下記で言及される「第1」および「第2」の用語は、単に記述のために意図されており、相対的重要性の指示もしくは含意、または指示された技術的特徴の量の暗黙的な指示として理解されてはならない。よって、「第1」または「第2」によって限定される特徴は、一つまたは複数の特徴を明示的または暗示的に含むことがある。本願の記述において、別段の記載がない限り、「複数」とは少なくとも2つを意味する。
ユーザーが端末を使用するとき、自然光やランプ光などの周囲光源がある。端末の周囲光源は、端末の表示画面の表示効果に影響を与える。現在、周囲光を検出するために、表示画面の下に周囲光センサーが設置されている。周囲光センサーによる検出の間は、特定のFOVが必要とされ、よって、表示画面の一部である、周囲光センサーの位置は、ピクチャーを表示するためには使用できない。これは、ユーザー経験に影響する。
本願において提供される周囲光検出方法は、端末によって実行されてもよい。端末は、たとえば、図1aに示される携帯電話100であってもよい。本方法は、代替的に、端末の中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、または端末内にあり、周囲光検出方法を実行するように構成された制御モジュールによって実行されてもよい。
たとえば、本願の端末は、表示画面を有する携帯電話(図1aに示される携帯電話100)、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ(Personal Computer、PC)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、スマートウォッチ、ネットブック、ウェアラブル電子装置、車載装置、表示画面を有する家庭用機器、スマート端末等であってもよい。端末の特定の形は、本願において特に限定されない。
図1aに示されるように、端末は携帯電話100である。携帯電話100は、具体的には、プロセッサ101、無線周波数(Radio Frequency、RF)回路102、メモリ103、タッチスクリーン104、ブルートゥース装置105、一つまたは複数のセンサー106、無線忠実(Wireless Fidelity、Wi-Fi)装置107、測位装置108、オーディオ周波数回路109、周辺インターフェース110、および電源装置111などの構成要素を含んでいてもよい。これらの構成要素は、一つまたは複数の通信バスまたは信号ケーブル(図1aには示さず)を使用することによって通信してもよい。当業者は、図1aに示すハードウェア構造は、携帯電話に対する何らの制限をなすものでもなく、携帯電話100は、図に示されるものよりも多数または少数の構成要素を含んでいてもよいし、あるいはいくつかの構成要素を組み合わせてもよいし、あるいは異なる構成要素配置を有してもよいことを理解しうる。
下記は、図1aを参照して、携帯電話100の構成要素を詳細に記述する。
プロセッサ101は、携帯電話100の制御センターである。プロセッサ101は、さまざまなインターフェースおよびケーブルを使用して携帯電話100の諸部分に接続され、メモリ103に記憶されたアプリケーション・プログラムを走らせまたは実行し、メモリ103に記憶されたデータを呼び出して、携帯電話100のさまざまな機能を実行し、データを処理する。いくつかの実施形態では、プロセッサ101は、一つまたは複数の処理ユニットを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ101は、収集された指紋を検証するように構成された指紋検証チップをさらに含んでいてもよい。
本願のいくつかの実施形態では、プロセッサ101は、一つまたは複数のマイクロコントローラユニット(Microcontroller Unit、MCU)をさらに含んでいてもよい。MCUは、表示画面104-2の表示ピクチャーを制御するように構成されてもよい。具体的には、MCUは、メモリ103から表示されるべきコンテンツを読み出し、表示画面104-2に、対応するピクチャーを表示するように命令してもよい。
無線周波数回路102は、情報の送受信プロセスまたは通話プロセスにおいて無線信号を送受信するように構成されてもよい。特に、基地局からダウンリンクデータを受信した後、無線周波数回路102は、ダウンリンクデータを処理のためにプロセッサ101に送信してもよく、関連するアップリンクデータを基地局に送信する。一般に、無線周波数回路140は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、結合器、低ノイズ増幅器、デュプレクサなどを含むが、これらに限定されない。さらに、無線周波数回路102は、無線通信を通じて別の装置とさらに通信してもよい。無線通信は、移動通信のためのグローバルシステム、一般パケット無線サービス、符号分割多元接続、広帯域符号分割多元接続、ロングタームエボリューション、電子メール、SMSメッセージサービスなどを含むが、これらに限定されない、任意の通信標準またはプロトコルを使用しうる。
メモリ103は、アプリケーション・プログラムおよびデータを記憶するように構成される。プロセッサ101は、メモリ103に記憶されたアプリケーション・プログラムおよびデータを実行し、携帯電話100のさまざまな機能を実行し、データを処理する。メモリ103は、主に、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを含む。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、および少なくとも1つの機能(たとえば、サウンド再生機能または画像再生機能)によって必要とされるアプリケーション・プログラムを記憶してもよい。データ記憶領域は、携帯電話100の使用に基づいて作成されたデータ(たとえば、オーディオ・データまたは電話帳)を記憶してもよい。さらに、メモリ103は、高速のランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)を含んでいてもよく、さらに、磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ装置、または別の揮発性固体メモリ装置などの不揮発性メモリを含んでいてもよい。メモリ103は、Apple Inc.によって開発されたiOS(登録商標)オペレーティングシステム、およびGoogle Inc.によって開発されたAndroid(登録商標)オペレーティングシステムなどの、さまざまなオペレーティングシステムを記憶していてもよい。メモリ103は、スタンドアローンであってもよく、通信バスを使用することによってプロセッサ101に接続されるか、またはメモリ103はプロセッサ101に統合されてもよい。
タッチスクリーン104は、具体的にはタッチパッド104-1および表示画面104-2を含んでいてもよい。
タッチパッド104-1は、携帯電話100上またはその近くでユーザーによって実行されるタッチイベント(たとえば、タッチパッド104-1上またはタッチパッド104-1の近くで、指またはスタイラスなどの任意の好適な物体を使用してユーザーによって実行される操作)を収集し、収集されたタッチ情報を別の構成要素(プロセッサ101など)に送信することができる。タッチパネル104-1の近くのユーザーのタッチイベントは、浮動タッチ制御と呼ばれてもよい。浮動タッチ制御とは、ユーザーが、ターゲット(たとえば、アイコン)を選択、移動、またはドラッグするために、タッチパネルに直接タッチする必要がなく、代わりに、ユーザーは、所望の機能を実現するために装置の近くにいるだけでよいことを意味しうる。加えて、タッチパッド104-1は、抵抗型、容量型、赤外線型、または表面音響波型のような複数の型で実装されうる。
表示画面104-2は、ユーザーが入力した情報、ユーザーのために提供された情報、および携帯電話100のさまざまなメニューを表示するように構成されてもよい。表示画面104-2は、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形で構成されてもよい。タッチパッド104-1は、表示画面104-2を覆ってもよい。タッチパッド104-1上またはその近くでタッチイベントを検出した後、タッチイベントのタイプを決定するために、タッチパッド104-1は、タッチイベントをプロセッサ101に転送する。次いで、プロセッサ101は、タッチイベントのタイプに基づいて、表示画面104-2上に、対応する視覚出力を提供してもよい。図1aでは、タッチパッド104-1と表示画面104-2は、携帯電話100の入力および出力機能を実装するための2つの独立した構成要素として用いられているが、いくつかの実施形態では、タッチパッド104-1と表示画面104-2は、携帯電話100の入出力機能を実装するために統合されてもよい。タッチスクリーン104は、複数層の材料を積層することによって形成されることが理解されうる。本願の実施側面においては、タッチパッド(層)および表示画面(層)のみが表示され、他の層は本願の実施側面においては記録されない。さらに、タッチパッド104-1は、携帯電話100の前面にフルパネルの形で配置されてもよく、表示画面104-2も、携帯電話100の前面にフルパネルの形で配置されてもよい。このようにして、携帯電話の前面にベゼルのない構造が実現できる。
加えて、携帯電話100は、指紋認識機能をさらに有していてもよい。たとえば、指紋認識器112は、携帯電話100の裏面(たとえば、後方カメラの下方)に配置されてもよく、または指紋認識器112は、携帯電話100の前面(たとえば、タッチスクリーン104の下方)に構成されてもよい。別の例では、指紋認識機能を実現するために、指紋収集装置112がタッチスクリーン104上に配置されてもよい。換言すれば、指紋収集装置112とタッチスクリーン104は、携帯電話100の指紋認識機能を実現するために統合されてもよい。この場合、指紋収集装置112は、タッチスクリーン104上に配置され、タッチスクリーン104の一部であってもよく、または別の仕方でタッチスクリーン104上に配置されてもよい。本願の実施形態における指紋収集装置112の主な構成要素は、指紋センサーである。指紋センサーは、光学的センシング技術、容量性センシング技術、圧電センシング技術、超音波センシング技術等を含むがこれらに限定されない任意のタイプのセンシング技術を使用することができる。
携帯電話100は、さらに、携帯電話100と他の短距離装置(たとえば、携帯電話またはスマートウォッチ)との間のデータ交換を実装するように構成されたブルートゥース装置105を含んでいてもよい。本願の実施形態において、ブルートゥース装置は、集積回路、ブルートゥースチップ等であってもよい。
本願では、携帯電話100は、一つまたは複数の周囲光センサー106をさらに含む。周囲光センサー106は、周囲光の強度に基づいて表示画面104-2の輝度を調整しうる。一つまたは複数の周囲光センサー106は、表示画面104-2の裏側に位置される。表示画面104-2の裏側に発泡体または別の材料が配置される場合、周囲光センサー106の位置において、対応するサイズの空間が、周囲光センサー106を収容するためにリザーブされる。
図2aは、携帯電話100の正面図を示す。携帯電話100は、周囲光センサーを含む。周囲光センサー106は、携帯電話の表示画面の下に位置されてもよい。図2aおよび図2bに示されるように、これらの実施形態では、表示画面104-2の背面の方向、すなわち、携帯電話の前面から離れる表示画面の方向が、表示画面の下の方向と呼ばれる。図2bは、携帯電話100の切断線方向として線ABを使用する、携帯電話100の断面図を示している。周囲光センサー106は、表示画面の下の任意の位置に位置されうる。たとえば、図2c、図2d、図2e、または図2fに示されるように、周囲光センサー106は、携帯電話の上部に近く、中間位置にあってもよく(図2aに示されるように);または周囲光センサー106は、携帯電話の上部に近く、左側位置にあってもよく(図2cおよび図2dに示されるように);または周囲光センサー106は、携帯電話の上部に近く、右側位置にあってもよく(図2eに示されるように);または周囲光センサー106は、表示画面の中央位置の下に位置していてもよく(図2fに示されるように);または表示画面は、表示画面の下の任意の他の位置に位置していてもよい。周囲光センサー106に対応する表示画面の領域が、ピクチャー内容を表示するために使用されることがあることを注意しておくべきである。周囲光センサー106は、携帯電話の正面からは見えない。周囲光センサーをカバーする表示画面は、通常は、表示画面の他の部分と同じようにピクチャーを表示する。
図3aは、携帯電話100の正面図である。たとえば、携帯電話100は、2つの周囲光センサー106を含む。2つの周囲光センサー106の位置は、これらの実施形態において限定されない。たとえば、一方の周囲光センサーが表示画面の上部に配置されてもよく、他方の周囲光センサーが表示画面の長手方向において中央位置に配置されてもよい。周囲光センサー106に対応する表示画面の領域は、ピクチャーを表示するために使用されてもよい。換言すれば、周囲光センサー106は、携帯電話の正面からは見えない。2つ以上の周囲光センサー106があるときは、複数の周囲光センサー106は、水平方向に互いに離間されてもよいことを注意しておくべきである。換言すれば、どの2つの周囲光センサーも、同じ行内にない。しかしながら、周囲光センサー106は、長手方向においてはランダムに配置されてもよい。図3aおよび図3bに示されるように、2つの周囲光センサーは、同じ行内にない。換言すれば、センサーは、水平方向に互いに離間されている。しかしながら、2つの周囲光センサーは、図3aに示されるように同じ列内にあってもよく、または異なる列内にあってもよい。換言すれば、センサーは、図3bに示されるように、長手方向に互いに離間される。複数の周囲光センサーの具体的な位置および相対位置は、本願の実施形態において限定されない。
