JP2023063169A - ヘルスケア情報処理装置及びヘルスケア情報サーバ - Google Patents

ヘルスケア情報処理装置及びヘルスケア情報サーバ Download PDF

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Abstract

【課題】可能な限り網羅的且つ正確な情報に基づいて生成された問診結果を用いて、医師が患者の診断をできるようにする。【解決手段】本実施形態に係るヘルスケア情報処理装置は、記憶手段と、対象者のバイタル情報、活動情報、及び、環境情報の少なくとも1つの情報を収集し、日時と対応付けて、前記記憶手段に記憶させる情報収集手段と、対象者の前記情報に基づいて、前記情報が所定の条件を満たした時に、対象者へ質問を行う質問手段と、その質問に対する回答を前記記憶手段に記憶させる回答収集手段と、を備える。【選択図】図3

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、ヘルスケア情報処理装置及びヘルスケア情報サーバに関する。
医師等の医療従事者が、問診時のカルテ入力を少ない手間で正しく行うために、患者が自宅等から受診前にオンラインで問診票に回答する問診票入力システムが開発されている。また、患者による問診に対する回答を容易化するために、音声入力の可能な電子カルテ入力支援装置も開発されている。さらには、AI(Artificial Intelligence)が患者ごとに質問を最適化することにより、医療従事者のカルテ記載業務の効率化を行うWEB問診システムも製品化されている。
また、医師の質問に対して回答するという従来の問診のやり方では、患者は医師の前で緊張していて、よく考えることが出来ないまま、問診に回答してしまうこともある。このため、上述のような種々の技術を活用して、問診を事前に行うことも行われているが、患者の医療知識が不足している場合、考える時間が十分にあっても正しく回答できない場合がある。また、患者はいつから症状が出たかや、症状が出やすい時刻やタイミング、症状が出る頻度等は、覚えていない場合もある。このため、患者の言葉を音声入力等で正しくカルテに記載できたとしても、正確な問診結果であるとは限らない。しかし、問診結果は、それ以降の診断/治療方針に大きくかかわってくるため、可能な限り網羅的且つ正確な情報であることが望ましい。
特開2003-323488号公報 特開2005-149083号公報
ubie株式会社のホームページ、AI問診ユービー、WEB問診システム<https://intro.dr-ubie.com/>
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、可能な限り網羅的且つ正確な情報に基づいて生成された問診結果を用いて、医師が患者の診断をできるようにすることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記の課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係るヘルスケア情報処理装置は、記憶手段と、対象者のバイタル情報、活動情報、及び、環境情報の少なくとも1つの情報を収集し、日時と対応付けて、前記記憶手段に記憶させる情報収集手段と、対象者の前記情報に基づいて、前記情報が所定の条件を満たした時に、対象者へ質問を行う質問手段と、その質問に対する回答を前記記憶手段に記憶させる回答収集手段と、を備える。
第1実施形態に係るヘルスケア情報処理システムの全体構成の一例を説明するブロック図。 図1に示すヘルスケア情報処理システムにおけるユーザ情報収集装置が備え得るセンサの一例を、表にまとめて示す図。 図1に示すヘルスケア情報処理システムにおけるヘルスケア情報処理装置の内部構成の一例を示すブロック図。 図1に示すヘルスケア情報処理システムにおけるヘルスケア情報処理装置が実行するユーザ情報収集処理の内容を説明するフローチャートを示す図。 図1に示すヘルスケア情報処理システムにおけるヘルスケア情報処理装置が実行する問診データ生成処理の内容を説明するフローチャートを示す図。 本実施形態に係るヘルスケア情報処理装置が保持する収集データの一例を示す図。 本実施形態に係るヘルスケア情報処理装置が保持する収集データに、診療科候補データが付加された状態の一例を示す図。 図7に示す問診データに基づいて、本実施形態に係るヘルスケア情報処理装置が生成した問診データの一例を示す図。 図1に示すヘルスケア情報処理システムにおけるヘルスケア情報処理装置が実行する問診支援処理の内容を説明するフローチャートを示す図。 図8に示す問診データに、追加症状データを追加した状態の問診データの一例を示す図。 図1に示すヘルスケア情報処理システムにおける電子カルテ装置が保持する問診データの内容の一例を示す図。 図1に示すヘルスケア情報処理システムにおけるヘルスケア情報処理装置が実行する経過観察処理の内容を説明するフローチャートを示す図。 第2実施形態に係るヘルスケア情報処理システムの全体構成の一例を説明するブロック図。
以下、図面を参照しながら、ヘルスケア情報処理システムの実施形態について説明する。なお、以下の説明において実質的に同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行うこととする。
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態に係るヘルスケア情報処理システム1の全体構成の一例を説明するブロック図である。この図1に示すように、本実施形態に係るヘルスケア情報処理システム1は、例えば、ヘルスケア情報処理装置10と、ユーザ情報収集装置20と、電子カルテ装置30とを備えて構成されている。
ヘルスケア情報処理装置10は、ユーザ情報収集装置20から、ユーザのへルスケア情報を収集し、この収集したヘルスケア情報のデータ処理をする装置である。本実施形態においては、ヘルスケア情報処理装置10とユーザ情報収集装置20との間は、例えば、wifi(Wireless Fidelity)等の無線通信により接続されていてもよいし、或いは、ホームネットワークとも呼ばれる家庭内LAN(Local Area Network)により接続されていてもよい。本実施形態においては、ユーザはヘルスケア情報が収集される対象者であり、身体的な何らかの症状を有することを前提とする場合は適宜、患者とも称することとする。
ユーザ情報収集装置20は、ユーザのヘルスケア情報を測定し収集するための装置である。具体的には、本実施形態においては、ユーザ情報収集装置20は、ユーザのバイタル情報、活動情報、及び、環境情報の少なくとも1つの情報を、ヘルスケア情報としてセンシングして収集する。つまり、本実施形態においては、ヘルスケア情報には、ユーザの身体的な情報のみならず、ユーザの身体に直接的又は間接的に影響をおよぼすであろうすべての情報が含まれている。ユーザ情報収集装置20は、例えば、ユーザが所持するスマートフォンにより構成されていてもよいし、ユーザに装着可能なウェアラブルコンピュータにより構成されていてもよい。
図1の例では、ヘルスケア情報処理装置10とユーザ情報収集装置20とは、別体に設けられているが、これら2つの装置は一体に設けられていてもよい。例えば、ユーザの腕や腰に装着可能なウェアラブルな小型の装置の組み込みシステムとして、ヘルスケア情報処理装置10とユーザ情報収集装置20を構成してもよい。この場合、ヘルスケア情報処理装置10とユーザ情報収集装置20の間の通信は不要となる。
電子カルテ装置30は、病院や診療所等の医療機関に設けられたカルテを電子的に管理する装置である。電子カルテ装置30とヘルスケア情報処理装置10との間は、例えば、インターネット等の公衆回線を介して接続されていてもよいし、広域イーサネット等の専用回線を介して接続されていてもよい。本実施形態においては、医療機関における医師等の医療従事者が、電子カルテ装置30で管理されているカルテにアクセスできるだけでなく、ユーザのヘルスケア情報を収集するヘルスケア情報処理装置10からも、電子カルテ装置30にデータ送信できるように構成されている。
図2は、図1に示すユーザ情報収集装置20が備え得るセンサの一例を表にまとめて示す図である。この図2に示すように、ユーザ情報収集装置20は、例えば、加速度センサ、音センサ、温度センサ、湿度センサ、動きセンサ、照度センサ、ガスセンサ、及び、浮遊粒子/浮遊微粒子センサのうちの少なくとも1つのセンサを備えて構成することができる。
加速度センサは、ユーザの腕や腰に装着される、ウェアラブルセンサにより構成することができる。そして、加速度センサは、例えば、ユーザが転倒したことや、ユーザが階段等から落下したことや、ユーザが立っているときにふらついたこと等を検出する。
音センサは、例えば、マイクロフォン等の音声入力装置により構成することができる。音センサは、ユーザの自宅の随所に設けられていてもよいし、或いは、ウェアラブルセンサとして、ユーザの腕や腰に装着されていてもよい。音センサは、例えば、「痛い」や「助けて」といったユーザの発した言葉を検出したり、ユーザの咳音を検出したり、ユーザのくしゃみ音を検出したり、ユーザのいびき音を検出したり、ユーザの転倒や落下等により生ずる衝撃音を検出したり、ユーザの悲鳴を検出したり、ユーザの発した大声を検出したりすることができる。
