JP2023028329A - 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化剤組成物 - Google Patents

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化剤組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】安全性に優れた成分で構成されていながら、優れたSARSコロナウイルス-2不活化効果を示し、かつヒノキ油によるアロマ効果を有する新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化剤組成物を提供すること。【解決手段】ヒノキ油、グレープフルーツ種子抽出物及び植物油由来乳化剤を有効成分として含有する、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化剤組成物。前記新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化剤組成物は、ヒノキ油0.1~10重量%、グレープフルーツ種子抽出物0.05~5重量%、植物油由来乳化剤0.1~8重量%を含有し、残部水であってもよい。【選択図】なし

Description

本発明は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化剤組成物に関する。
2019年に発生した、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2、SARSコロナウイルス-2)が引き起こす感染症(COVID-19)への対処方法として、日本の厚生労働省のホームページには、新型コロナウイルス消毒・除菌方法が公開されている。ここでは、水及び石鹸による方法、熱水(80℃×10分間)、アルコール消毒液、次亜塩素酸ナトリウム水溶液、手指用以外の界面活性剤(洗剤)、次亜塩素酸水、亜塩素酸水が物に対する効果があることが記載されている。
しかしながら、アルコール消毒液、次亜塩素酸ナトリウム水溶液、洗剤、次亜塩素酸水、亜塩素酸水はいずれも薬品臭が強い製品であり、また、人体への影響もあるため取扱いには注意を要する必要がある製品である。
また、新型コロナウイルスに対する不活化剤としては、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、並びに、アルキル基の炭素数が12でエチレンオキサイド付加モル数が7であるポリオキシエチレンアルキルエーテル及びアルキル基の炭素数が12でエチレンオキサイド付加モル数が8であるポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる少なくとも1種のポリオキシエチレンアルキルエーテルを有効成分とする不活化剤が知られている(特許文献1)。
しかしながら、上記のような化学品が有効成分である場合、低濃度で新型コロナウイルスの不活化に有効であるため、ある程度薬品臭は抑えられてはいるものの、化学製品であることから、取扱いに注意する必要がある。
また、公知の消毒剤は、薬品臭を伴うものが多く、広範囲又は多量に使用した場合に、ヒトによっては、ストレスを感じる場合もある。
特許第6795720号公報
本発明の目的は、安全性に優れた成分で構成されていながら、優れたSARSコロナウイルス-2不活化効果を示し、かつヒノキ油によるアロマ効果を有する新型コロナウイルス不活化剤組成物を提供することである。
前記目的を達成するため、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、ヒノキ油、グレープフルーツ種子抽出物、植物油由来乳化剤及び水からなる組成物が、SARSコロナウイルス-2不活化作用を有し、しかもヒノキ油によるアロマ効果を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の要旨は、
[1]ヒノキ油、グレープフルーツ種子抽出物及び植物油由来乳化剤を有効成分として含有する、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化剤組成物、
[2]ヒノキ油0.1~10重量%、
グレープフルーツ種子抽出物0.05~5重量%、
植物油由来乳化剤0.1~8重量%を含有し、残部水である、前記[1]に記載の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化剤組成物、
[3]ヒノキ油が国産ヒノキから抽出されたヒノキ精油である、前記[1]又は[2]に記載の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化剤組成物、
