JP2023064895A - rotor - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ロータに関する。 The present invention relates to rotors.
従来、複数のスロットを含むロータコアと、複数のスロットの各々に収容されるスロット内部分を含み誘導電流が流れる複数の導体と、を備えるロータが知られている(たとえば、特許文献1参照)。 2. Description of the Related Art Conventionally, a rotor is known that includes a rotor core including a plurality of slots, and a plurality of conductors through which an induced current flows, including slot inner portions accommodated in each of the plurality of slots (see, for example, Patent Document 1).
上記特許文献1には、複数のスロットが形成されたロータコアと、複数のスロットの各々に収容される部分(以下、スロット内部分)を含む複数の銅バー(導体)と、を備えるロータが開示されている。上記特許文献1に記載されているロータでは、スロット内部分は、スロット内において径方向における内側に配置されている。銅バーは、6枚の銅板が重ね合わされることによって構成されている。銅バーは、ロータコアの軸方向における外側において、銅バーを構成する6枚のうちの3枚の銅板がロータコアの周方向における一方側に折り曲げられるとともに、残りの3枚の銅板が周方向における他方側に折り曲げられている。これにより、周方向に隣り合う銅バーの端部同士が、互いに軸方向に接触した状態となっている。なお、スロット内においてスロット内部分が配置されていない径方向における外側には、アルミダイキャスト成形(鋳造)により形成されたアルミバーが配置されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載のロータでは、アルミダイキャスト成形(鋳造)が行われる前には、周方向に隣り合う銅バー(導体)の端部同士が互いに軸方向に接触しているものの、スロット内においてスロット内部分の径方向における外側にはアルミバーを配置するための空間がある。すなわち、銅バーに対して径方向における外側への力が作用した場合、銅バーの径方向における外側への移動を規制するためには、銅バーの端部同士の間に十分な摩擦抵抗が生じる必要がある。銅バーの端部同士の間に十分な摩擦抵抗が生じるか否かは、銅バーの端部同士の軸方向における接触度合いや銅バーの表面粗さ等に依存しており、不確かである。このため、アルミダイキャスト成形が完了してスロット内部分がスロットに対して固定されるまでの間に、スロット内部分の径方向における外側への移動を規制できない場合があると考えられる。なお、スロット内部分がスロット内において径方向における外側に移動してしまった場合、ロータが回転電機の一部として使用される際に導体に渦電流が発生し易くなり渦電流損が大きくなる。また、スロット毎にスロット内部分の径方向における位置が異なると、ロータの重量が周方向においてアンバランスになり、ロータが回転電機の一部として使用される際に騒音および振動が大きくなる。このため、導体のスロット内部分がスロットに対して固定される前にスロット内部分がスロット内の径方向における外側に移動するのを確実に規制することが可能なロータが望まれている。
However, in the rotor described in
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、導体のスロット内部分がスロットに対して固定される前にスロット内部分がスロット内の径方向における外側に移動するのを確実に規制することが可能なロータを提供することである。 SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made to solve the above-described problems, and one object of the present invention is to provide a conductor in which the in-slot portion is fixed to the slot before the in-slot portion of the conductor is fixed to the slot. To provide a rotor that can be reliably restricted from moving outward in the radial direction.
