1時短遊技状態において、ゾロ目の第3小図柄54Cを表示しているときに、ゾロ目の第4小図柄54Dを表示することを説明した(図125-1(13)参照)。この後、ゾロ目の第4小図柄54Dを非表示(視認不能または視認困難)にする一方で、ゾロ目の第3小図柄54Cの表示を所定期間継続してもよい。また、ゾロ目の第3小図柄54Cおよびゾロ目の第4小図柄54Dを表示した後、ゾロ目の第3小図柄54Cを非表示(視認不能または視認困難)にする一方で、ゾロ目の第4小図柄54Dの表示を所定期間継続してもよい。
また、本実施形態では、時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における第2特別図柄抽選結果に基づく演出として、役物演出、演出ボタン161の振動、第1演出音の出力、第1報知画像708の表示等が行われていないが、これに限定されない。時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における第2特別図柄抽選結果に基づく演出として、役物演出、演出ボタン161の振動、第1演出音の出力、第1報知画像708の表示等が行われてもよい。
特に、本実施形態では、第2時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合、役物演出、演出ボタン161の振動、演出音の出力、第1報知画像708の表示、各ランプの虹色による発光等が行われる(図133(9)、図135(6)、図137(3)、図141(6)、図144(5)参照)。この場合、その後に第2特別図柄抽選結果に基づく演出として、役物演出、演出ボタン161の振動、演出音の出力、第1報知画像708の表示、各ランプの虹色による発光等が再び行われることになる。
また、第2時短遊技状態の第2モードにおいて第2特別図柄の変動表示(変動演出)の実行中に第2始動口122に複数回入賞すると、複数回、役物演出、演出ボタン161の振動、第4演出音の出力、第1報知画像708の表示、各ランプの虹色による発光等が行われる。そして、その後に、第2特別図柄抽選結果に基づく演出として、役物演出、演出ボタン161の振動、演出音の出力、第1報知画像708の表示、各ランプの虹色による発光等が再び行われることになる。
また、本実施形態では、第2時短遊技状態において、第2特別図柄の変動表示が長時間行われ、この第2特別図柄の変動表示中に普通図柄の変動表示(変動演出)が複数回行われることを説明したが、これに限定されない。
第2時短遊技状態においては、第1特別図柄の変動表示が長時間行われてもよい。そして、この第1特別図柄の変動表示中に、普通図柄の変動表示(変動演出)が複数回行われてもよい。この場合、時短遊技状態であっても、第1特別図柄の変動表示に対する遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、特別図柄に係る変動画像51および保留画像52(図111(1)、(2)参照)と、普通図柄に係る変動画像51および保留画像52(図119(2)、図120(1)参照)との表示態様が同じであるが、これに限定されない。
特別図柄に係る変動画像51および保留画像52と、普通図柄に係る変動画像51および保留画像52とは、表示態様が異なってもよい。一例を挙げると、特別図柄に係る変動画像51および保留画像52が球形であることに対し、普通図柄に係る変動画像51および保留画像52が三角形状であってもよい。
また、本実施形態では、特別図柄に係る変動画像51および保留画像52と、普通図柄に係る変動画像51および保留画像52との表示位置が同じであるが、これに限定されない。
特別図柄に係る変動画像51および保留画像52と、普通図柄に係る変動画像51および保留画像52とは表示態様が異なってもよい。一例を挙げると、特別図柄に係る変動画像51および保留画像52は画像表示部114の左側に表示されることに対し、普通図柄に係る変動画像51および保留画像52は画像表示部114の右側に表示されてもよい。
また、本実施形態では、第2時短遊技状態においては、普通図柄に係る変動画像51および保留画像52が表示されないことを説明したが、これに限定されない。
第2時短遊技状態においても、普通図柄に係る変動画像51および保留画像52が表示されてもよい。この場合に、第1時短遊技状態と、第2時短遊技状態とで、普通図柄に係る変動画像51および保留画像52の表示態様が同じであってもよいし、異なってもよい。また、第1時短遊技状態と、第2時短遊技状態とで、普通図柄に係る変動画像51および保留画像52の表示位置が同じであってもよいし、異なってもよい。また、第2時短遊技状態の第1モードと第2モードとで、普通図柄に係る変動画像51および保留画像52の表示態様が同じであってもよいし、異なってもよい。また、第2時短遊技状態の第1モードと第2モードとで、普通図柄に係る変動画像51および保留画像52の表示位置が同じであってもよいし、異なってもよい。
また、本実施形態では、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることが報知される変動演出における役物演出(図115(8)参照)と、普通図柄抽選結果が当たりであることが報知される変動演出における役物演出(図124(8)参照)とで、同じ可動役物115が動作することを説明したが、これに限定されない。
特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることが報知される変動演出における役物演出と、普通図柄抽選結果が当たりであることが報知される変動演出における役物演出とで、異なる可動役物115が動作してもよい。一例を挙げると、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることが報知される変動演出における役物演出においては、左可動役物115A(図1参照)が動作するのに対し、普通図柄抽選結果が当たりであることが報知される変動演出における役物演出においては、右可動役物115Cが動作してもよい。
また、本実施形態では、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることが報知される変動演出と、普通図柄抽選結果が当たりであることが報知される変動演出とで、演出ボタン161が同じ振動態様により振動することを説明したが、これに限定されない。
特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることが報知される変動演出と、普通図柄抽選結果が当たりであることが報知される変動演出とで、演出ボタン161が異なる振動態様(振動時間、振動回数、振動の強度)により振動してもよい。
また、本実施形態では、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることが報知される変動演出と、普通図柄抽選結果が当たりであることが報知される変動演出とで、同じ演出画像である第1報知画像708が表示されることを説明したが、これに限定されない。
特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることが報知される演出画像と、普通図柄抽選結果が当たりであることが報知される演出画像とは、表示態様が異なってもよい。
また、本実施形態では、特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることが報知される変動演出と、普通図柄抽選結果が当たりであることが報知される変動演出とで、各ランプが同じ発光態様により発光することを説明したが、これに限定されない。
特別図柄抽選結果が大当たりまたは小当たりであることが報知される変動演出と、普通図柄抽選結果が当たりであることが報知される変動演出とで、各ランプが異なる発光態様(発光色、発光時間、輝度)により発光してもよい。
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下においては、説明の都合上、各構成部材に新たに符号を付して説明をする。すなわち、上記第1実施形態および第2実施形態と、第3実施形態とにおいては、同一の符号が異なる構成に付されることがある。また、第3実施形態においては、第1実施形態および第2実施形態と異なる構成について説明し、第1実施形態または第2実施形態と同一の構成については、説明を省略することがある。
また、上述した構成は、後述する構成に対応する場合がある。より具体的には、上述した第1特別時短遊技状態、第2特別時短遊技状態、第1時短遊技状態、第2時短遊技状態は、後述する通常時短遊技状態に対応する。また、上述した特定時短遊技状態は、後述する特殊時短遊技状態に対応する。また、上述した装飾図柄41は、後述する装飾図柄700に対応する。また、上述したスピーカ156は、後述する音声出力装置9に対応する。また、上述した枠ランプ157は、後述するトップランプ10bに対応する。また、上述した盤ランプ116は、後述する盤ランプ74bに対応する。また、上述した可動役物115は、後述する可動演出装置73に対応する。また、上述した画像表示部114は、後述する第1画像表示装置70に対応する。また、上述した第1特別図柄表示器221は、後述する第1特別図柄表示器60に対応する。また、上述した第2特別図柄表示器222は、後述する第2特別図柄表示器61に対応する。また、上述した第1特別図柄保留表示器218は、後述する第1特別図柄保留表示器63に対応する。また、上述した第2特別図柄保留表示器219は、後述する第2特別図柄保留表示器64に対応する。
また、上述した保留画像52は、後述する保留画像702に対応する。また、上述した変動画像51は、後述する変動画像701に対応する。また、上述した保留数表示53は、後述する保留数表示703に対応する。また、上述した保留台座は、後述する保留台座702Pに対応する。また、上述した変動台座は、後述する変動台座701Pに対応する。また、上述した小図柄54は、後述する小図柄704に対応する。また、上述した状態報知画像713は、後述する特殊時短開始画像733、モード開始画像736に対応する。また、上述した客待ちデモ画像719は、後述する客待ち画像710に対応する。また、上述したステージ画像701は、後述するステージ画像706に対応する。また、上述した第1右打ち画像712は、後述する第2右打ち画像725に対応する。また、上述した復帰中画像721は、後述する復帰中画像742に対応する。また、上述した第2シャッター画像724は、後述する第1移行画像728に対応する。また、上述した結果報知画像725は、後述する結果画像729に対応する。また、上述した通常残回数画像720は、述する到達残回数画像708に対応する。また、上述した時短残回数画像714は、後述する特殊時短残回数画像738に対応する。また、上述した左打ち画像702は、後述する左打ち画像730に対応する。また、上述したSPリーチ画像705は、後述するSPリーチ画像712に対応する。また、上述したSPSPリーチ画像706は、後述するSPSPリーチ画像713に対応する。また、上述したボタン操作画像707は、後述するボタン操作画像714に対応する。また、上述した移行画像704は、後述する第1アイキャッチ画像715に対応する。また、上述した設定画像718は、後述する調整画像716およびメニュー画像717に対応する。また、上述した第1報知画像708は、後述する第2強調画像718に対応する。また、上述した大当たり遊技報知画像709は、後述するオープニング画像719に対応する。また、上述したラウンド画像711は、後述するラウンド中画像722およびラウンド数画像723に対応する。
そして、一の実施形態と、他の実施形態とで、それぞれ対応する構成を入れ替えたり、一の実施形態に含まれる構成を、この構成に対応する他の実施形態の構成に付加したりしても良い。一例を挙げると、第3実施形態において後述する変動画像701や保留画像702を用いて行われる演出等、通常遊技状態において行われる各演出が、上述した変動画像51や保留画像52を用いる等により、第1実施形態や第2実施形態の通常遊技状態において行われてもよい。また、第3実施形態において後述する変動画像701や保留画像702を用いて行われる演出等、通常時短遊技状態において行われる各演出が、上述した変動画像51や保留画像52を用いる等により、第1実施形態の第1特別時短遊技状態、第2特別時短遊技状態、第2実施形態の第1時短遊技状態、第2時短遊技状態において行われてもよい。また、第3実施形態において後述する変動画像701や保留画像702を用いて行われる演出等、特殊時短遊技状態において行われる各演出が、上述した変動画像51や保留画像52を用いる等により、第1実施形態の第1特別時短遊技状態、第2特別時短遊技状態、第2実施形態の第1時短遊技状態、第2時短遊技状態において行われてもよい。より具体的には、第2実施形態および第3実施形態に示した変動画像51および保留画像52が、第3実施形態において後述する変動画像701の表示態様および保留画像702の表示態様により表示されるようにしてもよい。
(遊技機の構成)
まず、図145を参照して、本実施形態におけるパチンコ遊技機100の構成について具体的に説明する。図145はパチンコ遊技機100の正面図である。
パチンコ遊技機100には、スピーカからなる音声出力装置9と、複数の装飾LEDを有する枠用照明装置10とが設けられている。
音声出力装置9は、上部の2箇所に間隔を空けて設けられ、BGM(バックグラウンドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力することでサウンド(音楽、音声)による演出を行うようになっている。また、枠用照明装置10は、複数設けられ、各ランプ(LED)の光の照射方向や発光色を変更することで照明による演出を行う。
枠部材150の上部中央には、発光可能なトップランプ10bが設けられている。トップランプ10bは、通常発光態様とは異なる特別発光態様で発光させることで特別遊技が実行される期待度を示唆する入賞時発光演出を実行する。
また、演出ボタン161には、演出ボタン161を消灯状態と所定態様で発光する点灯状態とに変化させるためのボタンランプ17cが設けられており、遊技者がパチンコ遊技機100へ所定の情報を入力可能となっている。
遊技領域111の外側には、第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61とを有する図柄表示装置と、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64とを有する保留表示装置とが設けられている。
第1特別図柄表示器60は、第1始動口121への遊技球の入賞(入球)に基づき行われる第1特別図柄の大当たり判定の結果を表示(報知)するための可変表示器であり、第2特別図柄表示器61は、第2始動口122への遊技球の入賞(入球)に基づき行われる第2特別図柄の大当たり判定の結果を表示(報知)するための可変表示器である。
そして、第1始動口121への遊技球の入賞に基づき大当たり判定が行われると、第1特別図柄表示器60で第1特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に判定結果を報知する第1特別図柄の停止表示が行われる。また、第2始動口122への遊技球の入賞に基づき大当たり判定が行われると、第2特別図柄表示器61で第2特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に判定結果を報知する第2特別図柄の停止表示が行われる。
第1特別図柄表示器60及び第2特別図柄表示器61は、それぞれ複数のLEDによって構成され、各特別図柄の変動表示において対応する表示器のLEDが所定の間隔もしくは順序で点滅する。そして、特別図柄を停止表示する場合には、大当たり判定の結果を報知する態様(大当たり態様、小当たり態様、ハズレ態様)でLEDが点灯する。
第1特別図柄表示器60及び第2特別図柄表示器61における表示の一例を説明する。第1特別図柄表示器60及び第2特別図柄表示器61には電源投入後の最初の表示態様として左端のLEDが点灯するハズレ特別図柄が表示されている。その後、特別図柄の変動表示が開始されると、左端から2番目のLEDが点灯する表示態様となり、32ms毎にLEDの点灯位置が右側に順番に変化した表示態様となる。また、右端のLEDが点灯した後は、再び左端のLEDが点灯し、これ以降、LEDの点灯位置が順番に変化する表示態様を繰り返す。
第1特別図柄保留表示器63は、複数のLEDによって構成され、第1始動口121に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される特図判定情報(第1保留)の個数である第1保留数(U1)を表示するためのものであり、第1保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、第1保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよい。
第1特別図柄保留表示器63における表示態様の一例を説明する。第1特別図柄保留表示器63においては、保留数が「0」のときに左右のLEDが消灯し、保留数が「1」のときに左側のLEDが点灯すると共に右側のLEDが消灯し、保留数が「2」のときに左右のLEDが点灯し、保留数が「3」のときに左側のLEDが点滅すると共に右側のLEDが点灯し、保留数が「4」のときに左右のLEDが点滅する。
第2特別図柄保留表示器64は、複数のLEDによって構成され、第2始動口122に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される特図判定情報(第2保留)の個数である第2保留数(U2)を表示するためのものであり、第2保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、第2保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよいし、第2保留を記憶しないようにしてもよい。
第2特別図柄保留表示器64における表示態様の一例を説明する。第2特別図柄保留表示器64においては、保留数が「0」のときに左右のLEDが消灯し、保留数が「1」のときに左側のLEDが点灯すると共に右側のLEDが消灯し、保留数が「2」のときに左右のLEDが点灯し、保留数が「3」のときに左側のLEDが点滅すると共に右側のLEDが点灯し、保留数が「4」のときに左右のLEDが点滅する。
なお、第1特別図柄表示器60及び/又は第2特別図柄表示器61は、7セグメントのLEDによっても構成することができる。例えば、大当たり判定で大当たりと判定された場合には、「3」や「7」等の数字を停止表示し、小当たりと判定された場合には、「A」や「C」等のアルファベットを停止表示し、ハズレと判定された場合には、「-」を停止表示するようにし、変動表示中にあっては消灯と「-」とを繰り返すようにするとよい。
また、パチンコ遊技機100には、液晶表示ディスプレイからなる第1画像表示装置70(メイン液晶)と、第1画像表示装置70よりもサイズ及び表示領域が小さく形成された液晶表示ディスプレイからなる第2画像表示装置71(サブ液晶)と、動作演出を実行するための可動演出装置73とが設けられている。
第1画像表示装置70及び第2画像表示装置71では、遊技の進行に応じて様々な演出表示を行う。演出表示としては、特別図柄の変動表示の非実行中に行われる客待ちデモ演出や、特別図柄の変動表示の実行中に行われる装飾図柄700の変動表示を伴う変動演出や、大当たり遊技の実行中に行われる大当たり演出等がある。また、第1画像表示装置70には、複数のレイヤ(層)が設けられており、複数の画像が、それぞれ異なるレイヤに表示されることがある。
また、第2画像表示装置71は、第1画像表示装置70で変動演出の実行中にソレノイドやモータ等によって構成される液晶可動装置(図示省略)によって移動することで移動演出を行うことが可能となっている。
具体的には、第1画像表示装置70の端部寄りに位置する待機位置(下方位置)と、第1画像表示装置70の中央寄りに位置する演出位置(上方位置)との間で上下方向に移動(上昇、下降)することで移動演出を行うようになっている。なお、第2画像表示装置71(サブ液晶)の移動方向を左右方向や前後方向としてもよいし、演出ボタン161の操作によって移動演出を行うように構成してもよい。
第1画像表示装置70(メイン液晶)の表示部(有効表示領域)には、3つの装飾図柄700(左図柄、中図柄、右図柄)を表示するための変動表示領域や、変動演出の実行に係る演出モードを示すモード表示領域などが形成されている。
なお、装飾図柄700は、例えば、「1」から「9」までの数字を示す図柄により構成され、第1特別図柄表示器60や第2特別図柄表示器61で実行される特別図柄の変動表示の開始に対応して変動表示を開始し、特別図柄の変動表示の停止に対応して停止表示を行うようになっている。なお、装飾図柄700として、「A」から「F」といったアルファベットを示す図柄を用いてもよい。
装飾図柄700は、大当たり判定の結果を報知する態様(ハズレ態様、大当たり態様、小当たり態様)で所定時間(例えば0.5秒)に亘って停止表示するようになっている。大当たり態様や小当たり態様は、「777」や「555」などのように同一の装飾図柄700の組み合わせであり、ハズレ態様はそれ以外の態様である。
なお、装飾図柄700の変動表示の態様は、上下方向のスクロールとなっているが、左右方向にスクロールするものであってもよいし、その場での切り替わりや回転(自転)などであってもよい。
また、装飾図柄700の変動表示(変動演出)中には、大当たり判定の結果に応じて、背景画像やキャラクタ等の様々な演出画像やムービー等が第1画像表示装置70や第2画像表示装置71に表示されることで、大当たり遊技(特別遊技)が実行されることに対する遊技者の期待感を高めるようになっている。
なお、本実施形態では、第1画像表示装置70で装飾図柄700の変動表示を行っているが、第1画像表示装置70及び第2画像表示装置71の何れか一方、又は、両方で装飾図柄700の変動表示を行ってもよい。
可動演出装置73は、動作可能な第1可動部材73a及び第2可動部材73bを有し、第1画像表示装置70で実行される装飾図柄700の変動表示の実行中に第1可動部材73aや第2可動部材73bに所定の動作を行わせることで動作演出を実行することが可能となっている。また、第1可動部材73aや第2可動部材73bには、複数の装飾LEDを有する盤用照明装置74が設けられ、動作演出の実行中に所定の態様で発光することが可能となっている。盤用照明装置74には、遊技盤110を発光させる盤ランプ74bと、可動演出装置73を発光させる可動部材ランプ74cとが設けられている。
具体的には、第1可動部材73aは、第1画像表示装置70の端部寄り(上方)に位置する待機位置(第1位置)と、第1画像表示装置70の中央寄り(下方)に位置する演出位置(第2位置)との間で移動(上昇、下降)するようになっている。第2可動部材73bは、第1可動部材73aの前方の一部を覆う待機位置(第1位置)と、第1可動部材73aの前方から退く演出位置との間で移動するようになっている。
なお、停止表示した装飾図柄700と第1特殊図柄との組み合せによって第1特別図柄の変動表示(大当たり判定)の結果を報知すると共に、停止表示した装飾図柄700と第2特殊図柄との組み合わせによって第2特別図柄の変動表示(特別遊技範囲)の結果を報知するようにしてもよい。また、停止表示した第1特殊図柄のみによって第1特別図柄の変動表示(大当たり判定)の結果を報知すると共に、停止表示した第2特殊図柄のみによって第2特別図柄の変動表示(大当たり判定)の結果を報知するようにしてもよい。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。本実施形態においては、第2始動口122への遊技球の入賞のし易さに関する状態として「通常遊技状態(非時短遊技状態)」と「時短遊技状態」とを有する。
なお、パチンコ遊技機100の初期の遊技状態は、「通常遊技状態」に設定されるようになっている。また、大当たり遊技中も、「通常遊技状態」に設定されることになるが、大当たり遊技が実行されているので通常遊技状態とは別の遊技状態となる。
また、「時短遊技状態」には、後述する大当たり遊技の終了後に(大当たり遊技を経由して)制御される通常時短遊技状態と、所定条件の成立(RWMクリアを実行、大当たり遊技の終了に基づく変動回数の0クリア)から実行された特別図柄の変動表示の回数が規定回数(本実施形態では500回)に到達したことで(大当たり遊技を経由せずに)制御される特殊時短遊技状態とが設定されている。
なお、「通常遊技状態」よりも「時短遊技状態」の方が、普通図柄の平均変動時間、第2始動口122の開放時間および当たりと判定される確率が有利になるよう設定されているが、普通図柄の平均変動時間、第2始動口122の開放時間および当たりと判定される確率のいずれか1つのみが有利になるように設定してもよい。
〔演出画像〕
図146は、演出制御部300が第1画像表示装置70などを用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、演出制御部300が第1画像表示装置70に表示させる演出画像について説明する。
図146に示すように、演出制御部300が制御することにより、演出画像が第1画像表示装置70に表示される。本実施形態においては、第1画像表示装置70に表示される演出画像として、装飾図柄700、変動画像701、変動台座701P、保留画像702、保留台座702P、保留数表示703、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706が含まれる。また、第1画像表示装置70には、第1前面画像707、到達残回数画像708、第2前面画像709、クリア否定画像744、客待ち画像710、第1強調画像711、SPリーチ画像712、SPSPリーチ画像713、ボタン操作画像714、第1アイキャッチ画像715、調整画像716、メニュー画像717、第2強調画像718、オープニング画像719、第1右打ち画像720、促進画像721、ラウンド中画像722、ラウンド数画像723、通常時短選択画像745、通常時短開始画像724、カード注意画像739、遊技注意画像740、第2右打ち画像725、通常時短残回数画像726、切替画像727、第1移行画像728、結果画像729、左打ち画像730、第2アイキャッチ画像731、カウントダウン画像732、特殊時短開始画像733、第2移行画像734、特殊時短選択画像735、モード開始画像736、第3右打ち画像737、特殊時短残回数画像738、磁気エラー報知画像741、復帰中画像742、ゾーン報知画像743が表示されてもよい。
(装飾図柄700)
図146(1)に示すように、第1画像表示装置70には3つの装飾図柄700が表示される。なお、装飾図柄700を構成する3つの図柄について、それぞれ個別に説明する場合は、左側に配置される図柄を「左装飾図柄700」、中央に配置される図柄を「中装飾図柄700」、右側に配置される図柄を「右装飾図柄700」と称することがある。また、左装飾図柄700および右装飾図柄700をまとめて説明する場合は、「左右の装飾図柄700」と称することがある。また、左装飾図柄700、中装飾図柄700、および右装飾図柄700をまとめて説明する場合には、「3つの装飾図柄700」と称することがある。さらに、数字が揃っている3つの装飾図柄700のことを、「ゾロ目の装飾図柄700」と称することがある。
本実施形態においては、装飾図柄700の表示態様として、数字などの文字に加えてキャラクタの画像などが表示された装飾性の高い表示態様(図146(1)参照)と、数字などの文字を主体として表示する装飾性の低い表示態様(図156(10)、図161(23)等参照)とが存在する。装飾性の高い装飾図柄700に設けられているキャラクタなどの画像は、装飾図柄700の文字ごとに異なっており、このキャラクタなどの画像によっても何れの図柄であるかを識別することができる。
ここで、装飾図柄700の表示態様は、遊技状態の変化あるいは演出の進行などに応じて切り替えられる。詳細は後述するが、例えば、装飾性の低い装飾図柄700は、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、通常時短遊技状態、および特殊時短遊技状態などにおいて表示され、装飾性の高い装飾図柄700はこれら以外の場合などにおいて表示される。また、通常時短遊技状態と、特殊時短遊技状態とでは、装飾図柄700の表示態様や表示サイズ等が異なっていてもよい。
なお、装飾性の低い装飾図柄700にも、数字などの文字の他に、絵やキャラクタ等の画像などが表示されてもよい。すなわち、図156(10)や図161(23)等に示した「装飾性の低い装飾図柄700」は、「装飾性の高い装飾図柄700」に比べて、装飾図柄700において文字の部分の領域が占める割合が高ければよい。また、装飾性の低い装飾図柄700は、文字のみからなる図柄であってもよい。装飾図柄700は、演出図柄の一例である。
演出制御部300は、装飾図柄700の変動演出において、3つの装飾図柄700を例えば縦スクロール(下方向へのスクロール)にて変動表示させた後、先ず、左装飾図柄700(例えば数字の「0」)を仮停止させ、次に右装飾図柄700(例えば数字の「9」)を仮停止させ、次に中装飾図柄(例えば数字の「2」)を仮停止させる。このように全ての装飾図柄700が仮停止した状態を経て、最後に特別図柄の停止表示に応じて全ての装飾図柄700を確定停止させる。なお、図146(1)に示した、停止表示した装飾図柄700の組み合わせ「029」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。
(変動画像701)
図146(4)に示すように、第1画像表示装置70には、遊技制御部200のCPU201により特別図柄が変動表示中(装飾図柄700が変動表示中)となっていることを示す変動画像701が表示される。つまり、変動画像701は、特別図柄の変動表示中に、特別図柄の変動表示に係わる画像として表示される。そして、変動画像701は、特別図柄の変動表示が開始されると表示され、その特別図柄が停止表示されると表示が消える。また、詳細は後述するが、変動画像701は、後述するステージや、遊技状態等に応じた表示態様により表示される。図示の例においては、変動画像701は、円状に形成されるとともに、十字状のマークを有する。
また、変動画像701は、例えば表示色などの表示態様が変化し、大当たりの当選の期待度を報知または示唆する。さらに、特別図柄抽選の判定結果が大当たりの場合の方が、はずれの場合よりも、期待度が高い種別の色などが表示されるように設定されている。例えば、変動画像701の色としては、白、青、緑、赤、虹が設定される場合に、遅い順番ほど期待度がより高くなるように設定されてもよい。また、虹色の変動画像701の期待度は100%であってもよい。
(変動台座701P)
図146(1)に示すように、変動台座701Pは、変動画像701が表示される領域である。図示の例における変動台座701Pは、第1画像表示装置70の表示領域における下側中央部に表示される。ただし、変動台座701Pは、第1画像表示装置70の表示領域における何れの位置に表示されてもよい。
なお、図示の例では、変動画像701が表示されているか否かに関わらず、変動台座701Pが表示されているが、これに限定されない。変動画像701が表示されるときに変動台座701Pが表示され、変動画像701が表示されないときには変動台座701Pが表示されなくてもよい。また、変動画像701が表示されているときであっても変動台座701Pが表示されなくてもよい。すなわち、変動台座701Pが用いられなくてもよい。
(保留画像702)
図146(3)に示すように、第1画像表示装置70には、RAM203(RAM303)における今回の保留情報に基づいて、保留画像702が表示される。つまり、保留画像702は、大当たり判定の権利が保留されていることを示す画像である。また、本実施形態では、画面における保留画像702の表示態様は、事前判定処理による事前判定結果に基づいて決定される。
保留画像702は、変動画像701よりも表示サイズが小さい。また、詳細は後述するが、保留画像702は、後述するステージや、遊技状態等に応じた表示態様により表示される。図示の例においては、保留画像702は、円状に形成されるとともに、十字状のマークを有する。また、保留画像702は、例えば表示色などの表示態様が変化し、大当たりの当選の期待度を報知または示唆する。さらに、特別図柄抽選の判定結果が大当たりの場合の方が、はずれの場合よりも、期待度が高い種別の色などが表示されるように設定されている。例えば、保留画像702の色としては、白、青、緑、赤、虹が設定される場合に、遅い順番ほど期待度がより高くなるように設定されてもよい。また、虹色の保留画像702の期待度は100%であってもよい。なお、以下では、白色である変動画像701の表示態様のこと、および白色である保留画像702の表示態様のことを、通常表示態様と称することがある。また、以下では、白色とは異なる色、すなわち白色よりも期待度が高い色である変動画像701の表示態様のこと、および白色よりも期待度が高い色である保留画像702の表示態様のことを、期待色表示態様と称することがある。
ここで、上述のように、第1始動口121への入賞によって、最大で4つの保留が生じる。そのため、第1始動口121への入賞により、第1画像表示装置70には、保留画像702が最大で4つ表示される。また、本実施形態では、第1始動口121への入賞により発生する複数の保留画像702は、変動画像701よりも左側の領域にて、変動画像701に近い位置から遠ざかる位置に向けて順に、すなわち右側から左側に向けて並べて表示される。
なお、詳細な説明は省略するが、第2始動口122への遊技球の入賞によっても、最大で4つの保留が生じる。そのため、第2始動口122への入賞により、第1画像表示装置70には、保留画像702が最大で4つ表示される。本実施形態では、第2始動口122への入賞により発生する複数の保留画像702は、変動画像701よりも右側の領域にて、変動画像701に近い位置から遠ざかる位置に向けて順に、すなわち左側から右側に向けて並べて表示される。
また、本実施形態では、変動画像701および保留画像702は、基本的にそれぞれ同一または類似する表示態様(表示サイズ、形態、透過度等)によって構成される。ただし、変動画像701および保留画像702は、それぞれ異なる表示態様によって構成されてもよい。また、第1始動口121への入賞により表示される変動画像701や保留画像702と、第2始動口122への入賞により表示される変動画像701や保留画像702とは、同じ表示態様であってもよいし、異なる表示態様であってもよい。
また、以下の説明においては、最大で4つ表示される保留画像702について、変動画像701に近い順に、それぞれ「1番目の保留画像702」、「2番目の保留画像702」、「3番目の保留画像702」、「4番目の保留画像702」と称することがある。
(保留台座702P)
図146(1)に示すように、保留台座702Pは、保留画像702が表示される領域を示すものである。保留台座702Pは、変動台座701Pとは異なる態様により表示される。ただし、保留台座702Pは、変動台座701Pと同一の態様により表示されてもよい。また、第1始動口121への入賞に基づく保留画像702に対応する保留台座702Pは、第1画像表示装置70の表示領域における下側であって、変動台座701Pに対して左側に表示される(図146(1)参照)。また、第2始動口122への入賞に基づく保留画像702に対応する保留台座702Pは、第1画像表示装置70の表示領域における下側であって、変動台座701Pに対して右側に表示される(図161(23)参照)。
なお、図示の例では、保留画像702が表示されているか否かに関わらず、保留台座702Pが表示されているが、これに限定されない。保留画像702が表示されるときに保留台座702Pが表示され、保留画像702が表示されないときには保留台座702Pが表示されなくてもよい。また、保留画像702が表示されるときであっても保留台座702Pが表示されなくてもよい。すなわち、保留台座702Pが用いられなくてもよい。
また、以下の説明においては、保留台座702Pについて、変動台座701Pに近い順に、それぞれ「1番目の保留台座702P」、「2番目の保留台座702P」、「3番目の保留台座702P」、「4番目の保留台座702P」と称することがある。
(保留数表示703)
図146(1)に示すように、第1画像表示装置70には、RAM203(RAM303)における保留情報に基づいて、保留数表示703が表示される。この保留数表示703は、保留数を示す画像である。ここで、上記の保留画像702は、第1始動口121および第2始動口122それぞれへの入賞についての保留数に応じて、第1画像表示装置70に表示される数が変化する。保留数表示703において、左側には第1始動口121への入賞についての保留数が表示され、右側には第2始動口122への入賞についての保留数が表示される。
(小図柄704)
図146(1)に示すように、第1画像表示装置70には、第1始動口121または第2始動口122への入賞に基づいて特別図柄が変動表示中(装飾図柄700が変動表示中)であることを示す、小図柄704が表示される。この小図柄704は、演出制御部300に制御されて、特別図柄の変動表示に伴って変動表示し、特別図柄の停止表示に伴って停止表示する。
図示の例においては、小図柄704は、各々上記装飾図柄700と対応する3つの画像であり、第1画像表示装置70の画像表示領域における右側に表示される。この小図柄704は、装飾図柄700よりもサイズが小さい画像として表示される。また、上記のように、装飾図柄700は装飾性の高い表示態様で表示される場合と装飾性の低い表示態様で表示される場合とがあるが、小図柄704は、文字を主体とする装飾性の低い表示態様でのみ表示される。ただし、文字に加えて絵やキャラクタ等の画像が表示される表示態様により小図柄704が表示されてもよい。また、小図柄704は、文字のみからなる図柄であってもよい。この小図柄704もまた、演出図柄として捉えられる。
小図柄704は、第1始動口121または第2始動口122への入賞にともない特別図柄が変動表示中であることを示す態様で変動表示(例えば、縦スクロール)される。小図柄704においては、スクロール中に、数字画像が「1」から「9」まで1ずつ増加しながら表示された後に再び「1」から1ずつ増加する表示が繰り返し行われる。そして、特別図柄が停止表示されると小図柄704が停止表示される。図示の例においては、停止表示した小図柄704が示す数字は、装飾図柄700が示す数字と一致する。さらに説明をすると、図146(1)の例においては、小図柄704として、装飾図柄700の「029」に対応する数字が表示される。
(実行回数画像705)
図146(1)に示すように、第1画像表示装置70には、実行回数画像705が表示される。この実行回数画像705は、特別図柄の変動表示の回数がリセットされてから新たに行われた変動表示の回数(装飾図柄700の変動演出の回数)を示す画像である。実行回数画像705は、変動演出が行われるたびに、表示内容が更新される。図示の例では、実行回数画像705には、変動演出が行われた回数を含む「99GAME」のテキストが示されている。なお、実行回数画像705に示される変動演出の回数は、変動演出として実行済の回数であってもよいし、実行済の回数のみならず実行中である変動演出を含めた変動演出の回数であってもよい。また、実行回数画像705の表示内容が更新されるタイミングは、変動演出の実行中であってもよいし、変動演出の終了後であってもよい。実行回数画像705は、装飾図柄700よりも後面のレイヤに表示される。ただし、装飾図柄700よりも前面のレイヤに実行回数画像705が表示されてもよい。
(ステージ画像706)
図146(1)に示すように、第1画像表示装置70には、ステージ画像706が表示される。ステージ画像706は、実行中の演出において滞在しているステージを示唆または報知する画像である。また、ステージとは、パチンコ遊技機100の演出における舞台である。本実施形態では、複数種類のステージが設けられており、滞在しているステージに応じた表示態様からなるステージ画像706が表示される。ステージ画像706は、第1画像表示装置70に設けられている複数のレイヤのうち、装飾図柄700、変動画像701、保留画像702、保留数表示703、小図柄704、実行回数画像705等よりも後面(下位)のレイヤに表示される。すなわち、ステージ画像706は、第1画像表示装置70における背景の画像として表示される。また、ステージ画像706は、動画像であってもよい。図示の例では、ステージ画像706として、宇宙をテーマにした動画像が表示されている。
ステージ画像706は、例えば、一のステージにおける変動演出が予め定められた回数行われた場合に切り替わる。また、ステージ画像706は、特定の変動演出が行われた場合に、この特定の変動演出の次の変動演出において切り替わってもよい。特定の変動演出としては、例えば、SPリーチ演出が実行される変動演出や、SPSPリーチ演出が実行される変動演出等が挙げられる。さらに、ステージ画像706は、パチンコ遊技機100の遊技状態ごとに切り替わる。より具体的には、通常遊技状態と、通常時短遊技状態と、特殊時短遊技状態とで、ステージ画像706は、異なる表示態様により表示される。ステージ画像706の背景は、パチンコ遊技機100の演出モードとしても捉えられる。
(第1前面画像707)
図146(6)に示すように、第1画像表示装置70には、第1前面画像707が表示される。第1前面画像707は、第1画像表示装置70に設けられている複数のレイヤのうち、装飾図柄700が表示されるレイヤよりも前面(上位)のレイヤに表示される。第1前面画像707は、第1画像表示装置70の表示領域の全面に表示されてもよい。この場合、第1前面画像707は、装飾図柄700、実行回数画像705、ステージ画像7006、後述する到達残回数画像708等よりも前面のレイヤであって、変動画像701、保留画像702、保留数表示703、小図柄704等よりも後面(下位)のレイヤに表示される。ただし、変動画像701および保留画像702よりも前面のレイヤに第1前面画像707が表示されてもよい。第1前面画像707は、変動演出の実行中に表示される。
(到達残回数画像708)
図146(5)に示すように、第1画像表示装置70には、到達残回数画像708が表示される。この到達残回数画像708は、特殊時短遊技状態になるまでに必要な変動演出の回数を示す画像である。到達残回数画像708は、変動演出が行われるたびに、表示内容が更新される。図示の例では、到達残回数画像708として、特殊時短遊技状態になるまでに必要な変動演出の回数を含む「あと400」のテキストが示されている。なお、到達残回数画像708に示される変動演出の回数は、実行中である変動演出を含む回数であってもよいし、実行中である変動演出を除いた回数であってもよい。また、到達残回数画像708の表示内容が更新されるタイミングは、変動演出の実行中であってもよいし、変動演出の終了後であってもよい。到達残回数画像708は、装飾図柄700よりも後面のレイヤに表示される。ただし、装飾図柄700よりも前面のレイヤに到達残回数画像708が表示されてもよい。
(第2前面画像709)
図151(4)に示すように、第1画像表示装置70には、第2前面画像709が表示される。第2前面画像709は、第1画像表示装置70に設けられている複数のレイヤのうち、装飾図柄700が表示されるレイヤよりも前面(上位)のレイヤに表示される。また、第2前面画像709は、第1前面画像707とは異なる表示態様により表示される。また、第2前面画像709は、第1画像表示装置70の表示領域の全面に表示されてもよい。この場合、第2前面画像709は、装飾図柄700、実行回数画像705、ステージ画像706、到達残回数画像708等よりも前面のレイヤであって、変動画像701、保留画像702、保留数表示703、小図柄704等よりも後面(下位)のレイヤに表示される。ただし、変動画像701および保留画像702よりも前面のレイヤに第2前面画像709が表示されてもよい。また、第2前面画像709は、第1前面画像707が実行されない変動演出パターンの変動演出において実行される。
(クリア否定画像744)
図151(4)に示すように、第1画像表示装置70には、クリア否定画像744が表示される。クリア否定画像744は、RWMクリア否定演出が実行される場合に表示される。クリア否定画像744が表示されることにより、RWMクリアが実行されていないことが遊技者に示唆される。図示の例では、クリア否定画像744として、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタが表示されている。
(客待ち画像710)
図155(1)に示すように、第1画像表示装置70には、客待ち画像710が表示される。客待ち画像710は、客待ち状態であるときにパチンコ遊技機100を宣伝するための画像である。客待ち画像710は、第1画像表示装置70の表示領域の全面に表示される。ただし、客待ち画像710は、第1画像表示装置70の表示領域のうちの一部に表示され、他の一部には表示されなくてもよい。図示の例では、客待ち画像710として、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに関する動画像が表示されている。客待ち画像710は、装飾図柄700、変動画像701、保留画像702、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、到達残回数画像708等よりも前面のレイヤであって、保留数表示703等よりも後面(下位)のレイヤに表示される。ただし、変動画像701、保留画像702、小図柄704等よりも後面のレイヤに客待ち画像710が表示されてもよい。
(第1強調画像711)
図156(9)に示すように、第1画像表示装置70には、第1強調画像711が表示される。第1強調画像711は、第1可動部材73aによる演出を強調する画像である。また、第1強調画像711は、第1画像表示装置70の表示領域の全面に表示される。図示の例では、第1強調画像711は、放射状の画像である。より具体的には、第1強調画像711は、第1可動部材73aの位置を中心とした特定色の放射状の画像である。また、特定色としては、何れの色であってもよいが、例えば、赤色である。また、第1強調画像711は、装飾図柄700、変動台座701P、保留画像702、保留台座702P、実行回数画像705、ステージ画像706、到達残回数画像708等よりも前面のレイヤであって、保留数表示703や小図柄704等よりも後面のレイヤに表示される。
(SPリーチ画像712)
図156(10)に示すように、第1画像表示装置70には、SPリーチ画像712が表示される。このSPリーチ画像712は、SPリーチ演出が実行されていることを示す画像である。SPリーチ画像712は、例えば、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタがミニゲームを行う動画像である。また、SPリーチ画像712においては、ステージ画像706とは異なる背景が表示される。また、SPリーチ画像712は、変動画像701、変動台座701P、保留画像702、保留台座702P、実行回数画像705、ステージ画像706、到達残回数画像708等よりも前面のレイヤであって、装飾図柄700、保留数表示703、小図柄704等よりも後面のレイヤに表示される。
(SPSPリーチ画像713)
図156(11)に示すように、第1画像表示装置70には、SPSPリーチ画像713が表示される。このSPSPリーチ画像713は、SPSPリーチ演出が実行されていることを示す画像である。SPSPリーチ画像713は、例えば、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタが闘う動画像である。また、SPSPリーチ画像713においては、ステージ画像706およびSPリーチ画像712とは異なる背景が表示される。また、SPSPリーチ画像713は、変動画像701、変動台座701P、保留画像702、保留台座702P、実行回数画像705、ステージ画像706、到達残回数画像708等よりも前面のレイヤであって、装飾図柄700、保留数表示703、小図柄704等よりも後面のレイヤに表示される。
(ボタン操作画像714)
図156(12)に示すように、第1画像表示装置70には、ボタン操作画像714が表示される。ボタン操作画像714は、促進演出が実行されているときに表示される画像である。このボタン操作画像714が表示されることにより、遊技者が演出ボタン161を操作するタイミングであることを認識できる。図示の例では、ボタン操作画像714として、演出ボタン161を模した画像が表示される。本実施形態では、ボタン操作画像714が所定期間表示され、ボタン操作画像714が表示されてからこの所定期間が経過するまでに演出ボタン161が操作されると、所定の演出が実行される。すなわち、促進演出においては、演出ボタン161の操作の有効期間が、ボタン操作画像714の表示期間として定められている。
(第1アイキャッチ画像715)
図157(14)に示すように、第1画像表示装置70には、第1アイキャッチ画像715が表示される。第1アイキャッチ画像715は、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタが示された画像である。第1アイキャッチ画像715は、通常遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出または復活変動が行われる変動演出にて、SPSPリーチ演出が終了する際に表示される。また、SPリーチ演出が実行されSPSPリーチ演出が実行されない場合には、SPリーチ演出が終了する際に第1アイキャッチ画像715が表示されてもよい。第1アイキャッチ画像715は、第1画像表示装置70における表示領域の全面に表示される。また、第1アイキャッチ画像715は、装飾図柄700、変動画像701、変動台座701P、保留画像702、保留台座702P、実行回数画像705、ステージ画像706、到達残回数画像708等よりも前面のレイヤであって、保留数表示703、小図柄704等よりも後面のレイヤに表示される。
(調整画像716)
図158(1)に示すように、第1画像表示装置70には、調整画像716が表示される。調整画像716は、音声出力装置9から出力される音の音量や各種ランプの光量を調整するための画像である。調整画像716が表示されているときに遊技者が十字キー19を操作すると、音量や各種ランプの光量が調整される。図示の例では、調整画像716には、スピーカを模した画像、ランプを模した画像、および十字キー19を模した画像が示されている。また、調整画像716は、装飾図柄700よりも前面のレイヤに表示される。
(メニュー画像717)
図158(1)に示すように、第1画像表示装置70には、メニュー画像717が表示される。メニュー画像717は、パチンコ遊技機100に係わる設定を行うためのメニュー画面(不図示)を第1画像表示装置70に表示させるための画像である。言い換えると、メニュー画像717は、メニュー画面を表示可能であることを遊技者に報知する画像である。メニュー画像717が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、第1画像表示装置70にメニュー画面が表示される。図示の例では、メニュー画像717として、演出ボタン161を模した画像、および「ボタンでメニューを表示」のテキストが示されている。また、メニュー画像717は、装飾図柄700よりも前面のレイヤに表示される。
(第2強調画像718)
図160(15)に示すように、第1画像表示装置70には、第2強調画像718が表示される。第2強調画像718は、第1可動部材73aによる演出を強調する画像である。また、第2強調画像718は、第1画像表示装置70の表示領域の全面に表示される。図示の例では、第2強調画像718は、第1可動部材73aの位置を中心とした放射状の画像である。また、第2強調画像718は、第1強調画像711とは異なる色により表示される。第2強調画像718の色としては、何れの色であってもよいが、例えば、虹色である。また、第2強調画像718は、装飾図柄700、変動台座701P、保留画像702、保留台座702P、実行回数画像705、ステージ画像706、到達残回数画像708等よりも前面のレイヤであって、保留数表示703や小図柄704等よりも後面のレイヤに表示される。
(オープニング画像719)
図160(18)に示すように、第1画像表示装置70には、オープニング画像719が表示される。このオープニング画像719は、大当たり遊技の開始または小当たり遊技の開始を遊技者に報知するための画像である。図示の例では、オープニング画像719として、大当たり遊技の開始を示す「BIG Bonus!Congratulations」というテキストが表示されている。このオープニング画像719は、大当たりの種類(例えば、総ラウンド数)、および大当たり遊技の終了後の遊技状態を示唆する内容となっている。
(第1右打ち画像720)
図161(19)に示すように、第1画像表示装置70には、第1右打ち画像720は、遊技球を遊技領域111における右側に向けて発射させることを遊技者に促すための画像である。第1右打ち画像720は、大当たり遊技が実行されているときに表示される。図示の例では、第1右打ち画像720として、右側に向かう矢印のマークが表示されている。
(促進画像721)
図161(19)に示すように、第1画像表示装置70には、促進画像721が表示される。促進画像721は、遊技球を遊技領域111における右側に向けて発射させることを遊技者に促すための画像である。図示の例では、促進画像721として、「右を狙え!!」のテキストと、遊技領域111を模した画像と、遊技領域111を模した画像において左側から右側に向かう矢印のマークとが示されている。
(ラウンド中画像722)
図161(20)に示すように、第1画像表示装置70には、ラウンド中画像722が表示される。このラウンド中画像722は、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタの動画像である。ラウンド中画像722は、大当たり遊技におけるラウンド中に表示される。
(ラウンド数画像723)
図161(20)に示すように、第1画像表示装置70には、ラウンド数画像723が表示される。このラウンド数画像723は、大当たり遊技において現在実行しているラウンドのラウンド数を遊技者に報知するための画像である。図示の例では、ラウンド数画像723として、「Round1」のテキストが表示されている。
(通常時短選択画像745)
図161(21)に示すように、第1画像表示装置70には、通常時短選択画像745が表示される。通常時短選択画像745は、通常時短遊技状態における演出のモードを遊技者に選択させるための画像である。図示の例では、通常時短選択画像745において、「A」および「B」の二つのモードが選択可能になっている。遊技者は、通常時短選択画像745が表示されているときに、演出ボタン161を操作することにより、何れかのモードを選択することができる。また、図示の例では、「A」のモードが選択されている。
(通常時短開始画像724)
図161(22)に示すように、第1画像表示装置70には、通常時短開始画像724が表示される。この通常時短開始画像724は、通常時短遊技状態の開始を報知する画像である。図示の例では、通常時短開始画像724として、「Aモード突入!!」のテキストが表示されている。通常時短開始画像724に表示されている「Aモード」は、通常時短選択画像745(図161(21)参照)において選択されたモードである。
(カード注意画像739)
図161(22)に示すように、第1画像表示装置70には、カード注意画像739が表示される。カード注意画像739は、パチンコ遊技機100との間で遊技球の貸出通信を行う貸出装置(不図示)から有価価値の残高を特定可能なカードの取り忘れを注意するための画像である。図示の例では、カード注意画像739には、「カードの取り忘れに注意してください」のテキストが示されている。
(遊技注意画像740)
図161(22)に示すように、第1画像表示装置70には、遊技注意画像740が表示される。遊技注意画像740は、遊技に対する遊技者ののめり込みを注意するための画像である。図示の例では、遊技注意画像740には、「パチンコは適度に楽しむ遊びです のめり込みに注意しましょう」のテキストが示されている。
(第2右打ち画像725)
図161(23)に示すように、第1画像表示装置70には、第2右打ち画像725が表示される。この第2右打ち画像725は、遊技球を遊技領域111における右側に向けて発射させることを遊技者に促すための画像である。第2右打ち画像725は、通常時短遊技状態であるとき、および特殊時短遊技状態であるときに、継続して表示される。図示の例では、第2右打ち画像725として、右側に向かう矢印のマーク、および「右打ち」のテキストが表示されている。
(通常時短残回数画像726)
図161(23)に示すように、第1画像表示装置70には、通常時短残回数画像726が表示される。この通常時短残回数画像726は、通常時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数を示す画像である。図示の例では、通常時短残回数画像726として、通常時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数が100回であることを示す「100回」のテキストが表示されている。
(切替画像727)
図166(9)に示すように、第1画像表示装置70には、切替画像727が表示される。切替画像727は、第1画像表示装置70に表示される背景を切り替えるための画像である。切替画像727は、通常時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出または復活変動が行われる変動演出において、SPSPリーチ演出が終了する際に表示される。また、SPリーチ演出が実行されSPSPリーチ演出が実行されない場合には、SPリーチ演出が終了する際に切替画像727が表示されてもよい。図示の例では、切替画像727として、暗闇を模した画像が示されている。また、切替画像727は、装飾図柄700、変動画像701、変動台座701P、保留画像702、保留台座702P、実行回数画像705、ステージ画像706、通常時短残回数画像726等よりも前面のレイヤであって、保留数表示703、小図柄704等よりも後面のレイヤに表示される。
(第1移行画像728)
図166(12)に示すように、第1画像表示装置70には、第1移行画像728が表示される。第1移行画像728は、ステージ画像706が切り替えられる場合に表示される画像である。本実施形態では、通常時短遊技状態に応じたステージ画像706から、第1移行画像728を経由して、通常遊技状態に応じたステージ画像706に切り替えられる。また、特殊時短遊技状態に応じたステージ画像706から、第1移行画像728を経由して、通常遊技状態に応じたステージ画像706に切り替えられる。図示の例では、第1移行画像728として、扉を模した画像が表示されている。第1移行画像728は、第1画像表示装置70における全面に表示される。ただし、第1移行画像728は、第1画像表示装置70における一部に表示され、他の一部に表示されなくてもよい。また、通常時短遊技状態に応じたステージ画像706から通常遊技状態に応じたステージ画像706に切り替えられる場合に表示される第1移行画像728と、特殊時短遊技状態に応じたステージ画像706から通常遊技状態に応じたステージ画像706に切り替えられる場合に表示される第1移行画像728とは、表示態様が同じでもよいし、表示態様が異なってもよい。第1移行画像728は、装飾図柄700、変動画像701、変動台座701P、保留画像702、保留台座702P、実行回数画像705、ステージ画像706、到達残回数画像708、通常時短残回数画像726等よりも前面のレイヤであって、保留数表示703、小図柄704等よりも後面のレイヤに表示される。
(結果画像729)
図167(13)に示すように、第1画像表示装置70には、結果画像729が表示される。結果画像729は、大当たり遊技の結果を示す画像である。結果画像729は、大当たり遊技が行われた場合において、第1移行画像728が表示されているときに表示される。また、第1移行画像728が表示されるまでに複数回の大当たり遊技が実行された場合、結果画像729には、この複数回の大当たり遊技の累積の結果が示される。図示の例では、結果画像729には、通常時短遊技状態であったことを示す「Aモード」のテキストと、大当たり遊技が3回実行されたことを示す「TOTAL3回」のテキストと、大当たり遊技における賞球に応じた「3024Pt獲得」のテキストとが表示されている。
(左打ち画像730)
図168(20)に示すように、第1画像表示装置70には、左打ち画像730が表示される。左打ち画像730は、遊技球を遊技領域111における左側に向けて発射させることを遊技者に促すための画像である。図示の例では、左打ち画像730として、左側に向かう矢印のマーク、および「左打ち」のテキストが表示されている。左打ち画像730は、通常時短遊技状態から通常遊技状態に切り替わったときや、特殊時短遊技状態から通常遊技状態に切り替わったときに表示される。
(第2アイキャッチ画像731)
図169(29)に示すように、第1画像表示装置70には、第2アイキャッチ画像731が表示される。第2アイキャッチ画像731は、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタが示された画像であって、第1アイキャッチ画像715とは異なる画像である。ただし、第2アイキャッチ画像731は、第1アイキャッチ画像715と同じ画像であってもよい。第2アイキャッチ画像731は、ステージを切り替える場合、すなわち、ステージ画像706の表示態様を変える場合に表示される。より具体的には、第2アイキャッチ画像731は、ステージ画像706の表示態様を変える場合において、変動演出が開始された際に表示される。また、第2アイキャッチ画像731は、装飾図柄700、変動画像701、変動台座701P、保留画像702、保留台座702P、実行回数画像705、ステージ画像706、到達残回数画像708等よりも前面のレイヤであって、保留数表示703、小図柄704等よりも後面のレイヤに表示される。
(カウントダウン画像732)
図176(2)に示すように、第1画像表示装置70には、カウントダウン画像732が表示される。カウントダウン画像732は、所定条件の成立(RAMクリアの実行、変動回数のリセット)から実行された特別図柄の変動表示の回数(変動演出の回数)が特殊時短遊技状態になるまでの残りの回数を、カウントダウンとして報知する画像である。カウントダウン画像732は、特殊時短遊技状態になるまでの変動表示の回数が、特定の回数になると、開始される。特定の回数は、何れの回数であってもよいが、例えば、3回である。また、カウントダウン画像732は、変動演出ごとに、表示内容が更新される。図示の例では、カウントダウン画像732として、特殊時短遊技状態になるまでに必要な変動演出の回数が1回であることを示す「1」の画像が表示されている。
(特殊時短開始画像733)
図177(7)に示すように、第1画像表示装置70には、特殊時短開始画像733が表示される。特殊時短開始画像733は、特殊時短遊技状態の開始を報知する画像である。図示の例では、特殊時短開始画像733として、「時短遊技START!」のテキストと、右側に向かう矢印のマークとが示されている。
(第2移行画像734)
