JP2023031422A - 靴 - Google Patents

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Abstract

【課題】ミッドソールにおける安定性維持を図りながら衝撃緩衝性を向上させる技術を提供する。【解決手段】ミッドソール22を構成する複数層の部材に、厚み方向における第1の高さ位置から第2の高さ位置にかけて深さを有する線状の切り込みが少なくとも一つ設けられている。切り込みは、複数層の部材の少なくとも一部の層において、その上面および下面のうち少なくともいずれかに形成されている。切り込みは、ミッドソール22の前足部領域、中足部領域、および、踵部領域のうち少なくともいずれかに偏重した領域に設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、靴に関する。特に、ソールの構造に関する。
近年、ランニングシューズ市場においてはミッドソールやアウトソールの材料開発が活発化しており、衝撃緩衝性がより高く、走り心地の良いシューズが求められている。
ここで、ソールの柔軟性を増加させるために、ミッドソールに空隙を形成する溝を設ける技術が知られている(例えば、特許文献1~4参照)。
米国公開特許2020/0237049A1 特開平2-271804号公報 特開2019-63491号公報 米国公開特許2015/0223560A1
ここで、近年の技術革新によってミッドソール材の軽量化が進むにつれ、衝撃緩衝性を高めるためにソール厚を大きくしたシューズが増えている。一方で、ソールの厚みが大きいほど地面から身体重心までの距離も大きくなることから、不用意にソールの厚みを増加させると安定性の低下につながるおそれもある。そのため、怪我防止やパフォーマンス維持の観点から、シューズに対してより一層の安定性が求められる。
しかしながら、特許文献1~4の技術では、空隙を設けた分、本来は反発性や安定性に寄与するはずのフォーム材の体積が減少してしまう点で、安定性向上の観点では好ましいとはいえなかった。
本発明は、こうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、ミッドソールにおける安定性維持を図りながら衝撃緩衝性を向上させる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の靴は、複数層の部材が積層されて構成されるミッドソールを含むソールと、ソールに接合されたアッパーと、を備え、ミッドソールは、複数層の部材に、厚み方向における第1の高さ位置から第2の高さ位置にかけて深さを有する線状の切り込みが少なくとも一つ設けられている。切り込みは、複数層の部材の少なくとも一部の層において、その上面および下面のうち少なくともいずれかに形成されていてもよい。
ここで、「ソール」は、ミッドソールの他、アウトソール等の部材を含んでもよい。「ミッドソール」は、一体成形された単体の部材で構成されるミッドソールであってもよいし、複数層の部材が積層されて構成されるミッドソールであってもよい。「ミッドソール」は、例えばポリオレフィン樹脂やポリウレタン樹脂、ナイロン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体等の樹脂発泡体により形成されてよい。「切り込み」は、第1の高さ位置から第2の高さ位置にかけて地面に対し垂直となるように切り込まれてもよいし、地面に対し所定角度で斜めとなるように切り込まれてもよい。
この態様によると、ミッドソールに荷重が印加された場合に切り込みを境にミッドソールのせん断変形を促進でき、切り込みのないミッドソールと比べて衝撃緩衝性をさらに高めることができる。また、上層の下面や下層の上面に切り込みを設ける場合、着用者の足裏から離れた位置に切り込みが設けられることで、足裏の安定性を損なわずに衝撃緩衝性を高めることができる。また、下層の下面に切り込みを設ける場合、着用者の足裏から離れた位置に切り込みが設けられることで、足裏の安定性を損なわずに衝撃緩衝性を高められるとともに、例えば不整地や凹凸の大きい路面を走行する場合の衝撃緩衝性を高めることができる。
切り込みは、ミッドソールの前足部領域、中足部領域、および、踵部領域のうち少なくともいずれかに偏重した領域に設けられていてもよい。このように、切り込みをいずれの領域に偏重させるかによって、着地時に加わる衝撃の方向や足の動き等の特性に合わせて衝撃緩衝性を促進したり、特定の動作を抑制したりすることができる。
切り込みは、ミッドソールの外足部領域および内足部領域のいずれかに偏重した領域に設けられていてもよい。このように、切り込みを外足側と内足側のいずれの領域に偏重させるかによって、着地時に加わる衝撃の方向や足の動き等の特性に合わせて衝撃緩衝性を促進したり、特定の動作を抑制したりすることができる。
切り込みは、着用時に印加される荷重負荷が他の領域と比べて相対的に小さい領域、または、相対的に大きい領域を除外した領域に設けられていてもよい。荷重負荷が小さい領域を除外することで、切り込みの加工範囲を減らして製造工程を簡素化できる。また、荷重負荷が大きい領域を除外することで、安定感の向上を図ることができる。
切り込みは、所定形状の線状にて互いに離散した複数箇所に設けられていてもよい。切り込みを所定形状のパターンに形成させることで衝撃緩衝性の向上を図るとともに、そのパターンを所定間隔を置いて離散させることで安定性の向上を図ることができる。
切り込みは、偏重した領域と他の領域で密度が異なるように互いに間隔を有する複数箇所に設けられていてもよい。切り込みを設ける領域ごとに密度が異なるようにすることで、特定の領域の衝撃緩衝性を向上させつつ、特定の領域の安定性を向上させることができる。
切り込みは、ミッドソールの端部までの距離の違いに応じて深度が異なるように形成されていてもよい。位置によって切り込みの深さを異なるようにすることで、例えば浅い切り込みから徐々に深い切り込みに変化させることでスムーズな体重移動を促進することができる。
切り込みは、内足部前方から外足部後方にかけて、または、外足部前方から内足部後方にかけて斜めの方向に形成されていてもよい。これにより、特定方向の動作を抑制したり促進したりすることができ、足の内側への捻れや外側への捻れを抑制することができる。
切り込みは、ミッドソールの上面および下面のうち少なくともいずれかに形成されていてもよい。ミッドソールの上面と下面のいずれに切り込みを設けるかによって、ミッドソールのせん断変形の体感性を変えたり、衝撃緩衝性の向上を図ったりすることができる。
本発明によれば、ミッドソールにおける安定性維持を図りながら衝撃緩衝性を向上させる技術を提供することができる。
第1実施形態に係る靴を左斜め前方から見た斜視図である。 ミッドソールを概略的に示す上面図および切断部端面図である。 ミッドソールの切り込みの形状を示す拡大端面図である。 第1実施形態の第1,2変形例における切り込みの位置を模式的に示す上面図である。 第2実施形態におけるミッドソールを概略的に示す上面図および切断部端面図である。 第2実施形態の第1,2変形例における切り込みの位置を模式的に示す上面図である。 第3実施形態におけるミッドソールを概略的に示す上面図および切断部端面図である。 第3実施形態の第1~4変形例における切り込みの位置を模式的に示す上面図である。 第4実施形態におけるミッドソールを概略的に示す上面図および切断部端面図である。 第4実施形態の第1~4変形例における切り込みの位置を模式的に示す上面図である。 第5実施形態の第1例における切り込み領域を模式的に示す端面図である。 第5実施形態の第2例における切り込み領域を模式的に示す端面図である。 第5実施形態の第3例における切り込み領域を模式的に示す端面図である。 第6実施形態に係る靴を左斜め前方から見た斜視図である。 第6実施形態の第1例における切り込み領域を模式的に示す端面図である。 第6実施形態の第2例における切り込み領域を模式的に示す端面図である。 第7実施形態の第1,2例における切り込みの位置を模式的に示す上面図である。 第7実施形態の第3,4例における切り込みの位置を模式的に示す上面図である。 第7実施形態の第5~8例における切り込みの位置を模式的に示す上面図である。 第8実施形態の第1例におけるミッドソールを概略的に示す上面図および切断部端面図である。 第8実施形態の第2例におけるミッドソールを概略的に示す上面図および切断部端面図である。 第9実施形態における切り込みの位置を模式的に示す上面図である。 第10実施形態の第1,2例における切り込みの形状および配置を模式的に示す上面図である。 第10実施形態の第3,4例における切り込みの形状および配置を模式的に示す上面図である。 第10実施形態の第5~8例における切り込みの形状および配置を模式的に示す上面図である。 第10実施形態の第9~12例における切り込みの形状および配置を模式的に示す上面図である。 第11実施形態における切り込みパターンの第1~4例を模式的に示す上面図である。 第11実施形態における切り込みパターンの第5~10例を模式的に示す上面図である。 第12実施形態における第1,2例の切り込みの入射角度を模式的に示す端面図である。 第12実施形態における第3,4例の切り込みの入射角度を模式的に示す端面図である。 第12実施形態における第5例の切り込みの入射角度を模式的に示す上面図である。