[4]pHが3.5~6.0である、前記[1]~[3]のいずれかに記載の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化剤組成物
に関する。
本発明の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化剤組成物は、安全性に優れた成分からなり、ヒトや動物の身体、繊維や繊維製品等に付着しても変質等の問題を生じないため、家庭や事業施設における、床、壁、窓、扉、食品加工機器、医療機器、化粧室やトイレ、浴室、洗面所、シャワー台、台所、居室、寝室等の各種家具・家電・器具・道具、玩具等の硬質表面、衣類、タオル、マスク、ソファー、カーテン、カーペット、寝具、クッション、靴、鞄等の繊維製品等、広範囲の素材に対して使用することができる。また、本発明の新型コロナウイルス不活化剤組成物は、ヒノキ油に由来するヒノキの香りがするため、ヒノキ油によるアロマ効果も期待できる。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
本発明の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化剤組成物(以下、本発明の組成物)は、ヒノキ油、グレープフルーツ種子抽出物及び植物油由来乳化剤を有効成分として含有することを特徴とする。
本発明において、有効成分とは溶媒である水以外の成分をいう。本発明の組成物では、有効成分中における、ヒノキ油、グレープフルーツ種子抽出物及び植物油由来乳化剤の合計含有量が80重量%以上であればよく、前記合計含有量は90重量%以上であってもよいし、100重量%でもよい。
本発明の組成物において、ヒノキ油は、新型コロナウイルス不活化効果及びアロマ効果を奏するための成分である。
本発明において、新型コロナウイルス不活化効果とは、新型コロナウイルスを不活化する効果であり、後述の実施例に記載の方法で評価することができる。
また、ヒノキ油は、従来より、森林浴をしているような香りを有しており、モノテルペン類とセスキテルペン類が含有されていることから、リフレッシュ効果とリラックス効果があり、疲労感やストレスを和らげる効果があるアロマオイルとして使用されている。
例えば、ヒノキ葉の精油の香りを嗅ぐことで、脳の血流量を減少させるとともに、リラックス状態で高まることが知られている副交感神経活動を昂進させ、人の生体をリラックスさせることが知られている(Journal of Physiological Anthropology, 34(1):44, Dec 2015, DOI)。
本発明の組成物は、ヒノキの香りを感じることができるものであることから、ヒノキ油によるアロマ効果を奏するものである。
前記ヒノキ油としては、ヒノキ科ヒノキ属の針葉樹の枝葉、根茎、木皮、樹脂等から水蒸気蒸留により採油されるものである。テルペノイドを主成分としているものであればよい。
前記ヒノキ油の原料となる樹木としては、日本に分布する国産ヒノキ、台湾に分布するタイワンヒノキ、タイワンベニヒノキ等が挙げられる。
中でも、入手がしやすく、新型コロナウイルス不活化効果及びアロマ効果を発揮し易い観点から、日本に分布する国産ヒノキから抽出されたヒノキ精油であることが好ましい。
本発明の組成物中における前記ヒノキ油の含有量としては、新型コロナウイルス不活化作用に加えて、ヒノキ油によるアロマ効果を発揮することができる観点から、0.1~10重量%が好ましい。前記含有量の下限は、0.5重量%以上がより好ましく、また、前記含有量の上限は、8重量%以下がより好ましい。
本発明の組成物において、グレープフルーツ種子抽出物は、新型コロナウイルス不活化効果を奏するための成分である。
前記グレープフルーツ種子抽出物とは、天然由来の除菌成分であり、それ自体が殺菌、抗菌活性を有することが知られている。また、グレープフルーツ種子抽出物は水溶性であるとともに、特有の匂いもないため、前記ヒノキ油によるアロマ効果が発揮し易いという利点を有する。前記グレープフルーツ種子抽出物としては、市販品を用いればよく、特に限定はない。
本発明の組成物中における前記グレープフルーツ種子抽出物の含有量としては、新型コロナウイルス不活化作用を発揮し易い観点から、0.05~5重量%が好ましい。前記含有量の下限は、0.1重量%以上が好ましく、また、前記含有量の上限は、3重量%以下が好ましい。
前記植物油由来乳化剤は、前記ヒノキ油を溶媒である水に乳化させるためのものである。前記植物油由来乳化剤としては、植物由来(ヤシ、パーム、菜種、トウモロコシ、小麦等)の原料から作製された乳化剤、ヒマワリ油由来の乳化剤等が挙げられるが、特に限定はない。これらは、単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。
