JP2023051774A - 磁気セレクタおよびそれを組み込んだシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】細胞を含む流体に磁場を印加するための装置、および磁場を印加するためのそのような装置を組み込んだシステムを提供する。【解決手段】磁気セレクタは容器を受け入れるように構成され、容器を配置する床を有するハウジングを含む。セレクタはまた、床の容器とは反対側に配置される磁石キャリアを含む。磁石キャリアはその上に配置される少なくとも1つの磁石を有し、磁石キャリアが床に隣接する第1の状態と磁石キャリアが床から離間する第2の状態との間で床に対して移動可能である。セレクタはドアを含んでもよい。磁気セレクタは、生物学的流体が充填された供給源容器に接続可能な流体処理部を含む流体処理システムにおいて利用可能である。容器は磁気セレクタ内に配置され、流体経路に沿って処理部に接続されている。処理部は供給源容器からの生物学的流体を少なくとも2つの材料の流れに分離するように構成されている。【選択図】図2

Description

本開示は、一般的に、磁場を使用する装置を対象とする。より具体的には、本開示は、細胞を含む流体に磁場を印加するための装置、および磁場を印加するためのそのような装置を組み込んだシステムを対象とする。
血液または血液成分などの体液の処理は、典型的には、再利用可能な処理装置(「ハードウェア」)および再利用可能な装置に取り付けるかまたは他の方法で関連付けるために適合された使い捨て流体回路を使用することを伴う。流体回路は、典型的には、プラスチックバッグなどの容器および関連付けられた回路を通る流路を画定するチューブを含む。使い捨て流体回路はまた、生物学的流体/細胞を2つ以上の成分に分離、洗浄、または他の方法で処理することができる1つ以上の分離装置を含んでもよい。分離装置は、遠心分離および/または後述の膜分離に基づいて生物学的流体を分離することができる。他の分離装置は、例えば、標的細胞を選択および/または分離するために磁場を使用することができる。米国特許出願公開第2017/0315121号および第2018/0172685号に記載されているように、特定のシステムは、これらの分離装置の組み合わせを使用することができる。
第1の態様では、磁気セレクタは、容器を受け入れるように構成されたハウジングを含む。ハウ
ジングは、容器が配置される床を含む。セレクタはまた、空間とは反対側の床に配置され、少なくとも1つの磁石が配置された磁石キャリアを含む。磁石キャリアは、磁石キャリアが床に隣接している第1の状態と磁石キャリアが床から離れている第2の状態との間で床に対して移動可能である。セレクタは、開放状態と閉鎖状態との間で床に対して移動可能なドアを含むことができ、容器は、床表面と、ある距離を隔てた対面ドア表面との間の空間に配置される。少なくとも1つのさらなる態様によれば、容器は、可撓性または剛性の壁の容器であってもよい。
第2の態様では、流体処理システムは、生物学的流体が充填された供給源容器に接続可能であり、供給源容器からの生物学的流体を材料の少なくとも2つの流れに分離するように構成された流体処理部と、流路に沿って処理部に接続されている容器と、容器を受け入れるように構成されたハウジングと磁石キャリアとを含む磁気セレクタとを含む。磁気セレクタのハウジングは、容器が配置される床を含む。磁石キャリアは容器とは反対側の床に配置される。磁石キャリアは、その上に配置された少なくとも1つの磁石を有し、磁石キャリアが床に隣接する第1の状態と磁石キャリアが床から離れている第2の状態との間で床に対して移動可能である。少なくとも1つのポンプは、流体経路に沿って流体処理部と容器との間で材料を移送するように構成され、少なくとも1つの制御部は、流体処理部、磁気セレクタ、および少なくとも1つのポンプに結合される。セレクタは、開放状態と閉鎖状態との間で床に対して移動可能なドアを含むことができ、容器は、床表面と、定められた距離離れた対面ドア表面との間の空間に配置される。少なくとも1つのさらなる態様によれば、容器は、可撓性または剛性の壁の容器であってもよい。
閉鎖状態または位置にあるドアを有する磁気セレクタの一実施形態の斜視図である。
ドアが開放状態または位置にある、図1の磁気セレクタの斜視図である。
図1の磁気セレクタの部分断面図であり、ドアが開放状態にあり、磁石キャリアが磁気セレクタの床から離れている。
図1の磁気セレクタの部分断面図であり、ドアは閉鎖状態にあり、磁石キャリアは磁気セレクタの床から離れている。
図1の磁気セレクタの部分断面図であり、ドアは閉鎖状態にあり、磁石キャリアは磁気セレクタの床に隣接している。
流体回路が取り外され、磁気セレクタのドアが開放状態または位置にある、図1の磁気セレクタを組み込んだ流体処理システムの斜視図である。
流体回路が取り付けられ、磁気セレクタのドアが閉鎖状態または位置にある、図6の流体処理システムの斜視図である。
図6のシステムの他の要素と共に使用される制御部のブロック図である。
本開示による装置のより詳細な説明を以下に記載する。特定の装置に関する以下の説明は、例示を意図したものであり、すべての可能な変型または用途を網羅するものではないことを理解されたい。したがって、本開示の範囲は、限定を意図するものではなく、当業者が想起するであろう変型または実施形態を包含すると理解されるべきである。
最初に図1を参照すると、図示の実施形態による磁気セレクタ100は、ハウジング102(例えば、図1および図2を参照)および磁石キャリア104(例えば、図2~5を参照)を含む。磁気セレクタ100はまた、磁石キャリア104に結合され(例えば、配線で接続され)、磁石キャリア104および磁気セレクタ100の他の態様を操作するように構成された制御部を含み得る。代替的に、磁気セレクタ100は、例えば、図6~図8を参照して以下に論じられるように、流体処理システムと共に使用されるか、流体処理システムに組み込まれてもよい。この流体処理システムは、磁石キャリア104および磁気セレクタ100の他の態様を操作するように構成された制御部を含み得る。