温度センサは、例えば、赤外線センサ等の非接触式のセンサにより構成してもよいし、サーミスタ等を用いた接触式のセンサにより構成してもよい。非接触式の温度センサは、例えば、ユーザの自宅の随所に設けることができる。一方、接触式の温度センサは、ウェアラブルセンサとして、ユーザの手首に装着することができる。温度センサは、例えば、ユーザの発熱や低体温といった体温異常を検出することができ、熱中症や低体温症等の要因となる環境温度異常を検出することができ、火傷や低温火傷、凍傷といった物体温度異常を検出することができる。
湿度センサは、例えば、感湿素材の吸湿と脱湿を電気抵抗の変化や容量の変化として検出するセンサにより構成することができる。そして、湿度センサは、例えば、ユーザの周囲の湿度を検出することにより、熱中症の起こりやすさや、感染症の起こりやすさを判定することができる。
動きセンサは、例えば、ユーザの自宅に随所に設けられたカメラにより構成することができる。そして、動きセンサは、例えば、カメラで撮像した画像を解析することにより、ユーザが動かないという事象を検出したり、ドアの開閉動作がなされないという事象を検出したり、ドアの開閉の時間あたりの頻度が著しく変化している事象を検出したり、薬品箱の開閉がなされたという事象を検出したりすることができる。
照度センサは、例えば、ユーザの自宅の随所に設けられたフォトダイオードにより構成することができる。そして、照度センサは、例えば、ユーザの自宅の照明が一定時間以上点いたまま消えないという事象や、一定時間以上点かないという事象を検出することができる。
ガスセンサは、例えば、一対の電極の間に貴金属触媒を挟んだ電気化学式検出装置により構成することができる。ガスセンサは、例えば、ユーザの自宅のキッチンに設けられていてもよいし、ユーザの自宅の随所に設けられていてもよい。そして、ガスセンサは、例えば、ガス漏れを検知したり、高濃度の二酸化炭素を検知したり、高濃度の一酸化炭素を検知したりすることができる。
浮遊粒子/浮遊微粒子センサは、例えば、検出対象となる空気にレーザー光を照射して、その散乱光を検出する装置により構成することができる。浮遊粒子/浮遊微粒子センサは、例えば、ユーザの自宅の随所に設けることができる。そして、浮遊粒子/浮遊微粒子センサを用いて、空気中の浮遊粒子/浮遊微粒子の量や密度を測定することにより、間接的にではあるが、例えば、アレルギー物質や病原体の有無や量を推定することができる。
なお、上述した各種センサは、ユーザ情報収集装置20が備え得るセンサの一例に過ぎない。このため、ユーザ情報収集装置20は、上述した種類以外のセンサを備えていてもよい。換言すれば、ユーザ情報収集装置20が収集するユーザに関するヘルスケア情報は、上述した種類に限られるものではない。例えば、近年、AIやIoT(Internet of Things)技術を駆使したスマートホームが実用化されつつある。ユーザの自宅にスマートホームが導入されているような場合は、このスマートホームの設備を活用して、ユーザに関するヘルス情報を収集するようにしてもよい。
図3は、図1に示すヘルスケア情報処理システム1におけるヘルスケア情報処理装置10の内部構成の一例を示すブロック図である。この図3に示すように、本実施形態に係るヘルスケア情報処理装置10は、例えば、ネットワークインターフェース11と、記憶回路12と、入力インターフェース13と、出力インターフェース14と、処理回路15とを、備えて構成されており、これらは互いに内部バスを介して接続されている。
ネットワークインターフェース11は、処理回路15からの指示に基づいて、ユーザ情報収集装置20及び電子カルテ装置30との間で行われる各種データの伝送及び通信を制御する。例えば、ネットワークインターフェース11は、ユーザ情報収集装置20及び電子カルテ装置30から各種の情報を受信し、受信した情報を処理回路15に出力する。このネットワークインターフェース11は、例えば、ネットワークカードやネットワークアダプタ、NIC(Network Interface Controller)等によって実現される。
記憶回路12は、処理回路15からの指示に基づいて、各種データやプログラムを記憶する。例えば、記憶回路12は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子や、ハードディスク、光ディスク等によって実現される。この記憶回路12が、本実施形態における記憶手段を構成している。
入力インターフェース13は、ユーザから受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路15に出力する。例えば、入力インターフェース13は、トラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力インターフェース、音声入力インターフェース等の入力装置によって実現される。なお、入力インターフェース13は、ヘルスケア情報処理システム1やヘルスケア情報処理装置10とは別体に設けられた操作装置から、操作に対応する電子信号を受け付ける接続インターフェース等の制御回路であってもよい。
また、入力インターフェース13は、マイクロフォン等の音声入力装置により構成することもできる。入力インターフェース13が音声入力装置により構成される場合、ユーザが発した声やユーザの活動により生じた音を音声入力装置が検出し、電気信号に変換して処理回路15に出力する。
出力インターフェース14は、処理回路15からの各種情報を出力する。出力インターフェース14は、例えば、ディスプレイにより構成することができる。出力インターフェース14がディスプレイにより構成される場合、例えば、出力インターフェース14は、有機EL(Electro Luminescence)モニタや、液晶モニタや、CRT(Cathode Ray Tube)モニタや、タッチパネル等の表示装置によって実現される。ディスプレイは、例えば、ユーザの指示を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)や、各種の表示用の画像データ、処理回路15による各種の処理結果を表示することもできる。ディスプレイがユーザの指示を受け付けるGUIを備える場合、ディスプレイは入力インターフェース13の一部として機能する。
また、出力インターフェース14は、スピーカ等の音声出力装置により構成することもできる。出力インターフェース14が音声出力装置により構成される場合、処理回路15からの指示に基づいて、出力インターフェース14は種々の音声を出力し、ユーザに伝達する。
処理回路15は、ヘルスケア情報処理装置10が有する各構成要素を制御する。例えば、処理回路15は、プロセッサによって実現される。特に本実施形態においては、処理回路15は、情報収集機能15a、質問機能15b、回答収集機能15c、計測機能15d、問診支援機能15e、入力機能15f、送信機能15g、及び、経過観察機能15h を有する。
ここで、例えば、図3に示す処理回路15の構成要素である情報収集機能15a、質問機能15b、回答収集機能15c、計測機能15d、問診支援機能15e、入力機能15f、送信機能15g、及び、経過観察機能15hが実行する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路12に記憶されている。処理回路15は、各プログラムを記憶回路12から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路15は、図3の処理回路15内に示された各機能を有することとなる。
次に、図4に基づいて、本実施形態に係るヘルスケア情報処理システム1のヘルスケア情報処理装置10が実行するユーザ情報収集処理について説明する。この図4に示すユーザ情報収集処理は、ヘルスケア情報処理装置10で定常的に実行されている処理である。
図4に示すように、まず、ヘルスケア情報処理装置10は、ユーザ情報収集装置20から、ユーザのヘルスケア情報を収集して、時間や日付と対応付けて、記憶回路12に記憶させる(ステップS10)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における情報収集機能15aが、ユーザ情報収集装置20から、バイタル情報、活動情報、及び、環境情報の少なくとも1つの情報を収集し、日時と対応付けて、記憶回路12に記憶させる。これらバイタル情報、活動情報、及び、環境情報の具体例は、図2を用いて説明した通りである。例えば、本実施形態においては、体温や、咳音、くしゃみ音、いびき音、ふらつき等の情報が、バイタル情報を構成し、転倒や、落下、ドアの開閉、薬品箱の開閉等の情報が、活動情報を構成し、環境温度、物体温度、湿度、ガス漏れ等の情報が、環境情報を構成している。
また、処理回路15の情報収集機能15aは、ユーザのヘルスケア情報として、ユーザの薬剤の使用に関する情報を収集して、記憶回路12に記憶させるようにしてもよい。例えば、ユーザ情報収集装置20の動きセンサが、ユーザによる薬品箱の開閉を検出した場合、処理回路15の情報収集機能15aは、薬品箱の開閉がなされたことを、記憶回路12に記憶させる。薬剤の使用に関する情報を記憶回路12に記憶させる場合には、処理回路15の情報収集機能15aは、薬剤が使用された日時情報及び/又は位置情報を付加して、時系列的に記憶回路12に記憶させてもよい。
