JP2023057255A - Fuel injection valve - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、燃料を噴射する燃料噴射弁に関する。 The present invention relates to a fuel injection valve that injects fuel.
本技術分野の背景技術として、特許文献1に記載された燃料噴射弁が知られている。この燃料噴射弁は、可動子の周方向において下流側連通孔と同じ角度位置に、ガイド部の上流側と下流側とを中心軸線方向に連通する燃料通路を設けている。この燃料噴射弁では、固定鉄心の中心部を中心軸線に沿う方向に貫通する貫通孔を有し、この貫通孔にコイルばねが設けられており、コイルばねは弁体が弁座に当接する方向(閉弁方向)に可動子を付勢する(段落0023-0028参照)。 BACKGROUND ART As background art in this technical field, a fuel injection valve described in Patent Document 1 is known. This fuel injection valve is provided with a fuel passage that communicates the upstream side and the downstream side of the guide portion in the central axis direction at the same angular position as the downstream side communication hole in the circumferential direction of the mover. This fuel injection valve has a through-hole passing through the center of the fixed iron core in a direction along the central axis, and a coil spring is provided in this through-hole. The mover is urged in the (valve closing direction) (see paragraphs 0023-0028).
特許文献1の燃料噴射弁では、製造過程で燃料流路内に異物が混入した場合に、短い慣らし運転で異物を燃料流路から排出できるようにするために、可動子の周りに発生する死水域を低減することに配慮している。しかし特許文献1の燃料噴射弁では、固定鉄心の貫通孔に配設されたコイルばねの周辺に発生する死水域については配慮されていない。 In the fuel injection valve of Patent Document 1, if foreign matter enters the fuel passage during the manufacturing process, it is possible to discharge the foreign matter from the fuel passage with a short run-in. Consideration is given to reducing water areas. However, in the fuel injection valve of Patent Literature 1, no consideration is given to the dead water area generated around the coil spring arranged in the through hole of the fixed iron core.
本発明の目的は、固定鉄心の貫通孔に配設されたコイルばねの周辺に発生する死水域を低減した燃料噴射弁を提供することにある。 SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a fuel injection valve in which a dead water area generated around a coil spring arranged in a through hole of a fixed iron core is reduced.
上記目的を達成するために、本発明の燃料噴射弁は、
一端部に設けられた弁体と他端部に設けられた可動鉄心とを有する可動子と、
閉弁時に前記弁体が当接する弁座と、
前記弁体を閉弁方向に付勢する弁体付勢部材と、
前記可動鉄心との間に磁気吸引力を発生させる固定鉄心と、
を備え、
前記弁体付勢部材は、前記可動鉄心の下端部に配置された板バネにより構成される。
In order to achieve the above object, the fuel injection valve of the present invention comprises:
a mover having a valve body provided at one end and a movable iron core provided at the other end;
a valve seat against which the valve element abuts when the valve is closed;
a valve body biasing member that biases the valve body in a valve closing direction;
A fixed iron core that generates a magnetic attraction force between itself and the movable iron core;
with
The valve body biasing member is composed of a leaf spring arranged at the lower end of the movable iron core.
本発明によれば、コイルばねに替えて板バネを用いることにより、固定鉄心の貫通孔に配設されたコイルばねの周辺に発生していた死水域を低減した燃料噴射弁を提供することができる。 According to the present invention, by using a leaf spring instead of a coil spring, it is possible to provide a fuel injection valve in which a dead water area generated around the coil spring disposed in the through-hole of the fixed iron core is reduced. can.
本発明に係る実施例について、図1乃至図3を用いて説明する。 An embodiment according to the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 3. FIG.
