JP2023026028A - impeller and centrifugal compressor - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、インペラ、および、遠心圧縮機に関する。 The present disclosure relates to impellers and centrifugal compressors.
特許文献1には、ハブと、ハブの外周面に設けられた複数の羽根を有するコンプレッサインペラについて開示がある。特許文献1に記載のコンプレッサインペラの羽根は、ハブと接続する根元部から先端部にかけて翼厚減少率が変化している。
羽根の翼厚が薄くなるほど、空気抵抗が小さくなるため、空力性能が向上する。しかし、羽根の翼厚が薄くなるほど、羽根の固有振動数が低下し、羽根に加わる応力も上昇することから、羽根の強度が低下する。上記特許文献1に記載のコンプレッサインペラの羽根は、根元部から先端部にかけて翼厚減少率を変化させているが、羽根の強度と空力性能とのバランスを考慮すると、羽根の翼厚の設計に改善の余地があった。
As the thickness of the blade becomes thinner, the air resistance becomes smaller, so the aerodynamic performance improves. However, the thinner the blade thickness, the lower the natural frequency of the blade and the higher the stress applied to the blade, which reduces the strength of the blade. The blade of the compressor impeller described in
本開示の目的は、羽根の強度と空力性能とを両立させることが可能なインペラ、および、遠心圧縮機を提供することである。 An object of the present disclosure is to provide an impeller and a centrifugal compressor that can achieve both blade strength and aerodynamic performance.
上記課題を解決するために、本開示のインペラは、シャフトに設けられるハブと、ハブの外周面に設けられ、根元部から先端部までのスパン方向の長さにおいて、40%未満の範囲で翼厚減少率が最大値となる羽根と、を備える。 In order to solve the above problems, the impeller of the present disclosure is provided with a hub provided on a shaft, and an impeller provided on the outer peripheral surface of the hub. and a blade having a maximum thickness reduction rate.
根元部から先端部までのスパン方向の長さにおける80%の位置の羽根の翼厚は、羽根の先端部の翼厚の1.2倍以上であってもよい。 The blade thickness of the blade at 80% of the length in the span direction from the root to the tip may be 1.2 times or more the blade thickness at the tip of the blade.
翼厚減少率は、スパン方向において極小値を含まなくてもよい。 The blade thickness reduction rate does not have to include a local minimum in the spanwise direction.
翼厚減少率は、スパン方向において連続性を有してもよい。 The blade thickness reduction rate may have continuity in the span direction.
上記課題を解決するために、本開示の遠心圧縮機は、上記インペラを備える。 In order to solve the above problems, the centrifugal compressor of the present disclosure includes the impeller.
本開示によれば、羽根の強度と空力性能とを両立させることができる。 According to the present disclosure, both strength and aerodynamic performance of the blade can be achieved.
以下に添付図面を参照しながら、本開示の一実施形態について説明する。実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。 An embodiment of the present disclosure will be described below with reference to the accompanying drawings. Dimensions, materials, and other specific numerical values shown in the embodiments are merely examples for facilitating understanding, and do not limit the present disclosure unless otherwise specified. In the present specification and drawings, elements having substantially the same function and configuration are given the same reference numerals to omit redundant description, and elements that are not directly related to the present disclosure are omitted from the drawings. do.
