JP2023063718A - 中継装置、移動通信システム及び中継方法 - Google Patents

中継装置、移動通信システム及び中継方法 Download PDF

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Abstract

【課題】データ通信の信頼性を向上させる。【解決手段】中継装置4は、通常接続局とデータネットワークとの間に接続され、且つ常時接続局とデータネットワークとの間に接続され、通常接続局を介して、ユーザ端末との間で通常セッションを確立し、通常セッションを介して多重通路TCPにより通常パケットデータを受信する通常通信部41と、常時接続局を介して、ユーザ端末との間で、通常セッションよりも長い期間にわたって維持される常時セッションを確立し、常時セッションを介して多重通路TCPにより通常パケットデータと同じ内容の常時パケットデータを受信する常時通信部42と、通常通信部41が受信した通常パケットデータ、及び常時通信部42が受信した常時パケットデータのうち、先に受信したパケットデータを外部装置に送信する外部通信部44と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、基地局を介する無線通信のための中継装置、移動通信システム及び中継方法に関する。
通信サービスの信頼性を向上させるための技術が提案されている。例えば、特許文献1には、コアネットワークが、端末への少なくとも2つの伝送経路を確立し、データを端末から二重受信し、受信したデータの重複を排除することが記載されている。
特表2021-501523号公報
特許文献1に記載された技術では、データを端末から二重受信することにより、データ通信の信頼性を向上させることができる。特許文献1に記載された技術では、2つの伝送経路が同じ基地局を経由するため、端末とこの基地局との間の通信品質が低下した場合には、データ通信の信頼性を向上させることができないという問題があった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、データ通信の信頼性を向上させることができる技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様の中継装置は、ユーザ端末と外部装置とのデータネットワークを経由する通信を中継する中継装置であって、当該中継装置は、通常接続局と前記データネットワークとの間に接続され、且つ常時接続局と前記データネットワークとの間に接続され、前記通常接続局を介して、前記ユーザ端末との間で通常セッションを確立し、前記通常セッションを介して多重通路TCPにより通常パケットデータを受信する通常通信部と、前記常時接続局を介して、前記ユーザ端末との間で、前記通常セッションよりも長い期間にわたって維持される常時セッションを確立し、前記常時セッションを介して多重通路TCPにより前記通常パケットデータと同じ内容の常時パケットデータを受信する常時通信部と、前記通常通信部が受信した前記通常パケットデータ、及び前記常時通信部が受信した前記常時パケットデータのうち、先に受信したパケットデータを前記外部装置に送信する外部通信部と、を有する。
前記中継装置は、前記通常セッション及び前記常時セッションとは異なる規格に基づく補助セッションを前記ユーザ端末との間で確立する補助通信部をさらに備え、前記補助通信部は、前記通常パケットデータとは異なる補助パケットデータを前記補助セッションにより前記ユーザ端末から受信してもよい。前記補助通信部は、前記常時接続局及び前記通常接続局を経由することなく、前記補助セッションにより前記ユーザ端末と通信してもよい。
前記常時通信部は、前記通常通信部とは異なるネットワークを介して、前記常時セッションにより前記ユーザ端末と通信してもよい。中継装置と、ユーザ端末とを備える移動通信システムであって、前記ユーザ端末は、前記常時接続局であることを示す情報を前記常時接続局から受信し、受信した前記常時接続局であることを示す情報に基づいて、前記中継装置との間で前記常時セッションを確立してもよい。
中継装置と、ユーザ端末とを備える移動通信システムであって、前記中継装置は、前記外部装置との間において複数のセッションを処理可能な多重通路TCPにより前記外部装置と通信可能であることを示す情報を前記ユーザ端末から前記通常通信部が受信した場合に、前記多重通路TCPによりパケットデータを前記外部装置から受信する外部通信部をさらに備え、前記ユーザ端末は、前記常時セッションにより前記常時通信部と通信し、前記通常セッションにより前記通常通信部と通信し、前記ユーザ端末は、前記外部装置との間において前記通常セッション及び前記常時セッションとは異なる規格に基づく補助セッションを介して多重通路TCPにより通信してもよい。
本発明の第2の態様の中継方法は、コンピュータが実行する、ユーザ端末と外部装置とのデータネットワークを経由する通信を中継する中継方法であって、通常接続局を介して、前記ユーザ端末との間で通常セッションを確立し、前記通常セッションを介して多重通路TCPにより通常パケットデータを受信するステップと、常時接続局を介して、前記ユーザ端末との間で、前記通常セッションよりも長い期間にわたって維持される常時セッションを確立し、前記常時セッションを介して多重通路TCPにより前記通常パケットデータと同じ内容の常時パケットデータを受信するステップと、受信した前記通常パケットデータ、及び受信した前記常時パケットデータのうち、先に受信したパケットデータを前記外部装置に送信するステップと、を有する。
