JP2023069551A - 送信器および多値伝送方法 - Google Patents

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悠司 三好
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Abstract

【課題】振幅多値変調による光通信を行う場合においても安定した長距離伝送を実現する。【解決手段】送信器(1)は、レーザ光生成部(5)と、光信号を生成する光信号生成部(10)と、を備え、前記光信号は、データ信号のデータ値に対応する所定の振幅を有し、該所定の振幅に応じて1つのデータ値に対応するパルス幅が異なる、複数の光パルスを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、送信器および該送信器を用いた多値伝送方法に関する。
従来、光ソリトンを利用した光信号の伝送方法が知られている。理想的な光伝送路においては、光ソリトンは波形を変化させることなく長距離伝送する。そのため、光ソリトンを利用することにより光信号の長距離伝送が可能となる。なお、実際の光伝送路においては、長距離伝送に伴う光損失により光ソリトンの性質が失われることがある。非特許文献1および非特許文献2には、このような光ソリトンの長距離伝送において、光ソリトンの性質を失う前にエルビウム光ファイバ増幅器(Erbium-Doped Fiber Amplifier:EDFA)により光ソリトンの出力を増幅させる技術が開示されている。
従来、光パルスの振幅あるいは位相などを多値変調し、1つの光パルスにつき多値の(1ビットより多い)デジタル情報を伝送する多値伝送方法についても知られている。このような多値伝送方法では、1つの光パルスを送信することで1ビットより多いデジタル情報を伝送することができるため、光通信の効率を向上させることができる。特に、光パルスの振幅を多値変調させる場合、受信器側を簡易な構成とすることができる。
中沢正隆 "光ソリトン通信", レーザー研究, 19巻 Supplement号, pp.237-240,1991. 鈴木和宣 他, "エルビウム光ファイバー増幅器を用いたソリトン通信", レーザー研究,20巻 8号, pp.662-672, 1992.
しかしながら、振幅多値変調による光通信において光ソリトンの振幅を変調させる場合、光ソリトンに対して変調により振幅が変化した光パルスは光ソリトンの条件を満たさなくなる。そのため、該光パルスを含む光信号を長距離伝送させると、該光パルスの波形は大きく歪んでしまう。すなわち、光ソリトンを利用した振幅多値変調による光通信を行う場合、単に光ソリトンの振幅を変調させるだけでは、安定した長距離伝送が実現しないという問題がある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る送信器は、レーザ光を生成するレーザ光生成部と、前記レーザ光を変調することにより光信号を生成する光信号生成部と、を備え、前記光信号は、データ信号のデータ値に対応する所定の振幅を有し、該所定の振幅に応じて1つのデータ値に対応するパルス幅が異なる、複数の光パルスを含む。
また、前記光信号生成部によって生成された前記光信号の強度を増幅することで、前記光信号に含まれる前記複数の光パルスを複数の光ソリトンに成形する増幅器をさらに備えてもよい。
また、前記複数の光ソリトンは、第1光ソリトンおよび第2光ソリトンを含み、前記第2光ソリトンの振幅は第1光ソリトンの振幅より小さく、前記第2光ソリトンのパルス幅は前記第1光ソリトンのパルス幅より大きくてもよい。
また、前記複数の光ソリトンのパルス幅は、前記所定の振幅に略反比例してもよい。
また、前記光信号生成部は、前記データ信号に従って、前記複数の光パルスの波形に対応する複数の電圧パルスを含む電気信号を発生させる任意波形発生器と、前記電気信号に従って、前記レーザ光生成部からの光を強度変調する強度変調器と、を備えてもよい。