図177(9)に示すように、第1画像表示装置70には、第2移行画像734が表示される。第2移行画像734は、ステージ画像706が切り替えられる場合に表示される画像である。本実施形態では、通常遊技状態に応じたステージ画像706から、第2移行画像734を経由して、特殊時短遊技状態に応じたステージ画像706に切り替えられる。図示の例では、第2移行画像734として、シャッターを模した画像が表示されている。第2移行画像734は、第1画像表示装置70における全面に表示される。ただし、第2移行画像734は、第1画像表示装置70における一部に表示され、他の一部に表示されなくてもよい。第2移行画像734は、装飾図柄700、変動画像701、変動台座701P、保留画像702、保留台座702P、実行回数画像705、ステージ画像706、到達残回数画像708等よりも前面のレイヤであって、保留数表示703、小図柄704等よりも後面のレイヤに表示される。
(特殊時短選択画像735)
図177(10)に示すように、第1画像表示装置70には、特殊時短選択画像735が表示される。特殊時短選択画像735は、特殊時短遊技状態における演出のモードを遊技者に選択させるための画像である。図示の例では、特殊時短選択画像735において、「a」および「b」の二つのモードの何れかを選択可能になっている。遊技者は、特殊時短選択画像735が表示されているときに、遊技者が演出ボタン161を操作することにより、何れかのモードを選択することができる。また、図示の例では、「a」のモードが選択されている。
(モード開始画像736)
図177(11)に示すように、第1画像表示装置70には、モード開始画像736が表示される。モード開始画像736は、特殊時短遊技状態におけるモードの演出が開始されることを報知する画像である。図示の例では、モード開始画像736として、「チャンスモード突入!!」のテキストが示されている。
(第3右打ち画像737)
図177(12)に示すように、第1画像表示装置70には、第3右打ち画像737が表示される。この第3右打ち画像737は、遊技球を遊技領域111における右側に向けて発射することを遊技者に対して促すための画像である。第3右打ち画像737は、特殊時短遊技状態における初回の変動演出において表示される。図示の例では、第3右打ち画像737として、右側に向かう矢印のマーク、および「右打ち」というテキストが表示されている。
(特殊時短残回数画像738)
図177(12)に示すように、第1画像表示装置70には、特殊時短残回数画像738が表示される。特殊時短残回数画像738は、特殊時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数を示唆する画像である。図示の例では、特殊時短残回数画像738として、特殊時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数が749回であることを示す「749」のテキストが表示されている。
(磁気エラー報知画像741)
図195(2)に示すように、第1画像表示装置70には、磁気エラー報知画像741が表示される。磁気エラー報知画像741は、磁気エラーを報知する画像である。磁気検出センサ57aによって異常な磁気が検出されると、磁気エラー報知画像741が表示される。図示の例では、磁気エラー報知画像741として、「磁石を検知しました」のテキストが示されている。
(復帰中画像742)
図205(4)に示すように、第1画像表示装置70には、復帰中画像742が表示される。復帰中画像742は、パチンコ遊技機100の電源が遮断された状態から復帰中であることを示す画像である。本実施形態では、パチンコ遊技機100の電源が投入された後、装飾図柄700、保留画像702、保留数表示703、小図柄704、ステージ画像706等が表示される前に、復帰中画像742が表示される。また、復帰中画像742は、第1画像表示装置70の表示領域における全面に表示される。また、復帰中画像742は、装飾図柄700、変動台座701P、保留画像702、保留台座702P、保留数表示703、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、到達残回数画像708等よりも前面のレイヤに表示される。図示の例では、復帰中画像742として、「復帰中」のテキストが示されている。
(ゾーン報知画像743)
図215(2)に示すように、第1画像表示装置70には、ゾーン報知画像743が表示される。このゾーン報知画像743は、ゾーン演出が実行されていることを報知する画像である。また、ゾーン報知画像743には、複数のゾーン演出のうちの何れが実行されているかを識別するための情報が表示される。図示の例では、ゾーン報知画像743として、実行されているゾーン演出を識別するための「チャンスゾーン」のテキストが示されている。
(変動演出例1)
次に、図146乃至図148を参照しながら、演出制御部300が第1画像表示装置70などを用いて行う装飾図柄700の変動演出(変動演出例1)について具体的に説明する。変動演出例1は、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞したことに基づく装飾図柄700の変動演出例である。また、変動演出例1は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり、且つ、リーチ演出が実行されない変動演出例である。
図146(1)に示すように、演出制御部300によって、1つ前の特別図柄が停止表示されることに伴い、第1画像表示装置70において装飾性の高い装飾図柄700が確定停止されているものとする。また、このとき、第1画像表示装置70には、装飾図柄700、変動台座701P、保留台座702P、保留数表示703、小図柄704、実行回数画像705、およびステージ画像706が表示されている。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703には、第1始動口121への入賞についての保留数である「0」が示され、第2始動口122の保留数表示703には、第2始動口への入賞についての保留数である「0」が示されている。また、実行回数画像705には、「99GAME」のテキストが示されている。また、ステージ画像706として、第1ステージに対応する背景が表示されている。第1ステージは、通常遊技状態に対応するステージである。
また、枠用照明装置10におけるトップランプ10b、盤用照明装置74における盤ランプ74b、盤用照明装置74における可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第1態様である。第1態様は、例えば、白色に点灯する発光の態様である。また、図示を省略するが、音声出力装置9からは、前回の変動演出に応じたBGMが継続して出力されている。
そして、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図146(2)に示すように、特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。本実施の形態では、左装飾図柄700、中装飾図柄700、右装飾図柄700、および小図柄704は、それぞれ、数字の「1」から「9」までを順に表示することで変動表示を行う。すなわち、本実施の形態では、左装飾図柄700、中装飾図柄700、右装飾図柄700、および小図柄704は、個別に数字が変化可能になっている。なお、左装飾図柄700、中装飾図柄700、右装飾図柄700、および小図柄704は、例えば英文字など、数字とは異なる文字を表示してもよい。また、変動の開始に伴い、装飾図柄700は、下側に向かって低速で変動表示される一方で、小図柄704は高速で変動表示される。
なお、図面において装飾図柄700や小図柄704が特に高速で変動表示(スクロール)していることを示す場合、判り易くするために、対象の図柄をそれぞれ矢印(↓)によって表示する。高速で変動表示されている装飾図柄700および小図柄704は、変動表示されていないときに比べて、透過度が高くなっている。また、高速で変動表示されている対象の図柄は、遊技者に対して視認不能または視認困難な状態であってもよいし、遊技者に視認可能な状態であってもよい。また、装飾図柄700の低速による変動表示のように、変動が開始されたときの装飾図柄700の動作を、以下では、変動開始時動作と称することがある。
また、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、図146(2)に示すように、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、保留画像702の段階表示演出が開始される。段階表示演出は、保留画像702の表示態様を段階的に変化させながら保留画像702を表示させる演出である。段階表示演出は、保留画像702の表示が開始されるときに実行される。図示の例では、1番目の保留台座702Pから上方に離れた位置に、1番目の保留画像702が小さいサイズにより表示されている。なお、段階表示演出については、後に詳述する。
また、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、図146(2)に示すように、第1始動口121への入賞を報知する入賞音の音声出力装置9からの出力が開始される。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cの発光態様が、変動演出に応じた発光態様に切り替わる。より具体的には、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第1態様から第2態様になる。第2態様は、青色に点灯する発光の態様であって、第1態様とは異なる態様である。
次に、図146(3)に示すように、変動開始時動作により、装飾図柄700がさらに下側に移動する。また、このとき、段階表示演出が完了し、1番目の保留台座702Pに、通常表示態様の保留画像702が表示される。この保留画像702は、図146(2)に示した例よりも大きい表示サイズである。また、この保留画像702の表示態様は、第1ステージに応じた表示態様である。また、第1始動口121への入賞を報知する入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。
また、図146(3)に示す例では図示を省略しているが、段階表示演出が完了すると、保留画像702の動作演出が開始される。動作演出とは、変動画像701または保留画像702を動作表示させる演出である。動作演出は、演出の進行に応じて実行される。より具体的には、動作演出は、変動演出の実行中に行われる。また、変動演出が実行されていないときに動作演出が実行されなくてもよいし、変動演出が実行されていないときであっても動作演出が実行されてもよい。動作演出を実行することにより、遊技者を変動画像701または保留画像702に着目させることができる。なお、動作演出については、後に詳述する。
次に、図146(4)に示すように、変動開始時動作が終了し、装飾図柄700の変動が高速になる。また、保留画像702が変動台座701Pに移動するとともに拡大することで、変動画像701が表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703が「0」に切り替わる。また、図示を省略するが、変動演出の実行中においては、実行中である変動演出に応じたBGMが継続して音声出力装置9から出力されている。
なお、図146(1)乃至(4)に示す例では、装飾図柄700は、左装飾図柄700、中装飾図柄700、および右装飾図柄700が左右方向に並べて配置され、変動表示される際に上下方向に移動(スクロール)するが、この態様に限定されない。例えば、装飾図柄700は、左装飾図柄700、中装飾図柄700、および右装飾図柄700が上下方向に並べて配置されるとともに、それぞれが左右方向に移動(スクロール)しても良い。
また、図面において装飾図柄700や小図柄704が矢印(↓)により表示される状態は、対象の図柄が表示されている状態に限定されない。例えば、図面において対象の図柄が矢印(↓)により表示される状態は、対象の図柄が非表示になることで遊技者に視認不能である状態であってもよい。
また、図146(1)乃至(4)に示したように、第1始動口121の入賞についての保留が発生しておらず且つ特別図柄が変動していない状態において、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示されるとともに、保留画像702が表示される。そして、その後、保留画像702が、変動画像701の表示位置に移動するとともに、第1始動口121の保留数表示703に「0」が表示される。
ただし、第1始動口121の入賞についての保留が発生しておらず且つ特別図柄が変動していない状態において、第1始動口121に遊技球が入賞する場合に、第1始動口121の保留数表示703が「0」のままであってもよい。この場合に、保留画像702が表示されてからこの保留画像702が移動することで変動画像701が表示されてもよいし、保留画像702が表示されることなく変動画像701が表示されてもよい。
また、図示を省略するが、第2始動口122の入賞についての保留が発生しておらず且つ特別図柄が変動していない状態において、第2始動口122に遊技球が入賞すると、第2始動口122の保留数表示703に「1」が表示されるとともに、保留画像702が表示されてもよい。そしてその後、保留画像702が、変動画像701の表示位置に移動するとともに、第2始動口122の保留数表示703に「0」が表示されてもよい。
ただし、第2始動口122の入賞についての保留が発生しておらず且つ特別図柄が変動していない状態において、第2始動口122に遊技球が入賞する場合に、第2始動口122の保留数表示703が「0」のままであってもよい。この場合に、保留画像702が表示されてからこの保留画像702が移動することで変動画像701が表示されてもよいし、保留画像702が表示されることなく変動画像701が表示されてもよい。
次に、図146(5)に示すように、第1前面画像707の表示が開始される。第1前面画像707の表示が開始される際には、第1前面画像707の透過度が高く、第1前面画像707よりも後面のレイヤに表示されている装飾図柄700が、遊技者に視認可能になっている。また、このとき、到達残回数画像708が表示される。図示の例では、到達残回数画像708には、「あと400」のテキストが示されている。
次に、図146(6)に示すように、第1前面画像707の透過度が低くなり、第1前面画像707よりも後面のレイヤに表示されている装飾図柄700は、遊技者に視認不能または視認困難である状態になる。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、図147(7)に示すように、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、段階表示演出が開始され、1番目の保留台座702Pから上方に離れた位置に、保留画像702が小さいサイズにより表示される。また、このとき、音声出力装置9からの入賞音の出力が開始される。
次に、図147(8)に示すように、段階表示演出が完了し、1番目の保留台座702Pに、通常表示態様の保留画像702が、図147(7)に示した例よりも大きい表示サイズにより表示される。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、保留画像702の動作演出が開始される。また、入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。
次に、図147(9)に示すように、第1前面画像707が非表示になり、高速で変動表示されている装飾図柄700が再び遊技者に視認可能になる。
なお、第1前面画像707の表示期間は、例えば、3秒である。
次に、図147(10)に示すように、左装飾図柄700が、低速でスクロールした後に、変動開始まで確定停止されていた位置で仮停止する。より具体的には、左装飾図柄700である数字の「4」が仮停止する。
なお、図面において装飾図柄700が仮停止していることを表す場合、判り易くするために、仮停止している装飾図柄700の周囲にダブルコーテーションマークと同様な表示を用いて表現する。
次に、図147(11)に示すように、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、第1始動口121の保留数表示703に「2」が表示される。また、このとき、段階表示演出が開始され、2番目の保留台座702Pから上方に離れた位置に、保留画像702が小さいサイズにより表示される。また、このとき、第1始動口121への入賞を報知する入賞音の音声出力装置9からの出力が開始される。この入賞音は、通常表示態様の保留画像702(図147(8)参照)が表示されるときに出力されていた入賞音とは異なる音である。
次に、図147(12)に示すように、段階表示演出が完了し、2番目の保留台座702Pに、保留画像702が大きい表示サイズで期待色表示態様により表示される。図示の例では、2番目の保留画像702は、青色により表示されている。より具体的には、2番目の保留画像702は、青色からなり円状に形成された円状部と、円状部の上に位置しオーラを模したオーラ部とを有する態様により表示されている。また、段階表示演出が完了すると、2番目の保留画像702の動作演出が開始される。また、第1始動口121への入賞を報知する入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了してから所定時間の経過後に出力されなくなる。この所定時間は、例えば、1秒である。すなわち、通常表示態様の保留画像702が表示される場合の入賞音の出力時間よりも、青色の保留画像702が表示される場合の入賞音の出力時間の方が長い。
次に、図148(13)に示すように、右装飾図柄700が、低速でスクロールした後に、変動開始まで確定停止されていた位置で仮停止する。より具体的には、右装飾図柄700である数字の「1」が仮停止する。
次に、図148(14)に示すように、中装飾図柄700が、低速でスクロールした後に、変動開始まで確定停止されていた位置で仮停止する。より具体的には、中装飾図柄700である数字の「2」が仮停止する。そして、3つの装飾図柄700が仮停止した後、特別図柄の変動停止にともない、図148(15)に示すように、3つの装飾図柄700が確定停止する。この装飾図柄700の組み合わせ「421」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄704も3つ揃って確定停止する。言い換えると、小図柄704は、何れも、仮停止することなく確定停止する。このとき、小図柄704の組み合わせ「421」は、装飾図柄700の組み合わせと一致する。また、このとき、実行回数画像705の表示内容が「100GAME」に更新される。なお、この変動演出の実行時間は、例えば、8秒である。
(通常表示態様の円状の保留画像702による段階表示演出)
次に、通常表示態様の円状の保留画像702による段階表示演出について説明する。図149は、通常表示態様の円状の保留画像702による段階表示演出の例を示した図である。
通常表示態様の円状の保留画像702は、段階表示演出として4段階の演出を行う。第1始動口121に遊技球が入賞すると、まず、図149(1)に示すように、段階表示演出の第1段階として、透過度の高い保留画像702が白色により表示される。この保留画像702は、半円形状である。また、この保留画像702は、保留台座702Pから上方に離れた位置に表示されている。段階表示演出の第1段階における保留画像702の表示態様は、図146(2)および図147(7)に示した保留画像702の表示態様である。
次に、図149(2)に示すように、段階表示演出の第2段階として、第1段階よりも透過度が低い保留画像702が表示される。この保留画像702は、円状であるとともに、十字のマークを有する。また、この保留画像702は、第1段階に比べて大きい表示サイズであり、且つ、第1段階に比べて保留台座702Pに近い位置に表示されている。
次に、図149(3)に示すように、段階表示演出の第3段階として、第2段階よりも透過度が低い保留画像702が表示される。この保留画像702は、第2段階に比べて大きい表示サイズで、且つ、第2段階に比べて保留台座702Pに近い位置に表示されている。
次に、図149(4)に示すように、段階表示演出の第4段階、すなわち最終段階として、第3段階よりも透過度が低い保留画像702が表示される。この保留画像702は、第3段階よりも大きい表示サイズにより表示される。また、この保留画像702は、第3段階に比べて保留台座702Pに近い位置に表示されている。段階表示演出の最終段階における保留画像702の表示態様は、図146(3)および図147(8)に示した保留画像702の表示態様である。すなわち、図示を省略しているが、図146(2)および図147(7)に示した第1段階における保留画像702が表示された後、段階表示演出の第2段階における保留画像702が表示されてから、段階表示演出の第3段階における保留画像702が表示される。そして、その後、図146(3)および図147(9)に示した完成表示態様の保留画像702が表示される。
なお、最終段階の保留画像702の表示態様を、以下では、完成表示態様と称することがある。特に、完成表示態様であるときの保留画像702の表示サイズを、完成表示サイズと称することがある。また、完成表示態様であるときの保留画像702の形態を、完成形態と称することがある。また、完成表示態様であるときの保留画像702の透過度を、完成透過度と称することがある。また、完成表示態様であるときの保留画像702の表示位置を、完成表示位置と称することがある。
また、第1段階乃至第3段階、すなわち最終段階ではない保留画像702の表示態様を、以下では、未完成表示態様と称することがある。特に、未完成表示態様であるときの保留画像702の表示サイズを、未完成表示サイズと称することがある。また、未完成表示態様であるときの保留画像702の形態を、未完成形態と称することがある。また、未完成表示態様であるときの保留画像702の透過度を、未完成透過度と称することがある。また、未完成表示態様であるときの保留画像702の動作態様を、未完成動作態様と称することがある。また、未完成表示態様であるときの保留画像702の表示位置を、未完成表示位置と称することがある。
本実施形態では、段階表示演出が開始されてから完成表示態様の保留画像702が表示されるまでの時間、すなわち、円状の通常表示態様の保留画像702による段階表示演出の実行時間は、0.2秒である。
また、段階表示演出が完了すると、図149(5)に示すように、保留画像702の動作演出が開始される。通常表示態様の円状の保留画像702は、動作演出として、時計回り方向への回転を周期的に行う。この動作演出における回転の周期は、例えば、2.0秒である。
以上の通り、保留画像702は、段階表示演出において、表示サイズが段階的に変化しながら表示される。より具体的には、保留画像702は、表示サイズが段階的に大きくなるように表示される。また、保留画像702は、段階表示演出において、表示位置が段階的に変化しながら表示される。より具体的には、保留画像702は、保留台座702P(完成表示位置)に向かって段階的に移動するように表示される。また、保留画像702は、段階表示演出において、透過度が段階的に変化しながら表示される。より具体的には、保留画像702は、透過度が段階的に低くなるように表示される。また、保留画像702は、形態が段階的に変化しながら表示される。より具体的には、保留画像702は、形態が、完成形態に段階的に近づくように表示される。
保留画像702が表示される際に、段階表示演出が行われることなく、保留画像702が非表示の状態から完成表示態様に切り替わると、遊技者が保留画像702の表示に対して違和感を抱くおそれがある。そこで、本実施形態では、段階表示演出により保留画像702を段階的に表示することで、遊技者が違和感を抱くことを抑制している。また、段階表示演出により、保留画像702の表示態様の変化を遊技者に楽しませることができる。
(青色の保留画像702による段階表示演出)
次に、青色の保留画像702による段階表示演出について説明する。図150は、青色の保留画像702による段階表示演出の例を示した図である。
青色の保留画像702は、段階表示演出として4段階の演出を行う。第1始動口121に遊技球が入賞すると、まず、図150(1)に示すように、段階表示演出の第1段階として、透過度の高い保留画像702が白色により表示される。この保留画像702は、半円形状である。また、この保留画像702は、保留台座702Pから上方に離れた位置に表示されている。段階表示演出の第1段階における保留画像702の表示態様は、図147(11)に示した保留画像702の表示態様である。また、青色の保留画像702の第1段階における表示態様(表示サイズ、透過度、形態、表示位置等)は、通常表示態様の円状の保留画像702による段階表示演出における第1段階の表示態様と同じ表示態様である。
次に、図150(2)に示すように、段階表示演出の第2段階として、第1段階よりも透過度が低い保留画像702が青色により表示される。この保留画像702は、青色からなり円状に形成された円状部702aと、円状部702aの上に位置しオーラを模したオーラ部702bとを有する態様により表示されている。また、この保留画像702は、第1段階に比べて大きい表示サイズであり、且つ、第1段階に比べて保留台座702Pに近い位置に表示されている。
次に、図150(3)に示すように、段階表示演出の第3段階として、第2段階よりも透過度が低い保留画像702が表示される。この保留画像702は、第2段階に比べて大きい表示サイズで、且つ、第2段階に比べて保留台座702Pに近い位置に表示されている。
次に、図150(4)に示すように、段階表示演出の第4段階、すなわち最終段階として、第3段階よりも透過度が低い保留画像702が表示される。この保留画像702は、第3段階よりも大きい表示サイズにより表示される。また、この保留画像702は、第3段階に比べて保留台座702Pに近い位置に表示されている。段階表示演出の最終段階における保留画像702の表示態様は、図147(12)に示した保留画像702の表示態様である。すなわち、図示を省略しているが、図147(11)に示した第1段階における保留画像702が表示された後、段階表示演出の第2段階における保留画像702が表示されてから、段階表示演出の第3段階における保留画像702が表示される。そして、その後、図147(12)に示した完成表示態様の保留画像702が表示される。
本実施形態では、段階表示演出が開始されてから完成表示態様の保留画像702が表示されるまでの時間、すなわち、青色の保留画像702による段階表示演出の実行時間は、0.3秒である。つまり、通常表示態様の保留画像702による段階表示演出の実行時間よりも、期待色表示態様の保留画像702による段階表示演出の実行時間の方が長い。
また、段階表示演出が完了すると、図150(5)に示すように、保留画像702の動作演出が開始される。青色の円状の保留画像702は、動作演出として、円状部702aが時計回り方向への回転を周期的に行うとともに、オーラ部702bが左右に揺動する動作を周期的に行う。この動作演出における回転の周期は、例えば、2.0秒である。また、この動作演出における揺動の周期は、例えば、1.5秒である。
以上の通り、通常表示態様の保留画像702と、期待色表示態様の保留画像702とは、段階表示演出における第1段階の表示態様が同じ表示態様である。この場合、段階表示演出における第1段階の保留画像702が表示されたときに、遊技者は、表示された保留画像702が通常表示態様であるか、期待色表示態様であるかの区別がつかない。そのため、何れの表示態様により保留画像702が表示されるかの期待感を遊技者に与えることができる。
なお、通常表示態様の保留画像702と、期待色表示態様の保留画像702とは、段階表示演出における第1段階の表示態様が同じ表示態様であることを説明したが、これに限定されない。通常表示態様の保留画像702と、期待色表示態様の保留画像702とは、第1段階の表示色、形態、表示サイズ、透過度、および表示位置のうちの何れか一つ以上の表示態様が同じである一方で、他の表示態様は異なってもよい。この場合であっても、第1段階の保留画像702が表示されたときに、遊技者は、表示された保留画像702が通常表示態様であるか、期待色表示態様であるかの区別がつきにくい。そのため、何れの表示態様により保留画像702が表示されるかの期待感を遊技者に与えることができる。
また、期待色表示態様の保留画像702(変動画像701)においては、表示色以外の表示態様(表示サイズ、透過度、形態、表示位置等)は、表示色によらず同じであってもよいし、表示色ごとに異なってもよい。また、期待色表示態様の保留画像702(変動画像701)において、特定の複数色(例えば、青色と赤色)では、表示色以外の表示態様(表示サイズ、透過度、形態、表示位置等)が同じであって、特別色(例えば虹色)は、表示色以外の表示態様(表示サイズ、透過度、形態、表示位置等)も、特定の複数色とは異なってもよい。
また、期待色表示態様の保留画像702(変動画像701)において、表示色以外の表示態様(表示サイズ、透過度、形態、表示位置等)が表示色によって異なる場合に、段階表示演出における各段階の表示態様(表示サイズ、透過度、形態、表示位置等)も異なってもよい。また、期待色表示態様の保留画像702(変動画像701)において、表示色以外の表示態様(表示サイズ、透過度、形態、表示位置等)が表示色によらず同じである場合に、段階表示演出における各段階の表示態様(表示サイズ、透過度、形態、表示位置等)も同じであってもよい。
また、期待色表示態様の保留画像702(変動画像701)による動作演出における動作態様は、表示色によらず同じであってもよいし、表示色ごとに異なってもよい。また、期待色表示態様の保留画像702(変動画像701)において、特定の複数色(例えば、青色と赤色)では、動作演出における動作態様が同じであって、特別色(例えば虹色)は、動作演出における動作態様が、特定の複数色とは異なってもよい。
(変動演出例2)
図151は、演出制御部300が第1画像表示装置70を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図151を参照しながら装飾図柄700の変動演出について他の具体例(変動演出例2)を説明する。変動演出例2は、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞したことに基づく装飾図柄700の変動演出例である。また、変動演出例2は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり、且つ、リーチ演出が実行されない変動演出例である。また、以下の説明においては、上記の変動演出例1と相違する点を主に説明し、変動演出例1と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図151(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することに伴い、演出制御部300によって、第1画像表示装置70において装飾図柄700および小図柄704が確定停止されている。また、このとき、4つの保留画像702、実行回数画像705、およびステージ画像706が表示されている。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703に「4」が表示されている。また、実行回数画像705には、「49GAME」のテキストが示されている。また、ステージ画像706として、第1ステージに対応する背景が表示されている。また、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第2態様である。また、図示を省略するが、音声出力装置9からは、前回の変動演出に応じたBGMが継続して出力されている。
次に、図151(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示703が「3」に切り替わる。また、このとき、2番目の保留画像702、3番目の保留画像702、4番目の保留画像702は、それぞれ、1番目の保留台座702P、2番目の保留台座702P、3番目の保留台座702Pに向かって移動する。また、1番目の保留画像702が変動台座701Pに向かって移動するとともに拡大することで、変動画像701が表示される。
次に、図151(3)に示すように、第2前面画像709の表示が開始される。第2前面画像709の表示が開始される際には、第2前面画像709の透過度が高く、第2前面画像709よりも後面のレイヤに表示されている装飾図柄700が、遊技者に視認可能になっている。
次に、図151(4)に示すように、第2前面画像709の透過度が低くなり、第2前面画像709よりも後面のレイヤに表示されている装飾図柄700は、遊技者に視認困難または視認不能である状態になる。また、このとき、クリア否定画像744および到達残回数画像708が表示される。到達残回数画像708には、「あと200」のテキストが示されている。
次に、図151(5)に示すように、第2前面画像709が非表示になり、高速で変動表示されている装飾図柄700が、再び遊技者に視認可能になる。
なお、第2前面画像709の表示期間は、例えば2秒である。
次に、特別図柄の変動停止に伴い、図151(6)に示すように、3つの装飾図柄700および小図柄704である「853」が揃って表示され確定停止する。また、このとき、実行回数画像705の表示内容が「50GAME」に更新される。
なお、この変動演出の実行時間は、例えば4秒である。
(変動演出例3)
図152および図153は、演出制御部300が第1画像表示装置70を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図152を参照しながら装飾図柄700の変動演出について他の具体例(変動演出例3)を説明する。変動演出例3は、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞したことに基づく装飾図柄700の変動演出例である。また、変動演出例3は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり、且つ、リーチ演出が実行される変動演出例である。また、以下の説明においては、上記の各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図152(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することに伴い、演出制御部300によって、第1画像表示装置70において装飾図柄700および小図柄704が確定停止されている。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703に「0」が表示されている。また、実行回数画像705には、「200GAME」のテキストが示されている。また、到達残回数画像708には、「あと300」のテキストが示されている。また、ステージ画像706として、第2ステージに対応する背景が表示されている。第2ステージは、通常遊技状態に対応するステージであって、第1ステージとは異なるステージである。
また、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第1態様である。また、図示を省略するが、音声出力装置9からは、前回の変動演出に応じたBGMが継続して出力されている。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図152(2)に示すように、特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。このとき、装飾図柄700の変動開始時動作が開始され、小図柄704は高速で変動表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、保留画像702の段階表示演出が開始される。図示の例では、1番目の保留台座702Pに、保留画像702が小さいサイズにより表示される。また、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、音声出力装置9からの入賞音の出力が開始される。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも、第1態様から第2態様に切り替わる。
次に、図152(3)に示すように、変動開始時動作が進行する。また、このとき、段階表示演出が完了し、1番目の保留台座702Pに、星型の保留画像702が通常表示態様により表示される。この保留画像702は、図152(2)に示した例よりも大きい表示サイズである。また、この保留画像702の表示態様は、第2ステージに応じた表示態様である。また、入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、保留画像702の動作演出が開始される。
次に、図152(4)に示すように、変動開始時動作が終了し、装飾図柄700の変動が高速になる。また、保留画像702が変動台座701Pに移動するとともに拡大することで、変動画像701が表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703が「0」に切り替わる。また、図示を省略するが、変動演出の実行中においては、実行中の変動演出に応じたBGMが継続して音声出力装置9から出力されている。
次に、図152(5)に示すように、左装飾図柄700である「4」が仮停止する。
次に、図152(6)に示すように、右装飾図柄700である「4」が仮停止し、リーチ演出が開始される。
次に、図153(7)に示すように、中装飾図柄700である「3」が仮停止する。
そして、特別図柄の変動停止に伴い、図153(8)に示すように、3つの装飾図柄700が確定停止する。この装飾図柄700の組み合わせ「434」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、特別図柄の変動停止に伴い、小図柄704である「434」も確定停止する。また、このとき、実行回数画像705の表示内容が「201GAME」に更新される。また、このとき、到達残回数画像708の表示内容が「あと299」に更新される。
(通常表示態様の星型の保留画像702による段階表示演出)
次に、通常表示態様の星型の保留画像702による段階表示演出について説明する。図154は、通常表示態様の星型の保留画像702による段階表示演出の例を示した図である。
通常表示態様の星型の保留画像702は、段階表示演出として4段階の演出を行う。第1始動口121に遊技球が入賞すると、まず、図154(1)に示すように、段階表示演出の第1段階として、透過度の高い保留画像702が白色により表示される。この保留画像702は、星型における上部が欠けた形状である。段階表示演出の第1段階における保留画像702の表示態様は、図152(2)に示した保留画像702の表示態様である。
次に、図154(2)に示すように、段階表示演出の第2段階として、第1段階よりも透過度が低い保留画像702が表示される。この保留画像702は、星型の形状である。また、この保留画像702は、第1段階に比べて大きい表示サイズにより表示されている。
次に、図154(3)に示すように、段階表示演出の第3段階として、第2段階よりも透過度が低い保留画像702が表示される。この保留画像702は、第2段階に比べて大きい表示サイズにより表示されている。また、第3段階においては、保留画像702を用いた動作表示が行われている。より具体的には、第3段階において、保留画像702が発光するような動作表示が行われている。図示の例では、保留画像702の中心から保留画像702の周囲に向かって光を模した画像が移動表示されている。
次に、図154(4)に示すように、段階表示演出の第4段階、すなわち最終段階として、第3段階よりも透過度が低い保留画像702が表示される。この保留画像702は、第3段階よりも大きい表示サイズにより表示されている。なお、段階表示演出の第3段階において行われた保留画像702による動作表示は、最終段階では行われない。段階表示演出の最終段階における保留画像702の表示態様は、図152(3)に示した保留画像702の表示態様である。すなわち、図示を省略しているが、図152(2)に示した第1段階における保留画像702が表示された後、段階表示演出の第2段階における保留画像702が表示されてから、段階表示演出の第3段階における保留画像702が表示される。そして、その後、図152(3)に示した完成表示態様の保留画像702が表示される。
本実施形態では、この段階表示演出が開始されてから完成表示態様により保留画像702が表示されるまでの時間、すなわち、星型の通常表示態様の保留画像702による段階表示演出の実行時間は、0.2秒である。つまり、星型の通常表示態様の保留画像702による段階表示演出の実行時間は、円状の通常表示態様の保留画像702による段階表示演出の実行時間と同じである。
また、段階表示演出が完了すると、図154(5)に示すように、保留画像702の動作演出が開始される。通常表示態様の星型の保留画像702は、動作演出として、反時計回り方向への回転を周期的に行う。この動作演出における回転の周期は、例えば、2.0秒である。
(変動演出例4)
図155乃至図157は、演出制御部300が第1画像表示装置70を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図155乃至図157を参照しながら装飾図柄700の変動演出について他の具体例(変動演出例4)を説明する。変動演出例4は、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞したことに基づく装飾図柄700の変動演出例である。また、変動演出例4は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり、且つ、リーチ演出、SPリーチ演出、およびSPSPリーチ演出が実行される変動演出例である。また、以下の説明においては、上記の各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図155(1)に示すように、客待ち画像710が表示されている。また、第1始動口121の保留数表示703に「0」が表示されている。また、このとき、特別図柄の変動が停止しており、変動演出は実行されていない。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第3態様である。第3態様は、消灯している態様である。また、このとき、音声出力装置9からは音が出力されていない。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図155(2)に示すように、特別図柄の変動表示開始に伴い、客待ち画像710が非表示になる。また、このとき、装飾図柄700、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708が、遊技者に対して視認容易である状態になる。また、このとき、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。このとき、装飾図柄700の変動開始時動作が開始され、小図柄704は高速で変動表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。また、実行回数画像705には「250GAME」のテキストが示され、到達残回数画像708には「あと250」のテキストが示されている。また、ステージ画像706として、第2ステージに対応する背景が表示されている。また、このとき、保留画像702の段階表示演出が開始される。図示の例では、1番目の保留台座702Pに、保留画像702が未完成表示態様により表示されている。また、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、音声出力装置9からの入賞音の出力が開始される。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも、第3態様から第2態様に切り替わる。
次に、図155(3)に示すように、変動開始時動作が進行する。また、このとき、段階表示演出が完了し、1番目の保留台座702Pに、通常表示態様の保留画像702が完成表示態様により表示される。また、入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、保留画像702の動作演出が開始される。
次に、図155(4)に示すように、変動開始時動作が終了し、装飾図柄700の変動が高速になる。また、保留画像702が変動台座701Pに移動するとともに拡大することで、変動画像701が表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703が「0」に切り替わる。また、図示を省略するが、変動演出の実行中においては、実行中の変動演出に応じたBGMが継続して音声出力装置9から出力されている。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図155(5)に示すように、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、保留画像702の段階表示演出が開始される。図示の例では、1番目の保留台座702Pに、保留画像702が未完成表示態様により表示されている。また、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、音声出力装置9からの入賞音の出力が開始される。
次に、図155(6)に示すように、段階表示演出が完了し、1番目の保留台座702Pに、通常表示態様の保留画像702が完成表示態様により表示される。また、入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、保留画像702の動作演出が開始される。
次に、図156(7)に示すように、左装飾図柄700である「6」が仮停止する。
次に、図156(8)に示すように、右装飾図柄700である「6」が仮停止し、リーチ演出が開始される。
次に、図156(9)に示すように、発展演出が実行される。発展演出は、リーチ演出からSPリーチ演出に発展することを報知する演出である。発展演出においては、可動演出が実行されるとともに、第1強調画像711が表示される。可動演出は、第1可動部材73aを動作させる演出である。図示の例では、可動演出として、第1可動部材73aが、第1画像表示装置70と重なる位置に移動する。また、このとき、装飾図柄700、変動画像701、保留画像702、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。一方で、保留数表示703および小図柄704は、遊技者に対して視認容易である状態を継続する。また、発展演出が実行されると、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cの態様が切り替わる。より具体的には、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第2態様から第4態様に切り替わる。第4態様は、緑色に点灯する発光の態様であって、第1態様乃至第3態様の何れとも異なる態様である。
また、発展演出が実行されているときに第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1始動口121の保留数表示703が「2」に切り替わる。一方で、保留画像702は、遊技者に対して視認不能である状態を継続する。また、このとき、第1始動口121への入賞に伴う入賞音は出力されない。
次に、発展演出および可動演出が終了し、第1可動部材73aが第1画像表示装置70に重ならない位置まで退避してから、図156(10)に示すように、SPリーチ演出が実行される。SPリーチ演出の実行中においては、SPリーチ画像712が表示される。このとき、変動画像701、保留画像702、実行回数画像705、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。一方で、保留数表示703および小図柄704は、遊技者に対して視認容易である状態を継続する。また、このとき、第1画像表示装置70には、SPリーチ演出に応じた背景の画像が表示される。また、SPリーチ演出が実行されている際に、左右の装飾図柄700は、表示サイズが小さくなるとともに、装飾性の低い表示態様により表示される。また、この左右の装飾図柄700は、第1画像表示装置70における上側に表示される。図示の例においては、左装飾図柄700は、第1画像表示装置70における左上隅に表示されており、右装飾図柄700は、第1画像表示装置70における右上隅に表示されている。なお、SPリーチ演出が行われているときの左右の装飾図柄700の表示位置は、図示の例に限定されない。SPリーチ演出が行われているときにおいて、左右の装飾図柄700は、SPリーチ演出の実行前の表示位置(図156(8)参照)と異なる位置であれば、第1画像表示装置70における何れの位置に表示されてもよい。
また、SPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1始動口121の保留数表示703が「3」に切り替わる。また、第1始動口121への入賞に伴う入賞音が音声出力装置9から出力される。一方で、保留画像702は、遊技者に対して視認不能である状態を継続する。
次に、図156(11)に示すように、SPSPリーチ演出が実行される。SPSPリーチ演出の実行中には、SPSPリーチ画像713が表示される。また、このとき、第1画像表示装置70には、SPSPリーチ演出に応じた背景の画像が表示される。
また、SPSPリーチ演出が実行されているときに第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1始動口121の保留数表示703が「4」に切り替わる。一方で、保留画像702は、遊技者に対して視認不能である状態を継続する。また、第1始動口121への入賞に伴う入賞音は出力されない。
なお、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行されているときに表示されている装飾性の低い装飾図柄700は、装飾性の高い装飾図柄700(図156(8)参照)とは異なるレイヤに表示されてもよい。例えば、装飾性の高い装飾図柄700は、変動画像701や保留画像702よりも後面のレイヤに表示されるのに対し、装飾性の低い装飾図柄700は、変動画像701や保留画像702よりも前面のレイヤに表示されてもよい。
次に、図156(12)に示すように、促進演出が実行され、ボタン操作画像714が表示される。
そして、ボタン操作画像714が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図157(13)に示すように、中装飾図柄700である数字の「5」が仮停止する。このとき、中装飾図柄700は、装飾性の低い表示態様であり且つ左右の装飾図柄700よりも大きな表示サイズにより表示される。
次に、図157(14)に示すように、第1アイキャッチ画像715が表示される。また、このとき、装飾図柄700、変動画像701、保留画像702、実行回数画像705、ステージ画像706、到達残回数画像708は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。一方で、保留数表示703および小図柄704は、遊技者に対して視認容易である状態を継続する。
なお、変動演出が開始されてから第1アイキャッチ画像715が表示されるまでの時間は、例えば、60秒である。
次に、図157(15)に示すように、第1画像表示装置70における第1アイキャッチ画像715の表示領域が小さくなる。より具体的には、第1アイキャッチ画像715が右側にスライドするように移動することで、第1アイキャッチ画像715の表示領域が小さくなる。このとき、第1画像表示装置70のうちの、第1アイキャッチ画像715が表示されていない領域において、3番目の保留画像702、4番目の保留画像702、実行回数画像705、および到達残回数画像708が遊技者に対して視認容易である状態になる。また、このとき、装飾性の高い左装飾図柄700の仮停止表示が、遊技者に対して視認容易である状態になる。また、2番目の保留画像702のうちの、第1アイキャッチ画像715と重なっていない部分が遊技者に対して視認可能または視認容易である状態になる。また、ステージ画像706のうちの、第1アイキャッチ画像715と重なっていない部分が遊技者に対して視認容易である状態になる。一方で、中装飾図柄700、右装飾図柄700、変動画像701、および1番目の保留画像702は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態を継続する。また、ステージ画像706のうちの、第1アイキャッチ画像715と重なっている部分は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態を継続する。さらに、2番目の保留画像702のうちの、第1アイキャッチ画像715と重なっている部分は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態を継続する。また、このとき、4番目の保留画像702、3番目の保留画像702、および2番目の保留画像702の動作演出が実行されており、4番目の保留画像702、3番目の保留画像702、および2番目の保留画像702の動作表示が、遊技者に対して視認可能または視認容易である状態になる。
次に、図157(16)に示すように、第1アイキャッチ画像715が非表示になる。このとき、装飾性の高い3つの装飾図柄700の仮停止表示が、遊技者に対して視認容易である状態になる。また、変動画像701、1番目の保留画像702が、遊技者に対して視認容易である状態になる。さらに、ステージ画像706の全体および2番目の保留画像702の全体が、遊技者に対して視認容易である状態になる。また、このとき、完成表示態様であって通常表示態様の4つの保留画像702が表示されている。すなわち、2番目の保留画像702、3番目の保留画像702、および4番目の保留画像702については、段階表示演出が遊技者に対して視認可能である状態になることなく、完成表示態様の保留画像702が表示される。
なお、第1アイキャッチ画像715の表示時間は、例えば、2.5秒である。
そして、特別図柄の変動停止にともない、図157(17)に示すように、3つの装飾図柄700および小図柄704が確定停止する。この装飾図柄700および小図柄704の組み合わせ「656」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、実行回数画像705の表示内容が「251GAME」に更新され、到達残回数画像708の表示内容が「あと249」に更新される。また、このとき、変動画像701が非表示になる。なお、この変動演出の実行時間は、例えば70秒である。
また、この変動演出において、左装飾図柄700が仮停止してから右装飾図柄700が仮停止するまでの時間は、例えば、5秒である。また、右装飾図柄700が仮停止してから中装飾図柄700が仮停止するまでの時間は、例えば、20秒である。
なお、実行回数画像705が再表示される場合の表示内容の更新タイミングと、到達残回数画像708が再表示される場合の表示内容の更新タイミングとは、同じであってもよい。この場合に、実行回数画像705および到達残回数画像708は、何れも、更新後の表示内容により再表示されてもよいし、更新前の表示内容により再表示されてもよい。
以上の通り、発展演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出等の実行中に第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、未完成表示態様の保留画像702が遊技者に対して視認可能にならずに、完成表示態様の保留画像702視認可能になる。
このように、保留画像702の未完成表示態様からの表示態様の変化が遊技者に視認されないことで、保留画像702が遊技者に過度に着目されることが防止され、実行されている演出ならではの画像を遊技者に着目させることができる。
また、報知演出の実行中に第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、第1始動口121への入賞を報知する入賞音が出力されない。この場合、遊技者が第1始動口121への入賞に気を取られて、報知演出が遊技者に着目されなくなることを防止できる。
なお、報知演出の実行中には、報知演出の効果音が出力されてもよい。
また、SPリーチ演出の実行中に第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、第1始動口121への入賞を報知する入賞音が出力される一方で、SPSPリーチ演出の実行中に第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、入賞音が出力されない。
これにより、第1始動口121への入賞を遊技者に認識させることと、入賞したときに実行されている演出を遊技者に着目させることとの優先順位が、演出の進行に応じて切り替わり、メリハリのある演出を実現することができる。
なお、報知演出の実行中およびSPリーチ演出の実行中に第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、何れも、第1始動口121への入賞を報知する入賞音が出力され、SPSPリーチ演出の実行中に第1始動口121に遊技球が入賞した場合には入賞音が出力されないようにしてもよい。
また、報知演出の実行中に第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、第1始動口121への入賞を報知する入賞音が出力され、SPリーチ演出の実行中およびSPSPリーチ演出の実行中に第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、何れも、入賞音が出力されないようにしてもよい。
また、時間の経過にしたがって第1アイキャッチ画像715の表示領域が徐々に小さくなることで、複数の保留画像702のうちの一部が遊技者に対して視認可能または視認容易である状態になり、他の一部が遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。そのため、第1画像表示装置70の全面に第1アイキャッチ画像715が表示されている状態から第1アイキャッチ画像715が非表示になる状態に切り替わる構成に比べて、ステージ画像706等が再び表示されることの違和感を抑えつつ、非表示になった保留画像702が無くなっていないことを一早く遊技者に認識させることができる。
また、第1画像表示装置70の表示領域の一部に第1アイキャッチ画像715が表示されているときに、一の保留画像702の一部が遊技者に対して視認可能であり、この一の保留画像702の他の一部が遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になっている(図157(15)参照)。この状態において、この一の保留画像702による動作演出が実行されている。
この場合、保留画像702の一部のみが遊技者に対して視認可能である状態であっても、保留画像702の存在を遊技者に認識させやすくすることができる。そのため、非表示になった保留画像702が無くなっていないことを一早く遊技者に認識させることができる。
また、リーチ変動の場合に、中装飾図柄700が仮停止してリーチハズレとなった後、第1所定画像(第1アイキャッチ画像715)が出現して装飾図柄700が隠れ、再び装飾図柄700が出現する第1演出を行う。また、ハズレ変動の場合に、装飾図柄700のスクロール変動中に第2所定画像(第1前面画像707、第2前面画像709)が出現して装飾図柄700が隠れ、再び装飾図柄700が出現してハズレを報知する第2演出を行う。そして、第2演出が行われる場合よりも、第1演出が行われる場合の方が変動時間が長い。
この場合、第1演出では、装飾図柄700がハズレの態様で停止した後に第1所定画像の表示によって装飾図柄700が隠れるため、仮ハズレから何らかの演出に発展するかもしれないという期待を遊技者に抱かせることができる。また、第2演出では、変動表示中に装飾図柄700をいきなり隠すことで意外性を持たせ、遊技者をドキドキさせることができる。装飾図柄700を隠すという共通の事象が発生するものの、異なる状態から所定画像が出現する。これにより、演出のバリエーションを多様化することができ、興趣性を向上することができる。
また、第1所定画像の表示中も第2所定画像の表示中も、小図柄704は継続して表示される。
この場合、装飾図柄700が隠れているときでも小図柄704を表示することで、特別図柄の変動状態を確認することができる。
また、第1所定画像の表示時間と第2所定画像の表示時間とは異なる。特に、第1所定画像(第2前面画像709)の表示時間よりも第2所定画像の表示時間の方が長い。
この場合、第1所定画像の表示時間を短くすることで、リーチハズレから次の演出への移行をスムーズにすることができる。また、第2所定画像の表示時間を長くすることで、遊技者に期待を持たせることができる。
また、保留画像702(変動画像701)を表示可能であり、第1所定画像の表示中は保留画像702(変動画像701)は非表示にされ、装飾図柄700の出現とともに保留画像702(変動画像701)も再表示され、第2所定画像の表示中は保留画像702(変動画像701)は表示される(非表示にならない)。
この場合、第1所定画像の表示中は装飾図柄700も保留画像702(変動画像701)も非表示になるため、第1所定画像により注目させることができる。第2所定画像の表示中は、装飾図柄700は非表示となる一方で保留画像702(変動画像701)は表示されるため、現在の状態(変動中か、保留がいくつあるか等)を遊技者に認識させることができる。
また、第1所定画像が表示される前に、期待度の高い特定演出(SPリーチ演出等)が実行され、第2所定画像が表示される前には特定演出は実行されない。
この場合、特定演出によって遊技者の期待を高めることができ、特定演出からハズレを示す装図が表示されても第1所定画像の出現によって期待を維持することができる。一方、特定演出を経由せずに第2所定画像が表示されるため、いきなり期待を高めることができる。
また、第1演出が行われる場合は、第1所定画像が表示される前と後とで背景画像が切り替わる(SPリーチ演出における背景、第1所定画像、第1ステージまたは第2ステージの順)。そして、第2演出が行われる場合は、第2所定画像が表示される前と後とで背景画像に変化はない(第1ステージまたは第2ステージ、第2所定画像、第1ステージまたは第2ステージの順)。
この場合、第1演出が行われる場合は、特定背景から通常背景に切り替わる際に第1所定画像が表示されるため、背景の移行をスムーズに行うことができる。一方、第2演出の場合は、通常背景からいきなり第2所定画像に切り替わって遊技者の期待を高めることができる。
