JP2023053717A - 車両のバッテリ充電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリの過放電を防止できる車両のバッテリ充電装置を提供する。【解決手段】バッテリ及び車外の電源から供給された電力をバッテリに充電する外部充電を実行可能な外部充電装置が搭載された車両1において、バッテリ充電装置100は、バッテリ2から電力供給される電気機器90と、バッテリと電気機器との電気的接続を断接可能な断接装置(メインコンタクタ)71、72と、断接装置を制御する制御装置と、を備える。制御装置は、外部充電の要求が出されたときに、接続禁止条件が成立する場合は、バッテリと電気機器との電気的な接続が遮断されるように断接装置を制御し、接続禁止条件が成立しない場合は、外部充電が開始されるように外部充電装置を制御するとともにバッテリと電気機器とが電気的に接続されるように断接装置を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、バッテリ、および、車外の電源によってバッテリを充電する外部充電を実行可能な外部充電装置が搭載された車両におけるバッテリ充電装置に関する。
従来から、駆動源としてのモータや各種電気機器に電力を供給するバッテリが搭載された車両であって車外の電源によるバッテリの充電が可能とされた車両が知られている。
例えば、特許文献1には、走行用のモータと、当該モータに電力を供給する高電圧バッテリと、車外の電源によって高電圧バッテリを充電可能な充電器と、高電圧バッテリよりも出力電圧の低い低電圧バッテリと、DC/DCコンバータとを備え、DC/DCコンバータを介して高電圧バッテリから低電圧バッテリに電力が供給されるように構成された車両が開示されている。ここで、特許文献1の車両では、車外の電源による高電圧バッテリの充電時にも、高電圧バッテリとDC/DCコンバータとが電気的に接続され且つDC/DCコンバータが駆動されて、高電圧バッテリに供給される電力の一部が低電圧バッテリに供給されるようになっている。
特許第6288134号公報
特許文献1のように、車外の電源によるバッテリの充電時にバッテリと他の電気機器とを電気的に接続すれば、バッテリを充電しながら、バッテリに供給される電力の一部を他の電気機器に供給してこれを適切に作動等できる。しかしながら、単に、バッテリの充電要求が出されるのに伴ってバッテリと他の電気機器とを電気的に接続してしまうと、車外の電源装置等の故障に伴って当該電源装置から適切にバッテリに電力が供給されない場合に、バッテリから電気機器に電力が供給されるようになる。そのため、バッテリの過放電が引き起こされるおそれがある。
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、バッテリの過放電を防止できる車両のバッテリ充電装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、バッテリ、および、車外の電源から供給された電力を前記バッテリに充電する外部充電を実行可能な外部充電装置が搭載された車両におけるバッテリ充電装置において、前記バッテリから電力供給される電気機器と、前記バッテリと前記電気機器との電気的接続を断接可能な断接装置と、前記断接装置を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記外部充電の要求が出されたときに、前記バッテリのSOCが所定の判定値未満で、且つ、前記外部充電の失敗した回数である充電失敗回数が所定の判定回数以上という接続禁止条件が成立する場合は、前記バッテリと前記電気機器との電気的な接続が遮断されるように前記断接装置を制御し、前記接続禁止条件が成立しない場合は、前記外部充電が開始されるように前記外部充電装置を制御するとともに前記バッテリと前記電気機器とが電気的に接続されるように前記断接装置を制御する、ことを特徴とする(請求項1)。
本発明では、接続禁止条件が成立しない場合において、外部充電の要求が出されると、外部充電が開始されるように外部充電装置が制御されるとともにバッテリと電気機器とが電気的に接続される。そのため、外部充電の実施時に電気機器に適切に電力を供給できる。
しかも、本発明では、バッテリのSOCが低く、且つ、外部充電の失敗回数が判定回数以上であって外部充電関連機器(車外の電源機器または車両の外部充電装置)が故障しており車外の電源からバッテリ側に適切に電力供給が行われないと考えられるときは、バッテリと電気機器との電気的接続が遮断される。そのため、バッテリのSOCが低く、且つ、バッテリに車外の電源から電力が供給されない状態でバッテリから電気機器に電力が供給されることを防止でき、電気機器への電力供給に伴ってバッテリのSOCがさらに低下するのを、つまり、バッテリが過放電するのを確実に防止できる。
前記外部充電が失敗したと判定する構成としては、前記制御装置は、前記外部充電が開始されるように前記外部充電装置を制御してから所定の判定時間を経過しても前記車外の電源から前記バッテリに電力が供給されない場合に、前記外部充電が失敗したと判定する、構成が挙げられる(請求項2)。
前記構成において、好ましくは、前記電気機器は、前記バッテリよりも出力電圧の低い低電圧バッテリと、前記バッテリからの電力を降圧して前記低電圧バッテリに充電するDC/DCコンバータを含み、前記制御装置は、前記外部充電の要求が出されると前記DC/DCコンバータを起動させる(請求項3)。
この構成によれば、外部充電の実施中に低電圧バッテリを充電できるとともに、上記のようにバッテリのSOCが低く且つ外部充電関連機器が故障しているときはDC/DCコンバータを介したバッテリから低電圧バッテリへの電力供給が停止されるので、低電圧バッテリへの電力供給に伴うバッテリの過放電を防止できる。
前記外部充電装置としては、交流電流を直流電流に変換するAC/DCコンバータを有して車外の交流電源からの出力電力によって前記バッテリを充電するAC外部充電部を備える装置が挙げられる(請求項4)。
また、前記外部充電装置としては、車外の直流電源からの出力電力によって前記バッテリを充電するDC外部充電部を備える装置が挙げられる(請求項5)。