磁気セレクタ100のハウジング102は、容器106(図3~5)を受け入れるように構成されており、容器106は、可撓性または剛性の壁を有することができる。図示のように、ハウジング102は床108を含み、その上に容器106が配置される。ハウジングは、床108に対して移動可能なドア110を含むことができる。ドア110は、開放状態(図2および図3)と閉鎖状態(図1、図4、および図5)との間で移動可能(例えば旋回可能)である。容器106は、床表面114と対面ドア表面116との間の空間112(例えば、図4および図5を参照)に配置されてもよく、これらは一定の距離を隔てている。このように、容器106が可撓性である場合、あたかも容器が固定された、または剛性形状の容器であるかのように、表面114、116によって決定される形状をとる。あるいは、容器は、床表面114に適合するように選択された形状を有する剛性壁の容器であってもよく、そうでなければドア表面116によって課される形状または適切な代替形状を維持してもよい。
本例では、磁石キャリア104は、容器106とは反対側の床108の側118に配置される。図2~図5を参照せよ。磁石キャリア104は、その上に配置された少なくとも1つの磁石120を有する。本明細書に示されるように、少なくとも1つの磁石120は、磁石キャリア104の表面122上に二次元または三次元配列で配置された複数の磁石(例えば、永久磁石)を含み得る。磁石キャリア104は、磁石キャリア104が床108に隣接(近接)している第1の状態(図5)と、磁石が床108から離れている第2の状態(図3および図4)との間で、床108に対して移動可能である。
磁気セレクタ100は、多くの免疫磁気手順で使用することができる。一般的に言えば、これらの手順は、容器106を床108上に配置することを含む(図3)。容器が剛性の構造の場合、ドアは必要ない。この手順は、磁石キャリア104を第1の状態に移動させて容器内の流体に磁場を印加すること(図5)と、磁気キャリア102を第1の状態から第2の状態に移動させて容器から磁場の係合を解除し(図4)、容器を取り外す(図3)ことを必要とし得る。
磁気セレクタ100はまた、より詳細に図に示されるように、同様の手順のために可撓性の容器106と共に使用されてもよい。したがって、手順は、可撓性の容器106を床108上に配置すること(図3)、ドア110を開放状態から閉鎖状態に移動させ、可撓性の容器106を床表面114と対面ドア表面116との間に移動させること(図4)、磁石キャリア104を第1の状態に移動させて容器106内の流体に磁場を印加すること(図5)、磁石キャリア102を第1の状態から第2の状態に移動させて容器106から磁場を解除すること(図4)、ドア104を開放状態に動かすこと、および、可撓性の容器106を取り外すこと(図3)を含み得る。実際、これらの手順は、容器106内の流体を撹拌することも含み得る。
磁気セレクタ100の利点は、以下の1つまたは複数を含むことができる。容器106は可撓性の容器であってもよいが、床108とドア110(または床108とドア110の表面)との間の選択された間隔でハウジング104内に容器106を配置することによって、容器106は剛性の形状をとる。これにより、容器106内でより均一な流体-気体(例えば、空気)界面を形成することができる(例えば、図4および図5を参照)。このより均一な界面は、ここでのように、磁石からの流体の距離が、流体、特に流体内の細胞への磁場の適用に影響を与える可能性がある場合に役立つ。容器が剛性壁の容器である場合にも同様の利点が得られる。さらに、可動な磁石キャリア104を備えることによって、磁場の印加および除去を含む複雑な手順を自動化することができ、たとえば容器間で流体を移動させるのとは対照的に、手順を単一の容器内で実行することが可能になるが、容器間の流体の移動も可能である。さらに、容器106とは反対側に可動な磁石キャリア104を設けることによって、磁石キャリア104の構造および動作は、容器106のハウジング102への導入およびハウジング102からの取出しにも対応しなければならないものとは対照的に、単純化され得る(例えば、図3を参照)。
このように磁気セレクタ100をその構造および動作に関して概略的に説明したが、次に磁気セレクタ100の構造を以下に詳細に説明する。さらに、磁気セレクタ100の構造は、流体処理システム、特に細胞処理システムに組み込まれるものとして説明されている。
まず図1および2を参照すると、図示された実施形態の磁気セレクタ100は、トレイ130を含むハウジング102を有する。トレイ130は、床108を画定する底壁132と、底壁132/床108から上方に延びる側壁134、136とを有する。図示のように、トレイ130は、いずれかの端138、140に壁を実質的に欠いている(例えば、容器106および容器106に取り付けられた構造の導入および除去を容易にするため)が、トレイ130は、容器106をハウジング102内に固定するために、いずれかの端138、140に機器を備えることができる。例えば、クリップ142は、端部138で床108に取り付けられることができ、このクリップ142は、容器106の端部をハウジング102に固定するために、間に容器106の端部を受け入れる1つまたは複数のばね負荷ジョーを含むことができる。トレイ130の他端140では、バー144が床108に取り付けられ得、その下を容器106の反対側の端を通過させることができ、容器106のその端は他の構造(例えば、サンプリング用または流体回路へのアクセス用に構成することができるポート)を配置することができる。他の実施形態によれば、トレイ130はまた、端部138、140に端壁を有してもよい。
図3~5に示されるように、側壁134、136は、容器106が側壁134、136の一方または両方に接触することなくそれらの間に受容されるように、互いに離間され得る。側壁134、136のこの間隔により、容器106を床108とドア110との間に配置して、より均一な形状にすることができる(図3を図4および図5と比較されたい)。可撓性の容器106の形状の変化の量は、図3~5に示されるものよりも小さくてもよい。容器106内の様々な点の間の距離、特に容器106内の流体-気体(例えば空気)界面に沿った距離は、ドア110が閉鎖状態に移動すると、より均一になることが分かるであろう(例えば、図4および図5)。上述のように、容器は代替的に剛性壁の容器であってもよく、その場合、ドア110は任意であり得る。なぜなら、容器をトレイ130とドア110に適合させることは、容器の剛性壁構造によって達成することができるからである。