図1は、過給機TCの概略断面図である。以下では、図1に示す矢印L方向を過給機TCの左側として説明する。図1に示す矢印R方向を過給機TCの右側として説明する。図1に示すように、過給機TCは、過給機本体1を備える。過給機本体1は、ベアリングハウジング2と、タービンハウジング4と、コンプレッサハウジング6とを含む。タービンハウジング4は、ベアリングハウジング2の左側に締結ボルト3によって連結される。コンプレッサハウジング6は、ベアリングハウジング2の右側に締結ボルト5によって連結される。
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view of the supercharger TC. In the following description, the direction of arrow L shown in FIG. 1 is assumed to be the left side of turbocharger TC. The direction of the arrow R shown in FIG. 1 will be described as the right side of the supercharger TC. As shown in FIG. 1 , the supercharger TC includes a
ベアリングハウジング2には、軸受孔2aが形成される。軸受孔2aは、過給機TCの左右方向に貫通する。軸受孔2aには、軸受が配される。本実施形態では、軸受は、フルフローティング軸受である。ただし、軸受は、セミフローティング軸受や転がり軸受など他の軸受であってもよい。シャフト7は、軸受により回転自在に軸支される。シャフト7の右端部には、コンプレッサインペラ(インペラ)8が設けられる。コンプレッサインペラ8は、コンプレッサハウジング6に回転自在に収容される。シャフト7の左端部には、タービンインペラ9が設けられる。タービンインペラ9は、タービンハウジング4に回転自在に収容される。
A
コンプレッサハウジング6には、吸気口10が形成される。吸気口10は、過給機TCの右側に開口する。吸気口10は、不図示のエアクリーナに接続される。ベアリングハウジング2とコンプレッサハウジング6の対向面によって、ディフューザ流路11が形成される。ディフューザ流路11は、空気を昇圧する。ディフューザ流路11は、環状に形成される。ディフューザ流路11は、径方向内側において、コンプレッサインペラ8を介して吸気口10に連通している。コンプレッサハウジング6の内面のうち、コンプレッサインペラ8と径方向に対向する面が、シュラウド面6aとして形成される。
An
コンプレッサハウジング6には、コンプレッサスクロール流路12が設けられる。コンプレッサスクロール流路12は、環状に形成される。コンプレッサスクロール流路12は、例えば、ディフューザ流路11よりもシャフト7の径方向外側に位置する。コンプレッサスクロール流路12は、不図示のエンジンの吸気口と、ディフューザ流路11とに連通している。コンプレッサインペラ8が回転すると、吸気口10からコンプレッサハウジング6内に空気が吸気される。吸気された空気は、コンプレッサインペラ8の翼間を流通する過程において加圧加速される。加圧加速された空気は、ディフューザ流路11およびコンプレッサスクロール流路12で昇圧される。昇圧された空気は、エンジンの吸気口に導かれる。
A
このようなコンプレッサハウジング6およびベアリングハウジング2により、遠心圧縮機CCが構成される。本実施形態では、遠心圧縮機CCが過給機TCに搭載される例ついて説明する。ただし、これに限定されず、遠心圧縮機CCは、過給機TC以外の装置に組み込まれてもよいし、単体であってもよい。
A centrifugal compressor CC is configured by the
タービンハウジング4には、吐出口13が形成される。吐出口13は、過給機TCの左側に開口する。吐出口13は、不図示の排気ガス浄化装置に接続される。タービンハウジング4には、タービンスクロール流路14と、連通路15とが形成される。タービンスクロール流路14は、環状に形成される。タービンスクロール流路14は、例えば、連通路15よりもタービンインペラ9の径方向外側に位置する。タービンスクロール流路14は、不図示のガス流入口と連通する。ガス流入口には、不図示のエンジンの排気マニホールドから排出される排気ガスが導かれる。連通路15は、タービンインペラ9を介してタービンスクロール流路14と吐出口13とを連通させる。ガス流入口からタービンスクロール流路14に導かれた排気ガスは、連通路15、タービンインペラ9を介して吐出口13に導かれる。吐出口13に導かれる排気ガスは、流通過程においてタービンインペラ9を回転させる。
A
タービンインペラ9の回転力は、シャフト7を介してコンプレッサインペラ8に伝達される。コンプレッサインペラ8が回転すると、上記のとおりに空気が昇圧される。こうして、空気がエンジンの吸気口に導かれる。
