JP2023024046A - Management device, terminal device, and program - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、管理装置、端末装置、およびプログラムに関する。 The present invention relates to a management device, terminal device, and program.
感染症の感染を予防する技術が知られている。例えば、特許文献1には、建物の入口等のゲートに設置された画像認識カメラを用いて、人の顔画像データを取得し、マスク着用の有無を判定する技術が開示されている。
Techniques for preventing infection with infectious diseases are known. For example,
しかしながら、特許文献1では、マスクを着用していないユーザの端末装置での通話を抑制する事は考慮されていない。このため、マスク等の飛沫防止用具を着用していないユーザの通話により、周囲の人々の感染リスクが高くなる事態を防止することができないという課題があった。
However, in
本発明は、端末装置を用いて通話を行う際の感染症の感染を予防することのできる管理装置、端末装置、およびプログラムを提供することを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a management device, a terminal device, and a program capable of preventing infection of an infectious disease when making a call using a terminal device.
本発明に係る管理装置は、端末装置間の通話を開始させるための通信要求を取得する取得部と、前記取得部で取得した通信要求をもとに、通話に係る端末装置のうちの少なくとも1つの端末装置に、ユーザの飛沫防止用具の着用状態を確認する確認処理を実行させるための確認要求を送信する送信部と、前記送信部が確認要求を送信した端末装置から、前記着用状態が確認できたことを示す応答情報を受信する受信部と、前記受信部が応答情報を受信した場合に、端末装置間の通話を開始する制御を行う制御部と、を備える。 A management device according to the present invention comprises: an acquisition unit for acquiring a communication request for starting a call between terminal devices; A transmission unit that transmits a confirmation request for executing confirmation processing for confirming the wearing state of the user's droplet prevention device to one terminal device, and the terminal device to which the transmission unit has transmitted the confirmation request. A receiving unit that receives response information indicating that the communication has been completed, and a control unit that performs control to start a call between terminal devices when the receiving unit receives the response information.
本発明に係る端末装置は、他の端末装置との間の通話を開始する前に、本端末装置のユーザの飛沫防止用具の着用状態を確認するための確認要求を管理装置から受信する受信部と、前記受信部で受信した確認要求に応じて、本端末装置のユーザの顔画像をもとに、当該ユーザの飛沫防止用具の着用状態を判定する判定部と、前記判定部で当該ユーザの飛沫防止用具着用状態が所定の条件を満たすと判定された場合に、応答情報を前記管理装置に送信する送信部と、を備える。 A terminal device according to the present invention is a receiving unit that receives, from a management device, a confirmation request for confirming the wearing state of a droplet prevention device by a user of this terminal device before starting a call with another terminal device. a determination unit that determines the wearing state of the user's droplet prevention equipment based on the face image of the user of the terminal device in response to the confirmation request received by the reception unit; a transmitting unit configured to transmit response information to the management device when it is determined that the wearing state of the droplet prevention device satisfies a predetermined condition.
本発明に係るプログラムは、端末装置間の通話を開始させるための通信要求を取得するステップと、前記通信要求をもとに、通話に係る端末装置のうちの少なくとも1つの端末装置に、ユーザの飛沫防止用具の着用状態を確認する確認処理を実行させるための確認要求を送信するステップと、前記確認要求を送信した端末装置から、前記着用状態が確認できたことを示す応答情報を受信するステップと、前記応答情報を受信した場合に、端末装置間の通話を開始する制御を行うステップと、をコンピュータに実行させる。 A program according to the present invention comprises a step of obtaining a communication request for starting a call between terminal devices, and a user's A step of transmitting a confirmation request for executing confirmation processing for confirming the wearing state of the droplet prevention device, and a step of receiving response information indicating that the wearing state has been confirmed from the terminal device that transmitted the confirmation request. and a step of controlling to start a call between the terminal devices when the response information is received.
本発明によれば、飛沫防止用具を着用していないユーザの通話により周囲の人々に対する感染リスクが高くなることを抑制することができる管理装置、端末装置、及びプログラムを提供することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the management apparatus, terminal device, and program which can suppress that the infection risk to surrounding people becomes high by the telephone call of the user who is not wearing the droplet prevention equipment can be provided.
以下、添付図面を参照して、本発明に係る実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、以下の実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。 DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION Embodiments according to the present invention will be described in detail below with reference to the accompanying drawings. In addition, the present invention is not limited by this embodiment, and in the following embodiments, the same parts are denoted by the same reference numerals, thereby omitting redundant explanations.
[第1実施形態]
(無線通信システム)
図1を用いて、第1実施形態に係る無線通信システムの構成例について説明する。図1は、第1実施形態に係る無線通信システムの構成例を示す図である。
[First embodiment]
(wireless communication system)
A configuration example of the wireless communication system according to the first embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 1 is a diagram showing a configuration example of a radio communication system according to the first embodiment.
図1に示すように、無線通信システム1は、例えば、管理装置10と、基地局装置121と、基地局装置122と、基地局装置123と、端末装置141と、端末装置142と、端末装置143と、端末装置144と、端末装置145と、端末装置146と、を含む。基地局装置121から基地局装置123は、基地局装置12と総称することもある。端末装置141から端末装置146は、端末装置14と総称することもある。基地局装置12および端末装置14の数は、図1に例示した数に限定されるものではない。基地局装置12は1以上の任意の数でよく、端末装置14は2以上の任意の数でよい。管理装置10と、基地局装置12は、ネットワークNを介して通信可能に接続されている。端末装置14は、基地局装置12および管理装置10を介して、他の端末装置14と通信を行う。無線通信システム1は、例えば、携帯電話網やインターネット等のデータ通信機能を使用し、デジタルデータや音声を伝送する移動体通信サービスであるIP無線通信システムである。
As shown in FIG. 1, the
管理装置10は、例えば、SIP(Session Initiation Protocol)サーバ等により構成されている。管理装置10は、例えば、端末装置14間で通話を行う際のSIPシーケンス処理等に関する処理を行う。
The
端末装置14間の通話、すなわち音声通信は、PTT(Push to Talk)方式である。通話相手の呼出方式としては、個別呼出、グループ呼出、一斉呼出、近隣呼出などを用いてよい。また、通信方式としては、半二重通信または全二重通信が使用される。ユーザは、端末装置14の通話ボタンを押下する事により、他のユーザとの音声通話を行う。
A call between the
以下では、無線通信システム1は、IP無線通信システムであるものとして説明するが、本発明はこれに限定されない。無線通信システム1は、例えば、スマートフォンや固定電話等で通話を行う電話システム(IP電話を含む)であってもよい。また、無線通信システム1は、端末装置14としてスマートフォン、タブレット端末、パソコン等を用いる、インターネットを使った通話システムやテレビ会議(ビデオ会議)システムであってもよい。すなわち、端末装置14間の通話は、電話やインターネット通話であってもよい。
Although the
図2を用いて、第1実施形態に係る端末装置の構成例について説明する。図2は、第1実施形態に係る端末装置の構成例を示すブロック図である。 A configuration example of the terminal device according to the first embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 2 is a block diagram showing a configuration example of a terminal device according to the first embodiment.
図2に示すように、端末装置14は、音声入力部20と、音声出力部22と、表示部24と、入力部26と、計時部28と、通信部30と、記憶部32と、カメラ部34と、制御部36と、を備える。端末装置14は、例えば、スマートフォン、業務用無線端末などである。
As shown in FIG. 2, the
音声入力部20は、マイク等で構成されている。音声入力部20は、ユーザが通話を行う際の音声情報の入力インターフェースとなる。
The
音声出力部22は、スピーカ等である。音声出力部22は、通話音声、着信音、報知音(警告音)、ガイド音声などを出力する。
The
表示部24は、端末装置の操作や設定情報の表示、端末装置からメッセージ情報の表示を行うインターフェースとなる。表示部24は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro-Luminescence)などを含むディスプレイである。
The
入力部26は、端末装置の操作を行うための各種ボタン、タッチパネル等の入力デバイスと、入力デバイスの状態を制御部36に通知するためのインターフェースを含んでいる。発信を行う際に押下されるPTTボタン等の通話ボタンも入力部に配置される。通話ボタンの押下状態は、入力部26にて検出され、制御部36へ入力される。入力部26は操作部と呼ばれることもある。なお、タッチパネルを用いて、表示部24と入力部26を一体的に構成してもよい。
The
計時部28は、現時刻を取得する。計時部28は、例えば、RTC(Real Time Clock)により構成されており、現在時刻を計時する。
The
通信部30は、管理装置10との通信や、他の端末装置14との通話を行う際に使用される。なお、端末装置14との通話は音声通話に限らず、映像通話(ビデオ通話)であってもよい。通信部30は、通話音声やデータを送信する送信部と、通話音声やデータを受信する受信部を含む。
The
記憶部32は、端末装置14についての各種データや設定情報が記録される。具体的には、後述するマスク確認利用設定においてユーザに設定された、「利用しない」、「常時利用」、「発信時選択」のいずれかを示す情報(例えば、0、1、2の値)が記録されている。また、記憶部32は、例えば、制御部36の演算内容、およびプログラム等の情報を記憶する。記憶部32は、例えば、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)のような主記憶装置、HDD(Hard Disk Drive)等の外部記憶装置とのうち、少なくとも1つ含む。端末装置14の電源を切ってもデータが保持されるように、記憶部32の少なくとも一部は、不揮発性の記憶媒体で構成される。
Various data and setting information about the
カメラ部34は、端末装置14のユーザの顔を撮影する機能を持つ。カメラ部は撮影部あるいは撮像部とも呼ばれる。
The
制御部36は、端末装置14の各部を制御する。制御部36は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、記憶部32等に記憶されたプログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。制御部36は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。制御部36は、ハードウェアと、ソフトウェアとの組み合わせで実現されてもよい。
The
次に、第1実施形態に係る発信方式について説明する。なお、発信方式は、発信方法あるいは通信方式とも呼ばれる。第1実施形態では、「通常発信(通常通信)」と「マスク確認発信(マスク確認通信)」の2つの発信方式(通信方式)を用いる。「マスク確認発信」は、「マスク着用確認発信」と呼ばれることもある。図3と、図4と、図5と、図6とは、「通常発信」と「マスク確認発信」の概要を説明するための図である。図3から図6では、説明を簡潔にするため、半二重通信を使った例を示すが、もちろん全二重通信であってもよい。端末装置14間の通話は管理装置を介して行われる。
Next, a transmission method according to the first embodiment will be described. Note that the transmission method is also called a transmission method or a communication method. In the first embodiment, two transmission methods (communication methods) of "normal transmission (normal communication)" and "mask confirmation transmission (mask confirmation communication)" are used. "Mask Confirmation Transmission" is sometimes called "Mask Wearing Confirmation Transmission". FIG. 3, FIG. 4, FIG. 5, and FIG. 6 are diagrams for explaining the outline of "normal call" and "mask confirmation call". 3 to 6 show an example using half-duplex communication for the sake of simplicity of explanation, but full-duplex communication may of course be used. A call between the
図3は、通常発信の様子を示す図である。図3は、ユーザU1がユーザU2に通常発信を行う例を示している。図3に示す例では、ユーザU1が端末装置141の通話ボタンを押下している間は、ユーザU2が端末装置142の操作をしなくともユーザU1との音声通話が開始される。つまり、通常発信は、着信側の端末装置142でユーザU2が着信操作をすることなく、通話が開始される発信(通信)である。このため、通話の即時性、すなわち情報伝達の即時性に優れる。一方、ユーザがマスクを着用していない状態でも通話が開始されるため、通話時の発話により端末装置の周囲にいる人々(第三者)に対してウィルスを感染させるリスクがある。通常発信では、着信操作(応答)が必要ないため、通常発信を「応答省略発信」あるいは「応答不要発信」と呼ぶこともある。 FIG. 3 is a diagram showing how a normal call is made. FIG. 3 shows an example in which user U1 makes a normal call to user U2. In the example shown in FIG. 3, while the user U1 is pressing the call button of the terminal device 14-1 , a voice call with the user U1 is started even if the user U2 does not operate the terminal device 14-2 . In other words, a normal outgoing call is an outgoing call (communication) in which a call is started without the user U2 performing an incoming call operation on the terminal device 142 on the receiving side. Therefore, the immediacy of communication, that is, the immediacy of information transmission is excellent. On the other hand, since a call can be started even when the user is not wearing a mask, there is a risk of infecting people (third parties) around the terminal device with a virus by speaking during the call. Since a normal call does not require any incoming call operation (response), the normal call is sometimes referred to as "call with no response" or "call without response".
図4から図6は、マスク確認発信の様子を示す図である。図4は、発信時の様子を示し、図5は、マスク確認中の様子を示し、図6は、マスク確認終了後の通話開始の様子を示す。本実施形態では、時間経過に伴い図4から図6の状態に順に変化する。 4 to 6 are diagrams showing how mask confirmation transmission is performed. FIG. 4 shows the situation at the time of calling, FIG. 5 shows the situation during mask confirmation, and FIG. In this embodiment, the state changes in order from FIG. 4 to FIG. 6 as time elapses.
まず図4に示すように、ユーザU1が端末装置141の通話ボタンを押下中、端末装置141は呼び出し音を出力する。端末装置142は音声通話を開始せず、着信音を出力する。また後述するように、端末装置142の表示部に「通話を開始するためにマスク確認が必要です」といったメッセージを表示してもよい。 First, as shown in FIG. 4, while the user U1 is pressing the call button of the terminal device 14-1 , the terminal device 14-1 outputs a ringing tone. The terminal device 142 does not start the voice call and outputs the ring tone. Also, as will be described later, a message such as "mask confirmation is required to start a call" may be displayed on the display unit of the terminal device 142. FIG .
次に図5に示すように、ユーザU2がマスクを着用していることが確認(判定)される。具体的には、端末装置142においてユーザU2の顔画像を撮影し、その顔画像をもとにユーザU2のマスク着用を確認する。すなわち、ユーザU2のマスク着用状態が所定の基準(条件)を満たすことを確認する。ユーザU2のマスク着用が確認された場合(所定の基準を満たすと確認された場合)には、図6に示す状態に遷移する。 Next, as shown in FIG. 5, it is confirmed (determined) that the user U2 is wearing a mask. Specifically, the terminal device 142 captures the face image of the user U2, and confirms whether the user U2 is wearing a mask based on the face image. That is, it is confirmed that the mask wearing state of the user U2 satisfies a predetermined standard (condition). When it is confirmed that the user U2 is wearing a mask (when it is confirmed that the predetermined criteria are met), the state transitions to the state shown in FIG.
次に図6に示すように、端末装置141と端末装置142との間の通話が開始される。マスク確認発信は、着信側の端末装置142のユーザU2のマスク着用が確認されない限り通話が開始されないため、通常発信に比べて、端末装置の周囲にいる人々(第三者)へのウィルス感染リスクを低減することができる。一方、マスク確認発信では、通話を開始するまでにある程度の時間が必要となるため、通常発信に比べて、通話の即時性、すなわち情報伝達の即時性は劣る。つまり、2つの発信方式には、それぞれ長所と短所がある。このため、本実施例では、状況に応じて2つの発信方式を適切に選択して使用する。なお、半二重通信においては、端末装置141から端末装置142への発信が行われた後、すぐに端末装置142から端末装置141への発信(折り返し通話)が発生する可能性が高い。すなわち、半二重通信においては、端末装置141と端末装置142が交互に発信する可能性が高く、端末装置142のユーザU2の発話が発生する可能性が高いため、ユーザU2のマスク着用を確認することは、周囲へのウィルス感染リスク低減に有効である。 Next, as shown in FIG. 6, a call is started between the terminal devices 14-1 and 14-2 . In the mask confirmation call, the call does not start unless it is confirmed that the user U2 of the terminal device 142 on the receiving side is wearing a mask. Risk can be reduced. On the other hand, the mask confirmation call requires a certain amount of time to start the call, so the immediacy of the call, that is, the immediacy of information transmission, is inferior to the normal call. That is, each of the two transmission methods has advantages and disadvantages. Therefore, in this embodiment, two transmission methods are appropriately selected and used according to the situation. In half-duplex communication, the terminal device 14-2 may make a call to the terminal device 14-1 (return call) immediately after the terminal device 14-1 makes a call to the terminal device 14-2 . is high. That is, in half-duplex communication, it is highly likely that the terminal device 14-1 and the terminal device 14-2 will alternately make calls, and it is highly likely that the user U2 of the terminal device 14-2 will speak. Confirmation of wearing is effective in reducing the risk of virus infection to the surroundings.