以下、本発明を好適な実施形態をもとに各図面を参照しながら説明する。実施形態、変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。各図面において実施形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
各実施形態および各変形例においては、「切り込み」の様々な態様とそれぞれの作用を説明するが、ある実施形態の切り込みの態様は、他の実施形態や変形例の切り込みの態様と、一つの靴の中で両立して実施可能である場合と、必ずしも両立しない場合とがある。ある実施形態の切り込みの態様は、他の実施形態や変形例の切り込みの態様と正反対の作用や効果を奏する場合もある。このように、複数の実施形態および変形例によってあらゆる方向で「切り込み」の態様を網羅しているのは、人間の足の骨格や特性、走り方、着地の仕方、走力、靴の用途等が様々であることに起因する。したがって、製品として実現すべき靴の仕様に応じて複数の実施形態および変形例の中から一つまたは複数の「切り込み」の態様が選択され得るとともに、着用者が自身の特性や要望に添って複数の仕様の靴から選択し得るように、複数の実施形態および変形例の中から一つまたは複数の「切り込み」の態様が靴の仕様として採用され得る。
以下、第1,2実施形態においては、一つの切り込みが、同じ切り込みの他の部分や他の切り込みと交差をしない態様を例示し、第3実施形態以降においては、一つの切り込みが同じ切り込みの他の部分や他の切り込みと交差し得る態様を例示する。また、第1~5実施形態においては、複数層の部材で形成されたミッドソールを例示し、第6実施形態では単層の部材で形成されたミッドソールを例示する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る靴を左斜め前方から見た斜視図である。以下、図面を参照して、本実施形態に係る靴10の構成を説明する。図1を含め、以下の図では、特に説明しない限り左足用の靴ないしその部品を示すが、本明細書の説明は、右足用の靴ないしその部品にも同様に適用される。
本実施形態の靴10は、ランニング等のスポーツやウォーキングに用いる紐靴である。靴10は、アッパー12、シューレース14、シュータン16、ソール20を備える。
アッパー12は、その裾部がソール20に接合することで着用者の足を収容するための内部空間を形成する。アッパー12は、着用者が靴10を履いたときに足の上部全体を包み込む。アッパー12とソール20は、接着等の方法により接合される。
シュータン16は、アッパー12の裏側、すなわち内部空間の側から足甲開口部を塞ぐように設けられ、着用者の足首前部から足甲にかけての範囲を覆う。シューレース14は、複数の鳩目孔を通されてシュータン16の上で交差され、締め付けられたときにその締め付け力によって生じる下方への押圧力がシュータン16を介して着用者の足甲に加わり、シュータン16が着用者の足甲にフィットする。
ソール20は、主にミッドソール22とアウトソール28を含んで構成される。より具体的には、接地部分となるアウトソール28の上にミッドソール22が重ねられて接着される。また、ミッドソール22の上に中底21が重ねられて接着される。さらに、踵の位置にヒールカウンター29が接着される。中底21およびヒールカウンター29は、アッパー12の内側にあって外部からは見えないため、図では破線で示す。実際の製品においては、図示しない中敷きが内部空間に挿入されて底部、すなわち中底21の上に敷かれる。なお、中底21およびヒールカウンター29は必須構成ではなく、適宜、ソール20から省略し得る。
ミッドソール22は、着地衝撃を緩衝するためのスポンジ材料、例えばポリオレフィン樹脂やポリウレタン樹脂、ナイロン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体等の樹脂発泡体により形成される。本実施形態のミッドソール22は、上層のスポンジ部材である第1層24と下層のスポンジ部材である第2層26の複数層が重ねられ、接着されて構成される。なお、第1層24と第2層26の間に、反発性を高めるための図示しないカーボンファイバー素材等のプレート部材を挟み込む形でミッドソール22を構成してもよい。
図2は、ミッドソール22を概略的に示す上面図および切断部端面図である。本実施形態においては、ミッドソール22における第1層24の上面に切り込みが設けられる。図の中央に示す上面図において、着用者の足が置かれる領域である足領域30が破線で示されるとともに、着用者の踵に対応する領域である踵部領域32が破線で示される。爪先の中心と踵の中心を結んだ第1切断線50が1点鎖線で示され、踵の中心から中足部の中心を結んだ踵軸線54が1点鎖線で示される。第1切断線50から図の右側を「内足側」といい、第1切断線50から図の左側を「外足側」という。右足用の靴では、内足側と外足側は左右反転する。図の左右方向に向く矢印Wは靴10ないしミッドソール22の足幅方向を示し、図の上下方向に向く矢印Lは靴10ないしミッドソール22の前後方向を示す。
踵軸線54は、第1切断線50と平行ではなく、第1切断線50から外足側へ開いた角度、すなわち踵から外足側へ傾いた角度を有する。踵部領域32は、その長軸が踵軸線54に沿うように形成される楕円形であり、その長軸に沿って線状の切り込み40が少なくとも1本設けられる。なお、本図の例では切り込み40が設けられる領域である踵部領域32を楕円形で示すが、踵部を概ね覆う形状としてあくまで便宜上、楕円形を用いて示したにすぎず、実際に切り込み40を設ける領域の形状としては楕円形に限定されるものではない。以下の各図においても、切り込み40を設ける領域として破線で示す各形状は、あくまで図示するための便宜上の形状にすぎず、実際に切り込み40を設ける領域の形状を限定するものではない。
本実施形態における切り込み40の本数は1本である。また、本実施形態の切り込み40は、上面視において直線状に形成されており、その一部の切り込み部分が他の切り込み部分と接点を有しない形で構成される。すなわち、一部の切り込み部分が他の切り込み部分との交差や接触によるループを形成していない。なお、1本の線状の切り込み40は、実線だけでなく破線や鎖線のように短い線状の切り込みを一定の間隔を空けて連ねる形で線状に設ける場合も、実質的に1本の線状の切り込み40として含んでもよい。また、線状の切り込み40は、直線状に限らず、曲線状であってもよい。以下の各図においても、線状の切り込みは、すべて実線、破線、鎖線、直線状、曲線状のいずれであるかを問わない。
第1切断線50に沿って切断された場合のA-A’切断部端面図が左に示される。踵部領域32の短軸に沿って切断された場合のB-B’切断部端面図が右に示される。A-A’切断部端面図においては、切り込み40そのものは端面に現れないが、切り込み40が投影される位置を破線の斜線で示す。切り込み40の深さは、第1層24の厚みより短く、ミッドソール22の厚みの1/2未満であり、例えばミッドソール22の厚みの約1/3である。B-B’切断部端面図においては、第1切断線50から外足側に少しずれた位置に切り込み40が示される。
図3は、ミッドソール22の切り込み40の形状を示す拡大端面図である。図3(a)は靴10に足入れされていない状況など、ミッドソール22が変形していない状態を示す。矢印Dはミッドソール22の厚み方向を示す。ミッドソール22の上には中底21が接着されている。
ミッドソール22には、厚み方向における第1の高さ位置(開始位置42)から第2の高さ位置(最深位置44)にかけて深さを有する切り込み40が設けられている。なお、変形例においては、開始位置42が第1層24の上面の位置でなくてもよく、例えば開始位置42と最深位置44がともに厚み方向Dにおける上面より下位、かつ、下面より上位に位置するように設けられてもよい。すなわち、切り込み40が第1層24の上面や下面の表面に現れない深部に設けられるようにしてもよい。あるいは、第1層24の上面から下面まで貫通するように設けられるようにしてもよい。
切り込み40は、対向する内壁同士が離間した状態での断面における最深部がV字形状である。ただし、通常状態においては内壁同士の間隔がほとんどないか、1ミリメートル未満(例えば0.5ミリメートル程度)のように極めて小さく、互いに接触し得るものであってもよいため、最深部の形状は通常状態において断面にほとんど現れない。この点で、内壁同士が所定間隔を保って切り離されていることを前提とし、内壁同士が底部に至るまで間隔を有し、細い内部底面が形成される溝やスリット、サイプ(Sipe)とは異なる。
切り込み40は、例えば切り込み刃等の工具によってミッドソール22の一部が切断されて形成される場合には、単なる部材の切断であるためミッドソール22の容積は減少しない。一方、例えばナノ秒レーザー等の短パルスレーザー加工によってミッドソール22の一部に切り込み40が入れられる場合には、部材の若干の溶解を伴う分、ミッドソール22の容積も幅1ミリメートル未満の隙間に相当する減少が生じ得る。なお、フェムト秒レーザー等の超短パルスレーザー加工による切り込み40である場合、短パルスレーザー加工より部材の溶解が少ない。また、ミッドソール22の内部に超短パルスレーザーの焦点を当てて局所的に3次元加工することにより、ミッドソール22の外表面から離れて露出しない内部位置に切り込み40を設けるようにしてもよい。そうした内部加工技術によれば、アウトソール28や中底21、アッパー12等が接着された靴10として製品になった後でも、ミッドソール22の特定の位置に超短パルスレーザーを当てることで事後的に切り込み40を設けることも可能である。その場合、店舗等において着用者の足や走行に関するデータに基づき、その着用者に最適化した態様にてミッドソール22に切り込み40を加えることにより、個人対応の切り込み加工を実現してもよい。
