JP2023044644A - センサ、吸収性物品、梱包材、センシングシステム、水分検知システムおよび開封検知システム - Google Patents

センサ、吸収性物品、梱包材、センシングシステム、水分検知システムおよび開封検知システム Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成によってセンシング対象物を的確に検知して通知することができるセンサ、吸収性物品、梱包材、センシングシステム、水分検知システムおよび開封検知システムを提供する。【解決手段】センサ10は、所定の状態を検出する1つ以上のセンシング部20と、センシング部20の情報に応じた信号を生成する回路部30と、を備え、回路部40は、ある規則性を有する第1の信号を出力する第1の信号出力部と、第1の信号と異なる規則性を有する第2の信号を出力する第2の信号出力部と、センシング部の情報と、第1の信号と、第2の信号と、に基づいて、センシング部20が検出した状態に対応する状態信号を生成し、外部に通信する出力部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、センサ、吸収性物品、梱包材、センシングシステム、水分検知システムおよび開封検知システムに関する。
従来、吸収性物品の水分の存在を検知する技術として、RFID(Radio Frequency Identification)を用いたシステムが知られている。特に、介護用途として、被介護者の排尿等に起因して発生する水分を検知するために、おむつにICタグ等の無線通信デバイスを埋め込む技術が知られている。
例えば、非特許文献1では、読み取り装置が周波数950MHz(UHF帯)の電波信号をICタグに送信し、その反射信号を用いて水分を検知する技術が開示されている。この技術では、アンテナが濡れて反射係数が変化することを利用して水分の発生を検知している。
また、非特許文献2では、読み取り装置との間で周波数が13.56MHz(HF帯)の磁気共鳴技術を用いた無線通信を行うフレキシブルな濡れ検知センサに関する技術が開示されている。この技術では、疑似CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor;相補型金属酸化膜半導体)回路を用い、基準となる発振部と、水分を検知すると発振動作を行う発振部と、を2個備え、各々の発振部の出力を連続的に切り換えることにより、水分が検知された場合には、無線信号が変化することで水分が検知されたことを通知している。
中嶋宏昌、外3名、「RFID技術を用いた排尿検知システムの開発」、電子情報通信学会論文誌 B Vol.J96-B No.12 pp.1378-1385、2013年12月1日 Hiroshi Fuketa、外9名、「Organic-Transistor-Based 2kV ESD-Tolerant Flexible Wet Sensor Sheet for Biomedical Applications with Wireless Power and Data Transmission Using 13.56MHz Magnetic Resonance」、ISSCC 2014/SESSION 30 / TECHNOLOGIES FOR NEXT-GENERATION SYSTEMS / 30.3、2014年2月12日
しかしながら、非特許文献1に記載された技術では、水分の発生に伴って電波が吸収されるとともにアンテナのインピーダンスが大きく変化し、ICタグの受信感度が著しく低下して読み取り装置との通信ができなくなるため、読み取り装置側ではICタグが故障した場合との判別ができない。
また、非特許文献2に記載された技術では、基準となる発振部が必要であるとともに、基準となる発振部の発振周期、または水分を検知すると発振動作を開始する発振部の発振周期が個体差または回路の電源電圧変動等によりばらついた場合、各々の発振部の出力を連続的に切り換えても所望の無線信号が得られなかった。この結果、非特許文献2に記載された技術では、水分検知動作が正しく行われない可能性があった。具体的には、非特許文献2に記載された技術では、水分を検知すると発振動作を開始する発振部の発振周期がばらつきにより遅くなった場合、切り換え時間内に読み取り装置が発振動作を検出するのに十分な発振回数を出力することができない可能性がある。また、各々の発振部の出力を切り換えるための回路が必要になるなど、回路構成が複雑となる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成によってセンシング対象物を的確に検知して通知することができるセンサ、吸収性物品、梱包材、センシングシステム、水分検知システムおよび開封検知システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るセンサは、[1]所定の状態を検出する1つ以上のセンシング部と、前記センシング部の情報に応じた信号を生成する回路部と、を備え、前記回路部は、ある規則性を有する第1の信号を出力する第1の信号出力部と、前記第1の信号と異なる規則性を有する第2の信号を出力する第2の信号出力部と、前記センシング部の情報と、前記第1の信号と、前記第2の信号と、に基づいて、前記センシング部が検出した状態に対応する状態信号を生成し、外部に通信する出力部と、を有する。
また、本発明に係るセンサは、[2]上記[1]に係る発明において、前記出力部は、前記センシング部の情報に応じて、前記第1の信号出力部および前記第2の信号出力部の少なくとも一方の出力を制御する。
また、本発明に係るセンサは、[3]上記[1]または[2]に係る発明において、前記出力部は、前記第1の信号と、前記第2の信号と、を組み合わせることによって前記状態信号を生成する。
また、本発明に係るセンサは、[4]上記[1]~[3]のいずれかに係る発明において、前記第1の信号出力部は、第1の周波数を有する信号を前記第1の信号として出力し、前記第2の信号出力部は、前記1の周波数と異なる第2の周波数を有する信号を前記第2の信号として出力する。
また、本発明に係るセンサは、[5]上記発明[4]に係る発明において、前記第1の周波数は、前記第2の周波数の3倍より大きい以上の周波数を有する。
また、本発明に係るセンサは、[6]上記発明[1]~[5]のいずれかに係る発明において、前記第1の信号出力部および前記第2の信号出力部は、互いに異なる導電型からなる相補型のトランジスタを用いたリング型発振器である。
また、本発明に係るセンサは、[7]上記発明[1]~[6]のいずれかに係る発明において、無線によって供給された電力を受信し、この受信した電力を前記回路部に供給する。
また、本発明に係るセンサは、[8]上記発明[1]~[7]のいずれかに係る発明において、前記回路部の少なくとも一部には、カーボンナノチューブを含む薄膜トランジスタを含む。
また、本発明に係るセンサは、[9]上記発明[1]~[8]のいずれかに係る発明において、前記センシング部は、外部からの入力に対して導電率の変化を検出する。
また、本発明に係るセンサは、[10]上記発明[9]に係る発明において、前記センシング部は、水分による導電率の変化を検出する。
また、本発明に係るセンサは、[11]上記発明[10]に係る発明において、前記センシング部は、電気的に独立した少なくとも2種類以上の配線部から成る。
また、本発明に係るセンサは、[12]上記発明[9]に係る発明において、前記センシング部は、少なくとも1本以上の導線から成り、物理的な切断により導電性がなくなる。
