JP2023019890A - 二重管型触媒反応管及び水素製造装置 - Google Patents

二重管型触媒反応管及び水素製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】熱膨張に起因する触媒の摩損を抑制できる二重管型触媒反応管及び水素製造装置を提供する。【解決手段】本発明の二重管型触媒反応管は、外管10と、外管10に対して同芯に配置された内管20と、外管10と内管20との間に充填された触媒30と、を備え、原料ガスG1を触媒30に接触させて化学反応させる二重管型触媒反応管100Aであって、内管20は、第1スリーブ50に覆われるものである。本発明によれば、熱膨張に起因する触媒の摩損を抑制できる。【選択図】図2A

Description

本発明は、二重管型触媒反応管及び水素製造装置に関する。
従来、水素製造装置は、原料ガスとして天然ガスなど炭化水素類ガスを、水蒸気とともに改質器に供給し、改質触媒で反応させて水素含有ガスを生成するものとして知られている(例えば、特許文献1~3参照)。この改質器には、二重管型触媒反応管が収容されている。改質触媒は二重管の外管と内管の間に充填され、外管の外側より加熱される。改質触媒を出た水素含有ガス(改質ガス)は、内管を通り、改質管の出口ノズルより取り出される。内管を流れる改質ガスによって、改質触媒が加熱される。内管の内部にアルミナボール等の充填物を充填すれば、内管を通る改質ガスから改質触媒への伝熱が促進される。二重管型触媒反応管の触媒層は650℃から900℃程度の高温に加熱される。そのため水素製造装置は、起動に時間がかかること、温度の頻繁な上下動は装置に熱負荷をかけること、連続運転の方が効率は高いことなどの理由により、一般的に昼夜連続運転されることが多い。
一方、近年、燃料電池自動車に水素を充填する水素ステーションにおいては、小規模の水素製造装置(又は改質器)が用いられ、必要な分だけ水素を製造するように運転し、不要な時は停止する方が経済的である。
ところで、改質器の運転中は、外管や内管が熱膨張し、また、運転停止時は、冷えることで外管や内管が熱収縮する。この熱膨張及び熱収縮により、外管と内管との膨張差が起こり、触媒と外管又は内管との接触、あるいは触媒同士の接触により、触媒が摩損することがある。そのため、特許文献2では、充填した触媒の下方に設けられる皿部を、外管が熱膨張する場合は、内管で支持し、外管が熱収縮する場合は、外管で支持するものが記載されている。また、特許文献3では、外管と内管との間の空間を多孔板で複数段に仕切り、触媒を充填したものが記載されている。
特開昭47-026401号公報 特開昭61-114730号公報 特開2004-057955号公報
しかしながら、特許文献2又は特許文献3にみられるような手段では、触媒同士の接触を抑制することができるが、起動時又は停止時に、外管又は内管が熱伸縮することによって、触媒が摩耗する、という問題がある。また、特許文献3にみられるような手段では、触媒の交換作業性やホットスポットが発生するなど新たな問題が懸念される。
そこで、本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであり、熱膨張に起因する触媒の摩損を抑制できる二重管型触媒反応管及び水素製造装置を提供することを目的とする。
本発明に係る1つの態様の二重管型触媒反応管は、外管と、前記外管に対して同芯に配置された内管と、前記外管と前記内管との間に充填された触媒と、を備え、原料ガスを前記触媒に接触させて化学反応させる二重管型触媒反応管であって、前記内管は、第1スリーブに覆われる、ことを特徴とする。
また、本発明に係る別の1つの態様の二重管型触媒反応管は、外管と、前記外管に対して同芯に配置された内管と、前記外管と前記内管との間に充填された触媒と、を備え、原料ガスを前記触媒に接触させて化学反応させる二重管型触媒反応管であって、前記外管と触媒層の間に、第2スリーブを挟む、ことを特徴とする。
さらに、本発明に係る別の1つの態様の二重管型触媒反応管は、外管と、前記外管に対して同芯に配置された内管と、前記外管と前記内管との間に充填された触媒と、を備え、原料ガスを前記触媒に接触させて化学反応させる二重管型触媒反応管であって、前記内管は、第1スリーブに覆われており、前記外管と触媒層の間に第2スリーブを挟む、ことを特徴とする。
本発明に係る別の1つの態様の水素製造装置は、触媒反応装置を備える水素製造装置であって、前記触媒反応装置は、反応炉の内部に第1の態様に記載の二重管型触媒反応管を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、熱膨張に起因する触媒の摩損を抑制できる二重管型触媒反応管及び水素製造装置を提供することができる。