また、判定結果に応じて、複数の装飾図柄700を所定の順で停止させることが可能であり、第2演出(第2前面画像709の表示)が実行される場合は、複数の装飾図柄700を前記所定の順で停止させず、第1演出が実行される場合は、複数の装飾図柄700を所定の順で停止させ、かつ、第1図柄(左装飾図柄700)が停止してから第2図柄(右装飾図柄700)が停止するまでの時間と、第2図柄(右装飾図柄700)が停止してから第3図柄(中装飾図柄700)が停止するまでの時間とは異なる。
この場合、第1演出が実行される場合は装飾図柄700が順に停止し、かつ、3つ目の装飾図柄700が停止するまで時間があるため、遊技者を期待させることができる。また、3つ目の装飾図柄700が停止しても第1所定画像が表示されるため、遊技者の落胆を軽減することができ、更なる演出への発展の可能性を残すことができる。また、第2演出が実行される場合は、装飾図柄700が順に停止しないため、意外性のある演出とすることができ、興趣性を向上させることができる。
また、第1所定画像が出現する前と後とで、装飾図柄700の態様が異なり、第2所定画像が出現する前と後とで、装飾図柄700の態様は同じである。
この場合、第1演出が行われる場合は第1所定画像を経由して装飾図柄700の態様が変化するため、装飾図柄700の態様変化をスムーズに行うことができる。また、第2演出が行われる場合は、第2所定画像の表示前後で装飾図柄700の態様に変化はないものの、いきなり第2所定画像が出現するため、意外性のある演出とすることができ、興趣性を向上させることができる。
なお、変動演出例4では、SPリーチ演出およびSPSPリーチ演出の終了後に、変動画像701が表示される(図157(16)参照)ことを説明したが、これに限定されない。SPリーチ演出やSPSPリーチ演出の終了後に、変動画像701が表示されなくてもよい。
(変動演出例5)
図158乃至図161は、演出制御部300が第1画像表示装置70を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図158乃至図161を参照しながら装飾図柄700の変動演出について他の具体例(変動演出例5)を説明する。変動演出例5は、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞したことに基づく装飾図柄700の変動演出例である。また、変動演出例5は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出例である。また、以下の説明においては、上記の各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図158(1)に示すように、調整画像716およびメニュー画像717が表示されている。また、第1始動口121の保留数表示703に「0」が表示されている。また、このとき、特別図柄は停止表示されており、変動演出は実行されていない。また、ステージ画像706として、第1ステージに対応する背景が表示されている。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第5態様である。第5態様は、黄色に点灯する発光の態様であって、第1態様乃至第5態様の何れとも異なる態様である。また、このとき、音声出力装置9からは音が出力されていない。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図158(2)に示すように、特別図柄の変動表示開始に伴い、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。このとき、装飾図柄700の変動開始時動作が開始され、小図柄704は高速で変動表示される。また、このとき、入賞時発光演出が実行される。入賞時発光演出においては、入賞時発光演出の報知音であって、通常表示態様の保留画像702や期待色表示態様の保留画像702が表示される場合に出力される入賞音とは異なる音が、音声出力装置9から出力される。なお、入賞時発光演出の報知音は、第1始動口121への入賞を報知する入賞音としても捉えられる。また、入賞時発光演出においては、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも、第6態様になる。第6態様は、赤色により周期的に点滅する態様である。また、この点滅の周期は、例えば、0.5秒である。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、保留画像702の段階表示演出が開始される。図示の例では、1番目の保留台座702Pから上方に離れた位置に、保留画像702が未完成表示態様により表示される。
次に、図158(3)に示すように、変動開始時動作が進行する。また、このとき、段階表示演出が完了し、1番目の保留台座702Pに、期待色表示態様の保留画像702が、完成表示態様により表示される。図示の例では、期待色表示態様の保留画像702は、青色により表示されている。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、1番目の保留画像702の動作演出が開始される。また、入賞時発光演出の報知音は、段階表示演出が完了してから所定時間の経過後に出力されなくなる。この所定時間は、例えば、2秒である。
次に、図158(4)に示すように、変動開始時動作が終了し、装飾図柄700の変動が高速になる。また、保留画像702が変動台座701Pに移動するとともに拡大することで、変動画像701が表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703が「0」に切り替わる。また、図示を省略するが、変動演出の実行中においては、実行中の変動演出に応じたBGMが継続して音声出力装置9から出力されている。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図158(5)に示すように、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、保留画像702の段階表示演出が開始される。図示の例では、1番目の保留台座702Pから上方に離れた位置に、保留画像702が未完成表示態様により表示される。また、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、音声出力装置9からの入賞音の出力が開始される。
次に、1番目の保留画像702による段階表示演出が完了したときに第1始動口121に遊技球が入賞すると、図158(6)に示すように、第1始動口121の保留数表示703に「2」が表示される。また、このとき、2番目の保留画像702の段階表示演出が開始される。図示の例では、2番目の保留台座702Pから上方に離れた位置に、保留画像702が未完成表示態様により表示される。また、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、音声出力装置9からの入賞音の出力が開始される。より具体的には、1番目の保留画像702に対応する入賞音の出力が終了する前に、2番目の保留画像702に対応する入賞音の出力が開始される。また、1番目の保留台座702Pには、通常表示態様の保留画像702が完成表示態様により表示される。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、1番目の保留画像702の動作演出が開始される。
なお、前回の入賞音の出力が終了する前に今回の入賞音の出力が開始される場合、今回の入賞音の出力が開始されるときに、前回の入賞音が出力されなくなるようにしてもよい。また、前回の入賞音の出力が終了する前に今回の入賞音の出力が開始される場合であっても、前回の入賞音が、最後まで出力されるようにしてもよい。すなわち、前回の入賞音と、今回の入賞音とが、同時に出力されるようにしてもよい。また、前回の入賞音の出力が終了する前に今回の入賞を報知する入賞音の出力が開始される場合、前回の入賞音の出力が終了するまで、今回の入賞音が出力されないようにしてもよい。
次に、2番目の保留画像702による段階表示演出が完了したときに第1始動口121に遊技球が入賞すると、図159(7)に示すように、第1始動口121の保留数表示703に「3」が表示される。また、このとき、3番目の保留画像702の段階表示演出が開始される。図示の例では、3番目の保留台座702Pから上方に離れた位置に、保留画像702が未完成表示態様により表示される。また、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、音声出力装置9からの入賞音の出力が開始される。また、2番目の保留台座702Pには、通常遊技状態の保留画像702が完成表示態様により表示される。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、2番目の保留画像702の動作演出が開始される。
次に、図159(8)に示すように、3番目の保留画像702による段階表示演出が完了し、3番目の保留台座702Pに、通常表示態様の保留画像702が完成表示態様により表示される。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、3番目の保留画像702の動作演出が開始される。また、入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。
次に、図159(9)に示すように、左装飾図柄700である「4」が仮停止する。
次に、図159(10)に示すように、右装飾図柄700である「4」が仮停止し、リーチ演出が開始される。
次に、図159(11)に示すように、発展演出が実行される。発展演出においては、可動演出が実行されるとともに、第1強調画像711が表示される。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも、第6態様から第4態様に切り替わる。
次に、図159(12)に示すように、SPリーチ演出が実行される。SPリーチ演出の実行中においては、SPリーチ画像712が表示される。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第2態様になる。
次に、図160(13)に示すように、SPSPリーチ演出が実行される。SPSPーチ演出の実行中には、SPSPリーチ画像713が表示される。
次に、図160(14)に示すように、促進演出が実行され、ボタン操作画像714が表示される。
そして、ボタン操作画像714が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図160(15)に示すように、大当たり報知演出が実行される。大当たり報知演出は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを報知する演出である。大当たり演出においては、可動演出が実行されるとともに、第2強調画像718が表示される。図示の例では、可動演出として、第1可動部材73aが、第1画像表示装置70と重なる位置に移動する。また、このとき、装飾図柄700、変動画像701、保留画像702、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。一方で、保留数表示703および小図柄704は、遊技者に対して視認容易である状態を継続する。また、大当たり報知演出が実行されると、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、第2態様から第7態様に切り替わる。第7態様は、時間の経過にしたがって、赤色、橙色、黄色、緑色、青色、藍色、紫色の順に点灯する発光の態様である。言い換えると、第7態様は、時間の経過にしたがって点灯色が7つの色に切り替わることで虹色に点灯する発光の態様である。また、第7態様は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを示唆または報知する態様としても捉えられる。図示の例では、トップランプ10bが赤色に点灯し、盤ランプ74bが橙色に点灯し、可動部材ランプ74cが黄色に点灯し、ボタンランプ17cが緑色に点灯する。また、大当たり報知演出が実行されているときには、大当たり報知演出の効果音が音声出力装置9から出力される。
次に、大当たり報知演出が終了し、第2強調画像718が非表示になると、図160(16)に示すように、ゾロ目の装飾図柄700が仮停止する。図示の例では、装飾図柄700が「444」の組み合わせで表示される。また、このとき、装飾図柄700は、SPSPリーチ演出の実行中における表示態様(図160(13)参照)に比べて、表示サイズが大きくなっている。一方で、小図柄704は、変動表示の状態を継続している。また、このとき、実行回数画像705および到達残回数画像708が再表示される。一方で、変動画像701および保留画像702は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態を継続する。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、第7態様である状態を継続する。図示の例では、トップランプ10bが橙色に点灯し、盤ランプ74bが黄色に点灯し、可動部材ランプ74cが緑色に点灯し、ボタンランプ17cが青色に点灯する。また、このとき、第1画像表示装置70には、SPSPリーチ演出に応じた背景が再び表示されている。
なお、ゾロ目の装飾図柄700が表示されているときの第1画像表示装置70の背景は、滞在中のステージに対応する背景、すなわち、第1ステージに対応する背景であってもよい。
また、ゾロ目の装飾図柄700が仮停止しているときに第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1始動口121の保留数表示703に「4」が表示される。一方で、保留画像702は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態を継続する。また、入賞音は出力されない。
そして、特別図柄の変動停止にともない、図160(17)に示すように、装飾図柄700が確定停止する。また、小図柄704として「444」が確定停止する。すなわち、装飾図柄700および小図柄704の表示が「444」の組み合わせで一致した状態となる。また、このとき、実行回数画像705の表示内容が「351GAME」に更新される。また、このとき、到達残回数画像708の表示内容が「あと149」に更新される。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、第7態様である状態を継続する。図示の例では、トップランプ10bが黄色に点灯し、盤ランプ74bが緑色に点灯し、可動部材ランプ74cが青色に点灯し、ボタンランプ17cが藍色に点灯する。
次に、図160(18)に示すように、オープニング画像719が表示される。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも、第7態様から第2態様になる。また、図示を省略するが、大当たり遊技の実行中においては、大当たり遊技の進行に応じたBGMが音声出力装置9から出力される。
次に、図161(19)に示すように、第1右打ち画像720および促進画像721が表示される。また、促進画像721の表示時間は、例えば、5秒である。
そして、促進画像721が表示されてから所定時間が経過すると、図161(20)に示すように、ラウンド中画像722と、ラウンド数画像723とが表示される。図示の例では、ラウンド数画像723に「Round1」のテキストが表示されている。
次に、最終回のラウンドが終了すると、図161(21)に示すように、通常時短選択画像745が表示される。図示の例では、通常時短選択画像745において、「A」のモードにカーソルが合わせられている。
そして、通常時短選択画像745が表示されてから所定時間が経過すると、図161(22)に示すように、通常時短開始画像724が表示される。また、このとき、カード注意画像739および遊技注意画像740が表示される。
次に、パチンコ遊技機100が通常時短遊技状態に制御されると、図161(23)に示すように、第1画像表示装置70には、装飾性の低い装飾図柄700である「444」が確定停止される。なお、このときに表示されている装飾図柄700は、大当たり遊技が実行される前、すなわち大当たりに当選した際に最終的に確定停止された数字の並びに対応している。そして、小図柄704も、装飾図柄700と同様に「444」の数字の並びによって確定停止されている。また、このとき、ステージ画像706として、第3ステージに対応する背景が示されている。第3ステージは、通常時短遊技状態に応じたステージである。また、このとき、第2右打ち画像725および通常時短残回数画像726が表示されている。図示の例では、通常時短残回数画像726として、通常時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数を示す「100回」のテキストが表示されている。また、第1始動口121の保留数表示703に「4」が示され、第2始動口122の保留数表示703に「0」が示されている。なお、変動画像701および保留画像702は何れも表示されていない。なお、ゾロ目の装飾図柄700が表示(図160(16)参照)されてからパチンコ遊技機100が通常時短遊技状態に制御されるまでの時間は、例えば、150秒である。
以上の通り、ゾロ目の装飾図柄700が仮停止しているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合、未完成表示態様の保留画像702は遊技者に対して視認可能にならない。この場合、保留画像702の未完成表示態様からの表示態様の変化を遊技者に視認困難または視認不能である状態にすることで、ゾロ目の装飾図柄700が仮停止しているときに保留画像702が遊技者に過度に着目されることが防止され、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを遊技者に着目させることができる。
また、ゾロ目の装飾図柄700が仮停止しているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、入賞音が出力されない。この場合、遊技者が第1始動口121に遊技球が入賞したことに気を取られて、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることが遊技者に着目されなくなることを防止できる。
ただし、ゾロ目の装飾図柄700が仮停止しているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合であっても、段階表示演出が実行され、各段階の保留画像702が遊技者に対して視認可能または視認容易である状態になってもよい。また、ゾロ目の装飾図柄700が仮停止しているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合であっても、入賞音が出力されてもよい。
また、本実施形態では、特殊時短遊技状態が発生する可能性がある時期を示唆する示唆演出(実行回数画像705の表示、到達残回数画像708の表示、後述するカウントダウン画像732の表示)を実行可能であり、所定のハズレ変動演出(リーチなしハズレ)中は、示唆演出が実行される実行期間があるが、示唆演出が実行されない非実行期間がなく、大当たり変動演出中は、示唆演出が実行される実行期間(SPリーチ演出前)と、示唆演出が実行されない非実行期間(SPリーチ演出中、SPSPリーチ演出中)とがある。そのため、示唆演出によって特殊時短遊技状態が発生することを期待させつつ、大当たり変動演出中においては示唆演出が実行されない非実行期間があることで変動演出に遊技者の意識を集中させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特殊時短遊技状態が発生する可能性がある時期を示唆する示唆演出(実行回数画像705の表示、到達残回数画像708の表示、後述するカウントダウン画像732の表示)を実行可能であり、第1リーチ変動演出(リーチ演出)中は、示唆演出が実行される実行期間があるが、示唆演出が実行されない非実行期間がなく、第1リーチ変動演出よりも期待度が高い第2リーチ変動演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)中は、示唆演出が実行される実行期間(SPリーチ演出前)と、示唆演出が実行されない非実行期間(SP演出中、SPSPリーチ演出中)とがある。そのため、示唆演出によって特殊時短遊技状態が発生することを期待させつつ、第1リーチ変動演出よりも期待度が高い第2リーチ変動演出中においては示唆演出が実行されない非実行期間があることで変動演出に遊技者の意識を集中させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、示唆演出が実行される大当たり変動演出中においては、示唆演出が実行されない期間が複数回発生可能である(発展演出中、SPSPリーチ演出中等)。また、示唆演出が実行される大当たり変動演出中においては、示唆演出が実行される期間が複数回発生可能である(SPリーチ演出前、ゾロ目の装飾図柄700の仮停止後等)。
また、示唆演出が実行される特定リーチありハズレ変動演出中においては、示唆演出が実行されない期間が複数回発生可能である(発展演出中、SPSPリーチ中等)。また、示唆演出が実行される特定リーチありハズレ変動演出中においては、示唆演出が実行される期間が複数回発生可能である(リーチ演出前、3つの装飾図柄700の仮停止後等)。
なお、発展演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出の実行中であっても、実行回数画像705や到達残回数画像708の表示を継続してもよい。この場合であっても、発展演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出の実行中には、保留画像702は非表示になる。すなわち、特殊時短遊技状態が発生する可能性がある時期を示唆する示唆演出(実行回数画像705の表示、到達残回数画像708の表示、後述するカウントダウン画像732の表示等)を実行可能であり、大当たり遊技の実行を期待させる特定演出(発展演出、SP/SPSPリーチ等)中は、保留アイコンは非表示となるが、b時短示唆演出は継続して実行可能である。この場合、示唆演出によって特殊時短遊技状態が発生することを期待させつつ、特定演出中であっても特殊時短遊技状態の発生を意識させることができ、仮に特定演出が実行されて外れた場合であっても遊技者の不満感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、示唆演出は、特殊時短遊技状態が発生する所定期間前(所定変動前)になると実行される。また、示唆演出は、複数種類ある。
また、通常時短遊技状態となる場合には、事前に通常時短遊技状態となることが確定する示唆演出(通常時短開始画像724の表示)を実行可能である。
(変動演出例6)
図162および図163は、演出制御部300が第1画像表示装置70を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図162および図163を参照しながら装飾図柄700の変動演出について他の具体例(変動演出例6)を説明する。変動演出例6は、通常時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞したことに基づく装飾図柄700の変動演出例である。また、変動演出例6は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり、且つリーチ演出が実行されない変動演出例である。また、以下の説明においては、上記の各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図162(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することに伴い、演出図柄130mによって、第1画像表示装置70において装飾性の低い装飾図柄700および小図柄704が確定停止されている。また、このとき、実行回数画像705、ステージ画像706、第2右打ち画像725、および通常時短残回数画像726が表示されている。また、第1始動口121の保留数表示703に「0」が示され、第2始動口122の保留数表示703に「0」が示されている。また、ステージ画像706として、第3ステージに対応する背景が表示されている。また、実行回数画像705には「10GAME」のテキストが示され、通常時短残回数画像726には「90回」のテキストが示されている。
また、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第1態様である。また、図示を省略するが、音声出力装置9からは、前回の変動演出に応じたBGMが継続して出力されている。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図162(2)に示すように、特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。このとき、装飾図柄700の変動開始時動作が開始され、小図柄704は高速で変動表示される。また、このとき、通常時短残回数画像726の表示内容が「89回」に更新される。また、このとき、第2始動口122の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、保留画像702の段階表示演出が開始される。図示の例では、1番目の保留台座702Pに、保留画像702が小さいサイズにより表示される。また、第2始動口122に遊技球が入賞することに伴い、第2始動口122への入賞を報知する入賞音の音声出力装置9からの出力が開始される。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも、第1態様から第2態様に切り替わる。
なお、通常時短遊技状態においては、装飾図柄700の変動開始時動作が行われないようにしてもよい。すなわち、通常時短遊技状態においては、装飾図柄700は、変動開始とともに高速で変動表示されてもよい。
また、第2始動口122への入賞を報知する入賞音は、第1始動口121への入賞を報知する入賞音と同じ音であってもよいし、異なる音であってもよい。
次に、図162(3)に示すように、変動開始時動作が進行する。また、このとき、段階表示演出が完了し、1番目の保留台座702Pに、三角形状の保留画像702が通常表示態様により表示される。この保留画像702は、図162(2)に示した例よりも大きい表示サイズである。また、この保留画像702の表示態様は、第3ステージに応じた表示態様である。また、第2始動口122への入賞を報知する入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、保留画像702の動作演出が開始される。
次に、図162(4)に示すように、変動開始時動作が終了し、装飾図柄700の変動が高速になる。また、保留画像702が変動台座701Pに移動するとともに拡大することで、変動画像701が表示される。また、このとき、第2始動口122の保留数表示703が「0」に切り替わる。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図162(5)に示すように、第2始動口122の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、保留画像702の段階表示演出が開始される。図示の例では、1番目の保留台座702Pに、保留画像702が小さいサイズにより表示される。また、第2始動口122に遊技球が入賞することに伴い、音声出力装置9からの入賞音の出力が開始される。
次に、図162(6)に示すように、段階表示演出が完了し、1番目の保留台座702Pに、三角形状の保留画像702が通常表示態様により表示される。この保留画像702は、図162(5)に示した例よりも大きい表示サイズである。また、入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、保留画像702の動作演出が開始される。
次に、図163(7)に示すように、3つの装飾図柄700および小図柄704である「412」が揃って表示され確定停止する。また、このとき、実行回数画像705の表示内容が「11GAME」に更新される。
以上の通り、本実施形態では、特殊時短遊技状態が発生する可能性がある時期を示唆する示唆演出(実行回数画像705の表示、到達残回数画像708の表示、後述するカウントダウン画像732の表示等)を実行可能であり、通常遊技状態に実行される変動演出中は、示唆演出が実行される実行期間(SPリーチ演出前)と、示唆演出が実行されない非実行期間(SP演出中、SPSPリーチ演出中等)とがあり、特定遊技状態(時短遊技状態)において実行される変動演出中は、示唆演出が実行される実行期間がないが、示唆演出が実行されない非実行期間がある。そのため、示唆演出によって特殊時短遊技状態が発生することを期待させつつ、特定遊技状態では示唆演出が実行されないことで、特定遊技状態における演出に遊技者の意識を集中させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(通常表示態様の三角形状の保留画像702による段階表示演出)
次に、通常表示態様の三角形状の保留画像702による段階表示演出について説明する。図164は、通常表示態様の三角形状の保留画像702による段階表示演出の例を示した図である。
通常表示態様の三角形状の保留画像702は、段階表示演出として4段階の演出を行う。第2始動口122に遊技球が入賞すると、まず、図164(1)に示すように、段階表示演出の第1段階として、透過度の高い保留画像702が白色により表示される。この保留画像702は、三角形における上部が欠けた形状である。また、この保留画像702は、上部が保留台座702P上に表示され、下部が保留台座702Pよりも下側に表示されている。段階表示演出の第1段階における保留画像702の表示態様は、図162(2)および図162(5)に示した保留画像702の表示態様である。
次に、図164(2)に示すように、段階表示演出の第2段階として、第1段階よりも透過度が低い保留画像702が表示される。この保留画像702は、三角形状を有する。また、この保留画像702は、第1段階に比べて大きい表示サイズであり、且つ、第1段階に比べて上側に表示されている。
次に、図164(3)に示すように、段階表示演出の第3段階として、第2段階よりも透過度が低い保留画像702が表示される。この保留画像702は、第2段階に比べて大きい表示サイズで、且つ、第2段階に比べて上側に表示されている。
次に、図164(4)に示すように、段階表示演出の第4段階、すなわち最終段階として、第3段階よりも透過度が低い保留画像702が表示される。この保留画像702は、第3段階よりも大きい表示サイズにより表示される。また、この保留画像702は、全体が、保留台座702P上に表示されている。段階表示演出の最終段階における保留画像702の表示態様は、図162(3)および図162(6)に示した保留画像702の表示態様である。すなわち、図示を省略しているが、図162(2)および図162(5)に示した第1段階における保留画像702が表示された後、段階表示演出の第2段階における保留画像702が表示されてから、段階表示演出の第3段階における保留画像702が表示される。そして、その後、図162(3)および図162(6)に示した完成表示態様の保留画像702が表示される。
本実施形態では、段階表示演出が開始されてから完成表示態様の保留画像702が表示されるまでの時間、すなわち、三角形状の通常表示態様の保留画像702による段階表示演出の実行時間は、0.2秒である。
また、段階表示演出が完了すると、図164(5)に示すように、保留画像702の動作演出が開始される。通常表示態様の三角形状の保留画像702は、動作演出として、上下に移動する動作を周期的に行う。この動作演出における上下の移動の周期は、例えば、2.0秒である。すなわち、通常時短遊技状態における通常表示態様の保留画像702による動作演出の周期は、通常遊技状態における通常表示態様の保留画像702による動作演出の周期と同じ周期である。
(変動演出例7)
図165乃至図170は、演出制御部300が第1画像表示装置70を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図165乃至図170を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例7)を説明する。変動演出例7には、通常時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出と、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出と、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出とが含まれる。また、変動演出例7では、6回の変動演出が行われる。この6回の変動演出のうちの初回の変動演出は、通常時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出である。また、6回の変動演出のうちの2回目から4回目までの変動演出は、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出である。さらに、6回の変動演出のうちの5回目および6回目の変動演出は、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出である。
また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図165(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することに伴い、演出制御部300によって、第1画像表示装置70において装飾図柄700および小図柄704が確定停止されている。また、このとき、4つの保留画像702、実行回数画像705、ステージ画像706、第2右打ち画像725、および通常時短残回数画像726が表示されている。また、第2始動口122の保留数表示703に「4」が示されている。また、ステージ画像706として、第4ステージに対応する背景が示されている。第4ステージは、通常時短遊技状態に対応するステージであって、第3ステージとは異なるステージである。第4ステージは、通常時短選択画像745(図161(21)参照)において「B」のモードが選択される場合に設定されるステージである。また、4つの保留画像702の表示態様は、第4ステージに応じた表示態様であって、第3ステージにおいて表示される通常表示態様の保留画像702と同じ表示態様である。また、実行回数画像705には「99GAME」のテキストが示され、通常時短残回数画像726には「1回」のテキストが示されている。また、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第2態様である。また、図示を省略するが、音声出力装置9からは、前回の変動演出に応じたBGMが継続して出力されている。
次に、図165(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示703が「3」に切り替わる。
次に、図165(3)に示すように、左装飾図柄700である「4」が仮停止する。
次に、図165(4)に示すように、右装飾図柄700である「4」が仮停止し、リーチ演出が開始される。
次に、図165(5)に示すように、SPリーチ演出が実行される。すなわち、通常時短遊技状態においては、発展演出が実行されることなく、SPリーチ演出が実行される。SPリーチ演出の実行中においては、SPリーチ画像712が表示される。このとき、第1画像表示装置70には、SPリーチ演出に応じた背景であって、通常遊技状態におけるSPリーチ演出の実行中とは異なる背景が表示される。
なお、通常時短遊技状態においても、発展演出が実行されてからSPリーチ演出が実行されるようにしてもよい。
次に、図165(6)に示すように、SPSPリーチ演出が実行される。SPSPリーチ演出の実行中には、SPSPリーチ画像713が表示される。このとき、第1画像表示装置70には、SPSPリーチ演出に応じた背景であって、通常遊技状態におけるSPSPリーチ演出の実行中とは異なる背景が表示される。
次に、図166(7)に示すように、促進演出が実行され、ボタン操作画像714が表示される。
そして、ボタン操作画像714が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図166(8)に示すように、中装飾図柄700である数字の「5」が仮停止する。
次に、図166(9)に示すように、切替画像727が表示される。また、このとき、装飾図柄700、変動画像701、保留画像702、実行回数画像705、ステージ画像706、および通常時短残回数画像726は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。一方で、保留数表示703、小図柄704、および第2右打ち画像725は、遊技者に対して視認容易である状態を継続する。
次に、図166(10)に示すように、切替画像727が非表示になると、3つの装飾図柄700である「454」の仮停止表示が、遊技者に対して視認容易である状態になる。また、変動画像701、保留画像702、実行回数画像705、ステージ画像706、および通常時短残回数画像726が、遊技者に対して視認容易である状態になる。
そして、特別図柄の変動停止にともない、図166(11)に示すように、3つの装飾図柄700および小図柄704である「454」が確定停止する。また、このとき、変動画像701が非表示になる。また、実行回数画像705の表示内容が「100GAME」に更新される。また、特別図柄の変動停止にともない、パチンコ遊技機100の遊技状態が、通常遊技状態に制御される。
次に、図166(12)に示すように、第1移行画像728が表示される。また、このとき、装飾図柄700、保留画像702、実行回数画像705、およびステージ画像706は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。一方で、保留数表示703および小図柄704は、遊技者に対して視認容易である状態を継続する。また、第2右打ち画像725および通常時短残回数画像726は、非表示になる。
次に、図167(13)に示すように、結果画像729が表示される。
次に、図167(14)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない小図柄704の変動が開始される。この変動は、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動である。また、この変動において、装飾図柄700は表示されていない。すなわち、この変動においては、装飾図柄700を用いることなく、小図柄704を用いた変動演出が行われる。また、この変動においては、変動画像701および保留画像702は表示されない。また、第2始動口122の保留数表示703が「2」に切り替わる。
次に、特別図柄の変動停止にともない、図167(15)に示すように、3つの小図柄704である「721」が揃って表示され確定停止する。
次に、図167(16)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない小図柄704の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示703が「1」に切り替わる。
次に、特別図柄の変動停止にともない、図167(17)に示すように、3つの小図柄704が揃って表示され確定停止する。この小図柄704の組み合わせ「658」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。
次に、図167(18)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない小図柄704の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示703が「0」に切り替わる。
次に、特別図柄の変動停止にともない、図168(19)に示すように、3つの小図柄704である「421」が揃って表示され確定停止する。
そして、第2始動口122への入賞に基づく保留が無い状態で第2始動口122への入賞に基づく変動演出が終了すると、図168(20)に示すように、第1画像表示装置70には、装飾性の高い装飾図柄700である「421」が確定停止される。すなわち、装飾図柄700の組み合わせと小図柄704の組み合わせとが一致する。また、このとき、ステージ画像706として、第5ステージに対応する背景が示されている。第5ステージは、通常遊技状態に対応するステージであって、第1ステージ乃至第4ステージの何れとも異なるステージである。また、このとき、実行回数画像705および左打ち画像730が表示されている。実行回数画像705には、特別図柄の変動表示の回数がリセットされてから新たに行われた変動演出の回数を含む「100GAME」のテキストが示されている。このとき実行回数画像705に示されている数は、パチンコ遊技機100が通常時短遊技状態に制御されてから行われた変動演出の回数である。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第2態様から第1態様に切り替わる。また、このとき、音声出力装置9から、「左打ちに戻してください」という音声が出力される。
そして、第1始動口121への入賞がない状態で所定の時間が経過すると、図168(21)に示すように、調整画像716およびメニュー画像717が表示される。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第1態様から第5態様に切り替わる。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図168(22)に示すように、特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。このとき、装飾図柄700の変動開始時動作が開始され、小図柄704は高速で変動表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、保留画像702の段階表示演出が開始される。図示の例では、1番目の保留台座702Pから上方に離れた位置に、保留画像702が小さいサイズにより表示される。また、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、音声出力装置9からの入賞音の出力が開始される。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第5態様から第2態様に切り替わる。
次に、図168(23)に示すように、変動開始時動作が進行する。また、このとき、段階表示演出が完了し、1番目の保留台座702Pに、正方形状の保留画像702が通常表示態様により表示される。この保留画像702は、図168(22)に示した例よりも大きい表示サイズである。また、この保留画像702は、第5ステージに応じた表示態様である。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、保留画像702の動作演出が開始される。また、入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。
次に、図168(24)に示すように、変動開始時動作が終了し、装飾図柄700の変動が高速になる。また、保留画像702が変動台座701Pに移動するとともに拡大することで、変動画像701が表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703が「0」に切り替わる。また、図示を省略するが、変動演出の実行中においては、実行中の変動演出に応じたBGMが継続して音声出力装置9から出力されている。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、図169(25)に示すように、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、段階表示演出が開始され、1番目の保留台座702Pから上方に離れた位置に、保留画像702が小さいサイズにより表示される。また、このとき、音声出力装置9からの入賞音の出力が開始される。
次に、図169(26)に示すように、段階表示演出が完了し、1番目の保留台座702Pに、保留画像702が、図169(25)に示した例よりも大きい表示サイズで通常表示態様により表示される。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、保留画像702の動作演出が開始される。また、入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。
次に、3つの装飾図柄700が仮停止した後、特別図柄の変動停止に伴い、図169(27)に示すように、3つの装飾図柄700が確定停止する。この装飾図柄700の組み合わせ「712」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄704である「712」も3つ揃って確定停止する。また、このとき、実行回数画像705の表示内容が「101GAME」に更新される。また、このとき、到達残回数画像708が表示される。到達残回数画像708には、「あと399」のテキストが示されている。
次に、図169(28)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示703が「0」に切り替わる。
次に、図169(29)に示すように、第2アイキャッチ画像731が表示される。このとき、装飾図柄700、変動画像701、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。一方で、保留数表示703および小図柄704は、遊技者に対して視認容易である状態を継続する。また、このとき、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。一方で、保留画像702は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態を継続する。また、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、音声出力装置9から、第1始動口121への入賞を報知する入賞音が出力される。また、このとき、音声出力装置9から、第2アイキャッチ画像731が表示されることの効果音が出力される。すなわち、音声出力装置9からは、入賞音および効果音が同時に出力される。
次に、図169(30)に示すように、第2アイキャッチ画像731が非表示になり、装飾図柄700、変動画像701、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708が遊技者に対して視認容易である状態になる。ステージ画像706としては、第1ステージに対応する背景が示されている。また、このとき、通常表示態様の保留画像702が完成表示態様により表示されている。すなわち、段階表示演出における各段階の保留画像702が遊技者に対して視認されることなく、完成表示態様の保留画像702が遊技者に対して視認容易である状態になる。
次に、3つの装飾図柄700が仮停止した後、特別図柄の変動停止に伴い、図170(31)に示すように、3つの装飾図柄700および小図柄704である「412」が確定停止する。また、このとき、実行回数画像705の表示内容が「102GAME」に更新され、到達残回数画像708の表示内容が「あと398」に更新される。
以上の通り、第2アイキャッチ画像731が表示されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合、未完成表示態様の保留画像702が遊技者に対して視認可能にならずに、完成表示態様の保留画像702が遊技者に対して視認容易である状態になる。このように、保留画像702の未完成表示態様からの表示態様の変化を遊技者に視認させないことで、第2アイキャッチ画像731が表示されているときに保留画像702が遊技者に過度に着目されることが防止され、ステージが切り替わることを遊技者に着目させることができる。
また、第2アイキャッチ画像731が表示されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合、第1始動口121への入賞を報知する入賞音が出力される。そのため、未完成表示態様の保留画像702が遊技者に対して視認可能にならない場合であっても、第1始動口121に遊技球が入賞したことを遊技者に認識させることができる。
なお、通常時短遊技状態においては、保留画像702が通常表示態様により表示される場合に、保留画像702の表示態様がステージによらず同じ表示態様であることを説明したが、これに限定されない。通常時短遊技状態においても、保留画像702が通常表示態様により表示される場合に、保留画像702の表示態様がステージごとに異なってもよい。
(通常表示態様の正方形状の保留画像702による段階表示演出)
次に、通常表示態様の正方形状の保留画像702による段階表示演出について説明する。図171は、通常表示態様の正方形状の保留画像702による段階表示演出の例を示した図である。
通常表示態様の正方形状の保留画像702は、段階表示演出として3段階の演出を行う。第1始動口121に遊技球が入賞すると、まず、図171(1)に示すように、段階表示演出の第1段階として、透過度の高い保留画像702が白色により表示される。この保留画像702は、左右に延びた長方形状である。また、この保留画像702は、保留台座702Pから上方に離れた位置に表示されている。段階表示演出の第1段階における保留画像702の表示態様は、図168(22)および図169(25)に示した保留画像702の表示態様である。
次に、図171(2)に示すように、段階表示演出の第2段階として、第1段階よりも透過度が低い正方形状の保留画像702が正方形状により表示される。この保留画像702は、第1段階に比べて大きい表示サイズであり、且つ、第1段階に比べて保留台座702Pに近い位置に表示されている。
次に、図171(3)に示すように、段階表示演出の第3段階、すなわち、最終段階として、第2段階よりも透過度が低い保留画像702が表示される。この保留画像702は、第2段階に比べて大きい表示サイズであり、且つ、第2段階に比べて保留台座702Pに近い位置に表示されている。段階表示演出の最終段階における保留画像702の表示態様は、図168(23)および図169(26)に示した保留画像702の表示態様である。すなわち、図示を省略しているが、図168(22)および図169(25)に示した第1段階における保留画像702が表示された後、段階表示演出の第2段階における保留画像702が表示されてから、段階表示演出の第3段階における保留画像702が表示される。そして、その後、図168(23)および図169(26)に示した完成表示態様の保留画像702が表示される。
本実施形態では、段階表示演出が開始されてから完成表示態様の保留画像702が表示されるまでの時間、すなわち、正方形状の通常表示態様の保留画像702による段階表示演出の実行時間は、0.2秒である。
また、段階表示演出が完了すると、図171(4)に示すように、保留画像702の動作演出が開始される。通常表示態様の正方形状の保留画像702は、動作演出として、時計回り方向へ半回転してから反時計回り方向へ半回転する動作を周期的に行う。この動作演出における回転の周期は、例えば、2.0秒である。
(変動演出例8)
図172乃至図174は、演出制御部300が第1画像表示装置70を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図172乃至図174を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例8)を説明する。変動演出例8は、通常時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞したことに基づく装飾図柄700の変動演出例である。また、変動演出例8には、4回の変動演出が含まれる。この4回の変動演出のうちの初回から3回目までの変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出である。また、4回の変動演出のうちの4回目の変動演出は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出である。
また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図172(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することに伴い、演出制御部300によって、第1画像表示装置70において装飾図柄700および小図柄704が確定停止されている。また、このとき、3つの保留画像702が通常表示態様により表示されている。また、このとき、第2始動口122の保留数表示703に「3」が示されている。また、実行回数画像705には「50GAME」のテキストが示され、通常時短残回数画像726には「50回」のテキストが示されている。また、ステージ画像706として、第4ステージに対応する背景が示されている。また、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第2態様である。また、図示を省略するが、音声出力装置9からは、前回の変動演出に応じたBGMが継続して出力されている。
次に、図172(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示703が「2」に切り替わる。また、このとき、通常時短残回数画像726の表示内容が「49回」に更新される。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞することに伴い、図172(3)に示すように、第2始動口122の保留数表示703に「3」が表示される。また、このとき、段階表示演出が開始され、3番目の保留台座702Pに、保留画像702が表示される。この3番目の保留画像702には、三角形状から部分と、稲妻のマークとが示されている。また、このとき、第2始動口122への入賞を報知する入賞音の音声出力装置9からの出力が開始される。この入賞音は、上述した何れの入賞音とも異なる音である。
次に、図172(4)に示すように、段階表示演出が完了し、3番目の保留台座702Pに期待色表示態様の保留画像702が表示される。この3番目の保留画像702は、三角形状を有し虹色により表示されている部分と、この三角形状を囲み円状を有する部分とからなる。なお、この3番目の保留画像702は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合に表示される保留画像702である。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、3番目の保留画像702の動作演出が開始される。また、第2始動口122への入賞を報知する入賞音は、段階表示演出が完了してから所定時間が経過すると、出力されなくなる。この所定時間は、例えば、2.5秒である。
次に、特別図柄の変動停止に伴い、図172(5)に示すように、3つの装飾図柄700および小図柄704である「412」が揃って表示され確定停止する。また、このとき、実行回数画像705の表示内容が「51GAME」に更新される。なお、図示を省略するが、変動演出の実行中においては、実行中の変動演出に応じたBGMが音声出力装置9から出力される。
次に、図172(6)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示703が「2」に切り替わる。また、通常時短残回数画像726の表示内容が「48回」に更新される。
次に、特別図柄の変動停止に伴い、図173(7)に示すように、3つの装飾図柄700および小図柄704である「721」が揃って表示され確定停止する。また、このとき、実行回数画像705の表示内容が「52GAME」に更新される。
次に、図173(8)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示703が「1」に切り替わる。また、通常時短残回数画像726の表示内容が「47回」に更新される。
次に、特別図柄の変動停止に伴い、図173(9)に示すように、3つの装飾図柄700および小図柄704である「563」が揃って表示され確定停止する。また、このとき、実行回数画像705の表示内容が「53GAME」に更新される。
次に、図173(10)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示703が「0」に切り替わる。また、通常時短残回数画像726の表示内容が「46回」に更新される。また、1番目の保留画像702が変動台座701Pに向かって移動するとともに拡大することで、虹色の変動画像701が表示される。
次に、図173(11)に示すように、リーチ煽り演出が実行される。リーチ煽り演出とは、リーチ演出が実行されるか否かを煽る演出である。図示の例では、左装飾図柄700である「7」が仮停止した後、右装飾図柄700である「7」を上下に揺動することで、リーチ演出が実行されるか否かを煽る演出が行われている。
次に、図173(12)に示すように、右装飾図柄700である「7」が仮停止し、リーチ演出が開始される。また、このとき、左右の装飾図柄700である「7」が揃ったことの効果音が音声出力装置9から出力される。
次に、図174(13)に示すように、SPリーチ演出が実行される。SPリーチ演出の実行中においては、SPリーチ画像712が表示される。
次に、図174(14)に示すように、SPSPリーチ演出が実行される。SPSPリーチ演出の実行中においては、SPSPリーチ画像713が表示される。
次に、図174(15)に示すように、促進演出が実行され、ボタン操作画像714が表示される。
そして、ボタン操作画像714が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図174(16)に示すように、大当たり報知演出が実行される。この大当たり報知の実行中においては、可動演出が実行されるとともに、第2強調画像718が表示される。また、このとき、装飾図柄700、変動画像701、保留画像702、実行回数画像705、ステージ画像706、および通常時短残回数画像726は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態を継続する。また、保留数表示703、小図柄704、および第2右打ち画像725は、遊技者に対して視認容易である状態を継続する。また、大当たり報知演出が実行されると、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも、第2態様から第7態様に切り替わる。図示の例では、トップランプ10bが赤色に点灯し、盤ランプ74bが橙色に点灯し、可動部材ランプ74cが黄色に点灯し、ボタンランプ17cが緑色に点灯する。また、大当たり報知演出が実行されているときには、大当たり報知演出の効果音が音声出力装置9から出力される。
次に、大当たり報知演出が終了し、第2強調画像718が非表示になると、図174(17)に示すように、ゾロ目の装飾図柄700である「777」が仮停止する。また、このとき、実行回数画像705および通常時短残回数画像726が再表示される。また、このとき、トップランプ10bが橙色に点灯し、盤ランプ74bが黄色に点灯し、可動部材ランプ74cが緑色に点灯し、ボタンランプ17cが青色に点灯する。
そして、特別図柄の変動停止にともない、図174(18)に示すように、装飾図柄700が確定停止する。また、小図柄704として「777」が確定停止する。すなわち、装飾図柄700および小図柄704の表示が「777」の組み合わせで一致した状態となる。また、このとき、実行回数画像705の表示内容が「54GAME」に更新される。また、このとき、トップランプ10bが黄色に点灯し、盤ランプ74bが緑色に点灯し、可動部材ランプ74cが青色に点灯し、ボタンランプ17cが藍色に点灯する。
また、図示を省略するが、この後、変動演出例6と同様に、大当たり遊技が実行される。すなわち、オープニング画像719(図160(18)参照)が表示されてから、第1右打ち画像720および促進画像721(図161(19)参照)が表示される。また、所定時間の経過後に、ラウンド中画像722およびラウンド数画像723(図161(20)参照)が表示され、最終回のラウンドが終了すると、通常時短選択画像745(図161(21)参照)が表示されてから通常時短開始画像724(図161(22)参照)が表示される。また、通常時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数が100回になる(図161(23)参照)。
(虹色の保留画像702による段階表示演出)
次に、虹色の保留画像702による段階表示演出について説明する。図175は、虹色の保留画像702による段階表示演出を示した図である。
虹色の保留画像702は、段階表示演出として4段階の演出を行う。第2始動口122に遊技球が入賞すると、まず、図175(1)に示すように、段階表示演出の第1段階として、透過度の低い保留画像702が白色により保留台座702Pに表示される。この保留画像702は、三角形状である。また、段階表示演出の第1段階では、保留画像702を用いた動作表示が行われる。より具体的には、保留画像702における三角形状の部分に、稲妻のマークが落ちるように動作表示される。段階表示演出の第1段階における保留画像702の表示態様は、図172(3)に示した3番目の保留画像702の表示態様である。
次に、図175(2)に示すように、段階表示演出の第2段階として、保留画像702に、透過度が高い円状の画像が新たに表示される。この円状の画像は、保留画像702における三角形状の部分を囲むように示されている。
次に、図175(3)に示すように、段階表示演出の第3段階として、保留画像702における円状の画像が、第2段階よりも低い透過度により表示される。
次に、図175(4)に示すように、段階表示演出の第4段階、すなわち最終段階として、保留画像702における円状の画像が、第3段階よりも低い透過度により表示される。段階表示演出の最終段階における保留画像702の表示態様は、図172(4)に示した3番目の保留画像702の表示態様である。すなわち、図示を省略しているが、図172(3)に示した第1段階における保留画像702が表示された後、段階表示演出の第2段階における保留画像702が表示されてから、段階表示演出の第3段階における保留画像702が表示される。そして、その後、図172(4)に示した完成表示態様の保留画像702が表示される。
このように、段階表示演出における段階が進行するにしたがって、保留画像702の一部の透過度のみが変化してもよい。このような、保留画像702の一部の透過度のみの変化も、保留画像702の形態の変化として捉えられる。なお、本実施形態では、この段階表示演出が開始されてから完成表示態様になるまでの時間、すなわち、虹色の保留画像702による段階表示演出の実行時間は、0.5秒である。
