JP2023041660A - 装置および装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した皮膚刺激を行う装置を提供すること。【解決手段】ユーザの顔に沿って湾曲する基材と、前記基材に設けられるとともに、前記顔の皮膚部分に非接触で刺激を与える刺激部と、前記基材に設けられるとともに、前記ユーザに接触することで、前記皮膚部分に対する前記刺激部の位置を規定する接触部とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、装置および装置の製造方法に関する。
近年、電磁波、光、熱、音波により皮膚を刺激する皮膚刺激装置が案出されている。特許文献1の皮膚刺激装置は、顔に装着可能なマスクと、マスクに設けられた発光素子とを備える。発光素子が皮膚に対して光を照射することによって、皮膚の機能が向上される。
特開2021-027898号公報
特許文献1の皮膚刺激装置において、顔の個人差、マスクの装着のずれなどに起因して、マスクと皮膚との間の距離が変動し、安定した皮膚刺激を行うことが困難となる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、安定した皮膚刺激を行う装置および装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、ユーザの顔に沿って湾曲する基材と、前記基材に設けられるとともに、前記顔の皮膚部分に非接触で刺激を与える刺激部と、前記基材に設けられるとともに、前記ユーザに接触することで、前記皮膚部分に対する前記刺激部の位置を規定する接触部とを備えることを特徴とする装置が提供される。
本発明の他の観点によれば、ユーザの顔の3次元形状の計測データを取得するステップと、前記計測データに基づき、前記顔に沿って湾曲する基材を生成するステップと、前記顔の皮膚部分に非接触で刺激を与える刺激部を前記基材に設けるステップと、前記ユーザに接触することで前記皮膚部分に対する前記刺激部の位置を規定する接触部を前記基材に設けるステップとを備えることを特徴とする装置の製造方法が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、紫外線硬化剤、熱硬化剤、空気硬化剤の少なくともいずれかを含むとともに、ユーザの顔の皮膚部分に非接触で刺激を与える刺激部が設けられた基材を用意するステップと、前記基材を前記顔に密着させ、前記基材を前記顔に沿って変形させるステップと、前記ユーザに接触することで前記皮膚部分に対する前記刺激部の位置を規定する接触部を変形した前記基材に設けるステップとを備えることを特徴とする装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、安定した皮膚刺激を行う装置および装置の製造方法を提供することができる。
本発明における皮膚刺激システムの構成を示す図である。 第1実施形態におけるマスクの平面図である。 第1実施形態におけるマスクの断面図である。 第1実施形態におけるマスクの断面図である。 第1実施形態における制御部のブロック図である。 第1実施形態におけるユーザ端末のブロック図である。 第1実施形態におけるユーザ端末の操作画面の一例である。 第1実施形態におけるユーザ端末の操作画面の一例である。 第1実施形態におけるユーザ端末の操作画面の一例である。 第1実施形態におけるユーザ端末の操作画面の一例である。 第1実施形態における皮膚刺激装置の動作を表すフローチャートである。 第2実施形態におけるマスクの断面図である。 第3実施形態におけるマスクの断面図である。 第4実施形態におけるマスクの断面図である。 第4実施形態における制御部のブロック図である。 第4実施形態における皮膚刺激装置の動作を表すフローチャートである。 第5実施形態におけるマスク製造システムの一例を示す図である。 第5実施形態におけるマスク製造システムの他の一例を示す図である。 第5実施形態におけるマスク製造方法を示すフローチャートである。 第6実施形態におけるマスク製造方法を説明するための図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。各図面を通じて共通する機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略又は簡略化することがある。
[第1実施形態]
図1は、本発明における皮膚刺激システムの構成を示す図である。皮膚刺激システムは、皮膚刺激装置1、ユーザ端末4を含む。皮膚刺激装置1は、皮膚に装着可能なマスク2、マスク2を制御する制御部3を備える。マスク2は刺激部としての電極を備え、ユーザの皮膚に刺激を与えるために用いられる。マスク2は、携帯端末または据え置き型の端末であり得る。
制御部3は、ケーブル5を介してマスク2に電気的に接続され、マスク2を制御する。制御部3はユーザによって操作されるタッチディスプレイを備え、ユーザの操作に応じてマスク2を駆動する。制御部3はさらにユーザ端末4によっても操作され得る。
ユーザ端末4は、皮膚刺激装置1を操作するために用いられ、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)を介して制御部3と通信可能である。皮膚刺激装置1とユーザ端末4との無線通信方式は、Bluetoothに限定されるものではなく、NFC(Near Field Communication)などの任意の通信方式であり得る。ユーザ端末4は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等の携帯端末、またはパーソナルコンピュータ等の据え置き型の端末であり得る。なお、ユーザ端末4は、必ずしも制御部3と別に設けられることを要せず、制御部3と一体に構成されてもよい。
