JP2023028320A - 水分解触媒 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、従来の水分解触媒であるIrO2/Pt等に比べて貴金属成分の割合が低く、且つ効率的な水の電気分解を可能とする触媒と、当該触媒を用いる水の電気分解方法を提供することを目的とする。【解決手段】本発明に係る水分解触媒は、10以上の金属元素を含み、且つナノ多孔質であることを特徴とする。本発明に係る水の電気分解方法は、本発明に係る水分解触媒を含む2個の電極を水中に浸漬し、前記電極間に電圧を印加することを特徴とする。【選択図】なし

Description

特許法第30条第2項適用申請有り (A)令和3年1月27日に、「KUT Seeds Cutting-edge research No.03」(高知工科大学の研究者紹介)にて発表 (B)令和3年2月18日に、「高知工科大学 令和2年度 卒業論文発表会」にて発表 (C)令和3年5月14日に、「https://www.kochi-tech.ac.jp/power/research/post_65.html」のウェブサイトで公開されている高知工科大学の最先端研究内容の紹介にて発表 (D)令和3年7月9日に、卒業論文要旨にて発表 (E)令和3年8月3日に、「https://confit.atlas.jp/guide/event/jim2021autumn/subject/3C09-17-04/advanced」のウェブサイトで公開されている「日本金属学会 2021年秋期第169回講演大会」の講演情報にて発表
本発明は、効率的な水の電気分解を可能とする触媒と、当該触媒を用いる水の電気分解方法に関するものである。
エネルギー問題や長期的な環境汚染に対処するには、触媒の開発が不可欠である。例えば、石油に代わるエネルギー源としては水素が注目されているが、一般的に、水素は水蒸気の電気分解により製造されている。水から水素を発生させる反応(HER)と酸素を発生させる反応(OER)の最先端の触媒は、Ptなどの貴金属や、RuO2やIrO2などの貴金属酸化物である。よって、コスト面から、貴金属をできるだけ多くの安価な金属と組み合わせることにより貴金属の使用量を減らすことが求められている。
近年、様々な金属成分を含む多金属化合物は、金属成分間の相乗効果により、例えば効果的な触媒として開発されている(非特許文献1~3)。多金属化合物の様々な金属成分は、媒介イオンの吸着や脱着を促進したり調節したり、電荷移動を調整することにより、反応全体を促進することができる(非特許文献4)。また、多金属化合物は、構造の最適化に適している。構造の最適化は、活性部位の露出を最大化し、長期安定性を向上させるために重要である(非特許文献5,6)。
多金属化合物の中で、高エントロピー合金(HEA)は、5%から35%の原子濃度範囲の少なくとも5つの金属元素で構成される固溶体であり、2004年に最初に報告された(非特許文献7~10)。HEAは、高度な相乗効果が高いエントロピー、格子歪み、拡散抑制、及びカクテル効果につながるため、理論的および実験的観点から注目を集めている。HEAは高い配置エントロピーを顕著な特徴とし、これにより、得られた材料が安定した固溶体相で存在できるようになり、硬度、強度、及び耐摩耗性が高まり、酸化や腐食などの劣化に対する耐性が高まる。
これまで、不均一系触媒作用を目的としたナノ構造HEAを構築するためのいくつかの技術が報告されている。かかる技術としては、炭素熱ショック技術(非特許文献11,12)、メカニカルアロイング(非特許文献13)、高速移動床熱分解(非特許文献14)、化学合成(非特許文献15~17)、及び脱合金化(非特許文献18~21)が知られている。
