JP2023016616A - デマンドレスポンスシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】電気自動車の走行用バッテリーの利用可能容量の予測誤差要因を少なくし、デマンドレスポンスの信頼性を向上させるデマンドレスポンスシステムを提供する。【解決手段】デマンドレスポンスシステム1は、参加予約取得部21、参加実績記録部22、参加確度演算部23及びリソース推定部24を備える。参加予約取得部21は、参加要請日時T3にデマンドレスポンスに参加する旨の参加予約Y2を取得する。参加実績記録部22は、サービス利用者Nごとに、参加要請日時にデマンドレスポンスに実際に参加した参加実績Sを記録する。参加確度演算部23は、サービス利用者Nごとに、参加予約Y2に対する参加実績Sの割合に基づいて、参加予約Y2の確実性を示す参加確度Kを求める。リソース推定部24は、サービス利用者Nごとに、参加確度Kを参加予約Y2に反映させて、デマンドレスポンスに活用される電力リソースRを推定する。【選択図】図2

Description

本発明は、デマンドレスポンスシステムに関する。
太陽光発電等の再生可能エネルギーの普及に伴い、電力供給量の制御が以前より難しくなっている。また、この普及に並行して、蓄電池、電気自動車、燃料電池等の電力を使用する需要家側の分散型エネルギーリソースの普及も進んでいる。これに伴い、従来型の大規模発電所による電力供給に加え、需要家側のエネルギーリソースを電力需給バランスの調整に活用する仕組みが構築されている。
この仕組みの一例として、仮想発電所(VPP)による需要家側の機器制御に応じた電力供給がある。また、デマンドレスポンス(DR)として、電力事業者から需要家側への要請に応じて、需要家側の電力の需要パターンを変化させる、又は需要家側から電力系統へ電力を供給する等の管理がなされている。特に、需要家側が所持又は利用する蓄電池、電気自動車等における電力をどのように活用するか等の工夫がなされている。
例えば、特許文献1には、VPPシステムにおける運用の対象となる電力機器を制御する制御装置について記載されている。この制御装置は、電力機器の充放電性能を示す情報を環境情報に基づいて補正し、補正後の充放電性能を示す情報及び電力機器に対する充放電動作の性能を示す情報に基づく運用計画に従って、電力機器に対する充放電動作を制御するよう構成されている。この構成により、電力機器の運用計画と実績との差を抑えるようにしている。
特開2020-156149号公報
ところが、デマンドレスポンスのサービス利用者が所持又は利用する電気自動車の走行用バッテリーに蓄電された電力を、充放電によって仮想発電所、デマンドレスポンス等に活用する際には、サービス利用者から申告されるデマンドレスポンス参加可否に関する情報の確実性を高める必要がある。しかし、サービス利用者は、外出等をするときに電気自動車を利用することがあり、デマンドレスポンスに参加することを表明していたとしても、実際には参加しないことがある。
例えば、電気自動車からの放電量が想定を下回ったこの場合には、デマンドレスポンスによる電力需要の低下幅や電力系統への送電量が想定を下回り、急きょ代替電源を確保したり、アグリゲータ等への違約金の支払いが発生したりするおそれがある。このリスクを回避するために、安全を見込んだ過小な放電量を想定した運用を行った場合、デマンドレスポンス等への参画によって得られる報酬が大幅に減少するといった課題がある。そのため、電気自動車の走行用バッテリーを利用したデマンドレスポンスの信頼性を高めるためには更なる工夫が必要とされる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたもので、電気自動車の走行用バッテリーを用いた電力リソースの利用可能容量の予測誤差要因を少なくし、信頼性を向上させることができるデマンドレスポンスシステムを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
