JP2023046842A - バスバー保護構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】電池セルの異常発生時にバスバーと周囲の間の絶縁状態が維持できなくなるのを抑える。【解決手段】少なくとも2つの単電池を電気的に接続するバスバーは、導体部と、耐熱絶縁体と、内側樹脂カバーと、外側樹脂カバーと、を備える。前記導体部は、前記少なくとも2つの単電池の間に設けられてこれらを電気的に接続する。前記耐熱絶縁体は、前記導体部のうちの前記少なくとも2つの単電池との接続部位を除いた部位の周囲を覆うように設けられる。前記内側樹脂カバーは、前記耐熱絶縁体と、前記接続部位を除く部位との間に設けられて、前記接続部位を除く部位を覆うように設けられる。前記外側樹脂カバーは、耐熱絶縁体の周囲を囲うように設けられる。【選択図】図5
Description
本発明は、単電池等の電送部品として用いられるバスバーの保護構造に関する。
特開2015-220025号公報には、隣り合う2つの単電池の端子同士を連結するバスバーが開示されている。この従来のバスバーは、バスバー本体の周囲を覆い、水溶性の樹脂で形成された樹脂層を有する絶縁被膜を有する。
BEV(Battery Electric Vehicle)などの性能向上を図ることを目的に電池パックの高エネルギー密度化を実現する手段として電池セルの高容量化がある。ただし、電池セルを高容量化した場合には、電池セルが熱暴走するなどの異常発生時に発生するエネルギーが大きくなり易く、高温ガスや電極材料等の固形物が噴出される現象を伴う可能性がある。このような状況下において電池モジュール間を接続するバスバーやケーブルの絶縁被覆やカバーが溶損し、周囲との間の絶縁状態が維持できなくなると漏電や短絡のリスクが高まる。
特に、電池パックの高エネルギー密度化を実現するためには、電池モジュール間を接続するバスバーを各部品の隙間を縫うようにレイアウトする必要がある。故に、バスバーの形状は複雑化する傾向がある。ここで、バスバーを高温環境下で絶縁保護するために採用される素材は、マイカシートやセラミックシート等の無機質材料である。ところが、複雑な形状を有するバスバーに絶縁保護材の形状を追従させるためにはこれの薄層化が避けられない。そうすると、電池セルの異常発生時における噴出物の直撃等の物理的な衝撃に対して脆弱となる。
本発明の1つの目的は、電池セルの異常発生時にバスバーと周囲の間の絶縁状態が維持できなくなるのを抑えることのできる技術を提供することにある。
本発明は、少なくとも2つの単電池を電気的に接続するバスバーであり、次の特徴を有する。
前記バスバーは、導体部と、耐熱絶縁体と、内側樹脂カバーと、外側樹脂カバーと、を備える。
前記導体部は、前記少なくとも2つの単電池の間に設けられてこれらを電気的に接続する。前記耐熱絶縁体は、前記導体部のうちの前記少なくとも2つの単電池との接続部位を除いた部位の周囲を覆うように設けられる。前記内側樹脂カバーは、前記耐熱絶縁体と、前記接続部位を除く部位との間に設けられて、前記接続部位を除く部位を覆うように設けられる。前記外側樹脂カバーは、耐熱絶縁体の周囲を囲うように設けられる。
前記バスバーは、導体部と、耐熱絶縁体と、内側樹脂カバーと、外側樹脂カバーと、を備える。
前記導体部は、前記少なくとも2つの単電池の間に設けられてこれらを電気的に接続する。前記耐熱絶縁体は、前記導体部のうちの前記少なくとも2つの単電池との接続部位を除いた部位の周囲を覆うように設けられる。前記内側樹脂カバーは、前記耐熱絶縁体と、前記接続部位を除く部位との間に設けられて、前記接続部位を除く部位を覆うように設けられる。前記外側樹脂カバーは、耐熱絶縁体の周囲を囲うように設けられる。
本発明によれば、耐熱絶縁体の内側と外側に樹脂カバーがそれぞれ設けられる。外側樹脂カバーによれば、電池セルの異常発生時に単電池から高温・高圧状態で噴出された噴出物から耐熱絶縁体を保護することができる。内側樹脂カバーによれば、高温・高圧状態の噴出物から衝撃を受けたときの耐熱絶縁体の変形を最小限に留めてこれらの破損を抑えることもできる。従って、電池セルの異常発生時にバスバーと周囲の間の絶縁状態が維持できなくなるのを抑えることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。尚、以下で参照される図面では、同一又はそれに相当する部材には同一の番号が付されている。
図1は、本発明の実施形態に係るバスバー構造が適用された電池パックの構成例を概略的に示す斜視図である。図2は、図1に示した電池パックの平面図である。図1及び2に示される電池パック1は、例えば、電気自動車、ハイブリッド車両等の移動体に搭載される。電池パック1は、少なくとも2つの単電池10と、バスバー20とを備えている。
少なくとも2つの単電池10は、一方向に並んで配置される。単電池10のそれぞれは、例えば、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池などの二次電池からなる。単電池10のそれぞれは、容器11と、正極端子12と、負極端子13と、を有している。容器11は、例えば、直方体形状に形成されている。容器11内には、正極、負極及びセパレータを含む電池セル(何れも図示略)が収容されている。少なくとも2つの容器11は、それぞれの厚さ方向が単電池10の配置方向と平行になるように配置されている。少なくとも2つの容器11のうち互いに隣接する2つの容器11の間には、絶縁材料からなるスペーサ(図示略)が配置されている。