前記構成において、好ましくは、前記バッテリは、前記電気機器が設けられた電気機器回路を介して前記外部充電装置と電気的に接続されており、前記断接装置は、前記電気機器回路と前記バッテリとの電気的接続を断接することで前記バッテリと前記電気機器との電気的接続を断接し、前記制御装置は、前記充電失敗回数が1以上の場合において、前記バッテリのSOCが前記判定値よりも高い所定の第2判定値以上になると前記充電失敗回数を0にリセットする(請求項6)。
この構成によれば、バッテリのSOCが回復してバッテリの過放電のおそれがなくなると、バッテリと電気機器回路との接続、ひいては、バッテリと外部充電装置との電気的接続が再度実現可能とされるので、車外の電源によるバッテリの充電を再開させることができる。従って、バッテリの過放電を防止しつつ車外の電源によるバッテリの充電機会を確保できる。
以上説明したように、本発明の車両のバッテリ充電装置によれば、バッテリの過放電を防止できる。
本発明の一実施形態にかかるバッテリ充電装置が搭載された車両の構成を概略的に示す図である。 各コントローラの関係を示すブロック図である。 外部充電制御の制御構成を示したブロック図えある。 外部充電の要求が出された時の実施される制御の流れを示したフローチャートである。 外部充電の要求が出された時の各パラメータの時間変化を示したタイムチャートである。 外部充電の要求が出された時の各パラメータの時間変化を示したタイムチャートである。 外部充電の要求が出された時の各パラメータの時間変化を示したタイムチャートである。 外部充電時の電気の流れを概略的に示す図である。 外部充電が失敗した時の電気の流れを概略的に示す図である。
(1)車両の全体構成
本発明の実施形態に係る車両のバッテリ充電装置について説明する。図1は、本実施形態に係るバッテリ充電装置100が搭載された車両1の構成を概略的に示す図である。車両1は、例えば4輪自動車である。
車両1は、高電圧バッテリ2と、AC外部充電装置40と、DC外部充電装置50と、高電圧バッテリ2よりも出力電圧の低い低電圧バッテリ3を含み高電圧バッテリ2から電力供給がなされる複数の高電圧機器90とを有する。また、車両1は、マイクロプロセッサ等を含み車両1の各部を制御する複数のコントローラを有する。なお、高電圧バッテリ2は請求項の「バッテリ」に相当し、高電圧機器90は請求項の「電気機器」に相当する。また、AC外部充電装置40は請求項の「AC外部充電部」に相当し、DC外部充電装置50は請求項の「DC外部充電部」に相当し、AC外部充電装置40とDC外部充電装置50とが請求項の「外部充電装置」に相当する。
(バッテリ)
本実施形態では、高電圧バッテリ2として、Liバッテリ(リチウムバッテリ)が車両1に搭載されている。例えば、高電圧バッテリ2は、2並列×6直列で接続された12個のバッテリセルからなるバッテリモジュールを複数有し、これらバッテリモジュールが直列接続されることで構成されている。また、本実施形態では、低電圧バッテリ3として鉛バッテリが車両1に搭載されている。例えば、高電圧バッテリ2の公称電圧は24Vであり、低電圧バッテリ3の公称電圧は12Vである。
高電圧バッテリ2には、高電圧バッテリ2を流れる電流であるバッテリ電流を検出するバッテリ電流センサSN1、および、高電圧バッテリ2の出力電圧を検出するバッテリ電圧センサSN2が設けられている。
(高電圧機器)
車両1には、高電圧機器90として、低電圧バッテリ3に加え、モータ4、ジェネレータ5、インバータ6、コンバータ7、DC/DCコンバータ8、PTCヒータ9および電動コンプレッサ10が設けられている。これらは同一回路上に設けられている。以下では、適宜、これらの高電圧機器90が設けられた回路を高電圧回路30という。この高電圧回路30は、請求項の「電気機器回路」に相当する。
高電圧回路30は、高電圧バッテリ2の正極端子2aに接続される正極側のラインであるP側高電圧ライン31aと、高電圧バッテリ2の負極端子2bに接続される負極側のラインであるN側高電圧ライン31bとを有する。以下では、適宜、P側高電圧ライン31aおよびN側高電圧ライン31bをまとめて高電圧ライン31という。
インバータ6、コンバータ7、DC/DCコンバータ8、PTCヒータ9および電動コンプレッサ10は、それぞれ高電圧ライン31に接続されている。モータ4は、インバータ6を介して高電圧ライン31に接続されている。ジェネレータ5は、コンバータ7を介して高電圧ライン31に接続されている。
モータ4は、高電圧バッテリ2からの電力供給を受けて回転する。モータ4は、車両1の駆動源として車両1に搭載されており、モータ4の出力は駆動力伝達装置20を介して車輪(不図示)に伝達される。
ジェネレータ5は、高電圧バッテリ2を充電するための発電装置である。本実施形態の車両1はシリーズ式のハイブリッド車両であり、車両1には、ジェネレータ5を駆動するエンジン22が搭載されている。つまり、ジェネレータ5はエンジン22により回転駆動されて発電し、ジェネレータ5により生成された電力が高電圧バッテリ2に供給されるようになっている。エンジン22は、例えば、ロータリーエンジンである。なお、ジェネレータ5は駆動力伝達装置20を介して車輪とも接続されており、車両1は、その減速時のエネルギーを回生できるようになっている。
インバータ6は、直流電流を交流電流に変換する装置であり、高電圧バッテリ2からの直流電流を交流電流に変換してモータ4に供給する。コンバータ7は、交流電流を直流電流に変換する装置であり、ジェネレータ5で生成された交流電流を直流電流に変換して高電圧バッテリ2に供給する。
DC/DCコンバータ8は、入力電力を降圧して出力する装置であり、高電圧バッテリ2の出力電圧を降圧して低電圧バッテリ3に供給する。DC/DCコンバータ8には、マイコンが搭載されており、DC/DCコンバータ8の作動・停止等の制御はこのマイコンによって実施される。このマイコンは低電圧バッテリ3からの電力を受けて作動する。
PTCヒータ9および電動コンプレッサ10は、車両1の冷暖房装置11を構成するものである。具体的に、PTCヒータ9は車両1の室内を暖房するための装置であり、電動コンプレッサ10は車両1の室内を冷房するための装置である。なお、本実施形態では、高電圧バッテリ2を冷却するための冷却プレート(不図示)が設けられており、電動コンプレッサ10はこの冷却プレートも冷却する。
