JP2023069915A - 商標画像監視装置、商標画像監視方法及び商標画像監視プログラム - Google Patents

商標画像監視装置、商標画像監視方法及び商標画像監視プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】監視対象画像が商標登録出願や商標登録がなされていないかを自動で継続的に調べることができ、また高精度な検索をすることができる商標画像監視装置を提供する。【解決手段】監視対象画像を受け付ける受付部と、前記監視対象画像を用いて、商標登録出願及び/又は商標登録に関する情報を有する保存部に対して、定期的に又は不定期的に検索を行う画像検索部と、前記画像検索部の検索結果をユーザーに通知する通知部と、を有し、前記保存部が有する前記商標登録出願及び前記商標登録に関する情報は、商標画像と、該商標画像に対応する図形分類の有無と、を少なくとも有し、前記画像検索部は、前記検索を行う際に、前記図形分類を有する前記商標画像を取得し、取得された前記商標画像に対して前記監視対象画像との比較を行い、同一又は類似と判断された前記商標画像を検索結果画像として取得することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、商標画像監視装置、商標画像監視方法及び商標画像監視プログラムに関する。
近年、知的財産の重要度がますます高まっており、例えば商標については、商品やサービスなどを区別するためのマークとして扱われ、ブランド戦略等の観点から重要度がますます高まっている。商標登録を受けようとする場合、商標登録を受けたい商標が既に出願されているか、既に登録されているか等の調査が必要になる。
このような調査には、商標登録出願について検討中の商標について、他者により出願や登録がなされたか、継続して監視していくことが挙げられる。その他にも、商標登録はしていないものの現在使用中の商標が、他者によって出願や登録がなされていないか、継続して監視したい場合もある。
このように、継続的に調査を行い、対象の商標が出願や登録されていないか監視する必要性が生じている。その後の調査を継続的に行わなかったため、同じ内容について出願や登録がされていることに気付かず、ビジネス上の損失が生じるおそれがある。また、自己に影響が生じ得る他者の権利について、登録されたことにいち早く気付くことができれば、ビジネスの変更、反論の準備等の対応にかける時間をより多く確保することができるが、気付くのが遅れた場合、このような時間を確保することができず、ビジネス上の損失が拡大するおそれがある。
特許文献1では、対象となる特許、実用新案、意匠及び商標のいずれか一つの権利を示す権利情報を解析し、検索するために必要な文字または画像を判断して検索し、権利を侵害している可能性のある侵害情報を抽出する侵害情報抽出システムが開示されている。また、特許文献1では、定期的に侵害情報を抽出することが開示されている。特許文献1によれば、知的財産の権利を侵害している可能性のある侵害情報を精度よく抽出できるとしている。
商標登録を受けたい商標は、文字の場合だけでなく、画像の場合も多い。商標が画像である場合、画像同士を比べる必要があり、調査の難易度、手間、時間が増える傾向にある。商標の画像を比較して検索する技術としては、例えば画像認識の技術を用いた類似画像検索、ウィーン分類やタグ情報等による分類情報を用いた画像検索などが提案されている。
特許文献2では、図形商標の比較や検索を行う際に用いられるウィーン分類コード等の分類情報を自動で付与する技術が開示されている。特許文献2によれば、特許庁への出願前に、商標審査官が行うようなシステムを用いて申請者が類似商標を検索でき、商標出願後に拒絶されるリスクを低減でき、ビジネスの機会損失を防ぐことができるしている。
特許文献3では、画像と、画像に対応する1つ以上の分類情報とを保有するデータベースに対して類似画像検索等を行う類似画像検索方法が開示されている。特許文献3によれば、簡便に精度の高い画像検索を行うことができるとしている。
特許第6779405号公報 特開2020-144440号公報 特開2020-181332号公報
しかしながら、従来技術においては、商標画像を継続して監視することができていなかった。また、商標画像を検索する際の精度について、更なる向上が求められている。
そこで、本発明は、監視対象画像が商標登録出願や商標登録がなされていないかを自動で継続的に調べることができ、また高精度な検索をすることができる商標画像監視装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の商標画像監視装置は、
監視対象画像を受け付ける受付部と、
前記監視対象画像を用いて、商標登録出願及び/又は商標登録に関する情報を有する保存部に対して、定期的に又は不定期的に検索を行う画像検索部と、
前記画像検索部の検索結果をユーザーに通知する通知部と、を有し、
前記保存部が有する前記商標登録出願及び前記商標登録に関する情報は、商標画像と、該商標画像に対応する図形分類の有無と、を少なくとも有し、
前記画像検索部は、前記検索を行う際に、前記図形分類を有する前記商標画像を取得し、取得された前記商標画像に対して前記監視対象画像との比較を行い、同一又は類似と判断された前記商標画像を検索結果画像として取得することを特徴とする。
本発明によれば、監視対象画像が商標登録出願や商標登録がなされていないかを自動で継続的に調べることができ、また高精度な検索をすることができる商標画像監視装置を提供することができる。
本発明の商標画像監視装置の一例を示す図である。 保存部の内容を更新する場合の一例を示す図である。 保存部の一例を示す図である。 商標画像監視装置の処理の一例を示す図である。 通知方法の他の例を示す図である。 保存部の他の例を示す図である。 商標画像監視装置の処理の他の例を示す図である。 商標画像監視装置の処理の他の例を示す図である。
以下、本発明に係る商標画像監視装置、商標画像監視方法及び商標画像監視プログラムについて図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
(第1の実施形態)