The rotational force of
図2は、コンプレッサインペラ8の斜視図である。図2に示すように、コンプレッサインペラ8は、ハブ16(ホイール)と、複数の羽根17(ブレード)とを有する。
FIG. 2 is a perspective view of the
ハブ16は、上面16a、底面16b、外周面16c、貫通孔16dを備える。上面16aの面積は、底面16bの面積より小さい。外周面16cは、上面16aと底面16bに接続され、上面16aから底面16bに向かって径方向外側に広がる面である。
The
貫通孔16dは、上面16aから底面16bまで貫通する。貫通孔16dには、シャフト7が挿通される。シャフト7の端部は、上面16aから突出する。上面16aから突出したシャフト7の端部には、ネジ溝が形成される。このネジ溝にナットを締結することで、シャフト7の一端にハブ16が設けられる。ハブ16は、貫通孔16dの中心を回転軸として回転する回転体である。
The through
羽根17は、ハブ16と一体成形された薄板形状の部材である。ハブ16の外周面16cには、互いに周方向に離隔して複数の羽根17が配される。隣り合う羽根17の周方向の隙間(翼間17a)が空気(流体)の流路となる。羽根17は、ハブ16の外周面16cからシュラウド面6a(図1参照)に向かって径方向外側に延在し、ハブ16の周方向に傾斜するように湾曲している。
The
羽根17は、全羽根18(長羽根、フルブレード)と、全羽根18より軸方向の長さが短い短羽根19(半羽根、ハーフブレード)とを含む。全羽根18と短羽根19とが周方向に交互に配されている。このように、短羽根19を全羽根18の間に配する構成により、同数の羽根17をすべて全羽根18で構成する場合に比べ、過給機TCは、空気の吸引効率が向上する。以下、単に羽根17という場合、全羽根18および短羽根19の両方を示す。
The
図3は、羽根17の形状を説明するための説明図である。図3では、本実施形態の羽根17の子午面形状を一点鎖線で示す。子午面形状は、一枚の羽根17の輪郭を、ハブ16の径方向の位置を変えずに、ハブ16の回転軸周りに回転して、ハブ16の回転軸に平行な平面に投影させた形状である。図3中、左右方向がシャフト7の軸方向であって、右側がハブ16の底面16b側となり、左側がハブ16の上面16a側となる。図3中、上下方向が羽根17のスパン方向(翼長方向)であって、上側がシュラウド面6a側(以下、単に先端側という)となり、下側がハブ16の外周面16c側(以下、単に根元側という)となる。
FIG. 3 is an explanatory diagram for explaining the shape of the
図3に示すように、羽根17は、コンプレッサインペラ8を通過する空気の流れ方向(以下、単に流れ方向と称す)の上流側の端部となるリーディングエッジ17bを有する。なお、短羽根19の軸方向の一端であるリーディングエッジ17bは、全羽根18の軸方向の一端であるリーディングエッジ17bより流れ方向の下流側に位置する。
As shown in FIG. 3, the
羽根17は、流れ方向の下流側の端部となるトレーリングエッジ17cを有する。翼面17dは、羽根17のうち、リーディングエッジ17bとトレーリングエッジ17cの間に形成され、翼間17aに形成される流路に面する曲面である。
The
図3に示すように、子午面形状においては、リーディングエッジ17bは、シャフト7の径方向に大凡平行である。トレーリングエッジ17cは、シャフト7の軸方向に大凡平行である。
As shown in FIG. 3 , in the meridional shape, the leading
翼面17dは、リーディングエッジ17bと、トレーリングエッジ17cとを端部とし、羽根17の母線17e(図3中、破線で示す)を連続的に移動させた軌跡が描く曲面形状である。
The
羽根17は、リーディングエッジ17bとトレーリングエッジ17cとの間における先端側の外縁17fと、根元側の内縁17gを含む。ここで、外縁17f上のリーディングエッジ17bから任意の点までの長さをm1、外縁17f上のリーディングエッジ17bからトレーリングエッジ17cまでの長さをm2とする。また、内縁17g上のリーディングエッジ17bから任意の点までの長さをm3、内縁17g上のリーディングエッジ17bからトレーリングエッジ17cまでの長さをm4とする。
The
母線17eは、外縁17f上の任意の点と、任意の点に対応する内縁17g上の対応点とを結んだ線である。具体的に、母線17eは、m1/m2とm3/m4が互いに等しい2つの点を結んだ線である。翼面17dは、このような母線17eの移動軌跡によって描かれる曲面である。
The generating
図4は、羽根17のリーディングエッジ17bの翼厚を示すグラフである。図4に示すように、羽根17は、ハブ16(図2参照)と接続する根元部20と、ハブ16からスパン方向に離隔した先端部21とを有する。図3中、縦軸は、根元部20から先端部21までの距離を1とした場合における、根元部20から各部位までの距離(以下、スパン方向距離という)を表している。横軸は、羽根17の翼厚を表している。なお、図4~図9において、実線は、羽根17の翼形状を表し、破線は、羽根17の根元部20と先端部21とを直線で結んだ仮想線を表す。