また、段階表示演出が完了すると、図175(5)に示すように、保留画像702の動作演出が開始される。虹色の保留画像702は、動作演出として、時計回り方向への回転を周期的に行う。この動作演出における回転の周期は、例えば、3.0秒である。すなわち、通常表示態様の保留画像702による動作演出の周期よりも、虹色の保留画像702による動作演出の周期の方が長い。
なお、虹色の保留画像702による動作演出においては、三角形状の部分が時計回り方向へ周期的に回転するとともに、円状の部分が反時計回り方向へ周期的に回転してもよい。この場合に、各動作の周期は、同じ周期であってもよいし、異なる周期であってもよい。
以上の通り、本実施形態では、通常表示態様の保留画像702による段階表示演出の実行時間よりも、期待色表示態様の保留画像702による段階表示演出の実行時間の方が長い。この場合、通常表示態様よりも期待度が高い保留画像702が表示されることの期待感をより長く遊技者に味合わせることで、期待度が高い保留画像702が表示されたときの高揚感を遊技者に与えることができる。
なお、本実施形態では、ステージに応じて、通常表示態様の保留画像702の表示態様が異なることを説明した。ここで、期待色表示態様の保留画像702も、通常表示態様の保留画像702と同じように、ステージに応じて、表示態様が異なってもよい。一方で、虹色の保留画像702は、ステージによらず、表示態様が同じであってもよい。この場合に、虹色の保留画像702による段階表示演出には、各ステージにおける通常表示態様の保留画像702による段階表示演出、および各ステージにおける青色の保留画像702による段階表示演出の何れにおいても行われない動作表示があってもよい(図175(1)参照)。この場合、段階表示演出により、虹色の保留画像702が希少性をより強く遊技者に感じさせることができる。
また、通常表示態様の保留画像702および特定色(青色、緑色、赤色等)からなる期待色表示態様の保留画像702よりも、虹色の保留画像702の方が、段階表示演出において表示態様が変化する段階が多く設けられてもよい。
(変動演出例9)
図176乃至図181は、演出制御部300が第1画像表示装置70を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図176乃至図181を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例9)を説明する。変動演出例9には、7回の変動演出が含まれる。この7回の変動演出のうちの初回の変動演出は、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出である。また、2回目の変動演出は、特殊時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出である。また、3回目および4回目の変動演出は、特殊時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出である。また、5回目から7回目の変動演出は、通常遊技状態における第2始動口122への遊技球の入賞に基づく変動演出である。
また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図176(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することに伴い演出制御部300によって、第1画像表示装置70において装飾図柄700および小図柄704が確定停止されている。また、このとき、4つの保留画像702が表示されている。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703に「4」が示されている。また、実行回数画像705には「499GAME」のテキストが示され、到達残回数画像708には「あと1」のテキストが示されている。また、ステージ画像706として、第1ステージに対応する背景が示されている。また、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第2態様である。また、図示を省略するが、音声出力装置9からは、前回の変動演出に応じたBGMが継続して出力されている。
次に、図176(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示703が「3」に切り替わる。また、このとき、カウントダウン画像732である「1」が表示される。
次に、特別図柄の変動停止に伴い、図176(3)に示すように、3つの装飾図柄700および小図柄704である「421」が揃って表示され確定停止する。また、このとき、実行回数画像705の表示内容が「500GAME」に更新され、到達残回数画像708の表示内容が「あと0」に更新される。すなわち、実行された変動演出の回数が、特殊時短遊技状態になるまでに必要な変動演出の回数に到達する。これにより、通常遊技状態であったパチンコ遊技機100の遊技状態が、特殊時短遊技状態に制御される。
次に、図176(4)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示703が「2」に切り替わる。また、このとき、第2右打ち画像725が表示される。また、このとき、カウントダウン画像732である「0」が表示される。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、図176(5)に示すように、第1始動口121の保留数表示703に「3」が表示される。また、このとき、段階表示演出が開始され、3番目の保留台座702Pから上方に離れた位置に、保留画像702が未完成表示態様により表示される。また、このとき、音声出力装置9からの入賞音の出力が開始される。
次に、図176(6)に示すように、段階表示演出が完了し、3番目の保留台座702Pに、通常表示態様の保留画像702が完成表示態様により表示される。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、保留画像702の動作演出が開始される。また、入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。
次に、図177(7)に示すように、特殊時短開始画像733が表示される。
次に、図177(8)に示すように、第2移行画像734の表示が開始される。より具体的には、第2移行画像734が第1画像表示装置70における右側から左側に向かってスライドするように表示されることで、第1画像表示装置70の表示領域の一部に、第2移行画像734が表示されるようになる。また、このとき、第1画像表示装置70のうちの、第2移行画像734が表示されていない領域において、高速変動中である左装飾図柄700、3番目の保留画像702、実行回数画像705、および到達残回数画像708が、遊技者に対して視認可能または視認容易である状態を継続している。また、2番目の保留画像702およびステージ画像706は、第2移行画像734と重なっていない部分が遊技者に対して視認可能または視認容易であり、第2移行画像734と重なっている部分が遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。また、中装飾図柄700、右装飾図柄700、1番目の保留画像702、変動画像701は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。また、第1画像表示装置70のうちの、第2移行画像734が表示されている領域において、保留数表示703、小図柄704、および第2右打ち画像725は、遊技者に対して視認容易である状態を継続する。また、このとき、2番目の保留画像702および3番目の保留画像702による動作演出が実行されており、2番目の保留画像702および3番目の保留画像702の動作表示が、遊技者に対して視認可能または視認容易である状態になっている。なお、変動演出が開始されてから第2移行画像734が表示されるまでの時間は、例えば、5秒である。
次に、図177(9)に示すように、第1画像表示装置70の全体に第2移行画像734が表示される。このとき、左装飾図柄700、3番目の保留画像702、2番目の保留画像702、実行回数画像705、および到達残回数画像708も、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。また、このとき、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、第1始動口121の保留数表示703に「4」が表示される。一方で、4番目の保留画像702は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態である。また、このとき、第1始動口121への入賞を報知する入賞音は出力されない。
次に、図177(10)に示すように、特殊時短選択画像735が表示される。図示の例では、特殊時短選択画像735において、「a」のモードにカーソルが合わせられている。
次に、図177(11)に示すように、モード開始画像736が表示される。
次に、図177(12)に示すように、第2移行画像734およびモード開始画像736が非表示になり、第1画像表示装置70には、装飾性の低い装飾図柄700である「125」が仮停止している。また、このとき、ステージ画像706として、第6ステージに対応する背景が示されている。第6ステージは、特殊時短遊技状態に応じたステージである。また、このとき、第3右打ち画像737および特殊時短残回数画像738が表示されている。図示の例では、特殊時短残回数画像738には、特殊時短遊技状態における特別図柄抽選の残り回数を示す「749」のテキストが示されている。また、第1始動口121の保留数表示703に「4」が示され、第2始動口122の保留数表示703に「0」が示されている。なお、変動画像701および保留画像702は何れも表示されていない。また、このとき、「右打ちしてください」等、遊技領域111における右側への遊技球の発射を促す音声が、音声出力装置9から出力されてもよい。
また、第2移行画像734の表示期間は、例えば、10秒である。
次に、特別図柄の変動停止に伴い、図178(13)に示すように、3つの装飾図柄700が確定停止する。この装飾図柄700および小図柄704の組み合わせ「125」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図178(14)に示すように、特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。このとき、装飾図柄700の変動開始時動作が開始され、小図柄704は高速で変動表示される。また、このとき、特殊時短残回数画像738の表示内容が「748」に更新される。また、このとき、第2始動口122の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、保留画像702の段階表示演出が開始される。図示の例では、1番目の保留台座702Pから上方に離れた位置に、保留画像702が小さいサイズにより表示される。また、第2始動口122に遊技球が入賞することに伴い、第2始動口122への入賞を報知する入賞音の音声出力装置9からの出力が開始される。
次に、図178(15)に示すように、変動開始時動作が進行する。また、このとき、段階表示演出が完了し、1番目の保留台座702Pに、台形状の保留画像702が通常表示態様により表示される。この保留画像702は、図178(14)に示した例よりも大きい表示サイズである。また、この保留画像702は、第6ステージに応じた表示態様である。また、第2始動口122への入賞を報知する入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、保留画像702の動作演出が開始される。
次に、図178(16)に示すように、変動開始時動作が終了し、装飾図柄700の変動が高速になる。また、保留画像702が変動台座701Pに移動するとともに拡大することで、変動画像701が表示される。また、このとき、第2始動口122の保留数表示703が「0」に切り替わる。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図178(17)に示すように、第2始動口122の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、保留画像702の段階表示演出が開始される。図示の例では、1番目の保留台座702Pから上方に離れた位置に、保留画像702が小さいサイズにより表示される。また、第2始動口122に遊技球が入賞することに伴い、音声出力装置9からの入賞音の出力が開始される。
次に、図178(18)に示すように、段階表示演出が完了し、1番目の保留台座702Pに、台形状の保留画像702が通常表示態様により表示される。この保留画像702は、図178(17)に示した例よりも大きい表示サイズである。また、入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、保留画像702の動作演出が開始される。
次に、特別図柄の変動停止に伴い、図179(19)に示すように、3つの装飾図柄700および小図柄704である「463」が揃って表示された確定停止する。
このように、特殊時短遊技状態において変動演出が実行されるたびに、特殊時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数が減るとともに、特殊時短残回数画像738に示された値が1ずつ減算される。
そして、特殊時短遊技状態において750回目の変動演出が開始されると、図179(20)に示すように、装飾図柄700および小図柄が高速で変動表示される。また、このとき、特殊時短残回数画像738には、「0」のテキストが示されている。また、第1始動口121の保留数表示703には「4」が示され、第2始動口122の保留数表示703には「3」が示されている。また、このとき、変動画像701および3つの保留画像702が表示されている。また、ステージ画像706には、第6ステージに対応する背景が示されている。
次に、特別図柄の変動停止に伴い、図179(21)に示すように、3つの装飾図柄700および小図柄704である「254」が揃って表示され確定停止する。また、このとき、変動画像701が非表示になる。また、特別図柄が変動停止すると、特殊時短遊技状態であったパチンコ遊技機100の遊技状態が、通常遊技状態に制御される。
次に、図179(22)に示すように、第1移行画像728が表示される。また、このとき、装飾図柄700、保留画像702、およびステージ画像706は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。また、第2右打ち画像725および特殊時短残回数画像738は、非表示になる。一方で、保留数表示703および小図柄704は、遊技者に対して視認容易である状態を継続する。
次に、図179(23)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い小図柄704の変動が開始される。この変動は、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動である。また、この変動において、装飾図柄700は表示されない。すなわち、この変動においては、装飾図柄700を用いることなく、小図柄704を用いた変動演出が行われる。また、この変動においては、変動画像701および保留画像702は表示されない。また、このとき、第2始動口122の保留数表示703が「2」に切り替わる。なお、このとき、結果画像729(図167(13)参照)は表示されない。
次に、特別図柄の変動停止にともない、図180(24)に示すように、3つの小図柄704が揃って表示され確定停止する。この小図柄704の組み合わせ「755」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。
次に、図180(25)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない小図柄704の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示703が「1」に切り替わる。
次に、特別図柄の変動停止にともない、図180(26)に示すように、3つの小図柄704が揃って表示され確定停止する。この小図柄704の組み合わせ「127」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。
次に、図180(27)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない小図柄704の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示703が「0」に切り替わる。
次に、特別図柄の変動停止にともない、図180(28)に示すように、3つの小図柄704である「421」が揃って表示され確定停止する。
そして、第2始動口122への入賞に基づく保留が無い状態で第2始動口122への入賞に基づく変動演出が終了すると、図180(29)に示すように、第1画像表示装置70には、装飾性の高い装飾図柄700である「421」が確定停止される。すなわち、装飾図柄700の組み合わせと小図柄704の組み合わせとが一致する。また、このとき、ステージ画像706として、第5ステージに対応する背景が示されている。また、このとき、実行回数画像705および左打ち画像730が表示されている。実行回数画像705には、特別図柄の変動表示の回数がリセットされてから新たに行われた変動演出の回数、すなわち、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の回数である500回と、特殊時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出の回数である1回と、特殊時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の回数である749回と、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出の回数である3回と、の合計値を含む、「1253GAME」のテキストが示されている。また、このとき、4つの保留画像702が表示されている。この4つの保留画像702には、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御される直前に表示されていた3つの保留画像702(図176(3)参照)が含まれている。また、図示を省略するが、4つの保留画像702は、何れも、動作演出を実行している。一方で、変動画像701は表示されていない。また、このとき、音声出力装置9から、「左打ちに戻してください」という音声が出力される。
次に、特別図柄の変動表示開始に伴い、図181(30)に示すように、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703が「3」に切り替わる。また、このとき、2番目の保留画像702、3番目の保留画像702、4番目の保留画像702は、それぞれ、1番目の保留台座702P、2番目の保留台座702P、3番目の保留台座702Pに向かって移動する。また、1番目の保留画像702が変動台座701Pに向かって移動するとともに拡大することで、変動画像701が表示される。図示を省略するが、その後、特別図柄の変動停止に伴い、装飾図柄700および小図柄704が確定停止され、変動画像701が非表示になる。
このように、通常遊技状態であったパチンコ遊技機100が、特殊時短遊技状態に制御され、その後再び通常遊技状態に制御される場合、特殊時短遊技状態に制御されたときに表示されていた保留画像702(図176(4)参照)は、再び通常遊技状態に制御されると、再表示される。
なお、変動演出例9において、特殊時短遊技状態における初回の変動演出にて装飾図柄700の高速変動(スクロール)中に第2移行画像734が表示されることを説明したが、これに限定されない。例えば、特殊時短遊技状態における初回の変動演出が開始される際に第2移行画像734が表示されてもよい。また、特殊時短遊技状態の直前、すなわち、通常遊技状態における最終回の変動演出が停止する際に第2移行画像734が表示されてもよい。この場合、第2移行画像734が表示されてからパチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されるまでの時間は、例えば、10秒である。
また、変動演出例9では、第1移行画像728が表示されているときに結果画像729(図167(13)参照)が表示されないことを説明したが、これに限定されない。
特殊時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果が大当たりになることなく通常遊技状態に移行する場合であっても、第1移行画像728が表示されているときに結果画像729が表示されてもよい。
(通常表示態様の台形状の保留画像702による段階表示演出)
次に、通常表示態様の台形状の保留画像702による段階表示演出について説明する。図182は、通常表示態様の台形状の保留画像702による段階表示演出の例を示した図である。
通常表示態様の台形状の保留画像702は、段階表示演出として4段階の演出を行う。第2始動口122に遊技球が入賞すると、まず、図182(1)に示すように、段階表示演出の第1段階として、保留台座702Pから上方に離れた位置に、透過度の高い保留画像702が白色により表示される。この保留画像702は、正方形状である。段階表示演出の第1段階における保留画像702の表示態様は、図178(14)および図178(17)に示した保留画像702の表示態様である。
次に、図182(2)に示すように、段階表示演出の第2段階として、第2段階よりも透過度が低い保留画像702が表示される。この保留画像702は、台形状である。また、この保留画像702は、第1段階に比べて大きい表示サイズであり、且つ、第1段階に比べて保留台座702Pに近い位置に表示されている。
次に、図182(3)に示すように、段階表示演出の第3段階として、第2段階よりも透過度が低い保留画像702が表示される。この保留画像702は、第2段階に比べて大きい表示サイズであり、且つ、第2段階に比べて保留台座702Pに近い位置に表示されている。
次に、図182(4)に示すように、段階表示演出の第4段階、すなわち最終段階として、第3段階よりも透過度が低い保留画像702が表示される。この保留画像702は、第3段階よりも大きい表示サイズであり、且つ、第3段階に比べて保留台座702Pに近い位置に表示されている。段階表示演出の最終段階における保留画像702の表示態様は、図178(15)および図178(18)に示した保留画像702の表示態様である。すなわち、図示を省略しているが、図178(14)および図178(17)に示した第1段階における保留画像702が表示された後、段階表示演出の第2段階における保留画像702が表示されてから、段階表示演出の第3段階における保留画像702が表示される。そして、その後、図178(15)および図178(18)に示した完成表示態様の保留画像702が表示される。
本実施形態では、段階表示演出が開始されてから完成表示態様の保留画像702が表示されるまでの時間、すなわち、台形状の通常表示態様の保留画像702による段階表示演出の実行時間は、0.2秒である。
また、段階表示演出が完了すると、図182(5)に示すように、保留台座702の動作演出が開始される。通常表示態様の台形状の保留画像702は、動作演出として、左右への移動を周期的に行う。この動作演出における左右への移動の周期は、例えば、2.0秒である。すなわち、特殊時短遊技状態における通常表示態様の保留画像702による動作演出の周期は、通常時短遊技状態における通常表示態様の保留画像702による動作演出の周期、および通常遊技状態における通常表示態様の保留画像702による動作演出の周期と同じ周期である。
図183は、変動演出例9における各演出の説明図である。
図183に示すように、変動演出例9の時点T1において、特殊時短遊技状態における初回の変動演出が開始される。このとき、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始されており、装飾図柄700および小図柄704は、遊技者に対して視認容易な状態である。また、このとき、変動画像701および2つの保留画像702は動作演出を実行しており、変動画像701および2つの保留画像702は、遊技者に対して視認容易な状態である。また、このとき、ステージ画像706として、第1ステージに対応する背景が示されている。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第2態様である。また、このとき、実行中である変動演出に応じたBGMが音声出力装置9から出力されている。時点T1の状態は、図176(4)に示した状態である。
その後、時点T2において、第1始動口121に遊技球が入賞する。
その後、時点T3において、3番目の保留画像702が、段階表示演出の第1段階における表示態様により表示され、未完成表示態様の保留画像702が遊技者に対して視認可能または視認容易である状態になる。また、このとき、第1始動口121への入賞を報知する入賞音の音声出力装置9からの出力が開始される。時点T3の状態は、図176(5)に示した状態である。
その後、3番目の保留画像702による段階表示演出が進行し、時点T4において、段階表示演出が終了し、3番目の保留画像702が、完成表示態様により表示される。また、このとき、3番目の保留画像702による動作演出が開始される。時点T4の状態は、図176(6)に示した状態である。
その後、時点T5において、第1始動口121への入賞を報知する入賞音が、音声出力装置9から出力されなくなる。
その後、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御され、時点T6において、第2移行画像734の表示が開始される。
その後、第2移行画像734の第1表示装置70における表示領域が大きくなると、時点T7において、左装飾図柄700は遊技者に対して視認可能または視認容易である一方で、中装飾図柄700および右装飾図柄700は遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。また、このとき、変動画像701は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。また、このとき、3番目の保留画像702は、遊技者に対して視認可能または視認容易である。また、このとき、2番目の保留画像702の一部は、遊技者に対して視認可能または視認容易である一方で、2番目の保留画像702の他の一部は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。また、1番目の保留画像702は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。また、このとき、ステージ画像706の一部は遊技者に対して視認可能または視認容易である一方で、ステージ画像706の他の一部は遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。時点T7の状態は、図177(8)に示した状態である。
その後、第2移行画像734が第1表示装置70における全体に表示されると、時点T8において、3つの装飾図柄700が遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。また、このとき、変動画像701が非表示になる。また、このとき、3つの保留画像702が、何れも、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。また、このとき、ステージ画像706の全体が、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。時点T8の状態は、図177(9)に示した状態である。
その後、時点T9において、第2移行画像734が非表示になると、3つの装飾図柄700は仮停止動作をしており、この3つの装飾図柄700は、遊技者に対して視認容易である状態になる。また、ステージ画像706として、第6ステージに対応する背景が示されている。時点T9の状態は、図177(12)に示した状態である。
その後、時点T10において、特殊時短遊技状態における初回の変動演出が終了する。このとき、装飾図柄700および小図柄704が確定停止する。時点T10の状態は、図178(13)に示した状態である。
その後、パチンコ遊技機100が通常遊技状態に制御されると、時点T11において、第1移行画像728が非表示になり、4つの保留画像702が、視認容易である状態になる。この4つの保留画像702には、時点T8では何れも視認困難または視認不能になっていた保留画像702が含まれる。また、このとき、保留画像702は、動作演出を実行する。時点T11の状態は、図180(29)に示した状態である。
その後、時点T12において、次の変動演出が開始される。時点T12の状態は、図181(30)に示した状態である。
以上の通り、本実施形態では、遊技制御基板200Bは、第1モードと、第1モードとは異なる第2モードとに制御可能である。第1モードとしては、例えば、通常遊技状態が挙げられる。また、第2モードとしては、例えば、特殊時短遊技状態が挙げられる。そして、本実施形態では、演出制御基板300Bは、保留画像702が表示されているときに第2モードにおける初回の変動演出が開始される場合、初回の変動演出において、保留画像702の動作表示は視認困難または視認不能にしてから視認容易にせず、装飾図柄700の動作表示は視認困難または視認不能にしてから視認容易にする。保留画像702の動作表示としては、例えば、動作演出における動作表示が挙げられる。また、装飾図柄700の動作表示としては、例えば、変動動作や仮停止動作表示等が挙げられる。
この場合、特殊時短遊技状態における初回の変動演出の開始後においては、初回の変動演出の開始までに実行されていた保留画像702の演出が依然として遊技者に着目されることが防止され、特殊時短遊技状態ならではの装飾図柄700の動作表示を遊技者に着目させやすくすることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、保留画像702が表示されているときに第2モードにおける初回の変動演出が開始される場合、初回の変動演出の開始後に保留画像702を視認困難または視認不能にして、保留画像702を視認容易にする前に初回の変動演出の次の変動演出を開始可能である。
この場合、特殊時短遊技状態における初回の変動演出の次の変動演出の開始の際には、初回の変動演出の開始までに実行されていた保留画像702の演出が依然として遊技者に着目されることが防止され、特殊時短遊技状態ならではの変動演出を遊技者に着目させやすくすることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、保留画像702が表示されているときに第2モードにおける初回の変動演出が開始される場合、初回の変動演出において、保留画像702は視認困難または視認不能にしてから視認容易にせず、装飾図柄700は視認困難または視認不能にしてから視認容易にする。
この場合、特殊時短遊技状態における初回の変動演出の開始後においては、初回の変動演出の開始までに実行されていた保留画像702の演出が依然として遊技者に着目されることが防止され、特殊時短遊技状態ならではの装飾図柄700を用いた演出を遊技者に着目させやすくすることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、保留画像702が表示されているときに第2モードにおける初回の変動演出が開始される場合、初回の変動演出において、小図柄704は視認困難または視認不能にせず、保留画像702は視認困難または視認不能にする。
この場合、特殊時短遊技状態における初回の変動演出が開始されても初回の変動演出の開始までに実行されていた保留画像702の演出が依然として遊技者に着目されることを防止できる。一方で、小図柄704は視認可能または視認容易である状態が継続されるため、保留画像702が視認困難または視認不能である状態になった際にも変動演出が継続していることを遊技者に認識させ、特殊時短遊技状態ならではの変動演出を遊技者に着目させやすくすることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、保留画像702が表示されているときに第2モードにおける初回の変動演出が開始される場合、初回の変動演出において、保留画像702を視認困難または視認不能にしてから視認容易にせず、保留画像702が表示されているときに特別演出が実行される場合、保留画像702を視認困難または視認不能にしてから視認容易にする。特別演出としては、例えば、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出等が挙げられる。
この場合、特殊時短遊技状態における初回の変動演出が開始されても初回の変動演出の開始までに実行されていた保留画像702の演出が依然として遊技者に着目されることを防止できる。一方で、特別演出が実行される場合には、第1画像表示装置70において保留画像702の表示領域を含めた広い表示領域を用いて特別演出ならではの演出を実行することができるとともに、保留画像702を再び視認容易である状態にすることで、大当たり判定の権利が失われていないことを遊技者に認識させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、保留画像702および変動画像701が表示されているときに第2モードにおける初回の変動演出が開始される場合、初回の変動演出において、保留画像702および変動画像701を視認困難または視認不能にしてから何れも視認容易にせず、保留画像702および変動画像701が表示されているときに特別演出が実行される場合、保留画像702および変動画像701を視認困難または視認不能にしてから保留画像702および変動画像701を何れも視認容易にする。
この場合、特殊時短遊技状態における初回の変動演出が開始されても初回の変動演出の開始までに実行されていた保留画像702の演出が依然として遊技者に着目されることを防止できる。一方で、特別演出が実行される場合には、第1画像表示装置70において変動画像701および保留画像702の表示領域を含めた広い表示領域を用いて特別演出ならではの演出を実行することができるとともに、保留画像702を再び視認容易である状態にすることで、大当たり判定の権利が失われていないことを遊技者に認識させることができ、且つ、変動画像701を再び視認容易である状態にすることで、変動画像701および保留画像702が視認困難または視認不能である状態になっているときに次の変動演出が開始されていないことを遊技者に認識させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、第2移行画像734の表示が開始されると、時間の経過にしたがって第2移行画像734の表示領域が徐々に大きくなることで、複数の保留画像702のうちの一部が遊技者に対して視認容易であり、他の一部が遊技者に対して視認不能である状態になる。そのため、第2移行画像734が表示されていない状態から第1画像表示装置70の全体に第2移行画像734が表示される状態に切り替わる構成に比べて、ステージ画像706が非表示になることの違和感を抑えつつ、保留画像702が存在していたことを遊技者に認識させやすくすることができる。
また、第1画像表示装置70の表示領域の一部に第2移行画像734が表示されているときに、一の保留画像702の一部が遊技者に対して視認可能であり、この一の保留画像702の他の一部が遊技者に対して視認不能である状態になっている(図177(8)参照)そして、この状態において、この一の保留画像702による動作演出が実行されている。
この場合、保留画像702の一部のみが遊技者に対して視認可能である状態であっても、保留画像702の存在を遊技者に認識させやすくすることができる。
また、第2移行画像734が表示されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合、保留画像702は遊技者に対して視認困難または視認不能な状態であり、第1始動口121への入賞を報知する入賞音は出力されない。そのため、第2始動口122に遊技球が入賞しやすい特殊時短遊技状態において、第1始動口121に遊技球が入賞したことが遊技者に過度に意識されることが防止され、特殊時短遊技状態ならではの演出を遊技者に着目させることができる。
また、本実施形態では、特殊時短遊技状態が発生する可能性がある時期を示唆する示唆演出(実行回数画像705の表示、到達残回数画像708の表示、カウントダウン画像732の表示等)を実行可能であり、大当たりとなる場合には、事前に大当たりとなることが確定する示唆演出(虹色の保留画像702の表示等の先読み演出や大当たり予告演出)を実行可能である一方、特殊時短遊技状態となる場合には、事前(2変動以上前)に特殊時短遊技状態となることが確定する示唆演出(先読み演出)を実行しない。そのため、特殊時短遊技状態となることが確定する示唆演出が実行されたにも拘わらず、特殊時短遊技状態が発生しないといった不都合が発生することを防止する一方で、大当たりの確定演出によって遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特殊時短遊技状態が発生する可能性がある時期を示唆する特定の示唆演出(カウントダウン画像732の表示)を実行可能であり、通常遊技状態の第1期間(カウントダウン画像732表示の開始前)においては、特定の示唆演出の実行確率よりも大当たりとなることが確定する示唆演出(虹色の保留画像702の表示等)の実行確率が高く、通常遊技状態の第2期間(カウントダウン画像732表示の開始後)においては、大当たりとなることが確定する示唆演出の実行確率よりも特定の示唆演出の実行確率が高い。ここで、「特定の示唆演出の実行確率よりも大当たりとなることが確定する示唆演出の実行確率が高い」ことには、特定の示唆演出が実行されない(0%)ことも含まれる。また、「大当たりとなることが確定する示唆演出の実行確率よりも特定の示唆演出の実行確率が高い」ことには、特定の示唆演出が必ず実行される(100%)ことも含まれる。
なお、変動演出例9では、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態から通常遊技状態に制御される場合に、パチンコ遊技機100が通常時短遊技状態から通常遊技状態に制御される場合と同じ第5ステージに設定されることを説明したが、これに限定されない。パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態から通常遊技状態に制御される場合に、第1ステージに制御されてもよい。すなわち、複数の演出モードに設定可能であり、通常時短遊技状態の終了に基づき設定される演出モードと、特殊時短遊技状態の終了に基づき設定される演出モードとを異ならせることが可能である。この場合、時短の種類によって時短終了時の演出バリエーションを増やすことで、演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、上記の通り、通常時短遊技状態と特殊時短遊技状態の何れか一方が終了する場合は、終了後専用モード(第5ステージ)に移行した後に通常モード(第1ステージ)に移行する。
パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態から通常遊技状態に制御される場合に、第1ステージに制御される場合であっても、第5ステージに制御された場合と同じ表示位置に、左打ち画像730が表示されてもよい。すなわち、通常時短遊技状態と特殊時短遊技状態の何れか一方から終了後専用モード(第5ステージ)に移行した場合の左打ち報知と、通常時短遊技状態と特殊時短遊技状態の何れか他方から通常モード(第1ステージ)に移行した場合の左打ち報知とは、同一の報知態様で実行される。
通常時短遊技状態が終了する場合には、リザルト表示(結果画像729の表示)の実行後に終了後専用モード(第5ステージ)に移行し、特殊時短遊技状態が終了する場合にはリザルト表示を実行せずに通常モード(第1ステージ)に移行する。
また、通常時短遊技状態は、変動回数が規定回数に到達した場合、又は、小当たり回数が規定回数(1回も含む)に到達した場合に終了(通常遊技状態に移行)させることが可能であることを説明した。ここで、特殊時短遊技状態においても、小当たり回数が規定回数(1回も含む)に到達した場合に終了(通常遊技状態に移行)させてもよい。さらに、特殊時短遊技状態において変動回数が規定回数に到達したことに基づき通常遊技状態に制御される場合には第5ステージに移行し、特殊時短遊技状態において小当たり回数が規定回数に到達したことに基づく通常遊技状態に制御される場合には第1ステージに移行してもよい。すなわち、時短回数での特殊時短遊技状態終了と、小当たり回数での特殊時短遊技状態終了とで異なる演出モードに移行してもよい。
また、パチンコ遊技機100が通常時短遊技状態から通常遊技状態に制御される場合、および特殊時短遊技状態から通常遊技状態に制御される場合の何れにおいても、第2始動口122への入賞についての保留(残保留)に基づく変動演出の終了後に左打ち画像730が表示されることを説明したが、これに限定されない。パチンコ遊技機100が通常時短遊技状態から通常遊技状態に制御される場合には、第2始動口122への入賞についての保留(残保留)に基づく変動演出の終了前であっても、左打ち画像730が表示されてもよい。すなわち、第1時短(例えば特殊時短遊技状態)が終了する場合は、時短終了から所定期間が経過(残保留を消化)した後に所定の左打ち報知(左打ち画像730の表示、左打ちの音声報知)を実行可能であり、第2時短(通常時短遊技状態)が終了する場合は、時短終了から所定期間が経過(残保留を消化)する前に所定の左打ち報知(左打ち画像730の表示、左打ちの音声報知)を実行可能である。この場合、時短の種類によって左打ち報知を行うタイミングが変化することで、遊技性に変化を与えることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態から通常遊技状態に制御される場合には、第2始動口122への入賞についての保留(残保留)に基づく変動演出の終了前であっても、左打ち画像730が表示されてもよい。
また、パチンコ遊技機100が時短遊技状態から通常遊技状態に制御される場合において、通常遊技状態に制御されてから第2始動口122への入賞についての保留(残保留)に基づく変動演出の終了するまで左打ち画像730が表示される場合、第2始動口122への入賞についての保留(残保留)に基づく変動演出の実行回数によって、左打ち画像730の表示期間が異なる。すなわち、通常時短遊技状態と特殊時短遊技状態の何れか一方が終了する場合は、左打ち報知を行う所定期間の長さが変化(残保留数に応じて変化)する。
また、通常時短遊技状態又は特殊時短遊技状態の何れか一方が終了する場合は、終了後が客待ち状態であっても左打ち報知を行ってもよい。また、通常時短遊技状態又は特殊時短遊技状態の何れか一方が終了する場合は、終了後が客待ち状態になると左打ち報知の実行が待機され、変動表示が開始されると左打ち報知を行ってもよい。
また、通常時短遊技状態の終了後の左打ち報知と、特殊時短遊技状態の終了後の左打ち報知は同一の報知態様(報知画像、報知期間)で実行されてもよい。
また、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態から通常遊技状態に制御される場合には、第2始動口122への入賞についての保留(残保留)に基づく変動演出の終了後に左打ち画像730が表示され、パチンコ遊技機100が通常時短遊技状態から通常遊技状態に制御される場合には、通常遊技状態に制御された時点(通常時短遊技状態における最終回の変動が停止した時点)で左打ち画像730が表示される構成を採用する場合について考える。この場合、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態から通常遊技状態に制御される場合には、残保留の数によって左打ち画像730の表示タイミングが異なるのに対し、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態から通常遊技状態に制御される場合には、左打ち画像730の表示タイミングは変わらない。すなわち、第1時短(例えば特殊時短遊技状態)が終了する場合は、複数のタイミングの何れかのタイミング(残保留数に応じたタイミング)で所定の左打ち報知(左打ち画像730の表示、左打ちの音声報知)を実行可能であり、第2時短(例えば通常時短遊技状態)が終了する場合は、1のタイミング(停止時間経過直後)で所定の左打ち報知(左打ち画像730の表示、左打ちの音声報知)を実行可能である。そのため、時短の種類によって左打ち報知を行うタイミングが変化することで、遊技性に変化を与えることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、通常時短遊技状態と特殊時短遊技状態の何れか一方が終了する場合は、左打ち報知の実行タイミングが時短終了時の第1始動口121への入賞についての残保留数によって変化しないが、時短終了時の第2始動口122への入賞についての残保留数によって変化する。
また、通常時短遊技状態と特殊時短遊技状態の何れか一方が終了する場合の左打ち報知は、実行されるタイミングに拘わらず同一の報知態様で実行される。
また、通常時短遊技状態の終了後の左打ち報知と、特殊時短遊技状態の終了後の左打ち報知は同一の報知態様で実行される。
また、時短(例えば特殊時短遊技状態)が終了する場合は、時短終了から所定期間が経過(残保留を消化)した後に所定の左打ち報知(左打ち画像730の表示、左打ちの音声報知)を実行可能であり、時短終了から所定の左打ち報知が実行されるまでの間は、通常遊技状態に対応する所定の予告演出(先読み予告演出、大当たり予告演出)の実行が制限される。そのため、有利期間が終了した余韻に浸らせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、複数の演出モード(ステージ、先読み演出が可能なモード)に設定可能であり、時短(例えば特殊時短遊技状態)が終了する場合は、時短終了から所定期間が経過(残保留を消化)した後に所定の左打ち報知(左打ち画像730の表示、左打ちの音声報知)を実行可能であり、時短終了から所定の左打ち報知が実行されるまでの間は、所定の演出モード(第1ステージ等の特定ステージ、先読み演出が可能なモード)を設定することが制限される。そのため、有利期間が終了した余韻に浸らせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、パチンコ遊技機100が時短遊技状態(通常時短遊技状態、特殊時短遊技状態)から通常遊技状態に制御される場合には、第2始動口122への入賞についての保留(残保留)に基づく変動演出の終了後に左打ち画像730が表示される構成を採用する場合について考える。この場合、残保留の数によって、左打ち画像730が表示されるまでに実行される変動演出の回数が異なる。すなわち、通常時短遊技状態と特殊時短遊技状態の何れか一方が終了する場合は、左打ち報知を行うまでの変動表示の回数が変化する。
また、規定回数到達の際(特殊時短遊技状態突入の際)には、第1所定画像(第2移行画像734等)が出現して装飾図柄700が隠れ、再び装飾図柄700が出現する第1演出を行う。また、規定回数以外の通常状態では、ハズレ変動の場合に、図柄の変動中に第2所定画像(第1前面画像707、第2前面画像709等)が出現して装飾図柄700が隠れ(視認困難又は視認不可にし)、再び装飾図柄700が出現する第2演出を行う。そして、第1演出が行われる場合は、特殊時短遊技状態に移行する。
この場合、規定回数到達の際には第1所定画像を表示して図柄を隠すことで特別なモード(特殊時短遊技状態)への移行を遊技者に期待させ、興趣性を向上することができる。また、規定回数以外でも別の第2所定画像を表示して図柄を隠すことで、特別な演出(大当たり)を遊技者に期待させることができる。図柄をいきなり隠すことで意外性を持たせ、遊技者をドキドキさせることができる。図柄を隠すという共通の事象が発生するものの、異なる演出、状態に発展する。これにより、演出のバリエーションを多様化することができ、興趣性を向上することができる。
また、第1所定画像の表示中も第2所定画像の表示中も、小図柄704(変動報知LED59含む)は継続して表示される。
この場合、装飾図柄700が隠れているときでも小図柄704を表示することで、特別図柄の変動状態を確認することができる。
また、第1所定画像の表示時間と第2所定画像の表示時間とは異なる。より具体的には、第2所定画像の表示時間よりも、第1所定画像の表示時間の方が長い。
この場合、第1所定画像の表示時間を長くすることで、特殊時短遊技状態に突入する際の特別な演出を印象付け、遊技者の期待を高めることができる。また、第2所定画像の表示時間を短くすることで遊技者が過度な期待を抱かないようにすることができる。
また、第1所定画像は装飾図柄700の変動開始又は変動停止タイミングで出現し、第2所定画像は装図のスクロール表示中に出現する。
この場合、装飾図柄700の変動開始又は変動停止タイミングで第1所定画像を出現させることで、変動時間が短い場合でも第1所定画像を表示する時間を十分に確保することができる。また、装飾図柄700のスクロール表示中に第2所定画像を出現させることで、スクロール中の興趣性を向上することができる。
また、第1演出が行われる場合は演出モードが第1演出モード(例えば第1ステージ、通常遊技状態)から第2演出モード(第6ステージ、特殊時短遊技状態)に切り替わるが、第2演出が行われても第2演出モードに切り替わらない。
この場合、第1演出の実行により演出モードが切り替わるため、第1演出に特別な価値を与えることができ、興趣性を向上させることができる。第1演出の実行により演出モードの切り替えをスムーズに行うことができる。
また、第1演出が行われる場合は右打ち報知が行われるが、第2演出が行われても右打ち報知は行われない。
この場合、第1演出の実行により右打ち報知が行われるため、第1演出によって右打ちの準備を行うことができる。
また、第1所定画像と装飾図柄700とが同時に表示されるときがあり、第2所定画像と装飾図柄700とが同時に表示されるときがある。
この場合、徐々に装飾図柄700が消え、徐々に再出現するため画面の切り替えを違和感なくスムーズに行うことができる。
また、第2演出は、時短遊技状態においては実行されない。すなわち、第2演出の実行割合は、第2遊技状態(時短遊技状態)のときよりも第1遊技状態(通常遊技状態)のときの方が高い。この場合、通常遊技状態では比較的高い確率で第2演出が実行されるため、遊技者を飽きさせないようにすることができる。また、時短遊技状態では第2演出の実行確率が低いため、余計な演出を行わずに期待度の高い変動まで次々と変動を繰り返すことができる。
なお、時短遊技状態のときよりも通常遊技状態のときの方が第2演出の実行割合が高ければ、時短遊技状態において第2演出が実行されてもよい。
また、第1演出を示唆する示唆演出(実行回数画像705の表示、到達残回数画像708の表示、カウントダウン画像732の表示)を実行可能であり、示唆演出の実行確率は、第2演出を示唆する演出の実行確率よりも高い。なお、「示唆演出の実行確率は、第2演出を示唆する演出の実行確率よりも高い」ことには、第2演出を示唆する演出が実行されない(0%)ことも含まれる。
この場合、第1演出が実行される場合は示唆演出が実行されるため、第1演出への期待を高めることができる。また、第2演出が実行される場合は、第2演出を示唆する演出は行われ難いため、過剰な演出を防止し、過度な期待を持たせないようにすることができる。
また、第1所定画像が出現する前と後とで(特殊時短遊技状態に突入する前と後とで)、装飾図柄700の態様が異なる。
また、変動演出例9では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つリーチ演出が実行されない変動演出において第1所定画像が表示された。ここで、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたはリーチ演出が実行される変動演出においては、第1所定画像が表示されなくてもよい。また、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりまたはリーチ演出が実行される変動演出であっても、第1所定画像が表示されてもよい。
また、変動演出例4では、第1アイキャッチ画像715が表示されることを説明した。ここで、第1アイキャッチ画像715は、時短遊技状態において表示されなくてもよい。すなわち、規定回数到達の際(特殊時短遊技状態突入の際)には、第1所定画像(第2移行画像734等)が出現して装飾図柄700が隠れ、再び装飾図柄700が出現する第1演出を行う。また、規定回数以外の通常遊技状態では、SPリーチ演出の実行後、第2所定画像(第1アイキャッチ画像715)が出現して装飾図柄700が隠れ、再び第1アイキャッチ画像715が出現する第2演出を行う。そして、第2演出の実行割合は、時短遊技状態よりも通常遊技状態のときの方が高い。
この場合、規定回数到達の際には第1所定画像を表示して装飾図柄700を隠すことで特別なモード(特殊時短遊技状態)への移行を遊技者に期待させ、興趣性を向上することができる。また、規定回数以外でもリーチハズレで第2所定画像を表示して装飾図柄700を隠すことで、リーチハズレとなったときの落胆を軽減することができる。
なお、時短遊技状態よりも通常遊技状態のときの方が第2演出の実行割合が高ければ、時短遊技状態において第2演出が実行されてもよい。
また、所定条件(規定回数到達)が満たされる場合でも、リーチ変動パターンが選択された場合には、第1アイキャッチ画像715が表示されてもよい。すなわち、規定回数目の変動でリーチ変動パターンが選択された場合、リーチ変動パターンに応じてリーチ演出が行われ、リーチハズレとなって第2所定画像が表示される。
この場合、所定条件が満たされる場合(規定回数目の変動)でも、リーチ変動パターンが選択されれば、第2所定画像を表示することで、リーチハズレとなったときの落胆を軽減することができる。
また、特定演出(リーチ演出)を実行可能であり、ハズレと判定された場合に、特定演出を実行してから第2所定画像を表示してハズレ図柄を停止させ、大当たりと判定された場合に、特定演出を実行してから第2所定画像を表示することなく大当たり図柄を停止させる。
この場合、大当りの場合はすぐにゾロ目の装飾図柄700を表示して遊技者を満足させることができ、ハズレの場合は第2所定画像を表示することで遊技者の落胆を軽減するとともに、さらに別の演出に発展するかもしれないという期待を抱かせることができる。
また、第2移行画像734が表示されているとき、第1アイキャッチ画像715が表示されているとき、および、特殊時短遊技状態において、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第2態様であることを説明したが、これに限定されない。第2移行画像734が表示されているときと、第1アイキャッチ画像715が表示されているときと、特殊時短遊技状態とで、それぞれ、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cの発光態様が異なってもよい。すなわち、第1所定画像の表示期間中はランプが第1特定態様で発光し、第2所定画像の表示期間中はランプが第2特定態様で発光し、第2遊技状態(特殊時短遊技状態)中はランプが第3特定態様で発光する。
この場合、ランプの発光態様で、時短突入するか否かを判断することができる。
また、第1所定画像は変動開始から第1時間で出現し、第2所定画像は変動開始から第1時間よりも長い第2時間で出現する。
この場合、第1所定画像は図柄の変動開始後短時間で出現するため、規定回数目の変動の変動時間が短くても第1所定画像を表示することができる。また、第2所定画像は変動開始後、比較的長時間が経過した後に出現するため、遊技者の期待を高めることができる。
(変動演出例10)
図184乃至図187は、演出制御部300が第1画像表示装置70を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図184乃至図187を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例10)を説明する。変動演出例10には、3回の変動演出が含まれる。この3回の変動演出のうちの初回の変動演出は、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出である。また、3回の変動演出のうちの2回目の変動演出は、特殊時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出である。また、3回の変動演出のうちの3回目の変動演出は、特殊時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出である。
また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図184(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することに伴い演出制御部300によって、第1画像表示装置70において装飾図柄700および小図柄704が確定停止されている。また、このとき、1つの保留画像702が表示されている。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703には、「1」が示されている。また、実行回数画像705には「499GAME」のテキストが示され、到達残回数画像708には「あと1」のテキストが示されている。また、ステージ画像706として、第1ステージに対応する背景が示されている。また、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第2態様である。また、図示を省略するが、音声出力装置9からは、前回の変動演出に応じたBGMが継続して出力されている。
次に、図184(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示703が「0」に切り替わる。また、このとき、カウントダウン画像732である「1」が表示される。
次に、特別図柄の変動停止に伴い、図184(3)に示すように、3つの装飾図柄700および小図柄704である「421」が確定停止する。また、このとき、実行回数画像705の表示内容が「500GAME」に更新され、到達残回数画像708の表示内容が「あと0」に更新される。また、このとき、パチンコ遊技機100は、特殊時短遊技状態に制御される。また、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されると、第2右打ち画像725が表示される。一方で、ステージ画像706としては、依然として、第1ステージに対応する背景が示されている。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも、第2態様から第1態様に切り替わる。
そして、特別図柄が変動停止してから第1始動口121に遊技球が入賞することなく所定時間が経過すると、図184(4)に示すように、調整画像716およびメニュー画像717が表示される。この所定時間は、例えば、20秒である。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第1態様から第5態様に切り替わる。また、図示を省略するが、このとき、音声出力装置9からは、前回の変動演出に応じたBGMが、変動演出の実行中よりも小さい音量により出力されている。
さらに、調整画像716およびメニュー画像717が表示されてから第1始動口121に遊技球が入賞することなく所定時間が経過すると、図184(5)に示すように、客待ち画像710が表示される。この所定時間は、例えば、60秒である。また、このとき、装飾図柄700、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。一方で、保留数表示703および第2右打ち画像725は、遊技者に対して視認容易である状態を継続している。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも、第5態様から第8態様に切り替わる。第8態様は、紫色に点灯する発光の態様であって、第1態様乃至第7態様の何れとも異なる態様である。また、このとき、音声出力装置9から、特殊時短遊技状態であることを報知する報知音が出力される。一例を挙げると、音声出力装置9から、報知音として、「特殊時短遊技状態になりました」という音声が繰り返し出力される。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図184(6)に示すように、音声出力装置9による音の出力の態様が変化する。一例を挙げると、音声出力装置9から、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が出力される。この効果音は、上述した、特殊時短遊技状態であることを報知する報知音とは異なる音である。また、このとき、装飾図柄700、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態を継続している。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第8態様である状態を継続している。
次に、図185(7)に示すように、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも、第8態様から第2態様に切り替わる。また、このとき、装飾図柄700、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態を継続している。また、このとき、音声出力装置9からは、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が出力され続けている。
次に、図185(8)に示すように、客待ち画像710の非表示演出が実行される。非表示演出は、時間の経過にしたがって画像の透過度を高くして、最終的には画像を非表示にする演出である。図示の例では、客待ち画像710の非表示演出が開始されたことにより、客待ち画像710の透過度が高くなっている。そして、客待ち画像710の透過度が高くなることで、装飾図柄700、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認容易ではないものの、遊技者に対して視認可能である状態になる。一方で、このとき、変動画像701および保留画像702の何れも表示されていない。また、このとき、音声出力装置9からは、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が出力され続けている。