ドア110は、一方の縁150に沿って第1の側壁(例えば、側壁134)に旋回可能に取り付けられ、閉鎖状態で第1の側壁(134)の反対側の第2の側壁(例えば、側壁136)に隣接する対向縁152を有する(図1、図4および図5を参照)。図1および図2に最もよく見られるように、ハウジング102は、第1の端部158、160で側壁134に取り付けられ、第2の端部162、164でドア110に取り付けられた1つまたは複数のヒンジ154、156を含むことができる。これにより、ドア110は、開放状態(例えば、図2)と閉鎖状態(図1)との間で枢動または回転することができる。ドア110はまた、縁152に沿って配置されたラッチ166を含むことができ、ラッチ166は側壁136と協働してドア110を閉鎖状態に維持することができる。
床表面114と対向するドア表面116との間には、第1および第2の側壁134、136の高さによって少なくとも部分的に決定される距離がある。図面、特に図3~5に示されるように、容器106に隣接する表面114、116の部分は、側壁134から側壁136まで、および端部138から端部140までのこれらの表面134、136間の固定された距離が均一であるように、平坦かつ平行である。この構成は、側壁134から側壁136まで、および端138から端140まで均一である、床表面114から離れた距離である容器106内の流体-気体界面を提供する。表面114、116の変化は一定の距離を提供することができるが、側壁134から側壁136まで、および端部138から端部140までのこれらの表面114、116の間で均一ではない距離を提供することができることが認識されるであろう。したがって、可撓性の容器106は依然として剛性容器のような形状に強制されるが、床表面114に対して異なる距離を有し、例えば、本明細書に示されるものとは異なる配置の磁石が望ましい場合がある。
図にも示されているように、ドア110は、ドア110が閉鎖状態で床表面114に面するドア110の表面170上に配置されたスペーサ168を含むことができる(例えば、図4を参照)。スペーサ168は、ドア110が閉鎖状態で床表面114に面するスペーサ表面172を有し、対面ドア表面116はスペーサ表面172を含む。図に示されるように、スペーサ表面172は、対面ドア表面116と同延である。他の実施形態によれば、スペーサ168が含まれなくてもよく、その場合、表面170は、対面ドア表面116と同延であってもよいことが認識されるであろう。
スペーサ168は、例えば、異なるサイズの容器106を収容するために、スペーサ168が含まれていても含まれていなくてもよいように、取り外し可能であってもよい。スペーサ168はまた、床表面114とドア表面116との間の固定距離が変更され得るように調節可能であり得る。例えば、図示のように、スペーサ168は、スペーサ168の角に位置する4つの締結具174を使用して、ドア110の表面170に取り付けられる。例えば図2に見られるように、スペーサ168は表面170に隣接していないが(他の実施形態によれば可能であるが)、ポスト176がスペーサ168の角と表面170との間に配置されている。ポスト176の高さは、表面114、116間の距離を部分的に(例えば、スペーサ168の厚さとともに)決定する。第1の高さのポストを取り外し、それを第2の高さのポストと交換することによって、表面114、116の間の距離を変更することができる。この調整により、異なるサイズの容器106を収容することもできる。
距離114、116を変化させるためのスペーサ168の調節は、例えばスペーサ168の各隅にある調節ネジなどの他の機構によって提供されてもよいことがさらに認識される。調整は、磁石キャリア104に関して以下で説明するリニアアクチュエータの方法と同様の方法で、調整可能なネジまたは複数のネジを操作するためにモータが使用される特定の実施形態に従って自動化されてもよい。
図3~5を参照すると、磁石キャリア104は、少なくとも1つの磁石120が配置されるプレート180を含むことができる。プレート180は、床108に並進可能に取り付けられ、第1の状態(図5)と第2の状態(図3および4)との間で並進する。前述のように、磁石キャリア104は、手順(例えば、制御部にプログラムされた手順)に従ってプレート180を第1の状態と第2の状態との間で自動的に変換する制御部に結合することができる。
図示のように、磁石キャリア104は、複数のリニアベアリング182、184およびリニアアクチュエータ186を含む。リニアベアリング182、184は、一端188、190で床108に取り付けられ、プレート180はリニアベアリング182、184に取り付けられる。図3~5に示されるように、ベアリング182、184の他端192、194は、複数の支柱198によって床108に固定された支持板196に取り付けられる。リニアアクチュエータ186は符号200でプレート180に取り付けられ、リニアアクチュエータ186はプレート180をリニアベアリング182、184に沿って第1の状態と第2の状態との間で移動させるように構成される。図3~5に示されるように、リニアアクチュエータ186は、支持プレート196に取り付けられ、プレート180に固定されたナット206に受け入れられる親ネジ204を回転させるモータ202を含むことができ、親ネジ204の回転と、ナット206との協働により、プレート180が第1の状態または第2の状態または位置の間で移動する。