図3(b)は靴10に足入れされて荷重がかかった状態を示す。ここで、荷重方向を示す矢印62のように着地等によって図の右下に向かって足60の荷重が加わった結果、切り込み40の内壁同士が僅かに離れることで切り込み40が開いて隙間が生じたような場合に、切り込み40の底部にV字状の断面形状が図のように現れ得る。
本実施形態においては、踵部領域32の足長方向に1本の切り込み40を設けることにより、着地時のように内足側方向または外足側方向に荷重が印加された場合に切り込み40を境にミッドソール22のせん断変形を促進できる。これにより、切り込み40のないミッドソール22と比べて衝撃緩衝性をさらに高めることができる。また、切り込みの最深部がV字形状をなすように形成されることにより、隙間が最小限となるように形成され、切り込みがないミッドソールと比べてフォーム材の体積減少を最小限に留め、反発性と安定性の向上を図ることができる。
変形例においては、1本の線状の切り込み40を踵部領域32における足長方向以外の方向に沿って設けてもよい。例えば、図2の第2切断線52に沿って足幅方向に切り込み40を設けた場合、踵着地において後方側から前方側へ荷重が印加されたような場合に切り込み40を境にミッドソール22のせん断変形を促進できる。これにより、切り込み40のないミッドソール22と比べて衝撃緩衝性をさらに高めることができる。また、交差しない2本以上の線状の切り込み40を踵部領域32に設けてもよい。以下、交差しない2本の切り込みを設ける変形例を説明するが、別の変形例においては、交差しない3本以上の切り込みを設けることとしてもよい。
図4は、第1実施形態の第1,2変形例における切り込みの位置を模式的に示す上面図である。本図の変形例においては、ミッドソール22の踵部領域32に様々な態様にて2本の切り込みが設けられる。
図4(a)に示す第1変形例においては、踵部領域32の長軸に平行な2本の切り込み(第1切り込み40aおよび第2切り込み40b)が設けられる。なお、第1切り込み40aと第2切り込み40bは互いに交差しなければ平行でなくてもよい。
第1切り込み40aは、上面視において直線状に形成されており、その一部の切り込み部分が他の切り込み部分と接点を有しない形で構成される。すなわち、一部の切り込み部分が他の切り込み部分との交差や接触によるループを形成していない。
第2切り込み40bもまた、上面視において直線状に形成されており、その一部の切り込み部分が他の切り込み部分と接点を有しない形で構成される。すなわち、一部の切り込み部分が他の切り込み部分との交差や接触によるループを形成していない。
第1実施形態の第1変形例においては、踵部領域32の足長方向に2本の切り込み40を設けることにより、着地時のように内足側方向または外足側方向に荷重が印加された場合のミッドソール22のせん断変形を、1本の切り込みを設ける場合よりさらに促進でき、衝撃緩衝性をさらに高めることができる。
図4(b)に示す第2変形例においては、踵部領域32の短軸に平行な2本の切り込み(第1切り込み40aおよび第2切り込み40b)が設けられる。なお、第1切り込み40aと第2切り込み40bは互いに交差しなければ平行でなくてもよい。
第1切り込み40aは、上面視において直線状に形成されており、その一部の切り込み部分が他の切り込み部分と接点を有しない形で構成される。すなわち、一部の切り込み部分が他の切り込み部分との交差や接触によるループを形成していない。
第2切り込み40bもまた、上面視において直線状に形成されており、その一部の切り込み部分が他の切り込み部分と接点を有しない形で構成される。すなわち、一部の切り込み部分が他の切り込み部分との交差や接触によるループを形成していない。
第1実施形態の第2変形例においては、踵部領域32の足幅方向に2本の切り込み40を設けることにより、着地時のように後方側から前方側へ荷重が印加されたような場合のミッドソール22のせん断変形を、1本の切り込みを設ける場合よりさらに促進でき、衝撃緩衝性をさらに高めることができる。
(第2実施形態)
本実施形態においては、1本の線状の切り込み40を前足部領域に設ける点で、切り込み40を踵部領域に設けた第1実施形態と相違する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略する。
図5は、第2実施形態におけるミッドソール22を概略的に示す上面図および切断部端面図である。図の中央に示す上面図において、着用者の前足部に対応する領域である前足部領域34が破線で示される。爪先の中心から中足部の中心を結んだ前足部軸線56が1点鎖線で示される。
前足部軸線56は、第1切断線50と平行ではなく、第1切断線50から外足側へ開いた角度、すなわち爪先から外足側へ傾いた角度を有する。前足部領域34は、その長軸が前足部軸線56に沿うように形成される楕円形であり、その長軸に沿って線状の切り込み40が少なくとも1本設けられる。なお、上述の通り、切り込み40が設けられる前足部領域34の形状は楕円形に限定されない。
本実施形態における切り込み40の本数も1本である。また、本実施形態の切り込み40は、上面視において直線状に形成されており、その一部の切り込み部分が他の切り込み部分と接点を有しない形で構成される。すなわち、一部の切り込み部分が他の切り込み部分との交差や接触によるループを形成していない。
第1切断線50に沿って切断された場合のA-A’切断部端面図が左に示される。前足部領域34における外足側やや後方から内足側やや前方を結ぶC-C’線に沿って切断された場合のC-C’切断部端面図が右に示される。A-A’切断部端面図においては、切り込み40そのものは端面に現れないが、切り込み40が投影される位置を破線の斜線で示す。切り込み40の深さは、第1層24の厚みより短く、ミッドソール22の厚みの1/2未満であり、例えばミッドソール22の厚みの約1/3である。C-C’切断部端面図においては、第1切断線50から外足側に少しずれた位置に切り込み40が示される。
本実施形態においては、前足部領域34の足長方向に1本の切り込み40を設けることにより、着地時のように内足側方向または外足側方向に荷重が印加された場合に切り込み40を境にミッドソール22のせん断変形を促進できる。これにより、切り込み40のないミッドソール22と比べて衝撃緩衝性をさらに高めることができる。
変形例においては、1本の線状の切り込み40を前足部領域34における足長方向以外の方向に沿って設けてもよい。例えば、図5の第3切断線53に沿って足幅方向に切り込み40を設けた場合、前足部着地において後方側から前方側へ荷重が印加されたような場合や蹴り出し時に前方側から後方側へ荷重が印加されたような場合に切り込み40を境にミッドソール22のせん断変形を促進できる。これにより、切り込み40のないミッドソール22と比べて衝撃緩衝性をさらに高めることができる。また、交差しない2本以上の線状の切り込み40を前足部領域34に設けてもよい。以下、交差しない2本の切り込みを設ける変形例を説明するが、別の変形例においては、交差しない3本以上の切り込みを設けることとしてもよい。
図6は、第2実施形態の第1,2変形例における切り込みの位置を模式的に示す上面図である。本図の変形例においては、ミッドソール22の前足部領域34に様々な態様にて2本の切り込みが設けられる。
図6(a)に示す第1変形例においては、前足部領域34の長軸に平行な2本の切り込み(第1切り込み40aおよび第2切り込み40b)が設けられる。なお、第1切り込み40aと第2切り込み40bは互いに交差しなければ平行でなくてもよい。
第1切り込み40aは、上面視において直線状に形成されており、その一部の切り込み部分が他の切り込み部分と接点を有しない形で構成される。すなわち、一部の切り込み部分が他の切り込み部分との交差や接触によるループを形成していない。
第2切り込み40bもまた、上面視において直線状に形成されており、その一部の切り込み部分が他の切り込み部分と接点を有しない形で構成される。すなわち、一部の切り込み部分が他の切り込み部分との交差や接触によるループを形成していない。
第2実施形態の第1変形例においては、前足部領域34の足長方向に2本の切り込み40を設けることにより、着地時のように内足側方向または外足側方向に荷重が印加された場合のミッドソール22のせん断変形を、1本の切り込みを設ける場合よりさらに促進でき、衝撃緩衝性をさらに高めることができる。
図6(b)に示す第2変形例においては、前足部領域34における外足側やや後方から内足側やや前方を結んだ軸線に沿って平行な2本の切り込み(第1切り込み40aおよび第2切り込み40b)が設けられる。なお、第1切り込み40aと第2切り込み40bは互いに交差しなければ平行でなくてもよい。