さらに、処理回路15の情報収集機能15aは、ユーザのヘルスケア情報として、ユーザが使用した薬剤を特定する情報をさらに収集して、記憶回路12に記憶するようにしてもよい。例えば、ユーザ情報収集装置20の動きセンサが、薬品箱からユーザが取り出した薬剤の画像を記録し、処理回路15の情報収集機能15aは、薬剤を記録した画像の画像解析からユーザが取り出した薬剤を特定し、その特定した情報を記憶回路12に記憶させる。薬剤を特定する際には、その薬剤の商品名を特定するようにしてもよい。また、薬剤を特定する際には、頓服薬、一般大衆薬、サプリメントといった、薬剤の種別を特定するようにしてもよい。ユーザの使用した薬剤を特定する情報を記憶回路12に記憶させる場合には、薬剤が特定された日時情報及び/又は位置情報を付加して、時系列的に記憶回路12に記憶させてもよい。
また、例えば、薬剤を特定するためのシステムとしては、IoT服薬管理システム(https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1707/26/news024.html)が存在する。これは、通信機能付きの薬品箱に、ICタグが設けられた薬包を収納し、ユーザが薬品箱から取り出して服用した薬剤を管理するシステムである。このような服薬管理システムを用いて、処理回路15の情報収集機能15aは、ユーザが薬品箱から取り出した薬剤の種類を特定するようにしてもよい。これら種々の処理を実行する情報収集機能15aが、本実施形態に係る情報収集手段を構成する。
次に、図4に示すように、ヘルスケア情報処理装置10は、ステップS10で収集されたユーザのヘルスケア情報を解析し、ユーザに何らかの異常が発生したか否かを判断する(ステップS12)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における質問機能15bが、収集されたヘルスケア情報に基づいて、ユーザに異常が発生したと判断できる所定の条件を満たすか否かを判定する。例えば、処理回路15の質問機能15bは、ユーザが「痛い」と発生した場合や、ユーザの体温が37度を超えた場合に、ユーザに異常が発生したと判断すべき所定の条件を満たしたと判定する。
また、本実施形態においては、例えば、ヘルスケア情報処理装置10の質問機能15bがAIを備えており、このAIがユーザを日常的に観察するようにしてもよい。そして、AIはユーザの音声やしぐさ、物音等により、ユーザに異常が発生したか否かを判断する。また、AIは、ユーザが転倒したり転落したりしたことを検知した場合に、ユーザに異常が発生したと判断することができる。さらに、AIはバイタル情報に基づいて、ユーザの体調の変化を異常として判断することができる。
このステップS12で、ユーザに異常が発生していないと判断した場合(ステップS12:No)には、ヘルスケア情報処理装置10は、上述したステップS10からの処理を繰り返して待機する。
一方、ステップS12で、ユーザに何らかの異常が発生したと判断した場合(ステップS12:Yes)には、ヘルスケア情報処理装置10は、ユーザに質問を行う(ステップS14)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における質問機能15bが、ユーザへ質問を行う。例えば、処理回路15の質問機能15bは、出力インターフェース14の一部である音声出力装置から、又は、ユーザ情報収集装置20から、ユーザに「どうしたの?」と声をかけて、ユーザから体調の変化を聞き出す。あえて質問をするのは、一般的にユーザは、質問を受けないと、自身に生じた変化を声には出さない傾向があり、必定な情報をヘルスケア情報処理装置10が収集できない場合が多いからである。これら種々の処理を実行する質問機能15bが、本実施形態に係る質問手段を構成する。
次に、ヘルスケア情報処理装置10は、ステップS14の質問に対するユーザからの回答を収集し、記憶回路12に記憶させる(ステップS16)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における回答収集機能15cが、ユーザに対する回答を記憶回路12に記憶させる。本実施形態においては、処理回路15の回答収集機能15cが、例えば、入力インターフェース13の一部であるマイクロフォンから、又は、ユーザ情報収集装置20から、ユーザの音声による回答を収集し、音声マイニングを行って文字データに変換し、記憶回路12に記憶させる。
また、処理回路15の回答収集機能15cは、ユーザからの回答を記憶回路12に記憶させる際には、情報収集機能15aが収集したヘルスケア情報と関連付けて、質問に対する回答を記憶回路12に記憶させるようにしてもよい。特に本実施形態においては、処理回路15の回答収集機能15cは、ユーザからの回答に、日時情報及び/又は位置情報を付加して、記憶回路12に時系列的に記憶させる。これらヘルスケア情報とユーザからの質問に対する回答は、同じ日時のデータセットとして、記憶回路12に記憶されることが望ましい。これらの種々の処理を実行する回答収集機能15cは、本実施形態における回答収集手段を構成する。また、本実施形態においては、ヘルスケア情報と、質問に対する回答とを含んで構成されるデータを、適宜、収集データと呼ぶこととする。
なお、ユーザが薬品箱を開閉したことを検出した場合には、ステップS12において、これをある種の異常の発生と判断して、ステップS14でユーザに質問をするようにしてもよい。すなわち、処理回路15の質問機能15bが、出力インターフェース14の一部である音声出力装置から、又は、ユーザ情報収集装置20から、ユーザに「どうしたの?」と声をかけて、ユーザから薬品箱を開閉した理由や、薬剤を服用した理由を聞き出すようにしてもよい。ユーザからの回答は、ステップS16にて、処理回路15の回答収集機能15cが、記憶回路12に記憶させる。このユーザからの回答も、ヘルスケア情報と関連付けて、日時情報及び/又は位置情報を付加して、記憶回路12に時系列的に記憶させる。これにより、ユーザの体調の変化をより細かく記録することが可能となる。
次に、図4に示すように、ヘルスケア情報処理装置10は、記憶回路12に記憶されたヘルスケア情報及び/又は質問に対する回答に基づいて、ユーザに発生した事象の頻度を計測する(ステップS18)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における計測機能15dが、ヘルスケア情報及び/又は質問に対する回答に基づいて、ユーザに発生した事象を計測する。計測された事象の頻度は、例えば、処理回路15の計測機能15dにより、記憶回路12に記憶される。
本実施形態においては、例えば、処理回路15の計測機能15dは、記憶回路12に記憶されたヘルスケア情報及及び/又は質問に対する回答に基づいて、ユーザに所定の症状が発生する頻度を計測する。例えば、ユーザからの質問に対する回答で、「頭が痛い」という回答が複数回あった場合には、頭痛が発生した頻度を計測する。計測された頻度は、例えば、1日5回というような計測結果として表現される。そして、計測した頻度を、処理回路15の計測機能15dは記憶回路12に記憶させる。このときの計測機能15dは、本実施形態における第1計測手段を構成する。
また、例えば、処理回路15の計測機能15dは、記憶回路12に記憶されたヘルスケア情報及及び/又は質問に対する回答に基づいて、ユーザが使用した薬剤の使用開始日時と使用頻度とを計測するようにしてもよい。例えば、ヘルスケア情報に含まれるユーザが服用した薬剤の種類に関する情報に基づいて、頭痛用の鎮痛薬の服用を開始した日時と、その使用頻度を計測する。例えば、服用開始は2021年8月1日であり、その使用頻度は1日3回というような計測結果として表現される。そして、ユーザが使用した薬剤の使用開始日時と計測した使用頻度とを、処理回路15の計測機能15dは記憶回路12に記憶させる。このときの計測機能15dは、本実施形態における第2計測手段を構成する。
このステップS18の処理の後、ヘルスケア情報処理装置10は、上述したステップS10に戻り、このステップS10からの処理を繰り返す。このため、この図4に示すユーザ情報収集処理は、ヘルスケア情報処理装置10にて定常的に実行されている処理となる。
次に、図5に基づいて、本実施形態に係るヘルスケア情報処理システム1のヘルスケア情報処理装置10が実行する問診データ生成処理について説明する。この図5に示す問診データ生成処理は、ヘルスケア情報処理装置10で定常的に実行されている処理である。
図5に示すように、まず、ヘルスケア情報処理装置10は、ユーザの予定情報を取得する(ステップS20)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における問診支援機能15eが、記憶回路12からユーザの予定情報を読み出し、これを取得する。つまり、本実施形態においては、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における入力インターフェース13の一部である入力機能を用いて、ユーザが自分の予定をヘルスケア情報処理装置10に入力する。ヘルスケア情報処理装置10は、ユーザの入力した予定情報を記憶回路12に記憶させる。