上述したように、少なくとも1つの磁石120は、図2~5に示すように、複数の磁石を含むことができる。配列120は、プレート180の表面208が平坦である場合は二次元であってもよいし、プレート180の表面208が平坦でない場合、または例えば個々の磁石が様々な高さのポストに取り付けられている場合は三次元であってもよい。図示の実施形態によれば、少なくとも1つの磁石120は永久磁石であってもよいが、他の実施形態によれば、磁石120は代わりに電磁石であってもよい。
操作中、使用者とも呼ばれる操作者は、最初にラッチ166を開き、ドア110をそのヒンジ154、156を中心に回転させることにより、ドア110を開くことができる。次に、使用者は、可撓性の容器106を床108に配置し(図3)、クリップ142とバー144を使用して容器106を所定の位置に固定することができる。次に、使用者はドア110を開放状態から閉鎖状態に動かし、可撓性の容器106を床表面114と対面ドア表面116との間に移動させることができる(例えば、図4)。このとき、磁石キャリア104は、図示のように第2の状態にあってもよい。
次に、磁石キャリア104は、容器106内の流体に磁場を印加するために、例えば電子制御部によって自動的に第1の状態に移動され得る(図5)。これは、モータ202に親ネジ204を第1の方向に回転させることによって実行することができる。磁石キャリア104は、ある期間、第1の状態にとどまることができる。次に、磁石キャリア104を移動させて、第1の状態から第2の状態に戻して、容器106から磁場を解放することができ(図4)、その後、使用者はドア110を開放状態に移動させ、可撓性の容器106を除去することができる(図3)。
他のステップが前の2つの段落で言及されたものに先行し得ることが理解されるであろう。さらに、説明したこれらの状態の間で他のステップを実行することができる。最後に、上記の状態の後に他のステップが発生する場合がある。
磁気セレクタを独立して使用することは可能であるが、セレクタを細胞処理システムなどの流体処理システムと組み合わせて、または流体処理システムに組み込んで使用することも可能である。例えば、図6および図7は、全体が参照として本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2021/0046426号に開示された処理システムなどの流体処理システムに組み込まれたセレクタ100を示している。磁気分離器100は、米国特許出願公開第2017/0315121号および第2018/0172685号に記載されているような他の処理システムと共に他の磁気分離器またはセレクタと組み合わせて使用することも可能である。
そのような実施形態によれば、図7に見られるように、流体処理システム220は、生物学的流体が充填された供給源容器224に接続可能であり、生物学的流体を供給源容器224から少なくとも2つの材料の流れに分離するように構成された流体処理部222を含む。「生物学的流体」には血液および血液成分が含まれるが、これらに限定されない。「細胞」または「生体細胞」には、赤血球、白血球、および血小板などの血球が含まれるがこれらに限定されない。処理部222は、流体経路226に沿って磁気セレクタ100内に配置された容器106に接続される。
処理部222は、再利用可能な処理機械またはハードウェア232と組み合わせて使用される使い捨て流体回路(セットまたはキットとも呼ばれる)230を含む。回路230は、システムの内部、例えば、流路、容器等が外部環境に対して露出または「開放」されていない「閉鎖」システムまたは回路であってもよい。 回路230は、例えば処置前または処置中に追加の容器が回路230に取り付けられている場合でも、閉じていると見なすことができる。制御ユニット(または制御部)234(図8を参照)は、回路230およびハードウェア232を含む処理部222に結合される。制御部234は、処理部230およびハードウェア232を手順または処理に従って動作させて、セレクタ100と組み合わせて製品を生産または生成するように構成される。例えば、磁気セレクタ100は、処理部230、232によって生物学的流体から最初に分離された対象細胞または標的細胞の追加の選択を提供するために、システム220の一部として含まれてもよい。
図6および図7を参照すると、使い捨て流体回路230は、流体、特に生物学的流体の供給源容器224に接続可能である。使い捨て流体回路230は、原料容器224から受け取った流体を処理するために使用される回転膜分離器240を含む。供給源容器224から回転膜分離器240を通り、容器106などの1つまたは複数の容器への流体の流れは、供給源容器224、回転膜分離器(または略して回転膜)240、および容器106と流体連通状態にある第1および第2のシリンジ242、244を使用することによって達成される。シリンジ242、244はまた、いくつかの他の容器246、248、250と流体連通することができる。
容器224、106、246、248、250、回転膜240、およびシリンジ242、244の間の流体の流れは、流れ制御カセット260を使用して制御され、このカセット260は、チューブまたはラインによって上記のそれぞれに接続され得る。さらに、カセット260は、複数の別個のチャネルまたは通路によって部分的に画定される内部流路を含んでもよく、これらは、カセット260の構造(例えば、ハウジング)内に収容されてもよく、それによって画定されてもよい。チャネルは、1つのチャネルから別のチャネルへの流体の流れを制御することができる複数の選択可能な接合部で接続することができる。これらの選択可能な接合部は、図示のように、選択可能な接合部がチャネル間の制御されたアクセスを提供するため、弁、弁ステーション、またはクランプと呼ばれることもある。カセット260はまた、圧力などの流れの特性を決定するためにカセット260内の流路にセンサを関連付けることができるセンサステーションを含むことができる。好ましくは、ラインおよびチャネルのそれぞれの長さは、流体回路230の内部容積をさらに最小化するために、可能な限り短く保たれる。