高電圧回路30と、高電圧バッテリ2とはコンタクタを介して接続されている。コンタクタは、電磁石を含む電磁開閉器であって、供給される電力に応じて2つの接点どうしの電気的接続を断接する。コンタクタが閉成されると2つの接点は電気的に接続されて通電する状態となり、コンタクタが開成されると2つの接点は電気的に遮断されて通電しない状態となる。
具体的に、車両1には、2つの接点にそれぞれ高電圧バッテリ2の正極端子2a(詳細には、正極端子2aに接続された正極側バッテリライン2d)とP側高電圧ライン31aとが接続されたP側メインコンタクタ71が設けられており、P側メインコンタクタ71によって高電圧バッテリ2の正極端子2aとP側高電圧ライン31aとの電気的接続が断接されるようになっている。また、車両1には、2つの接点にそれぞれ高電圧バッテリ2の負極端子2b(詳細には、負極端子2bに接続された負極側バッテリライン2e)とN側高電圧ライン31bとが接続されたN側メインコンタクタ72が設けられており、N側メインコンタクタ72によって高電圧バッテリ2の負極端子2bとN側高電圧ライン31bとの電気的接続が断接されるようになっている。そして、これら2つのP側メインコンタクタ71とN側メインコンタクタ72とによって、と高電圧ライン31ひいては高電圧回路30および高電圧機器90と高電圧バッテリ2との電気的接続が断接されるようになっている。これらP側メインコンタクタ71およびN側メインコンタクタ72は、請求項の「断接装置」に相当する。
また、本実施形態では、コンタクタとして、N側メインコンタクタ72と並列状態で配設されたプリチャージコンタクタ73が設けられており、高電圧バッテリ2の負極端子2bとN側高電圧ライン31bとの電気的接続がプリチャージコンタクタ73によっても断接されるようになっている。ただし、プリチャージコンタクタ73が設けられたラインにはこれと直列に抵抗74が配設されており、プリチャージコンタクタ73を介した高電圧バッテリ2の端子と高電圧ライン31との間の電気抵抗は、プリチャージコンタクタ73とN側メインコンタクタ72を介した高電圧バッテリ2の端子と高電圧ライン31の間の電気抵抗よりも大きくされている。
(AC外部充電装置40)
AC外部充電装置40は、車外の交流電源からの電力を高電圧バッテリ2に供給して高電圧バッテリ2を充電するための装置である。AC外部充電装置40は、OBC(On Board Charger)41とAC充電インレット42と一対のOBCコンタクタ44a、44bとを有する。
OBC41は、車外から供給された交流電流を高電圧バッテリ2が適切に充電可能な電流にするための装置であり、交流電流を直流電流に変換するための装置であるAC/DCコンバータ43を有する。OBC41は、低電圧バッテリ3からの電力を受けて作動する。
AC充電インレット42は、車外の交流電源300に接続されたケーブルと、OBC41とを電気的に接続するための装置である。AC充電インレット42は、OBC41に電気的に接続されているとともに、上記のケーブルの端部に設けられたコネクタ(以下、適宜、ACコネクタという)が差し込まれてこれと嵌合するように構成されている。
OBCコンタクタ44a、44bは、OBC41と高電圧ライン31(高電圧回路30)とを電気的に断接するコンタクタである。一方のOBCコンタクタ44a(以下、P側OBCコンタクタ44aという)の2つの接点には、OBC41の正極側のライン43aとP側高電圧ライン31aとがそれぞれ接続されており、このP側OBCコンタクタ44aによってOBC41の正極側のライン43aとP側高電圧ライン31aとの電気的接続が切断される。他方のOBCコンタクタ44b(以下、N側OBCコンタクタ44bという)の2つの接点には、OBC41の負極側のライン43bとN側高電圧ライン31bとがそれぞれ接続されており、このN側OBCコンタクタ44bによってOBC41の負極側のライン43bとN側高電圧ライン31bとの電気的接続が断接される。
(DC外部充電装置50)
DC外部充電装置50は、車外の直流電源からの電力を高電圧バッテリ2に供給して高電圧バッテリ2を充電するための装置である。DC外部充電装置50は、DC充電インレット52と、一対のQBCコンタクタ51a、51bとを有する。
DC充電インレット52は、車外の直流電源301に接続されたケーブルと、高電圧ライン31とを電気的に接続するための装置である。DC充電インレット52は、上記のケーブルの端部に設けられたコネクタ(以下、適宜、DCコネクタという)が差し込まれてこれと嵌合するように構成されている。
QBCコンタクタ51a、51bは、DC充電インレット52と高電圧ライン31とを電気的に断接するコンタクタである。一方のQBCコンタクタ51a(以下、P側QBCコンタクタ51aという)の2つの接点には、DC充電インレット52の正極側のライン52aとP側高電圧ライン31aとがそれぞれ接続されており、このP側QBCコンタクタ51aによってDC充電インレット52の正極側のライン52aとP側高電圧ライン31aとの電気的接続が断接される。他方のQBCコンタクタ51b(以下、N側QBCコンタクタ51bという)の2つの接点には、DC充電インレット52の負極側のライン52bとN側高電圧ライン31bとがそれぞれ接続されており、このN側QBCコンタクタ51bによってDC充電インレット52の負極側のライン52bとN側高電圧ライン31bの電気的接続が断接される。
(コントローラ)
図2は、車両1に搭載されたコントローラどうしの関係を示したブロック図である。車両1には、コントローラとして、C-BCM(Center-Body Control Module)200、PCM(Power Control Module)201、ECM(Engine Control Module)202、DMCM(Driver Moor Control Module)203、SGCM(Starter Generator Control Module)204、BCCM(Battery Charger Control Module)205、BECM(Battery Energy Control Module)206、ESU(Electric Supply Unit)207が搭載されている。これらコントローラ200~207は、低電圧バッテリ3に接続されており、低電圧バッテリ3からの電力を受けて作動する。