本発明によれば、データ通信の信頼性を向上させるという効果を奏する。
第1の実施形態に係る通信システムの概要を示す。 移動通信システムのネットワーク構成を示す。 中継装置の構成を示す。 移動通信システムによる通常セッションの確立の処理手順を示すフローチャートである。 移動通信システムによる通常セッションの確立の処理手順を示すフローチャートである。 移動通信システムによる常時セッションの確立の処理手順を示すフローチャートである。 移動通信システムによる常時セッションの確立の処理手順を示すフローチャートである。 ユーザ端末と外部装置との間の通信の処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態の移動通信システムのネットワーク構成を示す。 第2の実施形態に係る移動通信システムの概要を示す図である。
<第1の実施形態>
[移動通信システムの概要]
図1は、第1の実施形態に係る移動通信システムSの概要を示す。移動通信システムSは、ユーザ端末1、通常接続局2、常時接続局3、中継装置4、外部装置5、第1UPF6、第2UPF7及び第3UPF8を備える。第1の実施形態の移動通信システムSでは、通常接続局2、常時接続局3、中継装置4、第1UPF6、第2UPF7及び第3UPF8を、5Gコアネットワークを提供する第1事業者が管理する。
ユーザ端末1は、外部装置5と通信する機能を有するアプリ11と、多重通路TCP(MultiPath TCP,MPTCP)ファンクション部12を有する。アプリ11は、起動中に多重通路TCPファンクション部12を介して外部装置5と通信する。多重通路TCPファンクション部12は、複数のIPアドレスを用いて、多重通路TCPにより外部装置5と通信する。また、多重通路TCPファンクション部12は、多重通路TCPの代わりに、多重通路QUIC(MultiPath QUIC)により外部装置5と通信してもよい。
通常接続局2は、5G等のモバイル通信のための基地局である。常時接続局3は、5G等のモバイル通信のための基地局である。
中継装置4は、第1UPF6、第2UPF7及び第3UPF8を介してユーザ端末1から受信したデータの少なくとも一部を外部装置5に転送する装置である。中継装置4は、多重通路TCPプロキシサーバとして動作する。中継装置4は、ユーザ端末1と外部装置5とのデータネットワークを経由する通信を中継する。中継装置4は、通常接続局2を介して、ユーザ端末1との間で3GPPアクセスにより第1のマルチアクセスPDUセッション(Protocol Data Unit、以下、通常セッションともいう)を確立する。図1の例では、この通常セッションにおいてユーザ端末1にIPアドレス「IP@1」が割り当てられている。
中継装置4は、常時接続局3を介して、ユーザ端末1との間で3GPPアクセスにより第2のマルチアクセスPDUセッション(以下、常時セッションともいう)を確立する。図1の例では、この常時セッションにおいてユーザ端末1にIPアドレス「IP@2」が割り当てられている。
中継装置4は、Wi-Fi(登録商標)等の非3GPPアクセスにより、ユーザ端末1との間で補助セッションを確立する。この補助セッションでは、ユーザ端末1にIPアドレス「IP@3」が割り当てられている。中継装置4は、外部装置5との間で外部セッションを確立する。
第1UPF6、第2UPF7及び第3UPF8は、5Gコアネットワークに属するサーバである。第1UPF6、第2UPF7及び第3UPF8は、U―plane処理に特化した機能を提供する。図1の例では、第1UPF6は、ユーザ端末1と中継装置4との間の通常セッションによる通信を処理する。第2UPF7は、ユーザ端末1と中継装置4との間の常時セッションによる通信を処理する。第3UPF8は、ユーザ端末1と中継装置4との間の補助セッションによる通信を処理する。
図1中のパケットデータの送信フローの例について説明する。アプリ11がパケットデータ「1」、パケットデータ「2」及びパケットデータ「3」を外部装置5に送信すると仮定する。アプリ11は、IPアドレス「IP@4」を利用して、多重通路TCPファンクション部12へパケットデータ「1」、パケットデータ「2」及びパケットデータ「3」を順に入力する。
多重通路TCPファンクション部12は、複数のパケットデータを通常セッションと補助セッションとに分散して中継装置4へ送信する。図1の例では、多重通路TCPファンクション部12は、パケットデータ「1」及びパケットデータ「3」を補助セッションにより中継装置4へ送信する。多重通路TCPファンクション部12は、パケットデータ「2」を通常セッションにより中継装置4へ送信する。多重通路TCPファンクション部12は、通常セッションを介して送信する通常パケットデータ「2」と同じ内容の常時パケットデータ(図1の例では、パケットデータ「2」)を、常時セッションを介して多重通路TCP通信により送信する。このとき、多重通路TCPファンクション部12は、通常パケットデータ「2」と、常時パケットデータ「2」とを多重通路TCP通信により同時に送信する。
中継装置4は、通常セッションを介して受信したパケットデータ「2」と、常時セッションを介して受信したパケットデータ「2」とのうち、先に受信したパケットデータ「2」と、補助セッションを介して受信した、パケットデータ「1」とパケットデータ「3」とを外部装置5へ送信する。