ユーザの入力した予定情報には、買い物や仕事など、種々の情報が含まれている。本実施形態においては、この種々の情報の中に、病院等の医療機関の受診情報や、その診療科に関する情報も含まれている。例えば、8月5日にA病院という医療機関を受診するといった情報や、場合によっては、A病院の脳外科を受診するといった情報が、ユーザの入力した予定情報に含まれている。
このため、ヘルスケア情報処理装置10は、ステップS20で取得したユーザの予定情報に、医療機関の受診情報が含まれているか否かを判断する(ステップS22)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15の問診支援機能15eが、記憶回路12から読み出したユーザの予定情報の中に、医療機関を受診する情報があるかどうかを判断する。医療機関を受診する情報がない場合(ステップS22:NO)には、上述したステップS20に戻り、この処理を繰り返して待機する。
一方、医療機関を受診する情報が含まれている場合(ステップS22:Yes)には、ステップS10で取得したユーザの予定情報に、ユーザが受診する診療科の情報が含まれているか否かを判断する(ステップS24)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15の問診支援機能15eが、記憶回路12から読み出したユーザの予定情報に、ユーザが受診する予定の診療科の情報が含まれているか否かを判断する。
そして、ユーザの予定情報に、ユーザが受診する診療科の情報が含まれていない場合(ステップS24;No)には、ヘルスケア情報処理装置10は、ユーザに、これから受診しようとしている診療科に関する情報を質問する(ステップS26)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における質問機能15bが、出力インターフェース14の一部である音声出力装置から、又は、ユーザ情報収集装置20から、ユーザに「どの診療科を受診するの?」と声をかけて、ユーザから受診する予定の診療科に関する情報を聞き出す。
次に、ヘルスケア情報処理装置10は、ステップS26の質問に対するユーザからの回答を収集し、例えば、記憶回路12に記憶させる(ステップS28)。具体的には、具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における回答収集機能15cが、ユーザに対する回答を収集し、記憶回路12に記憶させる。例えば、ユーザが「脳外科を受診するつもりなんだ」と回答した場合、回答収集機能15cは、受診する診療科が脳外科であることを、ユーザの予定情報として記憶回路12に記憶させる。上述したように、本実施形態においては、例えば、入力インターフェース13の一部であるマイクロフォンから、ユーザの音声による回答を収集し、音声マイニングを行って文字データに変換し、記憶回路12に記憶させる。無論、ユーザは、入力インターフェース13の一部であるキーボードを用いて、文字データとして、質問に対する回答を入力するようにしてもよい。また、ユーザ情報収集装置20がマイクロフォンを備えている場合、処理回路15の回答収集機能15cは、ユーザの音声による回答をユーザ情報収集装置20から収集するようにしてもよい。
次に、ヘルスケア情報処理装置10は、ユーザの症状に関する履歴情報を取得する(ステップS30)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15の問診支援機能15eが、ユーザのヘルスケア情報や質問に対する回答を含む収集データを記憶回路12から読み出して、そのユーザの症状に関する情報を抽出して、症状に関する履歴情報を生成する。症状に関する履歴情報には、例えば、時系列的なユーザの体調変化が把握できる情報や、ユーザの使用した薬剤に関する情報が含まれている。
次に、ヘルスケア情報処理装置10は、ユーザの症状に関する履歴情報から、必要な情報を抽出して、問診データを生成する(ステップS32)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15の問診支援機能15eが、ステップS30で取得したユーザの症状に関する履歴情報の中から、ユーザが受診しようとしている診療科と関係のある履歴情報を抽出し、問診データを生成する。これは、問診が医師に対して情報過多とならないようにするためである。
例えば、日頃から頭痛と腰痛を抱えているユーザが、診療科として整形外科を受診する場合には、ユーザの症状に関する履歴情報から、腰痛の症状に関する履歴情報を抽出して、問診データを生成する。但し、このステップS32においては、情報を絞ることなく、ユーザの症状に関する履歴情報から、問診データを生成するようにしてもよい。これは、例えば、心臓発作の場合に歯痛が発生することもあり、このような症状を想定すると、症状に関する履歴を絞るべきではないという考えもあるからである。
また、問診データには、初めて症状が出た日時を含めるようにしてもよい。例えば、処理回路15の問診支援機能15eが、ユーザの症状に関する履歴情報を解析して、その症状が初めて出た日時を特定し、この日時を問診データに含めるようにしてもよい。
さらには、処理回路15の計測機能15dにより計測された症状の発生する頻度を、問診データに含めるようにしてもよい。例えば、計測機能15dが記憶回路12に記憶させた症状の発生する頻度を、処理回路15の問診支援機能15eが読み出して、この読み出した症状の発生する頻度を問診データに含ませるようにしてもよい。
また、問診データには、症状の発生しやすい時刻を含ませるようにしてもよい。例えば、処理回路15の問診支援機能15eが、ユーザの症状に関する履歴情報を解析して、その症状の発生しやすい時刻を傾向として特定し、その特定された時刻を、問診データに含ませるようにしてもよい。
なお、ここで説明した問診データに含ませる情報は、あくまで例示であり、これらの情報に加えて、或いは、これらの情報に代えて、他の情報を問診データに含ませるようにしてもよい。
次に、ヘルスケア情報処理装置10は、ステップS32で生成された問診データを格納する(ステップS34)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15の問診支援機能15eが、生成された問診データを、電子カルテ装置30に格納する。例えば、処理回路15の計測機能15dは、ネットワークNWを介して、生成された問診データを送信し、これを受信した電子カルテ装置30は、問診データを患者用のデータベースに、ユーザを識別する情報と紐付けて格納する。
なお、問診データには、ユーザが医師に伝達したいと希望する症状及び/又は使用した薬剤に関する情報である医師伝達情報を、入力インターフェース13等を介して、ユーザが入力できるようにしてもよい。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における入力機能15fは、ユーザが医師へ伝達したいと希望する症状や、自らが使用した薬剤を、ユーザに追加的に入力させる。このときの入力機能15fが、本実施形態における入力手段を構成する。
そして、入力された医師伝達情報は、ネットワークインターフェース11とネットワークNWを介して、医療機関の電子カルテ装置30に送信される。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における送信機能15gは、入力された医師伝達情報を、電子カルテ装置30に送信する。このときの送信機能15gは、本実施形態における第1送信手段を構成する。送信された医師伝達情報は、電子カルテ装置30が保持する問診データに追加される。
このステップS34の処理の後、ヘルスケア情報処理装置10は、上述したステップS20に戻り、このステップS20からの処理を繰り返す。このため、この図5に示す問診データ生成処理は、ヘルスケア情報処理装置10にて定常的に実行されている処理となる。
なお、ステップS30からステップS34の処理を実行するタイミングは任意である。例えば、ステップS20で取得したユーザの予定情報に基づいて、ユーザが医療機関を受診する日を特定し、この特定された受診する日の朝に、ステップS30からステップS34の処理を実行して問診データを生成するようにしてもよい。或いは、定常的にステップS30からステップS34を実行して、医療機関を受診するまで問診データをアップデートするようにしてもよい。
次に、上述した図4のユーザ情報収集処理及び図5の問診データ生成処理が実際にどのような処理を実行するのかを、ユーザが頭部を打撲した場合を事例として、時系列的に説明する。
この事例では、ユーザが医療機関を受診する11日前に、自宅の寝室で転倒して頭部を打撲したとする。日付は、2020年9月1日である。ユーザが装着していたユーザ情報収集装置20の加速度センサが反応したことから、ヘルスケア情報処理装置10は、ユーザに「どうしたの?」と質問した。ユーザが、「転んで机に頭をぶつけた」と回答すると、ヘルスケア情報処理装置10は、転倒時に加速度センサが計測した加速度のデータと、ユーザの回答した内容と、転倒した日時情報及び位置情報とを、ヘルスケア情報と関連付けて、記憶回路12に記憶させる。
ユーザは、その日は頭部にコブができて痛んだため、自分で湿布薬を貼ることとし、自宅の居間にある薬品箱を開けた。すると、ユーザ情報収集装置20における動きセンサが、この薬品箱の開閉を検出し、薬品箱の開閉がなされた日時情報と位置情報とともに、記憶回路12にヘルスケア情報として記憶させる。