本発明の組成物中における前記植物油由来乳化剤の含有量としては、ヒノキ油を効率よく乳化できる観点から、0.1~8重量%が好ましい。前記含有量の下限は、0.3重量%以上がより好ましく、また、前記含有量の上限は、5重量%以下がより好ましい。
本発明の組成物は、前記ヒノキ油、前記グレープフルーツ種子抽出物及び前記植物油由来乳化剤を有効成分としているものであり、その残部が水であることで、アルコール消毒液、次亜塩素酸ナトリウム水溶液、洗剤、次亜塩素酸水、亜塩素酸水等の新型コロナウイルス不活化用の消毒液と比べて、取扱いがよく、安全性に優れたものとなる。
水の種類については、特に限定はない。
本発明の組成物は、前記ヒノキ油、前記グレープフルーツ種子抽出物及び前記植物油由来乳化剤を有効成分とするものであるが、本発明の効果を著しく損なわない範囲で、任意の天然由来の成分を使用することができる。
本発明の組成物のpHは、取扱い性がよく、また、本発明の組成物を接触させる対象物への影響が少ない観点から、3.5~6.0の範囲に調整されていることが好ましい。
本発明の組成物は、前記の各成分を適宜混合することで作製することができる。混合手段、混合条件、各成分の混合の順番等については特に限定はない。
本発明の組成物は、未希釈の形態であってもよく、また、希釈形態であってもよい。未希釈の形態は、希釈されることなく、処理対象の新型コロナウイルスの不活化に用いられる。希釈形態は、推奨希釈濃度で希釈された後の濃度が、新型コロナウイルス不活化効果が発揮される有効成分濃度となるように水によって希釈されて、処理対象の新型コロナウイルス不活化に用いられる。
本発明の組成物は、新型コロナウイルスの汚染が懸念される無生物対象物の硬質表面、繊維や繊維製品に使用される。
前記硬質表面としては、家庭や事業施設における、床、壁、窓、扉、食品加工機器、医療機器、化粧室やトイレ、浴室、洗面所、シャワー台、台所、居室、寝室等の各種家具・家電・器具・道具、玩具等が挙げられる。硬質表面の材質は、例えば、木、竹、プラスチック(シリコーン樹脂等を含む)、金属、陶器、ガラス又はこれらの組み合わせが挙げられる。
前記繊維や繊維製品としては、衣類、タオル、マスク、ソファー、カーテン、カーペット、寝具、クッション、靴、鞄等が挙げられる。
新型コロナウイルスを不活化させるには、本発明の組成物を処理対象に接触させればよい。接触時間は、新型コロナウイルス不活化の観点から、10秒以上、好ましくは1分以上、より好ましくは5分以上であり、さらに好ましくは10分以上である。
接触の手段としては、特に限定するものではなく、塗布、噴霧、浸漬等が挙げられる。
本発明の組成物は、液状であり、各有効成分の溶媒である水中での分散および溶解した状態が良好なものであるため、スプレー容器に充填することで、所望の対象物に対して、簡便に噴霧することが可能である。具体的な製品の形態としては、空間噴霧製品等が挙げられる。
また、本発明の組成物は、紙、天然繊維、再生繊維(レーヨン等)及び/又は合成繊維(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等)の織布又は不織布に、塗布、或いは含浸した形態とすることができる。
具体的な製品や製剤の形態としては、ウェット拭き取り用品等が挙げられる。
本発明の組成物は、無生物対象物に付着した新型コロナウイルスを不活化することで、新型コロナウイルス感染症を防ぐことが期待できる。
また、本発明の組成物は、天然由来成分からなるものであり、安全性に優れたものであり、家庭や事業施設における、床、壁、窓、扉、食品加工機器、医療機器、化粧室やトイレ、浴室、洗面所、シャワー台、台所、居室、寝室等の各種家具・家電・器具・道具、玩具等の硬質表面、衣類、タオル、マスク、ソファー、カーテン、カーペット、寝具、クッション、靴、鞄等の繊維製品等、広範囲の素材に使用することができ、また、幼児、老人、病人等が使用する物や生活する空間等で好適に使用することができる。
また、本発明の組成物は、ヒノキ油を用いているため、本発明の組成物で処理した物や空間を除菌、消臭するだけでなく、処理した物を用いたり、処理した空間にいたりすることでヒノキの香りによりリラックスすることもできる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらによって何ら制限されるものではない。
(実施例1:組成物Aの作製)
国産ヒノキ精油0.66重量%、グレープフルーツ種子抽出物0.2重量%、植物由来乳化剤(ラウリン酸を乳化剤中の構成脂肪酸として含有)0.4重量%、残部水(精製水)となるように各成分を混合して、組成物A(pH4.0~6.0の範囲内)を調製した。
得られた組成物Aは、乳化した液体状であり、ヒノキのにおいがするものであった。
(実施例2:組成物Bの作製)
実施例1で得られた組成物Aを、精製水を用いて10倍希釈して、組成物B(pH4.0~6.0の範囲内)を調製した。
