JP2023016381A - 情報通信装置、及び情報通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の送信端末及び複数の受信端末間でそれぞれ通信する通信フローの共有区間においてパケットの転送速度を適切に調整できるようにした情報通信装置及び情報通信方法を提供する。【解決手段】中継装置107がリンク共有区間108を利用する通信フローF1,F2のうち最優先で転送される通信フローF2の遅延上限基準として定格遅延が規定されている。測定部115は、測定用パケットをリンク共有区間108で通信することで通信遅延を測定する。制限部122は、定格遅延とリンク共有区間108の通信遅延との間の比較結果、及び、通信フローF1、F2の優先度に基づいて、通信フローF1、F2のリンク共有区間108での測定用パケット以外のパケットの転送速度を制限する。【選択図】図5

Description

本発明は、情報通信装置、及び情報通信方法に関する。
例えば、特許文献1には、送信端末が受信端末にデータをリアルタイム伝送する技術が開示されている。この文献には、ネットワークのデータ伝送状態を示す指標値に応じて、送信端末から出力されるべき送信データのビットレート及び単位時間当たりのパケットの送信数を決定づける設定条件について複数算出し、算出された複数の設定条件それぞれが送信データの品質及びネットワークでのデータ遅延量に与える影響を評価し、最適な設定条件による送信レート制御を行う、ことが開示されている。
また非特許文献1には、遅延の上昇と通信帯域の飽和状態を監視し、帯域の飽和が開始するoptimum operating pointにて動作するように単位時間当たりの入力流量を調整する技術が開示されている。定期的に網への負荷を変動させてラウンドトリップ時間(RTT)と帯域の推定値を更新するようにしている。このとき、負荷の上限をgainとし、制御のアグレッシブ度をこのgainにより調整している。
特開2019-111945号公報
Neal Cardwell et.al, "BBR: Congestion-Based Congestion Control", acmqueue, 60(2), pp58-66, 2017 (Google)
特許文献1記載の技術では、送信端末が実行するアプリケーションにより送信レートを調整していることから、当該送信ノード以外のノードからの通信負荷によるバッファブロート等の影響により、ネットワークの一部に輻輳状態を生じている場合、遅延を抑制できない。
本開示の目的は、複数の送信端末及び複数の受信端末間でそれぞれ通信する通信フローの共有区間においてパケットの転送速度を適切に調整できるようにした情報通信装置及び情報通信方法を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、通信ノードが複数の送信端末及び複数の受信端末間でそれぞれ通信するパケットの通信フローに共有されるリンク共有区間を通信するものであり、また通信ノードがリンク共有区間を利用し得る通信フローのうち最優先で転送される通信フローの遅延上限基準として定格遅延がリンク共有区間に規定されている。測定部は、測定用パケットをリンク共有区間で通信することで通信遅延を測定する。制限部は、定格遅延とリンク共有区間の通信遅延との間の比較結果、及び、通信フローの優先度に基づいて、通信フローのリンク共有区間での測定用パケット以外のパケットの転送速度を制限している。これにより、複数の送信端末及び複数の受信端末間でそれぞれ通信する通信フローの共有区間においてパケットの転送速度を適切に調整できる。
第1実施形態における情報通信システムの通信フローを示す図である。 情報通信システムの具体構成例を示すブロック図である。 中継装置の電気的構成ブロックを概略的に示す図である。 ナビECU及び車両持ち込み携帯端末から外部にデータ送信する際の通信フローその1を示す図である。 ナビECU及び車両持ち込み携帯端末から外部にデータ送信する際の通信フローその2を示す図である。 情報通信システムを構成する各機器間で適用されるプロトコルスタックを示す図である。 第1実施形態及び比較例において遅延特性を対比する図である。 Inflightの変化に対する通信遅延特性とデータ転送速度の変化を示す図である。 アプリからの最短要求遅延時間と無負荷時遅延と定格遅延との関係を模式的に示す図である。 比較例の構成図及び通信フローを示す図である。 第2実施形態における測定態様を示す図である。 第3実施形態における測定態様を示す図である。
幾つかの実施形態について図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態について同一の構成には同一の符号を付して説明を省略することがある。
(第1実施形態)
図1には情報通信システム1を構成する複数の送信端末2、3と複数の受信端末4、5との間の通信フローF1、F2を示している。以下の例では、まず、ネットワーク6を通じて通信する情報通信システム1の形態を概念的に説明し、その後、車両100に関連するシステム構成に適用した実施例を説明する。