このようにして、移動通信システムSでは、ユーザ端末1は、通常セッションと常時セッションとを介して同じパケットデータを重複して送信するので、中継装置4は、一方のパケットデータに欠失等が生じた場合でも他方のパケットデータを利用することができる。このため、ユーザ端末1及び中継装置4は、通信の信頼性を向上させることができる。移動通信システムSでは、ユーザ端末1は、通常パケットデータと常時パケットデータを多重通路TCPにより同時に送信するので、低遅延通信を実現することができる。ユーザ端末1は、通常セッションと、補助セッションとを介して、複数のパケットデータを分散して送信するので、通信速度を向上させることができる。
[移動通信システムSのネットワーク構成]
図2は、移動通信システムSのネットワーク構成を示す。移動通信システムSは、ユーザ端末1、通常接続局2、常時接続局3、中継装置4,外部装置5、第1UPF6、第2UPF7、第3UPF8、AMF(Access and Mobility Management Function)21、SMF(Session Management Function)22、PCF(Policy Control Function)23及びデータネットワーク25を備える。
常時接続局3は、自局が常時接続局3であることを報知するための報知情報をその通信エリア内のユーザ端末1へ送信する。例えば、常時接続局3は、通常接続局2とは異なるPLMN(Public Land Mobile Network、公衆陸上移動体通信網)を利用し、このPLMNを示す情報を報知情報として通信エリア内のユーザ端末1へ送信することにより、自局が常時接続局3であることをユーザ端末1に報知する。PLMNを示す情報は、例えば、公衆陸上移動体通信網を識別するための識別情報である。
常時接続局3は、自局が常時接続局3であることを示す情報を特定ビットに含むTAC(Tracking Area Code)又はセルIDを報知情報としてユーザ端末1へ送信してもよい。TACは、位置登録エリアを識別するための情報である。セルIDは、セルを識別するためのIDである。
常時接続局3は、自局が常時接続局3であることを基地局の種別として示す新たな基地局種別情報を報知情報としてユーザ端末1へ送信してもよい。なお、無線アクセスネットワーク技術の一つであるデュアルコネクティビティ技術を移動通信システムSに適用して、この技術において規定されたマスタRANを通常接続局とし、この技術において規定されたセカンダリRANを常時接続局としてもよい。
ユーザ端末1は、例えば、スマートフォンである。ユーザ端末1は、データネットワーク25を経由して、外部装置5と通信する。ユーザ端末1は、外部装置5との通信を中継する中継装置4との間において、通常セッション、常時セッション及び補助セッションにより通信する。ユーザ端末1は、通常接続局2を介して、中継装置4との間で通常セッションを確立する。ユーザ端末1は、常時接続局3から自局が常時接続局3であることを示す情報を受信する。ユーザ端末1は、受信した常時接続局3であることを示す情報に基づいて、中継装置4との間で常時セッションを確立する。ユーザ端末1は、Wi-Fi等の非3GPPアクセスにより、中継装置4との間で補助セッションを確立する。補助セッションは、N3IWF(Non-3GPP Interworking Function)を介して、5Gコアネットワークを提供する第1事業者のネットワークに引き込まれる。
AMF21は、5Gコアネットワークに属するサーバである。AMF21は、例えば、ユーザ端末1の位置を管理する。SMF22は、5Gコアネットワークに属するサーバである。SMF22は、ユーザ端末1が利用する通常セッション、常時セッション及び補助セッションをそれぞれ管理する。SMF22は、通常セッション、常時セッション及び補助セッションにおいてユーザ端末1にIPアドレスをそれぞれ割り当てる。
SMF22は、通常セッション、常時セッション及び補助セッションに対応するUPF6からUPF8及びUPF24を選択する。PCF23は、AMF21及びSMF22を適切に動作させるためのユーザ端末1の位置管理及びセッション管理に関するポリシーを決定する。
中継装置4は、通常接続局2とデータネットワーク25との間に接続されており、かつ、常時接続局3とデータネットワーク25との間に接続されている。中継装置4は、5Gコアネットワークに属するUPFとして動作し、ユーザ端末1と外部装置5との間の通信を処理する。
[中継装置4の構成]
図3は、中継装置4の構成を示す。中継装置4は、通常通信部41、常時通信部42、補助通信部43、外部通信部44、記憶部45及び制御部46を備える。通常通信部41は、ユーザ端末1と通常接続局2を介して通信するためのインターフェースである。常時通信部42は、ユーザ端末1と常時接続局3を介して通信するためのインターフェースである。補助通信部43は、Wi-Fi(登録商標)等の非3GPPアクセスによりユーザ端末1と通信するためのインターフェースである。外部通信部44は、データネットワーク25を経由して外部装置5と通信するためのインターフェースである。
記憶部45は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を含む記憶媒体である。記憶部45は、制御部46が実行するプログラムを記憶している。制御部46は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部46は、記憶部45に記憶されたプログラムを実行することにより、通常セッション制御部461、常時セッション制御部462、補助セッション制御部463及び外部通信制御部464として機能する。
