JP2023034262A - 色管理装置、色管理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置の数及び/又は色管理目標値の数が多い場合であっても、画像形成装置に対応付けた色管理目標値の管理を容易に行うことを可能にする。【解決手段】本発明の一側面の色管理装置1は、画像形成装置と色管理目標値とが対応付けて管理される対応情報に対して、色管理目標値を用いた色検証業務を行うユーザの情報を対応付けて管理する管理部107を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、色管理装置、色管理方法及びプログラムに関する。
印刷会社においては、画像形成装置(画像形成装置)で印刷物を印刷する前に、色調整用のパッチがマトリクス状に配置された原稿であるチャート(又はウェッジ)を用紙に印刷し、印刷されたチャートの色を測色器で測色することが行われる。そして、印刷会社は、測色器で測色された色が、予め定められた基準としての色管理目標値を満たしているかどうかの確認を行うことにより、自社で保有する複数台の画像形成装置の出力品質を管理する。色管理目標値には、Japan Color,IDEAliance,FORGA,ISO等の規格団体によって定められたものや、印刷会社が自社で定めたものなどがあり、色管理目標値は、Lab値等によって表される。
色管理目標値に基づく画像形成装置の色管理を行う場合、まず、印刷会社内の色管理担当者が、色管理目標値を設定する。色管理目標値としては、測色値又は測色値の計算結果と目標値(規定値)との差異の許容範囲が設定されることが多い。
色管理目標値の設定後、画像形成装置の担当者は、自身が管理する画像形成装置を用いてチャートを印刷し、印刷されたチャートを、測色器を用いて測色(測定)する。その後、測色器による測色結果が色管理目標値を満たしているかどうかを、色管理担当者又は画像形成装置の担当者が、必要に応じて計算も行う事によって確認する。
特許文献1には、それぞれが少なくとも一つの印刷装置を含む複数の印刷拠点のそれぞれを管理する情報処理装置を有し、各印刷拠点での印刷装置で印刷される画像の色を管理する色管理システムに含まれる印刷装置であって、色管理設定の変更が第一の設定に関する変更を含むと判定すると、当該設定の変更での印刷が可能か否か判定し、印刷が可能でないと判定すると警告を行う印刷装置が記載されている。
ところで、印刷会社は、複数の画像形成装置を所有していることが通常であり、複数の画像形成装置のそれぞれは、色管理目標値を満たした印刷を行える必要がある。したがって、色管理目標値を画像形成装置と紐づけて管理することによって、効率よく画像形成装置の色管理を行うことができると考えられる。
しかしながら、画像形成装置と対応付けた色管理目標値の管理は、画像形成装置の数が多くなるほど、また、色管理目標値が多くなるほど煩雑なものとなる。例えば、ある印刷会社で所有している画像形成装置の台数が3台であり、各画像形成装置で取り扱う用紙の種類が5種類あるとする。画像形成装置からの出力物において再現される色味は、用紙の種類や、画像形成装置の機種によっても異なるため、この場合、色管理目標値の総数は15個必要となる。
また、色管理が、印刷会社の複数の拠点間でシームレスに利用可能な環境において行われるものである場合には、画像形成装置の数も色管理目標値の数も増えるため、画像形成装置と対応付けた色管理目標値の管理はより大変なものとなる。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、本発明の目的は、画像形成装置の数及び/又は色管理目標値の数が多い場合であっても、画像形成装置に対応付けた色管理目標値の管理を容易に行うことを可能にすることにある。
上記課題を解決するため、本発明の一側面を反映した色管理装置は、少なくとも一つの画像形成装置に対して、測色器による測色結果が満たすべき基準である色管理目標値を対応付けて色管理を行う色管理装置である。本発明の一側面を反映した色管理装置は、画像形成装置と色管理目標値とが対応付けて管理される対応情報に対して、色管理目標値を用いた色検証業務を行うユーザの情報を対応付けて管理する管理部を備える。
また、本発明の一側面を反映した色管理方法は、少なくとも一つの画像形成装置に対して、測色器による測色結果が満たすべき基準である色管理目標値を対応付けて色管理を行う色管理装置による色管理方法である。本発明の一側面を反映した色管理方法は、画像形成装置と色管理目標値とが対応付けて管理される対応情報に対して、色管理目標値を用いた色検証業務を行うユーザの情報を対応付けて管理する手順を含む。
また、本発明の一側面を反映したプログラムは、少なくとも一つの画像形成装置に対して、測色器による測色結果が満たすべき基準である色管理目標値を対応付けて色管理を行う色管理装置を構成するコンピュータが実行可能なプログラムである。本発明の一側面を反映したプログラムは、画像形成装置と色管理目標値とが対応付けて管理される対応情報に対して、色管理目標値を用いた色検証業務を行うユーザの情報を対応付けて管理する手順を含む。
本発明によれば、画像形成装置の数及び/又は色管理目標値の数が多い場合であっても、画像形成装置に対応付けた色管理目標値の管理を容易に行うことが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、本発明を実施するための形態例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素は、同一の符号を付し、構成要素の重複説明は省略する。
<色管理サーバの構成>
まず、図1を参照して、本実施形態に係る色管理サーバ1の制御系の構成例について説明する。図1は、本実施形態に係る色管理サーバ1の制御系の構成例を示すブロック図である。
まず、図1を参照して、本実施形態に係る色管理サーバ1の制御系の構成例について説明する。図1は、本実施形態に係る色管理サーバ1の制御系の構成例を示すブロック図である。
色管理サーバ1は、不図示のネットワークを介して、不図示の複数台のプリンタ(画像形成装置の一例)や、クライアントPC(Personal Computer)と接続される。本実施形態では、不図示の測色器による測色結果が満たすべき基準である色管理目標値の情報と、プリンタの情報とが、プリンタ色追跡管理情報(対応情報の一例)として、プリンタ色追跡管理情報テーブルT4において対応付けて管理される。また、本実施形態では、プリンタ色追跡管理情報は、チャートの印刷や、印刷物の測色などの色検証業務を行うオペレータ(ユーザの一例)の情報と対応付けて管理される。
図1に示すように、色管理サーバ1(色管理装置の一例)は、色管理部10と、制御部11と、操作表示部12と、ネットワークI/F(Interface)部13と、記憶部14と、を含む。色管理部10と、制御部11、操作表示部12、ネットワークI/F(Interface)部13及び記憶部14と、は、システムバスBを介して互いに通信可能に接続される。
色管理部10は、測色データ管理部101と、測色結果判定部102と、測色結果データ生成部103と、プリンタ情報管理部104と、ユーザ情報管理部105と、色管理目標値管理部106と、プリンタ色追跡管理情報管理部107と、クライアント連携部108と、を含む。
測色データ管理部101は、複数台のプリンタ(図示略)と色管理目標値との対応関係を管理する。複数のプリンタの情報は、プリンタ情報管理部104によって管理され、色管理目標値の情報は、色管理目標値管理部106によって管理される。
測色結果判定部102は、不図示の測定器によるチャートの測定結果が、色管理目標値において規定されている目標値との誤差の許容範囲内に収まっているか否かを判定する。測色結果判定部102による判定結果は、測色履歴データD1に記録される。測色履歴データD1については、図7を参照して後述する。
測色結果データ生成部103は、測色結果判定部102による判定結果を用いて、UI制御部108aが、色管理サーバ1に接続される不図示のクライアントPCのブラウザに表示させる表示データを生成する。
プリンタ情報管理部104は、プリンタ情報テーブルT1を用いて、プリンタの情報を管理する。プリンタ情報テーブルT1については、図2を参照して詳述する。
ユーザ情報管理部105は、ユーザ名やユーザに与えられた権限等の、ユーザに関する情報を、ユーザ情報テーブルT2を用いて管理する。ユーザ情報テーブルT2については、後述の図3を参照して詳述する。
色管理目標値管理部106は、色管理目標値の名称や色管理目標値の作成日等の、色管理目標値に関する情報を、色管理目標値テーブルT3を用いて管理する。色管理目標値テーブルT3については、後述の図4を参照して詳述する。