図1に示す情報通信システム1は、複数の送信端末2、3、送信ノード7、リンク共有区間8、受信ノード9、及び複数の受信端末4、5をネットワーク6により相互接続して構成される。送信ノード7は本願に係る通信ノード相当の構成である。リンク共有区間8は、複数の送信端末2、3と複数の受信端末4、5との間でそれぞれ通信するパケットの通信フローF1、F2に共有されるリンクの区間を表すもので、LTE(登録商標)、W-CDMA、WiFi(登録商標)などによる通信リンク8aを含む通信区間を示している。図1には、リンク共有区間8に所定の通信リンク8a、インターネット8bを図示している。以下の説明では、通信リンク8aが、全ての通信フローF1、F2の中でも通信遅延が最も顕著なボトルネックリンクとなる形態を示す。
送信ノード7には定格遅延設定部20が構成されている。定格遅延設定部20は、送信ノード7及び受信ノード9間のリンク共有区間8に定格遅延taを設定する。定格遅延taとは、所謂ラウンドトリップタイム(RTT)の定格値を示している。本形態の定格遅延taは、送信ノード7がリンク共有区間8を利用する複数の通信フローF1、F2のうち最優先でデータ転送する通信フロー(後述の具体的な実施例では通信フローF2)の遅延上限基準を示している。
複数の送信端末2、3は、それぞれローカルネットワーク10、11を通じて送信ノード7に接続されており、送信ノード7は、複数の送信端末2、3から送信されるパケットを受信する。送信ノード7は、複数の送信端末2、3からのパケットをキュー16a、16bに順次格納する。送信ノード7は、スケジューラ17aを用い、パケットに付された優先度に基づいてリンク共有区間8を通じてパケットを受信ノード9に順次転送する。受信ノード9は、パケットを受信するとローカルネットワーク13又は14を通じて当該パケットに格納された宛先アドレスの受信端末4又は5に中継する。これにより、受信端末4又は5はパケットを受信できる。
本形態の送信ノード7及び受信ノード9には測定部15としての機能が構成されている。測定部15は、リンク共有区間8を挟んで測定用パケットを通信することでパケットの遅延時間を測定する。
制限部22は、定格遅延taとリンク共有区間8の通信遅延との間の比較結果、及び、各通信フローF1、F2の優先度に基づいて、各通信フローF1、F2のリンク共有区間8での測定用パケット以外のパケットの転送速度を制限する機能を備えるものである。
<具体的な実施例>
次に、上記説明した情報通信システム1を、車両用システム101に適用した実施例を説明する。ここでは、図2ないし図8を参照しながら、車両100に搭載されたカーナビゲーション機能を実行するナビECU102や、車両100の乗員が所持する携帯端末103から車両100の外部にデータを送信する場合の実施例を説明する。なお、図2ないし図6には、図1に示した構成要素の符号に対し、対応する構成要素の符号の十の位と一の位を同一値としつつ百の位を1として符号を付し、前述した情報通信システム1の構成要素の説明と同様の説明については省略することがある。
図2には、ナビECU102及び携帯端末103から、他の携帯端末104又は車両外部の音声認識サーバ105に対してデータを送信する際の構成例を示しており、図3には中継装置107及びその周辺の電気的構成例を示している。
本実施例は、車両100に搭載されるナビECU102や携帯端末103から音声認識サーバ105に音声認識リクエストを送信する場合のサービスに適用している。図2及び図3に示すように、車両100にはナビECU102が設置されている。ナビECU102は、ロケータ130を接続している。ロケータ130は、GNSS受信機及び慣性センサ(何れも図示せず)により構成される。ナビECU102は、ロケータ130を用いて現在位置情報を取得する。またナビECU102は、車内LAN110を通じて他のECU(図示せず)との間でデータ通信でき、また車内LAN110を通じて中継装置107に通信接続できる。
また車両100の中には携帯端末103が持ち込まれる。携帯端末103は、無線通信により車内WiFiルータ111に接続可能になっており、車内WiFiルータ111を通じて中継装置107に通信接続される。中継装置107は、プロセッサ、記憶部116、I/Oを備えたマイクロコンピュータを主体として含むTCU又はDCMと称される制御装置である。機能的には、中継装置107は、通信制御部107aを主として動作し、記憶部116の他に通信部118を備える。DCMは、Data Communication Moduleの略であり、TCUは、TelematicsControl Unitの略である。中継装置107は、本実施形態に係る情報通信装置として構成される。記憶部21は、ROM、RAM、又はフラッシュメモリなどを用いることができ、非遷移的実体的記録媒体(non transitory tangible storage medium)としての構成も含んでいる。