図2は本実施形態におけるマスク2の平面図である。図3は、本実施形態におけるマスク2の断面図であり、図2のIII-III’線における断面図である。また、図4は、本実施形態におけるマスク2の断面図であって、図2のIV-IV’線における断面図である。
図2、図3、図4において、マスク2の前面に対して鉛直方向をZ方向とし、マスク2の表面に対して略平行である任意の直交軸をX方向およびY方向とする。ここで、マスク2の「前面」はユーザの皮膚6に対して前方に向いた面を示し、マスク2の「背面」は皮膚6に対向する装着面を示す。
マスク2は基材21、接触部22、23、24、25、絶縁材26、駆動電極27、基準電極28を備え、直流電場の刺激を皮膚6に印加可能に構成されている。
基材21は、図2の平面視において略楕円形を有する薄膜から構成され得る。また、図3、図4に示されるように、基材21は、顔の表面に沿って湾曲して形成されている。例えば、基材21は、顔の丸みに沿った曲面および鼻、口、目、頬などの凹凸に沿った曲面を有する。基材21は顔を十分に覆う大きさを有することが好ましいが、顔の一部のみを覆ってもよい。また、基材21は、顔以外の部位、例えば、首などを覆う形状を有してもよい。基材21において、鼻、口、目に対応する箇所には開口部が形成されている。なお、基材21と皮膚6との間に呼吸のための空隙が形成される場合には、鼻、口に対応する開口部は必ずしも形成されることを要しない。また、基材21が透明である場合には、目に対応する開口部は必ずしも形成されることを要しない。このように開口部をできるだけ少なくすることにより、後述する駆動電極27を基材21の複数の箇所に設けることができ、顔全体に刺激を付与することが可能となる。基材21は伸縮可能であるとともに絶縁性を有することが好ましく、例えば、シリコーンゴム、樹脂等の素材で構成され得る。
複数の駆動電極27は、基材21において、頬、目じり、顎などの所望の位置に配され、皮膚6に刺激を付与する刺激部として機能する。駆動電極27はケーブル5を介して制御部3に接続され、駆動電極27は皮膚6に対して直流電場の刺激を与え得る。また、図3、図4に示されるように、駆動電極27は基材21において皮膚6に対向する位置、すなわち基材21の背面に設けられている。このため、駆動電極27から皮膚6までの距離が短くなり、直流電場を効果的に皮膚6に付与することができる。駆動電極27は例えば、銅、アルミニウム等の導電性フィルムから構成され得る。なお、基材21が透明な材料から構成される場合、駆動電極27は酸化インジウムスズ(ITO:Indium Tin Oxide)またはフッ素ドープ酸化スズ(FTO:Fluorine doped Tin Oxide)などの透明電極から構成されてもよい。図2の平面視において、駆動電極27は矩形をなしているが、正多角形、円形、楕円形をなしていてもよい。また、駆動電極27の個数は限定されず、任意の数の駆動電極27が設けられ得る。複数の駆動電極27が基材21の全体にアレイ状に配置されてよく、1つの駆動電極27が基材21の全体に形成されてもよい。さらに、駆動電極27は必ずしも膜状であることを要せず、電極配線であってもよい。この場合、複数の駆動電極27は基材21の全面に亘ってメッシュ状に形成され得る。
絶縁材26は、基材21の前面、背面、駆動電極27を覆うように形成され、駆動電極27の絶縁膜、および基材21の保護膜としての機能を有する。絶縁材26は、例えば、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート等の材料から構成され得る。なお、基材21と絶縁材26とは同一の材料から構成されてもよい。また、絶縁材26は基材21の一部から構成されてもよい。この場合、駆動電極27は基材21の内部に埋め込まれることが望ましい。これにより、マスク2の構成部品を削減しながら、駆動電極27を絶縁することが可能となる。
一対の接触部22は、眼鏡の耳掛けのように長細状をなしている。接触部22のそれぞれの一端は基材21の両側部に取り付けられ、接触部22のそれぞれの他端はユーザの耳に掛けられるように湾曲している。接触部22は柔軟性を有する樹脂等から構成され得るが、ユーザの頭部に確実に装着され得るように、基材21よりも高い硬度を有することが好ましい。接触部22の側面には基準電極28が露出するように設けられている。基準電極28は駆動電極27と同様の材料から構成され、マスク2の装着時において基準電極28はこめかみに接触可能である。基準電極28は皮膚6に接触することにより、皮膚6を基準電位に帯電させ得る。
接触部23、24、25は、基材21の背面から鉛直方向に突出して形成されている。接触部23は基材21の鼻に対応する位置に設けられ、接触部24は基材21の額に対応する位置に設けられ、接触部25は基材21の顎に対応する位置に設けられている。接触部23、24、25は、基材21の一部として基材21と一体に形成されてもよく、絶縁材26の一部として絶縁材26と一体に形成されてもよい。接触部23、24、25が基材21の一部として形成される場合には、接触部23、24、25の表面が絶縁材26によって被覆されることが好ましい。接触部23、24、25の端部、すなわち、皮膚6に接触可能な部分には基準電極28が設けられている。基準電極28は平面視において矩形を有し得るが、円形、楕円形などの形状を有していてもよい。基準電極28は皮膚6を基準電位に帯電させるだけで済むため、基準電極28と皮膚6との接触面積は駆動電極27の表面積よりも小さく形成され得る。このため、基材21により多くの駆動電極27を設けることができ、皮膚6の広い領域に電場を印加することが可能となる。
