JP2023020071A - 物体移動計測装置、システム、方法、及びプログラム - Google Patents

物体移動計測装置、システム、方法、及びプログラム Download PDF

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悟己 上野
Satoki Ueno
教之 青木
Noriyuki Aoki
真則 高岡
Masanori Takaoka
研二 河野
Kenji Kono
ゆり 安達
Yuri Adachi
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Abstract

【課題】データ処理を高速化して任意の場所で物体の移動の計測を容易に行うことに貢献することができる物体移動計測装置等を提供すること。【解決手段】物体移動計測装置は、3次元点群データから平面を検出して基準面を決定し、3次元点群データから物体の点群を抽出して基準面と平行な平面に2次元射影し、2次元射影された画素群の各画素を膨張して近接する画素が互いに接する画素に同じラベルでラベリング処理し、3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した点群を作成し、ラベリング処理した点群のうち検出条件に適合する点群に係る物体を検出し、最新の物体について、過去の物体との同一性及び種別を判定して、過去の物体と同一かつ同種の物体に共通の識別情報を付与し、識別情報を付与した物体の移動方向を特定し、特定した物体の移動方向に基づいて、カウントポイントで移動している物体の数をカウントする。【選択図】図9

Description

本発明は、物体移動計測装置、システム、方法、及びプログラムに関する。
室内や屋外のある一定空間に在籍する人数を把握したり、そこでの人の流量、つまり移動方向を把握・調査したい(例えば、右手方向に進んだのは何人で、左手方向に進んだのは何人なのか)という要望は、マーケティングや不動産業界での立地調査などの様々な分野において需要がある。このような需要に応える技術として、機械学習を用いて監視カメラの映像データ(2次元データ、動画、静止画)を解析して物体の移動方向を検出する技術が存在する(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2021-86467号公報 国際公開第2010/098024号 特開2019-207653号公報
以下の分析は、本願発明者により与えられる。
しかしながら、特許文献1、2のような技術では、学習データを取得する際には実際に使用が想定される設置位置および設置角度と同等の環境でなければ、学習結果が異なってしまい、誤動作の原因となる。
また、人の流量調査は常時実施することよりも、ある期間だけスポット的に実施することが多いが、特許文献1、2のような技術では、機械学習に合わせて監視カメラや設置位置や角度を調整することが難しく、監視カメラが設置可能な位置や角度に合わせて改めて学習から開始する必要があり、無駄が多い。
そこで、機械学習を行わないで、3次元センサの3次元点群データを解析して物体の移動方向を検出する技術を用いることが考えられる(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、特許文献3のように、3次元点群データから、直接、近傍の点群をつないで、ある一定量以上の塊(グループ)を探し出す(つまり、人などを捉えた複数個の点群をクラスタリング、あるいはラベリングする)技術では、計算機に対して多大な計算負荷を与え、大幅に処理時間を要する。つまり、3次元点群データは2次元データと比べて距離の計算次元が増加するため、2次元データの処理であれば単純な木構造を用いて処理を簡素化できるが、3次元点群データの処理では構造が複雑化してしまい、処理負荷及び処理時間が嵩む。
また、物体の移動の検出において、物体がどう移動したかという情報は、計算機が認識したフレーム(瞬間)間の情報を繋ぎ合わせる必要があるが、特許文献3のような技術では、処理負荷及び処理時間が影響して、計算機が認識できるフレームが減少し、フレーム間の情報を繋ぎ合わせる処理に支障が出て、正しい測定が困難になる可能性がある。そのため、ある瞬間の空間内の人物を捉えても、次の瞬間の処理までにその人物は既に歩き去ってしまい、いずれの方向に進行したかの情報が重要な流量把握において、その情報が得られないという事態に陥る可能性がある。
本発明の主な課題は、データ処理を高速化して任意の場所で物体の移動の計測を容易に行うことに貢献することができる物体移動計測装置、システム、方法、及びプログラムを提供することである。
第1の視点に係る物体移動計測装置は、3次元センサで撮影された撮影現場の3次元点群データから1又は複数の平面を検出し、検出した前記平面の中から基準面を決定するように構成された基準面決定部と、前記3次元点群データから物体の点群を抽出するように構成された物体抽出部と、抽出した前記物体の前記点群を、前記基準面と平行な平面に、各点1画素として2次元射影した画素群を作成するように構成された2次元射影部と、2次元射影した前記画素群の各画素を、近接する画素が互いに接するように、膨張した画素群を作成するように構成された膨張部と、膨張した前記画素群のうち、近接する画素が互いに接する画素に同じラベルでラベリング処理した画素群を作成するように構成されたラベリング部と、2次元射影したときの点群と画素群との関係に基づいて、ラベリング処理した前記画素群を、3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した点群を作成するように構成された3次元変換部と、3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した前記点群のうち検出条件に適合する点群に係る物体を検出するように構成されたマッチング部と、検出された最新の物体について、検出された過去の物体との同一性及び種別のそれぞれを判定して、前記過去の物体と同一かつ同種の物体に共通の識別情報を付与するように構成された識別情報付与部と、前記識別情報を付与した前記物体の移動方向を特定するように構成された移動方向特定部と、特定した前記物体の前記移動方向に基づいて、カウントポイントで移動している物体の数をカウントするように構成されたカウント部と、を備える。
第2の視点に係る物体移動計測システムは、前記第1の視点に係る物体移動計測装置と、前記物体移動計測装置と通信可能に接続されるとともに、撮影現場を撮影する3次元センサと、を備える。
第3の視点に係る物体移動計測方法は、ハードウェア資源を用いて物体の移動を計測する物体移動計測方法であって、3次元センサで撮影された撮影現場の3次元点群データから1又は複数の平面を検出し、検出した前記平面の中から基準面を決定するステップと、前記3次元点群データから物体の点群を抽出するステップと、抽出した前記物体の前記点群を、前記基準面と平行な平面に、各点1画素として2次元射影した画素群を作成するステップと、2次元射影した前記画素群の各画素を、近接する画素が互いに接するように、膨張した画素群を作成するステップと、膨張した前記画素群のうち、近接する画素が互いに接する画素に同じラベルでラベリング処理した画素群を作成するステップと、2次元射影したときの点群と画素群との関係に基づいて、ラベリング処理した前記画素群を、3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した点群を作成するステップと、3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した前記点群のうち検出条件に適合する点群に係る物体を検出するステップと、検出された最新の物体について、検出された過去の物体との同一性及び種別のそれぞれを判定して、前記過去の物体と同一かつ同種の物体に共通の識別情報を付与するステップと、前記識別情報を付与した前記物体の移動方向を特定するステップと、特定した前記物体の前記移動方向に基づいて、カウントポイントで移動している物体の数をカウントするステップと、を含む。