D.M.Moralesら,Adv.Funct.Mater.,2020,30,1905992 P.Bhanjaら,Chem.Cat.Chem.,2020,12,2091-2096 H.Wangら,J.Mater.Chem.A,2018,6,8662-8668 M.Zhangら,Inorg.Chem.,2020,59,15467-15477 N.L.W.Septianiら,Chem.Mater.,2020,32,7005-7018 G.Zhangら,Nano Lett.2021,21,3016-3025 J.-W.Yehら,Adv.Eng.Mater.,2004,6,299-303 B.Cantorら,Mater.Sci.Eng.A,2004,375-377,213-218 E.P.Georgeら,Nat.Rev.Mater.,2019,4,515-534 D.B.Miracleら,Acta Mater.,2017,122,448-511 P.Xieら,Nat.Commun.,2019,10,4011 T.Liら,Nat.Catal.,2021,4,62-70 N.Kumarら,J.Mater.Sci.,2018,53,13411-13423 S.Gaoら,Nat.Commun.,2020,11,2016 H.Liら,Nat.Commun.,2020,11,5437 D.Wuら,J.Am.Chem.Soc.,2020,142,13833-13838 K.Kusadaら,J.Phys.Chem.C,2021,125,458-463 Z.Jinら,Small,2019,15,1904180 H.-J.Qiuら,ACS Mater.Lett.,2019,1,526-533 H.-J.Qiuら,J.Mater.Chem.A,2019,7,6499-6506 S.-H.Jooら,Adv.Mater.,2020,32,1906160
上述したように、近年、水素の需要が高まっているが、水を電気分解して水素を製造するための触媒としては主に貴金属触媒が用いられていた。しかし、コストの観点から、触媒に含まれる貴金属成分の割合を低減することが求められている。
そこで本発明は、従来の水分解触媒であるIrO2/Pt等に比べて貴金属成分の割合が低く、且つ効率的な水の電気分解を可能とする触媒と、当該触媒を用いる水の電気分解方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、従来、10以上の金属元素を含む合金へ脱合金化方法を適用したところ、10以上の金属元素を含み貴金属成分の割合が低減されているものでありながら、従来の貴金属触媒に比べて水分解性能に優れた触媒が得られることを見出して、本発明を完成した。
以下、本発明を示す。
[1] 10以上の金属元素を含み、且つナノ多孔質であることを特徴とする水分解触媒。
[2] 前記金属元素として、貴金属元素、及び貴金属元素以外の遷移金属元素を含む前記[1]に記載の水分解触媒。
[3] 前記金属元素としてAlを含む前記[1]または[2]に記載の水分解触媒。
[4] 前記金属元素として、Ru、Rh、Ag、Ir、Pt、及びAuから選択される1以上の貴金属元素を含む前記[1]~[3]のいずれかに記載の水分解触媒。
[5] 前記金属元素として、Fe、Co、Ni、Cu、及びPdから選択される1以上の遷移金属元素を含む前記[1]~[4]のいずれかに記載の水分解触媒。
[6] 請求項1~5のいずれかに記載の水分解触媒を含む2個の電極を水中に浸漬し、前記電極間に電圧を印加することを特徴とする水の電気分解方法。
[7] アノード用触媒にはMoおよび/またはTiを添加し、且つカソード用触媒にはMoおよび/またはTiを添加しない前記[6]に記載の方法。
本発明に係る水分解触媒は、10以上の金属元素を含むことから貴金属元素の割合が低減されている。また、本発明に係る水分解触媒は、従来の水分解触媒であるIrO2/Ptに比べて水の電気分解効率に優れている。よって本発明に係る水分解触媒は、従来の水分解触媒に取って代わり得るものとして、産業上非常に優れている。