図1は、水素製造装置の概略を示す説明図である。 図2Aは、本発明に係る第1の実施形態の二重管型触媒反応管を示す断面図である。 図2Bは、本発明に係る第1の実施形態の他の二重管型触媒反応管を示す断面図である。 図2Cは、本発明に係る第1の実施形態の他の二重管型触媒反応管を示す断面図である。 図3は、図2Aの二重管型触媒反応管の内部における(a)平衡状態、(b)熱膨張状態を示す説明図である。 図4は、二重管型触媒反応管の運転回数と圧力損失との関係を示すグラフである。 図5は、本発明に係る第2の実施形態の二重管型触媒反応管を示す断面図である。 図6は、本発明に係る第2の実施形態の伝熱促進部材を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本明細書の実施形態においては、全体を通じて、同一の部材には同一の符号を付している。
[第1の実施形態]
まず、本発明に係る第1の実施形態の二重管型触媒反応管についての説明をする前に、一般的な水素製造装置200の一例について説明する。図1は、水素製造装置200の概略を示す説明図である。図2Aから図2Cは、本発明に係る第1の実施形態の二重管型触媒反応管を示す断面図である。
図1に示すように、水素製造装置200は、脱硫器210と、改質器220と、変成器230と、気液分離器240と、水素精製装置250と、オフガスホルダ260とを備えている。図1中、符号Gは原料ガス、Gは改質ガス、Gは排出ガス、Gは変成ガス、Gは精製ガス、OGはオフガスを各々図示する。
脱硫器210は、例えば都市ガスやLPGなどの炭化水素系燃料などの原料ガスGに付臭剤として含有している硫黄成分を除去する。硫黄成分は後工程で使用される改質器220の水蒸気改質触媒(以下「触媒」という)の触媒毒になるために、あらかじめ原料ガスGに含有される硫黄成分をこの脱硫器210で除去する。
具体的には、脱硫器210は、例えばCo-Mo系又はNi-Mo系等の水素化触媒と、硫化水素を吸着するZnO系脱硫触媒とから構成される水添脱硫触媒が充填された流路で構成されている。原料ガスGと、水素Hとを供給することで、水素添加(以下「水添」という)反応させ、硫黄成分を硫化水素に変換し、硫化水素を酸化亜鉛に取り込んで、硫化亜鉛とし、硫黄成分を除去する。この水添脱硫の反応は、下記反応式(1)、(2)のとおりである。
CmHnS+H → CmHn+HS・・・(1)
S+ZnO → HO+ZnS・・・(2)
なお、脱硫器210は、水添反応による脱硫でなく、硫黄化合物用吸着剤を用いた吸着脱硫であってもよい。また、硫黄成分を含まない原料ガスGの場合には、脱硫器210を備える必要がない。
改質器220は、原料ガスG1に水蒸気(又は純水)を加え、高温下(例えば650℃から900℃)で後述する水蒸気改質触媒(以下「触媒」という)30に接触させることで、脱硫後の原料ガスGを化学反応させて、水素や一酸化炭素などの改質ガスGを生成するものである。この水蒸気改質の反応は、下記反応式(3)、(4)のとおりである。
CmHn+mHO → mCO+(m+n/2)H・・・(3)
CO+3H ←→ CH+HO・・・(4)
式(4)の反応は高温度であるほど、水素が発生する反応が進行する。これら水蒸気改質反応は、吸熱反応となる。なお、触媒の表面上に炭素を析出させないよう、混合する水蒸気/炭素比は一般に約3倍以上で運転される。
この改質器220は、図2に示すように、外管10と内管20との二重管型の触媒反応管(以下、「二重管型触媒反応管」という。)100Aを有するものであり、外管10と内管20との間は環状空間100aが形成されている。この環状空間100aには、図2に示すように、触媒30が充填されている。この二重管型触媒反応管100Aは、反応炉に複数本配列されて収納されている。なお、二重管型触媒反応管100Aの詳細については、後で説明する。
変成器230は、改質器220から送出された改質ガスG中の一酸化炭素(CO)を水蒸気と反応させ、更に多くの水素H含む変成ガスGを生成するものである。このCO変成の反応式は、下記反応式(5)のとおりである。
(5)CO+HO ←→ CO+H・・・(5)
この変成器230では、例えば200℃から500℃の反応温度に応じて、例えばFe-Cr系、Cu-Zn系又はPt系などの変成触媒が用いられるが、これらに限定されるものではない。
気液分離器240は、変成ガスGから水分を凝縮水として分離除去するものである。気液分離器240からの凝縮水は別途排水として処理される。
水素精製装置250は、例えば吸着剤を用いて、水素以外の例えば二酸化炭素、メタン、一酸化炭素、水蒸気などのガスを吸着するもので、水分除去後の変成ガスGから水素Hのみを分離し、最終的に水素濃度を例えば99.999%程度までの精製ガスGとして精製することが可能なものである。この水素精製装置250で発生するオフガスOGは、オフガスホルダ260を介して、改質器220の加熱用の燃焼バーナー220aの燃料として用いられることがある。
なお、水素製造装置200においては、水素精製装置250に代えて、公知の水素精製手段、例えば水素透過膜などを用いて、水分除去された変成ガスGから水素を分離するような膜分離装置などを備えてもよい。
