JP2023042818A - 積層鉄心の製造装置及び製造方法 - Google Patents

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昌幸 中川
Masayuki Nakagawa
英樹 岡田
Hideki Okada
貴史 山口
Takashi Yamaguchi
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Abstract

Figure 2023042818000001
【課題】接着剤を過不足なく塗布することができ、ローコストで品質の安定した積層鉄心を製造できる積層鉄心の製造装置及び製造方法を提供する。
【解決手段】平板状の箔100を所定の形状に打ち抜いて形成された複数の鉄心薄板102を積層して接着剤110により接着する積層鉄心の製造装置1であって、平板状の箔100を打ち抜いて鉄心薄板102を形成する打ち抜き手段10、14と、平板状の箔100において鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110を塗布する塗布手段20と、を有し、塗布手段20は、所定の領域に相当する形態を有する部分を備える、積層鉄心の製造装置1を提供する。
【選択図】図1

Description

本開示は、積層鉄心の製造装置及び製造方法に関する。
モーターやトランスなどの積層鉄芯の製造方法及び製造装置に関する技術が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された技術は、単位鉄芯を打ち抜く工程、すなわち、内周打ち抜き加工と外周打ち抜き加工の間又は外周打ち抜き加工の際に、鋼板の表面あるいは積層端面に、接着剤吐出部から接着剤を滴下して塗布することにより積層鉄芯を固着するものである。
特開2002-151339号公報
しかしながら、上記のような従来技術では、滴下する接着剤の量を一定にすることが難しく、また、滴下した後に接着剤が広がる領域が鋼板の表面の状態や接着剤の粘性などにより変動するため、接着剤を単位鉄芯に過不足なく塗布することが難しかった。接着剤が広がり過ぎて単位鉄芯の端面からはみ出すと、積層鉄芯と金型が接着されてしまうことがあり、また、接着剤の広がりが少ないと、積層鉄芯の強度が不足し、品質が安定しないという問題があった。
そこで、本開示は、接着剤を過不足なく塗布することができ、ローコストで品質の安定した積層鉄心を製造できる積層鉄心の製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下によって把握される。
(1)本発明の積層鉄心の製造装置は、平板状の箔を所定の形状に打ち抜いて形成された複数の鉄心薄板を積層して接着剤により接着する積層鉄心の製造装置であって、前記平板状の箔を打ち抜いて前記鉄心薄板を形成する打ち抜き手段と、前記平板状の箔において前記鉄心薄板の所定の領域に前記接着剤を塗布する塗布手段と、を有し、前記塗布手段は、前記所定の領域に相当する形態を有する部分を備える。
(2)上記(1)において、前記塗布手段は、前記塗布手段の内側に貯留された前記接着剤を前記塗布手段の外側に前記所定の領域に相当するように浸透させて前記平板状の箔に当接して転写し前記鉄心薄板の前記所定の領域に前記接着剤を塗布する浸透塗布部を備える。
(3)上記(2)において、前記浸透塗布部は、前記接着剤を浸透する多孔性材料で形成される。
(4)上記(2)又は(3)において、前記浸透塗布部は、前記鉄心薄板に当接して転写し前記鉄心薄板の前記所定の領域に前記接着剤を塗布する。
(5)上記(1)において、前記塗布手段は、前記所定の領域に相当する孔を有し前記平板状の箔の表面に配置されるマスクと、前記マスクに前記接着剤を噴霧し前記孔を通して前記鉄心薄板の前記所定の領域に前記接着剤を塗布する噴霧手段と、を備える。
(6)上記(1)から(5)のいずれかにおいて、前記所定の領域は、前記鉄心薄板の形状に沿って当該形状を縮めた領域である。
(7)上記(1)から(6)のいずれかにおいて、前記接着剤が塗布された複数の前記鉄心薄板を所定の位置に位置決めして積層する位置決め積層手段と、前記位置決め積層手段により積層された複数の前記鉄心薄板を真空状態で加圧する加圧手段と、を有する。
(8)上記(7)において、前記加圧手段は、積層された複数の前記鉄心薄板を加熱する加熱手段を有する。
(9)本発明の積層鉄心の製造方法は、平板状の箔を所定の形状に打ち抜いて形成された複数の鉄心薄板を積層して接着剤により接着する積層鉄心の製造方法であって、前記平板状の箔を打ち抜いて前記鉄心薄板を形成する打ち抜き工程と、前記平板状の箔において前記鉄心薄板の所定の領域に前記接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、を有し、前記接着剤塗布工程は、前記所定の領域に相当する形態を有する部分を備える塗布手段を用いて前記鉄心薄板の前記所定の領域に前記接着剤を塗布する。
(10)上記(9)において、前記接着剤塗布工程は、前記塗布手段の内側に貯留された前記接着剤を前記塗布手段の外側に前記所定の領域に相当するように浸透させて前記平板状の箔に前記塗布手段を当接させて転写し、前記鉄心薄板の前記所定の領域に前記接着剤を塗布する。
(11)上記(10)において、前記接着剤塗布工程は、前記接着剤を浸透する多孔性材料で形成された浸透塗布部を備える前記塗布手段により前記接着剤を塗布する。
