JP2023032251A - 基準在庫管理装置、基準在庫管理システム、基準在庫管理方法 - Google Patents

基準在庫管理装置、基準在庫管理システム、基準在庫管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、品目ごとに適正な在庫数を確保するとともに在庫収益性を改善することができる、基準在庫管理技術を提供することを目的とする。【解決手段】本発明に係る基準在庫管理装置は、在庫適正化のための施策を実施するか否かを決定する基準として、交叉比率・交叉差額・在庫引当率のうち少なくともいずれかを用い、さらに施策を実施する品目の優先度を決定する。【選択図】図2

Description

本発明は、基準在庫数を効率的に調整し在庫を適正化する技術に関する。
製造業や卸売業において、基準在庫管理は、在庫適正化のための重要な管理業務である。基準在庫数とは、手持ち在庫数と発注残数との合計が、常にこの数値以上となるように定められた在庫数のことである。基準在庫数は、安全在庫量や調達リードタイムなどの値に基づき、担当者が最終決定する。しかし、近年の顧客サービス性を重視する傾向を受けて、急な顧客要求など短納期対応が求められることもあり、担当者は基準在庫数を高めに設定し、在庫を多めに持つことが多くなっている。
下記特許文献1は、『整合性を持った適正在庫の評価基準に基づいた複数製品間の在庫調整を可能にすることを目的とする。』という課題と、『製品の欠品リスクを示す利益及び在庫リスクを示す在庫増加額とから製品の評価指標である管理キャッシュフローを算出する算出手段と、管理キャッシュフローを少なくとも含む製品を分類するための分類条件を設定する分類条件設定手段と、分類条件に従って製品が分類されるカテゴリ、及びカテゴリの在庫調整の優先度とを対応付けて記憶する記憶手段と、分類条件に従って、製品の属するカテゴリを決定する在庫評価手段と、在庫評価手段で決定されたカテゴリと、記憶手段に記憶されているカテゴリと在庫調整の優先度の対応情報に従って、複数の製品の在庫調整の優先度を決定する決定手段と、決定手段で決定された優先度に従って複数の製品の在庫調整を行う在庫調整手段とを備えることによって課題を解決する。』という解決手段とを記載している(要約参照)。
特開2012-256369号公報
基準在庫数は、顧客サービス性に対応するために在庫を多めに保持するのみでなく、収益が見込める品目は在庫を多めに持ち、収益の見込みが低い品目は在庫を少なめにするなど、収益性まで考慮して定めることが必要である。しかし、膨大な品目に対して、このような検討を個別に短時間で実施することは困難である。
特許文献1においては、総枠管理と単品管理との間で整合性を持った評価指標を用いて全製品の在庫水準を最適化することを図っている。しかし実際の在庫管理においては、必ずしも全製品を通じた在庫水準を最適化することが求められるとは限らず、品目ごとに在庫を最適化するほうが望ましい場合も考えられる。例えば品目固有の事情によってその品目に適した在庫を個別に設定すべき場合があり得る。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、品目ごとに適正な在庫数を確保するとともに在庫収益性を改善することができる、基準在庫管理技術を提供することを目的とする。
本発明に係る基準在庫管理装置は、在庫適正化のための施策を実施するか否かを決定する基準として、交叉比率・交叉差額・在庫引当率のうち少なくともいずれかを用い、さらに施策を実施する品目の優先度を決定する。
本発明に係る基準在庫管理装置によれば、品目ごとの交叉比率や在庫引当率などを考慮し基準在庫制限値を算出することにより、品目ごとの在庫収益性改善度合いを算出することができ、基準在庫を調整するための対策についての優先順序を付与することができる。これにより在庫適正化のための効率的かつ効果的な基準在庫数の修正を実施できる。上記以外の課題、構成、および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施形態1に係る基準在庫管理装置100、および、基準在庫管理システム10の機能ブロック図である。 ユーザが基準値定義データ124を設定し、基準在庫管理装置100がその基準値に基づき対策が必要な品目を抽出し、対策の優先順序を算出する処理のシーケンス図である。 品目データの構成例を示す。 在庫引当率データ122の構成例を示す。 交叉比率データ123の構成例を示す。 売上規模データの構成例を示す。 対策済品目データの構成例を示す。 基準値定義データ124の構成例を示す。 期間定義データ125の構成例を示す。 在庫適正化のための対策を実施する品目を基準在庫管理装置100が抽出する手順を説明するフローチャートである。 基準在庫検討品目データ126の構成例を示す。 受注データの構成例を示す。 発注済データの構成例を示す。 初期在庫データの構成例を示す。 基準在庫管理装置100が基準在庫数についての対策を実施する優先順序を算出する手順を説明するフローチャートである。 受払データ127の構成例を示す。 基準在庫制限値データ128の構成例を示す。 評価結果データ129の構成例を示す。 実施形態2における基準値定義データ124の例である。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係る基準在庫管理装置100、および、基準在庫管理システム10の機能ブロック図である。基準在庫管理システム10は、基準在庫管理装置100、基準在庫管理者が使用するユーザ端末300、データベース400、を備える。これらはネットワーク200を介して通信可能に接続されている。