図7に示されるように、回転膜240およびシリンジ242、244は、キット230に関連するチューブの容積をさらに減らすために、カセット260の一部として(すなわち、一体物として)一体的に形成されてもよい。他の実施形態によれば、回転膜240および/またはシリンジ242、244は、容器224、106、246、248、250のうちの1つまたは複数を有する場合のように、使用時に流体回路230の残りの部分に取り付けることができる。再び、図7に示されるように、容器246および容器106は、カセット260と一体的に形成され得る。
図6~8を参照すると、再利用可能なハードウェア構成要素(または略して再利用可能なハードウェア)232は、回転膜分離器240用の駆動部270、それぞれのシリンジ242、244用のシリンジポンプ272、274、および流体回路230がハードウェア232上に配置されるとき(例えば、ハードウェア232上に取り付けられるとき)、流れ制御カセット260と共に関連付けられた制御カセットインターフェース276を含む。カセットインターフェース276は、流量制御カセット260のクランプおよびセンサステーションに関連付けられたアクチュエータおよびセンサを含み、それぞれクランプを操作するかまたは流体の特性を感知するように構成される。
再利用可能なハードウェア232は、システム220の動作を制御するように構成された制御部234に結合される。制御部234は、マイクロプロセッサ280を含むことができる(実際には、複数の物理および/または仮想プロセッサを含むことができる)。他の実施形態によれば、制御部234は、本明細書に記載の動作を実行するように設計された1つまたは複数の電気回路を含むことができる。実際、制御部234は、マイクロプロセッサ280および他の回路または回路構成を含むことができる。さらに、制御部234は、少なくとも1つのメモリ282を含み得る。マイクロプロセッサ280をプログラムする命令は、マイクロプロセッサ280に関連付けられた少なくとも1つのメモリ282に格納することができ、少なくとも1つのメモリ282は、コンピュータ実行可能命令を格納した、1つまたは複数の有形の非一時的なコンピュータ可読メモリを含むことができる。これは、マイクロプロセッサ280によって実行されると、マイクロプロセッサ280に、本明細書で説明する1つまたは複数の動作を実行させることができる。
上述のように、制御部234は、回転膜駆動部270、第1のシリンジポンプ272、第2のシリンジポンプ274およびカセットインターフェース276などの再利用可能なハードウェア232の機器に結合(すなわち、直接的または間接的に接続)することができる。制御部234は、これらの装置のそれぞれを操作し、それぞれが他の装置または機器のアセンブリであってもよく、ハードウェア232に関連付けられた流体回路230を通って流体を流れさせ、例えば流体を供給源容器224から、回転膜240を通り、最終的に容器106に入るように流れさせてもよい。
例えば、制御部234は、供給源容器224内の流体に含まれる特定の細胞を、それらが容器106に向けられる前に洗浄するなど、プロトコルに従って処理または手順を実行するようにプログラムされ得る。制御部234は、流体回路230をテストする、流体回路230をプライミングする、洗浄が実行された後に回路230の部分をすすぐ、他の構成要素をその流体が容器106に分配される前の細胞含有流体に追加するなどの他の動作を同様に実行するようにプログラムすることができる。
図8にも示されているように、制御部234は、例えば、これらの構造から(例えば、信号の形で)情報を受信するため、または、構造の動作を制御するために(例えば、信号の形で)コマンドを送信するため、上記の構造の1つ以上に結合され得る。図示のように、制御部234は、少なくとも1つの入力装置284に結合してその装置から情報を受け取り、少なくとも1つの出力装置286に結合して、その装置に情報を提供することができる。少なくとも1つの入力装置284は、本明細書に記載の実施形態による多数の異なる装置を含むことができる。例えば、入力装置284は、使用者が制御部234に情報および/または命令を提供することができるキーボードまたはキーパッドを含んでもよい。
あるいは、入力装置284は、ビデオディスプレイの形態の出力装置286と併せて使用され得るようなタッチスクリーンであってもよい。例えば、図6および図7に示した実施形態は、システム220のハウジング292の前面パネル290に取り付けられたそのようなタッチ感応ディスプレイスクリーン288を含む。入力装置はまた、バーコードリーダまたはスキャナ、またはRFIDリーダなどのリーダまたはスキャナを含んでもよい。さらに他の実施形態によれば、入力装置は、制御部234を含む細胞処理システムが、ローカルネットワークを介して他の処理システムと(有線、ケーブルなどを介して、または無線で)、または、ローカルネットワーク、広域ネットワーク、またはインターネットを介して、他の細胞処理システムまたは他のコンピュータ機器(サーバーなど)と通信することを可能にするコンピュータ機器の形態であってもよい。そのような実施形態によれば、入力は、内部送信機/受信機装置を含むことができる。
制御部234はまた、磁気セレクタ100、特に磁石キャリア104に結合されてもよい。制御部234は、磁石キャリア104が床108に隣接している第1の状態と、磁石キャリア104が床108から離れている第2の状態との間で磁石キャリア104を移動させるように構成され得る。特に、制御部234は、リニアアクチュエータ186のモータ202に結合され得、モータ202を作動させてプレート180を2つの状態または位置の間で駆動し得る。
システム220を操作し、システム220に組み込まれた磁気セレクタ100を操作する自動化された方法の一実施形態によれば、磁気セレクタ100は、磁場を使用して標的細胞を選択するために使用される。「自動化された」または「自動的に」とは、システム(および特に制御部234)が、実質的な操作者/使用者の関与なしに処理方法の処理ステップを実行するようにプログラムできることを意味する。もちろん、本開示の自動システムにおいてさえ、使い捨て流体回路の装填および処理パラメータの入力を含む、使用者の活動が関与し得ることが理解されるであろう。追加の手動手順も必要になる場合があり、処理内の特定の手順を再構成する機会がある場合がある。しかし、再利用可能な装置は、実質的な使用者の介入なしに、以下に説明する使い捨て回路を通して生物学的流体を処理することができる。