(12)上記(10)又は(11)において、前記接着剤塗布工程は、前記鉄心薄板に前記塗布手段を当接させて転写し、前記鉄心薄板の前記所定の領域に前記接着剤を塗布する。
(13)上記(9)において、前記接着剤塗布工程は、前記所定の領域に相当する孔を有するマスクを前記平板状の箔の表面に配置して前記マスクに前記接着剤を噴霧し、前記孔を通して前記鉄心薄板の前記所定の領域に前記接着剤を塗布する。
(14)上記(9)から(13)のいずれかにおいて、前記接着剤塗布工程は、前記鉄心薄板の形状に沿って当該形状を縮めた領域である前記所定の領域に前記接着剤を塗布する。
(15)上記(9)から(14)のいずれかにおいて、前記接着剤が塗布された複数の前記鉄心薄板を所定の位置に位置決めして積層する位置決め積層工程と、積層された複数の前記鉄心薄板を真空状態で加圧する加圧工程と、を有する。
(16)上記(15)において、前記加圧工程は、積層された複数の前記鉄心薄板を加熱して加圧する。
本開示によれば、接着剤を過不足なく塗布することができ、ローコストで品質の安定した積層鉄心を製造できる積層鉄心の製造装置及び製造方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る積層鉄心の製造装置の概要図である。 本発明の第1実施形態に係る積層鉄心の製造装置による加工例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る積層鉄心の製造装置の加圧手段の概要図である。 本発明の第1実施形態に係る積層鉄心の製造装置の塗布手段の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る積層鉄心の製造装置の塗布手段の断面斜視図である。 鉄心薄板への接着剤の塗布の例を示す図である。 鉄心薄板への接着剤の塗布の例を示す図である。 鉄心薄板への接着剤の塗布の例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る位置決め積層手段を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る積層鉄心の製造装置の概要図である。 本発明の第2実施形態に係る積層鉄心の製造装置のマスクの概要図である。 鉄心薄板への接着剤の塗布の例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施形態について詳細に説明する。
なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る積層鉄心の製造装置1の概要図である。
図1を用いて、積層鉄心の製造装置1について説明する。
本実施形態に係る積層鉄心の製造装置1は、平板状の箔100を所定の形状に打ち抜いて形成された複数の鉄心薄板102を積層して接着剤110により接着する積層鉄心の製造装置1であって、平板状の箔100を打ち抜いて鉄心薄板102を形成する打ち抜き手段10、14と、平板状の箔100において鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110を塗布する塗布手段20と、を有し、塗布手段20は、所定の領域に相当する形態を有する部分を備えるものである。
そして、この塗布手段20は、塗布手段20の内側に貯留された接着剤110を塗布手段20の外側に所定の領域に相当するように浸透させて平板状の箔100に当接して転写し鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110を塗布する浸透塗布部21を備えるようにしてもよい。以下、具体的に説明する。
積層鉄心の製造装置1は、モーター、発電機、変圧器などに用いられる積層鉄心101を製造するための装置である。積層鉄心101は、平板状の箔100を打ち抜いて形成された複数の鉄心薄板102を積層して接着剤110により接着することで製造される。平板状の箔100の素材は、電磁鋼板やアモルファス合金(アモルファス箔)などが使用されるが、これらに限定されるものではない。
図1において、帯状で平板状の箔100は、図示しない送り装置によって左側(上流)から供給されて右側(下流)に送られる。そして、平板状の箔100は、加工の工程が行われる際に一旦停止し、この工程が終了すると再度始動して次の加工の工程を行う位置に移動するように制御され、断続的に送られる。
積層鉄心の製造装置1において、平板状の箔100に鉄心薄板102の内周を打ち抜く打ち抜き手段10と、その下流に鉄心薄板102の外形を打ち抜く打ち抜き手段14が設けられており、打ち抜き手段10と打ち抜き手段14の間に、塗布手段20と押さえ18が配置されている。本実施形態において、打ち抜き手段10と打ち抜き手段14によって平板状の箔100を打ち抜いて鉄心薄板102を形成するように構成されている。ただし、このような構成に限定されるものではない。
打ち抜き手段10は金型であり、雄型であるパンチ11と雌型であるダイ12が平板状の箔100を挟んで対向して配置されている。パンチ11は矢印で示すように上下に動作可能に設けられ、下方向に動作してダイ12と嵌合することで平板状の箔100を所定の形状に打ち抜き加工する。積層鉄心の製造装置1において、打ち抜き手段10は鉄心薄板102の内周を打ち抜くように設けられている。
打ち抜き手段14は金型であり、雄型であるパンチ15と雌型であるダイ16が平板状の箔100を挟んで対向して配置されている。パンチ15は矢印で示すように上下に動作可能に設けられ、下方向に動作してダイ16と嵌合することで平板状の箔100を所定の形状に打ち抜き加工する。積層鉄心の製造装置1において、打ち抜き手段14は鉄心薄板102の外形を打ち抜くように設けられている。