次に、図185(9)に示すように、客待ち画像710の非表示演出が進行し、客待ち画像710の透過度がさらに高くなる。また、このとき、特別図柄の変動表示開始に伴い、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。このとき、装飾図柄700の変動開始時動作が開始され、小図柄704は高速で変動表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、保留画像702の表示が開始される。ここで、段階表示演出は実行されず、第1画像表示装置70には、通常表示態様の保留画像702が完成表示態様により表示されている。また、装飾図柄700、保留画像702、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認容易ではないものの、遊技者に対して視認可能な状態である。また、このとき、音声出力装置9からは、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が出力され続けている。
次に、図185(10)に示すように、客待ち画像710の非表示演出が終了し、客待ち画像710が非表示になる。これにより、装飾図柄700、保留画像702、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認容易である状態になる。また、このとき、変動開始時動作が進行している。また、このとき、音声出力装置9からは、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が出力され続けている。
次に、図185(11)に示すように、変動開始時動作が終了し、装飾図柄700の変動が高速になる。また、保留画像702が変動台座701Pに移動するとともに拡大することで、変動画像701が表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703が「0」に切り替わる。また、このとき、カウントダウン画像732である「0」が表示される。また、このときには、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力されなくなる。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、図185(12)に示すように、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、段階表示演出が開始され、1番目の保留台座702Pから上方に離れた位置に、保留画像702が未完成表示態様により表示される。また、このとき、音声出力装置9からの入賞音の出力が開始される。
次に、図186(13)に示すように、段階表示演出が完了し、1番目の保留台座702Pに、通常表示態様の保留画像702が完成表示態様により表示される。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、保留画像702の動作演出が開始される。また、入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。
次に、図186(14)に示すように、特殊時短開始画像733が表示される。この特殊時短開始画像733の表示時間は、例えば、3秒である。
次に、図186(15)に示すように、第2移行画像734の表示が開始される。より具体的には、第1画像表示装置70の表示領域の一部に、第2移行画像734が表示される。このとき、第1画像表示装置70のうちの、第2移行画像734が表示されていない領域において、高速変動中である左装飾図柄700、実行回数画像705、および到達残回数画像708が、遊技者に対して視認可能である状態を継続している。また、ステージ画像706は、第2移行画像734と重なっていない部分が遊技者に対して視認可能であり、第2移行画像734と重なっている部分が遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。また、中装飾図柄700、右装飾図柄700、変動画像701、および保留画像702は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。また、第1画像表示装置70のうちの、第2移行画像734が表示されている領域において、保留数表示703、小図柄704、および第2右打ち画像725は、遊技者に対して視認可能または視認容易である状態を継続する。
次に、図186(16)に示すように、第1画像表示装置70の全面に第2移行画像734が表示される。このとき、左装飾図柄700、実行回数画像705、および到達残回数画像708も、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。
次に、図186(17)に示すように、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、第1始動口121の保留数表示703に「2」が表示される。一方で、保留画像702は、遊技者に対して視認困難または視認不能である。また、このとき、入賞音は出力されない。
次に、図186(18)に示すように、特殊時短選択画像735が表示される。図示の例では、特殊時短選択画像735において、「a」のモードにカーソルが合わせられている。
次に、図187(19)に示すように、モード開始画像736が表示される。また、このとき、第2始動口122に遊技球が入賞することに伴い、第2始動口122の保留数表示703に「1」が表示される。一方で、保留画像702は、遊技者に対して視認困難または視認不能である。また、このとき、第2始動口122への入賞を報知する入賞音が、音声出力装置9から出力される。
次に、図187(20)に示すように、第2移行画像734およびモード開始画像736が非表示になり、第1画像表示装置70には、装飾性の低い装飾図柄700である「125」が仮停止している。また、このとき、ステージ画像706として、第6ステージに対応する背景が示されている。また、このとき、第3右打ち画像737および特殊時短残回数画像738が表示されている。また、第1始動口121の保留数表示703に「2」が示され、第2始動口122の保留数表示703に「1」が示されている。また、1つの通常表示態様の保留画像702が、完成表示態様により表示されている。一方で、変動画像701は表示されていない。
次に、特別図柄の変動停止に伴い、図187(21)に示すように、3つの装飾図柄700および小図柄704である「125」が確定停止する。
次に、図187(22)に示すように、特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示703が「0」に切り替わる。また、1番目の保留画像702が変動台座701Pに移動するとともに拡大することで、変動画像701が表示される。図示を省略するが、その後、特別図柄の停止表示に伴い、装飾図柄700および小図柄704が確定停止し、変動画像701が非表示になる。
図188は、変動演出例10における各演出の説明図である。
図188に示すように、変動演出例10の時点T1において、客待ち画像710が表示される。このとき、装飾図柄700および小図柄704は、遊技者に対して視認困難または視認不能な状態である。また、このとき、保留画像702は、表示されていない。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第8態様である。また、このとき、特殊時短遊技状態であることを報知する報知音が音声出力装置9から出力される。時点T1の状態は、図184(5)に示した状態である。
その後、時点T2において、第1始動口121に遊技球が入賞する。
その後、時点T3において、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音の音声出力装置9からの出力が開始される。すなわち、音声出力装置9から出力される音が、報知音から効果音に切り替わる。時点T3の状態は、図184(6)に示した状態である。
その後、時点T4において、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、第8態様から第2態様に切り替わる。時点T4の状態は、図185(7)に示した状態である。
その後、時点T5において、客待ち画像710の非表示演出が開始される。このとき、装飾図柄700および小図柄704は、遊技者に対して視認可能である状態になる。一方で、保留画像702は表示されていない。時点T5の状態は、図185(8)に示した状態である。
その後、時点T6において、変動演出が開始される。このとき、装飾図柄700の変動は低速であり、小図柄704の変動は高速である。また、このとき、保留画像702の表示が開始され、保留画像702は、遊技者に対して視認可能である状態になる。また、このとき、保留画像702は、完成表示態様により表示される。また、このとき、保留画像702の動作演出が開始される。時点T6の状態は、図185(9)に示した状態である。
その後、時点T7において、客待ち画像710の非表示演出が終了する。このとき、装飾図柄700、保留画像702、および小図柄704は、何れも、遊技者に対して視認容易である状態になる。時点T7の状態は、図185(10)に示した状態である。
その後、時点T8において、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力されなくなる。
その後、時点T9において、装飾図柄700の変動が高速になる。また、このとき、保留画像702が、変動台座701Pに移動する。時点T9の状態は、図185(11)に示した状態である。
このように、保留画像702(変動画像701)を表示可能であり、第1所定画像(第2移行画像734)の表示中は第1始動口121への入賞に基づく保留画像702(変動画像701)は非表示にされ、装飾図柄700の出現とともに第2始動口122への入賞に基づく保留画像702(変動画像701)も表示され、第2所定画像(第1前面画像707、第2前面画像709)の表示中は保留画像702(変動画像701)は表示される。
この場合、第1所定画像の表示中は装飾図柄700も保留画像702(変動画像701)も非表示になるため、第1所定画像により注目させることができる。また、遊技状態の移行を伴うため、保留画像702(変動画像701)を非表示にすることで、異なる遊技状態への移行に伴って別の保留画像702(変動画像701)にスムーズに切り替えることができる。また、第2所定画像の表示中は、装飾図柄700は非表示となる一方で保留画像702(変動画像701)は表示されるため、現在の状態(変動中か、保留がいくつあるか等)を遊技者に認識させることができる。
また、保留画像702(変動画像701)を表示可能であり、第1所定画像(第2移行画像734)の表示中は保留画像702(変動画像701)は非表示にされ、装飾図柄700の出現とともに別の保留画像702(変動画像701)も表示され、第2所定画像(第1アイキャッチ画像715)の表示中は保留画像702(変動画像701)は非表示され、装飾図柄700の出現とともに保留画像702(変動画像701)も再表示される。
この場合、第1所定画像の表示中は装飾図柄700も保留画像702(変動画像701)も表示になるため、第1所定画像により注目させることができる。また、遊技状態の移行を伴うため、保留画像702(変動画像701)を非表示にすることで、異なる遊技状態で別の保留画像702(変動画像701)スムーズに切り替えることができる。また、第2所定画像の表示中も、保留画像702(変動画像701)を非表示にすることで、リーチハズレから次の画面への切り替えをスムーズに行うことができる。
(変動演出例11)
図189乃至図191は、演出制御部300が第1画像表示装置70を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図189乃至図191を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例11)を説明する。変動演出例11は、特殊時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく装飾図柄700の変動演出例である。
また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図189(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することに伴い演出制御部300によって、第1画像表示装置70において装飾図柄700および小図柄704が確定停止されている。また、実行回数画像705には「500GAME」のテキストが示され、到達残回数画像708には「あと0」のテキストが示されている。また、ステージ画像706として、第1ステージに対応する背景が示されている。また、パチンコ遊技機100の遊技状態は、特殊時短遊技状態であり、第2右打ち画像725が表示されている。また、このとき、調整画像716およびメニュー画像717が表示されている。また、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第5態様である。また、このとき、音声出力装置9からは、前回の変動演出に応じたBGMが、変動演出の実行中よりも小さい音量により出力されている。図189(1)に示した状態は、図184(4)に示した状態と同じ状態である。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図189(2)に示すように、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音の音声出力装置9からの出力が開始される。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも第5態様である状態を継続している。
次に、図189(3)に示すように、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも、第5態様から第2態様に切り替わる。また、このとき、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力され続けている。
次に、図189(4)に示すように、調整画像716およびメニュー画像717の非表示演出が開始される。図示の例では、非表示演出が開始されたことにより、調整画像716およびメニュー画像717の透過度が高くなっている。そして、調整画像716の透過度が高くなることで、中装飾図柄700および右装飾図柄700のうちの調整画像716と重なっている部分は、遊技者に対して視認容易ではないものの、遊技者に対して視認可能である状態になる。また、このとき、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力され続けている。
次に、図189(5)に示すように、調整画像716およびメニュー画像717の非表示演出が終了し、調整画像716およびメニュー画像717が非表示になる。これにより、中装飾図柄700および右装飾図柄700は、全体が、遊技者に対して視認容易である状態になる。また、このとき、特別図柄の変動表示開始に伴い、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。このとき、装飾図柄700の変動開始時動作が開始され、小図柄704は高速で変動表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、保留画像702の表示が開始される。一方で、段階表示演出は実行されず、第1画像表示装置70には、通常表示態様の保留画像702が完成表示態様により表示されている。この保留画像702は、遊技者に対して視認容易な状態である。また、このとき、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力され続けている。
次に、図189(6)に示すように、変動開始時動作が終了し、装飾図柄700の変動が高速になる。また、保留画像702が変動台座701Pに移動するとともに拡大することで、変動画像701が表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703が「0」に切り替わる。また、このとき、カウントダウン画像732である「0」が表示される。また、このときには、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力されなくなる。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、図190(7)に示すように、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、段階表示演出が開始され、1番目の保留台座702Pから上方に離れた位置に、保留画像702が未完成表示態様により表示される。また、このとき、音声出力装置9からの入賞音の出力が開始される。
次に、図190(8)に示すように、段階表示演出が完了し、1番目の保留台座702Pに、通常表示態様の保留画像702が完成表示態様により表示される。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、保留画像702の動作演出が開始される。また、入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。
次に、図190(9)に示すように、特殊時短開始画像733が表示される。
次に、図190(10)に示すように、第2移行画像734の表示が開始される。より具体的には、第1画像表示装置70の表示領域の一部に、第2移行画像734が表示される。
次に、図190(11)に示すように、第1画像表示装置70の全体に第2移行画像734が表示される。
次に、図190(12)に示すように、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、第1始動口121の保留数表示703に「2」が表示される。一方で、保留画像702は、遊技者に対して視認困難または視認不能である。また、このとき、第1始動口121への入賞を報知する入賞音は出力されない。
次に、図191(13)に示すように、特殊時短選択画像735が表示される。図示の例では、特殊時短選択画像735において、「a」のモードにカーソルが合わせられている。
次に、図191(14)に示すように、モード開始画像736が表示される。また、このとき、第2始動口122に遊技球が入賞することに伴い、第2始動口122の保留数表示703に「1」が表示される。一方で、保留画像702は、遊技者に対して視認困難または視認不能である。また、このとき、第2始動口122への入賞を報知する入賞音が、音声出力装置9から出力される。
次に、図191(15)に示すように、第2移行画像734およびモード開始画像736が非表示になり、第1画像表示装置70には、装飾性の低い装飾図柄700である「125」が仮停止している。また、このとき、ステージ画像706として、第6ステージに対応する背景が表示されている。また、このとき、第3右打ち画像737および特殊時短残回数画像738が表示されている。図示の例では、特殊時短残回数画像738には、「749」のテキストが示されている。また、第1始動口121の保留数表示703に「2」が示され、第2始動口122の保留数表示703に「1」が示されている。また、1つの保留画像702が表示されている。一方で、変動画像701は表示されていない。
次に、特別図柄の変動停止に伴い、図191(16)に示すように、3つの装飾図柄700および小図柄704である「125」が確定停止する。
以上の通り、本実施形態では、演出制御基板300Bは、第2モードにおいては、特別演出の開始以前に、特定画像を表示可能であり、第2モードにおいて特定画像が表示されているときに入賞した場合、特定態様の保留画像を視認困難または視認不能にする。特別演出としては、例えば、特殊時短開始画像733の表示、第2移行画像734の表示、モード開始画像736の表示等が挙げられる。また、特定画像としては、例えば、客待ち画像710、調整画像716、メニュー画像717等が挙げられる。また、特定態様としては、例えば、未完成表示態様等が挙げられる。
この場合、特別演出の開始以前であっても、特定画像により遊技者の興味を引くことができる。また、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときに入賞した場合には、特定態様の保留画像702を遊技者に視認させないことで、特殊時短遊技状態において保留画像702が遊技者に過度に着目されることが防止され、特殊時短遊技状態ならではの演出を遊技者に着目させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、第2モードにおいては、特別演出の開始以前に、特定画像を表示可能であり、第2モードにおいて特定画像が表示されているときに入賞した場合、特定動作態様の保留画像を視認困難または視認不能にする。特定動作態様としては、例えば、未完成動作態様等が挙げられる。
この場合、特別演出の開始以前であっても、特定画像により遊技者の興味を引くことができる。また、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときに入賞した場合には、特定動作態様の保留画像702を遊技者に視認させないことで、特殊時短遊技状態において保留画像702が遊技者に過度に着目されることが防止され、特殊時短遊技状態ならではの演出を遊技者に着目させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、保留画像702を第1形態により第1画像表示装置70に表示してから第2形態により表示可能であり、第2モードにおいては、特別演出の開始以前に、特定画像を表示可能であり、第2モードにおいて特定画像が表示されているときに入賞した場合、第1形態の保留画像702を視認困難または視認不能にする。第1形態としては、例えば、未完成形態が挙げられる。また、第2形態としては、例えば、完成形態が挙げられる。
この場合、保留画像702の形態の変化により遊技者を楽しませることができる。また、特別演出の開始以前であっても、特定画像により遊技者の興味を引くことができる。さらに、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときに入賞した場合には、保留画像702の形態の変化を遊技者に視認させないことで、特殊時短遊技状態において保留画像702が遊技者に過度に着目されることが防止され、特殊時短遊技状態ならではの演出に遊技者を着目させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、第2モードにおいては、特別演出の開始以前に、特定画像を表示可能であり、第2モードにおいて特定画像が表示されているときに入賞した場合、特定透過度の保留画像702を視認困難または視認不能にする。特定透過度としては、例えば、未完成透過度等が挙げられる。
この場合、特別演出の開始以前であっても、特定画像により遊技者の興味を引くことができる。また、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときに入賞した場合には、特定透過度の保留画像702を遊技者に視認させないことで、特殊時短遊技状態において保留画像702が遊技者に過度に着目されることが防止され、特殊時短遊技状態ならではの演出に遊技者を着目させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、保留画像702を第1画像表示装置70における第1位置に表示してから第2位置に表示可能であり、第2モードにおいては、特別演出の開始以前に、特定画像を表示可能であり、第2モードにおいて特定画像が表示されているときに入賞した場合、第1位置における保留画像702を視認困難または視認不能にする。第1位置としては、例えば、未完成表示位置が挙げられる。第2位置としては、例えば、完成表示位置が挙げられる。
この場合、保留画像702の表示位置の変化により遊技者を楽しませることができる。また、特別演出の開始以前であっても、特定画像により遊技者の興味を引くことができる。さらに、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときに入賞した場合には、保留画像702の表示位置の変化を遊技者に視認させないことで、特殊時短遊技状態において保留画像702が遊技者に過度に着目されることが防止され、特殊時短遊技状態ならではの演出に遊技者を着目させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
以上の通り、本実施形態では、演出制御基板300Bは、第2モードにおいては、特別演出の開始以前に、特定画像を表示可能であり、変動演出を実行しているときに、音の出力を第1態様にすることが可能であり、第2モードにおいて特定画像が表示されているときに、音の出力を第2態様にすることが可能である。
この場合、特別演出の開始以前であっても、特定画像により遊技者の興味を引くことができる。また、特殊時短遊技状態における特定画像の表示中に応じた音の出力の態様にすることで、特殊時短遊技状態における特定画像の表示中であることを遊技者に認識させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、第2モードにおいては、特別演出の開始以前に、特定画像を表示可能であり、変動演出を実行しているときに、トップランプ10bを第2態様等にすることが可能であり、第2モードにおいて特定画像が表示されているときに、トップランプ10bを第8態様等にすることが可能である。
この場合、特別演出の開始以前であっても、特定画像により遊技者の興味を引くことができる。また、特殊時短遊技状態における特定画像の表示中に応じたトップランプ10bの態様にすることで、特殊時短遊技状態における特定画像の表示中であることを遊技者に認識させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、第2モードにおいては、特別演出の開始以前に、特定画像を表示可能であり、変動演出を実行しているときに、盤ランプ74bを第2態様等にすることが可能であり、第2モードにおいて特定画像が表示されているときに、盤ランプ74bを第8態様等にすることが可能である。
この場合、特別演出の開始以前であっても、特定画像により遊技者の興味を引くことができる。また、特殊時短遊技状態における特定画像の表示中に応じた盤ランプ74bの態様にすることで、特殊時短遊技状態における特定画像の表示中であることを遊技者に認識させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、第2モードにおいては、特別演出の開始以前に、特定画像を表示可能であり、変動演出を実行しているときに、可動部材ランプ74cやボタンランプ17cを第2態様等にすることが可能であり、第2モードにおいて特定画像が表示されているときに、可動部材ランプ74cやボタンランプ17cを第8態様等にすることが可能である。
この場合、特別演出の開始以前であっても、特定画像により遊技者の興味を引くことができる。また、特殊時短遊技状態における特定画像の表示中に応じた可動部材ランプ74cの態様やボタンランプ17cの態様にすることで、特殊時短遊技状態における特定画像の表示中であることを遊技者に認識させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、第2モードにおいては、特別演出の開始以前に、特定画像を表示可能であり、第2モードにおいて特定画像が表示されているときに入賞した場合、保留画像702の表示開始前に装飾図柄700の表示を開始可能である。
この場合、特別演出の開始以前であっても、特定画像により遊技者の興味を引くことができる。また、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときに入賞した場合には、保留画像702の表示に比べて一早く演出図柄700を表示することで、特殊時短遊技状態ならではの変動演出を遊技者に着目させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
以上の通り、本実施形態では、演出制御基板300Bは、第2モードにおいて特別演出の開始以前であり且つ特別図柄の停止中であってRAM203に保留情報が記憶されていないときに入賞した場合、特定態様の保留画像702を視認困難または視認不能にする。
これにより、特別演出の開始以前であり且つ特別図柄の停止中であって保留がないときに入賞した場合には、特定態様の保留画像702を遊技者に視認させないことで、特殊時短遊技状態において保留画像702が遊技者に過度に着目されることが防止され、特殊時短遊技状態ならではの演出を遊技者に着目させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、第2モードにおいて特別演出の開始以前であり且つ特別図柄の停止中であってRAM203に保留情報が記憶されていないときに入賞した場合、特定動作態様の保留画像702を視認困難または視認不能にする。
これにより、特別演出の開始以前であり且つ特別図柄の停止中であって保留がないときに入賞した場合には、特定動作態様の保留画像702を遊技者に視認させないことで、特殊時短遊技状態において保留画像702が遊技者に過度に着目されることが防止され、特殊時短遊技状態ならではの演出を遊技者に着目させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、第2モードにおいて特別演出の開始以前であり且つ特別図柄の停止中であってRAM203に保留情報が記憶されていないときに入賞した場合、特定形態の保留画像702を視認困難または視認不能にする。特定形態としては、未完成形態等が挙げられる。
これにより、特別演出の開始以前であり且つ特別図柄の停止中であって保留がないときに入賞した場合には、特定形態の保留画像702を遊技者に視認させないことで、特殊時短遊技状態において保留画像702が遊技者に過度に着目されることが防止され、特殊時短遊技状態ならではの演出を遊技者に着目させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、保留画像702を第1透過度により第1画像表示装置70により表示してから、第2透過度により表示可能であり、第2モードにおいて特別演出の開始以前であり且つ特別図柄の停止中であってRAM203に保留情報が記憶されていないときに入賞した場合、第1透過度の保留画像702を視認困難または視認不能にする。第1透過度としては、例えば、未完成透過度等が挙げられる。また、第2透過度としては、例えば、完成透過度等が挙げられる。
この場合、保留画像702の透過度の変化により遊技者を楽しませることができる。また、特別演出の開始以前であり且つ特別図柄の停止中であって保留がないときに入賞した場合には、保留画像702の透過度の変化を遊技者に視認させないことで、特殊時短遊技状態において保留画像702が遊技者に過度に着目されることが防止され、特殊時短遊技状態ならではの演出を遊技者に着目させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、第2モードにおいて特別演出の開始以前であり且つ特別図柄の停止中であってRAM203に保留情報が記憶されていないときに入賞した場合、特定位置における保留画像702を視認困難または視認不能にする。特定位置としては、例えば、未完成表示位置等が挙げられる。
これにより、特別演出の開始以前であり且つ特別図柄の停止中であって保留がないときに入賞した場合には、特定位置の保留画像702を遊技者に視認させないことで、特殊時短遊技状態において保留画像702が遊技者に過度に着目されることが防止され、特殊時短遊技状態ならではの演出を遊技者に着目させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、保留画像702を第1態様により第1画像表示装置70に表示してから第2態様により表示可能であり、特別画像を、第1モードおよび第2モードのうちの制御されているモードに応じた表示態様により表示可能であり、特定報知の開始後において特別図柄の停止中であって第1モードに応じた特別画像が表示されているときに入賞した場合、第1態様の保留画像702を視認困難または視認不能にし、第2モードに応じた特別画像を表示する。第1態様としては、例えば、未完成表示態様等が挙げられる。また、第2態様としては、例えば、完成表示態様等が挙げられる。また、特別画像としては、例えば、装飾図柄700、ステージ画像706等が挙げられる。また、特定報知としては、例えば、第2右打ち画像725の表示や、遊技領域111における右側への遊技球の発射を促す音声等が挙げられる。
この場合、保留画像702の態様の変化により遊技者を楽しませることができる。また、通常遊技状態に応じた特別画像が表示されているときであっても、特定報知が開始されるため、第2遊技領域への遊技球の発射により入賞可能であることを遊技者に認識させることができる。さらに、特定報知の開始後において特別図柄の停止中であって通常遊技状態に応じた特別画像が表示されているときに入賞した場合には、保留画像702の態様の変化を遊技者に視認させないことで、特殊時短遊技状態において保留画像702が遊技者に過度に着目されることが防止され、特殊時短遊技状態ならではの特別画像を遊技者に着目させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、保留画像702を第1動作態様により第1画像表示装置70に表示してから第2動作態様により表示可能であり、特定報知の開始後において特別図柄の停止中であって第1モードに応じた特別画像が表示されているときに入賞した場合、第1動作態様の保留画像702を視認困難または視認不能にし、第2モードに応じた特別画像を表示する。第1動作態様としては、例えば、未完成動作態様等が挙げられる。また、第2動作態様としては、例えば、動作演出における動作態様等が挙げられる。
この場合、保留画像702の動作態様の変化により遊技者を楽しませることができる。また、通常遊技状態に応じた特別画像が表示されているときであっても、特定報知が開始されるため、第2遊技領域への遊技球の発射により入賞可能であることを遊技者に認識させることができる。さらに、特定報知の開始後において特別図柄の停止中であって通常遊技状態に応じた特別画像が表示されているときに入賞した場合には、保留画像702の動作態様の変化を遊技者に視認させないことで、特殊時短遊技状態において保留画像702が遊技者に過度に着目されることが防止され、特殊時短遊技状態ならではの特別画像を遊技者に着目させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、特定報知の開始後において特別図柄の停止中であって第1モードに応じた特別画像が表示されているときに入賞した場合、特定形態の保留画像702を視認困難または視認不能にし、第2モードに応じた特別画像を表示する。
この場合、通常遊技状態に応じた特別画像が表示されているときであっても、特定報知が開始されるため、第2遊技領域への遊技球の発射により入賞可能であることを遊技者に認識させることができる。さらに、特定報知の開始後において特別図柄の停止中であって通常遊技状態に応じた特別画像が表示されているときに入賞した場合には、特定形態の保留画像702を遊技者に視認させないことで、特殊時短遊技状態において保留画像702が遊技者に過度に着目されることが防止され、特殊時短遊技状態ならではの特別画像を遊技者に着目させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、特定報知の開始後において特別図柄の停止中であって第1モードに応じた特別画像が表示されているときに入賞した場合、第1透過度の保留画像702を視認困難または視認不能にし、第2モードに応じた特別画像を表示する。
この場合、保留画像702の透過度の変化により遊技者を楽しませることができる。また、通常遊技状態に応じた特別画像が表示されているときであっても、特定報知が開始されるため、第2遊技領域への遊技球の発射により入賞可能であることを遊技者に認識させることができる。さらに、特定報知の開始後において特別図柄の停止中であって通常遊技状態に応じた特別画像が表示されているときに入賞した場合には、保留画像702の透過度の変化を遊技者に視認させないことで、特殊時短遊技状態において保留画像702が遊技者に過度に着目されることが防止され、特殊時短遊技状態ならではの特別画像を遊技者に着目させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、特定報知の開始後において特別図柄の停止中であって第1モードに応じた特別画像が表示されているときに入賞した場合、第1位置における保留画像702を視認困難または視認不能にし、第2モードに応じた特別画像を表示する。
この場合、保留画像702の表示位置の変化により遊技者を楽しませることができる。また、通常遊技状態に応じた特別画像が表示されているときであっても、特定報知が開始されるため、第2遊技領域への遊技球の発射により入賞可能であることを遊技者に認識させることができる。さらに、特定報知の開始後において特別図柄の停止中であって通常遊技状態に応じた特別画像が表示されているときに入賞した場合には、保留画像702の表示位置の変化を遊技者に視認させないことで、特殊時短遊技状態において保留画像702が遊技者に過度に着目されることが防止され、特殊時短遊技状態ならではの特別画像を遊技者に着目させることができる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、特別演出の開始以前の第2モードにおいて入賞した場合、保留画像702の表示が完了する前に音の出力を第1態様から第2態様にすることが可能である。
この場合、特別演出の開始以前の特殊時短遊技状態において入賞したときには、保留画像702の表示に比べて一早く音の出力の態様を切り替えることで、遊技者がパチンコ遊技機100から目を離している場合であっても、特殊時短遊技状態であることを一早く遊技者に認識させやすくなる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、特別演出の開始以前の第2モードにおいて特定画像が表示されているときに入賞した場合、特定画像の非表示の完了前に音の出力を第1態様から第2態様にすることが可能である。
この場合、特別演出の開始以前の特殊時短遊技状態において入賞したときには、特定画像を非表示にすることに比べて一早く音の出力の態様を切り替えることで、第1画像表示装置70の表示内容に関わらず、特殊時短遊技状態であることを一早く遊技者に認識させやすくなる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、特別演出の開始以前の第2モードにおいて入賞した場合、装飾図柄700が視認容易になる前に音の出力を第1態様から第2態様にすることが可能である。
この場合、特別演出の開始以前の特殊時短遊技状態において入賞したときには、装飾図柄700を遊技者に対して視認容易である状態にすることに比べて一早く音の出力の態様を切り替えることで、遊技者がパチンコ遊技機100から目を離している場合であっても、特殊時短遊技状態であることを一早く遊技者に認識させやすくなる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、特別演出の開始以前の第2モードにおいて入賞した場合、小図柄704が視認容易になる前に音の出力を第1態様から第2態様にすることが可能である。
この場合、特別演出の開始以前の特殊時短遊技状態において入賞したときには、小図柄704を遊技者に対して視認容易である状態にすることに比べて一早く音の出力の態様を切り替えることで、遊技者がパチンコ遊技機100から目を離している場合であっても、特殊時短遊技状態であることを一早く遊技者に認識させやすくなる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、特別演出の開始以前の第2モードにおいて入賞した場合、トップランプ10bを第1発光態様から第2発光態様にする前に音の出力を第1態様から第2態様にすることが可能である。
この場合、特別演出の開始以前の特殊時短遊技状態において入賞したときには、トップランプ10bの発光態様を切り替えることに比べて一早く音の出力の態様を切り替えることで、遊技者がパチンコ遊技機100から目を離している場合であっても、特殊時短遊技状態であることを一早く遊技者に認識させやすくなる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、特別演出の開始以前の第2モードにおいて入賞した場合、盤ランプ74bを第1発光態様から第2発光態様にする前に音の出力を第1態様から第2態様にすることが可能である。
この場合、特別演出の開始以前の特殊時短遊技状態において入賞したときには、盤ランプ74bの発光態様を切り替えることに比べて一早く音の出力の態様を切り替えることで、遊技者がパチンコ遊技機100から目を離している場合であっても、特殊時短遊技状態であることを一早く遊技者に認識させやすくなる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、演出制御基板300Bは、特別演出の開始以前の第2モードにおいて入賞した場合、可動部材ランプ74cやボタンランプ17cを第1発光態様から第2発光態様にする前に音の出力を第1態様から第2態様にすることが可能である。
この場合、特別演出の開始以前の特殊時短遊技状態において入賞したときには、可動部材ランプ74cの発光態様やボタンランプ17cの発光態様を切り替えることに比べて一早く音の出力の態様を切り替えることで、遊技者がパチンコ遊技機100から目を離している場合であっても、特殊時短遊技状態であることを一早く遊技者に認識させやすくなる。そのため、興趣性が高い演出を実行可能な遊技機を提供することができる。
また、本実施形態では、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときに入賞した場合、保留画像702が遊技者に対して視認可能である状態になる前に、音の出力の態様を切り替えている。そのため、第1画像表示装置70の表示内容に関わらず、入賞したことを一早く遊技者に認識させることができる。
特に、本実施形態では、特殊時短遊技状態において客待ち画像710が表示されているときに入賞した場合、客待ち画像710の非表示演出が開始される前に、音の出力の態様を切り替えている。そのため、客待ち画像710によって第1画像表示装置70の表示内容からは遊技の状況が遊技者に認識されない場合であっても、入賞したことを一早く遊技者に認識させることができる。
また、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときに入賞した場合、保留画像702が遊技者に対して視認可能である状態になる前に、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cの態様を切り替えている。そのため、第1画像表示装置70の表示内容に関わらず、入賞したことを一早く遊技者に認識させることができる。
特に、本実施形態では、特殊時短遊技状態において客待ち画像710が表示されているときに入賞した場合、客待ち画像710の非表示演出が開始される前に、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cの態様を切り替えている。そのため、客待ち画像710よって第1画像表示装置70の表示内容からは遊技の状況が遊技者に認識されない場合であっても、入賞したことを一早く遊技者に認識させることができる。
また、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときに入賞した場合、保留画像702が遊技者に対して視認可能である状態になる前に、装飾図柄700を遊技者に対して視認可能である状態にする。そのため、保留画像702が視認可能ではない状態であっても、変動演出が行われることを一早く遊技者に示唆することができる。
特に、本実施形態では、特殊時短遊技状態において客待ち画像710が表示されているときに入賞した場合、客待ち画像710が非表示になる前に、装飾図柄700を遊技者に対して視認可能である状態にする。そのため、遊技に関して第1画像表示装置70に表示される情報が客待ち画像710に遮られている状態であっても、変動演出が行われることを一早く遊技者に示唆することができる。
また、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときに入賞した場合には段階表示演出が実行されない一方で、この入賞に基づく変動演出が開始されてから第2移行画像734が表示されるまでに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、段階表示演出が実行される。そのため、特殊時短遊技状態ならではの演出のみならず保留画像702の表示態様の変化を遊技者に楽しませることができるとともに、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときの入賞に基づいて表示される保留画像702の特別感を、遊技者に与えることができる。
また、第2移行画像734が表示されているときに入賞した場合、未完成表示態様の保留画像702が遊技者に対して視認可能である状態にならない。そのため、保留画像702が遊技者に過度に着目されることが防止され、通常遊技状態に応じたステージ画像706から特殊時短遊技状態ならではのステージ画像706への切り替わりを遊技者に着目させることができる。
特に、本実施形態では、第2移行画像734が表示されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合、第1始動口121への入賞を報知する入賞音が出力されない。そのため、第2始動口122に遊技球が入賞しやすい特殊時短遊技状態において、第1始動口121に遊技球が入賞したことが遊技者に過度に意識されることが防止され、通常遊技状態に応じたステージ画像706から特殊時短遊技状態ならではのステージ画像706への切り替わりを遊技者に着目させることができる。
また、本実施形態では、第2移行画像734が表示されているときであっても、第2始動口122に遊技球が入賞した場合には、第2始動口122への入賞を報知する入賞音が出力される。そのため、第2始動口122に遊技球が入賞しやすい特殊時短遊技状態であることを遊技者に認識させることができる。
なお、第2移行画像734が表示されているときであっても、第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、第1始動口121への入賞を報知する入賞音が出力されてもよい。この場合、第1始動口121への入賞が有効ではないと遊技者に誤認されることを防止できる。
また、第2移行画像734が表示されているときに第2始動口122に遊技球が入賞した場合に、第2始動口122への入賞を報知する入賞音が出力されないようにしてもよい。この場合、遊技球が入賞したことが遊技者に過度に意識されることが防止され、通常遊技状態に応じたステージ画像706から特殊時短遊技状態ならではのステージ画像706への切り替わりを遊技者に着目させることができる。
(変動演出例10の変形例)
図192乃至図194は、変動演出例10の変形例を示す図である。
変動演出例10では、特殊時短遊技状態における初回の変動演出として、第1始動口121への入賞に基づく変動演出について説明したが、特殊時短遊技状態における初回の変動演出は、上記の例に限定されない。
以下では、図192乃至図194を参照しながら、変動演出例10の変形例を説明する。この変形例は、特殊時短遊技状態における初回の変動演出として、第2始動口122に遊技球が入賞したことに基づく変動演出が行われる例である。なお、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、変動演出例10と同じように、通常遊技状態において、特殊時短遊技状態になるまでに必要な所定回数のうちの最終回の変動演出が終了し、パチンコ遊技機100が、特殊時短遊技状態に制御される。また、最終回の変動演出が終了してから第1始動口121および第2始動口122の何れにも遊技球が入賞することなく所定時間が経過すると、図192(1)に示すように、客待ち画像710が表示される。また、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第8態様になる。また、このとき、音声出力装置9から、特殊時短遊技状態であることを報知する報知音が出力される。図192(1)に示す状態は、変動演出例10における図184(5)に示す状態と同じ状態である。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図192(2)に示すように、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音の音声出力装置9からの出力が開始される。また、このとき、装飾図柄700、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態を継続している。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも第8態様である状態を継続している。
次に、図192(3)に示すように、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも、第8態様から第2態様に切り替わる。また、このとき、装飾図柄700、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態を継続している。また、このとき、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力され続けている。
次に、図192(4)に示すように、客待ち画像710の非表示演出が開始され、客待ち画像710の透過度が高くなる。このとき、装飾図柄700、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認容易ではないものの、遊技者に対して視認可能である状態になる。一方で、変動画像701および保留画像702の何れも表示されていない。また、このとき、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力され続けている。
次に、図192(5)に示すように、客待ち画像710の非表示演出が進行し、客待ち画像710の透過度がさらに高くなる。また、このとき、特別図柄の変動表示開始に伴い、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。このとき、装飾図柄700の変動開始時動作が開始され、小図柄704は高速で変動表示される。また、このとき、第2始動口122の保留数表示703は、「0」が示されたままである。また、このとき、変動画像701および保留画像702の何れも表示されていない。また、装飾図柄700、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認容易ではないものの、遊技者に対して視認可能である状態を継続する。また、このとき、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力され続けている。
次に、図192(6)に示すように、客待ち画像710の非表示演出が終了し、客待ち画像710が非表示になる。これにより、装飾図柄700、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認容易である状態になる。また、このとき、変動開始時動作が終了し、装飾図柄700の変動が高速になる。また、このとき、カウントダウン画像732である「0」が表示される。一方で、第1画像表示装置70には、変動画像701および保留画像702の何れも表示されていない。また、このときには、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力されなくなる。
また、このとき、第2始動口122に遊技球が入賞すると、第2始動口122の保留数表示703に「1」が表示される。また、第2始動口122への入賞を報知する入賞音が音声出力装置9から出力される。一方で、保留画像702は表示されない。
次に、図193(7)に示すように、特殊時短開始画像733が表示される。
次に、図193(8)に示すように、第2移行画像734の表示が開始され、第1画像表示装置70の表示領域の一部に、第2移行画像734が表示される。
次に、図193(9)に示すように、第1画像表示装置70の全体に第2移行画像734が表示される。
次に、図193(10)に示すように、特殊時短選択画像735が表示される。図示の例では、特殊時短選択画像735において、「a」のモードにカーソルが合わせられている。
次に、図193(11)に示すように、モード開始画像736が表示される。
次に、図193(12)に示すように、第2移行画像734およびモード開始画像736が非表示になり、第1画像表示装置70には、装飾性の低い装飾図柄700である「125」が仮停止している。また、このとき、ステージ画像706として、第6ステージに対応する背景が表示されている。また、このとき、第3右打ち画像737および特殊時短残回数画像738が表示されている。また、第1始動口121の保留数表示703に「0」が示され、第2始動口122の保留数表示703に「1」が示されている。また、1つの保留画像702が表示されている。一方で、変動画像701は表示されていない。
次に、特別図柄の変動停止に伴い、図194(13)に示すように、3つの装飾図柄700および小図柄704である「125」が確定停止する。
以上の通り、本実施形態では、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合、保留画像702が表示されてから(図185(10)参照)、変動画像701が表示される(図185(11)参照)。一方で、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときに第2始動口122に遊技球が入賞した場合、保留画像702および変動画像701の何れも表示されない(図192(6)参照)。
この場合、通常遊技状態に応じた背景からなるステージ画像706が表示されているにも関わらず、第1始動口121への入賞に基づく保留画像702および変動画像701が表示されないことによる違和感を遊技者に与えることを防止できる。また、通常遊技状態に応じた背景からなるステージ画像706が表示されているにも関わらず、通常遊技状態において入賞が困難である第2始動口122への入賞に基づく保留画像702および変動画像701が表示されることによる違和感を遊技者に与えることを防止できる。
特に、本実施形態では、特殊時短遊技状態における初回の変動演出において第1始動口121への入賞についての保留が生じた場合、通常遊技状態に応じた背景からなるステージ画像706が表示されているときには保留画像702が表示され(図176(6)参照)、特殊時短遊技状態に応じた背景からなるステージ画像706が表示されているときには保留画像702が表示されない(図177(12)参照)。
この場合、通常遊技状態に応じた背景からなるステージ画像706が表示されているにも関わらず、第1始動口121への入賞に基づく保留画像702が表示されないことによる違和感を遊技者に与えることを防止できる。また、特殊時短遊技状態に応じた背景からなるステージ画像706が表示されているにも関わらず、特殊時短遊技状態においては入賞が狙われにくい第1始動口121への入賞に基づく保留画像702が表示されることによる違和感を遊技者に与えることを防止できる。
また、本実施形態では、特殊時短遊技状態における初回の変動演出において第2始動口122への入賞についての保留が生じた場合、通常遊技状態に応じた背景からなるステージ画像706が表示されているときには保留画像702が表示されず(図192(6)参照)、特殊時短遊技状態に応じた背景からなるステージ画像706が表示されているときには保留画像702が表示される(図193(12)参照)。
この場合、通常遊技状態に応じた背景からなるステージ画像706が表示されているにも関わらず、通常遊技状態において入賞が困難である第2始動口122への入賞に基づく保留画像702が表示されることによる違和感を遊技者に与えることを防止できる。また、特殊時短遊技状態に応じた背景からなるステージ画像706が表示されているにも関わらず、特殊時短遊技状態において入賞し易い第2始動口122への入賞に基づく保留画像702が表示されないことによる違和感を遊技者に与えることを防止できる。
(変動演出例10における他の演出例)
図195は、変動演出例10における他の演出例を示す図である。
変動演出例10では、客待ち画像710が表示されているときに、特殊時短遊技状態における初回の変動演出が開始される例を説明したが、客待ち画像710が表示されているときに行われる演出は、上記の例に限定されない。
以下では、図195を参照しながら、変動演出例10における他の演出例を説明する。なお、以下の説明においては、上述した各変動演出例や変形例と相違する点を主に説明し、各変動演出例や変形例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、変動演出例10と同じように、特殊時短遊技状態になるまでに必要な所定回数のうちの最終回の変動演出が終了し、パチンコ遊技機100が、特殊時短遊技状態に制御される。また、最終回の変動演出が終了してから第1始動口121および第2始動口122の何れにも遊技球が入賞することなく所定時間が経過すると、図195(1)に示すように、客待ち画像710が表示される。また、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも第8態様になる。また、このとき、特殊時短遊技状態であることを報知する報知音が音声出力装置9から出力される。図195(1)に示す状態は、変動演出例10における図184(5)に示す状態と同じ状態である。
そして、客待ち画像710が表示されているときに、磁気検出センサ57aによって異常な磁気が検出されると、磁気エラーが発生し、図195(2)に示すように、磁気エラー報知画像741が表示される。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも、第8態様から第9態様に切り替わる。第9態様は、橙色により周期的に点滅する発光の態様であって、第1態様乃至第8態様の何れとも異なる態様である。また、第9態様は、エラーの発生を示唆または報知する態様として捉えられる。また、第9態様における点滅の周期は、例えば、1.5秒である。すなわち、入賞時発光演出における点滅の周期よりも、第9態様における点滅の周期の方が長い。また、このとき、音声出力装置9から、「磁石を検知しました」の音声とともに、警告音が出力される。
以上の通り、本実施形態では、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときにエラーが発生した場合、音の出力の態様を、エラーの発生に応じた態様に切り替える。そのため、特定画像の表示中において遊技者がパチンコ遊技機100から目を離している場合であっても、エラーが発生したことを遊技者に認識させることができる。
なお、図195(2)に示す例では、客待ち画像710および第2右打ち画像725が表示されているときに磁気エラーが発生した場合に、客待ち画像710および第2右打ち画像725の何れも表示されずに磁気エラー報知画像741が表示されることを説明したが、これに限定されない。客待ち画像710や第2右打ち画像725が表示されているときに磁気エラーが発生した場合に、客待ち画像710や右打ち画像725の表示が継続され、客待ち画像710よりも前面のレイヤに磁気エラー報知画像741が表示されてもよい。
また、遊技状態に関わらず、特定画像が表示されているときにエラーが発生した場合には、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cを第9態様に切り替えるとともに、音の出力の態様をエラーの発生に応じた態様に切り替え、さらに、磁気エラー報知画像741を表示してもよい。
また、特定画像が表示されているときにエラーが発生した場合のみならず、何れの場合であっても、エラーが発生した場合には、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cを第9態様に切り替えるとともに、音の出力の態様をエラーの発生に応じた態様に切り替え、さらに、磁気エラー報知画像741を表示してもよい。
(変動演出例11の変形例)
図196乃至図198は、変動演出例11の変形例を示す図である。
変動演出例11では、特殊時短遊技状態における初回の変動演出として、第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出について説明したが、これに限定されない。
以下では、図196乃至図198を参照しながら、変動演出例11の変形例を説明する。この変形例は、特殊時短遊技状態における初回の変動演出として、第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が行われる例である。なお、以下の説明においては、上述した各変動演出例や変形例と相違する点を主に説明し、各変動演出例や変形例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、変動演出例11と同じように、通常遊技状態において、特殊時短遊技状態になるまでに必要な所定回数のうちの最終回の変動演出が終了し、パチンコ遊技機100が、特殊時短遊技状態に制御される。また、最終回の変動演出が終了してから第1始動口121および第2始動口122の何れにも遊技球が入賞することなく所定時間が経過すると、図196(1)に示すように、調整画像716およびメニュー画像717が表示される。また、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第5態様になる。また、図示を省略するが、このとき、音声出力装置9からは、前回の変動演出に応じたBGMが、変動演出の実行中よりも小さい音量により出力される。図196(1)に示す状態は、変動演出例11における図189(1)に示す状態と同じ状態である。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図196(2)に示すように、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力される。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第5態様である状態を継続している。
次に、図196(3)に示すように、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも第5態様から第2態様に切り替わる。また、このとき、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力され続けている。