リソースアグリゲータ、アグリゲーションコーディネータ及び小売電気事業者のうちの少なくともいずれかである電力事業者によって管理されるサービスサーバから複数のサービス利用者への参加要請に応じて、複数の前記サービス利用者が所持又は利用する電気自動車の走行用バッテリーの充放電を行うことによって電力需給調整によるデマンドレスポンスに利用されるデマンドレスポンスシステムであって、
前記サービスサーバから複数の前記サービス利用者への前記デマンドレスポンスの参加要請日時に対して、前記参加要請日時に前記デマンドレスポンスに参加する旨の参加予約を、複数の前記サービス利用者からの電子申告に基づいて取得する参加予約取得部と、
前記サービス利用者ごとに、前記参加要請日時に前記デマンドレスポンスに実際に参加した参加実績を監視し、記録する参加実績記録部と、
前記サービス利用者ごとに、過去の前記参加実績に基づいて、前記参加予約の確実性を示す参加確度を求める参加確度演算部と、
前記サービス利用者ごとに、前記参加確度を前記参加予約に反映させて、前記電力需給調整による前記デマンドレスポンスに活用される電力リソースを推定するリソース推定部と、を備えるデマンドレスポンスシステムにある。
前記一態様のデマンドレスポンスシステムにおいては、サービス利用者のデマンドレスポンスへの参加予約に対する過去の参加実績に基づいて、参加予約の確実性を示す参加確度を求め、参加確度を新たな参加予約に反映させる。これにより、サービス利用者が所持又は利用する電気自動車の走行用バッテリーの電力を、電力需給調整に電力リソースとして適切に活用することができる。そして、デマンドレスポンスによる電力リソースの誤差要因を少なくすることができる。
それ故、前記一態様のデマンドレスポンスシステムによれば、電気自動車の走行用バッテリーを用いた電力リソースの利用可能容量の予測誤差要因を少なくし、デマンドレスポンスの信頼性を向上させることができる。
実施形態にかかる、デマンドレスポンスシステムの全体構成を示す説明図。 実施形態にかかる、デマンドレスポンスシステムのソフトウェア構成を示す説明図。 実施形態にかかる、デマンドレスポンスシステムの時間的構成を示す説明図。 実施形態にかかる、デマンドレスポンスシステムの制御方法を示すフローチャート。
前述したデマンドレスポンスシステムにかかる好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
<実施形態>
本形態のデマンドレスポンスシステム1は、図1に示すように、電力事業者Mによって管理されるデマンドレスポンスのサービスサーバ2から複数のサービス利用者Nへの参加要請Y1に応じて、複数のサービス利用者Nが所持又は利用する電気自動車4の走行用バッテリー41における充放電の電力Pを、仮想発電所10を用いた電力需給調整に活用するよう構成されている。電力事業者Mは、リソースアグリゲータM3、アグリゲーションコーディネータM2及び小売電気事業者M1のうちの少なくともいずれかによって構成される。なお、図1においては、リソースアグリゲータM3、アグリゲーションコーディネータM2及び小売電気事業者M1を記載する。
図2に示すように、デマンドレスポンスシステム1は、参加予約取得部21、参加実績記録部22、参加確度演算部23及びリソース推定部24を備える。参加予約取得部21は、サービスサーバ2から複数のサービス利用者Nへのデマンドレスポンスの参加要請日時T3に対して、参加要請日時T3にデマンドレスポンスに参加する旨の参加予約Y2を、複数のサービス利用者Nからの電子申告に基づいて取得するよう構成されている。参加実績記録部22は、サービス利用者Nごとに、参加要請日時T3にデマンドレスポンスに実際に参加した参加実績Sを監視し、記録するよう構成されている。
参加確度演算部23は、サービス利用者Nごとに、参加予約Y2に対する参加実績Sの割合又は傾向に基づいて、参加予約Y2の確実性を示す参加確度Kを求めるよう構成されている。リソース推定部24は、サービス利用者Nごとに、参加確度Kを参加予約Y2に反映させて、仮想発電所10を用いた電力需給調整によるデマンドレスポンスに活用される電力リソースRを推定するよう構成されている。