上記の説明によれば、本開示の一部は、磁気セレクタ100の使用に焦点を当ててより一般的に議論され得る。例えば、磁気セレクタ100は、独立して使用されるか、システム220の一部として使用されるかに関わらず、選択のための標的細胞を準備するために他の溶液と組み合わされた流体と共に使用され得る。
例えば、標的細胞を含む溶液にモノクローナル抗体溶液を導入し、一定時間インキュベートして、溶液中のモノクローナル抗体と標的細胞(例えばCD34+末梢血幹細胞、CD3+/CD28+T細胞リンパ球、およびCD8+形質B細胞などの特定の表現型の白血球であり得、これらの細胞は標的細胞とも呼ばれる)との間の相互作用を可能にすることができる。回転膜分離器240を使用して、細胞を混合し、次いで細胞を洗浄して、結合していないモノクローナル抗体を除去することができる。
この時点で、非特異的磁性粒子溶液(例えば磁性ビーズ溶液または磁性流体(FF)などの磁性試薬)を懸濁液に導入し、一定時間インキュベートして、磁性流体とモノクローナル抗体の非特異的末端を相互作用可能にし、混合し、(必要に応じて)洗浄して未結合の磁性流体を除去する。
一実施形態によれば、操作者は、モノクローナル抗体(mAb)溶液を標的細胞を含む溶液に手動で注入することができる。例えば、導入容器は、手順の前に、または手順中に無菌的に容器に取り付けることができ、mAb溶液は、導入容器から容器に注入される。他の実施形態によれば、モノクローナル抗体は、容器に自動的に導入され得る。容器の内容物は、モノクローナル抗体と標的細胞との間の相互作用を可能にするために、一定期間容器内に留まることができる。インキュベーションステップの一部として、回転膜分離器240を操作して容器内の懸濁液を混合し、モノクローナル抗体と標的細胞との間の相互作用を改善することができる。例えば、回転膜101は、500~700rpmの間の速度で操作することができる。一実施形態によれば、合計インキュベーション時間(処理中容器の内容物を混合するのに費やされる時間を含む)は30分であり、インキュベーション温度は室温であり得る。
実施形態のこの時点で、操作者は磁性流体(FF)を容器、例えば導入容器に手動で注入することができる。例えば、導入容器(図示せず)は、処置前または処置中に無菌的に容器に取り付けることができ、磁性流体は導入容器から容器に注入される。他の実施形態によれば、磁性流体は容器内に自動的に導入され得る。容器の内容物は、モノクローナル抗体と磁性流体中の磁性粒子(例えば、ビーズ)との間の相互作用を可能にするために、一定期間容器内に(インキュベートされて)留まることができる。ここでもまた、回転式膜分離器240を操作して処理中の容器内で懸濁液を混合し、モノクローナル抗体と磁性粒子との間の相互作用を改善することができる。この時点で、洗浄溶液容器248、250の一方または両方からの流体の移送を行って、インキュベーションの容量を最適化することができる。
あるいは、モノクローナル抗体と磁性粒子は、容器106に導入する前に組み合わせることができる。この場合、モノクローナル抗体と磁性粒子の組み合わせを細胞とインキュベートして、上記で概説した2つの関連する一連のステップとは対照的に、単一の一連のステップで複合体を形成することができる。
上述のように、セレクタ100は撹拌を利用することができる。容器106内の流体を撹拌できるようにするために、セレクタ100は、ハウジング292から垂下するシャフト294に取り付けることができる。シャフト294は、ハウジング292に取り付けられたモータに取り付けられ、このモータは、シャフトをシャフトの軸の周りで反対方向に回転させることができる。結果として、容器106内の流体は、振動様式で撹拌され得る。
セレクタ100をシャフト294に取り付けることにより、容器が水平と同じ高さになるように容器を配置する代わりに、容器106を水平に対して斜めに配置することもできる。例えば、セレクタ100は、セレクタ100が水平に対して30度で配置されるように、水平に対して配向されてもよい。もちろん、これは、セレクタ100(または床表面114)を水平(または垂直)に対して様々な方向に向けることができる機構(ピボットなど)、または、セレクタ100が水平(または垂直)に対して特定の角度の配向になることを可能にする機構(傾斜面など)を提供することによって、セレクタ100のスタンドアロンバージョンでも達成することができる。
したがって、細胞を含む流体が配置された容器に磁場を印加するための改良された装置が本明細書で論じられ、磁気セレクタは、独立して利用されてもよいし、生物学的流体を処理するためのシステムに組み込まれてもよい。上記で提供される説明、および以下で提供される他の態様は、例示を目的として意図されており、本開示の範囲を、本明細書で説明される特定の方法、システム、装置、または装置に限定することを意図するものではない。
他の態様
態様1.
可撓性の容器を受け入れるように構成されているハウジングを備え、
ハウジングは容器を上に配置する床を含み、
床の容器とは反対側に配置される磁石キャリアを備え、
磁石キャリアはその上に配置される少なくとも1つの磁石を有し、磁石キャリアが床に隣接する第1の状態と磁石キャリアが床から離間している第2の状態の間で床に対して移動可能である、磁気セレクタ。
態様2.
ハウジングはさらに、ドアであって、ドアは開放状態と、床表面とある距離離間された対面ドア表面との間の空間内に容器が配置される閉鎖状態との間で床に対して移動可能なドアを備える、態様1に記載の磁気セレクタ。
態様3.
ハウジングはさらにトレイを備え、トレイは床を規定する底壁と床から上方に延びる複数の側壁とを有し、
ドアは、第1の側壁の縁に沿って枢動可能に取り付けられており、閉鎖状態において第1の側壁の反対側の第2の側壁に隣接する反対側の縁を有し、
床表面と対面ドア表面の間の距離は、少なくとも部分的に第1の側壁と第2の側壁の高さによって決定されている、態様2に記載の磁気セレクタ。
態様4.