本発明の商標画像監視装置は、
監視対象画像を受け付ける受付部と、
前記監視対象画像を用いて、商標登録出願及び/又は商標登録に関する情報を有する保存部に対して、定期的に又は不定期的に検索を行う画像検索部と、
前記画像検索部の検索結果をユーザーに通知する通知部と、を有し、
前記保存部が有する前記商標登録出願及び前記商標登録に関する情報は、商標画像と、該商標画像に対応する図形分類の有無と、を少なくとも有し、
前記画像検索部は、前記検索を行う際に、前記図形分類を有する前記商標画像を取得し、取得された前記商標画像に対して前記監視対象画像との比較を行い、同一又は類似と判断された前記商標画像を検索結果画像として取得することを特徴とする。
以下、商標登録出願を単に出願と称することがあり、商標登録を単に登録と称することがある。
本発明の一実施形態について説明する。図1は、本実施形態の商標画像監視装置を説明するための図である。図1では、商標画像監視装置10、保存部31、検索対象保存部32、ユーザー40、端末41が図示されている。なお、図中の矢印はデータの流れや指示等を模式的に示している。
ユーザー40としては、特に制限されるものではなく、例えば法人、個人、団体など適宜使用が可能であり、国、企業、特許事務所、その他の事務所等が挙げられる。ユーザーとしているが、使用者、管理者、利用者、対象者などと称してもよい。また、端末41としては、PC、スマートフォン、タブレット等が挙げられる。
本実施形態の商標画像監視装置10は、受付部11、画像検索部12、文字検索部13、通知部14、登録部15、更新部16を有している。本実施形態の商標画像監視装置10は、このような構成に限られるものではなく、適宜変更することができるものであり、ここでは他の実施形態を含む構成として説明している。
本実施形態の商標画像監視装置10は、例えばCPU、RAM、ROM、HDD、IF等を有し、必要に応じてGPU等のその他の部品等を有する。
受付部11は、監視対象画像を受け付ける。本実施形態では、ユーザー40が操作する端末41から監視対象画像を受け付けているが、これに限られるものではない。商標画像監視装置10が入力手段などを有することにより、ユーザー40が商標画像監視装置10に対して直接、監視対象画像を入力するようにしてもよい。また、端末41と商標画像監視装置10との間にその他の装置を設けるようにし、その他の装置を介して監視対象画像を受け付けるようにしてもよい。また、商標画像監視装置10が起因となって監視対象画像を取得した場合も監視対象画像を受け付けることに該当する。
端末41と商標画像監視装置10との通信方法は、特に制限されるものではなく、適宜変更することができる。インターネット等を介して通信してもよいし、有線や無線で通信してもよい。
監視対象画像としては、画像データであれば、特に制限されるものではない。商標登録出願をしようとしている商標であってもよいし、既に商標登録がなされた商標であってもよいし、自己の商標であってもよいし、他者の商標であってもよい。監視対象画像としては、例えば、図形のみからなる商標、図形と文字からなる商標が挙げられる。監視対象画像として、文字のみからなる商標を排除するものではない。受付部11が受け付ける監視対象画像は、一つであってもよいし、複数であってもよい。なお、監視対象画像をクエリ画像、クエリ、キー画像などと称してもよい。
保存部31は、商標登録出願及び/又は商標登録に関する情報を有している。出願内容や登録内容が有する項目としては、例えば、出願日、登録日、更新登録日、出願番号、登録番号、出願人、権利者、商標に関する情報等が挙げられる。商標に関する情報としては、例えば、商標の商標画像の文字、商標の称呼、図形分類などが挙げられる。保存部31が有する商標登録出願及び商標登録に関する情報は、商標画像と、該商標画像に対応する図形分類の有無と、を少なくとも有している。
本実施形態では、基本的に、1つの商標登録出願につき1つの商標画像があり、1つの商標登録につき1つの商標画像がある。標準文字で出願や登録がなされた場合でも、商標の文字が画像として保存される。ただし、1つの商標登録出願や1つの商標登録につき1つの商標画像がない場合であってもよく、このような場合も本実施形態に含まれる。
図形分類は、例えばウィーン分類である。例えば、保存部31が有する商標登録出願や商標登録において、ウィーン分類コードが設定されていれば、その商標画像に図形分類があることとなる。一方、ウィーン分類コードが設定されていなければ、その商標画像に図形分類がないこととなる。図形分類の値は、1つの商標画像につき、複数の図形分類の値が設定されていてもよい。
保存部31は、商標画像監視装置10が有していてもよいし、商標画像監視装置10の外部に設けられていてもよい。例えばクラウド上に設けられていてもよい。商標画像監視装置10と保存部31との通信手段は、特に制限されるものではなく、適宜変更することができる。インターネット等を介して通信してもよいし、有線や無線で通信してもよい。また、保存部31は1つであってもよいし、複数からなるものであってもよい。
保存部31は、例えば特許庁が公開する情報に基づいて作成されるデータベースとすることができ、知的財産標準データベースなどとして用いることができる。保存部31には、例えば特許庁が公開する特許公報データ、整理標準化データ、特許情報標準データ等を取得し、これを参照して商標登録出願や商標登録に関する情報を保存させることができる。この他にも、民間の組織が公開、販売している情報等を用いてもよい。
保存部31が有する商標登録出願及び商標登録に関する情報は、特許庁により公開された情報に基づいて作成されることが好ましい。この場合、監視漏れを防止しやすくなる。
保存部31は、例えば更新部16によりその内容を更新されることができる。更新部16は、保存部31を定期的に又は不定期的に更新する。更新部16により、保存部31を最新の情報に保つことができる。更新とあるのは、商標登録出願や商標登録を新たに追加もしくは作成すること、商標登録出願や商標登録の内容を変更すること、商標登録出願や商標登録の内容を削除することを含むものである。