図1を参照して、燃料噴射弁1の全体構成について説明する。図1は、本発明に係る燃料噴射弁の一実施例について、弁軸心(中心軸線)に沿う断面を示す断面図である。なお、中心軸線1aは、弁体27c、ロッド部(接続部)27b及び可動鉄心27aが一体に設けられた可動子27の軸心(弁軸心線)に一致し、且つ筒状体5の中心軸線に一致している。
The overall configuration of the fuel injection valve 1 will be described with reference to FIG. FIG. 1 is a cross-sectional view showing a cross-section along the valve axis (central axis) of an embodiment of the fuel injection valve according to the present invention. The
図1において、燃料噴射弁1の上端部(上端側)を基端部(基端側)と呼び、下端部(下端側)を先端部(先端側)と呼ぶ場合がある。基端部(基端側)及び先端部(先端側)という呼び方は、燃料の流れ方向或いは燃料配管に対する燃料噴射弁1の取り付け構造に基づいている。また、本明細書において説明される上下関係は図1を基準とするもので、燃料噴射弁1を内燃機関に搭載した形態における上下方向とは必ずしも一致しない。 In FIG. 1, the upper end portion (upper end side) of the fuel injection valve 1 may be called the base end portion (base end side), and the lower end portion (lower end side) may be called the tip portion (tip end side). The names of the base end (base end side) and the tip end (front end side) are based on the direction of fuel flow or the mounting structure of the fuel injection valve 1 with respect to the fuel pipe. Also, the vertical relationship described in this specification is based on FIG. 1, and does not necessarily match the vertical direction when the fuel injection valve 1 is mounted in an internal combustion engine.
燃料噴射弁1には、金属材製の筒状体5によって、その内側に燃料流路(燃料通路)3がほぼ中心軸線1aに沿うように構成されている。筒状体5は、磁性を有するステンレス等の金属素材を用い、深絞り加工等のプレス加工により中心軸線1aに沿う方向に段付きの形状に形成されている。これにより、筒状体5は、一端側5aの径が他端側5bの径に対して大きくなっている。
The fuel injection valve 1 has a
筒状体5の基端部には燃料供給口2が設けられ、この燃料供給口2に、燃料に混入した異物を取り除くための燃料フィルタ13が取り付けられている。また、筒状体5の基端側端部5dの外周にはOリング11が配設されている。
A
筒状体5の先端部には、弁体27cと弁座部材15とからなる弁部7が構成されている。弁座部材15は、筒状体5の先端側端部の内側に挿入され、レーザ溶接19により筒状体5に固定されている。レーザ溶接19は、筒状体5の外周側から全周に亘って実施されている。この場合、弁座部材15を筒状体5の先端側端部の内側に圧入した上で、弁座部材15をレーザ溶接により筒状体5に固定してもよい。
A
筒状体5の中間部には弁体27cを駆動するための駆動部9が配置されている。駆動部9は電磁アクチュエータ(電磁駆動部)で構成されている。具体的には、駆動部9は、筒状体5の内部(内周側)に固定された固定鉄心25と、筒状体5の内部において固定鉄心25に対して先端側に配置され、中心軸線1aに沿う方向に移動可能な可動子(可動部材)27と、可動子27に構成された可動鉄心27aと固定鉄心25とが微小ギャップδ1を介して対向する位置で筒状体5の外周側に外挿された電磁コイル29と、電磁コイル29の外周側で電磁コイル29を覆うヨーク33とによって構成されている。
A