FIG. 4 is a graph showing the blade thickness of the
羽根17の根元部20の翼厚は、先端部21の翼厚より大きい。羽根17の先端部21の翼厚は、根元部20の翼厚より小さい。羽根17の翼厚は、根元部20から先端部21にかけて小さくなる。羽根17の翼厚は、根元部20で最も厚く、先端部21で最も薄い。羽根17の根元部20から先端部21までの翼厚減少率は、一定ではなく、変化している。
The blade thickness of the
具体的に、羽根17の翼厚減少率は、根元部20から先端部21側に向かってなだらかに上昇し、スパン方向距離0~0.4未満の範囲で最大値(0.37)をとり、最大値をとるスパン方向距離Pからスパン方向距離1.0までなだらかに減少する。
Specifically, the blade thickness reduction rate of the
図5は、羽根17のリーディングエッジ17bの先端部21近傍の翼厚を示すグラフである。図5中、縦軸は、スパン方向距離を表し、横軸は、先端部21の翼厚を1とした場合における、各部位の翼厚を表している。
FIG. 5 is a graph showing blade thickness in the vicinity of the
図5に示すように、羽根17の翼厚は、先端部21から根元部20側に向かってなだらかに増加する。スパン方向距離0.85の翼厚は、スパン方向距離1.0の翼厚の1.1倍以上の厚さを有する。スパン方向距離0.8の翼厚は、スパン方向距離1.0の翼厚の1.2倍以上の厚さを有する。スパン方向距離0.7の翼厚は、スパン方向距離1.0の翼厚の1.3倍以上の厚さを有する。
As shown in FIG. 5, the blade thickness of the
図6は、羽根17のm1/m2(m3/m4)=0.35の位置における母線17e断面の翼厚を示すグラフである。図6中、縦軸は、スパン方向距離を表し、横軸は、羽根17の翼厚を表している。
FIG. 6 is a graph showing the blade thickness of the section of the
図6に示すように、羽根17の根元部20の翼厚は、先端部21の翼厚より大きい。羽根17の先端部21の翼厚は、根元部20の翼厚より小さい。羽根17の翼厚は、根元部20から先端部21にかけて小さくなる。羽根17の翼厚は、根元部20で最も厚く、先端部21で最も薄い。
As shown in FIG. 6 , the blade thickness of
羽根17のm1/m2(m3/m4)=0.35の位置における根元部20の翼厚は、リーディングエッジ17bにおける根元部20の翼厚(図4参照)より大きい。羽根17のm1/m2(m3/m4)=0.35の位置における先端部21の翼厚は、リーディングエッジ17bにおける先端部21の翼厚(図4参照)と等しい。ここで、等しいとは、完全に等しい場合と、許容誤差(加工精度や組付誤差等)の範囲内で完全に等しい場合からずれている場合とを含む意味である。
The blade thickness of the
羽根17の根元部20から先端部21までの翼厚減少率は、一定ではなく、変化している。具体的に、羽根17の翼厚減少率は、根元部20から先端部21側に向かってなだらかに上昇し、スパン方向距離0~0.4未満の範囲で最大値(0.38)をとり、最大値をとるスパン方向距離Pからスパン方向距離1.0までなだらかに減少する。
The blade thickness reduction rate from the
図7は、羽根17のm1/m2(m3/m4)=0.35の位置における先端部21近傍の翼厚を示すグラフである。図7中、縦軸は、スパン方向距離を表し、横軸は、先端部21の翼厚を1とした場合における、各部位の翼厚を表している。
FIG. 7 is a graph showing the blade thickness near the
図7に示すように、羽根17の翼厚は、先端部21から根元部20側に向かってなだらかに増加する。羽根17のm1/m2(m3/m4)=0.35の位置における先端部21近傍の翼厚増加率は、リーディングエッジ17bにおける先端部21近傍の翼厚増加率(図5参照)より大きい。
As shown in FIG. 7, the blade thickness of the
羽根17のm1/m2(m3/m4)=0.35の位置におけるスパン方向距離0.85の翼厚は、スパン方向距離1.0の翼厚の1.5倍以上の厚さを有する。スパン方向距離0.8の翼厚は、スパン方向距離1.0の翼厚の1.8倍以上の厚さを有する。スパン方向距離0.7の翼厚は、スパン方向距離1.0の翼厚の2.0倍以上の厚さを有する。