第1実施形態において、端末装置14のユーザがマスク確認発信(マスク確認通信)を利用するか否かを選択することもできる。ただし、後述するように、管理装置10が状況に応じて、ユーザの選択した発信方式を変更する。図7と、図8とは、端末装置14において、ユーザがマスク確認発信の利用を選択するための画面例を示す図である。
In the first embodiment, the user of the
図7は、マスク確認利用設定画面の一例を示す図である。マスク確認利用設定画面を用いて、発信時のデフォルト動作が設定される。ユーザが「利用しない」を設定した場合、通話ボタンを押下した後、端末装置14から管理装置10に対して通常発信の要求(発信情報)が送信される。ユーザが「常時利用」を設定した場合、通話ボタンを押下した後、端末装置14から管理装置10に対してマスク確認発信の要求(発信情報)が送信される。ユーザが「発信時選択」を設定した場合、通話ボタンを押下した後、図8に示す発信時選択画面が表示される。
FIG. 7 is a diagram showing an example of a mask confirmation use setting screen. The mask confirmation use setting screen is used to set the default behavior when making a call. When the user has set "do not use", after pressing the call button, the
図8は、発信時選択画面の一例を示す。ユーザが「マスク確認発信」を選択した場合、端末装置14から管理装置10に対してマスク確認発信の要求が送信される。一方、「通常発信」を選択した場合、端末装置14から管理装置10に対して通常発信の要求が送信される。
FIG. 8 shows an example of a call selection screen. When the user selects “mask confirmation transmission”, the
なお、上述したように、本実施形態ではIP無線通信システムを例に用いて説明するが、IP無線通信システムに限定されるものでなく、電話システムやインターネットを使った通話システムやビデオ会議システムであってもよい。IP無線通信における通常発信では、着信側の端末装置で着信操作を行わなくて通話が開始されるが、電話システムの場合、着信側の端末装置のユーザが所定の着信操作を行った後に、通話が開始される。例えば、通常発信を着信した端末装置において、発信元の電話番号やユーザ名、および応答ボタンと拒否ボタンを含む着信操作画面を表示部に表示する。そして、ユーザが応答ボタンを押した場合には通話が開始され、拒否ボタンを押した場合には通話が開始されずに終了する。電話システムやビデオ会議システムにおいては、上述した通常発信は、ユーザが所定の着信操作を行う発信となるが、通常発信とマスク確認発信を同様に用いることができる。また、端末装置14は、スマートフォンや業務用無線端末に限られるものでなく、携帯電話、固定電話、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、スマートウォッチ、ウェアラブルデバイス等であってもよい。また、端末装置14は位置が固定されていてもよく、可搬型(移動可能)であっても、可搬型でなくてもよい。
As described above, the IP wireless communication system is used as an example in the present embodiment, but the present invention is not limited to the IP wireless communication system. There may be. In a normal outgoing call in IP wireless communication, a call is started without performing an incoming call operation on the terminal device on the receiving side. is started. For example, in a terminal device that has received a normal outgoing call, an incoming call operation screen including the caller's phone number, user name, answer button, and rejection button is displayed on the display unit. Then, when the user presses the answer button, the call is started, and when the user presses the reject button, the call ends without being started. In the telephone system and the video conference system, the above-described normal call is a call in which the user performs a predetermined incoming call operation, but normal call and mask confirmation call can be used in the same manner. Moreover, the
端末装置14の制御部36(後述するマスク認識処理部46)は、カメラ部34で撮影した顔画像をもとに、ユーザのマスク等の飛沫防止用具の着用状態(装着状態)を認識(判定)するマスク認識処理を行う。飛沫防止用具(飛沫感染防止用具)は、典型的にはマスクであるが、これに限らず、フェイスシールドやマウスシールドであってもよい。すなわち、制御部36は、ユーザの顔画像をもとに、マスクに代表される飛沫防止用具を認識するマスク認識処理を行う。マスク認識処理は、飛沫防止用具認識処理あるいは飛沫感染防止用具認識処理とも呼ばれる。マスク認識処理としては、例えば、公知の技術を用いてもよい。また、その他の画像認識技術を用いてもよい。端末装置14の制御部36は、マスク認識処理においてユーザのマスク着用状態(装着状態)を示す判定結果(認識結果)CRを作成する。以下の説明では、判定結果CRは「0~100」の値(数値)であるとするが、これに限定されるものではない。判定結果CRは、端末装置14のユーザのマスク着用状態を示す情報であるため、マスク情報とも呼ばれる。
The control unit 36 (mask
次に、図9と、図10と、図11と、図12とを用いて、ユーザのマスクの着用状態の一例について説明する。図9から図12は、ユーザのマスクの着用状態の一例を説明するための図である。 Next, an example of how the user wears the mask will be described with reference to FIGS. 9, 10, 11, and 12. FIG. 9 to 12 are diagrams for explaining an example of how the user wears the mask.
図9は、ユーザUが「マスクで鼻と口を完全に覆っている完全状態」を示す。この場合、マスクの着用状態を示す判定結果CRを「100」とする。図10は、「マスクで口を覆っているが鼻を覆っていない不完全状態」を示す。この場合、マスクの着用状態の判定結果CRを「60」とする。図11は、「マスクを耳にかけているが、あごの下にかけており、口と鼻を覆っていない不着用状態」を示す。この場合、マスクの着用状態の判定結果CRを「30」とする。図12は、「顔画像からマスクが一切検出されない不着用(不所持)状態」を示す。この場合、マスクの着用状態の判定結果CRを「0」とする。すなわち、本実施形態では、マスクの着用状態が完全であり、ユーザの周囲へのウィルス感染リスクが低いほど、判定結果CRを高い(大きな)値に設定する。ただし、上述の例に限られるものではなく、例えば逆に、マスクの着用状態が完全であり、ユーザの周囲へのウィルス感染リスクが低いほど、判定結果CRを低い(小さな)値に設定してもよい。すなわち、ユーザの周囲へのウィルス感染リスクに応じて、判定結果CRを設定すればよい。 FIG. 9 shows the user U "completely covering the nose and mouth with a mask". In this case, the determination result CR indicating the wearing state of the mask is set to "100". FIG. 10 shows "an incomplete state in which the mask covers the mouth but does not cover the nose". In this case, the determination result CR of the wearing state of the mask is set to "60". FIG. 11 shows the "non-wearing state, with the mask over the ears but under the chin and not covering the mouth and nose". In this case, the determination result CR of the wearing state of the mask is set to "30". FIG. 12 shows a "non-wearing (non-possessing) state in which no mask is detected from the face image". In this case, the determination result CR of the wearing state of the mask is set to "0". That is, in the present embodiment, the determination result CR is set to a higher (larger) value as the mask is worn perfectly and the risk of virus infection to the surroundings of the user is lower. However, it is not limited to the above example. For example, if the mask is worn perfectly and the risk of virus infection to the surroundings of the user is low, the determination result CR is set to a lower (smaller) value. good too. That is, the judgment result CR may be set according to the risk of virus infection to the surroundings of the user.
なお、判定結果CRは上記の4種類に限られるものではなく、ユーザがマスクを着用(装着)しているか否かを少なくとも示す2種類以上の任意の種類であればよい。例えば、マスクを着用している状態を示す「100」と、マスクを着用していない状態を示す「0」の2種類(2値)の判定結果CRを用いてもよい。また、判定結果CRは数値に限らず、文字列や記号であってもよい。例えば、マスクを着用している状態を示す「Yes」と、マスクを着用していない状態を示す「No」を判定結果CRとしてもよい。また、マスクに限らず、ユーザがフェイスシールド等の用具を装着しているか否かを示す情報を判定結果CRに入れてもよい。すなわち、判定結果CRは、ユーザがマスク等の飛沫防止用具を着用(装着)しているか否かを示す情報を少なくとも含んでいればよい。 Note that the determination result CR is not limited to the four types described above, and may be any type of two or more that at least indicates whether or not the user is wearing (wearing) a mask. For example, two types (binary) determination results CR may be used: "100" indicating that the mask is worn and "0" indicating that the mask is not worn. Further, the determination result CR is not limited to numerical values, and may be character strings or symbols. For example, "Yes" indicating that the mask is worn and "No" indicating that the mask is not worn may be used as the determination result CR. In addition, information indicating whether or not the user is wearing a tool such as a face shield may be included in the determination result CR. In other words, the determination result CR should include at least information indicating whether or not the user is wearing (wearing) a droplet prevention tool such as a mask.
また、「マスクに加えて、ファイスシールドを着用している」、「マスクは着用していないが、フェイスシールドを着要している」といった情報を判定結果CRに入れてもよい。例えば、「マスクに加えて、ファイスシールドを着用している」場合に、判定結果CRを「100」とし、「フェイスシールドを着用していないが、マスクを着用している」場合に、判定結果CRを「80」とし、「マスクを着用していないが、フェイスシールドを着用している」場合に、判定結果CRを「40」とし、「マスクもフェイスシールドも着用していない」場合に、判定結果CRを「0」としてもよい。すなわち、ユーザがマスクやその他の用具を装着することにより、ユーザの周囲へのウィルス感染リスクが低いほど、判定結果CRを高い(大きな)値に設定してもよい。 Further, information such as ``wearing a face shield in addition to a mask'' and ``not wearing a mask but wearing a face shield'' may be included in the judgment result CR. For example, when "in addition to the mask, the face shield is worn", the determination result CR is set to "100", and when "the face shield is not worn, but the mask is worn", the determination result If the CR is "80" and "the mask is not worn but the face shield is worn", the judgment result CR is "40" and the "neither mask nor face shield is worn", The judgment result CR may be set to "0". That is, the determination result CR may be set to a higher (larger) value as the risk of virus infection to the surroundings of the user becomes lower due to the user wearing a mask or other equipment.
また、画像認識によりマスクの素材や形状を判定し、判定結果CRに入れてもよい。例えば、「医療用マスク:大サイズ」の場合に判定結果CRを「100」とし、「不織布マスク:大サイズ」の場合に判定結果CRを「80」とし、「ウレタンマスク:中サイズ」の場合に判定結果CRを「60」とし、「布マスク:小サイズ」の場合に判定結果CRを「40」とし、「マスク不着用」の場合に判定結果CRを「0」としてもよい。 Alternatively, the material and shape of the mask may be determined by image recognition and entered into the determination result CR. For example, in the case of "medical mask: large size", the determination result CR is set to "100", in the case of "non-woven mask: large size", the determination result CR is set to "80", and in the case of "urethane mask: medium size" Alternatively, the determination result CR may be set to "60", the determination result CR may be set to "40" in the case of "cloth mask: small size", and the determination result CR may be set to "0" in the case of "mask not worn".
ここでマスク認識処理(飛沫防止用具認識処理)について、より詳細に説明する。例えば、図9から図12に示した4種類のマスク着用状態を認識する場合、不図示のサーバ等の装置(学習サーバ)が、上記4種類のマスク着用状態に対応する多くのユーザ(人々)の顔画像データを収集し、収集した大量の顔画像データをもとに、ニューラルネットワーク等の機械学習技術を用いて、4種類のマスク着用状態を識別(判別)するルール(識別器)を作成する。例えば、顔画像データを入力する入力素子と、中間層を構成する素子と、4種類の着用状態それぞれに対応する4つの出力素子をもつニューラルネットワークを学習(ニューラルネットワークの構成やパラメータを最適化)すればよい。また、学習サーバは、ユーザのマスク着用状態が良い(高い)ほど、高い値となる「0~100」の範囲の連続値を出力する識別器を作成してもよい。また、学習サーバは、ユーザが様々な形状のマスクや様々な素材のマスクを様々な着用状態で着用した画像データを大量に収集し、そのような画像データをもとに、マスクの形状や素材を識別(判別)するルール(識別器)を作成してもよい。また、学習サーバは、マスクに限らず、人々がフェイスシールドやマウスシールド等の飛沫防止用具を様々な状態で着用している顔画像データ、および飛沫防止用具を着用していない顔画像データを収集し、収集した大量の顔画像データをもとに、飛沫防止用具の着用の有無、あるいは飛沫防止用具の着用状態(どの程度きちんと着用しているか)を識別(判別)するルール(識別器)を作成してもよい。 Here, mask recognition processing (droplet prevention tool recognition processing) will be described in more detail. For example, when recognizing the four types of mask wearing states shown in FIGS. 9 to 12, a device (learning server) such as a server (not shown) recognizes many users (people) corresponding to the four types of mask wearing states. Based on the large amount of collected facial image data, create a rule (discriminator) that identifies (determines) four types of mask wearing conditions using machine learning technology such as neural networks. do. For example, learning a neural network that has an input element for inputting face image data, elements that make up the intermediate layer, and four output elements that correspond to four types of wearing conditions (optimization of neural network configuration and parameters). do it. Also, the learning server may create a discriminator that outputs a continuous value in the range of “0 to 100”, which becomes a higher value as the mask wearing state of the user is better (higher). In addition, the learning server collects a large amount of image data in which users wear masks of various shapes and masks made of various materials in various wearing conditions, and based on such image data, the shape and material of the mask is calculated. A rule (discriminator) for identifying (discriminating) may be created. In addition to masks, the learning server collects face image data of people wearing anti-droplet equipment such as face shields and mouth shields in various states, and face image data not wearing anti-droplet equipment. Then, based on the large amount of collected face image data, a rule (discriminator) to identify (distinguish) whether or not the droplet prevention equipment is worn, or the wearing state of the droplet prevention equipment (how well it is worn). may be created.
学習サーバは、作成したルール(識別器)を各々の端末装置14に配信する。端末装置14の制御部36は、通信部30を介して、学習サーバからユーザの飛沫防止用具を認識するための識別器を受信し、記憶部32に記憶する。あるいは、端末装置14を製造する際に、あらかじめ記憶部32に識別器を記憶してもよい。制御部36(後述するマスク認識処理部46)は、ユーザの飛沫防止用具の着用状態を認識(判定)する際に、カメラ部34で撮影された顔画像データあるいは記憶部32に記憶された顔画像データを、記憶部32から読み出した識別器に入力し、識別器の出力をもとに、ユーザの飛沫防止用具の着用状態を認識(判定)する。例えば、識別器として、上述した4種類のマスク着用状態を識別するニューラルネットワークを用いた場合、カメラ部34で撮影された顔画像データあるいは記憶部32に記憶された顔画像データをニューラルネットワークの入力素子に入力し、4つの出力素子のうち出力値が最大となる出力素子に対応する着用状態であると判定すればよい。
The learning server distributes the created rule (discriminator) to each
次に、図13を用いて、第1実施形態に係る管理装置の構成例について説明する。図13は、第1実施形態に係る管理装置の構成例を示すブロック図である。 Next, a configuration example of the management device according to the first embodiment will be described with reference to FIG. 13 . 13 is a block diagram illustrating a configuration example of a management device according to the first embodiment; FIG.
図13に示すように、管理装置10は、通信部50と、計時部52と、記憶部54と、制御部56と、を備える。
As shown in FIG. 13 , the
通信部50は、端末装置14との通信を行う際に使用される。通信部50は、通話音声やデータを送信する送信部と、通話音声やデータを受信する受信部を含む。通信部50は、受信した各種データを制御部56に入力する。
The
計時部52は、現時刻を取得する。計時部52は、例えば、RTCにより構成されており、現在時刻を計時する。
The
記憶部54は、管理装置10についての各種設定情報が記録される。記憶部54は、例えば、制御部56の演算内容、およびプログラム等の情報を記憶する。記憶部54は、例えば、RAMと、ROMのような主記憶装置、HDD等の外部記憶装置とのうち、少なくとも1つ含む。記憶部54の少なくとも一部は、不揮発性の記憶媒体で構成される。
Various setting information about the
制御部56は、管理装置10の各部を制御する。制御部56は、例えば、CPUやMPU等によって、記憶部54等に記憶されたプログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。制御部56は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。制御部56は、ハードウェアと、ソフトウェアとの組み合わせで実現されてもよい。
The
制御部56は、発信情報取得部60と、発信方法決定部62と、を備える。
The
発信情報取得部60は、通信部50(受信部)を介して、各端末装置14から発信情報を取得する。発信情報取得部60は、発信要求取得部あるいは取得部と呼ばれることもある。発信情報取得部60の詳細は後述する。
The transmission
発信方法決定部62は、発信先の端末装置14に対して使用する発信方法を決定する。また、発信方法決定部62は、発信方法を切り替える機能をもつため、発信方法切替部と呼ばれることもある。発信方法決定部62の詳細は後述する。
The transmission method determination unit 62 determines the transmission method to be used for the
次に、第1実施形態に係る管理装置10の制御部56で実行される発信方法決定処理について説明する。発信方法決定処理は、発信方式決定処理、発信方法切替処理、発信方法選択処理などと呼ばれることもある。
Next, the transmission method determination process executed by the
上述した様に、発信元の端末装置14のユーザがマスク確認発信を行った場合、発信先の端末装置14のユーザのマスク着用状態が所定の基準(条件)を満たさない限り、通話は開始されない。一方、発信元の端末装置14のユーザが通常発信を行った場合、発信先の端末装置14のユーザと即時に通話を行う事が出来る。すなわち、マスクの着用が不完全な端末装置のユーザへ通常発信を行った場合、マスクの着用が不完全なままの状態(マスク不着用の状態を含む)で通話が行われる可能性が高い。この場合、ユーザの通話による唾液等の飛沫により、ウィルスが拡散するリスクが増加する。
As described above, when the user of the originating
第1実施形態に係る発信方法決定処理では、管理装置10が端末装置14から通話の要求を受信した際に、通話の発信方法を決定する。具体的には、端末装置14から通常発信の要求を受信した場合、管理装置10の制御部56は発信方法をマスク確認発信に切り替える。
In the calling method determination process according to the first embodiment, when the
図14を用いて、第1実施形態に係る発信方法決定処理について説明する。図14は、第1実施形態に係る発信方法決定処理の流れを示すフローチャートである。 A calling method determination process according to the first embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 14 is a flow chart showing the flow of the calling method determination process according to the first embodiment.
