JP2023065800A - 搬送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】システム全体で、効率よく、路面から台車及び物品への衝撃を回避又は低減することができる搬送システムを提供する。【解決手段】本発明は、複数の牽引車2に対して通信可能に構成され、第1判定部34及び第2判定部35の少なくとも一方により衝撃ありと判定された場合、当該判定に関連した加速度センサ41の検出値と距離センサ44の検出値との時系列データである特定衝撃データを記憶する衝撃記憶部51と、その場合に牽引車2に対して第1特定制御を実行する第1特定制御部36と、衝撃記憶部51に記憶された特定衝撃データに基づいて、台車91に対して所定時間内又は所定時間後に、許容値を超える上下方向の加速度である衝撃加速度が生じるか否かを予測する衝撃予測部37と、衝撃加速度が生じると予測された場合、牽引車2に対して第2特定制御を実行する第2特定制御部38と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、牽引車及び台車を含む搬送システムに関する。
工場内を走行する産業用車両及びそれに牽引される台車とは、低速走行で、且つ重量物を搭載するとの観点から、一般に、上下方向の衝撃に対する緩衝装置が搭載されていない。しかし、例えば工場内では、路面がコンクリート製であるため、産業用車両の進行方向に対して垂直方向に延びる継ぎ目があったり、排水溝や破損があったりで、路面に段差があることが少なくない。このような状況において、省人化のために、自動運転(自律運転)の車両を牽引車として用いた場合、段差を検知できずに段差を走行し、台車に載せられた物品が損傷するおそれがある。例えば特開2013-28311号公報には、進行方向前方の段差の有無及び程度を検知し、台車上の物品が受ける加速度を予測し、その予測値が制限値を超える場合に警報を発するシステムが公開されている。
しかしながら、牽引車がセンサによって段差の有無及び程度を走行中に検知して、それを回避するだけでは、例えば、走行経路を予め変更することも、後に続く牽引車や台車に対する制御の修正も困難である。
本発明の目的は、システム全体で、効率よく、路面から台車及び物品への衝撃を回避又は低減することができる搬送システムを提供することである。
本発明の目的は、システム全体で、効率よく、路面から台車及び物品への衝撃を回避又は低減することができる搬送システムを提供することである。
本発明の搬送システムは、自動運転可能に構成された牽引車と、前記牽引車により牽引され、運搬対象の物品が載せられる台車と、前記牽引車の上下方向の加速度を検出する加速度センサと、前記牽引車の位置を推定するために、前記牽引車と前記牽引車周辺の物体との距離を測定する距離センサと、地図情報、所定の走行経路、及び前記牽引車が牽引している前記台車の数情報を記憶する基本情報記憶部と、前記距離センサの検出値から前記牽引車の位置を推定し、推定した前記牽引車の位置と、前記基本情報記憶部に記憶された前記地図情報及び前記走行経路とに基づいて、前記牽引車の走行を制御する走行制御部と、を備える搬送システムであって、前記加速度センサの検出値と前記距離センサの検出値との時系列データを記憶する検出値記憶部と、前記物品に対して設定された上下方向の加速度に関する許容値を記憶する許容値記憶部と、前記加速度センサの検出値が所定の加速度閾値を超えた場合、衝撃ありと判定する第1判定部と、前記距離センサが所定のエラー状態となった場合、衝撃ありと判定する第2判定部と、複数の前記牽引車に対して通信可能に構成され、前記第1判定部及び前記第2判定部の少なくとも一方により衝撃ありと判定された場合、当該判定に関連した前記加速度センサの検出値と前記距離センサの検出値との時系列データである特定衝撃データを記憶する衝撃記憶部と、前記第1判定部及び前記第2判定部の少なくとも一方により衝撃ありと判定された場合、前記牽引車に対して減速及び回避の少なくとも一方を含む第1特定制御を実行する第1特定制御部と、前記衝撃記憶部に記憶された前記特定衝撃データに基づいて、前記台車に対して所定時間内又は所定時間後に、前記許容値を超える上下方向の加速度である衝撃加速度が生じるか否かを予測する衝撃予測部と、前記衝撃予測部により前記台車に前記衝撃加速度が生じると予測された場合、前記牽引車に対して減速及び回避の少なくとも一方を含む第2特定制御を実行する第2特定制御部と、を備える。
本発明によれば、牽引車が衝撃加速度を受けた場合、第1特定制御により牽引車に対して減速及び回避行動の少なくとも一方が実行される。これにより、台車が受ける衝撃を回避又は低減させることができる。また、一度衝撃加速度を受けた位置と加速度は記憶され、記憶されたデータ(特定衝撃データ)に基づいて、次回走行時には衝撃加速度を受けるか否かの衝撃予測が実行される。そして、衝撃予測の結果に基づいて、第2特定制御が実行されると、台車が衝撃加速度を受けることに対して効率良く回避又は衝撃低減することが可能となる。