プリンタ色追跡管理情報管理部107(管理部の一例)は、プリンタと色管理目標値とが対応付けられたプリンタ色追跡管理情報と、オペレータとの対応情報を、プリンタ色追跡管理情報テーブルT4を用いて管理する。プリンタ色追跡管理情報テーブルT4については、後述の図5を参照して詳述する。
また、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、プリンタ色追跡管理情報と、プリンタ色追跡管理情報において管理されているプリンタによる印刷物の測色結果の履歴情報とを、測色履歴データD1及びプリンタ色追跡情報-測色情報対応データD2を用いて管理する。測色履歴データD1については後述の図7を参照して詳述し、プリンタ色追跡情報-測色情報対応データD2については、後述の図8を参照して詳述する。
クライアント連携部108は、ネットワークI/F部13を介して接続される、印刷会社のクライアントPC(図示略)との連携に関する処理を行う。クライアント連携部108は、UI(User Interface)制御部108aと、測色器制御部108bと、を含む。
UI制御部108aは、例えば、クライアントPCのUIであるブラウザに、測色器による測色結果や、記憶部14に記憶された各テーブルの情報、各テーブルへのデータの登録又は変更等を行う画面などを表示させる制御を行う。
測色器制御部108bは、複数のプリンタのそれぞれに接続された測色器(図示略)の動作を制御する。具体的には、測色の開始や終了を指示する制御信号を測色器に送信したり、測色器による測色結果を取得して記憶部14に出力したりする。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)111と、RAM(Random Access Memory)112と、ROM(Read Only Memory)113と、を含む。CPU111は、ROM113に記憶されているシステムプログラムや色管理プログラムなどの各種プログラムを読み出してRAM112に展開し、展開したプログラムに従って色管理サーバ1の各部の動作を制御する。上述した色管理部10は、CPU111がプログラムを読み出して実行することにより実現される機能部である。
RAM112は、CPU111により実行される各種プログラム及びこれらプログラムに係るデータを一時的に記憶するワークエリアを形成し、該ワークエリアに、色管理に関わる各種動作に対する設定内容等を記憶する。
ROM113は、半導体メモリ等の不揮発性メモリ等により構成され、色管理サーバ1に対応するシステムプログラム、及び、該システムプログラム上で実行可能な色管理プログラム等を記憶する。これらのプログラムは、コンピュータが読取り可能なプログラムコードの形態で格納され、CPU211は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。つまり、ROM113は、コンピュータによって実行されるプログラムを格納した、コンピュータ読取可能な非一過性の記録媒体の一例として用いられる。
操作表示部12は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electroluminescence)等よりなる表示部(図示略)と、タッチセンサ等よりなる操作入力部(図示略)とが一体に形成されたタッチパネルとして構成される。なお、本実施形態では、表示部及び操作入力部が操作表示部12として一体に形成される例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。表示部と、キーボードやマウス等よりなる操作入力部とが、それぞれ別々に構成されてもよい。または、タッチパネルとして構成された操作表示部12に加えて、キーボードやマウス等よりなる操作入力部を備える構成としてもよい。
ネットワークI/F部13は、不図示のネットワークを介して接続される、印刷会社の各プリンタ、クライアントPCとの間で行われる各種データの送受信動作を制御する。
記憶部14は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等で構成される。記憶部14には、プリンタ情報テーブルT1、ユーザ情報テーブルT2、色管理目標値テーブルT3、色管理目標値テーブルT3、プリンタ色追跡管理情報テーブルT4、測色履歴データD1、プリンタ色追跡情報-測色情報対応データD2等が格納される。
<プリンタ情報テーブルの構成>
次に、図2を参照して、色管理サーバ1のプリンタ情報管理部104(図1参照)が管理するプリンタ情報テーブルT1の構成について説明する。図2は、プリンタ情報テーブルT1の構成例を示す図である。
次に、図2を参照して、色管理サーバ1のプリンタ情報管理部104(図1参照)が管理するプリンタ情報テーブルT1の構成について説明する。図2は、プリンタ情報テーブルT1の構成例を示す図である。
図2に示すように、プリンタ情報テーブルT1は、「プリンタ」、「機種モデル」、「シリアルNo.」、「設置拠点」及び「自動測色機能」の各フィールドを有する。
「プリンタ」のフィールドには、印刷会社が所有するプリンタの名称が格納される。プリンタ情報テーブルT1では、「プリンタ」のフィールドに“Printer A”~“Printer E”の5つのプリンタ名が格納されている。「機種モデル」のフィールドには、「プリンタ」のフィールドに格納されたプリンタ名を有するプリンタの機種モデル名が格納される。
「シリアルNo.」のフィールドには、「プリンタ」のフィールドに格納されたプリンタ名を有するプリンタのシリアルNo.が格納される。「設置拠点」のフィールドには、「プリンタ」のフィールドに格納されたプリンタ名を有するプリンタが設置されている拠点の名称が“Tokyo”、“New York”のように格納される。
「自動測色機能」のフィールドには、「プリンタ」のフィールドに格納されたプリンタ名のプリンタが、自動測色機能を有するか否かの情報(“0”又は“1”)が格納される。“0:Not Supported”は、自動測定機能がないことを示し、“1:Supported”は、自動測色機能があることを示す。
例えば、プリンタ情報テーブルT1の1行目には、プリンタ名“Printer A”のプリンタの機種モデルは“C6000”であり、シリアルNo.は“AAAA-BBBB-CCCC-XXX1”であり、設置拠点は“Tokyo”であり、自動測色機能は“1”(有り)であることが示されている。
<ユーザ情報テーブルの構成>
次に、図3を参照して、ユーザ情報管理部105(図1参照)が管理するユーザ情報テーブルT2の構成について説明する。図3は、ユーザ情報テーブルT2の構成例を示す図である。
次に、図3を参照して、ユーザ情報管理部105(図1参照)が管理するユーザ情報テーブルT2の構成について説明する。図3は、ユーザ情報テーブルT2の構成例を示す図である。
図3に示すように、ユーザ情報テーブルT2は、「ユーザID」、「ユーザ名」、「Password」、「権限」、「Email」及び「拠点」の各フィールドを有する。「ユーザID」のフィールドには、ユーザの識別子であるユーザIDの情報が格納され、「ユーザ名」のフィールドには、ユーザの名前が格納される。「Password」のフィールドには、ユーザが色管理サーバ1にログインする際に入力が必要となるパスワードの情報が格納される。
「権限」のフィールドには、各ユーザに付与された色管理業務における権限の情報が格納される。図3に示す例では、権限には、“Administrator”、“Color Expert”、及び“Operator”の3つがある。
“Administrator”は、色管理サーバ1へのユーザ(アカウント)の登録等を含む、すべての業務を遂行可能な、管理者に付与される権限である。“Color Expert”は、色管理業務を行うカラーマネージャ等に付与される権限である。カラーマネージャは、プリンタ色追跡管理情報に対するオペレータの権限付与業務や、該権限付与業務等による色管理業務の効率化の遂行、自社の色品質の管理等を行う。“Operator”は、印刷物における色が色管理目標値を満たしているかを検証するためのチャートの印刷や、印刷物の測色等の色検証業務を行うオペレータに付与される権限である。
「Email」のフィールドには、ユーザのEmailアドレスが格納される。「拠点」のフィールドには、ユーザが所属(勤務)している拠点の情報が格納される。
例えば、ユーザ情報テーブルT2の1行目には、ユーザIDが“J-smith”であり、ユーザ名が“John Smith”であるユーザのパスワードは“********”であり、該ユーザに付与された権限は“Administrator”であることが示されている。また、このユーザのEmailアドレスは“j-smith@mail1.com”であり、拠点情報は“-”(拠点には未所属)であることが示されている。
<色管理目標値テーブルの構成>