塗布手段20は、平板状の箔100に当接して鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110を塗布するものである。塗布手段20と押さえ18が平板状の箔100を挟んで対向して配置されている。押さえ18が下方に動作して平板状の箔100を押さえ、平板状の箔100が上方に動かないようにしておき、この状態で塗布手段20が平板状の箔100に当接して接着剤110を塗布するようにしてもよい。
打ち抜き手段14のダイ16の中には、接着剤110が塗布された複数の鉄心薄板102を所定の位置に位置決めして積層する位置決め積層手段50が配置されており、打ち抜かれて平板状の箔100から離脱した鉄心薄板102は、位置決め積層手段50によって所定の位置に位置決めされて積層する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る積層鉄心の製造装置1による平板状の箔100の加工例を示す図である。
図2を用いて、積層鉄心の製造装置1による平板状の箔100の加工例について説明する。以下、モーターのロータ用の積層鉄心101を例にして説明する。モーターのステータ用などの他の積層鉄心についても基本的に同様である。
図2において左側の図は、打ち抜き手段10によって鉄心薄板102の内周102aを打ち抜いたものである。なお、下流の工程で加工される鉄心薄板102の外形を2点鎖線で示している。
図2において中央の図は、平板状の箔100において鉄心薄板102に加工される範囲の所定の領域に塗布手段20によって接着剤110を塗布した状態を示している。既に上流の工程で内周102aが加工されている。同様に、下流の工程で加工される鉄心薄板102の外形を2点鎖線で示している。
図2において右側の図は、打ち抜き手段14によって鉄心薄板102の外形102bを打ち抜いたものである。これらの加工により、平板状の箔100から所定の形状、本実施形態の例ではモーターのロータの形状に打ち抜いて鉄心薄板102が形成される。そして、鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110が塗布されている。
このように、平板状の箔100を打ち抜いて鉄心薄板102を形成する打ち抜き工程と平板状の箔100に塗布手段20を当接させて鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110を塗布する接着剤塗布工程の各工程が行われることで、接着剤110が塗布された鉄心薄板102が製造される。各工程を行う際には、平板状の箔100の送りを停止し、工程が完了すると送りを再開して次の工程の位置に移動する。これを断続的に行うことで、効率良く多量の鉄心薄板102を製造することができる。
なお、打ち抜き手段10と塗布手段20と打ち抜き手段14を等間隔で配置するようにしてもよい。このようにすることで、これらの手段による各工程を同時に行うことができ、効率的な加工及び積層鉄心101の製造を行うことができる。本実施形態では、3つの加工の工程で接着剤110が塗布された鉄心薄板102を製造するように示されているが、加工の工程が4つ以上であっても、同様に各工程の間隔を等間隔に配置するようにしてもよい。
図3は、本発明の第1実施形態に係る積層鉄心の製造装置1の加圧手段30の概要図である。
図3を用いて、加圧手段30について説明する。
打ち抜き手段14によって、接着剤110が塗布された状態で鉄心薄板102が打ち抜かれると、鉄心薄板102は平板状の箔100から離脱してダイ16の中に落下する。ダイ16の中には、接着剤110が塗布された複数の鉄心薄板102を所定の位置に位置決めして積層する位置決め積層手段50が配置されており、鉄心薄板102は、位置決め積層手段50によって所定の位置に位置決めされて積層する。
そして、位置決め積層手段50によって所定の位置に位置決めされた鉄心薄板102が所定枚数(複数)積層されたら、加圧手段30によって加圧するようにしてもよい。加圧手段30は、打ち抜き手段14の雄型であるパンチ15を加圧手段30として兼用してもよい。このような構成に限定されるものではないが、別の場所に移動して積層し、加圧するのに比べて装置が簡易かつ省スペースになり、また、加工時間を短くできるため、全体として積層鉄心101を効率良く、ローコストで製造することができる。
鉄心薄板102がダイ16の中に所定枚数積層されると、パンチ15が下方向に動作するストロークが平板状の箔100を打ち抜く場合より大きくなり、ダイ16の中に、より深く嵌入するように構成されている。カム機構を用いてパンチ15のストロークを変更するようにしてもよい。なお、図3においてパンチ15に位置決め積層手段50の上部が貫入しているが、パンチ15には図示しない穴が設けられていて干渉しないようになっている。
積層した鉄心薄板102を加圧手段30によって加圧することで、鉄心薄板102に塗布された接着剤110を均一の厚さに延ばすとともに、塗布面積が広がるため、より強固で安定した接着をすることができる。
図3に示すように、加圧手段30に真空ポンプ35を設けて、加圧手段30は、積層された複数の鉄心薄板102を真空状態で加圧するようにしてもよい。このようにすることで、複数の鉄心薄板102の接着面の間に空気溜まりが生じるのを防止することができ、より安定した接着をすることができる。