図1は、本発明に係るナノ多孔質超高エントロピー合金(np-UHEA)と、その前駆体である合金リボン(as-made)のX線回折パターンである。 図2は、本発明に係るナノ多孔質超高エントロピー合金の走査型電子顕微鏡画像である。 図3(1)は、本発明に係るナノ多孔質超高エントロピー合金の低倍率透過型電子顕微鏡画像であり、図3(2)は、高分解能透過型電子顕微鏡画像である。 図4(a)は、本発明に係るナノ多孔質超高エントロピー合金のX線光電子分光スペクトルであり、図4(b)は、高角度暗視野STEM画像および特徴的な各ピークに対応するエネルギー分散型X線分光マップである。 図5(a)は、本発明に係るナノ多孔質超高エントロピー合金とPt/グラフェンの分極曲線であり、図5(b)は、本発明に係るナノ多孔質超高エントロピー合金とPt/グラフェンのターフェルプロットであり、図5(c)は、本発明に係るナノ多孔質超高エントロピー合金とPt/グラフェンのクロノポテンシオメトリー曲線であり、図5(d)は、本発明に係るナノ多孔質超高エントロピー合金とIrO2の分極曲線であり、図5(e)は、本発明に係るナノ多孔質超高エントロピー合金とIrO2のターフェルプロットであり、図5(f)は、本発明に係るナノ多孔質超高エントロピー合金とIrO2のクロノポテンシオメトリー曲線である。 図6(a)は、np-UHEA12(12元素を含むnp-UHEA)電極およびnp-UHEA14(14元素を含むnp-UHEA)電極を含む水電解デバイスと、IrO2電極およびPt/グラフェン電極を含む水電解デバイスの分極極性であり、図6(b)は、np-UHEA12電極およびnp-UHEA14電極を含む水電解デバイスと、IrO2電極およびPt/グラフェン電極を含む水電解デバイスのクロノポテンシオメトリー曲線である。
本発明に係る水分解触媒は、10以上の金属元素を含み、且つナノ多孔質である。以下、本発明に係る水分解触媒を具体例をもってより詳しく説明するが、本発明は以下の具体例に限定されず、また、以下の具体例を2以上組み合わせた態様も、本発明範囲に含まれる。
本発明に係る水分解触媒が含む元素は、水の分解反応の触媒作用を示すものであれば特に制限されないが、例えば、貴金属元素、貴金属元素以外の遷移金属元素、及び両性金属元素が挙げられる。
貴金属元素は、本発明においては水分解反応を触媒する主要成分であり、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、レニウム(Re)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)、金(Au)が挙げられる。水分解促進作用の観点からは、Ru、Rh、Ag、Ir、Pt、及びAuから選択される1以上の貴金属元素が好ましく、Ru、Ir、及びPtから選択される1以上の貴金属元素がより好ましい。特に、OER用の電極、即ちアノード用触媒にはRuおよびIrを添加することが好ましく、HER用の電極、即ちカソード用触媒にはRu、Ir、及びPtを添加することが好ましい。貴金属元素は水の分解促進作用に優れているが、高価であることから、本発明では他の金属と組み合わせることにより、その使用量を低減する。
遷移金属元素は、周期表の第3~11族に含まれる元素をいい、本発明では、貴金属を除くものとする。遷移金属元素としては、例えば、スカンジウム(Sc)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)の第一遷移金属元素;イットリウム(Y)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、テクネチウム(Tc)の第二遷移金属元素;ランタノイド、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、タングステン(W)の第三遷移金属元素が挙げられ、第一遷移金属元素および/または第二遷移金属元素が好ましく、第一遷移金属元素がより好ましい。
一般的な金属は酸と反応して溶解されるが、両性金属は塩基とも反応する。本発明において両性金属元素は、塩基によりその一部が溶出してナノポアを形成するが、一部は触媒中に残留している。両性金属としては、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、スズ(Sn)、及び鉛(Pb)が挙げられ、Alおよび/またはZnが好ましく、Alが好ましい。
本発明者らの実験的知見によれば、MoおよびTiにより酸素発生反応(OER)活性がわずかに低下し、水素発生反応(HER)活性が高まる。よって、OER用の電極、即ちアノード用触媒にはMoおよび/またはTiを添加し、HER用の電極、即ちカソード用触媒にはMoおよび/またはTiを添加しないことが好ましい。