各コントローラ200~207は、それぞれ主として次の制御を行う。C-BCM200はドアや窓等を制御する。PCM201は車両1の駆動系の装置を制御する。ECM202はエンジン22を制御する。DMCM203はインバータ6を制御する。SGCM204はコンバータ7を制御する。BCCM205はOBC41を制御する。BECM206は高電圧バッテリ2を制御する。ESU207は冷暖房装置11を制御する。これらコントローラ200~207相互に信号の授受を行う。例えば、これらコントローラ200~207は互いにCAN(Controller Area Network)通信を行う。
ここで、図2に示したHMI装置208は、各種情報の表示等を行う装置であり、ディスプレイ等を含む。なお、HMIは、Human Machine Interfaceの略である。
(外部充電制御)
次に、車外の電源によって高電圧バッテリ2を充電する外部充電に係る制御である外部充電制御について説明する。図3は、外部充電制御の制御構成を示したブロック図である。外部充電制御は主としてPCM201により実施される。PCM201は、請求項の「制御装置」に相当する。
PCM201には、BCCM205を介してAC充電インレット42から信号が入力される。具体的に、AC充電インレット42は、ACコネクタが嵌合されて車外の交流電源300に基づく外部充電が可能な状態になると所定の信号(以下、適宜、ACコネクタ嵌合信号という)をBCCM205に出力するように構成されている。BCCM205は、AC充電インレット42からこのACコネクタ嵌合信号が入力されると、これをPCM201に送信する。
また、PCM201には、DC充電インレット52から信号が入力される。具体的に、直流電源装置301には所定のスイッチが設けられている。直流電源装置301は、DCコネクタとDC充電インレット52とが嵌合した状態で上記のスイッチがON操作されると、高電圧バッテリ2に向けて電力を出力するようになっている。DC充電インレット52は、DCコネクタが嵌合された状態で上記のスイッチがON操作されて、直流電源装置301による外部充電が可能な状態になると所定の信号(以下、適宜、DC充電スイッチON信号という)をPCM201に送信する。
また、PCM201には、BECM206を介して、バッテリ電流センサSN1およびバッテリ電圧センサSN2等の検出信号が入力される。
PCM201は、上記の各信号に基づいて各種の演算や判定を行い、車両1の各装置に指令を出す。外部充電制御の実施時、PCM201は、少なくとも、P側メインコンタクタ71、N側メインコンタクタ72、プリチャージコンタクタ73、OBCコンタクタ44a、44b、QBCコンタクタ51a、51b、DC/DCコンバータ8および各コントローラ(DMCM203、SGCM204、BCCM205、BECM206、ESU207)に指令を出す。
図4は、外部充電制御の手順を示したフローチャートである。図4を用いて外部充電制御の詳細を説明する。ここで、外部充電制御は、停車中に実施されるようになっており、図4のフローチャートは停車中に実施される。また、車両が停止されると所定時間後に各コンタクタ(メインコンタクタ71、72、プリチャージコンタクタ73、OBCコンタクタ44a、44b、QBCコンタクタ51a、51b)はOFF(開成状態)にされるようになっており、図4のフローチャートは、各コンタクタがOFFの状態で開始される。
まず、外部充電要求が出されたか否かの判定が行われる(ステップS1)。そして、外部充電要求が出された場合にのみ(ステップS1の判定がYESの場合にのみ)、ステップS2以降の処理が行われる。具体的に、AC充電インレット42からACコネクタ嵌合信号がBCCM205に送信される、あるいは、DC充電インレット52からDC充電スイッチON信号がPCM201に送信されると、ステップS1の判定はYESになる。
ACコネクタ嵌合信号あるいはDC充電スイッチON信号が送信されてステップS1の判定がYESになると、各コントローラが起動される(ステップS2)。つまり、低電圧バッテリ3から各コントローラへの電力供給が開始される。具体的に、ACコネクタ嵌合信号がBCCM205に送信されると、まず、BCCM205が起動されて、BCCM205によってPCM201が起動される。その後、PCM201によってDMCM203、SGCM204、BECM206およびESU207が起動される。また、DC充電スイッチON信号がPCM201に送信されると、PCM201が起動され、PCM201によってDMCM203、SGCM204、BCCM205、BECM206およびESU207が起動される。なお、ACコネクタ嵌合信号がBCCM205に送信された場合は、上記のように、ACコネクタ嵌合信号はBCCM205からPCM201にも送られる。また、このとき、OBC41にも低電圧バッテリ3から電力が供給されてこれも起動される。
ステップS2から後の処理はPCM201によって実施される。
まず、PCM201は、外部充電要求が出されることに伴って起動すると、DMCM203等の起動と合わせてDC/DCコンバータ8を起動する(ステップS3)。具体的には、PCM201からの指令を受けてDC/DCコンバータ8(詳細にはDC/DCコンバータ8に設けられたマイコン)に低電圧バッテリ3からの電力供給が開始され、DC/DCコンバータ8が作動可能な状態とされる。つまり、本実施形態では、外部充電の実施中、高電圧バッテリ2に加えて低電圧バッテリ3も充電されるようになっており、外部充電要求が出されるとDC/DCコンバータ8は作動可能な状態であって電力の供給を受けるとそれを降圧して低電圧バッテリ3に供給することが可能な状態とされる。なお、ステップS3の時点では、高電圧回路30は高電圧バッテリ2と外部充電装置40、50のいずれとも電気的に接続されていない。そのため、ステップS3の時点では、DC/DCコンバータ8への電力供給がないことからDC/DCコンバータ8は作動しない。