以下に、本形態のデマンドレスポンスシステム1について詳説する。
図1に示すように、本形態のデマンドレスポンスシステム1は、デマンドレスポンスのサービス利用者Nが所持又は利用する電気自動車4の走行用バッテリー41を、仮想発電所10の電力需給調整に利用するものである。電力事業者Mと複数のサービス利用者Nとの間には、サービス利用者Nが所持又は利用する電気自動車4の走行用バッテリー41をデマンドレスポンスに利用する旨の契約がある。
図2に示すように、デマンドレスポンスのサービスサーバ2は、電力事業者Mによって管理されるコンピュータ等によって構成される。サービスサーバ2は、クラウド(クラウド・コンピューティング)によって構築されていてもよい。サービスサーバ2は、インターネット等の種々のネットワークを通じて複数のサービス利用者Nが所持するパーソナルコンピュータ、スマートフォン等の端末3と通信可能に接続される。
デマンドレスポンスとは、電力Pの需給バランスを調整するための仕組みであり、需要家側の電力Pの使用の抑制、需要家側から供給される電力Pの調整等を行うものである。
電力事業者MとしてのリソースアグリゲータM3とは、サービス利用者Nとしての電力Pの需要家とデマンドレスポンスの契約を直接行い、電力Pのリソースの制御を行う事業者のことをいう。電力事業者MとしてのアグリゲーションコーディネータM2とは、リソースアグリゲータM3が制御した電力量を束ね、一般送配電事業者、小売電気事業者M1等と電力Pの取引を直接行う事業者のことをいう。電力事業者Mとしての小売電気事業者M1とは、小売電気事業を営む事業者のことをいう。
仮想発電所10とは、VPP(バーチャル・パワー・プラント)とも呼ばれ、太陽光発電、蓄電池、電気自動車(EV)4、燃料電池等をまとめて制御して、発電、電力需要調整等の発電所と同等の機能を提供する仕組みのことをいう。本形態においては、電気自動車4の走行用バッテリー41を、仮想発電所10の電力需給調整に活用する。走行用バッテリー41の充放電には、走行用バッテリー41から電力系統へ送電(逆潮流、放電)を行うことの他に、サービス利用者Nとしての需要家における電力需要を走行用バッテリー41からの放電によって賄うこと、太陽光発電等による余剰発電量を走行用バッテリー41に充電(吸収)させること、電力需給をピークシフトさせるために走行用バッテリー41を活用すること等がある。
本形態のリソース推定部24は、原則として、電気自動車4の走行用バッテリー41に蓄えられた電力Pを放電する場合の電力リソースRを推定する。ただし、電力リソースRには、例外的に、電力系統、サービス利用者Nが利用する周辺機器等から走行用バッテリー41に充電される場合も含まれる。
電気自動車4には、エンジン及び走行用モータを備えるプラグインハイブリッド自動車等も含まれる。走行用バッテリー41とは、電気自動車4の走行に用いられることがある充放電可能な二次電池のことをいい、充電不可能な一次電池を除く。走行用バッテリー41は、走行用モータを駆動するために用いられる。
デマンドレスポンスに利用される電気自動車には、サービス利用者が所有するものの他に、リース会社又は電力事業者Mとサービス利用者との間のリース契約等によって貸し出されたもの等がある。
参加予約取得部21、参加実績記録部22、参加確度演算部23及びリソース推定部24は、電力事業者Mが運用又は利用するサービスサーバ2内のソフトウェアにおいて構築されている。参加予約取得部21、参加実績記録部22、参加確度演算部23及びリソース推定部24のそれぞれの一部は、サービス利用者Nが利用する、サービスサーバ2内のソフトウェアと連携する端末3のアプリケーション31等に構築されていてもよい。
(参加予約取得部21)