また、図3に示すように、加圧手段30に加熱手段40を設けて、加圧手段30は、積層された複数の鉄心薄板102を加熱して加圧するようにしてもよい。このようにすることで、接着剤110をより短時間で確実に固着して、積層鉄心101を効率的にローコストで製造することができる。接着剤110が熱硬化性接着剤である場合には、加熱手段40による加熱が特に重要である。加熱手段40は、例えば、通電加熱手段、電磁誘導を利用した誘導加熱手段、赤外線やマイクロ波などの電磁波照射手段、直接接触加熱手段、接着剤110が誘電体である場合に有効な誘導加熱手段などを用いてもよい。特に真空状態で加熱する場合には、放射や熱伝導を用いた放射加熱手段や熱伝導加熱手段であることが望ましい。
図4は、本発明の第1実施形態に係る積層鉄心の製造装置1の塗布手段20の斜視図である。
図5は、本発明の第1実施形態に係る積層鉄心の製造装置1の塗布手段20の断面斜視図である。
図4、図5を用いて、塗布手段20について説明する。
図4に示すように、塗布手段20は、例えば、筒状のケース24の先端に浸透塗布部21が設けられているようにしてもよい。浸透塗布部21には、ケース24の先端より外側に突出した部分を有する塗布部21aが設けられているようにしてもよい。
図5に示すように、浸透塗布部21は、接着剤110を塗布する塗布部21aを有している。塗布部21aの内側に、適量の接着剤110を貯留して浸透し、塗布部21aに接着剤110を供給する貯留浸透部21bを備えるようにしてもよい。また、浸透塗布部21の内側には、多量の接着剤110を吸収するなどして貯留し、浸透塗布部21に接着剤110を安定的に供給する接着剤貯留部22を設けるようにしてもよい。
塗布部21aは、非常に細かい孔構造を有しており、この孔構造により塗布手段20の内側に貯留された接着剤110を塗布手段20の外側に浸透させて、適量の接着剤110を浸透して塗布することができる。また、貯留浸透部21bは、塗布部21aより粗い孔構造を有するようにしてもよい。この粗い孔構造により十分な接着剤110を貯留し、この接着剤110を浸透して塗布部21aに安定的に供給することができる。また、塗布部21aが平板状の箔100に当接した際に、貯留浸透部21bがクッションとして機能し、塗布部21aの形状を正確に平板状の箔100に転写することができる。
このように、塗布手段20は、塗布手段20の内側に貯留された接着剤110を塗布手段20の外側に所定の領域に相当するように浸透させて平板状の箔100に当接して転写し、鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110を塗布する浸透塗布部21を備えるように構成してもよい。すなわち、塗布手段20は、所定の領域に相当する形態を有する部分である浸透塗布部21を備えるように構成してもよい。また、浸透塗布部21は、接着剤110を浸透する多孔性材料で形成されているようにしてもよい。このように接着剤110を浸透し、転写して塗布することで、過不足ない適量の接着剤110を、安定的に正確な形状で塗布することができる。多孔性材料は、例えば、孔構造を有し接着剤110を浸透するゴムなどの弾性材料、樹脂、金属、セラミクスなどでもよい。
塗布手段20は、接着剤110を平板状の箔100に塗布するたびに接着剤110を外部から供給する必要がなく、連続的に接着剤110を塗布することができるようになっている。このようにすることで、積層鉄心の製造装置1をシンプルな構造にすることができ、また、効率的に積層鉄心101を製造することができる。
図4、図5において、塗布手段20の塗布部21aは凹凸を有しており、凸部の形状を平板状の箔100に転写するように示されている。しかし、これに限定されるものではない。例えば、塗布部21aをほぼ平面に形成するようにしてもよい。この場合、例えば、多孔性材料の樹脂と保護フィルムを赤外線で露光し、塗布領域以外の部分を硬化して非浸透部にすることで、必要な形状の接着剤110の塗布を行うようにしてもよい。すなわち、平面状の塗布部21aにおいて、接着剤110を浸透する部分と浸透しない部分を正確に区分して設けるものである。
図6、図7、図8は、鉄心薄板102への接着剤110の塗布の例を示す図である。
図6、図7、図8において、左側の図は、鉄心薄板102に塗布手段20によって接着剤110を転写して塗布した状態を示している。転写して塗布した接着剤110の形状が接着剤塗布パターン110aである。
図6、図7、図8において、矢印の右側の図は、鉄心薄板102を積層して加圧手段30で加圧したときの接着剤110の分布を示している。接着剤110の分布が接着剤分布110bである。すなわち、接着剤塗布工程において接着剤塗布パターン110aで示す接着剤110を塗布した後に、接着剤110が塗布された複数の鉄心薄板102を所定の位置に位置決めして積層する位置決め積層工程を行い、積層された複数の鉄心薄板102を真空状態で加圧する加圧工程を行った際の接着剤110の分布が接着剤分布110bである。
図6、図7、図8に示すように、接着剤塗布パターン110aは、鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110を塗布したものであり、この所定の領域は、鉄心薄板102の形状に沿ってその形状を縮めた領域になっている。
図6の左の図において、接着剤塗布パターン110aは、鉄心薄板102の形状に沿って円とこの円から放射状に延びた直線で形成されている。そして、接着剤塗布パターン110aは細い線状に形成されている。
図7の左の図において、接着剤塗布パターン110aは、図6と同様に、鉄心薄板102の形状に沿って円とこの円から放射状に延びた直線で形成されている。そして、接着剤塗布パターン110aを形成する放射線状の直線は図6より太くなっている。