次に、PCM201は、高電圧バッテリ2のSOC(State Of Charge)であるバッテリSOCが所定の第2判定SOC以上であるか否かを判定する(ステップS4)。PCM201は、バッテリ電流センサSN1やバッテリ電圧センサSN2等から送られる高電圧バッテリ2に関わる情報に基づいてバッテリSOCを算出している。ステップS4では、PCM201はこの算出値と第2判定SOCとを比較する。第2判定SOCは、後述する第1判定SOCよりも高い値に予め設定されてPCM201に記憶されている。第2判定SOCは、請求項の「第2判定値」に相当する。
バッテリSOCが第2判定SOC未満であってステップS4の判定がNOの場合、PCM201はステップS6に進む。一方、バッテリSOCが第2判定SOC以上であってステップS4の判定がYESの場合、PCM201はステップS5に進み、充電失敗回数を0にリセットする。ステップS5の後はステップS6に進む。充電失敗回数は、外部充電が失敗したとPCM201が判定した回数である。外部充電が失敗したか否かの判定手順については後述する。
ステップS6にて、PCM201は、バッテリSOCが所定の第1判定SOC未満であり、且つ、充電失敗回数が所定の判定回数以上である、という接続禁止条件が成立するか否かを判定する。第1判定SOCおよび判定回数は予め設定されてPCM201に記憶されている。本実施形態では、1回の外部充電失敗によって生じる高電圧バッテリ2の放電量の最大値が実験等によって算出されて、この最大値の放電が許容できる回数が判定回数として設定されている。例えば、判定回数は3回に設定される。また、第1判定SOCは2%に設定され、第2判定SOCは2%よりも高い5%に設定される。第1判定SOCは、請求項の「判定値」に相当する。
上記の接続禁止条件が成立せずステップS6の判定がNOの場合、つまり、バッテリSOCが第1判定SOC以上である、あるいは、充電失敗回数が判定回数に到達していない場合、PCM201はステップS7に進む。そして、ステップS7にて、PCM201は、外部充電を開始させる。具体的に、PCM201は、メインコンタクタ71、72をOFFからON(閉成状態)に切り替えるとともに、OBCコンタクタ44a、44bあるいはQBCコンタクタ51a、51bをOFFからONに切り替える。また、ACコネクタ嵌合信号が入力されている場合は、PCM201は、メインコンタクタ71、72をONにした後、交流電源装置300に所定の信号を出力して電源装置300の状態を電力出力可能な状態に切り替える。
具体的に、ACコネクタ嵌合信号が入力されている場合、ステップS7にて、PCM201は、まず、プリチャージコンタクタ73、P側メインコンタクタ71および各OBCコンタクタ44a、44bをONに切り替え、その後、N側メインコンタクタ72をONに切り替えるとともにプリチャージコンタクタ73をOFFに戻す。このようにしてメインコンタクタ71、72がONにされると、高電圧バッテリ2と高電圧回路30とが電気的に接続される。また、OBCコンタクタ44a、44bがONにされることで、高電圧回路30とOBC41とが電気的に接続される。ステップS7の時点でAC充電インレット42とACコネクタとは嵌合しており、AC充電インレットおよびOBC41と車外の交流電源300とは電気的に接続されている。これより、ステップS7の実施によって、交流電源300と高電圧回路30とがAC充電インレット42およびOBC41を介して電気的に接続され、高電圧回路30と高電圧バッテリ2とが電気的に接続され、AC充電インレット42、OBC41および高電圧回路30介して交流電源300と高電圧バッテリ2とが電気的に接続される。ここで、このOBCコンタクタ44a、44bをONにする制御は、請求項の「外部充電が開始されるように外部充電装置を制御する」に相当する。
また、DC充電スイッチON信号が入力されている場合、ステップS7にて、PCM201は、まず、プリチャージコンタクタ73、P側メインコンタクタ71および各QBCコンタクタ51a、51bをONに切り替え、その後、N側メインコンタクタ72をONに切り替えるとともにプリチャージコンタクタ73をOFFに戻す。上記と同様に、この場合も、メインコンタクタ71、72がONにされることで、高電圧バッテリ2と高電圧回路30とが電気的に接続される。また、QBCコンタクタ51a、51aがONにされることで、高電圧回路30とDC充電インレット52とが電気的に接続される。ステップS7の時点で、DC充電インレット52とDCコネクタとは嵌合しており、DC充電インレット52と車外の直流電源301とは電気的に接続されている。これより、ステップS7の実施によって、直流電源301と高電圧回路30とがDC充電インレット52を介して電気的に接続され、高電圧回路30と高電圧バッテリ2とが電気的に接続され、直流電源301と高電圧バッテリ2とがDC充電インレット52および高電圧回路30を介して電気的に接続される。ここで、このQBCコンタクタ51a、51bをONにする制御は、請求項の「外部充電が開始されるように外部充電装置を制御する」に相当する。
ステップS7の次は、PCM201は、ステップS7を実施してから所定の判定時間が経過するまでの間に充電側のバッテリ電流であって高電圧バッテリ2に流入する電流が増大したか否かを判定する(ステップS8)。具体的に、PCM201は、バッテリ電流が、ステップS7の実施前の値、つまり、各コンタクタ71、72、44a、44b(51a、51b)がONに切り替えられる前の値から増大したか否かを判定する。この判定は、バッテリ電流センサSN1の検出値に基づいて実施される。なお、上記の判定時間は予め設定されて記憶されている。例えば、判定時間は5分程度に設定される。
そして、ステップS8の判定がNOの場合、つまり、ステップS5を実施してから判定時間が経過するまでの間に充電側のバッテリ電流が増大しなかった場合、PCM201は、ステップS10に進み、外部充電が失敗したと判定する。そして、充電失敗回数をカウントアップする(つまり、記憶している充電失敗回数に1を足す)。