筒状体5の内側には可動子27が収容されており、筒状体5は可動鉄心27aの外周面と対向して可動鉄心27aを囲繞するハウジングを構成している。
A
可動鉄心27aと固定鉄心25とヨーク33とは、電磁コイル29に通電することにより生じる磁束が流れる閉磁路を構成する。磁束は微小ギャップδ1を通過するが、微小ギャップδ1の部分で筒状体5を流れる漏れ磁束を低減するため、筒状体5の微小ギャップδ1に対応する位置に、非磁性部或いは筒状体5の他の部分よりも弱磁性の弱磁性部5cが設けられている。以下、この非磁性部或いは弱磁性部5cは、単に非磁性部5cと呼んで説明する。非磁性部5cは、筒状体5に非磁性化処理を行うことにより、或いは、筒状体5の外周面に環状凹部を形成することにより、構成することができる。
The
電磁コイル29は、樹脂材料で筒状に形成されたボビン31に巻回され、筒状体5の外周側に外挿されている。電磁コイル29はコネクタ41に設けられたターミナル43に電気的に接続されている。コネクタ41には図示しない外部の駆動回路が接続され、ターミナル43を介して、電磁コイル29に駆動電流が通電される。
The
固定鉄心25は、磁性金属材料からなる。固定鉄心25は筒状に形成され、中心部を中心軸線1aに沿う方向に貫通する貫通孔25aを有する。固定鉄心25は、筒状体5の小径部5bの基端側に圧入固定され、筒状体5の中間部に位置している。固定鉄心25は溶接により筒状体5に固定してもよいし、溶接と圧入を併用して筒状体5に固定してもよい。
The fixed
可動子27は、可動鉄心27aとロッド部(接続部)27bと弁体27cとで構成される。可動鉄心27aは円環形状である。弁体27cは弁座15b(図2参照)と当接する部材である。弁座15b及び弁体27cは協働して燃料通路を開閉する。ロッド部27bは細長い円筒形状であり、可動鉄心27aと弁体27cとを接続する接続部である。可動鉄心27aは、弁体27cと連結され、固定鉄心25との間に作用する磁気吸引力によって、弁体27cを開閉弁方向に駆動するための部材である。
The
本実施例では、ロッド部27bと弁体27cとを別部材で構成し、ロッド部27bに弁体27cを固定している。ロッド部27bと弁体27cとの固定は、溶接により行われる。ロッド部27bと弁体27cとは一つの部材で一体化されて構成されてもよい。
In this embodiment, the
ロッド部27bは円筒形状であり、ロッド部27bの上端に開口すると共に軸方向に延設された中心孔27baを有する。ロッド部27bには内側(中心孔27ba)と外側とを連通する連通孔(開口部)27boが形成されている。ロッド部27bの外周面と筒状体5の内周面との間には燃料室37が形成されている。固定鉄心25の貫通孔25a内の燃料通路3は、可動鉄心27aの凹部27aa、ロッド部27bの孔27ba、及び連通孔27boを通じて燃料室37に連通している。凹部27aa、中心孔27ba及び連通孔27boaは貫通孔25a内の燃料通路3と燃料室37とを連通する燃料流路3を構成する。
The
ヨーク33は、磁性を有する金属材料でできており、燃料噴射弁1のハウジングを兼ねている。ヨーク33は大径部33aと小径部33bとを有する段付きの筒状に形成されている。大径部33aは電磁コイル29の外周を覆って円筒形状を成しており、大径部33aの先端側に大径部33aよりも小径の小径部33bが形成されている。小径部33bは筒状体5の小径部5bの外周に圧入又は挿入されている。小径部33bの内周面は筒状体5の外周面に緊密に接触している。このとき、小径部33bの内周面の少なくとも一部は、可動鉄心27aの外周面と筒状体5を介して対向しており、この対向部分に形成される磁路の磁気抵抗を小さくしている。ヨーク33の先端側端部は、筒状体5と、全周に亘ってレーザ溶接24により接合されている。
The
筒状体5の先端部には円筒状のプロテクタ49が外挿され、筒状体5の先端部がプロテクタ49によって保護されている。プロテクタ49のフランジ部49aと、ヨーク33の小径部33bと、ヨーク33の大径部33aと小径部33bとの段差面とによって環状溝34が形成され、環状溝34にOリング46が外挿されている。Oリング46は、燃料噴射弁1が内燃機関に取り付けられる際に、内燃機関側に形成された挿入口の内周面とヨーク33における小径部33bの外周面との間で液密及び気密を確保するシールとして機能する。
A
燃料噴射弁1の中間部から基端側端部の近傍までの範囲に、樹脂カバー47がモールドされている。樹脂カバー47の先端側端部はヨーク33の大径部33aの基端側の一部を被覆している。また、樹脂カバー47を形成する樹脂によりコネクタ41が一体的に形成されている。
A