また、前記光信号生成部は、前記複数の光パルスの波形に対応する複数の電圧パルスをそれぞれ発生させる複数の波形発生器と、前記複数の電圧パルスから前記データ信号に対応する電圧パルスを選択して電気信号を生成する信号選択器と、前記電気信号に従って、前記レーザ光生成部からの光を強度変調する強度変調器と、を備えてもよい。
また、前記光信号生成部は、前記複数の光パルスを生成する光パルス生成部と、前記複数の光パルスから前記データ信号に対応する光パルスを選択する光選択部と、を備えてもよい。
また、前記光パルス生成部は、前記レーザ光生成部からの光を強度変調して第1光ソリトンに対応するパルス幅を有する第1光パルスを生成する強度変調器と、前記第1光パルスを少なくとも第1光経路および第2光経路を含む複数の光経路に分割する分波器と、少なくとも前記第2光経路に設けられ、前記第1光パルスを前記第1光ソリトンと振幅およびパルス幅が異なる第2光ソリトンに対応するパルス幅を有する第2光パルスに変更する帯域制限部と、を備えてもよい。
また、前記光パルス生成部は、少なくとも前記第2光経路に設けられ、前記光選択部に入射する前記第1光パルスの振幅に対する前記光選択部に入射する前記第2光パルスの振幅の比率が、前記第1光ソリトンの振幅に対する前記第2光ソリトンの振幅の比率と略一致するように、前記第2光パルスの振幅を減衰する減衰器を備えてもよい。
また、前記光選択部は、前記複数の光経路にそれぞれ設けられる複数の光スイッチを備え、前記複数の光スイッチのうち、前記データ信号に対応する光パルスを伝送する光経路に設けられた光スイッチが、該光パルスを通過させることで、前記データ信号に対応する光パルスを選択してもよい。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る多値伝送方法は、データ信号の第1データ値に対応する第1振幅を有する第1光ソリトンを生成する第1光ソリトン生成ステップと、前記データ信号の第2データ値に対応する、前記第1振幅とは異なる第2振幅を有する第2光ソリトンであって、前記第1光ソリトンとパルス幅が異なる前記第2光ソリトンを生成する第2光ソリトン生成ステップと、前記第1光ソリトンおよび前記第2光ソリトンを含む光信号を送信する光信号送信ステップと、を含む。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る多値伝送方法は、データ信号の第1データ値に対応する第1振幅を有する第1光ソリトンと、前記データ信号の第2データ値に対応する、前記第1振幅とは異なる第2振幅を有する第2光ソリトンであって、前記第1光ソリトンとパルス幅が異なる前記第2光ソリトンと、を含む光信号を用いて通信を行う。
本発明の一態様によれば、振幅多値変調による光通信を行う場合においても安定した長距離伝送を実現することができる。
本発明の実施形態1に係る光通信システムの概略構成を示すブロック図である。 比較例に係る振幅変調された4種類の光パルスを示す図である。 上記光通信システムの増幅器2が成形した光信号の波形の一例を示す図である。 上記光信号生成部の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態2に係る光信号生成部の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態3に係る光信号生成部の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態4に係る光信号生成部の構成の一例を示すブロック図である。 上記光信号生成部によって生成される光信号において、振幅および位相に応じた信号点の配置例を示す図である。 比較例および実施例に係る、パルス強度に対する伝送制限距離を示すグラフである。
〔実施形態1〕
(光通信システム100の概略構成)
図1は、本発明の実施形態1に係る光通信システム100の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、光通信システム100は、送信器1、光ファイバ3(光伝送路)、および受信器4を備える。送信器1は、レーザ光生成部5、光信号生成部10、および増幅器2を備える。光通信システム100において、光ファイバ3は、送信器1と受信器4とを接続する光伝送路として機能する。