発信情報取得部60は、端末装置14から通話の発信があるか否かを判定する(ステップS10)。具体的には、発信情報取得部60は、通信部50を介して、発信元の端末装置14から発信情報を取得(受信)した場合に通話の発信があると判定する。発信情報には、発信元の端末装置14を識別する情報(端末識別子や電話番号等)と、発信先の端末装置14を識別する情報(端末識別子や電話番号等)と、発信元の端末装置14が要求する発信方法(発信方式)が通常発信であるかマスク確認発信であるかを示す情報が含まれている。なお、発信情報は、発信要求あるいは通信要求とも呼ばれる。すなわち、発信元の端末装置14を第1端末装置とし、発信先の端末装置14を第2端末装置とした場合、発信情報取得部60は、第1端末装置と第2端末装置との間の通話を開始させるための通信要求を取得する、といえる。端末装置14からの通話の発信があると判定された場合(ステップS10;Yes)、ステップS12に進む。端末装置14から通話の発信がないと判定された場合(ステップS10;No)、ステップS10に戻り処理を繰り返す。
The transmission
ステップS10でYesと判定された場合、発信方法決定部62は、発信元の端末装置14からの発信情報に含まれる通話の発信方法が通常発信であるか否かを判定する(ステップS12)。発信方法が通常発信であると判定された場合(ステップS12;Yes)、ステップS14に進む。発信方法が通常発信でないと判定された場合(ステップS12;No)、図14の処理を終了する。すなわち、発信元の端末装置14からの発信方法がマスク確認発信である場合は、発信方法決定処理を終了する。
When it is determined as Yes in step S10, the calling method determining unit 62 determines whether or not the calling method included in the calling information from the
ステップS12でYes判定された場合、発信方法決定部62は、発信先の端末装置14に対して使用する発信方法を通常発信からマスク確認発信に切り替える(ステップS14)。そして、図14の処理を終了する。換言すれば、制御部56(発信方法決定部62)は、第2端末装置(発信先の端末装置14)においてマスク確認処理を実行させるために、第2端末装置に対してマスク確認発信を使用することを決定する。そして後述するように、制御部56は、通信部50(送信部)を介して、第2端末装置に対してマスク確認情報(マスク確認要求)を送信する。
If the determination in step S12 is Yes, the transmission method determination unit 62 switches the transmission method used for the
発信方法決定処理により発信方法をマスク確認発信に切り替える事で、発信先の端末装置14のユーザが、マスクの着用が不完全なままの状態で通話を行う可能性を低減する事が可能となる。
By switching the transmission method to the mask confirmation transmission by the transmission method determination process, it is possible to reduce the possibility that the user of the
図15は、第1実施形態に係る管理装置10および端末装置14で実行される処理の流れ示すシーケンス図である。図15は、発信元の端末装置141から管理装置10に対して、端末装置142を宛先(発信先)とした通常発信要求が送信された場合に、発信先の端末装置142のユーザのマスク着用状態を確認するシーケンスを示している。
FIG. 15 is a sequence diagram showing the flow of processing executed by the
端末装置141で通常発信が選択された後(ステップS20)、端末装置141は、端末装置142宛てにINVITE(自動応答)、つまり通常発信を示す発信情報を送信する(ステップS22)。送信されたINVITE(自動応答)は、一旦、管理装置10で受信される。
After the normal call is selected in the terminal device 14-1 (step S20), the terminal device 14-1 transmits INVITE (automatic response), ie call information indicating normal call, to the terminal device 14-2 (step S22). The transmitted INVITE (automatic response) is once received by the
管理装置10は、INVITE(自動応答)を受信した後、発信方法決定処理(発信方法切替処理)を実行する(ステップS24)。具体的には、管理装置10は、図14に示す処理を実行する。この結果、管理装置10は、発信先の端末装置142に対して使用する発信方法をマスク確認発信に切り替える。具体的には、管理装置10の制御部56は、端末装置141からのINVITE(自動応答)を、INVITE(マスク確認)に変更し、通信部50(送信部)は、INVITE(マスク確認)を端末装置142へ送信する(ステップS26)。例えば、INVITE(マスク確認)として、INVITEメッセージに「マスク確認」を示すパラメータを付加して用いればよい。また、INVITEメッセージとは別のメッセージで「マスク確認」の情報を送信してもよい。INVITE(マスク確認)などのように、発信先の端末装置142にマスク確認を要求する情報を「マスク確認情報」あるいは「マスク確認要求」とも呼ぶ。すなわち、通信部50(送信部)は、マスク確認要求(マスク確認情報)を端末装置142(第2端末装置)に送信する。なお、マスク確認情報は、端末装置14のユーザを対象にして、マスクに代表される飛沫防止用具の着用状態(装着状態)を確認する確認処理を端末装置14に実行させるための情報であるため、「確認情報」あるいは「確認要求」とも呼ばれる。
After receiving the INVITE (automatic response), the
端末装置142は、INVITE(マスク確認)受信後、端末装置141宛てにステータスコード100 Tryingを送信する(ステップS28)。送信されたステータスコード100 Tryingは、管理装置10を経由し、端末装置141に送信される(ステップS30)。
After receiving the INVITE (mask confirmation), the terminal device 14-2 transmits the
端末装置142は、ステータスコード100 Trying送信後、端末装置141宛てにステータスコード180 Ringingを送信する(ステップS32)。送信されたステータスコード180 Ringingは管理装置10を経由し、端末装置141に送信される(ステップS34)。
After transmitting the
端末装置142の制御部36は、通信部30(受信部)を介して、INVITE(マスク確認)を受信した場合、マスク確認処理を実行する(ステップS36)。マスク確認処理は、マスク着用指示処理とも呼ばれる。マスク確認処理の詳細は後述する。マスク確認処理が行われ、端末装置142の通話ボタンが押下された場合(ステップS38)、端末装置142は、管理装置10にステータスコード200 OKを送信する(ステップS40)。
Upon receiving INVITE (mask confirmation) via the communication unit 30 (receiving unit), the
後述するように、端末装置142においてステップS36のマスク確認処理が完了しない限り、ステップS38が実行されないため、ステップS40も実行されない。すなわち、端末装置142においてユーザのマスク着用状態(装着状態)が所定の条件(所定の基準)を満たすことが確認されない限り、ステップS40のステータスコード200 OKは送信されない。このため、ステップS40のステータスコード200 OKは、マスク確認要求に対する応答情報(応答信号)であり、端末装置142においてマスク確認処理が完了し、ユーザのマスク着用状態が所定の条件を満たすことが確認できたことを示す応答情報であるといえる。管理装置10の制御部56は、通信部50(受信部)を介して、端末装置142からステータスコード200 OKを受信(取得)すると、通信部50(送信部)を介して、ステータスコード200 OKを端末装置141に送信する(ステップS42)。ここで、管理装置10がステータスコード200 OKを端末装置141に送信しないと通話が開始されない。このため、管理装置10の制御部56は、発信先の端末装置142に対してマスク確認要求を送信し、発信先の端末装置142からマスク確認処理が完了したことを示す応答情報を受信(取得)した場合に、端末装置141(第1端末装置)と端末装置142(第2端末装置)との間の通話を開始する制御を行うといえる。なお、管理装置10の制御部56は、ステップS26でマスク確認要求を送信してから所定時間(例えば、1分)以内に、ステップS40のステータスコード200 OKを受信できない場合には、ステータスコード200 OKの代わりに、通信を終了するメッセージ(通信終了メッセージ)を端末装置141に送信してもよい。
As will be described later, unless the terminal device 142 completes the mask confirmation process of step S36, step S38 is not executed, so step S40 is also not executed. That is, the
端末装置141は、ステータスコード200 OK受信後、ACK(Acknowledge)を送信する(ステップS44,S46)。端末装置141は、ACK送信後、RTPを使って通話データ(音声データ)の送信を開始する(ステップS48,S50,S52)。すなわち、第1実施形態では、端末装置142においてマスク確認処理が実行され、その処理が完了するまで通話は開始されない。なお、説明を簡潔にするため、図15では、端末装置141(第1端末装置)から端末装置142(第2端末装置)に通話データを送信しているが、これに限らず、通話開始後に第2端末装置から第1端末装置に通話データを送信してもよい。すなわち、端末装置間の通信(通話)は、半二重通信であっても、全二重通信であってもよい。
After receiving the
次に、端末装置14の制御部36で実行される、ステップS36のマスク確認処理の詳細を説明する。端末装置14の制御部36は、管理装置10からマスク確認情報(マスク確認要求)を受信した場合、マスク確認処理を実行する。マスク確認処理は、端末装置14のユーザを対象にして、マスクに代表される飛沫防止用具の着用状態を認識し、ユーザの飛沫防止用具の着用状態が所定の基準(条件)を満たすことを確認する処理である。マスク確認処理は、「飛沫防止用具確認処理」あるいは単に「確認処理」とも呼ばれる。上述したように、飛沫防止用具は、典型的にはマスクであるが、フェイスシールドやマウスシールドであってもよい。マスク確認処理において、マスクに限らず、ユーザのフェイスシールドやマウスシールドの着用状態を確認(判定)してもよい。
Next, details of the mask confirmation process in step S36 executed by the
図16を用いて、第1実施形態に係る端末装置14の制御部36の詳細な構成例について説明する。図16は、第1実施形態に係る端末装置14の制御部36の構成例を示すブロック図である。
A detailed configuration example of the
図16に示すように、制御部36は、マスク確認情報取得部40と、出力制御部42と、撮影制御部44と、マスク認識処理部46と、判定部48と、を備える。マスク確認情報取得部40は、マスク確認要求取得部あるいは確認要求取得部とも呼ばれる。マスク確認情報取得部40と、出力制御部42と、撮影制御部44と、マスク認識処理部46と、判定部48についての詳細は後述する。なお、例えば、マスク認識処理部46は、制御部36に含まれていなくてもよく、制御部36とは別の構成であってもよい。
As shown in FIG. 16, the
図17を用いて、第1実施形態に係る端末装置14で実行されるステップS36のマスク確認処理について説明する。図17は、第1実施形態に係る端末装置14におけるマスク確認処理の流れを示すフローチャートである。
The mask confirmation process in step S36 executed by the
マスク確認情報取得部40は、管理装置10から通信部30を介してマスク確認情報(マスク確認要求)を受信したか否かを判定する(ステップS60)。マスク確認情報を受信したと判定された場合(ステップS60;Yes)、ステップS62に進む。マスク確認情報を受信したと判定されない場合(ステップS60;No)、ステップS60に戻り処理を繰り返す。
The mask confirmation information acquisition unit 40 determines whether or not mask confirmation information (mask confirmation request) has been received from the
ステップS60でYesと判定された場合、出力制御部42は、マスク着用確認画面(マスク着用確認告知画面)を表示させる(ステップS62)。具体的には、出力制御部42は、音声出力部22から着信音を出力し、かつ表示部24にマスク確認処理を実行する旨のメッセージを表示する。例えば、出力制御部42は、表示部24に「通話を開始するために、顔画像を撮影してマスク確認を行います。顔をカメラに向けてください」といったメッセージを表示する。その後、ステップS64に進む。
When it is determined as Yes in step S60, the output control unit 42 displays a mask-wearing confirmation screen (mask-wearing confirmation notification screen) (step S62). Specifically, the output control unit 42 outputs a ringing tone from the
撮影制御部44は、カメラ部34によりユーザの顔画像を撮影する(ステップS64)。撮影制御部44は、撮影した顔画像を記憶部32に記録する。その後、ステップS66に進む。
The photographing
マスク認識処理部46は、記憶部32に記録されている顔画像データをもとに、マスク認識処理を実行する(ステップS66)。マスク認識処理部46は、上述したように、記憶部32から学習済みの識別器を読み出して、それに顔画像データを入力し、端末装置14のユーザのマスク着用状態を判定する。マスク認識処理部46は、判定結果CRとして、例えば「0~100」の値を返す。マスク認識処理は、マスク確認処理の一部である。その後、ステップS68に進む。
The mask
判定部48は、判定結果CRが所定の値(例えば、50)以上であるか否かを判定する(ステップS68)。すなわち、ステップS68において、判定部48(制御部36)は、ユーザのマスク着用状態が所定の条件(所定の基準)を満たすか否かを判定する。所定の条件として、ここでは、判定結果CRが所定の値(しきい値)以上であるという条件を用いている。このしきい値は、固定値であってもよいが、端末装置14が位置する地域の感染状況等に応じて変更されてもよい。例えば、制御部36は、通信部30を介して、管理装置10あるいは外部のサーバからエリア(地域)ごとのウィルス感染状況を示す情報を受信する。そして、制御部36は、基地局装置12から受信する電波の情報や、GPS(Global Positioning System)等を用いて、自端末装置14の位置するエリアを特定し、それに対応する感染状況を特定する。そして、制御部36は、ウィルス感染が拡大しているエリアに自端末装置14が位置する場合には、しきい値を通常よりも大きな値とし、ウィルス感染が少ないエリアに位置する場合には、しきい値を通常よりも小さな値とする等の制御を行ってもよい。また、管理装置10がしきい値をマスク確認要求に含めて送信し、端末装置14がステップS68で使用してもよい。管理装置10は、端末装置14が使用する基地局装置12の情報などから端末装置14が位置するエリアを特定し、外部のサーバ等から取得したエリアごとの感染状況を示す情報と照合し、しきい値を決定して、端末装置14に送信してもよい。
The
判定結果CRが所定の値以上と判定された場合(ステップS68;Yes)、ステップS72に進む。判定結果CRが所定の値以上でないと判定された場合(ステップS68;No)、ステップS70に進む。ステップS70において、出力制御部42は、図18に示すマスク着用促進画面(マスク着用促進メッセージ)を表示部24に表示する(ステップS70)。図18に示すように、「通話を開始する場合は、飛沫防止の為、マスクを着用してください」といった、ユーザにマスク着用を促すためのメッセージが表示部24に表示される。ステップS100からは、ステップS64に進む。このため、ユーザが図18のマスク着用促進メッセージに従いマスクを着用するまで、ステップS64の顔画像の撮影、ステップS66のマスク認識処理、ステップS68の判定処理が繰り返し実行される。すなわち、制御部36は、ユーザのマスク着用状態が所定の条件を満たさない限り、ユーザによる通話の開始操作を禁止し、ユーザへマスクの着用を促す。
If it is determined that the determination result CR is equal to or greater than the predetermined value (step S68; Yes), the process proceeds to step S72. If it is determined that the determination result CR is not equal to or greater than the predetermined value (step S68; No), the process proceeds to step S70. In step S70, the output control unit 42 displays a mask-wearing promotion screen (mask-wearing promotion message) shown in FIG. 18 on the display unit 24 (step S70). As shown in FIG. 18, a message is displayed on the
ステップS68でYesと判定された場合、出力制御部42は、表示部24に通話開始操作画面を表示する(ステップS72)。図19は、通話開始操作画面の構成例を示す図である。本図に示すように、通話開始操作画面24bには、「端末装置A」といった発信元の端末装置に関する情報(発信元の端末装置の名称、発信元のユーザ名、発信元の電話番号等)と、「通話」ボタンが表示される。通話開始操作画面24bにおいて、ユーザが「通話」ボタンを押すことにより(図15のステップS38)、ステップS40において、「ステータスコード200 OK」が端末装置14から管理装置10に送信される。上述したように、「ステータスコード200 OK」は、マスク確認処理が完了したことを示す応答情報であるため、これにより、発信元の端末装置のユーザとの通話が開始される。
If determined as Yes in step S68, the output control unit 42 displays a call start operation screen on the display unit 24 (step S72). FIG. 19 is a diagram showing a configuration example of a call start operation screen. As shown in this figure, the call
なお、図17に示すステップS72において通話開始操作画面を表示しユーザが「通話」ボタンを押すことにより、「ステータスコード200 OK」が送信され、通話が開始されることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、通話開始操作画面24bの表示およびユーザによる「通話」ボタン押下操作を省略して通話を開始してもよい。この場合、ステップS72において制御部36は、通話開始操作画面24bを表示せずに、通信部30を介して、図15のステップS40の「ステータスコード200 OK」を管理装置10に送信する。すなわち、ステップS68において判定結果CRが所定値以上と判定されると、マスク確認処理が完了したことを示す応答情報が管理装置10に送信される。このため、ユーザの操作が少なくて済み、ユーザの利便性が向上する。また上述の説明では、ステップS68でNoと判定された場合、ステップS64に戻り処理を繰り返すこととしたが、これに限定されるものではない。例えば、マスク確認情報を受信してから所定時間(例えば、30秒)以内にステップS68でYesと判定されない場合に、制御部36は、マスク確認処理を中止し、通信部30を介して、マスク確認処理が完了しなかったことを示すメッセージ(確認不可情報)を管理装置10に送信してもよい。すなわち、制御部36は、通信部30を介して、ユーザのマスク着用状態が所定の基準を満たすことを示すメッセージだけでなく、ユーザのマスク着用状態が所定の基準を満たさないことを示すメッセージを管理装置10に送信してもよい。また、制御部36は、通信部30を介して、そのようなメッセージの中に判定結果CRを含めて管理装置10に送信してもよい。
In step S72 shown in FIG. 17, when the call start operation screen is displayed and the user presses the "call" button, the "
なお、上述の説明では、端末装置14が、通常発信またはマスク確認発信のいずれかの発信方式を示す発信情報を管理装置10に送信し、通常発信が指定された場合には、管理装置10において通信方式を切り替える構成としたが、これに限定されるものではない。端末装置14は、必ずしも2種類の発信方式を用いる必要はなく、1種類の発信方式のみを用いる構成にしてもよい。例えば、発信元の端末装置14は、管理装置10に対して、常に1種類のINVITEメッセージを送信してもよい。すなわち、発信元の端末装置14が送信する発信情報(通信要求)に、発信方法(発信方式)を指定する情報が含まれていなくてもよい。この場合、管理装置10は、発信先の端末装置14に対して、常にマスク確認要求(INVITE(マスク確認)メッセージ)を送信し、発信先の端末装置14において必ずマスク確認処理が実行されるように制御する。
In the above description, the
第1実施形態によれば、ユーザが他のユーザと端末装置14を用いた通信を行う場合には、管理装置10が発信先の端末装置14に対して、通信要求としてマスク確認情報を送信する。また、発信先の端末装置14は、管理装置10からマスク確認情報を受信した場合、ユーザのマスク着用が確認されない限り、ユーザの着信操作ができないよう制御し、通信要求に対する応答情報を送信しない。管理装置10は、発信先の端末装置14から応答情報を受信しない限り、通話(通信)を開始しないように制御する。これにより、マスクの着用が不完全なユーザの通話による唾液等の飛沫を防ぐ事が可能となり、ウィルスが拡散するリスクを低減する事が可能となる。
According to the first embodiment, when a user communicates with another user using the
なお、上述の説明では、管理装置10は、発信元の第1端末装置から、第1端末装置と発信先の第2端末装置との間の通話を開始させるための通信要求を受信するとしたが、これに限定されるものではない。管理装置10は、例えば、第1端末装置からではなく、無線通信システム1における他の装置(不図示の通信制御装置や通信制御サーバ等)から、端末装置間の通話を開始させるための通信要求を受信してもよい。
In the above description, it is assumed that the
また、上述の説明では、ステップS68において、端末装置14の制御部36(判定部48)が判定結果CRが所定値以上であるか否かを判定する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、管理装置10の制御部56が判定結果CRが所定値以上であるか否かを判定してもよい。すなわち、管理装置10の制御部56が端末装置14のユーザのマスク着用状態が所定の基準(条件)を満たすか否かを判定してもよい。この場合、端末装置14および管理装置10の動作は以下のようになる。端末装置14の制御部36は、ステップS66を実行した後、ステップS68を実行せずに、通信部30を介して、判定結果CRを管理装置10に送信する。管理装置10の制御部56は、通信部50を介して、判定結果CRを受信(取得)し、判定結果CRが所定値以上であるか否かを判定する。すなわち、制御部56は、端末装置14のユーザのマスク着用状態が所定の基準(条件)を満たすか否かを判定する。マスク着用状態が所定の基準を満たすと判定した場合、制御部56は、通信部50を介して、通信許可メッセージを、判定結果CRを送信した端末装置14(ここでは、発信先の端末装置)に送信する。通話許可メッセージを受信した端末装置14は、ステップS72を実行することにより、通話を開始する。一方、制御部56がマスク着用状態が所定の基準を満たさないと判定した場合、あるいは制御部56が所定時間以内に判定結果CRを受信(取得)できない場合、制御部56は、通信不許可メッセージを発信先と発信元の端末装置14に送信する。通信不許可メッセージを受信した端末装置14は、通話を開始するための処理(呼び出し音や着信音の出力など)を中止する。このように、管理装置10の制御部56が、通話に係る端末装置14から、当該端末装置のユーザのマスク着用状態を示すマスク情報を取得し、マスク情報に基づいて、端末装置間の通話を開始するか否かを決定してもよい。
Further, in the above description, in step S68, the control unit 36 (determination unit 48) of the
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。図20は、第2実施形態に係る管理装置の構成例を示すブロック図である。
[Second embodiment]
Next, a second embodiment will be described. FIG. 20 is a block diagram showing a configuration example of a management device according to the second embodiment.