本発明の水分解触媒を構成する各金属元素の割合は、水分解促進作用が発揮される範囲で適宜調整すればよい。例えば両性金属元素は、溶出されてナノポアを形成すると共に他の金属元素が分散されたマトリックスを形成するため、溶出前の触媒前駆体における全金属元素100%に対する両性金属元素の原子比としては、他の金属元素の数にもよるが、例えば、60%以上、90%以下が好ましい。当該割合としては、70%以上がより好ましく、80%以上または85%以上がより更に好ましい。
本発明の水分解触媒における両性金属元素以外の金属元素の割合は、良好な水分解促進作用が発揮される範囲で適宜調整すればよいが、例えば、両性金属元素の溶出前の触媒前駆体において、両性金属元素以外の任意の金属元素に対する他の金属元素の原子比としては0.4以上、1.5以下が好ましい。当該原子比としては、0.5以上がより好ましく、0.8以上がより更に好ましく、また、1.2以下がより好ましく、1.1以下または1.05以下がより更に好ましい。また、当該原子比を実質的に1に調整してもよい。
本発明の水分解触媒を構成する金属元素の数としては、11以上または12以上が好ましく、13以上または14以上がより好ましい。当該数の上限は特に制限されないが、多過ぎると触媒の製造が複雑になるおそれがあり得るため、例えば、当該数を25以下にすることができる。
本発明の水分解触媒において、各金属元素が金属の状態で存在しているか、或いは酸化物として存在しているかは、各金属元素の性質や製造条件などによると考えられ、特に制限されない。
本発明に係る水分解触媒は、ナノ多孔質、即ち、ナノレベルの細孔を有する多孔質なものである。その結果、比表面積が大きくなり、活性が高まると考えられる。
本発明者らの実験的知見によれば、本発明の水分解触媒は、数nmの微細な細孔と数十nmの比較的大きい細孔から構成される多孔質構造を有する。微細な細孔の径としては、10nm以下が好ましく、8nm以下がより好ましく、5nm以下がより更に好ましい。比較的大きい細孔の径としては、200nm以下が好ましく、150nm以下がより好ましく、100nm以下または50nm以下がより更に好ましい。
本発明に係る水分解触媒は、特に制限されないが、いわゆる脱合金化方法により製造することができる。具体的には、先ず目的の水分解触媒を構成する各金属元素の原料を高温で溶解して混合し、均一化する。加熱溶融方法としては、特に制限されないが、例えば大気溶解、雰囲気溶解、真空溶解、アーク溶解、プラズマ溶解を用いることができる。得られた溶融混合物を冷却し、所望の形状に成形する。この際、いったんインゴッドやペレット等に成形した後、更に成形してもよい。多孔質化の効率の観点からは、できるだけ薄く又は小さく成形することが好ましい。次に、塩基を用い、両性金属元素の一部を溶出し、多孔質化する。塩基としては、両性金属元素を十分に溶出できるものであれば特に制限されないが、例えば、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物の水溶液を用いることができる。溶出条件は適宜調整すればよいが、例えば、温度は10℃以上、35℃以下とすることができ、常温としてもよい。溶出時間は、例えば、30分間以上、10時間以下とすることができる。溶出後は、通常の後処理を行えばよい。例えば、超純水、純粋、脱イオン水、蒸留水などで洗浄した後、乾燥すればよい。
本発明に係る水分解触媒は、水の電気分解装置の触媒として用いることができ、延いては水素および酸素の製造用触媒として用いることができる。例えば、本発明に係る水分解触媒と樹脂成分を含む塗料を調製し、カーボン等の導電性材料上に塗布して乾燥することにより、電極とすることができる。本発明の水分解触媒は、カソード電極およびアノード電極の両方の触媒として用いることができ、この場合、両触媒は同一であっても異なっていてもよいが、それぞれ水素発生反応活性または酸素発生反応活性に優れた触媒を用いることが好ましい。