通信制御部107aは、測定部115、複数のキュー116a、116bを備える記憶部116、スケジューラ117aを用いて通信管理する通信管理部117、通信部118、データ取得部119、定格遅延設定部120、及び制限部122を備える。測定部115、通信管理部117、定格遅延設定部120は、マイクロコントローラにより記憶部116に記憶されたプログラムが実行されることで実現される機能である。
キュー116a、116bには、ナビECU102や携帯端末103から送信されたデータがそれぞれ蓄積される。通信管理部117は、キュー116a、116bに格納された送信用のパケットをその優先度に基づいて通信順序を設定するスケジューラ117aを備える。また通信管理部117は、通信部118により利用可能な回線の通信リソース及び通信経路を設定する。通信部118は、車両100の外部の通信装置との間で通信するハードウェアである。通信管理部117は、回線の種類毎に到達予測時間と転送速度との関係を管理している。
測定部115は、測定用パケットを中継装置107及び受信ノード109間を継続的に送受信することでリンク共有区間108の通信遅延を測定する。通信管理部117は、中継装置107から受信ノード109に転送する実パケットより高い優先度にて測定用パケットを送信して通信遅延を測定する。
定格遅延設定部120は、リンク共有区間108に定格遅延taを設定する。定格遅延設定部120は、中継装置107及び受信ノード109がリンク共有区間108を利用する通信フローF1、F2のうち最優先で転送される通信フローF2の遅延上限基準として定格遅延taを設定する。ここでいうリンク共有区間108は、無線通信事業者により管理される無線通信網108a、及び、インターネット108bより構成される。
制限部122は、測定部115により測定されたリンク共有区間108の通信遅延と、定格遅延taとの間の比較結果、及び、リンク共有区間108を通信する各通信フローF1,F2の優先度に基づいて、リンク共有区間108での測定用パケット以外のパケットの転送速度を制限する。
定格遅延設定部120が、リンク共有区間108における定格遅延taを設定することで、制限部122は、この定格遅延taを満たすようにキュー116a、116bから転送するパケットの転送速度を制限する。
図4及び図5に例示したように、無線通信網108aが、エンドトゥエンドの通信フローF1、F2の経路の中で最遅なデータ転送速度となるボトルネックリンクとして構成される。無線通信網108aは、LTE(登録商標)、W-CDMA、WiFi(登録商標)などのコア網による。中継装置107は、無線通信網108a及びインターネット108bを通じてデータを受信ノード109に向けて転送する。
受信ノード109は、中継装置107から転送されたパケットをISP113、114に送信する。ISPは、Internet Service Providerの略である。ISP113、114は、携帯端末104、音声認識サーバ105などの様々な端末にパケットを送信する。
図6にシステムのプロトコルスタックを示している。通常、インターネット108bを通じてネットワーク6を通信する際にTCP/IPプロトコルが用いられる。その下位層では、中継装置107が無線通信網108aと通信するときにはLTEを用い、その他のイーサネットEthを用いて通信する。
測定部115が転送速度を測定する際には、例えば、ICMP(Internet Control Message Protocol)によりエコー要求メッセージの送受信を行うピング(Ping)コマンドを測定用パケットにより生成し、送信ノード7、受信ノード9にそれぞれ予め割り当てられたIPアドレスに一方から他方、他方から一方に送信すると共にその応答速度を検出することで測定用パケットのデータの転送速度を測定する。上り回線又は下り回線の片道を測定しても良いし、上り下り回線の往復を測定しても良い。
次に、上記の動作を説明する。図4及び図5において、ナビECU102から音声認識サーバ105に対し音声認識リクエストを送信する場合の通信フローF1と、携帯端末103から携帯端末104に対し電話アプリにより送話する場合の通信フローF2とを比較して説明する。
通信フローF2を通じて送信される電話アプリの音声データは即時性が求められる。逆に、また電話以外のデータ転送、例えばナビECU102が実行するナビアプリによる音声認識サーバ105への音声認識リクエストの通信フローF1は通信フローF1に比較すれば即時性が低い。
また、通信フローF1にてリクエスト送信する音声データの量は通信フローF2にてリクエスト送信する音声認識データの量に比較して少ない。このような場合、中継装置107は、スケジューラ117aにより通信フローF1に比較して通信フローF2を低負荷且つ高い優先度と見なしてパケットを転送する。