図20に示すように、管理装置10Aは、記憶部54Aがマスク情報テーブル54aを記憶している点と、制御部56Aがマスク判定情報取得部64と、判定部66とを備える点で、図13に示す管理装置10と異なる。
As shown in FIG. 20, the
第2実施形態では、各々の端末装置14は、所定のタイミングで、カメラ部34によりユーザの顔画像を撮影する。所定のタイミングとしては、例えば、端末装置14において顔認証によるロック解除が行われたタイミング、端末装置14において所定の操作が行われたタイミング、あるいは所定の周期(例えば1時間毎)のタイミングなどである。また、端末装置14において通話を発信するための操作や通話を着信するための操作が行われたタイミングであってもよい。
In the second embodiment, each
また、近年では、端末装置14のロック状態を解除する際に、端末装置14の正規のユーザであるか否かを判定する手段として、パターン描画入力や指紋認証の他に、顔認証のよるロック解除方式が採用されるケースが増えている。端末装置14は、顔認証のよるロック解除方式では、ユーザは端末装置14のカメラで自身の顔画像を撮影し、端末装置14の正規のユーザとして初期登録する(テンプレート画像を登録する)。そして、ロック解除要求時に撮影された顔画像がテンプレート画像と一致する場合に、ロック状態が解除される。端末装置14は、このようなロック解除要求時に撮影された顔画像を用いてマスク認識処理を行ってもよい。またさらに、端末装置14は、顔認証の初期登録を行う際に、マスクを着用した顔画像(着用テンプレート)と、マスクを着用していない顔画像(非着用テンプレート)の2種類の顔画像を登録してもよい。例えば、端末装置14は、表示部24に「まず、マスクを着用した状態で顔を撮影してください。次にマスクを外した状態で撮影してください」といったメッセージを表示し、ユーザにマスク着用の顔画像と、マスク非着用の顔画像を両方登録させる。この場合は、マスク認識処理を行う際に、撮影した顔画像が着用テンプレートと非着用テンプレートのどちらに近いかを判定する。そして、端末装置14は、着用テンプレートにより近い場合には、判定結果CRを「100」と判定し、非着用テンプレートにより近い場合には、判定結果CRを「0」と判定すればよい。もちろん、マスクで口を覆っているが鼻を覆っていない状態など、さらに細かいマスク着用状態に対応させてテンプレートを登録してもよい。
In recent years, when unlocking the
端末装置14の制御部36は、マスク認識処理を実行した後、端末装置14の識別子(例えば端末装置ID)と判定結果CRをマスク判定情報(マスク情報)として管理装置10へ送信する。すなわち、端末装置14の制御部36は端末装置14のユーザのマスク装着状態を示すマスク判定情報を管理装置10へ送信する。なお、マスク判定情報に、マスク認識処理を実行した日時を含めてもよい。
After executing the mask recognition process, the
マスク判定情報取得部64は、通信部50を介して、端末装置14からマスク判定情報を取得する。マスク判定情報取得部64は、マスク判定情報を取得した際、計時部52から現時刻を示す時刻情報を取得し、マスク判定情報と共にマスク情報テーブル54aへ記録する。
The mask determination
判定部66は、発信先の端末装置14のユーザのマスク判定情報内の判定結果が所定の基準を満たすか否かを判定する。判定部66の詳細は、後述する。
The
図21は、第2実施形態に係るマスク情報テーブル54aの構成例を示す図である。図21に示すように、マスク情報テーブル54aは、例えば、受信日時と、端末識別子と、判定結果といった項目を含む。 FIG. 21 is a diagram showing a configuration example of the mask information table 54a according to the second embodiment. As shown in FIG. 21, the mask information table 54a includes items such as reception date and time, terminal identifier, and determination result.
受信日時は、端末装置14からマスク判定情報を受信した日時が記録される。例えば、受信日時の記録である「2021/1/20 10:22:52」の表記は「2021年1月20日 10時22分52秒」であることを表す。
As the date and time of reception, the date and time when the mask determination information was received from the
端末識別子は、マスク判定情報内の端末装置の識別子が記録される。図21に示す例では、端末識別子はT1等、概念的に示されているが、実際には端末装置IDや電話番号等が記録される。端末識別子は、端末装置を一意に特定可能なその他の情報であってよい。 The terminal identifier records the identifier of the terminal device in the mask determination information. In the example shown in FIG. 21, terminal identifiers such as T1 are conceptually shown, but terminal device IDs, telephone numbers, and the like are actually recorded. The terminal identifier may be other information that can uniquely identify the terminal device.
判定結果は、マスク判定情報内の判定結果CRの値が記録される。換言すれば、判定結果は、マスクに代表される飛沫防止用具の着用状態を示す情報である。すなわち、マスク情報テーブル54aは、端末装置14のユーザの飛沫防止用具の着用状態を示すテーブルであるといえる。なお、端末装置14が管理装置10へマスク判定情報を送信する際、端末装置14の制御部36が計時部28から現時刻を示す時刻情報を取得し、送信日時としてマスク判定情報に含める構成としてもよい。また、端末装置14がユーザの顔画像を撮影してマスク着用状態を判定(認識)した日時を判定日時(認識日時)としてマスク判定情報に含める構成にしてもよい。制御部56Aは、マスク判定情報の送信日時あるいは測定日時をマスク情報テーブルの受信日時の代わりに、あるいは受信日時に追加して記録すればよい。
As the determination result, the value of the determination result CR in the mask determination information is recorded. In other words, the determination result is information indicating the wearing state of the droplet prevention tool represented by the mask. That is, it can be said that the mask information table 54a is a table indicating the wearing state of the droplet prevention tool of the user of the
マスク判定情報取得部64は、各端末装置14からマスク判定情報を受信した際、マスク情報テーブル54aを、受信したマスク判定情報の内容で更新(上書き)する。マスク情報テーブル54aに端末装置14の記録が存在しない場合、新たに端末装置のレコードを追加する。つまり、マスク情報テーブル54aには、各端末装置14のユーザ毎のマスク判定結果、すなわちマスクの着用状態が記録される。
Upon receiving the mask determination information from each
図22を用いて、第2実施形態に係る発信方法決定処理について説明する。図22は、第2実施形態に係る発信方法決定処理の流れを示すフローチャートである。 A calling method determination process according to the second embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 22 is a flow chart showing the flow of the calling method determination process according to the second embodiment.
ステップS80およびステップS82の処理は、図14に示すステップS10およびステップS12の処理と同一なので、説明を省略する。 Since the processes of steps S80 and S82 are the same as the processes of steps S10 and S12 shown in FIG. 14, description thereof will be omitted.
ステップS82でYesと判定された場合、マスク判定情報取得部64は、発信先の端末装置14の判定結果CRを特定する(ステップS84)。具体的には、マスク判定情報取得部64は、まず発信先の端末装置14の識別子を特定する。次に、マスク判定情報取得部64は、マスク情報テーブル54aを参照し、発信先の端末装置14の識別子と端末識別子が一致するレコードを特定する。次に、マスク判定情報取得部64は、特定したレコードの判定結果CRを特定(取得)する。マスク判定情報取得部64は、発信先の端末装置14に該当するレコードが存在しない場合、判定結果CRを「0」に設定する。その後、ステップS86に進む。
If it is determined as Yes in step S82, the mask determination
判定部66は、発信先の端末装置14の判定結果CRの値が所定値(しきい値θ)を下回っているか(しきい値θ未満であるか)否かを判定する(ステップS86)。しきい値θは、任意に設定してよいが、例えば「50」に設定すればよい。換言すれば、ステップS86において、判定部66は、発信先の端末装置14のユーザのマスク着用状態が、所定の条件(所定の基準)を満たすか否かを判定する。具体的には、「判定結果CRがしきい値θ以上である」という条件が所定の基準である。判定結果CRの値が所定値未満であると判定された場合(ステップS86;Yes)、すなわちユーザのマスク着用状態が所定の基準を満たさないと判定された場合、ステップS88に進む。判定結果CRの値が所定値未満でないと判定された場合(ステップS86;No)、すなわち、ユーザのマスク着用状態が所定の基準を満たすと判定された場合、図22の処理を終了する。この場合、制御部56Aは、発信先の端末装置14に対して、通信方法として通常発信を使用することを決定する。すなわち、端末装置14のユーザのマスク着用状態が所定の基準を満たすと判定された場合、制御部56Aは当該端末装置14に対して、マスク確認情報を送信しない。
The
ステップS88の処理は、図14に示すステップS14の処理と同一である。すなわち、制御部56A(発信方法決定部62)は、発信先の端末装置14に対して、通信方法としてマスク確認発信を使用することを決定する。すなわち、端末装置14のユーザのマスク着用状態が所定の基準(条件)を満たさないと判定された場合、制御部56Aは、通信部50を介して、当該端末装置14に対して、マスク確認情報を送信する。
The processing of step S88 is the same as the processing of step S14 shown in FIG. That is, the control unit 56A (the transmission method determination unit 62) determines to use the mask confirmation transmission as the communication method for the
第2実施形態において、ステップS86におけるしきい値θ、すなわち所定の基準を種々の条件により変更してもよい。例えば、緊急事態宣言が発出されている場合やウィルス感染者が増加している場合には、通常よりもしきい値θを大きな値(高い値)に設定してもよい。例えば、通常時にしきい値θを50とし、緊急事態宣言等が発出されている場合にしきい値θを80としてもよい。管理装置10は、他のサーバ装置等から、緊急事態宣言の発出状況や感染状況の情報を取得し、それに基づいてしきい値θを設定してもよい。
In the second embodiment, the threshold value θ in step S86, that is, the predetermined reference may be changed according to various conditions. For example, when a state of emergency has been declared or when the number of virus-infected persons is increasing, the threshold value θ may be set to a larger value (higher value) than usual. For example, the threshold θ may be set to 50 in normal times, and may be set to 80 when a state of emergency is declared. The
また、端末装置14から管理装置10に送信するマスク判定情報に、端末装置14の位置情報を含め、マスク情報テーブル54aに端末装置14の位置情報をさらに記憶してもよい。そして、ステップS86におけるしきい値θを端末装置の位置情報に応じて変更してもよい。例えば、管理装置10は、他のサーバ装置等から、エリア(地域)ごとの緊急事態宣言の状況やウィルス感染状況を示す情報を取得してもよい。そして、端末装置14の位置情報が緊急事態宣言の対象地域に含まれる場合やウィルス感染者の多いエリアに位置する場合は、通常よりもこのしきい値θを大きな値(高い値)に設定してもよい。なお、緊急事態宣言の期間や対象地域、あるいはウィルス感染者数に関する情報は、記憶部54に記憶させておいてもよいし、管理装置10が他のサーバ装置等から取得してもよい。
Further, the position information of the
第2実施形態の発信方法決定処理では、端末装置14から通話の発信処理が行われた際、判定部66は、発信先の端末装置のユーザのマスク着用状態に応じて、通話の発信方法を切り替えるか否かを決定する。具体的には、マスクの着用が不完全なユーザが使用する端末装置14へ通常発信が行われた場合、発信方法決定部62は、発信方法をマスク確認発信に自動で切り替える。
In the call origination method determination process of the second embodiment, when the call origination process is performed from the
ステップS86においてYesと判定された場合、すなわち発信先の端末装置14に対してマスク確認発信を使用する場合のシーケンス(発信元の端末装置14と、管理装置10と、発信先の端末装置14とのシーケンス)は、図15と同一なので説明は省略する。
If it is determined Yes in step S86, that is, the sequence for using the mask confirmation call to the destination terminal device 14 (the source
次に、ステップS86においてNoと判定された場合、すなわち発信先の端末装置14に対して通常発信を使用する場合のシーケンスについて説明する。図23は、発信先の端末装置14に対して通常発信を使用する場合に、管理装置10および端末装置14において実行される処理の流れを示すシーケンス図である。本図においては、図15のシーケンス図と同様に、発信元が端末装置141であり、発信先が端末装置142である。
Next, a description will be given of the sequence when the determination in step S86 is No, that is, when normal transmission is used for the
端末装置141で通常発信が選択された後(ステップS100)、端末装置141は、端末装置142宛てにINVITE(自動応答)を送信する(ステップS102)。送信されたINVITE(自動応答)は、一旦、管理装置10で受信される。
After normal calling is selected in the terminal device 14-1 (step S100), the terminal device 14-1 transmits INVITE (automatic response) to the terminal device 14-2 (step S102). The transmitted INVITE (automatic response) is once received by the
管理装置10は、INVITE(自動応答)を受信した後、発信方法決定処理(発信方法切替処理)を実行する(ステップS104)。具体的には、管理装置10は、図22に示す処理を実行する。図23は、ステップS86においてNoと判定された場合、すなわち判定結果CRが所定値以上であるため、端末装置142に対して通常発信を使用すると決定された場合のシーケンスである。
After receiving the INVITE (automatic response), the
管理装置10は、端末装置142に対してINVITE(自動応答)を送信する(ステップS106)。つまり、通常発信の要求が端末装置142に送信される。
The
端末装置142は、INVITE(自動応答)受信後、端末装置141宛てにステータスコード200 OKを送信する(ステップS108)。すなわち、端末装置142はマスク確認処理を実行せずに、ステータスコード200 OKを管理装置10に送信する。管理装置10は、端末装置142からステータスコード200 OKを受信すると、それを端末装置141に送信する(ステップS110)。このため、端末装置142においてマスク確認処理が実行されることなく、通話が可能となる。
After receiving the INVITE (automatic response), the terminal device 14-2 transmits the
端末装置141は、ステータスコード200 OK受信後、ACKを送信する(ステップS112)。送信されたACKは、管理装置10経由で、端末装置142に送信される(ステップS114)。端末装置141は、ACK送信後、RTPを使って通話データ(音声データ)の送信を開始する(ステップS116,S118,S120)。すなわち、過去に測定された端末装置142のユーザのマスク着用状態が所定の条件(所定の基準)を満たす場合には、通常発信の要求が端末装置142に送信されるため、端末装置142ではマスク確認処理は実行されずに、すぐに通話が開始される。
After receiving the
第2実施形態によれば、管理装置10が各端末装置14のユーザのマスク装着状態を記録し、マスクの着用状態が不完全なユーザにより通話が行われる可能性がある場合、管理装置10が発信先の端末装置14に対して、マスク確認情報を送信する。また、端末装置14は、管理装置10からマスク確認情報を受信した場合、ユーザのマスク着用が確認されない限り、通話を開始しないように制御する。これにより、マスクの着用が不完全なユーザの通話による唾液等の飛沫を防ぐ事が可能となり、ウィルスが拡散するリスクを低減する事が可能となる。一方、管理装置10は、マスクの着用状態が完全なユーザに対しては、マスク確認処理を行わない通常発信を選択するため、情報伝達の即時性が得られる。すなわち、第2実施形態によれば、通話による周囲への感染リスクの低減と、情報伝達の即時性(ユーザの利便性)とを両立することができる。換言すれば、通話による周囲への感染リスクの低減と、ユーザの利便性とを適切にバランス(調整)することができる。
According to the second embodiment, the
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。第1実施形態および第2実施形態では、発信先の端末装置14のユーザのマスク着用状態の判定結果をもとに通信方式を決定した。第3実施形態では、マスク着用状態の判定結果および判定結果の受信日時をもとに通信方式を決定する。具体的には、発信先の端末装置から送信されたマスク判定情報の受信日時が古い場合、判定結果CRが所定値を下回っていない場合においても、通信方式をマスク確認発信に切り替える。これは、端末装置14から送信されたマスク着用状態が古い場合、実際の現時点でのユーザのマスク着用状態が不明瞭であり、通常発信を行った際の即時通話により唾液等の飛散およびウィルス拡散が発生する可能性が高いという知見に基づく処理となる。
[Third embodiment]
Next, a third embodiment will be described. In the first embodiment and the second embodiment, the communication method is determined based on the determination result of the wearing state of the mask of the user of the
図24を用いて、第3実施形態に係る発信方法決定処理について説明する。図24は、第3実施形態に係る発信方法決定処理の流れを示すフローチャートである。第3実施形態に係る管理装置の構成は、図20に示す管理装置10Aと同一なので説明を省略する。
A calling method determination process according to the third embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 24 is a flow chart showing the flow of calling method determination processing according to the third embodiment. Since the configuration of the management device according to the third embodiment is the same as that of the
ステップS130からステップS136の処理は、それぞれ、図22に示すステップS80からステップS86の処理と同一なので説明を省略する。 The processing from step S130 to step S136 is the same as the processing from step S80 to step S86 shown in FIG. 22, respectively, so description thereof will be omitted.