通常セッション制御部461は、通常通信部41を介して、ユーザ端末1と通信する。通常セッション制御部461は、通常接続局2を介して、ユーザ端末1との間で通常セッションを確立する。通常セッション制御部461は、この通常セッションを介して、通常パケットデータを多重通路TCPにより受信する。通常セッション制御部461は、受信した通常パケットデータを外部通信制御部464へ出力する。
通常セッション制御部461は、受信した通常パケットデータを外部通信制御部464へ出力する。通常セッション制御部461は、外部装置5から外部通信制御部464が受信したパケットデータを通常セッションによりユーザ端末1へ送信する。
常時セッション制御部462は、常時通信部42を介して、ユーザ端末1と通信する。常時セッション制御部462は、通常セッション制御部461とは異なるネットワークを介して、常時セッションによりユーザ端末1と通信する。例えば、常時セッション制御部462は、通常セッションとは異なるPLMNを介して、ユーザ端末1と通信する。
常時セッション制御部462は、常時接続局3を介して、ユーザ端末1との間で、通常セッションよりも長い期間にわたって維持される常時セッションを確立する。例えば、常時セッション制御部462は、所定周期でpingをユーザ端末1へ送信することにより、常時セッションが切断されないように維持する。例えば、常時接続局3が一定時間無通信であることを検知したら常時セッションを解放してアイドル状態に遷移する場合、所定周期は、この一定時間よりも短い時間である。常時セッション制御部462は、ping以外の情報をユーザ端末1へ送信することにより、常時セッションが切断されないように維持してもよい。
常時セッション制御部462は、常時接続局3の通信エリア外へユーザ端末1が移動したことを検知した場合に、常時セッションを切断する。常時接続局3の通信エリア外へユーザ端末1が移動したことは、常時接続局3及び常時セッション制御部462の両方において検知する。常時接続局3は、常時接続局3からユーザ端末1へ送信した信号に対するユーザ端末1からの応答情報を所定期間以上受信していないことを検知するとSMF22に通知し、SMF22が常時セッションの切断処理を実行する。常時セッション制御部462は、ユーザ端末1へ送信したpingに対する応答情報を一定時間受信しなかった場合に、SMF22へ通知し、SMF22が常時セッションの切断処理を実行する。
常時セッション制御部462は、確立した常時セッションを介して多重通路TCPにより常時パケットデータを受信する。多重通路TCPは、TCPプロトコルを対象とするが、UDP等のTCP以外のプロトコルを対象としてもよい。本明細書の例では、常時パケットデータは、通常パケットデータと同じ内容のパケットデータである。常時セッション制御部462は、受信した常時パケットデータを外部通信制御部464へ出力する。常時セッション制御部462は、外部装置5から外部通信制御部464が受信したパケットデータを常時セッションによりユーザ端末1へ送信する。
補助セッション制御部463は、補助通信部43を介して、ユーザ端末1と通信する。補助セッション制御部463は、通常セッション及び常時セッションとは異なる規格に基づく補助セッションをユーザ端末1との間で確立する。本明細書の例では、補助セッション制御部463は、非3GPPアクセスにより、中継装置4との間で補助セッションを確立する。ユーザ端末1と中継装置4との間に確立される補助セッションは、常時接続局3及び通常接続局2を経由せず、例えば、N3IWFを介して、第1事業者が提供するネットワークに引き込まれる。
補助セッション制御部463は、通常パケットデータとは異なる補助パケットデータを補助セッションによりユーザ端末1から受信する。補助セッション制御部463は、受信した補助パケットデータを外部通信制御部464へ出力する。補助セッション制御部463は、外部通信制御部464が外部装置5から受信した補助パケットデータをユーザ端末1へ送信する。
外部通信制御部464は、外部通信部44を介して、外部装置5と通信する。外部通信制御部464は、外部装置5と多重通路TCPとは異なる通信方式により通信する。例えば、外部通信制御部464は、外部装置5とTCPにより通信するが、外部通信制御部464は、外部装置5と多重通路TCPにより通信してもよい。外部通信制御部464は、通常セッション制御部461が受信した通常パケットデータ、及び常時セッション制御部462が受信した常時パケットデータのうち、先に受信したパケットデータを外部装置5へ送信する。外部通信制御部464は、通常セッション制御部461が受信した通常パケットデータ、及び常時セッション制御部462が受信した常時パケットデータのうち、後から受信したパケットを外部装置5へ送信せずに廃棄する。
外部通信制御部464は、外部装置5から受信した複数のパケットデータを通常セッション制御部461及び補助セッション制御部463へ分散して出力する。外部通信制御部464は、通常セッション制御部461へ出力したパケットデータと同じ内容のパケットデータを常時セッション制御部462へ出力する。
[通常セッションの確立の処理手順]