送信器1は、データ信号に基づき変調された光信号を光ファイバ3に出射する装置である。受信器4は、送信器1からの光信号を受信し、公知の検波方法により光信号をデータ信号に復調する装置である。すなわち、送信器1から出射される光信号は、光ファイバ3を介して受信器4に送信される。
レーザ光生成部5は、レーザ光を生成する光源である。レーザ光生成部5は、例えばレーザダイオード(Laser Diode:LD)等の公知の発光素子である。光信号生成部10は、レーザ光生成部5から出射されたレーザ光を変調することにより光信号を生成する。ここで、光信号生成部10が生成する光信号は、データ信号のデータ値に対応する所定の振幅を有し、該所定の振幅に応じてパルス幅が異なる複数の光パルスを含む。なお、該パルス幅は、1つのデータ値に対応するパルス幅のことである。光信号生成部10の詳細な構成については、図4を参照し後述する。増幅器2は、光信号生成部10によって生成された光信号の強度を増幅する。これにより、光信号に含まれる複数の光パルスを複数の光ソリトンに成形する。増幅器2は、例えばエルビウム光ファイバ増幅器等の公知の光増幅器である。
なお、光ソリトンとは、光伝送路(光ファイバ3)の色分散によるパルス広がりと、自己位相変調によるパルス圧縮とが打ち消し合うように、波形が適切に成形された光パルスのことである。
図2は、比較例に係る振幅変調された4種類の光パルスの波形を示す図である。図2に示すように、光パルスP1は、第1データ値「10」(2進法表記)に対応する第1振幅A1を有する光パルスである。光パルスP2は、第2データ値「11」(2進法表記)に対応し、第1振幅A1より小さい第2振幅A2を有する光パルスである。光パルスP3は、第3データ値「01」(2進法表記)に対応し、第2振幅A2より小さい第3振幅A3を有する光パルスである。光パルスP4は、振幅が0の光パルスであり、第4データ値「00」(2進法表記)に対応する光パルスである。このような4種類の光パルスを含む光信号を伝送することにより、1つの光パルスにつき4値(2ビット)のデジタル情報を伝送することができる。本明細書中において、光パルスのパルス幅とは、光パルスの半値全幅のことを示す。
図2に示す比較例において、光パルスP1は、光ソリトンとしての条件を満たすような、第1振幅A1に対応するパルス幅を有する。ここで、光パルスP2およびP3は、光パルスP1の振幅を変調させることで生成される。すなわち、光パルスP2およびP3のパルス幅は、光パルスP1のパルス幅と等しい。そのため、光パルスP2およびP3はそれぞれ、光ソリトンとしての条件を満たすような、第2振幅A2およびA3に対応するパルス幅を有していない。すなわち、光パルスP1の振幅を変調することで生成される光パルスP2および光パルスP3は、光ソリトンの条件を満たさない。したがって、比較例に係る4種類の光パルスを含む光信号を長距離伝送させると、光パルスP2および光パルスP3の波形は大きく歪んでしまう。
図3は、増幅器2が成形した光信号の波形の一例を示す図である。図3に示すように、光信号は第1光ソリトンS1と第2光ソリトンS2とを含む。第1光ソリトンS1は、第1データ値に対応する第1振幅A1を有する。また、第1光ソリトンS1は、光ソリトンとしての条件を満たすような、第1振幅A1に対応するパルス幅Δt1を有する。第1光ソリトンS1は、図2における光パルスP1と同様の波形を有する。
第2光ソリトンS2は、第2データ値に対応する第2振幅A2を有する。また、第2光ソリトンS2は、光ソリトンとしての条件を満たすような、第2振幅A2に対応するパルス幅Δt2を有する。パルス幅Δt2は、パルス幅Δt1とは異なる値である。すなわち、第1光ソリトンS1の振幅を変調し、さらにパルス幅を調整することで生成される第2光ソリトンS2は、第1光ソリトンS1と同様に光ソリトンの条件を満たす。