携帯電話100は、さらに、近接センサーまたは動きセンサーなどの別のセンサーを含んでいてもよい。具体的には、近接センサーは、携帯電話100が耳に移動されると、表示画面をオフにしてもよい。動きセンサーの1つのタイプとして、加速度計センサーは、さまざまな方向(通常、3つの軸上)における加速度値を検出することができる。加速度計センサーは、加速度計センサーが静止しているときに重力の値および方向を検出することができ、携帯電話の姿勢を認識するためのアプリケーション(横長画面と垂直画面との間の切り替え、関連するゲーム、磁力計の姿勢較正など)、振動認識に関連する機能(歩数計およびノックなど)などに適用されうる。ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、および赤外線センサーなどの他のセンサーが、携帯電話100内でさらに構成されうる。詳細は本稿では記載しない。
本願では、携帯電話100は、一つまたは複数の光学近接センサーを含んでいてもよい。光学近接センサーは、外部物体が近づいていることを感知することができる。携帯電話は、光学近接センサーによって検出されたデータに基づいて、物体が近づいているかどうかを判定してもよく、さらに、対応する制御を実行してもよい。たとえば、通話プロセスにおいて、物体が近づいていることを検出すると、携帯電話は表示画面をオフにしてもよい;該物体が離れていることを検出すると、携帯電話は表示画面をオンにしてもよい。あるいはまた、光学近接センサーを使用して携帯電話がバッグに入っていることを検出する場合、携帯電話はタッチスクリーン上の操作に応答しない。前記一つまたは複数の光学近接センサーは、表示画面の背面に位置される。発泡体または他の材料が表示画面の裏側に配置される場合、光学近接センサーを収容するために、光学近接センサーの位置において、対応するサイズの空間がリザーブされる。換言すれば、光学近接センサーと周囲光センサーは、携帯電話内の同じ位置にあってもよい。ここで「同じ位置」とは、2つのセンサーの位置が完全に同じであることに限定されることを意味するものではない。2つのセンサーは、両方とも表示画面の裏側に位置し、表示画面の表示領域に位置することが理解されうる。また、図2a~図2g、図3a、図3bに示される周囲光センサーが光学近接センサーに置き換えられてもよい。携帯電話が周囲光センサーおよび光学近接センサーの両方を含む場合、2つのセンサーは互いに隣接して配置されてもよい。具体的には、2つのセンサーは、比較的小さな間隔または大きな間隔で配置されてもよい。たとえば、図2a~図2gに示される解決策において、携帯電話は、周囲光センサーに加えて、1つまたは1つの光学近接センサーをさらに含んでいてもよい。携帯電話がさらに1つの光学近接センサーを含む場合、光学近接センサーと周囲光センサーは同じ行にあってもよい。具体的には、2つのセンサーの接続線は、携帯電話のフレームの上辺と平行またはほぼ平行である。あるいはまた、光学近接センサーおよび周囲光センサーは、異なる行に位置されてもよい。具体的には、2つのセンサーの接続線は携帯電話のフレームの上辺と平行ではない。換言すれば、2つのセンサーは、任意の位置に配置されうる。携帯電話が複数の光学近接センサーをさらに含む場合には、該複数の光学近接センサーの位置が図3aおよび図3bに示される。換言すれば、図3aおよび図3bの周囲光センサーが、光学近接センサーと置き換えられてもよい。あるいはまた、図3aおよび図3bに、2つ以上の光学近接センサーが追加されてもよい。複数の光学近接センサーは、水平方向に互いに離間されている。換言すれば、複数の光学近接センサーは、同一行内にない。あるいはまた、ある実装において、図3aおよび図3bに示される2つの周囲光センサーのうちの1つは、光学近接センサーで置き換えられてもよい。
Wi-Fi装置107は、携帯電話100のために、Wi-Fi関連標準またはプロトコルに準拠するネットワークアクセスを提供するように構成されている。携帯電話100は、ユーザーが電子メールを送受信したり、ウェブページを閲覧したり、ストリーミングメディアにアクセスしたりなどするのを助けるために、Wi-Fi装置107を使用してWi-Fiアクセスポイントにアクセスしてもよい。Wi-Fi装置107は、ユーザーのために無線ブロードバンド・インターネット・アクセスを提供する。他のいくつかの実施形態では、Wi-Fi装置107は、代替的にWi-Fi無線アクセスポイントとして使用されてもよく、他の装置のためにWi-Fiネットワークアクセスを提供してもよい。
測位装置108は、携帯電話100についての地理的位置を提供するように構成される。測位装置108は、具体的には、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)、北斗航法衛星システム、またはロシアのGLONASSシステムのような測位システムの受信機であってもよいことが理解されうる。測位システムによって送信された地理的位置を受信した後、測位装置108は、該情報を処理のためにプロセッサ101に送るか、または該情報を記憶のためにメモリ103に送る。いくつかの他の実施形態では、測位装置108は、代替的に、補助全地球測位システム(Assisted Global Positioning System、AGPS)の受信機であってもよい。AGPSシステムは、測距および測位サービスを実現するために、測位装置108を支援サーバーとして支援する。この場合、支援測位サーバーは、移動電話100の測位装置108(すなわち、GPS受信機)のような装置と無線通信ネットワークを用いて通信し、測位支援を提供する。いくつかの他の実施形態では、測位装置108は、Wi-Fiアクセスポイントに基づく測位技術であってもよい。各Wi-Fiホットスポットは、グローバルに一意的な媒体アクセス制御(Media Access Control、MAC)アドレスをもっているため、Wi-Fiが有効にされている場合、装置は近くのWi-Fiホットスポットをスキャンしてブロードキャスト信号を収集しうる。よって、Wi-FiホットスポットによってブロードキャストされたMACアドレスが取得されうる。装置は、Wi-Fiホットスポットをマークするために使用できるデータ(たとえばMACアドレス)を無線通信ネットワークを使用して位置サーバーに送信する。位置サーバーは、各Wi-Fiホットスポットの地理的位置を見出し、Wi-Fiのブロードキャスト信号の強度を組み合わせて、装置の地理的位置を計算し、装置の測位装置108に送る。
オーディオ回路109、スピーカー113、およびマイクロフォン114は、ユーザーと携帯電話100との間のオーディオ・インターフェースを提供しうる。オーディオ回路109は、受信されたオーディオ・データを電気信号に変換し、その電気信号をスピーカー113に送信してもよく、スピーカー113は、その電気信号を出力のためのサウンド信号に変換する。さらに、マイクロフォン114は、収集されたサウンド信号を電気信号に変換し、オーディオ回路109は、その電気信号を受領し、その電気信号をオーディオ・データに変換し、次いで、そのオーディオ・データをRF回路102に出力し、そのオーディオ・データをたとえば他の携帯電話に送るか、または、そのオーディオ・データをさらなる処理のために、メモリ103に出力する。
周辺インターフェース110は、外部入出力装置(たとえば、キーボード、マウス、外部表示画面、外部メモリ、または加入者識別モジュール・カード)のためのさまざまなインターフェースを提供するように構成される。たとえば、端末は、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)インターフェースを通じてマウスに接続され、端末は、加入者識別モジュール・カードのカードスロット上の金属接点を使用することによって、電気通信事業者によって提供される加入者識別モジュール(Subscriber Identification Module、SIM)カードに接続される。周辺インターフェース110は、外部入出力周辺装置をプロセッサ101およびメモリ103に結合するように構成されてもよい。
本発明の実施形態では、携帯電話100は、周辺インターフェース110を使用することにより装置グループ内の他の装置と通信してもよく、たとえば、周辺インターフェース110を使用することにより、他の装置によって送信された表示データを受信し、該表示データを表示するなどしてもよい。これは、本発明の実施形態において限定されない。
携帯電話100は、構成要素に電力を供給する電源装置111(たとえば、バッテリーおよび電源管理チップ)をさらに含んでいてもよい。バッテリーは、電源管理チップを使用することによってプロセッサ101に論理的に接続されてもよく、それにより、充電、放電、および電力消費管理などの機能が、電源装置111を使用することによって実現される。
図1aには示されていないが、携帯電話100は、カメラ(前方カメラおよび/または後方カメラ)、フラッシュ、マイクロ投影装置、近接場通信(Near Field Communication、NFC)装置などをさらに含んでいてもよい。詳細は本稿では記載しない。携帯電話100は、一つまたは複数の前方カメラを含んでいてもよい。一つまたは複数の前方カメラは、表示画面の裏側に配置される。発泡体または他の材料が表示画面の裏側に配置されるなら、カメラを収容するために、カメラの位置において、対応するサイズの空間がリザーブされる。換言すれば、前方カメラ、光学近接センサー、および周囲光センサーは、携帯電話内の同じ位置にあってもよい。ここでいう「同じ位置」とは、位置が完全に同じであるよう限定されることを意味するものではない。カメラおよび2つのセンサーは、すべて、表示画面の背面に位置され、表示画面の表示領域に位置されることが理解されうる。さらに、図2a~図2g、図3a、図3bに示される周囲光センサーがカメラで置き換えられてもよい。携帯電話が周囲光センサー(または光学近接センサー)と前方カメラの両方を含む場合、それらの装置は互いに隣接して配置されてもよい。具体的には、それらの装置は、比較的小さな間隔または大きな間隔で配置されてもよい。たとえば、図2a~図2gに示される解決策では、携帯電話は、周囲光センサーに加えて、1つまたは1つの前方カメラをさらに含んでいてもよい。携帯電話が1つの前方カメラをさらに含む場合、前方カメラと周囲光センサーは同じ行にあってもよい。具体的には、2つの装置の接続線は、携帯電話のフレームの上辺と平行またはほぼ平行である。代替的に、前方カメラおよび周囲光センサーは、異なる行に位置されてもよい。具体的には、2つの装置の接続線が携帯電話のフレームの上辺と平行ではない。換言すれば、2つまたは3つの装置は、任意の位置に配置されうる。携帯電話がさらに複数の前方カメラを含む場合、複数の前方カメラは、互いに隣接して配置されてもよく、または互いに離間されてもよい。換言すれば、複数の前方カメラは、同じ行または異なる行にあってもよい。同じ行内にあるということは、複数の前方カメラの接続線が携帯電話のフレームの上辺と平行であることを意味する。ある実装では、前方カメラは、携帯電話の上部に近い位置に位置される。
以下の実施形態におけるすべての方法は、上記のハードウェア構造を有する携帯電話100上で実装されうる。
本願のある実施形態は、表示画面を有する端末に適用される周囲光検出方法を提供する。端末は、表示画面と、少なくとも1つの周囲光センサーとを含む。周囲光センサーは、表示画面の下に位置される。換言すれば、端末が組み立てられた後では、端末の外観から周囲の光センサーは見えない。表示画面の上の方向は端末の外面または前面を向き、表示画面の下の方向は端末の内側または裏面を向く。
端末はデフォルトで、周囲光に基づいて画面の輝度を自動的に調整するように設定されてもよい。あるいはまた、端末は、ユーザーが、周囲光に基づいて画面の輝度を自動的に調整する機能を有効にするかどうかを選択するための設定オプションを提供してもよい。端末で自動的な周囲光に基づく調整機能が無効にされている場合は、端末が画面オン状態で動作するとき、端末は、従来技術に従い、表示画面のすべての表示領域においてさまざまなユーザー・インターフェースまたはコンテンツを表示する。端末で自動的な周囲光に基づく調整機能が有効にされている場合は、端末が画面オン状態で動作するとき、端末は、本実施形態で提供される解決策を用いて表示する。具体的には、端末は、複数回、黒ピクチャーを表示するよう、表示画面の領域の一部分を制御する、具体的には、複数回にわたって黒ピクチャーを表示するよう周囲光センサーをカバーする領域を制御して、前記領域が黒ピクチャーを表示するときに、検出された周囲光の強度を取得し、検出された周囲光の強度に基づいて、画面の輝度を自動的に調整する。さらに、前記領域が黒ピクチャーを表示しないときは、前記領域は、通常は、さまざまなユーザー・インターフェースまたはコンテンツを表示する。この領域には非常に短い時間期間、黒ピクチャーを表示し、人間の目は黒ピクチャーをほとんど知覚しない。よって、ユーザーの観点からは、表示画面のすべての表示領域が、通常は、さまざまなインターフェースまたはコンテンツを表示することができる。換言すれば、ユーザーが自動的な周囲光に基づく調整機能を有効にするか否かにかかわらず、ユーザーは、表示画面のすべの表示領域において、表示ユーザー・インターフェース全体を見ることができる。このように、表示画面の下に周囲光センサーを配置しても表示効果に影響を及ぼさず、自動的な周囲光に基づく調整機能が実現できる。
