JP2023049997A - 油圧ショベル - Google Patents

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Hiroaki Tanaka
悠介 鈴木
Yusuke Suzuki
亮平 福地
Ryohei Fukuchi
輝樹 五十嵐
Teruki Igarashi
昭広 楢▲崎▼
Akihiro Narasaki
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Abstract

【課題】較正時間の短縮を図りつつ、較正精度を高めることができる油圧ショベルを提供する。【解決手段】油圧ショベルは、駆動信号に応じてパイロット圧を生成し、複数の制御弁19,20,21の一方側及び他方側の受圧部に出力する複数の電磁弁24A,24B~26A,26Bと、複数の電磁弁24A,24B~26A,26Bのそれぞれに対する制御特性を記憶し、これを用いて操作装置16A,16Bからの操作信号に対応する駆動信号を生成して出力する制御装置23とを備える。制御装置23は、ブームシリンダ8がブーム上げ側のストロークエンドに達し、アームシリンダ9がアームクラウド側のストロークエンドに達し、且つバケットシリンダ10がバケットクラウド側のストロークエンドに達した状態で、ブーム上げ用の電磁弁24A、アームクラウド用の電磁弁25A、及びバケットクラウド用の電磁弁26Aに対する制御特性の較正を同時に行う。【選択図】図4

Description

本発明は、油圧ショベルに関する。
油圧ショベルは、走行体と、走行体の上側に旋回可能に設けられた旋回体と、旋回体に連結された多関節型の作業装置とを備える。また、油圧ショベルは、例えば、油圧ポンプと、油圧ポンプから複数の油圧アクチュエータへの圧油の流れをそれぞれ制御する複数の制御弁と、運転者の操作に応じて操作信号(電気信号)を生成して出力する操作装置と、操作装置からの操作信号に応じて駆動信号(電気信号)を生成して出力する制御装置と、制御装置からの駆動信号に応じてパイロット圧を生成し、複数の制御弁の一方側の受圧部及び他方側の受圧部に出力する複数の電磁弁とを備える。
特許文献1は、上述した複数の電磁弁に対する較正を行う較正装置を開示する。この較正装置は、複数の電磁弁から出力されたパイロット圧をそれぞれ検出する複数の圧力センサと、外部コントローラとを備える。外部コントローラは、上述した制御装置(車載コントローラ)を制御して、複数の電磁弁へ、順次、所定の駆動信号を出力させる。詳細には、一つの制御弁に対応する一対の電磁弁へ、同時に、所定の駆動信号を出力させる。そして、所定の目標パイロット圧と各圧力センサで検出されたパイロット圧との差分により、各電磁弁の入出力特性の較正量を算出する。
特開2017-190858号公報
特許文献1では、一つの制御弁に対応する一対の電磁弁に対し、同時に較正を行う。そのため、電磁弁を一つずつ較正する場合と比べ、較正時間の短縮を図ることが可能である。また、制御弁の一方側の受圧部及び他方側の受圧部に同時にパイロット圧を入力するから、制御弁が実質的に動作しない状態(すなわち、油圧アクチュエータが実質的に動作しない状態)で較正を行うことが可能である。
しかしながら、特許文献1では、制御弁の一方側の受圧部に入力されたパイロット圧と他方側の受圧部に入力されたパイロット圧との均衡のゆらぎにより、制御弁が振動する。そのため、各圧力センサで検出されるパイロット圧も振動する。したがって、較正精度が低下する。
かといって、電磁弁を一つずつ較正すれば、較正時間が長くなる。また、油圧アクチュエータが動作すれば、振動が発生し、制御弁に伝達する。そのため、各圧力センサで検出されるパイロット圧も振動する。したがって、この場合も、較正精度が低下する。
本発明は、上記事柄に鑑みてなされたものであり、その目的は、較正時間の短縮を図りつつ、較正精度を高めることができる油圧ショベルを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、走行体と、前記走行体の上側に旋回可能に設けられた旋回体と、前記旋回体に連結された多関節型の作業装置と、前記作業装置を駆動する複数の油圧シリンダと、油圧ポンプと、前記油圧ポンプから前記複数の油圧シリンダへの圧油の流れをそれぞれ制御する複数の制御弁と、駆動信号に応じてパイロット圧を生成し、前記複数の制御弁の一方側の受圧部及び他方側の受圧部に出力する複数の電磁弁と、運転者の操作に応じて操作信号を生成して出力する操作装置と、前記複数の電磁弁のそれぞれに対して前記操作信号と前記駆動信号の関係からなる制御特性を記憶し、これを用いて前記操作装置からの前記操作信号に対応する前記駆動信号を生成して出力する制御装置と、を備えた油圧ショベルにおいて、前記制御装置は、前記複数の油圧シリンダのうちの、少なくとも2つの油圧シリンダが所定の駆動方向のストロークエンドに達した状態で、前記複数の電磁弁のうちの、前記少なくとも2つの油圧シリンダの前記所定の駆動方向に対応する電磁弁に対し、前記制御特性の較正を同時に行う。
本発明の油圧ショベルによれば、較正時間の短縮を図りつつ、較正精度を高めることができる。
本発明の一実施形態における油圧ショベルの構造を表す側面図である。 本発明の一実施形態における油圧ショベルの駆動装置の構成を表す図である。 本発明の一実施形態における制御装置の機能的構成を関連機器と共に表すブロック図である。 本発明の一実施形態における制御装置のパターン1の較正処理を表すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるパターン1の較正時の油圧ショベルの状態を表す側面図である。 本発明の一実施形態における制御装置のパターン2の較正処理を表すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるパターン2の較正時の油圧ショベルの状態を表す側面図である。 本発明の一実施形態における制御装置のパターン3、4、又は5の較正処理を表すフローチャートである。