また、本発明に係る吸収性物品は、[13]上記発明[1]~[12]のいずれかに係る発明のセンサを備え、前記センサは、所定の位置に設けられてなる。
また、本発明に係る梱包材は、[14]上記発明[1]~[9]、[12]のいずれかに係る発明のセンサを備え、前記センサが所定の位置に設けられてなる。
また、本発明に係るセンシングシステムは、[15]上記発明[1]~[12]のいずれかに係る発明のセンサと、前記センサへ電力を供給可能であり、前記センサからの信号を受信可能な無線送信機と、を備える。
また、本発明に係る水分検知システムは、[16]上記発明[1]~[12]のいずれかに係る発明のセンサと、前記センサが所定の位置に設けられた吸収性物品と、前記センサへ電力を供給可能であり、前記センサからの信号を受信可能な無線送信機と、を備え、前記状態は、前記吸収性物品における水分状態の有無である。
また、本発明に係る開封検知システムは、[17]上記発明[1]~[12]のいずれかに係る発明のセンサと、前記センサが所定の位置に設けられた梱包材と、前記センサへ電力を供給可能であり、前記センサからの信号を受信可能な無線送信機と、を備え、前記状態は、前記梱包材における開封状態の有無である。
本発明によれば、簡易な構成によってセンシング対象物を的確に検知して通知することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るセンサの機能構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る回路部の機能構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係る出力部の機能構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施の形態1に係る制御回路の一例を示す回路図である。 図5は、本発明の実施の形態1に係る通信部の機能構成を示すブロック図である。 図6は、本発明の実施の形態1に係る通信部からの出力波形と内部信号の波形例とを示す図である。 図7は、本発明の実施の形態2に係る回路部の機能構成を示すブロック図である。 図8は、本発明の実施の形態2に係る通信部からの出力波形と内部信号の波形例とを示す図である。 図9は、本発明の実施の形態3に係るセンサの機能構成を示すブロック図である。 図10は、本発明の実施の形態3に係る回路部の機能構成を示すブロック図である。 図11は、本発明の実施の形態3に係る出力部の機能構成を示すブロック図である。 図12は、本発明の実施の形態3に係る通信部からの出力波形と内部信号の波形例とを示す図である。 図13は、本発明の実施の形態4に係るセンサシステムを示す模式図である。 図14は、本発明の実施の形態5に係る水分検知システムを示す模式図である。 図15は、本発明の実施の形態6に係る開封検知システムを示す模式図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)を説明する。
(実施の形態1)
〔センサの構成〕
図1は、本発明の実施の形態1に係るセンサの機能構成を示すブロック図である。図1に示すセンサ10は、所定の状態を検出する1つ以上のセンシング部20と、センシング部20の情報に応じた信号を生成する回路部30と、回路部30と外部との間で通信を行う通信部40と、回路部30および通信部40の各々に電力を供給する電源部50と、を備える。
なお、図1では、センサ10がセンシング部20、回路部30、通信部40および電源部50を備える一例を示すが、必ずしも本構成に従う必要は無く、センシング部20と回路部30を備える限りにおいては特にその構成を限定するものではなく、さらにこれらの構成に加えて、その他の電気的な処理を行う要素または部品等を適宜追加してもよい。例えば、図1に示すセンサ10に、センシング部20のセンシング結果を内部に保存するROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリ部等を設けてもよい。また、同様に、図1に示すセンシング部20、回路部30、通信部40および電源部50の各々についても、本実施の形態1に示した一例に限らず、必要に応じて電気的な処理を行う部分および回路を適宜追加してもよい。センシング部20は、所定の状態を検出することが可能であれば、その構成または構造、材料等は特に限定しない。例えば、センシング部20は、導電性を有する材料を用いて形成された複数のパターンを備えることによって、それらが互いに独立した形状をなし、相互の電気的特性、具体的には抵抗値、容量値およびインピーダンス特性等の少なくとも1つの特性の変化により、所定の状態を電気的に検出することが可能な構成が好ましい。
まず、センシング部20について説明する。センシング部20は、回路部30と電気的に接続される。センシング部20は、センシング対象物の状態を電気的に検出し、この検出結果を回路部30へ出力する。センシング部20は、センシング対象物の状態を電気的に検出することが可能であれば、その構成や構造、材料を問わないことは上述の通りであるが、好ましくは2つの状態を判断可能な構成とすることが望ましい。
例えば、センシング部20は、センシング対象物の2つの状態を検出するパターンとして、水分がある状態および水分がない状態を検出する場合(パターン1)、梱包物が開封された状態および梱包物が開封されていない状態を検出するパターン(パターン2)等がある。このため、センシング部20は、電気的に独立した2種類以上の配線部を有し、外部からの入力に対してその配線部間の導電率(抵抗値)が変化する構成が望まれる。この場合、センシング部20は、抵抗が無限大に近いほどに大きい状態(例えば、10ギガΩ以上)と、導通と判断できるのに十分な抵抗値(例えば、10メガΩ以下)により「0」と「1」の2値の状態を出力する。例えば、センシング部20は、水分がある状態および水分がない状態を検出するパターン(パターン1)の場合、水分により導電率が変化する構成を有することが、水分のありなしを判定するのを容易にするとの観点から好ましい。具体的には、センシング部20は、電気的に独立した2種類以上の配線部を有し、水分の付着の有無により、その配線部間の導電率(抵抗値)が変化する構成が望まれる。例えば、センシング部20は、2種類以上の配線が一定の空間を空けて設置されており、水分がない状態の場合、配線間の抵抗が無限大に近いほどに大きい状態(例えば、10ギガΩ以上)を有する。これに対して、センシング部20は、水分がある状態の場合、一定の空間を空けて設置される2種類以上の配線に水分が付着することで、配線間が導通と判断できるのに十分な抵抗値(例えば、10メガΩ以下)になる構成とする。即ち、センシング部20は、「0」と「1」の2値の状態を出力することが好ましい。このような構成とすることで、センシング部20は、簡単な構成で水分のセンシングを行うことが可能となる。なお、判別したい状態の数に応じて、センシング部20部に2種類の配線の組を複数設けることで、3つ以上の状態を判別する機能を付与してもよい。
また、梱包物が開封された状態および梱包物が開封されていない状態を検出するパターン(パターン2)の場合、梱包物が開封されたか否かを容易にするとの観点がある。この場合、センシング部20は、少なくとも1本以上の導線から成り、梱包物の開封により、その導線が切断される構成であることが好ましい。
〔回路部の構成〕
次に、回路部30の詳細について説明する。図2は、回路部30の機能構成を示すブロック図である。