第1切り込み40aは、上面視において直線状に形成されており、その一部の切り込み部分が他の切り込み部分と接点を有しない形で構成される。すなわち、一部の切り込み部分が他の切り込み部分との交差や接触によるループを形成していない。
第2切り込み40bもまた、上面視において直線状に形成されており、その一部の切り込み部分が他の切り込み部分と接点を有しない形で構成される。すなわち、一部の切り込み部分が他の切り込み部分との交差や接触によるループを形成していない。
第2実施形態の第2変形例においては、前足部領域34の足幅方向に2本の切り込み40を設けることにより、着地時のように後方側から前方側へ荷重が印加されたような場合のミッドソール22のせん断変形を、1本の切り込みを設ける場合よりさらに促進でき、衝撃緩衝性をさらに高めることができる。
(第3実施形態)
本実施形態においては、交差する複数本の線状の切り込み40を設ける点で、交差しない切り込み40を設けた第1,2実施形態と相違する。以下、第1,2実施形態との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略する。
図7は、第3実施形態におけるミッドソール22を概略的に示す上面図および切断部端面図である。本実施形態における切り込み40の本数は2本である。踵部領域32の長軸に沿って線状の第1切り込み40aが1本設けられ、踵部領域32の短軸に沿って線状の第2切り込み40bがさらに1本設けられる。第1切り込み40aおよび第2切り込み40bは、それぞれ上面視において直線状に形成されており、踵部領域32の中心で交差する。
第1切断線50に沿って切断された場合のA-A’切断部端面図が左に示される。踵部領域32の短軸に沿って切断された場合のB-B’切断部端面図が右に示される。A-A’切断部端面図においては、第2切断線52の位置に第2切り込み40bを示すとともに、第1切り込み40aそのものは端面に現れないが、第1切り込み40aが投影される位置を破線の斜線で示す。B-B’切断部端面図においては、第1切断線50から外足側に少しずれた位置に第1切り込み40aを示すとともに、第2切り込み40bそのものは端面に現れないが、第2切り込み40bが投影される位置を破線の斜線で示す。
本実施形態においては、踵部領域32の足長方向に1本の第1切り込み40aを設けることにより、着地時のように内足側方向または外足側方向に荷重が印加された場合に第1切り込み40aを境にミッドソール22のせん断変形を促進できる。また、踵部領域32の足幅方向に1本の第2切り込み40bを設けることにより、例えば踵着地において後方側から前方側へ荷重が印加されたような場合に第2切り込み40bを境にミッドソール22のせん断変形を促進できる。これにより、切り込み40のないミッドソール22と比べて衝撃緩衝性をさらに高めることができる。
図8は、第3実施形態の第1~4変形例における切り込みの位置を模式的に示す上面図である。本図の変形例においては、ミッドソール22の踵部領域32に様々な態様にて3~4本の切り込みが設けられる。
図8(a)に示す第1変形例においては、踵部領域32の長軸に沿った1本の切り込み(第1切り込み40a)と、踵部領域32の短軸に平行な2本の切り込み(第2切り込み40b、第3切り込み40c)が交差するように設けられる。なお、第2切り込み40bと第3切り込み40cは互いに交差しなければ平行でなくてもよい。
第1変形例においては、踵部領域32の足幅方向に2本の切り込み40を設けることにより、踵着地において後方側から前方側へ荷重が印加されたような場合のミッドソール22のせん断変形を、1本の切り込みを設ける場合よりさらに促進でき、衝撃緩衝性をさらに高めることができる。
図8(b)に示す第2変形例においては、踵部領域32の長軸に沿った1本の切り込み(第1切り込み40a)と、踵部領域32の短軸に平行な3本の切り込み(第2切り込み40b、第3切り込み40c、第4切り込み40d)が交差するように設けられる。なお、第2切り込み40b、第3切り込み40c、第4切り込み40dは互いに交差しなければ平行でなくてもよい。
第2変形例においては、踵部領域32の足幅方向に3本の切り込み40を設けることにより、踵着地において後方側から前方側へ荷重が印加されたような場合のミッドソール22のせん断変形を、1~2本の切り込みを設ける場合よりさらに促進でき、衝撃緩衝性をさらに高めることができる。
図8(c)に示す第3変形例においては、踵部領域32の長軸に平行な2本の切り込み(第1切り込み40a、第2切り込み40b)と、踵部領域32の短軸に沿った1本の切り込み(第3切り込み40c)が交差するように設けられる。なお、第1切り込み40aと第2切り込み40bは互いに交差しなければ平行でなくてもよい。
第3変形例においては、踵部領域32の足長方向に2本の切り込み40を設けることにより、着地時のように内足側方向または外足側方向に荷重が印加された場合のミッドソール22のせん断変形を、1本の切り込みを設ける場合よりさらに促進でき、衝撃緩衝性をさらに高めることができる。
図8(d)に示す第4変形例においては、踵部領域32の長軸に平行な3本の切り込み(第1切り込み40a、第2切り込み40b、第3切り込み40c)と、踵部領域32の短軸に沿った1本の切り込み(第4切り込み40d)が交差するように設けられる。なお、第1切り込み40a、第2切り込み40b、第3切り込み40cは互いに交差しなければ平行でなくてもよい。
第4変形例においては、踵部領域32の足長方向に3本の切り込み40を設けることにより、着地時のように内足側方向または外足側方向に荷重が印加された場合のミッドソール22のせん断変形を、1~2本の切り込みを設ける場合よりさらに促進でき、衝撃緩衝性をさらに高めることができる。
(第4実施形態)
本実施形態においては、交差する複数本の線状の切り込み40を前足部領域に設ける点で、交差しない切り込み40を設けた第1,2実施形態や、交差する切り込み40を踵部領域に設けた第3実施形態と相違する。以下、第1~3実施形態との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略する。
図9は、第4実施形態におけるミッドソール22を概略的に示す上面図および切断部端面図である。本実施形態における切り込み40の本数は2本である。前足部領域34の長軸に沿って線状の第1切り込み40aが1本設けられ、前足部領域34における外足側やや後方から内足側やや前方を結んだ軸線に沿って線状の第2切り込み40bがさらに1本設けられる。本実施形態の切り込み40は、上面視において直線状に形成されており、その一部の切り込み部分が他の切り込み部分と接点を有しない形で構成される。すなわち、一部の切り込み部分が他の切り込み部分との交差や接触によるループを形成していない。
第1切断線50に沿って切断された場合のA-A’切断部端面図が左に示される。前足部領域34における外足側やや後方から内足側やや前方を結ぶC-C’線に沿って切断された場合のC-C’切断部端面図が右に示される。A-A’切断部端面図においては、第3切断線53の位置に第2切り込み40bを示すとともに、第1切り込み40aそのものは端面に現れないが、第1切り込み40aが投影される位置を破線の斜線で示す。C-C’切断部端面図においては、第1切断線50から外足側に少しずれた位置に第1切り込み40aを示すとともに、第2切り込み40bそのものは端面に現れないが、第2切り込み40bが投影される位置を破線の斜線で示す。
本実施形態においては、前足部領域34の足長方向に1本の第1切り込み40aを設けることにより、着地時のように内足側方向または外足側方向に荷重が印加された場合に第1切り込み40aを境にミッドソール22のせん断変形を促進できる。また、前足部領域34の足幅方向に1本の第2切り込み40bを設けることにより、例えば前足部着地において後方側から前方側へ荷重が印加されたような場合や蹴り出し時に前方側から後方側へ荷重が印加されたような場合に、第2切り込み40bを境にミッドソール22のせん断変形を促進できる。これにより、切り込み40のないミッドソール22と比べて衝撃緩衝性をさらに高めることができる。
図10は、第4実施形態の第1~4変形例における切り込みの位置を模式的に示す上面図である。本図の変形例においては、ミッドソール22の前足部領域34に様々な態様にて3~4本の切り込みが設けられる。
図10(a)に示す第1変形例においては、前足部領域34の長軸に沿った1本の切り込み(第1切り込み40a)と、前足部領域34の足幅方向に平行な2本の切り込み(第2切り込み40b、第3切り込み40c)が交差するように設けられる。なお、第2切り込み40bと第3切り込み40cは互いに交差しなければ平行でなくてもよい。
第1変形例においては、前足部領域34の足幅方向に2本の切り込み40を設けることにより、着地時において後方側から前方側へ荷重が印加されたような場合のミッドソール22のせん断変形を、1本の切り込みを設ける場合よりさらに促進でき、衝撃緩衝性をさらに高めることができる。
図10(b)に示す第2変形例においては、前足部領域34の長軸に沿った1本の切り込み(第1切り込み40a)と、前足部領域34における足幅方向に平行な3本の切り込み(第2切り込み40b、第3切り込み40c、第4切り込み40d)が交差するように設けられる。なお、第2切り込み40b、第3切り込み40c、第4切り込み40dは互いに交差しなければ平行でなくてもよい。