次に、図4を参照して、色管理サーバ1の色管理目標値管理部106(図1参照)が管理する色管理目標値テーブルT3の構成について説明する。図4は、色管理目標値テーブルT3の構成例を示す図である。
次に、図4を参照して、色管理サーバ1の色管理目標値管理部106(図1参照)が管理する色管理目標値テーブルT3の構成について説明する。図4は、色管理目標値テーブルT3の構成例を示す図である。
図4に示すように、色管理目標値テーブルT3は、「色管理目標値」、「作成日」、「作成者ユーザID」、「拠点間共有」、「チャート」、「許容値」及び「目標値」の各フィールドを有する。
「色管理目標値」のフィールドには、色管理目標値の名称が格納される。「作成日」のフィールドには、色管理目標値が、印刷会社において生成されたカスタム色管理目標値である場合における作成日の情報が、“YYYY-MM-DD”のフォーマットで格納される。
「作成者ユーザID」のフィールドには、色管理目標値が、印刷会社において生成されたカスタム色管理目標値である場合における、カスタム色管理目標値の作成者のユーザIDが格納される。「拠点間共有」のフィールドには、色管理目標値を拠点間で共有可能とする設定が有効か無効かを示す情報が格納される。有効である場合には“ON”、無効である場合には“OFF”が格納される。
「チャート」のフィールドには、色管理目標値を満たす色が再現できているか否かを確認するために用いられるチャートの名称が格納される。チャートの名称には、Japan Color,IDEAliance等の規格団体により制定されたプリセットの色管理目標値、又は、印刷会社Cが自社で作成したカスタム色管理目標値の名称が格納される。
「許容値」には、Lab値等により示される目標値(規定値)からのズレが生じる場合における、ズレの許容範囲を示す値が格納される。例えば、色管理目標値の“Customer Target 1”に対応付けられた許容値dである“dE:3”は、CIE DE2000色差式により求められるLab値から許容されるズレ量は“3”以下であることを示し、“dEavg:2”は、CIE DE2000色差式により求められるLab値の平均値(avg)から許容されるズレ量は“2”以下であることを示す。
「目標値」のフィールドには、Lab値における“L”,“a”及び“b”の3つの値で示される目標値(規定値)の値が格納される。“L”,“a”及び“b”の3つの値は、チャートを構成する各パッチの個数分設けられる。
例えば、色管理目標値テーブルT3の1行目には、色管理目標値の“Customer Target 1”の作成日は、“2020年7月1日”であり、作成者のユーザIDは“Y-taro”であり、拠点間共有の設定は“OFF”であることが示されている。また、色管理目標値のチャート名は“Japan Color Control Strip”であり、許容値は“dE:4.5,dEavg:3,dEmax:6,dCavgCMYgray:3.5”であり、目標値は“94(L),-0.02(a),-1.95(b)”であることが示されている。
<プリンタ色追跡管理情報テーブルの構成>
次に、図5を参照して、プリンタ色追跡管理情報管理部107(図1参照)によって管理されるプリンタ色追跡管理情報テーブルT4について説明する。図5は、プリンタ色追跡管理情報テーブルT4の構成例を示す図である。
次に、図5を参照して、プリンタ色追跡管理情報管理部107(図1参照)によって管理されるプリンタ色追跡管理情報テーブルT4について説明する。図5は、プリンタ色追跡管理情報テーブルT4の構成例を示す図である。
図5に示すように、プリンタ色追跡管理情報テーブルT4は、「プリンタ色追跡管理情報」、「色管理目標値」、「プリンタ名」及び「オペレータ実行権限」の各フィールドを有する。
「プリンタ色追跡管理情報」のフィールドには、プリンタ色追跡管理情報の名称が格納される。「色管理目標値」のフィールドには、色管理目標値の名称が格納される。「プリンタ名」のフィールドには、プリンタの名称が格納される。
「オペレータ実行権限」には、印刷物における色が色管理目標値を満たしているかを確認するためのチャートの印刷や、印刷物の測色などの色検証業務を行うオペレータの名称が格納される。「オペレータ実行権限」のフィールドは、プリンタ色追跡管理情報に対するオペレータの割り当てが行われていない場合には空欄となる。プリンタ色追跡管理情報に対するオペレータの割り当ては、後述する図9に示すプリンタ色追跡管理画面Sc1を介して行われる。プリンタ色追跡管理画面Sc1については、図9を参照して詳述する。
例えば、プリンタ色追跡管理情報テーブルT4の1行目には、“色追跡情報1”の名称のプリンタ色追跡管理情報においては、“JapanColorターゲット設定”という名称の色管理目標値と、“Printer A”という名称のプリンタとが管理されていることが示されている。また、“色追跡情報1”の名称のプリンタ色追跡管理情報には、オペレータ実行権限はまだ付与されていないことが示されている。
また、図5に示す例では、“Y-hanako”のユーザIDを有するオペレータは、“色追跡情報3”~“色追跡情報6”を扱う権限が付与されており、“J-doe2”のユーザIDを有するオペレータは、“色追跡情報7”及び“色追跡情報9”を扱う権限が付与されている。つまり、一人のオペレータに対して複数のプリンタ色追跡管理情報が割り当てられている。
なお、図5に示す例では、プリンタ色追跡管理情報テーブルT4の項目において、オペレータ実行権限を管理(設定)する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ユーザ情報テーブルT2(図1参照)において、オペレータが取り扱い可能なプリンタ色追跡管理情報を管理してもよい。
図6は、プリンタ色追跡管理情報を管理する項目が追加されたユーザ情報テーブルT2′の構成例を示す図である。図6に示すユーザ情報テーブルT2′(対応情報の一例)は、図3に示したユーザ情報テーブルT2に、「プリンタ色追跡管理情報」の項目が追加されたものである。このように、ユーザ情報テーブルT2′を用いても、プリンタ色追跡管理情報とユーザとの対応情報を管理することができる。ユーザ情報テーブルT2′への情報の登録又は変更は、後述する図11に示すユーザアカウント管理画面Sc3を介して行われる。ユーザアカウント管理画面Sc3については、図11を参照して詳述する。
<測色履歴データの構成>
次に、図7を参照して、測色履歴データD1の構成について説明する。図7は、測色履歴データD1の構成例を示す図である。
次に、図7を参照して、測色履歴データD1の構成について説明する。図7は、測色履歴データD1の構成例を示す図である。
図7に示すように、測色履歴データD1は、「測色ID」、「測色実行日時」、「プリンタ色追跡管理情報」、「測色結果」、「測色器」、「測色実施者」及び「測色値」の各フィールドを有する。
「測色ID」のフィールドには、各測色ジョブに割り振られるIDが格納される。「測色実行日」のフィールドは、測色器による測色が行われた日時が、“YYYY-MM-DD HH:MM:SS”のフォーマットで格納される。「プリンタ色追跡管理情報」のフィールドには、プリンタ色追跡管理情報の名称が格納される。
「測色結果」のフィールドには、測色結果判定部102(図1参照)による測色結果を示す“Pass”又は“Fail”の値が格納される。“Pass”は、測色値が目標値の許容値の範囲内に収まっていることを示し、“Fail”は、測色値が目標値の許容値の範囲を超えていることを示す。「測色器」のフィールドには、測色器の名称が格納され、「測色実施者」のフィールドには、測色を実施したオペレータのユーザIDが格納される。「測色値」のフィールドには、測色器が取得した測色値が格納される。
例えば、測色履歴データD1の1行目には、測色IDの“108”の測色ジョブの実行日時は“2020年7月9日の14時3分0秒”であり、プリンタ色追跡管理情報は“色追跡情報5”であり、測色結果は“Pass”であることが示されている。また、測色を行った測色器の名称は“X製ハンディ型002”であり、測色実施者は、ユーザIDが“Y-hanako”であるユーザであり、測色値は“93,-0.05,-2.96,…”であることが示されている。測色履歴データD1を構成する各行は、それぞれ、一回の測色(測色ジョブ)と対応している。
<プリンタ色追跡情報-測色情報対応データの構成>
次に、図8を参照して、プリンタ色追跡情報-測色情報対応データD2について説明する。図8は、プリンタ色追跡情報-測色情報対応データD2の構成例を示す図である。
次に、図8を参照して、プリンタ色追跡情報-測色情報対応データD2について説明する。図8は、プリンタ色追跡情報-測色情報対応データD2の構成例を示す図である。