このような構成により、水素製造装置200は、原料供給源270からの原料ガスGを脱硫器210に送り、硫黄成分を除去し、その後、脱硫後の原料ガスGを水蒸気とともに改質器220に供給し、水素を含む改質ガスGを生成する。その後、改質ガスGを変成器230で変成ガスGとし、さらに、水素を生成し、変成ガスGから気液分離器240で凝縮水を分離し、水素精製装置250で水素以外の成分を吸着して、精製ガスGとして多量の水素(H)を製造する。
つぎに、改質器220の二重管型触媒反応管について説明する。図2Aは、本発明に係る実施形態の二重管型触媒反応管100Aを示す断面図である。
図2Aに示すように、本実施形態に係る二重管型触媒反応管100Aは、外管10と、外管10に対して同芯に配置された内管20と、で構成されている。外管10の内周面11と、内管20の外周面22との間には、環状空間100aが形成されており、この環状空間100aに後述する水蒸気改質触媒30が充填されている。
まず、外管10は、内径に対する長さが十分大きい略円筒状のものであり、一端側が鏡板10aで閉じられており、他端側が例えばフランジ10dなどを介して、蓋体10fで閉鎖されている。なお、外管10や内管20などの各寸法や材料は、水素製造装置200の水素製造量などに応じて、適宜設計変更されてよい。
外管10は、一端側(下方側)端部、例えば、底側の鏡板10aに補助筒40が溶接されている。そして、この補助筒40は、内管20が熱膨張した場合でも、内管20の下端側が自由端として伸縮可能となるように挿入されており、半径方向の位置が規制されるようになっている。つまり、補助筒40の内周面41の内径は、内管20の外周面22の外径よりも直径が若干大きくなっている。
また、補助筒40は、環状空間100a内で改質された改質ガスGが外管10から内管20に移動できるように、複数の切欠43を下方に有している。なお、補助筒40は、切欠43を設ける以外として、例えば複数の穴を有してもよく、あるいは、補助筒40自体がパンチングプレートなどで形成されてもよい。
内管20の円筒部20aは、改質ガスGの熱を内管20に伝達(伝熱)させる複数の伝熱促進体56(詳細は後述する。)を充填するための内部空間20cを有している。この内部空間20cは、内管20の円筒部20aの内周面21と、円筒部20aの下方に設けられた受け板24とから形成される空間により形成されている。なお、受け板24には、伝熱促進体56の外径よりも短辺が少なくとも小さい長穴、又は、伝熱促進体56の外径よりも小さい円形の穴がそれぞれ複数個形成されている。
内管20に一体となった鉛直軸方向の上方側に備えられた排出管23は、外管10の上部開口10eで溶接されている。つまり、内管20は、上方の一方側が外管10に固定され、下方の他方側は自由端になっており、内管20が熱膨張しても、外管10に拘束されることなく補助筒40内において鉛直軸方向に自由に伸縮できるようになっている。
ここで、外管10と内管20との間に形成される環状空間100aに充填される触媒30について説明する。
触媒30は、例えばアルミナ(Al)やジルコニア(ZrO)や酸化ケイ素(SiO)などの担体に、例えばニッケル(Ni)を含浸させたニッケル系触媒が用いられる。これ以外としては、例えばルテニウム(Ru)やロジウム(Rh)などを含侵させた他の公知の水蒸気改質用の触媒を用いるようにしてもよい。触媒30は二重管型触媒反応管100Aのサイズによって選定されるが、小型の水素製造装置では、一般に直径が例えば2mmから6mm程度の球状体(ボール)であるが、円柱状のものであってもよい。
つづいて、内管20の内部空間20cに充填される伝熱促進体56について説明する。この伝熱促進体56は、改質ガスGの熱を、内管20を介して水蒸気改質触媒30に伝えるために充填されている。熱伝達率(熱効率)向上のため、伝熱促進体56を充填する方が好ましいが、必ずしも必須の構成ではない。
伝熱促進体56は、例えばアルミナやジルコニアの球状体(ボール)のセラミック材料からなるものを用いるが、金属材料であってもよく、形状も球状体に限定されるものではなく、例えば円柱状や多角形状などであってもよい。
ところで、内管20は、図2Aに示されるように、第1スリーブ50に覆われている。つまり、第1スリーブ50は、内管20の外周面22よりも、若干大きく形成されている。この第1スリーブ50は、外管10に固定された補助筒40の上端において溶接されている。なお、外管10に補助筒40を設けることなく、第1スリーブ50を外管10の底側に直接溶接して、固定してもよいし、あるいは、第1スリーブ50を外管10に固定することなく、例えば、補助筒40の端部に載置し、移動可能な状態で内管20を覆うようにしてもよい。
第1スリーブ50は、例えばニッケル系合金、ステンレス鋼などのワイヤメッシュを用いてメッシュ状に形成されている。なお、ワイヤメッシュの代わりとして、例えばエキスパンドメタルのような網目状部材を用いて形成してもよい。また、第1スリーブ50にワイヤメッシュなどの網目状部材を用いる場合は、触媒30が内管20に接触しない開口とするのが好ましい。また、第1スリーブ50は、強度の向上や自己保形性のために、補強部材を適宜設けるようにしてもよい。