第2変形例においては、前足部領域34の足幅方向に3本の切り込み40を設けることにより、着地時において後方側から前方側へ荷重が印加されたような場合のミッドソール22のせん断変形を、1~2本の切り込みを設ける場合よりさらに促進でき、衝撃緩衝性をさらに高めることができる。
図10(c)に示す第3変形例においては、前足部領域34の長軸に平行な2本の切り込み(第1切り込み40a、第2切り込み40b)と、前足部領域34の足幅方向に1本の切り込み(第3切り込み40c)が交差するように設けられる。
第3変形例においては、前足部領域34の足長方向に2本の切り込み40を設けることにより、着地時のように内足側方向または外足側方向に荷重が印加された場合のミッドソール22のせん断変形を、1本の切り込みを設ける場合よりさらに促進でき、衝撃緩衝性をさらに高めることができる。
図10(d)に示す第4変形例においては、前足部領域34の長軸に平行な3本の切り込み(第1切り込み40a、第2切り込み40b、第3切り込み40c)と、前足部領域34の足幅方向に1本の切り込み(第4切り込み40d)が交差するように設けられる。
第4変形例においては、前足部領域34の足長方向に3本の切り込み40を設けることにより、着地時のように内足側方向または外足側方向に荷重が印加された場合のミッドソール22のせん断変形を、1~2本の切り込みを設ける場合よりさらに促進でき、衝撃緩衝性をさらに高めることができる。
(第5実施形態)
本実施形態においては、第1層24の下面、第2層26の上面、下面の少なくともいずれかに切り込み40を設ける点で、第1層24の上面に切り込み40を設ける第1~4実施形態と相違する。以下、第1~4実施形態との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略する。
図11は、第5実施形態の第1例における切り込み領域を模式的に示す端面図である。図11(a)はミッドソール22の足長方向の端面図であり、図11(b)はミッドソール22の足幅方向の端面図である。切り込み領域35は、第1層24の下面、すなわち第2層26の上面との接着面側に設けられている。この場合、着用者の足裏から離れた位置に切り込みが設けられることで、足裏の安定性を損なわずに衝撃緩衝性を高めることができる。なお、第1層24の下面における切り込み領域35の位置や大きさ、形状、入射角度、深度、切り込みの本数等に複数の態様があることは、第1~4実施形態と同様である。
図12は、第5実施形態の第2例における切り込み領域を模式的に示す端面図である。図12(a)はミッドソール22の足長方向の端面図であり、図12(b)はミッドソール22の足幅方向の端面図である。切り込み領域35は、第2層26の上面、すなわち第1層24の下面との接着面側に設けられている。この場合、着用者の足裏から離れた位置に切り込みが設けられることで、足裏の安定性を損なわずに衝撃緩衝性を高めることができ、また第1層24と第2層26の間にプレート部材が挟み込まれる場合においては、印加が分散されて圧縮変形し難いプレート直下の変形を容易化することができる。なお、第2層26の上面における切り込み領域35の位置や大きさ、形状、入射角度、深度、切り込みの本数等に複数の態様があることは、第1~4実施形態と同様である。
図13は、第5実施形態の第3例における切り込み領域を模式的に示す端面図である。図13(a)はミッドソール22の足長方向の端面図であり、図13(b)はミッドソール22の足幅方向の端面図である。切り込み領域35は、第2層26の下面、すなわちアウトソール28との接着面側に設けられている。この場合、着用者の足裏から離れた位置に切り込みが設けられることで、足裏の安定性を損なわずに衝撃緩衝性を高められるとともに、例えば不整地や凹凸の大きい路面を走行する場合の衝撃緩衝性を高めることができる。なお、第2層26の下面における切り込み領域35の位置や大きさ、形状、入射角度、深度、切り込みの本数等に複数の態様があることは、第1~4実施形態と同様である。
なお、第1~5実施形態においては、第1層24の上面、第1層24の下面、第2層26の上面、第2層26の下面のいずれか一面に切り込みを設ける例を説明した。別の変形例においては、第1層24の上面、第1層24の下面、第2層26の上面、第2層26の下面のうち複数の面に切り込みを設ける仕様としてもよい。その場合、各面で切り込みの位置や領域の大きさ、形状、入射角度、深度、切り込みの本数等に複数の態様があり、複数面の間で様々な組合せがあり得る。また、上面と下面に限らず、第1層24と第2層26のうち少なくともいずれかにおいては、表面に現れない深部に切り込みを設けたり、その層を上下に貫通するように切り込みを設けたりしてもよい。
(第6実施形態)
本実施形態においては、ミッドソール22を単層で構成した上で、ミッドソール22の上面と下面の少なくともいずれかに切り込み40を設ける点で、複数層で構成されるミッドソール22の第1層24の上面、第1層24の下面、第2層26の上面、第2層26の下面の少なくともいずれかに切り込み40を設ける第1~5実施形態と相違する。以下、第1~5実施形態との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略する。
図14は、第6実施形態に係る靴を左斜め前方から見た斜視図である。本実施形態のミッドソール22は、一体成形された単層のスポンジ部材で構成される。
図15は、第6実施形態の第1例における切り込み領域を模式的に示す端面図である。図15(a)はミッドソール22の足長方向の端面図であり、図15(b)はミッドソール22の足幅方向の端面図である。切り込み領域35は、ミッドソール22の上面、すなわち中底21との接着面側に設けられている。この場合、第1~4実施形態と同様に衝撃緩衝性を高めることができる。なお、ミッドソール22の上面における切り込み領域35の位置や大きさ、形状、入射角度、深度、切り込みの本数等に複数の態様があることは、第1~5実施形態と同様である。
図16は、第6実施形態の第2例における切り込み領域を模式的に示す端面図である。図16(a)はミッドソール22の足長方向の端面図であり、図16(b)はミッドソール22の足幅方向の端面図である。切り込み領域35は、ミッドソール22の下面、すなわちアウトソール28との接着面側に設けられている。この場合、例えば不整地や凹凸の大きい路面を走行する場合の衝撃緩衝性を高めることができる。なお、ミッドソール22の下面における切り込み領域35の位置や大きさ、形状、入射角度、深度、切り込みの本数等に複数の態様があることは、第1~5実施形態と同様である。
なお、第6実施形態においては、ミッドソール22の上面および下面のいずれか一面に切り込みを設ける例を説明した。変形例においては、ミッドソール22の上面と下面の双方に切り込みを設ける仕様としてもよい。その場合、ミッドソール22の上面と下面とでは、切り込みの位置や領域の大きさ、形状、入射角度、深度、切り込みの本数等に複数の態様があり、上面と下面で様々な組合せがあり得る。
(第7実施形態)
本実施形態においては、切り込み40を設ける領域の形状が第1~6実施形態と相違する。以下、第1~6実施形態との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略する。なお、第7実施形態以降においては、第1~4実施形態と同様に主に複数層のミッドソール22における第1層24の上面に切り込み40を設ける例を用いて説明する。ただし、第5実施形態のように複数層のミッドソール22における上層の下面、下層の上面、下層の下面のうち少なくともいずれかや、第6実施形態のように単層のミッドソール22における上面および下面のうち少なくともいずれかにおいても、以下に説明するような切り込み40を設けることができる。
図17は、第7実施形態の第1,2例における切り込みの位置を模式的に示す上面図である。本図の例においては、ミッドソール22の踵部から中足部にかけての領域に第1~6実施形態と同様の様々な態様にて切り込みが設けられる。
図17(a)に示す第1例においては、踵全体を支持する領域から中足部外足側に向かって延伸させて先細る扇形の切り込み領域35aに1本または複数本の切り込み40が設けられる。このような踵部および中足部外足側に偏重した領域に切り込み40を設けることにより、踵部に切り込み40を設ける効果に加え、さらに着地時の衝撃緩衝性を高めながらプロネーションを抑制する効果も期待できる。
図17(b)に示す第2例においては、踵全体を支持する領域から中足部内足側に向かって延伸させて先細る扇形の切り込み領域35bに1本または複数本の切り込み40が設けられる。このような踵部および中足部内足側に偏重した領域に切り込み40を設けることにより、踵部に切り込み40を設ける効果に加え、さらに着地時の衝撃緩衝性を高めながらサピネーションを抑制する効果も期待できる。
図18は、第7実施形態の第3,4例における切り込みの位置を模式的に示す上面図である。本図の例においては、ミッドソール22の前足部から中足部にかけての領域に第1~6実施形態と同様の様々な態様にて切り込みが設けられる。
図18(a)に示す第3例においては、前足部外足側から中足部外足側にかけての領域を支持する切り込み領域35aに1本または複数本の切り込み40が設けられる。このような前足部外足側および中足部外足側に偏重した領域に切り込み40を設けることにより、特に前足部着地または中足部着地の衝撃緩衝性をより高めることができる。