上記目的を達成するために、この発明の一の局面におけるロータは、軸方向に沿って延びるとともに周方向に所定の間隔で設けられた複数のスロットを含むロータコアと、複数のスロットの各々に収容されるスロット内部分と、スロットの軸方向における外側に配置されるスロット外部分と、を含み、誘導電流が流れる複数の導体と、を備え、ロータコアは、複数のスロットの各々の一部を構成する第1スロット用開口を有する電磁鋼板と、少なくともロータコアの軸方向における一方側の端部に配置されるとともに、複数のスロットの各々の一部を構成する第2スロット用開口を有するコアシートとが、軸方向に積層されており、電磁鋼板の第1スロット用開口には、径方向における内側にスロット内部分が配置されるとともに、径方向における外側に空隙部が形成されており、コアシートの第2スロット用開口は、スロット内部分が径方向における内側および外側において第2スロット用開口に近接する形状を有する。なお、本願明細書では、「近接する形状」とは、近くで離間している形状と、接触している形状との両方を含む概念である。 To achieve the above object, in one aspect of the present invention, a rotor includes a rotor core including a plurality of slots extending along an axial direction and provided at predetermined intervals in a circumferential direction; and a plurality of conductors through which an induced current flows, including an inner slot portion arranged outside the slot in the axial direction of the slot, and the rotor core constitutes a part of each of the plurality of slots. and a core sheet having second slot openings arranged at least on one end in the axial direction of the rotor core and forming part of each of the plurality of slots. are laminated in the axial direction, and in the opening for the first slot of the electromagnetic steel sheet, the slot inner portion is arranged radially inward and the gap portion is formed radially outward, and the core sheet The second slot opening of has a shape in which the inner portion of the slot is close to the second slot opening on the inner side and the outer side in the radial direction. In the specification of the present application, "proximity shapes" is a concept that includes both shapes that are close to each other and shapes that are in contact with each other.
この発明の一の局面におけるロータでは、上記のように、ロータコアは、複数のスロットの各々の一部を構成する第1スロット用開口を有する電磁鋼板と、少なくともロータコアの軸方向における一方側の端部に配置されるとともに、複数のスロットの各々の一部を構成する第2スロット用開口を有するコアシートとが、軸方向に積層されている。そして、電磁鋼板の第1スロット用開口には、径方向における内側にスロット内部分が配置されるとともに、径方向における外側に空隙部が形成されている。また、コアシートの第2スロット用開口は、スロット内部分が径方向における内側および外側において第2スロット用開口に近接する形状を有する。これにより、電磁鋼板の第1スロット用開口において、径方向における内側にスロット内部分が配置されるとともに、径方向における外側に空隙部が形成されることによって、スロット内部分がスロット内において径方向における内側に配置された状態となる。そして、スロット内部分がスロット内において径方向における内側に配置された状態で、コアシートの第2スロット用開口が、スロット内部分が径方向における内側および外側において第2スロット用開口に近接する形状を有することによって、スロット内部分が第2スロット用開口により径方向の内側および外側から挟まれた状態となるので、スロット内部分の径方向における移動を、径方向においてスロット内部分に近接する第2スロット用開口により確実に規制することができる。その結果、導体のスロット内部分がスロットに対して固定される前にスロット内部分がスロット内の径方向における外側に移動するのを確実に規制することができる。 In the rotor according to one aspect of the present invention, as described above, the rotor core includes an electromagnetic steel sheet having first slot openings forming part of each of the plurality of slots, and at least one end of the rotor core in the axial direction. and a core sheet having a second slot opening that is arranged in each of the plurality of slots and constitutes a part of each of the plurality of slots, and is axially laminated. In addition, in the first slot opening of the electromagnetic steel sheet, the slot inner portion is arranged on the radially inner side, and a gap portion is formed on the radially outer side. Further, the second slot opening of the core sheet has a shape in which the inner portion of the slot is close to the second slot opening on the inner and outer sides in the radial direction. As a result, in the first slot opening of the electromagnetic steel sheet, the slot inner portion is arranged radially inward and the gap portion is formed radially outward, so that the slot inner portion is positioned radially inside the slot. It is placed inside the . The second slot opening of the core sheet has a shape in which the slot inner portion is arranged radially inward in the slot, and the slot inner portion is adjacent to the second slot opening on the radially inner and outer sides. Since the slot inner portion is sandwiched from the radially inner and outer sides by the second slot openings, the radial movement of the slot inner portion is controlled by the second slot inner portion that is radially close to the slot inner portion. The 2-slot openings can be reliably regulated. As a result, it is possible to reliably prevent the in-slot portion of the conductor from moving outward in the slot in the radial direction before the in-slot portion of the conductor is fixed to the slot.
本発明によれば、上記のように、導体のスロット内部分がスロットに対して固定される前にスロット内部分がスロット内の径方向における外側に移動するのを確実に規制することが可能なロータを提供することができる。 According to the present invention, as described above, it is possible to reliably prevent the in-slot portion of the conductor from moving outward in the slot in the radial direction before the in-slot portion of the conductor is fixed to the slot. A rotor can be provided.