このような構成により、二重管型触媒反応管100Aでは、供給管13から外管10に供給された原料ガスGは、供給管13から導入され、外管10と内管20との間の環状空間100a内を鉛直軸下方側に進み、環状空間100a内に充填された水蒸気改質用の触媒30に接触し、改質ガスGを生成しながら下方の底側に進む。そして改質ガスGは補助筒40の下端に形成された切欠43を通過して、鉛直軸上方側に反転して内管20の内部空間20cに進み、伝熱促進体56同士の隙間を通過して、排出管23から管外部に排出される。
つぎに、二重管型触媒反応管100Aの熱膨張及び熱収縮について説明する。図3においては、二重管型触媒反応管100Aの内部における平衡状態を(a)に、熱膨張状態を(b)に示す図である。
二重管型触媒反応管100Aは、図1に示す水素製造装置200の運転時に外部から加熱されるため、外管10が始めに熱膨張し、次に内管20が熱膨張する。一方、運転停止時は、外管10が先に温度低下し(冷却され)、次に内管20が温度低下する(冷却される)。そのため、運転と停止を繰り返し行うと、外管10と内管20との間に熱膨張差が生じるため、上述したように、内管20は一方側の端部が固定されておらず、補助筒40内で自由に伸縮できる構造になっている。
装置停止中又は運転中の温度平衡状態において、二重管型触媒反応管100Aの内部は、図3(a)の状態になっている。改質器220が昇温され、熱膨張し始めると、図3(b)の状態のように、外管10は下方に向かって伸び、内管20も下方に向かって伸び、さらに、第1スリーブ50も下方に向かって伸びることになる。
このとき、外管10、内管20及び第1スリーブ50に着目すると、平衡状態での外管10のある「点A」及び第1スリーブ50のある「点B」は、図3(b)において、それぞれ「点A’」及び「点B’」に移動する(伸びる)ことになる。この「点A」及び「点B」の移動量は、実質的に等しいものとみなすことができる。また、内管20の「点C」は、図3(b)において、「点C’」に移動することになる。この「点C」の移動量は、「点A」及び「点B」の移動量よりも小さくなる。
一方、環状空間100aに充填されている触媒30側に着目すると、二重管型触媒反応管100Aの内部が熱膨張状態になっても、外管10の内周面11の「点A」に接触している触媒Dは、「点A」が移動した「点A’」に接触し続けることになる。また、第1スリーブ50の外周面52の「点B」に接触している触媒Eは、「点B」が移動した「点B’」に接触し続けることになるから、触媒30は、全体として外管10と一緒に移動することになる。そのため、従来技術のように、触媒30が外管10や内管20で擦られるようなことが起こらず、触媒30同士の擦れも起こり難い。
また、伝熱促進体56に着目すると、二重管型触媒反応管100Aの内部が熱膨張状態になっても、内管20の内周面21の「点C」に接触している伝熱促進体Fは、「点C」が移動した「点C’」に接触し続けることになる。
逆に、改質器220の運転が停止されると、外管10は上方に向かって縮み、また、第1スリーブ50も上方に向かって縮むことになり、遅れて内管20も上方に向かって縮むことになる。この場合も、「点A」と触媒Dとの関係及び「点B」と触媒Eとの関係は、昇温の場合と方向が異なるだけであり、位置関係は維持される。なお、「点C」と伝熱促進体Fとの関係も同様である。
この結果、本実施形態に係る二重管型触媒反応管100Aによれば、外管10、内管20の熱膨張に起因する触媒の摩損を抑制することができる、という顕著な効果を奏することとなる。
最後に、本実施形態の二重管型触媒反応管100Aを繰り返し使用した場合の圧力損失の変化について説明する。図4は、二重管型触媒反応管の運転回数と反応管に窒素ガスを所定量流通された時の圧力損失との関係を示すグラフである。
本実施形態の二重管型触媒反応管100Aの実施例品と、従来品とを、改質器220の運転条件と同等の加熱条件に設置し、運転及び停止(例えば、高温850℃及び低温100℃未満)を繰り返し、運転回数と圧力損失との関係を実験により求めた。触媒30の摩損が進行すると、二重管型触媒反応管100Aの下方側に粉状になった触媒30が溜まるため、圧力損失が大きくなるから、圧力損失を確認することで触媒30の摩損状態をある程度確認することができる。
図4に示すように、従来品では、運転回数が100回を超えたあたりから、圧力損失が大きく上昇し始め、200回程度で、100mmHgを超過した。
一方、実施例では、運転回数が1,000回を超えても、圧力損失が初期設計値の50mmHgから大きく上昇することがなかった。運転回数が1,300回でも100mmHg程度であった。