図2に、更新部16による更新の一例を示す。更新部16は、商標登録出願や商標登録を公開する外部のサイト82にアクセスし、公開されている情報に基づいて保存部31の内容を更新する。
外部のサイト82に対しては、例えばインターネット等の通信網80を経由してアクセスすることができる。外部のサイト82は、ウェブページなどと称してもよく、インターネット等を経由してアクセス可能な情報を保有している領域などということができる。
外部のサイト82としては、例えば特許庁のサイトが挙げられる。この他にも、その他の団体、組織、個人等により公開されている情報を保有するサイトが挙げられる。
更新部16は外部のサイト82にアクセスし、知的財産に関する出願内容、登録内容等を取得する。更新部16がアクセスする処理を行ってもよいし、例えば通信部などのその他の手段がアクセスする処理を行うように指示してもよい。
更新部16は、公開されている情報をそのまま保存してもよいし、内容を編集、加工して保存するようにしてもよい。更新部16が更新を行うタイミングとしては、適宜変更することが可能である。所定の間隔で行うようにしてもよく、例えば、毎日更新を行うようにしてもよい。この場合、保存部の内容を新しい状態に保ちやすくなる。この他にも、ユーザーから指示を受けて更新するようにしてもよい。
保存部31は手作業により管理されてもよいが、本例によれば、商標画像監視装置10が自動で保存部の内容を作成、更新するため、ユーザーや管理者等が手作業で保存部31内の情報を作成、更新する必要がなく、非常に簡便に管理を行うことができる。
更新する対象としては、適宜選択することができ、例えば更新前の保存部が有していない情報のみを取り込むようにしてもよい。この場合、例えば特許庁が新たに公開した出願や登録内容を全て取り込むようにすることができる。
なお、本実施形態では登録部15と更新部16を分けて説明しているが、両者は一つであってもよい。
画像検索部12は、監視対象画像を用いて、商標登録出願及び/又は商標登録に関する情報を有する保存部31に対して、定期的に又は不定期的に検索を行う。保存部31に対して検索を行うことにより、画像検索部12は定期的又は不定期的に検索を行うことができ、従来技術では行えなかった監視を行うことができる。
これに対して、本発明に含まれない比較例として、サーチエンジンを用いてweb検索を行う構成がある。web上には膨大な数の画像が存在しており、また画像の種類(画像サイズ、ファイル形式、解像度等)が統一されていない。このため、web上の画像に対して検索を行い、監視対象の画像が出願されていないか、実施・使用がされていないかを監視することは非常に困難である。
本実施形態において、画像検索部12は、検索を行う際に、図形分類を有する商標画像を取得し、取得された商標画像に対して監視対象画像との比較を行い、同一又は類似と判断された商標画像を検索結果画像として取得する。
画像検索部12の一例について、図を用いて説明する。
図3は、本例における保存部31の内容を説明するための図である。ここでは、商標登録出願や商標登録に関する情報として、例えば出願番号、登録番号、商標の画像(商標画像とも称する)、図形分類が挙げられている。図示される図形分類は、商標画像に対応するものが設定されている。例えば特許庁が公開する情報には図形分類が設定されているが、適宜変更してもよい。なお、図中、空欄の部分は、設定されていないことを示す。
図4は、本例の商標画像監視装置10の処理の一例を説明するための図である。(1)~(4)は処理の順番である。
まず、受付部11は、監視対象画像を受け付ける(1)。ここでは例えば、Toreru☆☆☆という画像を受け付けている。
次いで、保存部31から、図形分類を有する商標画像を取得する(2)。その結果、図3におけるNo.2、3、4が取得される。
次いで、取得した商標画像(No.2、3、4)と、監視対象画像とを比較する(3)。比較することにより、取得した商標画像の中から、監視対象画像と同一又は類似の商標画像を取得する。
次いで、同一又は類似と判断された商標画像を検索結果画像として取得する(4)。検索結果画像が取得された場合に、通知部14はその結果を通知する。本例では、例えばNo.2、3が監視対象画像と類似であると判断され、No.2、3がユーザーに通知される。
本実施形態では、画像検索部12が検索を行う際に、図形分類を有する商標画像を取得するようにすることで、文字のみの商標を検索対象から外すことができる。これにより、例えば、図形を含まない文字のみの商標が検索結果として取得されることを防止でき、高精度の検索を行うことができる。本実施形態によれば、監視対象画像が商標登録出願や商標登録がなされていないかを自動で継続的に調べることができ、高精度な検索をすることができる。高精度の検索を行うことで、ユーザーに不要な通知がなされることを抑制でき、ユーザーの利便性を高めることができる。
ここで、本発明に含まれない比較例について説明する。
例えば、比較例1では、ユーザーからウィーン分類コードを受け付け、ウィーン分類の比較のみを行う。図3に示す例において、例えば、ユーザーからウィーン分類コードである「1.1.4」を受け付けてウィーン分類の比較を行うと、No.2、3、4の商標画像が取得される。そして、No.2、3、4の商標画像がユーザーに通知されることとなる。しかし、取得された商標画像が監視対象画像と同一又は類似であるかの判断がなされないため、例えばNo.4の商標画像が通知されるといったように、比較例1では検索の精度を高めることができない。
また例えば、図形分類の有無を考慮しない比較例2が挙げられる。比較例2では、監視対象画像と保存部31が有する商標画像とが同一又は類似であるかの判断のみを行う。この場合、図3に示す例において、監視対象画像と商標画像との比較を行うと、No.1、2、3、4の商標画像が取得される。そして、No.1、2、3、4の商標画像がユーザーに通知されることとなる。このように、比較例2では検索の精度を高めることができない。
比較例2について補足する。比較例2では、No.1の商標画像が取得されることとなるが、No.1は図形を含まない文字のみの商標である。比較例2では、図形を含まない文字のみの商標も取得してしまい、このような商標は検索の際のノイズになりやすい。比較例2では、文字と図形をひとまとまりで比較を行うこととなり、図形に着目した比較を十分に行うことができず、検索の精度を高めることが難しい。