図18(b)に示す第4例においては、前足部内足側から中足部内足側にかけての領域を支持する切り込み領域35bに1本または複数本の切り込み40が設けられる。このような前足部内足側および中足部内足側に偏重した領域に切り込み40を設けることにより、特に蹴り出し時の母指球へのせん断変形をより促進し、スムーズな重心移動が期待できる。
図19は、第7実施形態の第5~8例における切り込みの位置を模式的に示す上面図である。本図の例においては、ミッドソール22の前足部から中足部にかけての領域に第1~6実施形態と同様の様々な態様にて切り込みが設けられる。
図19(a)に示す第5例においては、前足部全体を支持する領域から中足部外足側に向かって延伸した切り込み領域35aに1本または複数本の切り込み40が設けられる。このような前足部全体および中足部外足側に偏重した領域に切り込み40を設けることにより、特に前足部着地または中足部着地の衝撃緩衝性をより高めることができる。
図19(b)に示す第6例においては、第5例の切り込み領域35aから小指側の範囲を削った領域である切り込み領域35bに1本または複数本の切り込み40が設けられる。このように、荷重負荷が小さい小指側の範囲を削ることで、ミッドソール22における切り込み40の加工範囲を削減し、製造工程を簡素化することができる。
図19(c)に示す第7においては、第5例の切り込み領域35aから母指球付近の範囲を削った領域である切り込み領域35cに1本または複数本の切り込み40が設けられる。このように、蹴り出し時の荷重負荷が大きい母指球付近の範囲を削ることで、蹴り出し安定性をより向上させたり、別途緩衝部材を母指球直下へ挿入したりすることができる。また、ミッドソール22における切り込み40の加工範囲を削減し、製造工程を簡素化することができる。
図19(d)に示す第8例においては、第5例の切り込み領域35aから小指側の範囲および母指球付近の範囲の両方を削った領域である切り込み領域35dに1本または複数本の切り込み40が設けられる。このように、荷重負荷が小さい小指側の範囲と蹴り出し時の荷重負荷が大きい母指球付近の範囲を削ることで、第6例と第7例の両方の効果を得ることができる。
(第8実施形態)
本実施形態においては、切り込み40の深さが位置によって異なる点で第1~7実施形態と相違する。以下、第1~7実施形態との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略する。
図20は、第8実施形態の第1例におけるミッドソール22を概略的に示す上面図および切断部端面図である。本図の変形例においては、切り込み40の深さが位置によって異なる、すなわちミッドソール22の端部までの距離によって異なり、相対的に深い部分と浅い部分が混在する。
A-A’切断部端面図において破線の斜線によって投影される第1切り込み40aの深さは、前方の端部と後方の端部が最も浅く、中央の第2切り込み40bと交差する部分が最も深くなるよう、第1切り込み40aの底に勾配が形成されている。B-B’切断部端面図において破線の斜線によって投影される第2切り込み40bの深さもまた、前方の端部と後方の端部が最も浅く、中央の第1切り込み40aと交差する部分が最も深くなるよう、第2切り込み40bの底に勾配が形成されている。
切り込み40の深さは、深いほど衝撃緩衝効果を高めることができる一方、浅いほど安定性に寄与することができる。切り込み40の深さを足長方向および足幅方向に浅い部分から深い部分へ変化させ、さらに深い部分から浅い部分に変化させることで、スムーズな体重移動を促進することができる。
図21は、第8実施形態の第2例におけるミッドソール22を概略的に示す上面図および切断部端面図である。本図の変形例においては、切り込み40の深さが位置によって異なる、すなわちミッドソール22の端部までの距離によって異なり、相対的に深い部分と浅い部分が混在する。
A-A’切断部端面図において破線の斜線によって投影される第1切り込み40aの深さは、前方の端部と後方の端部が最も浅く、中央の第2切り込み40bと交差する部分が最も深くなるよう、第1切り込み40aの底に勾配が形成されている。C-C’切断部端面図において破線の斜線によって投影される第2切り込み40bの深さもまた、前方の端部と後方の端部が最も浅く、中央の第1切り込み40aと交差する部分が最も深くなるよう、第2切り込み40bの底に勾配が形成されている。
切り込み40の深さは、深いほど衝撃緩衝効果を高めることができる一方、浅いほど安定性に寄与することができる。切り込み40の深さを足長方向および足幅方向に浅い部分から深い部分へ変化させ、さらに深い部分から浅い部分に変化させることで、スムーズな体重移動を促進することができる。
(第9実施形態)
本実施形態においては、切り込み領域35に多数の斜線の切り込み40を縞状に設ける点で、1本から数本程度の切り込み40を平行または交差させて設ける第1~8実施形態と相違する。以下、第1~8実施形態との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略する。
図22は、第9実施形態における切り込みの位置を模式的に示す上面図である。図22(a)の例では前足部に設けられる楕円状の切り込み領域35の全面に右上から左下への斜め方向、すなわち前方内足側から後方外足側への斜め方向に等間隔で平行な9本の切り込み40a~iが縞状に設けられる。この場合、切り込み40の斜線方向の安定性を維持する一方で、斜線と交差する方向のせん断変形を促進することで、足の内側への捻れを抑制することができる。なお、上述の通り、切り込み40が設けられる切り込み領域35の形状は楕円形に限定されない。
図22(b)の例では前足部に設けられる楕円状の切り込み領域35の全面に左上から右下への斜め方向、すなわち前方外足側から後方内足側への斜め方向に等間隔で平行な9本の切り込み40a~iが縞状に設けられる。この場合、切り込み40の斜線方向の安定性を維持する一方で、斜線と交差する方向のせん断変形を促進することで、足の外側への捻れを抑制することができる。なお、上述の通り、切り込み40が設けられる切り込み領域35の形状は楕円形に限定されない。
なお、変形例においては、前足部以外の領域に図22のような斜線縞状の切り込み40を設けるようにしてもよい。別の変形例においては、斜線縞状ではなく、縦縞状や横縞状に設けるようにしてもよい。また、縞状の各線は、交差しなければ平行でなくてもよく、また直線状ではなく曲線状であってもよい。
(第10実施形態)
本実施形態においては、ミッドソール22の上面において1本または複数本の切り込み40を所定形状が形成させるように設ける点で、切り込み40を平行または交差させて設ける第1~9実施形態と相違する。以下、第1~9実施形態との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略する。
図23は、第10実施形態の第1,2例における切り込みの形状および配置を模式的に示す上面図である。本図の変形例においては、ミッドソール22の上面に六角形状の切り込みパターン41を設けられる。図23(a)は単体の切り込みパターン41を示す。切り込みパターン41は、6本の切り込みの端点同士が六角形をなすように接することで形成される。図23(b)は9個の切り込みパターン41a~iが互いに密着するように配置されて集合形状を形成させる第1例を示す。図23(c)は9個の切り込みパターン41a~iが互いに間隔をおいて配置されて離散形状を形成させる第2例を示す。
切り込みを六角形状に形成させることで、あらゆる方向の荷重に対して衝撃緩衝性を発揮させることができる。また複数の六角形状を集合形状にて形成させることで、衝撃緩衝性をさらに高めることができる。また複数の六角形状を離散形状にて形成させることで、衝撃緩衝性と安定性の両立を図ることができる。
図24は、第10実施形態の第3,4例における切り込みの形状および配置を模式的に示す上面図である。本図の変形例においては、ミッドソール22の上面に円形状の切り込みパターン41を設けられる。図24(a)は単体の切り込みパターン41を示す。切り込みパターン41は、1本の切り込みをループさせて円形をなすように接することで形成される。図24(b)は9個の切り込みパターン41a~iが互いに密着するように配置されて集合形状を形成させる第3例を示す。図24(c)は9個の切り込みパターン41a~iが互いに間隔をおいて配置されて離散形状を形成させる第4例を示す。
切り込みを円形状に形成させることで、あらゆる方向の荷重に対して衝撃緩衝性を発揮させることができる。また複数の円形状を集合形状にて形成させることで、衝撃緩衝性をさらに高めることができる。また複数の円形状を離散形状にて形成させることで、衝撃緩衝性と安定性の両立を図ることができる。なお、円形状は真円だけでなく、楕円形状にしてもよい。
図25は、第10実施形態の第5~8例における切り込みの形状および配置を模式的に示す上面図である。本図の変形例においては、ミッドソール22の上面に逆Y字状の切り込みパターン41を設けられる。図25(a)は単体の切り込みパターン41を示す。切り込みパターン41は、3本の切り込みの1端ずつを1点で集合させて放射させて逆さまのY字形をなすように配置することで形成される。