本実施例では、可動子27に板バネ39が取り付けられており、板バネ39で可動子27、すなわち弁体27cを弁座15b(図2参照)と当接するように付勢する。すなわち、弁体27cを閉弁方向に付勢する弁体付勢部材として、可動子27に板バネ39が設けられている。この弁体付勢部材39については、後で詳細に説明する。
In this embodiment, a
次に、図2を参照して、ノズル部8の構成ついて、詳細に説明する。図2は、図1に示すノズル部8の近傍を拡大して示す断面図である。
Next, referring to FIG. 2, the configuration of the
弁座部材15には、中心軸線1aに沿う方向に貫通する貫通孔15d,15c,15v,15eが形成されている。この貫通孔の途中には下流側に向かって縮径する円錐面15vが形成されている。円錐面15v上には弁座15bが構成され、弁体27cが弁座15bに離接することにより、燃料通路の開閉が行われる。なお、弁座15bが形成された円錐面15vを弁座面と呼ぶ場合もある。また弁座15bは、弁体27cと当接する弁座面15v側のシール部を構成する。
Through
貫通孔15d,15c,15v,15eにおける、円錐面15vから上側の孔部分15d,15c,15vは、弁体27cを収容する弁体収容孔を構成する。弁体収容孔15d,15c,15vの内周面に、弁体27cを中心軸線1aに沿う方向に案内するガイド面15cが形成されている。ガイド面15cは可動子27を案内する二つのガイド面のうち、下流側に位置する下流側ガイド面を構成する。
下流側ガイド面15cとこの下流側ガイド面15cに摺接する弁体27cの摺接面27cbとは、可動子27の変位を案内する下流側ガイド部50Aを構成する。
The
ガイド面15cの上流側には、上流側に向かって拡径する拡径部15dが形成されている。弁座面15vの下端部は燃料導入孔15eに接続され、燃料導入孔15eの下端面が弁座部材15の先端面15tに開口している。
On the upstream side of the
弁座部材15の先端面15tには、ノズルプレート21nが取り付けられている。ノズルプレート21nは弁座部材15にレーザ溶接23により固定されている。レーザ溶接部23は、複数の燃料噴射孔110が形成された噴射孔形成領域を取り囲むようにして、この噴射孔形成領域の周囲を一周している。
A
また、ノズルプレート21nは板厚が均一な板状部材(平板)で構成され、複数の燃料噴射孔91が形成されている。複数の燃料噴射孔91の形態は特に問わない。燃料噴射孔91の上流側に燃料に旋回力を付与する旋回室を有するものであってもよい。燃料噴射孔の中心軸線91aは燃料噴射弁の中心軸線1aに対して平行であってもよいし、傾斜していてもよい。
The
本実施例において、燃料噴射孔91を開閉する弁部7は弁座部材15と弁体27cとによって構成され、燃料噴霧の形態を決定する燃料噴射部21はノズルプレート21nによって構成される。そして、弁部7と燃料噴射部21とは、燃料噴射を行うためのノズル部8を構成している。すなわち、本実施例におけるノズル部8は、ノズルプレート21nがノズル部8の本体側(弁座部材15)の先端面15tに接合されて構成されている。
In this embodiment, the
また、本実施例では、弁体27cは、球状を成すボール弁を用いている。このため、弁体27cにおけるガイド面15cと対向する部位には、周方向に間隔を置いて複数の切欠き面27caが設けられ、この切欠き面27caによって下流側ガイド部50Aにおける燃料通路15h(図3参照)が構成されている。弁体27cはボール弁以外の弁体で構成することも可能である。例えば、ニードル弁を用いてもよい。
Further, in this embodiment, a ball valve having a spherical shape is used as the
図3を参照して、可動子27近傍の構成について、詳細に説明する。図3は、可動子27近傍を拡大して示す縦断面図である。
A configuration near the
本実施例では、可動鉄心27aとロッド部27bとが一部材で一体に形成されている。可動鉄心27aの上端面27abの中央部には、下端側に向けて窪んだ凹部27aaが形成されている。凹部27aaの底部27agには、ロッド部27bの中心孔27baに連通する開口部27afが形成されている。開口部27afは、固定鉄心25の貫通孔25aから凹部27aa内の空間(燃料通路)に流入した燃料を、ロッド部27bの中心孔27baの空間(燃料通路)27biに流す燃料通路を構成する。
In this embodiment, the