すなわち、光信号生成部10(図1参照)は、データ信号の第1データ値「10」に対応する第1振幅A1を有する第1光ソリトンS1を生成する(第1光ソリトン生成ステップ)。また、光信号生成部10は、データ信号の第2データ値「11」に対応する、第1振幅A1とは異なる第2振幅A2を有する第2光ソリトンであって、第1光ソリトンS1とパルス幅が異なる第2光ソリトンS2を生成する(第2光ソリトン生成ステップ)。さらに、送信器1は、図3に示すような、第1光ソリトンS1および第2光ソリトンS2を含む光信号を光ファイバ3に送信する(光信号送信ステップ)。このような多値伝送方法により、送信器1は、データ信号が重畳された光信号を受信器4に送信する。
また、光通信システム100(図1参照)は、上述の第1光ソリトンS1と、第2光ソリトンS2と、を含む光信号を用いて通信を行う。このような多値伝送方法により、安定した長距離伝送を実現することができる。
なお、以下では、振幅変調された4種類の光ソリトンを用いた伝送方式のことを4PAM(Pulse Amplitude Modulation)ソリトン方式と称する。4PAMソリトン方式による光通信を行う場合、光信号は、第3データ値に対応する第3振幅A3、および光ソリトンとしての条件を満たすような、第3振幅A3に対応するパルス幅Δt3を有する第3光ソリトンS3についても含む。同様に、光信号は、第4データ値に対応する振幅が0の波形についても含む。
すなわち、光信号生成部10によって生成された光信号は、データ信号のデータ値に対応する所定の振幅を有し、該所定の振幅に応じてパルス幅が異なる複数の光パルスを含む。なお、該パルス幅は、1つのデータ値に対応するパルス幅のことである。これにより、振幅多値変調による光通信において、振幅の変調に加えてパルス幅も変更することで、振幅変調された複数の光ソリトンを成形することができる。したがって、複数の光ソリトンを含む光信号を用いることで、振幅多値変調による光通信においても安定した長距離伝送を実現することができる。なお、パルス幅が調整された光ソリトンの具体的な生成方法については、図4~8を参照し後述する。
また、増幅器2が光信号生成部10によって生成された光信号の強度を増幅することで、光信号に含まれる複数の光パルスを複数の光ソリトンに成形してもよい。すなわち、光信号生成部10によって生成される光信号は、増幅器2によって増幅されることで複数の光ソリトンとなるような、振幅とパルス幅とが調整された複数の光パルス(以下、調整光パルスと称する)を含む。
また、第2光ソリトンS2のパルス幅Δt2は、第1光ソリトンS1のパルス幅Δt1より大きい。これにより、光伝送路(光ファイバ3)の色分散によるパルス広がりと、自己位相変調によるパルス圧縮とが打ち消し合うような、第2光ソリトンS2の波形を生成することができる。
また、光信号に含まれる複数の光ソリトンのパルス幅は、所定の振幅に略反比例させればよい。例えば、第2光ソリトンS2の第2振幅A2は、第1光ソリトンS1の第1振幅A1の0.98倍程度である。このとき、第2光ソリトンS2のパルス幅Δt2は、第1光ソリトンS1のパルス幅Δt2の1/0.98倍程度となる。なお、第2光ソリトンS2の第2振幅A2は、第2光ソリトンS2が隣の光パルスに干渉しないパルス幅Δt2を有する程度に設定される。
(光信号生成部10の概略構成)
図4は、光信号生成部10の構成を示すブロック図である。図4に示すように、送信器1は、レーザ光生成部5と、光信号生成部10と、増幅器2とを備える。光信号生成部10は、制御部11と、任意波形発生器12と、強度変調器13と、を備える。
制御部11は、外部装置から入力されたデータ信号を任意波形発生器12に出力する。データ信号は光信号に変換されることで送信器1から受信器4(図1参照)に伝送される。制御部11は、例えば電気回路により構成される。
任意波形発生器12は、制御部11から出力されるデータ信号に従って、複数の調整光パルスの波形に対応する複数の電圧パルスを含む電気信号を発生させる。例えば、データ信号がデータ値「10」を含んでいた場合、任意波形発生器12は、第1振幅A1およびパルス幅Δt1を有する第1光ソリトンS1の波形に対応する電圧パルスを含む電気信号を発生させる。任意波形発生器12は、このような電気信号を強度変調器13に出力する。