図25(b)は4個の切り込みパターン41を縦方向に連結した列を、横方向に3列を連結した合計12個の切り込みパターン41a~lにより集合形状を形成させる第5例を示す。図25(c)は4個の切り込みパターン41を縦方向に連結した列を、横方向に縦方向の位置をずらして配置した合計12個の切り込みパターン41a~lにより集合形状を形成させる第6例を示す。ここでは、偶数列と奇数列で縦方向の位置が交互にずれるように配置している。
図25(d)は3個の切り込みパターン41を縦方向に一定間隔で配置した列を、横方向に3列を一定間隔で配置した合計9個の切り込みパターン41a~iにより離散形状を形成させる第7例を示す。図25(e)は3個の切り込みパターン41を縦方向に一定間隔で配置した列を、横方向に縦方向の位置をずらして一定間隔で配置した合計9個の切り込みパターン41a~iにより離散形状を形成させる第8例を示す。ここでは、偶数列と奇数列で縦方向の位置が交互にずれるように配置している。
切り込みを逆Y字形状に形成させることで、あらゆる方向の荷重に対して衝撃緩衝性を発揮させることができる。また複数の逆Y字形状を集合形状にて形成させることで、衝撃緩衝性をさらに高めることができる。また複数の逆Y字形状を離散形状にて形成させることで、衝撃緩衝性と安定性の両立を図ることができる。
図26は、第10実施形態の第9~12例における切り込みの形状および配置を模式的に示す上面図である。本図の変形例においては、ミッドソール22の上面に逆V字状の切り込みパターン41を設けられる。図26(a)は単体の切り込みパターン41を示す。切り込みパターン41は、2本の切り込みの1端ずつを1点で接合させて逆さまのV字形をなすように配置することで形成される。
図26(b)は3個の切り込みパターン41を横方向に連結した行と、4個の切り込みパターン41を横方向に連結した行とを、交互に縦方向に3行を連結した合計10個の切り込みパターン41a~jにより集合形状を形成させる第9例を示す。ここでは、偶数行と奇数行で横方向の位置が交互にずれるようにして互いに接点を有するように配置している。図26(c)は3個の切り込みパターン41を横方向に連結した行を縦方向に3行を一定間隔で配置した合計9個の切り込みパターン41a~iにより集合形状を形成させる第10例を示す。
図26(d)は3個の切り込みパターン41を横方向に一定間隔で配置した行と、4個の切り込みパターン41を横方向に一定間隔で配置した行とを、交互に縦方向に3行を一定間隔で配置した合計10個の切り込みパターン41a~jにより離散形状を形成させる第11例を示す。ここでは、偶数行と奇数行で横方向の位置が交互にずれるようにして配置している。図26(e)は3個の切り込みパターン41を横方向に一定間隔で配置した行を縦方向に3行を一定間隔で配置した合計9個の切り込みパターン41a~iにより離散形状を形成させる第12例を示す。
切り込みを逆V字形状に形成させることで、あらゆる方向の荷重に対して衝撃緩衝性を発揮させることができる。また複数の逆V字形状を集合形状にて形成させることで、衝撃緩衝性をさらに高めることができる。また複数の逆V字形状を離散形状にて形成させることで、衝撃緩衝性と安定性の両立を図ることができる。
(第11実施形態)
本実施形態においては、切り込みが多重化されて切り込みパターンが形成される点で第1~10実施形態と相違する。以下、第1~10実施形態との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略する。
図27は、第11実施形態における切り込みパターンの第1~4例を模式的に示す上面図である。第1例を示す図27(a)は3個の円形の切り込み40a~cを同心円状の入れ子にした切り込みパターン41を示す。本図では真円を入れ子にした切り込みパターン41を示すが、変形例としては楕円形や多角形、他のループ形状等の切り込みを入れ子にしてもよいし、ループ状でない直線や曲線を多重的に配置してもよい。このように、切り込みを入れ子状または多重的に配置することにより、特に変形させたい部位に重点的に切り込みを設けて衝撃緩衝性を高めることができる。こうした切り込みパターンを、以下の第2~10例のように形状や配置の仕方を変えることにより、特に変形させたい部位に切り込みを偏在させることができる。
図27(b)に示す第2例においては、踵全体を支持する領域から中足部外足側を支持する領域にかけて、踵全体から中足部外足側に向かって延伸させて先細る扇形の切り込みパターン41を設ける。第2例の切り込みパターン41は、同形で大きさの異なる大中小3個の扇形の切り込み40が入れ子状に配置されたパターンである。すなわち、扇形の第1切り込み40aの中に、より小さい第2切り込み40bが設けられ、第2切り込み40bの中に、より小さい第3切り込み40cが設けられることで切り込みパターン41が形成される。切り込みパターン41において、特に外足側へ行くほど切り込みによる効果が大きくなるよう、第1切り込み40a、第2切り込み40b、第3切り込み40cのそれぞれがやや外足側に寄せられ、外足側における切り込みの間隔が内足側における切り込みの間隔より狭くなるように設けられる。また、外足側における第1切り込み40a、第2切り込み40b、第3切り込み40cの相互の間隔は均等でなくてよく、第1切り込み40aと第2切り込み40bの間隔は、第2切り込み40bと第3切り込み40cの間隔より狭くしてもよい。
なお、本図や次図において示される各切り込みの線は、必ずしも切り込みの位置や形状そのものを示すものでなくてもよく、切り込みの分布や位置の偏り、切り込みの数、間隔の狭さ、濃淡等によって、切り込みの位置の分布や偏り、数の多さ、密度の高さ等を示してもよい。例えば、外足側に行くほど各種形状の切り込みや第10実施形態のような切り込みパターンの数や密度を大きくし、内足側に行くほど各種形状の切り込みや切り込みパターンの数や密度を小さくしてもよい。また、外足側に行くほどミッドソール22の変形が大きくなり、内足側に行くほどミッドソール22の変形が小さくなるように、切り込みや切り込みパターンの形状、深さ、入射角度等を変化させてもよい。また、上述の通り、本図や次図においても、線状の切り込みはすべて実線、破線、鎖線、直線状、曲線状のいずれであるかを問わない。これにより、特に変形させたい部位に重点的に切り込みの密度を高めて衝撃緩衝性を高めることができる。
図27(c)に示す第3例においては、図27(b)と同様の領域に、踵全体から中足部外足側に向かって延伸させて先細る扇形の切り込みパターン41を設ける。ただし、第3例の切り込みパターン41は、第2例と異なり一番外側の第1切り込み40aのみが扇形で、内側の第2切り込み40bと第3切り込み40cは扇形のうち外足側の部分的な曲線のみの形状であり、内足側の曲線部分は含まない。このように、第3例の切り込みパターン41における外足側と内足側の切り込みによる効果の差が、第2例の切り込みパターン41における外足側と内足側の切り込みによる効果の差より大きくなるように切り込み40が配置される。
図27(d)に示す第4例においては、図27(b)(c)と同様の領域に、踵全体から中足部外足側に向かって切り込みパターン41を設ける。ただし、第4例の切り込みパターン41は、第3例と異なり一番外側の第1切り込み40aもまた扇形ではなく、内側の第2切り込み40bと第3切り込み40cと同様に、扇形のうち外足側の部分的な曲線のみの形状であり、内足側の曲線部分は含まない。このように、第4例の切り込みパターン41における外足側と内足側の切り込みによる効果の差が、第3例の切り込みパターン41における外足側と内足側の切り込みによる効果の差より大きくなるように切り込み40が配置される。
図28は、第11実施形態における切り込みパターンの第5~10例を模式的に示す上面図である。
図28(a)に示す第5例においては、前足部全体を支持する領域から中足部外足側を支持する領域にかけて、前足部全体から中足部外足側に向かって延伸させた卵形の切り込みパターン41を設ける。第5例の切り込みパターン41は、同形で大きさの異なる大中小3個の卵形の切り込み40が入れ子状に配置されたパターンである。すなわち、卵形の第1切り込み40aの中に、より小さい第2切り込み40bが設けられ、第2切り込み40bの中に、より小さい第3切り込み40cが設けられることで切り込みパターン41が形成される。切り込みパターン41において、特に外足側へ行くほど切り込みによる効果が大きくなるよう、第1切り込み40a、第2切り込み40b、第3切り込み40cのそれぞれがやや外足側に寄せられ、外足側における切り込みの間隔が内足側における切り込みの間隔より狭くなるように設けられる。また、外足側における第1切り込み40a、第2切り込み40b、第3切り込み40cの相互の間隔は均等でなくてよく、第1切り込み40aと第2切り込み40bの間隔は、第2切り込み40bと第3切り込み40cの間隔より狭くしてもよい。
図28(b)に示す第6例においては、図28(a)と同様の領域に、前足部全体から中足部外足側に向かって延伸させた卵形の切り込みパターン41を設ける。ただし、第6例の切り込みパターン41は、第5例と異なり一番外側の第1切り込み40aのみが卵形で、内側の第2切り込み40bと第3切り込み40cは卵形のうち外足側の部分的な曲線のみの形状であり、内足側の曲線部分は含まない。このように、第6例の切り込みパターン41における外足側と内足側の切り込みによる効果の差が、第5例の切り込みパターン41における外足側と内足側の切り込みによる効果の差より大きくなるように切り込み40が配置される。