また、改質器220は、複数本の二重管型触媒反応管100Aを並列に有しているため、二重管型触媒反応管100Aごとに触媒30の摩損状態が異なっていると、圧力損失も異なるため、脱硫後の原料ガスGが圧力損失の小さい二重管型触媒反応管100Aに多く流れる偏流を起こすことがある。上述したように、水蒸気改質反応は吸熱反応であるから、触媒30の摩損量が多く、脱硫後の原料ガスGの供給量が少ない二重管型触媒反応管100Aは、熱が奪われることなく、温度が上昇することになり、二重管型触媒反応管100Aの設計温度に到達してしまうことがある。逆に、触媒30の摩損量が少なく、原料ガスGの供給量が多い二重管型触媒反応管100Aは、水蒸気改質反応により温度が低下し、生成する水素量が低下することになる。よって性能維持と改質管の耐久性向上のためにも、改質触媒30の摩耗を極力抑えることが効果的である。
以上説明したとおり、本発明に係る実施形態の二重管型触媒反応管100Aは、外管10と、外管10に対して同芯に固定された内管20と、外管10と内管20との間に充填された触媒30と、を備え、原料ガスGを触媒30に接触させて化学反応させる二重管型触媒反応管100であって、内管20は、第1スリーブ50に覆われるものである。これにより、環状空間100aにおいて、触媒30を内管20の外周面22に非接触状態で充填することができるから、外管10と内管20との間に熱膨張差又は収縮差があったとしても、触媒30は、内管20に対して相対的に変位することがあっても、外管10及び第1スリーブ50に対して相対的に変位することがない。
そのため、本実施形態の二重管型触媒反応管100Aによれば、触媒30は、内管20の外周面22で擦れることがなく、触媒30の摩損を抑制することができる。また、触媒30の摩損が抑制されているため、触媒30の交換間隔(耐久性)を長くすることができ、そして、運転と停止を繰り返しても問題が起こらないため、水素製造装置200を昼夜連続運転したり、運転停止中の暖気運転を行ったりする必要がなく、燃料費や電気代などの経済性に優れたものとなる。
本実施形態では、外管10は、一端側に内管20が固定され、他端側に第1スリーブ50が固定されている。これにより、外管10が重力方向下方側である他端側に向かって熱膨張しても、第1スリーブ50は外管10の他端側に追従して絶対位置が変位する。なお、外管10に第1スリーブ50が固定されていなくても、第1スリーブ50にかかる摩擦は、内管20側よりも触媒30側の方が大きいため、第1スリーブ50は外管10の熱膨張にほぼ追従して絶対位置が変位することになる。例えば、図3(b)において、熱膨張後の「点B’」の位置は、「点C’」の位置よりも、「点A’」の位置の高さに近くなる。
本実施形態では、第1スリーブ50は、外管10の他端側に設けられた補助筒40に固定されている。これにより、内管20の他端側は、補助筒40内で半径方向に位置が規制されるため、内管20と第1スリーブ50とを同芯に維持することができる。
上記実施形態では、第1スリーブ50は、メッシュ状に形成されていたが、複数の開口を有する板、例えば、パンチングメタルなどの多孔プレートやエキスパンドメタルで形成されてもよい。あるいは、第1スリーブ50は、金属粉末を焼き固めた焼結金属で形成されていてもよい。焼結金属は、粉末同士の間に微小な空隙を有する多孔質体であり、内周面51から外周面52へ、又は外周面52から内周面51へ、原料ガスGが透過可能である。ただし、原料ガスGが第1スリーブ50と内管20との間の隙間を通過(ショートカット)し易く、反応効率や熱伝達効率の向上が期待できないが、第1スリーブ50は、開口を有さないパイプ状であってもよい。
また、外管10に補助筒40を設けることなく、第1スリーブ50を外管10の底側に直接溶接して、固定してもよい。
また、第1の実施形態の二重管型触媒反応管100Aでは、図2Aに示すように、内管20は第1スリーブ50に覆われるものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、図2Bに示す別の態様のような二重管型触媒反応管100Bとしてもよい。図2Bに示す二重管型触媒反応管100Bでは、図2Aに示す第1スリーブ50の代わりに、第2スリーブ55を、外管10と触媒30の間に挟むような構成としている。第2スリーブ55を挟むことで、外管10と触媒30が直接接触しない状態になるため、触媒層が外管10と擦れたり、圧迫されたりすることにより、摩耗や変形することを防止することができる。
第2スリーブ55は、第1スリーブ50と同様に、例えばニッケル系合金、ステンレス鋼などのワイヤメッシュを用いてメッシュ状に形成されているもの、複数の開口を有する板、例えば、パンチングメタルなどの多孔プレートやエキスパンドメタル、あるいは、金属粉末を焼き固めた焼結金属で形成されていてもよい。なお、第2スリーブ55にワイヤメッシュ等を用いる場合は、触媒30が外管10に接触しない開口とする。また、第2スリーブ55は、強度の向上や自己保形性のために、補強部材を適宜設けてもよい。