図8の左の図において、接着剤塗布パターン110aは、図6、図7と同様に、鉄心薄板102の形状に沿って円とこの円から放射状に延びた直線で形成されている。そして、接着剤塗布パターン110aを形成する放射線状の直線は図7より更に太くなっており、円は図6、図7より太くなっている。
図6の右の図における接着剤分布110bの面積の鉄心薄板102の面積に対する割合である面積率は、55.8%である。同様に、図7の右の図の面積率は、57.4%であり、図8の右の図の面積率は、74.3%である。そして、いずれの場合も、鉄心薄板102の外形から接着剤110がはみ出していない。このように、接着剤110の塗布形状である接着剤塗布パターン110aを変化させて適宜選択することで、接着剤110が鉄心薄板102の外形からはみ出さないで、面積率が高い塗布を行うことができる。面積率が高い塗布を行うことで、積層した複数の鉄心薄板102の接着が安定して高い強度にすることができ、高い品質の積層鉄心101を製造することができる。
加圧後の接着剤110の分布である接着剤分布110bの鉄心薄板102の面積に対する面積率は、接着剤110の塗布厚さ、加圧手段30の加圧力、接着剤110の粘性などによっても変化するものであり、これらの条件を総合的に勘案して接着剤塗布パターン110a、すなわち、浸透塗布部21の形状、浸透塗布部21を形成する多孔性材料の孔の大きさや孔の配置密度などを決定するようにしてもよい。
図9は、本発明の第1実施形態に係る位置決め積層手段50の例を示す斜視図である。
図9を用いて、位置決め積層手段50を説明する。
位置決め積層手段50は、接着剤110が塗布された複数の鉄心薄板102を所定の位置に位置決めして積層するものである。図9に示すように、位置決め積層手段50は、支持台54に、ピンゲージ51と、位置決めゲージ52と、位置決めゲージ53と、が立設した状態で設けられている。
ピンゲージ51は、図2で示す鉄心薄板102の中央の孔である内周102aに挿入して、鉄心薄板102を位置決め積層手段50に対して回転だけが可能なように位置決めする。位置決めゲージ52と位置決めゲージ53は、図2で示す鉄心薄板102の外形102bに接して、鉄心薄板102を位置決め積層手段50に対して回転できないように位置決めする。このように、ピンゲージ51と、位置決めゲージ52と、位置決めゲージ53と、によって、鉄心薄板102を位置決め積層手段50に対して水平方向の自由度がないようにして、確実に位置決めをすることができる。
図1で示すように、打ち抜き手段14のダイ16の中に、接着剤110が塗布された複数の鉄心薄板102を所定の位置に位置決めして積層する位置決め積層手段50を配置してもよい。このようにすることで、打ち抜かれた鉄心薄板102は、位置決め積層手段50によって所定の位置に位置決めされて積層する。
位置決め積層手段50によって所定の位置に高い精度で位置決めされて積層した所定枚数の鉄心薄板102を接着剤110で固着することで、高い精度で品質の安定した積層鉄心101を製造することができる。
打ち抜き手段14で打ち抜かれた鉄心薄板102が、平板状の箔100から離脱した後に安定して位置決め積層手段50に挿入などされて積層するように、ピンゲージ51、位置決めゲージ52、位置決めゲージ53の上部の先端を漸次細くなるように形成してもよい。
なお、図9に示す位置決め積層手段50は、モーターのロータ用の積層鉄心101を製造するのに用いられるものを例示したものであり、対象となる積層鉄心101に応じて適宜その構成や形態が選択されるものである。
本実施形態に係る積層鉄心の製造方法は、平板状の箔100を所定の形状に打ち抜いて形成された複数の鉄心薄板102を積層して接着剤110により接着する積層鉄心の製造方法であって、平板状の箔100を打ち抜いて鉄心薄板102を形成する打ち抜き工程と、平板状の箔100において鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110を塗布する接着剤塗布工程と、を有し、接着剤塗布工程は、所定の領域に相当する形態を有する部分を備える塗布手段20を用いて鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110を塗布するものである。
そして、接着剤塗布工程は、塗布手段20の内側に貯留された接着剤110を塗布手段20の外側に所定の領域に相当するように浸透させて転写し、鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110を塗布するようにしてもよい。
この接着剤塗布工程は、鉄心薄板102の形状に沿ってこの形状を縮めた領域である所定の領域に接着剤110を塗布するようにしてもよい。また、この接着剤塗布工程は、接着剤110を浸透する多孔性材料で形成された浸透塗布部21を備える塗布手段20により接着剤110を塗布するようにしてもよい。
本実施形態に係る積層鉄心の製造方法は、接着剤110が塗布された複数の鉄心薄板102を所定の位置に位置決めして積層する位置決め積層工程と、積層された複数の鉄心薄板102を真空状態で加圧する加圧工程と、を有するようにしてもよい。この加圧工程は、積層された複数の鉄心薄板102を加熱して加圧するようにしてもよい。