つまり、上記のようにステップS7の実施によって高電圧バッテリ2と車外の電源(交流電源300あるいは直流電源301)とは電気的に接続される。そのため、外部充電関連機器(外部充電に関連する機器であって、交流電源300、直流電源301、AC外部充電装置40、DC外部充電装置50)が故障していなければ、車外の電源300、301から高電圧バッテリ2に電力が供給されて、高電圧バッテリ2を流れる充電側の電流は増大する。これに対して、外部充電関連機器が故障しており外部充電が適切になされない場合すなわち外部充電が失敗した場合は、車外の電源300、301から高電圧バッテリ2に電力が供給されない結果、高電圧バッテリ2を流れる充電側の電流は増大しない。これより、PCM201は、上記のように、ステップS7を実施した後にバッテリ電流が増大したか否かに基づいて外部充電が失敗したか否かを判定する。
ステップS10の後はステップS11に進み、PCM201は、メインコンタクタをONからOFFに切り替えるとともに、ONにしているOBCコンタクタ44a、44bあるいはQBCコンタクタ51a、51bをOFFに切り替えて、処理を終了する(ステップS11)。ステップS11が実施されて各コンタクタ71、72、44a、44b(51a、51b)がOFFにされると、高電圧バッテリ2と高電圧回路30と電源装置300(301)の各電気的接続はすべて遮断される。
一方、ステップS8の判定がYESの場合、つまり、ステップS5を実施してから判定時間が経過するまでの間に充電側のバッテリ電流が増大した場合であって外部充電が適切に行われている場合は、PCM201は、メインコンタクタ71、72およびOBCコンタクタ44a、44bあるいはQBCコンタクタ51a、51bをONに維持してステップS9に進む。ステップS9では、PCM201は、外部充電停止要求が出されたか否かを判定する。具体的に、PCM201は、DC充電スイッチON信号の入力がなくなった(直流電源装置301のスイッチがOFFにされた)場合や、ACコネクタ嵌合信号の入力がなくなった(ACコネクタがAC充電インレット42から取り外された)場合や、高電圧バッテリ2が満充電された場合や、予め設定された外部充電の時間が経過した場合に、外部充電を停止させる外部充電停止要求が出されたと判定する。
PCM201は、外部充電止要求が出されておらずステップS9の判定がNOの場合、各コンタクタ71、72、44a、44b(51a、51b)をONに維持する。そして、外部充電停止要求が出されると(ステップS9の判定がYESになると)、ステップS11に進み、メインコンタクタをONからOFFに切り替えるとともに、ONにしているOBCコンタクタ44a、44bあるいはQBCコンタクタ51a、51bをOFFに切り替えて、処理を終了する。
ステップS6に戻り、ステップS6の判定がYESの場合、つまり、バッテリSOCが第1判定SOC未満であり且つ充電失敗回数が判定回数以上であるという接続禁止条件が成立する場合、PCM201はステップS12に進む。ステップS12では、PCM201は、コンタクタをOFFに維持する。具体的に、PCM201は、メインコンタクタ71、72、プリチャージコンタクタ73、OBCコンタクタ44a、44bおよびQBCコンタクタ51a、51bのすべてをOFFに維持する。これにより、高電圧バッテリ2と高電圧回路30と電源装置300(301)の各電気的接続はすべて遮断された状態に維持される。また、ステップS12の後、PCM201は、ステップS13に進み、HMI装置208に異常を知らせる表示等を行わせて乗員に外部充電が不可能であることを報知して処理を終了する。
(作用等)
図5~図7は、上記の外部充電制御を実施したときの各パラメータの時間変化を示したタイムチャートである。図5~図7には、ACコネクタ嵌合信号がBCCM206に入力されるのに伴って外部充電制御が実行される場合を例示している。図5は、接続禁止条件が非成立で且つ交流電源装置300が故障していない場合のタイムチャートである。図6は、接続禁止条件が非成立で且つ交流電源装置300が故障している場合のタイムチャートである。図7は、接続禁止条件が成立したときのタイムチャートである。図5~図7には、上から順に、外部充電要求フラグ、BCCM205の起動状態、各コントローラ(PCM201、DMCM203、SGCM204、BECM206、ESU207)およびDC/DCコンバータ8の起動状態、メインコンタクタ71、72のON/OFF状態、OBCコンタクタ44a、44bのON/OFF状態、バッテリ電流(高電圧バッテリ2を流れる電流)、充電失敗フラグ、バッテリSOC(高電圧バッテリ2のSOC)の各グラフを示している。なお、図7のバッテリ電流およびバッテリSOCのグラフには、合わせて図6のグラフを鎖線で示している。上記の外部充電要求フラグは、外部充電の要求が出されている間は1になりその他の場合は0になるフラグである。
図5の例では、時刻t1にて外部充電要求が出されて外部充電要求フラグが0から1になる。図5はACコネクタ嵌合信号がBCCM205に入力された場合の例であり、この場合は、上記のように、時刻t1後の時刻t2にて、まずBCCM206が起動されてOFFからONに切り替えられ、その後の時刻t3にて、各コントローラ201、203、204、206、207およびDC/DCコンバータ8が起動されてOFFからONに切り替えられる。また、時刻t3後の時刻t4にて、メインコンタクタ71、72とOBCコンタクタ44a、44bがOFFからONに切り替えられる。なお、上記のように、ACコネクタ嵌合信号に伴う外部充電の場合は、合わせて、PCM201から交流電源装置300に対してその電力出力を許可にする信号が出力される。
図8は、図5の例における時刻t4後の電気の流れを模式的に示した図である。なお、図8では、一部の機器の図示は省略している。接続禁止条件が非成立で且つ交流電源装置300が故障していない状態でメインコンタクタ71、72とOBCコンタクタ44a、44bがONにされると、矢印Y1に示すように、交流電源装置300からAC外部充電装置40に電気が供給され、矢印Y2に示すようにAC外部充電装置40から高電圧回路30に電気が供給される。そして、矢印Y3に示すように、高電圧回路30から高電圧バッテリ2に電気が流れる。これにより、図5の例では、各コンタクタ71、72、41a、44bがONにされた時刻t4後、充電側のバッテリ電流は上昇する。また、バッテリSOCも時刻t4後に増大していく。