図4及び図5は、移動通信システムSによる通常セッションの確立の処理手順を示すフローチャートである。この処理手順は、例えば、ユーザ端末1の起動時に開始する。まず、ユーザ端末1の3GPP Cプレーンファンクション部は、複数のセッションを利用した通信を開始するため、セッションの確立を要求するセッション確立要求を、通常接続局2を経由してSMF22へ送信する。このセッション確立要求には、マルチアクセスPDUセッションの確立を要求するオプションが付与されている。SMF22は、通常セッションを確立させる処理を実行する。SMF22は、確立した通常セッションをマルチアクセスPDUセッションとして管理するためのポリシーの作成を要求するポリシー作成要求をPCF23へ送信する。
PCF23は、通常接続局2で通常セッションが確立されたことを識別し、この通常セッションに対応するATSSSルールを作成する。PCF23は、このATSSSルールにおいてステアリングモードを冗長モードに設定する。この冗長モードは、ユーザ端末1との通信に利用する多重通路TCPにおいて複数のセッションで同じデータを同時に重複して送信することを示す。PCF23は、通常セッションをマルチアクセスPDUセッションとして管理するためのポリシーを作成したことを示す通知をSMF22へ送信する。この通知には、作成したATSSSルールが含まれる。SMF22は、セッション確立要求を第1UPF6へ送信する。第1UPF6は、通常セッションを確立させる処理を実行する。第1UPF6は、ユーザ端末1にリンク固有IPアドレス(IP@1)を割り当てる。第1UPF6は、通常セッションを確立したことを示すセッション確立応答をSMF22へ送信する。このセッション確立応答は、この通常セッションに対応するリンク固有IPアドレス(IP@1)を含む。
SMF22は、ユーザ端末1との通信に利用する多重通路TCPのステアリングモードが冗長モードであること等を示す情報と、ユーザ端末1に割り当てられたIPアドレス(IP@1)とを含むセッション確立要求を中継装置4へ送信する。中継装置4の通常セッション制御部461は、中継装置4が保持している複数のPoolアドレスのうちの一つをこのユーザ端末1との通信に割り当てる。通常セッション制御部461は、通常セッションに対応するセッションを確立したことを示すセッション確立応答をSMF22へ送信する。セッション確立応答は、ユーザ端末1から中継装置4へのU―Planeパケットの宛先となる中継装置4のIPアドレスと、U―Planeパケット宛先となる中継装置4のポート番号とを含む。
SMF22は、ユーザ端末1にマルチアクセスPDUセッションのIPアドレス(IP@4)を割り当てる。SMF22は、中継装置4から受信したIPアドレス及びポート番号をATSSSルールに含める。SMF22は、通常接続局2を介して、通常セッションを確立したことを示すセッション確立受諾をユーザ端末1の3GPP C-プレーンファンクション部へ送信する。このセッション確立受諾には、ユーザ端末1に割り当てられたマルチアクセスPDUセッションのIPアドレス(IP@4)と、リンク固有IPアドレス(IP@1)と、ATSSSルールとが含まれる。このATSSSルールには、中継装置4のIPアドレスと、中継装置4のポート番号と、ステリングモードが冗長モードであることを示す情報とが含まれている。
ユーザ端末1の3GPP C-プレーンファンクション部は、多重通路TCPでの通信に必要となる情報をユーザ端末1内部の多重通路TCPファンクション部12に通知する。多重通路TCPでの通信に必要となる情報は、ユーザ端末1に割り当てられたマルチアクセスPDUセッションのIPアドレス(IP@4)と、リンク固有IPアドレス(IP@1)と、ATSSSルールとを含む。
ユーザ端末1のアプリ11は、外部装置5との間でTCP通信(コネクション確立)を行うためのTCP-SYNパケットをユーザ端末1の内部の多重通路TCPファンクション部12(図5中のMPTCPファンクション部)へ出力する。アプリ11は、このTCP-SYNパケットの送信元IPアドレスとしてマルチアクセスPDUセッションのIPアドレス(IP@4)を指定し、送信先として外部装置5のIPアドレスを指定する。
多重通路TCPファンクション部12は、中継装置4との間で多重通路TCP通信を行うため、このパケットを多重通路TCPパケットに変換する。多重通路TCPファンクション部12は、変換した多重通路TCPパケットの送信元IPアドレスとしてリンク固有IPアドレス(IP@1)を指定し、通常接続局2を経由して、変換後のSYNパケットを中継装置4へ転送する。
中継装置4の通常セッション制御部461は、受信したSYNパケットを多重通路TCPパケットからTCPパケットに変換する。通常セッション制御部461は、このTCP(SYN)パケットの送信元IPアドレスとしてユーザ端末1に割り当てたIP@poolを指定し、このTCP(SYN)パケットを外部装置5へ転送する。以降、通常セッション制御部461は、外部装置5へパケットを送信する際に、送信元IPアドレスとしてユーザ端末1に割り当てたIP@poolを指定するものとする。
外部装置5は、TCP(SYN)パケットを受信すると、TCP通信による接続を許可するTCP(SYN+ACK)パケットを、中継装置4及び通常接続局2を経由してユーザ端末1の多重通路TCPファンクション部12へ送信する。多重通路TCPファンクション部12は、多重通路TCPパケットをTCPパケットに変換し、変換後のTCP(SYN+ACK)パケットをアプリ11へ出力する。ユーザ端末1のアプリ11は、TCP(SYN+ACK)パケットを受信すると、通信の開始を示すTCP(ACK)パケットを多重通路TCPファンクション部12へ出力する。多重通路TCPファンクション部12は、TCP(ACK)パケットを多重通路TCPパケットに変換し、通常接続局2を経由して中継装置4へ送信する。通常セッション制御部461は、受信したACKパケットを多重通路TCPパケットからTCPパケットに変換する。通常セッション制御部461は、変換後のTCP(ACK)パケットを外部装置5へ送信する。この処理手順により、ユーザ端末1から外部装置5までの間による3wayハンドシェイクが完了し、TCPコネクションが確立される。