また、ヘルスケア情報処理装置10は、ユーザに対して「何の薬を使ったの?」と質問をする。この質問に対して、ユーザは、「湿布薬」と回答する。この場合、さらに、ヘルスケア情報処理装置10は、ユーザに対して、「どうしたの?」と薬剤を使用した理由を追加で質問することも可能である。ユーザが「転んで頭にコブができた」と回答すると、ユーザの質問に対する回答に、日時情報と位置情報とを、ヘルスケア情報と関連付けて、記憶回路12に記憶させる。
翌日である9月2日もユーザは湿布薬を使用したため、上述した手順と同じ手順で、ヘルスケア情報処理装置10により、ヘルスケア情報と質問に対する回答が関連付けられて、日時情報と位置情報とともに、記憶回路12に記憶される。
その翌日である9月3日は、ユーザは眼精疲労による痛みで目薬を使用した。すると、ヘルスケア情報処理装置10は、上述した手順と同じ手順で、目薬を使用した情報をヘルスケア情報と関連付けて、記憶回路12に記憶する。
さらに、9月9日には自宅で、9月10日は自宅と職場で、9月11日は職場で、鎮痛薬を使用した。この例では、ユーザが着用したウェアラブルなユーザ情報収集装置20の動きセンサにより、職場でも、ユーザの薬剤の服用が検出できるものとしている。
このような一連の事象が発生した場合、ヘルスケア情報処理装置10は、図6に示すようなヘルスケア情報と、質問に対するユーザの回答とが関連付けられた、収集データCDを生成して、この収集データCDを記憶回路12に記憶させる。なお、図6に示す状況という項目は、ユーザに発生した事象を説明するための便宜上の記載であり、ヘルスケア情報処理装置10の記憶回路12に記憶されている収集データCDには、実際には、含まれていない。
図6に示すように、9月9日から9月11日の3日間、頭痛が続くことを心配したユーザは、医療機関を受診することにする。しかし、11日前の頭部打撲のことは忘れていて、仕事が忙しいことによる頭痛だと思い、内科を受診する予約を取り、ヘルスケア情報処理装置10にその予定を登録する。
ユーザが「内科」を受診することを検出したヘルスケア情報処理装置10は、記憶回路12に記憶されている収集データCDの中から、「内科」という診療科に関係のある症状の履歴情報を抽出して、問診データを生成する。
図7は、本実施形態に係るヘルスケア情報処理装置10が収集データCDを用いて、ユーザの受診する診療科に関係のある症状の履歴情報を抽出する仕組みの一例を説明する図である。この図7の例においては、ヘルスケア情報処理装置10のAIが、発生した事象毎に、医療機関を受診するならばどの診療科になるのかの候補を示す診療科候補データを生成し、収集データCDに付加する。
例えば、加速度センサと音センサが反応しており、「ころんで頭をぶつけた」という質問に対する回答のある事象については、「外科、脳神経外科」という診療科候補データを生成し、この事象に付加して、収集データCDとして、記憶回路12に記憶させる。また、薬品箱の開閉が検出されており、「頭が痛い」という質問に対する回答がある事象については、「内科、外科、脳神経内科、脳神経外科、精神科、ペインクリニック」という診療科候補データを生成して、この事象に付加して、収集データCDとして、記憶回路12に記憶させる。
ユーザが受診する診療科に関連性のある症状の履歴情報を抽出する際には、収集データCDに格納されている診療科候補データに基づいて、抽出すべき症状の履歴情報を決定する。例えば、ユーザが受診する診療科が「内科」である場合には、診療科候補データに「内科」が含まれている事象の履歴情報を抽出して、問診データを生成する。
図8は、このように抽出された問診データMDの一例を示す図である。この図8に示すように、診療科が「内科」であることから、内科を受診するのに必要な症状の履歴情報が抽出されて、問診データMDが生成される。すなわち、頭部を打撲したことは、内科を受診するための問診データMDには含まれない情報となる。
次に、図9に基づいて、本実施形態に係るヘルスケア情報処理システム1のヘルスケア情報処理装置10が実行する問診支援処理について説明する。この図9に示す問診支援処理は、ユーザが医師からの問診に回答する場面で実行される処理である。例えば、実施形態においては、ユーザがヘルスケア情報処理装置10に入力インターフェース13を介して、問診の開始をヘルスケア情報処理装置10に入力した場合に、この問診支援処理は起動される。
図9に示すように、まず、ヘルスケア情報処理装置10は、記憶回路12に記憶されたユーザのヘルスケア情報と、これに関連付けられた質問に対するユーザの回答とを含む収集データCDを提示する(ステップS40)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15の問診支援機能15eが、記憶回路12に記憶されたユーザのヘルスケア情報と、このヘルスケア情報に関連付けられた質問に対するユーザの回答とを含む収集データCDを提示する。これにより、例えば、医師には、図6に示すようなヘルスケア情報と質問に対するユーザの回答とが提示される。この提示は、例えば、ユーザのヘルスケア情報処理装置10における出力インターフェース14の一部であるディスプレイに表示されることにより実現される。或いは、ヘルスケア情報と質問に対する回答を含む収集データCDがヘルスケア情報処理装置10から電子カルテ装置30に送信されて、電子カルテ装置30が備えるディスプレイに提示されることにより、実現されてもよい。このときの問診支援機能15eは、本実施形態における第1問診支援手段を構成する。
また、必要に応じて、医師は、電子カルテ装置30が提示する問診データMDも確認する。すなわち、上述した問診データ生成処理で生成された問診データMDを医師は確認する。この場合、電子カルテ装置30は、例えば、ディスプレイに、問診データ生成処理で生成された図8の問診データMDを表示する。なお、この問診データMDは、電子カルテ装置30ではなく、ヘルスケア情報処理装置10が提示するようにしてもよい。このようにして、医師は、ヘルスケア情報処理装置10が提示した、ユーザのヘルスケア情報と質問に対する回答に基づいて、また、電子カルテ装置30が提示した問診データMDに基づいて、ユーザの診断に必要な情報を収集する。
なお、このステップS40においては、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における問診支援機能15eは、記憶回路12に記憶された収集データCDのうち、ユーザが使用した薬剤に関する情報を抽出して提示するようにしてもよい。このときの問診支援機能15eは、本実施形態における第2問診支援手段を構成する。
また、このステップS40においては、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における問診支援機能15eは、ユーザが医療機関を受診した目的に基づいて、記憶回路12に記憶された収集データCDから、関連性のある情報を選択して提示するようにしてもよい。例えば、ユーザが医療機関を受診した目的が、目眩であれば、目眩に関連するヘルスケア情報と質問に対する回答を選択して提示する。このときの問診支援機能15eは、本実施形態における第3問診支援手段を構成する。
また、このステップS40においては、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における問診支援機能15eは、ユーザが医療機関を受診した目的に基づいて、記憶回路12に記憶されたユーザの薬剤の使用に関する情報の中から、関連性のある情報を選択して提示するようにしてもよい。例えば、ユーザが医療機関を受診した目的が、頭痛であれば、頭痛に関連する薬剤の使用に関する情報を選択して提示する。このときの問診支援機能15eは、本実施形態における第4問診支援手段を構成する。
次に、医師が、ステップS40で提示された情報で、診断や検査をするのに必要十分な情報が得られたか否かを判断する(ステップS42)。本実施形態においては、例えば、ユーザが入力インターフェース13を介して、必要十分な情報が得られたこと、又は、必要十分な情報が得られていないことを、ヘルスケア情報処理装置10に入力する。或いは、医師が、電子カルテ装置30に、必要十分な情報が得られたこと、又は、必要十分な情報が得られていないことを入力し、この入力した情報がヘルスケア情報処理装置10に送信される。医師が診断や検査をするのに必要十分な情報が得られた場合(ステップS42:Yes)には、この問診支援処理は終了する。
一方、医師が診断や検査をするのに必要十分な情報が得られていない場合(ステップS42:No)には、ヘルスケア情報処理装置10は、ヘルスケア情報及び質問に対する回答を含む収集データCDに対して、検索をかけるための検索キーワードを取得する(ステップS44)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における問診支援機能15eは、医師又はユーザにより入力インターフェース13を介して入力された検索キーワードを取得する。例えば、医師又はユーザによる入力は、入力インターフェース13の一部であるキーボードや音声出力装置から行われる。また、検索キーワードの入力は、電子カルテ装置30が備えるキーボードから行われるようにしてもよい。この場合、医師により電子カルテ装置30に入力された検索キーワードは、ネットワークNWを介して、ヘルスケア情報処理装置10に送信される。