すなわち可動子27は、一端部に設けられた弁体27cと他端部に設けられた可動鉄心27aとの間に延設され可動鉄心27aよりも小径のロッド部27bと、ロッド部27bの中心孔27ba形成された燃料通路27biと、を有する。
That is, the
本実施例では、ロッド部27bと可動鉄心27aとを一部材で構成しているが、別々の部材で構成したものを一体に組み付けてもよい。
In this embodiment, the
可動鉄心27aの上端面27abは、固定鉄心25の下端面25bと対向する。可動鉄心27aの上端面27abと固定鉄心25の下端面25bとは、相互に磁気吸引力が作用する磁気吸引面を構成する。可動鉄心27aの外周面27acと筒状体5の内周面5eとの間には、円筒部材30が設けられている。
An upper end surface 27ab of the
円筒部材30は、先端側が磁性を有し、基端側が非磁性となるように構成される。すなわち円筒部材30は、磁性部30bと非磁性部30aとを有する。磁性部30bはヨーク33と可動鉄心27aとの間における磁束の流れを良好にし、非磁性部30aは円筒部材30を通じてヨーク33或いは可動鉄心27aと固定鉄心25との間に流れる漏れ磁束を減少させる。これにより、可動鉄心27aと固定鉄心25との間の磁気吸引力の低下を抑制することができる。
The
円筒部材30の非磁性部30aが存在することで、微小ギャップδ1の部分で可動鉄心27aから筒状体5を介して固定鉄心25に流れる漏れ磁束を低減する効果が向上する。この漏れ磁束を十分に低減できる場合は筒状体5の非磁性部5cを設けない構成とすることができ、筒状体5の強度を向上することができる。
The presence of the
可動鉄心27aの外周面27acは、筒状体5の内周面5eとの間に介在する円筒部材30の内周面30eに摺動するように構成されている。円筒部材30の内周面30eは上流側ガイド面を構成し、可動鉄心27aの外周面27acは円筒部材30により構成される上流側ガイド面30eに摺接する。上流側ガイド面30eと可動鉄心27aの外周面27acとは、可動子27の変位を案内する上流側ガイド部50Bを構成する。
The outer peripheral surface 27ac of the
可動子27は、上流側ガイド部50Bと下流側ガイド部50A(図2参照)との二点で案内されて、中心軸線(弁軸心線)1aに沿う方向に往復動作する。上述したように、可動子27のロッド部27bには、内側(中心孔27ba)と外側とを連通する連通孔27boが形成されている。すなわち本実施例の燃料噴射弁1では、可動子27は弁体27cと可動鉄心27aとの間にロッド部27bを備え、ロッド部27bの内側(中心孔27ba)に可動鉄心27aの上流側に連通する燃料通路を有する。
The
弁体27cを閉弁方向に付勢する弁体付勢部材として、可動鉄心27aの下端部に板バネ39が設けられている。すなわち本実施例の燃料噴射弁1は、一端部に設けられた弁体27cと他端部に設けられた可動鉄心27aとを有する可動子27と、閉弁時に弁体27cが当接する弁座15bと、弁体27cを閉弁方向に付勢する弁体付勢部材39と、可動鉄心27aとの間に磁気吸引力を発生させる固定鉄心25と、を備え、弁体付勢部材39は、可動鉄心27aの下端部に配置された板バネ39により構成される。
A
このために、可動鉄心27aの下端部には最外周面27acに凹部27adが形成され、板バネ39は凹部27adに圧入されて可動鉄心27aに固定されている。すなわち板バネ39は、可動鉄心27aの最外周面27acよりも小径の外周面部27adに固定されている。
For this reason, a recess 27ad is formed in the outermost peripheral surface 27ac of the lower end portion of the
すなわち本実施例の燃料噴射弁は、可動鉄27a心の外周側に円筒部材30を備え、板バネ39は、内径部が可動鉄心27aの外周部に圧入され、外径部が円筒部材30の下端部に当接するように配設される。
That is, the fuel injection valve of this embodiment has a
図3に示すように、可動鉄心27aの凹部27aaの底部27agに、燃料に混入した異物を捕集するための燃料フィルタ36を配置してもよい。これにより、燃料に含まれる異物の捕集効果が高まり、燃料噴射装置の信頼性が向上する。
As shown in FIG. 3, a
図3と共に図4及び図5を参照して、板バネ39による可動子27の付勢に関する構成について、詳細に説明する。図4は、本発明に係る燃料噴射弁に用いられる弁体付勢ばねの一実施例を示す図である。図5は、図4に示す弁体付勢ばねの機能の概要を示す概略図である。
