JP2023024161A - 電力制御装置、電力制御システム、及び盤 - Google Patents

電力制御装置、電力制御システム、及び盤 Download PDF

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Abstract

【課題】インバータの利便性を向上できる電力制御装置、電力制御システム、及び盤を提供する。【解決手段】電力制御装置10は、再生可能エネルギー発電装置60から出力される電力を変換するインバータ12と、インバータ12と電力線通信を実行可能に接続されるゲートウェイ14とを備える。インバータ12は、電力網50と電力網50から電力を受ける負荷40との間に位置する節点71に接続される。ゲートウェイ14は、インバータ12と節点71との間に接続される。【選択図】図1

Description

本開示は、電力制御装置、電力制御システム、及び盤に関する。
従来、太陽電池モジュールをマイクロインバータで制御する構成が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2016-171654号公報
インバータの利便性の向上が求められる。
本開示の目的は、インバータの利便性を向上できる電力制御装置、電力制御システム、及び盤を提供することにある。
本開示の一実施形態に係る電力制御装置は、再生可能エネルギー発電装置から出力される電力を変換するインバータと、前記インバータと電力線通信を実行可能に接続されるゲートウェイとを備える。前記インバータは、電力網と前記電力網から電力を受ける負荷との間に位置する節点に接続される。前記ゲートウェイは、前記インバータと前記節点との間に接続される。
本開示の一実施形態に係る電力制御システムは、前記電力制御装置と前記負荷とを備える。
本開示の一実施形態に係る盤は、節点とゲートウェイとを収容する。前記節点は、電力網と前記電力網から電力を受ける負荷との間に位置する。前記ゲートウェイは、再生可能エネルギー発電装置から出力される電力を変換するインバータと電力線通信を実行可能に接続される。前記ゲートウェイは、前記インバータと前記節点との間に接続される。
本開示の一実施形態に係る電力制御装置、電力制御システム、及び盤によれば、インバータの利便性が向上される。
一実施形態に係る電力制御システムの概略構成例を示すブロック図である。 比較例に係る電力制御システムの概略構成例を示すブロック図である。 集合住宅に設定されている負荷の構成例を示すブロック図である。 制御分電盤を備える電力制御装置の構成例を示すブロック図である。 他の実施形態に係る電力制御システムの概略構成例を示すブロック図である。 ゲートウェイの構成例を示す図である。 1つのインバータに1つの再生可能エネルギー発電装置が接続される構成例を示す図である。 1つのインバータに複数の再生可能エネルギー発電装置が接続される構成例を示す図である。
(電力制御システム1の構成例)
図1に示されるように、一実施形態に係る電力制御システム1は、電力制御装置10と、負荷40と、再生可能エネルギー発電装置60とを備える。電力制御システム1は、電力を供給する電力網50と、負荷40とに接続される。
再生可能エネルギー発電装置60は、太陽光発電装置(以下、PVとも称する)を含んでよい。再生可能エネルギー発電装置60は、風力発電装置等の他の再生可能エネルギーを利用する装置を含んでもよい。本実施形態において、再生可能エネルギー発電装置60は、PVであるとする。マイクロインバータ12は、PVから出力される直流電力を交流電力に変換する等によって、PVから出力される電力を制御する。マイクロインバータ12は、インバータ又はコンバータ等を含んでよい。再生可能エネルギー発電装置60は、蓄電池又は燃料電池で置き換えられてもよいし蓄電池又は燃料電池を含んでもよい。再生可能エネルギー発電装置60及びマイクロインバータ12の数は、1つに限られず、2つ以上あってもよい。