本実施形態において、取得した商標画像の中から、監視対象画像と同一又は類似の商標画像を取得する方法としては、適宜選択することができる。監視対象画像と同一又は類似の画像を検索結果画像としているが、ここでいう「同一」は両者が厳密に完全一致する場合のみならず、若干の相違がある場合も含めてもよい。また、ここでいう「類似」とあるのは、特に制限されるものではないが、例えば商標審査基準に基づいて判断されるものとしてもよいし、その他にも例えば複数の観察者のうち一人以上が似ていると判断されるものとしてもよい。
画像検索部12は、監視対象画像と商標画像との比較を行う際に、機械学習により得られた学習済みモデルを用いて同一又は類似の判断を行うことが好ましい。この場合、機械学習を行っていくことで検索結果画像の取得精度を向上させることができる。
機械学習の方法としては、特に制限されるものではなく、例えば、ニューラルネットワーク、SVM(サポートベクターマシン)等を用いることができる。
機械学習は、商標画像監視装置10が行うようにしてもよいし、他の装置が行うようにしてもよく、他の装置によって学習されたモデルを画像検索部12が用いるようにしてもよい。
画像検索部12は、監視対象画像と商標画像とを比較し、両者が類似する度合いとしての画像類似度を算出し、画像類似度が閾値を超えた商標画像を検索結果画像として取得するようにしてもよい。この場合、類似する画像の取得精度を向上させることができる他、取得された検索結果画像の絞り込み(数を少なくする)、拡張(数を多くする)等の調整が行いやすくなる。
上記の画像類似度の閾値としては、適宜選択することができ、どのように画像類似度を算出するかによっても変更されるため一概にはいいにくいが、例えば画像類似度が80%以上の場合、両者が類似すると判断するようにしてもよい。このような画像類似度の閾値は、例えばユーザー40が変更できるようにしてもよい。例えば、検索結果画像が数多く取得された場合に、画像類似度の閾値を高くすることで、絞り込みをすることができ、監視対象画像に似た画像のみを取得できるようになる。この他にも、検索結果画像が全く取得されない場合に、画像類似度の閾値を低くすることで、検索結果画像を取得することができるようになり、ユーザー40等の判断を仰ぐことができる。
画像類似度の閾値の変更は、ユーザー40のみならず、その他の者、例えば管理者などが変更できるようにしてもよいし、商標画像監視装置10が変更するようにしてもよい。例えば、取得された検索結果画像の数に応じて画像類似度の閾値を適宜変更するようにしてもよい。
画像類似度の算出方法としては、適宜選択することが可能であり、例えば上述の機械学習により得られた学習済みモデルを適用する方法等が挙げられる。また、画像類似度の単位としては、適宜選択することが可能であり、任意の数値であってもよいし、パーセント[%]であってもよい。
画像検索部12が検索を行うタイミングとしては、適宜選択することができる。前記「定期的に又は不定期的に」とあるのは、検索を継続して複数回繰返し行うことを意味するものであり、例えば所定の期間、複数回繰り返して検索を行うことを意味する。また、繰返して検索を行うことを「監視」などと称することがある。以下、検索を行うタイミングの例をいくつか説明するが、これに限られるものではない。
画像検索部12は、例えば、保存部31が更新された場合に検索を行う。保存部31の情報に更新が加えられた場合に検索を行う場合、いち早く、監視対象画像について出願や登録がなされたかどうかを検知することができる。
保存部31に更新が加えられたかどうかを検知する方法としては、適宜選択することできる。保存部31に更新が加えられた場合に画像検索部12に通知するようにしてもよいし、画像検索部12等が変更の有無を検知するようにしてもよい。
なお、保存部31が更新されるタイミングが定期的であれば、画像検索部12は定期的に検索するともいえるし、不定期的に保存部31が更新される場合、画像検索部12は不定期的に検索するともいえる。
上記の他にも、画像検索部12は、例えば、あらかじめ設定された時間間隔で検索を行うようにしてもよい。この場合、画像検索部12は定期的に検索を行うといえる。前記時間間隔としては、特に制限されるものではなく、適宜選択することが可能であり、例えば、毎日、毎週、毎月行うことが挙げられる。このように、画像検索部12があらかじめ設定された時間間隔で検索を行うことにより、検索の実行漏れを防止できる。
上記の他にも、画像検索部12は、例えば、受付部11が監視対象画像を受け付けた場合に検索を行うようにしてもよい。本例において、受付部11が監視対象画像を受け付けるタイミングが不定期的である場合、画像検索部12は不定期的に検索を行うといえる。例えばユーザー40が監視対象画像を送信し、これを受け付けた場合などが想定される。また本例において、受付部11が監視対象画像を受け付けるタイミングが定期的である場合、画像検索部12は定期的に検索を行うといえる。例えばユーザー40から送信された監視対象画像を別の装置などに保存しておき、保存された監視対象画像を定期的に受け付ける場合などが想定される。
このように、受付部11が監視対象画像を受け付けた場合に画像検索部12が検索を行うことにより、ユーザー40がすぐに結果を知りたい場合などに対応しやすくなる。本例においては、受付部11が監視対象画像を受け付け、画像検索部12が検索を行った後、画像検索部12はその後も定期的又は不定期的に検索を行っていく。なお、例えば、監視対象画像Aを受け付けたときに監視対象画像Aを用いて検索し、このときの検索とあわせて、すでに受け付けた監視対象画像Bを用いて検索するようにしてもよい。
通知部14は、画像検索部12の検索結果をユーザーに通知する。必要に応じてその他についても通知する。通知部14は、検索結果画像を通知すればよく、検索結果画像を通知するとあるのは、例えば、検索結果画像そのものを通知する他、出願番号、登録番号等を通知するものであってもよい。
通知部14が通知する内容としては、適宜選択することができる。例えば、出願番号、登録番号、出願日、更新日、出願人、権利者、商標に関する情報等が挙げられる。