強度変調器13は、任意波形発生器12から出力される電気信号に従って、レーザ光生成部5からの光を強度変調する光変調器である。強度変調器13は、複数の調整光パルスを含む光信号を生成する。
このような構成によれば、任意波形発生器12が出力する任意波形信号としての電気信号に従って、強度変調器13がレーザ光生成部5からの光を変調するといった簡易な構成で、振幅多値変調された光ソリトンを生成することができる。また、任意波形発生器12を使用することで任意の種類(レベル数)の光ソリトンを生成することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(光信号生成部20の概略構成)
図5は、本発明の実施形態2に係る光信号生成部20の構成を示すブロック図である。図5に示すように、光信号生成部20は、複数の波形発生器21と、制御部22と、信号選択器23と、強度変調器24と、を備える。図1に示す光通信システム100において、実施形態1に係る光信号生成部10の代わりに、本実施形態に係る光信号生成部20が適用されてもよい。
複数の波形発生器21は、複数の調整光パルスの波形に対応する複数の電圧パルスをそれぞれ発生させる。複数の波形発生器21は、該複数の電圧パルスをそれぞれ信号選択器23に出力する。例えば、複数の波形発生器21は、波形発生器21aと波形発生器21bとを含む。波形発生器21a、21bは、第1光ソリトンS1、第2光ソリトンS2に対応する電圧パルスをそれぞれ発生させる。
なお、N種類の光パルスを用いた光通信を行う場合、複数の波形発生器21は、N-1種類の光ソリトンの波形に対応するN-1種類の電圧パルスをそれぞれ発生させるN-1個の波形発生器を含めばよい。図5では、簡単のために、2つの波形発生器21a、21bのみを図示している。
制御部22は、光信号に重畳されることで送信器1から受信器4(図1参照)に伝送されるデータ信号を受け付ける。制御部22は、該データ信号を信号選択器23に出力する。
信号選択器23は、複数の電圧パルスから、制御部22から出力されるデータ信号に対応する電圧パルスを選択して電気信号を生成する。信号選択器23は、該電気信号を強度変調器24に出力する。例えば、信号選択器23は、第1データ値「10」を含むデータ信号を受信したとき、複数の電圧パルスから第1光ソリトンS1に対応する電圧パルスを選択して該電圧パルスを強度変調器24に出力する。また、信号選択器23は、第4データ値「00」を含むデータ信号を受信したとき、複数の電圧パルスから電圧パルスを選択せず、振幅が0の電圧パルスを強度変調器24に出力する。
強度変調器24は、信号選択器23から出力される電気信号に従って、レーザ光生成部5からの光を強度変調する。これにより、強度変調器24は、複数の調整光パルスを含む光信号を生成する。
このような構成によれば、あらかじめ生成した複数の電圧パルスからデータ信号に対応する電圧パルスを選択するため、高速な多値光ソリトン信号列の生成が可能である。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(光信号生成部30の概略構成)
図6は、本発明の実施形態3に係る光信号生成部30の構成を示すブロック図である。図6に示すように、光信号生成部30は、光パルス生成部36と、制御部34と、光選択部35と、を備える。図1に示す光通信システム100において、実施形態1に係る光信号生成部10の代わりに、本実施形態に係る光信号生成部30が適用されてもよい。
光パルス生成部36は、強度変調器31と、分波器32と、帯域制限部33と、減衰器371,372と、を備える。光パルス生成部36は、複数の調整光パルスを生成し、該複数の調整光パルスを光選択部35に出力する。
強度変調器31は、レーザ光生成部5からの光を強度変調し、第1光ソリトンS1に対応するパルス幅を有する第1光パルスを生成する。