電力制御装置10は、マイクロインバータ12と、ゲートウェイ14とを備える。マイクロインバータ12は、再生可能エネルギー発電装置60に接続され、再生可能エネルギー発電装置60が発電した電力を変換して負荷40に供給したり電力網50に逆潮流したりする。再生可能エネルギー発電装置60が直流電力を出力する場合、マイクロインバータ12は、再生可能エネルギー発電装置60の直流電力を、電力網50に合わせた交流電力に変換するように構成される。再生可能エネルギー発電装置60が交流電力を出力する場合、マイクロインバータ12は、再生可能エネルギー発電装置60の交流電力を、電力網50に合わせた交流電力に変換するように構成される。マイクロインバータ12は、電力網50からの電力で動作してもよいし、再生可能エネルギー発電装置60からの電力で動作してもよい。
ゲートウェイ14は、マイクロインバータ12に接続される。ゲートウェイ14は、マイクロインバータ12から、再生可能エネルギー発電装置60の運転状態に関する情報、又は、マイクロインバータ12の運転状態に関する情報等の種々の情報を取得してよい。運転状態に関する情報は、例えば遮断装置の開閉状態に関する情報を含んでよい。ゲートウェイ14は、マイクロインバータ12から取得した情報を、画像若しくは文字等の視覚情報、又は、音声等の聴覚情報等の種々の態様で出力可能に構成されてよい。ゲートウェイ14は、電力網50からの電力で動作してもよいし、再生可能エネルギー発電装置60からの電力で動作してもよい。
マイクロインバータ12又はゲートウェイ14は、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサを含んで構成されてよい。プロセッサは、マイクロインバータ12又はゲートウェイ14の種々の機能を実現するプログラムを実行しうる。プロセッサは、単一の集積回路として実現されてよい。集積回路は、IC(Integrated Circuit)とも称される。プロセッサは、複数の通信可能に接続された集積回路及びディスクリート回路として実現されてよい。プロセッサは、他の種々の既知の技術に基づいて実現されてよい。
マイクロインバータ12又はゲートウェイ14は、記憶部を備えてよい。記憶部は、磁気ディスク等の電磁記憶媒体を含んでよいし、半導体メモリ又は磁気メモリ等のメモリを含んでもよい。記憶部は、各種情報及びマイクロインバータ12又はゲートウェイ14で実行されるプログラム等を格納する。記憶部は、非一時的な読み取り可能媒体として構成されてもよい。記憶部は、マイクロインバータ12又はゲートウェイ14のワークメモリとして機能してよい。記憶部の少なくとも一部は、マイクロインバータ12又はゲートウェイ14とは別体として構成されてもよい。
電力制御装置10は、必須ではないが電力網50に接続される取引メータ45を更に備える。電力制御システム1は、取引メータ45を介して電力網50に接続される。取引メータ45は、電力制御システム1が電力網50から受電する電力量を測定する。取引メータ45は、電力制御システム1から電力網50に逆潮流する電力量を測定してもよい。
電力制御装置10は、必須ではないがコイル30を更に備える。電力制御装置10は、コイル30を介して、負荷分電盤20又は負荷40に接続される。コイル30は、配線に流れるノイズを低減するように構成される。コイル30は、ブロッキングコイルとも称される。
電力制御システム1において、電力は、電力網50から負荷40に供給される。また、電力は、再生可能エネルギー発電装置60の発電電力を変換するマイクロインバータ12からも負荷40に供給される。マイクロインバータ12は、電力網50から負荷40までを接続する配線に対して、電力網50と負荷40との間に位置する節点71で接続される。ゲートウェイ14は、マイクロインバータ12から節点71までを接続する配線に対して、マイクロインバータ12と節点71との間に位置する節点72で接続される。