第4の視点に係るプログラムは、物体の移動を計測する処理をハードウェア資源に実行させるプログラムであって、3次元センサで撮影された撮影現場の3次元点群データから1又は複数の平面を検出し、検出した前記平面の中から基準面を決定する処理と、前記3次元点群データから物体の点群を抽出する処理と、抽出した前記物体の前記点群を、前記基準面と平行な平面に、各点1画素として2次元射影した画素群を作成する処理と、2次元射影した前記画素群の各画素を、近接する画素が互いに接するように、膨張した画素群を作成する処理と、膨張した前記画素群のうち、近接する画素が互いに接する画素に同じラベルでラベリング処理した画素群を作成する処理と、2次元射影したときの点群と画素群との関係に基づいて、ラベリング処理した前記画素群を、3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した点群を作成する処理と、3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した前記点群のうち検出条件に適合する点群に係る物体を検出する処理と、検出された最新の物体について、検出された過去の物体との同一性及び種別のそれぞれを判定して、前記過去の物体と同一かつ同種の物体に共通の識別情報を付与する処理と、前記識別情報を付与した前記物体の移動方向を特定する処理と、特定した前記物体の前記移動方向に基づいて、カウントポイントで移動している物体の数をカウントする処理と、を前記ハードウェア資源に実行させる。
なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。記憶媒体は、半導体メモリ、ハードディスク、磁気記録媒体、光記録媒体等の非トランジェント(non-transient)なものとすることができる。また、本開示では、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。プログラムは、コンピュータ装置に入力装置又は外部から通信インタフェイスを介して入力され、記憶装置に記憶されて、プロセッサを所定のステップないし処理に従って駆動させ、必要に応じ中間状態を含めその処理結果を段階毎に表示装置を介して表示することができ、あるいは通信インタフェイスを介して、外部と交信することができる。そのためのコンピュータ装置は、一例として、典型的には互いにバスによって接続可能なプロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び必要に応じ表示装置を備える。
前記第1~第4の視点によれば、データ処理を高速化して任意の場所で物体の移動の計測を容易に行うことに貢献することができる。
実施形態1に係る物体移動計測システムを用いて物体を検出する例を示したイメージ図である。 実施形態1に係る物体移動計測システムの構成を模式的に示したブロック図である。 実施形態1に係る物体移動計測システムにおいて現場を撮影してから物体検出処理画像が作成されるまでの処理を模式的に示したイメージ図である。 実施形態1に係る物体移動計測システムにおいて点群を基準面に射影してからラベリングするまでの処理を模式的に示したイメージ図である。 実施形態1に係る物体移動計測システムにおいて検出した物体に識別情報を付与したときの識別情報付与画像を模式的に示したイメージ図である。 実施形態1に係る物体移動計測システムにおいて図5の状態から物体が移動した後の識別情報付与画像に各物体の移動方向に係る情報を付与した画像を模式的に示したイメージ図である。 実施形態1に係る物体移動計測システムの物体移動計測装置の動作を模式的に示したフローチャートである。 実施形態1に係る物体移動計測システムの物体移動計測装置の物体検出処理の詳細を模式的に示したフローチャートである。 実施形態2に係る物体移動計測装置の構成を模式的に示したブロック図である。 ハードウェア資源の構成を模式的に示したブロック図である。
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本出願において図面参照符号を付している場合は、それらは、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。また、下記の実施形態は、あくまで例示であり、本発明を限定するものではない。また、以降の説明で参照する図面等のブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。さらに、本願開示に示す回路図、ブロック図、内部構成図、接続図などにおいて、明示は省略するが、入力ポート及び出力ポートが各接続線の入力端及び出力端のそれぞれに存在する。入出力インタフェイスも同様である。プログラムはコンピュータ装置を介して実行され、コンピュータ装置は、例えば、プロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び必要に応じ表示装置を備え、コンピュータ装置は、通信インタフェイスを介して装置内又は外部の機器(コンピュータを含む)と、有線、無線を問わず、交信可能に構成される。
[実施形態1]
実施形態1に係る物体移動計測システムについて図面を用いて説明する。図1は、実施形態1に係る物体移動計測システムを用いて物体を検出する例を示したイメージ図である。図2は、実施形態1に係る物体移動計測システムの構成を模式的に示したブロック図である。図3は、実施形態1に係る物体移動計測システムにおいて現場を撮影してから物体検出処理画像が作成されるまでの処理を模式的に示したイメージ図である。図4は、実施形態1に係る物体移動計測システムにおいて点群を基準面に射影してからラベリングするまでの処理を模式的に示したイメージ図である。図5は、実施形態1に係る物体移動計測システムにおいて検出した物体に識別情報を付与したときの識別情報付与画像を模式的に示したイメージ図である。図6は、実施形態1に係る物体移動計測システムにおいて図5の状態から物体が移動した後の識別情報付与画像に各物体の移動方向に係る情報を付与した画像を模式的に示したイメージ図である。
物体移動計測システム1は、撮影現場における物体(例えば、人10、車11等)の移動を計測するシステムである(図1~図3参照)。物体移動計測システム1は、信号や標識等の設置要否判断のための交通量調査や、不動産物件、特に店舗テナントに関わる交通量調査や、個人特定が不要あるいは禁止・忌避される場所での入出カウントや、職場の特定フロア、トイレなどの利用者数調査や、ドローンの交通量把握や、クレーンなど長いアームを持った重機の特定領域への侵入頻度の把握や、家畜の放牧地と畜舎との間の入出カウント、登山道の分岐での進行方向調査等に用いることができる。物体移動計測システム1は、物体移動計測装置200と、3次元センサ300と、を備える。
物体移動計測装置200は、3次元センサ300で撮影された撮影現場の3次元点群データ100に基づいて検物体の移動を計測する装置である(図2参照)。物体移動計測装置200には、コンピュータを構成する機能部(例えば、プロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び表示装置)を備えた端末(コンピュータ端末)を用いることができ、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、タブレット端末、スマートフォンなどを用いることができる。物体移動計測装置200は、3次元センサ300と直接的又は間接的に通信可能(無線通信可能、有線通信可能)に接続されており、ネットワーク(図示せず)を介して3次元センサ300と通信可能に接続してもよい。物体移動計測装置200は、所定のプログラムを実行することによって、前処理部210と、監視対象領域指定部220と、基準面決定部230と、物体検出部240と、経路監視部250と、ユーザインタフェイス部260と、結果出力部270と、結果データベース280と、を備えた構成を実現する。
前処理部210は、入力された3次元点群データ100に対して前処理(データ整形)を行う機能部である(図2参照)。前処理部210で処理された3次元点群データ100は、ユーザインタフェイス部260の表示部261で表示させることができる。前処理部210は、フォーマット変換部211と、ノイズ除去部212と、を備える。