さらに、図2Cに示す別の態様のような二重管型触媒反応管100Cとしてもよい。図2Cに示す二重管型触媒反応管100Cでは、図2Aに示す第1スリーブ50と図2Bに示す第2スリーブ55との両方を設置しており、図2Cに示すように、内管20は第1スリーブ50に覆われると共に、第1スリーブ50とは別の第2スリーブ55を、外管10と触媒30の間に挟み、第1スリーブ50と第2スリーブ55とを両方備える構成としている。これにより、第1スリーブ51の設置と、第2スリーブ55の設置の効果との相乗作用が発揮され、触媒30が内管20の外周面22で擦れることがなく、触媒30の摩損を抑制することができるとともに、外管10と触媒30が直接接触しない状態になるため、触媒層が外管10と擦れたり、圧迫されたりすることにより、摩耗や変形することを防止することができる。
[第2の実施形態]
図5は、本発明に係る第2の実施形態の二重管型触媒反応管を示す断面図である。図6は、本発明に係る第2の実施形態の伝熱促進部材を示す平面図である。なお、第1の実施形態の構成部材と同一部材については、同一符号を付してその説明は省略する。
実施形態の二重管型触媒反応管100Dは、外管10と、外管10に対して同芯に固定された内管20と、外管10と内管20との間に充填された触媒30と、を備え、原料ガスGを触媒30に接触させて改質ガスGに改質する二重管型触媒反応管100Dであって、内管20は内部に伝熱促進部材60が内周面21に非接触で挿入されているものである。これにより、内管20と伝熱促進部材60との間に熱膨張差又は収縮差があったとしても、内管20の内周面21が伝熱促進部材60に接触する場合がない。そのため、内管20は、伝熱促進部材60による内周面21側からの押圧力を受けることがなく、変形又は破損を抑制することができる
また、水蒸気改質反応の吸熱により触媒30を充填した環状空間100aに隣接する内管20の温度が低下するとしても、改質ガスGは内管20の内周面21と伝熱促進部材60との間の狭い隙間60eを速い流速で通過するため、熱伝達率を向上させることができる。
伝熱促進部材60は、図6に示すとおり、略円筒状のものであり、胴体部60aに内管20の内周面21に一定の間隔を空けて対面する外周面62を有している。胴体部60aは、上流側である鉛直方向の下方の端部が底蓋60bで支えられており、また、下流側である鉛直方向の上方の端部が上蓋60cで閉塞されている。これらは、熱膨張を考慮し、内管20と同じ材質のものが好ましい。ただし、伝熱促進部材60は、中実の円柱状であってもよい。なお、外周面62が内管20の内周面21に対面する場合、伝熱促進部材60を半径方向に切断した断面の重心(中心)が、内管20の半径方向に切断した断面の中心にほぼ一致することになる。なお、胴体部60aの端部に設けられた底蓋60bは、一部に例えばガス穴(図示せず)が形成されており、胴体部60aの内圧が高くなった際、内部のガスを放出自在としている。
改質ガスG流れの下流側端部である上蓋60cは、内管20のテーパ部20bの形状に沿った円錐状又は円錐台状に形成されている。この上蓋60cにより、改質ガスGが流れるテーパ部20b付近の断面積を徐々に小さくし改質ガスGの流速を低下させないようになっている。
この伝熱促進部材60の外周面62には、例えば、直径1mmから5mm程度の細丸棒が、螺旋ピッチ20mmから100mm程度の等ピッチで螺旋状に溶接されて突起63が形成されている。なお、外周面62と突起63との熱膨張差を考慮すると、突起63は、連続的でなく、螺旋の進行方向に一定又は不定の間隔を有する断続的(間欠的)に設けるようにしてもよい。また、螺旋ピッチは等ピッチでなくてもよく、例えば、上蓋60cに向かって徐々に長くなるように異ならせてもよい。
内管20の内周面21と、伝熱促進部材60の突起63の最外周との間には隙間が形成されており、常温時では、突起63は内管20の内周面21と接触していない(非接触である)。なお、その隙間は、例えば1mmから5mm程度であるとよい。
このように、内管20の内周面21と伝熱促進部材60の螺旋状の突起63との間には、改質ガスGが旋回しながら通過する螺旋状流路60dが形成されている。螺旋状流路60dは、見掛け上の断面積が内管20の内側断面積の5容量%以上20容量%以下であることが好ましいが、これに限定されるものではない。このように、本実施形態の内管20に設置される伝熱促進部材60は、内管20の内部に伝熱促進部材60を設置することで、伝熱促進部材60を設置しない場合よりも、改質ガスGの流速を5倍から20倍に速くすることができる。また、改質ガスGの流速を速くすることで、改質ガスGから内管20に熱を伝える熱伝達率(熱伝達係数)を高くすることができる。
ただし、細丸棒の突起63に代えて、板状の羽根を外周面62に形成してもよく、この場合、外周面62の直径を例えば10mmから20mm程度まで小さくし、羽根の幅を大きくするとよい。さらに、隣接する羽根を、内管20の軸方向に平行に離れ、かつ、内管20の軸周りに等角度(例えば、45度から90度、あるいは180度)で螺旋階段の踏み板のように配置し、改質ガスGが直進できないようにすることで、略螺旋状流路60dを形成してもよい。