図2に示す回路部30は、第1の信号出力部60と、第2の信号出力部61と、出力部70と、を有する。
第1の信号出力部60は、出力部70と電気的に接続される。第1の信号出力部60は、ある規則性を有する第1の信号を出力部70に出力する。ここで、ある規則性とは、固有の繰り返しパターンである。
第2の信号出力部61は、出力部70と電気的に接続される。第2の信号出力部61は、第1の信号とは異なる規則性を有する第2の信号を出力部70へ出力する。
ここで、第1の信号出力部60が出力する第1の信号が有する規則性は、ある特定周期で規則性を有する固有のパターンが繰り返されることが好ましく、第2の信号出力部61が出力する第2の信号も同様に、ある特定周期で規則性を有する固有のパターンが繰り返されることが好ましい。これは、センサ10の外部へ信号を出力する際、第1の信号が出力されたのか、第2の信号が出力されたのか、それとも第1の信号と第2の信号が組み合わされた信号なのかの識別を容易にするためである。
出力部70は、第1の信号出力部60、第2の信号出力部61およびセンシング部20に電気的に接続される。出力部70は、第1の信号出力部60から入力される第1の信号と、第2の信号出力部61から入力される第2の信号と、センシング部20から入力される信号と、に基づいて、センシング部20が検出した状態に対応する状態信号を生成して通信部40に出力する。
〔出力部の構成〕
次に、出力部70を詳細に説明する。図3は、出力部70の機能構成を示すブロック図である。図3に示す出力部70は、制御回路80と、組み合わせ回路90と、を有する。
制御回路80は、センシング部20、第2の信号出力部61および組み合わせ回路90の各々と電気的に接続される。制御回路80は、センシング部20から入力される信号に基づいて、第2の信号出力部61からの信号である第2の信号を制御して組み合わせ回路90へ信号を出力する。
ここで、制御回路80の詳細について説明する。図4は、制御回路の一例を示す回路図である。図4に示すように、制御回路80は、NORゲート81を用いて構成される。制御回路80は、NORゲート81によりセンシング部20からの信号がLowレベルである場合、第2の信号出力部61からの第2の信号を通過させる。これに対して、制御回路80は、NORゲート81によりセンシング部20からの信号がHighレベルである場合、第2の信号出力部61からの第2の信号を遮断し、制御回路80の出力をLowレベルに固定する。なお、図4において、センシング部20からの信号には、P型トランジスタのダイオード接続を用いたプルアップ回路を示しているが、本構成に限らず、例えば抵抗体を用いたプルアップ構成でもよく、特にその構成を限定するものではない。
なお、図4では、制御回路80をNOR論理ゲートの例で示したが、ORゲート、NANDゲートおよびANDゲートのいずれでもでもよく、またフリップフロップやその他順序回路やフリップフロップなどの組み合わせでもよい。即ち、制御回路80は、センシング部20からの信号を用いて第2の信号出力部61からの第2の信号を制御する限りにおいては構成や構造を特に限定しない。また、制御回路80は、第2の信号出力部61からの第2の信号を通過させる場合においても、第2の信号出力部61からの第2の信号に対して分周等の加工を行い、この加工を行った信号を第2の信号として出力してもよい。
組み合わせ回路90は、第1の信号出力部60、制御回路80および通信部40の各々と電気的に接続される。組み合わせ回路90は、第1の信号出力部60からの信号である第1の信号と、制御回路80からの信号と、を組み合わせた信号を生成し、この生成した信号を通信部40へ出力する。組み合わせ回路90は、例えばNORゲートおよびNANDゲート等により、制御回路80からの出力と、第1の信号出力部60からの第1の信号と、を組み合わせた信号を生成し、この信号を通信部40へ出力してもよい。また、組み合わせ回路90は、制御回路80からの信号をリセット信号にしたフリップフロップ等でもよく、センシング部20の検出状態により、第1の信号出力部60からの第1の信号と、制御回路80からの信号と、を組み合わせた信号を生成し、この信号を通信部40へ出力してもよい。なお、組み合わせ回路90は、センサ10外部にその検出状態が伝達できる限りにおいては、その構成または構造等は特に限定しない。
〔通信部の構成〕
次に、通信部40の詳細な機能構成について説明する。通信部40は、センサ10外部へセンシング結果を伝える手段を有する限りにおいては特にその構成等は限定しない。即ち、通信部40は、センサ10の設置自由度等の観点から無線通信機能を備えることが望ましい。図5は、通信部40の機能構成を示すブロック図である。図5に示す通信部40は、アンテナ41と、無線通信出力部42と、を有する。
アンテナ41は、無線通信出力部42と電気的に接続される。アンテナ41は、電磁波を用いる通信用の通信アンテナおよび磁界を用いるコイルアンテナ等が例として挙げられる。なお、アンテナ41は、所望の通信を可能とする限りにおいては、種類や大きさ、および無線に用いる周波数帯域等は特に限定しない。
無線通信出力部42は、アンテナ41および回路部30と電気的に接続される。無線通信出力部42は、センシング部20の結果に応じて回路部30より出力される信号によってアンテナ41への出力を制御する、もしくはアンテナ41のインピーダンス特性を変化させることが可能であれば、その構成および構造、材料等は特に限定しない。
次に、電源部50について説明する。電源部50は、回路部30および通信部40の各々の動作に必要な電力を供給する。なお、電源部50は、回路部30と、通信部40と、の動作に必要な電力を供給できる限りにおいては、特にその構成や構造、回路、材料等は限定されない。また、電源部50から電力を供給するためには、電源部50への電力の供給源が必要となるが、その供給源は、センサ10の外部から有線で接続されていてもよく、また電池などの内部電力供給源を内蔵していてもよい。また、電源部50は、必要に応じてセンサ10の外部からの有線の電力供給源からの電力や、例えば環境発電技術を用いた発電素子を備え、それらの電力を電池へ充電するための回路を備えたものでもよく、その他無線通信に用いる無線電波または電磁誘導等の電力を用いてもよい。即ち、電源部50は、センサ10の取り扱い性や設置の容易性などの観点から、発電素子を備える、もしくは無線で電力を供給することが好ましい。
また、電源部50は、上述した通信部40が図5に示すような無線通信機能を備える場合、アンテナ41から電力を得ることが、センサ10の設置自由度やコスト等の面から望ましい。この場合、電源部50は、アンテナ41と電気的に接続し、アンテナ41から電力を得るため、内部に整流器を設け、この整流器によってアンテナ41に入力された電力から回路部30や通信部40などに供給する電力を取り出す動作を行う。
なお、電源部50は、アンテナ41から電力を得る場合において、電力の供給元である無線照射機能を備える読み取り装置からの距離および周囲の環境等により、アンテナ41に入力される電力が連続的または断続的に変化する。このとき、電源部50は、一般的な回路において、アンテナ41に入力される電力の変化が内部回路に伝わると、センサ10における内部回路の周波数等が変動したり、各回路が正しく動作しなかったりする可能性がある。このため、電源部50は、内部にレギュレータおよびキャパシタ等をさらに設けることによって、アンテナ41に入力される電力の変化の影響を防止することで、電源部50からの電源電圧を一定に保つような制御を行うことが多い。しかしながら、本実施の形態1に示したような構成とすることで、電源電圧が変動しても、外部へセンシング結果を正確に伝えることが可能となることから、上述の電源電圧の変化を抑制するためのレギュレータやキャパシタを省略、もしくは機能を抑えることが可能となり、電源部50の回路を小さくすることができる。