本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態における油圧ショベルの構造を表す側面図である。なお、以降、油圧ショベルの運転室内の運転席に着座した運転者の前側(図1の左側)、後側(図1の右側)、左側(図1の紙面に対して手前側)、右側(図1の紙面に対して奥側)を、単に前側、後側、左側、右側と称する。
本実施形態の油圧ショベルは、走行可能な走行体1と、走行体の上側に旋回可能に設けられた旋回体2と、旋回体2に連結された多関節型の作業装置3とを備える。走行体1は、走行モータ(図示せず)によって走行する。旋回体2は、旋回モータ4(後述の図2参照)によって旋回する。
作業装置3は、旋回体2に回動可能に連結されたブーム5と、ブーム5に回動可能に連結されたアーム6と、アーム6に回動可能に連結されたバケット7(作業具)と、ブーム5を回動するブームシリンダ8と、アーム6を回動するアームシリンダ9と、バケット7を回動するバケットシリンダ10(作業具シリンダ)と、ブーム5、アーム6、及びバケット7の回動角をそれぞれ検出する角度センサ11A,11B,11C(11Aは後述の図3参照)とを備える。ブームシリンダ8、アームシリンダ9、及びバケットシリンダ10は、作業装置3を駆動する複数の油圧シリンダである。
旋回体2は、運転者が搭乗する運転室12と、エンジン13(原動機)等の機器を収納する機械室14と、作業装置3との釣り合いをとるためのカウンタウエイト15とを備える。旋回体2の運転室12の内部には、運転者が着座する運転席(図示せず)が設けられている。運転席の前側には、走行体1の走行を指示する走行用の操作装置(図示せず)が配置されている。運転席の左側には、旋回体2の旋回及びアーム6の回動を指示する作業用の操作装置16A(後述の図2参照)が配置されている。運転席の右側には、ブーム5の回動及びバケット7の回動を指示する作業用の操作装置16B(後述の図2参照)が配置されている。
上述した走行モータ、旋回モータ4、ブームシリンダ8、アームシリンダ9、及びバケットシリンダ10は、油圧ショベルに搭載された駆動装置によって駆動される。図2は、本実施形態における油圧ショベルの駆動装置の構成のうち、旋回モータ4、ブームシリンダ8、アームシリンダ9、及びバケットシリンダ10の駆動に係わる構成を表す図である。図3は、本実施形態における制御装置の機能的構成を表すブロック図である。
本実施形態の駆動装置は、エンジン13によって駆動される可変容量型の油圧ポンプ17と、油圧ポンプ17の容量を可変するレギュレータ18と、エンジン13によって駆動されるパイロットポンプ(図示せず)と、油圧ポンプ17からブームシリンダ8への圧油の流れを制御するブーム制御弁19と、油圧ポンプ17からアームシリンダ9への圧油の流れを制御するアーム制御弁20と、油圧ポンプ17からバケットシリンダ10への圧油の流れを制御するバケット制御弁21(作業具制御弁)と、油圧ポンプ17から旋回モータ4への圧油の流れを制御する旋回制御弁22と、上述した操作装置16A,16Bと、制御装置23と、複数の電磁弁24A,24B~27A,27Bとを備える。また、電磁弁24A,24B~27A,27Bに対する制御特性の較正(詳細は後述)を行うため、電磁弁24A,24B~27A,27Bから出力されたパイロット圧をそれぞれ検出する複数の圧力センサ28A,28B~31A,31Bを備える。
操作装置16Aは、運転者が前後方向及び左右方向に操作可能な操作レバーと、操作レバーの前側の操作量に応じて第1の操作信号を生成して出力する第1のポテンションメータと、操作レバーの後側の操作量に応じて第2の操作信号を生成して出力する第2のポテンションメータと、操作レバーの左側の操作量に応じて第3の操作信号を生成して出力する第3のポテンションメータと、操作レバーの右側の操作量に応じて第4の操作信号を生成して出力する第4のポテンションメータとを有する。
操作装置16Bは、運転者が前後方向及び左右方向に操作可能な操作レバーと、操作レバーの前側の操作量に応じて第5の操作信号を生成して出力する第5のポテンションメータと、操作レバーの後側の操作量に応じて第6の操作信号を生成して出力する第6のポテンションメータと、操作レバーの左側の操作量に応じて第7の操作信号を生成して出力する第7のポテンションメータと、操作レバーの右側の操作量に応じて第8の操作信号を生成して出力する第8のポテンションメータとを有する。
制御装置23は、プログラムに従って処理を実行するプロセッサと、プログラムやデータを記憶するメモリと、例えばサービスマンが携帯する外部の端末若しくは運転室12内に設置された内部の端末と通信可能なインターフェイスとを有する。制御装置23は、機能的構成として、駆動信号生成部32、駆動信号出力部33、容量信号生成部34、容量信号出力部35、及び較正部36を有する。
制御装置23の駆動信号生成部32は、上述した第1の操作信号(言い換えれば、操作レバーの操作量)が大きくなるのに従い第1の駆動信号が大きくなるように予め設定された、第1の操作信号と第1の駆動信号との関係からなる第1の制御特性を記憶する。そして、操作装置16Aからの第1の操作信号が入力されたとき、第1の制御特性を用いて第1の操作信号に対応する第1の駆動信号を生成し、駆動信号出力部33を介し右旋回用の電磁弁27Bのソレノイド部へ出力する。