次に、図196(4)に示すように、調整画像716およびメニュー画像717の非表示演出が開始され、調整画像716およびメニュー画像717の透過度が高くなる。また、このとき、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力され続けている。
次に、図196(5)に示すように、調整画像716およびメニュー画像717の非表示演出が終了し、調整画像716およびメニュー画像717が非表示になる。また、このとき、特別図柄の変動表示開始に伴い、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。このとき、装飾図柄700の変動開始時動作が開始され、小図柄704は高速で変動表示される。また、このとき、第2始動口122の保留数表示703には「0」が示されたままであり、変動画像701および保留画像702の何れも表示されていない。また、このとき、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力され続けている。
次に、図196(6)に示すように、変動開始時動作が終了し、装飾図柄700の変動が高速になる。また、このとき、カウントダウン画像732である「0」が表示される。また、このとき、変動画像701および保留画像702の何れも表示されていない。また、このときには、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力されなくなる。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図197(7)に示すように、第2始動口122の保留数表示703に「1」が表示される。また、第2始動口122への入賞を報知する入賞音が音声出力装置9から出力される。一方で、保留画像702は表示されない。
次に、図197(8)に示すように、第2移行画像734の表示が開始され、第1画像表示装置70の表示領域の一部に、第2移行画像734が表示される。
次に、図197(9)に示すように、第1画像表示装置70の全面に第2移行画像734が表示される。すなわち、特殊時短開始画像733(図190(9)参照)が表示されることなく、第2移行画像734が表示される。
次に、図197(10)に示すように、第2移行画像734が非表示になり、ゾロ目の装飾図柄700である「444」が仮停止する。また、このとき、ステージ画像706が再び表示される。図示の例では、ステージ画像706として、第1ステージに対応する背景が示されている。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、第2態様から第7態様に切り替わる。図示の例では、トップランプ10bが橙色に点灯し、盤ランプ74bが黄色に点灯し、可動部材ランプ74cが緑色に点灯し、ボタンランプ17cが青色に点灯する。なお、このとき、実行回数画像705および到達残回数画像708は表示されていない。
そして、特別図柄の変動停止にともない、図197(11)に示すように、装飾図柄700および小図柄704である「444」が確定停止する。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、第7態様である状態を継続する。図示の例では、トップランプ10bが黄色に点灯し、盤ランプ74bが緑色に点灯し、可動部材ランプ74cが青色に点灯し、ボタンランプ17cが藍色に点灯する。
次に、図197(12)に示すように、オープニング画像719が表示される。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも第7態様から第2態様に切り替わる。
次に、図198(13)に示すように、第1右打ち画像720および促進画像721が表示される。
そして、促進画像721が表示されてから所定時間が経過すると、図198(14)に示すように、ラウンド中画像722と、ラウンド数画像723とが表示される。図示の例では、ラウンド数画像723に「Round1」のテキストが表示されている。
次に、最終回のラウンドが終了すると、図198(15)に示すように、通常時短選択画像745が表示される。図示の例では、通常時短選択画像745において、「A」のモードにカーソルが合わせられている。
そして、通常時短選択画像745が表示されてから所定時間が経過すると、図198(16)に示すように、通常時短開始画像724が表示される。また、このとき、カード注意画像739および遊技注意画像740が表示される。
次に、パチンコ遊技機100が通常時短遊技状態に制御されると、図198(17)に示すように、第1画像表示装置70には、装飾性の低い装飾図柄700である「444」が確定停止される。そして、小図柄704も、装飾図柄700と同様に「444」の数字の並びによって確定停止されている。また、このとき、ステージ画像706として、第3ステージに対応する背景が表示されている。また、このとき、第2右打ち画像725および通常時短残回数画像726が表示されている。また、第1始動口121の保留数表示703に「0」が示され、第2始動口122の保留数表示703に「1」が示されている。また、1つの保留画像702が表示されている。
なお、この変形例では、特殊時短遊技状態において初回の変動演出の開始前に調整画像716およびメニュー画像717が表示されているときの入賞に基づく変動演出について説明した。ここで、特殊時短遊技状態において初回の変動演出の開始前に客待ち画像710が表示されているとき(図184(5)参照)の第1始動口121または第2始動口122への入賞に基づき、この変形例で説明した変動演出が実行されてもよい。
このように、規定回数到達の際(特殊時短遊技状態突入の際)には、第1所定画像(第2移行画像734等)が出現して装飾図柄700が隠れ、再び装飾図柄700が出現する第1演出を行う。また、大当りの場合には、大当たりを示す装飾図柄700を表示する第2演出を行う。また、第1演出が行われる場合も、第2演出が行われる場合も時短遊技状態に移行する。そして、規定回数に到達したときと、規定回数でないときとで、大当たり時の第2演出の演出態様が異なる。
この場合、規定回数到達の際には第1所定画像を表示して装飾図柄700を隠すことで特別なモード(特殊時短遊技状態)への移行を遊技者に期待させ、興趣性を向上することができる。また、規定回数以外でも大当たりの場合は時短遊技状態に移行する。また、規定回数到達時と、規定回数以外のときとで大当たり時の演出態様を異ならせることで、演出を多様化することができ、興趣性を向上させることができる。
また、規定回数到達の際(特殊時短遊技状態突入の際)には、第1所定画像(第2移行画像734等)が出現して装飾図柄700が隠れ、再び装飾図柄700が出現する第1演出を行う。また、大当りの場合には、大当たりを示す装飾図柄700を表示する第2演出を行う。また、第1演出が行われる場合も、第2演出が行われる場合も時短遊技状態に移行する。そして、規定回数到達時において、大当たりの場合とハズレの場合とで、第1演出の演出態様が異なる。
この場合、規定回数到達時において、大当たりの場合とハズレの場合とで第1演出の演出態様を異ならせることで、演出を多様化することができ、興趣性を向上させることができる。
また、第1演出が行われる場合の右打ち報知演出(特殊時短開始画像733の表示)と、第2演出が行われる場合の右打ち報知演出(第1右打ち画像720および促進画像721の表示)とは演出態様が異なる。
この場合、第1演出が行われる場合と第2演出が行われる場合とで右打ち報知演出の演出態様を異ならせることで、演出を多様化することができる。
また、第1演出が行われる場合は、カード注意画像739(遊技注意画像740)を表示せずに第2遊技状態(時短遊技状態)を示す特定モードに移行し、第2演出が行われる場合は、カード注意画像739(遊技注意画像740)を表示してから第2遊技状態(時短遊技状態)を示す特定モードに移行する。
この場合、大当りの場合はカード注意画像739(遊技注意画像740)を表示することで、遊技者に注意を促すことができ、特殊時短遊技状態突入の際はこれらの画像を表示しないことで、即座に特殊時短遊技状態を示す演出モードに移行させることができる。
また、第1所定画像が表示されてから第2遊技状態(時短遊技状態)に移行するまでの第1時間は、第2所定画像が表示されてから第2遊技状態(時短遊技状態)に移行するまでの第2時間よりも短い。
この場合、第1所定画像が表示される場合は短い時間で第2遊技状態に移行させることができ、興趣性を向上させることができる。
(変動演出例12)
図199および図200は、演出制御部300が第1画像表示装置70を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図199および図200を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例12)を説明する。変動演出例12には、2回の変動演出が含まれる。この2回の変動演出のうちの初回の変動演出は、特殊時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞したことに基づく変動演出である。また、2回目の変動演出は、特殊時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞したことに基づく変動演出である。
また、以下の説明においては、上述した各変動演出例や各変形例と相違する点を主に説明し、各変動演出例や各変形例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図199(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することに伴い演出制御部300によって、第1画像表示装置70において装飾図柄700および小図柄704が確定停止されている。また、このとき、特殊時短残回数画像738には、「700」のテキストが示されている。また、ステージ画像706として、第6ステージに対応する背景が示されている。また、第1始動口121の保留数表示703および第2始動口122の保留数表示703の何れにも「0」が示されている。また、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第1態様である。また、図示を省略するが、前回の変動演出に応じたBGMが、音声出力装置9から継続して出力されている。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図199(2)に示すように、特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。一方で、第1始動口121の保留数表示703には「0」が示されたままである。また、変動画像701および保留画像702の何れも表示されていない。また、特殊時短残回数画像738の表示内容が「699」に更新される。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第1態様から第2態様に切り替わる。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図199(3)に示すように、第2始動口122の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、段階表示演出が開始され、1番目の保留台座702Pから上方に離れた位置に、保留画像702が未完成表示態様により表示される。また、このとき、声出力装置9からの入賞音の出力が開始される。
次に、図199(4)に示すように、段階表示演出が完了し、1番目の保留台座702Pに、通常表示態様の保留画像702が完成表示態様により表示される。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、保留画像702の動作演出が開始される。一方で、段階表示演出が完了しても、保留画像702は、変動台座701Pには移動せず、1番目の保留台座702Pへの表示を継続する。また、入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。
また、このとき、第2始動口122に遊技球が入賞すると、第2始動口122の保留数表示703に「2」が表示される。また、このとき、段階表示演出が開始され、2番目の保留台座702Pから上方に離れた位置に、保留画像702が未完成表示態様により表示される。また、このとき、音声出力装置9からの入賞音の出力が開始される。
次に、図199(5)に示すように、段階表示演出が完了し、2番目の保留台座702Pに通常表示態様の保留画像702が完成表示態様により表示される。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、2番目の保留画像702の動作演出が開始される。また、第2始動口122への入賞を報知する入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。
次に、特別図柄の変動停止に伴い、図199(6)に示すように、3つの装飾図柄700および小図柄704である「364」が確定停止する。
次に、図200(7)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、このとき、第2始動口122の保留数表示703が「1」に切り替わる。また、このとき、2番目の保留画像702は、1番目の保留台座702Pに向かって移動する。また、1番目の保留画像702が変動台座701Pに向かって移動するとともに拡大することで、変動画像701が表示される。また、特殊時短残回数画像738の表示内容が「698」に更新される。
次に、特別図柄の変動停止に伴い、図200(8)に示すように、3つの装飾図柄700および小図柄704である「712」が確定停止する。また、変動画像701が非表示になる。
(変動演出例13)
図201乃至図203は、演出制御部300が第1画像表示装置70を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図201乃至図203を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例13)を説明する。変動演出例13は、特殊時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞したことに基づく変動演出であって、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出である。
また、以下の説明においては、上述した各変動演出例や各変形例と相違する点を主に説明し、各変動演出例や各変形例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図201(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することに伴い演出制御部300によって、第1画像表示装置70において装飾図柄700および小図柄704が確定停止されている。また、このとき、特殊時短残回数画像738には、「600」のテキストが示されている。また、ステージ画像706として、第7ステージに対応する背景が示されている。第7ステージは、特殊時短選択画像735(図177(10)参照)において「b」のモードが選択された場合に設定されるステージである。また、第1始動口121の保留数表示703および第2始動口122の保留数表示703の何れにも「0」が示されている。また、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも第1態様である。また、図示を省略するが、前回の変動演出に応じたBGMが、音声出力装置9から継続して出力されている。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図201(2)に示すように、特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。このとき、装飾図柄700の変動開始時動作が開始され、小図柄704は高速で変動表示される。また、特殊時短残回数画像738の表示内容が「599」に更新される。また、このとき、第2始動口122の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、段階表示演出が開始され、1番目の保留台座702Pに、保留画像702が小さいサイズにより表示される。また、このとき、音声出力装置9からの入賞音の出力が開始される。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも、第1態様から第2態様に切り替わる。
次に、図201(3)に示すように、変動開始時動作が進行する。また、このとき、段階表示演出が完了し、1番目の保留台座702Pに、長方形状の保留画像702が通常表示態様により表示される。この保留画像702は、図201(2)に示した例よりも大きい表示サイズである。また、この長方形状の保留画像702の表示態様は、第7ステージに応じた表示態様である。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、保留画像702の動作演出が開始される。また、入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力されて出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。
次に、図201(4)に示すように、変動開始時動作が終了し、装飾図柄700の変動が高速になる。また、保留画像702が変動台座701Pに移動するとともに拡大することで、変動画像701が表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703が「0」に切り替わる。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図201(5)に示すように、第2始動口122の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、段階表示演出が開始され、1番目の保留台座702Pに、保留画像702が小さいサイズにより表示される。また、このとき、音声出力装置9からの入賞音の出力が開始される。
次に、図201(6)に示すように、段階表示演出が完了し、1番目の保留台座702Pに、長方形状の保留画像702が通常表示態様により表示される。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、保留画像702の動作演出が開始される。また、入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。
次に、図202(7)に示すように、左装飾図柄700である「4」が仮停止してから、右装飾図柄700である「4」が仮停止し、リーチ演出が開始される。
次に、図202(8)に示すように、中装飾図柄700である「4」が仮停止することで、ゾロ目の装飾図柄700である「444」が仮停止する。すなわち、SPリーチ演出およびSPSPリーチ演出の何れも行われることなく、ゾロ目の装飾図柄700が仮停止する。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、第2態様から第7態様に切り替わる。図示の例では、トップランプ10bが橙色に点灯し、盤ランプ74bが黄色に点灯し、可動部材ランプ74cが緑色に点灯し、ボタンランプ17cが青色に点灯する。
そして、特別図柄の変動停止にともない、図202(9)に示すように、装飾図柄700および小図柄704である「444」が確定停止する。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、第7態様である状態を継続する。図示の例では、トップランプ10bが黄色に点灯し、盤ランプ74bが緑色に点灯し、可動部材ランプ74cが青色に点灯し、ボタンランプ17cが藍色に点灯する。
次に、図202(10)に示すように、オープニング画像719が表示される。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも第7態様から第2態様に切り替わる。
次に、図202(11)に示すように、第1右打ち画像720および促進画像721が表示される。
そして、促進画像721が表示されてから所定時間が経過すると、図202(12)に示すように、ラウンド中画像722と、ラウンド数画像723とが表示される。図示の例では、ラウンド数画像723に「Round1」のテキストが表示されている。
次に、最終回のラウンドが終了すると、図203(13)に示すように、通常時短選択画像745が表示される。図示の例では、通常時短選択画像745において、「A」のモードにカーソルが合わせられている。
そして、通常時短選択画像745が表示されてから所定時間が経過すると、図203(14)に示すように、通常時短開始画像724が表示される。また、このとき、カード注意画像739および遊技注意画像740が表示される。
次に、パチンコ遊技機100が通常時短遊技状態に制御されると、図203(15)に示すように、第1画像表示装置70には、装飾性の低い装飾図柄700である「444」が確定停止される。そして、小図柄704も、装飾図柄700と同様に「444」の数字の並びによって確定停止されている。また、このとき、ステージ画像706として、第3ステージに対応する背景が示されている。また、このとき、第2右打ち画像725および通常時短残回数画像726が表示されている。また、第1始動口121の保留数表示703に「0」が示され、第2始動口122の保留数表示703に「1」が示されている。また、1つの保留画像702が表示されている。
(通常表示態様の長方形状の保留画像702による段階表示演出)
次に、通常表示態様の長方形状の保留画像702による段階表示演出について説明する。図204は、通常表示態様の長方形状の保留画像702による段階表示演出の例を示した図である。
通常表示態様の長方形状の保留画像702は、段階表示演出として、4段階の演出を行う。第2始動口122に遊技球が入賞すると、まず、図204(1)に示すように、段階表示演出の第1段階として、透過度の高い保留画像702が白色により表示される。この保留画像702は、上下方向に延びた長方形状からなる。段階表示演出の第1段階における保留画像702の表示態様は、図201(2)および図201(5)に示した保留画像702の表示態様である。
次に、図204(2)に示すように、段階表示演出の第2段階として、第1段階よりも透過度が低い保留画像702が白色により表示される。この保留画像702は、各々が上下方向に延びた長方形状からなる複数の画像が左右方向において所定間隔ごとに並ぶことで形成されている。図示の例においては、保留画像702において、長方形状からなる4つの画像が、左右方向に所定間隔ごとに並んでいる。この保留画像702は、第1段階に比べて大きい表示サイズにより表示されている。
次に、図202(3)に示すように、段階表示演出の第3段階として、第2段階よりも透過度が低い保留画像702が白色により表示される。図示の例では、保留画像702において、上下方向に延びた長方形状からなる6つの画像が、左右方向に所定間隔ごとに並んで表示されている。この保留画像702は、第2段階に比べて大きい表示サイズにより表示されている。
次に、図202(4)に示すように、段階表示演出の第4段階、すなわち最終段階として、第3段階よりも透過度が低い保留画像702が表示される。この保留画像702は、左右方向に延びた長方形状からなる。また、この保留画像702は、第3段階に比べて大きい表示サイズにより表示されている。段階表示演出の最終段階における保留画像702の表示態様は、図201(3)および図201(6)に示した保留画像702の表示態様である。すなわち、図示を省略しているが、図201(2)および図201(5)に示した第1段階における保留画像702が表示された後、段階表示演出の第2段階における保留画像702が表示されてから、段階表示演出の第3段階における保留画像702が表示される。そして、その後、図201(3)および図201(6)に示した完成表示態様の保留画像702が表示される。
このように、保留画像702に筋が形成されている段階(図204(3)参照)から、保留画像702に筋が形成されていない段階(図204(4)参照)への変化もまた、保留画像702の形態の変化として捉えられる。また、本実施形態では、段階表示演出が開始されてから完成表示態様の保留画像702が表示されるまでの時間、すなわち、長方形状の通常表示態様の保留画像702による段階表示演出の実行時間は、0.2秒である。
また、段階表示演出が完了すると、図204(5)に示すように、保留画像702の動作演出が開始される。通常表示態様の長方形状の保留画像702は、動作演出として、上下への揺動を周期的に行う。この動作演出における揺動の周期は、例えば、2.0秒である。
(変動演出例14)
図205および図206は、演出制御部300が第1画像表示装置70を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図205および図206を参照しながら装飾図柄700の変動演出について他の具体例(変動演出例14)について説明する。変動演出例14は、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出例であって、変動演出の実行中にパチンコ遊技機100の電源が遮断されてから復帰する場合の変動演出例である。また、以下の説明においては、上記の各変動演出例や各変形例と相違する点を主に説明し、各変動演出例や各変形例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図205(1)に示すように、第1特別図柄表示器60において、1つ前の特別図柄の変動表示が停止している。また、第1特別図柄保留表示器63において、第1始動口121への入賞についての保留数が「3」である態様により表示されている。また、このとき、第1画像表示装置70において装飾図柄700および小図柄704が確定停止されている。また、第1始動口121の保留数表示703に「3」が表示されるとともに、3つの保留画像702が表示されている。また、実行回数画像705には「150GAME」のテキストが示され、到達残回数画像708には「あと350」のテキストが示されている。また、ステージ画像706として、第1ステージに対応する背景が示されている。また、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも第2態様である。また、図示を省略するが、前回の変動演出に応じたBGMが、音声出力装置9から継続して出力されている。
次に、図205(2)に示すように、第1特別図柄表示器60において、次の特別図柄の変動表示が開始される。また、第1特別図柄保留表示器63において、第1始動口121への入賞についての保留数が「2」である態様により表示される。また、特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示703が「2」に切り替わる。
次に、パチンコ遊技機100の電源が遮断されると、図205(3)に示すように、第1特別図柄表示器60および第1特別図柄保留表示器63におけるLEDが消灯する。また、このとき、第1画像表示装置70、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも消灯する。また、音声出力装置9からは、音が出力されなくなる。
次に、パチンコ遊技機100の電源が復帰すると、図205(4)に示すように、第1特別図柄表示器60における特別図柄の変動が再開される。また、第1特別図柄保留表示器63において、第1始動口121への入賞についての保留数が「2」である態様により表示される。
その後、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも第10態様になる。第10態様は、黄緑色に点灯する発光の態様であり、第1態様乃至第9態様の何れとも異なる態様である。
その後、第1画像表示装置70に、復帰中画像742が表示される。
一方で、パチンコ遊技機100の電源が復帰してから、音声出力装置9から音は出力されていない。
その後、図205(5)に示すように、第1特別図柄表示器60における特別図柄の変動が継続される。また、第1画像表示装置70においては、復帰中画像742の表示が継続されている。また、このとき、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1特別図柄保留表示器63において、第1始動口121への入賞についての保留数が「3」である態様により表示される。一方で、第1画像表示装置70には、保留画像702および保留数表示703の何れも表示されない。
次に、図205(6)に示すように、第1特別図柄表示器60において、特別図柄の変動表示が停止する。
その後、復帰中画像742の非表示演出が開始され、復帰中画像742の透過度が高くなる。そして、復帰中画像742の透過度が高くなることで、装飾図柄700、保留画像702、保留数表示703、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認容易ではないものの、遊技者に対して視認可能である状態になる。また、このとき、3つの保留画像702は、何れも、完成表示態様により表示されている。すなわち、3番目の保留画像702は、未完成表示態様が遊技者に対して視認可能になることなく、表示される。また、音声出力装置9からは、音は出力されていない。
次に、図206(7)に示すように、復帰中画像742の非表示演出が終了し、復帰中画像742が非表示になる。これにより、装飾図柄700、保留画像702、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、何れも、遊技者に対して視認容易である状態になる。また、このとき、装飾図柄700および小図柄704である「135」が確定停止されている。また、第1始動口121の保留数表示703には「3」が示されている。また、実行回数画像705には「151GAME」のテキストが示され、到達残回数画像708には「あと349」のテキストが示されている。一方で、音声出力装置9からは、音は出力されていない。
また、このとき、3つの保留画像702の動作演出が実行されており、3つの保留画像702は、何れも、動作演出が開始される前の初期位置から時計回り方向に回転している。
次に、図206(8)に示すように、次の変動演出が開始されることを予告する予告音が、音声出力装置9から出力される。一例を挙げると、音声出力装置9から「まもなく変動演出が始まります」の音声が出力される。
また、このとき、3つの保留画像702の動作演出が継続されており、3つの保留画像702はさらに時計回り方向に回転している。
次に、図206(9)に示すように、第1特別図柄表示器60において、次の特別図柄の変動表示が開始される。また、第1特別図柄保留表示器63において、第1始動口121への入賞についての保留数が「2」である態様により表示される。
その後、特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示703が「2」に切り替わる。また、1番目の保留画像702が変動台座701Pに移動することで、変動画像701が表示される。また、実行中の変動演出に応じたBGMが音声出力装置9から出力される。図示を省略するが、この後、特別図柄の変動停止に伴い、装飾図柄700および小図柄704が確定停止され、変動画像701が非表示になる。
図207は、変動演出例14における各演出の説明図である。
図207に示すように、変動演出例14の時点T1において、通常遊技状態における変動演出が開始される。このとき、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始され、装飾図柄700および小図柄704は、遊技者に対して視認容易な状態である。また、このとき、変動画像701および2つの保留画像702の動作演出が実行されており、変動画像701および2つの保留画像702は、遊技者に対して視認容易な状態である。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも第2態様である。また、このとき、実行中の変動演出に応じたBGMが、音声出力装置9から出力されている。時点T1の状態は、図205(2)に示した状態である。
その後、時点T2において、パチンコ遊技機100の電源が遮断される。このとき、装飾図柄700、変動画像701、保留画像702、および小図柄704は、何れも表示されなくなる。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも消灯する。また、このとき、音声出力装置9からは、音が出力されなくなる。時点T2の状態は、図205(3)に示した状態である。
その後、時点T3において、パチンコ遊技機100の電源が復帰する。
その後、時点T4において、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも第10態様になる。
その後、時点T5において、復帰中画像742が表示される。時点T5の状態は、図205(4)に示した状態である。
その後、時点T6において、第1始動口121に遊技球が入賞する。
その後、時点T7において、パチンコ遊技機100の電源が遮断される前から開始されていた変動演出が終了する。また、このとき、復帰中画像742の非表示演出が開始される。このとき、装飾図柄700および小図柄704が確定停止され、装飾図柄700および小図柄704は、遊技者に対して視認可能である状態になる。また、このとき、3番目の保留画像702の表示が開始される。この3番目の保留画像702は、完成表示態様により表示される。また、このとき、3つの保留画像702の動作演出が実行されている。また、このとき、3つの保留画像702は、何れも遊技者に対して視認可能である状態になる。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも第10態様から第2態様に切り替わる。時点T7の状態は、図205(6)に示した状態である。
その後、時点T8において、復帰中画像742の非表示演出が終了し、復帰中画像742が表示されなくなる。このとき、装飾図柄700、3つの保留画像702、および小図柄704は、何れも遊技者に対して視認容易である状態になる。時点T8の状態は、図206(7)に示した状態である。
その後、時点T9において、次の変動演出が開始されることを予告する予告音が、音声出力装置9から出力される。時点T9の状態は、図206(8)に示した状態である。
その後、時点T10において、次の変動演出が開始される。このとき、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、このとき、実行中の変動演出に応じたBGMが、音声出力装置9から出力される。
その後、時点T11において、1番目の保留画像702が変動台座701Pに移動することで、変動画像701の表示が開始される。時点T11の状態は、図206(9)
に示した状態である。
以上の通り、本実施形態では、パチンコ遊技機100の電源が遮断された後であって電源の遮断時に実行されていた特別図柄の変動中、すなわち復帰中画像742が表示されているときに入賞した場合、未完成表示態様の保留画像702が遊技者に対して視認可能になることなく、完成表示態様の保留画像702が表示される。
この場合、未完成表示態様の保留画像702が遊技者に対して視認可能にならない分だけ、パチンコ遊技機100の電源が遮断されてから復帰した後に完成表示態様の保留画像702が一早く遊技者に視認される。そのため、復帰中画像742の表示中、すなわち装飾図柄700やステージ画像706が表示されていないときの第1始動口121への入賞により保留が発生することを一早く遊技者に認識させることができ、遊技者に安心感を与えることができる。
また、本実施形態では、保留が存在する状態でパチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、電源が復帰するときに実行されている変動の次の変動が開始される前に、保留画像702に動作表示させる(図206(7)参照)。
この場合、保留画像702に動作表示させない場合に比べて、保留画像702が目立ちやすくなる。そのため、パチンコ遊技機100の電源が遮断したときの保留が、電源の遮断によっては失われていないことを一早く遊技者に認識させやすくすることができる。
また、本実施形態では、保留が存在する状態でパチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、装飾図柄700や小図柄704は再表示される際に停止表示されているが、保留画像702は動作表示されている。
この場合、装飾図柄700や小図柄704が再表示される際に動作表示されている場合に生じ得る、この動作表示が何れの変動における動作表示であるか認識できないという遊技者の混乱を防止できる。また、パチンコ遊技機100の電源が遮断したときの保留が、電源の遮断によっては失われていないことを遊技者に認識させやすくすることができる。
また、本実施形態では、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行される場合、非表示にされた保留画像702が徐々に再表示される(図157(15)、図157(16)参照)。一方で、保留が存在する状態でパチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、非表示にされた保留画像702は一度に表示される(図206(7)参照)。
この場合、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行される場合には、ステージ画像706等が再び表示されることの違和感を抑えつつ、非表示になった保留画像702が無くなっていないことを遊技者に認識させることができる。また、パチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合には、遮断したときの保留が電源の遮断によっては失われていないことを一早く遊技者に認識させることができ、遊技者に安心感を与えることができる。すなわち、保留画像702が演出により非表示にされたか否かに応じて、保留画像702を再表示させる態様を異ならせることで、遊技者の興趣を低下させることを抑制できる。
また、本実施形態では、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行される場合、非表示にされた変動画像701および保留画像702が何れも再表示される(図157(16)参照)。一方で、保留が存在する状態でパチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、非表示にされた変動画像701は再表示されずに保留画像702は再表示される(図206(9)参照)。
この場合、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行される場合には、このSPリーチ演出やSPSPリーチ演出が変動画像701に基づく変動演出において実行されたものであることを遊技者に認識させることができる。また、保留が存在する状態でパチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合に変動画像701が再表示されることで生じ得る、パチンコ遊技機100の電源の遮断時に実行されていた変動が再び行われるとの遊技者の誤認を防止できる。
また、本実施形態では、保留が存在する状態でパチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、演出音が出力される前に保留画像702を表示する(図206(7)、図206(8)参照)。
この場合、パチンコ遊技機100の電源が復帰してから変動演出が開始される前に、保留数を遊技者に認識させることができる。
特に、本実施形態では、特別演出の開始以前の特殊時短遊技状態において入賞した場合、保留画像702の表示完了前に音の出力の態様を切り替える。一方で、保留が存在する状態でパチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、演出音が出力される前に保留画像702の表示が完了する。すなわち、保留が存在しないために保留画像702が表示されていない場合であるか、保留が存在するにも関わらず保留画像702が表示されていない場合であるかに応じて、音の出力タイミングと、保留画像702の表示タイミングとの時系列の関係を逆転させる。
この場合、パチンコ遊技機100の状態に応じて、特殊時短遊技状態に関する演出が開始されることを一早く遊技者に認識させるか、保留数を一早く遊技者に認識させるかを異ならせることで、パチンコ遊技機100が何れの状態である場合であっても遊技者の興趣を低下させにくくすることができる。
また、本実施形態では、パチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、復帰中画像742が非表示になった後に演出音が出力される。
この場合、出力された演出音が、電源の復帰に関する音であると遊技者に誤認されることを抑制した上で、演出が再開することを遊技者に認識させることができる。
特に、本実施形態では、特別演出の開始以前の特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときに入賞する場合、特定画像が非表示になる前に音の出力の態様を切り替える。一方で、パチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、復帰中画像742が非表示になった後に演出音が出力される。すなわち、パチンコ遊技機100の状態の変化に基づいて画像が表示されたか否かに応じて、音の出力タイミングと、画像の非表示タイミングとの時系列の関係を逆転させる。
この場合、パチンコ遊技機100の状態の変化に基づいて画像が表示されたか否かに応じて、遊技者の誤認を抑制しつつ演出を遊技者に認識させるか、演出を一早く遊技者に認識させるかを異ならせることで、パチンコ遊技機100の状態に関わらず、遊技者の興趣を低下させにくくすることができる。
また、本実施形態では、パチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、装飾図柄700が表示された後に演出音が出力される。
この場合、出力された音が電源の復帰に関する音であると遊技者に誤認されることを抑制した上で、出力された音が変動演出に関わる音であると遊技者に認識させることができる。
特に、本実施形態では、特別演出の開始以前の特殊時短遊技状態において入賞した場合、装飾図柄700が視認容易になる前に音の出力の態様を切り替える。一方で、パチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、装飾図柄700が視認容易になった後に演出音が出力される。すなわち、パチンコ遊技機100の状態の変化に基づいて装飾図柄700が視認不能である状態になったか否かに応じて、遊技者の誤認を抑制しつつ演出を遊技者に認識させるか、演出を一早く遊技者に認識させるかを異ならせることで、パチンコ遊技機100の状態に関わらず、遊技者の興趣を低下させにくくすることができる。
また、本実施形態では、パチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、小図柄704が表示された後に演出音が出力される。
この場合、出力された音が電源の復帰に関する音であると遊技者に誤認されることを抑制した上で、出力された音が変動演出に関わる音であると遊技者に認識させることができる。
特に、本実施形態では、特別演出の開始以前の特殊時短遊技状態において入賞した場合、小図柄704が視認容易になる前に音の出力の態様を切り替える。一方で、パチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、小図柄704が視認容易になった後に演出音が出力される。すなわち、パチンコ遊技機100の状態の変化に基づいて小図柄704が視認不能である状態になったか否かに応じて、遊技者の誤認を抑制しつつ演出を遊技者に認識させるか、演出を一早く遊技者に認識させるかを異ならせることで、パチンコ遊技機100の状態に関わらず、遊技者の興趣を低下させにくくすることができる。
また、本実施形態では、パチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、トップランプ10bが発光した後に演出音が出力される。
この場合、出力された音が電源の復帰に関する音であると遊技者に誤認されることを抑制した上で、出力された音が演出に関わる音であると遊技者に認識させることができる。
特に、本実施形態では、特別演出の開始以前の特殊時短遊技状態において入賞した場合、トップランプ10bの態様を切り替える前に音の出力の態様を切り替える。一方で、パチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、トップランプ10bが消灯の態様から発光の態様に切り替わった後に演出音が出力される。すなわち、パチンコ遊技機100の状態の変化に基づいてトップランプ10bが特定の態様になったか否かに応じて、遊技者の誤認を抑制しつつ演出を遊技者に認識させるか、演出を一早く遊技者に認識させるかを異ならせることで、パチンコ遊技機100の状態に関わらず、遊技者の興趣を低下させにくくすることができる。
また、本実施形態では、パチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、盤ランプ74bが発光した後に演出音が出力される。
この場合、出力された音が電源の復帰に関する音であると遊技者に誤認されることを抑制した上で、出力された音が演出に関わる音であると遊技者に認識させることができる。
特に、本実施形態では、特別演出の開始以前の特殊時短遊技状態において入賞した場合、盤ランプ74bの態様を切り替える前に音の出力の態様を切り替える。一方で、パチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、盤ランプ74bが消灯の態様から発光の態様に切り替わった後に演出音が出力される。すなわち、パチンコ遊技機100の状態の変化に基づいて盤ランプ74bが特定の態様になったか否かに応じて、遊技者の誤認を抑制しつつ演出を遊技者に認識させるか、演出を一早く遊技者に認識させるかを異ならせることで、パチンコ遊技機100の状態に関わらず、遊技者の興趣を低下させにくくすることができる。
また、本実施形態では、パチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、可動部材ランプ74cやボタンランプ17cが発光した後に演出音が出力される。
この場合、出力された音が電源の復帰に関する音であると遊技者に誤認されることを抑制した上で、出力された音が演出に関わる音であると遊技者に認識させることができる。
特に、本実施形態では、特別演出の開始以前の特殊時短遊技状態において入賞した場合、可動部材ランプ74cやボタンランプ17cの態様を切り替える前に音の出力の態様を切り替える。一方で、パチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、可動部材ランプ74cやボタンランプ17cが消灯の態様から発光の態様に切り替わった後に演出音が出力される。すなわち、パチンコ遊技機100の状態の変化に基づいて可動部材ランプ74cやボタンランプ17cが特定の態様になったか否かに応じて、遊技者の誤認を抑制しつつ演出を遊技者に認識させるか、演出を一早く遊技者に認識させるかを異ならせることで、パチンコ遊技機100の状態に関わらず、遊技者の興趣を低下させにくくすることができる。
(変動演出例15)
図208および図209は、演出制御部300が第1画像表示装置70を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図208および図209を参照しながら装飾図柄700の変動演出について他の具体例(変動演出例15)について説明する。変動演出例15は、特殊時短遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出例であって、変動演出の実行中にパチンコ遊技機100の電源が断たれてから復帰する場合の変動演出例である。また、以下の説明においては、上記の各変動演出例や各変形例と相違する点を主に説明し、各変動演出例や各変形例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図208(1)に示すように、第2特別図柄表示器61において、1つ前の特別図柄の変動表示が停止している。また、第1特別図柄保留表示器63において、第1始動口121への入賞についての保留数が「0」である態様により表示、すなわち消灯している。また、第2特別図柄保留表示器64において、第2始動口122への入賞についての保留数が「3」である態様により表示されている。また、このとき、第1画像表示装置70において装飾図柄700および小図柄704が確定停止されている。また、第1始動口121の保留数表示703に「0」が表示され、第2始動口122の保留数表示703に「3」が表示されている。また、3つの保留画像702が表示されている。また、特殊時短残回数画像738には「700」のテキストが示されている。また、ステージ画像706として、第6ステージに対応する背景が示されている。また、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも第2態様である。また、図示を省略するが、前回の変動演出に応じたBGMが、音声出力装置9から継続して出力されている。
次に、図208(2)に示すように、第2特別図柄表示器61において、次の特別図柄の変動表示が開始される。また、第2特別図柄保留表示器64において、第2始動口122への入賞についての保留数が「2」である態様により表示される。また、特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示703が「2」に切り替わる。また、特殊時短残回数画像738の表示内容が「699」に更新される。
次に、パチンコ遊技機100の電源が遮断されると、図208(3)に示すように、第2特別図柄表示器61、第1特別図柄保留表示器63、および第2特別図柄保留表示器64におけるLEDが消灯する。また、このとき、第1画像表示装置70、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも消灯する。また、音声出力装置9からは、音が出力されなくなる。
次に、パチンコ遊技機100の電源が復帰すると、図208(4)に示すように、第2特別図柄表示器61における特別図柄の変動が再開される。また、第2特別図柄保留表示器64において、第2始動口122への入賞についての保留数が「2」である態様により表示される。
その後、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも第10態様になる。
その後、第1画像表示装置70に、復帰中画像742および第2右打ち画像725が表示される。
一方で、パチンコ遊技機100の電源が復帰してから、音声出力装置9から音は出力されていない。
その後、図208(5)に示すように、第2特別図柄表示器61における特別図柄の変動が継続される。また、第1画像表示装置70においては、復帰中画像742の表示が継続されている。また、このとき、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1特別図柄保留表示器63において、第1始動口121への入賞についての保留数が「1」である態様により表示される。一方で、第1画像表示装置70には、保留画像702および保留数表示703の何れも表示されない。また、音声出力装置9からは、音は出力されていない。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図208(6)に示すように、第1特別図柄保留表示器63において、第1始動口121への入賞についての保留数が「2」である態様により表示される。一方で、第1画像表示装置70には、保留画像702および保留数表示703の何れも表示されない。また、音声出力装置9からは、音は出力されていない。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図209(7)に示すように、第2特別図柄保留表示器64において、第2始動口122への入賞についての保留数が「3」である態様により表示される。一方で、第1画像表示装置70には、保留画像702および保留数表示703の何れも表示されない。
次に、図209(8)に示すように、第2特別図柄表示器61において、特別図柄の変動表示が停止する。
その後、復帰中画像742の非表示演出が開始され、復帰中画像742の透過度が高くなると、装飾図柄700、保留画像702、保留数表示703、小図柄704、ステージ画像706、および特殊時短残回数画像738は、遊技者に対して視認容易ではないものの、遊技者に対して視認可能である状態になる。また、このとき、3番目の保留画像702は、段階表示演出が行われることなく、完成表示態様により表示されている。また、このとき、音声出力装置9からは、音は出力されていない。
次に、図209(9)に示すように、復帰中画像742の非表示演出が終了し、復帰中画像742が非表示になる。これにより、装飾図柄700、保留画像702、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および特殊時短残回数画像738は、遊技者に対して視認容易である状態になる。また、このとき、装飾図柄700および小図柄704である「135」が確定停止されている。また、第1始動口121の保留数表示703には「2」が示され、第2始動口122の保留数表示703には「3」が示されている。また、特殊時短残回数画像738には「699」のテキストが示されている。また、このとき、保留画像702の動作演出が実行されており、3つの保留画像702は、何れも、動作演出が開始される前の初期位置から右側に移動している。また、このとき、音声出力装置9からは、音は出力されていない。
次に、図209(10)に示すように、次の変動演出が開始されることを予告する予告音が、音声出力装置9から出力される。また、このとき、保留画像702の動作演出が継続されており、3つの保留画像702は、何れも、動作演出が開始される前の初期位置から左側に移動している。
次に、図209(11)に示すように、第2特別図柄表示器61において、次の特別図柄の変動表示が開始される。また、第2特別図柄保留表示器64において、第2始動口122への入賞についての保留数が「2」である態様により表示される。
その後、特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示703が「2」に切り替わる。また、1番目の保留画像702が変動台座701Pに移動することで、変動画像701が表示される。また、実行中の変動演出に応じたBGMが、音声出力装置9から出力される。図示を省略するが、この後、特別図柄の変動停止に伴い、装飾図柄700および小図柄704が確定停止され、変動画像701が非表示になる。
(変動演出例16)
図210乃至図212は、演出制御部300が第1画像表示装置70を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図210乃至図212を参照しながら装飾図柄700の変動演出について他の具体例(変動演出例16)について説明する。変動演出例16は、特殊時短遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく初回の変動演出の例であって、変動演出の実行中にパチンコ遊技機100の電源が断たれてから復帰する場合の変動演出例である。また、以下の説明においては、上記の各変動演出例や各変形例と相違する点を主に説明し、各変動演出例や各変形例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、通常遊技状態において、特殊時短遊技状態になるまでに必要な所定回数のうちの最終回の変動演出が終了し、パチンコ遊技機100が、特殊時短遊技状態に制御される。また、最終回の変動演出が終了してから第1始動口121および第2始動口122の何れにも遊技球が入賞することなく所定時間が経過すると、図210(1)に示すように、客待ち画像710が表示される。また、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第8態様になる。また、このとき、特殊時短遊技状態であることを報知する報知音が、音声出力装置9から出力される。図210(1)に示す状態は、変動演出例10における図184(5)に示す状態と同じ状態である。
また、第2特別図柄保留表示器64において、第2始動口122への入賞についての保留数が「0」である態様により表示されている。言い換えると、第2特別図柄保留表示器64におけるLEDが消灯している。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図210(2)に示すように、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音の音声出力装置9からの出力が開始される。
次に、図210(3)に示すように、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも第8態様から第2態様に切り替わる。
次に、図210(4)に示すように、客待ち画像710の非表示演出が開始され、客待ち画像710の透過度が高くなることで、装飾図柄700、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認容易ではないものの、遊技者に対して視認可能である状態になる。また、ステージ画像706として、第1ステージに対応する背景が示されている。また、このとき、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力され続けている。
次に、図210(5)に示すように、客待ち画像710の非表示演出が進行し、客待ち画像710の透過度がさらに高くなる。また、このとき、特別図柄の変動表示開始に伴い、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。このとき、装飾図柄700の変動開始時動作が開始され、小図柄704は高速で変動表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、保留画像702の表示が開始される。一方で、段階表示演出は実行されず、保留画像702は、完成表示態様により表示されている。また、このとき、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力され続けている。
次に、図210(6)に示すように、客待ち画像710の非表示演出が終了し、客待ち画像710が非表示になる。これにより、装飾図柄700、保留画像702、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認容易である状態になる。また、このとき、変動開始時動作が進行している。また、このとき、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力され続けている。
次に、図211(7)に示すように、変動開始時動作が終了し、装飾図柄700の変動が高速になる。また、保留画像702が変動台座701Pに移動するとともに拡大することで、変動画像701が表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703が「0」に切り替わる。また、このとき、カウントダウン画像732である「0」が表示される。また、このときには、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力されなくなる。また、図示を省略するが、実行中の変動演出に応じたBGMが、音声出力装置9から出力されている。
次に、パチンコ遊技機100の電源が遮断されると、図211(8)に示すように、第1画像表示装置70、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも消灯する。また、音声出力装置9からは、音が出力されなくなる。
次に、パチンコ遊技機100の電源が復旧すると、特別図柄の変動表示が再開される。その後、図211(9)に示すように、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも第10態様になる。
その後、第1画像表示装置70に、復帰中画像742が表示される。一方で、音声出力装置9から音は出力されていない。
また、復帰中画像742が表示されているときに、第2始動口122に遊技球が入賞すると、第2特別図柄保留表示器64において、第2始動口122への入賞についての保留数が「1」である態様により表示される。一方で、第1画像表示装置70には、保留画像702および保留数表示703の何れも表示されない。
次に、特別図柄が変動停止すると、図211(10)に示すように、復帰中画像742の非表示演出が開始され、復帰中画像742の透過度が高くなる。そして、復帰中画像742の透過度が高くなることで、装飾図柄700、保留画像702、保留数表示703、小図柄704、ステージ画像706、および特殊時短残回数画像738は、遊技者に対して視認容易ではないものの、遊技者に対して視認可能である状態になる。また、このとき、保留画像702は、段階表示演出が行われることなく、完成表示態様により表示されている。また、ステージ画像706として、第6ステージに対応する背景が表示されている。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも第10態様から第2態様に切り替わる。また、音声出力装置9からは、音は出力されていない。
次に、図211(11)に示すように、復帰中画像742の非表示演出が終了し、復帰中画像742が非表示になる。これにより、装飾図柄700、保留画像702、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および特殊時短残回数画像738は、遊技者に対して視認容易である状態になる。また、このとき、装飾図柄700および小図柄704である「135」が確定停止されている。また、第1始動口121の保留数表示703には「0」が示され、第2始動口122の保留数表示703には「1」が示されている。また、特殊時短残回数画像738には「749」のテキストが示されている。また、このとき、保留画像702の動作演出が実行されており、保留画像702は、動作演出が開始される前の初期位置から左側に移動している。また、このとき、音声出力装置9からは、音は出力されていない。
次に、図211(12)に示すように、次の変動演出が開始されることを予告する予告音が、音声出力装置9から出力される。また、このとき、保留画像702の動作演出が継続されており、保留画像702は、動作演出が開始される前の初期位置から右側に移動している。