前述したように、測定部115は、測定用パケットを送受信することで中継装置107及び受信ノード109の間のリンク共有区間108の通信遅延を常に測定する。中継装置107は、当初データを転送する際には、制限部122によるデータ転送速度の制限を解除し、図7の時刻t0からt1に示すように、入力帯域制限によることなく、当初の無負荷時遅延tmにてデータ転送する。無負荷時遅延tmとは、無線通信網108aの回線の元の通信遅延を示しており、非特許文献1記載のRTprop相当である。
図5の状態に示すように、測定部115により測定される通信遅延が、定格遅延taにより定まる閾値より小さい場合、通信管理部117は、中継装置107の側から帯域制御を行わないようにする。このとき、ナビECU102及び携帯端末103にて実行されるアプリケーションの種類に拘わらず、中継装置107は、キュー116a、116bに蓄積されたパケットを順次転送する。
無線通信網108aに入力され、受信ノード109にて受信完了が確認されていない転送データ量Inflightが時間と共に増加すると、時刻t1において無線通信網108aのボトルネックリンク帯域の増加が止まる。これは例えば、当該ボトルネックリンクが無線通信網108a内に割り当てられたリソースで可能な最大帯域に達したためである。しかし中継装置107は、時刻t1からt2に示すように、帯域の増加が継続しているか否かに拘わらず、定格遅延taに達するまで転送データ量を増加させることで無線通信網108aに負荷をかけ続ける。
無線通信網108aでは、典型的にフェアネスを考慮したリソースへのアクセス機構が実装されている。無線通信網108aが、例えば4G/5Gセルラ回線である場合、BSR(Buffer Status Report)に基づく転送待ちデータ量に応じたリソース割当が行われる。このようなセルラ回線の場合、ボトルネックリンク帯域は、ボトルネックIFのバッファ量に依存し、このバッファ量に応じたリソース割当が行われる。
また、例えば、無線通信網108aとしてWiFi(登録商標)を適用した場合であっても、WiFiはDCF(Distributed Coordination Function)を採用しており、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)の方式にしたがって、より速く到来したパケットについて転送優先順位を高くしている。このため、中継装置107は、WiFiインターフェースのバッファに常にデータがある状態を継続することで、データ転送機会獲得の確率を高くできる。
このような獲得リソース量がバッファ状態に応じ変動し得るリンクにおいては、全体の転送データ量Inflightの増大に応じて無負荷時遅延tmより通信遅延が増加したとしても、転送速度は、図8の下段の比較例に示すように頭打ちすることなく、図8の中段に示すようにバッファの状態に応じて増大を続ける。図8において全体の転送データ量Inflightが所定値BDP以上となる領域を参照。ここで示した所定値BDPは、非特許文献1記載の技術に基づいて推定される値であり、最大帯域幅(maxBW)に最小通信遅延(minRTT)を乗じることに基づいて求められる。
このため、入力制限帯域によらず定格遅延taに達するまで全体の転送データ量Inflightを増やすように転送試行し続けると良い。中継装置107は、転送データ量を増加して無線通信網108aに通信負荷をかけ続けることで、図7の時刻t2からt3に示すように、リソース割当をより多く獲得できる。なお図7に示した例では、ボトルネックリンクがバッファ内のデータ量が一定値以上になった場合に追加リソースが割り当てられる制御が行われる無線通信網108aの回線である場合を示しており、バッファ内のデータ量が一定値に達したタイミングがt2に相当する。実際のバッファ状態と割り当てリソースの関係は、一般に網の規格によって異なり、また同じ規格の網であっても、基地局設備等の実装や設定により異なる。
中継装置107は、測定部115により測定される通信遅延が時刻t3において予めRTpropより大きく定められた遅延上限基準となる定格遅延taを上回ると、制限部122による入力帯域制限を調整することで通信遅延を調整する。
図5の状態に示すように、測定部115により測定される通信遅延が、定格遅延taより大きくなると、通信管理部117は、通信フローF1、F2の帯域制限を行い、リンク共有区間108に入力させるパケットの合計を所定以下に制限し、パケットの転送速度を制限ターゲット値以下に制限する。このとき通信フローF1、F2の優先度を反映し優先度の低いものほど先にパケットの帯域制限を実行することが望ましい。このような入力帯域制限時には、通信管理部117のスケジューラ117aは、ナビECU102及び携帯端末103から入力されたパケットを中継装置107の内部のキュー116a、116bにそれぞれ順次滞留させることになる。
転送速度の制限ターゲット値は、例えばゼロすなわち転送停止、任意の既定値、又は、リンク共有区間108の転送速度が輻輳状態と確認される直前の転送速度に対し所定の比率を乗じた値、言い換えると、最後に定格遅延taよりも低く通信遅延が確認されたときの転送速度に対して所定の比率を乗じた値、などのように設定される。