フォーマット変換部211は、前処理として、入力された3次元点群データ100のフォーマットを、物体移動計測装置200において共通に使える共通フォーマットに変換する機能部である(図2参照)。フォーマット変換部211は、変換された共通フォーマットの3次元点群データ100を、ノイズ除去部212に向けて出力する。なお、3次元点群データ100のフォーマットがもともと共通フォーマットの場合は、フォーマット変換部211でのフォーマット変換処理をスキップしてもよい。
ノイズ除去部212は、前処理として、フォーマット変換部211からの3次元点群データ100における点群の中からノイズ(計測に不要な点群)を除去する機能部である(図2参照)。ノイズ除去部212は、ノイズが除去された3次元点群データ100を、監視対象領域指定部220、基準面決定部230、及びユーザインタフェイス部260に向けて出力する。ノイズ除去方法として、例えば、平滑化処理、フィルタリング(例えば、移動平均フィルタ処理、メディアンフィルタ処理など)、外れ値除去処理(例えば、カイの二乗検定による外れ値除去処理)などが挙げられる。なお、ノイズがほとんどない状態であれば、ノイズ除去部212でのノイズ除去処理をスキップしてもよい。
監視対象領域指定部220は、3次元点群データ100に対して監視対象領域を指定する機能部である(図2参照)。監視対象領域は、複数指定してもよい。監視対象領域指定部220は、ユーザの操作によって入力されたユーザインタフェイス部260の入力部262からの指定情報に基づいて監視対象領域を指定する。なお、3次元点群データ100の全領域が監視対象領域である場合には、監視対象領域の指定をスキップすることができる。監視対象領域指定部220で指定された監視対象領域は、ユーザインタフェイス部260の表示部261で表示させることができる。監視対象領域指定部220は、範囲指定部221と、角度指定部222と、を備える。
範囲指定部221は、3次元点群データ100の撮像全景における監視対象領域の範囲(幅、奥行き、高さ)を指定する機能部である(図2参照)。範囲指定部221は、ユーザの操作によって入力されたユーザインタフェイス部260の入力部262からの指定情報に基づいて、監視対象領域の範囲を指定する。範囲指定部221は、指定された監視対象領域の範囲に係る情報を基準面決定部230及び物体検出部240に向けて出力する。
角度指定部222は、3次元点群データ100の点群を所定の座標点(指定した任意の座標点でも可)を中心に回転させる角度を指定する機能部である(図2参照)。角度指定部222は、ユーザの操作によって入力されたユーザインタフェイス部260の入力部262からの指定情報に基づいて、点群を回転させる角度を指定する。角度指定部222による点群を回転させる角度の指定は、範囲指定部221による監視対象領域の範囲の指定を補助するものである。点群の回転が不要であれば、角度指定部222を省略したり、角度の指定をスキップするようにしてもよい。角度指定部222は、指定された角度に係る情報を基準面決定部230及び物体検出部240に向けて出力する。なお、指定された角度に係る情報は、指定された監視対象領域の範囲に係る情報とは独立したものである。
基準面決定部230は、監視対象領域における基準面(例えば、床面)を決定する機能部である(図2参照)。基準面は、水平な床面、地面だけでなく、坂道、階段、梯子にある平面でもよい。基準面は、空中に設定してもよい。これにより、地面上での車や人の監視だけでなく、鳥類やドローンなどを監視することができる。基準面決定部230で決定された基準面は、ユーザインタフェイス部260の表示部261で表示させることができる。基準面決定部230は、平面検出部231と、基準面選択部232と、基準面記憶部233と、を備える。
平面検出部231は、3次元点群データ100の点群のうち監視対象領域にある点群の中から平面(例えば、予め設定された面積以上の平面;図3(A)では地面12)を検出する機能部である(図2、図3参照)。平面検出部231は、前処理部210で前処理された3次元点群データ100を取得し、監視対象領域指定部220で指定された監視対象領域に係る情報(範囲、角度)を取得する。平面検出部231は、指定された範囲で3次元点群データ100に監視対象領域を設定し、指定された角度で3次元点群データ100(監視対象領域を含む)の点群を回転させた画像を作成してもよい。平面検出部231は、監視対象領域にある点群の中に複数の平面があれば当該複数の平面を検出する。平面検出部231は、検出する平面の種類(例えば、水平面、垂直面、傾斜面、監視対象領域の範囲の境界面など)を予め設定しておいて、設定した種類の平面を選択的に検出するようにしてもよい。なお、3次元センサ300の特性によっては取得できる座標の誤差のバラつきから実際の平面が撮像では波打つような点群となる場合があるが、その場合、平面検出部231の設定において、平面と認識する各点群間の誤差閾値の指定範囲を大きくするように設定することで、波打ちの影響を小さくして平面を検出することができる。
基準面選択部232は、平面検出部231で検出された平面の中から基準面を選択する機能部である(図2参照)。基準面選択部232は、ユーザの操作によって入力されたユーザインタフェイス部260の入力部262からの選択情報に基づいて基準面を選択する。
基準面記憶部233は、基準面選択部232で選択された基準面に係る情報を記憶する機能部である(図2参照)。基準面記憶部233に記憶された基準面に係る情報は、物体検出部240において利用可能になる。
物体検出部240は、監視対象領域の中の点群を画像処理して、指定された検出条件を満たす物体(検出対象物;図3(A)では人10、車11)を検出する機能部である(図2参照)。物体検出部240で処理された画面は、ユーザインタフェイス部260の表示部261で表示させることができる。物体検出部240は、検出条件指定部241と、物体抽出部242と、2次元射影部243と、膨張部244と、ラベリング部245と、3次元変換部246と、マッチング部247と、を備える。
検出条件指定部241は、ユーザの操作によって入力されたユーザインタフェイス部260の入力部262からの指定情報に基づいて、検出対象物の検出条件を指定する機能部である(図2参照)。検出条件として、例えば、検出対象物の寸法範囲や体積範囲の他、時系列で確認して動体を発見させる等が挙げられる。なお、検出条件は指定しなくてもよく、検出条件の指定がない場合は、予め設定されている検出条件を用いて、検出条件の指定をスキップするようにしてもよい。
物体抽出部242は、3次元点群データ100から監視対象領域の点群を抽出して、基準面決定部230で決定された基準面の点群(図3(A)の地面12の点群に相当)を削除することで、物体(図3(A)では人10、車11)の点群(図3(B)では人点群10a、車点群11a)を抽出する機能部である(図2、図3参照)。物体抽出部242は、平面検出部231で作成された画像を用いて物体の点群を抽出するようにしてもよい。物体抽出部242は、平面検出部231で検出された平面が複数ある場合、基準面の点群を削除する際、基準面以外の平面も削除するようにしてもよい。
2次元射影部243は、物体抽出部242で抽出された物体の点群(図3(B)では人点群10a、車点群11a)を、基準面決定部230で決定された基準面(図3(B)では基準面12a)と平行な平面(図3(C)では射影基準面12bを含む平面)に、各点1画素として2次元射影(基準面に対して垂直方向から射影)する機能部である(図2、図3参照)。2次元射影部243は、検出対象物の点群(図3(B)では人点群10a、車点群11a)を2次元射影した射影画素群(図3(C)では人射影画素群10b、車射影画素群11b)に係る射影画素群画像を作成する。2次元射影部243は、2次元射影時に点群と画素群との対応関係に係る情報を保持する。なお、射影画素群(図3(C)では人射影画素群10b、車射影画素群11b)は、3次元センサ300で撮影された検出対象物の表面の点群(図3(B)では人点群10a、車点群11a)を2次元射影したものであり、検出対象物の裏面(3次元センサ300から見えないオクルージョン部分)が反映されないので、オクルージョン部分の点群又は画素群を予測して射影画素群画像を作成するようにしてもよい。