得られた電極を、水を溶媒とする電解液に浸漬し、電極間に電圧を印加することにより水を電気分解し、各電極から水素と酸素を得ることができる。電解液としては、例えば希硫酸などの酸性水溶液を用いることができる。また、プロトン伝導性電解質膜上に両電極を形成し、アノード側に水蒸気などとして水を供給しつつ電極間に電圧を印加することにより、カソード側から水素を単独で取り出すことも可能である。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
実施例1: ナノ多孔質超高エントロピー合金(np-UHEA14)の製造
Al87Ag1Au1Co1Cu1Fe1Ir1Mo1Ni1Pd1Pt1Rh1Ru1Ti1の原子比を有する多金属(AlAgAuCoCuFeIrMoNiPdPtRhRuTi)合金インゴットを、純Ar雰囲気中、市販の純粋金属粉末(>99.99%)をアーク溶解することによって調製した。インゴットの組成を確認した後、40m/sの速度で回転する銅ローラーの低温表面でインゴットを再溶融することにより、厚さ約20μm、幅2mmの合金リボンを製造した。得られた合金リボンを、0.5M NaOH中、室温で3時間化学脱合金化することによって、上記組成のnp-UHEAリボンを調製した。エッチングされたリボンを脱イオン水で数回洗浄することによりナノポアチャネルに残留している化学物質を除去した後、大気中乾燥した。
実施例2: ナノ多孔質超高エントロピー合金(np-UHEA13)の製造
合金の組成をAl88Ag1Au1Co1Cu1Fe1Ir1Mo1Ni1Pd1Pt1Rh1Ru1に変更した以外は同様にして、ナノ多孔質超高エントロピー合金を製造した。
実施例3: ナノ多孔質超高エントロピー合金(np-UHEA12)の製造
合金の組成をAl89Ag1Au1Co1Cu1Fe1Ir1Ni1Pd1Pt1Rh1Ru1に変更した以外は同様にして、ナノ多孔質超高エントロピー合金を製造した。
比較例1: 従来触媒
比較のために、市販の20wt%Pt/グラフェン(Pt/G)(No.738549,Sigma-Aldrich社製)と、IrO2(No.097-03571,富士フイルム和光純薬社製)を使用した。
試験例1: X線回折
実施例1の合金リボンとナノ多孔質超高エントロピー合金(np-UHEA)を、単色CuKα放射線(40kV,40mA)を使用した粉末X線回折装置(「RINT-2000」Rigaku社製)を用い、X線回折(XRD)で分析した。結果を図1に示す。
図1の通り、合金リボン(図1中、「as-made」)では、Alの原子比が高いため主にAl相が検出され、金属間化合物(Al3X)の形成も急速な急冷によって抑制され、Alマトリックス内の他の元素の均一な分布が示唆されている。
14元素を含むナノ多孔質超高エントロピー合金(図1中、「np-UHEA14」)では、約40.5°(2θ)にブロードなピークのみが観察され、これはfcc構造の(111)回折である。また、ピークの広さは、ナノメートルサイズの結晶が試料を特徴付け、14種の金属が様々な原子半径を有する1つの固相に均一に分布していることを示唆している。
同様の結果は、実施例2の13元素を含むナノ多孔質超高エントロピー合金(np-UHEA13)と実施例3の12元素を含むナノ多孔質超高エントロピー合金(np-UHEA12)でも認められた。
試験例2: 走査型電子顕微鏡観察
実施例1のナノ多孔質超高エントロピー合金(np-UHEA14)の微細構造を、走査型電子顕微鏡(SEM)(「S-8020」日立ハイテクノロジーズ社製)を使用し、加速電圧10kVで観察した。結果を図2に示す。
図2のSEM画像の通り、実施例1のナノ多孔質超高エントロピー合金(np-UHEA14)は、50~100nm程度以下の細孔チャネルを含む多孔質構造を有する。断面画像によれば、細孔チャネルが全体にわたり存在していた。同様の構造が、実施例2のナノ多孔質超高エントロピー合金(np-UHEA13)と実施例3のナノ多孔質超高エントロピー合金(np-UHEA12)でも確認された。
試験例3: 透過型電子顕微鏡観察