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。 BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION An embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[ロータの構成]
図1~図7を参照して、本発明の一実施形態によるロータ100の構成について説明する。
[Rotor configuration]
A configuration of a
以下の説明では、ロータ100の軸方向、径方向および周方向を、それぞれ、Z方向、R方向およびC方向とする。また、軸方向(Z方向)における一方側および他方側を、それぞれ、Z1側およびZ2側とする。また、径方向(R方向)における内側および外側を、それぞれ、R1側およびR2側とする。
In the following description, the axial direction, radial direction and circumferential direction of the
図1に示すように、ロータ100は、ステータ(図示しない)と共に、回転電機(図示しない)の一部として用いられる。ステータは、ロータ100に対向するようにロータ100のR2側に配置される。すなわち、ロータ100は、インナーロータ型の回転電機の一部として構成されている。回転電機は、たとえば、モータ、ジェネレータ、または、モータ兼ジェネレータである。
As shown in FIG. 1, a
ロータ100は、ロータコア10を備える。ロータコア10は、Z方向に沿った中心軸線90を中心軸とした円筒形状を有する。ロータコア10は、後述するように、複数の電磁鋼板12(図3参照)と複数のコアシート13(図3参照)とが、Z方向に積層されることにより形成されている。
The
図2に示すように、ロータコア10は、複数のスロット11を含む。複数のスロット11は、ロータコア10のうちのR2側の部分において、周方向(C方向)に所定の間隔で設けられている。複数のスロット11の各々は、ロータコア10を軸方向に貫通するように軸方向(Z方向)に沿って延びている。
As shown in FIG. 2,
ロータ100は、複数の導体20を備える。複数の導体20の各々は、銅または銅合金により形成されている。複数の導体20は、ロータ100が回転電機の一部として使用される際に、ステータに配置された巻線に電力が供給されることにより、誘導電流が流れるように構成されている。
図3に示すように、複数の導体20の各々は、板状に形成されている。複数の導体20は、スロット内部分21と、スロット外部分22と、を含む。複数の導体20の各々は、単一の導体から構成されている。すなわち、スロット内部分21とスロット外部分22とは一体的に形成されている。スロット内部分21は、Z方向に沿って延びるように構成されている。スロット内部分21は、複数のスロット11の各々に収容されている。スロット外部分22は、スロット11の軸方向(Z方向)における外側に配置されている。
As shown in FIG. 3, each of the plurality of
図1に示すように、ロータ100は、リング部材30を備える。リング部材30は、環形状を有する。リング部材30は、アルミまたはアルミ合金から形成されている。図3に示すように、リング部材30は、ロータコア10の軸方向(Z方向)における両方の外側において、複数の導体20を覆うように鋳造によって形成されている。これにより、リング部材30は、スロット外部分22同士を電気的に接続している。
As shown in FIG. 1,
(導体の径方向における外側への移動を規制するための構成)
ロータコア10は、複数のスロット11の各々の一部を構成する第1スロット用開口12aを有する電磁鋼板12と、少なくともロータコア10の軸方向(Z方向)における一方側(Z1側)の端部10aに配置されるとともに、複数のスロット11の各々の一部を構成する第2スロット用開口13aを有するコアシート13とが、軸方向(Z方向)に積層されている。そして、電磁鋼板12の第1スロット用開口12aには、径方向(R方向)における内側(R1側)にスロット内部分21が配置されるとともに、径方向(R方向)における外側(R2側)に空隙部12bが形成されている。また、コアシート13の第2スロット用開口13aは、スロット内部分21が径方向(R方向)における内側(R1側)および外側(R2側)において第2スロット用開口13aに近接する形状を有する。
(Structure for restricting outward movement of the conductor in the radial direction)
The