ケーブル5は、マスク2と制御部3とを電気的に接続する。ケーブル5は複数の駆動電極27に接続される複数の駆動配線と、複数の基準電極28に共通に接続される1本のGND配線とを含み得る。ケーブル5はコネクタ(接続端子)を介してマスク2に着脱自在に接続され、マスク2の装着が妨げられない位置にコネクタを介して着脱接続されることが望ましい。例えば、図3に示されるように、コネクタは接触部22の外側面に設けられ得る。
上述のように構成された実施形態において、ユーザがマスク2を顔に装着すると、接触部22、23、24、25にそれぞれ設けられた基準電極28は皮膚6に接触し、皮膚6は基準電位に保たれる。この状態において、皮膚6から離隔した駆動電極27に直流の駆動電圧が印加されると、駆動電極27から皮膚6に対して電場が形成される。皮膚6の内部におけるカルシウムイオン等は電場によって移動し、皮膚6の内部におけるイオン濃度分布が変化し、皮膚6の細胞の賦活化および皮膚機能が改善される。特に、直流電場は、交流電場と比較して、皮膚組織の構造を整え、バリア機能を高める効果において優れており、より効果的な皮膚刺激を実現することが可能となる。
また、本実施形態においては、ユーザがマスク2を装着するだけで、接触部22~25によって基材21と皮膚6との間に空隙が形成され、非接触の皮膚刺激を容易に実現することが可能である。ユーザが接触部22を耳に掛けることにより、マスク2は顔に向けて一定の圧力で付勢される。このとき、基材21の背面から突出した接触部23、24、25は皮膚6に接触し、基材21と皮膚6との間に空隙が形成される。このため、マスク2と皮膚6との接触面積を低減し、接触に起因する皮膚トラブルを回避することができる。また、ユーザは化粧を施した状態のまま、マスク2を装着することも可能となる。さらに、接触部22~25には基準電極28が設けられているため、接触部22~25は空隙形成の機能に加えて、基準電位付与の機能を同時に備え得る。これにより、マスク2が皮膚6に接触する面積をさらに低減することが可能とる。
さらに、基材21は顔の表面に沿って湾曲して形成されており、基材21の背面と皮膚6との間の空隙の長さはそれぞれの場所において一定である。複数の駆動電極27のそれぞれは基材21の背面に設けられており、複数の駆動電極27のそれぞれと皮膚6との間の空隙も一定となる。このため、顔の全体に亘って均一な電場を形成することが可能となり、顔に均一に皮膚刺激を付与することが可能となる。
なお、接触部22~25の数および位置は図2、図3、図4の例に限定されない。接触部22~25よりも多くの接触部が設けられてもよく、例えば、頬の部位に対応する接触部がさらに設けられてもよい。接触部24、25の数を増やすことにより、皮膚6において均一な電位分布を形成することが可能となる。一方、接触部22~25の数が少ない場合には、皮膚6における接触面積が小さくなり、接触に起因する皮膚トラブルをさらに低減することが可能となる。
図5は、本実施形態における制御部3のブロック図である。制御部3は、CPU(Central Processing Unit)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303、記憶装置304、ディスプレイ305、タッチセンサ306、WAN(Wide Area Network)307、LAN(Local Area Network)308、バス310、DA変換器311、増幅器312、DC(Direct Current)/DCコンバータ313を備える。制御部3の各部はバス310を介して相互に接続される。
CPU301は、アプリケーションプログラムにより皮膚刺激装置1の各部を制御する。ROM302は、不揮発性メモリから構成され、皮膚刺激装置1の各部を制御するためのアプリケーションプログラムを記憶する。RAM303は、CPU301の動作に必要なメモリ領域を提供する。記憶装置304は、ハードディスク、半導体メモリ等から構成される。ディスプレイ305は、例えば、液晶ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ等から構成される。ディスプレイ305の表面にはタッチセンサ306が配置される。タッチセンサ306は、静電容量式または抵抗式の検出回路を備える。ディスプレイ305およびタッチセンサ306は、皮膚刺激装置1を操作するためにユーザ端末4の代わりに用いられてもよい。WAN307は、移動体通信ネットワークを介して皮膚刺激装置1とユーザ端末4とを通信可能に接続してもよい。移動体通信ネットワークは、例えば、第3世代移動通信、LTE(Long Term Evolution)、第4世代移動通信、第5世代移動通信等であり得る。LAN308は、無線通信によりデータの送受信を行う通信部であり、例えば、Bluetooth等の近距離無線通信、Wi-Fi等の無線LAN接続による無線通信を実行可能に構成される。
DA変換器311はCPU301から出力された複数のデジタル信号のそれぞれをアナログ信号に変換する。複数の増幅器312のそれぞれは差動増幅回路を含み、DA変換器311から出力されたアナログ信号を増幅する。DC/DCコンバータ313は、増幅器312から出力されたアナログ信号を昇圧し、所定の電圧の直流電圧を各駆動電極27に供給する。駆動電圧は例えば、数V~数十V、好ましくは10~100V程度であり得る。一方、制御部3の接地配線はケーブル5を介して複数の基準電極28に接続され得る。皮膚6は基準電極28によって基準電位に帯電され、駆動電極27と皮膚6との間に駆動電圧に応じた電場が形成される。なお、制御部3の接地配線は制御部3の外部において接地されてもよい。