商標に関する情報としては、商標の商標画像の文字、商標の称呼、区分、指定商品・指定役務等が挙げられる。これらの中でも、出願内容や登録内容を特定するために、出願番号及び登録番号のうちの少なくとも一つを通知することが好ましい。
通知部14は、画像検索部12により検索結果画像が取得された場合にユーザー40に通知することが好ましい。このようにすることで、画像検索部12が頻繁に検索を行う場合に、検索結果画像が取得されなかった場合などの不要な通知を抑制でき、ユーザー40の注意力が低下することを防止しやすくなる。なお、本実施形態における通知部14は、画像検索部12が所定の期間、検索を行い、検索結果画像が取得されなかったことをユーザー40に通知してもよく、この場合、複数回の検索結果を1回で通知するようにしてもよい。
通知部14の通知方法としては、適宜選択することができる。例えば、ユーザー40の端末41に直接メッセージを送信するようにしてもよいし、任意のアドレスにメールを送信するようにしてもよいし、API(アプリケーションインターフェース)に送信してもよい。例えば、端末41の画面に表示するようにしてもよいし、push通知を行うようにしてもよい。
また、図5に示すように、商標画像監視装置10が他の装置20に通知を行い、他の装置20を介してユーザー40に通知するようにしてもよい。この場合、他の装置20から端末41にデータを送信する場合に限られず、端末41が起因となって他の装置20からデータを取得するようにしてもよい。なお、本実施形態において、他の装置20に検索結果を送信することは、通知部14がユーザー40に通知することに含まれる。
上記の他にも、例えば通知する数を制限するようにしてもよい。数が多い場合、ユーザーが確認する作業に手間が生じるため、手間を減らしたいという要望等に対応することができる。また、取得された検索結果画像に係る出願又は登録のうち、所定の出願人や権利者である場合にユーザーに通知するようにしてもよい。
通知部14が通知を行うタイミングとしては、適宜選択することができる。例えば、画像検索部12が検索を行い、検索結果画像が取得される度に通知するようにしてもよいし、画像検索部12が複数回検索を行い、検索結果画像が複数回取得された後の所定のタイミングで通知するようにしてもよい。
商標画像監視装置10は、図1に示すように、検索対象保存部32及び登録部15を有していてもよい。登録部15は、受付部11が受け付けた監視対象画像を検索対象保存部32に登録する。この場合、画像検索部12は、検索対象保存部32に登録された監視対象画像を用いて検索を行う。なお、登録部15と更新部16とを1つにしてもよい。
このように、画像検索部12が検索対象保存部32に登録された監視対象画像を用いて検索を行うことにより、監視対象の画像が複数である場合にも、全ての画像について定期的又は不定期的に検索を行うことができる。
本実施形態において、検索対象保存部32は、各々の監視対象画像の検索スケジュールを有するようにしてもよく、この場合、画像検索部12は、前記検索スケジュールに基づいて検索を行うようにしてもよい。例えば、監視対象画像Aを毎日検索するようにし、監視対象画像Bを毎週検索するといった操作が可能になる。このように、監視対象画像ごとに検索のタイミングを変更することができ、例えば、不要な検索を抑制することができるため、処理の遅延が発生する場合の対応案を提供することができる。
また、検索対象保存部32を用いることにより、監視対象画像ごとにどの期間、検索を行うか等の設定が容易になる。例えば、監視対象画像Aを1年間監視するように設定し、監視対象画像Bを2年間監視するように設定するなど、ユーザーの要望に対応しやすくなる。
また、検索対象保存部32は、上記の他にもその他の情報を有していてもよい。例えば、過去の検索結果などを有していてもよい。
また、検索対象保存部32を用いることにより、出願していない画像についても監視対象画像として保存しておくことができる。この場合、例えば商標であれば、自己の使用に係るロゴもしくは使用する予定のロゴを変更することの契機にもなる。他者により似た商標が登録された場合、権利行使がなされる前にロゴの変更等の対応を検討する時間が確保されやすくなる。また、例えば特許図面であれば、自己の実施に係る発明に似た特許が取得されたかどうかを監視し、権利行使がなされる前に先使用権などの反論の準備を検討する時間が確保されやすくなる。
ここで、本実施形態における処理の流れの一例について説明する。以下の例では、理解のしやすさの観点から具体的な日付を例に挙げて説明しているが、本発明はこれに限られるものではない。また、以下の例では、検索対象保存部32を用いる例としている。
まず、監視対象画像Aを受け付け、検索対象保存部に監視対象画像Aを保存する(2021/10/16)。このときに保存部を検索してもよいが、本例では毎月一回所定の日に検索を行うものとする。所定の日において、監視対象画像Aを用いて保存部を検索する(2021/11/1)。この結果、検索結果画像として検索結果画像a1~a10が取得されたとする。このときに取得結果をユーザーに通知してもよいが、本例では毎月一回所定の日に通知を行うようにする。所定の日において、検索結果をユーザーに通知する(2021/11/2)。通知の方法としては、メールを採用し、検索結果画像a1~a10に係る出願番号X1~X10をユーザーのメールアドレスに送信する。その後、所定の日(2021/12/1、2022/1/1、2022/2/1等)において、監視対象画像Aを用いて保存部を検索する。このとき、特に制限されるものではないが、検索結果画像a1~a10についてはすでにユーザーに通知を行ったため、以降の通知においては省略するようにしてもよい。もしくは、検索の際に検索されないような設定を行うようにしてもよい。
次に、本例において、その他の監視対象画像を受け付ける場合の例について説明する。