例えば牽引車が未走行の路面を走行する場合、衝撃を受けた後に第1特定制御が実行され、台車の衝撃を回避又は低減できる。また、2台目以降の牽引車では、先行車により記憶された特定衝撃データに基づいて第2特定制御が実行され、先行車が1度通過した悪路等による衝撃を効率良く衝撃を回避等することができる。このように、本発明によれば、システム全体で、効率よく、路面から台車及び物品への衝撃を回避又は低減することができる。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施形態である搬送システム1を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、本発明は、下記実施形態の他、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の形態で実施することができる。
図1に示すように、本実施形態の搬送システム1は、牽引車2と、台車91と、サーバ5と、を備えている。牽引車2は、前輪20Fと後輪20Rを備える自動運転可能な車両である。牽引車2には、1台以上の台車91が接続されている。台車91は、牽引車2により牽引され、運搬対象の物品92が載せられる。牽引車2は、接続された1台以上の台車91を牽引しながら走行する。牽引車2は、自律運転型の搬送モビリティ又は産業用車両といえる。
具体的に、牽引車2は、転舵アクチュエータ21と、制動アクチュエータ22と、駆動システム23と、制御装置3と、各種センサ41~44と、通信機器24と、を備えている。転舵アクチュエータ21は、前輪20F及び後輪20Rの少なくとも一方(本実施形態では前輪20F)を転舵する装置である。転舵アクチュエータ21は、例えば電動モータを備えており、制御装置3の指令に基づいて、前輪20Fの転舵角を変更する。転舵アクチュエータ21を含むステアリングシステムは、ステアリングホイール等の操作部材(図示略)に対して、機械的に連動するタイプ(例えばパワーステアリング型)でも、機械的に連動しないいわゆるステアバイワイヤ型や可変ギヤ比ステアリング(VGRS)であってもよい。
制動アクチュエータ22は、前輪20F及び後輪20Rの少なくとも一方(本実施形態では後輪20R)に制動力を付与する装置である。制動アクチュエータ22は、例えば液圧式制動装置であって、制御装置3の指令に基づいて、後輪20Rに設けられたブレーキ装置22aのホイールシリンダ(図示略)にブレーキ液を供給し、ホイールシリンダの液圧(以下「ホイール圧」という)を調整するように構成されている。ホイール圧が大きいほど、制動力は大きくなる。なお、制動アクチュエータ22は、電動パーキングブレーキのように、液圧でなく電動モータの駆動力で直接的に制動力を発生させる構成でもよい。
駆動システム23は、前輪20F及び後輪20Rの少なくとも一方(本実施形態では後輪20R)に駆動力を付与する装置であって、後輪20Rの駆動源としての駆動モータ231と、駆動モータ231を制御するMCU232と、を備えている。MCU232は、制御装置3からの指令又は自身のプログラムに基づいて、駆動モータ231を制御する。駆動モータ231が駆動することで、後輪20Rに駆動力が付与される。
各種センサ41~44は、具体的に、加速度センサ41、転舵角センサ42、車輪速度センサ43、距離センサ44と、を含んでいる。加速度センサ41は、牽引車2の上下方向の加速度を検出する。転舵角センサ42は、例えば転舵アクチュエータ21の作動量に基づいて、前輪20Fの転舵角を検出する。車輪速度センサ43は、車輪速度を検出するセンサであって、各車輪20F、20Rに対して設けられている。例えば、制御装置3は、各車輪20F、20Rの車輪速度に基づいて、車速を算出することができる。
距離センサ44は、牽引車2の位置を推定するために、牽引車2と牽引車2周辺の物体との距離を測定するセンサである。距離センサ44は、位置推定用センサといえる。距離センサ44は、例えば、ライダー(LiDAR:light detection and ranging)又はレーザーレンジファインダーである。距離センサ44は、位置計測において、他の距離センサ(例えばカメラ及び/又はミリ波レーダー)とともに使用することができる。距離センサ44は、複数種類のセンサで構成されてもよい。
制御装置3は、マイコンやメモリ等を備えるECU(電子制御ユニット)であって、CANを介して各装置に接続されている。制御装置3は、牽引車2の自動運転を実行する。後述するが、制御装置3には、地図情報と所定の走行経路とが予め記憶されている。地図情報は、例えば3次元の地図データであって、牽引車2を使用する場所(例えば工場内)の地図データである。
制御装置3は、距離センサ44の検出値と地図情報とを比較して、牽引車2の地図上の位置を推定する。制御装置3は、牽引車2が所定の走行経路を走行するように、地図上の牽引車2の位置と走行経路に基づいて、転舵アクチュエータ21、制動アクチュエータ22は、及び駆動システム23を制御する。制御装置3において、初期の走行速度等の条件が予め設定されている。