実施例1のナノ多孔質超高エントロピー合金(np-UHEA14)の微細構造を、透過型電子顕微鏡(TEM)(「JEM-2100F」および「JEM-ARM200F NEOARM」日本電子社製,収差補正器付き,透過システムおよびプローブ形成レンズシステム用,CEOS GmbH)、及びエネルギー分散形X線分析装置(EDS)(「JED-2300T」日本電子社製)を使用し、200kVの加速電圧で観察した。試料は、X線分析のために、カーボンコーティングされたナイロンメッシュ(No.10395、LADD Research Industries製)上に移した。低倍率TEM画像を図3(1)に、高分解能TEM画像を図3(2)に示す。
図3(1)のTEM画像の通り、実施例1のナノ多孔質超高エントロピー合金(np-UHEA14)は、約50nm以下のナノ多孔質であることが示された。対応する制限視野回折パターンは、典型的なfcc構造を持つナノメートルサイズの結晶を示している。
図3(2)の高分解能TEM画像は、2~5nm以下の小さなナノポアと、ランダムに配向したナノ結晶性を示している。
従って、np-UHEA14は、約2~5nm以下および約50nm以下の階層的なナノ多孔性を示した。これらの階層は、np-UHEA14、np-UHEA13、及びnp-UHEA12のバレット-ジョイナー-ハレンダ(BJH)細孔径分布を決定するための窒素吸着および脱着等温線を取得することによっても確認された。階層的なナノ多孔性は、それぞれ50nm以下および2~5nm以下の細孔サイズに対応する脱合金化中のAlの速い溶解速度と遅い溶解速度から生じると考えられる。
試験例4: BET表面積
実施例1~3のナノ多孔質超高エントロピー合金のBrunauer-Emmett-Teller(BET)表面積を、比表面積・細孔分布測定装置(「BELSORP-MAX II」MicrotracBEL社製)を使用して、77Kで測定した。
その結果、np-UHEA14、np-UHEA13、及びnp-UHEA12のBET表面積は、それぞれ55.2m2/g、48.2m2/g、及び56.8m2/gであった。
試験例5: X線光電子分光
実施例1のナノ多孔質超高エントロピー合金(np-UHEA14)を、無機材質研究所の大型放射光施設(SPring-8)のアンジュレータービームラインBL15XUで、5.95keVの光子エネルギーのX線を使用して、硬X線光電子分光(HAXPES)にて分析した。HAXPESスペクトルは、半球型電子エネルギーアナライザー(「VG SCIENTA R4000」VG Scienta社製)を使用して、超高真空下、室温で取得した。結合エネルギーは、Au薄膜のフェルミエッジを基準にした。0~950eV領域のnp-UHEA14のXPSスペクトルを図4(a)に、np-UHEA14の高角度暗視野STEM画像と、特徴的な各ピークに対応するEDSマップを図4(b)に示す。
図4の通り、np-UHEA14には14個の元素が存在することが確認された。
試験例6: 電極触媒測定
3電極システムを備えた高性能ポテンショスタット/ガルバノスタット(「IviumStat電気化学ワークステーション」IVIUM Technologies社製)を使用して、室温で電極触媒測定を実施した。
対極電極および参照電極として、それぞれグラファイトロッドおよびAg/AgCl電極を使用した。作用電極を調製するために、各np-UHEA粉末(5mg)とナフィオン溶液(12.5μL)を水:エタノール=1:3(v/v)の混合溶媒(500μL)に加え、続いて氷水中で2時間超音波照射し、均一なインクを調製した。調製したインクのアリコート(10μL)を、約0.25mg/cm2の割合で、2mm×20mmのカーボン紙(ローディング領域:2mm×10mm,Fuel Cell Earth社製)に塗布し、大気中、乾燥させた。得られたカーボンペーパーを電極ホルダーに移し、作用電極として使用した。電解質溶液は、使用前に窒素(純度:99.999%)で少なくとも30分間パージした。
水素発生反応(HER)と酸素発生反応(OER)の分極曲線は、0.5M H2SO4(pH=0)中、5.0mV/sのスキャン速度で測定した。測定された全ての電位は、次の式を使用して、可逆水素電極(RHE)に対して較正した。
RHE = EAg/AgCl + (0.197 + 0.0591 × pH)
全てのデータは、iR補正を用いて収集した。ターフェルプロットを取得するために、分極曲線を過電圧対電流密度の対数としてプロットし、低過電圧での線形部分を、以下のターフェル式に適合させた。