ゲートウェイ14は、ゲートウェイ14とマイクロインバータ12とを接続する配線を介した電力線通信によってマイクロインバータ12から情報を取得する。つまり、ゲートウェイ14は、マイクロインバータ12と電力線通信を実行可能に接続される。ゲートウェイ14がマイクロインバータ12から電力線通信で情報を取得できることによって、専用の通信線が必要とされない。専用の通信線が不要であることによってマイクロインバータ12が設置されやすくなる。その結果、マイクロインバータ12の利便性が向上する。
また、ゲートウェイ14とマイクロインバータ12との間の電力線通信は、電力網50と負荷40とを接続する配線を通らずに実行される。
比較例として図2に示される電力制御システム9において、ゲートウェイ14は、負荷40と並列に負荷分電盤20に接続される。比較例の構成は、ゲートウェイ14を住宅内に設置する場合、住宅内に設置される負荷分電盤20にゲートウェイ14を接続する構成に対応する。比較例において、ゲートウェイ14は、電力網50と負荷40とを接続する配線を通ってマイクロインバータ12に接続される。つまり、ゲートウェイ14とマイクロインバータ12とを接続する配線の一部は、負荷40に電力を供給する配線と共通する。この場合、ゲートウェイ14とマイクロインバータ12との間の電力線通信は、負荷40のノイズの影響を受けやすい。
本実施形態に係る電力制御システム1におけるゲートウェイ14とマイクロインバータ12との間の電力線通信は、比較例と異なり、電力網50と負荷40とを接続する配線を通らずに実行される。負荷40に接続される配線を通らない電力線通信は、負荷40のノイズの影響を受けにくい。また、マイクロインバータ12及びゲートウェイ14が接続される節点71と負荷40との間に負荷40のノイズを低減するコイル30が設けられることによって、電力線通信に対する負荷40のノイズの影響が低減され得る。
また、取引メータ45から節点71までの配線は、節点71から負荷40までの配線よりも短くされてよい。このようにすることでマイクロインバータ12とゲートウェイ14とを接続する配線から負荷40までの距離が長くなる。その結果、負荷40のノイズの影響がより一層低減され得る。
(負荷40を備える集合住宅4の構成例)
負荷40は、複数の需要家施設を含む複合需要家施設に設置されてよい。図3に示されるように、複合需要家施設は、集合住宅4であってよい。複合需要家施設が集合住宅4である場合、複合需要家施設は、需要家施設として、集合住宅4の複数の住戸2それぞれを含んでもよいし、集合住宅4の共用部3を含んでもよい。複合需要家施設は、需要家施設として店舗を含む商業施設であってもよい。以下、複合需要家施設が集合住宅4であるとして実施形態の一例が説明される。
集合住宅4は、マンション、アパート、又はメゾネット等の種々の形態であってよい。集合住宅4は、管理主体によって管理されてよい。集合住宅4の管理主体は、集合住宅4のオーナー又は集合住宅4を管理する事業者等であってよい。集合住宅4の管理主体は、各住戸2の居住者と個別に入居契約を結んでよい。
集合住宅4において、負荷40は、共用部3に設置されている共用負荷41と、住戸2に設置されている住戸負荷42とを含む。集合住宅4において、必須ではないが共用メータ47が更に設置される。共用メータ47は、共用部3に設置されている共用負荷41に供給される電力量を測定する。集合住宅4において、住戸メータ46が更に設置される。住戸メータ46は、住戸2に設置されている住戸負荷42に供給される電力量を測定する。
共用負荷41は、集合住宅4の共用部3に設けられている負荷40である。共用部3は、例えば、集合住宅4の廊下又は階段等であってよい。共用負荷41は、共用部3に設けられている機器、例えば、外灯等の照明器具、浄化槽ブロア電源、火災報知機等の非常用設備及び空調機器等の他の機器を含んでよい。住戸負荷42は、集合住宅4の各住戸2に設けられている負荷40であり、例えば、各住戸2で使用される照明器具、冷蔵庫、テレビ、又はエアコンディショナ等の電気機器であってよい。集合住宅4は、複数の住戸2を含む。各住戸2は、住戸負荷42を備えるとする。つまり、集合住宅4は、複数の住戸負荷42を備えるとする。