具体的には、ロータコア10は、複数の電磁鋼板12と、複数のコアシート13とが、Z方向に積層されている。図4に示すように、電磁鋼板12は、Z方向に見て、円環状を有する。電磁鋼板12は、複数の第1スロット用開口12aを有する。複数の第1スロット用開口12aは、電磁鋼板12のうちのR2側の部分において、C方向に所定の間隔で設けられている。図5に示すように、コアシート13は、複数の第2スロット用開口13aを有する。複数の第2スロット用開口13aは、コアシート13のうちのR2側の部分において、C方向に所定の間隔で設けられている。なお、コアシート13は、磁性体(たとえば、電磁鋼板12と同じ材料)であってもよいし、非磁性体であってもよい。そして、図3に示すように、電磁鋼板12の第1スロット用開口12aと、コアシート13の第2スロット用開口13aとは、Z方向に延びるスロット11を構成するように、Z方向において連続している。Z方向に見て、第2スロット用開口13aは、第1スロット用開口12aのうちのR1側の部分とオーバラップしている。すなわち、第1スロット用開口12aのR方向における幅W11は、第2スロット用開口13aのR方向における幅W12よりも大きい。そして、電磁鋼板12の第1スロット用開口12aにおいて、R1側にはスロット内部分21が配置され、R2側には空隙部12bが形成されている。なお、図6に示すように、第1スロット用開口12aは、セミオープン型のスロット形状を有する。すなわち、空隙部12bのR2側の端部のC方向における幅は、空隙部12bのR2側の端部以外の部分のC方向における幅よりも小さくなっている。そして、図3に示すように、コアシート13の第2スロット用開口13aには、R方向の略全体に渡って、スロット内部分21が配置されている。すなわち、コアシート13の第2スロット用開口13aのR1側の面は、スロット内部分21のR1側の面と、R方向において近接している。また、コアシート13の第2スロット用開口13aのR2側の面は、スロット内部分21のR2側の面と、R方向において近接している。
Specifically, the
これにより、電磁鋼板12の第1スロット用開口12aにおいて、径方向(R方向)における内側(R1側)にスロット内部分21が配置されるとともに、径方向(R方向)における外側(R2側)に空隙部12bが形成されることによって、スロット内部分21がスロット11内において径方向(R方向)における内側(R1側)に配置された状態となる。そして、スロット内部分21がスロット11内において径方向(R方向)における内側(R1側)に配置された状態で、コアシート13の第2スロット用開口13aが、スロット内部分21が径方向(R方向)における内側(R1側)および外側(R2側)において第2スロット用開口13aに近接する形状を有することによって、スロット内部分21が第2スロット用開口13aにより径方向(R方向)の内側(R1側)および外側(R2側)から挟まれた状態となるので、スロット内部分21の径方向(R方向)における移動を、径方向(R方向)においてスロット内部分21に接触する第2スロット用開口13aにより確実に規制することができる。その結果、導体20のスロット内部分21がスロット11に対して固定される前にスロット内部分21がスロット11内の径方向(R方向)における外側(R2側)に移動するのを確実に規制することができる。
As a result, in the first slot opening 12a of the
また、スロット内部分21の径方向(R方向)における移動を、ロータコア10の一部であるコアシート13の第2スロット用開口13aにより確実に規制することができるので、スロット内部分21をスロット11内の所定の位置に保持するための専用の治具や装置を別途設ける必要がない。
Further, since the movement of the slot
また、図3に示すように、コアシート13は、少なくともロータコア10の軸方向(Z方向)における両側の端部10aに配置されている。そして、コアシート13の第2スロット用開口13aは、スロット内部分21が径方向(R方向)における内側(R1側)および外側(R2側)において第2スロット用開口13aに接触する形状を有する。
Further, as shown in FIG. 3, the
具体的には、ロータコア10のZ1側の端部10aおよびZ2側の端部10aにおいて、それぞれ、複数のコアシート13が互いに積層されて配置されている。図7に示すように、スロット内部分21は、Z方向に見て、略矩形形状を有する。また、第2スロット用開口13aは、Z方向に見て、略矩形形状を有する。そして、スロット内部分21のR1側の面は、第2スロット用開口13aのR1側の面と接触している。また、スロット内部分21のR2側の面は、第2スロット用開口13aのR2側の面と接触している。すなわち、スロット内部分21のR方向における幅W13は、第2スロット用開口13aのR方向における幅W12と等しい。なお、スロット内部分21のC方向における一方側の面は、第2スロット用開口13aのC方向における一方側の面と、近くで離間している。また、スロット内部分21のC方向における他方側の面は、第2スロット用開口13aのC方向における他方側の面と、近くで離間している。すなわち、スロット内部分21のC方向における幅W23は、第2スロット用開口13aのC方向における幅W22と略等しい。言い換えると、コアシート13の第2スロット用開口13aが、スロット内部分21が周方向(C方向)における一方側および他方側において第2スロット用開口13aと近くで離間している形状を有している。なお、図3に示すように、第1スロット用開口12aのR1側の面は、スロット内部分21のR1側の面と離間している。すなわち、第1スロット用開口12aのR1側の面は、第2スロット用開口13aのR1側の面よりもR1側に位置する。