また、通信部40が無線通信機能を備える場合、消費電力低減や内部回路を簡略化するとの観点から、センサ10からの通信は読み取り装置からの無線を用いたバックスキャッタ通信により行うことが好ましい。バックスキャッタ通信では、無線通信出力部42に無線通信のための搬送波を生成する回路や搬送波と通信信号とを合成する回路が不要となることに加え、無線通信出力部42はアンテナ41のインピーダンスを変化させるためのスイッチ動作を行うのみでよく、簡便な回路構成にて通信部40が構成でき、また低消費電力動作を可能にする。
上述した如き構成にすることより、個体差ばらつきや内部回路の電源電圧変動などにより規則性を有する信号の周期にばらつきが存在した場合であってもセンシング対象物を的確に検知し、通知することが可能な通信機能を備えたセンサ10を提供することが可能となる。
〔各動作波形〕
次に、上述したセンサ10を構成する各部の各動作波形について説明する。図6は、通信部40からの出力波形と内部信号の波形例とを示す図である。なお、図6(c)、(d)で示した波形は、無線通信時の搬送波を含まない復調化済みの波形であり、High状態と、Low状態と、を模式的に示したものである。各々がHigh状態と、Low状態と、に対応する実際の電圧などは特に限定せず、無線によりHigh状態と、Low状態と、の2つの状態が伝達できる限りにおいては、波形のなまりやオーバーシュート等が生じていても構わないし、また、High状態と、Low状態と、の関係が逆となっていてもよい。
図6に示す波形は、第1の信号がある特定周期で規則性を有する固有のパターンが繰り返される矩形波(図6の(a))、第2の信号が第1の信号の規則性と異なる規則性を有する矩形波(図6の(b))である。また、図6に示す波形は、センシング部20によるセンシング対象の非検出状態において出力部70からの出力を通信した結果の波形(図6の(c))であり、センシング部20によるセンシング対象の検出状態において出力部70からの出力を通信した結果の波形(図6の(d))である。
図6の(c)に示すように、出力部70は、センシング部20がセンシング対象を検出しない状態においては絶縁状態となり、非検出状態において、第2の信号が制御回路80にて遮断されるため、第1の信号に等しい固有のパターンを有する信号を出力し、センサ10外部へその信号が通信される。これに対して、図6の(d)に示すように、出力部70は、センシング部20がセンシング対象を検出すると電気的に導通状態となり、検出状態において、組み合わせ回路90が第1の信号を第2の信号によりマスクした信号を出力し、一定時間第1の信号に等しい固有のパターンを有する信号と一定時間休止した信号との繰り返し信号となる。
なお、本動作波形では、本実施の形態1に示した制御回路80の構成から、図6(c)にセンシング部非検出時の出力、図6(d)にセンシング部検出時の出力を示したが、制御回路80や、その他回路の構成を適宜変更することにより、図6(c)の波形がセンシング部検出時の出力を示し、図6(d)の波形がセンシング部非検出時の出力を示しても良く、その組み合わせを特に限定するものではない。
このような波形を出力可能な構成とすることで、センサ10は、固有パターンの周期ばらつきを有していてもセンシング部20が非検出状態と検出状態の2つの状態を正しく外部へ伝達することが可能となる。
例えば、第1の信号のみターゲットとなる固有パターンの周期からずれた場合であっても、センサ10から出力される波形は、センシング部20が非検出状態の場合、固有パターンの矩形波の繰り返し波形となり、センシング部20が検出状態の場合、固有パターンの矩形波の連続と休止が繰り返される波形となる。また、第2の信号のみ固有パターンの周期がずれた場合でもあっても、センサ10から出力される波形は、上述の波形と変わらないうえ、第1の信号と第2の信号がともにずれた場合であっても同様である。つまり、センサ10は、第1の信号および第2の信号の固有パターンの周期の各々がばらついた場合であっても、センシング部20が検出状態と非検出状態とで出力が特有のものとなり、センシング部20の状態の通信が可能となり、センサ10外部へその信号が通信される。
以上説明した実施の形態1によれば、簡易な構成によってセンシング対象物を的確に検知して通知することができる。
また、実施の形態1によれば、センサ10の個体差ばらつき、および内部の回路部30の電源電圧変動などにより第1の信号出力部60および第2の信号出力部61の固有パターンの周期にばらつきが存在した場合であっても、簡易な構成によってセンシング対象物を的確に検知して通知することができる。
また、実施の形態1によれば、内部のレギュレータやキャパシタを省略、もしくは機能を抑え、回路部30の電源電圧が変動しても、外部へセンシング結果を正確に通知することができる。この結果、センサ10における電源部50の回路の領域を小さくすることができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2では、上述した回路部の構成が異なる。以下においては、実施の形態2に係る回路部の構成を説明後、実施の形態2に係る回路部を構成する各部の各動作波形について説明する。
〔回路部の構成〕
図7は、実施の形態2に係る回路部の機能構成を示すブロック図である。図7に示す回路部31は、上述した実施の形態1に係る第1の信号出力部60および第2の信号出力部61の各々に代えて、第1の信号出力部60Aおよび第2の信号出力部61Aを備える。
第1の信号出力部60Aは、出力部70と電気的に接続される。第1の信号出力部60Aは、ある規則性として、第1の周波数を有する第1の信号を出力部70に出力する。
第2の信号出力部61Aは、出力部70と電気的に接続される。第2の信号出力部61Aは、ある規則性として、第2の周波数を有する第2の信号を出力部70に出力する。
ここで、第1の信号出力部60Aが出力する第1の信号が有する第1の周波数および第2の信号出力部61Aが出力する第2の信号が有する第2の周波数は、周波数が互いに異なる限りにおいては特にその関係性は限定しないが、好ましくは第1の周波数が第2の周波数の2倍より大きい周波数を有することが望まれ、さらに好ましくは3倍より大きい周波数が望ましい。これは、第1の周波数と第2の周波数との差が明確になり、センサ10の信号を受信し、その結果を解析する読み取り装置の構成が簡便になる等の効果があるためである。
なお、第1の信号は、第1の信号出力部60Aの回路を容易にし、コスト削減や歩留まり向上、信頼性向上などの観点から、ある特定の周波数である第1の周波数を有する発振信号であることが好ましい。また、第2の信号も同様に、ある特定の周波数である第2の周波数を有する発振信号であることが好ましい。
第1の信号出力部60Aおよび第2の信号出力部61Aは、各々が発振動作を行う限りにおいては特にその構成および構造、回路、材料等は問わないが、回路面積や歩留まり、素子数に依存するコスト面や信頼性面などの観点からは、極力簡単な回路構成であることが好ましく、例えばリング型の発振器であることが好ましい。具体的には、第1の信号出力部60Aおよび第2の信号出力部61Aは、リング型の発振器において、低消費電力での動作を実現可能であるとの観点から、N型の導電型を有するトランジスタおよびP型の導電型を有するトランジスタを用いた相補型のトランジスタによるリング型発振器の構成であることが望ましい。