図1に示す積層鉄心の製造装置1は、打ち抜き手段10によって鉄心薄板102の内周を打ち抜き、次に、塗布手段20が平板状の箔100に当接して鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110を塗布し、次に、打ち抜き手段14によって鉄心薄板102の外形を打ち抜いて接着剤110が塗布された鉄心薄板102を製造し、平板状の箔100から離脱させるように構成されている。しかし、これに限定されるものではない。
例えば、塗布手段20を打ち抜き手段14に備えるようにして、鉄心薄板102の外形を打ち抜く際に鉄心薄板102に接着剤110を塗布するように構成してもよい。すなわち、塗布手段20は、打ち抜かれた鉄心薄板102に当接して鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110を塗布するようにしてもよい。
また、接着剤塗布工程は、鉄心薄板102に塗布手段20を当接させて鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110を塗布するようにしてもよい。
図6、図7、図8に示す接着剤塗布パターン110aは、鉄心薄板102の所定の領域は、例えば、鉄心薄板102の形状に沿ってその形状を縮めた領域に接着剤110を連続的に塗布した場合を示しているが、これに限定されるものではない。例えば、接着剤塗布パターン110aを破線や点状のように不連続に塗布するようにしてもよい。加圧手段30によって加圧する場合には、加圧することで不連続な接着剤塗布パターン110aが相互に連接した接着剤分布110bになり、連続した接着剤塗布パターン110aの場合と同等の安定した強度にすることができる。
本実施形態に係る積層鉄心の製造装置1及び積層鉄心の製造方法によれば、平板状の箔100を所定の形状に打ち抜いて形成された複数の鉄心薄板102を積層して接着剤110により接着する積層鉄心の製造装置1であって、平板状の箔100を打ち抜いて鉄心薄板102を形成する打ち抜き手段10と、平板状の箔100において鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110を塗布する塗布手段20と、を有し、塗布手段20は、所定の領域に相当する形態を有する部分を備えることで、過不足ない適量の接着剤110を安定的に正確な形状で塗布することができる。
また、本実施形態に係る積層鉄心の製造装置1及び積層鉄心の製造方法によれば、塗布手段20の内側に貯留された接着剤110を塗布手段20の外側に所定の領域に相当するように浸透させて平板状の箔100に当接して転写して塗布する浸透塗布部21を備える塗布手段20により鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110を塗布することで、過不足ない適量の接着剤110を安定的に正確な形状で塗布することができる。また、塗布するごとに接着剤110を外部から塗布手段20に付けることなく連続的な塗布を可能とし、効率的な接着剤110の塗布を行うことができる。
(第2実施形態)
図10は、本発明の第2実施形態に係る積層鉄心の製造装置2の概要図である。
図11は、本発明の第2実施形態に係る積層鉄心の製造装置2のマスク62の概要図である。
図10、図11を用いて、本発明の第2実施形態に係る積層鉄心の製造装置2について説明する。
なお、基本的な構成は第1実施形態と同様であり、以下では、主に異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する場合がある。例えば、図1に示す積層鉄心の製造装置1における塗布手段20以外の内容、図2に示す加工例、図3に示す加圧手段30、図9に示す位置決め積層手段50などは第2実施形態においても同様であり、これらの説明は省略する。
第2実施形態に係る積層鉄心の製造装置2において塗布手段60は、第1実施形態に係る積層鉄心の製造装置1の塗布手段20と異なっている。
図10、図11に示すように、塗布手段60は、平板状の箔100において鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110を塗布するものであって、この所定の領域に相当する孔62aを有し平板状の箔100の表面に配置されるマスク62と、このマスク62に接着剤110を噴霧し孔62aを通して鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110を塗布する噴霧手段61と、を備えるものである。すなわち、塗布手段60は、所定の領域に相当する形態を有する部分である孔62aを有するマスク62を備えるものである。
図10において、塗布手段60は、マスク62が平板状の箔100の下側の表面に配置され、塗布手段60と押さえ18が平板状の箔100を挟んで対向して配置されている。押さえ18が下方に動作して平板状の箔100を押さえ、この際、マスク62が平板状の箔100の下側の表面に接触するようにしてもよい。すなわち、押さえ18とマスク62で平板状の箔100を挟持して動かないようにするとともに、平板状の箔100とマスク62に隙間がないようにしておき、この状態で噴霧手段61が平板状の箔100に接着剤110を噴霧して塗布するようにしてもよい。このようにすることで、平板状の箔100とマスク62の位置が安定し、平板状の箔100とマスク62の隙間から噴霧した接着剤110が入り込むことがないため、より正確な塗布を安定して行うことができる。
図11において、マスク62は、例えば、板状の本体に貫通孔である孔62aを設けたものである。そして、図11に示す例では、中央の円状の部分を支えるために2つの繋ぎ部62bを設けている。繋ぎ部62bは接着剤110を通さないため、マスク62を用いて接着剤110の塗布を行った場合には、2つの繋ぎ部62bに相当する部分には接着剤110が塗布されない。