More specifically, a plurality of
これにより、少なくともロータコア10の軸方向(Z方向)における両側の端部10aに配置されたコアシート13の第2スロット用開口13aが、スロット内部分21が径方向(R方向)における内側(R1側)および外側(R2側)において第2スロット用開口13aに接触する形状を有することによって、ロータコア10の軸方向(Z方向)における両側において、複数のスロット外部分22を覆うリング部材30が鋳造により形成される際に、溶融した状態のリング部材30が第2スロット用開口13aを介し、第1スロット用開口12aにおいて径方向(R方向)における外側(R2側)に形成された空隙部12bに侵入する(漏れ出す)のを防止することができる。なお、空隙部12bは、第1スロット用開口12aにおいて径方向(R方向)における外側(R2側)に形成されているので、溶融した状態のリング部材30が第1スロット用開口12aの空隙部12bに侵入した場合、第1スロット用開口12aの空隙部12bにおいて固まったリング部材30の材料によって、ロータ100が回転電機の一部として使用される際に、固まったリング部材30の材料に渦電流が発生して、渦電流損が大きくなる。また、スロット11毎に第1スロット用開口12aの空隙部12bに侵入して固まったリング部材30の材料の量や固まった位置が異なると、ロータ100の重量が周方向においてアンバランスになり、ロータ100が回転電機の一部として使用される際に騒音および振動が大きくなる。
As a result, at least the
また、コアシート13の第2スロット用開口13aは、第2スロット用開口13aに対して径方向(R方向)における締め代を有するスロット内部分21が第2スロット用開口13aに圧入された状態のスロット内部分21が径方向(R方向)における内側(R1側)および外側(R2側)において第2スロット用開口13aに接触する形状を有する。すなわち、第2スロット用開口13aには、第2スロット用開口13aのR方向における幅よりも大きいR方向における幅を有するスロット内部分21が圧入されることにより挿入されている。なお、ロータ100では、スロット内部分21が圧入された第2スロット用開口13aは(Z方向に)屈曲していない。
In addition, the second slot opening 13a of the
これにより、第2スロット用開口13aに対して径方向(R方向)における締め代を有するスロット内部分21が第2スロット用開口13aに圧入されることによって、第2スロット用開口13aを、スロット内部分21が径方向(R方向)における内側(R1側)および外側(R2側)において第2スロット用開口13aに接触する形状を有するように容易に構成することができる。その結果、複数のスロット外部分22を覆うリング部材30が鋳造により形成される際に、溶融した状態のリング部材30が第2スロット用開口13aを介して第1スロット用開口12aの空隙部12bに侵入する(漏れ出す)のをより確実に防止することができる。
As a result, the slot
また、コアシート13は、ロータコア10の軸方向(Z方向)における両側の端部10aに加えて、ロータコア10の軸方向(Z方向)における両側の端部10a以外の部分にも配置されている。具体的には、コアシート13は、ロータコア10のZ1側の端部10aおよびZ2側の端部10aに加えて、ロータコア10のZ方向における中央部10bにも配置されている。なお、ロータ100では、ロータコア10の中央部10bにおいて、複数のコアシート13が互いに積層されるように配置されている。
In addition to the
これにより、ロータコア10の軸方向(Z方向)における両側の端部10aに加えて、ロータコア10の軸方向(Z方向)における両側の端部10a以外の部分においても、スロット内部分21の径方向(R方向)における移動を第2スロット用開口13aにより確実に規制することができる。その結果、ロータ100が回転電機の一部として使用される際に、スロット内部分21に作用する遠心力によりスロット内部分21が径方向(R方向)における外側(R2側)に撓むのを防止することができる。
As a result, in addition to the
[ロータの製造方法]
図3~図5および図8~図10を参照して、本発明の一実施形態によるロータ100の製造方法について説明する。
[Manufacturing method of rotor]
A method of manufacturing the
(電磁鋼板成形工程)
まず、図8に示すように、ステップS1において、電磁鋼板成形工程が行われる。電磁鋼板成形(S1)は、図4に示すように、複数の第1スロット用開口12aを有する複数の電磁鋼板12を成形する工程である。電磁鋼板成形工程(S1)は、たとえば、プレス加工により行われる。