電磁弁27Bは、パイロットポンプからの吐出圧を元圧として、第1の駆動信号に対応するパイロット圧を生成し、旋回制御弁22の図示右側の受圧部へ出力する。これにより、旋回制御弁22が図示右側の切換位置に切換えられ、油圧ポンプ17からの圧油が旋回制御弁22を介し旋回モータ4の図示上側のポートに供給されて、旋回モータ4が一方向に回転する。その結果、旋回体2が右方向に旋回する。
制御装置23の駆動信号生成部32は、上述した第2の操作信号(言い換えれば、操作レバーの操作量)が大きくなるのに従い第2の駆動信号が大きくなるように予め設定された、第2の操作信号と第2の駆動信号との関係からなる第2の制御特性を記憶する。そして、操作装置16Aからの第2の操作信号が入力されたとき、第2の制御特性を用いて第2の操作信号に対応する第2の駆動信号を生成し、駆動信号出力部33を介し左旋回用の電磁弁27Aのソレノイド部へ出力する。
電磁弁27Aは、パイロットポンプからの吐出圧を元圧として、第2の駆動信号に対応するパイロット圧を生成し、旋回制御弁22の図示左側の受圧部へ出力する。これにより、旋回制御弁22が図示左側の切換位置に切換えられ、油圧ポンプ17からの圧油が旋回制御弁22を介し旋回モータ4の図示下側のポートに供給されて、旋回モータ4が反対方向に回転する。その結果、旋回体2が左方向に旋回する。
制御装置23の駆動信号生成部32は、上述した第3の操作信号(言い換えれば、操作レバーの操作量)が大きくなるのに従い第3の駆動信号が大きくなるように予め設定された、第3の操作信号と第3の駆動信号との関係からなる第3の制御特性を記憶する。そして、操作装置16Aからの第3の操作信号が入力されたとき、第3の制御特性を用いて第3の操作信号に対応する第3の駆動信号を生成し、駆動信号出力部33を介しアームダンプ用の電磁弁25Bのソレノイド部へ出力する。
電磁弁25Bは、パイロットポンプからの吐出圧を元圧として、第3の駆動信号に対応するパイロット圧を生成し、アーム制御弁20の図示右側の受圧部へ出力する。これにより、アーム制御弁20が図示右側の切換位置に切換えられ、油圧ポンプ17からの圧油がアーム制御弁20を介しアームシリンダ9の図示上側のポートに供給されて、アームシリンダ9が縮短する。その結果、アーム6がダンプする。
制御装置23の駆動信号生成部32は、上述した第4の操作信号(言い換えれば、操作レバーの操作量)が大きくなるのに従い第4の駆動信号が大きくなるように予め設定された、第4の操作信号と第4の駆動信号との関係からなる第4の制御特性を記憶する。そして、操作装置16Aからの第4の操作信号が入力されたとき、第4の制御特性を用いて第4の操作信号に対応する第4の駆動信号を生成し、駆動信号出力部33を介しアームクラウド用の電磁弁25Aのソレノイド部へ出力する。
電磁弁25Aは、パイロットポンプからの吐出圧を元圧として、第4の駆動信号に対応するパイロット圧を生成し、アーム制御弁20の図示左側の受圧部へ出力する。これにより、アーム制御弁20が図示左側の切換位置に切換えられ、油圧ポンプ17からの圧油がアーム制御弁20を介しアームシリンダ9の図示下側のポートに供給されて、アームシリンダ9が伸長する。その結果、アーム6がクラウドする。
制御装置23の駆動信号生成部32は、上述した第5の操作信号(言い換えれば、操作レバーの操作量)が大きくなるのに従い第5の駆動信号が大きくなるように予め設定された、第5の操作信号と第5の駆動信号との関係からなる第5の制御特性を記憶する。そして、操作装置16Bからの第5の操作信号が入力されたとき、第5の制御特性を用いて第5の操作信号に対応する第5の駆動信号を生成し、駆動信号出力部33を介しブーム下げ用の電磁弁24Bのソレノイド部へ出力する。
電磁弁24Bは、パイロットポンプからの吐出圧を元圧として、第5の駆動信号に対応するパイロット圧を生成し、ブーム制御弁19の図示右側の受圧部へ出力する。これにより、ブーム制御弁19が図示右側の切換位置に切換えられ、油圧ポンプ17からの圧油がブーム制御弁19を介しブームシリンダ8の図示上側のポートに供給されて、ブームシリンダ8が縮短する。その結果、ブーム5が下がる。
制御装置23の駆動信号生成部32は、上述した第6の操作信号(言い換えれば、操作レバーの操作量)が大きくなるのに従い第6の駆動信号が大きくなるように予め設定された、第6の操作信号と第6の駆動信号との関係からなる第6の制御特性を記憶する。そして、操作装置16Bからの第6の操作信号が入力されたとき、第6の制御特性を用いて第6の操作信号に対応する第6の駆動信号を生成し、駆動信号出力部33を介しブーム上げ用の電磁弁24Aのソレノイド部へ出力する。
電磁弁24Aは、パイロットポンプからの吐出圧を元圧として、第6の駆動信号に対応するパイロット圧を生成し、ブーム制御弁19の図示左側の受圧部へ出力する。これにより、ブーム制御弁19が図示左側の切換位置に切換えられ、油圧ポンプ17からの圧油がブーム制御弁19を介しブームシリンダ8の図示下側のポートに供給されて、ブームシリンダ8が伸長する。その結果、ブーム5が上がる。
制御装置23の駆動信号生成部32は、上述した第7の操作信号(言い換えれば、操作レバーの操作量)が大きくなるのに従い第7の駆動信号が大きくなるように予め設定された、第7の操作信号と第7の駆動信号との関係からなる第7の制御特性を記憶する。そして、操作装置16Bからの第7の操作信号が入力されたとき、第7の制御特性を用いて第7の操作信号に対応する第7の駆動信号を生成し、駆動信号出力部33を介しバケットクラウド用の電磁弁26Aのソレノイド部へ出力する。