本例において、監視対象画像Bを受け付け、検索対象保存部に監視対象画像Bを保存する(2022/2/16)。所定の日において、検索対象保存部に保存された監視対象画像を用いて保存部を検索する(2022/3/1)。このとき、監視対象画像A、Bを用いて検索を行い、この結果、検索結果画像として検索結果画像b1~b10が取得されたとする(監視対象画像Aについては説明を省略する)。所定の日において、検索結果をユーザーに通知する(2022/3/2)。通知は例えば検索結果画像b1~b10に係る出願番号X11~X20を記載したメールを送信することにより行う。その後、所定の日において検索対象保存部に保存された監視対象画像について検索及び通知を行う。
なお、すでに上記で説明したが、本例においても監視対象画像A、Bの検索タイミングを任意に設定することができる。例えば、監視対象画像Aについては毎日検索を行うようにしてもよく、監視対象画像Bについては毎月検索を行うようにしてもよい。また、その他にも例えば、任意の監視対象画像について、保存部が変更された場合に検索を行うようにすることも可能である。
上記のように、本発明の商標画像監視装置によれば、画像検索部が定期的に又は不定期的に検索を行うことにより、監視対象画像が商標登録出願や商標登録がなされていないかを自動で継続的に調べることができ、また高精度な検索をすることができる。
本発明の商標画像監視装置を用いない場合、ユーザーが手作業で定期的又は不定期的に監視対象の画像に係る出願や登録がなされていないかを調べる必要があり、手間がかかるのみならず、実行漏れなどが生じてしまう。実行漏れが生じた場合において、監視対象の画像に係る商標が出願又は登録されていた場合、ビジネス上の損失が生じるおそれや、反論の準備等の対応にかける時間が十分に確保できないおそれがある。
また、本発明によれば、上記の他にも、継続的に監視することができるため、他者の出願動向を把握できる等の利点も得られる。他者の出願動向等を把握することにより、自己の出願の参考にすることもでき、自己のビジネスの方向性を検討する際の参考情報として利用することもでき、また他者の権利を侵害することの可能性についても検討しやすくなる。上記の他にも、例えば、自己が使用している商標について他者が権利を取得した場合に、先使用権に該当するか等の準備を行うための時間を確保しやすくなる。
また、本発明によれば、商標画像について自動で監視を行うことができ、ユーザーの負担を低減することができる。例えば、商標画像について監視を行う場合、従来では人間が目で見て類否を判断する必要があることに加え、人間が継続的に行う必要があるが、本発明によれば自動で監視を行うことができ、手間を省ける、実行漏れを防ぐことができる等の利点が得られる。従来技術において、コンピュータにより商標画像の類否を判断する技術があったとしても、継続的に行えず、人間が実行の指示をする必要があり、手間が生じることや実行漏れが生じることがある。
本発明の商標画像監視装置を用いる目的としては、特に制限されるものではなく、適宜選択することができる。出願前であってもよいし、登録後であってもよいし、出願しようとしている画像を用いてもよいし、出願する予定のない画像を用いてもよい。出願しようとしている自己の商標について、すでに出願や登録がされていないか調査する場合に限られない。この他にも例えば、すでに登録された自己の商標について、他者が出願しようとしていないか等を把握したい場合に用いられてもよい。この場合、登録された自己の知的財産に似たものを実施、使用しようとしている者を把握しやすくなる。
本発明によれば、上述のように、コンピュータが行う商標画像監視方法が提供される。
本発明の商標画像監視方法は、監視対象画像を受け付ける受付工程と、
前記監視対象画像を用いて、商標登録出願及び/又は商標登録に関する情報を有する保存部に対して、定期的に又は不定期的に検索を行う画像検索工程と、
前記画像検索工程の検索結果をユーザーに通知する通知工程と、を有し、
前記保存部が有する前記商標登録出願及び前記商標登録に関する情報は、商標画像と、該商標画像に対応する図形分類の有無と、を少なくとも有し、
前記画像検索工程は、前記検索を行う際に、前記図形分類を有する前記商標画像を取得し、取得された前記商標画像に対して前記監視対象画像との比較を行い、同一又は類似と判断された前記商標画像を検索結果画像として取得することを特徴とする。
本発明によれば、上述のように、商標画像監視プログラムが提供される。
本発明の商標画像監視プログラムは、コンピュータに、
監視対象画像を受け付ける受付処理と、
前記監視対象画像を用いて、商標登録出願及び/又は商標登録に関する情報を有する保存部に対して、定期的に又は不定期的に検索を行う画像検索処理と、
前記画像検索処理の検索結果をユーザーに通知する通知処理と、を実行させる商標画像監視プログラムであって、
前記保存部が有する前記商標登録出願及び前記商標登録に関する情報は、商標画像と、該商標画像に対応する図形分類の有無と、を少なくとも有し、
前記画像検索処理は、前記検索を行う際に、前記図形分類を有する前記商標画像を取得し、取得された前記商標画像に対して前記監視対象画像との比較を行い、同一又は類似と判断された前記商標画像を検索結果画像として取得することを特徴とする。
(第2の実施形態)
次に、本発明の他の実施形態について説明する。上記実施形態と同様の事項については説明を省略する。
本実施形態の商標画像監視装置10は、文字検索部13を有しており、画像検索部12の検索に加えて、文字検索部13の検索を行う。本実施形態において、監視対象画像は文字を含む。なお、図1では、本実施形態の商標画像監視装置10が文字検索部13を有していることが図示されている。画像検索部12と文字検索部13を1つとして扱ってもよい。
まず、本実施形態の一例について説明する。本例では、ユーザーから監視対象画像の文字部分の文字又は称呼を受け付ける。例えば、本例における受付部11は、ユーザーから監視対象画像とは別に、監視対象画像の文字部分の文字又は称呼を受け付ける。
また、本例における保存部31は、商標画像が文字を含む場合には、商標画像の文字部分の文字及び称呼のうちの少なくとも一方を有している。そして、本例における文字検索部13は、受付部が受け付けた文字又は称呼を用いて保存部31に対して定期的に又は不定期的に検索を行う。また、本例における通知部14は、画像検索部12の検索結果と文字検索部13の検索結果をユーザーに通知する。