通信機器24は、制御装置3とサーバ5とが通信可能となるように無線通信により接続する装置である。通信機器24により、制御装置3とサーバ5とは情報を相互に通信することができる。サーバ5は、CPUやメモリを備え、データを記憶(記憶)したり蓄積データから学習したりすることができるコンピュータであって、牽引車2とは別の場所に配置されている。サーバ5は、複数の牽引車2と通信可能に、具体的に通信エリア内のすべての牽引車2(制御装置3)と通信可能に構成されている。
(特定制御)
制御装置3は、基本情報記憶部30と、走行制御部31と、検出値記憶部32と、許容値記憶部33と、第1判定部34と、第2判定部35と、第1特定制御部36と、衝撃予測部37と、第2特定制御部38と、備えている。基本情報記憶部30は、地図情報、所定走行経路、及び牽引車2が牽引している台車91の数情報を記憶する。地図情報は、牽引車2の走行対象となるエリアの地図データである。
制御装置3は、基本情報記憶部30と、走行制御部31と、検出値記憶部32と、許容値記憶部33と、第1判定部34と、第2判定部35と、第1特定制御部36と、衝撃予測部37と、第2特定制御部38と、備えている。基本情報記憶部30は、地図情報、所定走行経路、及び牽引車2が牽引している台車91の数情報を記憶する。地図情報は、牽引車2の走行対象となるエリアの地図データである。
走行制御部31は、距離センサ44の検出値から牽引車2の位置を推定し、推定した牽引車2の位置と、基本情報記憶部30に記憶された地図情報及び所定走行経路とに基づいて、牽引車2の走行を制御する。走行制御部31は、牽引車2が所定走行経路を走行するように、地図上の牽引車2の推定位置と、地図上の所定走行経路とを比較しつつ牽引車2の転舵角及び車速を制御する。走行制御部31には、予め最高車速と最低車速とが設定されている。走行制御部31は、基本情報記憶部30に登録された台車91の台数に応じて、駆動力や制動力に関する制御乗数を変更する。
検出値記憶部32は、加速度センサ41の検出値と距離センサ44の検出値との時系列データを記憶する。つまり、検出値記憶部32は、共通の時間軸により、加速度センサ41の検出値と距離センサ44の検出値とを関連付けて記憶する。これにより、牽引車2の位置に対する加速度が把握可能となる。
許容値記憶部33は、台車91に載せられた物品92に対して設定された上下方向の加速度に関する許容値を記憶する。許容値は、衝撃を受けた際に物品92が損傷しない最大の上下方向の加速度に相当し、物品92によって異なる。例えば、作業者又は物品読取センサは、台車91に載せられた物品92の許容値を、牽引車2が走行開始する前に許容値記憶部33に登録する。
第1判定部34は、加速度センサ41の検出値が所定の加速度閾値を超えた場合、「衝撃あり」と判定する。換言すると、第1判定部34は、加速度センサ41の検出値が所定の加速度閾値を超えたか否かを判定し、超えた場合に衝撃ありと判定する。加速度閾値は、許容値記憶部33に記憶された許容値以下又は許容値未満となるように設定される(加速度閾値≦許容値、又は加速度閾値<許容値)。
第2判定部35は、距離センサ44が所定のエラー状態となった場合、「衝撃あり」と判定する。換言すると、第2判定部35は、距離センサ44が所定のエラー状態となったか否かを判定し、エラー状態になった場合に衝撃ありと判定する。所定のエラー状態は、例えば、センシング対象を検出不能な状態(例えば検出値が異常値である場合又は検出されていない場合)が、所定時間以上継続した状態又は瞬間的に発生した状態である。本実施形態では、距離センサ44が複数のセンサ(例えばライダー、カメラ、及びミリ波レーダー)で構成されている。したがって、第2判定部35は、距離センサ44を構成する各種センサの少なくとも1つが所定のエラー状態になった場合、衝撃ありと判定する。
ここで、サーバ5は、衝撃記憶部51を備えている。衝撃記憶部51は、第1判定部34及び第2判定部35の少なくとも一方により衝撃ありと判定された場合、当該判定に関連した「加速度センサ41の検出値と距離センサ44の検出値との時系列データ(例えば衝撃あり判定の前後所定時間の時系列データ)」を、特定衝撃データとして記憶する。特定衝撃データは、例えば衝撃ありと判定された際又は随時、制御装置3からサーバ5に通信機器24を介して送信(アップロード)される。制御装置3とサーバ5とは互いに情報を参照できる。
第1特定制御部36は、第1判定部34及び第2判定部35の少なくとも一方により衝撃ありと判定された場合、牽引車2に対して減速及び回避の少なくとも一方を含む第1特定制御を実行する。第1特定制御では、例えば、牽引車2を減速させて、後続の台車91が走行経路上の段差等によって許容値より大きな加速度の衝撃を受けないようにする。また、第1特定制御では、例えば、牽引車2の走行経路を変更し、転舵角を制御することで、後続の台車91が段差等を走行しないように、回避を試みる。あるいは、第1特定制御では、減速しながら回避を試みてもよい。第1特定制御は、事後特定制御ともいえる。