ユーザ端末300は、PC(Personal Computer)等の情報処理装置である。基準在庫管理者はユーザ端末300を用いて、基準在庫数を検討する品目を抽出するための基準値や基準在庫数に対する対策を実施する優先順序を算出するための基準値を設定することができる。ユーザ端末300は、設定された基準値を基準在庫管理装置100に対して送信する。ユーザ端末300は、基準在庫管理装置100が出力する情報を画面表示する。
データベース400は、例えばERP(Enterprise Resources Planning)等のシステム、またはそれに準じるデータを蓄積したデータベースである。データベース400は、データを格納する記憶装置と、データ送受信を実施するコンピュータによって構成することができる。データベース400は、マスタ情報(例えば後述する品目管理データ121、在庫引当率データ122、交叉比率データ123、売上規模データ、対策済品目データの5つのデータ)を格納している。
ネットワーク200は、ユーザ端末300と、データベース400と、基準在庫管理装置100を通信可能に接続する。ネットワーク200は、通常はLAN(Local Area Network)等のユーザの組織が管理する通信網である。ただし、これらに限らず、インターネット等の公衆通信網、WAN(Wide Area Network)またはVAN(Virtual Private Network)等の一般公衆回線を一部に用いた通信網であってもよい。
基準在庫管理装置100は、PCまたはサーバーコンピュータ等の情報処理装置を用いて構成することができる。基準在庫管理装置100は、在庫適正化度合いが低い問題品目を抽出し、それらの品目を効率的に改善するために、基準在庫制限値、および、対策優先順序を提示する。在庫適正化度合いをはかる指標として、(a)各品物が収益を生み出している部品であるか否かをはかる交叉比率(=在庫金額に対する利益の割合)、(b)顧客要求(受注)に対し在庫を引き当てて出荷できた割合をはかる在庫引当率(=在庫引当数に対する受注数の割合)、の2つを用いている。交叉比率に代えて、後述する交叉金額を用いてもよい。
基準在庫管理担当者が、基準在庫数を適正化するための品目選定基準と優先順位付基準を設定すると、基準在庫管理装置100は品目選定基準に従い品目抽出のための判定処理を実施する。次に基準在庫管理装置100は、抽出した品目に対して優先度付基準を用い基準在庫制限値を品目ごとに算出する。最後に基準在庫管理装置100は、抽出品目全てに対して基準在庫数変更前後の評価指標の偏差を求め、基準在庫数変更効果が高い品目から順に優先順序を付ける。これにより、基準在庫管理担当者は、在庫適正化度合いが低く、改善効果が見込める品目を優先して効率よく基準在庫数を見直し、在庫を適正化することができる。これらの具体的処理手順については後述する。
基準在庫管理装置100は、演算部110、記憶部120、入力部130、出力部140を備える。入力部130は、基準在庫管理装置100に対する操作指示(例えばユーザ端末300からの指示)などを受け取る。出力部140は、基準在庫管理装置100による処理結果を出力する。出力形式は、例えば画面表示、処理結果を記述したデータの出力、などの任意形式を用いることができる。
演算部110は、在庫引当率基準判定部111、交叉比率基準判定部112、売上規模基準判定部113、除外品目判定部114、基準在庫制限値算出部115、評価指標改善度算出部116、対策優先順序算出部117を備える。これら各機能部の動作については後述する。
記憶部120は、品目管理データ121、在庫引当率データ122、交叉比率データ123、基準値定義データ124、期間定義データ125、基準在庫検討品目データ126、受払データ127、基準在庫制限値データ128、評価結果データ129、を記憶する。記憶部120は、例えば、ハードディスクドライブやフラッシュメモリデバイスなどの記憶装置から構成される。各データの詳細については後述する。
図2は、ユーザが基準値定義データ124を設定し、基準在庫管理装置100がその基準値に基づき対策が必要な品目を抽出し、対策の優先順序を算出する処理のシーケンス図である。以下図2の各シーケンスについて説明する。