制御部3は複数の駆動電極27のそれぞれに異なる駆動電圧を供給し得る。このため、顔の部位に応じて、最適な強度の電場を皮膚6に印加することが可能となる。例えば、目じり等のように神経が集中する部位においては、駆動電圧は比較的小さい電圧値であり得る。
図示されていないが、制御部3は充電可能な電源を備え得る。本実施形態における皮膚刺激装置は直流電場を生成するものであるため、電源の容量は比較的に小さくて足りる。このため、制御部3を小型に構成することができ、マスク2と制御部3とを一体に構成することも可能となる。例えば、制御部3は基材21に埋め込まれても良く、接触部22~25に分散して埋め込まれても良い。特に、基材21の背面から突出した接触部23~25は電源、回路部品などを収容するのに十分な容積を有し得る。また、マスク2と制御部3とが一体に構成され、電源のみがマスク2の外部に設けられてもよい。
図6は本実施形態におけるユーザ端末4のブロック図である。ユーザ端末4はCPU401、ROM402、RAM403、記憶装置404、ディスプレイ405、タッチセンサ406、第1無線通信部407、第2無線通信部408、撮像部409、バス410を備える。各部は、バス410を介して相互に接続されている。
CPU401は、アプリケーションプログラムによりユーザ端末4の各部を制御する。ROM402は、不揮発性メモリで構成され、ユーザ端末4の各部を制御するためのアプリケーションプログラムを記憶する。RAM403は、CPU401の動作に必要なメモリ領域を提供する。記憶装置404は、不揮発性メモリ、外部メモリなどである。
ディスプレイ405は、例えば、液晶ディスプレイ、OLEDディスプレイ、LEDディスプレイ等から構成される。ディスプレイ405の表面には、タッチセンサ406が配されている。タッチセンサ406は静電容量式または抵抗式の検出回路を備える。
第1無線通信部407は、移動体通信ネットワークにおいて無線通信を行う通信部であり、例えば、第3世代移動通信、LTE、第4世代移動通信、第5世代移動通信等を実行可能である。
第2無線通信部408は、無線通信によりデータの送受信を行う通信部であり、例えば、Bluetooth等の近距離無線通信、Wi-Fi等の無線LAN接続による無線通信、赤外線無線通信等を実行可能に構成される。
撮像部409は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)センサ、またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等のエリアセンサである。なお、皮膚刺激装置1またはユーザ端末4は、撮像部409によって撮像された画像を解析し、画像から駆動電圧の振幅、周波数等を決定してもよい。
図7A~7Dは、本実施形態におけるユーザ端末4の操作画面の一例である。マスク2は、ユーザ端末4に入力されたユーザ情報に基づいて、ユーザに最適な刺激を付与することができる。ユーザがユーザ端末4においてアプリケーションプログラムを起動すると、ユーザ端末4は、図7Aに示された画面をディスプレイ405に表示する。図7Aの画面において、ユーザはディスプレイ405に配されたタッチセンサ406を操作することによって、性別、誕生日(年齢)、使用部位等の情報をユーザ端末4に入力し、駆動電圧を選択することができる。なお、駆動電圧はユーザによって選択されず、アプリケーションプログラムによって決定されてもよい。ユーザが情報を入力し、「次へ」のボタンに触れることによって、ユーザ端末4は図7Bに示された画面をディスプレイ405に表示させる。
図7Bの画面において、ユーザは現在の気分の状態をユーザ端末4に入力する。ユーザ端末4は、気分の状態を表す「good」、「not bad」、「bad」の3つのアイコンをディスプレイ405に表示する。ユーザは、3つのアイコンのいずれかに触れることで、ユーザの現在の気分をユーザ端末4に入力することができる。さらに、ユーザは皮膚の敏感度などの自覚症状を入力してもよい。敏感度が高い場合、皮膚刺激装置1は駆動電圧を低くし、皮膚刺激を弱め得る。図7Cの画面において、ユーザは行動予定を入力する。ユーザ端末4は、「スキンケア」、「のんびり」、「睡眠」等のアイコンをディスプレイ405に表示する。ユーザはこれらのアイコンのいずれかに触れることで、ユーザの行動予定を入力することができる。
ユーザ端末4は以上のように入力されたユーザ情報に基づいて、駆動電圧、刺激時間などの皮膚刺激情報を決定する。ユーザ端末4は決定された皮膚刺激情報を制御部3に送信し、制御部3は皮膚刺激情報に基づき駆動電圧を出力する。駆動電極27の駆動電圧は、所定の駆動パターンで変化される。これにより、ユーザに最適な刺激を付与することが可能となる。また、ユーザ端末4は図7Dに示される画面をディスプレイ405に表示させてもよい。図7Dの画面において、入力されたユーザ情報に基づいて、最適な刺激を付与することができる施術スケジュールをユーザに提示する。ユーザは、この施術スケジュールに従って施術を行うことによって、適切な頻度、適切な施術時間で皮膚刺激装置1を使用することが可能となる。
図8は、本実施形態における皮膚刺激装置の動作を表すフローチャートである。