衝撃予測部37は、衝撃記憶部51に記憶された特定衝撃データに基づいて、台車91に対して現在から所定時間内又は所定時間後に、許容値を超える上下方向の加速度である衝撃加速度が生じるか否かを予測する。サーバ5は、特定衝撃データを含む走行データ(車速や転舵角情報)を蓄積しており、蓄積された走行データから路面状態を学習する機能も備えている。サーバ5及び衝撃予測部37は、連動して、現在のセンサの検出値を含む時系列データと蓄積データ又は学習結果のデータとに基づいて、数ステップ先までの衝撃を予測する。なお、衝撃予測部37は、サーバ5に設けられても、あるいはサーバ5及び制御装置3に設けられてもよい。制御装置3は、予測結果を走行制御に反映させる。
第2特定制御部38は、衝撃予測部37により台車91に衝撃加速度が生じると推定された場合、牽引車2に対して減速及び回避の少なくとも一方を含む第2特定制御を実行する。第2特定制御は、事前特定制御ともいえる。第2特定制御は、第1特定制御と同じ内容であっても異なる内容であってもよい。例えば、第2特定制御部38は、第2特定制御において、衝撃加速度が生じると推定された場所を回避するように、減速しつつ転舵角を変更する。この際、第2特定制御部38は、基本情報記憶部30に記憶された走行経路を修正した修正走行経路を作成し、基本情報記憶部30及びサーバ5に記憶させてもよい。この場合、第2特定制御部38(又は走行制御部31)は、修正走行経路に基づいて、牽引車2を制御する。これにより、搬送システム1は、次回以降、当該経路を走行する際に、修正走行経路を利用することができる。
(路面外乱乗り越え時の制御の一例)
図2に示すように、牽引車2の自動走行が開始され(S101)、例えば加速度センサ41の検出値の変化により当該牽引車2が路面外乱(例えば段差や荒れた路面等)を乗り越えたことを検出した場合(S102:Yes)、制御装置3は、距離センサ44が所定のエラー状態になっているか否かを判定する(S103)。具体的に、制御装置3は、路面外乱検出時以降で、距離センサ44の検出値が異常値又は未検出状態であるか否かを判定し、異常値又は未検出状態である場合にエラー状態と判定する。
図2に示すように、牽引車2の自動走行が開始され(S101)、例えば加速度センサ41の検出値の変化により当該牽引車2が路面外乱(例えば段差や荒れた路面等)を乗り越えたことを検出した場合(S102:Yes)、制御装置3は、距離センサ44が所定のエラー状態になっているか否かを判定する(S103)。具体的に、制御装置3は、路面外乱検出時以降で、距離センサ44の検出値が異常値又は未検出状態であるか否かを判定し、異常値又は未検出状態である場合にエラー状態と判定する。
距離センサ44のエラー状態が検出された場合(S103:Yes)、制御装置3は、第1特定制御の第1パターンを実行するとともに、距離センサ44がエラー状態になる直前の距離センサ44の検出値を含む検出値の時系列データをサーバ5に送信する(S105)。第1特定制御の第1パターンは、牽引車2を所定車速まで減速させる制御である。第1特定制御の第1パターンによる減速の度合いは予め設定され、当該制御により牽引車2は低速走行状態となる。
また、サーバ5に送信する検出データは、上記の他に、例えば送信時に距離センサ44がエラー状態から復帰している場合(例えばエラー状態が瞬間的だった場合)、エラー状態になる直前から通常状態に復帰した直後の検出値と、距離センサ44がエラー状態となった時及びその前後の加速度センサ41の検出値とを含んでいる。このように、制御装置3は、特定の衝撃が発生した際、サーバ5に、各種センサの検出値に基づく走行データ(車速、転舵角、位置、及び上下方向の加速度等)を送信する。送信される走行データは、衝撃あり判定時を中心に前後所定時間に取得したデータであってもよい。なお、制御装置3は、走行データを常時記憶し、時系列データとして保存している。また、制御装置3は、衝撃発生時に限らず、逐次、走行データ(時系列データ)をサーバ5に登録してもよい。サーバ5は、受信した走行データを記憶・蓄積し、路面状況について学習する。
距離センサ44のエラー状態が検出されなかった場合(S103:No)、制御装置3は、加速度センサ41の検出値が加速度閾値を超えているか否かを判定する(S104)。加速度センサ41の検出値が加速度閾値を超えている場合(S104:Yes)、制御装置3は、第1特定制御の第1パターンを実行するとともに、上記同様に各種センサの検出データ(走行データ)をサーバ5に送信する(S105)。
第1特定制御の第1パターンが実行され、牽引車2が減速している状態で、制御装置3は、距離センサ44が通常状態(正常)であるか否かを判定する(S106)。距離センサ44がエラー状態であった場合、制御装置3は、距離センサ44が復帰したか否かを判定する。距離センサ44がエラー状態(異常)である場合(S106:No)、制御装置3は、第1特定制御の第1パターン(低速走行)を継続する(S105)。距離センサ44のエラー状態が所定時間継続した場合、制御装置3は、牽引車2を停止させる。
距離センサ44が正常である場合(S106:Yes)、制御装置3は、転舵角の制御により後続の台車91が路面外乱を回避できるか否かを判定する(S107)。制御装置3は、例えば、牽引車2と台車91及び台車91同士の間隔情報と、現在の位置情報と、経路幅(道幅)情報と、車速情報とに基づいて、回避可能か否かを判定する。制御装置3は、転舵角の制御により台車91が路面外乱を回避できると判定した場合(S107:Yes)、第1特定制御の第2パターンを実行する(S108)。第1特定制御の第2パターンは、台車91の路面外乱への乗り上げを回避するように、所定車速に減速し、牽引車2の転舵角を変更する制御である。