分波器32は、強度変調器31から出力される第1光パルスを第1光経路T1および第2光経路T2を含む複数の光経路に分割する。光信号生成部30における光信号の伝送を空間光学系によって構成する場合、分波器32は例えばビームスプリッタであればよい。また、光信号生成部30における光信号の伝送を光ファイバ部品または光導波路等によって構成する場合、分波器32は例えば3dBカプラであればよい。
帯域制限部33は、少なくとも第2光経路T2に設けられる。帯域制限部33は、第1光パルスのスペクトル幅を狭く(パルス幅を広く)する。すなわち、帯域制限部33は、第1光パルスを第1光ソリトンS1と振幅およびパルス幅が異なる第2光ソリトンS2に対応するパルス幅を有する第2光パルスに変更する。帯域制限部33は、例えばローパスフィルタ(LPF)、バンドパスフィルタ(BPF)等の帯域制限フィルタを含む。
減衰器371,372は、第1光経路T1および第2光経路T2にそれぞれ設けられる。減衰器371,372は、光選択部35に入射する第1光パルスの振幅に対する光選択部35に入射する第2光パルスの振幅の比率が、第1光ソリトンS1の振幅に対する第2光ソリトンS2の振幅の比率と略一致するように、第1光パルスおよび第2光パルスの振幅をそれぞれ減衰する。これにより、減衰器371,372から複数の調整光パルスが出射される。なお、減衰器は、第1光経路T1および第2光経路T2のうち少なくとも一つの光経路に設けられてもよい。光経路が3つ以上ある場合、各光経路に減衰器が設けられてもよいし、複数の光経路のうち1つの光経路以外に減衰器が設けられてもよい。
なお、N種類の光パルスを用いた光通信を行う場合、分波器32は、第1光パルスをN-1個の光経路に分割すればよい。また、帯域制限部33は、少なくともN-2個の光経路に設けられてもよい。少なくともN-2個の光経路における帯域制限部33はそれぞれ異なる種類の帯域制限フィルタ、および/あるいは、異なる数の帯域制限フィルタを備える。これにより、光パルス生成部36は、N-1種類の調整光パルスを生成することができる。図6では、簡単のために、2つの光経路のみを図示している。
制御部34は、光信号に重畳されることで送信器1から受信器4(図1参照)に伝送されるデータ信号を生成する。制御部34は、該データ信号に基づき、後述する光スイッチ351,352を制御する。
光選択部35は、光スイッチ351,352と、合波器353と、を備える。光選択部35は、光パルス生成部36から出力される複数の調整光パルスから、データ信号に対応する調整光パルスを選択する。
光スイッチ351,352は、第1光経路T1および第2光経路T2にそれぞれ設けられる。制御部34は、データ信号に対応する調整光パルスを伝送する光経路に設けられる光スイッチに対して、調整光パルスを通過させる旨の指示を出力する。光スイッチ351,352は、例えばカーシャッタまたは光強度変調器などの電気光学効果を使用した光シャッタである。
例えば、制御部34は、第1データ値「10」を含むデータ信号を受け付けたとき、第1光ソリトンS1に対応する調整光パルスを伝送する第1光経路T1に設けられる光スイッチ351に対して、調整光パルスを通過させる旨の指示を出力する。これにより、光選択部35は、第1データ値「10」に対応する調整光パルスを選択する。また、制御部34は、第4データ値「00」を含むデータ信号を受け付けたとき、全ての光スイッチに対して調整光パルスを通過させない旨の指示を出力する。これにより、光選択部35は、第4データ値「00」に対応する振幅が0の波形を生成する。
合波器353は、光スイッチ351,352からそれぞれ出射され、第1光経路T1および第2光経路T2をそれぞれ伝送する調整光パルスを合波する。光信号生成部30における光信号の伝送を空間光学系によって構成する場合、合波器353は例えばハーフミラーおよびミラーを組み合わせたものであればよい。また、光信号生成部30における光信号の伝送を光ファイバ部品または光導波路等によって構成する場合、合波器353は例えば3dBカプラであればよい。