図2及び図3に示すように、サービスサーバ2の参加予約取得部21は、サービス利用者Nからのデマンドレスポンスの電子申告を、サービス利用者Nが所持又は利用する端末3から取得するものである。電力事業者Mのサービスサーバ2は、インターネット等を介して、仮想発電所10の電力需給調整における電力Pの充放電を行うための所定の日時である参加要請日時T3に、デマンドレスポンスに参加するか否かの要請を、複数のサービス利用者Nに対して行う。
電気自動車4の走行用バッテリー41を用いた電力Pの充放電に参加しようとするサービス利用者Nは、インターネット等を介して、参加要請日時T3にデマンドレスポンスに参加する旨の電子申告を行う。サービスサーバ2の参加予約取得部21は、サービス利用者Nの端末3からの参加予約Y2の電子申告を受け付ける。参加予約取得部21は、参加予約Y2がある場合を1のフラグ、参加予約Y2がない場合を0のフラグとして取得すればよい。
図3に示すように、参加予約取得部21は、参加要請日時T3よりも数時間以上前である参加予約取得時T1以前において、参加予約Y2を取得するよう構成されている。参加予約取得時T1は、例えば、参加要請日時T3の前日の朝8時までとすればよい。サービスサーバ2は、参加予約取得時T1までにデマンドレスポンスへの参加予約Y2を受け付け、参加要請日時T3までに仮想発電所10の電力需給調整の電力リソースRを推定する。
図2に示すように、参加予約取得部21は、少なくともいずれかのサービス利用者Nについて、参加予約Y2の他に、サービス利用者Nが使用するアプリケーション31の情報であって、サービス利用者Nが外出予定である日時を示す外出情報J1も取得するよう構成されている。電気自動車4は、サービス利用者Nが外出する場合には、利用される可能性が高くなる。そのため、サービスサーバ2は、サービス利用者Nが使用するアプリケーション31の外出情報J1に基づき、サービス利用者Nが外出予定である日時には、サービス利用者Nがデマンドレスポンスに参加できない可能性が高まることを検知することができる。
また、参加予約取得部21は、少なくともいずれかのサービス利用者Nについて、参加予約Y2の他に、サービス利用者Nが使用するアプリケーション31の情報であって、サービス利用者Nが在宅予定である日時を示す在宅情報J2も取得するよう構成されていてもよい。電気自動車4は、サービス利用者Nが在宅である場合には、利用される可能性が低くなる。そのため、サービスサーバ2は、サービス利用者Nが使用するアプリケーション31の在宅情報J2に基づき、サービス利用者Nが在宅予定である日時には、サービス利用者Nがデマンドレスポンスに参加できる可能性が高まることを検知することができる。
サービス利用者Nが使用するアプリケーション31としては、郵便物又は宅配便の配送予約、カレンダー、スケジューラ、スマートメータ等の情報を管理するアプリケーションがある。アプリケーション31の外出情報J1には、サービス利用者Nが使用するカレンダー又はスケジューラの情報がある。アプリケーション31の在宅情報J2には、サービス利用者Nが使用する郵便物又は宅配便の配送予約等を管理するアプリケーションの情報がある。郵便物又は宅配便の配送予約には、需要家としてのサービス利用者Nによる配送日時の指定、再配送日時の指定等がある。また、配送日時及び再配送日時には、日時が変更される場合もある。
スマートメータとは、従来型メータより短周期で電力使用量をカウントし、送信する電力メータのことをいう。スマートメータにおいて管理される過去の電力使用状況の情報は、参加予約取得部21が、スマートメータに利用されるアプリケーション31の外出情報J1又は在宅情報J2として利用することが可能である。スマートメータのアプリケーション31において管理される過去の電力使用状況の情報は、電力Pの需要家であるサービス利用者Nが、例えば、どの曜日、時間帯等に在宅であるか又は外出しているかの頻度を示すものである。そのため、参加予約取得部21がスマートメータの過去の電力使用状況の情報も利用することにより、サービスサーバ2が、サービス利用者Nがデマンドレスポンスに参加できる可能性をより的確に検知することができる。