〔各動作波形〕
次に、上述した構成する各部の各動作波形について説明する。図8は、通信部40からの出力波形と内部信号の波形例とを示す図である。なお、図8(c)、(d)で示した波形は、無線通信時の搬送波を含まない復調化済みの波形であり、High状態と、Low状態と、を模式的に示したものである。各々がHigh状態と、Low状態と、に対応する実際の電圧などは特に限定せず、無線によりHigh状態と、Low状態と、の2つの状態が伝達できる限りにおいては、波形のなまりやオーバーシュート等が生じていても構わないし、また、High状態と、Low状態と、の関係が逆となっていてもよい。
図8に示す波形は、第1の信号が10kHzの周波数である矩形波(図8の(a))、第2の信号が1kHzの周波数である矩形波(図8の(b))である。また、図6に示す波形は、センシング部20によるセンシング対象の非検出状態において出力部70からの出力を通信した結果の波形(図8の(c))であり、センシング部20によるセンシング対象の検出状態において出力部70からの出力を通信した結果の波形(図8の(d))である。
図8の(c)に示すように、出力部70は、センシング部20がセンシング対象を検出しない状態においては絶縁状態となり、非検出状態において、第2の信号が制御回路80にて遮断されるため、第1の信号に等しい周波数を有する信号が出力され、センサ10外部へその信号が通信される。これに対して、図8の(d)に示すように、出力部70は、センシング部20がセンシング対象を検出すると電気的に導通状態となり、検出状態において、組み合わせ回路90が第1の信号を第2の信号によりマスクした信号を出力し、一定時間発振した信号と一定時間休止した信号との繰り返し信号となり、センサ10外部へその信号が通信される。
なお、本動作波形では、本実施の形態2に示した制御回路80の構成から、図8(c)にセンシング部非検出時の出力、図8(d)にセンシング部検出時の出力を示したが、制御回路80や、その他回路の構成を適宜変更することにより、図8(c)の波形がセンシング部検出時の出力を示し、図8(d)の波形がセンシング部非検出時の出力を示しても良く、その組み合わせを特に限定するものではない。
このような波形を出力可能な構成とすることで、上述した回路部31を有するセンサ10は、周波数ばらつきを有していてもセンシング部20が非検出状態と検出状態の2つの状態を正しく外部へ伝達することが可能となる。つまり、センサ10は、第1の信号および第2の信号の周波数の各々がばらついた場合であっても、センシング部20が検出状態と非検出状態とで出力が特有のものとなり、センシング部20の状態の通信が可能となる。
なお、各々の周波数のばらつきの許容範囲は、第1の信号が有する第1の周波数と第2の信号が有する第2の周波数との差に依存し、ばらつきの許容範囲を大きくとるためには、第1の周波数と第2の周波数との差が大きい方が好ましく、特に5倍を超える差を有することが好ましく、さらに好ましくは10倍の差を有することが望まれる。
また、一般的なデジタル方式の無線通信においては、搬送波を変調し、その変調されたデジタルデータの符号化を行うことで「0」と「1」を組み合わせた情報を伝達する。この「0」と「1」の組み合わせにより様々な情報伝達が可能となるものの、水分がある状態と水分がない状態を検出する場合(パターン1)または梱包物が開封された状態と梱包物が開封されていない状態を検出する場合(パターン2)といった少ない情報量のデータを送信することに対して、冗長になるとともに、無線通信の出力側は変調が、受信側は復調、符号化が必要になるなど、回路や構成が複雑となり、コストの増大などを招く。
また、内部回路の発振部のばらつきが多いと、変調された信号が正しく符号化されない可能性も高くなり、さらに符号化方式も複雑なものを用いる必要が生じることから、本実施の形態2に示した方式を用いることで、センサ10のみならず、読み取り装置も簡単な構成で実現することが可能となる。
また、回路部31、通信部40および電源部50の各々は、所望の動作を実現できるように設計された機能素子の集合体として形成される。機能素子とは、例えば、トランジスタ、抵抗、容量、ダイオード等であり、これらのうち少なくとも一つを含む。これらの機能素子は、回路部31、通信部40および電源部50の各々を独立した基材上に、別々に形成され、貼り合わされた形でもよく、一体形成されたものを基材に貼り合わせたものでよいが、例えば吸収性物品内に用いることで吸収性物品の着用者が排尿したか否かの判定に用いる場合や、梱包材に貼り付け、開梱状態を把握するのに使用するなどの利用方法を想定した場合、センサ10全体の厚みは極力薄いことが好ましく、コスト面や使いやすさ、機械的強度の観点からは、同一基材上、特にフレキシブルなフィルム上に直接機能素子を形成することが好ましい。一方、一般的にシリコンに代表される無機物の結晶系半導体を用いる機能素子に比べ、フレキシブルなフィルム上に機能素子を形成する場合には、電気的特性面で比較的劣る有機系の材料を用いることが必要となり、電気的特性の向上のためには、半導体材料としてカーボンナノチューブを用いることが好ましい。特に、回路部31を形成するにあたっては、カーボンナノチューブを含む薄膜トランジスタを用いることで、基材上に、例えば印刷技術を基にした技術を用いた工法を用いた場合であっても、機能的に優れた回路を形成することが可能となる。
以上説明した実施の形態2によれば、簡易な構成によってセンシング対象物を的確に検知して通知することができる。
また、実施の形態2によれば、内部のレギュレータやキャパシタを省略、もしくは機能を抑え、回路部31の電源電圧が変動しても、外部へセンシング結果を正確に通知することができる。この結果、センサ10における電源部50の回路の領域を小さくすることができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。実施の形態3では、複数のセンシング部を設け、かつ、回路部に上述した実施の形態2に係る第1の信号処理部および第2の信号処理部に加えて、第3の信号処理部をさらに設ける。以下においては、実施の形態3に係るセンサの構成を説明後、実施の形態3に係るセンサを構成する各部の各動作波形について説明する。
〔センサの構成〕
図9は、本発明の実施の形態3に係るセンサの機能構成を示したブロック図である。図9に示すセンサ11は、上述した実施の形態2に係る回路部31に換えて、回路部32を備える。さらに、センサ11は、センシング部20に加えて、センシング部21をさらに備える。
センシング部21は、回路部32と電気的に接続される。センシング部21は、センシング部20と同様の機能および構成を有する。センシング部20およびセンシング部21は、互いに異なる信号Aおよび信号Bを出力する。具体的には、例えば、センシング部20は、センシング対象を検出すると電気的に導通状態となり、センシング対象を検出しない状態においては絶縁状態となる。センシング部21は、センシング対象を検出すると電気的に導通状態となり、センシング対象を検出しない状態においては絶縁状態となる。また、センシング部20およびセンシング部21の各々は、同一の基板上に設けられる。なお、センシング部20およびセンシング部21の各々は、互いに異なる基板上であって互いに離れた場所に設け、互いに離れた2箇所におけるセンシング対象のセンシングを行ってもよく、その構成等は特に問わない。
〔回路部の構成〕