図28(c)に示す第7例においては、図28(a)(b)と同様の領域に、前足部全体から中足部外足側に向かって切り込みパターン41を設ける。ただし、第7例の切り込みパターン41は、第6例と異なり一番外側の第1切り込み40aもまた卵形ではなく、内側の第2切り込み40bと第3切り込み40cと同様に、卵形のうち外足側の部分的な曲線のみの形状であり、内足側の曲線部分は含まない。このように、第7例の切り込みパターン41における外足側と内足側の切り込みによる効果の差が、第6例の切り込みパターン41における外足側と内足側の切り込みによる効果の差より大きくなるように切り込み40が配置される。
図28(d)に示す第8例においては、中足部の中央から内足側にかけて山なり曲線状の切り込みパターン41を設ける。第8例の切り込みパターン41は、中足部の内足側において前後方向に縦3本の並列的な曲線状の第1切り込み40a、第2切り込み40b、第3切り込み40cを含み、それぞれの中心部分が中足部の中央側に隆起したような山なりの曲線形状を有する。すなわち、3本の第1切り込み40a、第2切り込み40b、第3切り込み40cは、両端が中足部の前後内足側に位置し、それぞれ中心が中足部の内足側を避けて中央へ寄るような曲線を描く。内足側の中足部は主に着用者のアーチに相当する部位であるが、第8例の場合、中足部においては内足側より中央側の方が切り込みの密度が高く、相対的に中央側より内足側の方が剛性は大きくなる。これにより、着用者のアーチの落ち込みやプロネーションを抑制する効果が期待できる。
図28(e)に示す第9例においては、図28(d)と同様の領域に、中足部の中央から内足側にかけて山なり曲線状の切り込みパターン41を設ける。第9例の切り込みパターン41は、第8例の切り込みパターン41より切り込みが1本多く、中足部の内足側において前後方向に縦4本の並列的な曲線状の第1切り込み40a、第2切り込み40b、第3切り込み40c、第4切り込み40dを含む。第1切り込み40a、第2切り込み40b、第3切り込み40c、第4切り込み40dは、それぞれの中心部分が中足部の中央側に隆起したような山なりの形状を有するとともに、中央寄りの方が内足側より曲線の間隔が狭くなるように配置される。第9例の場合、中央側は内足側より切り込みの本数が多く、間隔が狭いため、密度が相対的に高く、内足側は相対的に中央側より剛性が大きくなる。これにより、着用者のアーチの落ち込みやプロネーションを抑制する効果が期待できる。
図28(f)に示す第10例においては、図28(d)(e)と同様の領域に、中足部の中央から内足側にかけて山なり曲線状の切り込みパターン41を設ける。第10例の切り込みパターン41は、第9例の切り込みパターン41より切り込みがさらに1本多く、中足部の内足側において前後方向に縦5本の並列的な曲線状の第1切り込み40a、第2切り込み40b、第3切り込み40c、第4切り込み40d、第5切り込み40eを含む。第3切り込み40c、第4切り込み40d、第5切り込み40eは、それぞれの中心部分が中足部の中央側に隆起したような山なりの形状を有するとともに、第1切り込み40aは前足部寄りの内足側に設けられ、第2切り込み40bは踵部寄りの内足側に設けられる。第10例の場合、内足側が中央側より切り込みの間隔が広く、本数も少なく、前足部側や踵部側と比べても切り込みが少ないため、内足側は相対的に剛性が大きくなる。これにより、着用者のアーチの落ち込みやプロネーションを抑制する効果が期待できる。
(第12実施形態)
本実施形態においては、ミッドソール22に設けられる切り込みの入射角度が斜めである点で、切り込みの入射角度がミッドソール22の上面または下面に対して垂直である第1~11実施形態と相違する。以下、第1~11実施形態との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略する。
図29は、第12実施形態における第1,2例の切り込みの入射角度を模式的に示す端面図である。本図はミッドソール22の足幅方向の端面図である。
図29(a)の第1例では、足幅方向において内足側から入射して外足側へ斜めに下がる入射角度を有するように3本の切り込み40a~cが設けられる。この場合、矢印で示すように内足側へ荷重が加わったときにミッドソール22のせん断変形が促進され、衝撃緩衝性を高めることができる。
図29(b)の第2例では、足幅方向において外足側から入射して内足側へ斜めに下がる入射角度を有するように3本の切り込み40a~cが設けられる。この場合、矢印で示すように外足側へ荷重が加わったときにミッドソール22のせん断変形が促進され、衝撃緩衝性を高めることができる。
図30は、第12実施形態における第3,4例の切り込みの入射角度を模式的に示す端面図である。本図はミッドソール22の足長方向の端面図である。
図30(a)の第3例では、足長方向において後方側から入射して前方側へ斜めに下がる入射角度を有するように3本の切り込み40a~cが設けられる。この場合、矢印で示すように後方側へ荷重が加わったときにミッドソール22のせん断変形が促進され、衝撃緩衝性を高めることができる。
図30(b)の第4例では、足長方向において前方側から入射して後方側へ斜めに下がる入射角度を有するように3本の切り込み40a~cが設けられる。この場合、矢印で示すように前方側へ荷重が加わったときにミッドソール22のせん断変形が促進され、衝撃緩衝性を高めることができる。
図31は、第12実施形態における第5例の切り込みの入射角度を模式的に示す上面図である。第5例では、ミッドソール22の外足側前足部から外足側中足部にかけての領域である切り込み領域35aには、図30(b)の第4例のように、足長方向において前方側から入射して後方側へ斜めに下がる入射角度を有するように切り込み40が設けられる。これにより、外足側では着地時の荷重方向、すなわち矢印62で示す前方側への荷重が加わったときにミッドソール22のせん断変形が促進され、衝撃緩衝性を高めることができる。
一方、ミッドソール22の内足側前足部から内足側中足部にかけての領域である切り込み領域35bには、図30(a)の第3例のように、足長方向において後方側から入射して前方側へ斜めに下がる入射角度を有するように切り込み40が設けられる。これにより、内足側では蹴り出し時の荷重方向、すなわち矢印64で示す後方側への荷重が加わったときにミッドソール22のせん断変形が促進され、衝撃緩衝性を高めることができる。
以上、本発明について実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
10 靴、 12 アッパー、 20 ソール、 22 ミッドソール、 32 踵部領域、 34 前足部領域、 40 切り込み、 60 足。

Claims (9)

  1. 複数層の部材が積層されて構成されるミッドソールを含むソールと、
    前記ソールに接合されたアッパーと、を備え、
    前記ミッドソールは、前記複数層の部材に、厚み方向における第1の高さ位置から第2の高さ位置にかけて深さを有する線状の切り込みが少なくとも一つ設けられていることを特徴とする靴。
  2. 前記切り込みは、前記複数層の部材の少なくとも一部の層において、その上面および下面のうち少なくともいずれかに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の靴。
  3. 前記切り込みは、前記ミッドソールの前足部領域、中足部領域、および、踵部領域のうち少なくともいずれかに偏重した領域に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の靴。
  4. 前記切り込みは、前記ミッドソールの外足部領域および内足部領域のいずれかに偏重した領域に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の靴。
  5. 前記切り込みは、着用時に印加される荷重負荷が他の領域と比べて相対的に小さい領域、または、相対的に大きい領域を除外した領域に設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の靴。
  6. 前記切り込みは、所定形状の線状にて互いに離散した複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の靴。
  7. 前記切り込みは、前記偏重した領域と他の領域で密度が異なるように互いに間隔を有する複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項3または4のいずれかに記載の靴。
  8. 前記切り込みは、前記ミッドソールの端部までの距離の違いに応じて深度が異なるように形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の靴。
  9. 前記切り込みは、内足部前方から外足部後方にかけて、または、外足部前方から内足部後方にかけて斜めの方向に形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の靴。
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