集合住宅4において、再生可能エネルギー発電装置60としてのPVは、例えば、集合住宅4の屋根、集合住宅4の駐車場の屋根、又は、集合住宅4の敷地内等に分割して設けられてよい。
(制御分電盤80を備える構成例)
図4に示されるように、電力制御装置10は、制御分電盤80を備えてよい。制御分電盤80は、ゲートウェイ14とコイル30と節点71と節点72とを収容する。制御分電盤80は、端子81、端子82及び端子83を備える。制御分電盤80は、端子81で負荷40又は負荷分電盤20に接続される。つまり、端子81は、負荷40に接続可能に構成される。制御分電盤80は、端子82でマイクロインバータ12に接続される。つまり、端子82は、マイクロインバータ12に接続可能に構成される。制御分電盤80は、端子83で電力網50又は取引メータ45に接続される。つまり、端子83は、電力網50に接続可能に構成される。取引メータ45は、端子83と節点71との間に設置されてよい。取引メータ45は、制御分電盤80に設置されてもよい。制御分電盤80は、単に、盤とも称される。制御分電盤80は、引込盤又は分電盤等として構成されてよい。電力網50から負荷40に電力を供給する配線から分岐してマイクロインバータ12に接続する配線を含む回路が盤として構成されることによって、本実施形態に係る電力制御装置10が既存施設、例えば既存の集合住宅4等に導入されやすくなる。また、制御分電盤80は、集合住宅4の外壁に設置されてもよい。このようにすることで、本実施形態に係る電力制御装置10が既存の集合住宅4に導入されやすくなる。
制御分電盤80において、負荷40に接続される端子81は、節点71から見てコイル30よりも負荷40に近い側に位置する。このようにすることで、負荷40のノイズが節点71に接続される配線で実行される電力線通信に対して影響を及ぼしにくくなる。
(電力網50から複数の負荷40に分岐する構成例)
図5に示されるように、電力制御システム1は、電力網50からの電力を負荷40A及び負荷40Bに分岐して供給するように構成されてもよい。電力制御システム1は、分岐点52を有する。電力網50からの電力は、分岐点52で分岐されて2つの需要家施設又は複合需要家施設に供給されるともいえる。本実施形態において、分岐点52で分岐された配線は、第1施設と第2施設に接続されるとする。
第1施設は、ゲートウェイ14を備える制御分電盤80Aと、再生可能エネルギー発電装置60Aと、マイクロインバータ12Aと、取引メータ45Aと、負荷40Aとを備える。制御分電盤80Aは、第1の盤とも称される。制御分電盤80Aは、ゲートウェイ14の他に、コイル30Aと、節点71Aと、節点72Aと、端子81Aと、端子82Aと、端子83Aとを備える。制御分電盤80Aは、端子81Aで負荷40Aに接続される。制御分電盤80Aは、端子82Aでマイクロインバータ12Aに接続される。制御分電盤80Aは、端子83Aで取引メータ45A又は分岐点52に接続される。
第2施設は、ゲートウェイ14を備えない制御分電盤80Bと、再生可能エネルギー発電装置60Bと、マイクロインバータ12Bと、取引メータ45Bと、負荷40Bとを備える。制御分電盤80Bは、第2の盤とも称される。制御分電盤80Bは、コイル30Bと、節点71Bと、節点72Bと、端子81Bと、端子82Bと、端子83Bとを備える。制御分電盤80Bは、端子81Bで負荷40Bに接続される。制御分電盤80Bは、端子82Bでマイクロインバータ12Bに接続される。制御分電盤80Bは、端子83Bで取引メータ45B又は分岐点52に接続される。