基準在庫管理担当者は、ユーザ端末300を用い、基準在庫管理装置100を起動するよう指示し、基準値定義データ124、期間定義データ125を送信する。基準在庫管理装置100は、その命令を受け取り、データベース400に対し、マスタ情報(例えば後述する品目管理データ121、在庫引当率データ122、交叉比率データ123、売上規模データ、対策済品目データの5つのデータ)を要求する。データベース400は、その要求を受け取り、事前に蓄積しておいた各種マスタ情報を基準在庫管理装置100に対して送信する。基準在庫管理装置100は、各種マスタ情報を受け取って記憶部120に格納し、これらのマスタ情報を用いて、施策を実施する品目を抽出する。基準在庫管理装置100は、抽出結果である基準在庫検討品目データ126をユーザ端末300に対して通知し、基準在庫管理担当者はユーザ端末300上でその結果を確認する。以上の手順の詳細については図10を用いて改めて説明する。
基準在庫管理担当者はユーザ端末300を用い、基準在庫検討品目データ126を確認し、必要に応じ、基準在庫検討品目データ126に対して品目を追加あるいは削除することにより、基準在庫検討品目データ126を更新する。
ユーザ端末300は、更新した基準在庫検討品目データ126を基準在庫管理装置100に対して通知する。基準在庫管理装置100は、その通知を受け取り、データベース400に対し、基準在庫検討品目データ126を送信し、品目名が同データと一致するマスタ情報(例えば受注データ、発注済データ、初期在庫データの3つのデータ)をデータベース400に対し要求する。データベース400は、その要求を受け取り、事前に蓄積しておいた各種マスタ情報を基準在庫管理装置100に対して送信する。基準在庫管理装置100は、それらの情報を受け取り、在庫適正化のための対策を実施する優先順序を算出する。基準在庫管理装置100は優先順序をユーザ端末300に対して通知するとともに、データベース400に格納する。以上の手順の詳細については図15を用いて改めて説明する。
<実施の形態1:品目抽出>
図3は、品目データの構成例を示す。品目データは、品目管理データ121の一部として構成されている。品目データは、品目名、調達先ID、調達リードタイム、重点管理品フラグ、基準在庫数を保持している。これらのデータは、品目の基礎情報としての意義を有する。
図4は、在庫引当率データ122の構成例を示す。在庫引当率データ122は、ある期間内の出庫要求に対して、在庫を引き当てる期日通りに出庫できた割合を、品目ごとに記述したデータである。在庫引当率データ122は、在庫引当率の履歴として、品目名、在庫引当率、年月日を保持している。年月日は、在庫引当率を算出する期間の開始日または終了日である。
図5は、交叉比率データ123の構成例を示す。交叉比率とは、在庫に対する利益の割合を示したものである。交叉比率が1以上であれば、利益を生み出している品目であるといえるので、交叉比率は在庫が適正であるか否かを判断するための1指標となる。交叉比率データ123は、ある期間内の在庫に対する利益の割合を記述したデータである。交叉差額は、利益が在庫をどれだけ上回っているか差分を示したものである。交叉差額が0より大きければ利益を生み出している品目であるといえ、交叉差額も交叉比率と同様に在庫が適正であるか否かを判断するための1指標となる。交叉比率データは、品目名、交叉比率、交叉差額、年月日を保持している。年月日は、交叉比率と交叉差額を算出する期間の開始日または終了日であり、原則として在庫引当率データ122の年月日と同じ期間を表している。
図6は、売上規模データの構成例を示す。売上規模データは、品目管理データ121の一部として構成されている。売上規模データは、品目ごとの売上や収益を記述したデータである。売上規模データは、品目名、売上高、収益、年度を保持している。
図7は、対策済品目データの構成例を示す。対策済品目データは、品目管理データ121の一部として構成されている。通常、基準在庫数の見直し対策を実施してから対策効果が在庫数に表れるまでには、ある程度の時間経過が必要となる。したがって、対策を実施してから時間が経過していない品目については、対策を実施する対象品目から除くのが適当である。そこで対策済品目データは、基準在庫見直しを既に実施した品目を管理する。対策済品目データは、品目名、対策日を保持している。図7のデータ例は、品目Gについて対策を実施済であることを示している。
図8は、基準値定義データ124の構成例を示す。本データは、図2において基準在庫管理装置100が各ステップを実施する際の基準値を定義する。基準値定義データ124は、基準項目、品目選定基準値、在庫基準値を保持している。これらの基準値の使い方については、後述のフローチャートにおいて説明する。
図9は、期間定義データ125の構成例を示す。本データは、図2において基準在庫管理装置100が検討品目を抽出するステップおよび対策優先度を算出するステップの対象期間を定義する。期間定義データは、品目選定日、開始日、終了日を保持している。品目選定日は品目を抽出するステップの実施日である。開始日と終了日は、各ステップの対象期間を表す。
図10は、在庫適正化のための対策を実施する品目を基準在庫管理装置100が抽出する手順を説明するフローチャートである。本フローチャートは、図2において基準在庫管理装置100が実施する1つ目のステップの詳細を説明するものである。本フローチャートは演算部110によって実施される。以下、図10の各ステップについて詳細に説明する。