図1bは端末の設定画面を示している。「自動輝度調整」は、端末によって周囲光に基づいて画面の輝度を自動的に調整する機能に対応する。「自動輝度調整」ボタンに対するユーザーのタップ操作に応答して、端末は、周囲光に基づいて画面の輝度を自動的に調整する機能を有効にする。
任意的に、端末は、代替的に、現在実行中のアプリケーションに基づいて、自動的な周囲光に基づく調整機能を自動的に有効にするか無効にするかを決定してもよい。たとえば、端末が第1のタイプのアプリケーションを実行するとき、端末は、周囲光に基づく調整機能を自動的に無効にする、または停止することができ、または、端末は、周囲光に基づく調整の頻度を自動的に減少させて、端末によるピクチャー表示の安定性を改善できる。これは、ユーザー経験を向上させる。第1のタイプのアプリケーションは、ピクチャー安定性について比較的高い要求を有するアプリケーションであってもよく、たとえば、ビデオ・アプリケーション、ゲーム・アプリケーション、または読書アプリケーションであってもよい。端末が第1のタイプのアプリケーションの実行から第1のタイプでないアプリケーションの実行に切り替わるときに、端末は、周囲光に基づく調整機能を自動的に有効にしてもよい。
任意的に、端末は、代替的に、端末の移動速度を得てもよい。端末の得られた移動速度が、事前設定された閾値よりも大きいときは、端末は、ユーザーが走っている、乗り物を利用中である、などであり、ユーザーが端末の表示画面を見ることを望まないかもしれないと考えてもよく、端末は、周囲光に基づく調整機能を自動的に無効にしたり、停止したり、あるいは周囲光に基づく調整の頻度を自動的に低下させてもよい。端末の得られた移動速度が事前設定された閾値以下であるときは、端末は、ユーザーが端末の表示画面を見たいかもしれないと考え、端末は、周囲光に基づく調整機能を自動的に有効にしてもよい。
本願のこの実施形態で提供される周囲光検出解決策では、端末は、表示画面の周囲光に基づく調整を実装するよう、周囲光センサーとともに動作する。具体的には、端末は、周囲光センサーに対応する表示画面の一部を制御して黒ピクチャーを表示し、端末は、表示画面の前記一部が黒ピクチャーを表示するときに、周囲光センサーによる周囲光の検出結果を取得する。端末は検出結果に基づいて端末の表示画面の輝度を調整する。端末が、周囲光の検出結果を必要としないときは、端末は、周囲光センサーに対応する表示画面の前記一部を制御して、画像フレーム・ピクチャーを表示してもよい。以下では、端末が1つの周囲光センサーと複数の周囲光センサーを有する場合を別個に記述する。
実施形態1
この実施形態では、端末は、1つの周囲光センサーを有する。表示画面の表示領域は、第1の領域を含む。第1の領域は、周囲光センサーの受光領域をカバーする。周囲光センサーの受光領域は、周囲光センサーが動作するときに周囲光センサーが周囲光を受ける領域である。第1の領域が受光領域をカバーすることができる限り、この実施形態において、第1の領域のサイズは限定されない。表示画面の表示領域は、第2の領域をさらに含む。第2の領域は、表示画面の表示領域内の第1の領域以外の領域の一部または全部である。第1の領域と第2の領域は、同じ表示画面上に位置する。
図4aに示されるように、周囲光センサーの受光領域は、直径Dの円形領域として表示画面上に投影される円錐状領域であることがわかる。また、表示画面の表示領域内の、前記円形領域以外の部分には、光クロストークがあることがある。これは、直径Dの円形領域内の周囲光データを受ける精度に影響する可能性がある。第1の領域が配置されるとき、通例、ある特定のマージンがリザーブされる。たとえば、直径Dの円形領域の外側には3~5mmの幅がリザーブされる。換言すれば、第1の領域はリザーブされた特定のマージンをもつ円形領域を含む。
この実施形態において、表示画面は、自己発光表示画面であってもよい。表示画面がOLED表示画面である例が、自己発光表示画面の動作原理を説明するために使用される。OLED表示画面は、有機発光ダイオードで作られた表示画面である。OLEDディスプレイの表示方式は、従来の液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)とは異なり、バックライトは必要とされない。OLED表示画面は、有機材料の非常に薄い被覆層とガラス基板によって形成され、電流を用いて有機材料の被覆層を駆動することにより発光する。放出される光は、赤、緑、青、または白などのモノクロであってもよく、フルカラーであってもよい。OLED表示画面は、表示画面の発光ユニットを無効にすることにより、黒を表示してもよい。
図2gは、表示画面の例示的な構造を示す。表示画面104-2は、上面104-21および下面104-22を有する。ビニル層104-23が、表示画面の下面104-22に位置される。周囲光センサー106は、ビニル層104-23の中空領域104-24に配置される。周囲光センサー106は、PCFフレキシブルボード104-25上に配置されてもよい。周囲光センサーの光感応要素1061は、表示画面104-2に面し、表示画面の下面104-22に位置する。周囲光センサー106および表示画面104-2は、FPCを使用することによって別々にプロセッサ103に接続されてもよい。
ビニル層104-23の名称は、ビニル層104-23の異なる機能によって変化してもよい。たとえば、遮光ビニル層は遮光機能を有し、緩衝ビニル層は緩衝機能を有し、緩衝遮光ビニル層は緩衝機能および遮光機能を有するなどである。ビニル層は、表示画面の下面に接着されていてもよく、または直接配置されていてもよい。この実施形態におけるビニル層は、不必要に接着性を有し、これは本明細書において限定されない。この実施形態では、自動的な周囲光に基づく調整機能が端末で有効にされた後、端末は、黒ピクチャーを少なくとも2回表示するよう第1の領域を制御する。端末は、前記少なくとも2回、第1の領域において黒ピクチャーを連続して表示する間の間隔において、画像フレーム・ピクチャーを表示するよう第1の領域を制御する。第1の領域が黒ピクチャーを表示するとき、端末は、第1の周囲光センサーによって検出された周囲光の強度を得る。端末は、検出された周囲光の強度に基づいて、表示画面の輝度を自動的に調整する。第1の領域が黒ピクチャーを表示するとき、端末は第2の領域を、画像フレーム・ピクチャーを表示するように制御する。
黒ピクチャーは、表示画面が発光しないときに提示されるピクチャーであってもよい。あるいはまた、黒ピクチャーは、表示画面が光を発するときに提示される非常に暗いグレーのピクチャーであってもよく、視覚的に黒ピクチャーと考えられてもよい。黒ピクチャーは、本願において限定されない。
端末は通例、グレースケール値を使用して、白黒画像のトーンの色深度を示すことを注意しておくべきである。白と黒は、対数関係に従っていくつかのレベルに分類され、通例0~255の範囲である。白は255、黒は0である。よって、白黒画像は、グレースケール画像またはグレースケール・ピクチャーとも呼ばれる。端末は、表示画面上に表示されるピクチャーのグレースケール値を、事前設定された閾値以下になるよう制御して、端末が近似的に黒ピクチャーと考えられうる非常に暗いグレーのピクチャーを表示するようにしてもよい。
換言すれば、端末はまた、グレースケールが暗いグレー、明るい黒、または黒のピクチャーを表示するよう表示画面を制御してもよい。具体的には、端末は、端末上の入力に応答して、画面輝度の管理および制御を容易にするために、最も明るい部分と最も暗い部分との輝度差をいくつかの部分に分類する。知覚可能なグレースケールは、大まかに:白、灰白色、明るい灰色、灰色〔グレー〕、暗い灰色、明るい黒、黒の7つのレベルに分類されうる。
画像フレーム・ピクチャーは、端末によってユーザーに提示される表示ユーザー・インターフェースであり、ユーザーに表示される特定のユーザー・インターフェースまたはコンテンツを含んでいてもよい。
端末の表示周波数はf Hzであり、端末によって制御される第1の領域において、黒ピクチャーを2回連続して表示する間の間隔は、1/af秒以上である。黒ピクチャーが周期的に表示される場合、黒ピクチャーを表示する周期は1/af秒である。換言すれば、2回連続して黒ピクチャーを表示する間隔は1/af秒に等しく、ここでaは1以上の正の整数である。
たとえば、a=1であり、黒ピクチャーが周期的に表示される例が記述のために使用される。端末によって制御される第1の領域において、黒ピクチャーを周期的に表示する周期は、1/fである。換言すれば、端末によって制御される第1の領域において、黒ピクチャーを表示する頻度は、端末の表示周波数と同じである。1秒のうちに端末は画像フレーム・ピクチャーのfフレームを表示してもよく、第1の領域は黒ピクチャーもf回、表示してもよい。端末は、画像フレーム・ピクチャーのfフレームのそれぞれにおいて一度、黒ピクチャーを表示するよう表示画面の第1の領域を制御することがわかる。
図6は、端末によって周囲光検出を実行することの概略図である。端末の表示周波数はfであり、端末によって制御される第1の領域において、黒ピクチャーを周期的に表示する周期は1/f秒である。時間期間t1は、端末が画像フレーム・ピクチャーの1フレームを表示する時間期間である。時間期間t2は、端末が第1の領域において黒ピクチャーを表示する時間期間である。
まとめると、端末は、端末がピクチャーの各フレームをリフレッシュする時間期間内に一度、黒ピクチャーを表示するよう、第1の領域を制御する。端末は、第1の領域が黒ピクチャーを表示する時間期間内に周囲光を検出するように周囲光センサーに命令してもよい。周囲光センサーによる検出が完了した後、端末は、検出結果に基づいて、表示画面の輝度を自動的に調整してもよい。これは、ユーザー経験を向上させる。
種々のタイプの光源は点滅していることがある。ユーザーは、低い点滅周波数の場合、光源の点滅を知覚することがある。この場合、端末が特定の時間期間内に数回だけ周囲光を検出し、検出継続時間が非常に短い場合、周囲光検出データに比較的大きなゆらぎがある可能性がある。結果として、端末は、表示画面の輝度を、比較的明るくまたは暗くなるように調整しうる。端末による表示画面の輝度の調整を向上させるために、本願のこの実施形態では、aの値を増加させて、周囲光を検出する頻度を増加させてもよい。換言すれば、特定の時間期間内に端末によって周囲光を検出する回数を増やし、特定の時間期間内に複数の検出データを取得する。複数の検出データは、フィルタリングされ、たとえば、ピクチャーの1つのフレーム内の複数の検出データの平均値が使用されて、比較的安定した周囲光データを得る。さらに、端末は、周囲光のデータに基づいて表示画面の輝度を調整する。これは、ユーザー経験を向上させる。
したがって、aが2以上の正の整数であるとき、周囲光を検出する頻度は、本願のこの実施形態では増加されうる。たとえば、a=2であり、周期的に黒ピクチャーが表示される例が記述のために使用される。端末によって制御される第1の領域において、黒ピクチャーを周期的に表示する周期は、1/2fである。換言すれば、黒ピクチャーを表示する周波数は2fであり、これは端末の表示周波数の2倍である。1秒のうちに端末は画像フレーム・ピクチャーのfフレームを表示してもよく、第1の領域は2×f回、黒ピクチャーを表示する。端末は、画像フレーム・ピクチャーの2×f個のフレームのそれぞれにおいて2回、黒ピクチャーを表示するよう、表示画面の第1の領域を制御することがわかる。換言すれば、端末がピクチャーの各フレームを表示するとき、端末は、黒ピクチャーをa回表示するよう、表示画面の第1の領域を制御する。図10は、aが2であるときに、端末によって周囲光を検出することの概略図である。端末の表示周波数はfであり、端末によって制御される第1の領域において黒ピクチャーを周期的に表示する周期は1/2f秒である。時間期間t1は、端末が画像フレーム・ピクチャーの1フレームを表示する時間期間である。時間期間t2および時間期間t3は、それぞれ、端末が第1の領域において黒ピクチャーを表示する時間期間である。換言すれば、端末は、時間期間t2およびt3においてピクチャーの各フレームにおいて黒ピクチャーを表示するよう、表示画面の第1の領域を制御してもよい。
第1の領域が黒ピクチャーを表示するたびに、端末は、周囲光の強度を検出するよう周囲光センサーを制御し、毎回検出される周囲光の強度に基づいて表示画面の輝度を自動的に調整してもよいことを注意しておくべきである。端末は、代替的に、第1の領域がいくつかの時点で黒ピクチャーを表示するときに、周囲光の強度を検出するよう周囲光センサーを制御し、周囲光の強度に基づいて表示画面の輝度を自動的に調整してもよい。第1の領域が他のいくつかの時点で黒ピクチャーを表示するときには、端末は、周囲光の強度を検出しないように周囲光センサーを制御してもよい。
換言すれば、端末は、第1の期間T1において複数回、N個の黒ピクチャーを表示するよう、第1の領域を制御する。N個の黒ピクチャーのうちM個が表示されるとき、端末は、M回、周囲光の強度を検出するよう周囲光センサーを別個に制御する。ここで、MはN以下である。端末は、毎回検出される周囲光の強度に基づいて、表示画面の輝度を自動的に調整する。N個の黒ピクチャーのうちの他の(N-M)個の黒ピクチャーが表示されるときは、第1の周囲光センサーは、周囲光の強度を検出しない。