The blade thickness at the spanwise distance of 0.85 at the position of m1/m2 (m3/m4)=0.35 of the
図8は、羽根17のトレーリングエッジ17cの翼厚を示すグラフである。図8中、縦軸は、スパン方向距離を表し、横軸は、羽根17の翼厚を表している。
FIG. 8 is a graph showing the blade thickness of the trailing
図8に示すように、羽根17の根元部20の翼厚は、先端部21の翼厚より大きい。羽根17の先端部21の翼厚は、根元部20の翼厚より小さい。羽根17の翼厚は、根元部20から先端部21にかけて小さくなる。羽根17の翼厚は、根元部20で最も厚く、先端部21で最も薄い。
As shown in FIG. 8 , the blade thickness of
羽根17のトレーリングエッジ17cの根元部20の翼厚は、リーディングエッジ17bにおける根元部20の翼厚(図4参照)よりわずかに大きい。羽根17のトレーリングエッジ17cの根元部20の翼厚は、羽根17のm1/m2(m3/m4)=0.35の位置における根元部20の翼厚(図6参照)より小さい。羽根17のトレーリングエッジ17cにおける先端部21の翼厚は、トレーリングエッジ17cおよびm1/m2(m3/m4)=0.35の位置における先端部21の翼厚と等しい。
The blade thickness of the
羽根17の根元部20から先端部21までの翼厚減少率は、一定ではなく、変化している。具体的に、羽根17の翼厚減少率は、根元部20から先端部21側に向かってなだらかに上昇し、スパン方向距離0~0.4未満の範囲で最大値(0.37)をとり、最大値をとるスパン方向距離Pからスパン方向距離1.0までなだらかに減少する。
The blade thickness reduction rate from the
図9は、羽根17のトレーリングエッジ17cにおける先端部21近傍の翼厚を示すグラフである。図9中、縦軸は、スパン方向距離を表し、横軸は、先端部21の翼厚を1とした場合における、各部位の翼厚を表している。
FIG. 9 is a graph showing blade thickness near the
図9に示すように、羽根17の翼厚は、先端部21から根元部20側に向かってなだらかに増加する。羽根17のトレーリングエッジ17cにおける先端部21近傍の翼厚増加率は、リーディングエッジ17bにおける先端部21近傍の翼厚増加率(図5参照)よりわずかに大きい。羽根17のトレーリングエッジ17cにおける先端部21近傍の翼厚増加率は、m1/m2(m3/m4)=0.35における先端部21近傍の翼厚増加率(図7参照)より小さい。
As shown in FIG. 9, the blade thickness of the
羽根17のトレーリングエッジ17cにおけるスパン方向距離0.85の翼厚は、スパン方向距離1.0の翼厚の1.1倍以上の厚さを有する。スパン方向距離0.8の翼厚は、スパン方向距離1.0の翼厚の1.2倍以上の厚さを有する。スパン方向距離0.7の翼厚は、スパン方向距離1.0の翼厚の1.3倍以上の厚さを有する。
The blade thickness at the spanwise distance of 0.85 at the trailing
図10は、全羽根18のスパン方向の長さと翼厚減少率との関係を表すグラフである。図10中、縦軸は、全羽根18のスパン方向における翼厚減少率を表す。横軸は、全羽根18の根元部20から先端部21までのスパン方向の全長を100%とした場合における、根元部20からの長さの割合(図中、%Span)を表している。図10では、リーディングエッジ17bからトレーリングエッジ17cまでの複数箇所のスパン方向の翼厚分布を示している。
FIG. 10 is a graph showing the relationship between the spanwise length of all
図10に示すように、全羽根18の翼厚は、リーディングエッジ17bからトレーリングエッジ17cまでのいずれの箇所においても翼厚減少率が変化する。全羽根18の翼厚減少率は、根元部20から先端部21までのスパン方向の長さにおいて40%未満の範囲で徐々に増加し、最大値となる。全羽根18の翼厚減少率は、根元部20から先端部21までのスパン方向の長さにおいて40%以上の範囲で徐々に減少する。本実施形態では、全羽根18の翼厚減少率は、スパン方向において極小値を含まない。また、全羽根18の翼厚減少率は、スパン方向において不連続とならず、連続性を有する。
As shown in FIG. 10, the blade thickness reduction rate of all
図11は、短羽根19のスパン方向の長さと翼厚減少率との関係を表すグラフである。短羽根19の翼厚減少率は、全羽根18の翼厚減少率に比べ小さいものの、翼厚減少率の特徴は、全羽根18の特徴と同様であるため、説明を省略する。