電磁弁26Aは、パイロットポンプからの吐出圧を元圧として、第7の駆動信号に対応するパイロット圧を生成し、バケット制御弁21の図示左側の受圧部へ出力する。これにより、バケット制御弁21が図示左側の切換位置に切換えられ、油圧ポンプ17からの圧油がバケット制御弁21を介しバケットシリンダ10の図示下側のポートに供給されて、バケットシリンダ10が伸長する。その結果、バケット7がクラウドする。
制御装置23の駆動信号生成部32は、上述した第8の操作信号(言い換えれば、操作レバーの操作量)が大きくなるのに従い第8の駆動信号が大きくなるように予め設定された、第8の操作信号と第8の駆動信号との関係からなる第8の制御特性を記憶する。そして、操作装置16Bからの第8の操作信号が入力されたとき、第8の制御特性を用いて第8の操作信号に対応する第8の駆動信号を生成し、駆動信号出力部33を介しバケットダンプ用の電磁弁26Bのソレノイド部へ出力する。
電磁弁26Bは、パイロットポンプからの吐出圧を元圧として、第8の駆動信号に対応するパイロット圧を生成し、バケット制御弁21の図示右側の受圧部へ出力する。これにより、バケット制御弁21が図示右側の切換位置に切換えられ、油圧ポンプ17からの圧油がバケット制御弁21を介しバケットシリンダ10の図示上側のポートに供給されて、バケットシリンダ10が縮短する。その結果、バケット7がダンプする。
制御装置23の容量信号生成部34は、操作信号の最大値が大きくなるのに従い容量信号が大きくなるように予め設定された、操作信号の最大値と容量信号との関係を記憶する。そして、操作装置16A,16Bから入力された操作信号のうちの最大値を選択し、前述した関係を用いて容量信号を生成し、容量信号出力部35を介しレギュレータ18へ出力する。レギュレータ18は、容量信号に応じて、油圧ポンプ17の容量(詳細には、斜板の傾転角)を可変する。
制御装置23の較正部36は、端末からのパターン1の較正指令に応じて、ブーム上げ用の電磁弁24A、アームクラウド用の電磁弁25A、及びバケットクラウド用の電磁弁26Aに対する制御特性の較正を同時に行う。また、端末からのパターン2の較正指令に応じて、アームダンプ用の電磁弁25B及びバケットダンプ用の電磁弁26Bに対する制御特性の較正を同時に行う。また、端末からのパターン3の較正指令に応じて、ブーム下げ用の電磁弁24Bに対する制御特性の較正を行う。また、端末からのパターン4の較正指令に応じて、左旋回用の電磁弁27Aに対する制御特性の較正を行う。また、端末からのパターン5の較正指令に応じて、右旋回用の電磁弁27Bに対する制御特性の較正を行う。各パターンの較正処理の詳細について説明する。
まず、パターン1の較正処理について、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態における制御装置のパターン1の較正処理を表すフローチャートである。
制御装置23の較正部36は、ステップS1にて、端末からパターン1の較正指令を受信したかどうかを判定する。パターン1の較正指令を受信したとき、ステップS2~S4に移る。
制御装置23の較正部36は、ステップS2にて、角度センサ11Aの検出結果に基づき、ブームシリンダ8がブーム上げ側(言い換えれば、伸長側)のストロークエンドに達しているかどうかを判定する。ステップS3にて、角度センサ11Bの検出結果に基づき、アームシリンダ9がアームクラウド側(言い換えれば、伸長側)のストロークエンドに達しているかどうかを判定する。ステップS4にて、角度センサ11Cの検出結果に基づき、バケットシリンダ10がバケットクラウド側(言い換えれば、伸長側)のストロークエンドに達しているかどうかを判定する。なお、ステップS2~S4の順序は問わない。
ブームシリンダ8がブーム上げ側のストロークエンドに達していないか、アームシリンダ9がアームクラウド側のストロークエンドに達していないか、若しくは、バケットシリンダ10がバケットクラウド側のストロークエンドに達していない場合は、ステップS5に移る。制御装置23の較正部36は、ステップS5にて、表示指令を端末へ送信して、例えばパターン1の較正の準備が整っていない旨のメッセージを端末に表示させる。
一方、ブームシリンダ8がブーム上げ側のストロークエンドに達し、アームシリンダ9がアームクラウド側のストロークエンドに達し、且つバケットシリンダ10がバケットクラウド側のストロークエンドに達している場合は(図5参照)、ステップS6に移る。制御装置23の較正部36は、ステップS6にて、ブーム上げ用の電磁弁24A、アームクラウド用の電磁弁25A、及びバケットクラウド用の電磁弁26Aに対する制御特性の較正を同時に行う。
詳しく説明すると、制御装置23の較正部36は、油圧ポンプ17の容量を最小値にするための容量信号を容量信号出力部35へ出力する。容量信号出力部35は、容量信号生成部34からの容量信号より、較正部36からの容量信号を優先してレギュレータ18へ出力する。レギュレータ18は、油圧ポンプ17の容量を最小値に調整することにより、油圧ポンプ17の吐出流量を最小値(例えば油圧アクチュエータの駆動に最低限必要な油圧ポンプの吐出流量)に調整する。
制御装置23の較正部36は、所定の第6の駆動信号、所定の第4の駆動信号、及び所定の第7の駆動信号(言い換えれば、所定の目標パイロット圧が得られるはずの第6の駆動信号、第4の駆動信号、及び第7の駆動信号)を駆動信号出力部33へ同時に出力する。駆動信号出力部33は、駆動信号生成部32からの駆動信号より、較正部36からの駆動信号を優先して電磁弁24A,25A,26Aへ同時に出力する。