η = a + blogj
[式中、ηは過電圧を示し、bはターフェル勾配を示し、jは電流密度を示し、aは交換電流密度を示す。]
電気化学インピーダンス分光法(EIS)の測定は、動作電圧下、1M~0.1Hzの周波数範囲で定電位モードで実行した。0.25~0.40V対RHEの領域のサイクリックボルタンメトリー曲線は、様々なスキャンレートで測定した。電気化学的活性表面積(ECSA)は、充電電流対スキャン速度のプロットの傾きから評価した。これは、二重層静電容量Cdlに比例していた。触媒の長期安定性は、クロノポテンシオメトリー測定を使用して決定した。
比較のために、市販のグラフェン上のPt(Pt/G,20wt%)ベンチマーク電極触媒とIrO2電極も、同じ条件で実験に付した。
分極曲線を図5(a)に、0.5M H2SO4中におけるHERの市販20%Pt/G、及びnp-UHEA14電極の対応するターフェルプロットを図5(b)に、10mA cm-2の定電流密度での0.5M H2SO4中のnp-UHEA14電極および市販の20%Pt/G電極のクロノポテンシオメトリー曲線(V-t)を図5(c)に、分極曲線を図5(d)に、0.5M H2SO4中におけるOERの市販IrO2、np-UHEA12、np-UHEA13、及びnp-UHEA14電極の対応するターフェルプロットを図5(e)に、np-UHEA12電極および市販のIrO2について、0.5M H2SO4中40,000秒にわたって10mA cm-2の電流密度で収集されたクロノポテンシオメトリー応答(V-t)を図5(f)に示す。
図5(a)に示すnp-UHEAおよびPt/G触媒の分極曲線は、np-UHEA14触媒が32mVの過電圧で10mA cm-2の電流密度を達成したことを示した。この過電圧値は、Pt/Gの36mV、np-UHEA13の36mV、及びnp-UHEA12の42mVよりも低かった。np-UHEAの水素発生活性を、それらの質量活性を-0.1V対RHEでのPtの質量活性と比較することによっても評価した。その結果、Pt/Gの質量活性はわずか1.08A mg-1 Ptであったのに対して、np-UHEA14、np-UHEA13、及びnp-UHEA12の質量活性は、それぞれ2.44A mg-1 Pt、1.70A mg-1 Pt、及び1.32A mg-1 Ptであった。この結果は、MoとTiの取り込みが電子修飾の結果としてHER活性を促進することを明確に示している。
図5(b)によれば、np-UHEA14のターフェル勾配は、市販Pt/Gの33.2mV dec.-1に比べ、30.1mV dec.-1と小さく、np-UHEA14の触媒活性が優れていることが示された。このターフェルプロットは、np-UHEA14のHER反応速度が最速であったことを示唆している。また、ターフェル勾配から、np-UHEA14が触媒するHERプロセスが、Volmer-Tafelメカニズムを介して進行することが推測された。
0.5M H2SO4電解質中の10mA cm-2での比較的低い過電圧と低いターフェル勾配は、np-UHEA14が他のテストされた触媒よりも触媒水素生成に必要なエネルギーが少ないことを示唆する。
10mA cm-2の電流密度でのクロノポテンシオメトリー測定結果を示す図5(c)によれば、Pt/Gは10時間以内に急激な電位の上昇を示す一方で、np-UHEA14は10時間後にわずかな電位の上昇を示したのみであり、非常に安定していた。
安定性試験後にXRD測定、SEM観察、及びTEM観察を実施したが、明らかな相変態や相分離は検出されず、多孔質の形態はほぼ完全に維持されていた。また、安定性試験後にエネルギー分散型X線分析(EDX)を行ったところ、全ての表面要素の比率と分布が変化しないことが示された。
アノードでの酸素発生反応(OER)は、水分解におけるもう1つの重要な半反応である。OERは、複雑な4段階のプロトン共役電子移動プロセスを経て進行し、熱力学的および速度論的な反応速度制限反応と見なされる。酸性環境におけるnp-UHEA触媒のOER性能も評価し、比較のために市販のIrO2触媒を使用した。