転送速度の制限ターゲット値を決定するルールは、別途記憶部116に記憶させておき、制限部122によりルールを参照して決定すると良い。また、定格遅延taを下回った後には、例えば直前に定格遅延taを下回っていると判定された時点での帯域制限値の所定割合だけ増やすように通信遅延を制御すると良い。
制限ターゲット値が、任意の既定値などのゼロ以外の値に設定された場合、入力帯域制限時であっても、スケジューラ117aは、通信フローF2のキュー116bの蓄積パケットを優先的にリンク共有区間108に転送する。このため、図5のキュー116a、116b内のパケットにハッチングを付して示したように、キュー116aに比べてキュー116bへのパケットの滞留速度が遅くなる。
これにより、低負荷且つ優先度の高い通信フローF2の通信遅延が、定格遅延ta以上に達する確率を、他の通信フローF1の負荷状況によることなく低くできる。また定格遅延taを基準とした制御を行うことで、バッファブロートを防止できる。本形態の実施例では、電話アプリの即時性を極力保つことができる。
また通信管理部117は、キュー116a、116bに滞留した転送用のパケットを既定の条件を満たしたときに廃棄する。パケットを廃棄するための条件は、例えば、キュー116a、116b内のデータ滞在時間が規定のタイムアウト時間以上となった場合、又は、キュー116a、116bの中で規定上限データ量を超えた後にパケットが入力された場合などである。この条件も、別途記憶部116に記憶しておき、通信管理部117がこの条件を参照してパケットを廃棄すると良い。
次に図9を参照しながら定格遅延taの設定方法の詳細を説明する。定格遅延設定部120は、リンク共有区間108に定格遅延taを設定するとき、ナビECU102及び携帯端末103が実行するアプリから要求される遅延時間のうち最短のものである、最短要求遅延時間を上限として定格遅延taを設定することが望ましい。
前述したように、電話アプリの音声データの転送処理は、電話以外の例えばナビアプリから要求されるデータ転送に比較して即時性が求められる。要求遅延時間はパケットを転送要求するアプリ毎に異なることから、全てのアプリが要求し得る遅延時間のうち最短となる要求遅延時間を取得した上で、この最短要求遅延時間を上限として定格遅延taを設定することが望ましい。このとき、現在使用中のアプリの中で要求遅延が最短となるものに限らず、現在使用していないものも含め今後発生し得る中で、最短となる要求遅延時間の最短要求遅延時間を上限として定格遅延taを設定することが望ましい。
図9のタイミングt10において、車両100の電源スイッチがオンされ電源投入されると、ナビECU102が起動しナビアプリを実行する。ナビECU102は、ユーザがナビゲーションシステムを使用して目的地を発声すると、中継装置107を通じて音声認識サーバ105にアクセスし、音声認識サーバ105によるクラウド音声認識サービスを利用する。リンク共有区間108を使用中又は使用予定となる場合にはナビアプリから要求遅延時間が設定される。
例えば、ナビアプリから音声認識用通信の要求遅延時間が500msに設定されると、中継装置107は、対応する通信フローF1の要求遅延時間を500msに設定する。これが全てのアプリからの要求遅延のうち最短の場合、例えば他のアプリが起動しておらずナビアプリ自体も音声認識以外の通信を行っていない場合、この500msを最短要求遅延時間として設定する。なお個々の通信フローの要求遅延時間は以上のようにアプリから設定されてもよいが、例えばフローの属性ごとにあらかじめ設定されていてもよい。フローの属性は、例えばアクセス先のサーバのアドレスやポート番号、プロトコル種別、プロトコルヘッダ上の品質を規定するフィールドの値などで定義される。
その後、図9の時刻t15において、車両100の乗員操作に基づいて携帯端末103に予めインストールされた電話アプリが起動されると、携帯端末103の電話アプリにより中継装置107を通じて他の携帯端末104との間で通話を開始する。
電話アプリから要求遅延時間が50msに設定されると、中継装置107は、通信フローF1よりもこの電話アプリが通信に用いる通信フローF2の要求遅延時間が短いと判断し、50msを最短要求遅延時間として更新する。定格遅延設定部120は、最短要求遅延時間を上限として定格遅延taを設定することで、ナビアプリや電話アプリからの要求遅延時間を満たすことができる。特に要求遅延時間が最短な電話アプリからの要求も満たすことができるため、車両100の乗員は電話アプリを応答遅延なく快適に使用できる。
また定格遅延taは、リンク共有区間108の中のボトルネックリンクとなる無線通信網108aの最短遅延時間を下限として設定されていることが望ましい。無線通信網108aの最短遅延時間は、無負荷時の遅延時間tm(以下、無負荷時遅延tmと称する)に相当する時間である。無負荷時遅延tmとは、中継装置107から通信の負荷をかけていない状態で無線通信網108aを通信可能な遅延時間である。この無負荷時遅延tmは、非特許文献1に記載された技術の中の回線の元の通信遅延であるRTprop相当の値である。