膨張部244は、2次元射影部243で作成された射影画素群画像に基づいて近接する画素が互いに接する(重なる部分があってもよい)ように各射影画素を膨張させる機能部である(図2参照)。膨張部244は、射影画素群画像の射影画素群(図4の40a、40b、40c)の各射影画素を同じ大きさ(面積;例えば、射影画素の上下左右に1つ分隣接する画素を組み合わせた大きさ)に膨張させた膨張画素群(図4の41a、41b、41c)に係る膨張画素群画像を作成する(図4参照)。各射影画素の膨張は、予め設定された大きさに膨張したり、ユーザによって設定された大きさに膨張したり、近接する射影画素が互いに接するように大きさを自動調整して膨張するようにしてもよい。
ラベリング部245は、膨張部244で作成された膨張画素群(図4の41a、41b、41c)に係る膨張画素群画像に基づいて、近接する膨張画素が互いに接する膨張画素群の各膨張画素にラベリング(同じラベル(番号又は符号)を割り振る)処理を行う機能部である(図2参照)。ラベリング部245は、検出対象物ごとに異なるラベル(図4では、1、2、3)を割り振る。ラベリング部245は、各膨張画素にラベリングしたラベリング画素群(図4の42a、42b、42c;図3(D)では人ラベリング膨張画素群10c、車ラベリング膨張画素群11c)に係るラベリング画素群画像を作成する(図3、図4参照)。なお、ラベリング部245は、ラベリング画素群(図4の42a、42b、42c)のうち、予め設定された画素数(例えば、10画素)未満のラベリング画素群(図4では42c)を削除(除外)するようにしてもよく、ラベリング処理する前に、予め設定された画素数(例えば、10画素)未満の膨張画素群(図4では41c)を削除(除外)するようにしてもよい。
3次元変換部246は、2次元射影部243で保持された画素と点群との対応関係に係る情報に基づいて、ラベリング部245で作成されたラベリング画素群画像を、ラベリングされた3次元点群(図3(E)では人ラベリング点群10d、車ラベリング点群11d)に係るラベリング点群画像に変換する機能部である(図2、図3参照)。3次元変換部246は、変換の際、ラベリング画素群に対応するラベリング点群に、当該ラベリング画素群に割り振られたラベルと同じラベルを付与する。
マッチング部247は、3次元変換部246で変換されたラベリング点群画像と、検出条件指定部241で指定された検出条件と、に基づいて、ラベリング点群画像におけるラベリング点群のうち検出条件に適合するラベリング点群に係る物体(検出対象物)のみを検出する機能部である(図2参照)。マッチング部247は、検出された各物体に係るラベリング点群について、同じラベルが割り振られたラベリング点群(図3(E)では人ラベリング点群10d、車ラベリング点群11d)ごとに検出枠(図3(E)では人検出枠20、車検出枠21)を付与してもよい。マッチング部247は、検出条件に適合しなかったラベリング点群を削除するようにしてもよい。マッチング部247は、検出結果(例えば、検出された各物体に係るラベリング点群に検出枠が付与された物体検出処理画像;図3(E)のような物体検出処理画像)を、経路監視部250に向けて出力するとともに、結果データベース280に格納させ、ユーザインタフェイス部260の表示部261で表示させることができる。
経路監視部250は、物体(各検出対象物に係るラベリング点群)の移動経路を監視する機能部である(図2参照)。経路監視部250は、識別情報付与部251と、移動方向特定部252と、カウント部253と、を備える。
識別情報付与部251は、最新の検出結果における各物体について、過去の結果(検出結果、識別結果)における物体と同一かつ同種の物体に共通の識別情報を付与する機能部である。なお、識別情報付与部251は、過去の結果がない場合には、最新の検出結果における各物体について、新規の識別情報を付与する。識別情報付与部251は、最新の検出結果と、結果データベース280に格納された過去の結果(検出結果、識別結果)と、に基づいて、最新の検出結果における各物体の同一性要素(物体の位置、寸法、形状など)を算出して最新の検出結果と過去の検出結果との各物体の同一性を判定する。識別情報付与部251は、同一と判定された最新の検出結果の各物体について、最新の検出結果と、結果データベース280に格納された過去の結果(検出結果、識別結果)と、に基づいて、最新の検出結果における各物体の種別要素(物体の体積、移動方向、移動速度など)を算出して最新の検出結果の各物体の種別を判定する。識別情報付与部251は、最新の検出結果における各物体について、過去の結果における物体と同一の物体(例えば、各検出対象物に係るラベリング点群の検出枠;図5、図6では人検出枠20、車検出枠21)に共通の識別情報(例えば、物体の種別と番号;図5、図6では人識別情報50、車識別情報51)を付与する。識別情報付与部251は、識別結果(例えば、図5、図6のような各物体に係るラベリング点群の検出枠に識別情報を付与した識別情報付与画像、算出した各要素の値)を、結果データベース280に格納させ、ユーザインタフェイス部260の表示部261で表示させることができる。識別情報は、物体の追跡に用いられる。
移動方向特定部252は、識別情報を付与した各物体の移動方向を特定する機能部である(図2参照)。移動方向特定部252は、識別情報付与部251で算出された移動方向を用いて物体の移動方向を特定するようにしてもよい。移動方向特定部252は、特定された各物体の移動方向に係る情報(例えば、矢印;図6では人移動方向60、車移動方向61の矢印)を識別情報付与画像(図6参照)に付与するようにしてもよい。
カウント部253は、移動方向特定部252で特定された各物体の移動方向(例えば、3次元センサ300側から見て右方向、左方向など)に基づいて、カウントポイント(例えば、移動経路に設けた仮想的なゲート、複数でも可)を移動(通過)している物体の数をカウントする機能部である(図2参照)。カウント部253は、カウントポイントにおける物体の移動方向(一方向だけでなく、双方向でも可)に応じてカウントするようにしてもよい。カウントポイントは、計測前にユーザが設定してもよく、計測前の予行で撮影した3次元点群データ100に基づいて物体の移動パターンを学習して自動設定してもよく、計測前の予行で撮影した3次元点群データ100に基づいて物体の移動パターンを学習して提示されたいくつかのカウントポイントの中からユーザが選択したり修正したりして設定してもよい。
ユーザインタフェイス部260は、ユーザと物体移動計測装置200との間を仲介する機能部である(図2参照)。ユーザインタフェイス部260は、表示部261と、入力部262と、を備える。
表示部261は、情報を表示する機能部である(図2参照)。表示部261は、前処理部210で前処理された3次元点群データ100の他、監視対象領域指定部220で指定された監視対象領域、基準面決定部230で決定された基準面、物体検出部240で処理された物体検出処理画像などを表示することができる。表示部261は、結果出力部270からの指示によって、検出した流量測定の結果を表示する。
入力部262は、ユーザが操作した情報を物体移動計測装置200に入力する機能部である(図2参照)。入力部262は、主に監視対象領域指定部220、基準面決定部230、物体検出部240の検出条件指定部241に対して情報の入力などを行う。
結果出力部270は、カウント部253にてカウントがあった場合に、その結果をユーザインタフェイス部260の表示部261に向けて出力する機能部である(図2参照)。
結果データベース280は、物体検出部240での検出結果、識別情報付与部251での識別結果や算出結果などの結果(前提となる指定条件、設定条件等を含む)を関連付けて蓄積するデータベースである(図2参照)。