得られた組成物Bは、乳化した液体状であり、組成物Aに比べてヒノキのにおいは弱いものの、ヒノキのにおいがするものであった。
(試験例1:急性吸入毒性試験)
実施例1で得られた組成物Aを急性吸入毒性試験に供した。
試験は、株式会社薬物安全性試験センター・吉見研究所(埼玉県比企郡吉見町黒岩25-1)に委託して実施した。
試験動物として、ICR系マウス雌雄(Slc:ICR、SPF、投与時5週齢)各5匹の合計10匹を試験に供した。
試験方法は、全身暴露とし、山下らの方法(中毒研究、8:225~233、1995)を参考に、0.5m(H120cm×D60cm×W70cm)の実験槽を用いて行った。マウスは、実験槽のほぼ中央に設置した金網製ケージに群別に収容した。暴露方法は、1回につき10プッシュを5分おきに合計20回行った。1回の噴霧量は2.8~3.2gであり、総噴霧量は58.3gであった。なお、これは実使用の約80倍に相当する。
暴露開始から暴露14日後まで一般状態の観察を行い、その間に体重ならびに摂餌量を測定した。
摂餌量は、暴露開始1、2、3、7、14日後における給餌前後の重量を測定し、動物数で除して1匹当たりの1日の摂餌量を算出した。
その結果、死亡例はみられず、一般状態においても異常はみられなかった。体重は、雌雄ともに暴露1~2日後に減少を示した個体もみられたが、暴露2~3日後からは順調な増加推移を示し、暴露操作による一過性の減少と考えられた。
暴露14日後に、ペントバルビタールナトリウム腹腔内投与による麻酔後放血屠殺し、体表、開口部、頭蓋腔内、胸腔内、腹腔内蔵機及びリンパ節の外観を肉眼で観察した。
また、肺については、10%中性リン酸緩衝ホルマリン液で固定後、パラフィン切片を作製し、ヘマトキシリンエオジン染色を施し、鏡検を行った。
平均摂餌量、剖検においても組成物Aによる変化はみられなかった。肺の病理組織学的検査においては、雄で漏出性出血が1例に見られたが、局所性の新鮮出血であり、発現例数が1例であることから偶発的な変化と推察された。
以上の結果より、本試験条件下において、組成物Aに急性吸入毒性は認められなかった。
(試験例2:消臭効果試験)
実施例1で得られた組成物Aを消臭効果試験に供した。
試験は、一般財団法人日本食品分析センター(東京都渋谷区元代々木町52番1号)に委託して実施した。
組成物A10mLをにおい袋(35cm×50cm)に入れ、ヒートシールを施した後、空気9Lを封入し、設定したガス濃度となるように試験対象ガス(アンモニア約100ppm、トリメチルアミン約20ppm、イソ吉草酸約15ppm、ホルムアルデヒド約40ppm、酢酸約50ppm、ピリジン約10ppm)を添加した。これを室温で静置し、経過時間(10分、30分、1、3及び6時間)ごとに袋内のガス濃度をガス検知管を用いて測定した。また、組成物Aを入れずに同様な操作をしたものを空試験とした。
その結果、組成物Aは、空試験の場合に比べて、アンモニア、トリメチルアミン、イソ吉草酸、ホルムアルデヒド、酢酸及びピリジンのいずれの試験対象ガスの濃度を顕著に低減させた。
以上の結果より、本試験条件下において、組成物Aは消臭効果があることがわかった。
(試験例3:除菌効果試験)
実施例1で得られた組成物Aを除菌効果試験に供した。
試験は、一般財団法人日本食品分析センター(東京都渋谷区元代々木町52番1号)に委託して実施した。
組成物A10mLに、大腸菌又は黄色ブドウ球菌を含む試験菌液を0.1mL接種した後、室温下で、所定時間後(1分後、5分後、15分後)に、得られた試験液中の生菌数を測定した。
生菌数測定は、SCDLP寒天培地(日本製薬株式会社)を用いて混釈平板培養法により、35℃±1℃、2日間の条件で行った。大腸菌の対照には精製水を用い、黄色ブドウ球菌の対象には生理食塩水を用いた。
また、予め予備試験(中和条件の確認)を行い、組成物Aの影響を受けずに生菌数を測定できる条件を確認した。
なお、試験菌液としては、大腸菌(Esherichia coli NBRC3972)及び水からなるもの、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus subsp. aureusNBRC12732)及び水からなるものを用いた。
なお、試験菌液中の菌濃度は、いずれも10~10/mLに調整した。
得られた結果を以下の表1に示す。
Figure 2023028329000001
以上の結果より、組成物Aは、大腸菌に対して増殖を抑える除菌効果があり、黄色ブドウ球菌に対しては殺菌効果があることがわかる。
(試験例4:新型コロナウイルス不活化効果試験)
実施例1で得られた組成物A及び実施例2で得られた組成物Bを新型コロナウイルス不活化効果試験に供した。
試験は、公立大学法人奈良県立医科大学医学部微生物感染症学講座(奈良県橿原市四条町840番地)に委託して実施した。
試験は、以下の手順で行った。