図6に、本例における保存部31の一例を示す。図6に示す保存部31では、商標画像が文字を含む場合には、商標画像の文字部分の文字及び称呼のうちの少なくとも一方を有している。No.1、5、6では、文字と称呼が設定されている。なお、図3に示す保存部31の例においても、文字や称呼が設定されていてもよい。
図7に、本例における商標画像監視装置10の処理の一例を示す。
本例では、監視対象画像と監視対象画像に含まれる文字部分の文字又は称呼を受け付ける(1)。図示するように、ここでは例えば、Toreru☆☆☆という画像を受け付けている。また、監視対象画像に含まれる文字部分の文字又は称呼として、Toreru又はトレルを受け付ける。
次いで、図では省略しているが、画像検索部12による検索を行う。画像検索部12による検索は、図4の(2)~(4)のようになる。
次いで、受け付けた文字又は称呼を用いて、保存部31に対して検索を行う(2)。この検索は、文字検索部13による検索であり、例えば、保存部31に対してテキスト検索を行う。その結果、No.1、2、5の商標が取得される。
次いで、画像検索部12の検索結果と文字検索部13の検索結果を通知する(3)。この例では、画像検索部12の検索結果であるNo.2、3と、文字検索部13の検索結果であるNo.1、2、5が通知される。
本例によれば、画像の検索と文字の検索を分離して行うことができるため、文字の検索を行う場合にも高精度な検索を行うことができる。従来例のように、図形分類を考慮せず、文字と図形が一体となった画像どうしを比較する方式であると、検索の精度を向上させることができない。
なお、監視対象画像に含まれる図形がありふれたものである場合など、観察者の目をひかない場合、文字部分に注目して検索したい要望があり、本例ではこのような場合にも対応することができる。
本例において、画像検索部12の検索結果と文字検索部13の検索結果を通知する際に、どのように通知するか等について適宜変更することができる。例えば、図7に示す例では、画像検索部12の検索結果と文字検索部13の検索結果とで重複するものがあったが、重複して通知してもよいし、重複したものは一つだけ通知するようにしてもよい。また、画像検索部12の検索結果と文字検索部13の検索結果とをわけて通知するようにしてもよい。また、文字検索部13により検索された場合に通知するようにしてもよい。
本例において、受付部11が受け付けた文字や称呼は、例えば検索対象保存部32に登録されてもよい。この場合、受け付けた監視対象画像とその文字や称呼とを紐づけて登録する。これにより、定期的又は不定期的に継続して監視を行いやすくなる。
文字検索部13が保存部31を検索して、どのような商標を取得するかについては、適宜選択することができる。本例における文字検索部13は、監視対象画像に含まれる文字部分の文字もしくは称呼と同一又は類似の文字もしくは称呼を有する商標を取得する。図7に示す例のように、「トレル」と「トレール」が類似であると判断してNo.5の商標を取得するようにしてもよい。このような同一又は類似の判断を行う場合、例えば、機械学習により得られた学習済みモデルを用いるようにしてもよい。
次に、本実施形態の他の例について説明する。本例では、ユーザーから監視対象画像の文字部分の文字又は称呼を受け付けず、監視対象画像から文字又は称呼を取得する。
また、本例における保存部31は、上記の例と同様に、商標画像が文字を含む場合には、商標画像の文字部分の文字及び称呼のうちの少なくとも一方を有している。そして、本例における文字検索部13は、取得した文字又は称呼を用いて保存部31に対して定期的に又は不定期的に検索を行う。また、本例における通知部14は、画像検索部12の検索結果と文字検索部13の検索結果をユーザーに通知する。
監視対象画像から文字又は称呼を取得する方法としては、特に制限されるものではなく、公知の技術を用いることができる。例えば、OCR(光学文字認識)等を用いることができる。なお、取得とあるのは、抽出などと称してもよい。監視対象画像から文字又は称呼を取得するのは、文字検索部13であってもよいし、その他であってもよい。
図8に、本例における商標画像監視装置10の処理の一例を示す。なお、保存部31は図6に示す例のものを用いる。
本例では、監視対象画像を受け付ける(1)。図示するように、ここでは例えば、Toreru☆☆☆という画像を受け付けている。
次いで、監視対象画像に文字部分の文字又は称呼を取得する(2)。監視対象画像に文字部分の文字又は称呼として、Toreru又はトレルが取得される。
次いで、図では省略しているが、画像検索部12による検索を行う。画像検索部12による検索は、図4の(2)~(4)のようになる。
次いで、受け付けた文字又は称呼を用いて、保存部31に対して検索を行う(3)。この検索は、文字検索部13による検索であり、例えば、保存部31に対してテキスト検索を行う。その結果、No.1、2、5の商標が取得される。
次いで、画像検索部12の検索結果と文字検索部13の検索結果を通知する(4)。この例では、画像検索部12の検索結果であるNo.2、3と、文字検索部13の検索結果であるNo.1、2、5が通知される。
本例によれば、上記の例と同様の効果が得られる。すなわち、画像の検索と文字の検索を分離して行うことができるため、文字の検索を行う場合にも高精度な検索を行うことができる。また、文字部分に注目して広い検索を行いたい場合にも対応できる。更に、本例では、ユーザーが監視対象画像の文字部分の文字又は称呼を入力する必要がなく、入力の手間を省くことができる。
なお、本例においても、上記の例と同様に、文字検索部13による検索、通知部14の通知方法など、適宜選択することができる。
10 商標画像監視装置
11 受付部
12 画像検索部
13 文字検索部
14 通知部
15 登録部
16 更新部
31 保存部
32 検索対象保存部
40 ユーザー
41 端末
80 通信網
82 外部のサイト

Claims (15)

  1. 監視対象画像を受け付ける受付部と、
    前記監視対象画像を用いて、商標登録出願及び/又は商標登録に関する情報を有する保存部に対して、定期的に又は不定期的に検索を行う画像検索部と、