但し、ユーザを診断する医師の経験により検索キーワードが特定されるのではなく、診断用AIが検索キーワードを特定するようにしてもよい。例えば、電子カルテ装置30に診断用AIが搭載されている場合、診断用AIは、問診データMDに基づいて、診断用AIが保持する症例データベースを検索し、問診データMDで特定される症状が発生する他の原因となる可能性のある検索キーワードを導き出す。具体例としては、例えば、診断用AIが、ユーザの問診データMDから、ユーザの頭痛が数日のうちに急に発生したものだと判断した場合、頭部打撲等の外科的な原因を検索キーワードとするべきことが、症例データベースから特定される。
次に、ヘルスケア情報処理装置10は、ステップS44で取得した検索キーワードに基づいて、ヘルスケア情報及び質問に対する回答を含む収集データCDを検索し、追加症状データを取得する(ステップS46)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15の問診支援機能15eは、検索キーワードを用いて、記憶回路12に記憶されているヘルスケア情報及び質問に対する回答を含む収集データCDを検索し、追加症状データを取得する。これにより、検索キーワードに関連した症状に関するヘルスケア情報及び質問に対する回答が抽出される。
次に、ヘルスケア情報処理装置10は、ステップS46で検索された追加症状データを、問診データMDに追加する(ステップS48)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における問診支援機能15eは、抽出された追加症状データを、ネットワークNWを介して電子カルテ装置30に送信し、電子カルテ装置30は、受信した追加症状データを問診データMDに追加する。これにより、電子カルテ装置30で電子カルテを見ている医師は、ユーザの追加の症状を把握することができ、診断や検査をするのに役立てることができる。
ステップS48の後、ヘルスケア情報処理装置10は、上述したステップS42に戻り、再び、医師が診断や検査をするのに必要十分な情報が得られたか否かを判断する処理からを繰り返す。つまり、この問診支援処理は、医師が診断や検査をするのに必要十分な情報が得られるまで繰り返される。
図10は、図8に示した問診データMDに、追加症状データを追加した状態の問診データMDの一例を示す図である。この図10の例においては、例えば、医師が検索キーワードとして「頭部打撲」と入力したとすると、ヘルスケア情報処理装置10は、記憶回路12に記憶されているヘルスケア情報と質問に対する回答を含む収集データCDとを検索して、この「頭部打撲」と関連のある症状を抽出する。この抽出されたデータが、追加症状データとなり、電子カルテ装置30が保持する問診データMDに追加される。
検索キーワードに基づいて検索を行う際には、この検索キーワードそのものを用いて検索を行うこともできるし、或いは、この検索キーワードに加えて、又は、この検索キーワードに代えて、検索キーワードの関連語を用いて検索を行うようにしてもよい。例えば、「頭部打撲」という検索キーワードが電子カルテ装置30に入力された場合、電子カルテ装置30が備える診断用AIが、「頭」と「ぶつける」という関連語を特定し、この関連語に基づいて、ヘルスケア情報及び質問に対する回答を含む収集データCDを検索するようにしてもよい。これにより、医師による検索キーワードのばらつきを吸収して、より適切な追加症状データを抽出することができる。
図10に例示した問診データMDは、例えば、電子カルテ装置30のディスプレイに表示される。そして、医師は、ユーザの頭痛が頭部打撲を原因とするものであるかを確認するため、頭部CT検査を行うと判断することができる。ここでは、仮定として、頭部CT
検査の結果、頭蓋骨骨折や脳内出血等の頭部打撲に起因する異常は見つからなかったが、ストレートネックという頭痛の原因になりやすい軽度な異常が見つかったとする。このため、医師は、ユーザの頭痛が生じた時期は仕事(パソコン作業)が忙しかった時期に重なったという情報も問診データから得たため、ストレートネックとパソコン作業による緊張型頭痛と判断し、頓服薬として鎮痛剤を処方する。
図11は、医師の診断後に、電子カルテ装置30が保持する問診データMDの内容の一例を示す図である。この図11に示すように、診断を終えた医師は、診断結果を問診データMDに記入する。この図11の例では、時系列的に古い3つの事象について、頭部打撲に関する経過観察が必要と診断し、これを問診データMDに登録している。一方、時系列的に新しい4つの事象について、緊張型頭痛と診断し、これを問診データMDに登録している。
次に、図12に基づいて、本実施形態に係るヘルスケア情報処理システム1のヘルスケア情報処理装置10が実行する経過観察処理について説明する。この図12に示す経過観察処理は、医師による診断や検査が終了した際に実行される処理である。実施形態においては、例えば、医師又はユーザが、ヘルスケア情報処理装置10の入力インターフェース13を介して、診断や検査の終了をヘルスケア情報処理装置10に入力した場合に、この経過観察処理は起動される。
図12に示すように、まず、ヘルスケア情報処理装置10は、経過観察が必要とされているか否かを判断する(ステップS50)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15の経過観察機能15hが、医師又はユーザに、経過観察が必要であるか否かを、入力インターフェース13を介して入力させ、この入力に基づいて、経過観察が必要であるか否かを判断する。そして、処理回路15における経過観察機能15hが、経過観察が必要とされていないと判断した場合(ステップS50:No)には、この経過観察処理を終了する。
一方、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における経過観察機能15hが、経過観察が必要であると判断した場合(ステップS50:Yes)には、ヘルスケア情報処理装置10は、注目データを取得する(ステップS52)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における経過観察機能15hが、今後、ユーザの経過観察をするにあたり、注目すべき情報の種類を特定するための注目データを取得する。
この注目データは、例えば、医師が、入力インターフェース13を介して、ヘルスケア情報処理装置10に入力することができる。或いは、ヘルスケア情報処理装置10が備えるAIが、ユーザの医療機関を受診した目的に基づいて、注目データを特定するようにしてもよい。また、医師がユーザの診察結果を入力することにより、ヘルスケア情報処理装置10が備えるAIが、その診察結果に基づいて、観察を強化すべき注目データを特定するようにしてもよい。
例えば、ユーザが「頭部打撲」で医療機関を受診したとすると、この頭部打撲では、受傷後3週間から6ヶ月ぐらいの間に、希に慢性硬膜下血腫が起こる可能があることから、経過観察が必要となる。このため、医師が経過観察を必要とするという判断を行い、ヘルスケア情報処理装置10に、慢性硬膜下血腫の経過観察を必要とすると、入力したとする。ヘルスケア情報処理装置10のAIは、この入力に基づいて、慢性硬膜下血腫の主な症状である、頭痛、吐き気、脱力感、ふらつきを注目データとして設定する。これにより、ヘルスケア情報処理装置10では、頭痛により鎮痛剤を飲む頻度、吐き気により胃腸薬を飲む頻度、脱力感やふらつきを原因としてよろける頻度を監視し、経過観察を行うように設定される。
次に、ヘルスケア情報処理装置10は、ユーザからの追加情報の入力があったか否かを判断する(ステップS54)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における経過観察機能15hが、ユーザによる追加情報の入力があったか否かを判断する。この追加情報の入力は、例えば、入力インターフェース13の一部である音声入力装置やキーボードから行われる。
正確な問診のためには、ユーザが問診時に医師に伝えていなかった症状や既往歴、家族歴等で、ヘルスケア情報処理装置10でも捉えられていなかったものもあり得る。これをユーザが思い出した場合は、追加情報として、ヘルスケア情報処理装置10に入力する。
また、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における経過観察機能15hは、医療機関から帰宅したユーザに対して、任意のタイミングで「症状の話題」を質問として投げかけて、ユーザの自覚症状に関する情報も、追加情報として収集するようにしてもよい。また、ユーザを診断した医師以外の医療従事者と、ユーザとの会話を、追加情報として収集するようにしてもよい。
追加情報の入力があった場合(ステップS54:Yes)には、この追加情報は、日時情報及び/又は位置情報を付加して登録され、記憶回路12に記憶される(ステップS56)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における経過観察機能15hは、ユーザの入力した追加情報を、音声マイニング等で文字データに変換し、これに日時情報及び/又は位置情報を付加して、ヘルスケア情報や質問に対する回答とともに、収集データCDとして、記憶回路12に記憶させる。