まず、ユーザは、ディスプレイ405に配されたタッチセンサ406を操作することによって、図7A、図7B、図7Cの画面において性別、誕生日(年齢)、使用部位、ユーザの気分の状態および自覚症状、ユーザの次の行動予定等のユーザ情報をユーザ端末4に入力する(ステップS101)。次に、ユーザは顔にマスク2を装着する(ステップS102)。ユーザが接触部22を耳に掛けることにより、マスク2は顔に向けて一定の圧力で付勢される。このとき、基材21の背面から突出した接触部23、24、25は皮膚6に接触し、基材21と皮膚6との間に空隙が形成される。さらに、接触部22~25に設けられた基準電極28は皮膚6に接触し、皮膚6は基準電圧に保たれる。
ユーザは、アプリケーションプログラムを操作し、皮膚刺激装置1に皮膚刺激の開始を指示する(ステップS103)。制御部3は、入力されたユーザ情報に基づき、皮膚6の部位毎に駆動電圧、駆動時間等を決定する(ステップS104)。例えば、駆動電圧は10V~30Vであり、駆動時間は数分~数十分、好ましくは5分から20分程度であり得る。さらに、制御部3は、決定された駆動電圧を駆動電極27に印加し(ステップS105)、駆動電極27と皮膚6との間に直流の電場が形成され、皮膚6は電場によって刺激を受ける。
続いて、制御部3は、皮膚刺激を終了するか否かを判断する(ステップS106)。決定された動作時間が経過しない場合(ステップS106においてNO)、制御部3は引き続き皮膚刺激を繰り返し実行する(ステップS105)。決定された時間が経過した場合(ステップS106においてYES)、制御部3は皮膚刺激を停止する。さらに、制御部3は施術結果および皮膚6の状態をディスプレイ405に表示する(ステップS107)。以上の処理が完了すると、制御部3は主電源をオフにする。
以上に述べたように本実施形態においては、基材21は顔に沿って湾曲するように構成されている。また、基材21には皮膚6と基材21との空隙を形成するための接触部22~25が設けられているため、ユーザがマスク2を装着するだけで皮膚6と駆動電極27との空隙を一定に保つことができる。このため、基材21と皮膚6の空隙が顔の個人差、マスク装着のずれなどによって変動するのを回避し、安定した皮膚刺激を実現することが可能である。
さらに、本実施形態によれば、接触部22~25には基準電極28が設けられているため、接触部22~25によって、空隙形成の機能に加えて、基準電位付与の機能を同時に実現できる。これにより、マスク2が皮膚6に接触する面積をさらに低減し、皮膚トラブルを回避する効果が顕著となる。
なお、接触部23、24、25はウレタンなどの素材を用いて変形自在に構成されてもよい。接触部23、24、25は顔の形状に応じて変形することにより、顔の個人差に起因する空隙の変動を抑制し、さらに安定した皮膚刺激を実現することが可能となる。また、直流電圧に代えて交流電圧が駆動電圧として駆動電極27に印加されてもよい。すなわち、駆動電圧の周波数はDC~数百MHzの任意の周波数であってもよく、様々な周波数の電磁波または電磁場を用いて皮膚刺激が行われ得る。
[第2実施形態]
続いて本実施形態における皮膚刺激装置について説明する。本実施形態における皮膚刺激装置は、光照射によって皮膚を刺激する点において第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。
図9は本実施形態に係るマスク2の断面図である。基材21は第1実施形態と同様に顔に沿って湾曲している。複数の光源30は、基材21の背面において、頬、目じり、顎などの所望の位置に配される。光源30はLED、OLEDなどの発光素子を含み、光を照射可能である。光源30の照射光は効果的な皮膚刺激に適した波長、例えば赤色光、赤外光などの長い波長であり得る。光源30はケーブル5を介して制御部3に接続され、光源30は制御部3によって駆動される。
接触部31は、基材21の背面から鉛直方向に突出して形成されている。接触部31は、平面視において目を囲むように形成され、光源30の光が目に入射するのを防ぎ得る。なお、接触部31は、必ずしも目を囲うように形成されていることを要せず、光源30と目の間に形成されていれば足りる。これにより、ユーザの目を光源30から保護することができるとともに、ユーザが眩しさを感じずに済む。
本実施形態においても、基材21は顔に沿って湾曲しているとともに、接触部22~25は皮膚6に接触することによって皮膚6に対する光源30の位置を規定している。このような構成により、光源30と皮膚6との間の空隙は一定に保たれ、安定した皮膚刺激を実現することが可能となる。また、本実施形態においては、目と光源30との間に設けられた接触部31は、空隙を形成する機能に加えて、ユーザの目を光源30から保護する機能をも併せ持っている。すなわち、目の保護のための部材を新たに設ける必要がないため、マスク2の構成を簡易なものとすることが可能となる。
なお、光源30は近赤外線、遠赤外線を照射可能に構成されてもよい。光源30は熱源として機能し、皮膚6に対して熱刺激を与え得る。この場合、接触部22~25、31は、基材21の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有する材料から構成されることが望ましい。これにより、接触部22~25、31から皮膚6への不所望の熱伝導を低減し、皮膚6を保護すること可能となる。
[第3実施形態]
続いて本実施形態における皮膚刺激装置について説明する。本実施形態における皮膚刺激装置は、音波によって皮膚を刺激する点において第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。
図10は本実施形態におけるマスクの断面図である。複数の振動部(振動源)32は、基材21の背面において、頬、目じり、顎などの所望の位置に配される。振動部32は圧電素子、電磁アクチュエータ、誘電アクチュエータなどの振動素子を含み、所定周波数の音波を皮膚6に照射可能である。音波の周波数は、数Hz~20Hz程度の低周波または20kHzを超える超音波などの可聴帯域外であり得るが、可聴帯域であってもよい。