例えば、LTE(登録商標)、W-CDMA、WiFi(登録商標)など無線通信網108aの種類ごとに無負荷時遅延tmを設定し、この無負荷時遅延tmを下限として定格遅延taを設定すると良い。
無負荷時遅延tmを決定する際には、リンクの属性ごとに記憶部116に予め記憶されたテーブルを参照することで具体的に決定すると良い。例えば、LTEの場合5ms、W-CDMAの場合20ms、WiFiの場合1msなどのように予め規定された固定値に設定しても良い。また測定部115により測定した遅延サンプルに基づき、例えば多数のサンプルのうち最短値をとるなどの統計処理を適用して推定した無負荷時遅延tmを用いても良い。
またリンクの属性は、例えばLTE/W-CDMA/WiFi等の接続システム、そのネットワーク接続状態によるものであり、このリンクの属性に基づいて想定される無負荷時遅延tm、定格遅延taを変更しても良い。リンクの属性は、国や地域によっても変わる。例えば、同じLTEでも国により遅延が異なる。また日本国内でも例えば東京都の離島の場合には、無線通信網108aのコア網内の遅延等のため、東京都内よりも遅延が大きくなる。このため、ネットワーク接続地域に基づいて異なる値に設定すると良い。
無負荷時遅延tmは無線システム自体の規格情報や設計情報に基づき決定してもよい。例えばLTEでは、無線通信網108aの中の通信遅延が所定値、例えば5ms以内と規定されている。したがって、無負荷時でも5msは遅延することになるため、この5msを無負荷時遅延tmとすると良い。またリンク共有区間8の中でその他の無負荷時遅延tmが既知の場合、5msにこの既知の値を加算した時間を無負荷時遅延tmとすると良い。
また、中継装置107が同一種類の無線通信網108aに接続している最中でも、そのネットワーク接続状態に基づいて想定される無負荷時遅延tmを変更しつつ、必要に応じて定格遅延taを変更すると良い。
例えば、図9の時刻t12、t14、t16において、接続セルC1から接続セルC2、C3、C4に順次接続を変更した際に想定される無負荷時遅延tmの設定を変更すると良い。接続セルC1~C4を変更すると、通信周波数帯、帯域幅、基地局送信電力などが変化することがある。このような場合には、これに伴い無負荷時遅延tmの設定を変更し、定格遅延設定部120が、当該無負荷時遅延tmを下限として定格遅延taを適正な範囲内に設定すると良い。
また、無線リンク状態に基づいて無負荷時遅延tmも変動する。また割り当てリソース量等が動的に変化すると、これに応じて、無負荷時遅延tmも変動する。このため、この変動に合わせるように無負荷時遅延tmの設定を変化させると共に定格遅延taを適正な範囲内に設定すると良い。
また無線リンクは、パケット破棄による再送要因、また伝搬環境の変動による遅延のゆらぎが大きく、同じ転送データ量Inflightに対し遅延の測定結果に誤差範囲があり、少ないサンプル数で信頼性高く所定値BDPを求めることは難しい。そこで、既知の無負荷時遅延tmよりも、ゆらぎ分のマージン以上高い値に定格遅延taを設定することが望ましい。既知の無負荷時遅延tmよりも所定マージン以上高い値に定格遅延taを設定することで、遅延ゆらぎに起因した帯域利用効率の低下、又は、過大な遅延を防止できる。
また例えば、測定部115は、伝搬路品質を表すパラメータであるCQIが所定値以上ならリンク品質が良く、所定値未満ならリンク品質が悪いと判定し、これに応じて無負荷時遅延tmの設定を変更すると良い。中継装置107が無線通信網108aの接続セルC1との間で接続している場合、図9の時刻t10~t11に示すように、その同一の接続セルC1の中でもリンク品質が良い、すなわち品質高のときには、遅延時間は短くなりやすい。このため、無負荷時遅延tmを短く見積もって設定すると良い。
逆に、リンク品質が悪い、すなわち品質低のときには遅延時間は長くなりやすい。このため、図9の時刻t11~t12に示すように、無負荷時遅延tmを長く見積もって設定すると良い。これらの要因に基づいて無負荷時遅延tmを変更設定しつつ、定格遅延taを適正な範囲内に変化させると良い。
例えば、移動時にローミングなどを実行することで接続先の通信オペレータ、すなわちキャリアが変わると無負荷時遅延tmも変動する。このように様々な要因に基づく変動に合わせて、無負荷時遅延tmの設定を変更すると共に定格遅延taを適正な範囲内に変更すると良い。これにより、接続セルC1~C4、無線リンク状態、又は通信オペレータを変更した場合には、無負荷時遅延tmの設定を変化させると共に定格遅延taを変化させることで、スケジューラ117aは、リンク共有区間108に負荷をかけた際に常に適正な所定範囲内に定格遅延taを保つことができる。