図5の構成において、電力制御装置10は、第1施設に設けられているマイクロインバータ12Aと、第2施設に設けられているマイクロインバータ12Bと、ゲートウェイ14とを備えるとする。第1施設に設けられているマイクロインバータ12Aは、第1インバータとも称される。第2施設に設けられているマイクロインバータ12Bは、第2インバータとも称される。ゲートウェイ14は、第1施設内に設けられるマイクロインバータ12と第1施設内の配線を通じて電力線通信を実行する。つまり、ゲートウェイ14は、分岐点52を通さずにマイクロインバータ12Aと通信可能に接続される。また、ゲートウェイ14は、第2施設内に設けられるマイクロインバータ12Bと分岐点52を含む配線を通じて電力線通信を実行する。つまり、ゲートウェイ14は、分岐点52を通してマイクロインバータ12Bと通信可能に接続される。このようにすることで、1台のゲートウェイ14によって、分岐点52を介して接続されている複数の需要家施設それぞれに設けられているマイクロインバータ12からの情報が取得され得る。
また、電力制御システム1は、必須ではないが電力網50と分岐点52との間にコイル54を備える。コイル54によって電力網50からのノイズが電力線通信に及ぼす影響が低減され得る。また、コイル30Aが節点71Aよりも負荷40Aの側に接続され、かつ、コイル30Bが節点71Bよりも負荷40Bの側に接続されることによって、負荷40A及び40Bからのノイズが電力線通信に及ぼす影響が低減され得る。
制御分電盤80Aは、必須ではないがブレーカ84Aと、ブレーカ85Aとを更に備える。ブレーカ84Aは、マイクロインバータ12Aと節点72Aとの間に接続され、オンの状態でマイクロインバータ12Aを負荷40A又は電力網50と導通させ、オフの状態でマイクロインバータ12Aを負荷40A又は電力網50から遮断する。ブレーカ85Aは、ゲートウェイ14と節点72Aとの間に接続され、オンの状態でゲートウェイ14をマイクロインバータ12A又はマイクロインバータ12Bと電力線通信を実行可能にし、オフの状態でゲートウェイ14をマイクロインバータ12A又はマイクロインバータ12Bから遮断する。仮にブレーカ84Aとブレーカ85Aがなく、節点72Aと節点71Aの間にブレーカがあった場合、マイクロインバータ12Aが故障した際は、そのブレーカをオフにすることでマイクロインバータ12Aだけでなくゲートウェイ14も停止する。一方で、ブレーカ84A及び85Aが接続されていることによって、仮にマイクロインバータ12Aが故障したとしても、ブレーカ84Aだけがオフになれば、ゲートウェイ14は、第2施設のマイクロインバータ12Bとの電力線通信を継続できる。
制御分電盤80Bは、必須ではないがブレーカ84Bを更に備える。ブレーカ84Bは、マイクロインバータ12Bと節点72Bとの間に接続され、オンの状態でマイクロインバータ12Bを負荷40B又は電力網50と導通させ、オフの状態でマイクロインバータ12Bを負荷40B又は電力網50から遮断する。
制御分電盤80Bは、必須ではないが、ゲートウェイ14を備えない場合であってもゲートウェイ14を設置可能な空き領域86を備える。制御分電盤80Bは、空き領域86にゲートウェイ14を設置した場合に節点72B又はマイクロインバータ12Bに接続可能に構成される端子を備えてもよい。また、制御分電盤80Bは、必須ではないがブレーカ85Bを更に備える。ブレーカ85Bは、ゲートウェイ14が空き領域86に設置された場合に、ゲートウェイ14と節点71Bとの間に接続される。この場合、ブレーカ85Bは、オンの状態でゲートウェイ14をマイクロインバータ12A又はマイクロインバータ12Bと電力線通信を実行可能にし、オフの状態でゲートウェイ14をマイクロインバータ12A又はマイクロインバータ12Bから遮断する。また、ゲートウェイ14が空き領域86に追加で設置された場合、ゲートウェイ14が複数設置されることによって、1つのゲートウェイ14が故障した場合の代替として他のゲートウェイ14が継続して使用され得る。
電力制御システム1は、コイル54と分岐点52との間に取引メータ45を備えてもよい。第1施設と第2施設とを分岐点52を介して接続することによって、マイクロインバータ12Aの電力が負荷40Bに供給され得る。また、マイクロインバータ12Bの電力が負荷40Aに供給され得る。このようにすることで、再生可能エネルギー発電装置60で発電した電力の地産地消又は自家消費が促進される。地産地消は、再生可能エネルギー発電装置60Aで発電した電力が取引メータ45よりも電力網50の側に一旦流れた後ですぐに戻ってきて負荷40Bで消費されることを意味する。自家消費は、再生可能エネルギー発電装置60Aで発電した電力が取引メータ45よりも電力網50の側に流れることなく負荷40Bで消費されることを意味する。