一対の接触部22のそれぞれには、ユーザの耳を覆う半球状の湾曲部221が形成されている。接触部22は弾性を有する樹脂等から構成され、接触部22は湾曲部221を側頭部に押圧する。これにより、湾曲部221は耳の周囲に隙間なく密着し、振動部32から耳への不所望の音波を遮断させることが可能となる。
本実施形態においても、接触部22は、振動部32と皮膚6との間の空隙の距離を保つ機能を有し得る。また、本実施形態においては、接触部22は耳を不所望の音波から保護することが可能である。
[第4実施形態]
続いて、本実施形態における皮膚刺激装置について説明する。本実施形態における皮膚刺激装置は、駆動電極と皮膚との空隙の距離に応じて駆動電圧を制御する点において第1実施形態と異なっている。以下、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。
図11は本実施形態に係るマスク2の断面図である。検出電極29は駆動電極27と略同様に形成され、基材21の厚さ方向において駆動電極27と同じ位置に設けられている。すなわち、検出電極29から皮膚6までの距離は駆動電極27から皮膚6までの距離に等しい。このため、検出電極29から皮膚6までの距離を駆動電極27から皮膚6までの距離とみなすことができる。
検出電極29と皮膚6との間には静電容量が形成されるため、検出電極29と皮膚6との距離に応じて静電容量が変化する。静電容量の変化は検出電極29における検出電圧の変化として現れる。制御部3は検出電圧に基づき駆動電圧を決定することにより、駆動電極27から皮膚6までの距離によらず、一定の強度の直流電界を皮膚6に付与することが可能となる。
図12は、本実施形態における制御部3のブロック図である。制御部3は、増幅器321、フィルタ回路322、AD変換器323をさらに有する。増幅器321、フィルタ回路322は検出電極29毎に設けられる。増幅器321は差動増幅回路を含み、検出電極29から出力された微弱な検出電圧を増幅する。また、図示されていないが、増幅器321の入力段には、検出電極29にバイアス電圧を付与するスイッチ回路が接続されている。バイアス電圧は基準電圧、電源電圧などであってもよい。皮膚刺激装置の初期動作時において、スイッチ回路がオン状態となった後、オフ状態となる。これにより、検出電極29はバイアス電圧を保持する。この状態において、検出電極29が皮膚6に近づくと、検出電極29と皮膚6との間に形成される静電容量が増大し、検出電圧は上昇する。一方、検出電極29が皮膚6から離隔すると、静電容量が減少し、検出電圧は低下する。フィルタ回路322は、増幅器321によって増幅された検出電圧のノイズ成分を除去することができる。AD変換器323は、比較回路、基準電圧発生回路を含み、検出電圧をデジタル信号に変換する。CPU301は、検出電圧に応じて駆動電圧を決定する。例えば、検出電極29と皮膚6との距離が長くなり、検出電圧が低下した場合、CPU301は駆動電圧を高くする。一方、検出電極29と皮膚6との距離が短くなり、検出電圧が上昇した場合、CPU301は駆動電圧を低くする。従って、検出電極29と皮膚6との距離によらず、皮膚6には一定の強度の直流電界を印加することが可能となる。
なお、検出電極29が駆動電極27に隣接して配置される場合には、駆動電極27および検出電極29の間の直流電界の変化を検出することにより、皮膚6と駆動電極27との距離を算出してもよい。皮膚6が駆動電極27に近づくとき、駆動電極27と検出電極29との間の電場の一部が皮膚6に流れ込む。これにより、駆動電極27と検出電極29との間の電場が小さくなり、駆動電極27と検出電極29との間の電位差は小さくなる。また、皮膚6が駆動電極27に遠ざかるとき、駆動電極27と皮膚6との間に発生する電場の一部が検出電極29に流れ込む。これにより、駆動電極27と検出電極29との間に発生する電場が大きくなり、駆動電極27と検出電極29との間の電位差は大きくなる。すなわち、駆動電極27と皮膚6との間の距離に応じて、検出電極29の検出電圧は変化する。制御部3は、検出電極29の検出電圧に基づき駆動電圧を制御することが可能である。これにより、制御部3は駆動電極27と皮膚6との間の距離によらず、皮膚に一定の直流電場を印加することが可能となる。
さらに、駆動電極27は検出電極29の機能を備えてもよい。すなわち、駆動電極27に駆動電圧が印加されない状態において、制御部3は駆動電極27と皮膚6との間の静電容量変化を駆動電極27における検出電圧として取得してもよい。その後、制御部3は検出電圧に基づき駆動電圧を決定し、当該駆動電圧を駆動電極27に印加することができる。この場合、図11において、複数のスイッチが駆動電極27とDC/DCコンバータ313との間、および駆動電極27と増幅器321との間にそれぞれ設けられることが好ましい。制御部3はこれらのスイッチをオンまたはオフとし、駆動電極27において検出電極としての機能と駆動電極としての機能を切り替えることが可能となる。このような構成によれば、検出電極29を設ける必要がなくなるため、より多くの駆動電極27を基材21に設けることができ、より効果的な皮膚刺激を実現し得る。また、駆動電極27が検出電極としての機能を有するため、駆動電極27と皮膚6との空隙を正確に検出することが可能となる。
図13は本実施形態における皮膚刺激装置の動作を表すフローチャートである。