図8に示すように、プリンタ色追跡情報-測色情報対応データD2は、「プリンタ色追跡管理情報」及び「測色ID履歴情報」の各フィールドを有する。「プリンタ色追跡管理情報」のフィールドには、プリンタ色追跡管理情報の名称が格納される。「測色ID履歴情報」のフィールドには、プリンタ色追跡管理情報において管理される色管理目標値が設定されたチャートの測色結果の測色IDが格納される。
図8に示すプリンタ色追跡情報-測色情報対応データD2においても、図7に示した測色履歴データD1と同様に、各行はそれぞれ一回の測色(測色ジョブ)と対応している。
例えば、プリンタ色追跡情報-測色情報対応データD2の1行目には、“色追跡情報1”のプリンタ色追跡管理情報と対応付けられた測色IDは“93”,“94”,“79”…であることが示されている。このように、プリンタ色追跡管理情報と測色IDの情報とが対応付けられていることにより、プリンタ色追跡管理情報を用いて、測色IDと対応付けられた過去の測色履歴のデータの参照や、グラフ等の作成も容易に行うことができる。
<プリンタ色追跡管理画面の構成>
次に、図9を参照して、プリンタ色追跡管理情報にユーザ(オペレータ)を割り当てるプリンタ色追跡管理画面Sc1の構成について説明する。図9は、プリンタ色追跡管理画面Sc1の構成例を示す図である。
次に、図9を参照して、プリンタ色追跡管理情報にユーザ(オペレータ)を割り当てるプリンタ色追跡管理画面Sc1の構成について説明する。図9は、プリンタ色追跡管理画面Sc1の構成例を示す図である。
図9に示すように、プリンタ色追跡管理画面Sc1は、プリンタ色追跡管理情報選択部Ar1と、ユーザ選択部Ar2と、反映ボタンBn1と、OKボタンBn2と、キャンセルボタンBn3と、を有する。
プリンタ色追跡管理情報選択部Ar1は、チェックボックス、並びに、「プリンタ色追跡管理」、「色管理目標値」及び「プリンタ」の各項目を有する。「プリンタ色追跡管理」の項目には、プリンタ色追跡管理情報の名称が示され、「色管理目標値」の項目には、色管理目標値の名称が示され、「プリンタ」の項目には、プリンタの名称が示される。
プリンタ色追跡管理情報に対するオペレータの対応付けは、例えば、“Administrator”の権限を有する管理者や、“Color Expert”の権限を有するカラーマネージャ等によって行われる。どのユーザをオペレータに選定するか(オペレータの選定方法)は、例えば、色管理目標値に紐づけられたプリンタの管理を任されている担当者や、色管理目標値に詳しい担当者など、印刷会社毎に適宜設定可能である。
ユーザ選択部Ar2は、権限付与メニューMn1と、ユーザ情報表示部Ar21と、を有する。権限付与メニューMn1は、「権限」のプルダウンリストと、「拠点」のプルダウンリストとを含む。「権限」のプルダウンリストは、リストに表示させたいユーザの実行権限を選択可能なリストであり、「拠点」のプルダウンリストは、リストに表示させたいユーザの拠点を選択可能なリストである。
ユーザ情報表示部Ar21は、「ユーザID」、「ユーザ名」及び「権限」の各項目を有する。「ユーザID」の項目にはユーザIDが示され、「ユーザ名」の項目にはユーザ名が示される。「権限」の項目には、“Color Expert”,“Operator”等の、ユーザに付与された実行権限の情報が示される。
カラーマネージャ(又は管理者)は、プリンタ色追跡管理画面Sc1のプリンタ色追跡管理情報選択部Ar1において、オペレータを対応付けたいプリンタ色追跡情報を選択し、ユーザ選択部Ar2において、プリンタ色追跡情報に対応付けたいユーザを選択し、反映ボタンBn1を押下することにより、選択したプリンタ色追跡情報と、選択したユーザ(オペレータ)とを対応付けることができる。
そして、カラーマネージャは、OKボタンBn2を押下することにより、プリンタ色追跡管理情報とオペレータとの対応付けを確定することができる。一方、カラーマネージャは、キャンセルボタンBn3を押下することで、プリンタ色追跡管理情報とオペレータとの対応付けを取り消すことができる。
図9に示す例では、“色追跡情報5”に対してユーザIDが“Y-hanako”であるユーザが対応付けられている。このような操作が行われることにより、ユーザIDが“Y-hanako”であるユーザに、“JapanColorターゲット設定”の色管理目標値と、プリンタ名が“Printer C”であるプリンタとを用いた色検証業務(以下、単に「業務」とも称する場合もある)の実行権限が付与される。
図10は、オペレータ権限でログインした場合に表示されるプリンタ色追跡管理画面Sc2の構成例を示す図である。図10に示すプリンタ色追跡管理画面Sc2(対応情報表示画面の一例)は、プリンタ色追跡管理情報選択部Ar1、OKボタンBn2及びキャンセルボタンBn3を有する。
オペレータ権限が付与されたユーザがログインした場合、プリンタ色追跡管理画面Sc2には、そのユーザに対応付けられたプリンタ色追跡管理情報のみが表示される。そして、ユーザは、チャートの印刷及び測色を行う対象となるプリンタ色追跡管理情報を追跡して、OKボタンBn2を押下することにより、選択したプリンタ色追跡管理情報を用いたチャートの印刷、測色等の色検証業務や、測色結果の履歴表示などを行うことが可能となる。
図10には、ユーザIDが“Y-hanako”であるユーザがログインした場合の例を示す。ユーザIDの“Y-hanako”に対しては、図5に示したプリンタ色追跡管理情報テーブルT4において、“色追跡情報3”~“色追跡情報6”のプリンタ色追跡管理情報が対応付けられている。したがって、図10に示すプリンタ色追跡管理画面Sc2においても、ユーザID“Y-hanako”と対応付けられた“色追跡情報3”~“色追跡情報6”のプリンタ色追跡管理情報のみが表示される。
このような制御が行われることにより、オペレータは、実行権限が付与されたプリンタ色追跡管理情報の中から、任意のプリンタ色追跡管理情報を容易に選択することができる。また、プリンタ色追跡管理情報がプリンタ色追跡管理画面Sc2には、ユーザに実行権限が付与されていないプリンタ色追跡管理情報は表示されないため、他のユーザが実行権限を有するプリンタ色追跡管理情報が、ログイン中のユーザに開示されてしまうことを防ぐことができる。
<ユーザアカウント管理画面の構成>
次に、図11を参照して、プリンタ色追跡管理情報を管理する項目が追加されたユーザ情報テーブルT2′(図6参照)に対して、ユーザ情報を追加、変更又は削除を行うことが可能なユーザアカウント管理画面について説明する。図11は、ユーザアカウント管理画面Sc3の構成例を示す図である。
次に、図11を参照して、プリンタ色追跡管理情報を管理する項目が追加されたユーザ情報テーブルT2′(図6参照)に対して、ユーザ情報を追加、変更又は削除を行うことが可能なユーザアカウント管理画面について説明する。図11は、ユーザアカウント管理画面Sc3の構成例を示す図である。
図11に示すように、ユーザアカウント管理画面Sc3は、ユーザ選択部Ar3、追加ボタンBn4、削除ボタンBn5、プリンタ色追跡管理情報選択部Ar4、OKボタンBn2及びキャンセルボタンBn3を有する。
ユーザ選択部Ar3は、「ユーザID」、「ユーザ名」、「権限」、「Email」及び「拠点」の各項目を有する。「ユーザID」の項目にはユーザIDが示され、「ユーザ名」の項目にはユーザ名が示される。「権限」の項目には、“Administrator”,“Color Expert”,“Operator”等の、ユーザに付与された権限の情報が示される。「Email」の項目には、ユーザのEmailアドレスが表示され、「拠点」の項目には、ユーザが所属している拠点の情報が表示される。
プリンタ色追跡管理情報選択部Ar4は、「プリンタ色追跡管理情報」、「色管理目標値」及び「プリンタ」の各項目を有する。「プリンタ色追跡管理情報」の項目には、プリンタ色追跡管理情報の名称が表示され、「色管理目標値」の項目には、色管理目標値の名称が表示され、「プリンタ」の項目には、プリンタの名称が表示される。
追加ボタンBn4は、ユーザ選択部Ar3に新たなユーザを追加する際に押下されるボタンである。削除ボタンBn5は、ユーザアカウントとプリンタ色追跡管理情報との対応情報をユーザ情報テーブルT2′から削除する場合に押下されるボタンである。
カラーマネージャは、ユーザアカウント管理画面Sc3のユーザ選択部Ar3において、プリンタ色追跡情報に新たに対応付けたい、又は、対応付けを変更したいユーザを選択し、プリンタ色追跡管理情報選択部Ar4において、オペレータを対応付けたい、又は、対応付けを変更したいプリンタ色追跡情報を選択し、反映ボタンBn1を押下することにより、選択したユーザ(オペレータ)に対して、選択したプリンタ色追跡情報を対応付けることができる。
そして、カラーマネージャは、OKボタンBn2を押下することにより、プリンタ色追跡管理情報とオペレータとの対応付けを確定することができる。一方、カラーマネージャは、キャンセルボタンBn3を押下することで、プリンタ色追跡管理情報とオペレータとの対応付けを取り消すことができる。