電力制御システム1において、コイル54と分岐点52の間に取引メータ45を備える場合、負荷40Aと負荷40Bを備える集合住宅4において一括受電が実現される。取引メータ45Aは端子83Aと節点71Aの間に備えてよいし、節点71Aとコイル30Aの間に備えてもよい。取引メータ45Bは端子83Bと節点71Bの間に備えてよいし、節点71Bとコイル30Bの間に備えてもよい。制御分電盤80Aと制御分電盤80Bは1つの制御分電盤80であってもよい。
集合住宅4の管理主体は、電力網50から電力を供給する電力事業者との間で一括受電契約を結ぶとする。電力事業者は、一括受電契約に基づいて電力網50から集合住宅4に電力を供給する。集合住宅4に含まれる負荷40は、一括受電した電力を消費する。取引メータ45は、電力網50から集合住宅4に供給される電力量を測定する。取引メータ45は、検定メータであるとする。電力事業者は、取引メータ45を管理し、取引メータ45から測定結果を取得する。電力事業者は、取引メータ45の測定結果に基づいて集合住宅4全体の消費電力量に対応する電気料金を算出する。電力事業者は、取引メータ45の測定結果に基づいて算出された電気料金を、集合住宅4の管理主体に請求する。集合住宅4の管理主体は、住戸メータ46による各住戸負荷42の消費電力量の測定結果に基づいて各住戸2の居住者に電気料金を請求してよいし、他の基準に沿って各住戸2の居住者に電気料金を請求してよい。
集合住宅4の管理主体が一括受電契約を結ぶ場合、高圧一括受電契約及び低圧一括受電契約のいずれかが選択される。高圧一括受電契約は、所定値以上の電気容量で一括受電する契約である。低圧一括受電契約は、所定値未満の電気容量で一括受電する契約である。所定値は、電力会社によって適宜定められる。所定値は、例えば50kW等であってよい。集合住宅4の管理主体は、集合住宅4の住戸2の数に基づいて、高圧一括受電契約及び低圧一括受電契約のいずれかを結んでよい。高圧一括受電契約及び低圧一括受電契約のいずれが結ばれていても、集合住宅4全体として消費電力が平準化されることによる消費電力のピークカットが実現されうる。その結果、集合住宅4の管理主体は、消費電力のピークカットによる電気料金の単価の低減のメリットを享受しうる。集合住宅4の管理主体が一括受電契約を結ぶことによって、各住戸2の居住者が受電契約を結ぶ手間が省ける。集合住宅4が再生可能エネルギー発電装置60を備える場合、集合住宅4の負荷40は全体として、再生可能エネルギー発電装置60から電力を受電する。消費電力の平準化によって、集合住宅4の負荷40は、再生可能エネルギー発電装置60からの電力をコンスタントに消費しうる。その結果、地産地消又は自家消費が促進されうる。
図6に示されるように、ゲートウェイ14は、表示部141を備えてよい。表示部141は、ゲートウェイ14がマイクロインバータ12から取得した情報を表示する。表示部141は、例えば、画像又は文字若しくは図形等の視覚情報を出力する表示デバイスを含んで構成される。表示デバイスは、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ若しくは無機ELディスプレイ、又は、PDP(Plasma Display Panel)等を含んで構成されてよい。表示デバイスは、これらのディスプレイに限られず、他の種々の方式のディスプレイを含んで構成されてよい。表示デバイスは、LED(Light Emission Diode)又はLD(Laser Diode)等の発光デバイスを含んで構成されてよい。表示デバイスは、他の種々のデバイスを含んで構成されてよい。
マイクロインバータ12は、マイクロインバータ12を含むインバータに置き換えられてよい。インバータは、マイクロインバータ12の他に種々のインバータを含んでよい。