ここで、環状空間100aにおいて、原料ガスGが触媒30に接触すると、前述した式(3)、(4)の吸熱反応が起こる。よって、伝熱促進部材60を設置する位置としては、吸熱反応が大きく、外管10と内管20の温度差も大きい、上部領域に隣接する位置にのみに設定するようにしてもよい。
実施形態の内管20は、鉛直方向の上方の下流側に向かって絞られたテーパ部20bを有する。これにより、伝熱促進部材60の端部60c付近の空間が小さくなり、内管20の内周面21と伝熱促進部材60との間の狭い隙間を通過した後の改質ガスGが通過する場合においても、改質ガスGの流速がほぼ維持される。そのため、改質ガスG中に触媒粉やカーボン粉が存在するとしても、伝熱促進部材60に堆積することがない。
実施形態の伝熱促進部材60は、鉛直方向の上方の下流側に円錐状又は円錐台状の端部60cを有する。これにより、伝熱促進部材60の端部60c付近の空間が小さくなり、内管20の内周面21と伝熱促進部材60との間の狭い隙間を通過した後の改質ガスGの流速がほぼ維持される。そのため、改質ガスG中に触媒粉やカーボン粉が存在するとしても、伝熱促進部材60の端部60cに堆積することがない。
実施形態の内管20は、鉛直方向の上方の下流側に向かって絞られたテーパ部20bを有し、伝熱促進部材60は、鉛直方向の上方の下流側に円錐状又は円錐台状の端部60cを有し、端部60cは、テーパ部20bよりも下方に位置する。これにより、伝熱促進部材60の端部60c付近の空間をさらに小さくすることができる。そのため、改質ガスG中に触媒粉やカーボン粉が存在するとしても、伝熱促進部材60に堆積することがなく、改質ガスGが流れる流路の閉塞を防止することができる。
実施形態では、内管20の内周面21と伝熱促進部材60の外周面62との間に、螺旋状流路60dが形成されている。これにより、改質ガスGが円筒状の隙間を直線的に通過する場合に比べて、乱流となるから、熱伝達率を向上させることができる。
実施形態の内管20と外管10とは、図5に示すように、第1スリーブ50と、第2スリーブ55とに覆われている。なお、第1スリーブ50、第2スリーブ55とは、第1実施形態の態様において説明したので、その説明は省略する(図2C参照)。これにより、環状空間100aにおいて、触媒30を内管20の外周面22に非接触状態で充填することができるから、外管10と内管20との間に熱膨張差又は収縮差があったとしても、また、触媒30が内管20に対して相対的に変位することがあっても、内管20の外周面22が触媒30に接触することがなく、擦れることもない。そのため、内管20は、伝熱促進部材60による内周面21側からの押圧力だけでなく、触媒30による外周面22側からの押圧力も受けることがなく、つまり、内管20の両側から挟持圧縮されることがないから、変形することが更に抑制される。なお、図2Aに示す第1スリーブ50、図2Bで示す第2スリーブ55とする場合も同様に適用することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
図5及び図6に示す実施形態では、伝熱促進部材60は、外周面62を有する形状として、円筒状又は円柱状を挙げたが、多角形の筒状又は柱状に形成されてもよい。あるいは、一端側の上蓋60cに向かって細くなるテーパ筒状、段付き筒状などであってもよい。
図5及び図6に示す実施形態では、螺旋状流路60dを形成する突起63又は羽根は、伝熱促進部材60の外周面62に形成されていたが、内管20の内周面21に形成されていてもよく、両者に形成されていてもよい。あるいは、突起63又は羽根をリング状に形成し、胴体部60aの軸方向に沿って平行に複数個設け、改質ガスGが突起63又は羽根を通過する前後で乱流を発生させるようにしてもよい。
図5及び図6に示す実施形態では、螺旋状流路60dを形成するように突起63又は羽根が設けられていたが、改質ガスGが直線的に通過する場合に比べて、乱流となり、熱伝達率を向上させるような流路、例えばジグザクに蛇行するような流路を形成するように設けてもよい。
図5及び図6に示す実施形態では、伝熱促進部材60の外周面62に突起63又は羽根を突出するように設けたが、伝熱促進部材60の外周面62に溝を設けて、内管20の内周面21との間に螺旋状流路60dなどを形成してもよい。
以上の説明のとおり、本発明に係る実施形態では、二重管型触媒反応管100Aから100Dは、水素製造装置200の改質器220に用いられるものであったが、外管10と内管20との間の環状空間100aに、各種の触媒30が充填され、外管10と内管20とに熱膨張差が発生するような触媒反応装置に適用してもよい。