噴霧手段61は、接着剤110を霧状に噴射して接着剤110を噴霧し、マスク62の孔62aを通る接着剤110だけを平板状の箔100に塗布し、孔62a以外に噴霧された接着剤110は、マスク62の孔62a以外の表面に塗布される。孔62aは、鉄心薄板102の所定の領域に相当する形態になっているため、マスク62の孔62aを通過する接着剤110は、鉄心薄板102の所定の領域に正確に塗布される。
噴霧手段61は、微細な霧状の接着剤110を噴霧するため、単位時間あたりの噴霧量を正確に調整することができる。したがって、噴霧する時間を調整することで、平板状の箔100に形成する接着剤110の量や厚さを正確に調整することができる。
このように、塗布手段60は、接着剤110を正確な領域に正確な量で塗布することができ、過不足ない適量の接着剤110を、安定的に正確な形状で塗布することができる。
図12は、鉄心薄板102への接着剤110の塗布の例を示す図であり、第1実施形態に係る接着剤110の塗布の例を示す図において、図8に相当する図である。なお、第2実施形態に係る積層鉄心の製造装置2においても、マスク62の形態及び噴霧手段61の噴霧量の調整などにより、第1実施形態に係る接着剤110の塗布の例を示す図において、図6、図7に相当する塗布にすることは可能である。
図12において、左側の図は、鉄心薄板102に塗布手段60によって接着剤110を塗布した状態を示している。塗布した接着剤110の形状が接着剤塗布パターン110aである。
図12において、図8などと同様に、矢印の右側の図は、鉄心薄板102を積層して加圧手段30で加圧したときの接着剤110の分布を示している。接着剤110の分布が接着剤分布110bである。すなわち、接着剤塗布工程において接着剤塗布パターン110aで示す接着剤110を塗布した後に、接着剤110が塗布された複数の鉄心薄板102を所定の位置に位置決めして積層する位置決め積層工程を行い、積層された複数の鉄心薄板102を真空状態で加圧する加圧工程を行った際の接着剤110の分布が接着剤分布110bである。
図12に示すように、接着剤塗布パターン110aは、鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110を塗布したものであり、この所定の領域は、鉄心薄板102の形状に沿ってその形状を縮めた領域になっている。なお、図12に示す接着剤塗布パターン110aにおいて、図11に示すマスク62の2つの繋ぎ部62bに相当する部分には接着剤110が塗布されていない。
図12の右の図における接着剤分布110bの面積の鉄心薄板102の面積に対する割合である面積率は、74.3%である。そして、鉄心薄板102の外形から接着剤110がはみ出していない。このように、接着剤110の塗布形状である接着剤塗布パターン110aを適宜選択することで、接着剤110が鉄心薄板102の外形からはみ出さないで、面積率が高い塗布を行うことができる。面積率が高い塗布を行うことで、積層した複数の鉄心薄板102の接着が安定して高い強度にすることができ、高い品質の積層鉄心101を製造することができる。
加圧後の接着剤110の分布である接着剤分布110bの鉄心薄板102の面積に対する面積率は、接着剤110の塗布厚さ、加圧手段30の加圧力、接着剤110の粘性などによっても変化するものであり、これらの条件を総合的に勘案して接着剤塗布パターン110a、すなわち、マスク62の孔62aの形状、噴霧手段61による接着剤110の噴霧量などを決定するようにしてもよい。
本実施形態に係る積層鉄心の製造方法は、平板状の箔100を所定の形状に打ち抜いて形成された複数の鉄心薄板102を積層して接着剤110により接着する積層鉄心の製造方法であって、平板状の箔100を打ち抜いて鉄心薄板102を形成する打ち抜き工程と、平板状の箔100において鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110を塗布する接着剤塗布工程と、を有し、接着剤塗布工程は、所定の領域に相当する孔62aを有するマスク62を平板状の箔100の表面に配置してマスク62に接着剤110を噴霧し、孔62aを通して鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110を塗布するものである。
なお、接着剤塗布工程は、マスク62を鉄心薄板102の表面に配置してマスク62に接着剤110を噴霧し、孔62aを通して鉄心薄板102の所定の領域に接着剤110を塗布するようにしてもよい。
このように、本実施形態に係る積層鉄心の製造装置2及び積層鉄心の製造方法によれば、接着剤110を正確な領域に正確な量で塗布することができ、過不足ない適量の接着剤110を、安定的に正確な形状で塗布することができる。
以上説明したように、本発明によれば、接着剤110を過不足なく塗布することができ、ローコストで品質の安定した積層鉄心101を製造できる積層鉄心の製造装置1、積層鉄心の製造装置2及び積層鉄心の製造方法を提供することができる。
以上、具体的な実施形態に基づいて本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形や改良を実施してもよい。
このように、本発明は、具体的な実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形や改良を施したものも本発明の技術的範囲に含まれるものであり、そのことは、当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 積層鉄心の製造装置