FIG. 11 is a graph showing the relationship between the length of the
図12は、羽根17の翼厚減少率と空力性能との関係を説明するためのグラフである。図12中、縦軸は、遠心圧縮機CCの空力性能(断熱効率)を表し、横軸は、遠心圧縮機CCの流量係数を表す。
FIG. 12 is a graph for explaining the relationship between the blade thickness reduction rate of the
図12中、実線は、スパン方向の長さが40%未満の範囲で翼厚減少率が最大値となる羽根17を備えた本実施形態の遠心圧縮機CCの空力性能を示す。一点鎖線は、スパン方向の長さが30%未満の範囲で翼厚減少率が最大値となる羽根を備えた比較例1としての遠心圧縮機の空力性能を示す。破線は、スパン方向の長さが40%以上の範囲で翼厚減少率が最大値となる羽根を備えた比較例2としての遠心圧縮機の空力性能を示す。
In FIG. 12, the solid line indicates the aerodynamic performance of the centrifugal compressor CC of the present embodiment, which includes the
図12中、実線および一点鎖線で示すように、本実施形態および比較例1の遠心圧縮機の空力性能は、基準値Bを超えている。一方、破線で示すように、比較例2の遠心圧縮機の空力性能は、基準値Bに達していない。図12から理解できるとおり、羽根17のスパン方向の長さが40%未満の範囲で翼厚減少率の最大値を設定することで、基準値B以上の空力性能を得ることができる。一方、スパン方向の長さが40%以上の範囲で翼厚減少率の最大値を設定した場合は、基準値B以上の空力性能を得ることができなくなる。
12, the aerodynamic performance of the centrifugal compressors of this embodiment and Comparative Example 1 exceeds the reference value B, as indicated by the solid line and the dashed-dotted line. On the other hand, as indicated by the dashed line, the aerodynamic performance of the centrifugal compressor of Comparative Example 2 did not reach the reference value B. As can be understood from FIG. 12, the aerodynamic performance equal to or higher than the reference value B can be obtained by setting the maximum blade thickness reduction rate within a range where the length of the
図13は、羽根17の先端部21近傍の翼厚と空力性能との関係を説明するためのグラフである。図13中、縦軸は、遠心圧縮機CCの空力性能(断熱効率)を表し、横軸は、遠心圧縮機CCの流量係数を表す。
FIG. 13 is a graph for explaining the relationship between the blade thickness near the
図13中、実線は、スパン方向の長さにおける80%の位置の羽根17の翼厚が先端部21における翼厚の1.2倍となる羽根17を備えた本実施形態の遠心圧縮機CCの空力性能を示す。一点鎖線は、スパン方向の長さにおける80%の位置の羽根の翼厚が先端部における翼厚の1.3倍となる羽根を備えた比較例1としての遠心圧縮機の空力性能を示す。破線は、スパン方向の長さにおける80%の位置の羽根の翼厚が先端部における翼厚の1.1倍となる羽根を備えた比較例2としての遠心圧縮機の空力性能を示す。
In FIG. 13 , the solid line indicates the centrifugal compressor CC of the present embodiment, which has
図13中、実線および一点鎖線で示すように、本実施形態および比較例1の遠心圧縮機の空力性能は、基準値Bを超えている。一方、破線で示すように、比較例2の遠心圧縮機の空力性能は、基準値Bに達していない。図13から理解できるとおり、羽根17のスパン方向の長さにおける80%の位置の羽根17の翼厚を先端部21における翼厚の1.2倍以上に設定することで、基準値B以上の空力性能を得ることができる。一方、スパン方向の長さにおける80%の位置の羽根17の翼厚を先端部21における翼厚の1.2倍未満に設定した場合は、基準値B以上の空力性能を得ることができなくなる。