(参加実績記録部22)
図2及び図3に示すように、参加実績記録部22は、複数のサービス利用者Nが、過去の日時T0について、過去に電子申告を行ったデマンドレスポンスの参加予約Y2の結果と、過去の参加予約Y2のあった参加要請日時T3にデマンドレスポンスに実際に参加した参加結果とを記録する。そして、参加実績記録部22は、予約結果に対して参加結果が得られた割合又は傾向を、サービス利用者Nごとに参加実績Sとして記録する。
参加実績記録部22においては、サービス利用者Nごとに、過去に行った参加予約Y2に対して、過去に実際にどれだけ参加予約Y2の通りに参加が達成されたかが参加実績Sとして集計される。参加実績記録部22は、各サービス利用者Nについて、参加要請日時T3ごとに、仮想発電所10を用いた電力需給調整によるデマンドレスポンスへの電力リソースRが終了した後に、参加実績Sを集計して蓄積する。
(参加確度演算部23)
図2及び図3に示すように、参加確度演算部23は、サービス利用者Nごとに、参加予約Y2の数と参加実績Sの数とを比較し、参加予約Y2の数に対する参加実績Sの数の割合を求める。この割合は、参加予約Y2の確実性を示す参加確度Kとして求められる。換言すれば、参加確度Kは、各サービス利用者Nによる参加予約Y2の信頼性を示すものである。参加確度Kを利用することにより、電力事業者Mによるデマンドレスポンスを利用した電力リソースRの信頼性を高めることができる。また、参加確度Kは、サービス利用者Nごとに、参加予約Y2に対する参加実績Sの傾向として求めてもよい。
参加要請日時T3に参加予約Y2をしたデマンドレスポンスの案件について、この参加要請日時T3に当該サービス利用者Nが実際にデマンドレスポンスに参加した場合には、当該サービス利用者Nの参加確度Kが高くなる。一方、参加要請日時T3に参加予約Y2をしたデマンドレスポンスの案件について、この参加要請日時T3に当該サービス利用者Nが実際にデマンドレスポンスに参加しなかった場合には、当該サービス利用者Nの参加確度Kが低くなる。
(リソース推定部24)
図2及び図3に示すように、リソース推定部24は、サービス利用者Nごとに、参加確度Kを参加予約Y2に反映させることにより、参加予約Y2をそのまま受け入れるか、参加予約Y2を参加確度Kによって補正して受け入れるか、又は参加予約Y2をキャンセルするかについて決定するよう構成されている。リソース推定部24は、各サービス利用者Nについて、過去の参加実績Sに基づいて求められた参加確度Kを、新たな参加要請日時T3における参加予約Y2に反映させるよう構成されている。
参加確度Kが高いサービス利用者Nについては、新たな参加要請日時T3における参加予約Y2の確実性(信頼性)が高いとして、当該サービス利用者Nが所持又は利用する電気自動車4の走行用バッテリー41の電力Pを、電力リソースRに反映させる比率を高くする。参加確度Kが低いサービス利用者Nについては、新たな参加要請日時T3における参加予約Y2の確実性(信頼性)が低いとして、当該サービス利用者Nが所持又は利用する電気自動車4の走行用バッテリー41の電力Pを、電力リソースRに反映させる比率を低くする。
図3に示すように、リソース推定部24は、参加予約取得時T1よりも後であって参加要請日時T3よりも前の推定時T2において、仮想発電所10を用いた電力需給調整によるデマンドレスポンスに活用される電力リソースRを推定するよう構成されている。電力リソースRは、参加確度Kによって補正された、各サービス利用者Nについての参加予約Y2を用い、サービス利用者Nの全体の補正後の参加予約Y2の数の合計に基づいて求められる。