制御装置23の較正部36は、所定の目標パイロット圧と圧力センサ28Aで検出されたパイロット圧との差分を算出し、この差分を用いて、電磁弁24Aに対する第6の制御特性(詳細には、第6の操作信号と第6の駆動信号との関係)を補正する。また、所定の目標パイロット圧と圧力センサ29Aで検出されたパイロット圧との差分を算出し、この差分を用いて、電磁弁25Aに対する第4の制御特性(詳細には、第4の操作信号と第4の駆動信号との関係)を補正する。また、所定の目標パイロット圧と圧力センサ30Aで検出されたパイロット圧との差分を算出し、この差分を用いて、電磁弁26Aに対する第7の制御特性(詳細には、第7の操作信号と第7の駆動信号との関係)を補正する。その後、ステップS7に進み、表示指令を端末へ送信して、例えばパターン1の較正が完了した旨のメッセージを端末に表示させる。
次に、パターン2の較正処理について、図6を用いて説明する。図6は、本実施形態における制御装置のパターン2の較正処理を表すフローチャートである。
制御装置23の較正部36は、ステップS8にて、端末からパターン2の較正指令を受信したかどうかを判定する。パターン2の較正指令を受信したとき、ステップS9及びS10に移る。
制御装置23の較正部36は、ステップS9にて、角度センサ11Bの検出結果に基づき、アームシリンダ9がアームダンプ側(言い換えれば、縮短側)のストロークエンドに達しているかどうかを判定する。ステップS10にて、角度センサ11Cの検出結果に基づき、バケットシリンダ10がバケットダンプ側(言い換えれば、縮短側)のストロークエンドに達しているかどうかを判定する。なお、ステップS9及びS10の順序は問わない。
アームシリンダ9がアームダンプ側のストロークエンドに達していないか、若しくは、バケットシリンダ10がバケットダンプ側のストロークエンドに達していない場合は、ステップS11に移る。制御装置23の較正部36は、ステップS11にて、表示指令を端末へ送信して、例えばパターン2の較正の準備が整っていない旨のメッセージを端末に表示させる。
一方、アームシリンダ9がアームダンプ側のストロークエンドに達し、且つバケットシリンダ10がバケットダンプ側のストロークエンドに達している場合は(図7参照)、ステップS12に移る。制御装置23の較正部36は、ステップS12にて、アームダンプ用の電磁弁25B及びバケットダンプ用の電磁弁26Bに対する制御特性の較正を同時に行う。
詳しく説明すると、制御装置23の較正部36は、油圧ポンプ17の容量を最小値にするための容量信号を、容量信号出力部35を介しレギュレータ18へ出力する。レギュレータ18は、油圧ポンプ17の容量を最小値に調整することにより、油圧ポンプ17の吐出流量を最小値に調整する。
制御装置23の較正部36は、所定の第3の駆動信号及び所定の第8の駆動信号(言い換えれば、所定の目標パイロット圧が得られるはずの第3の駆動信号及び第8の駆動信号)を、駆動信号出力部33を介し電磁弁25B,26Bへ同時に出力する。制御装置23の較正部36は、所定の目標パイロット圧と圧力センサ29Bで検出されたパイロット圧との差分を算出し、この差分を用いて、電磁弁25Bに対する第3の制御特性(詳細には、第3の操作信号と第3の駆動信号との関係)を補正する。また、所定の目標パイロット圧と圧力センサ30Bで検出されたパイロット圧との差分を算出し、この差分を用いて、電磁弁26Bに対する第8の制御特性(詳細には、第8の操作信号と第8の駆動信号との関係)を補正する。その後、ステップS13に進み、表示指令を端末へ送信して、例えばパターン2の較正が完了した旨のメッセージを端末に表示させる。
なお、本実施形態のパターン2の較正は、ブーム下げ用の電磁弁24Bの較正を含めていない。その理由は、油圧ショベルが特殊な場所に配置されなければ、ブームシリンダ8がブーム下げ側のストロークエンドに達した状態にすることが困難であるからである。
次に、パターン3~5の較正処理について、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態における制御装置のパターン3、4、又は5の較正処理を表すフローチャートである。
制御装置23の較正部36は、ステップS14にて、端末からパターン3、4、又は5の較正指令を受信したかどうかを判定する。パターン3、4、又は5の較正指令を受信したとき、ステップS15及びS16に移る。
制御装置23の較正部36は、ステップS15にて、角度センサ11Aの検出結果に基づき、ブームシリンダ8がブーム上げ側のストロークエンドに達しているかどうかを判定する。ステップS16にて、角度センサ11Bの検出結果に基づき、アームシリンダ9がアームクラウド側のストロークエンドに達しているかどうかを判定する。なお、ステップS15及びS16の順序は問わない。
ブームシリンダ8がブーム上げ側のストロークエンドに達していないか、若しくは、アームシリンダ9がアームクラウド側のストロークエンドに達していない場合は、ステップS17に移る。制御装置23の較正部36は、ステップS17にて、表示指令を端末へ送信して、例えばパターン3、4、又は5の較正の準備が整っていない旨のメッセージを端末に表示させる。
一方、ブームシリンダ8がブーム上げ側のストロークエンドに達し、且つ、アームシリンダ9がアームクラウド側のストロークエンドに達している場合は(図5参照)、ステップS18に移る。制御装置23の較正部36は、ステップS18にて、パターン3、4、又は5の較正指令に応じて、ブーム下げ用の電磁弁24B、左旋回用の電磁弁27A、又は右旋回用の電磁弁27Bに対する制御特性の較正を開始する。