13, the aerodynamic performance of the centrifugal compressors of this embodiment and Comparative Example 1 exceeds the reference value B, as indicated by the solid line and the dashed line. On the other hand, as indicated by the dashed line, the aerodynamic performance of the centrifugal compressor of Comparative Example 2 did not reach the reference value B. As can be understood from FIG. 13, by setting the blade thickness of the
以上のように、本実施形態のコンプレッサインペラ8は、スパン方向の長さにおいて40%未満の範囲で翼厚減少率が最大値となる羽根17を有する。これにより、スパン方向の長さにおいて40%以上の範囲で翼厚減少率の最大値を有する羽根に比べ、羽根17の先端部21側の翼厚を薄くすることができる。羽根17の先端部21側の翼厚が薄くなるほど、空気抵抗が小さくなるため、空力性能を向上させることができる。
As described above, the
一方、スパン方向の長さにおいて40%未満の範囲では、翼厚を厚くすることができることから、羽根17の強度を確保するとともに、羽根17の固有振動数の低下を抑制することができる。その結果、羽根17の強度と空力性能とを両立させることができる。
On the other hand, when the length in the span direction is less than 40%, the blade thickness can be increased, so the strength of the
また、本実施形態では、スパン方向の長さにおける80%の位置の羽根17の翼厚は、先端部21の翼厚の1.2倍以上である。これにより、羽根17の先端部21に近づくほど、翼厚を薄くすることができる。回転するコンプレッサインペラ8は、羽根17の先端部21に近づくほど回転速度が大きくなり、空力性能への寄与も大きくなる。したがって、先端部21の翼厚を薄くするほど、空力性能を向上させることができる。
Further, in this embodiment, the blade thickness of the
また、本実施形態では、羽根17のスパン方向における翼厚減少率に、極小値が含まれない。極小値を含まないため、スパン方向に羽根17の先端部21側における翼厚が小さく、また先端部21側に向かっての翼厚の変化が小さくなる。先端部21側の翼厚が小さく変化も小さいことで、空力性能をより高めることができる。
Further, in the present embodiment, the blade thickness reduction rate in the span direction of the
また、本実施形態では、羽根17の翼厚減少率は、スパン方向において連続性を有する。つまり、羽根17の翼厚減少率は、スパン方向において不連続でなく、屈曲が形成されずに、空力性能の悪化を抑制することができる。
Further, in this embodiment, the blade thickness reduction rate of the
以上、添付図面を参照しながら本開示の実施形態について説明したが、本開示はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載
された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
Although the embodiments of the present disclosure have been described above with reference to the accompanying drawings, it goes without saying that the present disclosure is not limited to such embodiments. It is clear that a person skilled in the art can conceive of various modifications or modifications within the scope of the claims, and it is understood that these also belong to the technical scope of the present disclosure. be done.