ステップS136でNoと判定された場合、マスク判定情報取得部64は、ステップS134で特定したレコードRの受信日時を受信日時Tに設定する(ステップS138)。その後、ステップS140に進む。
If the determination in step S136 is No, the mask determination
判定部66は、計時部52から現時刻(現在日時)CTを取得し、受信日時Tと現時刻CTの差分ΔTを算出する(ステップS140)。その後、ステップS142に進む。
The
判定部66は、差分ΔTが所定の時間を超えているか否かを判定する(ステップS142)。所定の時間は、例えば2時間とすればよいが、もちろんこれに限定されるものではなく、30分や1時間などとしてもよい。差分ΔTが所定の時間を超えていると判定された場合(ステップS142;Yes)、ステップS144に進む。差分ΔTが所定の時間を超えていないと判定された場合(ステップS142;No)、図24の処理を終了する。
The
例えば、図21に示したマスク情報テーブル54aの例においては、現時刻CTが「2021/1/20 10:30:00」である場合、端末識別子が「T5」、および「T9」の端末装置14へ通常発信を行った場合、マスク着用状態の判定結果はそれぞれ「58」と「87」であり、判定結果CRが所定の値(ここでは、50)を下回っていない。しかしながら、マスク判定情報の受信日時がそれぞれ「2021/1/20 8:11:52」と「2021/1/20 7:41:22」であり、現時刻CTとの差分ΔTが所定の時間(ここでは、2時間)を上回っている。このため、通信方式としてマスク確認発信を使用すると決定される。 For example, in the example of the mask information table 54a shown in FIG. 21, when the current time CT is "2021/1/20 10:30:00", terminal devices with terminal identifiers "T5" and "T9" 14, the mask wearing state determination results are "58" and "87", respectively, and the determination result CR does not fall below a predetermined value (here, 50). However, the reception dates and times of the mask determination information are “2021/1/20 8:11:52” and “2021/1/20 7:41:22” respectively, and the difference ΔT from the current time CT is a predetermined time ( Here, it exceeds 2 hours). Therefore, it is decided to use mask confirmation transmission as the communication method.
第3実施形態によれば、マスク着用状態の判定結果および判定結果の受信日時をもとに、通信方式を決定する。このため、第3実施形態によれば、より高い精度で、ウィルスが拡散するリスクの低減と、情報伝達の即時性(ユーザの利便性)とを両立する事が可能となる。換言すれば、通話による周囲への感染リスクの低減と、ユーザの利便性とをより適切にバランス(調整)することができる。 According to the third embodiment, the communication method is determined based on the determination result of the mask wearing state and the reception date and time of the determination result. Therefore, according to the third embodiment, it is possible to achieve both reduction of the risk of virus spreading and immediacy of information transmission (convenience for the user) with higher accuracy. In other words, it is possible to more appropriately balance (adjust) the reduction of the risk of infection to the surroundings through a call and the user's convenience.
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。第1実施形態から第3実施形態は、発信先の端末装置14を使用するユーザに対してマスク確認処理を実行していた。第4実施形態では、発信元の端末装置14を使用するユーザに対してマスク確認処理を実行する。
[Fourth Embodiment]
Next, a fourth embodiment will be described. In the first to third embodiments, the mask confirmation process is executed for the user using the
図25を用いて、第4実施形態に係る管理装置10における制御処理について説明する。図25は、第4実施形態に係る管理装置10における制御処理の流れを示すフローチャートである。第4実施形態に係る管理装置10の構成は、図13に示す管理装置10と同一なので説明を省略する。
Control processing in the
ステップS150の処理は、図14に示すステップS10の処理と同一なので、説明を省略する。 Since the processing of step S150 is the same as the processing of step S10 shown in FIG. 14, the description thereof is omitted.
ステップS152において、制御部56は、発信元の端末装置14のユーザに対しマスク確認を要求する。具体的には、制御部56は、通信部50を介して、発信元の端末装置14に対して、マスク確認処理を実行するように要求するメッセージ、すなわちマスク確認要求(マスク確認情報)を送信する。
In step S152, the
マスク確認要求を受信した端末装置14は、図17と同様な処理フローにより、マスク確認処理を実行する。ただし、図17のステップS68においてYesと判定とされた場合、制御部36は、ステップS72を実行する代わりに、ステップS72A(不図示)を実行する。ステップS72Aにおいて、制御部36は、通信部30を介して、マスク確認処理が完了した旨を示す応答情報を管理装置10に送信する。
Upon receiving the mask confirmation request, the
ステップS154において、制御部56は、通信部を介して、発信元の端末装置14からマスク確認要求に対応する応答情報を、所定時間以内に受信したか否かを判定する。ここで所定時間以内とは、発信元の端末装置14に対してマスク確認要求を送信してから所定時間(例えば、1分)以内という意味である。所定時間以内に応答情報を受信した場合(ステップS154;Yes)、ステップS158に進む。所定時間以内に応答情報を受信していない場合(ステップS154;No)、ステップS156に進む。
In step S154, the
ステップS156において、制御部56は、通信部50を介して、通信を終了する(通話を開始しない)旨を示すメッセージ(通信終了メッセージ)を発信元の端末装置14に送信する。通信終了メッセージを受信した発信元の端末装置14は、「あなたのマスク着用を確認できませんでしたので、通信を終了します」といったメッセージを表示部24に表示してもよい。制御部56は、ステップS156を実行した後、図25の処理を終了する。これにより、第4実施形態では、発信元の端末装置14のユーザのマスクの着用の確認がなされない場合には、通話が開始されないので、発信元の端末装置14の周辺における感染症の感染リスクの増大を防止(抑制)することができる。
In step S<b>156 , the
ステップS158において、制御部56は、通信部50を介して、発信先の端末装置14に対して、マスク確認要求(マスク確認情報)を送信する。マスク確認要求を受信した端末装置14は、マスク確認処理を実行するが、第1実施形態と同じなので、説明を省略する。端末装置14は、マスク確認処理を完了すると、その旨を示す応答情報を管理装置10に送信する。
In step S<b>158 , the
ステップS160において、制御部56は、通信部50を介して、発信先の端末装置14からマスク確認要求に対応する応答情報を、所定時間以内に受信したか否かを判定する。ここで所定時間以内とは、発信先の端末装置14に対してマスク確認要求を送信してから所定時間(例えば、1分)以内という意味である。所定時間以内に応答情報を受信した場合(ステップS160;Yes)、ステップS164に進む。所定時間以内に応答情報を受信していない場合(ステップS160;No)、ステップS162に進む。
In step S160, the
ステップS162において、制御部56は、通信部50を介して、通信を終了する(通話を開始しない)旨を示すメッセージ(通信終了メッセージ)を発信元の端末装置14および発信先の端末装置14に送信する。通信終了メッセージを受信した発信元の端末装置14は、「通信相手のマスク着用を確認できませんでしたので、通信を終了します」といったメッセージを表示部24に表示してもよい。また、通信終了メッセージを受信した発信先の端末装置14は、「あなたのマスク着用を確認できませんでしたので、通信を終了します」といったメッセージを表示部24に表示してもよい。制御部56は、ステップS162を実行した後、図25の処理を終了する。これにより、第4実施形態では、第一実施形態と同様に、発信先の端末装置14のユーザのマスクの着用の確認がなされない場合には、通話が開始されないので、発信先の端末装置14の周辺における感染症の感染リスクの増大を防止(抑制)することができる。
In step S162, the
ステップS164において、制御部56は、発信元の端末装置14と発信先の端末装置14との間の通話(通信)を開始する。具体的には、図15のシーケンスと同様に、制御部56は、通信部50を介して、一方の端末装置14から受信した「ステータスコード200 OK」や「ACK」を他方の端末装置14に送信し、続いて通話データ(音声データ)を中継する。ステップS164を実行した後、図25の処理を終了する。
In step S164, the
上述した処理により、第4実施形態では、発信元および発信先の端末装置14のユーザのマスクの着用の確認がなされない場合には、通話が開始されないので、発信元および発信先の端末装置14の周辺における感染症の感染を防止することができる。すなわち、第4実施形態によれば、発信元と発信先の両方の端末装置14において、ユーザのマスク着用状態を確認し、両方のユーザのマスク着用状態が所定の基準を満たさない限り、通話が開始されないので、よりウィルス感染リスクを低減することができる。
According to the above-described processing, in the fourth embodiment, if it is not confirmed that the users of the
図26は、第4実施形態に係る管理装置10および端末装置14で実行される処理の流れを示すシーケンス図である。図26は、発信元の端末装置141から管理装置10に対して、端末装置142を宛先とする発信要求が送信された場合に端末装置141のユーザの着用状態を確認するシーケンスの一例を示している。
FIG. 26 is a sequence diagram showing the flow of processing executed by the
ステップS170からステップS172の処理は、図15に示すステップS20からステップS22の処理と同様である。ただし、端末装置141が送信する発信要求は、通常発信であってもマスク確認発信であってもその他の種別であってもよい。すなわち、端末装置141が送信する発信要求の種別は任意である。 The processing from step S170 to step S172 is the same as the processing from step S20 to step S22 shown in FIG. However, the call request transmitted by the terminal device 141 may be a normal call, a mask check call, or any other type. That is, the type of call request transmitted by the terminal device 14-1 is arbitrary.
管理装置10は、端末装置141に対して、マスク確認処理を実行するように要求するメッセージ(マスク確認要求)を送信する(ステップS174)。なお、このマスク確認要求は、第1実施形態で説明したINVITE(マスク確認)とは別のメッセージであり、端末装置14に着信を通知するためのものではない。端末装置141は、マスク確認要求を受信すると、マスク確認処理を実行する(ステップS176)。端末装置141は、マスク確認処理を完了すると、その旨を示す応答情報(マスク確認完了メッセージ)を管理装置10に送信する(ステップS178)。上述したように、管理装置10は、端末装置141から応答情報を受信しない場合(応答要求を送信した後、所定時間が経過しても受信しない場合)、ステップS156において端末装置141に対して通信終了メッセージを送信し、通信を終了するが、図26のシーケンス図は、管理装置10が応答情報を受信した場合を示す。
The
管理装置10は、端末装置141から応答情報を受信すると、端末装置142にマスク確認要求(マスク確認情報)を送信する(ステップS180)。このマスク確認要求として、例えば、第1実施形態で説明したINVITE(マスク確認)を用いればよい。端末装置142は、マスク確認要求を受信すると、上述したように、マスク確認処理を実行する(ステップS182)。端末装置142は、マスク確認処理を完了すると、その旨を示す応答情報(マスク確認完了メッセージ)を管理装置10に送信する(ステップS184)。応答情報として、例えば、第1実施形態で説明した「ステータスコード200 OK」を用いてよいし、その他のメッセージを用いてもよい。
When receiving the response information from the terminal device 14-1 , the
管理装置10は、端末装置142から、応答情報を受信すると、端末装置141と端末装置142との間の通話(通信)を開始(許可)する制御を行う(ステップS186)。すなわち、第4実施形態においては、端末装置141と端末装置142の両方において、マスク確認処理が完了し、双方のユーザのマスク着用状態が所定の基準を満たすことが確認できた場合にのみ、通信が開始される。
When receiving the response information from the terminal device 14-2 , the
第4実施形態によれば、ユーザが他のユーザと端末装置14を用いた通信を行う場合おいて、管理装置10が発信元と発信先の両方の端末装置14に対して、マスク確認要求(マスク確認情報)を送信する。そして管理装置10と端末装置14の連携した処理により、両方のユーザのマスク着用が確認されない限り、通話を開始しないように制御する。これにより、マスクの着用が不完全なユーザの通話による唾液等の飛沫を防ぐ事が可能となり、ウィルスが拡散するリスクをさらに低減する事が可能となる。
According to the fourth embodiment, when a user communicates with another user using the
なお、上述の説明では、管理装置10が発信元と発信先の両方の端末装置14に対して、マスク確認要求(マスク確認情報)を送信するが、これに限定されるものではない。例えば、管理装置10は発信元の端末装置14(第1端末装置)に対してのみ、マスク確認要求(マスク確認情報)を送信してもよい。すなわち、管理装置10の通信部50(送信部)は、通話に係る端末装置のうちの少なくとも1つの端末装置に対して、マスク確認情報(マスク確認要求)を送信すればよい。1つの端末装置14のみに送信する場合であっても、ウィルスが拡散するリスクを低減する一定程度の効果は得られる。
In the above description, the
また、ステップS156において、管理装置10が発信元の端末装置14から所定時間以内に応答情報を受信しないと判定した場合、ステップS158において、管理装置10が発信元の端末装置14に通信終了メッセージを送信しているが、これに限られるものではない。例えば、ステップS158において、管理装置10は、発信先の端末装置14に対して、発信元の端末装置14から発信要求(通信要求)が送信されたが、発信元の端末装置14においてマスク確認処理が完了しなかったために、通信が開始されなかった(通信が不成立となった)旨を示すメッセージを送信してもよい。また、このメッセージに、発信元の端末装置14やそのユーザの情報を含めてもよい。このメッセージを受信した端末装置14は、このメッセージの内容を表示部24に表示してもよい。これにより、発信先の端末装置14のユーザは、誰からの通信要求が発生したかを容易に把握することができ、自分から連絡をする等の対応がとれる。また、発信元の端末装置14のユーザにとっては、自分のマスク着用状態が不完全(不着用を含む)であることが、他のユーザに通知されるため、「通話をする際にはきちんとマスクを着用しよう」という意識(モチベーション)が生まれ、今後においてユーザのマスク着用状態が改善されることが期待できる。すなわち、通話によるウィルス拡散のリスクを低減することができる。
If it is determined in step S156 that the
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明する。第5実施形態では、発信元の端末装置14を使用するユーザに対してマスク確認処理を、マスク情報テーブルに基づいて実行する。
[Fifth embodiment]
Next, a fifth embodiment will be described. In the fifth embodiment, mask confirmation processing is executed for the user using the
図27を用いて、第5実施形態に係る管理装置における制御処理について説明する。図27は、第5実施形態に係る管理装置における制御処理の流れを示すフローチャートである。第5実施形態に係る管理装置の構成は、図20に示す管理装置10Aの構成と同一なので、説明を省略する。
Control processing in the management device according to the fifth embodiment will be described with reference to FIG. 27 . FIG. 27 is a flow chart showing the flow of control processing in the management device according to the fifth embodiment. Since the configuration of the management device according to the fifth embodiment is the same as the configuration of the
ステップS190の処理は、図25に示すステップS150の処理と同一なので、説明を省略する。 Since the processing of step S190 is the same as the processing of step S150 shown in FIG. 25, the description thereof is omitted.
ステップS190でYesと判定された場合、マスク判定情報取得部64は、発信元の端末装置14の判定結果CRを特定(取得)する(ステップS192)。具体的には、マスク判定情報取得部64は、まず発信元の端末装置14の識別子を特定する。次に、マスク判定情報取得部64は、マスク情報テーブル54aを参照し、発信元の端末装置14の識別子と端末識別子が一致するレコードを特定する。次に、マスク判定情報取得部64は、特定したレコードの判定結果CRを特定(取得)する。マスク判定情報取得部64は、発信元の端末装置14に該当するレコードが存在しない場合、判定結果CRを「0」に設定する。その後、ステップS194に進む。
If it is determined as Yes in step S190, the mask determination
判定部66は、発信元の端末装置14の判定結果CRの値が所定値(しきい値θ)を下回っているか否かを判定する(ステップS194)。しきい値θは、任意に設定してよいが、例えば「50」に設定すればよい。判定結果CRの値が所定値未満であると判定された場合(ステップS194;Yes)、ステップS196に進む。判定結果CRの値が所定値未満でないと判定された場合(ステップS194;No)、すなわち判定結果CRが所定値以上である場合、S202に進む。
The
ステップS196からステップS208までの処理は、それぞれ、図25に示すステップS152からステップS164までの処理と同一なので、説明を省略する。なお、上述の説明では、マスク情報テーブル54aに発信元の端末装置14の判定結果CRが存在し、かつ判定結果CRが所定の基準を満たす場合に、発信元の端末装置14に対して、マスク確認処理を省略(免除)しているが、同様の処理を発信先の端末装置14に対して行ってもよい。すなわち、マスク情報テーブル54aに発信先の端末装置14の判定結果CRが存在し、かつ判定結果CRが所定の基準を満たす場合に、発信先の端末装置14に対して、マスク確認処理を省略(免除)し、通話(通信)を開始してよい。
The processing from step S196 to step S208 is the same as the processing from step S152 to step S164 shown in FIG. 25, respectively, so description thereof will be omitted. In the above description, when the determination result CR of the
第5実施形態によれば、管理装置10が各端末装置14のユーザのマスク装着状態を記録し、記録されたマスクの着用状態が所定の基準を満たす場合には、端末装置14におけるマスク確認処理を省略(免除)し、通話(通信)を開始する。これにより、情報伝達の即時性(ユーザの利便性)が向上する。すなわち、第5実施形態によれば、通話による周囲への感染リスクの低減と、情報伝達の即時性(ユーザの利便性)とを両立することができる。換言すれば、通話による周囲への感染リスクの低減と、ユーザの利便性とを適切にバランス(調整)することができる。
According to the fifth embodiment, the
[第6実施形態]
次に、第6実施形態について説明する。第6実施形態では、端末装置14ごとの過去の通話時間に応じて、発信方法を決定する。具体的には、第6実施形態では、発信先の端末装置14の過去の通話時間が長い場合には、マスク着用の確認をより確実に行うために、図22に示すステップS86における所定値を通常よりも大きな値(高い値)に設定する。一方、第6実施形態は、発信先の端末装置14の過去の通話時間が短い場合には、通話の即時性を優先させて、マスク着用の確認を省略するために、図22に示すステップS86における所定値を通常よりも小さな値(低い値)に設定する。
[Sixth Embodiment]
Next, a sixth embodiment will be described. In the sixth embodiment, the calling method is determined according to the past call duration for each
図28を用いて、第6実施形態に係る管理装置に構成例について説明する。図28は、第6実施形態に係る管理装置の構成例を示すブロック図である。 A configuration example of the management apparatus according to the sixth embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 28 is a block diagram showing a configuration example of a management device according to the sixth embodiment.