ステップS1001において、在庫引当率基準判定部111は、取り扱い中の全品目の中から、在庫引当率が基準値以上の品目を判定し、抽出する。在庫不足により出庫できない割合が基準値よりも低い品目については、基準在庫数を変更しないこととする。まずは在庫引当を確実に行えるように改善し、顧客サービス性を上げることが重要であるからである。よって、在庫引当率が基準値に満たない品目は、本ステップを介して、基準在庫数を適正化する対象品目から除外する。例えば、図4の在庫引当率データ122にはA~Gまで7品目の登録があるのに対し、図8の品目選定基準値は在庫引当率100%と定義されている。したがって在庫引当率基準判定部111は、在庫引当率データの在庫引当率が100%以上の品目のみを抽出する。これによりE品目が除外され、残る6品目(A、B、C、D、F、G)が抽出される。
ステップS1002において、交叉比率基準判定部112は、ステップS1001において抽出された品目のうち、交叉比率が基準値以下の品目を判定し、抽出する。本ステップでは、交叉比率が低い、つまり、得られる収益よりも在庫金額が高い品目は、収益に見合うだけの在庫金額に削減することが必要であるので、交叉比率の基準値以下の品目を抽出する。例えば、図8の品目選定基準値の交叉比率は0.9と定義されている。交叉比率基準判定部112は、図5の交叉比率データ123の品目ごとの交叉比率を確認し、基準値を満たす(交叉比率が0.9以下)品目を抽出する。このデータ例においては、抽出中の品目が品目Eを除いて全て交叉比率0.9以下であるので、対策を実施する候補品目は6品目となる。交叉比率に代えて交叉差額を用いてもよい。以下のステップにおいても同様である。
ステップS1003において、売上規模基準判定部113は、ステップS1002において抽出された品目のうち、売上規模が基準値以上の品目を判定し、抽出する。一般に、基準在庫数を変更する場合、基準在庫管理担当者による確認作業が必要となるが、その作業工数には限りがある。そこで本ステップにおいて、基準在庫変更による経営改善効果が高い品目を優先的に抽出する。例えば、図8の基準値定義データ124は、品目選定基準値の売上高が10Mと設定されている。売上規模基準判定部113は、図6の売上規模データの品目毎の売上高を確認し、基準を満たす(売上高が10M以上)品目を抽出する。このデータ例においては、候補品目の6品目のうちF品目が除外され、残る5品目(A、B、C、D、G)が基準在庫検討候補品目となる。
ステップS1004において、除外品目判定部114は、ステップS1003において抽出された候補品目のうち、除外品目を判定する。例えば、図7の対策済品目データにG品目と記載があるので、候補品目からG品目を除外し、残る4品目(A、B、C、D)が対策を実施する品目として抽出される。
図11は、基準在庫検討品目データ126の構成例を示す。基準在庫検討品目データ126は、図10のフローチャートの結果として作成される。品目選定基準日は、図10のフローチャートを実施する対象期間として期間定義データ125が定義する品目選定日と同じである。基準在庫検討品目データ126は、品目名、交叉比率、在庫引当率、交叉差額、売上高、収益、品目選定基準日を保持している。これらデータ項目は、図10のフローチャートを介してマスタ情報から得られる各データ項目である。
<実施の形態1:優先度>
図12は、受注データの構成例を示す。受注データは、品目管理データ121の一部として構成されている。受注データは、品目ごとの受注履歴をある期間にわたって記録したデータである。受注データは、品目名、員数、年月日、販売先IDを保持している。本データでは、受注したあと直ぐに出荷することを想定し、受注日および出荷日を年月日として1つの日付で管理しているが、受注日・出荷日・売上計上日などがそれぞれ異なる場合は、個別に日付を管理する必要がある。後述するS1501の受払処理においては、記載の便宜上、図12のように年月日(あるいは出荷日)を用いて受注データが記録されていることを想定する。
図13は、発注済データの構成例を示す。発注済データは、品目管理データ121の一部として構成されている。発注済データは、図2における2つ目のステップ(対策優先順序算出)を実施する対象期間の初日、つまり、期間定義データ125の開始日よりも前に、発注処理を実施したがまだ入庫していない発注の履歴を記述している。発注済データは、品目名、員数、入庫日、発注日、調達先IDを保持している。
図14は、初期在庫データの構成例を示す。初期在庫データは、品目管理データ121の一部として構成されている。初期在庫データは、図2における2つ目のステップ(優先度算出)を実施する対象期間の初日、つまり、期間定義データ125の開始日時点における在庫を記述している。初期在庫データは、品目名、在庫数、年月日を保持している。年月日は期間定義データ125の開始日と同日である。
図15は、基準在庫管理装置100が基準在庫数についての対策を実施する優先順序を算出する手順を説明するフローチャートである。本フローチャートは、図2において基準在庫管理装置100が実施する2つ目のステップの詳細を説明するものである。本フローチャートは演算部110によって実施される。以下、図15の各ステップについて詳細に説明する。