ここで、時刻t4の時点でDC/DCコンバータ8は起動している。これより、時刻t4後は、図8の矢印Y4に示すように、交流電源装置300から高電圧回路30を介してDC/DCコンバータ8にも電気が供給される。そして、DC/DCコンバータ8によって交流電源装置300の出力電力が降圧されて低電圧バッテリ3に供給される。また、図5の矢印Y6に示すように、時刻t4後において、交流電源装置300の出力電力は高電圧回路30を介してPTCヒータ9や電動コンプレッサ10にも供給される。具体的に、PTCヒータ9や電動コンプレッサ10に対して作動させる要求が出されている場合は作動に必要な電力が供給される。一方、作動させる要求が出されていない場合は、これらに待機電力が供給される。
図6の例でも、時刻t1にて外部充電要求が出されて外部充電要求フラグが0から1になると、時刻t2にてBCCM206がONに切り替えられる。また、図6の例でも、接続禁止条件が非成立であることに伴い、時刻t3にて、各コントローラ201、203、204、206、207およびDC/DCコンバータ8がONに切り替えられるとともに、時刻t4にてメインコンタクタ71、72およびOBCコンタクタ44a、44bがONに切り替えられる。
ただし、交流電源装置300が故障している場合、時刻t4後の電気の流れは図9のようになる。つまり、交流電源装置300が故障している場合は、OBCコンタクタ44a、44bがONにされても、交流電源装置300からAC外部充電装置40に電力が供給されない。そのため、この場合は、メインコンタクタ71、72がONにされて高電圧バッテリ2と高電圧回路30とが電気的に接続されると、矢印Y11に示すように、高電圧バッテリ2から高電圧回路30に電気が流れる。そして、高電圧回路30を流れるこの高電圧バッテリ2の出力電力が、矢印Y4、Y5に示すようにDC/DCコンバータ8を介して低電圧バッテリ3に供給される。また、矢印Y6に示すように高電圧バッテリ2の出力電力がPTCヒータ9や電動コンプレッサ10に供給される。
これより、接続禁止条件が非成立で且つ交流電源装置300が故障している場合は、図6に示すように、各コンタクタ71、72、41a、44bがONにされた時刻t4後、高電圧バッテリ2から放電がなされて高電圧バッテリ2の放電側のバッテリ電流が上昇するとともにバッテリSOCが減少していく。そして、この場合は、時刻t4から、これよりも判定時間後の時刻t5までの間において充電側のバッテリ電流の増大がないことから、時刻t5にて、各コンタクタ71、72、41a、44bがOFFに切り替えられる。また、時刻t5にて、充電失敗回数がカウントアップされる。各コンタクタ71、72、41a、44bがOFFに切り替えられると、高電圧バッテリ2と高電圧回路30との電気的接続は遮断される。これより、時刻t5以後はバッテリ電流は0となり、時刻t5にてバッテリSOCの低下は停止する。
図7の例でも、時刻t1にて外部充電要求が出されて外部充電要求フラグが0から1になると、時刻t2にてBCCM206がONに切り替えられる。また、時刻t3にて、各コントローラ201、203、204、206、207およびDC/DCコンバータ8がONに切り替えられる。ただし、図7の例では、接続禁止条件が成立している。これより、図7の例では、時刻t3後においても、メインコンタクタ71、72およびOBCコンタクタ44a、44bはOFFに維持される。そのため、時刻t3後も、高電圧バッテリ2と高電圧回路30との電気的接続は遮断された状態に維持され、高電圧バッテリ2からDC/DCコンバータ8を介した低電圧バッテリ3への電力供給および高電圧バッテリ2からPTCヒータ9や電動コンプレッサ10への電力供給は継続して停止される。従って、図7の例では、時刻t3後もバッテリ電流は0に維持され、バッテリSOCの低下は回避される。つまり、鎖線で示した図6の例のような放電側のバッテリ電流の増大およびバッテリSOCの低下が回避される。
以上のように、上記の実施形態では、外部充電要求が出されると、接続禁止条件が成立していない限りにおいて(ステップS6の判定がNOの場合において)、メインコンタクタ71、72およびOBCコンタクタ44a、44b(QBCコンタクタ51a、51b)がONに切り替えられて(ステップS7が実施されて)、車外の電源300(301)と高電圧回路30と高電圧バッテリ2とが電気的に接続される。従って、高電圧バッテリ2に車外の電源300(301)から高電圧バッテリ2に電力を供給してこれを充電しつつ、高電圧回路30に設けられた高電圧機器90にも電力を供給できる。
特に、上記実施形態では、低電圧バッテリ3に電気的に接続されたDC/DCコンバータ8が高電圧回路30に設けられており、高電圧バッテリ2を充電しつつ、DC/DCコンバータ8を介して低電圧バッテリ3にも電力を供給してこれを充電することができる。また、高電圧回路30に設けられたPTCヒータ9や電動コンプレッサ10にも電力を供給できるので、高電圧バッテリ2を充電しつつ、冷暖房装置を適切に作動させることができる。
ただし、単に、外部充電の要求が出されるのに伴って高電圧バッテリ2と高電圧回路30とを電気的に接続させただけでは、図9に示したように、車外の電源装置300(301)が故障した場合に高電圧バッテリ2から高電圧回路30およびこれに設けられた高電圧機器90に電力が供給されることになる。その結果、図6の実線および図7の鎖線に示したように、バッテリSOCが低下していく。なお、外部充電装置40、50が故障した場合も高電圧バッテリ2に車外の電源300(301)から給電がなされないのでバッテリSOCは低下していく。
これに対して、上記実施形態では、接続禁止条件の成立時、つまり、バッテリSOCが第1判定SOC未満で、且つ、充電失敗回数が判定回数以上であって車外の電源装置300(301)や外部充電装置40、50が故障している可能性が高いときに(ステップS6の判定がNOのときに)、メインコンタクタ71、72、プリチャージコンタクタ73、OBCコンタクタ44a、44bおよびQBCコンタクタ51a、51bがすべてOFFとされて、車外の電源300(301)と高電圧回路30と高電圧バッテリ2との各電気的接続が遮断された状態に維持される。従って、バッテリSOCが第1判定SOCからさらに低下して高電圧バッテリ2が過放電するのを確実に防止できる。