(Electromagnetic steel sheet forming process)
First, as shown in FIG. 8, an electromagnetic steel sheet forming process is performed in step S1. The electromagnetic steel sheet forming (S1) is a step of forming a plurality of
(コアシート成形工程)
次に、図8に示すように、ステップS2において、コアシート成形工程が行われる。コアシート成形工程(S2)は、図5に示すように、複数の第2スロット用開口13aを有する複数のコアシート13を成形する工程である。コアシート成形工程(S2)は、たとえば、プレス加工により行われる。なお、電磁鋼板成形工程(S1)とコアシート成形工程(S2)との順序を入れ替えてもよい。
(Core sheet molding process)
Next, as shown in FIG. 8, a core sheet forming step is performed in step S2. The core sheet forming step (S2) is, as shown in FIG. 5, a step of forming a plurality of
(積層工程)
次に、図8に示すように、ステップS3において、積層工程が行われる。積層工程(S3)は、図9に示すように、複数の第1スロット用開口12aを有する複数の電磁鋼板12と、複数の第2スロット用開口13aを有する複数のコアシート13とを、Z方向に積層する工程である。
(Lamination process)
Next, as shown in FIG. 8, a stacking process is performed in step S3. In the stacking step (S3), as shown in FIG. 9, a plurality of
(導体挿入工程)
次に、図8に示すように、ステップS4において、導体挿入工程が行われる。図10に示すように、導体挿入工程(S4)は、複数の電磁鋼板12と複数のコアシート13と積層されることにより、複数の第1スロット用開口12aと複数の第2スロット用開口13aとにより形成されたスロット11に、スロット内部分21を挿入する工程である。導体挿入工程(S4)は、圧入により行われる。これにより、図3に示すように、電磁鋼板12の第1スロット用開口12aには、径方向(R方向)における内側(R1側)にスロット内部分21が配置されるとともに、径方向(R方向)における外側(R2側)に空隙部12bが形成されているとともに、コアシート13の第2スロット用開口13aは、スロット内部分21が径方向(R方向)における内側(R1側)および外側(R2側)において第2スロット用開口13aに近接する状態になる。
(Conductor insertion process)
Next, as shown in FIG. 8, a conductor insertion step is performed in step S4. As shown in FIG. 10, in the conductor inserting step (S4), a plurality of
(リング部材鋳造工程)
次に、図8に示すように、ステップS5において、リング部材鋳造工程が行われる。図3に示すように、リング部材鋳造工程(S5)は、ロータコア10の軸方向(Z方向)における両方の外側において複数の導体20を覆うように、リング部材30を鋳造する工程である。
(Ring member casting process)
Next, as shown in FIG. 8, a ring member casting process is performed in step S5. As shown in FIG. 3, the ring member casting step (S5) is a step of casting the
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
[Modification]
It should be noted that the embodiments disclosed this time should be considered as examples and not restrictive in all respects. The scope of the present invention is indicated by the scope of the claims rather than the description of the above-described embodiments, and includes all modifications (modifications) within the meaning and scope equivalent to the scope of the claims.