図28に示すように、管理装置10Bは、記憶部54Bが通話時間テーブル54bを備える点と、制御部56Bが通話時間情報取得部68と、しきい値設定部70とを備える点で、図20に示す管理装置10Aと異なっている。通話時間情報取得部68と、しきい値設定部70との詳細は、後述する。通話時間情報取得部68は、通話履歴情報取得部の一種である。
As shown in FIG. 28, the
図29は、第6実施形態に係る通話時間テーブル54bの構成例を示す図である。図29に示すように、通話時間テーブル54bは、端末識別子と、通話時間(通話時間情報)とを関連付けたテーブルである。管理装置10Bは、端末装置間の通話を管理(制御)するため、過去の端末装置14間の通話時間を記憶部54Bに記憶することができる。通話時間テーブル54bの通話時間は、端末装置14ごとに過去の通話時間の傾向を示す数値である。具体的には、通話時間は、端末装置14ごとに、過去の所定期間(例えば、3カ月間)の通話における1回あたりの通話時間をもとに算出した統計量である。統計量としては、1回あたりの通話時間の平均値、中央値、最頻値などの代表値、最大値、四分位数などを用いればよい。通話時間の単位は任意であるが、例えば秒を用いればよい。図29に示す例では、通話時間は、t1等と概念的に示しているが、実際には、過去の通話時間の平均値などを秒単位で表した数値等を示す。通話時間は、端末装置が着信(着呼)した通話のみを対象にして算出してもよいし、端末装置が着信した通話と発信(発呼)した通話の両方を対象に算出してもよい。通話時間は、通話履歴情報の一種である。第6実施形態では、通話時間が所定の条件を満たす通話相手に対して、マスク確認処理を実行させる。
FIG. 29 is a diagram showing a configuration example of the call duration table 54b according to the sixth embodiment. As shown in FIG. 29, the call duration table 54b is a table that associates terminal identifiers with call durations (call duration information). Since the
図30を用いて、第6実施形態に係る発信方法決定処理について説明する。図30は、第6実施形態に係る発信方法決定処理の流れを示すフローチャートである。 A calling method determination process according to the sixth embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 30 is a flow chart showing the flow of calling method determination processing according to the sixth embodiment.
ステップS220からステップS224の処理は、図22に示すステップS80からステップS84の処理と同一なので、説明を省略する。 Since the processing from step S220 to step S224 is the same as the processing from step S80 to step S84 shown in FIG. 22, description thereof is omitted.
ステップS224の後、通話時間情報取得部68は、通話時間テーブル54bから、発信先端末識別子が今回の通話の発信先(の識別子)に一致するレコードの通話時間(通話時間情報)を取得し、通話時間TRとする(ステップS226)。発信先の端末装置14に該当するレコードが存在しない場合は、比較的大きな所定値(例えば、10分)を通話時間TRに設定する。その後、ステップS228に進む。
After step S224, the call duration
しきい値設定部70は、通話時間TRに応じて、マスク確認発信に切り替えるか否かを判定するために使用するしきい値θを設定する(ステップS228)。具体的には、しきい値設定部70は、通話時間TRが長いほど、しきい値θを大きな値(高い値)に設定する。例えば、しきい値設定部70は、通話時間TRが「60秒未満」である場合には、しきい値θを「30」に設定し、通話時間TRが「60秒以上180秒未満」である場合には、しきい値θを「50」に設定し、通話時間TRが「180秒以上」である場合には、しきい値θを「80」に設定してもよい。換言すれば、しきい値設定部70(制御部56)は、通話時間TR、すなわち通話履歴情報に基づいて、マスク確認処理を行うか否かを決める基準(条件)を設定する。このような設定を行うことにより、過去の通話時間が長い端末装置ほど、つまり、通話による周囲の人々へのウィルス感染リスクが高い端末装置ほど、マスク確認処理が実行される可能性が高くなる。ステップS228からは、ステップS230に進む。
The threshold
判定部66は、ステップS224で特定した判定結果CRがステップS228で設定したしきい値θ未満であるか否かを判定する(ステップS230)。判定結果CRがしきい値θ未満であると判定された場合(ステップS230;Yes)、ステップS232に進む。判定結果CRがしきい値θ未満でないと判定された場合(ステップS230;No)、図30の処理を終了する。
The
ステップS232の処理は、図22に示すステップS88の処理と同一なので、説明は省略する。 Since the processing of step S232 is the same as the processing of step S88 shown in FIG. 22, the description thereof is omitted.
一般的に、通話時間の長さは、端末装置14のユーザによって決まることが多い。つまり、過去の通話において通話時間が長かった端末装置を宛先とする通話の場合、今回の通話も長くなる可能性が高い。また、マスクを着用せずに長時間通話を行うことにより、周囲への感染リスクが高くなる。このため、第6実施形態では、長時間の通話が予想される通話相手の場合は、感染予防を優先し、マスク着用の確認を徹底する。一方、過去において通話時間が短い通話相手から着信した場合、今回の通話も短くて済む可能性が高い。短時間の通話の場合、長時間の通話に比べて、周囲への感染リスクは相対的に低くなる。このため、第6実施形態は、短時間の通話で済むと予想される通話相手の場合は、ユーザの利便性を優先し、マスク確認処理が省略される可能性を高くする。
Generally speaking, the length of call time is often determined by the user of the
なお、ステップS228において、しきい値設定部70は、通話時間TRが所定値未満である場合に、しきい値θを「0」(判定結果CRの最小値)に設定してもよい。この場合、所定値は「30秒」など、一般的な通話時間よりも短い値に設定することが望ましい。このような処理を行うことにより、通話時間TRが短い端末装置、つまり、通話による周囲への感染リスクが低い端末装置に関しては、マスク確認情報が送信されないので、マスク確認処理が省略される。このため、通話時間TRが短い端末装置においては、ユーザがマスク着用していなくても通話が可能になり、ユーザの利便性が向上する。なお本実施形態では、発信先の端末装置14に対するしきい値θを設定したが、これに限られるものではない。例えば、第5実施形態と第6実施形態を組み合わせて、ステップS194で用いる発信元の端末装置14に対するしきい値θを、過去の通話の通話時間に基づいて設定してもよい。過去の通話の通話時間は、過去の通話状況の一種である。
In step S228, threshold
第6実施形態によれば、過去の通話時間の長さに応じて発信方法決定処理を制御するため、周囲への感染リスクの低減と、ユーザの利便性とのバランスをさらに適切に調整することができる。 According to the sixth embodiment, since the calling method determination process is controlled according to the length of the past call time, it is possible to more appropriately adjust the balance between the reduction of the risk of infection to the surroundings and the user's convenience. can be done.
なお、通話時間に加えて、あるいは通話時間に代えて、端末装置14の位置情報や端末装置14の周囲(周辺)の環境情報に応じてしきい値θを変更してもよい。例えば、屋外で通話している場合と、屋内で通話している場合とを比較すると、屋内の方がウィルス感染リスクが高いと想定される。したがって、屋内で通話している場合には、しきい値θを大きくしてもよい。例えば、通話時間TRが同程度の2つの端末装置14が存在し、一方が屋内に位置しており、他方が屋外に位置している場合、屋外の端末装置14よりも屋内の端末装置14に対するしき値θを大きくしてもよい。あるいは、通話時間を用いずに、端末装置14が屋内に位置するか屋外に位置するかに応じて、しきい値θを設定してもよい。管理装置10は、端末装置14においてGPS等により特定された位置情報、端末装置14によって収音された音響情報、端末装置14で計測された照度情報などを取得し、端末装置14が屋内に位置するか屋外に位置するかを判定してもよい。このような音響情報や照度情報は、端末装置14の周囲の環境情報の1つである。また、管理装置10は、端末装置14において測定された端末装置14の周囲の空気の流量(換気の程度)などに応じて、しきい値θを設定してもよい。例えば、端末装置14の過去の通話時間が長いほど、かつ端末装置14の周囲の空気の流量が少ないほど、しきい値θを高い(大きな)値に設定してもよい。あるいは、通話時間を用いずに、端末装置14の周囲の空気の流量が少ないほど、しきい値θを高い値に設定してもよい。端末装置14の周囲の空気の流量は、端末装置14の周囲の環境情報の1つである。
In addition to the call duration, or instead of the call duration, the threshold value θ may be changed according to the location information of the
また、管理装置10は、端末装置14の周囲(周辺)の混雑具合(混雑状況、混雑程度)などに応じてしきい値θを変更してもよい。端末装置14の周囲の混雑具合は、端末装置14の周囲の環境情報の1つである。例えば、混雑具合が大きい環境では、混雑具合が小さい環境よりもウィルス感染リスクが高いと想定される。したがって、混雑具合が大きいほど、しきい値θを大きくしてもよい。管理装置10は、管理対象となる各々の端末装置14から、各々の端末装置14の位置情報を取得し、ある端末装置14から所定距離(例えば、10メートル)以内に位置する他の端末装置14の数に応じて、混雑具合を判定してもよい。また、管理装置10は、各々の端末装置14が近距離無線通信等により検出した他の端末装置14に関する情報を、各々の端末装置14から取得し、各々の端末装置14の周辺の混雑具合を判定してもよい。なお、その他の周知の方法で、端末装置14の周辺の環境情報を取得してもよい。そして管理装置10は、端末装置14の過去の通話時間が長いほど、かつ端末装置14の周囲の混雑具合(混雑程度)が大きい(高い)ほど、しきい値θを高い(大きな)値に設定してもよい。あるいは、通話時間を用いずに、端末装置14の周囲の混雑具合(混雑程度)が大きいほど、しきい値θを高い値に設定してもよい。
Further, the
また、例えば、端末装置14の周辺の人物の人物情報に応じてしきい値θを設定してもよい。例えば、性別、年代、健康状態、ワクチン接種状況等の違いにより、ウィルスへの抵抗力(感染し易さ)やウィルスに感染した場合に重篤化のしやすさに違いが生じると想定される。したがって、端末装置14の周囲にウィルスに感染し易い人物や、感染した場合に重篤化し易い人物がいる場合には、しきい値θを大きくしてもよい。管理装置10は、例えば、端末装置14の周辺にいる人物の性別、年代、健康状態、ワクチン接種状況等の情報をもとに、人物ごとにウィルスへの抵抗力を数値化してもよい。また、管理装置10は、端末装置14の周辺にいる人物の抵抗力を示す数値を人数分だけ加算(集計)して、端末装置14のリスク(影響力)を評価してもよい。管理装置10は、管理対象となる各々の端末装置14のユーザに関する情報(年代、性別、健康状態、持病の情報、ワクチン接種の情報等)を、各々の端末装置14から取得してもよい。例えば、端末装置14がスマートフォンやスマートウォッチである場合、スマートフォン等で実行される健康管理アプリの情報を取得して利用してもよい。なお、その他の周知の方法でユーザに関する情報を取得してもよい。そして管理装置10は、端末装置14の過去の通話時間が長いほど、かつ端末装置14の周囲にウィルスに感染し易い人物や重篤化し易い人物がいるほど、しきい値θを高い(大きな)値に設定してもよい。あるいは、通話時間を用いずに、端末装置14の周囲に感染し易い人物や重篤化し易い人物がいるほど、しきい値θを高い値に設定してもよい。
Further, for example, the threshold value θ may be set according to personal information of persons around the
[第6実施形態の変形例]
次に、第6実施形態の変形例について説明する。第6実施形態では、発信先の端末装置14の通話時間に基づいて、しきい値θを設定するものとして、説明した。しきい値θは、発信元の端末装置14と、発信先の端末装置14との組み合わせの通話時間で、設定してもよい。
[Modified example of the sixth embodiment]
Next, a modified example of the sixth embodiment will be described. In the sixth embodiment, the threshold θ is set based on the call duration of the
図31は、第6実施形態の変形例に係る通話時間テーブルの構成例を示す図である。図31に示すように、通話時間テーブル54bAは、発信元端末識別子と、発信先端末識別子と、通話時間(通話時間情報)、とを関連付けたテーブルである。例えば、通話時間テーブル56bAは、発信元端末識別子「T1」と、発信先端末識別子「T2」との通話時間はt12であることを示す。通話時間は、t12等と概念的に示しているが、実際には、上述したように、通話時間の平均値などの数値が示される。なお、図31に示す通話時間テーブル54bAでは、発信元と発信先を区別しているが、両者を区別せずに、2つの端末識別子の組み合わせごとに通話時間を格納してもよい。例えば、発信先端末識別子がT1であり発信元端末識別子がT2である場合と、発信先端末識別子がT2であり発信元端末識別子がT1である場合のレコードを区別せずに、端末識別子T1と端末識別子T2の組み合わせに対して、1つの統計量を格納してもよい。 FIG. 31 is a diagram showing a configuration example of a call duration table according to a modification of the sixth embodiment. As shown in FIG. 31, the call duration table 54bA is a table that associates caller terminal identifiers, callee terminal identifiers, and call durations (call duration information). For example, the call time table 56bA indicates that the call time between the caller terminal identifier "T1" and the caller terminal identifier "T2" is t12. The call time is conceptually shown as t12, etc., but in practice, as described above, numerical values such as the average call time are shown. In the call time table 54bA shown in FIG. 31, the caller and the callee are distinguished, but the call time may be stored for each combination of two terminal identifiers without distinguishing between the two. For example, without distinguishing between a record in which the destination terminal identifier is T1 and a source terminal identifier is T2 and a record in which the destination terminal identifier is T2 and the source terminal identifier is T1, One statistic may be stored for a combination of terminal identifiers T2.
第6実施形態の変形例では、発信元の端末装置14と、発信先の端末装置14との組み合わせにより、しきい値θを設定する。通話時間のおおよその傾向は、端末装置14(ユーザ)ごとに決まっていることが多いが、より厳密には、端末装置14の組み合わせ(ユーザ同士の組み合わせ)ごとに決まっていることが多い。例えば、ユーザAとユーザBとの間の通話は長いが、ユーザAとユーザCとの間の通話は短い場合がある。これは、一般的にユーザは、好意をもっている相手やリラックスできる相手とは長く通話をするが、好意をもっていない相手や緊張する相手とは短い通話で済ます傾向が強いためである。このため、端末装置14の組み合わせごとの過去の通話時間を用いることにより、新たな通話における通話時間をさらに精度よく予測することができる。これにより、第6実施形態の変形例では、周囲への感染リスクの低減と、ユーザの利便性とのバランスをさらに適切に調整することができる。
In the modified example of the sixth embodiment, the threshold θ is set according to the combination of the
[第7実施形態]
次に、第7実施形態について説明する。第7実施形態では、端末装置14ごとの過去の通話音量に応じて、発信方法決定処理を変更する。この通話音量とは、端末装置14(着信側の端末装置)のユーザが過去の通話時に発した声の大きさを示す数値である。通話音量は発話音量あるいは発声音量とも呼ばれる。具体的には、第7実施形態では、発信先の端末装置の過去の通話音量が大きい場合には、マスク着用の確認をより確実に行うために、図22に示すステップS86におけるしきい値θを通常よりも大きな値(高い値)に設定する。一方、発信先の端末装置の過去の通話音量が小さい場合には、通話の即時性を優先させて、マスク着用の確認を省略するために、図22に示すステップS86におけるしきい値θを通常よりも小さな値(低い値)に設定する。
[Seventh embodiment]
Next, a seventh embodiment will be described. In the seventh embodiment, the calling method determination process is changed according to the past call volume of each
図32を用いて、第7実施形態に係る管理装置に構成例について説明する。図32は、第7実施形態に係る管理装置の構成を示すブロック図である。 A configuration example of the management apparatus according to the seventh embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 32 is a block diagram showing the configuration of a management device according to the seventh embodiment.
図32に示すように、管理装置10Cは、記憶部54Cが通話音量テーブル54cを備える点と、制御部56Bがしきい値設定部70と通話音量情報取得部72とを備える点で、図20に示す管理装置10Aと異なっている。しきい値設定部70と、通話音量情報取得部72との詳細は、後述する。通話音量情報取得部72は、通話履歴情報取得部の一種である。
As shown in FIG. 32, the
図33は、第7実施形態に係る通話音量テーブル54cの構成例を示す図である。図33に示すように、通話音量テーブル54cは、端末識別子と、通話音量(通話音量情報)とを関連付けたテーブルである。管理装置10Cは、端末装置14間の通話を管理(制御)するため、通話時の音声信号を解析することにより、端末装置14ごとの通話音量を算出することができる。あるいは各々の端末装置14において音声入力部20に入力された音の大きさを通話音量として計測し、それを管理装置10Cに送信してもよい。この場合、端末装置14の音声入力部20は、入力された音の中から人の声の成分を抽出し、声の成分の大きさを計測してもよい。また、入力された音に含まれる声以外の成分(雑音成分)を除外して声の成分の大きさを計測してもよい。
FIG. 33 is a diagram showing a configuration example of the call volume table 54c according to the seventh embodiment. As shown in FIG. 33, the call volume table 54c is a table that associates terminal identifiers with call volumes (call volume information). Since the
通話音量テーブル54cの通話音量は、端末装置14ごとに過去の通話音量の傾向を示す数値である。具体的には、端末装置14ごとに、過去の所定期間(例えば、3カ月間)の通話における通話音量をもとに算出した統計量である。統計量としては、通話音量の平均値、中央値、最頻値などの代表値、最大値、四分位数などを用いればよい。通話音量の単位は任意であるが、例えばデシベルを用いればよい。図33に示す例では、通話音量はV1等と概念的に示しているが、実際には、過去の通話における平均値などをデシベル単位等で表した数値が示される。通話音量は、端末装置が着信(着呼)した通話のみを対象にして算出してもよいし、端末装置が着信した通話と発信(発呼)した通話の両方を対象に算出してもよい。通話音量は、通話履歴情報の一種である。第7実施形態では、通話音量が所定の条件を満たす通話相手に対して、マスク確認処理を実行させる。
The call volume of the call volume table 54c is a numerical value indicating the trend of the past call volume for each
図34を用いて、第7実施形態に係る発信方法決定処理について説明する。図34は、第7実施形態に係る発信方法決定処理の流れを示すフローチャートである。 A calling method determination process according to the seventh embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 34 is a flow chart showing the flow of a calling method determination process according to the seventh embodiment.