上記実施形態では、羽根17がコンプレッサインペラ8に適用される例について説明した。しかし、これに限定されず、羽根17は、タービンインペラ9に適用されてもよい。
In the above embodiment, an example in which the
上記実施形態では、スパン方向の長さにおける80%の位置の羽根17の翼厚が、羽根17の先端部21の翼厚の1.2倍以上である例について説明した。しかし、これに限定されず、スパン方向の長さにおける80%の位置の羽根17の翼厚は、羽根17の先端部21の翼厚の1.2倍未満であってもよい。
In the above embodiment, an example was described in which the blade thickness of the
上記実施形態では、羽根17の翼厚減少率が極小値を含まず、スパン方向において連続性を有する例について説明した。しかし、これに限定されず、翼厚減少率は、極小値を含んでもよく、また、スパン方向において不連続であってもよい。
In the above-described embodiment, an example in which the blade thickness reduction rate of the
CC 遠心圧縮機
8 コンプレッサインペラ(インペラ)
16 ハブ
17 羽根
17b リーディングエッジ
17c トレーリングエッジ
17d 翼面
17e 母線
17f 外縁
17g 内縁
18 全羽根
19 短羽根
20 根元部
21 先端部
16
Claims (5)
前記ハブの外周面に設けられ、根元部から先端部までのスパン方向の長さにおいて、40%未満の範囲で翼厚減少率が最大値となる羽根と、
を備えるインペラ。 a hub provided on the shaft;
a blade that is provided on the outer peripheral surface of the hub and has a maximum blade thickness reduction rate in a range of less than 40% in the span direction length from the root to the tip;
impeller with
請求項1に記載のインペラ。 The blade thickness of the blade at 80% of the length in the span direction from the root portion to the tip portion is 1.2 times or more the blade thickness of the tip portion of the blade,
Impeller according to claim 1.
請求項1または2に記載のインペラ。 The blade thickness reduction rate does not include a minimum value in the span direction,
Impeller according to claim 1 or 2.
請求項1~3のうちいずれか1項に記載のインペラ。 The blade thickness reduction rate has continuity in the span direction,
The impeller according to any one of claims 1-3.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021131606A JP2023026028A (en) | 2021-08-12 | 2021-08-12 | impeller and centrifugal compressor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021131606A JP2023026028A (en) | 2021-08-12 | 2021-08-12 | impeller and centrifugal compressor |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023026028A true JP2023026028A (en) | 2023-02-24 |
Family
ID=85252212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021131606A Pending JP2023026028A (en) | 2021-08-12 | 2021-08-12 | impeller and centrifugal compressor |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023026028A (en) |
-
2021
- 2021-08-12 JP JP2021131606A patent/JP2023026028A/en active Pending
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