マイクロインバータ12は、各再生可能エネルギー発電装置60(例えば太陽光パネル等を含む。)に、図7に例示されるように1つずつ取り付けられていてもよい。つまり、1つのマイクロインバータ12は、1つの再生可能エネルギー発電装置60に接続されていてもよい。また、マイクロインバータ12は、図8に例示されるように、複数の再生可能エネルギー発電装置60(例えば太陽光パネル等を含む。)に接続されていてもよい。
比較例として、複数の再生可能エネルギー発電装置60(例えば太陽光パネル等を含む。)を直列に接続した構成に1つのインバータを接続して集中的に制御するシステムが考えられる。比較例において、いずれか1つの再生可能エネルギー発電装置60、再生可能エネルギー発電装置60同士を接続するいずれか1つの配線、又は、いずれか1つのインバータの少なくとも1つにおいて不具合が生じた場合、その不具合の影響は、システム全体に及んでいた。一方、本実施形態に係る電力制御システム1によれば、複数のインバータで分散的に制御することによって、いずれか1つの再生可能エネルギー発電装置60、いずれか1つの配線、又は、いずれか1つのインバータで不具合が生じた場合においても、他のインバータ、又は、他の再生可能エネルギー発電装置60に対して不具合の影響が及ぶことが防がれ得る。その結果、不具合の影響が及ぶ範囲は、電力制御システム1の一部に留められ得る。
また、再生可能エネルギー発電装置60の出力規模が比較例に係るシステムにおいて集中管理するように動作するインバータの出力よりも小さい場合、インバータのスペックが過剰なスペックとなってしまう。再生可能エネルギー発電装置60の出力に基づくスペックを有するインバータを用いることによって、インバータに対して求められるスペックと実際のインバータのスペックとの差が低減され得る。ただし、インバータは、ゲートウェイ14と電力線通信を行う場合、負荷40からのノイズの影響を受けやすい。したがって、インバータは、電力線通信において負荷40からのノイズの影響を受けにくいように構成される必要がある。
本開示に係る実施形態について説明する図は模式的なものである。図面上の寸法比率等は、現実のものとは必ずしも一致していない。
本開示に係る実施形態について、諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は改変を行うことが可能であることに注意されたい。従って、これらの変形又は改変は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部などに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部などを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
本開示において「第1」及び「第2」等の記載は、当該構成を区別するための識別子である。本開示における「第1」及び「第2」等の記載で区別された構成は、当該構成における番号を交換することができる。例えば、第1設備は、第2設備と識別子である「第1」と「第2」とを交換することができる。識別子の交換は同時に行われる。識別子の交換後も当該構成は区別される。識別子は削除してよい。識別子を削除した構成は、符号で区別される。本開示における「第1」及び「第2」等の識別子の記載のみに基づいて、当該構成の順序の解釈、小さい番号の識別子が存在することの根拠に利用してはならない。
1 電力制御システム
4 集合住宅(2:住戸、3:共用部)
10 電力制御装置
12(12A、12B) マイクロインバータ
14 ゲートウェイ(141:表示部)
20 負荷分電盤
30(30A、30B) コイル
40(40A、40B) 負荷(41:共用負荷、42:住戸負荷)
45(45A、45B) 取引メータ
46 住戸メータ
47 共用メータ
50 電力網
52 分岐点
54 コイル
60(60A、60B) 再生可能エネルギー発電装置
71(71A、71B)、72(72A、72B) 節点