次に、特別図柄の変動表示が開始されると、図212(13)に示すように、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示703が「0」に切り替わる。また、1番目の保留画像702が変動台座701Pに移動することで、変動画像701が表示される。また、特殊時短残回数画像738の表示内容が「748」に更新される。また、実行中の変動演出に応じたBGMが音声出力装置9から出力される。図示を省略するが、この後、特別図柄の変動停止に伴い、装飾図柄700および小図柄704が確定停止され、変動画像701が非表示になる。
以上の通り、本実施形態では、特殊時短遊技状態における変動中であって通常遊技状態に応じた特別画像が表示されているときにパチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、特殊時短遊技状態に応じた特別画像が表示される。
この場合、パチンコ遊技機100の電源が遮断されてもパチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態であることを一早く遊技者に認識させることができる。
なお、特殊時短遊技状態における変動の停止中であって通常遊技状態に応じた装飾図柄700やステージ画像706が表示されているときにパチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合には、通常遊技状態に応じた装飾図柄700やステージ画像706が再び表示される。この場合、第1始動口121への入賞または第2始動口122への入賞が発生しない限り、特殊時短遊技状態に応じた特別画像が表示されない。
(変動演出例17)
図213および図214は、演出制御部300が第1画像表示装置70を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図213および図214を参照しながら装飾図柄700の変動演出について他の具体例(変動演出例17)について説明する。変動演出例17は、通常遊技状態における第1始動口121への入賞に基づく変動演出例であって、変動演出の実行中にパチンコ遊技機100の電源が断たれてから復帰する場合の変動演出例である。また、以下の説明においては、上記の各変動演出例や各変形例と相違する点を主に説明し、各変動演出例や各変形例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されてから、特殊時短遊技状態における最終回の変動演出が終了することで、パチンコ遊技機100は、通常時短遊技状態に制御されることなく、再び通常遊技状態に制御される。この場合、図213(1)に示すように、第1画像表示装置70には、装飾性の高い装飾図柄700である「421」が確定停止されている。また、このとき、通常遊技状態に応じたステージ画像706として、第5ステージに対応する背景が示されている。また、このとき、4つの保留画像702、実行回数画像705、および左打ち画像730が表示されている。また、実行回数画像705には、「1253GAME」のテキストが示されている。また、第1特別図柄表示器60において、1つ前の特別図柄の変動表示が停止している。また、第1特別図柄保留表示器63において、第1始動口121への入賞についての保留数が「4」である態様により表示されている。図213(1)に示す状態は、変動演出例9における図180(29)に示す状態と同じ状態である。
次に、特別図柄の変動停止に伴い、図213(2)に示すように、第1特別図柄表示器60において、次の特別図柄の変動表示が開始される。また、第1特別図柄保留表示器63において、第1始動口121への入賞についての保留数が「3」である態様により表示される。また、特別図柄の変動表示開始に伴い、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、実行中の変動演出に応じたBGMが、音声出力装置9から出力される。
次に、パチンコ遊技機100の電源が遮断されると、図213(3)に示すように、第1特別図柄表示器60および第1特別図柄保留表示器63におけるLEDが消灯する。また、このとき、第1画像表示装置70、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも消灯する。また、音声出力装置9からは、音が出力されなくなる。
次に、パチンコ遊技機100の電源が復帰すると、図213(4)に示すように、第1特別図柄表示器60における特別図柄の変動が再開される。また、第1特別図柄保留表示器63において、第1始動口121への入賞についての保留数が「3」である態様により表示される。
その後、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも10態様になる。
その後、第1画像表示装置70に、復帰中画像742が表示される。
一方で、音声出力装置9からは、音は出力されていない。
その後、図213(5)に示すように、第1特別図柄表示器60における特別図柄の変動が継続される。また、第1画像表示装置70においては、復帰中画像742の表示が継続されている。また、このとき、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1特別図柄保留表示器63において、第1始動口121への入賞についての保留数が「4」である態様により表示される。一方で、第1画像表示装置70には、保留画像702および保留数表示703の何れも表示されない。
次に、図213(6)に示すように、第1特別図柄表示器60において、特別図柄の変動表示が停止する。
その後、復帰中画像742の非表示演出が開始され、復帰中画像742の透過度が高くなることで、装飾図柄700、保留画像702、保留数表示703、小図柄704、実行回数画像705、およびステージ画像706は、遊技者に対して視認容易ではないものの、遊技者に対して視認可能である状態になる。また、このとき、4番目の保留画像702は、段階表示演出が行われることなく、完成表示態様により表示されている。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも第10態様から第2態様に切り替わる。また、このとき、音声出力装置9からは、音は出力されていない。
次に、図214(7)に示すように、復帰中画像742の非表示演出が終了し、復帰中画像742が非表示になる。これにより、装飾図柄700、保留画像702、小図柄704、実行回数画像705、およびステージ画像706は、遊技者に対して視認容易である状態になる。また、装飾図柄700および小図柄704である「135」が確定停止されている。また、第1始動口121の保留数表示703には「4」が示されている。また、ステージ画像706として、第1ステージに対応する背景が示されている。また、このとき、保留画像702の動作演出が実行されており、4つの保留画像702は、何れも、動作演出が開始される前の初期位置から時計回り方向に回転している。また、このとき、音声出力装置9からは、音は出力されていない。
ここで、実行回数画像705には、パチンコ遊技機100の電源が遮断する直前の表示内容(図213(2)参照)とは異なる内容が表示されている。図示の例においては、実行回数画像705には、「???」のテキストが示されている。
次に、図214(8)に示すように、次の変動演出が開始されることを予告する予告音が、音声出力装置9から出力される。また、このとき、保留画像702の動作演出が継続されており、4つの保留画像702はさらに時計回り方向に回転している。
次に、図214(9)に示すように、第1特別図柄表示器60において、次の特別図柄の変動表示が開始される。また、第1特別図柄保留表示器63において、第1始動口121への入賞についての保留数が「3」である態様により表示される。
その後、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示703が「3」に切り替わる。また、実行中の変動演出に応じたBGMが、音声出力装置9から出力される。また、このとき、スルー演出が実行される。スルー演出は、特殊時短遊技状態において特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が実行されることなく、パチンコ遊技機100が再び通常遊技状態に制御されたことを報知する演出である。スルー演出においては、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも第11態様になる。第11態様は、紫色により周期的に点滅する発光の態様であり、第1態様乃至第10態様の何れとも異なる態様である。また、第11態様における点滅の周期は、例えば、2.0秒である。すなわち、入賞時発光演出における点滅の周期、および、エラーの発生を示唆または報知する点滅の周期よりも、第11態様における点滅の周期の方が長い。
このように、特殊時短遊技状態を大当たり間で1回だけ実行可能であり、特殊時短遊技状態終了後の通常遊技状態中に電断してから復帰した場合、特殊時短遊技状態を実行済みであることを示唆する特定報知(実行回数画像705「???」表示、ランプの特定態様での発光)を実行可能である。そのため、遊技者に親切な報知を行うことができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特殊時短遊技状態を大当たり間で1回だけ実行可能であり、特殊時短遊技状態終了後の通常遊技状態中に電断してから復帰した場合、電断復帰したことを報知する第1報知(復帰中画像742の表示)と、特殊時短遊技状態を実行済みであることを示唆する第2報知(実行回数画像705「???」表示、ランプの特定態様での発光)とを実行可能である。そのため、遊技者に親切な報知を行うことができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特殊時短遊技状態終了後の通常遊技状態中に電断してから復帰した場合、特定報知でエラーランプを点滅させるが、エラー(磁気エラー等)時とは異なる態様で点滅させる。
また、通常遊技状態中に表示される情報(実行回数画像705)を特定表示態様(「???」)とすることで特定報知を行う。
また、特殊時短遊技状態から大当たり遊技を経由することなく通常遊技状態中に制御される場合、パチンコ遊技機100の電源が遮断されるか否かに関わらず、実行回数画像705に「???」が表示されてもよい。すなわち、特殊時短遊技状態終了後の通常遊技状態中であって電断してから復帰する前は、第1特定報知(実行回数画像705「???」)を行い、電断してから復帰した後は、第1特定報知と第2特定報知(ランプの特定態様での発光)とを行ってもよい。
また、パチンコ遊技機100が通常時短遊技状態から通常遊技状態に制御された状態で電源が遮断してから復帰する場合、第1ステージに設定されるが、この場合であっても、クリア否定画像744が表示される。一方、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態から大当たり遊技を経由することなく通常遊技状態に制御された状態で電源が遮断してから復帰する場合、クリア否定画像744は表示されない。すなわち、通常時短遊技状態終了後の第2演出モード(第5ステージ)において電断してから復帰した場合、復帰後に第1演出モード(第1ステージ)に制御されても、RAMクリアの有無に係る特定報知(クリア否定画像744の表示等)を実行可能であり、特殊時短遊技状態終了後の第2演出モード(第5ステージ)において電断してから復帰した場合、復旧後に第1演出モード(第1ステージ)に制御されても、RAMクリアの有無に係る特定報知(クリア否定画像744の表示等)を実行しない。そのため、遊技者に有用な情報を報知することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態では、パチンコ遊技機100が、特殊時短遊技状態に制御されてから、通常時短遊技状態に制御されることなく、再び通常遊技状態に制御された状態において、パチンコ遊技機100の電源が遮断されてから復帰すると、実行回数画像705に「???」のテキストが示されることを説明したが、これに限定されない。
特殊時短遊技状態に制御されてから、通常時短遊技状態に制御されることなく、再び通常遊技状態に制御されると、パチンコ遊技機100の電源が遮断されるか否かに関わらず、通常遊技状態に応じたステージ画像706が表示されるとき(図213(1)参照)に、実行回数画像705に「???」のテキストが示されてもよい。
(変動演出例18)
図215は、演出制御部300が第1画像表示装置70を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図215を参照しながら装飾図柄700の変動演出について他の具体例(変動演出例18)について説明する。変動演出例18は、第1始動口121への入賞に基づく先読み演出が実行されているときに第2始動口122に遊技球が入賞した場合の変動演出例である。また、以下の説明においては、上記の各変動演出例や各変形例と相違する点を主に説明し、各変動演出例や各変形例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図215(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することに伴い、演出制御部300によって、装飾図柄700および小図柄704が確定停止されている。また、このとき、2つの保留画像702が表示されている。また、2番目の保留画像702は、緑色により表示されている。この緑色の保留画像702の表示は、先読み演出の一例である。また、ステージ画像706として、第1ステージに対応する背景が表示されている。また、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも第2態様である。また、図示を省略するが、前回の変動演出に応じたBGMが、音声出力装置9から継続して出力されている。
次に、図215(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、このとき、ゾーン演出が開始され、ゾーン報知画像743が表示される。また、ゾーン演出の実行中においては、ステージ画像706の表示内容が変化する。図示の例では、ステージ画像706として、第8ステージに対応する背景が示されている。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図215(3)に示すように、第2始動口122の保留数表示703に「1」が表示される。
次に、特別図柄の変動停止に伴い、図215(4)に示すように、3つの装飾図柄700および小図柄704である「412」が仮停止してから確定停止する。また、このとき、1番目の保留画像702の表示態様が、緑色の表示態様から通常表示態様に切り替わる。
次に、図215(5)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始する。また、第2始動口122の保留数表示703が「0」に切り替わる。すなわち、このとき実行されている変動演出は、第2始動口122への入賞に基づく変動演出である。また、このとき、ゾーン報知画像743が非表示になる。また、ステージ画像706として、第1ステージに対応する背景が示される。
次に、特別図柄の変動停止に伴い、図215(6)に示すように、3つの装飾図柄700および小図柄704である「721」が確定停止する。この後、1番目の保留画像702が変動台座701Pに移動し、第1始動口121への入賞に基づく変動演出が実行される。この変動演出において、変動画像701は、通常表示態様により表示され、変動演出が終了すると、変動画像701が非表示になる。
このように、第1始動口121への入賞に基づく変動よりも、第2始動口122への入賞に基づく変動を優先する場合であって、通常遊技状態中であって第1始動口121への入賞に基づく先読み演出の実行中において、第2始動口122への入賞が発生すると第1始動口121への入賞に基づく先読み演出を終了させる。そのため、第1始動口121への入賞に基づく先読み演出が第2始動口122への入賞によって狂ってしまうといった不都合が発生することがなくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1始動口121への入賞に基づく変動の確定タイミング(終了タイミング)で特1の先読み演出(緑色の保留画像702の表示)を終了させる。
また、背景が変化する先読み演出中である場合には、第2始動口122への入賞に基づく変動開始タイミングで先読み演出を終了させる。
また、例えば、第1始動口121への入賞に基づいて先読み演出が実行されている場合において、第1始動口121への入賞に基づく変動演出の停止中に、第2始動口122に遊技球が入賞する場合がある。この場合、第2始動口122への入賞のタイミングで、先読み演出を終了させる。
(変動演出例19)
図216は、演出制御部300が第1画像表示装置70を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図216を参照しながら変動演出について他の具体例(変動演出例19)を説明する。変動演出例19は、通常遊技状態における第2始動口122への入賞に基づく変動演出例である。また、以下の説明においては、上述した各変動演出例と相違する点を主に説明し、各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されてから、特殊時短遊技状態における最終回の変動演出が終了することで、パチンコ遊技機100は、通常時短遊技状態に制御されることなく、再び通常遊技状態に制御される。その後、図216(1)に示すように、第1画像表示装置70には、第1移行画像728が表示される。また、第1始動口121の保留数表示703には「0」が示され、第2始動口122の保留数表示703には「1」が示されている。また、このとき、小図柄704である「254」が示されている。
次に、図216(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない小図柄704の変動が開始される。また、第2始動口122の保留数表示703が「0」に切り替わる。また、このとき、第1始動口に遊技球が入賞すると、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。一方で、保留画像702は表示されず、第1始動口121への入賞を報知する入賞音は出力されない。
ただし、第1移行画像728が表示されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合、入賞音が出力されてもよい。
次に、特別図柄の変動停止にともない、図216(3)に示すように、3つの小図柄704である「421」が揃って表示され確定停止する。また、このとき、第1始動口に遊技球が入賞すると、第1始動口121の保留数表示703に「2」が表示される。一方で、保留画像702は表示されず、第1始動口121への入賞を報知する入賞音は出力されない。
そして、第2始動口122への入賞に基づく保留が無い状態で第2始動口122への入賞に基づく変動演出が終了すると、図216(4)に示すように、第1画像表示装置70には、装飾性の高い装飾図柄700である「421」が確定停止される。また、このとき、通常遊技状態に応じたステージ画像706として、第5ステージに対応する背景が示されている。また、このとき、2つの保留画像702が表示されている。この2つの保留画像702は、段階表示演出が行われることなく、完成表示態様により表示されている。また、図示を省略するが、2つの保留画像702は、何れも、動作演出を実行している。また、変動画像701は表示されていない。
次に、特別図柄の変動停止に伴い、図216(5)に示すように、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、2番目の保留画像702が1番目の保留台座702Pに向かって移動する。さらに、1番目の保留画像702が変動台座701Pに向かって移動することで、変動画像701が表示される。図示を省略するが、この後、特別図柄の変動停止に伴い、装飾図柄700および小図柄704が確定停止される。
(変動演出例20)
図217乃至図223は、変動演出例20を示す図である。
次に、図217乃至図223を参照しながら、変動演出例の他の具体例(変動演出例20)を説明する。変動演出例20は、通常遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合の変動演出例である。なお、以下の説明においては、上述した各変動演出例や各変形例と相違する点を主に説明し、各変動演出例や各変形例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、1つ前の特別図柄の変動停止に伴い、装飾図柄700および小図柄704が確定停止する。次に、第1始動口121への入賞についての保留がない状態で第1始動口121および第2始動口122の何れにも遊技球が入賞することなく所定時間が経過すると、図217(1)に示すように、客待ち画像710が表示される。このとき、装飾図柄700、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。一方で、保留数表示703は、遊技者に対して視認容易である状態を継続している。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも第8態様になる。また、このとき、音声出力装置9からは、音が出力されていない。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図217(2)に示すように、音声出力装置9からの入賞音の出力が開始される。また、このとき、装飾図柄700、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態を継続している。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも第8態様である状態を継続する。
次に、図217(3)に示すように、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも第8態様から第2態様に切り替わる。また、このとき、装飾図柄700、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態を継続する。また、このとき、音声出力装置9から入賞音の出力が継続している。
次に、図217(4)に示すように、客待ち画像710の非表示演出が実行され、客待ち画像710の透過度が高くなることで、装飾図柄700、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認容易ではないものの、遊技者に対して視認可能である状態になる。一方で、変動画像701および保留画像702の何れも表示されていない。また、このとき、音声出力装置9から入賞音の出力が継続している。
次に、図217(5)に示すように、客待ち画像710の非表示演出が進行し、客待ち画像710の透過度がさらに高くなる。また、このとき、特別図柄の変動表示開始に伴い、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。このとき、装飾図柄700の変動開始時動作が開始され、小図柄704は高速で変動表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、保留画像702の表示が開始される。より具体的には、通常表示態様の保留画像702が、段階表示演出が行われることなく、完成表示態様により表示される。この保留画像702は、遊技者に対して視認容易ではないものの、遊技者に対して視認可能な状態である。また、このとき、音声出力装置9から入賞音の出力が継続している。
次に、図217(6)に示すように、客待ち画像710の非表示演出が終了し、客待ち画像710が非表示になる。これにより、装飾図柄700、保留画像702、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、および到達残回数画像708は、遊技者に対して視認容易である状態になる。また、変動開始時動作が進行している。また、このとき、音声出力装置9から入賞音の出力が継続している。
次に、図218(7)に示すように、変動開始時動作が終了し、装飾図柄700の変動が高速になる。また、保留画像702が変動台座701Pに移動するとともに拡大することで、変動画像701が表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703が「0」に切り替わる。また、このときには、音声出力装置9から入賞音が出力されなくなる。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、図218(8)に示すように、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、段階表示演出が開始され、1番目の保留台座702Pから上方に離れた位置に、保留画像702が未完成表示態様により表示される。また、このとき、音声出力装置9からの入賞音の出力が開始される。
次に、図218(9)に示すように、段階表示演出が完了し、1番目の保留台座702Pに、通常表示態様の保留画像702が完成表示態様により表示される。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、保留画像702の動作演出が開始される。また、入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。
次に、図218(10)に示すように、左装飾図柄700である「4」が仮停止する。
次に、図218(11)に示すように、右装飾図柄700である「4」が仮停止し、リーチ演出が開始される。
次に、図218(12)に示すように、発展演出が実行される。発展演出においては、可動演出が実行されるとともに、第1強調画像711が表示される。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも、第2態様から第4態様に切り替わる。
次に、図219(13)に示すように、SPリーチ演出が実行される。SPリーチ演出の実行中においては、SPリーチ画像712が表示される。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第2態様になる。
次に、図219(14)に示すように、SPSPリーチ演出が実行される。SPSPリーチ演出の実行中には、SPSPリーチ画像713が表示される。
次に、図219(15)に示すように、促進演出が実行され、ボタン操作画像714が表示される。
そして、ボタン操作画像714が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図219(16)に示すように、中装飾図柄700である「3」が仮停止する。
次に、図219(17)に示すように、第1アイキャッチ画像715が表示される。
次に、第1アイキャッチ画像715が非表示になると、図219(18)に示すように、3つの装飾図柄700である「434」が、遊技者に対して視認容易である状態で仮停止されている。
そして、特別図柄の変動停止に伴い、図220(19)に示すように、3つの装飾図柄700および小図柄704である「434」が確定停止する。また、実行回数画像705の表示内容が「201GAME」に更新され、到達残回数画像708の表示内容が「あと299」に更新される。また、このとき、変動画像701が非表示になる。
次に、図220(20)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い、小図柄704の変動が開始される。一方で、装飾図柄700の変動は開始されていない。また、保留画像702は、変動台座701Pに向かって移動しておらず、保留台座702Pに表示されている。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図220(21)に示すように、保留画像702の段階表示演出が開始される。図示の例では、1番目の保留台座702Pから上方に離れた位置に、保留画像702が未完成表示態様により表示されている。この保留画像702は、段階表示演出における第1段階の表示態様(図149(1)参照)により表示されている。また、第1始動口121に遊技球が入賞することに伴い、音声出力装置9からの入賞音の出力が開始される。
次に、保留画像702の段階表示演出が進行することで、図220(22)に示すように、1番目の保留台座702Pに、段階表示演出における第3段階(図149(3)参照)の表示態様からなる保留画像702が表示される。また、このとき、1番目の保留台座702Pに、2つの保留画像702が互いに重なるように表示されている。より具体的には、段階表示演出における第3段階の表示態様からなる保留画像702と、完成表示態様からなる保留画像702とが重なるように表示されている。また、このとき、装飾図柄700の変動が開始され、変動開始時動作が開始される。また、このとき、入賞音の出力が継続している。
次に、図220(23)に示すように、保留画像702の段階表示演出が完了することで、1番目の保留台座702Pに、通常表示態様の保留画像702が完成表示態様により表示される。また、このとき、図220(22)に示す例において1番目の保留台座702Pに完成表示態様により表示されていた保留画像702が、変動台座701Pに移動することで、変動画像701が表示される。また、このとき、変動開始時動作が進行している。また、入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。
次に、図220(24)に示すように、変動開始時動作が終了し、装飾図柄700の変動が高速になる。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図221(25)に示すように、第1始動口121への入賞を報知する入賞音が、音声出力装置9から出力される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703に「2」が表示される。また、2番目の保留画像702については、段階表示演出が行われることなく、すなわち未完成表示態様が遊技者に対して視認可能になることなく、完成表示態様により、2番目の保留台座702Pに表示される。
次に、図221(26)に示すように、左装飾図柄700である「7」が仮停止する。
次に、図221(27)に示すように、右装飾図柄700である「1」が仮停止する。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図221(28)に示すように、第1始動口121への入賞を報知する入賞音の音声出力装置9からの出力が開始される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703に「3」が表示される。また、このとき、3番目の保留画像702の段階表示演出が開始され、3番目の保留台座702Pから上方に離れた位置に、保留画像702が未完成表示態様により表示される。
次に、図221(29)に示すように、段階表示演出が完了し、3番目の保留台座702Pに、通常表示態様の保留画像702が、完成表示態様により表示される。また、入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。
そして、特別図柄の変動停止に伴い、図221(30)に示すように、装飾図柄700および小図柄704である「721」が確定停止される。また、このとき、実行回数画像705の表示内容が「202GAME」に更新され、到達残回数画像708の表示内容が「あと298」に更新される。
次に、図222(31)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示703が「2」に切り替わる。
そして、特別図柄の変動停止に伴い、図222(32)に示すように、装飾図柄700および小図柄704である「483」が確定停止される。また、このとき、実行回数画像705の表示内容が「203GAME」に更新され、到達残回数画像708の表示内容が「あと297」に更新される。
次に、図222(33)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示703が「1」に切り替わる。
そして、特別図柄の変動停止に伴い、図222(34)に示すように、装飾図柄700および小図柄704である「532」が確定停止される。また、このとき、実行回数画像705の表示内容が「204GAME」に更新され、到達残回数画像708の表示内容が「あと296」に更新される。
次に、図222(35)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、第1始動口121の保留数表示703が「0」に切り替わる。
そして、特別図柄の変動停止に伴い、図222(36)に示すように、装飾図柄700および小図柄704である「327」が確定停止される。また、このとき、実行回数画像705の表示内容が「205GAME」に更新され、到達残回数画像708の表示内容が「あと295」に更新される。
そして、特別図柄が変動停止してから第1始動口121および第2始動口122の何れにも遊技球が入賞することなく所定時間が経過すると、図223(37)に示すように、調整画像716およびメニュー画像717が表示される。また、このとき、音声出力装置9からは、音が出力されなくなる。
さらに、調整画像716およびメニュー画像717が表示されてから第1始動口121および第2始動口122の何れにも遊技球が入賞することなく所定時間が経過すると、図223(38)に示すように、客待ち画像710が表示される。このとき、装飾図柄700、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、到達残回数画像708は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になる。また、このとき、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも第2態様から第8態様に切り替わる。また、音声出力装置9から音が出力されない状態が継続されている。この図223(38)に示す状態は、図217(1)に示す状態と同じ状態である。
以上の通り、変動演出例20では、通常遊技状態において客待ち画像710が表示されているときに入賞した場合に、未完成表示態様の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様の保留画像702を視認可能または視認容易にすることを説明した。ここで、通常遊技状態において、第1ステージに対応するステージ画像706、調整画像716、およびメニュー画像717が表示されているときに入賞した場合であっても、変動演出例20にて示した例と同じ演出が実行されてもよい。すなわち、通常遊技状態において、第1ステージに対応するステージ画像706、調整画像716およびメニュー画像717が表示されているときに入賞した場合、段階表示演出が実行されないことで未完成表示態様の保留画像702が視認不能であるまま、完成表示態様の保留画像702が視認容易になってもよい。
以上の通り、本実施形態では、特定画像が表示されているときに入賞した場合、未完成表示サイズの保留画像702を視認困難または視認不能にする。
特定画像が表示されているときに入賞した場合であっても、未完成表示サイズの保留画像702を遊技者に視認させてから完成表示サイズの保留画像702を遊技者に視認させる場合、特定画像の非表示演出を開始した後に、未完成表示サイズの保留画像702の表示を開始する必要がある。この場合、特定画像が表示されていないときに入賞した場合よりも、特定画像が表示されているときに入賞した場合の方が、非表示演出を実行する分だけ、完成表示サイズの保留画像702の表示タイミングが遅れることになる。そこで、特定画像が表示されているときに入賞した場合には、未完成表示サイズの保留画像702を視認困難または視認不能にして、完成表示サイズの保留画像702を遅滞なく表示することで、入賞時に特定画像が表示されているか否かによって完成表示サイズによる保留画像702の表示タイミングがずれることを防止できる。
また、本実施形態では、特定画像が表示されているときに入賞した場合、未完成形態の保留画像702を視認困難または視認不能にする。
特定画像が表示されているときに入賞した場合であっても、未完成形態の保留画像702を遊技者に視認させてから完成形態の保留画像702を遊技者に視認させる場合、特定画像の非表示演出を開始した後に、未完成形態の保留画像702の表示を開始する必要がある。この場合、特定画像が表示されていないときに入賞した場合よりも、特定画像が表示されているときに入賞した場合の方が、非表示演出を実行する分だけ、完成形態の保留画像702の表示タイミングが遅れることになる。そこで、特定画像が表示されているときに入賞した場合には、未完成形態の保留画像702を視認困難または視認不能にして、完成形態の保留画像702を遅滞なく表示することで、入賞時に特定画像が表示されているか否かによって完成形態による保留画像702の表示タイミングがずれることを防止できる。
また、本実施形態では、特定画像が表示されているときに入賞した場合、未完成透過度の保留画像702を視認困難または視認不能にする。
特定画像が表示されているときに入賞した場合であっても、未完成透過度の保留画像702を遊技者に視認させてから完成透過度の保留画像702を遊技者に視認させる場合、特定画像の非表示演出を開始した後に、未完成透過度の保留画像702の表示を開始する必要がある。この場合、特定画像が表示されていないときに入賞した場合よりも、特定画像が表示されているときに入賞した場合の方が、非表示演出を実行する分だけ、完成透過度の保留画像702の表示タイミングが遅れることになる。そこで、特定画像が表示されているときに入賞した場合には、未完成透過度の保留画像702を視認困難または視認不能にして、完成透過度の保留画像702を遅滞なく表示することで、入賞時に特定画像が表示されているか否かによって完成透過度による保留画像702の表示タイミングがずれることを防止できる。
また、本実施形態では、特定画像が表示されているときに入賞した場合、未完成動作態様の保留画像702を視認困難または視認不能にする。
特定画像が表示されているときに入賞した場合であっても、未完成動作態様の保留画像702を遊技者に視認させてから保留画像702の動作演出を遊技者に視認させる場合、特定画像の非表示演出を開始した後に、未完成動作態様の保留画像702の表示を開始する必要がある。この場合、特定画像が表示されていないときに入賞した場合よりも、特定画像が表示されているときに入賞した場合の方が、非表示演出を実行する分だけ、保留画像702の動作演出の実行タイミングが遅れることになる。そこで、特定画像が表示されているときに入賞した場合には、未完成動作態様の保留画像702を視認困難または視認不能にして、保留画像702の動作演出を遅滞なく行うことで、入賞時に特定画像が表示されているか否かによって保留画像702による動作演出の実行タイミングがずれることを防止できる。
また、本実施形態では、特定画像が表示されているときに入賞した場合、未完成表示位置における保留画像702を視認困難または視認不能にする。
特定画像が表示されているときに入賞した場合であっても、未完成表示位置における保留画像702を遊技者に視認させてから完成表示位置における保留画像702を遊技者に視認させる場合、特定画像の非表示演出を開始した後に、未完成表示位置への保留画像702の表示を開始する必要がある。この場合、特定画像が表示されていないときに入賞した場合よりも、特定画像が表示されているときに入賞した場合の方が、非表示演出を実行する分だけ、完成表示位置における保留画像702の表示タイミングが遅れることになる。そこで、特定画像が表示されているときに入賞した場合には、未完成表示位置における保留画像702を視認困難または視認不能にして、完成表示位置における保留画像702を遅滞なく表示することで、入賞時に特定画像が表示されているか否かによって完成表示位置における保留画像702の表示タイミングがずれることを防止できる。
また、本実施形態では、特定画像が表示されているときに入賞した場合、保留画像702が遊技者に対して視認可能である状態になる前に、音の出力の態様を切り替えている。そのため、第1画像表示装置70の表示内容に関わらず、入賞したことを一早く遊技者に認識させることができる。
特に、本実施形態では、保留が存在する状態でパチンコ遊技機100の電源が遮断してから復帰する場合、演出音が出力される前に保留画像702が遊技者に対して視認可能である状態になる。すなわち、保留が存在しないために保留画像702が表示されていない場合であるか、保留が存在するにも関わらず保留画像702が表示されていない場合であるかに応じて、音の出力タイミングと、保留画像702の表示タイミングとの時系列の関係を逆転させる。
この場合、パチンコ遊技機100の状態に応じて、演出が開始されることを一早く遊技者に認識させるか、保留数を一早く遊技者に認識させるかを異ならせることで、パチンコ遊技機100が何れの状態である場合であっても遊技者の興趣を低下させにくくすることができる。
また、本実施形態では、特定画像が表示されているときに入賞した場合、特定画像の非表示の完了前に、音の出力の態様を切り替えている。そのため、遊技者がパチンコ遊技機100から目を離している場合であっても、入賞したことを遊技者に一早く認識させやすくなる。
特に、本実施形態では、客待ち画像710が表示されているときに入賞した場合、客待ち画像710の非表示演出が開始される前に、音の出力の態様を切り替えている。そのため、客待ち画像710によって第1画像表示装置70の表示内容からは遊技の状況が遊技者に認識されない場合であっても、入賞したことを一早く遊技者に認識させることができる。
また、本実施形態では、特定画像が表示されているときに入賞した場合、保留画像702が遊技者に対して視認可能である状態になる前に、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cの態様を切り替えている。そのため、第1画像表示装置70の表示内容に関わらず、入賞したことを一早く遊技者に認識させることができる。
また、本実施形態では、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行された変動演出の次の変動演出において、所定の期間中に入賞した場合には、保留画像702の未完成表示態様が視認されることなく、完成表示態様の保留画像702が表示される(図221(25)参照)。このように、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行された変動演出の次の変動演出においては、特定の演出を遊技者に視認させないことで、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行されたことの達成感を遊技者に長く味合わせることができる。
また、本実施形態では、通常遊技状態において特定画像が表示されているときであって第1ステージであるときに入賞した場合、未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にする(図217(6)参照)。一方で、通常遊技状態において特定画像が表示されているときであって第2ステージであるときに入賞した場合、未完成表示態様の保留画像702を視認可能または視認容易にする(図155(2)参照)。
なお、本実施形態では、ステージ画像706としての背景が第1ステージである場合と第2ステージである場合とで、客待ち画像710が表示されているときに入賞した場合における、音の出力の態様を切り替えるタイミングと、各種ランプの態様を切り替えるタイミングと、画像を表示させまたは非表示させるタイミングとの時系列の関係を異ならせているが、これに限定されない。
客待ち画像710が表示されているときであって第2ステージであるときに入賞した場合であっても、音の出力の態様を切り替えるタイミングと、各種ランプの態様を切り替えるタイミングと、画像を表示させまたは非表示させるタイミングとの時系列の関係を、客待ち画像710が表示されているときであって第1ステージであるときに入賞した場合と同じようにしてもよい。すなわち、客待ち画像710が表示されているときであって第2ステージであるときに入賞した場合に、まず、音が出力されていない状態から入賞音を出力する態様に切り替え(図217(2)参照)、次に、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cを、何れも第8態様から第2態様に切り替えてもよい(図217(3)参照)。その後、客待ち画像710の非表示演出を開始してから、装飾図柄700、小図柄704、ステージ画像706等を遊技者に対して視認可能である状態にしてもよい(図217(4)参照)。さらにその後、保留画像702を遊技者に対して視認可能である状態にしてから、客待ち画像710の非表示演出を完了させてもよい(図217(5)、図217(6)参照)。
(変動演出例21)
図224および図225は、変動演出例21を示す図である。
次に、図224および図225を参照しながら、変動演出例の他の具体例(変動演出例21)を説明する。変動演出例21では、2回の変動演出が実行される。この2回の変動演出のうちの初回の変動演出は、通常時短遊技状態において第1始動口121に遊技球が入賞した場合の変動演出である。また、2回の変動演出のうちの2回目の変動演出は、通常時短遊技状態において第2始動口122に遊技球が入賞した場合の変動演出である。なお、以下の説明においては、上述した各変動演出例や各変形例と相違する点を主に説明し、各変動演出例や各変形例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、パチンコ遊技機100が通常時短遊技状態に制御されており、図224(1)に示すように、装飾図柄700および小図柄704である「444」が確定停止される。また、このとき、ステージ画像706として、第3ステージに対応する背景が示されている。また、通常時短残回数画像726には「100回」のテキストが表示されている。また、第1始動口121の保留数表示703に「1」が示され、第2始動口122の保留数表示703に「0」が示されている。なお、変動画像701および保留画像702は、何れも表示されていない。また、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも第2態様である。また、図示を省略するが、通常時短遊技状態に応じたBGMが、音声出力装置9から継続して出力されている。
次に、図224(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703が「0」に切り替わる。
次に、第2始動口122に遊技球が入賞すると、図224(3)に示すように、第2始動口122の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、保留画像702の段階表示演出が開始される。図示の例では、1番目の保留台座702Pに、保留画像702が未完成表示態様により表示される。また、このとき、第2始動口122への入賞を報知する入賞音の音声出力装置9からの出力が開始される。
次に、図224(4)に示すように、段階表示演出が完了し、1番目の保留台座702Pに、通常表示態様の保留画像702が、完成表示態様により表示される。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、保留画像702の動作演出が開始される。また、入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。
次に、特別図柄の変動停止に伴い、図224(5)に示すように、装飾図柄700および小図柄704である「853」が確定停止される。
次に、図224(6)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。また、このとき、通常時短残回数画像726の表示内容が「99回」に更新される。また、保留画像702が変動台座701Pに移動することで、変動画像701が表示される。また、このとき、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。一方で、保留画像702は表示されず、段階表示演出は実行されない。また、第1始動口121への入賞を報知する入賞音は出力されない。
次に、図225(7)に示すように、特別図柄の変動停止に伴い、装飾図柄700および小図柄704である「421」が確定停止される。また、変動画像701が非表示になる。
以上の通り、本実施形態では、第1始動口121への入賞に基づく変動演出が実行されているときに第2始動口122に遊技球が入賞した場合には、未完成表示態様の保留画像702が遊技者に対して視認可能または視認容易である状態になる。一方で、第2始動口122への入賞に基づく変動演出が実行されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、未完成表示態様の保留画像702が遊技者に対して視認可能にならない。
(変動演出例22)
図226は、変動演出例22を示す図である。
次に、図226を参照しながら、変動演出例の他の具体例(変動演出例22)を説明する。変動演出例22は、特殊時短遊技状態における初回の変動演出として、第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる例である。なお、以下の説明においては、上述した各変動演出例や各変形例と相違する点を主に説明し、各変動演出例や各変形例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、通常遊技状態において、特殊時短遊技状態になるまでに必要な所定回数のうちの最終回の変動演出が終了し、パチンコ遊技機100が、特殊時短遊技状態に制御される。また、最終回の変動演出が終了してから第1始動口121および第2始動口122の何れにも遊技球が入賞することなく所定時間が経過すると、図226(1)に示すように、客待ち画像710が表示される。また、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも第8態様になる。また、このとき、特殊時短遊技状態であることを報知する報知音が音声出力装置9から出力される。図226(1)に示す状態は、変動演出例10における図184(5)に示す状態と同じ状態である。
なお、図示を省略するが、客待ち画像710が表示されるまで、ステージ画像706としては、第2ステージに対応する背景が示されている。そして、客待ち画像710が表示されたことにより、このステージ画像706は、遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になっている。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図226(2)に示すように、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音の音声出力装置9からの出力が開始される。
次に、図226(3)に示すように、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも、第8態様から第2態様に切り替わる。
次に、図226(4)に示すように、客待ち画像710が非表示になる。また、このとき、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。このとき、装飾図柄700の変動開始時動作が開始され、小図柄704は高速で変動表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、段階表示演出が開始され、1番目の保留台座702Pに、保留画像702が未完成表示態様により表示される。また、このとき、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力され続けている。
次に、図226(5)に示すように、変動開始時動作が進行する。また、このとき、段階表示演出が完了し、1番目の保留台座702Pに、通常表示態様の保留画像702が、完成表示態様により表示される。また、このとき、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力され続けている。
次に、図226(6)に示すように、変動開始時動作が終了し、装飾図柄700の変動が高速になる。また、保留画像702が変動台座701Pに移動するとともに拡大することで、変動画像701が表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703が「0」に切り替わる。また、このとき、カウントダウン画像732である「0」が表示される。また、このときには、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力されなくなる。図示を省略するが、この後、第2移行画像734(図186(16)参照)の表示を経て、ステージ画像706が第6ステージに対応する背景(図187(20)参照)に切り替わってから、変動演出が終了する。
以上の通り、変動演出例22では、特殊時短遊技状態において客待ち画像710が表示されているときであって第2ステージであるときに入賞した場合には、未完成表示態様の保留画像702を視認可能または視認容易にしてから、完成表示態様の保留画像702を視認可能または視認容易にすることを説明した。ここで、特殊時短遊技状態において、初回の変動演出の開始前であって、第2ステージに対応するステージ画像706、調整画像716、およびメニュー画像717が表示されているときに入賞した場合であっても、変動演出例22にて示した例と同じ演出が実行されてもよい。すなわち、特殊時短遊技状態において、初回の変動演出の開始前であって、第2ステージに対応するステージ画像706、調整画像716、およびメニュー画像717が表示されているときに入賞した場合未完成表示態様の保留画像702を視認可能または視認容易にしてから、完成表示態様の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。
以上の通り、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときに第1始動口121に入賞した場合であっても、未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を遊技者に対して視認可能または視認容易である状態にしてもよい。
特に、本実施形態では、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときであって第1ステージであるときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を遊技者に対して視認困難または視認不能にする(図185(10)参照)。一方で、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときであって第2ステージであるときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合、所定の未完成表示態様の保留画像702を遊技者に対して視認可能または視認容易である状態にする。特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときであって第1ステージまたは第2ステージであるときに第2始動口122に遊技球が入賞した場合には、保留画像702が何れの表示態様でも表示されないようにしてもよい。ただし、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときであって第1ステージまたは第2ステージであるときに第2始動口122に遊技球が入賞した場合であっても、保留画像702が表示されてもよい。
また、特殊時短遊技状態において特別演出の開始以前であり且つ第1ステージであるときの特別図柄の停止中であって保留が存在していないときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。一方で、特殊時短遊技状態において特別演出の開始以前であり且つ第2ステージであるときの特別図柄の停止中であって保留が存在していないときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、所定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。また、特殊時短遊技状態において特別演出の開始以前であり且つ第1ステージまたは第2ステージであるときの特別図柄の停止中であって保留が存在していないときに第2始動口122に遊技球が入賞した場合には、保留画像702が何れの表示態様でも表示されないようにしてもよい。ただし、特殊時短遊技状態において特別演出の開始以前であり且つ第1ステージまたは第2ステージであるときの特別図柄の停止中であって保留が存在していないときに第2始動口122に遊技球が入賞した場合であっても、保留画像702が表示されてもよい。
また、特定報知の開始後において特別図柄の停止中であって第1ステージに応じた特別画像が表示されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。一方で、特定報知の開始後において特別図柄の停止中であって第2ステージに応じた特別画像が表示されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、所定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。また、特定報知の開始後において特別図柄の停止中であって第1ステージまたは第2ステージに応じた特別画像が表示されているときに第2始動口122に遊技球が入賞した場合には、保留画像702が何れの表示態様でも表示されないようにしてもよい。ただし、特定報知の開始後において特別図柄の停止中であって第1ステージまたは第2ステージに応じた特別画像が表示されているときに第2始動口122に遊技球が入賞した場合であっても、保留画像702が表示されてもよい。
また、遊技状態に関わらず、第1ステージにおいて特定画像が表示されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。一方で、遊技状態に関わらず、第2ステージにおいて特定画像が表示されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、所定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。また、遊技状態に関わらず、第1ステージまたは第2ステージにおいて特定画像が表示されているときに第2始動口122に遊技球が入賞した場合には、保留画像702が何れの表示態様でも表示されないようにしてもよい。ただし、遊技状態に関わらず、第1ステージまたは第2ステージにおいて特定画像が表示されているときに第2始動口122に遊技球が入賞した場合であっても、保留画像702が表示されてもよい。
また、遊技状態に関わらず、第1ステージにおいて特別図柄の停止中であって保留が存在していないときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。一方で、遊技状態に関わらず、第2ステージにおいて特別図柄の停止中であって保留が存在していないときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、所定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。また、遊技状態に関わらず、第1ステージまたは第2ステージにおいて特別図柄の停止中であって保留が存在していないときに第2始動口122に遊技球が入賞した場合には、保留画像702が何れの表示態様でも表示されないようにしてもよい。ただし、遊技状態に関わらず、第1ステージまたは第2ステージにおいて特別図柄の停止中であって保留が存在していないときに第2始動口122に遊技球が入賞した場合であっても、保留画像702が表示されてもよい。
また、ステージに関わらず、特定画像が表示されているときに第1始動口121(第2始動口122)に遊技球が入賞した場合には、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。
また、通常遊技状態、通常時短遊技状態、および特殊時短遊技状態の何れであるかに関わらず、特別図柄の停止中であって保留が存在していないときに第1始動口121(第2始動口122)に遊技球が入賞した場合には、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。
また、第1表示装置70に何れの画像が表示されているかに関わらず、特別図柄の停止中であって保留が存在していないときに第1始動口121(第2始動口122)に遊技球が入賞した場合には、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。
また、例えば、期待色表示態様の保留画像702については、未完成表示態様の保留画像702が視認可能である状態になるようにしてもよい。すなわち、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときの第1始動口121への入賞に基づき通常表示態様の保留画像702が表示される場合には、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。一方で、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときに第1始動口121への入賞に基づき期待色表示態様の保留画像702が表示される場合には、所定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。
また、特殊時短遊技状態において特別演出の開始以前であり且つ特別図柄の停止中であって保留が存在していないときの第1始動口121への入賞に基づき通常表示態様の保留画像702が表示される場合には、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。一方で、特殊時短遊技状態において特別演出の開始以前であり且つ特別図柄の停止中であって保留が存在していないときの第1始動口121への入賞に基づき期待色表示態様の保留画像702が表示される場合には、所定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。
また、特定報知の開始後において特別図柄の停止中であって第1ステージに応じた特別画像が表示されているときの入賞に基づき通常表示態様の保留画像702が表示される場合には、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。一方で、特定報知の開始後において特別図柄の停止中であって第1ステージに応じた特別画像が表示されているときの入賞に基づき期待色表示態様の保留画像702が表示される場合には、所定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。