[常時セッションの確立の処理手順]
図6及び図7は、移動通信システムSによる常時セッションの確立の処理手順を示すフローチャートである。この処理手順は、例えば、図5に示す通常セッションの確立後に開始する。まず、ユーザ端末1の3GPP Cプレーンファンクション部は、複数のセッションを利用した通信を開始するため、セッションの確立を要求するセッション確立要求を、常時接続局3を経由してSMF22へ送信する。このセッション確立要求には、マルチアクセスPDUセッションの確立を要求するオプションが付与されている。SMF22は、常時セッションを確立させる処理を実行する。SMF22は、確立した常時セッションをマルチアクセスPDUセッションとして管理するためのポリシーの作成を要求するポリシー作成要求をPCF23へ送信する。
PCF23は、通常接続局2と常時接続局3で2つのセッションが確立されたことを識別し、確立された常時セッションに対応するATSSSルールを作成する。PCF23は、このATSSSルールにおいてステアリングモードを冗長モードに設定する。PCF23は、常時セッションをマルチアクセスPDUセッションとして管理するためのポリシーを作成したことを示す通知をSMF22へ送信する。この通知には、作成したATSSSルールが含まれる。SMF22は、セッション確立要求を第2UPF7へ送信する。第2UPF7は、常時セッションを確立させる処理を実行する。第2UPF7は、ユーザ端末1にリンク固有IPアドレス(IP@2)を割り当てる。第2UPF7は、常時セッションを確立したことを示すセッション確立応答をSMF22へ送信する。このセッション確立応答は、このセッションに対応するリンク固有IPアドレス(IP@2)を含む。
図6中には示していないが、AMF21は、常時接続局3からのセッション確立要求をSMF22へ送信する際に、常時接続局3の基地局IDに基づいて、このセッション確立要求が常時セッション用のセッション確立要求であることを識別する。AMF21は、常時セッション用のセッション確立要求であることを示す情報をこのセッション確立要求に付与してSMF22に送信する。
SMF22は、第2UPF7からセッション確立応答を受信した後、セッション修正要求を中継装置4へ送信する。中継装置4は、既に確立したユーザ端末1に関する通常セッションの情報を保持しており、セッション修正要求は、この通常セッションの情報の変更を要求する情報である。セッション修正要求は、中継装置4が既に確立した通常セッションに紐づけて常時セッションを確立することを要求する情報である。このセッション修正要求は、常時セッションの確立を要求するセッション確立要求であることを示す情報と、ユーザ端末1との通信に利用する多重通路TCPのステアリングモードが冗長モードであることを示す情報と、ユーザ端末1に割り当てられたIPアドレス(IP@1及びIP@2)とを含む。
常時セッション制御部462は、セッションが修正されたことを示すセッション修正応答をSMF22へ送信する。SMF22は、常時接続局3を介して、常時セッションを確立したことを示すセッション確立受諾をユーザ端末1の3GPP C-プレーンファンクション部へ送信する。このセッション確立受諾は、ユーザ端末1に割り当てられたマルチアクセスPDUセッションのIPアドレス(IP@4)と、リンク固有IPアドレス(IP@2)と、ATSSSルールとを含む。このATSSSルールには、中継装置4のIPアドレスと、中継装置4のポート番号と、ステリングモードが冗長モードであることを示す情報とが含まれている。
ユーザ端末1の3GPP C-プレーンファンクション部は、多重通路TCPでの通信に必要となる情報をユーザ端末1内部の多重通路TCPファンクション部12に通知する。多重通路TCPでの通信に必要となる情報は、ユーザ端末1に割り当てられたリンク固有IPアドレス(IP@2)と、ATSSSルールとを含む。
ユーザ端末1の多重通路TCPファンクション部12(図7中のMPTCPファンクション部)は、常時接続局セッションが確立されたことを認識すると、常時接続局3を介して、2本目の多重通路TCPサブフローを追加するためのMP_JOINオプションが付与されたTCP(SYN)を、多重通路TCPプロキシとして動作する中継装置4へ送信する。中継装置4は、このTCP(SYN)パケットを受信すると、MP_JOINオプションが付与されたTCP(SYN+ACK)パケットを、常時接続局3を経由してユーザ端末1の多重通路TCPファンクション部12へ送信する。ユーザ端末1の多重通路TCPファンクション部12は、このTCP(SYN+ACK)パケットを受信すると、MP_JOINオプションが付与されたTCP(ACK)パケットを、常時接続局3を経由して中継装置4へ送信する。この処理手順により、ユーザ端末1から中継装置4までの間に2本目の多重通路TCPサブフローが追加される。