なお、本実施形態で説明した二重管型触媒反応管100A~100Dの縦型構造のものを逆転させた構成としてもよい。すなわち、図示はしないが、外管10に設ける供給管13と内管20に設ける排出管23とを底部側とし、供給管13から導入したGを触媒30により改質させ、その後頂部側に設ける切欠43から内管20内に導入して、排出管23を介して改質ガスGを外部へ排出させるようにしてもよいが、この構成に限定されるものではない。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
10 外管
11 内周面
13 供給管
20 内管
21 内周面
22 外周面
23 排出管
24 受け板
30 触媒
40 補助筒
41 内周面
43 切欠
50 第1スリーブ
51 内周面
52 外周面
55 第2スリーブ
56 伝熱促進体
60 伝熱促進部材
62 外周面
63 突起
100A~100D 二重管型触媒反応管
100a 環状空間
200 水素製造装置
205 圧縮器
210 脱硫器
220 改質器
230 変成器
240 気液分離器
250 水素精製装置
260 オフガスホルダ
270 原料供給源
280 純水又は水蒸気供給源
原料ガス
改質ガス
排出ガス
変成ガス
精製ガス
OG オフガス
PW 純水
本発明に係る1つの態様の二重管型触媒反応管は、外管と、前記外管に対して同芯に配置され、熱膨張で鉛直方向に伸縮できる内管と、前記外管と前記内管との間に充填された触媒と、を備え、原料ガスを前記触媒に接触させて化学反応させる二重管型触媒反応管であって、前記内管は、第1スリーブに覆われると共に、前記第1スリーブは、前記外管に固定され、又は前記外管に固定された補助筒に固定され、且つ、前記外管の熱膨張による鉛直方向の移動量と、前記第1スリーブの熱膨張による鉛直方向の移動量とが等しいことを特徴とする。
また、本発明に係る別の1つの態様の二重管型触媒反応管は、前記外管と前記触媒の間に、第2スリーブを挟む、ことを特徴とする。
さらに、本発明に係る別の1つの態様の二重管型触媒反応管は、前記第1スリーブ又は第2スリーブは、メッシュ状に形成されている、ことを特徴とする。

Claims (9)

  1. 外管と、
    前記外管に対して同芯に配置された内管と、
    前記外管と前記内管との間に充填された触媒と、を備え、
    原料ガスを前記触媒に接触させて化学反応させる二重管型触媒反応管であって、
    前記内管は、第1スリーブに覆われる、
    ことを特徴とする二重管型触媒反応管。
  2. 外管と、
    前記外管に対して同芯に配置された内管と、
    前記外管と前記内管との間に充填された触媒と、を備え、
    原料ガスを前記触媒に接触させて化学反応させる二重管型触媒反応管であって、
    前記外管と触媒層の間に、第2スリーブを挟む、
    ことを特徴とする二重管型触媒反応管。
  3. 外管と、
    前記外管に対して同芯に配置された内管と、
    前記外管と前記内管との間に充填された触媒と、を備え、
    原料ガスを前記触媒に接触させて化学反応させる二重管型触媒反応管であって、
    前記内管は、第1スリーブに覆われており、
    前記外管と触媒層の間に第2スリーブを挟む、
    ことを特徴とする二重管型触媒反応管。
  4. 前記外管は、一端側に前記内管が固定され、他端側に前記第1スリーブが固定される、
    ことを特徴とする請求項1又は3に記載の二重管型触媒反応管。
  5. 前記第1スリーブ又は前記第2スリーブは、メッシュ状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1、請求項3又は4のいずれか1項に記載の二重管型触媒反応管。
  6. 前記第1スリーブ又は前記第2スリーブは、複数の開口を有する多孔プレートで形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の二重管型触媒反応管。
  7. 前記内管の内部には伝熱促進体を配置することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の二重管型触媒反応管。
  8. 前記内管の内部には伝熱促進部材が内表面に非接触で挿入されており、
    前記内管は、鉛直方向の上方に下流側に向かって絞られたテーパ部を有し、
    前記伝熱促進部材は、鉛直方向の上方の下流側に円錐状又は円錐台状の端部を有し、
    前記端部は、前記テーパ部よりも下方に位置し、
    前記二重管型触媒反応管は、前記内管と前記伝熱促進部材との間に、螺旋状流路が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の二重管型触媒反応管。
  9. 触媒反応装置を備える水素製造装置であって、
    前記触媒反応装置は、反応炉の内部に請求項1から8までのいずれか1項に記載の二重管型触媒反応管を有する、
    ことを特徴とする水素製造装置。
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