4 and 5 together with FIG. 3, a detailed description will be given of the configuration related to the biasing of the
本実施例では、板バネ39は皿バネにより構成される。板バネ39は中心部に穴を有し、内径39i側に対して外径39o側が燃料噴射弁1の基端側に位置するように、テーパー状に形成され、外径39o側が円筒部材30の磁性部30bの下端部に当接している。上述した様に、板バネ39は可動鉄心27aの凹部27adに圧入されて固定されるため、板バネ39の内径39iの寸法(内径寸法)D39iは可動鉄心27aの凹部27adの外径寸法よりも小さい。一方、板バネ39の外径39oの寸法(外径寸法)D39oは、板バネ39がばねとしての機能を果たすために、円筒部材30の内径寸法よりも大きく、筒状体5の内周面5eの径(内径寸法)よりも小さい値に設定されている。
In this embodiment, the
円筒部材30の中心軸線1aに沿う方向の長さhは、板バネ39が可動子27を常に閉弁方向に付勢する付勢力を発生することができる長さに設定される。すなわち円筒部材30の長さhは、板バネ39の外径部(外周部)が円筒部材30の下端部に常時当接して、内径部が可動鉄心27aに固定された板バネ39を常時圧縮した状態に維持可能な大きさに設定される。
The length h of the
円筒部材30は板バネ39に保持されるため、筒状体5に固定される必要はないが、筒状体5の内周面5eに圧入等により固定されてもよい。本実施例の燃料噴射弁1では、円筒部材30は、固定鉄心25と板バネ39との間に、固定鉄心25と板バネ39とにより挟持されている。より具体的には、円筒部材30は板バネ39と固定鉄心25の下端面25bとの間に、板バネ39と固定鉄心25の下端面25bとによって挟持されている。この場合、本実施例の燃料噴射弁1では、可動子27を内包する筒状体5を備え、円筒部材20は、筒状体5の内側に遊嵌状態で内挿されている。
Since the
このため、円筒部材30の上端部は固定鉄心25の下端面25bに当接し、円筒部材30の下端部は板バネ39の外径部に当接している。この場合、可動子27の付勢力は円筒部材30の長さhによって所定の数値範囲に設定される。また円筒部材30を筒状体5の内周面5eに固定する場合は、可動子27の付勢力は円筒部材30の固定位置によって設定することもできる。
Therefore, the upper end of the
図5では、実線で示す可動鉄心27が閉弁状態の可動鉄心を示し、破線で示す可動鉄心27’が開弁状態の可動鉄心を示す。また、実線で示す板バネ39が閉弁状態の板バネを示し、破線で示す板バネ39’が開弁状態の板バネを示す。板バネ39は内径側が外径側に対して下方に位置しており、閉弁状態における板バネ39の最下端部は開弁状態における板バネ39の最下端部よりも下方に位置する。また板バネ39の上面が最も高い位置に変位する開弁状態(破線39’で示す状態)において、板バネ39’の上面と円筒部材30の下端面との間に隙間が存在する。もちろん板バネ39の最外径部は円筒部材30の下端面に当接している。
In FIG. 5, the
なお図4に示すように、板バネ39は完全な円環形状をしている必要はなく、一部に切欠き39aが設けられるような形状であってもよい。円筒部材30も板バネ39と同様に、完全な円筒をしている必要はなく、一部に切欠き39aと同様な切欠きが設けられるような形状であってもよい。
As shown in FIG. 4, the
ここで図6を参照して、本実施例の燃料流れについて、比較例との違いを説明する。図6は、固定鉄心25の貫通孔25aにコイルばね390を配設した、本発明との比較例について、コイルばね390の周辺における燃料流れの解析結果を示す図である。
Here, with reference to FIG. 6, the difference between the fuel flow of this embodiment and the comparative example will be described. FIG. 6 is a diagram showing analysis results of the fuel flow around the
一般的に、弁体27cを弁座15b(図2参照)と当接するように付勢するために、固定鉄心25の貫通孔25aにコイルばね39’を設ける。コイルばね39’は、一端(下端)が可動鉄心27aの内側に設けられたばね座に当接し、他端(上端)が固定鉄心25の貫通孔25aの内側に配設されたアジャスタ(調整子)35の下端部(先端側端面)に当接するように設けられる。すなわち一般的な燃料噴射弁では、弁体27cを閉弁方向に付勢する弁体付勢部材として、固定鉄心25の貫通孔25aの内側にコイルばね39’が設けられ、コイルばね39’を設けるために更にアジャスタ35が設けられる。