この処理手順により、2本目の多重通路TCPサブフローが追加されたため、以降送信するパケットにおいて、上りパケットであれば、ユーザ端末1の多重通路TCPファンクション部12は、通知されたATSSSルールにしたがい、同じパケットを通常接続局2と常時接続局3とに重複して同時に送信する。下りパケットであれば中継装置4の通常セッション制御部461及び常時セッション制御部462は、SMF22から通知された情報にしたがい、同じパケットを第1UPF6と第2UPF7とに重複して同時に送信する。
中継装置4の常時セッション制御部462は、常時セッションが確立されたことを検出すると、常時接続が切断されてアイドル状態に遷移しないように、ユーザ端末1に対して所定周期でpingを含むダウンロード(DL)データを送信する。常時セッション制御部462は、ダウンロードデータを受信したユーザ端末1から応答データを受信する。
[ユーザ端末1と外部装置5との間の通信の処理手順]
図8は、ユーザ端末1と外部装置5との間の通信の処理手順を示すフローチャートである。例えば、図7において通常セッションと常時セッションとの両方が確立された後に、この処理手順が開始される。
まず、ユーザ端末1の多重通路TCPファンクション部12は、通常接続局2を介して、通常パケットデータを通常セッションにより中継装置4へ送信する。多重通路TCPファンクション部12は、常時接続局3を介して、通常パケットデータと同じ内容の常時パケットデータを常時セッションにより中継装置4へ送信する。中継装置4の外部通信制御部464は、通常セッション制御部461が受信した通常パケットデータ、及び常時セッション制御部462が受信した常時パケットデータのうち、先に受信したパケットデータを外部装置5へ送信する。
外部装置5は、このパケットデータを受信すると、応答データを中継装置4へ送信する。通常セッション制御部461は、通常接続局2を経由して、外部通信制御部464が受信した応答データを通常セッションにより、ユーザ端末1へ送信する。常時セッション制御部462は、常時接続局3を経由して、通常セッション制御部461が送信した応答データと同じ内容の応答データを常時セッションにより、ユーザ端末1へ送信する。ユーザ端末1の多重通路TCPファンクション部12は、2つの応答データをそれぞれ受信する。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、5Gコアネットワークを提供する第1事業者が非3GPPアクセスによる通信サービスを提供する場合の例について説明した。これに対し、第2の実施形態では、5Gコアネットワークを提供する第1事業者とは異なる第2事業者が非3GPPアクセスによる通信サービスを提供する場合の例について説明する。図9は、第2の実施形態の移動通信システムSのネットワーク構成を示す。図9に示す移動通信システムSは、ユーザ端末1と外部装置5との間でWi-Fi等の非3GPPアクセスにより確立された補助セッションに中継装置4及び第3UPF8が関与しない点において図2に示す移動通信システムSと異なる。
図10は、第2の実施形態に係る移動通信システムSの概要を示す図である。ユーザ端末1の多重通路TCPファンクション部12は、通常接続局2を介して、通常セッションにより中継装置4の通常セッション制御部461と通信する。ユーザ端末1の多重通路TCPファンクション部12は、常時セッションにより中継装置4の常時セッション制御部462と通信する。多重通路TCPファンクション部12は、第1の実施形態と同様に、多重通路TCPにより通常セッションを介して送信するパケットデータと同じ内容の常時パケットデータを、常時セッションを介して多重通路TCPにより送信する。
ユーザ端末1のアプリ11は、外部装置5との間において通常セッション及び常時セッションとは異なる規格に基づく補助セッションを介して通信する。アプリ11は、IPアドレスとしてIP@4を用いて、多重通路TCPファンクション部12を経由せずに、Wi-Fi等の非3GPPアクセスにより補助セッションを確立する。アプリ11は、この補助セッションにより外部装置5と通信する。アプリ11が複数のパケットデータを通常セッションと補助セッションとに分散して中継装置4へ送信する点については、第1の実施形態と同様である。
また、ユーザ端末1の多重通路TCPファンクション部12を利用する通常セッション及び常時セッションとは異なる規格に基づく補助セッションにおいても多重通路TCPを利用して外部装置5と通信してもよい。多重通路TCPファンクション部12は、通常セッション又は常時セッションが確立された後、外部装置5との間において複数のセッションを処理可能な多重通路TCPにより外部装置5と通信可能であることを示す情報を通常セッション等により中継装置4へ送信する。このとき、アプリ11も、多重通路TCPにより外部装置5と通信可能であることを示す情報を中継装置4へ送信する。
中継装置4の外部通信制御部464は、多重通路TCPにより外部装置5と通信可能であることを示す情報をユーザ端末1のアプリ11又は多重通路TCPファンクション部12等から通常セッション制御部461が受信した場合に、多重通路TCPにより外部パケットデータを外部装置5との間で送受信する。このとき、アプリ11は、補助セッションにおいて外部装置5から、外部パケットデータとは異なるパケットデータを多重通路TCPにより送受信する。
一方、中継装置4の外部通信制御部464は、多重通路TCPにより外部装置5と通信可能であることを示す情報をユーザ端末1から通常セッション制御部461が受信していない場合に、TCPにより外部パケットデータを外部装置5との間で送受信する。このようにして、アプリ11及び多重通路TCPファンクション部12は、多重通路TCPの複数のサブフローを用いて、外部装置5との通信を高速化することができる。