(試験ウイルスの調製)
試験ウイルス(新型コロナウイルス(SARS-CoV-2))をVeroE6細胞に感染させ、細胞変性効果が確認されたものを回収し、-80℃のフリーザーに凍結保存した。凍結融解を2回繰り返したものを遠心分離し、上清を限外濾過膜で濃縮・精製した。これを試験ウイルス液とし、試験まで-80℃のフリーザーに凍結保存した。

(試験内容)
・ウイルス1に対して、試験品(組成物A又は組成物B)9の割合で混合した。
・試験品に対して表2のとおり静置した。
・反応時間後にBSA含有SCDLP培地で希釈し反応を停止させ、ウイルスを回収した。
・回収液を用いてVeroE6細胞に感染させ、ウイルス感染価をプラーク法にて測定した。
・3日培養後に細胞を観察し、ウイルス感染価ならびにウイルスの不活化効果を算出した。
Figure 2023028329000002
不活化効果は、以下のように算出した。
不活化効果(Mv)= log(C/C)-log(N/N
= logC/N
:コントロールt時間後の感染価
:コントロール0時間後の感染価
:試験品t時間後の感染価
:試験品0時間後の感染価

減少率は対数減少値より下記式(1)に基づいて算出した。
Figure 2023028329000003
また、全試験は、奈良県立医科大学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め装置のもとに行った。
得られた結果を表3~4に示す。
Figure 2023028329000004
Figure 2023028329000005
表3、4の結果から、組成物A及び組成物Bに感染価1.63×10PFU/mlの新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を接触させると、時間経過と共に感染価は減少し、10分後の感染価はそれぞれ2.00×10PFU/ml(減少率98.7%)および8.75×10PFU/ml(減少率94.6%)であった。
したがって、組成物A、Bは、いずれも新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化する効果があることがわかった。

Claims (4)

  1. ヒノキ油、グレープフルーツ種子抽出物及び植物油由来乳化剤を有効成分として含有する、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化剤組成物。
  2. ヒノキ油0.1~10重量%、
    グレープフルーツ種子抽出物0.05~5重量%、
    植物油由来乳化剤0.1~8重量%を含有し、残部水である、請求項1に記載の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化剤組成物。
  3. ヒノキ油が国産ヒノキから抽出されたヒノキ精油である、請求項1又は2に記載の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化剤組成物。
  4. pHが3.5~6.0である、請求項1~3のいずれかに記載の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化剤組成物。

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