詳しく説明すると、制御装置23の較正部36は、油圧ポンプ17の容量を最小値にするための容量信号を、容量信号出力部35を介しレギュレータ18へ出力する。レギュレータ18は、油圧ポンプ17の容量を最小値に調整することにより、油圧ポンプ17の吐出流量を最小値に調整する。
制御装置23の較正部36は、所定の第5の駆動信号(言い換えれば、所定の目標パイロット圧が得られるはずの第5の駆動信号)を、駆動信号出力部33を介し電磁弁24Bへ出力する。制御装置23の較正部36は、所定の目標パイロット圧と圧力センサ28Bで検出されたパイロット圧との差分を算出し、この差分を用いて、電磁弁24Bに対する第5の制御特性(詳細には、第5の操作信号と第5の駆動信号との関係)を補正する。その後、ステップS19に進み、表示指令を端末へ送信して、例えばパターン3の較正が完了した旨のメッセージを端末に表示させる。
あるいは、制御装置23の較正部36は、所定の第2の駆動信号(言い換えれば、所定の目標パイロット圧が得られるはずの第2の駆動信号)を、駆動信号出力部33を介し電磁弁27Aへ出力する。制御装置23の較正部36は、所定の目標パイロット圧と圧力センサ31Aで検出されたパイロット圧との差分を算出し、この差分を用いて、電磁弁27Aに対する第2の制御特性(詳細には、第2の操作信号と第2の駆動信号との関係)を補正する。その後、ステップS19に進み、表示指令を端末へ送信して、例えばパターン4の較正が完了した旨のメッセージを端末に表示させる。
あるいは、制御装置23の較正部36は、所定の第1の駆動信号(言い換えれば、所定の目標パイロット圧が得られるはずの第1の駆動信号)を、駆動信号出力部33を介し電磁弁27Bへ出力する。制御装置23の較正部36は、所定の目標パイロット圧と圧力センサ31Bで検出されたパイロット圧との差分を算出し、この差分を用いて、電磁弁27Bに対する第1の制御特性(詳細には、第1の操作信号と第1の駆動信号との関係)を補正する。その後、ステップS19に進み、表示指令を端末へ送信して、例えばパターン5の較正が完了した旨のメッセージを端末に表示させる。
以上のように本実施形態においては、ブームシリンダ8がブーム上げ側のストロークエンドに達し、アームシリンダ9がアームクラウド側のストロークエンドに達し、且つバケットシリンダ10がバケットクラウド側のストロークエンドに達した状態で、ブーム上げ用の電磁弁24A、アームクラウド用の電磁弁25A、及びバケットクラウド用の電磁弁26Aに対する制御特性の較正を同時に行う。これにより、電磁弁を一つずつ較正する場合と比べ、較正時間の短縮を図ることができる。また、特許文献1のように制御弁の一方側の受圧部及び他方側の受圧部に同時にパイロット圧を入力する場合とは異なり、制御弁の振動が発生しない。また、ブームシリンダ8がブーム上げ側のストロークエンドに達し、アームシリンダ9がアームクラウド側のストロークエンドに達し、且つバケットシリンダ10がバケットクラウド側のストロークエンドに達した状態であり、ブームシリンダ8、アームシリンダ9、及びバケットシリンダ10が動作しないので、それらの振動が発生しないし、制御弁などに伝達されない。更に、油圧ポンプ17の吐出流量を最小値にすることにより、制御弁などに伝達される油圧ポンプ17の振動を抑える。したがって、圧力センサ28A,29A,30Aで検出されるパイロット圧の振動を抑えて、較正精度を高めることができる。
また、本実施形態においては、アームシリンダ9がアームダンプ側のストロークエンドに達し且つバケットシリンダ10がバケットダンプ側のストロークエンドに達した状態で、アームダンプ用の電磁弁25B及びバケットダンプ用の電磁弁26Bに対する制御特性の較正を同時に行う。これにより、電磁弁を一つずつ較正する場合と比べ、較正時間の短縮を図ることができる。また、特許文献1のように制御弁の一方側の受圧部及び他方側の受圧部に同時にパイロット圧を入力する場合とは異なり、制御弁の振動が発生しない。また、アームシリンダ9がアームダンプ側のストロークエンドに達し且つバケットシリンダ10がバケットダンプ側のストロークエンドに達した状態であり、アームシリンダ9及びバケットシリンダ10が動作しないので、それらの振動が発生しないし、制御弁などに伝達されない。更に、油圧ポンプ17の吐出流量を最小値にすることにより、制御弁などに伝達される油圧ポンプ17の振動を抑える。したがって、圧力センサ29B,30Bで検出されるパイロット圧の振動を抑えて、較正精度を高めることができる。
また、本実施形態においては、ブームシリンダ8がブーム上げ側のストロークエンドに達し且つアームシリンダ9がアームクラウド側のストロークエンドに達した状態で、ブーム下げ用の電磁弁24B、左旋回用の電磁弁27A、又は右旋回用の電磁弁27Bに対する制御特性の較正を開始する。これにより、ブームシリンダ8又は旋回モータ4が動作するものの、作業装置3のモーメントを小さくして慣性力を小さくするので、ブームシリンダ8又は旋回モータ4の振動を抑える。更に、油圧ポンプ17の吐出流量を最小値にすることにより、ブームシリンダ8又は旋回モータ4の振動を抑える。したがって、各圧力センサで検出されるパイロット圧の振動も抑えて、較正精度を高めることができる。