ステップS1501において、基準在庫制限値算出部115は、基準在庫検討品目データ126に記載のある品目を対象として、基準在庫の制限値を算出する。基準在庫の制限値は、基準値定義データ124の在庫基準値の在庫引当率以上であり、交叉比率が基準値定義データ124の在庫基準値の交叉比率以上であり、そのなかで、交叉比率が最大となる、基準在庫数である。交叉比率が大きいほど収益性は上がるが、他方で余剰在庫が減ることにより欠品可能性が高まる。そこで在庫引当率の基準値を満たしつつ交叉比率が最大となる基準在庫数を、制限値としていったん確定しておき、その範囲内で基準在庫数を最適化することを図る。本ステップはその制限値を決定するためのものである。
基準値を順守する基準在庫数の算出方法としては、例えば以下がある。品目データにある現在の基準在庫数を初期値として、一定割合または一定間隔で基準在庫数を減らしながら、都度、期間定義データ125の開始日から終了日までの受け払い計算を実施する(すなわち品目の入荷・出荷をシミュレートする)。在庫引当率と交叉比率が基準値以上となる基準在庫数のうち交叉比率が最大となる基準在庫数を、制限値として採用することができる。基準在庫数の探索は、2分探索などいずれの探索法を用いても構わない。基準在庫制限値算出部115は、本処理を基準在庫検討品目データ(図11)の全品目に対して実施する。
図16は、受払データ127の構成例を示す。受払データ127は、ステップS1501の過程において得られるデータであり、基準在庫制限値となる基準在庫数を用いたときの期間内の入庫数、出庫数、在庫数、在庫不足数、を品目ごとに記述する。年月日は、シミュレートを実施した対象期間の最終日である。
図17は、基準在庫制限値データ128の構成例を示す。基準在庫制限値データ128は、ステップS1501の結果として得られるデータであり、基準在庫制限値を品目ごとに記述する。基準在庫数は、需要変動や販売促進のためのキャンペーンの有無など、時期ごとにそれぞれ設定する場合もある。そこで、基準在庫制限値は年月日とともに設定する。基準在庫数を変更しない期間においては、品目ごとに1つの基準在庫制限値を設定し、その期間内においては同じ基準在庫数を用いることも可能である。
図18は、評価結果データ129の構成例を示す。評価結果データ129は、S1501~S1503の結果を格納するデータである。評価結果データ129は、品目名、在庫引当率、交叉比率、交叉差額、交叉比率改善度、交叉差額改善度、在庫引当率改善度、優先順位を保持している。S1501においては、在庫引当率、交叉比率、交叉差額を格納する。S1502においては、交叉比率改善度、交叉差額改善度、在庫引当率改善度を格納する。S1503においては、優先順位を格納する。
ステップS1502において、評価指標改善度算出部116は、ステップS1501の結果を用いて評価指標の改善度合いを求める。まず、ステップS1501で算出した受払データ127をもとに、品目ごとの交叉差額を算出する。次に、ステップS1501で算出した在庫引当率から在庫引当率データ122の在庫引当率を引くことにより、在庫引当率改善度を算出する。さらに、ステップS1501で算出した交叉比率から交叉比率データ123の交叉比率を引くことにより、交叉比率改善度を算出する。交叉差額についても同様に、本ステップで求めた交叉差額から交叉比率データ123の交叉差額を引くことにより、交叉差額改善度を算出する。最後に、以上3種の改善度を評価結果データに格納する。
S1502の計算例について説明する。図8の基準値定義データ124においては、在庫引当率の基準値を品目選定基準値と在庫基準値ともに100%としているので、在庫引当率改善度は対象品目全てにおいて0(ゼロ)である。交叉比率と交叉差額は、品目ごとにそれぞれ求めることが必要である。例えば、A品目は、在庫基準値の交叉比率は1.00に対し、基準在庫変更前のもともとの交叉比率は0.37であったので、交叉比率改善度は0.63となる。
ステップS1503において、対策優先順序算出部117は、基準在庫数についての対策を実施する品目の優先順序を決定する。限られた人的リソースおよび時間の中で効率的に基準在庫数についての対策を実施するためには、在庫適正化度合いが低く、かつ、基準在庫変更による改善効果が高い品目から優先的に取り組むことが重要である。そこで対策優先順序算出部117は、評価結果データ129の交叉比率改善度が高い品目から順に優先順位をつける。基準在庫管理担当者は、この優先順序に従って、上位の品目から順に基準在庫数の対策を実施することにより、在庫適正化度合いの改善効果が高い品目から優先的に対策を実施することが可能となる。
交叉比率改善度が同じ品目が複数ある場合は、それらの品目の中で交叉差額改善度が大きい順に並べ替え、大きい品目から優先順位をつけてもよい。交叉比率改善度と交叉差額改善度がともに同じである品目については、さらに在庫引当率改善度が大きい順に優先順位を高くしてもよい。例えば在庫引当率の基準値を100%未満にした場合は、在庫引当率改善度が0よりも大きくなるので、在庫引当率改善度が大きい順に優先度を高くすることができる。