追加ボタンBn4が押下されていた場合には、OKボタンBn2の押下によって確定されたプリンタ色追跡管理情報とオペレータとの対応情報がユーザ情報テーブルT2′に追加される。一方、削除ボタンBn5が押下されていた場合には、OKボタンBn2の押下によって確定されたプリンタ色追跡管理情報とオペレータとの対応情報がユーザ情報テーブルT2′から削除される。
本実施形態によれば、カラーマネージャは、プリンタ色追跡管理情報とオペレータとを対応付けて管理するため、プリンタの数及び/又は色管理目標値の数が多い場合であっても、プリンタに対応付けた色管理目標値の管理を容易に行うことができる。そして、カラーマネージャは、本実施形態の色管理サーバ1を用いてプリンタ色追跡管理情報とオペレータとの対応関係を調整することにより、オペレータによる業務の効率化や、自社の色品質の管理を容易に行えるようになる。
例えば、印刷会社では、大量の印刷を行う必要がある時期において、単発的にオペレータを雇う場合がある。このような場合、単発的に雇用する各オペレータに対して、自社のプリンタ色追跡管理情報に基づいて行われる色検証業務の実行権限に有効期限を設定することにより、オペレータの管理を容易にかく確実に行えるようになる。
図12は、オペレータに付与する実行権限に有効期限を付与可能なプリンタ色追跡管理画面Sc4の構成例を示す図である。図12に示すプリンタ色追跡管理画面Sc4は、図9に示したプリンタ色追跡管理画面Sc1に、有効期限設定用のインタフェースである日付入力フォームFmが追加されたものである。
日付入力フォームは、日付入力欄Fm1と、カレンダー表示欄Fm2とを有する。カレンダー表示欄Fm2は、日付入力欄Fm1が選択されることにより表示される。カラーマネージャは、日付入力欄Fm1に日付を入力すること、又は、カレンダー表示欄Fm2から日付を選択することにより、オペレータに付与する実行権限の有効期限(終了日)を設定することができる。
このようにして設定された有効期限が訪れた場合、オペレータに設定されていた権限ははく奪される。つまり、プリンタ色追跡管理情報テーブルT4(図5参照)から、「オペレータ実行権限」の項目に登録されていたユーザIDが削除される。また、ユーザ情報テーブルT2′(図6参照)の場合は、「プリンタ色追跡管理情報」の項目に登録されていたプリンタ色追跡管理情報が削除される。したがって、オペレータが短期間で入れ替わるような業務形態においても、オペレータの管理を確実に行えるようになり、雇用期限が切れたユーザに色管理目標値の情報が誤って開示されてしまうこと等も防げるようになる。
<色管理サーバによる色管理方法>
次に、図13を参照して、色管理サーバ1による色管理方法について説明する。図13は、色管理サーバ1による色管理処理の手順の例を示すフローチャートである。
次に、図13を参照して、色管理サーバ1による色管理方法について説明する。図13は、色管理サーバ1による色管理処理の手順の例を示すフローチャートである。
まず、管理者による操作に基づいて、オペレータのユーザアカウントが、ユーザ情報テーブルT2(図3参照)(又はユーザ情報テーブルT2′(図6参照))に追加される(ステップS1)。
次いで、プリンタ色追跡管理情報生成処理が行われる(ステップS2)。ステップS2のプリンタ色追跡管理情報生成処理については、次の図14を参照して詳述する。次いで、プリンタ色追跡管理情報に、オペレータの実行権限を付与する処理が行われる(ステップS3)。ステップS3のオペレータの実行権限付与処理については、図15を参照して詳述する。
次いで、図14を参照して、図13のステップS2のプリンタ色追跡管理情報生成処理について説明する。図14は、プリンタ色追跡管理情報生成処理の手順の例を示すフローチャートである。まず、カラーマネージャ等による操作に基づいて、色管理目標値テーブルT3(図4参照)に色管理目標値の情報が登録される(ステップS11)。
次いで、カラーマネージャ等による操作に基づいて、プリンタ情報テーブルT1(図2参照)に、プリンタの情報が登録される(ステップS12)。なお、ステップS11の処理とステップS12の処理とは、どちらが先に行われてもよい。
次いで、カラーマネージャ等による操作に基づいて、色管理目標値の情報と、プリンタ情報とが対応付けられてプリンタ色追跡管理情報テーブルT4に登録される(ステップS13)。ステップS13の処理後、色管理サーバ1によるプリンタ色追跡管理情報生成処理は終了する。
次に、図15を参照して、図13のステップS3のオペレータの実行権限付与処理について説明する。図15は、オペレータの実行権限付与処理の手順の例を示すフローチャートである。
まず、カラーマネージャ等による操作に基づいて、プリンタ色追跡管理画面Sc1(図9参照)において、実行権限の付与を行う対象のプリンタ色追跡管理情報が選択される(ステップS21)。図9に示した例では、色管理目標値の“JapanColorターゲット設定”と“Printer C”とが対応付けられた“色追跡情報5”が選択されている。
次いで、カラーマネージャ等による操作に基づいて、権限付与メニューMnの中から、権限付与対象の権限が選択される(ステップS22)。図9に示した例では、“Color Expert以下”が選択されている。
次いで、カラーマネージャ等による操作に基づいて、プリンタ色追跡管理画面Sc1において、実行権限の付与を行う対象のユーザが選択される(ステップS23)。図9に示した例では、ユーザIDが“Y-hanako”のユーザが選択されている。
次いで、カラーマネージャ等によって、プリンタ色追跡管理画面Sc1の反映ボタンBn1及びOKボタンBn2が押下されることにより、ステップS23で選択されたユーザに対して、ステップS21で選択されたプリンタ色追跡管理情報の実行権限が付与される(ステップS24)。ステップS24の処理後、色管理サーバ1によるオペレータの実行権限付与処理は終了する。
次に、図16を参照して、プリンタ色追跡管理情報の表示処理について説明する。図16は、プリンタ色追跡管理情報の表示処理の手順の例を示すフローチャートである。まず、色管理サーバ1のプリンタ色追跡管理情報管理部107(図1参照)は、ユーザより、プリンタ色追跡管理リストの表示要求を受け付ける(ステップS31)。
次いで、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、プリンタ色追跡管理情報テーブルT4(図5参照)から、ユーザと対応付けられたプリンタ色追跡管理情報のレコードを取得する(ステップS32)。次いで、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、プリンタ色追跡管理情報テーブルT4において、リストの表示リクエストを行ったユーザの実行権限が付与されているプリンタ色追跡管理情報があるか否かを判定する(ステップS33)。
ステップS33で、該当するプリンタ色追跡管理情報はあると判定された場合(ステップS33がYES判定の場合)、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、該当するプリンタ色追跡管理情報のレコードを取得して、取得したレコードを不図示の表示リストに追加する(ステップS34)。表示リストは、RAM112(図1参照)等に一時記憶されるリストである。例えば、リストの表示要求を行ったユーザが、ユーザID“Y-hanako”のユーザである場合、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、プリンタ色追跡管理情報テーブルT4(図5参照)から、ユーザID“Y-hanako”と対応付けられた“色追跡情報3”のレコードを選択して、表示リストに追加する。
次いで、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、未確認のプリンタ色追跡管理情報はあるか否かを判定する(ステップS35)。例えば、ユーザID“Y-hanako”と対応付けられたプリンタ色追跡管理情報は、“色追跡情報3”の他にもあるため、この場合、ステップS36はYES判定となる。ステップS35がYES判定の場合、プリンタ色追跡管理情報管理部107はステップS32に戻って判定を行う。これにより、ユーザID“Y-hanako”と対応付けられたプリンタ色追跡管理情報である“色追跡情報4”~“色追跡情報6”も、一つずつ取得されていく。
一方、ステップS33で、ユーザの実行権限が付与されているプリンタ色追跡管理情報はないと判定された場合(ステップS33がNO判定の場合)、ステップS35の判定が行われる。すなわち、未確認のプリンタ色追跡管理情報はあるか否かが判定される。