第1特定制御の第2パターンを実行後(S108)又は台車91が路面外乱を回避不可と判定された場合(S107:No)、制御装置3は、牽引車2に接続された台車91すべてが路面外乱地点を通過したか否かを判定する(S109)。全台車91が通過していない場合(S109:No)、実行中の第1特定制御を継続する(S110)。全台車91が通過した場合(S109:Yes)、第1特定制御を終了し、通常の自動走行(初期設定の走行条件による走行)を実行する(S111)。例えば、牽引車2及び台車91は、第1特定制御により路面外乱を回避した場合、路面外乱を全台車91が通過すると元の走行経路に戻る。このような流れで1台目の牽引車2は制御される。
2台目以降の牽引車2に対する制御は、例えば、図3に示すように行われる。すなわち、牽引車2の自動走行が開始され(S201)、例えば加速度センサ41の検出値の変化により当該牽引車2が路面外乱を乗り越えたことを検出した場合(S202:Yes)、制御装置3は、サーバ5に記憶されている特定衝撃データに基づいて、今後の衝撃を推定(予測)する(S203)。
路面外乱は、例えば段差や荒い路面(ガタガタ道)であって、複数回連続で発生することが想定される。したがって、例えば図4に示すように、ステップS202で牽引車2が路面外乱を検出した後に、制御装置3は、サーバ5から特定衝撃データを読み出し、距離センサ44の検出値に基づく位置情報及び加速度情報と、特定衝撃データとの関係から、そのまま走行継続した場合に牽引車2が受ける上下方向の加速度を予測する。制御装置3は、衝撃予測の一例として、制御装置3及び/又はサーバ5に記憶された、現在位置(一定の領域)に対応する加速度の時系列データの波形のうち、現在検出されている加速度情報を含む時系列データの波形と類似するものを検出し、当該類似する加速度の時間変化(波形)を予測データとして採用する。
制御装置3は、衝撃予測の結果に基づいて、牽引車2の減速及び/又は回避制御が必要か否かを判定する。制御装置3は、例えば、予測した加速度が加速度閾値を超えている場合、減速及び/又は回避が必要と判定し、予測した加速度が加速度閾値以下である場合、減速及び回避の何れも不要と判定する。
制御装置3は、衝撃予測の結果から減速及び/又は回避が必要と判断した場合(S204:Yes)、牽引車2を減速させ且つ路面外乱を回避するように転舵角を制御する第2特定制御を実行する(S205)。また、制御装置3は、第2特定制御の開始から停止までの間、各種センサの検出データである走行データをサーバ5に送信する(S205)。1台目同様、全台車91が衝撃予測地点を通過するまで、第2特定制御は継続される(S207、S208)。そして、全台車91が衝撃予測地点を通過すると(S207:Yes)、制御装置3は、牽引車2を元の走行経路に復帰させて通常の自動走行を実行する(S209)。なお、制御装置3は、衝撃予測により回避が必要と判断した場合でも、迂回するのに十分な経路幅(道幅)がないと判断すると、回避走行を実行せず、減速走行を実行する。
一方、制御装置3は、衝撃予測の結果から減速及び回避の何れも不要と判断した場合(S204:No)、そのまま通常の自動走行を継続しつつ、所定時間の間又は加速度閾値に近い加速度が検出されている間、走行データをサーバ5に送信する(S206)。なお、ステップS202において、制御装置3は、路面外乱の検出がなくても、地図上の現在位置と記憶された特定衝撃データとに基づいて、路面外乱による衝撃が来ることを予測し、第2特定制御を実行してもよい。
制御装置3及び/又はサーバ5は、第2特定制御を実行した後の走行データから、回避行動後に実際に検出された上下方向の加速度と、予測の加速度との大小関係及び差を演算する。第2特定制御の後の上下方向の加速度が加速度閾値以下である場合、回避行動によって路面外乱を回避できたと判断でき、サーバ5は、回避経路での路面状況を更新(学習)する。また、第2特定制御の後の上下方向の加速度が加速度閾値を超えている場合、回避行動によっても路面外乱を回避できなかったと判断でき、サーバ5は、回避経路での路面状況を更新(学習)する。また、このような衝撃の回避が難しい地点は、優先度の高い補修対象地点としてサーバ5に記憶される。なお、衝撃加速度が検出された位置は、路面の補修対象としてサーバ5に記憶される。
(本実施形態の効果)
本実施形態によれば、牽引車2が衝撃加速度を受けた場合、第1特定制御により牽引車2に対して減速及び回避行動の少なくとも一方が実行される。これにより、台車91が受ける衝撃を回避又は低減させることができる。また、一度衝撃加速度を受けた位置と加速度は記憶され、記憶されたデータ(特定衝撃データ)に基づいて、次回走行時には衝撃加速度を受けるか否かの衝撃予測が実行される。そして、衝撃予測の結果に基づいて、第2特定制御が実行されると、台車91が衝撃加速度を受けることに対して効率良く回避又は衝撃低減することが可能となる。