次に、回路部32の詳細について説明する。図10は、回路部32の機能構成を示すブロック図である。図10に示す回路部32は、上述した実施の形態2に係る回路部31の構成に加えて、第3の信号出力部62をさらに備える。さらに、回路部32は、実施の形態2に係る出力部70に換えて出力部71を備える。
第3の信号出力部62は、出力部71と電気的に接続される。第3の信号出力部62は、第1の周波数および第2の周波数と異なる第3の周波数を有する第3の信号を出力部71へ出力する。ここで、第3の信号出力部62が出力する第3の信号が有する第3の周波数、第1の信号出力部60Aが出力する第1の信号が有する第1の周波数および第2の信号出力部61Aが出力する第2の信号が有する第2の周波数は、周波数が互いに異なる限りにおいては特にその関係性は限定しないが、好ましくは第2の周波数が第3の周波数の2倍より大きい周波数を有することが望まれ、さらに好ましくは3倍より大きい周波数が望ましい。これは、第1の周波数と、第2の周波数と、第3の周波数と、の差が明確になり、センサ11の信号Aおよび信号Bの各々を受信し、その結果を解析する読み取り装置の構成が簡便になる等の効果があるためである。
また、第3の信号出力部62は、発振動作を行う限りにおいては特にその構成および構造、回路、材料等は問わないが、回路面積や歩留まり、素子数に依存するコスト面や信頼性面等の観点からは、極力簡単な回路構成であることが好ましく、例えばリング型の発振器であることが好ましい。具体的には、第3の信号出力部62は、リング型の発振器において、低消費電力での動作を実現可能であるとの観点から、N型の導電型を有するトランジスタと、P型の導電型を有するトランジスタと、を用いた相補型の構成であることが望ましい。
出力部71は、第1の信号出力部60A、第2の信号出力部61A、第3の信号出力部62、センシング部20およびセンシング部21と電気的に接続される。出力部71は、第1の信号出力部60A、第2の信号出力部61A、第3の信号出力部62、センシング部20、センシング部21および通信部40と電気的に接続される。出力部71は、第1の信号出力部60Aから入力される第1の信号と、第2の信号出力部61から入力される第2の信号と、第3の信号出力部62から入力される第3の信号と、センシング部20から入力される信号Aと、センシング部21から入力される信号Bと、に基づいて、センシング部20およびセンシング部21の各々が検出した状態に対応する状態信号を生成して通信部40に出力する。
ここで、出力部71の詳細な機能構成について説明する。図11は、出力部71の機能構成を示すブロック図である。図11に示す出力部71は、制御回路82と、組み合わせ回路91と、を有する。
制御回路82は、第2の信号出力部61A、第3の信号出力部62、センシング部20およびセンシング部21と電気的に接続される。また、制御回路82は、センシング部20からの信号Aと、センシング部21からの信号Bと、に基づいて、第2の信号出力部61Aからの信号である第2の信号と、第3の信号出力部62からの信号である第3の信号の各々を制御して組み合わせ回路91へ出力する。具体的には、制御回路82は、センシング部20からの信号Aと、センシング部21からの信号Bと、に基づいて、第2の信号出力部61からの第2の信号と第3の信号出力部62からの第3の信号とを制御し、センシング部20およびセンシング部21の各々が検出した状態に対応する状態信号を組み合わせ回路91に出力する。なお、制御回路82は、その構成や構造などは特に限定しないが、例えば、センシング部20からの信号Aにより第2の信号の遮断と通過を制御し、センシング部21からの信号Bにより第3の信号の遮断と通過を制御すること等が考えられる。具体的には、制御回路82は、センシング部20およびセンシング部21の2か所のセンシング領域がともにセンシング対象を検出すると電気的に導通状態となり、センシング対象を検出しない状態においては絶縁状態となり、センシング部20からの信号Aに対応する結果が非検出状態では第2の信号を遮断し、センシング部21からの信号Bに対応する結果が非検出状態では第3の信号を遮断する。
組み合わせ回路91は、第1の信号出力部60A、制御回路82および通信部40の各々と電気的に接続される。組み合わせ回路91は、第1の信号出力部60Aからの信号である第1の信号と、制御回路82からの信号と、を組み合わせた信号を生成し、この生成した信号を通信部40へ出力する。
〔各動作波形〕
次に、上述したセンサ11を構成する各部の各動作波形について説明する。図12は、通信部40からの出力波形と内部信号の波形例とを示す図である。
図12に示す波形は、第1の信号が10kHzの周波数である矩形波(図12の(a))、第2の信号が1kHzの周波数である矩形波(図12の(b))、第3の信号が200Hzの周波数である矩形波(図12の(c))である。さらに、図12に示す波形は、センシング部20,センシング部21によるセンシング対象の非検出状態における出力部70からの出力を通信した結果の波形(図12の(d))であり、センシング部20のみによるセンシング対象の検出状態時の出力部70からの出力を通信した結果の波形(図12の(e))であり、センシング部21のみによるセンシング対象の検出状態時の出力部70からの出力を通信した結果の波形(図12の(f))であり、センシング部20,センシング部21によるセンシング対象の検出状態における出力部70からの出力を通信した結果の波形(図12の(g))である。なお、図12では、センシング部20およびセンシング部21は、互いに異なる2か所のセンシング領域においてセンシング対象を検出すると電気的に導通状態となり、センシング対象を検出しない状態においては絶縁状態となる。このため、図12において、センシング部20からの信号Aに対応する結果が非検出状態では、第2の信号が制御回路82にて遮断され、センシング部21からの信号Bに対応する結果が非検出状態では第3の信号が制御回路82にて遮断される例を示す。
図12の(d)に示すように、出力部71は、センシング部20からの信号Aに対応する結果およびセンシング部21からの信号Bに対応する結果の各々が非検出状態の場合、第1の信号出力部60からの第1の信号と等しい周波数を有する信号を出力し、センサ10外部へその信号が通信される。
また、図12の(e)に示すように、出力部71は、センシング部20からの信号Aに対応する結果が検出状態の場合、第1の信号を第2の信号によりマスクした信号を出力し、一定時間発振した信号と、一定時間休止した信号と、の繰り返し信号を出力し、センサ10外部へその信号が通信される。
さらに、図12の(f)に示すように、出力部71は、センシング部21からの信号Bに対応する結果が検出状態の場合、第1の信号を第3の信号によりマスクした信号を出力し、一定時間発振した信号と、一定時間休止した信号と、の繰り返し信号を出力し、センサ10外部へその信号が通信される。
なお、図12の(e)および(f)に示すように、発振した信号の発振時間と休止した信号の休止時間は、センシング部20およびセンシング部21の各々の検出状態に応じて異なるものの、繰り返し信号(信号パターン)としては同一のものとなる。つまり、センサ11は、センシング部20からの信号Aとセンシング部21からの信号Bに対応するセンシング領域のどちらか一方が検出状態であることを読み取り装置側に伝えることが可能となる。