ステップS35で、未確認のプリンタ色追跡管理情報はないと判定された場合(ステップS35がNO判定の場合)、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、表示リストに追加されているプリンタ色追跡管理情報を抽出して、プリンタ色追跡管理画面Sc2(図10参照)に表示する(ステップS36)。
この処理が行われることにより、ユーザIDの“Y-hanako”と対応付けられたプリンタ色追跡管理情報である“色追跡情報3”~“色追跡情報6”が、プリンタ色追跡管理画面Sc2に表示される。ステップS36の処理後、プリンタ色追跡管理情報の表示処理は終了する。
図17は、ユーザ情報テーブルT2′(図6参照)において色追跡管理情報の情報を管理している場合におけるプリンタ色追跡管理情報の表示処理の手順の例を示すフローチャートである。
まず、色管理サーバ1のプリンタ色追跡管理情報管理部107は、ユーザより、プリンタ色追跡管理リストの表示要求を受け付ける(ステップS41)。次いで、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、ユーザ情報テーブルT2′から、ユーザの実行権限が付与済みのプリンタ色追跡管理情報のレコードを取得する(ステップS42)。
図6に示す例では、ステップS42の処理が行われることにより、ユーザ情報テーブルT2′(図6参照)から、ユーザID“Y-hanako”が含まれるレコードが抽出される。
次いで、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、未取得の実行権限付与済みのプリンタ色追跡管理情報はあるか否かを判定する(ステップS43)。ステップS43で、未取得のプリンタ色追跡管理情報はあると判定された場合(ステップS43がYES判定の場合)、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、ステップS42で取得されたプリンタ色追跡管理情報のレコードから、ユーザIDに対応付けられた色追跡管理情報を取得する(ステップS44)。例えば、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、ユーザIDの“Y-hanako”と対応付けられたプリンタ色追跡管理情報の中から、“色追跡情報3”のレコードを取得する。
次いで、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、ステップS44で取得したプリンタ色追跡管理情報を、不図示の表示リストに追加する(ステップS45)。ステップS454の処理後、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、ステップS43に戻って判定を行う。
ステップS43で、未取得の権限付与済みのプリンタ色追跡管理情報はないと判定された場合(ステップS43がNO判定の場合)、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、表示リストに追加されているプリンタ色追跡管理情報を、プリンタ色追跡管理画面Sc2(図10参照)に表示する(ステップS46)。ステップS46の処理後、プリンタ色追跡管理情報管理部107によるプリンタ色追跡管理情報の表示処理は終了する。
上述した実施形態では、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、プリンタとの対応情報であるプリンタ色追跡管理情報に対して、色管理目標値を用いた色検証業務を行うユーザ(オペレータ)の情報を対応付けて管理する。したがって、本実施形態によれば、ユーザの情報に基づいて色管理目標値及びプリンタの情報を管理できるため、プリンタの数及び/又は色管理目標値の数が多い場合であっても、プリンタに対応付けた色管理目標値の管理を容易に行うことが可能となる。
また、上述した実施形態では、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、ユーザが色検証業務を行う対象の色管理目標値が複数ある場合、ユーザに対して複数のプリンタ色追跡管理情報を対応付けて管理する。したがって、本実施形態によれば、プリンタの数及び/又は色管理目標値の数が多い場合であっても、プリンタに対応付けた色管理目標値の管理を容易に行うことが可能となる。
また、上述した実施形態では、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、プリンタ色追跡管理情報を表示するプリンタ色追跡管理画面Sc2(図10参照)において、ユーザと対応付けられたプリンタ色追跡管理情報のみを表示させる制御を行う。したがって、本実施形態によれば、プリンタ色追跡管理情報が、該プリンタ色追跡管理情報と対応付けて管理されていないユーザによって、誤って閲覧されてしまうことを防ぐことができる。
例えば、印刷会社の複数の拠点のユーザが色管理サーバ1にアクセス可能な環境にある場合等においても、本実施形態によれば、他の拠点のオペレータに、色管理目標値等の情報や、色管理サーバ1で管理されるノウハウ等の情報が流出してしまうことを防ぐことができる。
また、上述した実施形態では、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、ユーザに対して有効期限を対応付けて管理し、有効期限が過ぎた時点で色管理装置1にログインしたユーザに対しては、ユーザと対応付けられていたプリンタ色追跡管理情報をプリンタ色追跡管理画面Sc2(図10参照)に表示しない。それゆえ、本実施形態によれば、印刷会社において、オペレータが短期間で入れ替わるような業務形態がとられている場合においても、退社したオペレータ等に、色管理サーバ1で管理されている情報が流出してしまうことを防ぐことができる。
また、上述した実施形態では、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、プリンタ色追跡管理情報と、プリンタ色追跡管理情報において管理されているプリンタによる印刷物の測色結果の履歴情報とを、プリンタ色追跡情報-測色情報対応データD2(図8参照)を用いて管理する。したがって、本実施形態によれば、プリンタ色追跡管理情報を用いて、測色IDと対応付けられた過去の測色履歴のデータの参照や、グラフ等の作成も容易に行うことができる。
<各種変形例>
なお、本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
なお、本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
[変形例1]
例えば、上述した実施形態では、プリンタ色追跡管理情報が複数存在する場合の例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、ユーザアカウントの新規作成時において、プリンタ色追跡管理情報が一つしか登録されていなかった場合、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、新たに追加したユーザアカウントに対して、プリンタ色追跡管理情報を自動的に対応付けてもよい。すなわち、プリンタ色追跡管理情報に関する業務の実行権限を、新たに追加したユーザアカウントに付与してもよい。
例えば、上述した実施形態では、プリンタ色追跡管理情報が複数存在する場合の例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、ユーザアカウントの新規作成時において、プリンタ色追跡管理情報が一つしか登録されていなかった場合、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、新たに追加したユーザアカウントに対して、プリンタ色追跡管理情報を自動的に対応付けてもよい。すなわち、プリンタ色追跡管理情報に関する業務の実行権限を、新たに追加したユーザアカウントに付与してもよい。
図18は、変形例1に係るユーザに対する実行権限の付与処理手順の例を示すフローチャートである。まず、管理者による操作に基づいて、オペレータのユーザアカウントがユーザ情報テーブルT2(図3参照)(又はユーザ情報テーブルT2′(図6参照))に追加される(ステップS41)。
次いで、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、プリンタ色追跡管理情報テーブルT4(図5参照)に登録されているプリンタ色追跡管理情報は、1つのみであるかを判定する(ステップS42)。