[本発明における効果]
第1及び第2の実施形態の中継装置4によれば、通常セッション制御部461及び常時セッション制御部462は、通常セッションと常時セッションとを介して同じパケットデータを重複して送受信するので、一方のパケットデータに欠失等が生じた場合でも他方のパケットデータを利用することができる。このため、通常セッション制御部461及び常時セッション制御部462は、通信の信頼性を向上させることができる。通常セッション制御部461及び常時セッション制御部462は、同じ内容の2つのパケットデータを多重通路TCPにより同時に送受信するので、低遅延通信を実現することができる。通常セッション制御部461及び補助セッション制御部463は、通常セッションと、補助セッションとを介して、複数のパケットデータを分散して送受信するので、通信速度を向上させることができる。
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
1 ユーザ端末
2 通常接続局
3 常時接続局
4 中継装置
5 外部装置
6 第1UPF
7 第2UPF
8 第3UPF
11 アプリ
12 多重通路TCPファンクション部
22 SMF
25 データネットワーク
41 通常通信部
42 常時通信部
43 補助通信部
44 外部通信部
45 記憶部
46 制御部
461 通常セッション制御部
462 常時セッション制御部
463 補助セッション制御部
464 外部通信制御部

Claims (7)

  1. ユーザ端末と外部装置とのデータネットワークを経由する通信を中継する中継装置であって、当該中継装置は、通常接続局と前記データネットワークとの間に接続され、且つ常時接続局と前記データネットワークとの間に接続され、
    前記通常接続局を介して、前記ユーザ端末との間で通常セッションを確立し、前記通常セッションを介して多重通路TCPにより通常パケットデータを受信する通常通信部と、
    前記常時接続局を介して、前記ユーザ端末との間で、前記通常セッションよりも長い期間にわたって維持される常時セッションを確立し、前記常時セッションを介して多重通路TCPにより前記通常パケットデータと同じ内容の常時パケットデータを受信する常時通信部と、
    前記通常通信部が受信した前記通常パケットデータ、及び前記常時通信部が受信した前記常時パケットデータのうち、先に受信したパケットデータを前記外部装置に送信する外部通信部と、
    を有する中継装置。
  2. 前記通常セッション及び前記常時セッションとは異なる規格に基づく補助セッションを前記ユーザ端末との間で確立する補助通信部をさらに備え、
    前記補助通信部は、前記通常パケットデータとは異なる補助パケットデータを前記補助セッションにより前記ユーザ端末から受信する、
    請求項1に記載の中継装置。
  3. 前記補助通信部は、前記常時接続局及び前記通常接続局を経由することなく、前記補助セッションにより前記ユーザ端末と通信する、
    請求項2に記載の中継装置。
  4. 前記常時通信部は、前記通常通信部とは異なるネットワークを介して、前記常時セッションにより前記ユーザ端末と通信する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の中継装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の中継装置と、ユーザ端末とを備える移動通信システムであって、
    前記ユーザ端末は、前記常時接続局であることを示す情報を前記常時接続局から受信し、受信した前記常時接続局であることを示す情報に基づいて、前記中継装置との間で前記常時セッションを確立する、
    移動通信システム。
  6. 請求項1に記載の中継装置と、ユーザ端末とを備える移動通信システムであって、
    前記中継装置は、前記外部装置との間において複数のセッションを処理可能な多重通路TCPにより前記外部装置と通信可能であることを示す情報を前記ユーザ端末から前記通常通信部が受信した場合に、前記多重通路TCPによりパケットデータを前記外部装置から受信する外部通信部をさらに備え、
    前記ユーザ端末は、前記常時セッションにより前記常時通信部と通信し、前記通常セッションにより前記通常通信部と通信し、
    前記ユーザ端末は、前記外部装置との間において前記通常セッション及び前記常時セッションとは異なる規格に基づく補助セッションを介して多重通路TCPにより通信する、
    移動通信システム。
  7. コンピュータが実行する、
    ユーザ端末と外部装置とのデータネットワークを経由する通信を中継する中継方法であって、
    通常接続局を介して、前記ユーザ端末との間で通常セッションを確立し、前記通常セッションを介して多重通路TCPにより通常パケットデータを受信するステップと、
    常時接続局を介して、前記ユーザ端末との間で、前記通常セッションよりも長い期間にわたって維持される常時セッションを確立し、前記常時セッションを介して多重通路TCPにより前記通常パケットデータと同じ内容の常時パケットデータを受信するステップと、
    受信した前記通常パケットデータ、及び受信した前記常時パケットデータのうち、先に受信したパケットデータを前記外部装置に送信するステップと、
    を有する中継方法。
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