リソース推定部24は、参加確度Kが確度基準値よりも低いサービス利用者Nによる参加予約Y2をキャンセルして電力リソースRを推定するよう構成されている。参加確度Kは、例えば、パーセント表示、1以下の小数値等によって表される。確度基準値は、例えば、30%以下の値、0.3以下の値とすればよい。参加確度Kが低く評価されたサービス利用者Nが所有又は利用する電気自動車4については、参加予約Y2の確実性(信頼性)が低く、デマンドレスポンスによる電力リソースRに取り込むことにリスクが生じる。そのため、参加確度Kが確度基準値よりも低いサービス利用者Nによる参加予約Y2があったとしても、リソース推定部24が電力リソースRを求めるときには、当該サービス利用者Nの参加予約Y2はなかったものとして扱うことにより、電力リソースRに生じる誤差を減らすことができる。
また、リソース推定部24は、参加確度Kが低いサービス利用者Nほど、参加予約Y2が電力リソースRの推定に反映されにくくするよう構成されている。具体的には、リソース推定部24は、電力リソースRへの参加予約Y2の反映率をサービス利用者Nごとに求めてもよい。そして、反映率の基準値を100%又は1とし、各サービス利用者Nの参加確度Kが低いほど、100%未満又は1未満となる反映率が小さくなるようにする。
また、電気自動車4の走行用バッテリー41のリソース可能容量は、サービス利用者Nごとに異なると考えられる。リソース可能容量は、走行用バッテリー41の容量のうちの特定の割合とすればよい。リソース推定部24は、各サービス利用者Nの参加予約Y2に、各サービス利用者Nの反映率及びリソース可能容量を掛け合わせたものを合計して、電力リソースRを求めてもよい。
また、リソース推定部24は、いずれかのサービス利用者Nについて、参加予約Y2が行われた参加要請日時T3に、アプリケーション31の外出情報J1の日時の少なくとも一部が含まれる場合には、当該いずれかのサービス利用者Nによる参加予約Y2をキャンセルし、又は当該いずれかのサービス利用者Nの参加確度Kを低く補正して、電力リソースRを推定するよう構成されている。前述したように、サービス利用者Nが使用するアプリケーション31の外出情報J1は、サービス利用者Nが外出予定であることを示す。
そのため、所定の参加要請日時T3に参加予約Y2が行われたにも拘らず、その参加要請日時T3とアプリケーション31の外出情報J1の日時とが重複している場合には、当該サービス利用者Nの参加予約Y2の確実性が低いと判断される。この場合のサービス利用者Nの参加予約Y2のキャンセル又はサービス利用者Nの参加確度Kを低く補正することにより、デマンドレスポンスに参加するサービス利用者Nの全体の電力リソースRが小さくなるように補正される。
また、リソース推定部24は、いずれかのサービス利用者Nについて、参加予約Y2が行われた参加要請日時T3に、アプリケーション31の在宅情報J2の日時の少なくとも一部が含まれる場合には、当該いずれかのサービス利用者Nの参加確度Kを高く補正して、電力リソースRを推定するよう構成されている。前述したように、サービス利用者Nが使用するアプリケーション31の在宅情報J2は、サービス利用者Nが在宅予定であることを示す。
そのため、所定の参加要請日時T3に参加予約Y2が行われ、かつ、その参加要請日時T3とアプリケーション31の在宅情報J2の日時とが重複している場合には、当該サービス利用者Nの参加予約Y2の確実性が高いと判断される。この場合のサービス利用者Nの参加確度Kを高く補正することにより、デマンドレスポンスに参加するサービス利用者Nの全体の電力リソースRが大きくなるように補正される。
また、リソース推定部24は、参加要請日時T3についての天気予報の悪天候、好天気等の情報を取得し、この情報に基づいて電力リソースRを補正してもよい。
(デマンドレスポンスシステム1の制御方法)
次に、デマンドレスポンスシステム1の制御方法について、図4のフローチャートを参照して説明する。
デマンドレスポンスシステム1を稼働するときには、電力事業者Mのサービスサーバ2からデマンドレスポンスの複数のサービス利用者Nに対して、所定の参加要請日時T3にデマンドレスポンスに参加するか否かの参加要請Y1が行われる(ステップS101)。そして、サービスサーバ2は、各サービス利用者Nから参加予約Y2の電子申告があったか否かを判定し、この参加予約Y2の電子申告を受け付ける(ステップS102)。各サービス利用者Nから参加予約Y2の電子申告があったときには、サービスサーバ2は、参加予約取得部21によって、各サービス利用者Nからの参加要請日時T3における参加予約Y2を取得する(ステップS103)。