なお、ステップS54において、追加の情報入力がなかったと判断した場合(ステップS54:No)には、このステップS56の処理はスキップする。
次に、ヘルスケア情報処理装置10は、経過観察情報を収集する(ステップS58)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における経過観察機能15hが、記憶回路12から、医療機関を受診した後に取得されて記憶回路12に記憶された収集データCDを読み出して、経過観察情報として取得する。この読み出した収集データCDは、ヘルスケア情報、質問に対するユーザの回答、及び/又は、追加情報を含んでいることとなる。このため、処理回路15における経過観察機能15hは、これらヘルスケア情報、質問に対するユーザの回答、及び/又は、追加情報から、経過観察情報を抽出する。
次に、ヘルスケア情報処理装置10は、ステップS58で収集した経過観察情報と、医療機関を受診する前のヘルスケア情報及び質問に対する回答とを比較して、医師に通知すべき変化があるか否かを判断する(ステップS60)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における経過観察機能15hは、経過観察情報に含まれるヘルスケア情報、質問に対する回答、及び、追加情報と、医療機関を受診する前のヘルスケア情報及び質問に対する回答とを時系列的に比較して、ユーザに生じている変化を検出する。例えば、ヘルスケア情報処理装置10のAIが、医療機関を受診する前後で、ユーザに症状が出る頻度に変化があったか否かを判定する。
次に、ヘルスケア情報処理装置10は、ステップS58で収集した経過観察情報、及び/又は、ステップS60で実行された比較の結果を、電子カルテ装置30に送信する(ステップS62)。具体的には、ヘルスケア情報処理装置10の処理回路15における送信機能15gが、経過観察情報及び/又は比較の結果を、ネットワークNWを介して、電子カルテ装置30に送信する。この電子カルテ装置30に送信された経過観察情報及び/又は比較の結果が、電子カルテ装置30の電子カルテに登録されるか否かは任意である。すなわち、これら経過観察情報及び/又は比較の結果がそのまま電子カルテ装置30の電子カルテに登録されるようにしてもよいし、或いは、これら経過観察情報及び/又は比較の結果が電子カルテ装置30に一旦格納されて保持された後、医師が経過観察情報及び/又は比較の結果を見て、医師の判断で電子カルテに登録されるようにしてもよい。
このため、例えば、ユーザが医師の問診で言い忘れたことや、医療機関を受診した後に症状の変化について感じたことを、追加情報として、ヘルスケア情報処理装置10に登録することにより、これらを医師に伝えることができる。また、医療機関を受診した後における症状の発生する頻度が、医療機関を受診する前とどのように変わったのかを、医師は適宜知ることができる。これらの情報を医師が参照することにより、医師はユーザの再診を待たずとも、治療効果や症状の進行具合を知ることができる。
このステップS62においては、経過観察情報及び/又は比較の結果に基づいて、医療機関を受診した目的と関連性のある症状が発生したと判断できる場合には、処理回路15の送信機能15gは、その症状の発生を医療機関の電子カルテ装置30に送信するようにすることもできる。この場合、送信機能15gは、本実施形態における第2送信手段を構成する。これにより、電子カルテ装置30を見た医師は、診断した患者の症状の変化を迅速に知ることができる。
また、ステップS62においては、経過観察情報及び/又は比較の結果に基づいて、ユーザの使用する薬剤の使用頻度の変化を検出した場合には、処理回路15の送信機能15gは、その使用頻度の変化を医療機関の電子カルテ装置30に送信するようにすることもできる。この場合、送信機能15gは、本実施形態における第3送信手段を構成する。これにより、電子カルテ装置30を見た医師は、処方した薬剤を患者が飲み忘れたり、服用回数を間違えていたりすることを、迅速に知ることができる。
また、ステップS62においては、経過観察情報及び/又は比較の結果に基づいて、ユーザの症状の発生する頻度が、所定の基準値を超えた場合に、処理回路15の送信機能15gは、警告を電子カルテ装置30に送信するようにしてもよい。また、ユーザの薬剤を使用する頻度が、所定の基準値を超えた場合に、処理回路15の送信機能15gは、警告を電子カルテ装置30に送信するようにしてもよい。これにより、この警告に基づいて、医師は、患者の状態に異常が発生している可能性を迅速に知ることができる。
このステップS62の処理の後、ヘルスケア情報処理装置10は、上述したステップS54に戻り、このステップS54からの処理を繰り返す。このため、ステップS50において経過観察が必要と判断された場合には、この経過観察処理は定常的に実行されている処理となる。本実施形態においては、例えば、ユーザが医療機関で医師の再診を受けて、医師が経過観察処理の停止をヘルスケア情報処理装置10に入力することにより、この図12に示す経過観察処理は終了する。
以上のように、本実施形態に係るヘルスケア情報処理システム1によれば、ヘルスケア情報処理装置10がユーザのヘルスケア情報を収集するとともに、このヘルスケア情報が所定の条件を満たした時に、ユーザへ質問を行い、その質問に対する回答を記憶回路に記憶させることとしたので、適切な問診データを容易に生成することができる。すなわち、ユーザが意識をしなくとも、症状が出始めた時期や、症状の出る頻度、症状が出始めたきっかけを、問診データに含ませることができる。
また、医療機関を受診した後も、ヘルスケア情報処理システム1により経過観察をすることができるので、受診後の症状の変化による治療効果等を医師が容易に把握することができ、医師が患者の状態を迅速に且つ正確に把握することができる。このため、ヘルスケア情報処理システム1を利用することにより、医師が適切な治療方針を立てることができるようになる。
〔第2実施形態〕
上述した第1実施形態に係るヘルスケア情報処理システム1においては、ヘルスケア情報処理装置10が備える記憶回路12に、ヘルスケア情報や、質問に対する回答、追加情報等の収集データCDを記憶させることとしたが、これらの情報を記憶させるのはヘルスケア情報処理装置10に限るものではない。第2実施形態においては、これらヘルスケア情報や、質問に対する回答、追加情報等の収集データCDを、ネットワークNWに接続されたヘルスケア情報サーバの記憶回路に記憶させるようにした。以下、上述した第1実施形態と異なる部分を説明する。
図13は、第2実施形態に係るヘルスケア情報処理システム1の全体構成の一例を説明するブロック図であり、上述した第1実施形態の図1に対応する図である。この図13に示すように、第2実施形態に係るヘルスケア情報処理システム1においては、ヘルスケア情報処理装置10に代えて、情報処理装置110とヘルスケア情報サーバ120とがネットワークNWに接続されている。この図13の例では、情報処理装置110は各ユーザの自宅等に設置される装置であり、ヘルスケア情報サーバ120は複数の情報処理装置110に対して1台設置される装置である。
この図13に示すように、情報処理装置110は、ユーザが保持する装置であり、ユーザ情報収集装置20からヘルスケア情報を収集する。そして、情報処理装置110は、ネットワークNWを介して、ヘルスケア情報サーバ120と通信を行い、このヘルスケア情報をヘルスケア情報サーバ120に送信する。
また、情報処理装置110は、上述したようなユーザに対して質問をする機能も備えており、ユーザのヘルスケア情報に基づいて、このヘルスケア情報が所定の条件を満たした場合に、ユーザへ質問を行い、その質問に対する回答を収集する。このユーザに対する質問は、ヘルスケア情報サーバ120からの指示に基づいて行われる。但し、ユーザに対する質問は、ヘルスケア情報サーバ120からの指示に基づいて情報処理装置110が行うのではなく、情報処理装置110が自ら判断をして行うようにしてもよい。そして、情報処理装置110は、ネットワークNWを介して、ヘルスケア情報サーバ120と通信を行い、この質問に対する回答をヘルスケア情報サーバ120に送信する。
なお、情報処理装置110とユーザ情報収集装置20は、必ずしも、別体である必要はなく、一体に構成されていてもよい。換言すれば、ユーザ情報収集装置20が、ネットワーク接続機能を含む情報処理装置110の種々の機能を備えることにより、情報処理装置110を省略することも可能である。
ヘルスケア情報サーバ120は、情報処理装置110とネットワークNWを介して通信を行い、ユーザのヘルスケア情報や質問に対するユーザの回答を収集し、記憶回路に記憶させる。すなわち、情報処理装置110は、情報処理装置110から取得したヘルスケア情報に基づいて、このヘルスケア情報が所定の条件を満たすか否かを判断し、この所定の条件を満たす場合には、情報処理装置110にユーザへの質問を指示する。これにより、情報処理装置110は、ユーザに対する質問を行う。