在庫引当率の基準値を100%未満(例:90%)にした場合、在庫引当率をその基準値まで下げてもよいことになる。ただし在庫引当率が下がるということは、欠品の可能性が上がるということなので、なるべく在庫引当率を下げないほうが望ましい。そこでオプションとして、S1502において計算した在庫引当率が100%に近いほど、優先度を高くしてもよい。あるいは、例えば倉庫の容量や品目のビジネス重要度などのような品目ごとの個別事情によっては、欠品がある程度許容される場合もある。そのような品目については、在庫引当率が100%に近くなくてもよいと考えられる。このような品目ごとの事情に鑑みて、在庫引当率改善度(または在庫引当率と100%からどれだけ離れているか)を予備的に用いて、優先度を決定してもよい。
<実施の形態1:まとめ>
本実施形態1に係る基準在庫管理装置100は、各品物が収益を生み出している部品であるか否かをはかる交叉比率(=在庫金額に対する利益の割合)、あるいは、交叉差額(=利益から在庫金額を引いた差分)を活用することによって収益に見合う在庫数を保持し、かつ、基準在庫数を変更することによる在庫収益性の改善効果が大きい品目から順に効率的に基準在庫数の見直しが行えるように、対象品目全てに対して対策の優先順序を決定する。これにより、必要在庫数を確保しつつ、在庫品目の収益性を改善することができる。すなわち、基準在庫数を品目ごとに最適化する必要性がある場合において、これを効果的に実現することができる。
本実施形態1に係る基準在庫管理装置100は、在庫引当率が基準値を満たす(顧客からの注文に対して在庫から引き当てることができる割合が基準値を満たす)ことができるような、基準在庫数の制限値を、受払シミュレーションによって算出する。さらに、その制限値の範囲内で、評価指標(交叉比率の改善度または交叉差額の改善度)を最大化することができる基準在庫数を求める。これにより、基準在庫数を減少させ過ぎることなく、適正な基準在庫数を確保した上で収益を向上させることができる。
本実施形態1に係る基準在庫管理装置100は、交叉比率の改善度が大きい順または交叉差額の改善度が大きい順に、基準在庫数に対する対策の優先度を高く設定する。さらにオプションとして、在庫引当率の改善度が大きい順または在庫引当率が100%に近いか否かを基準として、対策優先度を決定する。これにより、対策の効果が高い品目から順に基準在庫数を最適化することができる。
本実施形態1において、図2のシーケンスは、基準在庫管理担当者が基準在庫数の変更有無を最終的に決定することを想定している。これに対して、基準在庫管理担当者によるチェックが必要ない場合は、基準在庫変更の処理時間や改善度の総和などの条件を考慮した上で、基準在庫制限値や基準在庫数を基準在庫管理装置100が自動変更することも可能である。
<実施の形態2>
実施形態1において、基準在庫制限値算出部115は、在庫引当率を基準値以上確保することを前提とした上で、交叉比率(または交叉差額)をどこまで上げられるかという観点で、基準在庫制限値を算出することを説明した。これは、在庫引当率を確保することを前提とした上で、収益性をその範囲内で最大化しようとするものである。実施形態1とは異なり、収益性を確保することを前提とした上で、在庫引当率をその範囲内で最大化することもできる。
そこで、本発明の実施形態2に係る基準在庫管理装置100において、基準在庫制限値算出部115は、交叉比率を基準値以上確保することを前提とした上で、在庫引当率をどこまで上げられるかという観点で、基準在庫制限値を算出する。この場合はS1501において、現在の基準在庫数を初期値として、基準在庫数を増やしながら受け払い計算を実施する。交叉比率(または交叉差額)が基準値以上となる基準在庫数を確保した上で、在庫引当率が最大となる基準在庫数を、制限値として採用することができる。その他の処理は実施形態1と同様である。
図19は、本実施形態2における基準値定義データ124の例である。在庫基準値は、交叉比率1.00とされているが、在庫引当率は設定されていない。この場合は、交叉比率1.00以上となる基準在庫数の候補のなかで交叉比率が最大値をとる基準在庫数が解であり、基準在庫制限値となる。
<実施の形態3>
実施形態1~2においては、基準在庫数に対する対策を実施する品目をまず抽出し、その品目に対して対策優先度を決定することを説明した。この順序は反対でもよい。そこで本発明の実施形態3に係る基準在庫管理装置100は、全品目に対してまず対策優先度を決定し、次に対策を実施する品目を抽出する。各ステップの処理手順は実施形態1~2と同様である。
<本発明の変形例について>
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
以上の実施形態のS1501において、制限値を探索する際に用いる受発注シミュレーションは、必ずしも実際の受発注履歴を用いて実施しなくともよい。例えば妥当な数値範囲内で生成した疑似数値を用いて受発注シミュレーションを実施してもよい。