このような構成によれば、光信号処理により本実施形態に係る多値光ソリトン信号列を生成することができる。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(光信号生成部40の概略構成)
図7は、本発明の実施形態4に係る光信号生成部40の構成を示すブロック図である。図8は、光信号生成部40によって生成される光信号において、振幅および位相に応じた信号点の配置例を示す図である。本実施形態に係る光信号生成部40は、制御部34に代えて制御部41を備える点、および位相変調器42をさらに備える点で実施形態3に係る光信号生成部30と相違する。図7および図8に示すように、光信号生成部40は、振幅変調された光信号に対してさらに位相変調を行うことで、振幅位相変調された光信号を生成する。
制御部41は、データ信号に基づき、光スイッチ351,352のいずれかを作動させる。これにより、光信号生成部40は、第1光ソリトンS1または第2光ソリトンS2に対応する調整光パルスを生成する。また、制御部41は、データ信号を位相変調器42に出力する。位相変調器42は、該データ信号に基づき、光選択部35から出力される、振幅変調された光信号に対して位相変調を行う光変調器である。光信号生成部40は、位相差がたとえばπ/4ずつずれた光信号を生成する。以上により、光信号生成部40は、たとえば図8に示したような、1つの光パルスにつき16値(4ビット)のデジタル情報を伝送することができる、振幅位相変調された光信号を生成する。
このような構成によれば、実施形態1~3と比較し、1つの光パルスにつきより多くのビット数のデジタル情報を伝送することができる。
なお、図1に示す光通信システム100において、実施形態1に係る光信号生成部10の代わりに、本実施形態に係る光信号生成部40が適用されてもよい。この場合、図1に示した受信器4は、位相変調された光信号を復調するための公知の検波回路を備える。
〔実施形態5〕
図9は、比較例および実施例に係る、パルス強度Iに対する伝送制限距離Z[km]を示すグラフである。ここで、パルス強度Iはあるデータに対応する光パルスの最大振幅に対する別のデータに対応する光パルスの振幅の比を示す。また、伝送制限距離Zは、光信号を適切に伝送できる距離を示す。図9の比較例と示されたグラフは、図2に示すような振幅の変調のみを行った複数の光パルスを含む光信号を送信した場合の伝送制限距離Zを示す。また、図9の実施例と示されたグラフは、図3に示すような振幅の変調に加えてパルス幅も変更した複数の光ソリトンを含む光信号を送信した場合の伝送制限距離Zを示す。図9に示すように、振幅の変調に加えてパルス幅も変更した複数の光ソリトンを用いることで、振幅の変調のみを行った場合と比較し、伝送制限距離Zを大きくすることができる。
このような構成によれば、5G通信の次を担う超長距離通信に貢献することができる。すなわち、上記の光通信システムは、通信インフラの整備を促進することができる。これにより、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献できる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 送信器
2 増幅器
3 光ファイバ(光伝送路)
4 受信器
5 レーザ光生成部
10、20、30、40 光信号生成部
11、22、34、41 制御部
12 任意波形発生器
13、24、31 強度変調器
21、21a、21b 波形発生器
23 信号選択器
32 分波器
33 帯域制限部
35 光選択部
36 光パルス生成部
351,352 光スイッチ
371,372 減衰器
A1 第1振幅
A2 第2振幅
S1 第1光ソリトン
S2 第2光ソリトン
T1 第1光経路
T2 第2光経路

Claims (12)

  1. レーザ光を生成するレーザ光生成部と、
    前記レーザ光を変調することにより光信号を生成する光信号生成部と、を備え、
    前記光信号は、データ信号のデータ値に対応する所定の振幅を有し、該所定の振幅に応じて1つのデータ値に対応するパルス幅が異なる、複数の光パルスを含む、送信器。