ステップS42で、登録済みのプリンタ色追跡管理情報は1つのみであると判定された場合(ステップS42がYES判定の場合)、ユーザアカウント管理画面Sc3(図11参照)に、実行権利自動付与の要否確認用のポップ画面が表示される(ステップS43)。ポップアップ画面が表示されたユーザアカウント管理画面Sc3の例については、次の図19を参照して説明する。
例えば、ユーザIDが“J-smith”である管理者が、ユーザID“J-doe2”のユーザアカウントを登録する場合において、その時点で登録済みのプリンタ色追跡管理情報は“色追跡情報2”の一つのみであったとする。この場合、ユーザアカウント管理画面Sc3には、“色追跡情報2”のプリンタ色追跡管理情報に関する業務の実行権限を、ユーザID“J-doe2”のユーザアカウントに付与するか否かを確認するポップアップ画面が表示される。
次いで、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、ポップアップ画面に対して、実行権限の自動付与を許可する指示が入力されたか否かを判定する(ステップS44)。ステップS44で、許可する指示が入力されたと判定された場合(ステップS44がYES判定の場合)、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、ステップS41で追加されたユーザアカウントに、プリンタ色追跡管理情報に関する業務の実行権限を付与する(ステップS45)。
ステップS45の処理後、又は、ステップS42がNO判定の場合、もしくは、ステップS44がNO判定の場合、不図示のクライアントPCの表示部にユーザアカウント管理画面Sc3が表示される(ステップS46)。ステップS46の処理後、ユーザに対する実行権限の付与処理手順は終了する。
図19は、ポップアップ画面が表示されたユーザアカウント管理画面Sc3の構成例を示す図である。図19に示すユーザアカウント管理画面Sc3には、ポップアップ画面Sc5が表示されている。
ポップアップ画面Sc5には、「J-doe2のアカウントを作成しました。プリンタ色追跡情報が1つだけあります。この色追跡情報への権限を付与しますか?」のメッセージが表示されており、該メッセージの下に、該当するプリンタ色追跡情報が表示されている。図19に示す例では、“色追跡情報2”のプリンタ色追跡管理情報が表示されている。ポップアップ画面Sc5の右下方には、はいボタンBn6及びいいえボタンBn7が配置されている。
このポップアップ画面Sc5が表示されている状態で、ユーザによってはいボタンBn6が押下されると、ユーザアカウントに対してプリンタ色追跡管理情報が対応付けられる。すなわち、プリンタ色追跡管理情報に関する業務の実行権限が、ユーザアカウントに付与される。一方、いいえボタンBn7が押下された場合には、プリンタ色追跡管理情報に関する業務の実行権限は、ユーザアカウントに付与されない。
プリンタ色追跡管理情報管理部107によってこのような制御が行われることにより、ユーザアカウントの登録時点でプリンタ色追跡管理情報が1つしか登録されていない場合に、該プリンタ色追跡管理情報に関する業務の実行権限がユーザアカウントに容易にかつ確実に付与される。
[変形例2]
また、例えば、色管理サーバ1は、記憶部14に格納されている(図1参照)の情報を用いて、測色の傾向を分析し、該分析の結果をオペレータ等のユーザに通知してもよい。
また、例えば、色管理サーバ1は、記憶部14に格納されている(図1参照)の情報を用いて、測色の傾向を分析し、該分析の結果をオペレータ等のユーザに通知してもよい。
図20は、変形例2に係る測色履歴データD1の構成例を示す図である。図20に示す測色履歴データD1には、測色ID“106”における測色結果が“Fail”であったことが記録されており、続いて行われた測色ID“107”における測色結果は“Pass”であったことが記録されている。これは、測色ID“107”の測色結果が“Fail”であったために、”Printer B”のプリンタにおいて色調整が行われ、再度チャートの印刷が行われたことにより、そのチャートの測色結果は“Pass”となったことを示す。
また、測色ID“95”以前の“色追跡情報3”の測色履歴に着目すると、測色ID“43”と“78”の測色結果が、ともに“Fail”であることが分かる。また、いずれの測色IDによる測色も、日曜日に行われていることが分かる。このことから、“色追跡情報3”というプリンタ色追跡管理情報で管理されている色管理目標値、プリンタを用いて印刷されたチャートの測色は、何らかの要因によって、日曜日に“Fail”の測色結果を出してしまう傾向にあることが分かる。
したがって、このような傾向分析の結果に基づいて、該当する測色を行ったユーザのユーザIDと対応付けられたEmail等の連絡先に対して、この傾向を通知するメッセージを送ることにより、オペレータが何らかの対策を取らせることが可能となる。例えば、日曜日の業務の開始前に、ユーザID“Y-hanako”のユーザに対して、チャート印刷の前段階での色調整の実施を促すメッセージを送信したり、色管理サーバ1へのユーザのログイン時にポップアップメッセージを表示したりすれば、毎週日曜日に発生する傾向にある測色結果の“Fail”を、未然に防げる可能性が高くなる。
このような傾向の報知は、例えば、傾向の報知を行うスケジューラ(以下、傾向報知スケジューラと称する)等を設けておき、スケジューラに記載された内容に基づいて行うことができる。図21は、傾向報知スケジューラSdの構成例を示す図である。
図21に示すように、傾向報知スケジューラSdにおいては、曜日の項目と、プリンタ色追跡管理情報の項目とが対応付けられている。図21に示す例では、プリンタ色追跡管理情報は、“色追跡情報3”であれば“3”のように、数値のみで示されている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、プリンタ色追跡管理情報の名称そのものや、他の名称又は記号等によって管理されてもよい。
図21に示す傾向報知スケジューラSdには、“色追跡情報3”のプリンタ色追跡管理情報に関する傾向の報知曜日が、日曜日であることが示されている。ユーザへの傾向報知は、例えば、報知が必要であることを示す傾向報知フラグ(図示略)等を、ユーザアカウントと対応付けて設けておき、報知を行うべきユーザアカウントにおいては、傾向報知フラグをONにすることにより実現可能である。
そして、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、傾向報知を行うべき曜日の始業までの間のいずれかのタイミングにおいて、傾向報知フラグがONになっているユーザアカウントのEmailアドレスに対して傾向報知メッセージを送る。さらに、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、該ユーザアカウントのユーザによる色管理サーバ1へのログイン時に、ポップアップ通知によって傾向報知を行う。なお、Emailアドレスに対する傾向報知メッセージの送信と、ポップアップ通知とは、両方行わなくてもよく、片方のみが行われてもよい。
図22は、色管理サーバ1による傾向報知方法(1)の手順の例を示すフローチャートである。
まず、色管理サーバ1のプリンタ色追跡管理情報管理部107は、予め定められた所定のタイミング等において、傾向報知スケジューラSd(図21参照)を確認する(ステップS51)。次いで、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、傾向報知スケジューラSdにプリンタ色追跡管理情報は登録されているか否かを判定する(ステップS52)。図21に示した例のように、日曜日の項目に“3”(色追跡情報3)と記されている場合、ステップS52はYES判定となる。
ステップS52で、プリンタ色追跡管理情報は登録されていないと判定された場合(ステップS52がNO判定の場合)、色管理サーバ1は傾向報知処理を終了する。一方、ステップS52で、プリンタ色追跡管理情報は登録されていると判定された場合(ステップS52がYES判定の場合)、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、傾向報知スケジューラSdに登録されているプリンタ色追跡管理情報を取得する(ステップS53)。図21に示した例では、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、“色追跡情報3”のプリンタ色追跡管理情報を取得する。
次いで、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、ステップS53で取得したプリンタ色追跡管理情報に関する業務の実行権限を有するユーザアカウントを特定する(ステップS54)。例えば、プリンタ色追跡管理情報テーブルT4(図5参照)において、傾向報知スケジューラSdから取得した“色追跡情報3”と対応付けられているユーザアカウントは、ユーザIDが“Y-hanako”のユーザアカウントである。したがって、ステップS54では、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、ユーザIDが“Y-hanako”のユーザアカウントを特定する。