なお、上記一実施形態において、制御装置23は、パターン1の較正指令を受信したとき、ブームシリンダ8がブーム上げ側のストロークエンドに達し、アームシリンダ9がアームクラウド側のストロークエンドに達し、且つバケットシリンダ10がバケットクラウド側のストロークエンドに達した状態で、ブーム上げ用の電磁弁24A、アームクラウド用の電磁弁25A、及びバケットクラウド用の電磁弁26Aに対する制御特性の較正を同時に行う場合を例にとって説明したが、これに限られない。制御装置23は、パターン1の較正指令を受信したとき、ブームシリンダ8がブーム上げ側のストロークエンドに達し、アームシリンダ9がアームダンプ側のストロークエンドに達し、且つバケットシリンダ10がバケットダンプ側のストロークエンドに達した状態で、ブーム上げ用の電磁弁24A、アームダンプ用の電磁弁25B、及びバケットダンプ用の電磁弁26Bに対する制御特性の較正を同時に行ってもよい。この場合、制御装置23は、パターン2の較正指令を受信したとき、アームシリンダ9がアームクラウド側のストロークエンドに達し且つバケットシリンダ10がバケットクラウド側のストロークエンドに達した状態で、アームクラウド用の電磁弁25A及びバケットクラウド用の電磁弁26Aに対する制御特性の較正を同時に行えばよい。
あるいは、制御装置23は、パターン1の較正指令を受信したとき、ブームシリンダ8がブーム上げ側のストロークエンドに達し、アームシリンダ9がアームクラウド側のストロークエンドに達し、且つバケットシリンダ10がバケットダンプ側のストロークエンドに達した状態で、ブーム上げ用の電磁弁24A、アームクラウド用の電磁弁25A、及びバケットダンプ用の電磁弁26Bに対する制御特性の較正を同時に行ってもよい。この場合、制御装置23は、パターン2の較正指令を受信したとき、アームシリンダ9がアームダンプ側のストロークエンドに達し且つバケットシリンダ10がバケットクラウド側のストロークエンドに達した状態で、アームダンプ用の電磁弁25B及びバケットクラウド用の電磁弁26Aに対する制御特性の較正を同時に行えばよい。
あるいは、制御装置23は、パターン1の較正指令を受信したとき、ブームシリンダ8がブーム上げ側のストロークエンドに達し、アームシリンダ9がアームダンプ側のストロークエンドに達し、且つバケットシリンダ10がバケットクラウド側のストロークエンドに達した状態で、ブーム上げ用の電磁弁24A、アームダンプ用の電磁弁25B、及びバケットクラウド用の電磁弁26Aに対する制御特性の較正を同時に行ってもよい。この場合、制御装置23は、パターン2の較正指令を受信したとき、アームシリンダ9がアームクラウド側のストロークエンドに達し且つバケットシリンダ10がバケットダンプ側のストロークエンドに達した状態で、アームクラウド用の電磁弁25A及びバケットダンプ用の電磁弁26Bに対する制御特性の較正を同時に行えばよい。
また、上記一実施形態において、制御装置23は、端末からパターン1~5のいずれかの較正指令を受信したとき、レギュレータ18を制御して油圧ポンプ17の吐出流量を最小値に調整する場合を例にとって説明したが、これに限られない。制御装置23は、パターン3~5のいずれかの較正指令を受信したとき、ブームシリンダ8又は旋回モータ4が動作する観点から、レギュレータ18を制御して油圧ポンプ17の吐出流量を最小値に調整するものの、パターン1又は2の較正指令を受信したとき、油圧シリンダが動作しない観点から、油圧ポンプ17の吐出流量を最小値に調整しなくてもよい。
また、上記一実施形態において、制御装置23は、端末から較正指令を受信したとき、レギュレータ18を制御して油圧ポンプ17の容量を最小値に調整することにより、油圧ポンプ17の流量を最小値に調整する場合を例にとって説明したが、これに限られない。制御装置23は、端末から較正指令を受信したとき、エンジン13を制御してエンジン13の回転数を最小値に調整することにより、油圧ポンプ17の流量を最小値に調整してもよい。すなわち、油圧ポンプ17の吐出流量を調整する流量調整装置は、レギュレータ18に代えて若しくは加えて、エンジン13であってもよい。また、油圧ポンプ17の振動の影響が小さければ、制御装置23は、端末から較正指令を受信したとき、油圧ポンプ17の流量を最小値に調整しなくてもよい。
また、上記一実施形態において、ブームシリンダ8、アームシリンダ9、及びバケットシリンダ10の駆動に応じてそれぞれ変化する複数の状態量を検出する複数の検出器は、ブーム5、アーム6、及びバケット7の回動角を検出する角度センサ11A,11B,11Cである場合を例にとって説明したが、これに限られない。複数の検出器は、ブームシリンダ8、アームシリンダ9、及びバケットシリンダ10のストロークを検出する複数のストロークセンサであってもよい。すなわち、制御装置23は、複数のストロークセンサの検出結果に基づき、ブームシリンダ8、アームシリンダ9、及びバケットシリンダ10の状態などを判定してもよい。
1 走行体
2 旋回体
3 作業装置
4 旋回モータ
5 ブーム
6 アーム
7 バケット
8 ブームシリンダ
9 アームシリンダ
10 バケットシリンダ
13 エンジン
16A,16B 操作装置
17 油圧ポンプ
18 レギュレータ
19 ブーム制御弁
20 アーム制御弁
21 バケット制御弁
22 旋回制御弁
23 制御装置
24A ブーム上げ用の電磁弁
24B ブーム下げ用の電磁弁
25A アームクラウド用の電磁弁
25B アームダンプ用の電磁弁
26A バケットクラウド用の電磁弁
26B バケットダンプ用の電磁弁
27A 左旋回用の電磁弁
27B 右旋回用の電磁弁

Claims (8)

  1. 走行体と、前記走行体の上側に旋回可能に設けられた旋回体と、前記旋回体に連結された多関節型の作業装置と、前記作業装置を駆動する複数の油圧シリンダと、油圧ポンプと、前記油圧ポンプから前記複数の油圧シリンダへの圧油の流れをそれぞれ制御する複数の制御弁と、駆動信号に応じてパイロット圧を生成し、前記複数の制御弁の一方側の受圧部及び他方側の受圧部に出力する複数の電磁弁と、運転者の操作に応じて操作信号を生成して出力する操作装置と、前記複数の電磁弁のそれぞれに対して前記操作信号と前記駆動信号の関係からなる制御特性を記憶し、これを用いて前記操作装置からの前記操作信号に対応する前記駆動信号を生成して出力する制御装置と、を備えた油圧ショベルにおいて、