以下の記述は、端末の表示周波数がf Hzであり、第1の領域の黒ピクチャーを周期的に表示する周期が1/f秒であり、第1の時間期間T1が1秒である例を用いて提供される。第1の領域は1秒のうちにf個の黒ピクチャーを周期的に表示する。換言すれば、N=fである。周囲光センサーは、第1の領域がf個の黒ピクチャーを表示するときに周囲光を検出する条件を満たす。換言すれば、端末は、f回、周囲光を検出する機会をもつ。端末は、f回のそれぞれにおいて、周囲光を検出するよう周囲光センサーを制御し、f個の検出結果を得ることができる。換言すれば、M=N=fである。端末は、代替的に、f回のうちの2つ以上において、検出を実行することを選んで、2つ以上の検出結果を得てもよい。換言すれば、Mは2以上であり、MはN未満である。
周囲光センサーは、第1の領域において一度黒ピクチャーを表示する時間期間内に少なくとも一度は周囲光の検出を完了する必要があることを注意しておくべきである。換言すれば、第1の領域において一度黒ピクチャーを表示する継続時間は第1の継続時間であり、周囲センサーによって一度周囲光を検出する継続時間は第2の継続時間である。第1の継続時間は第2の継続時間以上である。
任意的に、端末は、代替的に、現在実行中のアプリケーションに基づいて、第1の領域内で黒ピクチャーを2回連続して表示する間の間隔を自動的に増大させるかどうかを決定してもよい。たとえば、端末が第1のタイプのアプリケーションを実行するとき、端末は、第1の領域において黒ピクチャーを連続して2回表示する間隔を自動的に増大させ、周囲光に基づく調整の頻度を減らして、端末によるピクチャー表示の安定性を改善してもよい。これは、ユーザー経験を向上させる。第1のタイプのアプリケーションは、ピクチャー安定性について比較的高い要求をもつアプリケーションであってもよく、たとえば、ビデオ・アプリケーション、ゲーム・アプリケーション、または読書アプリケーションであってもよい。端末が第1のタイプでないアプリケーションを実行するときは、第1の領域において黒ピクチャーを2回連続して表示する間隔を自動的に短くしたり、あるいは該間隔をデフォルト値に戻したりして、周囲光に基づく調整の頻度を増やしてもよい。
任意的に、端末は、代替的に、端末の移動速度を得てもよい。端末の得られた移動速度が事前設定された閾値よりも大きいとき、端末は、ユーザーが走っている、乗り物を利用している、などであり、ユーザーが端末の表示画面を見ることを望まないかもしれないと考えてもよく、第1の領域において黒ピクチャーを連続して2回表示する間隔を自動的に増大させ、周囲光に基づく調整の頻度を減らしてもよい。端末の得られた移動速度が事前設定された閾値以下のときは、端末は、ユーザーが端末の表示画面を閲覧したいかもしれないと考えてもよく、第1の領域において黒ピクチャーを連続して2回表示する間隔を自動的に減少させたり、あるいは該間隔をデフォルト値に戻したりして、周囲光に基づく調整の頻度を増やしてもよい。端末が表示画面の第1の領域を制御して黒ピクチャーを一度表示するプロセスと、周囲光センサーが周囲光を一度検出するプロセスについて、下記で詳述する。詳細は次のとおり。
S101:端末が、黒ピクチャーの表示を開始するよう表示画面の第1の領域を制御する。
第1の領域は、端末の表示領域の一部であり、周囲光センサーの受光領域をカバーする。周囲光センサーの受光領域は、周囲光センサーが動作するときに周囲光センサーが周囲光を受ける領域である。
たとえば、端末は、周囲光センサーの位置および特性に基づいて第1の領域を決定してもよい。具体的には、図4bに示されるように、周囲光センサー106の受光領域は、直径Dの円形領域として表示画面に投影される円錐状の領域である。また、表示画面の表示領域には、円形領域以外の部分に光クロストークがあることがある。これは、直径Dの円形領域内の周囲光データを受ける精度に影響する可能性がある。通例、第1の領域が配置されるときは、ある特定のマージンがリザーブされる。たとえば、直径Dの円形領域の外側には3~5mmの幅がリザーブされる。換言すれば、第1の領域はリザーブされた特定のマージンをもつ円形領域を含む。
端末は、行ごとにピクチャーをリフレッシュして表示するので、第1の領域は、光を受けるために周囲光センサーによって使用される円形領域を含む長方形領域として設定されてもよいことを注意しておくべきである。
図4bは、端末の第1の領域の概略図である。第1の領域は、周囲光センサー106が動作するときに周囲光を受けるために使用される領域、すなわち、受光領域を含む。
黒ピクチャーは、表示画面が発光しないときに提示されるピクチャーであってもよい。あるいはまた、黒ピクチャーは、提示された非常に暗いグレーのピクチャーであってもよく、視覚的に黒ピクチャーとみなされてもよい。黒ピクチャーは、本願において限定されない。
端末の表示画面が自己発光画面である例が記述のために用いられる。端末は、第1の領域内の発光ユニットをオフにしてもよく、その結果、第1の領域は、黒ピクチャーを表示する。表示画面が発光しないので、表示画面は、表示画面によって発される光によって影響されない。この場合、表示画面を使用して周囲光センサーによって受領される光は周囲光と考えられてもよい。周囲光センサーが周囲光を検出するとき、正確な周囲光検出結果が得られる。発光ユニットは、LEDライトなどであってもよい。
あるいはまた、端末は、表示画面の第1の領域における表示ピクチャーのグレースケール値を事前設定された閾値以下になるよう制御してもよく、その結果、第1の領域が非常に暗いグレーピクチャーを表示するようにしてもよい。表示画面によって放出される光は比較的弱い。この場合、表示画面を使用することによって周囲光センサーによって受領される光は、ほぼ周囲光と考えられてもよい。周囲光センサーが周囲光を検出するとき、比較的正確な周囲光検出結果が得られる。
ある可能な実装では、端末内のプロセッサは、ピクチャーを表示するために表示画面を制御してもよい。プロセッサは、表示画面に表示命令を送達する。表示命令は、ピクチャーのどの内容が表示されるか、およびピクチャーを表示するために表示画面のどの位置が使用されるかを含む。プロセッサが第1の領域において黒ピクチャーの表示を開始する命令を送達するとき、プロセッサは現在の瞬間を第1の瞬間として記録してもよい。
たとえば、下記の記述は、表示画面の第1の領域において黒ピクチャーを表示するために表示画面の発光ユニットがオフにされる例を用いて、提供される。プロセッサが表示画面の第1の領域において発光ユニットをオフにする命令を送達するとき、プロセッサは現在の瞬間を第1の瞬間として記録する。
S102:表示画面の第1の領域において黒ピクチャーを表示した後、端末は、周囲光センサーによって検出された周囲光の強度を得る。
具体的には、第1の領域は、端末内の周囲光センサーの位置および特性に基づいて決定され、よって、ひとたび端末内の周囲光センサーが決定されると、第1の領域の位置およびサイズが固定される。さらに、ピクチャーをリフレッシュする速度およびサイズは確定であり、端末が黒ピクチャーの表示を開始するよう第1の領域を制御する時点から、第1の領域が黒ピクチャーを完全に表示する時点までの時間期間が計算されてもよく、すなわち確定しうる。この時間期間は、本明細書では時間期間ΔTとして記録される。
たとえば、端末が、表示画面の第1の領域において発光ユニットをオフにすることにより黒ピクチャーを表示する場合、時間期間Tは、発光ユニットがオフにする命令を受領する時点から、発光ユニットが完全にオフにされた状態になる時点までの時間期間を含む。換言すれば、時間期間ΔTの開始瞬間は、端末が第1の領域において発光ユニットをオフにする命令を送達し始める瞬間、すなわち前記第1の瞬間である。時間期間ΔTの終了瞬間は、第1の領域の発光ユニットが完全にオフにされる瞬間である。
たとえば、端末が非常に暗いグレーのピクチャーを表示することによって黒ピクチャーを表示する場合、時間期間ΔTは、第1の領域が表示するために一度リフレッシュされる時間期間を含む。第1の領域は複数の行を含んでいてもよいことを注意しておくべきである。黒ピクチャーを表示するために第1の領域をリフレッシュするとき、端末は、黒ピクチャーを行ごとにリフレッシュして表示してもよく、あるいは、複数行ごとに第1の領域をリフレッシュしてもよい。
第1の瞬間と時間期間ΔTを決定した後、端末は第1の領域が黒ピクチャーを完全に表示する瞬間を決定してもよい。その瞬間は第2の瞬間として記録される。第2の瞬間の後、第1の領域は黒ピクチャーを完全に表示し、端末は周囲光センサーによって検出された周囲光の検出結果を得てもよい。
任意的に、自動的な周囲光に基づく自動調整機能を有効にした後、端末は、周囲光の強度を検出し始めるよう周囲光センサーを制御してもよい。この時、周囲光センサーは、第1の領域にどのピクチャーが表示されるかに関わりなく、周囲光の強度を検出する。表示画面の第1の領域が黒ピクチャーを表示した後、表示画面の輝度を調整するために、端末はこの時点での周囲光センサーの検出データを読む。あるいはまた、端末は周囲光センサーの検出データを周期的に読んでもよい。ただし、表示画面の輝度を調整するとき、端末は、第1の領域が黒ピクチャーを表示しているときに、周囲光センサーによって検出された周囲光の強度のみを使用する。
任意的に、端末は、代替的に、表示画面の第1の領域が黒ピクチャーを表示した後、周囲光の強度の検出を開始するように周囲光センサーを制御し、表示画面の輝度を調整するために周囲光センサーの検出データを読んでもよい。
以下は、後者を例として使って、プロセスを詳細に記述する。
ある可能な実装では、端末は、表示画面の上部から表示画面の下部まで順にピクチャーをリフレッシュし、表示する。端末の第1の領域は、表示画面の上部に位置すると想定される。図5aの(1)に示されるように、表示画面は、現在、画像フレーム・ピクチャーの第1のフレームを表示している。第1の瞬間において、端末は、黒ピクチャーを表示するよう表示画面の第1の領域を制御することを始め、時間期間ΔTの後に、すなわち、第2の瞬間に黒ピクチャーを完全に表示する。図5aの(2)は、第2の瞬間における端末の表示ユーザー・インターフェースである。図5aの(2)に示されるように、第1の領域は黒ピクチャーを提示し、他の領域は画像フレーム・ピクチャーの第1のフレームを提示している。第2の瞬間にまたはその後、プロセッサは、周囲光の検出を開始するように周囲光センサーに命令するために使用されるトリガー信号を出力する。トリガー信号は、ソフトウェア命令であってもよいし、または物理的な割り込み信号であってもよい。これは、本願のこの実施側面において限定されない。
さらに、ある特定の時間期間待機した後、端末内のプロセッサは、図5aの(3)に示されるように、第1の領域をリフレッシュし、画像フレーム・ピクチャーの第2のフレームを表示するよう表示画面を制御してもよい。プロセッサは、第1の領域の下方の領域をリフレッシュし、画像フレーム・ピクチャーの第2のフレームを表示することに続く。図5aの(4)に示されるように、すべての表示領域がリフレッシュされ、画像フレーム・ピクチャーの第2のフレームが表示される。前記特定の時間期間は、周囲光を検出するために周囲光センサーによって使用される時間期間、すなわち、前記第2の継続時間である。あるいはまた、周囲光を検出した後、周囲光センサーは、プロセッサに割り込み信号を送り、プロセッサは、第1の領域および他の領域をリフレッシュして、画像フレーム・ピクチャーの第2のフレームを表示するよう、表示画面を制御する。
別の可能な実装では、端末は、表示画面の上部から表示画面の下部まで順にピクチャーをリフレッシュし、表示する。端末の第1の領域は、表示画面の上部でない部分に位置されると想定される。図5bの(1)に示されるように、表示画面は、現在、画像フレーム・ピクチャーの第1のフレームを表示していると想定される。端末は、図5bの(2)に示されるように、画像フレーム・ピクチャーの第2のフレームを上部からリフレッシュして表示することを開始するように表示画面を制御する。第1の瞬間において、端末は、黒ピクチャーを表示するよう表示画面の第1の領域を制御することを始め、時間期間ΔTの後に、すなわち、第2の瞬間に、黒ピクチャーを完全に表示する。図5bの(3)に示されるように、端末は周囲光の検出を開始するよう周囲光センサーを制御する。検出が完了した後、端末は、画像フレーム・ピクチャーの第2のフレームを表示するよう表示画面の第1の領域を制御し、第1の領域の下方の領域をリフレッシュして画像フレーム・ピクチャーの第2のフレームを表示することに続く。図5bの(4)に示されるように、すべての表示領域がリフレッシュされ、画像フレーム・ピクチャーの第2のフレームが表示される。
別の可能な実装では、端末は非順次方式でピクチャーをリフレッシュし、表示してもよい。端末は、最初に第1の領域を、黒ピクチャーを表示するようリフレッシュしてもよい。第1の領域は、端末の上部でない部分に位置されると想定される。図5cの(1)に示されるように、表示画面は、現在、画像フレーム・ピクチャーの第1のフレームを表示している。第1の瞬間に、端末は、黒ピクチャーを表示し始めるよう表示画面の第1の領域を制御し、期間ΔTの後に、すなわち、第2の瞬間に、黒ピクチャーを完全に表示する。図5cの(2)に示されるように、第2の瞬間における端末の表示ユーザー・インターフェースが表示される。図5cの(2)に示されるように、第1の領域は黒ピクチャーを提示し、他の領域は画像フレーム・ピクチャーの第1のフレームを提示する。第2の瞬間に、またはその後、プロセッサは、周囲光の検出を開始するよう周囲光センサーに命令するために使用されるトリガー信号を出力する。トリガー信号は、ソフトウェア命令であってもよいし、あるいは物理的な割り込み信号であってもよい。これは、本願のこの実施側面において限定されない。