本実施例によれば、中継装置107が最優先で転送する通信フローF2の遅延上限基準として定格遅延taがリンク共有区間108に規定されており、リンク共有区間108の通信遅延と定格遅延taとの間の比較結果、及び、 通信フローF1、F2の優先度に基づいて、通信フローF1、F2のリンク共有区間108での測定用パケット以外のパケットの転送速度を制限するようにしている。これにより、リンク共有区間108においてパケットの転送速度を適切に調整できる。特に、定格遅延taは、リンク共有区間108の中のボトルネックリンクとなる無線通信網108aの最短遅延時間を下限として設定され、アプリから中継装置107を通じて要求される最短要求遅延時間を上限として設定されている。これにより、より適切な定格遅延taを設定できる。
次に、従来技術を適用した場合の比較例を説明し、比較例に対する本実施形態の効果を説明する。なお、本実施形態の構成要素に対応した比較例の構成要素については、前述した本実施形態の構成要素の符号の百の位を2とした符号を付して説明する。
<比較例>
処理内容が、より本実施例に近い非特許文献1記載の技術をベースにして比較例を説明する。図10に例示したように、リンク共通区間208の両端に位置する送信ノード207及び受信ノード209にIPIPトンネリングを行うトンネルゲートウェイ50を配する構成が比較例として考えられる。この技術では、送信ノード207及び受信ノード209にトンネルゲートウェイ50を配すると共に既存のIPIP等の任意のトンネリングプロトコルを用いてトンネリングする。また、図10に示すように、IPIPトンネルの中に非特許文献1記載のBBRセッションを導入することが考えられる。トンネルゲートウェイ50においては、優先度ごとのキュー16a、16bの取り出しを実装しており、流量制御は、BBRセッション内にて行われる。
しかし、非特許文献1記載の技術は、TCPベースであり、プロトコルヘッダ、処理のオーバーヘッドが大きい。また、例えばセルラ回線のように帯域飽和状況に対し、通信遅延の増加が連動するとは限らない回線に対しては最適に動作しないことになる。非特許文献1の記載では、gainを1.25まで上昇させることで、セルラ回線の変動に追従したと報告されているが、このgainはセルラ回線の制御状況によって変わるため、最適値を見つけるチューニングが困難である。
送信端末2、3のアプリの実行に基づく最大通信遅延は、回線の元の通信遅延であるRTTpropよりもマージン分大きくなる。また、このピークが存在するため、双方向に負荷がかかっている場合には、帯域測定の誤差が拡大する。
前述したように、セルラ回線におけるボトルネックリンク帯域は、ボトルネック回線のインタフェースのバッファ量に依存する。BBRを用いたセッション制御では、ボトルネック速度を負荷に対し飽和した点として求めるが、最低限のボトルネック帯域しか確保されない。なお、図7の下段に比較例を適用したときの変化を示しているが、通信遅延がボトルネック帯域に達すると通信遅延を低下させ、これにより回線の元の通信遅延であるRTTpropに制御している。
<比較例に対する本実施形態の構成及び効果>
本実施形態の方式を採用すると、通信遅延を既知の無負荷時遅延tmよりも大きい値である定格遅延taを保つよう制御することで定常的に無線通信網108aに負荷をかけ、ボトルネックリンクとなる無線通信網108aからリソース割当を獲得できる。言い換えると、本実施形態によれば、大きく定格遅延taを設定することで、より大きい帯域を獲得できる。これにより、通信フローF1、F2共にエンドトゥエンドのスループットを改善できる。本実施形態の方が、処理・通信オーバーヘッド共に小さく構成できる点でも有利である。
(第2実施形態)
第2実施形態について図11を参照しながら説明する。図11に示すように、中継装置107を介することなく測定部115を構成しても良い。
この場合、測定部115は、中継装置107を介することなく直接車内LAN110及びリンク共有区間108の転送速度を測定でき、中継装置107の転送遅延を極力除外して測定できる。測定部115は、車内LAN110を通じて通信管理部117のスケジューラ117aに測定用パケットにより測定した測定結果を送信し、スケジューラ117aはこの測定結果に基づいてパケットの転送処理を管理する。この場合も、前述実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第3実施形態)
第3実施形態について図12を参照しながら説明する。図12に示すように、中継装置107を介して接続された車両100の中の車両用装置に測定部115を構成しても良い。測定部115は、測定用パケットを中継装置107に送信する。
中継装置107のスケジューラ117aは、測定部115からの測定用パケットを最優先で車両100の外部に転送する。この場合についても、測定部115は、車内LAN110、中継装置107、無線通信網108a、及びインターネット108bの間の転送速度を測定できる。これにより前述実施形態と同様の作用効果を奏する。
(他の実施形態)