以上の実施形態において、在庫引当率として、以下のいずれかを用いることができる:(a)品目の受注量に対する予定納期日以内に納入可能な納入量の割合(納期遵守率);(b)品目の出荷要求量に対する出荷可能な出荷量の割合(出庫率)。ここでいう量は、物品の個数であってもよいし、受発注件数であってもよい。
以上の実施形態において、基準在庫管理装置100は、データベース400からマスタ情報を取得することを説明したが、データベース400は基準在庫管理装置100の一部として構成してもよい。
以上の実施形態において、演算部110および演算部110が備える各機能部は、その機能を実装した回路デバイスなどのハードウェアによって構成することもできるし、その機能を実装したソフトウェアをCPU(Central Processing Unit)などの演算装置が実行することによって構成することもできる。
10:基準在庫管理システム
100:基準在庫管理装置
110:演算部
111:在庫引当率基準判定部
112:交叉比率基準判定部
113:売上規模基準判定部
114:除外品目判定部
115:基準在庫制限値算出部
116:評価指標改善度算出部
117:対策優先順序算出部
120:記憶部
121:品目管理データ
122:在庫引当率データ
123:交叉比率データ
124:基準値定義データ
125:期間定義データ
126:基準在庫検討品目データ
127:受払データ
128:基準在庫制限値データ
129:評価結果データ
130:入力部
140:出力部
200:ネットワーク
300:ユーザ端末
400:データベース

Claims (15)

  1. 基準在庫を適正化するための対策を決定する基準在庫管理装置であって、
    基準在庫を適正化するための対策を実施する1以上の品目を決定するとともに前記品目のうち前記対策を実施する優先度を決定する演算部を備え、
    前記演算部は、
    前記対策を実施するか否かを判定するために用いる1以上の基準値を決定するとともに、前記品目のうち前記対策を実施するものを抽出し、
    前記決定した基準値を満たしつつ評価指標が最大となる前記基準在庫の制限値を、前記抽出した品目ごとに計算し、
    前記制限値の範囲内で前記対策を実施することによって前記評価指標が改善する改善度にしたがって、前記対策を実施する優先度を前記抽出した品目ごとに決定し、
    前記演算部は、前記基準値として、
    前記品目の在庫金額に対する利益の割合を示す交叉比率または利益から在庫金額を引いた差分を示す交叉差額のうち少なくともいずれか、
    または、
    前記品目の受注量に対して在庫から引き当てることにより出荷した割合を示す在庫引当率、
    のうち少なくともいずれかを前記品目ごとに決定する
    ことを特徴とする基準在庫管理装置。
  2. 前記基準在庫管理装置はさらに、前記在庫引当率の履歴を前記品目ごとに記述した在庫引当率データを格納する記憶部を備え、
    前記演算部は、前記在庫引当率によって規定された前記基準値を前記品目が満たすか否かを判定する在庫引当率判定部を備え、
    前記在庫引当率判定部は、前記在庫引当率データを参照することにより、前記在庫引当率が前記基準値以上である前記品目を、前記対策を実施する前記品目として抽出する
    ことを特徴とする請求項1記載の基準在庫管理装置。
  3. 前記基準在庫管理装置はさらに、前記交叉比率の履歴または前記交叉差額の履歴のうち少なくともいずれかを前記品目ごとに記述した交叉比率データを格納する記憶部を備え、
    前記演算部は、前記交叉比率または前記交叉差額によって規定された前記基準値を前記品目が満たすか否かを判定する交叉比率判定部を備え、
    前記交叉比率判定部は、前記交叉比率データを参照することにより、前記交叉比率または前記交叉差額が前記基準値以下である前記品目を、前記対策を実施する前記品目として抽出する
    ことを特徴とする請求項1記載の基準在庫管理装置。
  4. 前記基準在庫管理装置はさらに、売上高の履歴を前記品目ごとに記述した売上高データを格納する記憶部を備え、
    前記演算部は、前記売上高によって規定された前記基準値を前記品目が満たすか否かを判定する売上高判定部を備え、
    前記売上高判定部は、前記売上高データを参照することにより、前記売上高が前記基準値以上である前記品目を、前記対策を実施する前記品目として抽出する
    ことを特徴とする請求項1記載の基準在庫管理装置。
  5. 前記演算部は、前記対策を実施しない除外品目を抽出する除外品目判定部を備え、
    前記演算部は、前記除外品目を除く前記品目に対して前記優先度を決定し、前記除外品目については前記優先度を決定しない
    ことを特徴とする請求項1記載の基準在庫管理装置。
  6. 前記基準在庫管理装置はさらに、基準在庫数の現在値を前記品目ごとに記述した品目データを格納する記憶部を備え、
    前記演算部は、前記制限値を計算する基準在庫制限値算出部を備え、
    前記基準在庫制限値算出部は、前記品目データが記述している前記品目の在庫数を前記現在値から変動させながら、前記品目を入荷または出荷する処理をシミュレートすることにより、前記制限値を探索する