たとえば、上記実施形態では、コアシート13が、ロータコア10のZ1側の端部10aおよびZ2側の端部10aに加えて、ロータコア10のZ方向における中央部10bにも配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、コアシート13が、ロータコア10のZ1側の端部10aおよびZ2側の端部10aに加えて、ロータコア10のZ1側の端部10a、Z2側の端部10aおよび中央部10b以外の部分にも配置されていてもよい。その場合、コアシート13が、ロータコア10のZ1側の端部10a、Z2側の端部10aおよび中央部10b以外の複数の部分に配置されていてもよい。
For example, in the above-described embodiment, the
また、上記実施形態では、コアシート13が、ロータコア10の軸方向(Z方向)における両側の端部10aに加えて、ロータコア10の軸方向(Z方向)における両側の端部10a以外の部分にも配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図11に示す第1変形例のロータ200のように、コアシート13が、ロータコア210の軸方向(Z方向)における両側の端部10aのみに配置されていてもよい。
Further, in the above-described embodiment, the
また、上記実施形態では、スロット内部分21が圧入された第2スロット用開口13aが屈曲していない例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図12に示す第2変形例のロータ300のように、スロット内部分21が圧入された第2スロット用開口313aが屈曲していてもよい。具体的には、図12に示すように、ロータコア310では、コアシート313の第2スロット用開口313aは、第2スロット用開口313aに対して径方向(R方向)における締め代を有するスロット内部分21が第2スロット用開口313aに圧入された状態のスロット内部分21が径方向(R方向)における内側(R1側)および外側(R2側)において第2スロット用開口313aに接触した状態で屈曲している。これにより、第2スロット用開口313aが屈曲する程の大きさの、第2スロット用開口13aに対して径方向(R方向)における締め代を有するスロット内部分21が第2スロット用開口313aに圧入された場合でも、スロット内部分21を、スロット内部分21が径方向(R方向)における内側(R1側)および外側(R2側)において第2スロット用開口313aに接触する形状を有するように構成することができる。
Further, in the above-described embodiment, an example is shown in which the second slot opening 13a into which the slot
また、上記実施形態では、コアシート13の第2スロット用開口13aが、第2スロット用開口13aに対して径方向(R方向)における締め代を有するスロット内部分21が第2スロット用開口13aに圧入された状態のスロット内部分21が径方向(R方向)における内側(R1側)および外側(R2側)において第2スロット用開口13aに接触する形状を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、コアシート13の第2スロット用開口13aが、第2スロット用開口13aに圧入以外の方法(たとえば、焼嵌め、冷やし嵌め等)により挿入された状態のスロット内部分21が径方向(R方向)における内側(R1側)および外側(R2側)において第2スロット用開口13aに接触する形状を有するように構成してもよい。
In the above-described embodiment, the second slot opening 13a of the
また、上記実施形態では、コアシート13が、少なくともロータコア10の軸方向(Z方向)における両側の端部10aに配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、コアシート13が、ロータコア10の軸方向(Z方向)における一方側(Z1側)の端部10aのみに配置されていてもよい。
In the above-described embodiment, the
また、上記実施形態では、コアシート13の第2スロット用開口13aが、スロット内部分21が径方向(R方向)における内側(R1側)および外側(R2側)において第2スロット用開口13aに接触するとともに、スロット内部分21が周方向(C方向)における一方側および他方側において第2スロット用開口13aと近くで離間している形状を有している例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、コアシート13の第2スロット用開口13aが、スロット内部分21が径方向(R方向)における内側(R1側)および外側(R2側)において第2スロット用開口13aに接触するとともに、スロット内部分21が周方向(C方向)における一方側および他方側において第2スロット用開口13aに接触する形状を有していてもよい。この場合、スロット内部分21が周方向(C方向)における一方側および他方側において第2スロット用開口13aと近くで離間している場合と比較して、複数のスロット外部分22を覆うリング部材30が鋳造により形成される際に、溶融した状態のリング部材30が第2スロット用開口13aを介し、第1スロット用開口12aに侵入する(漏れ出す)のを確実に防止することができる。
In the above-described embodiment, the
また、上記実施形態では、コアシート13の第2スロット用開口13aが、スロット内部分21が径方向(R方向)における内側(R1側)および外側(R2側)において第2スロット用開口13aに接触する形状を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、コアシート13の第2スロット用開口13aが、スロット内部分21が径方向(R方向)における内側(R1側)および外側(R2側)において第2スロット用開口13aの近くに離間している形状を有していてもよい。
In the above-described embodiment, the
また、上記実施形態では、ロータコア10のZ1側の端部10a、Z2側の端部10aおよび中央部10bに、それぞれ、複数のコアシート13が互いに積層されるように配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ロータコア10のZ方向におけるコアシート13が配置される部分において、複数のコアシート13ではなく、1つのコアシート13のみが配置されていてもよい。
Further, in the above-described embodiment, an example is shown in which a plurality of
また、上記実施形態では、スロット内部分21および第2スロット用開口13aが、Z方向に見て、略矩形形状を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、スロット内部分21および第2スロット用開口13aが、Z方向に見て、略矩形形状以外の形状を有していてもよい。