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができ、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。例えば以下に示す変形又は拡張が可能である。
記憶部116は、不揮発性の記憶媒体を含む構成であれば良い。記憶媒体には、各プロセッサによって実行される種々のプログラムが格納されている。例えば、記憶部116は、回路基板上に設けられた構成に限定されず、メモリカード等により構成されていても良く、スロット部に挿入されることで中継装置107の処理回路に電気的に接続される構成であっても良い。
本開示に記載の送信ノード7、中継装置107による手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することにより提供された専用コンピュータにより実現されても良い。或いは、本開示に記載の送信ノード7、中継装置107及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によりプロセッサを構成することにより提供された専用コンピュータにより実現されても良い。
若しくは、本開示に記載の送信ノード7、中継装置107及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路により構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより実現されても良い。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていても良い。
本発明は、前述した実施形態に準拠して記述したが、本発明は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本発明は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本発明の範畴や思想範囲に入るものである。
図面中、7は送信ノード(通信ノード)、107は中継装置(情報通信装置)、8、108はリンク共有区間、108aは無線通信網(ボトルネックリンク)、9は受信ノード(通信ノード)、15、115は測定部、22、122は制限部、を示す。

Claims (6)

  1. 複数の送信端末及び複数の受信端末間でそれぞれ通信するパケットの通信フローに共有されるリンク共有区間(8、108)を通信する通信ノード(7、107)を備え、
    測定部(15、115)により測定用パケットを前記リンク共有区間にて通信することで通信遅延を測定するように構成され、前記通信ノードが前記リンク共有区間を利用し得る前記通信フローのうち最優先で転送される前記通信フローの遅延上限基準として定格遅延が前記リンク共有区間に規定されており、
    前記リンク共有区間の前記通信遅延と前記定格遅延との間の比較結果、及び、前記通信フローの優先度に基づいて、前記測定用パケット以外の前記パケットの転送速度を制限する制限部(22、122)、を設けた情報通信装置。
  2. 前記定格遅延は、前記リンク共有区間の中のボトルネックリンク(8a、108a)の最短遅延時間を下限として設定される請求項1記載の情報通信装置。
  3. 前記定格遅延は、アプリから前記通信ノードを通じて要求される最短要求遅延時間を上限として設定される請求項1又は2記載の情報通信装置。
  4. 前記制限部が前記転送速度を制限する際の制限ターゲット値は、ゼロ、任意の既定値、又は、前記リンク共有区間の前記転送速度が輻輳状態と確認される直前の前記転送速度に対し所定の比率を乗じた値、に設定される請求項1から3の何れか一項に記載の情報通信装置。
  5. 前記定格遅延は、既知の無負荷時遅延(tm)よりも大きく予め設定され、
    前記リンク共有区間に負荷をかける際に前記定格遅延を所定範囲内に保つよう常に前記通信遅延を制御するスケジューラ(117)、を備える請求項1から4の何れか一項に記載の情報通信装置。
  6. 通信ノード(7、107)が複数の送信端末(2、102、3、103)及び複数の受信端末(4、104、5、105)間でそれぞれ通信するパケットの通信フローに共有されるリンク共有区間(8、108)を通信するものであり、前記通信ノードが前記リンク共有区間を利用し得る前記通信フローのうち最優先で転送される前記通信フローの遅延上限基準として定格遅延が前記リンク共有区間に規定されているときに、
    測定部(15、115)が、測定用パケットを前記リンク共有区間で通信することで通信遅延を測定する過程と、
    制限部(22、122)が、前記定格遅延と前記リンク共有区間の前記通信遅延との間の比較結果、及び、前記通信フローの優先度に基づいて、前記通信フローの前記リンク共有区間での前記測定用パケット以外の前記パケットの転送速度を制限する過程と、
    を備える情報通信方法。
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