  2. 前記光信号生成部によって生成された前記光信号の強度を増幅することで、前記光信号に含まれる前記複数の光パルスを複数の光ソリトンに成形する増幅器をさらに備える、請求項1に記載の送信器。
  3. 前記複数の光ソリトンは、第1光ソリトンおよび第2光ソリトンを含み、
    前記第2光ソリトンの振幅は第1光ソリトンの振幅より小さく、前記第2光ソリトンのパルス幅は前記第1光ソリトンのパルス幅より大きい、請求項2に記載の送信器。
  4. 前記複数の光ソリトンのパルス幅は、前記所定の振幅に略反比例する、請求項3に記載の送信器。
  5. 前記光信号生成部は、
    前記データ信号に従って、前記複数の光パルスの波形に対応する複数の電圧パルスを含む電気信号を発生させる任意波形発生器と、
    前記電気信号に従って、前記レーザ光生成部からの光を強度変調する強度変調器と、を備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の送信器。
  6. 前記光信号生成部は、
    前記複数の光パルスの波形に対応する複数の電圧パルスをそれぞれ発生させる複数の波形発生器と、
    前記複数の電圧パルスから前記データ信号に対応する電圧パルスを選択して電気信号を生成する信号選択器と、
    前記電気信号に従って、前記レーザ光生成部からの光を強度変調する強度変調器と、を備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の送信器。
  7. 前記光信号生成部は、
    前記複数の光パルスを生成する光パルス生成部と、
    前記複数の光パルスから前記データ信号に対応する光パルスを選択する光選択部と、を備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の送信器。
  8. 前記光パルス生成部は、
    前記レーザ光生成部からの光を強度変調して第1光ソリトンに対応するパルス幅を有する第1光パルスを生成する強度変調器と、
    前記第1光パルスを少なくとも第1光経路および第2光経路を含む複数の光経路に分割する分波器と、
    少なくとも前記第2光経路に設けられ、前記第1光パルスを前記第1光ソリトンと振幅およびパルス幅が異なる第2光ソリトンに対応するパルス幅を有する第2光パルスに変更する帯域制限部と、を備える、請求項7に記載の送信器。
  9. 前記光パルス生成部は、少なくとも前記第2光経路に設けられ、前記光選択部に入射する前記第1光パルスの振幅に対する前記光選択部に入射する前記第2光パルスの振幅の比率が、前記第1光ソリトンの振幅に対する前記第2光ソリトンの振幅の比率と略一致するように、前記第2光パルスの振幅を減衰する減衰器を備える、請求項8に記載の送信器。
  10. 前記光選択部は、前記複数の光経路にそれぞれ設けられる複数の光スイッチを備え、前記複数の光スイッチのうち、前記データ信号に対応する光パルスを伝送する光経路に設けられた光スイッチが、該光パルスを通過させることで、前記データ信号に対応する光パルスを選択する、請求項8または9に記載の送信器。
  11. データ信号の第1データ値に対応する第1振幅を有する第1光ソリトンを生成する第1光ソリトン生成ステップと、
    前記データ信号の第2データ値に対応する、前記第1振幅とは異なる第2振幅を有する第2光ソリトンであって、前記第1光ソリトンとパルス幅が異なる前記第2光ソリトンを生成する第2光ソリトン生成ステップと、
    前記第1光ソリトンおよび前記第2光ソリトンを含む光信号を送信する光信号送信ステップと、を含む、多値伝送方法。
  12. データ信号の第1データ値に対応する第1振幅を有する第1光ソリトンと、
    前記データ信号の第2データ値に対応する、前記第1振幅とは異なる第2振幅を有する第2光ソリトンであって、前記第1光ソリトンとパルス幅が異なる前記第2光ソリトンと、を含む光信号を用いて通信を行う多値伝送方法。
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