Generally, a coil spring 39' is provided in the through
比較例では、コイルばね39’及びアジャスタ35のために、コイルばね39’の周辺に大きな死水域が形成される。このため、この死水域に異物が滞留し、燃料流路から異物を排出するために長い時間にわたる慣らし運転が必要になる。 In the comparative example, due to the coil spring 39' and the adjuster 35, a large dead water area is formed around the coil spring 39'. As a result, foreign matter stays in this dead water area, and a long break-in operation is required to discharge the foreign matter from the fuel passage.
本実施例では、可動鉄心27aに下端側に板バネ39を設けることで、固定鉄心25の貫通孔25aの内側における死水域の発生を抑制することができる。これにより本実施例では、燃料噴射弁1からの異物の排出性が向上する。
In this embodiment, by providing the
また本実施例では、構造上、死水域の発生し易い可動鉄心27aに下端側に板バネ39を設けることで、新たな死水域を形成することが無く、従来の死水域の大きさを小さくすることができる。
Further, in the present embodiment, by providing the
図7を参照して、本発明に係る燃料噴射弁を搭載した内燃機関について説明する。図7は、燃料噴射弁1が搭載された内燃機関の断面図である。 An internal combustion engine equipped with a fuel injection valve according to the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 7 is a cross-sectional view of an internal combustion engine in which the fuel injection valve 1 is mounted.
内燃機関100のエンジンブロック101にはシリンダ102が形成されおり、シリンダ102の頂部に吸気口103と排気口104とが設けられている。吸気口103には、吸気口103を開閉する吸気弁105が、また排気口104には排気口104を開閉する排気弁106が設けられている。エンジンブロック101に形成され、吸気口103に連通する吸気流路107の入口側端部107aには吸気管108が接続されている。
A
燃料噴射弁1の燃料供給口2(図1参照)には燃料配管110が接続される。
A
吸気管108には燃料噴射弁1の取付け部109が形成されており、取付け部109に燃料噴射弁1を挿入する挿入口109aが形成されている。挿入口109aは吸気管108の内壁面(吸気流路)まで貫通しており、挿入口109aに挿入された燃料噴射弁1から噴射された燃料は吸気流路内に噴射される。二方向噴霧の場合、エンジンブロック101に吸気口103が二つ設けられた形態の内燃機関を対象として、それぞれの燃料噴霧が各吸気口103(吸気弁105)を指向して噴射される。
A mounting
本実施例の内燃機関100では、燃料噴射弁1における死水域の発生を抑制することができる。これにより、万が一、燃料流路3内に異物が混入しても、その異物を速やかに燃料流路3内から排出することができ、慣らし運転の時間を短縮することができる。
In the
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、一部の構成の削除や、記載されていない他の構成の追加が可能である。 It should be noted that the present invention is not limited to the above-described embodiments, and it is possible to delete some configurations and add other configurations that are not described.