3次元センサ300は、被写体(図1では人10、車11、地面12)の表面を3次元的にセンシングして撮影する装置である(図1、図2参照)。3次元センサ300は、物体移動計測装置200と通信可能に接続されている。3次元センサ300は、被写体を撮影することによって所定のフォーマットの3次元点群データ100を生成し、生成された3次元点群データ100を物体移動計測装置200に向けて出力する。なお、3次元点群データ100は、3次元センサ300で生成しないで、物体移動計測装置200で生成するようにしてもよい。3次元センサ300には、例えば、ToF(Time of Flight)カメラ、ステレオカメラ、3次元-LIDAR(Laser Imaging Detection And Ranging)、デプスセンサ、測距センサ、距離カメラ等を用いることができる。ここで、3次元点群データ100は、3次元センサ300によって所定のフォーマットで生成されたデータであり、点群(XYZ座標(3次元座標)情報を持った多数の点の集まり)で描画された点群データである(図2参照)。3次元センサ300は、顧客の要望に応じて様々な出力形式のセンサ装置に変更することが可能である。3次元センサ300は、複数台あってもよく、複数の3次元点群データ100を物体移動計測装置200で合成して1台の3次元センサ300では不可能な広範囲の計測を行うようにしてもよい。
次に、実施形態1に係る物体移動計測システムにおける物体移動計測装置の動作について図面を用いて説明する。図7は、実施形態1に係る物体移動計測システムの物体移動計測装置の動作を模式的に示したフローチャートである。なお、物体移動計測システムの詳細な構成については図2及びその説明を参照されたい。
まず、物体移動計測装置200の前処理部210は、3次元センサ300で撮影された被写体の3次元点群データ100(監視対象領域を含む領域の点群データ)を取得する(ステップA1)。
次に、物体移動計測装置200の前処理部210のフォーマット変換部211は、前処理として、取得した3次元点群データ100のフォーマットを、物体移動計測装置200において共通に使える共通フォーマットに変換する(ステップA2)。
次に、物体移動計測装置200の前処理部210のノイズ除去部212は、前処理として、フォーマット変換部211でフォーマット変換された3次元点群データ100における点群の中からノイズを除去する(ステップA3)。
次に、物体移動計測装置200の監視対象領域指定部220は、ユーザの操作によって入力されたユーザインタフェイス部260の入力部262からの指定情報に基づいて、3次元点群データ100の撮像全景における監視対象領域(範囲、回転角度)を指定する(ステップA4)。なお、最初に監視対象領域を指定した後は、ステップA4をスキップすることができる。
次に、物体移動計測装置200の基準面決定部230は、3次元点群データ100の点群のうち監視対象領域にある点群の中から平面を検出し、ユーザの操作によって入力されたユーザインタフェイス部260の入力部262からの選択情報に基づいて、検出された平面の中から基準面(例えば、床面)を決定(選択)し、決定された基準面に係る情報を記憶する(ステップA5)。なお、最初に基準面を決定した後は、ステップA5をスキップすることができる。
次に、物体移動計測装置200の物体検出部240の検出条件指定部241は、ユーザの操作によって入力されたユーザインタフェイス部260の入力部262からの指定情報に基づいて、検出対象物の検出条件(例えば、寸法範囲、体積範囲等)を指定する(ステップA6)。なお、最初に検出条件を指定した後は、ステップA6をスキップすることができる。また、検出条件は指定しなくてもよく、検出条件の指定がない場合は、予め設定されている検出条件を用いて、ステップA6をスキップすることができる。
次に、物体移動計測装置200の物体検出部240は、監視対象領域の中の点群を画像処理して、指定された検出条件を満たす物体を検出する(ステップA7)。ステップA7の詳細は、後述する(図8参照)。
次に、物体移動計測装置200の経路監視部250の識別情報付与部251は、最新の検出結果における各物体について、過去の結果(検出結果、識別結果)における各物体との同一性及び種別のそれぞれを判定して、過去の結果(検出結果、識別結果)における物体と同一かつ同種の物体に共通の識別情報を付与する(ステップA8)。
次に、物体移動計測装置200の経路監視部250の移動方向特定部252は、識別情報を付与した各物体の移動方向を特定する(ステップA9)。なお、物体の移動方向の特定は、物体の同一性及び種別の判定の際に算出された物体の移動方向に基づいて特定することができる(詳細は上記参照)。
次に、物体移動計測装置200の経路監視部250のカウント部253は、特定された各物体の移動方向に基づいて、カウントポイントを移動(通過)している物体の数をカウントする(ステップA10)。カウントポイントを移動(通過)している物体がない場合は、スキップする。
次に、物体移動計測装置200の結果出力部270は、最新のカウント結果をユーザインタフェイス部260の表示部261に出力させ(ステップA11)、その後、ステップA1に戻り、ステップA1からステップA11のフローを繰り返し実行する。
次に、実施形態1に係る物体移動計測システムにおける物体移動計測装置の物体検出処理(ステップA7)の詳細について図面を用いて説明する。図8は、実施形態1に係る物体移動計測システムの物体移動計測装置の物体検出処理の詳細を模式的に示したフローチャートである。なお、物体移動計測システムの詳細な構成については図2及びその説明を参照されたい。
図7のステップA6の後の物体検出処理(ステップA7)では、まず、物体移動計測装置200の物体検出部240の物体抽出部242は、3次元点群データ100から監視対象領域の点群を抽出して基準面の点群を削除することで、物体の点群を抽出する(ステップB1)。
次に、物体移動計測装置200の物体検出部240の2次元射影部243は、抽出された検出対象物の点群を、基準面と平行な平面に、各点1画素として2次元射影して射影画素群画像を作成し、2次元射影時の点群と画素群との対応関係に係る情報を保持する(ステップB2)。
次に、物体移動計測装置200の物体検出部240の膨張部244は、作成された射影画素群画像に基づいて近接する画素が互いに接するように各画素を膨張させて膨張画素群画像を作成する(ステップB3)。
次に、物体移動計測装置200の物体検出部240のラベリング部245は、作成された膨張画素群画像に基づいて、近接する膨張画素が互いに接する膨張画素群の各膨張画素にラベリング処理を行ってラベリング画素群画像を作成する(ステップB4)。
次に、物体移動計測装置200の物体検出部240の3次元変換部246は、保持された2次元射影時の画素と点群との対応関係に係る情報に基づいて、作成されたラベリング画素群画像をラベリング点群画像に変換する(ステップB5)。
次に、物体移動計測装置200の物体検出部240のマッチング部247は、変換されたラベリング点群画像と、指定された検出条件と、に基づいて、ラベリング点群画像におけるラベリング点群のうち検出条件に適合するラベリング点群に係る物体(検出対象物)のみを検出し(マッチングし)(ステップB6)、その後、図7のステップA8に進むことになる。
実施形態1によれば、3次元点群データ100を2次元射影して画素を膨張させることでラベリング処理(クラスタリング処理)を高速化することができるので、可能な限り多くの瞬間を捉え連続性を確認することができるようになる。なお、特許文献3のクラスタリング処理は、近傍点群をつなぐ処理であり、適切なノイズ除去や適切な連結部分の抽出ができない処理となっている。また、特許文献3の近傍点群を探索する処理は、処理時間がかかりすぎるため、処理間隔が開きすぎてしまい、正しい結果が得られない可能性がある。
また、実施形態1によれば、3次元センサ300の取り付け制約が少なくなり、現場に行って任意の場所にセンサを設置して、最低限の設定だけで即座に調査を開始して測定結果を得ることができるので、任意の場所で物体の移動の計測を容易に行うことに貢献することができる。
また、実施形態1によれば、機械学習やAI(Artificial Intelligence)を用いず、簡単な設定(監視対象領域の指定、基準面の選択、検出条件の指定)を行えば物体検出処理が行えるので、訓練されていないユーザでも操作して任意の場所で物体の移動の計測を容易に行うことに貢献することができる。なお、AI、機械学習を利用した場合、学習済みデータを取得した時と異なる取り付け位置や角度での設置となった場合、正しい結果が得られない可能性が増加する。特に、3次元情報を機械学習により判定する場合は、2次元情報よりも1次元分の情報が多い分、誤作動が顕著になる。また、3次元情報のまま機械学習で判定する場合、設置位置・角度は関係なくなるが、学習データの量や種類が多くなり、かつ、非常に計算コストがかかり、現実的ではない。