ステップS240からステップS244の処理は、図22に示すステップS80からステップS84の処理と同一なので、説明を省略する。 Since the processing from step S240 to step S244 is the same as the processing from step S80 to step S84 shown in FIG. 22, description thereof will be omitted.
ステップS244の後、通話音量情報取得部72は、通話音量テーブル54cから、発信先端末識別子が今回の通話の発信先(の識別子)に一致するレコードの通話音量を取得し、通話音量VRとする(ステップS246)。発信先の端末装置14に該当するレコードが存在しない場合は、比較的大きな所定値(例えば、70デシベル)を通話音量VRに設定する。その後、ステップS248に進む。
After step S244, the call volume
しきい値設定部70は、通話音量VRに応じて、マスク確認発信に切り替えるか否かを判定するために使用するしきい値θを設定する(ステップS248)。具体的には、通話音量VRが大きいほど、しきい値θを大きな値(高い値)に設定する。例えば、通話音量VRが「40デシベル未満」である場合には、しきい値θを「30」に設定し、通話音量VRが「40デシベル以上60デシベル未満」である場合には、しきい値θを「50」に設定し、通話音量VRが「60デシベル以上」である場合には、しきい値θを「80」に設定してもよい。換言すれば、しきい値設定部70(制御部56)は、通話音量VR、すなわち通話履歴情報に基づいて、マスク確認処理を行うか否かを決める基準(条件)を設定する。このような設定を行うことにより、過去の通話音量が大きい端末装置ほど、つまり、通話による周囲の人々へのウィルス感染リスクが高い端末装置ほど、マスク確認処理が実行される可能性が高くなる。その後、ステップS230に進む。
The threshold
判定部66は、ステップS244で特定した判定結果CRがステップS248で設定したしきい値θ未満であるか否かを判定する(ステップS250)。判定結果CRがしきい値θ未満であると判定された場合(ステップS250;Yes)、ステップS252に進む。判定結果CRがしきい値θ未満でないと判定された場合(ステップS250;No)、図34の処理を終了する。
The
ステップS252の処理は、図22に示すステップS88の処理と同一なので、説明は省略する。 Since the processing of step S252 is the same as the processing of step S88 shown in FIG. 22, the description thereof is omitted.
一般的に、端末装置14のユーザによって通話時の声の大きさが決まることが多い。例えば、しばしば議論が白熱したり、よく喧嘩をしたりするユーザの場合、通話音量(発話音量)が大きくなりがちである。つまり、過去の通話において通話音量が大きかった(大きな声で話をした)ユーザの場合、今回の通話でも通話音量が大きくなる(大きな声を出す)可能性が高い。また、マスクを着用せずに大きな声を出して通話を行うことにより、周囲への染リスクが高くなる。このため、大きな声を出す通話が予想される通話相手の場合は、感染予防を優先し、マスク着用の確認を徹底する。一方、過去の通話において通話音量が小さかった(小さな声で話をした)ユーザの場合、今回の通話でも通話音量が小さくなる(大きな声を出さない)可能性が高い。小さな声の通話の場合、大きな声の通話に比べて、周囲への感染リスクは相対的に低くなる。このため、小さな声の通話と予想される通話相手の場合は、ユーザの利便性を優先し、マスク確認処理が省略される可能性を高くする。
In general, the user of the
なお、ステップS248において、しきい値設定部70は、通話音量VRが所定値未満である場合に、しきい値θを「0」(判定結果CRの最小値)に設定してもよい。この場合、所定値は「30デシベル」など、一般的な通話時の声の大きさに比べて小さな値に設定することが望ましい。このような処理を行うことにより、通話音量VRが小さな端末装置14、つまり、通話による周囲への感染リスクが低い端末装置に関しては、マスク確認情報が送信されないので、マスク確認処理が省略される。このため、通話音量VRが小さな端末装置においては、ユーザがマスク着用していなくても通話が可能になり、ユーザの利便性が向上する。なお本実施形態では、発信先の端末装置14に対するしきい値θを設定したが、これに限られるものではない。例えば、第5実施形態と第7実施形態を組み合わせて、ステップS194で用いる発信元の端末装置14に対するしきい値θを、過去の通話の通話音量に基づいて設定してもよい。過去の通話の通話音量は、過去の通話状況の一種である。
In step S248, the threshold
第7実施形態によれば、過去の通話音量の大きさに応じて発信方法決定処理を制御するため、周囲への感染リスクの低減と、ユーザの利便性とのバランスをさらに適切に調整することができる。 According to the seventh embodiment, since the calling method determination process is controlled according to the past call volume, it is possible to more appropriately adjust the balance between the reduction of the risk of infection to the surroundings and the user's convenience. can be done.
なお、第6実施形態で説明したのと同様に、通話音量に加えて、あるいは通話音量に代えて、端末装置14の位置情報や端末装置14の周囲(周辺)の環境情報に応じてしきい値θを変更してもよい。例えば、端末装置14が屋内に位置する場合に、しきい値θを大きくしてもよい。例えば、通話音量VRが同程度の2つの端末装置14が存在し、一方が屋内に位置しており、他方が屋外に位置している場合、屋外の端末装置14よりも屋内の端末装置14に対するしき値θを大きくしてもよい。あるいは、通話音量を用いずに、端末装置14が屋内に位置するか屋外に位置するかに応じて、しきい値θを設定してもよい。また例えば、管理装置10は、端末装置14の周囲の空気の流量や周囲の混雑具合などを含む環境情報に応じて、しきい値θを設定してもよい。管理装置10は、例えば、端末装置14の過去の通話音量が大きいほど、かつ端末装置14の周囲の空気の流量が少ないほど、しきい値θを高い(大きな)値に設定してもよい。また管理装置10は、端末装置14の過去の通話音量が大きいほど、かつ端末装置14の周囲の混雑具合(混雑程度)が大きい(高い)ほど、しきい値θを高い(大きな)値に設定してもよい。また管理装置10は、端末装置14の周囲に存在する人物の性別、年代、健康状態、ワクチン接種状況等をもとに、その人物のウィルスへの抵抗力を推定(評価)し、それに応じてしきい値θを設定してもよい。例えば、管理装置10は、端末装置14の過去の通話音量が大きいほど、かつ端末装置14の周囲にウィルスに感染し易い人物や重篤化し易い人物がいるほど、しきい値θを高い(大きな)値に設定してもよい。
As described in the sixth embodiment, in addition to the call volume or instead of the call volume, the threshold value is set according to the location information of the
[第7実施形態の変形例]
次に、第7実施形態の変形例について説明する。第7実施形態では、発信先の端末装置14の通話音量に基づいて、しきい値θを設定するものとして、説明した。第7実施形態の変形例では、発信元の端末装置14と、発信先の端末装置14との組み合わせの通話音量に基づいて、しきい値θを設定する。
[Modification of the seventh embodiment]
Next, a modified example of the seventh embodiment will be described. In the seventh embodiment, the threshold θ is set based on the call volume of the
図35は、第7実施形態の変形例に係る通話音量テーブルの構成例を示す図である。図35に示すように、通話音量テーブル54cAは、発信元端末識別子と、発信先端末識別子と、通話音量、とを関連付けたテーブルである。通話音量テーブル54cAの通話音量は、発信元と発信先の端末装置14の組み合わせごとに、過去の所定期間(例えば、3カ月間)の通話における発信先のユーザの声の大きさをもとに算出した統計量である。統計量は、通話音量テーブル54cで説明したものと同様であり、平均値などである。例えば、通話音量テーブル56cAは、過去の通話において、発信元が発信元端末識別子「T1」であり、発信先が発信先端末識別子「T2」である場合の発信先のユーザの通話音量(通話音量の統計量)がV12であることを示す。通話音量は、V12等と概念的に示しているが、実際には、過去の通話における平均値などをデシベル単位等で表した数値が示される。なお、図35に示す通話音量テーブル54cAでは、発信元と発信先を区別しているが、両者を区別せずに、2つの端末識別子の組み合わせごとに通話音量を格納してもよい。例えば、発信先端末識別子がT1であり発信元端末識別子がT2である場合と、発信先端末識別子がT2であり発信元端末識別子がT1である場合のレコードを区別せずに、端末識別子T1と端末識別子T2の組み合わせに対して、1つの統計量を格納してもよい。発信元と発信先を区別しない場合、2つの端末識別子(端末装置14)の組み合わせごとに、2人のユーザの声の大きさの平均値などを統計量として格納すればよい。
FIG. 35 is a diagram showing a configuration example of a call volume table according to a modification of the seventh embodiment. As shown in FIG. 35, the call volume table 54cA is a table that associates caller terminal identifiers, callee terminal identifiers, and call volumes. The call volume of the call volume table 54cA is based on the loudness of the voice of the user of the callee in the past predetermined period (for example, 3 months) for each combination of the
第7実施形態の変形例では、発信元の端末装置14と、発信先の端末装置14との組み合わせにより、しきい値θを設定する。具体的には、ステップS246に相当するステップS246A(不図示)において、通話音量情報取得部72は、通話音量テーブル54cAから、発信元端末識別子が今回の通話の発信元に一致し、かつ発信先端末識別子が今回の通話の発信先に一致するレコードを特定し、そのレコードの通話音量を取得して、通話音量VRとする。通話音量(通話中のユーザの声の大きさ)のおおよその傾向は、端末装置14(ユーザ)ごとに決まっていることが多いが、より厳密には、端末装置14の組み合わせ(ユーザ同士の組み合わせ)ごとに決まっていることが多い。例えば、ユーザBから通話を着信した場合のユーザAの通話音量は大きいが、ユーザCから通話を着信した場合のユーザAの通話音量は小さい、といった場合がある。通話音量は、発信元と発信先の2人のユーザの人間関係に影響を受ける傾向があるためである。このため、発信元と発信先と端末装置14の組み合わせごとの過去の通話音量を用いることにより、新たな通話における通話音量をさらに精度よく予測することができる。これにより、第7実施形態の変形例では、周囲への感染リスクの低減と、ユーザの利便性とのバランスをさらに適切に調整することができる。
In the modification of the seventh embodiment, the threshold value θ is set according to the combination of the
[第8実施形態]
次に、第8実施形態について説明する。端末装置14の個別発信(個別通信)において通話方式を切り替える処理を説明した。第8実施形態では、端末装置14からグループ発信(グループ通信)を行った場合の処理を説明する。第8実施形態におけるグループ発信においても、個別発信と同様に、通常発信(グループ通常発信とも呼ぶ)とマスク確認発信(グループマスク確認発信とも呼ぶ)の2つの発信方式を用いることができる。
[Eighth embodiment]
Next, an eighth embodiment will be described. The process of switching the call method in the individual call (individual communication) of the
図36を用いて、第8実施形態に係る管理装置の構成例について説明する。図36は、第8実施形態に係る管理装置の構成例を示すブロック図である。 A configuration example of the management apparatus according to the eighth embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 36 is a block diagram illustrating a configuration example of a management device according to the eighth embodiment;
図36に示すように、管理装置10Dは記憶部54Dがグループテーブル54dを備える点と、制御部56Dがグループ情報取得部74と、設定部76と、端末識別子取得部78と、指標算出部80とを備える点で、図20に示す管理装置10Aと異なっている。グループ情報取得部74と、設定部76と、端末識別子取得部78と、指標算出部80との詳細は、後述する。
As shown in FIG. 36, the
第8実施形態では、管理装置10Dは、記憶部54Dにグループテーブル54dを記録する。グループテーブル54dには、グループ発信時においての発信先グループと、各グループに所属する端末装置のリストが記録される。
In the eighth embodiment, the
図37は、第8実施形態に係るグループテーブル54dの構成例を示す図である。グループテーブル54dは、グループIDと、端末識別子とを関連付けて記憶する。グループIDはグループを識別するID(識別子)であり、端末識別子には、各グループに所属する端末装置の識別子(例えば端末装置ID)がリストとして記録される。一般的には、端末識別子に3つ以上の識別子が記録されるが、2つの識別子でもよい。また、1つの端末装置の識別子が、複数のグループに記録されていてもよい。 FIG. 37 is a diagram showing a configuration example of the group table 54d according to the eighth embodiment. The group table 54d associates and stores group IDs and terminal identifiers. The group ID is an ID (identifier) for identifying a group, and the terminal identifier is recorded as a list of identifiers (for example, terminal device IDs) of terminal devices belonging to each group. Generally, three or more identifiers are recorded in the terminal identifier, but two identifiers may be recorded. Also, the identifier of one terminal device may be recorded in a plurality of groups.
図38を用いて、第8実施形態に係る発信方法決定処理について説明する。図38は、第8実施形態に係る発信方法決定処理の流れを示すフローチャートである。 A calling method determination process according to the eighth embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 38 is a flow chart showing the flow of calling method determination processing according to the eighth embodiment.
管理装置10Dは、端末装置14から通話のグループ発信を受信した際、グループ通信の着信の対象となるすべての端末装置14のユーザのマスク着用状態の判定結果を用いて、発信方法決定処理を実行する。
When the
発信情報取得部60は、端末装置14からグループ通話の発信があるか否かを判定する(ステップS260)。すなわち、発信元の端末装置14からグループ通話要求を受信したか否かを判定する。端末装置14からのグループ通話の発信があると判定された場合(ステップS260;Yes)は、ステップS262に進む。端末装置14からのグループ通話の発信が無いと判定された場合(ステップS260;No)は、ステップS260に戻り処理を繰り返す。
The transmission
ステップS260でYesと判定された場合、発信方法決定部62は、発信元の端末装置14からの通話の発信方法が通常発信か否かを判定する(ステップS262)。端末装置14からの発信方法が通常発信であると判定された場合(ステップS262;Yes)、ステップS264に進む。端末装置14からの発信方法が通常発信でないと判定された場合(ステップS262;No)は、処理を終了する。なお、ステップS262でNoとなるのは、発信元の端末装置14がマスク確認発信を要求した場合である。
When it is determined as Yes in step S260, the calling method determining unit 62 determines whether or not the method of calling from the
ステップS262でYesと判定された場合、グループ情報取得部74は、発信元の端末装置14から受信したグループ通話要求に含まれるグループIDを特定する(ステップS264)。その後、ステップS266に進む。
If determined as Yes in step S262, the group
グループ情報取得部74は、発信先の端末装置14、すなわちグループ通話の対象となる端末装置14の端末識別子をリストAに設定する(ステップS266)。具体的には、グループ情報取得部74は、グループテーブル54dを参照して、ステップS264で特定したグループIDに所属している端末装置14のうち、発信元の端末装置14を除いたすべての端末装置14(発信先のすべての端末装置14)の端末識別子をリストAに設定する。その後、ステップS268に進む。
The group
設定部76は、後段で使用するリストLを初期化し、リストAに記録されている発信先の端末装置14の総数をカウンタAに設定する(ステップS268)。具体的には、設定部76は、リストLを空(NULL)に設定する。その後、ステップS270に進む。
The setting
端末識別子取得部78は、リストAから任意の1つの端末識別子Tを取得する(ステップS270)。その後、ステップS272に進む。 The terminal identifier acquisition unit 78 acquires any one terminal identifier T from the list A (step S270). After that, the process proceeds to step S272.
端末識別子取得部78は、端末識別子Tの端末装置14の判定結果CRを設定する(ステップS272)。具体的には、端末識別子取得部78は、マスク情報テーブル54aを参照し、端末識別子が端末識別子TであるレコードRを特定する。次に、端末識別子取得部78は、レコードRの判定結果の値を判定結果CRに設定する。なお、レコードRが存在しない場合、端末識別子取得部78は、判定結果CRに「0」を設定する。端末識別子取得部78は、判定結果CRの設定後、ステップS270で取得した端末識別子TをリストAから削除する。その後、ステップS274に進む。
The terminal identifier acquisition unit 78 sets the determination result CR of the
判定部66は、判定結果CRの値が所定の値(しきい値θ)未満であるか否かを判定する(ステップS274)。所定の値として、マスク着用状態が不完全であり、周囲へのウィルス飛散リスクがある程度高いと想定されるレベルに相当する値を用いればよく、例えば50としてもよい。判定結果CRの値が所定の値未満であると判定された場合(ステップS274;Yes)は、ステップS276進む。判定結果CRの値が所定の値未満でないと判定された場合(ステップS274;No)は、ステップS278に進む。
The
ステップS274でYesと判定された場合、端末識別子取得部78は、ステップS270で取得した端末識別子TをリストLに追加(追記)する(ステップS276)。そして、ステップS278に進む。 When it is determined as Yes in step S274, the terminal identifier acquisition unit 78 adds (appends) the terminal identifier T acquired in step S270 to the list L (step S276). Then, the process proceeds to step S278.