次いで、サービスサーバ2は、参加確度演算部23によって、参加予約Y2があったサービス利用者Nについて、過去の参加実績Sに基づいて参加確度Kを求める(ステップS104)。このとき、サービスサーバ2は、参加予約Y2があったサービス利用者Nごとに、過去の参加実績Sに基づいて参加確度Kを求める。次いで、サービスサーバ2は、参加要請日時T3よりも数時間以上前である参加予約取得時T1が経過するまで、ステップS102~S104を繰り返し実行する(ステップS105)。
そして、サービスサーバ2は、リソース推定部24によって、参加予約取得時T1が経過したときには、サービス利用者Nごとに、参加予約Y2を参加確度Kによって補正して、電力リソースRへの参加予約Y2の反映率を求める(ステップS106)。次いで、サービスサーバ2は、リソース推定部24によって、各サービス利用者Nの参加予約Y2に各サービス利用者Nの反映率及びリソース可能容量を掛け合わせたものを合計して、電力リソースRを推定する(ステップS107)。この電力リソースRは、参加予約Y2があった各サービス利用者Nの反映率が小さいほど小さくなる。また、電力リソースRは、各サービス利用者Nのリソース可能容量が小さい場合にも小さくなることがある。
次いで、サービスサーバ2は、参加実績記録部22によって、参加予約Y2があったサービス利用者Nごとに、参加要請日時T3において、電気自動車4の走行用バッテリー41から仮想発電所10の電力需給調整における電力Pの充放電があったか否かを監視する。この監視の際に、サービスサーバ2は、参加実績記録部22によって、参加予約Y2があったサービス利用者Nのうち、仮想発電所10を用いた電力需給調整に対して電気自動車4の走行用バッテリー41による電力Pの充放電が実際にあったサービス利用者Nについては、実際に参加があったことを検知する。参加実績記録部22によって、このサービス利用者Nの参加確度Kは、高くなるように補正される(ステップS108)。
一方、この監視の際に、サービスサーバ2は、参加実績記録部22によって、参加予約Y2があったサービス利用者Nのうち、仮想発電所10を用いた電力需給調整に対して電気自動車4の走行用バッテリー41による電力Pの充放電が実際にはなかったサービス利用者Nについては、実際に参加がなかったことを検知する。参加実績記録部22によって、このサービス利用者Nの参加確度Kは、低くなるように補正される(ステップS108)。
その後、再び、所定の参加要請日時T3にデマンドレスポンスに参加するか否かの参加要請Y1が行われるときには、各サービス利用者Nについて、適宜補正された参加確度Kが用いられて電力リソースRが推定される。
(作用効果)
本形態のデマンドレスポンスシステム1においては、サービス利用者Nのデマンドレスポンスへの参加予約Y2に対する過去の参加実績Sに基づいて、参加予約Y2の確実性を示す参加確度Kを求め、参加確度Kを参加予約Y2に反映させる。これにより、サービス利用者Nが所持又は利用する電気自動車4の走行用バッテリー41の電力Pを、電力需給調整に電力リソースRとして適切に活用することができる。そして、デマンドレスポンスによる電力リソースRの誤差要因を少なくすることができる。
それ故、本形態のデマンドレスポンスシステム1によれば、電気自動車4の走行用バッテリー41を用いた電力リソースRの利用可能容量の予測誤差要因を少なくし、デマンドレスポンスの信頼性を向上させることができる。
本発明は、実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲においてさらに異なる実施形態を構成することが可能である。また、本発明は、様々な変形例、均等範囲内の変形例等を含む。
1 デマンドレスポンスシステム