まず、ユーザは、アプリケーションを起動し、ディスプレイ405に配されたタッチセンサ406を操作することによって、性別、誕生日(年齢)、使用部位、ユーザの気分の状態および自覚症状、ユーザの次の行動予定等のユーザ情報をユーザ端末4に入力する(ステップS401)。ユーザは、刺激したい顔の部位等を設定してもよい。次に、ユーザは、マスク2を装着し(ステップS402)、ユーザ端末4に皮膚刺激の開始を指示する(ステップS403)。
制御部3は、皮膚6の複数の部位のそれぞれにおいて検出電極29と皮膚6との距離を検出し(ステップS404)、制御部3は、ユーザ情報および検出された距離に応じて、駆動電圧、駆動時間を決定する(ステップS405)。さらに、制御部3は、決定された駆動電圧を駆動電極27に印加する(ステップS406)。これにより、駆動電極27と皮膚6との間に直流の電場が形成され、皮膚6は電場によって刺激を受ける。
続いて、制御部3は皮膚刺激を終了するか否かを判断する(ステップS407)。決定された動作時間が経過しない場合(ステップS407においてNO)、制御部3は空隙の検出および駆動電圧の決定の処理を繰り返し実行する(ステップS404~S406)。また、決定された時間が経過した場合(ステップS407においてYES)、制御部3は、皮膚刺激を停止する。さらに、制御部3は、施術結果および皮膚の状態をディスプレイ405に表示する(ステップS408)。以上の処理が完了すると、制御部3は主電源をオフにする。
以上に述べたように本実施形態によれば、検出電極29が検出した距離に基づき、駆動電極27の駆動電圧が制御される。これにより、駆動電極27と皮膚6との距離によらず、一定の強度の電場を皮膚に与えることが可能となる。特に、複数の駆動電極27のそれぞれと皮膚6との間の距離が一定でない場合、駆動電極27毎に距離に応じて駆動電圧を制御することができる。このため、ユーザの顔の個人差、マスク2の装着のずれなどの影響を低減し、皮膚6の各部に一定の電場を印加することが可能となる。
[第5実施形態]
続いて、本実施形態におけるマスク製造システムについて説明する。
図14は、本実施形態におけるマスク製造システムの一例を示す図である。図14に示されるように、マスク製造システムは、計測装置71、制御装置72、製造装置73を含む。計測装置(距離計)71は3Dカメラ、LiDAR(Light Detection And Ranging)などにより構成され、計測装置71から顔の各点までの距離情報を取得する。制御装置72はCPUなどにより構成される画像処理部を備える。制御装置72は、計測装置71から送信された距離情報に基づき、ユーザの顔の3次元形状の計測データを生成する。製造装置73は、既知の樹脂加工装置などから構成され、計測データに基づいて基材21を成形可能である。製造装置73はさらに成形された基材21に接触部、刺激部を取り付け得る。なお、上述の計測装置71、制御装置72は3Dカメラを備えたユーザ端末4であってもよく、製造装置73は3Dプリンタであってもよい。この場合、ユーザは自宅において顔の形状を計測するとともに、マスク2を製造することが可能となる。
図15は、本実施形態におけるマスク製造システムの他の例を示す図である。本実施形態におけるマスク製造システムは計測装置71に代えて型取装置74を備える。型取装置74は、2次元アレイ状に配置された複数のピンゲージ741を含む。それぞれのピンゲージ741は顔に当接することにより変位し、型取装置74はピンゲージ741の変位量を顔の各点の計測データとして出力可能である。制御装置72は、製造装置73は図14のマスク製造システムと同様に構成され、計測データに基づきマスク2を製造可能である。
図16は本実施形態におけるマスクの製造方法を表すフローチャートである。まず、計測装置71は皮膚6の各点までの距離情報を取得する。次いで、制御装置72は取得された距離情報に基づき顔の3次元形状の計測データを取得する(ステップS501)。次に製造装置73は、3次元形状の計測データに基づき、顔に沿って湾曲する基材21を生成する(ステップS502)。その後、製造装置73は、基材21の顔の各部位に対応する位置に上述の接触部22~25、駆動電極27などの刺激部を取り付ける(ステップS503)。なお、刺激部は予め基材21に埋め込まれていてもよい。
以上により、本実施形態によれば、ユーザの顔に沿って湾曲するマスク2が製造される。なお、マスク2の製造方法は上述の例に限定されない。例えば、図15の型取装置74は、顔に密着することにより変形可能な粘土、樹脂を用いて、型を成形してもよい。
[第6実施形態]
続いて、本実施形態におけるマスク製造方法を説明する。
図17は本実施形態におけるマスク製造方法を説明するための図である。基材21aは断面視において平坦な薄膜状に形成されている。平面視においては、基材21aは一般的な成人の顔の形状に合わせて予め楕円形に形成され、必要に応じて目、鼻、口に対応する開口部が形成され得る。基材21aは紫外線硬化剤または熱硬化剤を含み、硬化前においては十分な柔軟性を有している。また、基材21aには予め電極などの刺激部が予め埋め込まれている。
ユーザが基材21aを顔に密着させると、基材21aは顔に沿って変形する。変形後の基材21bは顔から剥がされた後、基材21bは紫外線または熱に晒され、硬化する。この後、ユーザは硬化後の基材21cの所定の位置に上述した接触部22~25を取り付けることにより、マスク2が完成する。
本実施形態によれば、マスク製造システムを用いることなく、ユーザの顔に沿ったマスク2を製造することが可能となる。なお、紫外線硬化剤、熱硬化剤に代えて、空気硬化剤が基材21aに添加されてもよい。この場合、基材21aは、顔に密着した状態において所定時間経過後に硬化し得る。ユーザは硬化した基材21bを顔から剥がし、顔に沿って湾曲する基材21cを得ることができる。