ステップS274でNoと判定された場合、またはステップS276の後、端末識別子取得部78は、リストAに端末識別子が存在するか否かを判定する(ステップS278)。リストAに端末識別子が存在すると判定された場合(ステップS278;Yes)、ステップS270に戻り処理を繰り返す。リストAに端末識別子が存在しないと判定された場合(ステップS278;No)、ステップS280に進む。すなわち、ステップS278では、リストAに設定されたすべての端末識別子について、ステップS270からステップS276の処理を実行したか否かを判定している。 If it is determined No in step S274, or after step S276, the terminal identifier acquisition unit 78 determines whether or not the terminal identifier exists in list A (step S278). If it is determined that the terminal identifier exists in list A (step S278; Yes), the process returns to step S270 and is repeated. If it is determined that the terminal identifier does not exist in list A (step S278; No), the process proceeds to step S280. That is, in step S278, it is determined whether or not the processing of steps S270 to S276 has been executed for all the terminal identifiers set in list A.
ステップS278でNoと判定された場合、指標算出部80は、指標Pを算出する(ステップS280)。具体的には、指標算出部80は、着信対象のすべての端末装置14のユーザのうち、マスク着用状態が不完全な端末装置14のユーザの割合を示す指標Pを算出する。なお、指標Pは、本実施形態で説明する以外の方法で算出してもよい。
If determined as No in step S278, the
ステップS268において設定されたカウンタAは、着信対象のすべての端末装置の総数を示す。リストLに設定された端末装置14は、着信対象の端末装置14のうち、マスク着用状態の判定結果CRが所定値を下回っている端末装置14となる。すなわち、リストLには、着信対象の端末装置14のうち、ユーザのマスク着用状態が所定の基準(条件)を満たさない端末装置14の情報が格納される。指標算出部80は、リストLに含まれる端末識別子の数をカウントし、その数をCLとする。指標算出部80は、指標算出得カウンタAの値をCAとして、下記の(式1)に従って指標P(パーセント)を算出する。
The counter A set in step S268 indicates the total number of all incoming terminal devices. The
P = (CL ÷ CA)×100 (式1) P = (CL/CA) x 100 (Formula 1)
指標算出部80は、指標Pが所定の値(例えば、30パーセント)を上回っているか否かを判定する(ステップS282)。指標Pが所定の値を上回っていると判定された場合(ステップS282;Yes)は、ステップS284に進む。指標Pが所定の値を上回っていないと判定された場合(ステップS282;No)は、処理を終了する。なお、所定値は0にしてもよい。
The
ステップS282でYesと判定された場合、発信方法決定部62は、発信方法を通常発信からマスク確認発信に切り替える(ステップS284)。その後、処理を終了する。 If it is determined as Yes in step S282, the transmission method determination unit 62 switches the transmission method from normal transmission to mask confirmation transmission (step S284). After that, the process ends.
次に、図39を用いて、第8実施形態におけるグループ通信においてマスク確認発信が用いられる場合の処理の流れを説明する。図39は、第8実施形態におけるグループ通信においてマスク確認発信が用いられる場合の処理の流れを示すシーケンス図である。 Next, with reference to FIG. 39, the flow of processing when mask confirmation transmission is used in group communication according to the eighth embodiment will be described. FIG. 39 is a sequence diagram showing the flow of processing when mask confirmation transmission is used in group communication according to the eighth embodiment.
図39は、発信元が端末装置141であり、発信先が端末装置142から端末装置145であるグループ発信が行われた場合のシーケンスを示す。端末装置141から端末装置145は、すべて同一のグループGに所属しているものとする。 FIG. 39 shows a sequence when a group call is made in which the caller is the terminal device 14-1 and the callees are the terminal devices 14-2 to 14-5 . It is assumed that the terminal devices 14-1 to 14-5 all belong to the same group G. FIG.
端末装置141においてグループGへの通常発信が選択された後(ステップS300)、端末装置141は、管理装置10DへINVITE(自動応答)を送信する(ステップS302)。送信されたINVITE(自動応答)は、一旦、管理装置10Dで受信される。
After the normal call to group G is selected in the terminal device 14-1 (step S300), the terminal device 14-1 transmits INVITE (automatic response) to the
管理装置10Dは、INVITEを受信した後、発信方法決定処理(図38に示すステップS262からステップS284)を実行する(ステップS304)。図39は、ステップS282において、指標Pが所定値を上回っていると判定された場合のシーケンスである。
After receiving the INVITE, the
管理装置10Dは、リストLに含まれる端末装置14に対して、端末装置141からのINVITE(自動応答)をINVITE(マスク確認)に変更して送信する。図39に示す例では、端末装置143、端末装置145の端末識別子がリストLに記録されている。管理装置10Dは、端末装置143と、端末装置145とにINVITE(マスク確認)を送信する(ステップS306,S308)。一方、管理装置10Dは、発信先の端末装置14のうち、リストLに含まれていない端末装置14に対しては、INVITE(手動応答)を送信する。図39に示す例では、端末装置142と、端末装置144の端末識別子はリストLに含まれておらず、管理装置10Dは、端末装置142と、端末装置144に、INVITE(手動応答)を送信する(ステップS310,S312)。すなわち、着信対象の端末装置14のうち、ユーザのマスク着用状態が所定の基準を満たす端末装置14に対しては、マスク確認情報が送信されず、ユーザのマスク着用状態が所定の基準を満たさない端末装置14に対しては、マスク確認情報が送信される。
The
端末装置142から端末装置145は、INVITE(マスク確認)またはINVITE(手動応答)受信後、管理装置へステータスコード100 Trying、およびステータスコード180 Ringingを送信する(ステップS314からステップS320)。
After receiving the INVITE (mask confirmation) or INVITE (manual response), the
管理装置10Dは、端末装置142から端末装置145からステータスコード100 Trying、およびステータスコード180 Ringingを受信した後、端末装置141宛てにステータスコード100 Trying、およびステータスコード180 Ringingを送信する(ステップS322)。
After receiving the
端末装置142および端末装置144は、INVITE(手動応答)を受信後、端末装置の表示部に図19に示す通話開始操作画面24bを表示する。端末装置141および端末装置144において、ユーザが通話開始操作画面の「通話」ボタンを押すと(ステップS324,S326)、各々の端末装置14は、管理装置10Dにステータスコード200 OKを送信する(ステップS328,S330)。
After receiving the INVITE (manual response), the terminal device 14-2 and the terminal device 14-4 display the call
一方、端末装置143および端末装置145は、INVITE(マスク確認)を受信した後、マスク確認処理を実行する(ステップS332,S334)。マスク確認処理の詳細は、第1実施形態と同じなので説明を省略する。マスク確認処理が完了すると、表示部24に通話開始操作画面24bが表示される。端末装置143および端末装置145において、通話開始操作画面24bが表示される。ユーザが通話開始操作画面24bの「通話」ボタンを押すと(ステップS336,S338)、各々の端末装置14は、管理装置10Dにステータスコード200 OKを送信する(ステップS340,S342)。
On the other hand, after receiving the INVITE (mask confirmation), the terminal devices 14_3 and 14_5 execute mask confirmation processing (steps S332 and S334). The details of the mask confirmation process are the same as those in the first embodiment, so description thereof will be omitted. When the mask confirmation process is completed, the call
管理装置10Dは、各々の端末装置14からステータスコード200 OKを受信した後、各々の端末装置14に対してACKを送信する(ステップS344からステップS350)。
After receiving the
管理装置10Dは、着信対象のすべての端末装置14(端末装置142から端末装置145)からステータスコード200 OKを受信した後、端末装置141宛てにステータスコード200 OKを送信する(ステップS352)。端末装置141は、ステータスコード200 OKを受信した後、管理装置にACKを送信する(ステップS354)。
After receiving the
端末装置141は、ACK送信後、RTPを使って通話データの送信を開始する(ステップS356からステップS366)。なお、説明を簡潔にするため、図39では、端末装置141(第1端末装置)から端末装置142~端末装置145(他の端末装置)に対して通話データを送信しているが、これに限らず、通話開始後に他の端末装置から第1端末装置に通話データを送信してもよい。すなわち、端末装置間の通信(通話)は、半二重通信であっても、全二重通信であってもよい。
After sending the ACK, the terminal device 141 starts sending call data using RTP (steps S356 to S366). In order to simplify the explanation, in FIG. 39, call data is transmitted from terminal device 14 1 (first terminal device) to
上述したように、管理装置10Dは、INVITE(手動応答)あるいはINVITE(マスク確認)を送信した後、送信したすべての端末装置14からステータスコード200 OKを受信するまで、発信元の端末装置141へステータスコード200 OKを送信しない。すなわち、第8実施形態では、INVITE(手動応答)あるいはINVITE(マスク確認)を送信したすべての端末装置14のユーザが通話ボタンを押下するまでの間、グループ通話は開始されない。換言すれば、管理装置10Dは、マスク確認処理が必要と判定されたすべての端末装置14においてマスク確認処理が完了するまで、グループ通話を開始しない制御を行っている。
As described above, after sending INVITE (manual response) or INVITE (mask confirmation), the
次に、端末装置141から管理装置10Dに対して、グループGを宛先とした通常発信要求が送信された場合に、端末装置142から端末装置145のユーザがマスクを着用している状況(マスク着用状態が良好である状況)の処理について説明する。具体的には、ステップS282において、指標Pが所定値以下であると判定された場合の処理である。
Next, when a normal call request addressed to group G is transmitted from the terminal device 14-1 to the
図40は、第8実施形態におけるグループ通信において通常発信が用いられる場合の処理の流れを示すシーケンス図である。 FIG. 40 is a sequence diagram showing the flow of processing when normal calling is used in group communication according to the eighth embodiment.
端末装置141で通常発信が選択された後(ステップS380)、端末装置141は、グループG宛てにINVITE(自動応答)を送信する(ステップS382)。送信されたINVITE(自動応答)は、一旦管理装置10Dで受信される。
After the normal call is selected in the terminal device 14-1 (step S380), the terminal device 14-1 transmits INVITE (automatic response) to group G (step S382). The transmitted INVITE (automatic response) is once received by the
管理装置10Dは、INVITEを受信した後、発信方法決定処理(図38に示すステップS262からステップS284)を実行する。図40は、ステップS282において、指標Pが所定値を上回っていない(所定値以下である)と判定された場合のシーケンスである。
After receiving the INVITE, the
管理装置10Dは、指標Pが所定値を上回っていないことを確認すると、端末装置142から端末装置145に対してINVITE(自動応答)を送信する(ステップS384からステップS390)。つまり、通常発信の要求が、着信対象のすべての端末装置に送信される。
After confirming that the index P does not exceed the predetermined value, the
端末装置142から端末装置145はINVITE(自動応答)受信後、管理装置10Dへステータスコード200 OKを送信する(ステップS392からステップS398)。
After receiving the INVITE (automatic response), the terminal devices 14-2 to 14-5 transmit the
管理装置10Dは、端末装置142から端末装置145からステータスコード200 OKを受信した後、端末装置141宛てにステータスコード200 OKを送信する(ステップS400)。端末装置141は、ステータスコード200 OK受信後、ACK(Acknowledge)を送信する(ステップS402からステップS410)。
After receiving the
端末装置141は、ACK送信後、RTPを使って通話データの送信を開始する(ステップS412からステップS422)。すなわち、着信対象のすべての端末装置の指標Pが所定値を上回っていない場合には、通常発信の要求が端末装置142から端末装置145の全てに送信されるため、端末装置142から端末装置145でマスク確認処理は実行されずに、すぐに通話が開始される。 After sending the ACK, the terminal device 141 starts sending call data using RTP (steps S412 to S422). That is, when the index P of all the terminal devices to receive the incoming call does not exceed the predetermined value, the normal call request is transmitted from the terminal device 14-2 to all of the terminal devices 14-5 . The terminal device 145 does not execute the mask confirmation process, and the call is immediately started.
なお、図39のシーケンス図では、着信対象のすべての端末装置14が通話ボタンを押下した後に端末装置141からグループ通話を開始したが、別の構成としてもよい。例えば、マスク確認情報を受信した端末装置145のユーザが、何らかの原因で顔画像撮影を行う事が出来なかった場合、図19に示す通話開始操作画面24bが表示されない為、表示部24の通話ボタンを押下する事ができない。この場合、端末装置141は、グループに所属する他の端末装置14のユーザと通話を行う事ができない状態となる。この為、管理装置10Dは、端末装置14にINVITE(マスク確認)を送信した後、所定の期間(例えば1分)をタイムアウト時間とし、所定の期間内に端末装置145からステータスコード200 OKを受信しなかった場合、端末装置141宛てにステータスコード200 OKを送信してもよい。その後、端末装置141からRTPによる通話データの送信が行われた際、端末装置145へ通話データを送らない構成とすればよい。すなわち、所定時間以内にマスク確認処理が完了しない端末装置が存在する場合は、その端末装置14を除外してグループ通信を開始してもよい。
In the sequence diagram of FIG. 39, the group call is started from the terminal device 141 after all the
第8実施形態によれば、端末装置14がグループ発信を行った際、着信対象すべての端末装置14のユーザのマスクの着用状態から指標Pを算出する。そして、グループ内でマスクの着用状態が不完全なユーザが所定の割合を超えた場合、管理装置10Dは、通話方式を変更すると共に、マスク確認情報を送信する。これにより、第8実施形態は、グループ発信時もマスクの着用状態が不完全な複数のユーザの通話による唾液等の飛沫を防ぐ事が可能となり、ウィルスが拡散するリスクを低減する事が可能となる。
According to the eighth embodiment, when the
以上、本発明の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。 Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited by the contents of these embodiments. In addition, the components described above include those that can be easily assumed by those skilled in the art, those that are substantially the same, and those within the so-called equivalent range. Furthermore, the components described above can be combined as appropriate. Furthermore, various omissions, replacements, or modifications of components can be made without departing from the gist of the above-described embodiments.
1 無線通信システム
10 管理装置
12 基地局装置
14 端末装置
20 音声入力部
22 音声出力部
24 表示部
26 入力部
28,52 計時部
30,50 通信部
32,54 記憶部
34 カメラ部
36,56 制御部
40 マスク確認情報取得部
42 出力制御部
44 撮影制御部
46 マスク認識処理部
48,66 判定部
60 発信情報取得部
62 発信方法決定部
64 マスク判定情報取得部
68 通話時間情報取得部
70 しきい値設定部
72 通話音量情報取得部
74 グループ情報取得部
76 設定部
78 端末識別子取得部
80 指標算出部
1
Claims (5)
前記取得部で取得した通信要求をもとに、通話に係る端末装置のうちの少なくとも1つの端末装置に、ユーザの飛沫防止用具の着用状態を確認する確認処理を実行させるための確認要求を送信する送信部と、
前記送信部が確認要求を送信した端末装置から、前記着用状態が確認できたことを示す応答情報を受信する受信部と、
前記受信部が応答情報を受信した場合に、端末装置間の通話を開始する制御を行う制御部と、
を備える、管理装置。 an acquisition unit that acquires a communication request for starting a call between terminal devices;
Based on the communication request acquired by the acquisition unit, at least one of the terminal devices involved in the call is sent a confirmation request for executing a confirmation process for confirming the wearing state of the user's droplet prevention equipment. a transmitter that
a receiving unit that receives response information indicating that the wearing state has been confirmed from the terminal device to which the transmitting unit has transmitted a confirmation request;
A control unit that performs control to start a call between terminal devices when the receiving unit receives response information;
A management device comprising:
前記送信部は、前記記憶部のテーブルを参照し、通話に係る端末装置の中で、ユーザの飛沫防止用具の着用状態が所定の条件を満たさない端末装置に対して、前記確認要求を送信する、
請求項1に記載の管理装置。 further comprising a storage unit that stores a table showing the wearing state of the splash prevention tool of the user of the terminal device for each terminal device,
The transmission unit refers to the table of the storage unit, and transmits the confirmation request to a terminal device, among the terminal devices involved in the call, in which the wearing state of the user's droplet prevention device does not satisfy a predetermined condition. ,
The management device according to claim 1.
前記送信部は、前記通話履歴情報が所定の条件を満たさない端末装置に対して、前記確認要求を送信する、
請求項1または2に記載の管理装置。 further comprising a call history information acquisition unit for acquiring call history information indicating past call status of the terminal device,
wherein the transmission unit transmits the confirmation request to a terminal device in which the call history information does not satisfy a predetermined condition;
The management device according to claim 1 or 2.
前記受信部で受信した確認要求に応じて、本端末装置のユーザの顔画像をもとに、当該ユーザの飛沫防止用具の着用状態を判定する判定部と、
前記判定部で当該ユーザの飛沫防止用具着用状態が所定の条件を満たすと判定された場合に、応答情報を前記管理装置に送信する送信部と、
を備える、端末装置。 a receiving unit that receives a confirmation request from the management device for confirming the wearing state of the user of the terminal device against droplets before starting a call with another terminal device;
a judgment unit that judges, in response to the confirmation request received by the reception unit, the wearing state of the user's splash prevention equipment based on the face image of the user of the terminal device;
a transmission unit configured to transmit response information to the management device when the determination unit determines that the state of wearing the droplet prevention device of the user satisfies a predetermined condition;
A terminal device.
前記通信要求をもとに、通話に係る端末装置のうちの少なくとも1つの端末装置に、ユーザの飛沫防止用具の着用状態を確認する確認処理を実行させるための確認要求を送信するステップと、
前記確認要求を送信した端末装置から、前記着用状態が確認できたことを示す応答情報を受信するステップと、
前記応答情報を受信した場合に、端末装置間の通話を開始する制御を行うステップと、
をコンピュータに実行させる、プログラム。 obtaining a communication request to initiate a call between terminals;
Based on the communication request, a step of transmitting a confirmation request to at least one of the terminal devices involved in the call to perform a confirmation process for confirming the wearing state of the user's droplet prevention device;
a step of receiving response information indicating that the wearing state has been confirmed from the terminal device that has transmitted the confirmation request;
a step of controlling to start a call between terminal devices when the response information is received;
A program that causes a computer to run
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