    前記画像検索部の検索結果をユーザーに通知する通知部と、を有し、
    前記保存部が有する前記商標登録出願及び前記商標登録に関する情報は、商標画像と、該商標画像に対応する図形分類の有無と、を少なくとも有し、
    前記画像検索部は、前記検索を行う際に、前記図形分類を有する前記商標画像を取得し、取得された前記商標画像に対して前記監視対象画像との比較を行い、同一又は類似と判断された前記商標画像を検索結果画像として取得することを特徴とする商標画像監視装置。
  2. 前記図形分類は、ウィーン分類であることを特徴とする請求項1に記載の商標画像監視装置。
  3. 前記通知部は、前記画像検索部により前記検索結果画像が取得された場合にユーザーに通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の商標画像監視装置。
  4. 前記画像検索部は、前記保存部が更新された場合に前記検索を行うことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の商標画像監視装置。
  5. 前記画像検索部は、あらかじめ設定された時間間隔で前記検索を行うことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の商標画像監視装置。
  6. 前記受付部が受け付けた前記監視対象画像を検索対象保存部に登録する登録部を有し、
    前記画像検索部は、前記検索対象保存部に登録された前記監視対象画像を用いて前記検索を行うことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の商標画像監視装置。
  7. 前記検索対象保存部は、各々の前記監視対象画像の検索スケジュールを有し、
    前記画像検索部は、前記検索スケジュールに基づいて前記検索を行うことを特徴とする請求項6に記載の商標画像監視装置。
  8. 前記画像検索部は、前記監視対象画像と前記商標画像との比較を行う際に、機械学習により得られた学習済みモデルを用いて同一又は類似の判断を行うことを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の商標画像監視装置。
  9. 前記画像検索部は、前記監視対象画像と前記商標画像とを比較し、両者が類似する度合いとしての画像類似度を算出し、前記画像類似度が閾値を超えた前記商標画像を前記検索結果画像として取得することを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載の商標画像監視装置。
  10. 前記保存部が有する前記商標登録出願及び前記商標登録に関する情報は、特許庁により公開された情報に基づいて作成されることを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載の商標画像監視装置。
  11. 前記保存部を定期的に又は不定期的に更新する更新部を有することを特徴とする請求項1~10のいずれかに記載の商標画像監視装置。
  12. 前記監視対象画像は、文字を含み、
    前記受付部は、ユーザーから前記監視対象画像とは別に、前記監視対象画像の文字部分の文字又は称呼を受け付け、
    前記保存部は、前記商標画像が文字を含む場合には、前記商標画像の文字部分の文字及び称呼のうちの少なくとも一方を有し、
    当該商標画像監視装置は、前記受付部が受け付けた文字又は称呼を用いて前記保存部に対して定期的に又は不定期的に検索を行う文字検索部を更に有し、
    前記通知部は、前記画像検索部の検索結果と前記文字検索部の検索結果をユーザーに通知することを特徴とする請求項1~11のいずれかに記載の商標画像監視装置。
  13. 前記監視対象画像は、文字を含み、
    前記保存部は、前記商標画像が文字を含む場合には、前記商標画像の文字部分の文字及び称呼のうちの少なくとも一方を有し、
    当該商標画像監視装置は、前記監視対象画像から前記監視対象画像の文字部分の文字又は称呼を取得するとともに、前記文字又は称呼を用いて前記保存部に対して定期的に又は不定期的に検索を行う文字検索部を更に有し、
    前記通知部は、前記画像検索部の検索結果と前記文字検索部の検索結果をユーザーに通知することを特徴とする請求項1~11のいずれかに記載の商標画像監視装置。
  14. コンピュータが行う商標画像監視方法であって、
    監視対象画像を受け付ける受付工程と、
    前記監視対象画像を用いて、商標登録出願及び/又は商標登録に関する情報を有する保存部に対して、定期的に又は不定期的に検索を行う画像検索工程と、
    前記画像検索工程の検索結果をユーザーに通知する通知工程と、を有し、
    前記保存部が有する前記商標登録出願及び前記商標登録に関する情報は、商標画像と、該商標画像に対応する図形分類の有無と、を少なくとも有し、
    前記画像検索工程は、前記検索を行う際に、前記図形分類を有する前記商標画像を取得し、取得された前記商標画像に対して前記監視対象画像との比較を行い、同一又は類似と判断された前記商標画像を検索結果画像として取得することを特徴とする商標画像監視方法。
  15. コンピュータに、
    監視対象画像を受け付ける受付処理と、
    前記監視対象画像を用いて、商標登録出願及び/又は商標登録に関する情報を有する保存部に対して、定期的に又は不定期的に検索を行う画像検索処理と、
    前記画像検索処理の検索結果をユーザーに通知する通知処理と、を実行させる商標画像監視プログラムであって、
    前記保存部が有する前記商標登録出願及び前記商標登録に関する情報は、商標画像と、該商標画像に対応する図形分類の有無と、を少なくとも有し、
    前記画像検索処理は、前記検索を行う際に、前記図形分類を有する前記商標画像を取得し、取得された前記商標画像に対して前記監視対象画像との比較を行い、同一又は類似と判断された前記商標画像を検索結果画像として取得することを特徴とする商標画像監視プログラム。
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