さらに、ある特定の時間期間待った後、プロセッサは、図5cの(3)に示されるように、第1の領域をリフレッシュし、画像フレーム・ピクチャーの第2のフレームを表示するように表示画面を制御してもよい。プロセッサは、図5cの(4)に示されるように、第1の領域の下方の領域をリフレッシュし、画像フレーム・ピクチャーの第2のフレームを表示することに続く。プロセッサは、図5cの(5)に示されるように、画像フレーム・ピクチャーの第2のフレームを表示するよう、第1の領域の上方の領域をリフレッシュする。前記特定の時間期間は、周囲光を検出するために周囲光センサーによって使用される時間期間、すなわち、第2の継続時間である。あるいはまた、周囲光を検出した後、周囲光センサーは、検出が完了したことを端末に通知するために、プロセッサに割り込み信号を送信する。次いで、プロセッサが、第1の領域および第1の領域でない領域をリフレッシュし、画像フレーム・ピクチャーの第2のフレームを表示することに続くよう表示画面を制御する。
第1の領域は、長時間、黒ピクチャーを表示し続けることはできない、すなわち、第1の継続時間があまりに長いことはできないことを注意しておくべきである。さもなければ、ユーザーが黒ピクチャーを知覚することがある。これは、ユーザー経験に影響する。よって、周囲光センサーは、限られた時間内に周囲光の積分検出を完了する必要がある。したがって、周囲光センサーは、ミリ秒またはマイクロ秒レベルの積分時間内に検出を完了する能力を有する必要がある。端末における周囲光センサーの積分時間が短い場合、第1の領域が黒ピクチャーを表示する時間期間が周囲光センサーの検出時間の倍数であるとき、換言すれば、第1の継続時間が第2の継続時間の少なくとも2倍であるとき、端末は、第1の継続時間において複数回周囲光を検出するために周囲光センサーを制御してもよい。次いで、端末は、複数回検出された周囲光の強度の平均値に基づいて、画面の輝度を自動的に調整してもよい。
S103:端末は、周囲光検出データに基づいて表示画面の輝度を調整する。
具体的には、周囲光検出データは、周囲光の強度等を含む。端末は、周囲光検出データに基づいて、事前設定された光調整ポリシーに従って、表示画面の輝度を調整する。これは、ユーザー経験を向上させる。
たとえば、端末は、周囲光を検出するために周囲光センサーを使用する。周囲光センサーは、光感応性ダイオード、アナログ‐デジタル変換器、および制御回路を含む。具体的には、光感応性ダイオードは、外部周囲光信号を光‐電気変換を通じて電圧信号に変換し、アナログ電圧信号を生成する。次いで、アナログ‐デジタル変換器は、アナログ電圧信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号を制御回路に送る。制御回路は、アナログ‐デジタル変換器のデータをある特定の間隔で読み、そのデータを処理し、そのデータを端末に送る。この間隔は、一般に、周囲光センサーの積分時間と呼ばれる。積分時間は、実際の要件、光感応性ダイオード、およびアナログ‐デジタル変換器に基づいて設定されてもよい。
本願のこの実施形態では、表示画面の第1の領域は、複数回にわたって黒ピクチャーを表示し、それにより、端末は、ピクチャーの1つのフレームをリフレッシュするプロセスにおいて、一つまたは複数の周囲光検出結果を得ることができることを注意しておくべきである。端末は、各周囲光検出結果に基づいて、表示画面の輝度を自動的に調整してもよい。あるいはまた、ある時間期間内の複数の周囲光検出結果に対して平均化を実行する、中央値を得る、またはその他の処理を実行した後、端末は、処理結果に基づいて表示画面の輝度を自動的に調整してもよい。周囲光検出結果に基づいて端末によって表示画面の輝度を調整する方法は、本願のこの実施形態では限定されない。
本願のこの実施形態において提供される周囲光検出方法によれば、端末は、複数回にわたって黒ピクチャーを表示するよう、表示画面の第1の領域を制御する。第1の領域が黒ピクチャーを表示するとき、端末は周囲光を検出するよう周囲光センサーを制御し、周囲光センサーの検出結果に基づいて表示画面の輝度を自動的に調整する。これは、ユーザー経験を向上させる。また、端末は、第1の領域において黒ピクチャーを2回連続して表示する間の間隔において画像フレーム・ピクチャーを表示するよう第1の領域を制御し、それにより、端末の表示画面全体が画像フレーム・ピクチャーを表示するために使用できる。これは、ユーザー経験を向上させる。
さらに、端末が、複数回にわたって黒ピクチャーを表示するよう表示画面の第1の領域を制御するとき、第1の領域に表示される画像フレーム・ピクチャーは時に明るく、特に暗くなる。これは、敏感な人間の目によって知覚され、ユーザー経験に影響する可能性がある。
よって、端末は、第1の領域の駆動電流強度を増加させて、第1の領域における画像フレーム・ピクチャーを表示する輝度を増加させてもよい。このようにして、第1の領域の表示輝度は、表示画面の他の領域の輝度と同じになる。これは、ユーザー経験を向上させる。
あるいはまた、端末は、第1の領域が時に明るくなり時に暗くなることがないように、第1の領域以外の位置で黒ピクチャーを適切に表示してもよい。これは、ユーザー経験を向上させる。
以下は、第1の領域以外の他の位置でも複数回黒ピクチャーを表示するために端末によって使用されるリフレッシュ・ポリシーについて述べる。リフレッシュ・ポリシーは、具体的には以下のとおり。
自動的な周囲光に基づく調整機能が有効にされた後、端末は、少なくとも2回、黒ピクチャーを表示するよう第1の領域を制御する。端末は、第1の領域において黒ピクチャーを前記少なくとも2回連続して表示する間の間隔において、画像フレーム・ピクチャーを表示するよう第1の領域を制御する。第1の領域が前記少なくとも2回黒ピクチャーを表示するとき、端末は、第1の周囲光センサーによって検出された周囲光の強度を得る。第1の領域が黒ピクチャーを表示するとき、端末は画像フレーム・ピクチャーを表示するよう第2の領域を制御する。加えて、端末は、複数回にわたって黒ピクチャーを表示するよう第2の領域をさらに制御する。第2の領域が黒ピクチャーを表示するとき、端末は画像フレーム・ピクチャーを表示するよう第1の領域を制御する。第2の領域において黒ピクチャーを2回連続して表示する間の間隔において、端末は、画像フレーム・ピクチャーを表示するよう第2の領域を制御する。
第2の領域は、表示画面上の第1の領域以外の別の表示領域の全部または一部であってもよい。第2の領域のサイズは、第1の領域のサイズ以上であってもよい。加えて、端末の表示画面は、複数の第2の領域を含んでいてもよい。
たとえば、端末は画像フレーム・ピクチャーの第1のフレームを現在表示していると想定される。画像フレーム・ピクチャーの第2のフレームをリフレッシュするとき、端末は最初に黒ピクチャーの一部分を表示する。黒ピクチャーの前記部分のサイズは、第1の領域のサイズ以上である。端末は次いで、同じサイズの次の領域に黒ピクチャーを表示し、黒ピクチャーを表示したばかりの領域に画像フレームの第2のフレームを表示する。端末は、表示画面が画像フレーム・ピクチャーの第2のフレーム全体を表示するまで、黒ピクチャーを表示する領域に連続的に下方に動く。このようにして、端末は連続的にリフレッシュして、画像フレーム・ピクチャーの第3のフレーム、画像フレーム・ピクチャーの第4のフレームなどを表示する。
本願のこの実施形態は、第1のポリシー、第2のポリシー、および第3のポリシーの3つのリフレッシュ・ポリシーを提供する。詳細は下記のとおり。
たとえば、図7aは、端末がピクチャーをリフレッシュするプロセスの概略図を示している。これは、第1のポリシーとしてマークされてもよい。端末は、現在、画像フレーム・ピクチャーの第1のフレームを表示しており、図7aの(1)に示されるように、表示画面の上部から第1の領域と同じサイズの領域において黒ピクチャーを表示しているものとする。周囲光センサーは、表示画面の上部に位置しており、黒ピクチャーを表示するために最初にリフレッシュされる領域が第1の領域であるとする。第1の領域が黒ピクチャーを表示した後、プロセッサは検出を実行するように周囲光センサーに通知する。周囲光センサーによる検出が完了すると、端末は、図7aの(2)に示されるように、第1の領域をリフレッシュして画像フレーム・ピクチャーの第2のフレームを表示し、第1の領域の下方にあり、第1の領域と同じサイズを有する領域(すなわち、第2の領域)をリフレッシュして黒ピクチャーを表示するよう、表示画面を制御する。同様に、端末は、黒ピクチャーを表示していた領域をリフレッシュして、画像フレーム・ピクチャーの第2のフレームを表示し始め、(図7aの(3)および(4)に示されるように)黒ピクチャーを表示する領域に下向きに連続的に移動することを、図7aの(5)に示されるように、表示画面が画像フレーム・ピクチャーの第2のフレーム全体を表示するまで行なう。周囲光センサーが表示画面上の別の位置に位置されている場合、リフレッシュ・ポリシーは変更されないままであってもよいが、周囲光センサーは、異なる時点で検出を実行するように通知される。このリフレッシュ・ポリシーによれば、第1の領域とは異なる他の領域も、複数回にわたって黒ピクチャーを表示する。第2の領域は、第1の領域とは異なる他の領域の一部または全部であってもよい。これは、この実施形態では限定されない。
表示画面は、まず、黒ピクチャーを表示するもとの領域をリフレッシュして画像フレーム・ピクチャーの第2のフレームを表示し、その領域の下方の領域をリフレッシュして黒ピクチャーを表示してもよい。あるいはまた、2つのリフレッシュ段階が同時に実行されてもよい。これは、本願のこの実施側面において限定されない。
表示画面の表示領域のサイズが、第1の領域のサイズの整数倍である場合、最後に黒ピクチャーを表示する領域のサイズは、図7aの(4)に示されるように、第1の領域のサイズと正確に等しいことを注意しておくべきである。表示画面の表示領域のサイズが第1の領域のサイズの整数倍ではなく、最後に黒ピクチャーを表示する領域のサイズが第1の領域のサイズよりも小さい場合は、最後に黒ピクチャーを表示する時間期間が伸ばされて、該時間期間が以前に黒ピクチャーを表示していた時間期間と同じになるようにしてもよい。輝度が変わらないままであるため、これはユーザー経験を向上させる。
たとえば、図7b-1および図7b-2は、端末がピクチャーをリフレッシュする他のプロセスの概略図を示す。これは、第2のポリシーとしてマークされてもよい。端末は、画像フレーム・ピクチャーの第1のフレームを現在表示していると想定される。端末は、表示画面の上部から第1の領域と同じサイズの領域において黒ピクチャーを表示する。その領域は領域1としてマークされる。周囲光センサーは、表示画面の上部に位置し、領域1が前記第1の領域であると想定される。第1の領域が黒ピクチャーを表示した後、プロセッサは検出を実行するように周囲光センサーに通知する。同時に、第1の領域が黒ピクチャーを表示するとき、プロセッサは、図7b-1の(1)に示されるように、領域2をリフレッシュして黒ピクチャーを表示することに進むよう表示画面を制御する。プロセッサは、領域2においてリフレッシュして黒ピクチャーを表示する時間期間を、周囲光センサーによって周囲光を検出する時間期間以上になるように制御する。周囲光センサーによる検出が完了した後、すなわち、領域2が黒ピクチャーを表示した後、プロセッサは、図7b-1の(2)に示されるように、領域1および領域2をリフレッシュし、画像フレーム・ピクチャーの第2のフレームを表示するように制御する。さらに、プロセッサは、図7b-1の(3)に示されるように、領域1および領域2の下方の領域3を、黒ピクチャーを表示するよう制御する。領域3のサイズは、領域1と領域2のサイズの和と同じであってもよい。同様に、端末は、図7b-1の(3)、図7b-2の(4)、(5)に示されるように、黒ピクチャーを表示していた領域をリフレッシュして画像フレーム・ピクチャーの第2のフレームを表示することを開始し、黒ピクチャーを表示するための位置まで下方に連続的に移動することを、図7b-2の(6)に示されるように、表示画面が画像フレーム・ピクチャーの第2のフレーム全体を表示するまで行なう。周囲光センサーが表示画面上の別の位置に位置されている場合、リフレッシュ・ポリシーは変更されないままであってもよいが、周囲光センサーは、異なる時点で検出を実行するように通知される。このリフレッシュ・ポリシーによれば、第1の領域と異なる他の領域(領域3および領域4など)は、複数回にわたって黒ピクチャーを表示する。第2の領域は、第1の領域とは異なる他の領域の一部または全部であってもよい。たとえば、第2の領域は、領域3、領域4、領域3と領域4などであってもよい。これは、この実施形態では限定されない。
表示画面は、まず、黒ピクチャーを表示するもとの領域をリフレッシュして画像フレーム・ピクチャーの第2のフレームを表示し、その領域の下方の領域をリフレッシュして黒ピクチャーを表示してもよいことを注意しておくべきである。あるいはまた、2つのリフレッシュ段階が同時に実行されてもよい。これは、本願のこの実施側面において限定されない。