また、遊技状態に関わらず、特定画像が表示されているときの第1始動口121(第2始動口122)への入賞に基づいて通常表示態様の保留画像702が表示される場合には、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。一方で、特定画像が表示されているときの第1始動口121(第2始動口122)への入賞に基づいて期待色表示態様の保留画像702が表示される場合には、所定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。
また、遊技状態に関わらず、特別図柄の停止中であって保留が存在していないときの第1始動口121(第2始動口122)への入賞に基づいて通常表示態様の保留画像702が表示される場合には、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。一方で、特別図柄の停止中であって保留が存在していないときの第1始動口121(第2始動口122)への入賞に基づいて期待色表示態様の保留画像702が表示される場合には、所定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。
(変動演出例23)
図227および図228は、変動演出例23を示す図である。
次に、図227および図228を参照しながら、変動演出例の他の具体例(変動演出例23)を説明する。変動演出例23は、特殊時短遊技状態における初回の変動演出として、第1始動口121への入賞に基づく変動演出が行われる例である。なお、以下の説明においては、上述した各変動演出例や各変形例と相違する点を主に説明し、各変動演出例や各変形例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、通常遊技状態において、特殊時短遊技状態になるまでに必要な所定回数のうちの最終回の変動演出が終了し、パチンコ遊技機100が、特殊時短遊技状態に制御される。また、最終回の変動演出が終了してから第1始動口121および第2始動口122の何れにも遊技球が入賞することなく所定時間が経過すると、図227(1)に示すように、調整画像716およびメニュー画像717が表示される。また、ステージ画像706として、第2ステージに対応する背景が示されている。また、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも第5態様になる。また、このとき、音声出力装置9からは、前回の変動演出に応じたBGMが、変動演出の実行中よりも小さい音量により出力されている。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図227(2)に示すように、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも、第5態様から第2態様に切り替わる。
次に、図227(3)に示すように、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音の音声出力装置9からの出力が開始される。
次に、図227(4)に示すように、調整画像716およびメニュー画像717が非表示になる。また、このとき、装飾図柄700および小図柄704の変動が開始される。このとき、装飾図柄700の変動開始時動作が開始され、小図柄704は高速で変動表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、保留画像702は、段階表示演出が行われることなく、完成表示態様により表示される。また、このとき、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力され続けている。
次に、図227(5)に示すように、装飾図柄700の変動が高速になる。また、保留画像702が変動台座701Pに移動するとともに拡大することで、変動画像701が表示される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示703が「0」に切り替わる。また、このとき、カウントダウン画像732である「0」が表示される。また、このときには、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音が、音声出力装置9から出力されなくなる。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞すると、図227(6)に示すように、第1始動口121の保留数表示703に「1」が表示される。また、このとき、段階表示演出が開始され、1番目の保留台座702Pに、保留画像702が未完成表示態様により表示される。また、このとき、第1始動口121への入賞を報知する入賞音の音声出力装置9からの出力が開始される。
次に、図228(7)に示すように、段階表示演出が完了し、1番目の保留台座702Pに、通常表示態様の保留画像702が、完成表示態様により表示される。また、図示を省略するが、段階表示演出が完了すると、保留画像702の動作演出が開始される。また、第1始動口121への入賞を報知する入賞音は、段階表示演出が完了するまで継続して出力され、段階表示演出が完了すると、出力されなくなる。
次に、第2移行画像734(図186(16)参照)の表示を経て、図228(8)に示すように、ステージ画像706として、第6ステージに対応する背景が表示される。また、装飾図柄700および小図柄704である「125」が確定停止される。
この後、特殊時短遊技状態において変動演出が実行されるたびに、特殊時短遊技状態での特別図柄抽選の残り回数が減るとともに、特殊時短残回数画像738に示された値が1ずつ減算される。
そして、特殊時短遊技状態における最終回の変動演出が終了すると、パチンコ遊技機100が再び通常遊技状態に制御され、第1移行画像728(図179(22)参照)の表示を経て、ステージ画像706として第1ステージに対応する背景が表示される。また、このとき、保留画像702が表示されている。この保留画像702は、ステージ画像706として第2ステージに対応する背景が示されていたときに表示されていた保留画像702(図228(7)参照)である。
なお、各変動演出例や変形例にて説明した変動演出は、図示した保留数であることに基づく変動演出に限定されない。
各変動演出例や変形例にて説明した変動演出は、保留数が0であることに基づく変動演出であってもよいし、保留数が1であることに基づく変動演出であってもよいし、保留数が2であることに基づく変動演出であってもよいし、保留数が3であることに基づく変動演出であってもよいし、保留数が4であることに基づく変動演出であってもよい。
また、本実施形態では、特殊時短遊技状態において客待ち画像710が表示されているときの入賞に基づく変動演出として、特別図柄の抽選結果がはずれである変動演出について説明したが、これに限定されない。
特殊時短遊技状態において客待ち画像710が表示されているときの第1始動口121または第2始動口122への入賞に基づく変動演出として、変動演出例11の変形例(図196乃至図198参照)のように、特別図柄の抽選結果が大当たりである変動演出が実行されてもよい。
また、変動演出例20では、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり且つSPSPリーチ演出が実行される変動演出について説明したが、これに限定されない。
変動演出例20のように通常遊技状態において客待ち画像710が表示されているときの第1始動口121への入賞に基づく変動演出として、変動演出例1および変動演出例2に示した「リーチ演出が実行されない変動演出」が実行されてもよいし、変動演出例5に示した「特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出」が実行されてもよい。また、通常遊技状態において客待ち画像710が表示されているときの第1始動口121への入賞に基づく変動演出として、第1実施形態および第2実施形態において説明した何れの変動演出が実行されてもよい。
また、変動演出例20では、通常遊技状態において客待ち画像710が表示されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合に、未完成表示態様の保留画像702が遊技者に対して視認困難または視認不能になり、完成表示態様の保留画像702が遊技者に対して視認容易になることを説明した。
ここで、未完成表示態様の保留画像702が遊技者に対して視認困難または視認不能になる場合は、通常遊技状態において客待ち画像710が表示されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合に限定されない。一例を挙げると、通常遊技状態において調整画像716メニュー画像717が表示されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合(図158(1)、図158(2)参照)であっても、未完成表示態様の保留画像702が遊技者に対して視認困難または視認不能になり、完成表示態様の保留画像702が遊技者に対して視認容易になってもよい。この場合に、通常遊技状態において調整画像716メニュー画像717が表示されているときの第1始動口121への入賞に基づく変動演出として、変動演出例1および変動演出例2に示した「リーチ演出が実行されない変動演出」が実行されてもよいし、変動演出例3および変動演出例4に示した「リーチ演出が実行される変動演出」が実行されてもよいし、変動演出例5に示した「特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出」が実行されてもよい。また、通常遊技状態において調整画像716メニュー画像717が表示されているときの第1始動口121への入賞に基づく変動演出として、第1実施形態および第2実施形態において説明した何れの変動演出が実行されてもよい。
また、本実施形態では、第2始動口122に遊技球が入賞した場合に、入賞を報知する入賞音が出力されることを説明したが、これに限定されない。
第1始動口121に遊技球が入賞した場合には入賞音が出力される一方で、第2始動口122に遊技球が入賞した場合には入賞音が出力されないようにしてもよい。
また、本実施形態では、特定の画像が視認困難または視認不能である状態になることについて説明した。特定の画像としては、装飾図柄700、変動画像701、保留画像702、保留数表示703、小図柄704、実行回数画像705、ステージ画像706、到達残回数画像708等が挙げられる。ここで、特定の画像が視認困難または視認不能である状態とは、特定の画像は表示されているものの、特定の画像よりも前面のレイヤに表示されている他の画像によって特定の画像の視認が妨げられるために、特定の画像が視認困難または視認不能である状態であってもよい。他の画像としては、例えば、客待ち画像710、第1強調画像711、SPリーチ画像712、SPSPリーチ画像713、第1アイキャッチ画像715、第2強調画像718、第1移行画像728、第2アイキャッチ画像731、第2移行画像734、復帰中画像742等が挙げられる。また、特定の画像が視認不能である状態とは、特定の画像がそもそも表示されていないために特定の画像が視認不能である状態であってもよい。
また、本実施形態では、未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702が視認困難または視認不能なる場合があることを説明した。ここで、未完成表示態様の保留画像702が視認困難または視認不能になる場合としては、段階表示演出が実行されず、保留画像702の表示開始時からこの保留画像702が完成表示態様により表示されるために、未完成表示態様の保留画像702が視認困難または視認不能になる場合が挙げられる。また、未完成表示態様の保留画像702が視認困難または視認不能になる場合としては、段階表示演出が実行され未完成表示態様の保留画像702が表示される一方で、この保留画像702よりも前面のレイヤに表示されている他の画像によって保留画像702の視認が妨げられるために、未完成表示態様の保留画像702が視認困難または視認不能になる場合が挙げられる。また、保留画像702よりも前面のレイヤに他の画像が表示されているために未完成表示態様の保留画像702が視認困難または視認不能になっているときには、段階表示演出が実行されていてもよいし、段階表示演出が実行されていなくてもよい。このように、未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にすることには、未完成表示態様の保留画像702が表示されないこと、および、未完成表示態様の保留画像702が表示されているが視認困難または視認不能であることの何れも含まれる。
また、本実施形態では、未完成表示態様の保留画像702が視認困難または視認不能になる場合に、段階表示演出の何れの段階における未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702も視認困難または視認不能になることを説明したが、これに限定されない。
例えば、未完成表示態様の保留画像702が視認困難または視認不能にする場合に、段階表示演出の第1段階における未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、段階表示演出の第2段階における未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。すなわち、未完成表示態様の保留画像702が視認困難または視認不能にする場合には、段階表示演出の少なくとも一の段階における完成表示態様の保留画像702が視認困難または視認不能にすればよい。
また、本実施形態では、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときであって第1ステージであるときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を遊技者に対して視認困難または視認不能にしてもよいことを説明した。この場合に、遊技者に対して視認困難または視認不能になる特定の未完成表示態様の保留画像702は、段階演出における何れの段階の表示態様からなる保留画像702であってもよい。
また、本実施形態では、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときであって第2ステージであるときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合、所定の未完成表示態様の保留画像702を遊技者に対して視認可能または視認容易である状態にしてもよいことを説明した。この場合に、遊技者に対して視認可能または視認容易になる未完成表示態様の保留画像702は、段階演出における何れの段階の表示態様からなる保留画像702であってもよい。
また、特殊時短遊技状態において特別演出の開始以前であり且つ第1ステージであるときの特別図柄の停止中であって保留が存在していないときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよいことを説明した。この場合に、遊技者に対して視認困難または視認不能になる特定の未完成表示態様の保留画像702は、段階演出における何れの段階の表示態様からなる保留画像702であってもよい。
また、特殊時短遊技状態において特別演出の開始以前であり且つ第2ステージであるときの特別図柄の停止中であって保留が存在していないときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、所定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよいことを説明した。この場合に、遊技者に対して視認可能または視認容易になる未完成表示態様の保留画像702は、段階演出における何れの段階の表示態様からなる保留画像702であってもよい。
また、特定報知の開始後において特別図柄の停止中であって第1ステージに応じた特別画像が表示されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよいことを説明した。この場合に、遊技者に対して視認困難または視認不能になる特定の未完成表示態様の保留画像702は、段階演出における何れの段階の表示態様からなる保留画像702であってもよい。
また、特定報知の開始後において特別図柄の停止中であって第2ステージに応じた特別画像が表示されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、所定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよいことを説明した。この場合に、遊技者に対して視認可能または視認容易になる未完成表示態様の保留画像702は、段階演出における何れの段階の表示態様からなる保留画像702であってもよい。
また、遊技状態に関わらず、第1ステージにおいて特定画像が表示されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよいことを説明した。この場合に、遊技者に対して視認困難または視認不能になる特定の未完成表示態様の保留画像702は、段階演出における何れの段階の表示態様からなる保留画像702であってもよい。
また、遊技状態に関わらず、第2ステージにおいて特定画像が表示されているときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、所定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよいことを説明した。この場合に、遊技者に対して視認可能または視認容易になる未完成表示態様の保留画像702は、段階演出における何れの段階の表示態様からなる保留画像702であってもよい。
また、遊技状態に関わらず、第1ステージにおいて特別図柄の停止中であって保留が存在していないときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよいことを説明した。この場合に、遊技者に対して視認困難または視認不能になる特定の未完成表示態様の保留画像702は、段階演出における何れの段階の表示態様からなる保留画像702であってもよい。
また、遊技状態に関わらず、第2ステージにおいて特別図柄の停止中であって保留が存在していないときに第1始動口121に遊技球が入賞した場合には、所定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよいことを説明した。この場合に、遊技者に対して視認可能または視認容易になる未完成表示態様の保留画像702は、段階演出における何れの段階の表示態様からなる保留画像702であってもよい。
また、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときの第1始動口121への入賞に基づき通常表示態様の保留画像702が表示される場合には、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよいことを説明した。この場合に、遊技者に対して視認困難または視認不能になる特定の未完成表示態様の保留画像702は、段階演出における何れの段階の表示態様からなる保留画像702であってもよい。
また、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときに第1始動口121への入賞に基づき期待色表示態様の保留画像702が表示される場合には、所定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよいことを説明した。この場合に、遊技者に対して視認可能または視認容易になる未完成表示態様の保留画像702は、段階演出における何れの段階の表示態様からなる保留画像702であってもよい。
また、特殊時短遊技状態において特別演出の開始以前であり且つ特別図柄の停止中であって保留が存在していないときの第1始動口121への入賞に基づき通常表示態様の保留画像702が表示される場合には、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよいことを説明した。この場合に、遊技者に対して視認困難または視認不能になる特定の未完成表示態様の保留画像702は、段階演出における何れの段階の表示態様からなる保留画像702であってもよい。
また、特殊時短遊技状態において特別演出の開始以前であり且つ特別図柄の停止中であって保留が存在していないときの第1始動口121への入賞に基づき期待色表示態様の保留画像702が表示される場合には、所定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよいことを説明した。この場合に、遊技者に対して視認可能または視認容易になる未完成表示態様の保留画像702は、段階演出における何れの段階の表示態様からなる保留画像702であってもよい。
また、特定報知の開始後において特別図柄の停止中であって第1ステージに応じた特別画像が表示されているときの入賞に基づき通常表示態様の保留画像702が表示される場合には、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよいことを説明した。この場合に、遊技者に対して視認困難または視認不能になる特定の未完成表示態様の保留画像702は、段階演出における何れの段階の表示態様からなる保留画像702であってもよい。
また、特定報知の開始後において特別図柄の停止中であって第1ステージに応じた特別画像が表示されているときの入賞に基づき期待色表示態様の保留画像702が表示される場合には、所定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよいことを説明した。この場合に、遊技者に対して視認可能または視認容易になる未完成表示態様の保留画像702は、段階演出における何れの段階の表示態様からなる保留画像702であってもよい。
また、遊技状態に関わらず、特定画像が表示されているときの第1始動口121(第2始動口122)への入賞に基づいて通常表示態様の保留画像702が表示される場合には、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよいことを説明した。この場合に、遊技者に対して視認困難または視認不能になる特定の未完成表示態様の保留画像702は、段階演出における何れの段階の表示態様からなる保留画像702であってもよい。
また、特定画像が表示されているときの第1始動口121(第2始動口122)への入賞に基づいて期待色表示態様の保留画像702が表示される場合には、所定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよいことを説明した。この場合に、遊技者に対して視認可能または視認容易になる未完成表示態様の保留画像702は、段階演出における何れの段階の表示態様からなる保留画像702であってもよい。
また、遊技状態に関わらず、特別図柄の停止中であって保留が存在していないときの第1始動口121(第2始動口122)への入賞に基づいて通常表示態様の保留画像702が表示される場合には、特定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよいことを説明した。この場合に、遊技者に対して視認困難または視認不能になる特定の未完成表示態様の保留画像702は、段階演出における何れの段階の表示態様からなる保留画像702であってもよい。
また、特別図柄の停止中であって保留が存在していないときの第1始動口121(第2始動口122)への入賞に基づいて期待色表示態様の保留画像702が表示される場合には、所定の未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてから、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよいことを説明した。この場合に、遊技者に対して視認可能または視認容易になる未完成表示態様の保留画像702は、段階演出における何れの段階の表示態様からなる保留画像702であってもよい。
また、未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にする場合において、段階表示演出における複数段階のうちの一の段階における未完成表示態様の保留画像702を視認困難または視認不能にする一方で、他の段階における未完成表示態様の保留画像702を視認可能または視認容易にしてもよい。一例を挙げると、未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)の保留画像702を視認困難または視認不能にする場合において、段階表示演出の第1段階における未完成表示態様の保留画像702を視認困難または視認不能にする一方で、第2段階および第3段階における未完成表示態様の保留画像702を何れも視認可能または視認容易にしてもよい。
また、本実施形態では、段階表示演出において、未完成表示態様である保留画像702の段階が、複数段階設けられていることを説明したが、これに限定されない。
段階表示演出における保留画像702の表示態様は、少なくとも、未完成表示態様(未完成サイズ、未完成形態、未完成動作態様、未完成透過度、未完成表示位置)である保留画像702の段階と、完成表示態様(完成サイズ、完成形態、完成動作態様、完成透過度、完成表示位置)である保留画像702の段階とが一つずつ設けられていればよい。
また、本実施形態では、段階表示演出が完了するまで入賞音が継続して出力されることを説明したが、これに限定されない。
段階表示演出が完了する前に、入賞音が出力されなくなるようにしてもよい。
また、本実施形態では、特殊時短遊技状態における特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が行われる場合、ゾロ目の装飾図柄700が仮停止するときやゾロ目の装飾図柄700が確定停止するときに、変動画像701および保留画像702が表示されている(図202(8)、図202(9)参照)が、これに限定されない。
特殊時短遊技状態における特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が行われる場合、ゾロ目の装飾図柄700が仮停止するときやゾロ目の装飾図柄700が確定停止するときは、変動画像701が表示されずに保留画像702が表示されてもよい。また、特殊時短遊技状態における特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が行われる場合、ゾロ目の装飾図柄700が仮停止するときやゾロ目の装飾図柄700が確定停止するときは、保留画像702が表示されずに変動画像701が表示されてもよい。また、特殊時短遊技状態における特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出が行われる場合、ゾロ目の装飾図柄700が仮停止するときやゾロ目の装飾図柄700が確定停止するときは、変動画像701および保留画像702の何れも表示されなくてもよい。
また、本実施形態では、1番目の保留画像702が変動台座701Pに移動することで、変動画像701が表示されることを説明したが、変動画像701が用いられないようにしてもよい。より具体的には、1番目の保留画像702表示されているときに変動演出が終了すると、次の変動演出が開始される際に、1番目の保留画像702が非表示になってもよい。この場合に、1番目の保留画像702は、移動しながら非表示になってもよいし、移動することなく、1番目の保留台座702Pに表示されている位置において非表示になってもよい。また、保留が存在していない状態で入賞する場合には、1番目の保留台座702Pに完成表示態様の保留画像702が表示されてから、この保留画像702を非表示にしてもよい。
また、本実施形態では、保留が存在する状態で通常遊技状態に応じたステージから特殊時短遊技状態に応じたステージに切り替わると、変動画像701が表示されずに保留画像702が表示される(図187(20)参照)ことを説明した。言い換えると、ステージが切り替わってから保留画像702が変動台座701Pに移動することを説明したが、これに限定されない。
保留が存在する状態で通常遊技状態に応じたステージから特殊時短遊技状態に応じたステージに切り替わったときに、変動画像701が表示されていてもよい。言い換えると、ステージの切り替えが完了する前に、保留画像702の変動台座701Pへの移動が完了していてもよい。また、保留が存在する状態で通常遊技状態に応じたステージから特殊時短遊技状態に応じたステージに切り替わったときは、保留画像702の変動台座701Pへの移動開始後であり且つ移動完了前であってもよい。また、変動画像701が用いられない場合においては、保留が存在する状態で通常遊技状態に応じたステージから特殊時短遊技状態に応じたステージに切り替わったときに、1番目の保留画像702が既に非表示になっていてもよい。
また、本実施形態では、客待ち画像710が表示されているときに第1始動口121(第2始動口122)に遊技球が入賞した場合、客待ち画像710の非表示演出が終了してから保留画像702が移動することを説明したが、これに限定されない。
客待ち画像710が表示されているときに第1始動口121(第2始動口122)に遊技球が入賞した場合、客待ち画像710の非表示演出の実行中に保留画像702が移動してもよい。この場合に、客待ち画像710の非表示演出の開始後に保留画像702の移動が開始され、客待ち画像710の非表示演出の終了後に保留画像702の移動が完了するようにしてもよい。また、客待ち画像710の非表示演出の開始前に保留画像702の移動が開始されてもよい。さらにその後、客待ち画像710の非表示演出が実行され、客待ち画像710の非表示演出の終了後に保留画像702の移動が完了してもよい。
また、保留画像702が移動するタイミングと、保留画像702が変動画像701の表示態様に変化するタイミングと、装飾図柄700の変動が開始するタイミングとの時系列の関係は、上述した例に限定されない。
表示されている全ての保留画像702の移動が開始されてから、一つ先の保留台座702P(変動台座701P)に到達する(移動が完了する)までの間に、1番目の保留画像702の表示態様から変動画像701の表示態様への変化が開始され且つ完了してもよい。また、表示されている全ての保留画像702の移動開始後であって、1番目の保留画像702の表示態様から変動画像701の表示態様への変化が開始された後に、装飾図柄700の変動が開始されてもよい。そして、装飾図柄700の変動開始後に、表示されている全ての保留画像702の移動、および1番目の保留画像702の表示態様から変動画像701の表示態様への変化が完了するようにしてもよい。
また、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり、且つSPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行される変動演出が行われた場合、次の変動演出は、第2アイキャッチ画像731が表示される変動演出(図169(28)乃至図169(30)、図170(31)参照)であってもよい。そして、この第2アイキャッチ画像731が表示されているときに第1始動口121(第2始動口122)に遊技球が入賞した場合には、保留画像702の視認が第2アイキャッチ画像731に妨げられることで、未完成表示態様の保留画像702が視認困難または視認不能になってもよい。さらに、第2アイキャッチ画像731が非表示になってから、完成表示態様の保留画像702が視認容易になってもよい。
また、本実施形態では、SPSPリーチ演出が実行されているときに入賞しても、入賞音が出力されない(図156(11)参照)ことを説明した。ここで、SPSPリーチ演出が実行される変動演出において、このSPSPリーチ演出の後に再びステージ画像706が表示されているとき(図157(16)参照)に第1始動口121(第2始動口122)に遊技球が入賞した場合には、段階表示演出が実行されるとともに、入賞音が出力されてもよい。
また、記憶されている保留数が上限数(4つ)であるときに第1始動口121(第2始動口122)に遊技球が入賞した場合には、上述した何れの時点における入賞であっても、入賞音は出力されず、段階表示演出は実行されず、且つ保留画像702は新たに表示されない。
また、本実施形態では、特殊時短遊技状態においても、客待ち画像710が表示されることを説明した。ここで、特殊時短遊技状態においては、初回の変動演出の開始前では、特別図柄の停止中であって保留が存在しない状態で所定時間入賞が発生しない場合に客待ち画像710が表示される一方で、初回の変動演出の開始後では、保留が存在しない状態で所定時間入賞が発生しない場合であっても客待ち画像710が表示されないようにしてもよい。すなわち、特殊時短遊技状態においては、初回の変動演出の開始前である場合と、初回の変動演出の開始後である場合とで、客待ち画像710が表示されるか否かを切り替えてもよい。ただし、特殊時短遊技状態における初回の変動演出の開始後であっても、特別図柄の停止中であって保留が存在しないときに第2始動口122(第1始動口121)に遊技球が入賞した場合には、未完成表示態様による保留画像702を視認困難または視認不能にして、完成表示態様による保留画像702を視認容易にするようにしてもよい。また、特殊時短遊技状態においては、初回の変動演出の開始後であっても、特別図柄の停止中であって保留が存在しない状態で所定時間入賞が発生しない場合には、調整画像716およびメニュー画像717が表示されてもよい。
また、本実施形態では、調整画像716やメニュー画像717が表示されるときに、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、ボタンランプ17cの態様、および音の出力の態様が切り替わることを説明したが、これに限定されない。
調整画像716やメニュー画像717が表示されるときには、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cの態様が切り替わる一方で、音の出力の態様が切り替わらなくてもよい。そして、客待ち画像710が表示されるときに、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、ボタンランプ17cの態様、および音の出力の態様が切り替わってもよい。
また、調整画像716やメニュー画像717が表示されるときには、音の出力の態様が切り替わる一方で、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cの態様が切り替わらなくてもよい。そして、客待ち画像710が表示されるときに、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cの態様が切り替わってもよい。また、客待ち画像710が表示されるときに、音の出力の態様が切り替わってもよいし、切り替わらなくてもよい。
また、調整画像716やメニュー画像717が表示されるときに、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、ボタンランプ17cの態様、および音の出力の態様が何れも切り替わらなくてもよい。そして、客待ち画像710が表示されるときに、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cの態様、および音の出力の態様が切り替わってもよい。
また、本実施形態では、保留が存在する状態でパチンコ遊技機100の電源が遮断されてから復帰する場合、電源が遮断される際に実行されていた変動演出の次の変動演出が開始されることを予告する予告音が出力されてから、次の変動演出が開始されることを説明したが、これに限定されない。
保留が存在する状態でパチンコ遊技機100の電源が遮断されてから復帰する場合に、電源が遮断される際に実行されていた変動演出の次の変動演出が開始されるまでは、音が出力されないようにしてもよい。そして、電源が遮断される際に実行されていた変動演出の次の変動演出が開始されると、変動演出に応じたBGMの出力が開始されるようにしてもよい。
また、本実施形態では、装飾図柄700の変動開始時動作が、装飾図柄700の下側への低速での変動であることを説明したが、これに限定されない。
変動開始時動作は、例えば、装飾図柄700の上側への低速での変動であってもよい。この場合に、変動開始時動作が終了すると、装飾図柄700を、下側に向かって高速で変動させるようにしてもよい。
また、変動開始時動作は、例えば、装飾図柄700に示されたキャラクタによる特定の動作であってもよい。特定の動作としては、例えば、キャラクタが手を挙げる動作、キャラクタの表情が変わる動作、キャラクタの髪やキャラクタが身に着けている衣類が動く動作等が挙げられる。また、特定の動作が行われるときに、装飾図柄700は、低速で上側や下側に変動していてもよいし、確定停止されていた位置に留まっていてもよい。
また、本実施形態では、調整画像716およびメニュー画像717が表示されているときに入賞した場合、および、客待ち画像710が表示されているときに入賞した場合の何れにおいても、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cの態様を切り替える前に、音の出力の態様を切り替えているが、これに限定されない。
例えば、調整画像716およびメニュー画像717が表示されているときに入賞した場合には、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cの態様を切り替えるときに、音の出力の態様を切り替えてもよい。また、調整画像716およびメニュー画像717が表示されているときに入賞した場合には、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cの態様を切り替えた後に、音の出力の態様を切り替えてもよい。すなわち、調整画像716およびメニュー画像717が表示されているときに入賞した場合には、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cの態様を切り替えた以降に、音の出力の態様を切り替えてもよい。そして、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、ボタンランプ17cの態様、および音の出力の態様が何れも切り替わった後に、変動開始時動作や保留画像702の表示が開始されるようにしてもよい。
また、本実施形態では、特別図柄が変動停止するときに保留が存在しない場合に、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cを、何れも第2態様から第1態様に切り替える(図184(3)参照)ことを説明したが、これに限定されない。特別図柄が変動停止するときに保留が存在しない場合であっても、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、第2態様である状態を継続してもよい。
また、本実施形態では、変動演出の実行中に装飾図柄700が高速変動するが、第2移行画像734が表示されているときには、高速変動している装飾図柄700が視認困難または視認不能である状態になる。すなわち、高速変動しているときの表示サイズである装飾図柄700が視認困難または視認不能である状態になる。言い換えると、高速変動時の透過度における装飾図柄700が視認困難または視認不能である状態になる。さらに言い換えると、高速変動時の形態における装飾図柄700が視認困難または視認不能である状態になる。さらに言い換えると、高速変動時の位置における装飾図柄700が視認困難または視認不能である状態になる。
また、本実施形態では、段階表示演出が進行するにしたがって、保留画像702の表示態様が完成表示態様に近づくことを説明したが、これに限定されない。
段階表示演出において、完成表示態様からより遠ざかる表示態様(表示サイズ、透過度、表示位置、形態等)により保留画像702が表示される段階が設けられてもよい。一例を挙げると、完成表示態様よりも小さい表示サイズである保留画像702を、さらに小さい表示サイズにより表示する段階が設けられてもよい。また、完成表示態様よりも透過度が高い保留画像702を、さらに高い透過度により表示する段階が設けられてもよい。また、完成表示態様における表示位置から離れた位置に表示されている保留画像702を、完成表示態様における表示位置からさらに離れた位置に表示する段階が設けられてもよい。
また、ステージごとに表示される保留画像702や、表示色ごとの保留画像702など、保留画像702の表示態様に応じて、段階表示演出において設けられている段階の数が異なってもよい。この場合に、通常表示態様の保留画像702、青色の保留画像702、赤色の保留画像702、虹色の保留画像702において、遅い順番ほど、段階表示演出において多くの段階が設けられてもよい。すなわち、期待度が高い保留画像702ほど、段階表示演出において多くの段階が設けられてもよい。
また、期待色表示態様の保留画像702が表示される場合に、段階表示演出の第1段階において、保留画像702が完成表示態様と同じ色により表示されてもよいし、保留画像702が完成表示態様とは異なる色により表示されてもよい。また、例えば、青色の保留画像702が表示される場合には、段階表示演出の第1段階において保留画像702が青色とは異なる色により表示されるのに対し、青色よりも期待度が高い特定色(赤色、虹色等)の保留画像702が表示される場合には、段階表示演出の第1段階において保留画像702が特定色により表示されてもよい。
また、本実施形態では、一の保留画像702が、動作演出において異なる二つの動作表示を周期的に行うことを説明した(図150(5)参照)。ここで、異なる二つの動作表示の周期は、互いに同じ周期であってもよいし、異なる周期であってもよい。また、異なる二つの動作表示の何れの周期も、通常表示態様の保留画像702による動作演出における動作表示の周期と同じであってもよい。また、異なる二つの動作表示のうちの一方の周期が、通常表示態様の保留画像702による動作演出における動作表示の周期と同じであって、他方の周期が、通常表示態様の保留画像702による動作演出における動作表示の周期と異なってもよい。さらに、異なる二つの動作表示の何れの周期も、通常表示態様の保留画像702による動作演出における動作表示の周期と異なってもよい。
また、通常表示態様の保留画像702が、異なる二つの動作表示を周期的に行ってもよい。
また、期待度に応じて、動作演出における動作表示の周期が異なってもよい。例えば、青色の保留画像702を第1動作態様により第1周期で動作表示させるとともに第1動作態様とは異なる第2動作態様により第2周期で動作表示させる。そして、青色よりも期待度が高い特定色(赤色、虹色等)の保留画像を、第3動作態様により第3周期で動作表示させるとともに第3動作態様とは異なる第4動作態様により第4周期で動作表示させる。この場合に、第3周期は、第1周期よりも短くてもよいし、長くてもよい。また、第4周期は、第2周期よりも短くてもよいし、長くてもよい。また、第1周期と第3周期とは同じ周期であってもよいし、第2周期と第4周期とは同じ周期であってもよい。さらに、第3周期と第4周期とは、同じ周期であってもよいし、異なる周期であってもよい。なお、第1動作態様乃至第4動作態様は、上述した何れの動作(時計回り方向への回転、反時計回り方向への回転、上下方向への移動、左右方向への移動、揺動など)であってもよいし、上述した動作とは異なる動作であってもよい。
また、本実施形態では、調整画像716およびメニュー画像717が表示されているときや、客待ち画像710が表示されているときに、音声出力装置9から音が出力されないことがある例を説明した。ここで、調整画像716およびメニュー画像717が表示されているときや、客待ち画像710が表示されているときに、遊技者に聞こえない程度の音量による音が音声出力装置9から出力されてもよい。すなわち、調整画像716およびメニュー画像717が表示されているときや、客待ち画像710が表示されているときに、音声出力装置9から音が可聴出力されなければよい。
また、本実施形態では、入賞時発光演出においてトップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、何れも点滅することを説明した。ここで、入賞時発光演出においては、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cによる点滅の周期が、時間の経過とともに長くなってもよい。一例を挙げると入賞時発光演出においては、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cが、第1周期により点滅した後に、第1周期よりも長い第2周期により点滅してもよい。この場合において、第1周期による点滅における発光の色と、第2周期による点滅における発光の色とは、同じ色であってもよいし、異なる色であってもよい。また、第1周期および第2周期は、何れも、エラーの発生を示唆または報知する点滅(第9態様における点滅)の周期およびスルー演出における点滅(第11態様における点滅)の周期よりも短くてもよい。
また、本実施形態では、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cによる、第1態様、第2態様、第4態様乃至第6態様、第8態様乃至第11態様の発光が、単一色の発光であることを説明したが、これに限定されない。これらの態様の発光においては、演出の進行にしたがって、発光色が変わってもよい。
また、第1態様、第2態様、第4態様乃至第6態様、第8態様乃至第11態様において、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも同じ色により発光することを説明したが、これに限定されない。第1態様、第2態様、第4態様乃至第6態様、第8態様乃至第11態様において、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cは、何れも異なる色により発光してもよい。
また、本実施形態では、第7態様の発光においては、トップランプ10bと、盤ランプ74bと、可動部材ランプ74cと、ボタンランプ17cとが、それぞれ異なる色により発光することを説明したが、これに限定されない。第7態様の発光において、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cのうちの少なくとも二つ以上の発光体(例えばトップランプ10bおよび盤ランプ74b等)が同じ色により発光し、他の発光体が異なる色により発光してもよい。また、第7態様の発光において、トップランプ10b、盤ランプ74b、可動部材ランプ74c、およびボタンランプ17cの何れも同じ色により発光してもよい。
また、本実施形態では、大当たり遊技の実行中においては、保留数表示703が非表示になる(図161(20)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
大当たり遊技の実行中においても、保留数表示703が表示されてもよい。この場合に、大当たり遊技の実行中に第1始動口121(第2始動口122)に遊技球が入賞した場合には、第1始動口121(第2始動口122)の保留数表示703が増加表示されてもよい。そして、この入賞に対応する保留画像702は、未完成表示態様により表示されることなく、通常遊技状態(時短遊技状態)に応じたステージ画像706が表示されたときに、完成表示態様により表示されてもよい。
また、本実施形態では、ステージ、表示されている画像、保留の有無、パチンコ遊技機100の状態等によっては、保留画像702が表示される場合に、未完成表示態様の保留画像702が視認可能になることなく、完成表示態様の保留画像702が視認容易になることを説明したが、これに限定されない。
例えば、通常時短遊技状態においては、ステージ、表示されている画像、保留の有無、パチンコ遊技機100の状態等によらず、第2始動口122に遊技球が入賞した場合には、未完成表示態様の保留画像702を視認容易にしてから、完成表示態様の保留画像702を視認容易にしてもよい。
また、本実施形態では、左右の装飾図柄700である「7」が揃うときに特定の効果音が出力されることを説明した(図173(12)参照)。
ここで、左右の装飾図柄700として「7」とは異なる数字が揃うときに効果音が出力されてもよい。さらにこの効果音を、左右の装飾図柄700である「7」が揃うときに出力される特定の効果音とは異なる音にしてもよい。
また、通常遊技状態である場合と、通常時短遊技状態である場合と、特殊時短遊技状態である場合とで、それぞれ、リーチが成立したときの効果音が異なってもよい。
また、本実施形態では、パチンコ遊技機100が通常時短遊技状態に制御されていた場合および特殊時短遊技状態に制御されていた場合の何れにおいても、第1移行画像728が表示されているときにはパチンコ遊技機100が通常遊技状態に制御されていることを説明したが、これに限定されない。
パチンコ遊技機100が通常時短遊技状態に制御されている場合において、第1移行画像728が表示されているとき(図166(12)参照)には、通常時短遊技状態が継続してもよい。そして、第2始動口122についての保留が無い状態で特別図柄が変動停止すると、通常遊技状態に制御されてもよい。一方で、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されている場合には、第1移行画像728が表示されているとき(第2始動口122についての保留が無くなる前)に通常遊技状態に制御されてもよい。ただし、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されている場合であっても、通常時短遊技状態に制御されている場合と同じように、第1移行画像728が表示されているとき(第2始動口122についての保留が存在しているとき)には、特殊時短遊技状態が継続してもよい。
また、本実施形態では、客待ち画像710は、透過度が段階的に高くなってから非表示になることを説明したが、これに限定されない。
客待ち画像710は、表示されている状態から、透過度を段階的に変えることなく、非表示の状態に切り替わってもよい。この場合に、客待ち画像710が非表示になったときには保留画像702が表示されておらず、客待ち画像710が非表示になった後に、保留画像702の表示を開始してもよい。
また、本実施形態では、段階表示演出が完了すると動作演出が開始することを説明したが、これに限定されない。
段階表示演出の完了前であっても、動作演出が開始されてもよい。この場合に、段階表示演出の途中、すなわち保留画像702が未完成表示態様により表示されているときに、動作演出が開始されてもよい。
また、本実施形態では、入賞に伴い入賞音が音声出力装置9から出力されることを説明した。ここで、第1ステージと、第2ステージと、第5ステージとで、第1始動口121に遊技球が入賞したことを報知する入賞音が、それぞれ異なる音であってもよいし、同じ音であってもよい。
また、第3ステージと、第4ステージとで、第2始動口122に遊技球が入賞したことを報知する入賞音が、異なる音であってもよいし、同じ音であってもよい。
また、第6ステージと、第7ステージとで、第2始動口122に遊技球が入賞したことを報知する入賞音が、異なる音であってもよいし、同じ音であってもよい。
また、通常時短遊技状態と、特殊時短遊技状態とで、第2始動口122に遊技球が入賞したことを報知する入賞音が、異なる音であってもよいし、同じ音であってもよい。
また、第1ステージと、第6ステージおよび第7ステージとで、第2始動口122に遊技球が入賞したことを報知する入賞音が、異なる音であってもよいし、同じ音であってもよい。
また、本実施形態では、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した場合に、入賞音が出力されるとともに保留画像702の表示が開始されることを説明したが、これに限定されない。
例えば、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した場合に、音声出力装置9からの入賞音の出力が開始された後に、保留画像702の表示が開始されてもよい。
また、本実施形態では、特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときの第1始動口121または第2始動口122への入賞に基づいて出力された音が、パチンコ遊技機100が特殊時短遊技状態に制御されたことの効果音であることを説明したが、これに限定されない。特殊時短遊技状態において特定画像が表示されているときの第1始動口121または第2始動口122への入賞に基づいて出力された音は、入賞を報知する入賞音であってもよい。また、遊技状態に関わらず、特定画像が表示されているときの第1始動口121または第2始動口122への入賞に基づいて出力された音は、変動演出に応じたBGMであって、音量を絞ることなく出力された音であってもよい。
また、本実施形態では、客待ち画像710が表示されているときには、小図柄704が遊技者に対して視認困難または視認不能である状態になることを説明したが、これに限定されない。
客待ち画像710よりも前面のレイヤに小図柄704が表示されることで、客待ち画像710が表示されているときであっても、小図柄704は遊技者に対して視認容易であってもよい。
また、本実施形態では、客待ち画像710が表示されているときに入賞した場合に、客待ち画像710の非表示演出が開始された後に、保留画像702の表示が開始される(図185(9)、図210(5)、図217(5)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
客待ち画像710が表示されているときに入賞した場合において、客待ち画像710の非表示演出が開始される以前に、保留画像702の表示が開始されてもよい。付言すると、客待ち画像710が表示されているときに入賞した場合において、客待ち画像710の非表示演出が開始される以前に、段階表示演出が実行されることなく完成表示態様の保留画像702が表示されることで、未完成表示態様の保留画像702が視認可能になることなく完成表示態様の保留画像702が視認可能または視認容易になってもよい。また、客待ち画像710が表示されているときに入賞した場合において、客待ち画像710の非表示演出が開始される以前に、段階表示演出が開始され且つ完了することで、未完成表示態様の保留画像702が視認可能になることなく完成表示態様の保留画像702が視認可能または視認容易になってもよい。
また、本実施形態では、メニュー画像717が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、第1画像表示装置70にメニュー画面(不図示)が表示されることを説明した。付言すると、メニュー画面は、第1画像表示装置70の表示領域の全面に表示される画像である。また、本実施形態では、客待ち画像710が表示されているときに第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した場合の演出例について説明した。ここで、客待ち画像710が表示されているときに第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した場合における上記の各演出例は、メニュー画面が表示されているときに第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した場合に実行される演出であってもよい。すなわち、客待ち画像710に代えてメニュー画面が表示されているときに入賞した場合であっても、客待ち画像710が表示されているときに入賞した場合と同じ演出が実行されてもよい。この場合には、メニュー画面も、特定画像として捉えられる。
また、本実施形態では、特殊時短遊技状態における初回の変動演出が実行される場合に、装飾図柄700が高速で変動してから、特殊時短開始画像733、第2移行画像734、モード開始画像736等が表示されるが、これに限定されない。
特殊時短遊技状態における初回の変動演出が実行される場合に、装飾図柄700が高速で変動する前、すなわち変動開始時動作の実行中に、特殊時短開始画像733、第2移行画像734、モード開始画像736等が表示されてもよい。また、変動開始時動作の開始前に、特殊時短開始画像733、第2移行画像734、モード開始画像736等が表示されてもよい。また、保留画像702が表示される前に、特殊時短開始画像733、第2移行画像734、モード開始画像736等が表示されてもよい。すなわち、特殊時短遊技状態における初回の変動演出にて、保留画像702の表示開始タイミングと、特殊時短開始画像733、第2移行画像734、モード開始画像736等の表示開始タイミングとは、何れが先であってもよい。
また、本実施形態では、特殊時短遊技状態における初回の変動演出が実行される場合に、装飾図柄700が高速で変動してから、特殊時短遊技状態に応じた表示態様からなる装飾図柄700やステージ画像706等が表示されているが、これに限定されない。
特殊時短遊技状態における初回の変動演出が実行される場合に、装飾図柄700が高速で変動する前、すなわち変動開始時動作の実行中に、特殊時短遊技状態に応じた表示態様からなる装飾図柄700やステージ画像706等が表示されてもよい。また、変動開始時動作の開始前に、特殊時短遊技状態に応じた表示態様からなる装飾図柄700やステージ画像706等が表示されてもよい。また、保留画像702が表示される前に、特殊時短遊技状態に応じた表示態様からなる装飾図柄700やステージ画像706等が表示されてもよい。すなわち、特殊時短遊技状態における初回の変動演出にて、保留画像702の表示開始タイミングと、特殊時短遊技状態に応じた表示態様からなる装飾図柄700やステージ画像706等の表示開始タイミングとは、何れが先であってもよい。
また、ステージと、通常表示態様の保留画像702の表示態様との組み合わせは、上記の例に限定されない。
上述したステージと、通常表示態様の保留画像702の表示態様とは、何れの組み合わせであってもよい。一例を挙げると、第1ステージにおける通常表示態様の保留画像702の表示態様が、星型(図154参照)の表示態様であってもよい。
また、本実施形態の特殊時短遊技状態は、第1実施形態および第2実施形態の特定時短遊技状態に対応することを説明したが、これに限定されない。本実施形態の特殊時短遊技状態は、第1実施形態の第1特別時短遊技状態、第2特別時短遊技状態、第2実施形態の第1時短遊技状態、第2時短遊技状態に対応するものであってもよい。
一例を挙げると、第1実施形態の第2特別時短遊技状態が、第3実施形態の特殊時短遊技状態に対応してもよい。そして、第3実施形態の変動画像701や保留画像702を用いて行われた演出等、特殊時短遊技状態において行われた各演出が、第1実施形態の変動画像51や保留画像52を用いる等により、第2特別時短遊技状態において行われてもよい。より具体的には、第1実施形態の第2特別時短遊技状態における変動画像51および保留画像52が、第3実施形態の特殊時短遊技状態における変動画像701の表示態様および保留画像702の表示態様により表示されるようにしてもよい。
また、他の一例を挙げると、第2実施形態の第1時短遊技状態が、第3実施形態の特殊時短遊技状態に対応してもよい。そして、第3実施形態の特別図柄に係る変動画像701や保留画像702を用いて行われた演出等、特殊時短遊技状態において行われた各演出が、第2実施形態の普通図柄に係る変動画像51や保留画像52を用いる等により、第1時短遊技状態において行われてもよい。
また、第3実施形態の時短遊技状態(通常時短遊技状態、特殊時短遊技状態)における第2始動口122への入賞に基づいて行われた各演出が、第2実施形態の時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)におけるゲート124への入賞に基づく演出として行われてもよい。また、第3実施形態の時短遊技状態(通常時短遊技状態、特殊時短遊技状態)における第2特別図柄に係る変動画像701および保留画像702を用いて行われた各演出が、第2実施形態の時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における普通図柄に係る変動画像51および保留画像52を用いる演出として行われてもよい。より具体的には、第2実施形態の時短遊技状態(第1時短遊技状態、第2時短遊技状態)における普通図柄に係る変動画像51および保留画像52が、第3実施形態の時短遊技状態(通常時短遊技状態、特殊時短遊技状態)における第2特別図柄に係る変動画像701の表示態様および保留画像702の表示態様により表示されるようにしてもよい。
また、上記では、複数の実施形態を説明したが、一の実施形態に含まれる構成と他の実施形態に含まれる構成とを入れ替えたり、一の実施形態に含まれる構成を他の実施形態に付加したりしても良い。
41…装飾図柄、51…変動画像、52…保留画像、53A…第1保留数表示、53B…第2保留数表示、54A…第1小図柄、54B…第2小図柄、55A…第1特殊図柄、55B…第2特殊図柄、100…パチンコ遊技機
上記の目的を達成する本発明は、次のような遊技機として実現される。この遊技機(例えば、パチンコ遊技機100)は、遊技の進行を制御する第1制御手段(例えば、遊技制御部200)と、演出を制御する第2制御手段(例えば、演出制御部300)と、を備え、前記第1制御手段は、始動条件の成立により判定情報を取得し、前記判定情報に応じて特別遊技を行うか否かの判定が可能であり、前記第2制御手段は、前記判定の結果に応じて演出図柄を変動させてから停止させる変動演出を実行可能であり、前記始動条件が成立した場合に、前記判定に関する前記判定情報に対応する情報表示(例えば、保留画像702)を特定領域(例えば、図149(1)乃至(3)に示す、未完成表示位置に表示される未完成表示サイズの保留画像702の表示領域)に表示可能であり、前記変動演出が終了してから前記始動条件が成立することなく所定時間が経過した場合に、特定演出モード(例えば、客待ち状態)に制御可能であり、前記特定演出モードにおいて前記始動条件が成立した場合(例えば、図217(1)に示すタイミングで第1始動口121に遊技球が入賞した場合)、前記特定領域における前記情報表示を、視認困難にすること、視認不能にすること若しくは表示しないことが可能である遊技機である。

Claims (1)

  1. 遊技の進行を制御する第1制御手段と、
    演出を制御する第2制御手段と、を備え、
    前記第1制御手段は、
    遊技情報に応じた所定図柄を変動表示させてから停止表示させ、
    第1モードと、前記第1モードとは異なる第2モードとに制御可能であり、
    前記第2制御手段は、
    前記所定図柄の変動表示および停止表示に伴い変動演出を実行可能であり、
    前記変動演出において特定演出を実行可能であり、
    前記第1モードにおいては、前記変動演出における所定タイミングで前記特定演出を開始し、
    前記第2モードにおいては、前記所定タイミングとは異なるタイミングで前記特定演出を開始する遊技機。
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