ユーザに対する質問は、ヘルスケア情報サーバ120が質問内容まで指定して、情報処理装置110に指示をするようにしてもよい。この場合、情報処理装置110は、指定された質問内容を、音声等で出力する。或いは、ユーザに対する質問は、ヘルスケア情報サーバ120が質問内容まで指定せずに、情報処理装置110に指示をするようにしてもよい。この場合、情報処理装置110は、「どうしたの?」という固定の質問を音声等で出力するようにしてもよいし、また、情報処理装置10が収集したヘルスケア情報に基づいて、適切な質問を音声等で出力するようにしてもよい。
そして、ヘルスケア情報サーバ120は、情報処理装置110と通信を行い、情報処理装置110から質問に対する回答を受信して収集する。この収集された質問に関する回答も、記憶回路に記憶される。
その後、ヘルスケア情報サーバ120は、記憶回路に記憶されたヘルスケア情報や質問に対する回答に基づいて、情報処理装置110と協働して、上述したユーザ情報収集処理や問診データ生成処理、問診支援処理を実行する。すなわち、本実施形態においては、上述した第1実施形態における処理回路15の質問機能15b及び回答収集機能15cの主たる機能をヘルスケア情報サーバ120が備えているだけでなく、処理回路15の計測機能15d、問診支援機能15e、送信機能15g、及び、経過観察機能15hの主たる機能をヘルスケア情報サーバ120が備えている。これに対して、ユーザからヘルスケア情報を収集する情報収集機能15a及びユーザからの入力である入力機能15fの主たる機能は、ユーザの自宅にある情報処理装置110が備えている。
以上のように、本実施形態に係るヘルスケア情報処理システム1においても、ヘルスケア情報サーバ120が情報処理装置110と協働して、ユーザのヘルスケア情報を収集するとともに、このヘルスケア情報が所定の条件を満たした時に、ユーザへ質問を行い、その質問に対する回答を記憶回路に記憶させることができる。このため、本実施形態に係るヘルスケア情報処理システム1においても、適切な問診データを容易に生成することができる。すなわち、ユーザが意識をしなくとも、症状が出始めた時期や、症状の出る頻度、症状が出始めたきっかけを、問診データに含ませることができる。
また、ヘルスケア情報を収集して問診データを生成する主たる機能を、いわゆるWebサーバ等であるヘルスケア情報サーバ120に設けることとしたので、ユーザ側で用意する情報処理装置110は、最低限の機能に絞り込むことができる。このため、ノート型パーソナルコンピュータやウェアラブルコンピュータで、情報処理装置110を構成することも可能となる。
なお、上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及び、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは、記憶回路に保存されたプログラムを読み出して実行することにより機能を実現する。なお、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成して構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、プロセッサは、プロセッサ単一の回路として構成されている場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて、1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図3における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合して、その機能を実現するようにしてもよい。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置及び方法は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置及び方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲及びこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1…ヘルスケア情報処理システム、10…ヘルスケア情報処理装置、11…ネットワークインターフェース、12…記憶回路、13…入力インターフェース、14…出力インターフェース、15…処理回路、15a…情報収集機能、15b…質問機能、15c…回答収集機能、15d…計測機能、15e…問診支援機能、15f…入力機能、15g…送信機能、15h…経過観察機能、20…ユーザ情報収集装置、30…電子カルテ装置

Claims (14)

  1. 記憶手段と、
    対象者のバイタル情報、活動情報、及び、環境情報の少なくとも1つの情報を収集し、日時と対応付けて、前記記憶手段に記憶させる情報収集手段と、
    対象者の前記情報に基づいて、前記情報が所定の条件を満たした時に、対象者へ質問を行う質問手段と、
    その質問に対する回答を前記記憶手段に記憶させる回答収集手段と、
    を備えるヘルスケア情報処理装置。
  2. 前記情報収集手段は、対象者の前記情報として、対象者の薬剤の使用に関する情報を収集し、前記記憶手段に記憶させる、請求項1に記載のヘルスケア情報処理装置。
  3. 前記情報収集手段は、対象者の前記情報として、対象者が使用した薬剤を特定する情報をさらに収集して、前記記憶手段に記憶させる、請求項2に記載のヘルスケア情報処理装置。
  4. 前記回答収集手段は、前記情報収集手段が収集した情報と関連付けて、前記質問に対する回答を、前記記憶手段に記憶させる、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のヘルスケア情報処理装置。
  5. 前記記憶手段に記憶された前記情報及び/又は前記質問に対する回答に基づいて、対象者に所定の症状が発生する頻度を計測する、第1計測手段をさらに備える、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のヘルスケア情報処理装置。
  6. 前記記憶手段に記憶された前記情報及び/又は前記質問に対する回答に基づいて、対象者が使用した薬剤の使用開始日時と使用頻度を計測する、第2計測手段をさらに備える、請求項3に記載のヘルスケア情報処理装置。
  7. 前記記憶手段に記憶された前記情報及び/又は前記質問に対する回答を提示して、医療機関における問診を支援する、第1問診支援手段を、さらに備える、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のヘルスケア情報処理装置。
  8. 前記記憶手段に記憶された前記情報のうち、対象者が使用した薬剤に関する情報を提示して、医療機関における問診を支援する、第2問診支援手段を、さらに備える、請求項2又は請求項3に記載のヘルスケア情報処理装置。
  9. 対象者が医療機関を受診した目的に基づいて、前記記憶手段に記憶された前記情報と前記質問に対する回答の中から、関連性のある情報を選択して提示して、医療機関における問診を支援する、第3問診支援手段を、さらに備える、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のヘルスケア情報処理装置。
  10. 対象者が医療機関を受診した目的に基づいて、前記記憶手段に記憶された対象者の薬剤の使用に関する情報の中から、関連性のある情報を選択して提示して、医療機関における問診を支援する、第4問診支援手段を、さらに備える、請求項2又は請求項3に記載のヘルスケア情報処理装置。
  11. 対象者が医療機関の医師に伝達したいと希望する症状及び/又は使用した薬剤に関する医師伝達情報を、対象者に入力させる、入力手段と、
    前記入力手段により入力された医師伝達情報を、医療機関の電子カルテ装置に送信する、第1送信手段と、
    をさらに備える、請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のヘルスケア情報処理装置。
  12. 医療機関を受診した後に、前記情報収集手段及び/又は前記回答収集手段が、医療機関を受診した目的と関連性のある症状が発生したこと収集した場合、その症状の発生を医療機関の電子カルテ装置に送信する、第2送信手段を、さらに備える、請求項1乃至請求項11のいずれかに記載のヘルスケア情報処理装置。
  13. 医療機関を受診した後に、対象者の使用する薬剤の使用頻度の変化を検出した場合、その使用頻度の変化を医療機関の電子カルテ装置に送信する、第3送信手段を、さらに備える、請求項1乃至請求項12のいずれかに記載のヘルスケア情報処理装置。
  14. 記憶手段と、
    対象者が保持する情報処理装置と通信を行い、対象者のバイタル情報、活動情報、及び、環境情報の少なくとも1つの情報を収集し、日時と対応付けて、前記記憶手段に記憶させる情報収集手段と、
    対象者の前記情報に基づいて、前記情報が所定の条件を満たした時に、前記情報処理装置と通信を行い、前記情報処理装置に対象者への質問を指示する質問手段と、
    前記情報処理装置と通信を行い、前記情報処理装置から前記質問に対する回答を受信し、前記記憶手段に記憶させる回答収集手段と、
    を備えるヘルスケア情報サーバ。
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