表示画面の表示領域のサイズが、領域1と領域2のサイズの和の整数倍であれば、図7(b)-2の(4)に示されるように、最後に黒ピクチャーを表示する領域のサイズは、領域1と領域2のサイズの和に正確に等しいことを注意しておくべきである。表示画面の表示領域のサイズが領域1と領域2のサイズの和の整数倍でなく、最後に黒ピクチャーを表示する領域のサイズが領域1と領域2のサイズの和より小さい場合は、最後に黒ピクチャーを表示する時間期間が伸ばされて、以前に黒ピクチャーを表示していた時間期間と同じになるようにしてもよい。輝度が変わらないままであるため、これはユーザー経験を向上させる。
図 11IG 11A、図11B、および図11Cは、端末がピクチャーをリフレッシュするさらに別のプロセスの概略図を示している。これは、第3のポリシーとしてマークされてもよい。具体的には、端末は、現在、画像フレーム・ピクチャーの第1のフレームを表示していると想定される。端末は、図11Aの(1)に示されるように、表示画面の上部からの第1の領域と同じサイズの領域に黒ピクチャーを表示する。最初に表示される黒ピクチャーは、第1の黒ピクチャーとしてマークされてもよい。周囲光センサーは、表示画面の上部に位置されていると想定され、リフレッシュされて、初めて黒ピクチャーを表示する領域が第1の領域としてマークされる。端末は、第1の黒ピクチャーを表示するための位置まで下方に移動し、第1の黒ピクチャーを表示するもとの位置は、図11Aの(2)に示されるように、画像フレーム・ピクチャーの第2のフレームを表示し始める。図11Aの(3)に示されるように、端末は、第1の黒ピクチャーを表示するための位置まで連続的に下方に移動することを、表示画面上のある特定の位置が第1の黒ピクチャーを表示するまで行なう。たとえば、特定の位置は、図11Bの(4)に示されるように、表示画面の長手方向の中心位置であってもよい。前記特定の位置が第1の黒ピクチャーを表示した後、端末は、第1の黒ピクチャーを表示するための位置まで連続的に下に移動する。同時に、表示画面の上部の位置は、第2の黒ピクチャーとしてマークされうる新しい黒ピクチャーを表示し始める。表示画面に現在表示されているピクチャーは、第1の黒ピクチャーおよび第2の黒ピクチャーの2つの黒ピクチャーを含むことを注意しておく。端末が、第1の黒ピクチャーおよび第2の黒ピクチャーを表示画面上で別々に表示するための位置まで連続的に下方に移動し、前記2つの黒ピクチャーを表示していたもとの位置が、画像フレーム・ピクチャーの第2のフレームを表示することに進むことが、図11Cの(6)に示されるように、表示画面の下部が第1の黒ピクチャーを表示するまで行なわれる。図11Cの(7)に示されるように、端末は、第2の黒ピクチャーを表示するための位置に連続的に下方に移動して、表示画面の上部の位置は、再び、新たな黒ピクチャーを表示する。新たな黒ピクチャーは、第3の黒ピクチャーとしてマークされてもよい。図11Cの(8)に示されるように、端末は、第2の黒ピクチャーおよび第3の黒ピクチャーを表示する位置まで連続的に下方に移動し、第2の黒ピクチャーを表示していたもとの位置は、画像フレームの画像の第2のフレームを表示し、第3の黒ピクチャーを表示していたもとの位置は、画像フレーム・ピクチャーの第3のフレームを表示し始める。端末は、第2の黒ピクチャーおよび第3の黒ピクチャーを表示するための位置まで連続的に下方に移動する。このリフレッシュ機構は、その後連続的に繰り返される。本明細書における第1の黒ピクチャー、第2の黒ピクチャー、および第3の黒ピクチャーは、単に説明を容易にするために使用されていることを注意しておくべきである。3枚の黒ピクチャーが同じかどうかは限定されない。第3のポリシーによれば、表示画面の2つの領域がある瞬間に同時に黒ピクチャーを表示してもよい。たとえば、同時に表示される第1の黒ピクチャーと第2の黒ピクチャー、あるいは、同時に表示される第2の黒ピクチャーと第3の黒ピクチャーである。第2の領域は、第1の領域とは異なる他の領域の一部または全部であってもよい。これは、この実施形態では限定されない。ポリシー3に従ったリフレッシュ・プロセスにおいて、第1の領域が黒ピクチャーを表示するとき、端末は周囲光検出を開始することを注意しておくべきである。特定の検出方法については、前述の検出方法を参照されたい。詳細をここで再び述べることはしない。
ポリシー3に従ったリフレッシュ方法では、ピクチャーのフレームをリフレッシュする時間期間内に、端末は、周囲光が検出されうる2つの時間期間にわたって、第1の領域に黒ピクチャーを表示する。端末は、それら2つの時間期間において、またはそれらの時間期間の一方において、検出を実行しうる。これは、本願のこの実施側面において限定されない。端末が2つの時間期間の両方で周囲光を検出する場合は、端末が、ピクチャーのフレームをリフレッシュする時間期間内に、2回、周囲光を検出することと同等である。このようにして、端末は、周囲光の同じ強度をもつ位置、たとえば、最も高い光強度または最も低い光強度をもつ位置を検出することなく、調整される表示画面は、比較的明るくも暗くもならない。これは、ユーザー経験を向上させる。
表示効果を例解するために、リフレッシュ・ポリシーの記述において、「黒ピクチャーを表示する位置へ下方に移動すること」が記述されていることを注意しておく。黒ピクチャーを表示するための位置に下方に移動することを実現するために、端末は、上から下へ種々の領域を、黒ピクチャーを表示するよう順次制御する。各領域は、複数回にわたって黒ピクチャーを表示する、または周期的に黒ピクチャーを表示する。
図12に示されるように、端末の表示画面の表示領域は、第1の領域のサイズと同じサイズの複数の領域に分割されてもよい。領域は、それぞれ、領域A、領域B、領域Cなどとしてマークされる。端末が端末の諸領域を制御して周期的に黒ピクチャーを表示するプロセスにおいて、端末は、次のようにして、黒ピクチャーを表示するための位置に下方に移動しう。すなわち、端末は、表示画面の領域Aを黒を表示するよう制御し、ある時間期間後、画像フレーム・ピクチャーを表示するよう表示画面の領域Aを制御し、黒ピクチャーを表示するよう領域Bを制御する。次いで、端末は、ある時間期間後に画像フレーム・ピクチャーを表示するよう表示画面の領域Bを制御し、黒ピクチャーを表示するよう領域Cを制御する。さらに、端末は、ある時間期間後に、画像フレーム・ピクチャーを表示するよう表示画面の領域Cを制御し、黒ピクチャーを表示するよう領域Dを制御する。同様に、ついには、端末が表示画面の領域Iを制御して黒ピクチャーを表示し、ある時間期間後、表示画面の領域Iを制御して画像フレーム・ピクチャーを表示する。
実施形態2
周囲光のフリッカー周波数が端末の表示周波数と同じか、またはそれに近い場合、エンベロープ現象が発生する。図8に示されるように、図8の波形図は、周囲光の光強度トレンド図である。端末の表示周波数が周囲光のフリッカー周波数と同じである場合、周囲光がピクチャーの1フレームにおいて一度検出されるとき、端末は、周囲光の同じ強度をもつ諸位置、たとえば、最も高いまたは最も低い光強度をもつ諸位置を検出することがある。端末が検出データに基づいて表示画面の輝度を調整するとき、表示画面は、比較的明るく、または暗くなりうる。よって、本願のこの実施形態では、端末は、検出データの精度を改善するために、ピクチャーの1つのフレーム内で2回以上周囲光を検出するために、2つ以上の周囲光センサーをさらに使用してもよい。
下記は、端末が2つの周囲光センサーをもつ例を使って記述する。
この実施形態では、端末は、2つの周囲光センサー、すなわち、第1の周囲光センサーおよび第2の周囲光センサーを有する。表示画面の表示領域は、第1の領域と第2の領域とを含む。第1の領域は、第1の周囲光センサーの受光領域をカバーする。換言すれば、第1の領域は、第1の周囲光センサーが動作するときに第1の周囲光センサーが周囲光を受ける領域である。第2の領域は、第2の周囲光センサーの受光領域をカバーする。換言すれば、第2の領域は、第2の周囲光センサーが動作するときに第2の周囲光センサーが周囲光を受ける領域である。第2の領域のサイズは、第2の領域が前記受光領域をカバーできる限り、この実施形態において限定されない。
この実施形態において提供される周囲光検出方法は、以下のプロセスを含んでいてもよい。
端末は、少なくとも2回は黒ピクチャーを表示するよう第1の領域を制御し、第1の領域において黒ピクチャーを2回連続して表示する間の間隔において画像フレーム・ピクチャーを表示するよう第1の領域を制御する。第1の領域が少なくとも2回黒ピクチャーを表示するとき、端末は、第1の周囲光センサーによって検出された周囲光の強度を得る。第1の領域が黒ピクチャーを表示するとき、端末は、画像フレーム・ピクチャーを表示するよう第2の領域を制御する。端末はさらに、複数回にわたって黒ピクチャーを表示するよう第2の領域を制御する。第2の領域が黒ピクチャーを表示するとき、端末は第2の周囲光センサーによって検出された周囲光の強度を得る。端末は、第2の周囲光センサーおよび第1の周囲光センサーによって検出された周囲光の強度に基づいて、別個に、表示画面の輝度を自動的に調整する。
2つの周囲光センサーは、表示画面の背面に互いに間隔をおいて配置される。たとえば、図2bに示されるように、一方の周囲光センサーが表示画面の上部に配置され、他方の周囲光センサーは表示画面の長手方向における中間位置に配置される。この場合、端末が実施形態1のポリシー1、ポリシー2、ポリシー3を用いてリフレッシュすると、黒ピクチャーは2つの周囲光センサーの受光領域を順次カバーし、端末も2つの周囲光センサーに順次、周囲光を検出するよう通知する。したがって、ピクチャーの1フレームを表示するプロセスにおいて、端末は、周囲光を検出するための2つの時間期間を有してもよく、2つの検出データが得られる。
端末は、第1の周囲光センサーおよび第2の周囲光センサーによって検出された周囲光の得られた強度に基づいて、表示画面の輝度を自動的に調整することを注意しておくべきである。具体的な調整方法については、実施形態1の記述を参照されたい。詳細をここで再び述べることはしない。
第1の領域と第2の領域が複数回にわたって複数回にわたって黒ピクチャーを表示するプロセスについては、実施形態1の記述を参照されたいことを注意しておくべきである。詳細をここで再び述べることはしない。
第1の周囲光センサーおよび第2の周囲光センサーの動作プロセスについては、実施形態1の記述を参照されたい。詳細をここで再び述べることはしない。
さらに、端末が一つまたは複数の周囲光センサーを有するとき、端末は、表示周波数をさらに増加させてもよく、それにより、表示周波数と周囲光の光源周波数、たとえば、電源周波数電流の周波数との間に位相差があり、電源周波数電流からの電気的干渉が解消されることを注意しておくべきである。たとえば、現在の電源周波数電流の周波数は50Hzまたは60Hzである。換言すれば、周囲光のフリッカー周波数は、約50Hzまたは60Hzであってもよい。周波数誤差は一般に±1Hzである。したがって、端末の表示周波数は、50Hzや50Hzの倍数でない値、または60Hzや60Hzの倍数でない値に設定されてもよい。このようにして、表示周波数と周囲光のフリッカー周波数との間に位相差が存在する。たとえば、端末の表示周波数は、61Hz、63Hz等に設定される。
具体的には、ユーザーが周囲光に基づいて画面の輝度を自動的に調整する機能を有効にしないとき、端末は第1の表示周波数を使用する。第1の表示周波数は任意の値でありうる。ユーザーが周囲光に基づいて画面の輝度を自動的に調整する機能を有効にするとき、端末は、第2の表示周波数を使用する。第2の表示周波数と電源周波数電流の周波数との間には位相差があり、電源周波数電流によって生成される光源の影響をなくし、端末による画面の強度の自動調整を向上させる。これは、ユーザー経験を向上させる。
このように、端末は、各フレーム内の周囲光の異なる強度をもつ位置を検出し、得られた検出データは、周囲光の強度変化傾向を反映することができ、よって、表示画面は、検出データに基づいてより良好に調整されることができる。これは、ユーザー経験を向上させる。
上記の機能を実装するために、端末等は、機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェア・モジュールを含むことが理解できる。当業者は、本明細書に開示された実施形態に記載された例と組み合わせて、ユニット、アルゴリズム、および段階が、ハードウェアによって、またはハードウェアとコンピュータソフトウェアの組み合わせによって実装されうることを容易に認識するはずである。機能がハードウェアによって実行されるかコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計上の制約に依存する。当業者は、特定の用途毎に、記載される機能を実現するために種々の方法を用いてもよいが、その実装が本発明の実施形態の範囲を超えるものであると考えるべきではない。
本願の実施形態において、端末は、上記の方法の例に基づいて機能モジュールに分割されてもよい。たとえば、各機能モジュールは、各対応する機能に基づく分割を通じて得られてもよく、または2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されてもよい。統合されたモジュールは、ハードウェアの形で実装されてもよいし、あるいはソフトウェア機能モジュールの形で実装されてもよい。本発明の実施形態では、モジュールへの分割は一例であり、単に論理的な機能分割であり、実際の実施形態においては他の分割であってもよいことを注意しておくべきである。