    ことを特徴とする請求項1記載の基準在庫管理装置。
  7. 前記記憶部はさらに、
    前記品目の受注履歴を記述した受注データ、
    発注したが未だ入荷していない前記品目の履歴を記述した発注済データ、
    前記品目の在庫数を記述した在庫データ、
    を格納しており、
    前記基準在庫制限値算出部は、前記受注データ、前記発注済データ、および前記在庫データを用いて、前記品目を入荷または出荷する処理をシミュレートする
    ことを特徴とする請求項6記載の基準在庫管理装置。
  8. 前記演算部は、前記評価指標の改善度を計算する評価指標改善度算出部を備え、
    前記評価指標改善度算出部は、前記評価指標の改善度として、前記交叉比率、前記交叉差額、または前記在庫引当率のうち少なくともいずれかの改善度を計算する
    ことを特徴とする請求項1記載の基準在庫管理装置。
  9. 前記演算部は、前記評価指標の改善度を計算する評価指標改善度算出部を備え、
    前記基準在庫管理装置はさらに、
    前記在庫引当率の履歴を前記品目ごとに記述した在庫引当率データ、
    前記交叉比率の履歴または前記交叉差額の履歴のうち少なくともいずれかを前記品目ごとに記述した交叉比率データ、
    を格納する記憶部を備え、
    前記評価指標改善度算出部は、前記評価指標の改善度として、
    前記シミュレートの過程において得られる価額に基づき前記交叉差額の改善度を計算し、
    前記シミュレートの過程において得られる在庫引当率から前記在庫引当率データが記述している在庫引当率を差し引くことにより前記在庫引当率の改善度を計算し、
    前記シミュレートの過程において得られる交叉比率から前記交叉比率データが記述している交叉比率を差し引くことにより前記交叉比率の改善度を計算する
    ことを特徴とする請求項7記載の基準在庫管理装置。
  10. 前記演算部は、前記優先度を計算する対策優先度算出部を備え、
    前記対策優先度算出部は、前記評価指標の改善度が大きい順に前記優先度を高くセットする
    ことを特徴とする請求項1記載の基準在庫管理装置。
  11. 前記基準在庫制限値算出部は、
    前記評価指標の改善度として前記交叉比率の改善度または前記交叉差額の改善度を用い、
    前記在庫引当率が前記基準値以上でありかつ前記交叉比率の改善度または前記交叉差額の改善度が最大となる基準在庫数を探索することにより、前記制限値を探索する
    ことを特徴とする請求項6記載の基準在庫管理装置。
  12. 前記基準在庫制限値算出部は、
    前記評価指標の改善度として前記在庫引当率の改善度を用い、
    前記交叉比率または前記交叉差額が前記基準値以上でありかつ前記在庫引当率の改善度が最大となる基準在庫数を探索することにより、前記制限値を探索する
    ことを特徴とする請求項6記載の基準在庫管理装置。
  13. 前記在庫引当率は、
    前記品目の受注量に対する予定納期日以内に納入可能な納入量の割合として求められる納期遵守率、
    または、
    前記品目の出荷要求量に対する出荷可能な出荷量の割合として求められる出庫率、
    のうちいずれかである
    ことを特徴とする請求項1記載の基準在庫管理装置。
  14. 請求項1記載の基準在庫管理装置、
    前記品目のリストを格納するデータベース、
    を備え、
    前記演算部は、前記データベースから前記リストを取得するとともに、前記リストが記述している前記品目のうち前記対策を実施すべきものを決定する
    ことを特徴とする基準在庫管理システム。
  15. 基準在庫を適正化するための対策を決定する基準在庫管理方法であって、
    基準在庫を適正化するための対策を実施する1以上の品目を決定するとともに前記品目のうち前記対策を実施する優先度を決定するステップを有し、
    前記品目と優先度を決定するステップは、
    前記対策を実施するか否かを判定するために用いる1以上の基準値を決定するとともに、前記品目のうち前記対策を実施するものを抽出するステップ、
    前記決定した基準値を満たしつつ評価指標が最大となる前記基準在庫の制限値を、前記抽出した品目ごとに計算するステップ、
    前記制限値の範囲内で前記対策を実施することによって前記評価指標が改善する改善度にしたがって、前記対策を実施する優先度を前記前記抽出した品目ごとに決定するステップ、
    を有し、
    前記品目と優先度を決定しるステップにおいては、前記基準値として、
    前記品目の在庫金額に対する利益の割合を示す交叉比率または利益から在庫金額を引いた差分を示す交叉差額のうち少なくともいずれか、
    または、
    前記品目の受注量に対して在庫から引き当てることにより出荷した割合を示す在庫引当率、
    のうち少なくともいずれかを前記品目ごとに決定する
    ことを特徴とする基準在庫管理方法。
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