正極端子12及び負極端子13は、例えば、容器11の上部に設けられる。これらの端子は、例えば、容器11の上面から上方に向かって突出する形状を有している。これらの端子は、また、容器11の幅方向において、互いに離間して配置されている。
バスバー20は、ある単電池10の正極端子12と、これに隣接する別の単電池10の負極端子13とを接続する。図3は、図1及び2に示したバスバー20の構成例を示す斜視図である。図3に示されるように、バスバー20は、中央部位が窪んだ平面視コの字型形状を有している。バスバー20は、例えばアルミニウムからなる導体部21を有している。導体部21の一端が図1及び2に示した正極端子12に接続され、導体部21の他端が負極端子13に接続される。導体部21の端子との接続部位以外の部位は、ABS、ポリカーボネート、硬質ポリエチレン、硬質ポリプロピレンといった硬質樹脂からなる樹脂カバー(外側樹脂カバー)22及び23によって囲われている。
図4は、図3に示したバスバー20から樹脂カバー22を外したときの斜視図である。図4に示されるように、樹脂カバー23は、バスバー20の一方の側面の全体を囲うようにバスバー20を支持している。また、樹脂カバー23に支持される導体部21の接続部位以外の部位は、耐熱絶縁体24によって覆われている。耐熱絶縁体24の材料としては高温環境下での絶縁性を確保できるものであれば特に限定されないが、例えば、マイカガラス、スピネル(MgAl2O4)などの無機物を主成分とした絶縁体が用いられる。
図5は、図3に示した5-5線でバスバー20の中央部位を切断したときの断面模式図である。図5に示されるように、バスバー20は、上述した樹脂カバー22、樹脂カバー23及び耐熱絶縁体24の他に、耐熱絶縁体25及び樹脂カバー(内側樹脂カバー)26を備えている。つまり、バスバー20は、導体部21の接続部位以外の部位が、樹脂カバー26等のカバー部材によって多重に覆われた構造を有している。尚、耐熱絶縁体25と耐熱絶縁体24は、何れか一方が省略されていてもよい。
耐熱絶縁体25の材料としては、耐熱絶縁体24の材料として例示した無機物を主成分とした絶縁体が挙げられる。樹脂カバー26の材料としては、樹脂カバー23の材料として例示した硬質樹脂が挙げられる。
既に述べたように、電池パックの高エネルギー密度化を実現するためにバスバーの形状が複雑化したときには、これを高温環境下で絶縁保護する耐熱絶縁体の薄層化が避けられない。そうすると、電池セルの異常発生時の噴出物の直撃等の物理的な衝撃に耐え切れずバスバーと周囲の間の絶縁状態が維持できない。
この点、実施形態に係るバスバーの構造によれば、耐熱絶縁体24及び25の外側に設けた樹脂カバー22及び23によって、高温・高圧状態の噴出物からこれらの絶縁体を保護することができる。また、耐熱絶縁体24及び25の内側に設けた樹脂カバー26によって、高温・高圧状態の噴出物から衝撃を受けたときの耐熱絶縁体24及び25の変形を最小限に留めてこれらの破損を抑えることもできる。従って、電池セルの異常発生時にバスバーと周囲の間の絶縁状態が維持できなくなるのを抑えることが可能となる。
20 バスバー
21 導体部
22,23,26 樹脂カバー
24,25 耐熱絶縁体
21 導体部
22,23,26 樹脂カバー
24,25 耐熱絶縁体
Claims (1)
- 少なくとも2つの単電池を電気的に接続するバスバーあって、
前記少なくとも2つの単電池の間に設けられてこれらを電気的に接続する導体部と、
前記導体部のうちの前記少なくとも2つの単電池との接続部位を除いた部位の周囲を覆うように設けられた耐熱絶縁体と、
前記耐熱絶縁体と、前記接続部位を除く部位との間に設けられて、前記接続部位を除く部位を覆うように設けられた内側樹脂カバーと、
前記耐熱絶縁体の周囲を囲うように設けられた外側樹脂カバーと、
を備えることを特徴とするバスバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021155649A JP2023046842A (ja) | 2021-09-24 | 2021-09-24 | バスバー保護構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021155649A JP2023046842A (ja) | 2021-09-24 | 2021-09-24 | バスバー保護構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023046842A true JP2023046842A (ja) | 2023-04-05 |
Family
ID=85778217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021155649A Pending JP2023046842A (ja) | 2021-09-24 | 2021-09-24 | バスバー保護構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023046842A (ja) |
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2021
- 2021-09-24 JP JP2021155649A patent/JP2023046842A/ja active Pending
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