本実施形態によれば、牽引車2が衝撃加速度を受けた場合、第1特定制御により牽引車2に対して減速及び回避行動の少なくとも一方が実行される。これにより、台車91が受ける衝撃を回避又は低減させることができる。また、一度衝撃加速度を受けた位置と加速度は記憶され、記憶されたデータ(特定衝撃データ)に基づいて、次回走行時には衝撃加速度を受けるか否かの衝撃予測が実行される。そして、衝撃予測の結果に基づいて、第2特定制御が実行されると、台車91が衝撃加速度を受けることに対して効率良く回避又は衝撃低減することが可能となる。
例えば牽引車2が未走行の路面を走行する場合、衝撃を受けた後に第1特定制御が実行され、台車91の衝撃を回避又は低減できる。また、2台目以降の牽引車2では、先行車により記憶された特定衝撃データに基づいて第2特定制御が実行され、先行車が1度通過した悪路等による衝撃を効率良く衝撃を回避等することができる。このように、本実施形態によれば、システム全体で、効率よく、路面から受ける台車91及び物品92への衝撃を回避又は低減することができる。
また、本実施形態によれば、サーバ5の衝撃記憶を確認する等により、搬送経路中の悪路や未舗装地点において、補修を優先すべき箇所の見える化が可能となる。また、本実施形態によれば、距離センサ44にエラーが発生する経路やエラーになる衝撃度合いの目途付けが可能となる。また、サーバ5に登録された地図上の衝撃記憶を参照することで、搬送経路にかかわらず、例えば牽引車2の現在の位置と走行方向から、衝撃の予測が可能となる。
また、制御装置3は、第1特定制御又は第2特定制御の実行中における走行データをサーバ5に送信し、サーバ5は当該走行データに基づいて路面状況を推定(学習)する。サーバ5は、路面推定部52を備えているといえる。これにより、衝撃発生地点において現在の特定制御が有効であるか否か、及び補修の優先度の確認が可能となる。このように本実施形態では、衝撃記憶部51が、牽引車2及び台車91とは別の場所に設置されたサーバ5に設けられ、検出値記憶部32は、第1特定制御又は第2特定制御が実行されている間に取得した加速度センサ41及び距離センサ44の検出値の時系列データである制御関連データをサーバ5に送信する。サーバ5の路面推定部52は、制御関連データと特定衝撃データとに基づいて、路面状況を推定(学習)する。制御装置3は、推定された路面状況に基づいて、第1特定制御又は第2特定制御を実行する。
(動作例1)
牽引車2及び制御装置3の動きは、下記のようなものでもよい。牽引車2の運行前において、搬送対象の物品が、割れ物や液体等の上下方向の加速度を大きく制限すべき場合、事前にサーバ5に登録されている牽引車2の情報のうち、上下方向の加速度の許容値(許容上限値)と、各種センサ(距離センサ44)のエラー判定条件とを、現在位置情報に基づいて、作業者が適宜更新する。加速度の許容値に連動して又は別途、加速度閾値が登録される。許容値と加速度閾値とは同じ値に設定されてもよい。
牽引車2及び制御装置3の動きは、下記のようなものでもよい。牽引車2の運行前において、搬送対象の物品が、割れ物や液体等の上下方向の加速度を大きく制限すべき場合、事前にサーバ5に登録されている牽引車2の情報のうち、上下方向の加速度の許容値(許容上限値)と、各種センサ(距離センサ44)のエラー判定条件とを、現在位置情報に基づいて、作業者が適宜更新する。加速度の許容値に連動して又は別途、加速度閾値が登録される。許容値と加速度閾値とは同じ値に設定されてもよい。
牽引車2の運行が開始されると、制御装置3による通常の自動運転において、センシング情報(各種センサの検出データ)に則って牽引車2が走行する。牽引車2が、路面外乱により、加速度閾値を超える加速度(衝撃加速度)を受けた場合又は各種センサがエラーになった場合、制御装置3が牽引車2を減速させる。エラーになったセンサが復帰しない場合、制御装置3は、減速を継続し、さらに安定した自動走行が困難な場合には牽引車2を停止させる。
センサのエラーでなく衝撃加速度を受けた場合、又はエラーになったセンサが復帰した場合、制御装置3は、衝撃を検知した地点を自身及びサーバ5の地図上に登録し、台車91に衝撃が加わらないように直ちに回避走行を実行する。制御装置3は、すべての台車91が衝撃地点を通過し終えるまで回避走行制御を継続する。道幅等の制限により台車91が衝撃地点を回避できない場合、制御装置3は、上下方向の加速度が許容値以下になるように牽引車2の減速及び/回避を実行する。台車91が衝撃地点を通過すると、制御装置3は、牽引車2の走行条件(経路及び車速等)を本来の走行条件に復帰させる。
2台目以降の牽引車2の運行前において、制御装置3は、前回走行の牽引車2の走行データ(時系列データ)と、衝撃加速度を受けた地点の情報をサーバ5にアップロードする。制御装置3は、例えば作業者の操作に応じて、走行データの加速度情報から数ステップ先の加速度を予測するアルゴリズムを構築し、サーバ5に登録する。制御装置3は、衝撃を受けた牽引車2の走行データに基づいて学習して得た衝撃予測のアルゴリズムを、サーバ5に登録する。このアルゴリズムは、走行データを入手次第更新される。