さまざまな機能に対応する機能モジュールが分割を通じて得られるとき、図13は、上記の諸実施形態における端末の可能な構造の概略図である。図13に示されるように、端末1300は、表示ユニット1301、処理ユニット1302、および第1の検出ユニット1303を含む。表示ユニット1301は、第1の領域1311および第2の領域1312をさらに含む。第1の領域1311は、第1の検出ユニット1303によって周囲光を受けるために使用される領域を含み、第2の領域1312は、表示ユニット1301の、第1の領域1311以外の領域の少なくとも一部である。
処理ユニット1302は、少なくとも2回、黒ピクチャーを表示するよう、表示ユニット1301の第1の領域1311を制御するように構成される。第1の領域1311が黒ピクチャーを表示するとき、処理ユニット1302はさらに、画像フレーム・ピクチャーを表示するよう第2の領域1312を制御するように構成される。処理ユニット1302は、第1の領域1311において黒ピクチャーを2回連続して表示する間の間隔において、画像フレーム・ピクチャーを表示するように第1の領域1311を制御するようにさらに構成される。第1の領域1311が黒ピクチャーを表示するとき、プロセッサは、さらに、第1の検出ユニットによって検出される周囲光の強度を得るように構成される。少なくとも2回黒ピクチャーを表示することは、周期的に黒ピクチャーを表示することであってもよい。
任意的に、処理ユニット1302は、第1の検出ユニット1303によって検出された周囲光の強度に基づいて、表示画面の輝度を自動的に調整するようにさらに構成される。
任意的に、処理ユニット1302は:端末が第1のタイプのアプリケーションを実行するとき、第1の領域において黒ピクチャーを任意の2回連続的に表示する間の間隔を長くするか、または第1の領域が常に画像フレーム・ピクチャーを表示するときは、周囲光に基づく調整機能を無効にするようにさらに構成される。
任意的に、処理ユニット1302は:端末の得られた移動速度が事前設定された閾値よりも大きいときは、第1の領域において黒ピクチャーを任意の2回連続的に表示する間の間隔を長くするか、または常に画像フレームを表示するよう第1の領域を制御し、周囲光に基づく調整機能を無効にするようにさらに構成される。
任意的に、処理ユニット1302は、第1の領域が黒ピクチャーを表示するときに、端末によって、第1の検出ユニット1303を制御して、周囲光の強度を検出するようにさらに構成される。処理ユニット1302は、さらに、第1の周囲光センサーによって検出された周囲光の強度を読むように構成される。
任意的に、処理ユニット1302は:第1の領域が黒ピクチャーまたは画像フレーム・ピクチャーを表示するとき、周囲光の強度を検出するよう第1の周囲光センサーを制御するようにさらに構成される。処理ユニット1302は、さらに、第1の領域が黒ピクチャーを表示するとき、第1の周囲光センサーによって検出された周囲光の強度を読むように構成される。
任意的に、処理ユニット1302は:端末の表示周波数がf Hzであるとき、第1の領域において黒ピクチャーを2回連続して表示する間の間隔を1/af秒以上になるよう制御するようにさらに構成される。ここで、aは1以上の正の整数である。
任意的に、処理ユニット1302は、少なくとも2回、黒ピクチャーを表示するように第2の領域を制御するようさらに構成され、第2の領域が黒ピクチャーを表示するとき、第1の領域は、画像フレーム・ピクチャーを表示する。処理ユニット1302は、第2の領域において黒ピクチャーを連続して2回表示する間の間隔において、画像フレーム・ピクチャーを表示するよう第2の領域を制御するようにさらに構成される。
任意的に、端末は、第2の検出ユニット1304をさらに含む。第2の領域は、第2の周囲光センサーによって周囲光を受けるために使用される領域を含む。
任意的に、処理ユニット1302は、さらに:第2の領域が黒ピクチャーを表示するとき、第2の周囲光センサーによって検出される周囲光の強度を得るように構成される。処理ユニット1302は、さらに、第2の周囲光センサーによって検出される周囲光の強度に基づいて、表示画面の輝度を自動的に調整するように構成される。
任意的に、処理ユニット1302は、第2の領域が黒ピクチャーを表示するとき、画像フレーム・ピクチャーのn番目のフレームを表示するよう第2の領域の下部を制御し、画像フレーム・ピクチャーの(n+1)番目のフレームを表示するよう第2の領域の上部を制御する;または第2の領域が黒ピクチャーを表示するとき、端末は、画像フレーム・ピクチャーのn番目のフレームを表示するよう第2の領域の下部を制御し、画像フレーム・ピクチャーのn番目のフレームを表示するよう第2の領域の上部を制御ようにさらに構成される。
任意的に、処理ユニット1302は:黒ピクチャーを表示するよう第1の領域を制御するとき、表示画面の第1の領域内の発光ユニットをオフにするようにさらに構成される。
任意的に、処理ユニット1302は:黒ピクチャーを表示するよう第2の領域を制御するとき、表示画面の第2の領域内の発光ユニットをオフにするようにさらに構成される。
任意的に、処理ユニット1302は、さらに、位相差を形成するよう、表示周波数および表示画面の電源周波数電流の周波数を制御するように構成される。
上記の方法実施形態における段階のすべての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用されうる。詳細をここで再び述べることはしない。
むろん、端末1300は、プログラムコード、データなどを記憶するように構成された記憶ユニットをさらに含んでいてもよい。端末1300は、さらに、他の装置と対話するために端末によって使用される通信ユニットを含んでいてもよい。さらに、機能ユニットによって具体的に実装できる機能は、上記の諸例における方法段階に対応する機能を含むが、それらに限定されない。端末1300の他のユニットの詳細な説明については、ユニットに対応する方法段階の詳細な説明を参照されたい。詳細をここで再び述べることはしない。
統合されたユニットが使用されるとき、処理ユニットは、端末内のプロセッサであってもよい。表示ユニットは、表示モジュール、たとえば表示画面であってもよい。第1の検出ユニットおよび第2の検出ユニットは、周囲光センサーであってもよい。通信ユニットは、端末内の通信モジュール、たとえば、RF回路、Wi-Fiモジュール、またはブルートゥース・モジュールであってもよい。記憶ユニットは、端末内のメモリであってもよい。
図14は、上記の諸実施形態で使用される端末の可能な構造の概略図である。端末1400は、処理モジュール1401、記憶モジュール1402、および通信モジュール1403を含む。処理モジュール1401は、端末の動作に対して制御管理を実行するように構成される。記憶モジュール1402は、端末のプログラムコードおよびデータを記憶するように構成される。通信モジュール1403は、他の端末と通信するように構成される。処理モジュール1401は、プロセッサまたはコントローラ、たとえば、中央処理装置(Central Processing unit、CPU)、MCU、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせであってもよい。コントローラ/プロセッサは、本発明に開示された内容を参照して記述されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路を実装または実行してもよい。プロセッサはまた、計算機能を実装する組み合わせ、たとえば、一つまたは複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、またはDSPとマイクロプロセッサの組み合わせであってもよい。通信モジュール1403は、トランシーバ、トランシーバ回路、通信インターフェースなどであってもよい。記憶モジュール1402はメモリであってもよい。プロセッサがメモリに記憶されたプログラムコードを実行すると、端末は、上記の諸実施形態において記載された任意の方法を実行できるようにされる。
処理モジュール1401がプロセッサ(図1aに示されるプロセッサ101)であり、通信モジュール1403がRFトランシーバ回路(図1aに示される無線周波数回路102)であり、記憶モジュール1402がメモリ(図1に示されるメモリ103)であるとき、本発明のこの実施形態において提供される端末は、図1aに示される端末100であってもよい。通信モジュール1403は、RF回路だけでなく、Wi-Fiモジュールおよびブルートゥース・モジュールをも含んでいてもよい。RF回路、Wi-Fiモジュール、およびブルートゥース・モジュールのような通信モジュールは、まとめて通信インターフェースと呼ばれてもよい。プロセッサ、通信インターフェース、およびメモリは、バスを使用することによって一緒に結合されてもよい。
実施形態3
上記の諸実施形態は、周囲光センサー解決策を記述している。本願のある実施形態は、さらに、複数の光学近接センサー解決策を提供する。具体的には、複数の近接検出解決策を得るために、上記の諸実施形態において提供された解決策における周囲光センサーが光学近接センサーで置き換えられてもよく、他の構成要素は変化しないままである。
本願のこの実施形態において提供される近接検出解決策において、端末は、近接検出を完了するために、光学近接センサーとともに動作する。具体的には、端末は、光学近接センサーに対応する表示画面の一部を、黒ピクチャーを表示するよう制御して、端末は、表示画面の前記一部が黒ピクチャーを表示するときに、光学近接センサーによる外部物体の検出結果を取得する。換言すれば、光学近接センサーは、外部物体が近づいているかどうかを検出する。端末は、検出結果に基づいて制御される。端末が近接検出を必要としないとき、端末は、光学近接センサーに対応する表示画面の前記一部を、画像フレーム・ピクチャーを表示するように制御してもよい。
本願のこの実施形態において提供される近接検出方法は、端末に適用される。端末は、表示画面と、第1の光学近接センサーとを含む。第1の光学近接センサーは、表示画面の下に位置され、表示画面の表示領域は、第1の領域および第2の領域を含む。第1の領域は、外部物体を検出するために第1の光学近接センサーによって使用される領域を含み、第2の領域は、表示領域内の第1の領域以外の領域の少なくとも一部である。第1の光学近接センサーが、赤外線を送信することにより外部物体を検出するとき前記第1の領域は、、第1の光学近接センサーが赤外線を送信し、受信する領域である。
近接検出方法は:
端末によって、少なくとも2回黒ピクチャーを表示するよう第1の領域を制御し;
第1の領域が黒ピクチャーを表示するとき、端末によって、画像フレーム・ピクチャーを表示するよう第2の領域を制御し;
端末によって、第1の領域において黒ピクチャーを2回連続して表示する間の間隔において画像フレーム・ピクチャーを表示するよう第1の領域を制御し;
第1の領域が黒ピクチャーを表示するとき、端末によって、第1の光学近接センサーによって検出されたデータを得ることを含んでいてもよい。
さらに、端末によって、少なくとも2回、黒ピクチャーを表示するよう第1の領域を制御することは:端末によって、黒ピクチャーを周期的に表示するよう第1の領域を制御することを含む。
さらに、端末の表示周波数はf Hzであり、端末によって制御される第1の領域において、2回連続して黒ピクチャーを表示する間の間隔は、1/af秒以上であり、ここで、aは1以上の整数である。
さらに、毎回黒ピクチャーを表示する継続時間は第1の継続時間であり、光学近接センサーによる外部物体の近接を検出する継続時間は第2の継続時間であり、第1の継続時間は、第2の継続時間以上である。
さらに、画像フレーム・ピクチャーは、端末によってユーザーに対して提示される表示ユーザー・インターフェースである。
さらに、端末によって、少なくとも2回、黒ピクチャーを表示するよう第1の領域を制御することは、端末によって、第1の時間期間T1内にN個の黒ピクチャーを表示するよう第1の領域を制御することを含む。
第1の領域が黒ピクチャーを表示するとき、端末によって、外部物体の近接を検出するよう第1の光学近接センサーを制御することは:N個の黒ピクチャーのうちのM個が表示されるときに、端末によって、M回検出するよう第1の光学近接センサーを別々に制御することを含み、ここで、MはN以下である。
さらに、本方法は:
端末によって、複数回にわたって黒ピクチャーを表示するよう第2の領域を制御する段階であって、第2の領域が黒ピクチャーを表示するときに、第1の領域は画像フレーム・ピクチャーを表示する、段階と;
端末によって、第2の領域において黒ピクチャーを2回連続して表示することの間の間隔において、画像フレーム・ピクチャーを表示するよう第2の領域を制御する段階とをさらに含む。
さらに、端末は、第2の光学近接センサーをさらに含み、第2の領域は、外部物体を検出するために第2の光学近接センサーによって使用される領域を含む。本方法は:
第2の領域が黒ピクチャーを表示するとき、端末によって、第2の光学近接センサーによって検出されたデータを取得することをさらに含む。
さらに、第2の光学近接センサーは、表示画面の中央部分に位置される。
さらに、第1の光学近接センサーは、表示画面の上部に位置される。
さらに、本方法は:
第2の領域が黒ピクチャーを表示するとき、端末によって、画像フレーム・ピクチャーのn番目のフレームを表示するよう第2の領域の下部を制御し、画像フレーム・ピクチャーの(n+1)番目のフレームを表示するよう第2の領域の上部を制御する;または
第2の領域が黒ピクチャーを表示するとき、端末によって、画像フレーム・ピクチャーのn番目のフレームを表示するよう第2の領域の下部を制御し、画像フレーム・ピクチャーのn番目のフレームを表示するよう第2の領域の上部を制御することをさらに含む。