また、センシング部20からの信号Aとセンシング部21からの信号Bとに対応するセンシング領域は、物理的な位置の違いによりセンシング領域をわけてもかまわない。例えば、センシング部20からの信号Aに対応するセンシング領域と、センシング部21からの信号Bに対応するセンシング領域との間で、構造や材料等を変化させ、センシング対象物からの影響度合いを変化させてもよい。つまり、センサ11は、センシング部20からの信号Aに対応するセンシング領域が必ず先に検出状態となるようにし、次にセンシング部21からの信号Bに対応するセンシング領域が検出状態となるように、段階的なセンシング動作を実現可能としてもよい。
また、図12の(e)および(f)に示すように、発振した信号および休止した信号の各々の時間に基づいて、センシング部20からの信号Aのみが検出状態にあるのか、センシング部21からの信号Bのみが検出状態にあるのかを読み取り装置側で判定しても構わない。
さらに、図12の(g)に示すように、出力部71は、センシング部20からの信号Aとセンシング部21からのBに対応する結果がともに検出状態となった場合、一定時間の発振した信号と、休止した信号とが出力される時間が2種類以上となる信号を出力する。これにより、外部の読み取り装置は、センシング部20からの信号Aに対応するセンシング領域およびセンシング部21からの信号Bに対応するセンシング領域の各々がともに検出状態となったことを判定することができる。
以上説明した実施の形態3によれば、センサ11上にセンシング部20およびセンシング部21を設けた場合であっても、簡易な構成によってセンシング対象物を的確に検知して通知することができる。
また、実施の形態3によれば、センサ11上にセンシング部20およびセンシング部21を設けることによって、センサ11上における互いに異なるセンシング領域におけるセンシング対象物を検出することができる。
(実施の形態4)
〔センシングシステム〕
次に、本発明の実施の形態4について説明する。図13は、本発明の実施の形態4に係るセンシングシステムを模式的に示す図である。図13に示すセンシングシステム1は、上述した実施の形態1に係るセンサ10と、センサ10に無線を照射可能な無線送信機100と、アンテナ101と、を備える。
無線送信機100は、センサ10へ電力の供給が可能であれば、特にその構成や構造は限定しないが、特定の周波数の無変調無線を送信する。さらに、無線送信機100は、送信機能に加え、読み取り装置の機能として、センサ10からのバックスキャッタ通信による信号を受信できる機能を有する。
アンテナ101は、電磁波を用いる通信用のアンテナまたは磁界を用いるコイルアンテナ等が例として挙げられるが、所望の通信を可能とする限りにおいては、アンテナの種類や大きさなどは特に限定しない。なお、図13では、省略しているが、無線送信機100は、装置の外部とネットワーク回線に接続されており、必要に応じてセンサ10との通信結果を外部に通信するこができる。
以上説明した実施の形態4によれば、センシング対象物のセンシングを行い、その結果を外部に通信することが可能となる。
(実施の形態5)
〔水分検知システム〕
次に、本発明の実施の形態5について説明する。図14は、本発明の実施の形態5に係る水分検知システムを模式的に示す図である。図14に示す水分検知システム2は、上述した実施の形態1に係るセンサ10と、センサ10が取り付けられた吸収性物品110と、吸収性物品110に無線を照射可能な無線送信機102と、アンテナ101と、を備える。
無線送信機102は、吸収性物品110に取り付けられたセンサ10へ無線信号もしくは無変調無線を送信する。さらに、無線送信機102は、送信機能に加え、読み取り装置の機能を備える。具体的には、無線送信機102は、センサ10からの無線信号を受信することで、吸収性物品110の水分を検出し、吸収性物品110の着用者の排尿、排便を検知することができる。さらに、無線送信機102は、必要に応じて吸収性物品110の水分検出結果を無線送信機102の外部と通信し、介護者等が所有する端末または着用者の施設に設けられた管理システムへ送信してもよい。この場合、介護者は、端末または管理システムで通知された吸収性物品110の水分を検出した検出結果を確認し、水分を検出した吸収性物品110を新たな吸収性物品110と交換する。これにより、吸収性物品110の着用者は、快適な状態を継続することができる。
吸収性物品110は、シート状の不織布および高吸水性高分子等の吸収剤を用いて構成された人が着用可能なおむつ等が想定される。センサ10の設置位置は、排尿によっておむつ等の吸水材が水分を吸収しやすい位置の周辺、換言すれば、人が吸収性物品110を装着して排尿したときに尿があたる可能性が高い領域内の周辺であり、吸収性物品110が吸収する水分と直接接触しない位置、例えば排尿場所と直接接触しない位置である。具体的には、吸収性物品110の着用者が女性である場合、センサ10が吸収性物品110の後側(着用者の背中が当たる側)に位置していた方が水分を検知しやすい。一方、吸収性物品110の着用者が男性である場合、センサ10が吸収性物品110の前側(着用者の腹が当たる側)に位置していた方が水分を検知しやすい。このように、センサ10の設置位置は、着用者の性別に応じて変更してもよく、さらに排尿の位置は個人差があるため着用者に応じて適切な位置に設置してもよい。
以上説明した実施の形態5によれば、センシング対象物の水分のセンシングを行い、その結果を外部に通信することが可能となる。
また、水分検知システム2を、自動車の製造時における室内の防水チェック、橋梁、トンネル、ダムなどのインフラストラクチャーの製造時における水濡れ検知、排水管の水漏れ検知等を目的とするシステムに適用することも可能である。
(実施の形態6)
〔開封検知システム〕
次に、本発明の実施の形態6について説明する。図15は、本発明の実施の形態6に係る開封検知システムを模式的に示す図である。図15に示す開封検知システム3は、上述した実施の形態1に係るセンサ10と、センサ10が取り付けられた梱包物120と、梱包物120に無線を照射可能な無線送信機103と、アンテナ101と、を備える。
無線送信機103は、梱包物120に取り付けられたセンサ10へ無線信号もしくは無変調無線を送信する。さらに、無線送信機103は、送信機能に加え、読み取り装置の機能を備える。無線送信機103は、センサ10からの無線信号を受信することで、梱包物120の開封状態を検知することができる。
梱包物120は、例えば、化粧品、医薬品、封書、衛生用品および食品等の一度開封されることで商品としての価値が低下するものが想定される。センサ10の設置位置は、梱包物120の開封される位置、例えば梱包物120が上下に分離する位置や開封される位置である。
以上説明した実施の形態6によれば、梱包物120における開封状態の検知および封書等が輸送中における開封の検知等を確認するために使用されることで、開封状態のリアルタイム検知または履歴管理が可能となる。
(その他の実施の形態)
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は、上述した実施の形態1~6によってのみ限定されるべきものではない。例えば、センサと無線送信機との間の通信を周波数が13.56MHzの通信によって実現してもよい。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例の一つを具体的に示す。なお、本発明は、下記実施例に限定されるものではない。
本実施例では、フレキシブル基材上に、上述した図8に示した波形を出力する水分検出センサを作製した。なお、本実施例に使用する回路は、カーボンナノチューブを用いた薄膜トランジスタにより形成したものである。