ドアは、ドアの閉鎖状態において床表面に対面するドアの表面に配置されるスペーサを備え、スペーサは、ドアの閉鎖状態において床表面に対面するスペーサ表面を有し、対面ドア表面はスペーサ表面を備える、態様3に記載の磁気セレクタ。
態様5.
スペーサは着脱可能にドアに取り付けられている、態様4に記載の磁気セレクタ。
態様6.
スペーサは調節可能にドアに取り付けられている、態様4または態様5に記載の磁気セレクタ。
態様7.
容器は可撓性または剛性の壁の容器を備える、態様1から態様6までのいずれか1つに記載の流体処理システム。
態様8.
磁石キャリアは、少なくとも1つの磁石が配置されるプレートを備え、プレートは、第1の状態と第2の状態との間で並進するように床に並進可能に取り付けられている、態様1から態様6までのいずれか1つに記載の磁気セレクタ。
態様9.
磁石キャリアは、複数のリニアベアリングと、リニアアクチュエータを備え、リニアベアリングは、一端において床に取り付けられ、プレートはリニアベアリングに取り付けられ、リニアアクチュエータはプレートに取り付けられ、リニアアクチュエータはプレートをリニアベアリングに沿って第1の状態と第2の状態の間で移動するように構成されている、態様8に記載の磁気セレクタ。
態様10.
少なくとも1つの磁石は永久磁石である、態様1から態様9までのいずれか1つに記載の磁気セレクタ。
態様11.
少なくとも1つの磁石は、プレート上で2次元配列または3次元配列で配置された複数の磁石を備える、態様1から態様10までのいずれか1つに記載の磁気セレクタ。
態様12.
流体処理システムであって、
生物学的流体が充填された供給源容器に接続可能であって、供給源容器からの生物学的流体を少なくとも2つの材料の流れに分離するように構成された流体処理部と、
流体経路に沿って処理部に接続された容器と、
容器と磁石キャリアとを受け入れるように構成されたハウジングを備える磁気セレクタとを備え、
ハウジングは容器を配置する床を含み、
磁石キャリアは床の容器とは反対側に配置され、
磁石キャリアはその上に配置される少なくとも1つの磁石を有し、磁石キャリアが床に隣接している第1の状態と磁石キャリアが床から離間している第2の状態との間で床に対して移動可能であり、
流体処理部と容器との間で流体経路に沿って材料を移送するための少なくとも1つのポンプを備え、
流体処理部と、磁気セレクタと、少なくとも1つのポンプに結合された少なくとも1つの制御部を備える、流体処理システム。
態様13.
ハウジングはさらに、ドアであって、ドアは開放状態と、床表面とある距離離間された対面ドア表面との間の空間内に容器が配置される閉鎖状態との間で床に対して移動可能なドアを備える、態様12に記載の流体処理システム。
態様14.
ハウジングはさらにトレイを備え、トレイは床を規定する底壁と床から上方に延びる複数の側壁とを有し、
ドアは、第1の側壁の縁に沿って枢動可能に取り付けられており、閉鎖状態において第1の側壁の反対側の第2の側壁に隣接する反対側の縁を有し、
床表面と対面ドア表面の間の距離は、少なくとも部分的に第1の側壁と第2の側壁の高さによって決定されている、態様13に記載の流体処理システム。
態様15.
ドアは、ドアの閉鎖状態において床表面に対面するドアの表面に配置されるスペーサを備え、スペーサは、ドアの閉鎖状態において床表面に対面するスペーサ表面を有し、対面ドア表面はスペーサ表面を備える、態様14に記載の流体処理システム。
態様16.
スペーサは調節可能にドアに取り付けられている、態様15に記載の磁気セレクタ。
態様17.
容器は可撓性または剛性の壁の容器を備える、態様12から態様16までのいずれか1つに記載の流体処理システム。
態様18.
磁石キャリアは、少なくとも1つの磁石が配置されるプレートを備え、プレートは、第1の状態と第2の状態との間で並進するように床に並進可能に取り付けられている、態様12から態様17までのいずれか1つに記載の流体処理システム。
態様19.
磁石キャリアは、複数のリニアベアリングと、リニアアクチュエータを備え、リニアベアリングは、一端において床に取り付けられ、プレートはリニアベアリングに取り付けられ、リニアアクチュエータはプレートに取り付けられ、リニアアクチュエータはプレートをリニアベアリングに沿って第1の状態と第2の状態の間で移動するように構成されている、態様18に記載の流体処理システム。
態様20.
少なくとも1つの磁石は永久磁石である、態様12から態様19までのいずれか1つに記載の流体処理システム。
態様21.