次いで、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、ステップS54で特定したユーザアカウントの傾向報知フラグ(図示略)をONにする(ステップS55)。次いで、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、未取得のプリンタ色追跡管理情報はあるか否かを判定する(ステップS56)。図21に示した例のように、傾向報告スケジューラSdに登録されているプリンタ色追跡管理情報が1つ(“色追跡情報3”)である場合には、ステップS56はNO判定となる。
ステップS56で、未取得のプリンタ色追跡管理情報はあると判定された場合(ステップS56がYES判定の場合)、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、ステップS53に戻って処理を続ける。一方、ステップS56で、未取得のプリンタ色追跡管理情報はないと判定された場合(ステップS56がNO判定の場合)、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、ステップS54で特定したユーザアカウントのEmailアドレスに、傾向報知メッセージを送信する(ステップS57)。ステップS57の処理後、色管理サーバ1による色管理サーバ1による傾向報知方法(1)は終了する。
図23は、色管理サーバ1による傾向報知方法(2)の手順の例を示すフローチャートである。
まず、色管理サーバ1のプリンタ色追跡管理情報管理部107は、ユーザ(オペレータ)による色管理サーバ1へのログインを検知したか否かを判定する(ステップS61)。ステップS61で、ログインは検知していないと判定された場合(ステップS61がNO判定の場合)、ステップS61の判定を繰り返す。
一方、ステップS61で、ログインを検知したと判定された場合(ステップS61がYES判定の場合)、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、該ユーザと対応付けられた傾向報知フラグはONになっているか否かを判定する(ステップS62)。ステップS62で、傾向報知フラグはONになっていると判定された場合(ステップS62がYES判定の場合)、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、UI制御部108a(図1参照)を介して、傾向報知のポップアップメッセージPm(後述の図24参照)を表示させる(ステップS63)。
次いで、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、UI制御部108aを介して、不図示のクライアントPCの表示部にプリンタ色追跡管理画面Sc2(図10参照)を表示させる(ステップS64)。一方、ステップS62で、傾向報知フラグはOFFであると判定された場合(ステップS62がNO判定の場合)、プリンタ色追跡管理情報管理部107は、ステップS64の処理を行う。ステップS64の処理後、色管理サーバ1による傾向報知処理(2)は終了する。
図24は、傾向報知ポップアップメッセージPmが表示されたプリンタ色追跡管理画面Sc2の例を示す図である。
図24に示すように、プリンタ色追跡管理画面Sc2には、傾向報知ポップアップメッセージPmが表示されている。傾向報知ポップアップメッセージPmには、「山田花子さん、ようこそ。現在、“色追跡情報3”がPassしない可能性があります。色検証を実施する前に、実機の色調整をすることをお勧めします。」のメッセージが表示されている。また、該メッセージの下には、プリンタ色追跡管理情報“色追跡情報3”として管理されている色管理目標値は“JapanColorターゲット設定”であり、プリンタは“Printer B”であることが示されている。
色管理サーバ1によってこのような処理が行われることにより、ユーザ(オペレータ)は、ログイン後に実施しようとした色検証がPassしない可能性が高いことを知ることができ、色検証の実施前に色調整を行う等の対策をとることが可能となる。これにより、プリンタ色追跡管理情報によって管理されている色検証業務において、Failが生じる確率を低くすることができる。
[その他変形例]
また、例えば、上述の実施形態では、色管理サーバ1が、印刷会社内のプリンタの色管理を行う例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。本発明に係る色管理サーバ1は、ある印刷会社とその印刷会社の下請け先の印刷会等の、異なる会社間での色管理目標値の情報の共有を行ってもよい。
また、例えば、上述の実施形態では、色管理サーバ1が、印刷会社内のプリンタの色管理を行う例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。本発明に係る色管理サーバ1は、ある印刷会社とその印刷会社の下請け先の印刷会等の、異なる会社間での色管理目標値の情報の共有を行ってもよい。
1…色管理サーバ、10…色管理部、11…制御部、104…プリンタ情報管理部、105…ユーザ情報管理部、106…色管理目標値管理部、107…プリンタ色追跡管理情報管理部、108a…UI制御部、D1…測色履歴データ、D2…プリンタ色追跡情報-測色情報対応データ、T1…プリンタ情報テーブル、T2、T2′…ユーザ情報テーブル、T3…色管理目標値テーブル、T4…プリンタ色追跡管理情報テーブル
Claims (9)
- 少なくとも一つの画像形成装置に対して、測色器による測色結果が満たすべき基準である色管理目標値を対応付けて色管理を行う色管理装置であって、
前記画像形成装置と前記色管理目標値とが対応付けて管理される対応情報に対して、前記色管理目標値を用いた色検証業務を行うユーザの情報を対応付けて管理する管理部を備える
色管理装置。 - 前記管理部は、前記ユーザが前記色検証業務を行う前記色管理目標値が複数ある場合、前記ユーザに対して複数の前記対応情報を対応付けて管理する
請求項1に記載の色管理装置。 - 前記管理部は、前記対応情報を表示する対応情報表示画面において、前記色管理装置にログインしている前記ユーザと対応付けられた前記対応情報のみを表示させる制御を行う
請求項2に記載の色管理装置。 - 前記管理部は、前記ユーザのアカウントに対して有効期限を対応付けて管理し、前記有効期限が過ぎた時点で前記色管理装置にログインしたユーザに対しては、前記ユーザと対応付けられていた前記対応情報を前記対応情報表示画面に表示しない
請求項3に記載の色管理装置。 - 前記管理部は、前記対応情報と、前記対応情報において管理されている前記画像形成装置による印刷物の測色結果の履歴情報とを、対応付けて管理する
請求項4に記載の色管理装置。 - 前記管理部は、前記測色結果の履歴情報に基づいて、前記測色結果が前記基準を満たさない傾向にあると分析した前記対応情報に対応付けられたユーザに対して、傾向の分析結果に関する情報を報知する
請求項1~5のいずれか一項に記載の色管理装置。 - 前記傾向の分析結果に関する情報には、前記色検証業務の実施前に色調整を実施することを前記ユーザに促す通知が含まれる
請求項6に記載の色管理装置。 - 少なくとも一つの画像形成装置に対して、測色器による測色結果が満たすべき基準である色管理目標値を対応付けて色管理を行う色管理装置による色管理方法であって、
前記画像形成装置と前記色管理目標値とが対応付けて管理される対応情報に対して、前記色管理目標値を用いた色検証業務を行うユーザの情報を対応付けて管理する手順を含む
色管理方法。 - 少なくとも一つの画像形成装置に対して、測色器による測色結果が満たすべき基準である色管理目標値を対応付けて色管理を行う色管理装置を構成するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
前記画像形成装置と前記色管理目標値とが対応付けて管理される対応情報に対して、前記色管理目標値を用いた色検証業務を行うユーザの情報を対応付けて管理する手順を含む
プログラム。
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JP7057682B2 (ja) | 2018-02-21 | 2022-04-20 | キヤノン株式会社 | 色管理システム、印刷装置とその制御方法、及びプログラム |
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