また、実施形態1によれば、3次元点群のラベリングによる個体切り分け処理を高速化し、空間内を流量測定対象が横断しきる前に可能な限り多くの切り分け処理を行えるようになる。
また、実施形態1によれば、寸法以外にも体積や移動速度、移動方向の変化度合いなどによって物体の種別の切り分けを行っているので、人やバイクなどの切り分けにも柔軟に対応でき、オクルージョン発生時の追跡も可能となる。なお、特許文献3では物体の寸法のみで車両と非車両との種別の切り分けを実施しており、人やバイクなどの切り分けに柔軟に対応できない可能性があり、オクルージョン発生時の追跡も困難となる。
また、実施形態1によれば、3次元センサ300による3次元点群データ100は疎な点群データであることから、個人情報を保護した状態で流量検知が実施できる。近年、プライバシーへの配慮の観点から、監視カメラの使用を回避する傾向があるが、実施形態1によれば、3次元センサ300で撮影された疎(スパース)な3次元点群データ100を用いているので、個人を特定することなく、流量検知を実施することができる。
また、実施形態1によれば、射影面を床面(地面)以外の平面にすることで、垂直方向の移動をカウントするなどの活用もできる。
また、実施形態1によれば、3次元センサ300を複数台用いても、複数の3次元点群データ100の対応する点群の座標の位置合わせが容易なので、3次元点群データ間の合成は簡単に行うことができ、広範囲な場所の流量調査が可能となる。なお、RGB(Red-Green-Blue)カメラなどの複数の監視カメラを使う場合は、スポット毎に設置位置・角度が変わるので、それぞれの画像(映像)間のマッピングが難しい。
[実施形態2]
実施形態2に係る物体移動計測装置について図面を用いて説明する。図9は、実施形態2に係る物体移動計測装置の構成を模式的に示したブロック図である。
物体移動計測装置200は、3次元センサ300で撮影された撮影現場の3次元点群データ100に基づいて検物体の移動を計測する装置である。物体移動計測装置200は、基準面決定部230と、物体抽出部242と、2次元射影部243と、膨張部244と、ラベリング部245と、3次元変換部246と、マッチング部247と、識別情報付与部251と、移動方向特定部252と、カウント部253と、を備える。
基準面決定部230は、3次元センサ300で撮影された撮影現場の3次元点群データ100から1又は複数の平面を検出し、検出した平面の中から基準面を決定するように構成されている。物体抽出部242は、3次元点群データ100から物体の点群を抽出するように構成されている。2次元射影部243は、抽出した物体の点群を、基準面と平行な平面に、各点1画素として2次元射影した画素群を作成するように構成されている。膨張部244は、2次元射影した画素群の各画素を、近接する画素が互いに接するように、膨張した画素群を作成するように構成されている。ラベリング部245は、膨張した前記画素群のうち、近接する画素が互いに接する画素に同じラベルでラベリング処理した画素群を作成するように構成されている。3次元変換部246は、2次元射影したときの点群と画素群との関係に基づいて、ラベリング処理した前記画素群を、3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した点群を作成するように構成されている。マッチング部247は、3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した前記点群のうち検出条件に適合する点群に係る物体を検出するように構成されている。識別情報付与部251は、検出された最新の物体について、検出された過去の物体との同一性及び種別のそれぞれを判定して、過去の物体と同一かつ同種の物体に共通の識別情報を付与するように構成されている。移動方向特定部252は、識別情報を付与した物体の移動方向を特定するように構成されている。カウント部253は、特定した物体の移動方向に基づいて、カウントポイントで移動している物体の数をカウントするように構成されている。
実施形態2によれば、3次元点群データ100を2次元射影して画素を膨張させることでラベリング処理を高速化することができるので、データ処理を高速化して任意の場所で物体の移動の計測を容易に行うことに貢献することができる。
なお、実施形態1、2に係る物体移動計測装置は、いわゆるハードウェア資源(情報処理装置、コンピュータ)により構成することができ、図10に例示する構成を備えたものを用いることができる。例えば、ハードウェア資源1000は、内部バス1004により相互に接続される、プロセッサ1001、メモリ1002、ネットワークインタフェイス1003等を備える。
なお、図10に示す構成は、ハードウェア資源1000のハードウェア構成を限定する趣旨ではない。ハードウェア資源1000は、図示しないハードウェア(例えば、入出力インタフェイス)を含んでもよい。あるいは、装置に含まれるプロセッサ1001等のユニットの数も図10の例示に限定する趣旨ではなく、例えば、複数のプロセッサ1001がハードウェア資源1000に含まれていてもよい。プロセッサ1001には、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processor Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等を用いることができる。
メモリ1002には、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等を用いることができる。
ネットワークインタフェイス1003には、例えば、LAN(Local Area Network)カード、ネットワークアダプタ、ネットワークインタフェイスカード等を用いることができる。
ハードウェア資源1000の機能は、上述の処理モジュールにより実現される。当該処理モジュールは、例えば、メモリ1002に格納されたプログラムをプロセッサ1001が実行することで実現される。また、そのプログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、上記処理モジュールは、半導体チップにより実現されてもよい。即ち、上記処理モジュールが行う機能は、何らかのハードウェアにおいてソフトウェアが実行されることによって実現できればよい。
上記実施形態の一部または全部は以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
3次元センサで撮影された撮影現場の3次元点群データから1又は複数の平面を検出し、検出した前記平面の中から基準面を決定するように構成された基準面決定部と、
前記3次元点群データから物体の点群を抽出するように構成された物体抽出部と、
抽出した前記物体の前記点群を、前記基準面と平行な平面に、各点1画素として2次元射影した画素群を作成するように構成された2次元射影部と、
2次元射影した前記画素群の各画素を、近接する画素が互いに接するように、膨張した画素群を作成するように構成された膨張部と、
膨張した前記画素群のうち、近接する画素が互いに接する画素に同じラベルでラベリング処理した画素群を作成するように構成されたラベリング部と、
2次元射影したときの点群と画素群との関係に基づいて、ラベリング処理した前記画素群を、3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した点群を作成するように構成された3次元変換部と、
3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した前記点群のうち検出条件に適合する点群に係る物体を検出するように構成されたマッチング部と、