10 仮想発電所
2 サービスサーバ
21 参加予約取得部
22 参加実績記録部
23 参加確度演算部
24 リソース推定部
3 端末
4 電気自動車
41 走行用バッテリー
M 電力事業者
N サービス利用者

Claims (6)

  1. リソースアグリゲータ、アグリゲーションコーディネータ及び小売電気事業者のうちの少なくともいずれかである電力事業者によって管理されるサービスサーバから複数のサービス利用者への参加要請に応じて、複数の前記サービス利用者が所持又は利用する電気自動車の走行用バッテリーの充放電を行うことによって電力需給調整によるデマンドレスポンスに利用されるデマンドレスポンスシステムであって、
    前記サービスサーバから複数の前記サービス利用者への前記デマンドレスポンスの参加要請日時に対して、前記参加要請日時に前記デマンドレスポンスに参加する旨の参加予約を、複数の前記サービス利用者からの電子申告に基づいて取得する参加予約取得部と、
    前記サービス利用者ごとに、前記参加要請日時に前記デマンドレスポンスに実際に参加した参加実績を監視し、記録する参加実績記録部と、
    前記サービス利用者ごとに、過去の前記参加実績に基づいて、前記参加予約の確実性を示す参加確度を求める参加確度演算部と、
    前記サービス利用者ごとに、前記参加確度を前記参加予約に反映させて、前記電力需給調整による前記デマンドレスポンスに活用される電力リソースを推定するリソース推定部と、を備えるデマンドレスポンスシステム。
  2. 前記リソース推定部は、前記参加確度が確度基準値よりも低い前記サービス利用者による前記参加予約をキャンセルして前記電力リソースを推定するよう構成されている、請求項1に記載のデマンドレスポンスシステム。
  3. 前記リソース推定部は、前記参加確度が低い前記サービス利用者ほど、前記参加予約が前記電力リソースの推定に反映されにくくするよう構成されている、請求項1に記載のデマンドレスポンスシステム。
  4. 前記参加予約取得部は、前記参加要請日時よりも数時間以上前である参加予約取得時以前において、前記参加予約を取得するよう構成されており、
    前記リソース推定部は、前記参加予約取得時よりも後であって前記参加要請日時よりも前の推定時において、前記電力リソースを推定するよう構成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載のデマンドレスポンスシステム。
  5. 前記参加予約取得部は、少なくともいずれかの前記サービス利用者について、前記参加予約の他に、前記サービス利用者が使用するアプリケーションの情報であって、前記サービス利用者が外出予定である日時を示す外出情報も取得するよう構成されており、
    前記リソース推定部は、いずれかの前記サービス利用者について、前記参加予約が行われた前記参加要請日時に前記外出情報の前記日時の少なくとも一部が含まれる場合には、当該いずれかのサービス利用者による前記参加予約をキャンセルし、又は当該いずれかのサービス利用者の前記参加確度を低く補正して、前記電力リソースを推定するよう構成されている、請求項1~4のいずれか1項に記載のデマンドレスポンスシステム。
  6. 前記参加予約取得部は、少なくともいずれかの前記サービス利用者について、前記参加予約の他に、前記サービス利用者が使用するアプリケーションの情報であって、前記サービス利用者が在宅予定である日時を示す在宅情報も取得するよう構成されており、
    前記リソース推定部は、いずれかの前記サービス利用者について、前記参加予約が行われた前記参加要請日時に前記在宅情報の前記日時の少なくとも一部が含まれる場合には、当該いずれかのサービス利用者の前記参加確度を高く補正して、前記電力リソースを推定するよう構成されている、請求項1~5のいずれか1項に記載のデマンドレスポンスシステム。
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