また、バッテリSOCつまり高電圧バッテリ2のSOCが過度に低くなると、高電圧バッテリ2による低電圧バッテリ3の充電が困難になることで低電圧バッテリ3のSOCも低下する。上記のように各コントローラは低電圧バッテリ3からの電力を受けて作動する。そのため、高電圧バッテリ2のSOCが過度に低くなった場合は、低電圧バッテリ3のSOCの低下ひいては各コントローラの起動不能につながるおそれがある。これに対して、上記実施形態では、バッテリSOCの過度な低下が防止されることで、低電圧バッテリ3のSOCの低下を防止できるとともに各コントローラが起動不能になるのを防止できる。
ここで、過去に外部充電が失敗した場合であっても、バッテリSOCが復活して高くなっていれば、仮に次に外部充電が再失敗しても高電圧バッテリ2が過放電する可能性は小さい。これに対して、上記実施形態では、バッテリSOCが第1判定SOCよりも高い第2判定SOC以上になると(ステップS4の判定がYESになると)、充電失敗回数が0にリセットされる。そして、これにより、接続禁止条件が非成立となることで、外部充電要求が出されるのに伴ってメインコンタクタ71、72およびOBCコンタクタ44a、44b(QBCコンタクタ51a、51b)がONにされ、車外の電源装置300(301)による高電圧バッテリ2の充電が試みられる。従って、高電圧バッテリ2の過放電を防止しつつ、車外の電源装置300(301)による高電圧バッテリ2の充電機会を確保できる。
また、上記実施形態では、OBCコンタクタ44a、44b(QBCコンタクタ51a、51b)をONにしてから、つまり、外部充電が開始されるように外部充電装置40、50を制御してから、判定時間を経過してもバッテリの充電側の電流が増大せず、車外の電源300、301から高電圧バッテリ2に電力が供給されない場合に、外部充電が失敗したと判定している。そのため、簡単な構成で外部充電が失敗したか否かを判定できる。特に、車外の電源300、301が故障している場合は車両側でこの故障を検出することは難しい。これに対して、この構成によれば、車外の電源300、301が故障していることに伴う外部充電の失敗を判定できる。
(変形例)
高電圧バッテリ2から電力供給がなされる高電圧機器90は上記に限られない。また、外部充電が失敗したか否かの具体的な判定手順は上記に限られない。また、上記実施形態では、バッテリ充電装置100が、シリーズ式のハイブリッド車両に搭載された場合を説明したが、バッテリ充電装置100が搭載される車両の種類はこれに限られない。
2 高電圧バッテリ(バッテリ)
3 低電圧バッテリ
8 DC/DCコンバータ
30 高電圧回路(電気機器回路)
40 AC外部充電装置(AC外部充電部、外部充電装置)
50 DC外部充電装置(DC外部充電部、外部充電装置)
71 P側メインコンタクタ(断接装置)
72 N側メインコンタクタ(断接装置)
90 高電圧機器(電気機器)
201 PCM(制御装置)
300 車外の電源・交流電源・交流電源装置
301 車外の電源・直流電源・直流電源装置

Claims (6)

  1. バッテリ、および、車外の電源から供給された電力を前記バッテリに充電する外部充電を実行可能な外部充電装置が搭載された車両におけるバッテリ充電装置において、
    前記バッテリから電力供給される電気機器と、
    前記バッテリと前記電気機器との電気的接続を断接可能な断接装置と、
    前記断接装置を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記外部充電の要求が出されたときに、前記バッテリのSOCが所定の判定値未満で、且つ、前記外部充電の失敗した回数である充電失敗回数が所定の判定回数以上という接続禁止条件が成立する場合は、前記バッテリと前記電気機器との電気的な接続が遮断されるように前記断接装置を制御し、前記接続禁止条件が成立しない場合は、前記外部充電が開始されるように前記外部充電装置を制御するとともに前記バッテリと前記電気機器とが電気的に接続されるように前記断接装置を制御する、ことを特徴とする車両のバッテリ充電装置。
  2. 請求項1に記載の車両のバッテリ充電装置において、
    前記制御装置は、前記外部充電が開始されるように前記外部充電装置を制御してから所定の判定時間を経過しても前記車外の電源から前記バッテリに電力が供給されない場合に、前記外部充電が失敗したと判定する、ことを特徴とする車両のバッテリ充電装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両のバッテリ充電装置において、
    前記電気機器は、前記バッテリよりも出力電圧の低い低電圧バッテリと、前記バッテリからの電力を降圧して前記低電圧バッテリに充電するDC/DCコンバータを含み、
    前記制御装置は、前記外部充電の要求が出されると前記DC/DCコンバータを起動させる、ことを特徴とする車両のバッテリ充電装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の車両のバッテリ充電装置において、
    前記外部充電装置は、交流電流を直流電流に変換するAC/DCコンバータを有して車外の交流電源からの出力電力によって前記バッテリを充電するAC外部充電部を備える、ことを特徴とする車両のバッテリ充電装置。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の車両のバッテリ充電装置において、
    前記外部充電装置は、車外の直流電源からの出力電力によって前記バッテリを充電するDC外部充電部を備える、ことを特徴とする車両のバッテリ充電装置。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の車両のバッテリ充電装置において、
    前記バッテリは、前記電気機器が設けられた電気機器回路を介して前記外部充電装置と電気的に接続されており、
    前記断接装置は、前記電気機器回路と前記バッテリとの電気的接続を断接することで前記バッテリと前記電気機器との電気的接続を断接し、
    前記制御装置は、前記充電失敗回数が1以上の場合において、前記バッテリのSOCが前記判定値よりも高い所定の第2判定値以上になると前記充電失敗回数を0にリセットする、ことを特徴とする、車両のバッテリ充電装置。
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