検出された最新の物体について、検出された過去の物体との同一性及び種別のそれぞれを判定して、前記過去の物体と同一かつ同種の物体に共通の識別情報を付与するように構成された識別情報付与部と、
前記識別情報を付与した前記物体の移動方向を特定するように構成された移動方向特定部と、
特定した前記物体の前記移動方向に基づいて、カウントポイントで移動している物体の数をカウントするように構成されたカウント部と、
を備える、物体移動計測装置。
[付記2]
前記3次元点群データにおいて監視対象領域を指定するように構成された監視対象領域指定部をさらに備え、
前記基準面決定部は、指定した前記監視対象領域にある点群の中から1又は複数の平面を検出するように構成されている、
付記1記載の物体移動計測装置。
[付記3]
前記監視対象領域指定部は、
前記3次元点群データの撮像全景における前記監視対象領域の範囲を指定するように構成された範囲指定部と、
前記3次元点群データの点群を所定の座標点を中心に回転させる角度を指定するように構成された角度指定部と、
を備え、
前記基準面決定部は、指定された前記範囲で前記3次元点群データに前記監視対象領域を設定し、指定された前記角度で前記監視対象領域を含む前記3次元点群データの点群を前記所定の座標点を中心に回転させた画像を作成するように構成されている、
付記2記載の物体移動計測装置。
[付記4]
前記検出条件を指定するように構成された検出条件指定部をさらに備え、
前記マッチング部は、3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した前記点群のうち、指定した前記検出条件に適合する点群に係る物体を検出するように構成されている、
付記1乃至3のいずれか一に記載の物体移動計測装置。
[付記5]
前記識別情報付与部は、
物体の同一性の判定において、検出された前記最新の物体の所定の同一性要素を算出して、検出された前記過去の物体について算出された同一性要素と比較して、前記最新の物体と前記過去の物体との同一性を判定し、
物体の種別の判定において、前記最新の物体の種別要素を算出して、最新の物体の種別を判定する、
ように構成されている、
付記1乃至4のいずれか一に記載の物体移動計測装置。
[付記6]
前記物体抽出部は、前記3次元点群データから、決定した前記基準面の点群を削除することで、前記物体の点群を抽出するように構成されている、
付記1乃至5のいずれか一に記載の物体移動計測装置。
[付記7]
ユーザの操作により、前記基準面の決定に係る情報、及び、前記検出条件に係る情報を入力するように構成されている入力部をさらに備える、
付記1乃至6のいずれか一に記載の物体移動計測装置。
[付記8]
付記1乃至7のいずれか一に記載の物体移動計測装置と、
前記物体移動計測装置と通信可能に接続されるとともに、撮影現場を撮影する3次元センサと、
を備える、物体移動計測システム。
[付記9]
ハードウェア資源を用いて物体の移動を計測する物体移動計測方法であって、
3次元センサで撮影された撮影現場の3次元点群データから1又は複数の平面を検出し、検出した前記平面の中から基準面を決定するステップと、
前記3次元点群データから物体の点群を抽出するステップと、
抽出した前記物体の前記点群を、前記基準面と平行な平面に、各点1画素として2次元射影した画素群を作成するステップと、
2次元射影した前記画素群の各画素を、近接する画素が互いに接するように、膨張した画素群を作成するステップと、
膨張した前記画素群のうち、近接する画素が互いに接する画素に同じラベルでラベリング処理した画素群を作成するステップと、
2次元射影したときの点群と画素群との関係に基づいて、ラベリング処理した前記画素群を、3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した点群を作成するステップと、
3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した前記点群のうち検出条件に適合する点群に係る物体を検出するステップと、
検出された最新の物体について、検出された過去の物体との同一性及び種別のそれぞれを判定して、前記過去の物体と同一かつ同種の物体に共通の識別情報を付与するステップと、
前記識別情報を付与した前記物体の移動方向を特定するステップと、
特定した前記物体の前記移動方向に基づいて、カウントポイントで移動している物体の数をカウントするステップと、
を含む、物体移動計測方法。
[付記10]
物体の移動を計測する処理をハードウェア資源に実行させるプログラムであって、
3次元センサで撮影された撮影現場の3次元点群データから1又は複数の平面を検出し、検出した前記平面の中から基準面を決定する処理と、
前記3次元点群データから物体の点群を抽出する処理と、
抽出した前記物体の前記点群を、前記基準面と平行な平面に、各点1画素として2次元射影した画素群を作成する処理と、
2次元射影した前記画素群の各画素を、近接する画素が互いに接するように、膨張した画素群を作成する処理と、
膨張した前記画素群のうち、近接する画素が互いに接する画素に同じラベルでラベリング処理した画素群を作成する処理と、
2次元射影したときの点群と画素群との関係に基づいて、ラベリング処理した前記画素群を、3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した点群を作成する処理と、
3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した前記点群のうち検出条件に適合する点群に係る物体を検出する処理と、
検出された最新の物体について、検出された過去の物体との同一性及び種別のそれぞれを判定して、前記過去の物体と同一かつ同種の物体に共通の識別情報を付与する処理と、
前記識別情報を付与した前記物体の移動方向を特定する処理と、
特定した前記物体の前記移動方向に基づいて、カウントポイントで移動している物体の数をカウントする処理と、
を前記ハードウェア資源に実行させる、プログラム。
なお、上記の特許文献の各開示は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとし、必要に応じて本発明の基礎ないし一部として用いることが出来るものとする。本発明の全開示(特許請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択(必要により不選択)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲及び図面を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。また、本願に記載の数値及び数値範囲については、明記がなくともその任意の中間値、下位数値、及び、小範囲が記載されているものとみなされる。さらに、上記引用した文献の各開示事項は、必要に応じ、本願発明の趣旨に則り、本願発明の開示の一部として、その一部又は全部を、本書の記載事項と組み合わせて用いることも、本願の開示事項に含まれる(属する)ものと、みなされる。
1 物体移動計測システム
10 人
10a 人点群
10b 人射影画素群
10c 人ラベリング膨張画素群
10d 人ラベリング点群
11 車
11a 車点群
11b 車射影画素群
11c 車ラベリング膨張画素群
11d 車ラベリング点群
12 地面
12a 基準面
12b 射影基準面
20 人検出枠
21 車検出枠
40a、40b、40c 射影画素群
41a、41b、41c 膨張画素群
42a、42b、42c ラベリング画素群
50 人識別情報
51 車識別情報
60 人移動方向
61 車移動方向
100 3次元点群データ
200 物体移動計測装置
210 前処理部
211 フォーマット変換部
212 ノイズ除去部
220 監視対象領域指定部
221 範囲指定部
222 角度指定部
230 基準面決定部
231 平面検出部
232 基準面選択部
233 基準面記憶部
240 物体検出部
241 検出条件指定部
242 物体抽出部
243 2次元射影部
244 膨張部
245 ラベリング部
246 3次元変換部
247 マッチング部
250 経路監視部
251 識別情報付与部
252 移動方向特定部
253 カウント部