1…燃料噴射弁、5…筒状体、15b…弁座、25…固定鉄心、27…可動子、27a…可動鉄心、27b…ロッド部、27c…弁体、30…円筒部材、39…弁体付勢部材(板バネ)。
REFERENCE SIGNS LIST 1
Claims (7)
閉弁時に前記弁体が当接する弁座と、
前記弁体を閉弁方向に付勢する弁体付勢部材と、
前記可動鉄心との間に磁気吸引力を発生させる固定鉄心と、
を備え、
前記弁体付勢部材は、前記可動鉄心の下端部に配置された板バネにより構成される燃料噴射弁。 a mover having a valve body provided at one end and a movable iron core provided at the other end;
a valve seat against which the valve element abuts when the valve is closed;
a valve body biasing member that biases the valve body in a valve closing direction;
A fixed iron core that generates a magnetic attraction force between itself and the movable iron core;
with
The valve body biasing member is a fuel injection valve configured by a leaf spring arranged at the lower end of the movable iron core.
前記可動鉄心の外周側に円筒部材を備え、
前記板バネは、内径部が前記可動鉄心の外周部に圧入され、外径部が前記円筒部材の下端部に当接するように配設される燃料噴射弁。 In the fuel injection valve according to claim 1,
A cylindrical member is provided on the outer peripheral side of the movable core,
The leaf spring is a fuel injection valve arranged such that an inner diameter portion thereof is press-fitted into an outer peripheral portion of the movable iron core, and an outer diameter portion thereof abuts against a lower end portion of the cylindrical member.
前記円筒部材は、前記固定鉄心と前記板バネとの間に、前記固定鉄心と前記板バネとにより挟持されている燃料噴射弁。 In the fuel injection valve according to claim 2,
The fuel injection valve, wherein the cylindrical member is sandwiched between the fixed core and the leaf spring.
前記板バネは、内径側が外径側に対して下方に位置しており、閉弁状態における前記板バネの最下端部は開弁状態における前記板バネの最下端部よりも下方に位置し、
前記板バネの上面が最も高い位置に変位する開弁状態において、前記板バネの上面と前記円筒部材の下端面との間に隙間が存在する燃料噴射弁。 In the fuel injection valve according to claim 3,
The inner diameter side of the leaf spring is positioned below the outer diameter side, and the lowest end of the leaf spring in the valve closed state is positioned lower than the lowest end of the leaf spring in the valve open state,
A fuel injection valve in which a gap exists between the upper surface of the leaf spring and the lower end surface of the cylindrical member in an open state in which the upper surface of the leaf spring is displaced to the highest position.
前記可動子は、前記弁体と前記可動鉄心との間に、ロッド部を備え、
前記ロッド部の内側に前記可動鉄心の上流側に連通する燃料通路を有する燃料噴射弁。 In the fuel injection valve according to claim 4,
The mover includes a rod portion between the valve body and the moveable iron core,
A fuel injection valve having a fuel passage communicating with the upstream side of the movable iron core inside the rod portion.
前記可動子を内包する筒状体を備え、
前記円筒部材は、前記筒状体の内側に遊嵌状態で内挿されている燃料噴射弁。 In the fuel injection valve according to claim 3,
A cylindrical body containing the mover,
The cylindrical member is a fuel injection valve that is loosely inserted inside the cylindrical body.
前記板バネは皿バネにより構成される燃料噴射弁。 The fuel injection valve according to any one of claims 1 to 6,
The fuel injection valve, wherein the plate spring is a disc spring.
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JP2021166665A JP2023057255A (en) | 2021-10-11 | 2021-10-11 | Fuel injection valve |
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Family Applications (1)
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2021
- 2021-10-11 JP JP2021166665A patent/JP2023057255A/en active Pending
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