2 積層鉄心の製造装置
10 打ち抜き手段
11 パンチ
12 ダイ
14 打ち抜き手段
15 パンチ
16 ダイ
18 押さえ
20 塗布手段
21 浸透塗布部
21a 塗布部
21b 貯留浸透部
22 接着剤貯留部
24 ケース
30 加圧手段
35 真空ポンプ
40 加熱手段
50 位置決め積層手段
51 ピンゲージ
52 位置決めゲージ
53 位置決めゲージ
54 支持台
60 塗布手段
61 噴霧手段
62 マスク
62a 孔
62b 繋ぎ部
100 箔
101 積層鉄心
102 鉄心薄板
102a 内周
102b 外形
110 接着剤
110a 接着剤塗布パターン
110b 接着剤分布

Claims (16)

  1. 平板状の箔を所定の形状に打ち抜いて形成された複数の鉄心薄板を積層して接着剤により接着する積層鉄心の製造装置であって、
    前記平板状の箔を打ち抜いて前記鉄心薄板を形成する打ち抜き手段と、
    前記平板状の箔において前記鉄心薄板の所定の領域に前記接着剤を塗布する塗布手段と、を有し、
    前記塗布手段は、前記所定の領域に相当する形態を有する部分を備える、積層鉄心の製造装置。
  2. 前記塗布手段は、前記塗布手段の内側に貯留された前記接着剤を前記塗布手段の外側に前記所定の領域に相当するように浸透させて前記平板状の箔に当接して転写し前記鉄心薄板の前記所定の領域に前記接着剤を塗布する浸透塗布部を備える、
    請求項1に記載の積層鉄心の製造装置。
  3. 前記浸透塗布部は、前記接着剤を浸透する多孔性材料で形成される、
    請求項2に記載の積層鉄心の製造装置。
  4. 前記浸透塗布部は、前記鉄心薄板に当接して転写し前記鉄心薄板の前記所定の領域に前記接着剤を塗布する、
    請求項2又は請求項3に記載の積層鉄心の製造装置。
  5. 前記塗布手段は、前記所定の領域に相当する孔を有し前記平板状の箔の表面に配置されるマスクと、前記マスクに前記接着剤を噴霧し前記孔を通して前記鉄心薄板の前記所定の領域に前記接着剤を塗布する噴霧手段と、を備える、
    請求項1に記載の積層鉄心の製造装置。
  6. 前記所定の領域は、前記鉄心薄板の形状に沿って当該形状を縮めた領域である、
    請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の積層鉄心の製造装置。
  7. 前記接着剤が塗布された複数の前記鉄心薄板を所定の位置に位置決めして積層する位置決め積層手段と、
    前記位置決め積層手段により積層された複数の前記鉄心薄板を真空状態で加圧する加圧手段と、を有する、
    請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の積層鉄心の製造装置。
  8. 前記加圧手段は、積層された複数の前記鉄心薄板を加熱する加熱手段を有する、
    請求項7に記載の積層鉄心の製造装置。
  9. 平板状の箔を所定の形状に打ち抜いて形成された複数の鉄心薄板を積層して接着剤により接着する積層鉄心の製造方法であって、
    前記平板状の箔を打ち抜いて前記鉄心薄板を形成する打ち抜き工程と、
    前記平板状の箔において前記鉄心薄板の所定の領域に前記接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、を有し、
    前記接着剤塗布工程は、前記所定の領域に相当する形態を有する部分を備える塗布手段を用いて前記鉄心薄板の前記所定の領域に前記接着剤を塗布する、積層鉄心の製造方法。
  10. 前記接着剤塗布工程は、前記塗布手段の内側に貯留された前記接着剤を前記塗布手段の外側に前記所定の領域に相当するように浸透させて前記平板状の箔に前記塗布手段を当接させて転写し、前記鉄心薄板の前記所定の領域に前記接着剤を塗布する、
    請求項9に記載の積層鉄心の製造方法。
  11. 前記接着剤塗布工程は、前記接着剤を浸透する多孔性材料で形成された浸透塗布部を備える前記塗布手段により前記接着剤を塗布する、
    請求項10に記載の積層鉄心の製造方法。
  12. 前記接着剤塗布工程は、前記鉄心薄板に前記塗布手段を当接させて転写し、前記鉄心薄板の前記所定の領域に前記接着剤を塗布する、
    請求項10又は請求項11に記載の積層鉄心の製造方法。
  13. 前記接着剤塗布工程は、前記所定の領域に相当する孔を有するマスクを前記平板状の箔の表面に配置して前記マスクに前記接着剤を噴霧し、前記孔を通して前記鉄心薄板の前記所定の領域に前記接着剤を塗布する、
    請求項9に記載の積層鉄心の製造方法。
  14. 前記接着剤塗布工程は、前記鉄心薄板の形状に沿って当該形状を縮めた領域である前記所定の領域に前記接着剤を塗布する、
    請求項9から請求項13までのいずれか1項に記載の積層鉄心の製造方法。
  15. 前記接着剤が塗布された複数の前記鉄心薄板を所定の位置に位置決めして積層する位置決め積層工程と、
    積層された複数の前記鉄心薄板を真空状態で加圧する加圧工程と、を有する、
    請求項9から請求項14までのいずれか1項に記載の積層鉄心の製造方法。
  16. 前記加圧工程は、積層された複数の前記鉄心薄板を加熱して加圧する、
    請求項15に記載の積層鉄心の製造方法。
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