260 ユーザインタフェイス部
261 表示部
262 入力部
270 結果出力部
280 結果データベース
300 3次元センサ
1000 ハードウェア資源
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 ネットワークインタフェイス
1004 内部バス

Claims (10)

  1. 3次元センサで撮影された撮影現場の3次元点群データから1又は複数の平面を検出し、検出した前記平面の中から基準面を決定するように構成された基準面決定部と、
    前記3次元点群データから物体の点群を抽出するように構成された物体抽出部と、
    抽出した前記物体の前記点群を、前記基準面と平行な平面に、各点1画素として2次元射影した画素群を作成するように構成された2次元射影部と、
    2次元射影した前記画素群の各画素を、近接する画素が互いに接するように、膨張した画素群を作成するように構成された膨張部と、
    膨張した前記画素群のうち、近接する画素が互いに接する画素に同じラベルでラベリング処理した画素群を作成するように構成されたラベリング部と、
    2次元射影したときの点群と画素群との関係に基づいて、ラベリング処理した前記画素群を、3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した点群を作成するように構成された3次元変換部と、
    3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した前記点群のうち検出条件に適合する点群に係る物体を検出するように構成されたマッチング部と、
    検出された最新の物体について、検出された過去の物体との同一性及び種別のそれぞれを判定して、前記過去の物体と同一かつ同種の物体に共通の識別情報を付与するように構成された識別情報付与部と、
    前記識別情報を付与した前記物体の移動方向を特定するように構成された移動方向特定部と、
    特定した前記物体の前記移動方向に基づいて、カウントポイントで移動している物体の数をカウントするように構成されたカウント部と、
    を備える、物体移動計測装置。
  2. 前記3次元点群データにおいて監視対象領域を指定するように構成された監視対象領域指定部をさらに備え、
    前記基準面決定部は、指定した前記監視対象領域にある点群の中から1又は複数の平面を検出するように構成されている、
    請求項1記載の物体移動計測装置。
  3. 前記監視対象領域指定部は、
    前記3次元点群データの撮像全景における前記監視対象領域の範囲を指定するように構成された範囲指定部と、
    前記3次元点群データの点群を所定の座標点を中心に回転させる角度を指定するように構成された角度指定部と、
    を備え、
    前記基準面決定部は、指定された前記範囲で前記3次元点群データに前記監視対象領域を設定し、指定された前記角度で前記監視対象領域を含む前記3次元点群データの点群を前記所定の座標点を中心に回転させた画像を作成するように構成されている、
    請求項2記載の物体移動計測装置。
  4. 前記検出条件を指定するように構成された検出条件指定部をさらに備え、
    前記マッチング部は、3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した前記点群のうち、指定した前記検出条件に適合する点群に係る物体を検出するように構成されている、
    請求項1乃至3のいずれか一に記載の物体移動計測装置。
  5. 前記識別情報付与部は、
    物体の同一性の判定において、検出された前記最新の物体の所定の同一性要素を算出して、検出された前記過去の物体について算出された同一性要素と比較して、前記最新の物体と前記過去の物体との同一性を判定し、
    物体の種別の判定において、前記最新の物体の種別要素を算出して、最新の物体の種別を判定する、
    ように構成されている、
    請求項1乃至4のいずれか一に記載の物体移動計測装置。
  6. 前記物体抽出部は、前記3次元点群データから、決定した前記基準面の点群を削除することで、前記物体の点群を抽出するように構成されている、
    請求項1乃至5のいずれか一に記載の物体移動計測装置。
  7. ユーザの操作により、前記基準面の決定に係る情報、及び、前記検出条件に係る情報を入力するように構成されている入力部をさらに備える、
    請求項1乃至6のいずれか一に記載の物体移動計測装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一に記載の物体移動計測装置と、
    前記物体移動計測装置と通信可能に接続されるとともに、撮影現場を撮影する3次元センサと、
    を備える、物体移動計測システム。
  9. ハードウェア資源を用いて物体の移動を計測する物体移動計測方法であって、
    3次元センサで撮影された撮影現場の3次元点群データから1又は複数の平面を検出し、検出した前記平面の中から基準面を決定するステップと、
    前記3次元点群データから物体の点群を抽出するステップと、
    抽出した前記物体の前記点群を、前記基準面と平行な平面に、各点1画素として2次元射影した画素群を作成するステップと、
    2次元射影した前記画素群の各画素を、近接する画素が互いに接するように、膨張した画素群を作成するステップと、
    膨張した前記画素群のうち、近接する画素が互いに接する画素に同じラベルでラベリング処理した画素群を作成するステップと、
    2次元射影したときの点群と画素群との関係に基づいて、ラベリング処理した前記画素群を、3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した点群を作成するステップと、
    3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した前記点群のうち検出条件に適合する点群に係る物体を検出するステップと、
    検出された最新の物体について、検出された過去の物体との同一性及び種別のそれぞれを判定して、前記過去の物体と同一かつ同種の物体に共通の識別情報を付与するステップと、
    前記識別情報を付与した前記物体の移動方向を特定するステップと、
    特定した前記物体の前記移動方向に基づいて、カウントポイントで移動している物体の数をカウントするステップと、
    を含む、物体移動計測方法。
  10. 物体の移動を計測する処理をハードウェア資源に実行させるプログラムであって、
    3次元センサで撮影された撮影現場の3次元点群データから1又は複数の平面を検出し、検出した前記平面の中から基準面を決定する処理と、
    前記3次元点群データから物体の点群を抽出する処理と、
    抽出した前記物体の前記点群を、前記基準面と平行な平面に、各点1画素として2次元射影した画素群を作成する処理と、
    2次元射影した前記画素群の各画素を、近接する画素が互いに接するように、膨張した画素群を作成する処理と、
    膨張した前記画素群のうち、近接する画素が互いに接する画素に同じラベルでラベリング処理した画素群を作成する処理と、
    2次元射影したときの点群と画素群との関係に基づいて、ラベリング処理した前記画素群を、3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した点群を作成する処理と、
    3次元に変換して同じラベルでラベリング処理した前記点群のうち検出条件に適合する点群に係る物体を検出する処理と、
    検出された最新の物体について、検出された過去の物体との同一性及び種別のそれぞれを判定して、前記過去の物体と同一かつ同種の物体に共通の識別情報を付与する処理と、
    前記識別情報を付与した前記物体の移動方向を特定する処理と、
    特定した前記物体の前記移動方向に基づいて、カウントポイントで移動している物体の数をカウントする処理と、
    を前記ハードウェア資源に実行させる、プログラム。
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