[他の実施形態]
さらに、いずれかの実施形態の一部の構成を他の実施形態に追加した例、ほかの実施形態の一部の構成と置換した例も、本発明の実施形態である。また、実施形態において特段の説明や図示のない部分に関しては、当該技術分野の周知技術や公知技術を適宜適用可能である。
1 皮膚刺激装置
2 マスク
3 制御部
4 ユーザ端末
5 ケーブル
21 基材
22、23、24、25、31 接触部
26 絶縁材
27 駆動電極
28 基準電極
29 検出電極
30 光源
31 振動部

Claims (19)

  1. ユーザの顔に沿って湾曲する基材と、
    前記基材に設けられるとともに、前記顔の皮膚部分に非接触で刺激を与える刺激部と、
    前記基材に設けられるとともに、前記ユーザに接触することで、前記皮膚部分に対する前記刺激部の位置を規定する接触部とを備えることを特徴とする装置。
  2. 前記接触部は、前記ユーザの耳、鼻、顎、額、首の少なくともいずれかに接触することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記刺激部は、光、熱、電磁波、電磁場、音波の少なくともいずれかを前記皮膚部分に照射可能であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 前記刺激部は電磁波を照射可能な駆動電極を備え、
    前記接触部は前記ユーザに接触可能な基準電極を備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  5. 前記刺激部は光を照射可能な光源を備え、
    前記接触部は、前記基材の平面視において前記光源と前記ユーザの目との間に配置され、前記光源から前記ユーザの目への光を低減可能であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  6. 前記刺激部は音波を照射可能な振動源を備え、
    前記接触部は、前記基材の平面視において前記振動源と前記ユーザの耳との間に配置され、前記振動源から前記ユーザの耳への音波を低減可能であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  7. 前記刺激部は熱を照射可能な熱源を備え、
    前記接触部は、前記基材の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  8. 請求項1に記載の装置は、皮膚刺激装置であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  9. 前記刺激部を制御する制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の装置。
  10. 前記制御部は、前記ユーザの年齢、性別、自覚症状および 前記皮膚部分の少なくとも1つに応じて、前記刺激部を制御することを特徴とする請求項9に記載の装置。
  11. 前記制御部は、前記ユーザの生体から得られた情報に基づき前記刺激部を制御することを特徴とする請求項9に記載の装置。
  12. アレイ状に配列された複数の前記刺激部を備え、
    前記制御部は、複数の前記刺激部のそれぞれを独立に制御可能であることを特徴とする請求項9に記載の装置。
  13. 前記皮膚部分に対向して設けられるとともに、前記皮膚部分および前記刺激部の間の空隙の距離に応じた検出電圧を出力可能な検出電極を備え、
    前記制御部は、前記検出電圧に基づき、前記刺激部を制御することを特徴とする請求項9に記載の装置。
  14. 前記制御部は、携帯端末に設けられていることを特徴とする請求項9に記載の装置。
  15. ユーザの顔の3次元形状の計測データを取得するステップと、
    前記計測データに基づき、前記顔に沿って湾曲する基材を生成するステップと、
    前記顔の皮膚部分に非接触で刺激を与える刺激部を前記基材に設けるステップと、
    前記ユーザに接触することで前記皮膚部分に対する前記刺激部の位置を規定する接触部を前記基材に設けるステップとを備えることを特徴とする装置の製造方法。
  16. 前記顔の形状を計測するステップをさらに備えることを特徴とする請求項15に記載の装置の製造方法。
  17. 前記計測データは、前記顔に非接触の距離計によって取得されることを特徴とする請求項15に記載の装置の製造方法。
  18. 前記計測データは、前記顔に接触することで形状が変化する型取部材によって取得されることを特徴とする請求項15に記載の装置の製造方法。
  19. 紫外線硬化剤、熱硬化剤、空気硬化剤の少なくともいずれかを含むとともに、ユーザの顔の皮膚部分に非接触で刺激を与える刺激部が設けられた基材を用意するステップと、
    前記基材を前記顔に密着させ、前記基材を前記顔に沿って変形させるステップと、
    前記ユーザに接触することで前記皮膚部分に対する前記刺激部の位置を規定する接触部を変形した前記基材に設けるステップとを備えることを特徴とする装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024205515A1 (en) * 2023-03-29 2024-10-03 Campeera Borwarnrat The wave emitting device for the skin

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