80(80A、80B) 制御分電盤
81(81A、81B)、82(82A、82B)、83(83A、83B) 端子
84A、84B、85A、85B ブレーカ
86 空き領域

Claims (17)

  1. 再生可能エネルギー発電装置から出力される電力を変換するインバータと、
    前記インバータと電力線通信を実行可能に接続されるゲートウェイと
    を備え、
    前記インバータは、電力網と前記電力網から電力を受ける負荷との間に位置する節点に接続され、
    前記ゲートウェイは、前記インバータと前記節点との間に接続される、
    電力制御装置。
  2. 前記負荷と前記節点との間に接続されるブロッキングコイルを更に備える、請求項1に記載の電力制御装置。
  3. 前記電力網と前記節点との間に接続される取引メータを更に備え、
    前記取引メータから前記節点までの配線は、前記節点から前記負荷までの配線よりも短い、請求項1又は2に記載の電力制御装置。
  4. 前記節点と前記ゲートウェイとを収容する盤を更に備える、請求項1から3までのいずれか一項に記載の電力制御装置。
  5. 前記盤は、前記負荷と前記節点との間に接続されるブロッキングコイルを収容し、前記ブロッキングコイルを介して前記負荷に接続可能に構成される端子を備える、請求項4に記載の電力制御装置。
  6. 前記再生可能エネルギー発電装置が住戸に設置される場合、前記盤が前記住戸の外壁に設置されるように構成される、請求項4又は5に記載の電力制御装置。
  7. 前記再生可能エネルギー発電装置が住戸に設置される場合、前記節点が前記住戸の外壁に設置されるように構成される、請求項1から6までのいずれか一項に記載の電力制御装置。
  8. 前記ゲートウェイは、前記インバータから取得した情報を表示する表示部を備える、請求項1から7までのいずれか一項に記載の電力制御装置。
  9. 前記インバータとして、前記電力網に分岐点を介して接続される第1インバータ及び第2インバータを備える、請求項1から8までのいずれか一項に記載の電力制御装置。
  10. 前記ゲートウェイは、前記第1インバータと前記分岐点を通さずに通信可能に接続され、前記第2インバータと前記分岐点を通して通信可能に接続される、請求項9に記載の電力制御装置。
  11. 前記分岐点と前記電力網との間に接続されるブロッキングコイルを更に備える、請求項9又は10に記載の電力制御装置。
  12. 前記第1インバータ、前記第2インバータ、及び前記ゲートウェイはそれぞれ、配線にブレーカを介して接続される、請求項9から11までのいずれか一項に記載の電力制御装置。
  13. 前記第1インバータは、前記第2インバータに接続される負荷に前記分岐点を介して電力を供給し、
    前記第2インバータは、前記第1インバータに接続される負荷に前記分岐点を介して電力を供給する、請求項9から12までのいずれか一項に記載の電力制御装置。
  14. 前記第1インバータに接続される節点と前記ゲートウェイとを収容する第1の盤と、前記第2インバータに接続される節点を収容する第2の盤とを更に備え、
    前記第2の盤は、前記ゲートウェイを接続可能に構成される端子を備える、請求項9から13までのいずれか一項に記載の電力制御装置。
  15. 請求項1から14までのいずれか一項に記載の電力制御装置と、前記負荷とを備える、電力制御システム。
  16. 電力網と前記電力網から電力を受ける負荷との間に位置する節点と、再生可能エネルギー発電装置から出力される電力を変換するインバータと電力線通信を実行可能に接続され、かつ、前記インバータと前記節点との間に接続されるゲートウェイとを収容する、盤。
  17. 前記負荷と前記節点との間に接続されるブロッキングコイルを更に収容し、前記ブロッキングコイルを介して前記負荷に接続可能に構成される端子を備える、請求項16に記載の盤。
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