少なくとも1つの磁石は、プレート上で2次元配列または3次元配列で配置された複数の磁石を備える、態様12から態様20までのいずれか1つに記載の流体処理システム。

Claims (21)

  1. 容器を受け入れるように構成されているハウジングを備え、
    前記ハウジングは空間内で前記容器を上に配置する床を含み、
    前記床の前記容器とは反対側に配置される磁石キャリアを備え、
    前記磁石キャリアはその上に配置される少なくとも1つの磁石を有し、前記磁石キャリアが前記床に隣接する第1の状態と前記磁石キャリアが前記床から離間している第2の状態の間で前記床に対して移動可能である、磁気セレクタ。
  2. 前記容器は容器を備え、前記ハウジングはさらに、ドアであって、前記ドアは開放状態と、床表面とある距離離間された対面ドア表面との間の空間内に前記容器が配置される閉鎖状態との間で前記床に対して移動可能な前記ドアを備える、請求項1に記載の磁気セレクタ。
  3. 前記ハウジングはさらにトレイを備え、前記トレイは前記床を規定する底壁と前記床から上方に延びる複数の側壁とを有し、
    前記ドアは、第1の前記側壁の縁に沿って枢動可能に取り付けられており、前記閉鎖状態において前記第1の前記側壁の反対側の第2の前記側壁に隣接する反対側の縁を有し、
    前記床表面と前記対面ドア表面の間の距離は、少なくとも部分的に前記第1の前記側壁と前記第2の前記側壁の高さによって決定されている、請求項2に記載の磁気セレクタ。
  4. 前記ドアは、前記ドアの前記閉鎖状態において前記床表面に対面する前記ドアの表面に配置されるスペーサを備え、前記スペーサは、前記ドアの前記閉鎖状態において前記床表面に対面するスペーサ表面を有し、前記対面ドア表面は前記スペーサ表面を備える、請求項3に記載の磁気セレクタ。
  5. 前記スペーサは着脱可能に前記ドアに取り付けられている、請求項4に記載の磁気セレクタ。
  6. 前記スペーサは調節可能に前記ドアに取り付けられている、請求項4に記載の磁気セレクタ。
  7. 前記容器は可撓性または剛性の壁の容器を備える、請求項1に記載の流体処理システム。
  8. 前記磁石キャリアは、前記少なくとも1つの磁石が配置されるプレートを備え、前記プレートは、前記第1の状態と前記第2の状態との間で並進するように前記床に並進可能に取り付けられている、請求項1に記載の磁気セレクタ。
  9. 前記磁石キャリアは、複数のリニアベアリングと、リニアアクチュエータを備え、前記リニアベアリングは、一端において前記床に取り付けられ、前記プレートは前記リニアベアリングに取り付けられ、前記リニアアクチュエータは前記プレートに取り付けられ、前記リニアアクチュエータは前記プレートを前記リニアベアリングに沿って前記第1の状態と前記第2の状態の間で移動するように構成されている、請求項8に記載の磁気セレクタ。
  10. 前記少なくとも1つの磁石は永久磁石である、請求項1に記載の磁気セレクタ。
  11. 前記少なくとも1つの磁石は、前記プレート上で2次元配列または3次元配列で配置された複数の磁石を備える、請求項1に記載の磁気セレクタ。
  12. 流体処理システムであって、
    生物学的流体が充填された供給源容器に接続可能であって、前記供給源容器からの前記生物学的流体を少なくとも2つの材料の流れに分離するように構成された流体処理部と、
    流体経路に沿って前記処理部に接続された容器と、
    前記容器と磁石キャリアとを受け入れるように構成されたハウジングを備える磁気セレクタとを備え、
    前記ハウジングは前記容器を配置する床を含み、
    前記磁石キャリアは前記床の前記容器とは反対側に配置され、
    前記磁石キャリアはその上に配置される少なくとも1つの磁石を有し、前記磁石キャリアが前記床に隣接している第1の状態と前記磁石キャリアが前記床から離間している第2の状態との間で前記床に対して移動可能であり、
    前記流体処理部と前記容器との間で前記流体経路に沿って材料を移送するための少なくとも1つのポンプを備え、
    前記流体処理部と、前記磁気セレクタと、前記少なくとも1つのポンプに結合された少なくとも1つの制御部を備える、流体処理システム。
  13. 前記ハウジングはさらに、ドアであって、前記ドアは開放状態と、床表面とある距離離間された対面ドア表面との間の空間内に前記容器が配置される閉鎖状態との間で前記床に対して移動可能な前記ドアを備える、請求項12に記載の流体処理システム。
  14. 前記ハウジングはさらにトレイを備え、前記トレイは前記床を規定する底壁と前記床から上方に延びる複数の側壁とを有し、
    前記ドアは、第1の前記側壁の縁に沿って枢動可能に取り付けられており、前記閉鎖状態において前記第1の前記側壁の反対側の第2の前記側壁に隣接する反対側の縁を有し、
    前記床表面と前記対面ドア表面の間の距離は、少なくとも部分的に前記第1の前記側壁と前記第2の前記側壁の高さによって決定されている、請求項13に記載の流体処理システム。
  15. 前記ドアは、前記ドアの前記閉鎖状態において前記床表面に対面する前記ドアの表面に配置されるスペーサを備え、前記スペーサは、前記ドアの前記閉鎖状態において前記床表面に対面するスペーサ表面を有し、前記対面ドア表面は前記スペーサ表面を備える、請求項14に記載の流体処理システム。
  16. 前記スペーサは調節可能に前記ドアに取り付けられている、請求項15に記載の磁気セレクタ。
  17. 前記容器は可撓性または剛性の壁の容器を備える、請求項12に記載の流体処理システム。
  18. 前記磁石キャリアは、前記少なくとも1つの磁石が配置されるプレートを備え、前記プレートは、前記第1の状態と前記第2の状態との間で並進するように前記床に並進可能に取り付けられている、請求項12に記載の流体処理システム。
  19. 前記磁石キャリアは、複数のリニアベアリングと、リニアアクチュエータを備え、前記リニアベアリングは、一端において前記床に取り付けられ、前記プレートは前記リニアベアリングに取り付けられ、前記リニアアクチュエータは前記プレートに取り付けられ、前記リニアアクチュエータは前記プレートを前記リニアベアリングに沿って前記第1の状態と前記第2の状態の間で移動するように構成されている、請求項18に記載の流体処理システム。
  20. 前記少なくとも1つの磁石は永久磁石である、請求項12に記載の流体処理システム。
  21. 前記少なくとも1つの磁石は、前記プレート上で2次元配列または3次元配列で配置された複数の磁石を備える、請求項12に記載の流体処理システム。

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