牽引車2の運行が開始されると、1台目同様、制御装置3による通常の自動運転において、センシング情報(各種センサの検出データ)に則って牽引車2が走行する。制御装置3は、リアルタイムで受けた加速度情報及び位置情報と加速度予測のアルゴリズムとに基づいて、数ステップ先の加速度を予測する。その予測結果(予測データ)が加速度閾値を超えた場合、1台目同様、台車91が衝撃を受けないように回避走行を開始する。予測結果が加速度閾値以下である場合、牽引車2は予定通りの走行を継続する。制御装置3は、予測結果とそれに対する制御の結果である走行データをサーバ5に送信し、サーバ5にてデータを学習させることで、加速度予測アルゴリズムを更新する。
(動作例2)
搬送システム1の動きは下記のようなものでもよい。制御装置3は、上下方向の加速度が加速度閾値を超えた場合又はセンサエラーを検出した場合、予め設定された所定車速(例えば最低運行速度)で牽引車2を走行させる。制御装置3には、センサのエラーと判定する条件が登録されている。制御装置3は、衝撃を受けた地点(衝撃地点)を記憶し、サーバ5に登録する。牽引車2が衝撃を受けた後、制御装置3は、距離センサ44が通常通り作動している場合又はエラーから復帰した場合、衝撃地点を台車91が通過しないように経路を再生成し、転舵制御を実行する。制御装置3は、すべての台車91が衝撃地点を通過したら、牽引車2を元の経路に戻らせ、通常運転を実行する。一方、距離センサ44がエラー状態である場合(復帰しない場合)、制御装置3は、距離センサ44が復帰するまで牽引車2を停止させる。停止から所定時間経過しても距離センサ44が復帰しない場合、制御装置3は、サーバ5から救難信号を出力する。
搬送システム1の動きは下記のようなものでもよい。制御装置3は、上下方向の加速度が加速度閾値を超えた場合又はセンサエラーを検出した場合、予め設定された所定車速(例えば最低運行速度)で牽引車2を走行させる。制御装置3には、センサのエラーと判定する条件が登録されている。制御装置3は、衝撃を受けた地点(衝撃地点)を記憶し、サーバ5に登録する。牽引車2が衝撃を受けた後、制御装置3は、距離センサ44が通常通り作動している場合又はエラーから復帰した場合、衝撃地点を台車91が通過しないように経路を再生成し、転舵制御を実行する。制御装置3は、すべての台車91が衝撃地点を通過したら、牽引車2を元の経路に戻らせ、通常運転を実行する。一方、距離センサ44がエラー状態である場合(復帰しない場合)、制御装置3は、距離センサ44が復帰するまで牽引車2を停止させる。停止から所定時間経過しても距離センサ44が復帰しない場合、制御装置3は、サーバ5から救難信号を出力する。
1台目の牽引車2(以下「第1の牽引車2」という)が走行後、別の牽引車2(以下「第2の牽引車2」という)が第1の牽引車2と同様の経路を走行する場合、搬送システム1は下記の動きをしてもよい。第2の牽引車2の制御装置3(以下「第2の制御装置3」という)は、サーバ5と通信し、第2の牽引車2がサーバ5に登録された衝撃地点を近づくと、衝撃予測を実行しながら第2の牽引車2を走行させる。すなわち、第2の制御装置3は、サーバ5に登録された衝撃に関する時系列データと、第2の牽引車2におけるリアルタイムの検出値(位置及び加速度の時系列データ)とを結びつけ、数ステップ先(例えば所定時間後)の衝撃を予測しながら、第2の牽引車2を走行させる。第2の制御装置3は、加速度閾値を超える加速度の衝撃が発生すると予測した場合、第1の牽引車2と同様に、回避走行を実行する。第2の制御装置3は、衝撃予測及び回避走行の際に得た走行データをサーバ5にアップロードする。サーバ5は、位置情報及び加速度情報を学習し、牽引車2に加わった衝撃の時系列データから衝撃予測のアルゴリズムを更新する。第2の制御装置3は、このような処理を繰り返す。
(その他)
本発明は、上記した実施形態及び例に限られない。例えば、車輪の数は限定されず、牽引車2は4輪車でもよい。また、制御装置3は、路面外乱の検出の有無にかかわらず、走行データをサーバ5に逐次記憶してもよい。また、制御装置3は、各種センサの検出値に基づいて、前後輪20F、20Rのどちらで衝撃を受けたかを判断してもよい。また、「記憶」は、「記録」に置き換えることができる。また、本実施形態や各動作例の考え方(制御等)は、適宜、部分的に組み合わせることができる。また、第1特定制御及び第2特定制御には、複数のパターンが設定されてもよく、第1パターン及び第2パターンに限られない。また、本発明は、工場以外の場所を走行する牽引車にも適用可能である。
本発明は、上記した実施形態及び例に限られない。例えば、車輪の数は限定されず、牽引車2は4輪車でもよい。また、制御装置3は、路面外乱の検出の有無にかかわらず、走行データをサーバ5に逐次記憶してもよい。また、制御装置3は、各種センサの検出値に基づいて、前後輪20F、20Rのどちらで衝撃を受けたかを判断してもよい。また、「記憶」は、「記録」に置き換えることができる。また、本実施形態や各動作例の考え方(制御等)は、適宜、部分的に組み合わせることができる。また、第1特定制御及び第2特定制御には、複数のパターンが設定されてもよく、第1パターン及び第2パターンに限られない。また、本発明は、工場以外の場所を走行する牽引車にも適用可能である。