np-UHEA12触媒は、図5(d)によれば、0.5M H2SO4中、10mA cm-2で258mVのOER過電圧を示し、図5(e)によれば、84.2mV dec-1のターフェル勾配を示した。どちらもnp-UHEA13(294mVおよび116.3mV dec-1)、np-UHEA14(274mVおよび121.1mV dec-1)、及び市販IrO2(454mVおよび281.0mV dec-1)よりも大幅に低く、酸性条件下での酸素生成触媒としてのnp-UHEA12の優位性が認められた。
インピーダンスがRHEに対して1.5Vで測定された場合、np-UHEA12のナイキスト線図は最低の電荷移動インピーダンスを示した。この結果から、np-UHEA12が水とOERの解離に対して最速の触媒反応速度を示すことが明らかとなった。
一般的に、酸性媒体での連続OER用の耐久性の高い電極触媒の開発は困難である。従って、np-UHEA12と市販のIrO2の安定性を評価した。
図5(f)に示すIrO2のクロノポテンシオメトリー曲線は、酸素発生から1時間以内にかなりの電位上昇を示した。
それに対してnp-UHEA12のクロノポテンシオメトリー曲線は、10時間後でも大きく上昇しておらず、酸性OERに対する優れた長期安定性が認められた。同様に、XRD、SEM、及びTEMの結果でも、触媒の結晶相、組成、全体的な形態、及び多孔質構造が長期間にわたって十分に維持されていることが確認された。
上記の結果から、np-UHEAは、独特の多孔質構造、大きな表面積、均一性などの好ましい構造的および組成的特性に起因して、OER触媒作用およびHER触媒作用の両方で優れた活性と安定性を示したと結論付けることができる。
実施例4: 水電解デバイスの構築
以上の実験結果より、np-UHEA12をOERの陽極電極として用い、np-UHEA14をHERの陰極電極として用いて、水電解デバイスを構築した。
比較のために、市販のPt/GをHER触媒として用い、市販のIrO2をOER触媒として用い、同様に水電解デバイスを構築した。
np-UHEA12//np-UHEA14およびIrO2//Pt/Gの0.5M H2SO4中で得られた分極極性を、図6(a)に示す。IrO2//Pt/Gでは、10mA cm-2の電流密度で1.66Vのセル電圧が必要であったのに対して、np-UHEA12//np-UHEA14では、必要なセル電圧がわずか1.53Vであり、水分解に対して優れた全体的な活性を示した。
長期耐久性を比較するために、両水電解デバイスのクロノポテンシオメトリー結果を図6(b)に示す。図6(b)に示される結果の通り、IrO2//Pt/Gではかなりの電位上昇が認められたが、np-UHEA12//np-UHEA14では10時間後でも大きく上昇しておらず、優れた長期安定性が認められた。

Claims (7)

  1. 10以上の金属元素を含み、且つナノ多孔質であることを特徴とする水分解触媒。
  2. 前記金属元素として、貴金属元素、及び貴金属元素以外の遷移金属元素を含む請求項1に記載の水分解触媒。
  3. 前記金属元素としてAlを含む請求項1または2に記載の水分解触媒。
  4. 前記金属元素として、Ru、Rh、Ag、Ir、Pt、及びAuから選択される1以上の貴金属元素を含む請求項1~3のいずれかに記載の水分解触媒。
  5. 前記金属元素として、Fe、Co、Ni、Cu、及びPdから選択される1以上の遷移金属元素を含む請求項1~4のいずれかに記載の水分解触媒。
  6. 請求項1~5のいずれかに記載の水分解触媒を含む2個の電極を水中に浸漬し、前記電極間に電圧を印加することを特徴とする水の電気分解方法。
  7. アノード用触媒にはMoおよび/またはTiを添加し、且つカソード用触媒にはMoおよび/またはTiを添加しない請求項6に記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024046324A1 (zh) * 2022-08-31 2024-03-07 北京科技大学 多主元多孔合金及制备方法和用于电解海水的多孔电极

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