まず、厚さ50μmのPETフィルム基材上に、抵抗加熱法により銅薄膜を真空蒸着した。その上にフォトレジスト(LC100-10cP)をスリット塗布で全面連続印刷し、100℃で4分加熱乾燥した。作製したフォトレジスト膜を、露光機を用いてフォトマスクを介してパターン露光した。露光後に水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液で30秒間現像し、次いで水で1分間洗浄した。その後、銅用混酸系エッチング液(SEA-5)を用いてエッチングし、水で30秒洗浄、AZリムーバ100に2分間浸漬してレジストを剥離し、水で30秒間洗浄後、乾燥空気で水滴を除去し、80℃で60秒間加熱乾燥することで薄膜トランジスタのゲート電極および回路形成用の配線パターン(下部配線)、アンテナを形成した。
次に、無機粒子が結合したポリシロキサン溶液をスリット塗布で全面連続印刷し、熱風乾燥炉にて大気雰囲気下、100℃で3分間熱処理し、IR乾燥炉にて窒素雰囲気下150℃で20分間熱処理することによって、厚さ350nmのゲート絶縁層を得た。さらに、露光機を用いてフォトマスクを介してパターン露光した後、ELM-Dに40秒浸漬して現像し、水で30秒洗浄することでコンタクトホール部分の電極(下部配線)を露出させた。
次に、インクジェット法を用いてカーボンナノチューブを含む半導体溶液を、薄膜トランジスタのソース電極とドレイン電極が形成される位置の間に、薄膜トランジスタ1個あたり1μLの量で滴下し、30℃で10分風乾した後、ホットプレート上で窒素気流下、150℃、30分の熱処理を行い、P型薄膜トランジスタの半導体層およびN型薄膜トランジスタの半導体層を形成した。
次に、感光性導電性ペーストをスクリーン印刷で塗布し、乾燥オーブンを用いて100℃、10分間乾燥した。さらに作製した乾燥膜を、露光機を用いてフォトマスクを介してパターン露光した後、0.2重量%のNaCO溶液で45秒間浸漬現像し、水で洗浄した。その後、得られたパターンを窒素気流下、140℃で30分の熱処理を行い、薄膜トランジスタのソース電極およびドレイン電極となる上部電極を形成した。なお、本実施例では、センシング部は上部電極と同一材料、同一工程で櫛状の電極パターンを作製することにより形成した。
次に、N型薄膜トランジスタとなる箇所に、オーバーコート層となる絶縁層溶液をディスペンサ装置(ML-808FXcom-CE)、シリンジおよびノズルを用いて、350MPaで1秒吐出滴下した。その後、ホットプレート上で窒素気流下、110℃、30分の熱処理を行った。
以上により、薄膜トランジスタを用いた回路部と、電源部、通信部、センシング部を有するセンサを作製した。
本センサを、13.56MHz帯の無線送信機を用いて通信を行った。その結果、無線送信機にて、水分がない場合には、図8(c)に相当する波形を確認し、水分がある場合には図8(d)に相当する波形を得ることができた。
1 センシングシステム
2 水分検知システム
3 開封検知システム
10,11 センサ
20,21 センシング部
30,31,32 回路部
40 通信部
41 アンテナ
42 無線通信出力部
50 電源部
60,60A 第1の信号出力部
61,61A 第2の信号出力部
62 第3の信号出力部
70,71 出力部
80,82 制御回路
90,91 組み合わせ回路
100,102,103 無線送信機
101 アンテナ
110 吸収性物品

Claims (17)

  1. 所定の状態を検出する1つ以上のセンシング部と、
    前記センシング部の情報に応じた信号を生成する回路部と、
    を備え、
    前記回路部は、
    ある規則性を有する第1の信号を出力する第1の信号出力部と、
    前記第1の信号と異なる規則性を有する第2の信号を出力する第2の信号出力部と、
    前記センシング部の情報と、前記第1の信号と、前記第2の信号と、に基づいて、前記センシング部が検出した状態に対応する状態信号を生成し、外部に通信する出力部と、
    を有する、
    センサ。
  2. 請求項1に記載のセンサであって、
    前記出力部は、
    前記センシング部の情報に応じて、前記第1の信号出力部および前記第2の信号出力部の少なくとも一方の出力を制御する、
    センサ。
  3. 請求項1に記載のセンサであって、
    前記出力部は、
    前記第1の信号と、前記第2の信号と、を組み合わせることによって前記状態信号を生成する、
    センサ。
  4. 請求項1に記載のセンサであって、
    前記第1の信号出力部は、
    第1の周波数を有する信号を前記第1の信号として出力し、
    前記第2の信号出力部は、
    前記1の周波数と異なる第2の周波数を有する信号を前記第2の信号として出力する、
    センサ。
  5. 請求項4に記載のセンサであって、
    前記第1の周波数は、
    前記第2の周波数の3倍より大きい以上の周波数を有する、
    センサ。
  6. 請求項1に記載のセンサであって、
    前記第1の信号出力部および前記第2の信号出力部は、
    互いに異なる導電型からなる相補型のトランジスタを用いたリング型発振器である、
    センサ。
  7. 請求項1に記載のセンサであって、
    無線によって供給された電力を受信し、この受信した電力を前記回路部に供給する、
    センサ。
  8. 請求項1に記載のセンサであって、
    前記回路部の少なくとも一部には、
    カーボンナノチューブを含む薄膜トランジスタを含む、
    センサ。
  9. 請求項1に記載のセンサであって、
    前記センシング部は、
    外部からの入力に対して導電率の変化を検出する、
    センサ。
  10. 請求項9に記載のセンサであって、
    前記センシング部は、
    水分による導電率の変化を検出する、
    センサ。
  11. 請求項10に記載のセンサであって、
    前記センシング部は、電気的に独立した2種類以上の配線部から成る、
    センサ。
  12. 請求項9に記載のセンサであって、
    前記センシング部は、少なくとも1本以上の導線から成り、
    物理的な切断により導電性がなくなる、
    センサ。
  13. 請求項1~12のいずれか一つに記載のセンサを備え、
    前記センサは、
    所定の位置に設けられてなる、
    吸収性物品。
  14. 請求項1~9、12のいずれか一つに記載のセンサを備え、
    前記センサは、
    所定の位置に設けられてなる、
    梱包材。
  15. 請求項1~12のいずれか一つに記載のセンサと、
    前記センサへ電力を供給可能であり、前記センサからの信号を受信可能な無線送信機と、
    を備える、
    センシングシステム。
  16. 請求項1~12のいずれか一つに記載のセンサと、
    前記センサが所定の位置に設けられた吸収性物品と、
    前記センサへ電力を供給可能であり、前記センサからの信号を受信可能な無線送信機と、
    を備え、
    前記状態は、
    前記吸収性物品における水分状態の有無である、
    水分検知システム。
  17. 請求項1~12のいずれか一つに記載のセンサと、
    前記センサが所定の位置に設けられた梱包材と、
    前記センサへ電力を供給可能であり、前記センサからの信号を受信可能な無線送信機と、
    を備え、
    前記状態は、
    前記梱包材における開封状態の有無である、
    開封検知システム。
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