Further, in the above-described embodiment, an example in which the slot
また、上記実施形態では、第1スロット用開口12aが、セミオープン型のスロット形状を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1スロット用開口12aが、フルオープン型のスロット形状を有していてもよいし、クローズ型のスロット形状を有していてもよい。
In the above-described embodiment, the
10、210、310…ロータコア、10a…(ロータコアの軸方向における)端部、11…スロット、12…電磁鋼板、12a…第1スロット用開口、12b…空隙部、13、313…コアシート、13a、313a…第2スロット用開口、20…導体、21…スロット内部分、22…スロット外部分、30…リング部材、100、200、300…ロータ
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記複数のスロットの各々に収容されるスロット内部分と、前記スロットの前記軸方向における外側に配置されるスロット外部分と、を含み、誘導電流が流れる複数の導体と、を備え、
前記ロータコアは、前記複数のスロットの各々の一部を構成する第1スロット用開口を有する電磁鋼板と、少なくとも前記ロータコアの前記軸方向における一方側の端部に配置されるとともに、前記複数のスロットの各々の一部を構成する第2スロット用開口を有するコアシートとが、前記軸方向に積層されており、
前記電磁鋼板の前記第1スロット用開口には、径方向における内側に前記スロット内部分が配置されるとともに、前記径方向における外側に空隙部が形成されており、
前記コアシートの前記第2スロット用開口は、前記スロット内部分が前記径方向における内側および外側において前記第2スロット用開口に近接する形状を有する、ロータ。 a rotor core including a plurality of slots extending along the axial direction and provided at predetermined intervals in the circumferential direction;
a plurality of conductors through which an induced current flows, including an inner-slot portion accommodated in each of the plurality of slots, and an outer-slot portion disposed outside the slots in the axial direction;
The rotor core includes: an electromagnetic steel sheet having first slot openings forming part of each of the plurality of slots; A core sheet having a second slot opening that constitutes a part of each is laminated in the axial direction,
In the first slot opening of the electromagnetic steel sheet, the slot inner portion is arranged inside in the radial direction, and a gap portion is formed outside in the radial direction,
The rotor, wherein the second slot opening of the core sheet has a shape in which the inner portion of the slot is close to the second slot opening on the inner side and the outer side in the radial direction.
前記コアシートは、少なくとも前記ロータコアの前記軸方向における両側の前記端部に配置されており、
前記コアシートの前記第2スロット用開口は、前記スロット内部分が前記径方向における内側および外側において前記第2スロット用開口に接触する形状を有する、請求項1に記載のロータ。 further comprising a ring member formed by casting so as to cover the plurality of outer slot portions on both sides of the rotor core in the axial direction and electrically connecting the outer slot portions;
The core sheets are arranged at least on both ends of the rotor core in the axial direction,
2. The rotor according to claim 1, wherein said second slot opening of said core sheet has a shape such that said slot inner portion contacts said second slot opening on the inner side and the outer side in said radial direction.
Priority Applications (1)
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JP2021175330A JP2023064895A (en) | 2021-10-27 | 2021-10-27 | rotor |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2021175330A JP2023064895A (en) | 2021-10-27 | 2021-10-27 | rotor |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2021175330A Pending JP2023064895A (en) | 2021-10-27 | 2021-10-27 | rotor |
Country Status (1)
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2021
- 2021-10-27 JP JP2021175330A patent/JP2023064895A/en active Pending
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