さらに、黒ピクチャーは、グレースケール値が事前設定された閾値以下であるピクチャーを含む。
さらに、端末が黒ピクチャーを表示するよう第1の領域を制御するとき、端末は、表示画面の第1の領域における発光ユニットをオフにする。
さらに、端末が黒ピクチャーを表示するよう第2の領域を制御するとき、端末は、表示画面の第2の領域における発光ユニットをオフにする。
さらに、本方法は:端末によって、前記表示周波数および表示画面の電源周波数電流の周波数を制御して、位相差を形成することをさらに含む。
さらに、第1の光学近接センサーによって検出されたデータを端末によって取得した後、本方法は、さらに:
第1の光学近接センサーが、外部物体が近づいていることを検出し、端末が通話中である場合、端末によって、表示画面をオフにするように制御すること;または
第2の光学近接センサーが、外部物体が近づいていることを検出し、端末が通話中である場合、端末によって表示画面をオフにするよう制御することを含む。
さらに、本方法は:第1の領域が黒ピクチャーおよび画像フレーム・ピクチャーを表示するとき、第1の光学近接センサーが検出状態にあることをさらに含む。
端末によって、第1の光学近接センサーによって検出されたデータを取得することは:第1の領域が黒ピクチャーを表示するときに、第1の光学近接センサーによって検出されたデータを端末によって読むことを含む。
本願のある実施形態は、さらに、プロセッサ、メモリ、表示画面、および第1の光学近接センサーを含む端末を提供する。第1の光学近接センサーは、表示画面の下に配置され、表示画面の表示領域は、第1の領域および第2の領域を含む。第1の領域は、外部物体を検出するために第1の光学近接センサーによって使用される領域を含み、第2の領域は、表示領域内の第1の領域以外の領域の少なくとも一部である。メモリおよび表示画面は、プロセッサに結合される。メモリはコンピュータプログラムコードを格納するように構成される。コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含み、プロセッサがコンピュータ命令を実行すると、端末は、近接検出方法を実行できるようにされる。
本願のこの実施形態において提供される近接検出解決策の詳細、たとえば、センサーの位置、表示画面の表示、および検出を実行するためのセンサーを用いた動作については、上記の諸実施形態における記述を参照されたい。上記の諸実施形態における周囲光センサーは、光学近接センサーで置き換えられる。
実施形態4
上記の諸実施形態は、周囲光センサーおよび光学近接センサー解決策を記載する。本願のある実施形態は、さらに、画面の下にカメラを含む端末およびその写真撮影方法を提供する。具体的には、構造において、画面の下にカメラを含む本端末を得るために、上記の諸実施形態において提供される解決策における周囲光センサーは、前方カメラで置き換えられてもよい。
本願のこの実施形態において提供される撮影方法によれば、前方カメラがオンにされた後、端末は、前方カメラに対応する表示画面の一部を、黒ピクチャーを表示するように制御する。端末が黒ピクチャーを表示するとき、端末は露出を実行し、プレビュー・ピクチャーを取得して表示するよう、前方カメラを制御する。プレビュー・ピクチャーの表示についての詳細については、黒ピクチャーを表示する上記の方法を参照されたい。プレビュー・ピクチャーが表示されるとき、端末はさらに新しいプレビュー・ピクチャーを定期的に取得してもよい。
本願の実施形態において提供される写真撮影方法は、画面の下にある前方カメラを含む端末に適用される。端末は、表示画面と前方カメラとを含む。前方カメラは、表示画面の下に位置され、表示画面の表示領域は、第1の領域と第2の領域とを含む。第1の領域は、前方カメラのレンズが位置されている領域を含み、第2の領域は、表示領域内の第1の領域以外の領域の少なくとも一部である。
本撮影方法は:
端末によって、前方カメラをオンにする段階と;
端末によって、少なくとも2回、黒ピクチャーを表示するよう第1の領域を制御する段階と;
第1の領域が黒ピクチャーを表示するときに、端末によって、プレビュー画像を得るよう前方カメラを制御する段階と;
第1の領域が黒ピクチャーを表示するとき、端末によって、第2の領域を、画像フレーム・ピクチャーを表示するよう制御する段階と;
端末によって、第1の領域において黒ピクチャーを2回連続して表示する間の間隔において、画像フレーム・ピクチャーを表示するよう第1の領域を制御する段階であって、第1の領域および第2の領域において表示される画像フレーム・ピクチャーは、前方カメラによって得られるプレビュー画像である、段階と;
撮影命令を受け取る段階であって、撮影命令はユーザーによって手動でトリガーされてもよく、または何らかの事象に応答して端末によって能動的にトリガーされてもよい(端末がプレビュー画像において笑顔があることを検出するときに、端末は自動的に写真撮影をトリガーする)、段階と;
撮影命令に応答して、端末によって、撮影を実行するよう前方カメラを制御する段階とを含んでいてもよい。
撮影方法は、プレビュー画像を取得し、撮影を行なう上記の諸プロセスを含む。
さらに、端末によって、少なくとも2回、黒ピクチャーを表示するよう第1の領域を制御することは:端末によって、黒ピクチャーを周期的に表示するよう第1の領域を制御することを含む。
さらに、端末の表示周波数はf Hzであり、端末によって制御される第1の領域において、黒ピクチャーを2回連続して表示する間の間隔は、1/af秒以上である。ここで、aは1以上の正の整数である。
さらに、各回の黒ピクチャーを表示する継続時間は第1の継続時間であり、前方カメラによって1回露光を実行する継続時間は第2の継続時間であり、第1の継続時間は第2の継続時間以上である。
さらに、画像フレーム・ピクチャーは、端末によってユーザーに対して提示される表示ユーザー・インターフェースである。
さらに、端末によって、少なくとも2回、黒ピクチャーを表示するよう第1の領域を制御することは、端末によって、第1の時間期間T1内にN個の黒ピクチャーを表示するよう第1の領域を制御することを含む。
第1の領域が黒ピクチャーを表示するとき、端末によって、プレビュー画像を得るよう前方カメラを制御することは、N個の黒ピクチャーのうちのM個が表示されるときに、端末によって、M回プレビュー画像を得るよう前方カメラを別個に制御することを含み、MはN以下である。
さらに、本方法は:
端末によって、複数回にわたって黒ピクチャーを表示するよう第2の領域を制御する段階であって、第2の領域が黒ピクチャーを表示するとき、第1の領域は画像フレーム・ピクチャーを表示する、段階と;
端末によって、第2の領域において黒ピクチャーを2回連続して表示する間の間隔において画像フレーム・ピクチャーを表示するよう第2の領域を制御する段階とをさらに含む。
さらに、前方カメラは、表示画面の上部または中央部に位置される。
さらに、本方法は:
第2の領域が黒ピクチャーを表示するとき、端末によって、画像フレーム・ピクチャーのn番目のフレームを表示するよう第2の領域の下部を制御し、画像フレーム・ピクチャーの(n+1)番目のフレームを表示するよう第2の領域の上部を制御すること;または
第2の領域が黒ピクチャーを表示するとき、端末によって、画像フレーム・ピクチャーのn番目のフレームを表示するよう第2の領域の下部を制御し、画像フレーム・ピクチャーのn番目のフレームを表示するよう第2の領域の上部を制御することをさらに含む。
さらに、黒ピクチャーは、グレースケール値が事前設定された閾値以下であるピクチャーを含む。
さらに、端末が黒ピクチャーを表示するよう第1の領域を制御するとき、端末は、表示画面の第1の領域における発光ユニットをオフにする。
さらに、端末が黒ピクチャーを表示するよう第2の領域を制御するとき、端末は、表示画面の第2の領域における発光ユニットをオフにする。
さらに、本方法は:端末によって、前記表示周波数および前記表示画面の電源周波数電流の周波数を制御して、位相差を形成することをさらに含む。
さらに、本方法は:第1の領域が黒ピクチャーおよび画像フレーム・ピクチャーを表示するとき、前方カメラが作動状態にあることをさらに含み;
端末によって、プレビュー画像を得るよう前方カメラを制御することは:第1の領域が黒ピクチャーを表示するときに、端末によって、前方カメラによって得られたプレビュー画像を読み取ることを含む。
本願のある実施形態は、さらに、プロセッサ、メモリ、表示画面、および前方カメラを含む端末を提供する。前方カメラは、表示画面の下に配置され、表示画面の表示領域は、第1の領域および第2の領域を含む。第1の領域は、前方カメラのレンズが位置されている領域を含み、第2の領域は、表示領域内の第1の領域以外の領域の少なくとも一部である。メモリおよび表示画面は、プロセッサに結合される。メモリはコンピュータプログラムコードを格納するように構成される。コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含み、プロセッサがコンピュータ命令を実行すると、端末は、本撮影方法を実行できるようにされる。
本願のこの実施形態において提供される詳細、たとえば、前方カメラの位置、表示画面の表示、および露光を実行するためのカメラとの協働については、上記の諸実施形態の記述を参照されたい。上記の諸実施形態における周囲光センサーは、前方カメラで置き換えられる。むろん、本願のこの実施形態において提供される端末は、画面の下に位置される前方カメラおよび周囲光センサーの両方を含んでいてもよく、または、画面の下に位置される前方カメラ、周囲光センサー、および光学近接センサーをすべて含んでいてもよい。
実装についての上記の記述は、簡明のために、上記の機能モジュールの分割が記述のための例として使用されることを当業者が理解することを許容する。実際の応用では、上記の機能は異なるモジュールに割り当てられ、要件に応じて実装されることができる。換言すれば、上述した機能の全部または一部を実装するために、装置の内部構造は、異なる機能モジュールに分割される。上記のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、上記の方法実施形態における対応するプロセスを参照されたい。詳細をここで再び述べることはしない。
本願において提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、および方法は、他の仕方で実施されてもよいことを理解しておくべきである。たとえば、記載された装置実施形態は、単に一例である。たとえば、モジュールまたはユニットへの分割は、単に論理的な機能分割であり、実際の実装においては他の分割であってもよい。たとえば、複数のユニットまたは構成要素が組み合わされたり、または別のシステムに統合されたりしてもよく、あるいはいくつかの特徴が、無視されたり、あるいは実行されなかったりしてもよい。加えて、表示されたまたは論じられた相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを使用することによって実現されてもよい。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子的、機械的、または他の形で実装されうる。
別個の部分として記載されるユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、また、ユニットとして表示される部分は、物理的ユニットであってもなくてもよく、1つの位置に位置されていてもよく、または複数のネットワークユニット上に分散されていてもよい。それらのユニットの一部または全部が、実施形態の解決策の目的を達成するための実際の要件に基づいて選択されてもよい。
さらに、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、または各ユニットが物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形で実装されてもよく、またはソフトウェア機能ユニットの形で実装されてもよい。
統合ユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用される場合、統合ユニットは、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決策は、本質的に、または先行技術に寄与する部分は、または技術的解決策の全部もしくは一部は、ソフトウェア製品の形で実施されてもよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ装置(これは、パーソナルコンピュータ、サーバー、またはネットワーク装置であってもよい)に、本願の実施形態に記載される方法の段階の全部または一部を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は:フラッシュメモリ、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ、ランダムアクセスメモリ、磁気ディスク、または光ディスクのようなプログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
上記の記述は、本願の単に具体的な実装であるが、本願の保護範囲を限定することは意図されていない。本願に開示された技術的範囲内のいかなる変更または置換も、本願の保護範囲内にはいる。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従う。