    前記制御装置は、前記複数の油圧シリンダのうちの、少なくとも2つの油圧シリンダが所定の駆動方向のストロークエンドに達した状態で、前記複数の電磁弁のうちの、前記少なくとも2つの油圧シリンダの前記所定の駆動方向に対応する電磁弁に対し、前記制御特性の較正を同時に行うことを特徴とする油圧ショベル。
  2. 請求項1に記載の油圧ショベルにおいて、
    前記作業装置は、互いに回動可能に連結されたブーム、アーム、及びバケットを有し、
    前記複数の油圧リンダは、前記ブームを回動するブームシリンダと、前記アームを回動するアームシリンダと、前記バケットを回動するバケットシリンダとで構成され、
    前記複数の制御弁は、前記油圧ポンプから前記ブームシリンダへの圧油の流れを制御するブーム制御弁と、前記油圧ポンプから前記アームシリンダへの圧油の流れを制御するアーム制御弁と、前記油圧ポンプから前記バケットシリンダへの圧油の流れを制御するバケット制御弁とで構成され、
    前記複数の電磁弁は、前記ブーム制御弁の一方側の受圧部及び他方側の受圧部にパイロット圧をそれぞれ出力するブーム上げ用及びブーム下げ用の電磁弁と、前記アーム制御弁の一方側の受圧部及び他方側の受圧部にパイロット圧をそれぞれ出力するアームクラウド用及びアームダンプ用の電磁弁と、前記バケット制御弁の一方側の受圧部及び他方側の受圧部にパイロット圧をそれぞれ出力するバケットクラウド用及びバケットダンプ用の電磁弁とで構成されており、
    前記制御装置は、前記ブームシリンダがブーム上げ側のストロークエンドに達し、前記アームシリンダがアームクラウド側のストロークエンドに達し、且つ前記バケットシリンダがバケットクラウド側のストロークエンドに達した状態で、前記ブーム上げ用の電磁弁、前記アームクラウド用の電磁弁、及び前記バケットクラウド用の電磁弁に対する前記制御特性の較正を同時に行うことを特徴とする油圧ショベル。
  3. 請求項2に記載の油圧ショベルにおいて、
    前記制御装置は、前記アームシリンダがアームダンプ側のストロークエンドに達し且つ前記バケットシリンダがバケットダンプ側のストロークエンドに達した状態で、前記アームダンプ用の電磁弁及び前記バケットダンプ用の電磁弁に対する前記制御特性の較正を同時に行うことを特徴とする油圧ショベル。
  4. 請求項3に記載の油圧ショベルにおいて、
    前記制御装置は、前記ブームシリンダがブーム上げ側のストロークエンドに達し且つ前記アームシリンダがアームクラウド側のストロークエンドに達した状態で、前記ブーム下げ用の電磁弁に対する前記制御特性の較正を開始することを特徴とする油圧ショベル。
  5. 請求項1に記載の油圧ショベルにおいて、
    前記旋回体を旋回する旋回モータと、
    前記油圧ポンプから前記旋回モータへの圧油の流れを制御する旋回制御弁と、
    前記旋回制御弁の一方側の受圧部及び他方側の受圧部にパイロット圧をそれぞれ出力する左旋回用及び右旋回用の電磁弁とを備え、
    前記作業装置は、互いに回動可能に連結されたブーム、アーム、及びバケットを有し、
    前記複数の油圧リンダは、前記ブームを回動するブームシリンダと、前記アームを回動するアームシリンダと、前記バケットを回動するバケットシリンダとで構成されており、
    前記制御装置は、前記ブームシリンダがブーム上げ側のストロークエンドに達し且つ前記アームシリンダがアームクラウド側のストロークエンドに達した状態で、前記左旋回用又は右旋回用の電磁弁に対する前記制御特性の較正を開始することを特徴とする油圧ショベル。
  6. 請求項1~3のいずれか1項に記載の油圧ショベルにおいて、
    前記油圧ポンプの吐出流量を調整する流量調整装置を備え、
    前記制御装置は、前記少なくとも2つの油圧シリンダが前記所定の駆動方向のストロークエンドに達した状態で、更に、前記流量調整装置を制御して前記油圧ポンプの吐出流量を最小値に調整した状態で、前記少なくとも2つの油圧シリンダの前記所定の駆動方向に対応する前記電磁弁に対する前記制御特性の較正を同時に行うことを特徴とする油圧ショベル。
  7. 請求項4又は5に記載の油圧ショベルにおいて、
    前記油圧ポンプの吐出流量を調整する流量調整装置を備え、
    前記制御装置は、前記ブームシリンダがブーム上げ側のストロークエンドに達し且つ前記アームシリンダがアームクラウド側のストロークエンドに達した状態で、更に、前記流量調整装置を制御して前記油圧ポンプの吐出流量を最小値に調整した状態で、前記電磁弁に対する前記制御特性の較正を開始することを特徴とする油圧ショベル。
  8. 請求項1に記載の油圧ショベルにおいて、
    前記複数の油圧シリンダの駆動に応じてそれぞれ変化する複数の状態量を検出する複数の検出器を備え、
    前記制御装置は、
    前記複数の検出器の検出結果に基づき、前記少なくとも2つの油圧シリンダが前記所定の駆動方向のストロークエンドに達した状態であるかどうかを判定し、
    前記少なくとも2つの油圧シリンダが前記所定の駆動方向のストロークエンドに達していない場合には、較正の準備が整っていない旨を表示させる表示指令を送信することを特徴とする油圧ショベル。
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