1:搬送システム、2:牽引車、3:制御装置、30:基本情報記憶部、31:走行制御部、32:検出値記憶部、33:許容値記憶部、34:第1判定部、35:第2判定部、36:第1特定制御部、37:衝撃予測部、38:第2特定制御部、5:サーバ、51:衝撃記憶部、52:路面推定部、91:台車、92:物品。
Claims (6)
- 自動運転可能に構成された牽引車と、
前記牽引車により牽引され、運搬対象の物品が載せられる台車と、
前記牽引車の上下方向の加速度を検出する加速度センサと、
前記牽引車の位置を推定するために、前記牽引車と前記牽引車周辺の物体との距離を測定する距離センサと、
地図情報、所定の走行経路、及び前記牽引車が牽引している前記台車の数情報を記憶する基本情報記憶部と、
前記距離センサの検出値から前記牽引車の位置を推定し、推定した前記牽引車の位置と、前記基本情報記憶部に記憶された前記地図情報及び前記走行経路とに基づいて、前記牽引車の走行を制御する走行制御部と、
を備える搬送システムであって、
前記加速度センサの検出値と前記距離センサの検出値との時系列データを記憶する検出値記憶部と、
前記物品に対して設定された上下方向の加速度に関する許容値を記憶する許容値記憶部と、
前記加速度センサの検出値が所定の加速度閾値を超えた場合、衝撃ありと判定する第1判定部と、
前記距離センサが所定のエラー状態となった場合、衝撃ありと判定する第2判定部と、
複数の前記牽引車に対して通信可能に構成され、前記第1判定部及び前記第2判定部の少なくとも一方により衝撃ありと判定された場合、当該判定に関連した前記加速度センサの検出値と前記距離センサの検出値との時系列データである特定衝撃データを記憶する衝撃記憶部と、
前記第1判定部及び前記第2判定部の少なくとも一方により衝撃ありと判定された場合、前記牽引車に対して減速及び回避の少なくとも一方を含む第1特定制御を実行する第1特定制御部と、
前記衝撃記憶部に記憶された前記特定衝撃データに基づいて、前記台車に対して所定時間内又は所定時間後に、前記許容値を超える上下方向の加速度である衝撃加速度が生じるか否かを予測する衝撃予測部と、
前記衝撃予測部により前記台車に前記衝撃加速度が生じると予測された場合、前記牽引車に対して減速及び回避の少なくとも一方を含む第2特定制御を実行する第2特定制御部と、
を備える、搬送システム。 - 前記衝撃記憶部は、前記牽引車及び前記台車とは別の場所に設置されたサーバに設けられている、
請求項1に記載の搬送システム。 - 前記検出値記憶部は、前記第1特定制御又は前記第2特定制御が実行されている間に取得した前記加速度センサ及び前記距離センサの検出値の時系列データである制御関連データを前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記制御関連データと前記特定衝撃データとに基づいて、路面状況を推定する路面推定部を備える、
請求項2に記載の搬送システム。 - 前記第1特定制御部は、前記路面推定部で推定された路面状況に基づいて、前記第1特定制御を実行し、
前記第2特定制御は、前記路面推定部で推定された路面状況に基づいて、前記第2特定制御を実行する、
請求項3に記載の搬送システム。 - 前記第2特定制御部は、前記第2特定制御の実行に際して、前記走行経路を修正した修正走行経路を作成し、前記修正走行経路に基づいて前記牽引車を制御する、
請求項1~4の何れか一項に記載の搬送システム。 - 前記基本情報記憶部及び前記衝撃記憶部は、前記修正走行経路を記憶する、
請求項5に記載の搬送システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021176146A JP2023065800A (ja) | 2021-10-28 | 2021-10-28 | 搬送システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021176146A JP2023065800A (ja) | 2021-10-28 | 2021-10-28 | 搬送システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023065800A true JP2023065800A (ja) | 2023-05-15 |
Family
ID=86322113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021176146A Pending JP2023065800A (ja) | 2021-10-28 | 2021-10-28 | 搬送システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023065800A (ja) |
-
2021
- 2021-10-28 JP JP2021176146A patent/JP2023065800A/ja active Pending
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